JP6961122B1 - 創の処置用医療テープの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】創および創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力を減少させ、創離開を防止する効果が高く、縫合、未縫合の創に関わらず、使用・装着が容易な創の処置用医療テープの製造方法を提供する。【解決手段】創および創周辺の皮膚を覆い伸縮性機能を有する伸縮性基材部と、前記伸縮性基材部を皮膚に貼付し保持する機能を有する粘着部と、前記粘着部を保護する機能を有する剥離部と、前記伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する機能を有する内部応力保持部を備え、下層から前記内部応力保持部、前記伸縮性基材部、前記粘着部、及び前記剥離部の順に設けられている創の処置用医療用テープの製造方法であって、前記内部応力保持部の上層に、後に前記伸縮性基材部となる溶液ポリマーを塗布する工程、次いで、前記伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で前記溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して前記伸縮性基材部と前記内部応力保持部との積層を完了させ、前記内部応力保持部により、前記伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する工程、次いで、前記伸縮性基材部に対して前記内部応力保持部とは反対側の面に順に前記粘着部、前記剥離部を積層する工程を備え、使用時に、前記内部応力保持部を取り除くことで前記伸縮性基材部内に存在する有効収縮力を放出させる。【選択図】なし

Description

本発明は、生理的張力に対応した創の処置用医療テープの製造方法、詳しくは、内部応力保持部を備えた創の処置用医療用テープの製造方法に関する。
身体の一部がきずつけられてできたきずを「創傷」と称するが、創傷は、鋭利な刃物等で切って生じた開放性のきずを称する「創(そう)」と、鈍器等で打撲した時のような切り口のない閉鎖的なきずを称する「傷(しょう)」に大別することができる。従来、医療現場等において、開放性のきずである創に対しては、創底が浅い場合は、絆創膏や包帯等で創を閉じて固定する処置を用い、創底が深い場合は、縫合糸等による縫合により創を閉じて固定する処置を用いる手段が汎用されている。
また、皮膚は、上層から表皮、真皮、皮下組織の3層に分類することができる。一般的な皮膚縫合は、これら3層を一度に縫合するため、太めの縫合糸を用いると皮膚表面に目立った傷跡が残ることも少なくなく、細めの縫合糸を用いると外力による創離開が増加する傾向にある。これらを防止するために、縫合法として、「真皮縫合」が選択され汎用されている。真皮縫合とは、皮膚の1層目の表皮を縫合せず、2層目の真皮と3層目の皮下組織を縫合する縫合法であり、真皮縫合の後に、1層目の表皮のみを縫合する縫合法を「表皮縫合」と呼ぶ。また、真皮縫合では、抜糸が不要な太めの縫合糸(吸収糸)を用い、表皮縫合には細い縫合糸を選択することで、皮膚表面の傷跡を最小限にしている。
しかし、これらの処置により、創を閉じて固定しても、再び創が開くことは稀ではない。以下、「一度閉じて固定した創が再び開くこと」を創離開と称する。創離開の原因の一つに、創の周辺組織が被る「創を離開させる方向」(以下、創離開方向と称する)へと働く、創の周辺組織の皮膚や下層の筋肉等による「生理的で静的な持続的張力」(以下、生理的張力と称する)がある。
ここで、創離開や生理的張力について説明する。なお、生理的張力の有無について比較するため、生理的張力の存在しない例として「劣化していない鞣革(なめしがわ)」を用いる。縦15cm、横10cm、厚さ2mm程度の劣化していない鞣革を用意し、鞣革の中央部分に一文字に、長さ3cm、深さ1.5mm程度に外科用メスを用いて切開する。その後、「生体の皮膚」に同等の切開創がある場合と同様に縫合糸を用い縫い合わせる。この時、無理に強い力で縫合糸を引っ張れば、縫合糸が切れるか、鞣革が裂ける。これは、「生体の皮膚」に同等の切開創がある場合も同様で、無理に強い力で縫合糸を引っ張れば、縫合糸が切れるか、生体の皮膚が裂ける。この原因は、鞣革の場合は未熟な縫製技術にあり、皮膚の場合は未熟な縫合技術にある。解決手段は、正しい技術の習得となる。
また、鞣革の切開部分を適切な縫製技術で縫い合わせ閉じた場合でも、鞣革を閉じた方向に対して垂直方向に無理に強い力で引っ張れば、縫合糸が切れるか、鞣革が裂ける。同様に、皮膚の切開創を適切な縫合技術で縫合し、創を閉じても、創に創離開方向の強い力が無理に加われば、縫合糸が切れるか、生体の皮膚が裂ける。このことが意図せずに生じた場合、その原因は外力による事故となり、解決手段は予防となる。これは、劣化していない鞣革と生体の皮膚に共通する事象である。
ここで、生理的張力をイメージ的に可視化するために、図5から図7を用いる。図5は、皮膚を一文字に切開した後の創面の様子を示す概略平面図である。図6は、図5で示した創周辺の皮膚を縫合糸で縫合した様子である。図7は、図6で示した縫合した創の周辺部(創縁)に加わる力を示す。なお、図5及び図7の黒矢印は、生理的張力8を示し、図7の白矢印は、縫合糸による創面を引き寄せる力12を示す。また、符号7は、創面、符号9は、縫合糸、符号10は、縫合後の創面、符号11は、縫合糸が貫通した部位である。
次に、切開の形状について比較していく。鞣革の場合、一文字に外科用メスで切開した部分は、切れてはいるが、切開部分の形状は一文字の線状のままである。これに対し、生体の皮膚では、外科用メスで一文字に切開した場合、図5の創面7に示すように、創の形状は一文字に留まらず、楕円状に開いた形状となる。この原因こそ、図5の黒矢印で示す創離開方向へ働く生理的張力8である。また、縫製時及び縫合時については、生理的張力の存在しない鞣革では、一文字に切開した部分は、そのまま切り口を合わせた状態で縫製すればよい。しかし、切開した生体の皮膚を縫合する場合には、縫合する創面(傷口)の形状を、楕円状から切開した一文字の形状になるように、縫合糸や施術者の手指等で創周辺の皮膚を引き寄せて縫合する必要がある。これは、創離開方向へ働く生理的張力(図5の生理的張力8)によるものであり、縫合後に、縫合糸と縫合した創周辺の皮膚が引き合っているのも、図7の縫合糸による創面を引き寄せる力12と創離開方向へ働く生理的張力8によるものである。
