JP6234381B2 - 包帯材システム - Google Patents

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Description

(関連出願の引用)
本願は、2012年2月8日に出願された米国仮出願第61/596,708号に対する35 U.S.C. §119(e)に基づく利益を主張するものであり、該仮出願の全体は参照により本明細書中に援用される。本願は、2011年8月11日に出願された米国特許出願第12/854,859および2012年1月6日に出願された米国特許出願第13/345,524に関連しており、これらの出願の全体は、参照により本明細書中に援用される。
皮膚損傷に反応して行われる瘢痕形成は、自然創傷治癒プロセスの一環である。創傷治癒は、ある期間にわたる継続的なプロセスであるが、典型的には、段階的に発生するものとして認識されている。プロセスは、損傷後直ちに炎症段階から始まる。典型的には(創傷に応じて)2日から1週間まで続くこの段階の間に、傷んだ組織および異物は、創傷部から排除される。炎症段階の後、増殖段階が発現し、線維芽増殖およびコラーゲンとプロテオグリカンの生成を特徴とする。構造的な結合性を創傷に提供するために細胞外基質が合成されるのは、増殖段階の間である。増殖段階は、創傷の性質に応じて、通常、約4日から数週間の間続き、通常、肥厚性瘢痕が形成されるのはこの段階である。最終段階は、再形成段階と呼ばれる。再形成段階の間、先に構成され、不規則に組織された基質は、力学的強度を増すように高度に架橋結合および整列された組織構造に再形成される。
肥厚性瘢痕を特徴とする組織学的特徴は、これまで十分に実証されてきたが、基本的な病態生理学は、よく知られていない。肥厚性瘢痕は、過度な創傷治癒の副次的な結果であり、典型的には、細胞、コラーゲン、およびプロテオグリカンの過剰生産をもたらす。標準的には、それらの瘢痕は、隆起しており、組織束の不規則な分布を特徴としている。そのような瘢痕の外観(すなわち、大きさ、形状、および色)は、形成された身体の部分および患者の潜在的な民族性によって多様である。肥厚性瘢痕は、非常に一般的に起こるものであり、皮膚への任意の全層損傷の後に発生し得る。最近では、力学的応力が、マウスモデルにおける肥厚性瘢痕化を増大させ得る、米国特許出願公開第2006/0037091号(特許文献1)(2005年5月24日に出願の米国特許出願第11/135,992号「Method for Producing Hypertrophic Scarring Animal Model for Identification of Agents for Prevention and Treatment of Human Hypertrophic Scarring」)で示されており、参照することによって全体として本明細書に組み込まれる。
ケロイドは、典型的には、感受性者の真皮と隣接する皮下組織に発生し、最も一般的には外傷の結果生じる、高度に増殖された腫瘤から成る腫瘍と特徴付けられる。ケロイドは、正常な隣接組織に広がる傾向があることから、肥厚性瘢痕と比べ、より重症である場合が多いが、肥厚性瘢痕は、元の瘢痕境界の範囲内で限定的であり続ける傾向がある。
米国特許出願公開第2006/0037091号明細書
本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、皮膚の力学的または物理的性質を操作することによる、あるいは応力から皮膚を遮蔽することによる、および/または皮膚部位またはその付近で、すなわち、対象の皮膚の創傷または治療部位で、またはそれに隣接する、皮膚組織の表皮または深層に制御可能に応力または歪を付与することによる、創傷治療、あるいは瘢痕および/またはケロイドの治療、寛解、または予防を制限なく含む、皮膚部位における対象の治療のためのものであってもよい。変形例によれば、力学的または物理的性質を操作することにより、皮膚部位における引張または圧縮応力を変調させてもよい。皮膚部位における応力は、正常な皮膚および組織が被る応力を下回るレベルまで低減させられてもよい。皮膚部位における応力は、正常な皮膚および組織が被る応力を上回るレベルまで増加させられてもよい。応力または歪は、1つ、2つ、またはそれ以上の方向への皮膚部位における内因性または外因性応力を操作するように、1つ、2つ、またはそれ以上の方向で周辺組織に印加されてもよい。変形例によると、本明細書で説明されるデバイスおよび方法は、対象を治療するために、皮膚および/または創傷ならびに周辺組織が被る応力を低減させるか、または別様に操作してもよい。本デバイスはまた、創傷裂開の発生を防止または低減することを支援してもよい。
本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法によれば、対象の皮膚または組織の1つ以上の層に適用、取着、または連結され得る、皮膚治療デバイス、皮膚デバイス、創傷治療デバイス、瘢痕またはケロイド治療デバイス、瘢痕またはケロイド寛解または予防デバイス、包帯、あるいは包帯材が提供されてもよい(以下、「包帯材」、「皮膚デバイス」、または「皮膚治療デバイス」と呼ばれる)。