また、鞣革の縫製と生体の皮膚への縫合の糸の間隔や締め付け具合を比較すると、生体の皮膚への縫合では、創周辺の皮膚を縫合する縫合糸の間隔は、密にするよりむしろ粗い方が予後良好であるため、必然的にその間隔は粗くなり、縫合糸の締め付け具合は、締め過ぎを防止するために緩くなる。そのため、無事に縫合を終えた創に、数日後創離開が生じると、患者は、その原因を医師の未熟な縫合技術によるものと捉えやすく、医師は、患者の不注意と捉えやすいため、その原因説明が生理的張力にあることには及ばず、患者と医師との間にトラブルが生じることも少なくなく、縫合においての生理的張力の存在は、医者泣かせの原因ともなっている。なお、血液等の循環不良による縫合した創周辺の皮膚等の壊死(縫合糸による医療関連機器圧迫創傷)を原因とする創離開に対しては、再度縫合しても効果は期待できず、縫合糸をすべて除去し、壊死組織を切除し、創傷被覆材で覆い自然治癒に期待するという保存的治療に切り替えなければならない場合も少なくない。これらの原因は、創周辺の皮膚に働く生理的張力であり、解決手段は、創周辺の皮膚に働く生理的張力の防止となる。しかし、創周辺の皮膚に働く生理的張力を消失させることは元より、減少させることも容易ではない。そのため、創離開方向へ働く生理的張力を原因とする創離開の予防は困難であった。
一部では、縫合した創の周辺組織が受けている創離開方向の生理的張力ならびにその生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力を持続的に減少させる機能を取り入れた創離開防止用補助具(例えば、特許文献1参照)が提案され、創離開防止部として、伸縮性のベア天竺生地(綿89%、ポリウレタン11%)を用い、縫合部および縫合部周辺の皮膚との間に生じる摩擦を利用し、創離開方向へ働く生理的張力を減少させるために、創離開防止部を創および創の周辺組織に密着させて保持する機能を有する保持部により前腕部に装着している。しかし、特許文献1に記載の創離開防止用補助具の実施例では、伸縮機能を備えない綿糸を使用した綾織り生地を細くし、紐として使用しているため、紐の締め付けが強すぎれば、患者に苦痛を与え、紐の締め付けが弱ければ、創離開方向へ働く生理的張力を効率よく減少させることができないという問題が浮上した。ゆえに、従来の創離開防止用補助具では、生理的張力を効率よく減少させることは容易ではなく、このような不利を適切に解決できる手段がなかったのが現状である。
特許第4790091号公報
本発明は、上記の事情に鑑み、創および創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力を減少させ、創離開を防止する効果が高く、縫合、未縫合の創に関わらず、使用・装着が容易な創の処置用医療テープの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明者は鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明の製造方法で得られる創の処置用医療テープは、創および創周辺の皮膚を覆い伸縮性機能を有する伸縮性基材部と、前記伸縮性基材部を皮膚に貼付し保持する機能を有する粘着部と、前記粘着部を保護する機能を有する剥離部と、前記伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する機能を有する内部応力保持部を備え、下層から前記内部応力保持部、前記伸縮性基材部、前記粘着部、及び前記剥離部の順に設けられている医療用テープである。また、本発明の製造方法で得られる医療用テープの製造方法は、当該医療用テープの製造工程において、前記内部応力保持部の上層に、後に前記伸縮性基材部となる溶液ポリマーを塗布する工程、次いで、前記伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で前記溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して前記伸縮性基材部と前記内部応力保持部との積層を完了させ、前記内部応力保持部により、前記伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する工程、次いで、前記伸縮性基材部に対して前記内部応力保持部とは反対側の面に順に前記粘着部、前記剥離部を積層する工程を備え、使用時に、前記内部応力保持部を取り除くことで前記伸縮性基材部内に存在する有効収縮力を放出させることを特徴とする創の処置用医療テープの製造方法である。本発明の製造方法で得られる医療用テープの製造方法において、上記工程以外の工程については、任意でよく、本発明の効果を奏することができる限りにおいて特に限定されるものではない。なお、有効収縮力とは、本発明の製造工程で得られ、内部応力保持部の機能により伸縮性基材部内に保持され、使用時に内部応力保持部を取り除くことで放出させることができ、放出させた収縮力により伸縮性基材部を生理的張力に抗する方向に収縮させ、生理的張力を減少させるために有効な収縮力を言う。
本発明の製造方法で得られる創の処置用医療テープは、縫合した創および創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力を持続的に減少させるための手段を創の処置用医療テープに機能として取り入れることで、特に、形態をテープとすることにより、縫合した創および創周辺の皮膚を面で覆い貼付することができ、生理的張力を効率よく減少させ、縫合した創および創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力を持続的に減少させる機能を備えることができる。また、該医療用テープの製造段階において、伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する機能を備え、該医療用テープの使用時に、伸縮性基材部内の有効収縮力を保持した状態で皮膚に貼付することができる。そして、粘着部で皮膚に貼付した後、内部応力保持部を取り除くことにより、伸縮性基材部内に保持された状態の有効収縮力を粘着部で貼付した創および創周辺の皮膚に対して放出する。この放出された有効収縮力は、創離開方向へ働く生理的張力に抗する方向に効率よく作用し、伸縮性基材部を生理的張力に抗する方向に収縮させると共に、創および創周辺の皮膚を創離開方向へ働く生理的張力に抗する方向に収縮させることで、縫合した創に対して、創離開方向に抗する方向から縫合した創周辺の皮膚をわずかに弛ませることができ、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力、並びに該生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力を持続的に減少させることが可能となる。さらに、該医療用テープでは、テープの全面に生理的張力を減少させる機能を備え、皮膚に対し、面で覆い貼付することができるため、放出された有効収縮力は、該医療用テープで覆われた創および創周辺の皮膚のみならず、該医療用テープの貼付部位周辺の皮膚まで作用するため、該有効収縮力による創周辺の皮膚を引き寄せる力となる。このことにより、創およびその周辺組織を安静に保つことができ、生理的張力を持続的に減少させて創離開を防止し、創の状態によっては縫合を不要とすることも可能となる。また、挫創や咬創等のような一般的に縫合が困難な創の創離開防止にも期待できる。さらに、創の状態が縫合、未縫合に関わらず、創およびその周辺組織を安静に保つことができ、自然治癒を早めることもできる。本発明の製造方法で得られる医療用テープの製造方法によれば、前記医療用テープを効率よく製造することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す医療用テープの製造過程を示す図であり、内部応力保持部5の上層に、後に伸縮性基材部2となる溶液ポリマー1を塗布した積層過程の様子を示す概略断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態を示す医療用テープの製造過程を示す図であり、伸縮性基材部2内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマー1の製膜を完了し、並行して伸縮性基材部2と内部応力保持部5との積層を完了させ、内部応力保持部5により、伸縮性基材部2内に有効収縮力を保持する様子を示す概略断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態を示す医療用テープの製造過程を示す図であり、伸縮性基材部2に対して内部応力保持部5とは反対側の面に、順に粘着部3、剥離部4を積層する様子を示す概略断面図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態を示す医療用テープの製造過程において、内部応力保持部として用いた略弓形状に成形した内部応力保持部6の概略断面図である。 図5は、皮膚を一文字に切開した後の創面の様子を示す概略平面図である。 図6は、図5で示した創周辺の皮膚を縫合糸で縫合した様子を示す概略平面図である。 図7は、図6で示した縫合した創の周辺部(創縁)に加わる力を示す概略平面図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態を示す医療用テープの概略平面図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態を示す医療用テープを図6の縫合後の創に使用した概略平面図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態を示す医療用テープの使用効果を説明する概略断面図である。
本発明者は、鋭意研究を重ねていく過程で、縫合後の創離開を防止するためには、縫合した創周辺の皮膚や縫合糸が被る創離開方向への生理的張力を持続的に減少させることが肝要となることを知見した。また、縫合後の自然治癒を早めるためには、縫合した創周辺の皮膚を安静に保つことも必要となる。しかし、縫合した創周辺の皮膚は、創離開方向への生理的張力を持続的に被るため、安静を保つことが困難である。
ここで、縫合した創に対して、創離開方向に抗する方向から縫合した創周辺の皮膚をわずかに弛ませ、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力、並びに該生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力を持続的に減少させることは、縫合後の縫合糸切断による創離開、並びに縫合糸による縫合した創周辺の皮膚の壊死等による創離開を防止するための有効な手段となる。この有効な手段を皮膚に対し面で覆い貼付する形態の創の処置用医療テープに機能として取り入れることで、テープの全面に生理的張力を減少させる機能を備えることができ、縫合した創および創周辺の皮膚を面で覆い貼付することができるため、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力、並びに該生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力を持続的に減少させることが可能となり、縫合後の縫合糸切断による創離開、並びに縫合糸による縫合した創周辺の皮膚の壊死等による創離開を防止することができる。さらに、創離開方向へ働く生理的張力を持続的に減少させることができるため、創の状態によっては縫合を不要とすることも可能となり、挫創や咬創等のような一般的に縫合が困難な創の創離開防止も期待することができる。加えて、創の状態が縫合、未縫合に関わらず、創周辺の皮膚を安静に保つことができ、自然治癒を早めることもできる。これらの観点から見ると、従来の創離開防止用補助具においては、縫合した創の周辺組織や縫合糸が被る創離開方向へ働く生理的張力に対する考慮がなされていないことがわかる。
そこで、本発明者は、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力、並びにその生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力を持続的に減少させる機能を製造工程において取り入れた創の処置用医療テープを提供するために、該医療用テープの材料として、創および創周辺の皮膚を覆い、伸縮性機能を有する伸縮性基材部の原料として、医療用として使用可能で、製膜後に伸縮性機能を有し、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力に抗する、成形収縮に伴う内部応力によって生じる有効収縮力を備えることが可能な溶液ポリマー素材を選択し、内部応力保持部の素材として、製造工程において、その上層に後に伸縮性基材部となる溶液ポリマーを塗布し、伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する機能を有する非伸縮素材を選択した。次いで、粘着部の素材として、伸縮性基材部を皮膚に貼付し保持する機能を有し、剥離時の糊残りや角質損傷等が少ない医療用粘着剤を選択し、さらに、剥離部の素材として、粘着部を保護する機能を有する剥離紙を選択し、各素材が有する機能を利用して、創の処置用医療テープの製造方法を構成することを着想した。