瘢痕形成の寛解に加え、そのような皮膚治療デバイスのための他の使用は、限定ではないが、例えば、にきび、染み、酒さ、いぼ、発疹(紅斑性、黄斑性、丘疹性、および/または水疱性症状を含むが、それらに限定されない)、乾癬、皮膚の炎症/過敏症、異痛症、毛細血管拡張症、ポートワイン母斑および他の動静脈奇形、および異所性皮膚炎等の皮膚関連症状を治療すること、既存の瘢痕、しわ、皮膚線条、弛緩性またはたるんだ皮膚、あるいは他の皮膚の不整形を治療または寛解すること、術前準備中に、例えば、針またはカテーテル挿入中に血管を安定させるための薄型組織開創器として外科的手技中に、術後に、例えば、瘢痕補正、創傷切開、体形矯正の前に、皮膚を事前治療または事前調節するために術前または術後に、乳房切除術の皮膚拡張において、局所的または皮下であるかにかかわらず、例えば、マイクロ波、高周波アブレーション、高密度焦点式超音波、レーザ、赤外線、インコヒーレント光等のエネルギーの使用にかかわらず、審美的皮膚治療またはリサーフェシングにおいて、減量中に、または美的目的等の種々の目的で、皮膚を持ち上げ、固定し、保持し、移動させること、除毛または脱毛、皮膚損傷、例えば、切開、創傷、慢性創傷、床ずれ、潰瘍(静脈うっ滞潰瘍を含む)を治療および/閉鎖すること、創傷裂開、糖尿病性皮膚または創傷症状の発生を予防または低減すること、熱傷治癒および/または緩和、閉塞性または陰圧創傷包帯材の役割を果たすこと、切開または創傷を保護すること、例えば、分裂または開口の予防、臍帯を切断した後に新生児の臍を保護することを含んでもよく、またはそうでなくてもよい。そのような治療はまた、移植片/弁/代用物上および/または下のいずれかにおいて、あるいは他の治療部位において、生体材料または生体包帯材の使用にかかわらず、皮膚移植片(分層および全層移植片、異種移植片、死体移植片、自家移植片を含む)、皮弁、および代用皮膚を治療するために使用されてもよい。そのような材料の実施例として、ALLODERM(登録商標)(LifeCellCorp., Branchburg, New Jersey)、OASIS(登録商標)(Healthpoint Ltd., Fort Worth, TX)、INTEGRA(登録商標) Dermal Regeneration Template(Integra Life Sciences Holding Co., South Plainfield, New Jersey)、BIOBRANE(登録商標) and BIOBRANE−L(Bertek Pharmaceuticals, Sugarland TX)、APLIGRAF(登録商標)(Organogenesis Inc., Canton, MA)、EPICEL(登録商標)(Genzyme Biosurgery, Cambridge, MA)、CELADERM(登録商標)(Celadon Science LLC, Hyattsville, MD)、TRANSCYTE(登録商標) and DERMAGRAFT(登録商標)(Advanced BioHealing Inc., Westport, CT)、EZ DERM(登録商標)(Brennan Medical Inc,, St. Paul, MN)、LASERSKIN(登録商標)(Fidia Advanced Biopolymers, Italy)、ORCEL(登録商標)(FortiCell Bioscience Inc., Englewood Cliffs, NJ)、および同等物が挙げられ得る。そのような治療は、そのようなデバイスを用いて皮膚に適用され得る、薬剤または他の治療薬の使用を含んでもよい。薬剤は、抗生物質、抗真菌剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド性免疫変調剤を含む免疫変調剤を含んでもよいが、それらに限定されない。薬剤は、粉末、ゲル、ローション、クリーム、ペースト、懸濁液等を含むが、それらに限定されない、種々の製剤のうちのいずれかで提供されてもよい。本デバイスはまた、例えば、皮膚を伸長してそれに薬剤を適用することによって、皮膚に、または皮膚を通して、薬剤を送達する目的で使用されてもよい。本デバイスの異なる構成が、異なる身体領域のサイズまたは幾何学形状の影響を受けやすくあり得る。治療は、任意の形状(例えば、直線状、曲線状、星形)、サイズ、または深度の領域に、頭皮、額、顔(例えば、鼻、瞼、頬、唇、顎)、耳、首、肩、上腕、前腕、掌、手背、指、爪床、腋窩、胸、乳首、乳輪、背部、腹部、鼠径部、臀部、会陰部、陰唇、陰茎、陰嚢、大腿部、下肢、足底面、足の背面、および/または足指を含むが、それらに限定されない、身体の1つ以上の領域に適用されてもよい。そのようなデバイスはまた、本明細書では、「包帯材」、「皮膚デバイス」、または「皮膚治療デバイス」と称され得る。
状況によっては、包帯材の即時適用、迅速な適用、または簡単な適用が所望され得る。本明細書に説明されるデバイス、キット、および方法は、包帯材の準備および/または包帯材の皮膚への適用のためのものであってもよく、ならびにアプリケータ、引張デバイスまたは包帯材担体、支持体もしくはベースの皮膚デバイスからの分離のためのものであってもよい。
本明細書に説明されるデバイス、キット、または方法は、担体、支持体、ベース、アプリケータ、または引張デバイスを含んでもよく、これらのそれぞれが、包帯材を少なくとも一時的に含有、保持、担持、または支持することができ、適用するための包帯材の準備に使用されてもよく、包帯材を送達、配向、または適用するために使用されてもよく、応力または歪が付与された構成で包帯材を維持するために使用されてもよく、包帯材に応力または歪を付与するために使用されてもよく、包帯材を担体、支持体、ベース、アプリケータ、または引張デバイスから分離するために使用されてもよく、および/または包帯材の適用中あるいは後に、創傷、切開位置、もしくは他の治療位置への追加の治療を施すために使用されてもよく、および/または創傷、切開位置、あるいは他の治療位置に圧力をかけるために使用されてもよい。いくつかの変形例によると、アプリケータは、接着ライナの剥離中または後の包帯材を構造的に支持し得る。いくつかの変形例によると、アセンブリは、包帯材上の接着材がそれ自体にくっつくほど包帯材が折曲または屈曲しないように構築されてもよい。例えば、包帯材のいくつかの変形例が、包帯材の一点でまたは一縁に沿って片持ち形状で保持または支持されるとき、包帯材は、それら自体の質量または構成の下、面外に腰折れしない、横方向に変形しない、または別様に変形しないだろう。
本明細書に説明されるデバイス、キット、および方法は、弾性皮膚治療デバイス内に所定の歪を生成および/または維持し、したがって、皮膚接着剤を使用して、皮膚表面に添着され、略平面(例えば、圧縮)力を包帯から皮膚表面に伝達することによる、瘢痕および/またはケロイドの治療、寛解、または防止のためのものであってもよい。
いくつかの変形例では、上面と、下面と、第1の縁および第1の縁と反対の第2の縁と、1つ以上の接着剤領域とを備える、弾性シート構造(例えば、シリコーンポリウレタン、TPE(熱可塑性エラストマー)、合成ゴム、またはコポリエステル材料を備える)を備える、包帯材が、提供される。包帯材はさらに、接着剤領域または複数の領域に切り離し可能に取着される、第1の剥離ライナを備えてもよい。接着剤領域は、感圧式接着剤を備えてもよい。包帯材は、縁における皮膚張力を低減させるように先細化または別様に成形されてもよい。包帯材は、縁における皮膚張力を低減させるように、その縁における接着剤を修正、減少させる、または有していなくてもよい。包帯材の一部は、歪が付与されなくてもよく、それによって、包帯材が適用される皮膚のある面積における歪を低減させてもよい。いくつかの具体的実施例では、非歪面積または複数の面積が、包帯材の縁と歪面積との間に見出される。いくつかのさらなる実施例では、非歪面積は、本面積に限定され、適用または使用の際、使用中の単一包帯材の歪面積間には見出されない。なおもさらなる実施例では、非歪面積は、歪軸に略平行な包帯材の縁に沿った面積ではなく、歪面積の歪軸に交差する包帯材の縁に沿った面積に限定される。
包帯材担体、包帯材支持体、包帯材ベース、アプリケータ、および/または引張デバイスが、提供されてもよい。包帯材担体、包帯材支持体、包帯材ベース、アプリケータ、および/または引張デバイスは、対象への適用に先立って、包帯材に応力および/または歪を付与するように構成されてもよい。デバイスは、包帯材に歪を付与する、および/または歪を維持するために使用されてもよい。デバイスはさらに、部材または機構を歪構成に維持するように構成される、切り離し可能係止機構、取着機構、または接着剤を備えてもよい。
状況によっては、創傷への圧縮力の印加は、出血を低減させるために望ましい。いくつかの変形例によると、本明細書に説明される担体、支持体、ベース、アプリケータ、または引張デバイスはさらに、例えば、包帯材が適用される際またはその後、デバイスを使用して圧縮力の印加を可能にすることによって、出血の低減を支援するために使用されてもよい。凝固性添加剤もまた、包帯材上に提供されてもよい。
いくつかの変形例によると、包帯材アセンブリは、内側表面を有するベース構造と、対向表面を有する、カバー構造であって、ベース構造がカバー構造に移動可能に連結される、カバー構造と、対象の創傷または皮膚に適用されるように構成される第1の表面、およびその少なくとも一部がベース構造の内側表面に切り離し可能に連結される、裏面を備える、包帯材とを備え、カバー構造は、対向表面が、包帯材の第1の表面と界面接触し、それに対して実質的に平行である、第1の位置から、対向表面が包帯材の第1の表面から分離される、第2の位置に移動するように構成される。変形例によると、包帯材の第1の表面は、接着剤領域を備える。変形例によると、包帯材の第1の表面は、包帯材上の接着剤領域と界面接触する、接着剤裏当てを備える。変形例によると、カバー構造の対向表面は、カバー構造が第1の位置にあるとき、接着剤領域を被覆し、カバー構造が第2の位置にあるとき、接着剤領域から分離される、接着剤裏当てカバーを備える。変形例によると、包帯材は、弾性材料を備える。変形例によると、包帯材は、ベース構造の内側表面に連結された第1の取着領域と、カバー構造の対向表面に連結された第2の取着領域とを備え、カバーおよびベースは、カバーが第1の位置から第2の位置に移動すると、歪付与力を付与し、包帯材に歪を付与するように構成される。変形例によると、引張構造は、歪付与力を包帯材に付与するように構成される。変形例によると、引張構造は、第1の取着領域における包帯材をベース構造の内側表面に連結するように構成される、第1の構造と、第2の取着領域における包帯材をカバーの対向表面に連結するように構成される、第2の構造とを備え、引張構造は、カバー構造が、ベース構造に対して、第1の位置から第2の位置に移送されると、第1の取着領域と第2の取着領域との間の包帯材に歪付与力を付与するように構成される。いくつかの変形例によると、包帯材は、カバーが第1の位置にあるとき、第1の幅を有し、カバーが第2の位置にあるとき、第2の幅または半径を有し、第2の幅または半径は、第1の幅または半径を上回る。変形例によると、第2の幅または半径は、第1の幅または半径を少なくとも20%上回る。変形例によると、第2の幅または半径は、第1の幅または半径を少なくとも40%上回る。変形例によると、ベース構造は、少なくとも1つの比較的に剛性の要素と、少なくとも1つの比較的に可撓性の要素とを備え、比較的に剛性の要素は、歪付与力が第1の方向に印加されるとき、包帯材を支持するために十分に剛性であって、比較的に可撓性の要素は、ベース構造を第2の方向に撓曲させる。変形例によると、少なくとも1つの比較的に剛性の要素は、複数の可撓性の連結された比較的に剛性の要素を備える。変形例によると、カバー構造は、少なくとも1つの比較的に剛性の要素と、少なくとも1つの比較的に可撓性の要素とを備える。変形例によると、剥離デバイスは、包帯材が対象の創傷または皮膚に適用された後、ベース構造から包帯材を剥離するように構成される。いくつかの変形例によると、ベース構造は、カバー構造に枢動可能に連結される。