これらの素材を組み合わせ、創の処置用医療テープの製造工程において、内部応力保持部の上層に、後に伸縮性基材部となる溶液ポリマーを塗布する工程、次いで、前記伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で前記溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して前記伸縮性基材部と前記内部応力保持部との積層を完了させ、前記内部応力保持部により、前記伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する工程、次いで、前記伸縮性基材部に対して前記内部応力保持部とは反対側の面に順に前記粘着部、前記剥離部を積層する工程を経て、創の処置用医療テープは完成する。
本発明の製造方法で得られる医療用テープは、下層から内部応力保持部、伸縮性基材部、粘着部、及び剥離部の順に設けられている。本発明の創の処置用医療テープの使用時には、剥離部を取り除き、伸縮性基材部で創および創周辺の皮膚を覆い、粘着部により皮膚に貼付する。次に、内部応力保持部を取り除く。該内部応力保持部は、伸縮性基材部内に存在する有効収縮力を伸縮性基材部内に保持する役目を担うため、内部応力保持部が取り除かれたことにより、伸縮性基材部内に保持された状態の有効収縮力は、粘着部で貼付された創および創周辺の皮膚に対して放出される。この時、放出された有効収縮力は、創離開方向へ働く生理的張力に抗する方向に効率よく作用し、伸縮性基材部を生理的張力に抗する方向に収縮させると共に、創および創周辺の皮膚を創離開方向へ働く生理的張力に抗する方向に収縮させ、縫合した創に対して、創離開方向に抗する方向から縫合した創周辺の皮膚をわずかに弛ませ、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力、並びに該生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力を持続的に減少させることが可能となる。よって、縫合した創周辺の皮膚や縫合糸が被る生理的張力を持続的に減少させるための手段を製造工程において、創の処置用医療テープに機能として取り入れることができ、テープの全面に生理的張力を減少させる機能を備えることで、縫合した創および創周辺の皮膚に対し、面で覆い貼付することができるため、生理的張力を効率よく減少させることができる。そして、有効収縮力により、縫合した創に対して、創離開方向に抗する方向から縫合した創周辺の皮膚をわずかに弛ませ、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力、並びに該生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力を持続的に減少させ、創離開を防止することができるとの知見を得て、本発明を完成するに至った。ここで言う「創周辺の皮膚をわずかに弛ませ」とは、必ずしも、肉眼的なレベルではなく、拡大鏡又は顕微鏡レベルといえるような軽微な状態を含んでいる。また、ここで言う「テープ」とは、幅がせまく長い、うすい帯状のものを示すが、形状は用途等によりこの限りではない。
本発明の製造方法で得られる創の処置用医療テープは、内部応力保持部の上層に、後に伸縮性基材部となる溶液ポリマーを塗布する。この時、溶液ポリマーの断面形状は、内部応力保持部に付着していない溶液ポリマーの上底と、内部応力保持部と積層された状態でよく付着している溶液ポリマーの下底とでは、同じ長さとなり、長方形となる(図1)。次いで、伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して伸縮性基材部と内部応力保持部との積層を完了させ、内部応力保持部により、伸縮性基材部内に有効収縮力を保持する。この時の伸縮性基材部の断面形状は、図1に示す溶液ポリマーを塗布した直後の溶液ポリマーの断面形状より膜厚が薄く、下底より上底が若干短い、台形状となる(図2)。このことは、溶液ポリマーの上底を自由に収縮させず、伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して伸縮性基材部と内部応力保持部との積層を完了させ、内部応力保持部により、伸縮性基材部内に有効収縮力を保持したことを示している。なお、製造工程において、溶液ポリマーの上底を、溶液ポリマーの成形収縮に伴う内部応力により、制限なしに自由に収縮させ、その後、硬化させて製膜を完了させて伸縮性基材部を得て、並行して内部応力保持部と積層させた場合は、伸縮性基材部の下底には、溶液ポリマーの成形収縮に伴う内部応力が存在するが、伸縮性基材部の上底には、溶液ポリマーの成形収縮に伴う内部応力は存在せず、内部応力保持部を取り除いても、伸縮性基材部の下底が収縮するのみで、伸縮性基材部全体が収縮することはなく、製造工程において、伸縮性基材部内に目的とする有効収縮力を保持させることはできない。また、縫合後、創および創周辺の皮膚に働く生理的張力は、必ずしも肉眼的なレベルではなく、拡大鏡又は顕微鏡レベルといえるような軽微なものである。そのため、伸縮性基材部内に保持する有効収縮力は、軽微でもよく、軽微であっても本発明の効果を十分に奏することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、創の処置用医療テープを構成する素材の適切な選択・組み合わせ及び、製造工程において、前記伸縮性基材部内の成形収縮に伴う内部応力を保持する機能を有する、非伸縮性の板状のプラスチックフィルムを前記内部応力保持部として選択し、前記内部応力保持部の上層に、後に前記伸縮性基材部となるポリウレタンフィルムの原料である溶液ポリマー(ウレタン樹脂液と架橋剤液)を塗布し(図1)、次いで、前記伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で前記溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して前記伸縮性基材部と前記内部応力保持部との積層を完了させ、前記内部応力保持部により、前記伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する工程(図2)を経て、次いで、前記伸縮性基材部に対して前記内部応力保持部とは反対側の面に、前記伸縮性基材部を皮膚に貼付し保持する機能を有する粘着部として、アクリル系粘着剤を塗布し、次いで、前記粘着部を保護する機能を有する剥離部として、上質紙の表面に剥離剤をコーティングした剥離紙を備えることで、該創の処置用医療テープは完成する(図3)。なお、該創の処置用医療テープでは、使用時に粘着部で創および創周辺の皮膚を覆い、皮膚に貼付した後に、前記内部応力保持部を取り除き、前記内部応力保持部により、前記伸縮性基材部内に保持した有効収縮力を生理的張力に抗する方向に放出させ、創離開方向へ働く生理的張力を減少させることを基本とする。本発明は、創の処置用医療テープの製造工程において、有効収縮力を前記伸縮性基材部内に保持させることが必須である。