本明細書に説明されるのは、包帯材が非歪状態にあるとき、第2の縁が、第1の縁に対して非平行かつ非直交である配向を有し得る、第1の縁および第2の縁と、接着剤を含む、第1の面とを備える、包帯材と、包帯材に切り離し可能に取着され、包帯材の第1の縁および第2の縁を支持する、フレームであって、外側縁、内側縁、および内側縁によって囲繞される開口部を備える、フレームとを備え得る、包帯材システムである。いくつかの変形例では、フレームは、第1の面と反対の包帯材の第2の面に連結されてもよい。包帯材は、円形または楕円形包帯材を備えてもよい。いくつかの変形例では、包帯材は、包帯材をフレームから分離するように構成される、切り離し領域を備えてもよい。いくつかの変形例では、切り離し領域は、ミシン目領域、穿孔領域のうちの少なくとも1つを備える、または埋設引張線を備えてもよい。加えて、または代替として、切り離し領域は、切り離し領域に連結された引張タブを備えてもよい。包帯材の第1の縁は、第1の曲率半径を伴う弧状縁を備えてもよい。いくつかの変形例では、包帯材の第2の縁は、第2の曲率半径を伴う弧状縁を備えてもよい。第2の曲率半径は、第1の曲率半径と異なってもよい。
包帯材システムはさらに、フレームの開口部を通して押動され、包帯材に歪を付与するように構成される、歪付与構造を備えてもよい。フレームは、歪付与構造に接着されるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、フレームは、ベースと力学的相互嵌合を形成する。いくつかの変形例では、歪付与構造は、ベースおよび隆起突出部を備えてもよい。隆起突出部は、ベースに直交する側壁を備えてもよい。いくつかの変形例では、隆起突出部は、ベースと90度を上回る開放角を形成する、側壁を備えてもよい一方、他の変形例では、隆起突出部は、ベースと90度未満の開放角を形成する、側壁を備えてもよい。歪付与構造は、包帯材の第2の面に対して押動するように構成される、遠位面を備えてもよい。歪付与構造の遠位面は、包帯材、フレームの開口部、ベース、またはベースとの交点における側壁の形状のうちの少なくとも1つに類似する、一般的形状を備えてもよい。
歪付与構造およびフレームは、概して、包帯材の第1および第2の縁に直交する、均一歪付与力を包帯材に印加するように構成されてもよい。
いくつかの変形例では、歪付与構造およびフレームは、包帯材の第1の縁に直交する第1の歪付与力を包帯材に印加し、包帯材の第2の縁に直交する第2の歪付与力を包帯材に印加するように構成されてもよく、包帯材の第2の歪付与力は、第2の縁の各側に位置する包帯材の第3および第4の縁に直交する包帯材への歪付与力を上回る。
本明細書に説明される包帯材システムのいずれかはさらに、包帯材をフレームから切断するように構成される、切断構造を備えてもよい。
包帯材システムの別の変形例は、非歪円形または楕円形形状および歪円形または楕円形形状を伴う包帯材を備えてもよく、第1の横方向寸法上の歪は、第1の横方向寸法に整合、平行、または直交しない、第2の横方向寸法上の歪と同一である。
包帯材システムの別の変形例は、歪付与構造と、包帯材と、弾性包帯材を切り離し可能に保定するように構成されるフレームとを備えてもよく、歪付与構造およびフレームは、包帯材の第1の縁に直交する第1の歪付与力を包帯材に印加し、包帯材の第2の縁に直交する第2の歪付与力を包帯材に印加するように構成されてもよく、包帯材の第2の歪付与力は、第2の縁の各側に位置する包帯材の第3および第4の縁に直交する包帯材への歪付与力を上回ってもよい。
また、本明細書に説明されるのは、包帯材に歪を付与する方法である。包帯材に歪を付与する方法の一変形例は、第1の平面に位置する第1の軸に沿って、第1の包帯材領域に歪を付与するステップと、第1の平面と異なる第2の平面に位置する第2の軸に沿って、第2の包帯材領域に歪を付与するステップであって、第2の包帯材は、第1の包帯材領域に連結される、ステップと、第1の包帯材領域を治療部位に適用するステップと、少なくとも一部の歪を第1の包帯材領域から剥離するステップとを含んでもよい。いくつかの包帯材に歪を付与する方法はさらに、第3の包帯材領域を第2の包帯材領域から分離し、第1の包帯材領域への少なくとも一部の歪を緩和させるステップを含んでもよい。随意に、第2の包帯材領域は、第1の包帯材領域を包囲してもよい。随意に、第3の包帯材領域は、第2の包帯材領域を包囲してもよい。いくつかの方法では、第1の包帯材領域内の少なくとも一部の歪を解放するステップは、第2の包帯材領域内の実質的全歪を解放してもよい。
包帯材に歪を付与する別の方法は、一式の均一歪力を用いて包帯材に歪を付与するステップと、第1の力は、包帯材の第1の縁に直交する配向を伴い、第2の力は、第2の縁に直交し、第1の力に等しく、第1の縁に対して非整合、非平行、かつ非直交する配向を有する、ステップと、歪包帯材を治療部位に適用するステップと、包帯材内の歪を緩和させ、圧縮力を治療部位に印加するステップとを含んでもよい。包帯材は、円形または楕円形包帯材であってもよい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
包帯材システムであって、
第1の縁および第2の縁と、接着剤を含む第1の面とを備える包帯材であって、上記第2の縁は、上記包帯材が非歪状態にあるとき、上記第1の縁に対して非平行かつ非直交である配向を有する、包帯材と、
上記包帯材に切り離し可能に取着され、上記包帯材の上記第1の縁および上記第2の縁を支持するフレームであって、外側縁と、内側縁と、上記内側縁によって囲繞される開口部とを備える、フレームと
を備える、システム。
(項目2)
上記フレームは、上記第1の面と反対の上記包帯材の第2の面に連結される、項目1に記載の包帯材システム。
(項目3)
上記包帯材は、円形または楕円形包帯材を備える、項目1または2に記載の包帯材システム。
(項目4)
上記包帯材は、上記包帯材を上記フレームから分離するように構成される剥離領域を備える、項目1から3のいずれかに記載の包帯材システム。
(項目5)
上記剥離領域は、ミシン目領域、穿孔領域のうちの少なくとも1つを備える、または埋設引張線を備える、項目1から4のいずれかに記載の包帯材システム。