図1から図3に示す本発明の第1の実施の形態である創の処置用医療テープでは、伸縮性基材部2の原料となる溶液ポリマー(ウレタン樹脂液と架橋剤液)1と、伸縮性基材部2の原料となる溶液ポリマー(ウレタン樹脂液と架橋剤液)1で製膜された、伸縮性機能を有し、創および創周辺の皮膚を覆う伸縮性基材部2と、伸縮性基材部2を皮膚に貼付し保持する機能を有する粘着部3と、粘着部3を保護する機能を有する剥離部4と、伸縮性基材部2内の有効収縮力を保持する機能を有する非伸縮性の内部応力保持部5から構成され、下層から内部応力保持部5、伸縮性基材部2、粘着部3、及び剥離部4の順に設けられている。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す創の処置用医療テープの製造過程を示す図であり、内部応力保持部5の上層に伸縮性基材部2の素材となる溶液ポリマー1を塗布した積層過程の様子を示す概略断面図である。第1の実施の形態である創の処置用医療テープでは、伸縮性基材部2内の有効収縮力を保持する機能を有する、水平形状に成形した非伸縮性のプラスチックフィルムを内部応力保持部5として選択し、内部応力保持部5の上層に、後に伸縮性基材部2となるポリウレタンフィルムの原料である溶液ポリマー(ウレタン樹脂液と架橋剤液)1を塗布した様子を示している。この時、溶液ポリマーの断面形状は、溶液ポリマーの上底1a(内部応力保持部に付着していない)と溶液ポリマーの下底1b(内部応力保持部と積層された状態でよく付着している)は、図1に示すように同じ長さとなり、長方形となる。なお、符号1は、溶液ポリマー、符号1aは、溶液ポリマーの上底、符号1bは、溶液ポリマーの下底、符号5は、内部応力保持部である。
図2は、本発明の第1の実施の形態を示す創の処置用医療テープの製造過程を示す概略断面図であり、図1に示した、内部応力保持部5の上層に、後に伸縮性基材部2となる溶液ポリマー1を塗布した状態から、溶液ポリマー1を速やかに硬化させ、伸縮性基材部2内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマー1の製膜を完了し、並行して伸縮性基材部2と内部応力保持部5との積層を完了させ、内部応力保持部5により、伸縮性基材部2内に有効収縮力を保持する様子示している。図1に示した時点では、溶液ポリマー1の断面形状は、溶液ポリマーの上底1a(内部応力保持部に付着していない)と溶液ポリマーの下底1b(内部応力保持部5と積層された状態でよく付着している)は、図1で示すように同じ長さとなり、長方形であった。その後、図2で示すように、伸縮性基材部2内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマー1の製膜を完了するために、溶液ポリマー1を速やかに硬化させて製膜し、伸縮性基材部2を得て、並行して伸縮性基材部2と内部応力保持部5との積層を完了させ、内部応力保持部5により、伸縮性基材部2内に有効収縮力を保持した。その結果、伸縮性基材部2の製膜と並行して内部応力保持部5と積層される状態でよく付着している伸縮性基材部の下底2bでは、溶液ポリマー1の成形収縮に伴う内部応力の影響による収縮は生じなかった。一方、伸縮性基材部の上底2aでは、内部応力保持部5に付着していないため、溶液ポリマー1の成形収縮に伴う内部応力の影響により若干収縮したが、伸縮性基材部2内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマー1の製膜を完了するために、溶液ポリマー1を速やかに硬化させ製膜したため、溶液ポリマーの上底1aは、自由に収縮することができず、伸縮性基材部2の断面形状は、伸縮性基材部の下底2bより伸縮性基材部の上底2aが若干短い台形状となった。このことは、伸縮性基材部2内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマー1の製膜を完了させ、並行して伸縮性基材部2と内部応力保持部5との積層を完了させた様子を示し、さらに、内部応力保持部5により、伸縮性基材部2内に有効収縮力を保持することができたことも示している。なお、符号2は、伸縮性基材部、符号2aは、伸縮性基材部の上底、符号2bは、伸縮性基材部の下底、符号5は、内部応力保持部である。
図3は、本発明の第1の実施の形態を示す医療用テープの製造過程を示す概略断面図である。図2に示した伸縮性基材部2の上層に、伸縮性基材部2を皮膚に貼付し保持する機能を有する粘着部3として、粘着剤を塗布し、粘着部3の上層に、粘着部3を保護する機能を有する剥離部4として、剥離紙を備え、創の処置用医療テープは完成する。なお、符号2は、伸縮性基材部、符号3は、粘着部、符号4は、剥離部、符号5は、内部応力保持部である。
該創の処置用医療テープでは、図2で示すように、製造工程において、伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して伸縮性基材部と内部応力保持部との積層を完了させ、内部応力保持部により、伸縮性基材部内に有効収縮力を保持した伸縮性基材部を得ることができた。なお、該創の処置用医療テープの使用手順は、1.剥離部を取り除く。2.粘着部で創および創周辺の皮膚に貼付する。3.内部応力保持部を取り除く。となる。この使用手順に従い、該内部応力保持部を取り除くと、伸縮性基材部内に保持された状態の有効収縮力は、粘着部で貼付された創および創周辺の皮膚に対して放出され、放出された有効収縮力は、創離開方向へ働く生理的張力に抗する方向に作用し、伸縮性基材部を生理的張力に抗する方向に収縮させ、創および創周辺の皮膚を創離開方向へ働く生理的張力に抗する方向に収縮させ、縫合した創に対して、創離開方向に抗する方向から縫合した創周辺の皮膚をわずかに弛ませ、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力、並びに該生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力を持続的に減少させることができ、さらに、該医療用テープでは、テープの全面に生理的張力を減少させる機能を備え、皮膚に対し、面で覆い貼付することができるため、放出された有効収縮力は、該医療用テープで覆われた創および創周辺の皮膚のみならず、該医療用テープの貼付部位周辺の皮膚まで作用するため、該有効収縮力による創周辺の皮膚を引き寄せる力となる。このことにより、創およびその周辺組織を安静に保つことができ、創および創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力を減少させ、生理的張力に伴う創離開を防止する効果が高く、縫合、未縫合の創に関わらず、使用・装着が容易な創の処置用医療テープの製造方法を提供することができる。