(項目6)
上記剥離領域は、上記剥離領域に連結された引張タブを備える、項目4または5のいずれかに記載の包帯材システム。
(項目7)
上記第1の縁は、第1の曲率半径を伴う弧状縁を備える、項目1から6のいずれかに記載の包帯材システム。
(項目8)
上記第2の縁は、第2の曲率半径を伴う弧状縁を備える、項目7に記載の包帯材システム。
(項目9)
上記第2の曲率半径は、上記第1の曲率半径と異なる、項目8に記載の包帯材システム。
(項目10)
上記フレームの開口部を通して押動され、上記包帯材に歪を付与するように構成される、歪付与構造をさらに備える、項目1から9のいずれかに記載の包帯材システム。
(項目11)
上記フレームは、上記歪付与構造に接着されるように構成される、項目10に記載の包帯材システム。
(項目12)
上記フレームは、ベースと力学的相互嵌合を形成する、項目10に記載の包帯材システム。
(項目13)
歪付与構造は、ベースおよび隆起突出部を備える、項目10から12のいずれかに記載の包帯材システム。
(項目14)
上記隆起突出部は、上記ベースに直交する側壁を備える、項目13に記載の包帯材システム。
(項目15)
上記隆起突出部は、上記ベースと90度を上回る開放角を形成する側壁を備える、項目13に記載の包帯材システム。
(項目16)
上記隆起突出部は、上記ベースと90度未満の開放角を形成する側壁を備える、項目13に記載の包帯材システム。
(項目17)
上記歪付与構造は、上記包帯材の第2の面に対して押動するように構成される遠位面を備える、項目13から16に記載の包帯材システム。
(項目18)
上記歪付与構造の遠位面は、上記包帯材、上記フレームの開口部、上記ベース、または上記ベースとの交点における上記側壁の形状のうちの少なくとも1つに類似する一般的形状を備える、項目17に記載の包帯材システム。
(項目19)
上記歪付与構造および上記フレームは、概して、上記包帯材の第1および第2の縁に直交する均一歪付与力を上記包帯材に印加するように構成される、項目10に記載の包帯材システム。
(項目20)
上記歪付与構造および上記フレームは、上記包帯材の第1の縁に直交する第1の歪付与力を上記包帯材に印加し、上記包帯材の第2の縁に直交する第2の歪付与力を上記包帯材に印加するように構成され、上記包帯材の第2の歪付与力は、上記第2の縁の各側に位置する上記包帯材の第3および第4の縁に直交する上記包帯材への歪付与力を上回る、項目10に記載の包帯材システム。
(項目21)
上記包帯材を上記フレームから切断するように構成される切断構造をさらに備える、項目1から4のいずれかに記載の包帯材システム。
(項目22)
非歪円形または楕円形形状および歪円形または楕円形形状を伴う包帯材を備える包帯材システムであって、第1の横方向寸法上の歪は、上記第1の横方向寸法に整合、平行、または直交しない第2の横方向寸法上の歪と同一である、システム。
(項目23)
歪付与構造と、包帯材と、弾性包帯材を切り離し可能に保定するように構成されるフレームとを備える包帯材システムであって、上記歪付与構造および上記フレームは、上記包帯材の第1の縁に直交する第1の歪付与力を上記包帯材に印加し、上記包帯材の第2の縁に直交する第2の歪付与力を上記包帯材に印加するように構成され、上記包帯材の第2の歪付与力は、上記第2の縁の各側に位置する上記包帯材の第3および第4の縁に直交する上記包帯材への歪付与力を上回る、システム。
(項目24)
包帯材に歪を付与する方法であって、
第1の平面に位置する第1の軸に沿って、第1の包帯材領域に歪を付与するステップと、
上記第1の平面と異なる第2の平面に位置する第2の軸に沿って、第2の包帯材領域に歪を付与するステップであって、上記第2の包帯材領域は、上記第1の包帯材領域に連結される、ステップと、
上記第1の包帯材領域を治療部位に適用するステップと、
少なくとも一部の歪を上記第1の包帯材領域から剥離するステップと
を含む、方法。
(項目25)
第3の包帯材領域を上記第2の包帯材領域から分離し、上記第1の包帯材領域への少なくとも一部の歪を緩和させるステップをさらに含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
上記第2の包帯材領域は、上記第1の包帯材領域を包囲する、項目24または25に記載の方法。
(項目27)
上記第3の包帯材領域は、上記第2の包帯材領域を包囲する、項目25に記載の方法。
(項目28)
上記第1の包帯材領域内の少なくとも一部を剥離するステップは、上記第2の包帯材領域内の実質的全歪を剥離する、項目24に記載の方法。
(項目29)
包帯材に歪を付与する方法であって、
一式の均一歪力を用いて包帯材に歪を付与するステップであって、第1の力は、上記包帯材の第1の縁に直交する配向を伴い、第2の力は、第2の縁に直交し、上記第1の力に等しく、上記第1の縁に対して非整合、非平行、かつ非直交する配向を有する、ステップと、
上記歪包帯材を治療部位に適用するステップと、
上記包帯材内の歪を緩和させ、圧縮力を上記治療部位に印加するステップと
を含む、方法。
(項目30)
上記包帯材は、円形または楕円形包帯材である、項目29に記載の方法。