具体的には、本発明の第1の実施の形態において、ウレタン樹脂液と架橋剤液を溶液ポリマー1とし、溶液ポリマー1で製膜された創および創周辺の皮膚を覆い、伸縮性機能を有するポリウレタンフィルムを伸縮性基材部2とし、伸縮性基材部2を皮膚に貼付し保持する機能を有するアクリル系粘着剤を粘着部3とし、粘着部3を保護する機能を有する上質紙の表面に剥離剤をコーティングした剥離紙を剥離部4とし、伸縮性基材部2内の成形収縮に伴う内部応力を保持する機能を有する非伸縮性の板状のプラスチックフィルムを内部応力保持部5とした。製造工程では、内部応力保持部5である非伸縮性の板状のプラスチックフィルムの上層に、溶液ポリマー1であるウレタン樹脂液と架橋剤液を塗布し、次いで、伸縮性基材部2内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマー1の製膜を完了するために、溶液ポリマー1を速やかに硬化させて製膜し、伸縮性基材部2を得て、並行して伸縮性基材部2と内部応力保持部5との積層を完了させ、内部応力保持部5により、伸縮性基材部2内に有効収縮力を保持した。その結果、溶液ポリマーの上底1aは、内部応力保持部5に付着していないため、溶液ポリマー1の硬化に伴い若干収縮し、伸縮性基材部2の製膜と並行して内部応力保持部5と積層される状態でよく付着している溶液ポリマーの下底1bは、硬化に伴う収縮は生じず、製膜後の伸縮性基材部2の断面形状は、伸縮性基材部の下底2bより伸縮性基材部の上底2aが若干短い台形状となった。このことは、溶液ポリマー1を速やかに硬化させ製膜することで、溶液ポリマーの上底1aを自由に収縮させず、伸縮性基材部2内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマー1の製膜を完了し、並行して伸縮性基材部2と内部応力保持部5との積層を完了させ、内部応力保持部5により、伸縮性基材部2内に有効収縮力を保持することができたことを示している。次いで、伸縮性基材部2に対して内部応力保持部5とは反対側の面に順に粘着部3として、アクリル系粘着剤を備え、剥離部4として、上質紙の表面に剥離剤をコーティングした剥離紙を備えた。
また、第1の実施の形態では、溶液ポリマーの素材として、ウレタン樹脂液と架橋剤液を用いたが、内部応力保持部の上層に塗布し、伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して伸縮性基材部と内部応力保持部との積層も完了させ、内部応力保持部により、伸縮性基材部内に有効収縮力を保持することが可能な溶液ポリマー素材であればよく、その他の新素材等を用いてもよく、異なる溶液ポリマー素材を混合又は積層してもよい。また、内部応力保持部の素材として、伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する機能を有する水平形状に成形した非伸縮性で板状のプラスチックフィルムを用いたが、伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する機能を有していれば、用途や利便性に応じ、板状のプラスチックフィルムに切れ目を入れてもよく、その切れ目を覆う剥離可能な帯状のテープを備えてもよく、素材や形状等による制限を受けない。また、粘着部の素材は、アクリル系粘着剤を用いたが、伸縮性基材部を皮膚に貼付し保持する機能を有し、医療用として使用可能な粘着剤であればよく、用途に応じ、粘着剤を塗布する部位は一部もしくは全部でもよく、素材や形状等による制限を受けない。また、剥離部の素材は、上質紙の表面に剥離剤をコーティングした剥離紙を用いたが、粘着部を保護する機能を有していれば、例えば、伸縮性基材部に対して内部応力保持部とは反対側の面に剥離剤をコーティングし、剥離部としてもよく、包装紙等のパッケージを用い剥離部としてもよく、素材や形状等による制限を受けない。なお、該創の処置用医療テープを構成する各部の素材や素材の組み合わせ、付加する機能等は、用途やデザイン、利便性等に応じ任意でよく、本発明の効果を奏することができる限りにおいて特に限定されるものではない。
次に、本発明の創の処置用医療テープの製造方法を用いた第2の実施の形態を図4を用いて説明する。本発明の第1の実施の形態を示す創の処置用医療テープの製造方法においては、水平形状に成形した板状のプラスチックフィルムを内部応力保持部5として用い、有効収縮力の収縮方向を求心性(全方向)としたが、本発明の第2の実施の形態では、有効収縮力の収縮方向を一方向(縦方向)に限定した該創の処置用医療テープを製造するために、製造工程において、製膜後の伸縮性基材部内に存在する有効収縮力の横方向の収縮力を消失もしくは減少させた状態とし、該創の処置用医療テープの使用時に、縦方向の有効収縮力を効率よく発揮させる目的で、内部応力保持部6を図4に示す形状とした。内部応力保持部6では、形状変化に対応する可とう性及び復元性機能を有する非伸縮性のプラスチックフィルムを、横方向の断面形状が凹型となる略弓形状に成形している。そして、図示はしないが、製造工程において、略弓形状に成形した内部応力保持部6を製造設備等による外力により、断面形状を水平形状に保ち、その上層に、溶液ポリマーを塗布し、伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して伸縮性基材部と略弓形状に成形した内部応力保持部6との積層を完了させ、略弓形状に成形した内部応力保持部6により、伸縮性基材部内に有効収縮力を保持し、その後、製造設備等により加えていた外力を取り除くと、略弓形状に成形した内部応力保持部6が有する復元性機能により、横方向の断面形状が凹型となる略弓形状に戻る。このことで、伸縮性基材部内の横方向の有効収縮力を消失もしくは減少させた伸縮性基材部を得ることが可能となる。次いで、伸縮性基材部内の横方向の有効収縮力を消失させた伸縮性基材部に対して、略弓形状に成形した内部応力保持部6とは反対側の面に順に、伸縮性基材部を皮膚に貼付し保持する機能を有する粘着部と粘着部を保護する機能を有する剥離部を積層する工程を経て、有効収縮力の収縮方向を一方向に限定した創の処置用医療テープを完成させた。なお、本発明の第2の実施の形態では、製造工程において、伸縮性基材部内の横方向の有効収縮力を消失もしくは減少させた伸縮性基材部を得るために、内部応力保持部6の形状を略弓形状としたが、上述の製造工程において、伸縮性基材部内の一方向の有効収縮力を消失もしくは減少させことができることができる形状であれば、その形状は問わない。また、製造工程において、略弓形状に成形した内部応力保持部6を、製造設備等による外力により断面形状を水平形状に保ったが、伸縮性基材部内の横方向の有効収縮力を消失もしくは減少させことができる形状に保つことができればよく、この時、断面形状を水平形状に保つことは必須ではない。また、製造工程において、伸縮性基材部内の横方向の有効収縮力を減少させる程度を調整する目的で、略弓形状に成形した内部応力保持部6に加えていた製造設備等による外力を取り除いた後に、略弓形状に成形した内部応力保持部6の両端を切除してもよい。また、伸縮性基材部内の横方向の有効収縮力を減少させる程度は、用途や製造コスト等に応じ任意でよい。