図1Aは、創傷治療デバイスの一変形例の概略上面図である。 図1Bは、図1Aにおける創傷治療デバイスの概略側面立面図である。 図2Aおよび2Bは、それぞれ、剥離ライナを伴う、図1Aおよび1Bにおける創傷治療デバイスの概略上面および側面立面図である。 図2Aおよび2Bは、それぞれ、剥離ライナを伴う、図1Aおよび1Bにおける創傷治療デバイスの概略上面および側面立面図である。 図2Cは、図2Aおよび2Bにおける剥離ライナの上面構成要素図である。 図3Aは、基本構成における創傷治療アプリケータの斜視図である。 図3B−3Dは、図3Aにおけるアプリケータの側面立面、上面、および下面図である。 図3B−3Dは、図3Aにおけるアプリケータの側面立面、上面、および下面図である。 図3B−3Dは、図3Aにおけるアプリケータの側面立面、上面、および下面図である。 図4A−4Dは、係止構成における、図3A−3Dにおけるアプリケータの斜視、側面立面、上面、および下面図である。 図4A−4Dは、係止構成における、図3A−3Dにおけるアプリケータの斜視、側面立面、上面、および下面図である。 図4A−4Dは、係止構成における、図3A−3Dにおけるアプリケータの斜視、側面立面、上面、および下面図である。 図4A−4Dは、係止構成における、図3A−3Dにおけるアプリケータの斜視、側面立面、上面、および下面図である。 図5Aおよび5Bは、創傷治療デバイスが装填された図4Aおよび4Bにおけるアプリケータの概略斜視および側面立面図である。 図5Aおよび5Bは、創傷治療デバイスが装填された図4Aおよび4Bにおけるアプリケータの概略斜視および側面立面図である。 図6A−6Cは、ポケットを備える、包帯材の上面、断面、および側面立面図である。 図7A−7Cは、ポケットを備える包帯材の代替実施形態の横断面図である。 図8Aおよび8Bは、T字型タグ取着構造を備える、別の包帯材の上面および横断面図である。 図9Aおよび9Bは、小穴取着構造を備える、別の包帯材の上面および横断面図である。 図10A−10Cは、フックアンドループ型の取着構造を備える、別の包帯材の上面、断面、および側面立面図である。 図11は、図10A−10Cにおける包帯材と併用するために構成される対応するフックアンドループ型の取着構造を伴う、アプリケータを描写する。 図12は、図10A−10Cにおける包帯材と併用するために構成される対応するフックアンドループ型の取着構造を伴う、別のアプリケータを描写する。 図13Aは、非歪構成における、アプリケータの上面図である。 図13Bは、歪構成における、図13Aのアプリケータの上面図である。 図13Cは、非歪構成における、図13Aのアプリケータの下面斜視図である。 図13Dは、歪構成における、図13Aのアプリケータの下面斜視図である。 図13Eは、非歪構成における、統合されたスタンパを伴うアプリケータの斜視図である。 図13Fは、歪構成における、図13Eのアプリケータの斜視図である。 図13Gは、非歪構成における、図13Eのアプリケータの側面図である。 図13Hは、歪構成における、図13Eのアプリケータの側面図である。 図13Iは、歪構成における、展開されたスタンパを伴う図13Eのアプリケータの側面図である。 図14Aは、円形包帯材の一変形例の概略図である。 図14Bは、長方形包帯材の一変形例の概略図である。 図15Aは、引張デバイスおよび包帯材アセンブリの第1の方向における、分解斜視図である。 図15Bは、図15Aの引張デバイスおよび包帯材アセンブリと反対方向における、分解斜視図である。 図15Cは、線A−Aに沿った、図15Aの引張デバイスの歪プランジャと、組み立てられた包帯材アセンブリおよびフレームの断面図である。 図15Dは、図15Cの区画Bの詳細図である。 図15Eは、図18Aの包帯材アセンブリおよび引張デバイスの包帯材アセンブリの包帯材に歪を付与する引張部材の断面図である。 図15Fは、歪プランジャを図示する。 図15Gは、歪プランジャを図示する。 図15Hは、取着リングを図示する。 図15I−15Mは、フレームの包帯材側から取着された包帯材を伴う、フレームの種々の例示的実施形態を図示する。 図15I−15Mは、フレームの包帯材側から取着された包帯材を伴う、フレームの種々の例示的実施形態を図示する。 図15I−15Mは、フレームの包帯材側から取着された包帯材を伴う、フレームの種々の例示的実施形態を図示する。 図15I−15Mは、フレームの包帯材側から取着された包帯材を伴う、フレームの種々の例示的実施形態を図示する。 図15I−15Mは、フレームの包帯材側から取着された包帯材を伴う、フレームの種々の例示的実施形態を図示する。 図16Aは、引張デバイスおよび包帯材アセンブリの第1の方向における分解斜視図である。 図16Bは、図16Aの引張デバイスおよび包帯材アセンブリの反対方向における分解斜視図である。 図16Cは、デバイスの開放側から図16Aの包帯材アセンブリに連結された図16Aのフレームの開放側の平面図である。 図16Dは、歪付与直前における、図16Cの引張デバイスの歪プランジャと、組み立てられた包帯材アセンブリおよびフレームの拡大断面図である。 図16Eは、図16Dの区画Bの詳細図である。 図16Fは、線B−Bに沿った図16Cの横断面図である。 図16Gは、アプリケータが除去された後の治療部位における包帯材を図式的に描写する。 図16Hは、図16Aの歪付与構造の線A−Aに沿った断面である。 図16Iは、図16Hの区画Bの拡大図である。 図16Jは、歪付与構造の変形例の概略断面図である。 図16Kは、歪付与構造の変形例の斜視図である。 図17は、非線形切開を伴う対象を図示する。 図18は、カスタマイズされた包帯材を図示する。
瘢痕およびケロイドを治療する以前の試みとして、外科手術、シリコーン包帯材、ステロイド、X線照射および凍結療法が挙げられる。これらの技術のそれぞれに欠点がある。おそらく、最も大きな欠点は、第1に、これらがいずれも瘢痕またはケロイドの形成を有効に予防または寛解させない点である。すなわち、これらの技術は、主として、既に十分に定着した後の瘢痕の治療に用いられてきた。
創傷付近の外因性および/または内因性応力の除荷は、瘢痕、肥厚性瘢痕、またはケロイドの形成を寛解させ得る。損傷の力学的環境は、その損傷に対する組織反応の重要な要因であり得る。この力学的環境には、外因性応力(すなわち、筋肉活動または身体運動により創傷に伝達される応力を含む生理的応力)および内因性応力(すなわち、皮膚の腫脹または収縮に起因して創傷に対して誘導される応力を含む、皮膚自体の物性に由来する皮膚応力)が含まれる。本明細書に説明されるデバイス、包帯材、キット、および方法は、創傷の力学的環境を含むが、これに限定されない、皮膚の力学的環境を制御または調整し得る。本明細書に説明されるデバイス、包帯材、キット、および方法は、その力学的環境を制御または調整して、瘢痕および/またはケロイド形成を寛解させてもよい。皮膚の力学的環境として、応力、歪、または応力と歪の任意の組み合わせが挙げられ得る。創傷の力学的環境の制御は、能動的または受動的、動的(例えば、振動応力をかけることによる)または静的であり得る。創傷に作用する応力および歪は、皮膚の層、例えば、外側の角質層、表皮、および真皮、ならびに基礎結合組織層、例えば、皮下脂肪も伴ってもよい。本明細書に説明されるデバイスおよび方法は、創傷をその力学的環境から防護してもよい。用語「防護する」は、創傷が被る応力の除荷、ならびに接触、汚染物質、および同等物に対する物理的バリアをもたらすことも包含することを意図したものである。本明細書に説明されるデバイスおよび方法は、創傷および周囲組織に対する内因性応力および/または外因性応力の除荷により創傷を防護してもよい。したがって、本明細書に説明されるデバイスおよび方法は、創傷および周囲組織が被る応力を健常皮膚および組織が被る応力より低いレベルに低減させ得る。創傷付近の外因性および/または内因性応力の除荷は、瘢痕、肥厚性瘢痕、またはケロイドの形成を寛解させてもよい。
細胞外部の力学的環境は、細胞内部の生物学的反応を誘発し、細胞挙動を変化させ得る。細胞は、細胞形質膜中の内在性膜タンパク質であるインテグリンおよび細胞内経路を用いて力学的環境の変化を感知し、それらの変化に反応することができる。それらの細胞内経路は、細胞膜に付着する受容体および力学的な力を感知することができる細胞膜によって開始される。例えば、力学的な力は、サイトカイン、ケモカイン、成長因子、および炎症反応を増加または誘発することができる他の生物活性化合物の分泌を誘導し得る。そのような分泌は、それらを分泌する細胞内で作用することがあり(イントラクリン)、それらを分泌する細胞に対して作用することがあり(オートクリン)、それらを分泌する細胞の周囲の細胞に対して作用することがあり(パラクリン)、または分泌点から離れた場所で作用することができる(エンドクリン)。イントラクリン干渉は、細胞シグナル伝達を改変することができ、その結果として、創傷に対する細胞の動員、創傷における細胞の増殖、および創傷における細胞死を含む、細胞挙動および生物学を改変することができる。加えて、細胞外基質に影響を及ぼし得る。
上で述べたように、創傷治癒過程は、早期炎症相、増殖相、および再構築の3段階において特徴付けられ得る。炎症相は、損傷直後に発生し、典型的には、約2日から1週間続く。血液凝固が起こって失血を停止させ、創傷から破壊片、細菌、および傷害組織を除去することができる細胞を誘引する因子が放出される。加えて、創傷治癒の増殖相を開始させる因子が放出される。約4日から数週間続く増殖相では、線維芽細胞が成長し、コラーゲンおよびプロテオグリカンを分泌することによって新たな細胞外基質を作る。増殖相の終了時、線維芽細胞はさらに創傷と接触するように作用し得る。再構築相では、ランダムに配向したコラーゲンが皮膚の割線に沿って組織化され、架橋される。もはや必要のない細胞は、アポトーシスを被り得る。再構築相は、損傷後何週間も、または何か月も、または無期限に継続し得る。瘢痕は、典型的には損傷約6〜8週間後に健常皮膚の破断強度の約75〜80%に達する。一般に、瘢痕は、典型的には、三角形の断面を有する。すなわち、瘢痕は、通常、皮膚表面付近(すなわち、角質層および表皮)では体積が最小であり、より深い真皮層に進行するにつれて体積が増加する。
創傷治癒過程に一般的に起こり得る転帰が3つある。第1に、正常瘢痕を生じ得る。第2に、肥厚性瘢痕またはケロイドの形成等の瘢痕形成の病的増加を生じさせる結果となり得る。第3に、創傷が完全に治癒できず、慢性創傷または潰瘍になる。本明細書に説明されるデバイス、キット、および方法は、任意のタイプの瘢痕の形成を寛解させることができる。加えて、本明細書に説明されるデバイス、キット、および方法は、種々の創傷サイズおよび異なる皮膚厚に適応させることができ、例えば、デバイスは、身体の異なる面積での使用のために構成されてもよい。加えて、本明細書に説明されるデバイス、キット、および方法は、任意のタイプ、例えば、身体位置、年齢、人種または病態の皮膚における瘢痕形成の寛解に適応させることができる。
いかなる特定の理論にも拘束されることを所望するわけではないが、本発明者らは、創傷治癒過程の増殖相の早期に創傷または切開部に対して作用する力学的歪は、細胞アポトーシスを阻害し得、その結果、細胞および基質の有意な蓄積をもたらし、したがって、瘢痕形成または肥厚性瘢痕の生成を増加させると考えている。基質過剰形成についての肥厚性瘢痕とケロイドとの根源的類似性に鑑みて、本発明者らは、本明細書に説明されるデバイスおよび方法は、創傷または切開部に対して作用し得る少なくとも多少の歪を除荷または中和することにより、ケロイドの予防および治療にも有用であると考えている。この引張歪は、外因性歪および/または内因性歪であり得、健常無傷皮膚組織において見出される固有引張力からの歪を含むが、これ限定されない。
本明細書に説明されるデバイス、キット、および方法は、限定ではないが、一定の皮膚部位のまたはその付近の、すなわち、対象の皮膚の創傷または治療部位のまたはその部位に隣接した皮膚組織の表皮およびより深層に制御可能に応力または歪を付与し、それによって、その皮膚部位の引張または圧縮応力を低減させることによる創傷部位での瘢痕形成の寛解を含め、一定の皮膚部位の皮膚を治療し得る(「皮膚治療デバイス」)。皮膚部位での応力を健常皮膚および組織が被るレベルより下のレベルに低減させてもよい。周囲組織に一方向、二方向、またはそれ以上の方向の応力または歪を付与し、皮膚部位に対する一方向、二方向、またはそれ以上の方向の内因性または外因性応力を低減させてもよい。したがって、本明細書に説明されるデバイスおよび方法は、皮膚および/または創傷ならびに周囲組織が被る応力を低減させて対象を治療してもよい。デバイスは、創傷披裂の発生の予防または低減を支援してもよい。