図1から図4に示した本発明の製造方法で得られる医療用テープは、いずれも本発明の製造方法で得られる医療用テープの基本的構造を備えており、このような構成としたことにより、縫合した創および創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力を持続的に減少させるための手段を創の処置用医療テープに機能として取り入れることができ、該創の処置用医療テープの製造段階において、伸縮性基材部内に有効収縮力を保持することができ、該医療用テープの使用時に、伸縮性基材部内に有効収縮力を保持した状態で皮膚に貼付することができる医療用テープを製造することが可能となる。そして、該創の処置用医療テープでは、粘着部で皮膚に貼付した後、内部応力保持部を取り除くことで、伸縮性基材部内に保持させた状態の有効収縮力を粘着部で貼付させた創および創周辺の皮膚に対して放出させることができる。この時、放出された有効収縮力により、伸縮性基材部は、生理的張力に抗する方向に収縮し、創および創周辺の皮膚を創離開方向へ働く生理的張力に抗する方向に収縮させ、縫合した創に対して、創離開方向に抗する方向から縫合した創周辺の皮膚をわずかに弛ませ、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力、並びに該生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力を持続的に減少させる。よって、創離開を防止する効果が高く、縫合、未縫合の創に関わらず、使用・装着が容易な創の処置用医療テープを提供することができる。なお、本明細書において、該創の処置用医療テープの収縮力を「創周辺の皮膚をわずかに弛ませ、」と表現しているが、これは、必ずしも、肉眼的なレベルではなく、拡大鏡又は顕微鏡レベルといえるような軽微な状態を含んでいる。なぜなら、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力、並びに該生理的張力に伴う縫合糸に作用する張力は、必ずしも肉眼的なレベルではなく、時に、拡大鏡又は顕微鏡レベルといえるような軽微なものであるためである。ゆえに、伸縮性基材部内に保持する有効収縮力は、軽微でもよく、軽微であっても本発明の効果を十分に奏することができる。
以上、第1の実施の形態では、創の処置用医療テープの形状を長方形とした例について説明してきたが、医療用テープの形状は、用途に応じ自由な形状を選択できる。例えば、ロール形状やシート形状でもよく、身体の各部位に適した形状とすることもできる。また、該医療用テープは、下層から内部応力保持部、伸縮性基材部、粘着部、及び剥離部からなる構成を基本とするが、用途やデザイン、利便性等に応じ、粘着部の上層にガーゼ及びパッド等を備えさせてもよい。なお、本発明は、皮膚に密着して貼付することを基本としているが、場合によっては、皮膚を医療用粘着剤等から保護するための保護材等を介して該医療用テープを貼付してもよい。
次に、図5から図10を用い、創の縫合に使用する縫合糸に伴う生理的張力や創離開、及び本発明の第2の実施の形態である創の処置用医療テープの使用方法や効果について説明する。図5は、皮膚を一文字に切開した後の創面の様子を示す概略平面図である。なお、符号7は創面、符号8は生理的張力を示し、矢印はその方向を示す。皮膚を外科用メスで一文字に切開した場合、創面7の形状は一文字に留まらず、図5で示すように、創周辺の皮膚に対し創離開方向へ働く生理的張力8により、一文字から楕円状に開いた形状となる。図6は、図5で示した創周辺の皮膚を縫合糸で縫合した様子を示す概略平面図である。なお、符号9は縫合糸、符号10は縫合後の創面、符号11は縫合糸が貫通した部位である。図5の創面7を縫合する際、楕円状に開いた状態の創面7の形状を切開した一文字の形状になるように、縫合糸や施術者の手指等で引き寄せる必要が生じる。 この時、創周辺の皮膚を縫合する縫合糸の間隔は、密にするよりむしろ粗い方が予後良好であるため、図6で示すように、必然的に縫合糸の間隔は粗くなり、縫合糸の締め付け具合は、予後不良となる締め過ぎを防止するために適度に緩くなる。
図7は、図6で示した縫合した創の周辺部(創縁)に加わる力を示す概略平面図である。なお、符号8は生理的張力を示し、矢印はその方向、長さはその力を示す。符号9は縫合糸、符号10は縫合後の創面、符号11は縫合糸が貫通した部位を示し、符号12は縫合糸による創面を引き寄せる力を示し、矢印はその方向、長さはその力を示す。図5の創面7の縫合では、縫合する創面7の形状を開いた状態から閉じた状態になるように、縫合糸や施術者の手指等で創周辺の皮膚を引き寄せて縫合し、縫合糸を結ぶため、創周辺部の創縁では、図7で示すように、縫合糸による創面を引き寄せる力12と生理的張力8による創面を開かせる方向の力が拮抗した状態で働き、縫合糸と創周辺の皮膚は常に引き合った状態となっている。また、縫合糸が貫通した部位11では、縫合糸による創面を引き寄せる力12と生理的張力8による創面を開かせる方向の力が拮抗した状態で働くため、創面は閉じた状態に保たれる。しかし、縫合後の創面10であっても、縫合糸と縫合糸の間隔が粗く、縫合糸による創面を引き寄せる力12が及ばない縫合糸と縫合糸の間の創面では、生理的張力8による創面を開かせる方向の力が勝り、縫合糸と縫合糸の間の創面の形状は、小さな楕円状を示すことになる。また、縫合糸が貫通した部位11周辺の皮膚では、縫合糸による創面を引き寄せる力12と生理的張力8による創面を開かせる方向の力が拮抗して働くため、その生理的張力8による張力は、縫合糸が貫通した部位11の創面側、すなわち、縫合糸の内側の皮膚組織に集中した状態で作用する。創面側の皮膚組織に、縫合糸による持続的な圧迫が生じると、その圧迫は、創面側の皮膚組織に血液循環不良等を招き、皮膚組織が圧迫壊死に陥り、この圧迫壊死が徐々に創面側の皮膚組織に進行し、創周辺の皮膚が裂け、縫合糸が脱落し、創離開が生じることも稀ではない。なお、創周辺の皮膚等の壊死(縫合糸による医療関連機器圧迫創傷)を主因とする創離開に対しては、再度縫合しても効果は期待できないのが現状である。
図8は、本発明の第2の実施の形態を示す医療用テープの概略平面図である。該医療用テープは、有効収縮力の収縮方向を縦方向に限定した創の処置用医療テープである。なお、符号13は医療用テープ中央部に設けた破線、符号14は有効収縮力の方向と力を示す。医療用テープ中央部に設けた破線13は、該医療用テープの内部応力保持部に印刷されており、使用時に創と重ね合わせて貼付する手順を容易とするためのものである。有効収縮力14は、内部応力保持部の機能により、伸縮性基材部内に保持されている。図9は、本発明の第2の実施の形態を示す医療用テープを図6の縫合後の創に使用した概略平面図である。なお、符号9は縫合糸、符号10は縫合後の創面、符号11は縫合糸が貫通した部位、符号13は医療用テープ中央部に設けた破線、符号14は、有効収縮力の方向と力を示す。はじめに、縫合した創とその周辺の皮膚を適切に覆うサイズの該医療用テープを選択する。次に、該医療用テープから剥離部を取り除き、該医療用テープ中央部に設けた破線13と図6の縫合後の創面10とが重なるように、縫合した創とその周辺の皮膚を伸縮性基材部で覆い、粘着部で皮膚に貼付する。現時点では、内部応力保持部を取り除いていないため、伸縮性基材部内には、内部応力保持部の機能により有効収縮力14が保持されている。
図10は、本発明の第2の実施の形態を示す医療用テープの使用効果を説明する概略断面図である。なお、符号9は縫合糸、符号11は縫合糸が貫通した部位、符号14は有効収縮力の方向と力、符号15は有効収縮力により閉じられた創面、符号16は有効収縮力による創周辺の皮膚を引き寄せる力を示す。図10は、図9で示した状態から、該医療用テープ中央部に設けた破線13の印刷された内部応力保持部を取り除き、伸縮性基材部内に保持していた有効収縮力14及び有効収縮力による創周辺の皮膚を引き寄せる力16を発揮させた状態である。該医療用テープでは、有効収縮力の収縮方向を縦方向に限定しているため、図9の縫合後の創面10周辺の皮膚に対し、面で覆って貼付し、内部応力保持部を取り除くことにより、縦方向の有効収縮力14を効率よく発揮させ、縫合後の創面10周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力を持続的に減少させることができる。よって、縫合糸で縫合した場合、図7の縫合後の創面10の形状は、図7の縫合糸による創面を引き寄せる力12が及ばない縫合糸と縫合糸の間の創面では、図7の生理的張力8による創面を開かせる方向の力が勝り、縫合糸と縫合糸の間の創面の形状は、小さな楕円状を示していたが、該医療用テープを使用することにより、図10では、図9の該医療用テープより縦方向の長さが収縮した分の有効収縮力14が発揮され、有効収縮力により閉じられた創面15となった。さらに、該医療用テープでは、テープの全面に生理的張力を減少させる機能を備え、皮膚に対し、面で覆い貼付することができるため、放出された有効収縮力14は、該医療用テープで覆われた縫合後の創面10周辺の皮膚のみならず、該医療用テープの貼付部位周辺の皮膚まで作用するため、該有効収縮力による創周辺の皮膚を引き寄せる力16となる。このことにより、縫合糸が貫通した部位11の創面側、すなわち、縫合糸の内側の皮膚組織に集中した状態で作用していた生理的張力8による張力の負荷を減少させることができ、「創面側の皮膚組織に、縫合糸による持続的な圧迫が生じると、その圧迫は、創面側の皮膚組織に血液循環不良等を招き、皮膚組織が圧迫壊死に陥り、この圧迫壊死が徐々に創面側の皮膚組織に進行し、創周辺の皮膚が裂け、縫合糸が脱落し、創離開が生じることも稀ではない」という悪循環を避けることができ、創周辺の皮膚等の壊死(縫合糸による医療関連機器圧迫創傷)を主因とする創離開を防止することが現実的となる。さらに、段落[0003]に記載の真皮縫合においても、皮膚表面の傷跡を最小限にするための有効な手段となり、本発明により、表皮縫合を不要とすることも可能となり、皮膚表面の針跡を回避することもできる。
本発明の創の処置用医療テープの製造方法によれば、製造段階において、伸縮性基材部内の有効収縮力を保持し、該医療用テープの使用時に、伸縮性基材部内の有効収縮力を保持した状態で縫合した創および創周辺の皮膚を面で覆い粘着部で貼付した後、内部応力保持部を取り除くことで伸縮性基材部内の有効収縮力放出させ、創離開方向へ働く生理的張力に抗する方向に効率よく作用させ、縫合した創周辺の皮膚が被る創離開方向へ働く生理的張力を減少させ、創離開を防止する効果が高く、縫合、未縫合の創に関わらず、使用・装着が容易な創の処置用医療テープの製造方法を提供することができ、医療業界に貢献するところ大である。
1 溶液ポリマー
1a 溶液ポリマーの上底
1b 溶液ポリマーの下底
2 伸縮性基材部
2a 伸縮性基材部の上底
2b 伸縮性基材部の下底
3 粘着部
4 剥離部
5 内部応力保持部
6 本発明の第2の実施の形態に用いた略弓形状に成形した内部応力保持部
7 創面
8 生理的張力
9 縫合糸
10 縫合後の創面
11 縫合糸が貫通した部位
12 縫合糸による創面を引き寄せる力
13 本発明の第2の実施の形態を示す医療用テープ中央部の破線
14 有効収縮力
15 有効収縮力により閉じられた創面
16 有効収縮力による創周辺の皮膚を引き寄せる力

Claims (1)

  1. 創および創周辺の皮膚を覆い伸縮性機能を有する伸縮性基材部と、前記伸縮性基材部を皮膚に貼付し保持する機能を有する粘着部と、前記粘着部を保護する機能を有する剥離部と、前記伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する機能を有する内部応力保持部を備え、下層から前記内部応力保持部、前記伸縮性基材部、前記粘着部、及び前記剥離部の順に設けられている創の処置用医療用テープの製造方法であって、
    前記内部応力保持部の上層に、後に前記伸縮性基材部となる溶液ポリマーを塗布する工程、
    次いで、前記伸縮性基材部内に有効収縮力を備えさせた状態で前記溶液ポリマーの製膜を完了し、並行して前記伸縮性基材部と前記内部応力保持部との積層を完了させ、前記内部応力保持部により、前記伸縮性基材部内の有効収縮力を保持する工程、
    次いで、前記伸縮性基材部に対して前記内部応力保持部とは反対側の面に順に前記粘着部、前記剥離部を積層する工程を備え、
    使用時に、前記内部応力保持部を取り除くことで前記伸縮性基材部内に存在する有効収縮力を放出させることを特徴とする創の処置用医療テープの製造方法。
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