本明細書に説明されるデバイス、キット、および方法は、包帯材の準備および/または適用のためのものであり得る。そのような準備として、例えば、適用前の接着ライナの除去、包帯材への歪付与もしくは張力付与、適用のための包帯材の配向および/または包帯材の一部への医薬品または他の材料の適用を挙げることができるが、これらに限定されない。
いくつかの変形例によると、包装包帯材担体、支持体、ベース引張デバイスまたはアプリケータ引張デバイス、および/またはアプリケータは、包帯材を皮膚に適用した後、適用された包帯材をそのパッケージおよび/またはアプリケータから分離するための切り離し機構を提供する。一変形例によると、例えば、参照することによって全体として本明細書に組み込まれる2011年7月17日出願の米国特許仮出願第61/512,340号に示されているように、包帯材に予歪を付与し、それを包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータに連結させてもよい。本明細書に説明される1つ以上の包帯材切り離しが、包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータと併用されてもよい。
いくつかの変形例によると、引張デバイス、包帯材担体、支持体、ベース、またはアプリケータはさらに、包帯材を皮膚に適用する際、創傷、切開位置、または他の位置を見えるようにし得る、開口部、窓、あるいは透明または半透明部分を備えてもよい。いくつかの変形例によると、窓は、創傷と包帯材の縁の間に最適なもしくは望ましい距離が存在するように、および/または包帯材が皮膚応力の除荷に最適な位置に存在するように、包帯材の適用を誘導する。
いくつかの変形例によると、アプリケータ、引張デバイス、担体、支持体、あるいはベースは、種々の身体位置または身体輪郭に適用するときに包帯材の成形を可能にするような種々のまたは可変的な可撓性をもたらしてもよい。
いくつかの変形例によると、アプリケータはさらに、例えば、デバイスを適用している間またはその後に、支持構造体を使用して圧縮力を印加させることにより、出血の低減を支援するために使用してもよい。出血の低減を支援するために、1つ以上の止血剤または凝固性薬剤を包帯材に適用すること、または包帯材と一体化してもよい。潜在的薬剤として、キトサン、カルシウム負荷ゼオライト、微小繊維コラーゲン、セルロース、無水硫酸アルミニウム、硝酸銀、カリウムミョウバン、酸化チタン、フィブリノゲン、エピネフリン、アルギン酸カルシウム、ポリ−N−アセチルグルコサミン、トロンビン、凝固因子(例えば、II、VII、VII、X、XIII、フォン・ヴィレブランド因子)、凝固促進剤(例えば、没食子酸プロピル)、抗線維素溶解薬(例えば、イプシロンアミノカプロン酸)、および同等物が挙げられる。いくつかの変形例では、薬剤は、凍結乾燥させられ、包帯材に組み込まれ、血液または他の流体との接触時に活性化されてもよい。いくつかのさらなる変形例では、包帯材が対象において使用される前に、活性化剤が包帯材または治療部位に適用されてもよい。なおも他の実施例では、包帯材の適用前に、またはカテーテルあるいは管を介した包帯材への適用後に、別個に、または直接、止血剤が創傷に適用されてもよい。デバイスはまた、創傷治癒プロセスのいくつかの側面を支援するのに有用であり得る、1つ以上の他の活性剤を備えてもよい。例えば、活性剤として、医薬品、タンパク質(例えば、成長因子)、ビタミン(例えば、ビタミンE)、またはそれらの組み合わせであってもよい。そのような薬剤のさらなる実施例は、種々の抗生物質(セファロスポリン、バシトラシン、硫酸ポリミキシンB、ネオマイシン、ポリスポリンを含むが、それらに限定されない)、消毒剤(ヨウ素溶液、スルファジアジン銀、クロルヘキシジン等)、抗真菌剤(ナイスタチン等)、抗増殖剤(シロリムス、タクロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、パクリタキセル)、成長因子(VEGF等)、および他の治療剤(例えば、ボツリヌス毒素)が挙げられ得るが、それらに限定されない。当然ながら、デバイスは、1つよりも多くの薬剤または作用物質を備えてもよく、デバイスは、1つ以上の薬剤または作用物質を送達してもよい。
いくつかの変形例によると、アプリケータはまた、適用前の包帯材に歪を付与して、瘢痕またはケロイド形成を寛解するために構成された包帯材を提供するために使用されてもよい。
皮膚または創傷部位での瘢痕および/またはケロイドの形成を寛解させるために使用され得るデバイスが、本明細書に説明される。瘢痕は、任意のタイプの瘢痕、例えば、正常瘢痕、肥厚性瘢痕等であり得る。一般に、創傷付近の皮膚表面に除去可能に固定されるようにデバイスを構成してもよい。デバイスは、皮膚または創傷を内因性応力および/または外因性応力から防護してもよい。いくつかの変形例によると、デバイス、例えば、皮膚の弾性特性等を改善するデバイス等は、皮膚または創傷に対する外因性応力に影響を及ぼすことなく、内因性応力から皮膚または創傷を防護してもよい。他の変形例では、デバイスは、創傷に対する内因性応力に影響を及ぼすことなく、外因性応力から皮膚または創傷を防護してもよい。そのような変形例は、筋系および周囲皮膚または創傷組織が、例えば、ボツリヌス毒素または同等物の使用により、麻痺してしまっている状況を含み得る。さらなる他の変形例では、デバイスは、内因性応力と外因性応力両方から皮膚または創傷を防護する。
本明細書に説明されるデバイスまたは包帯材は、限定ではないが、一定の皮膚部位のまたはその付近の皮膚組織の表皮およびより深層に制御可能に応力または歪を付与し、それによって、その皮膚部位の引張または圧縮応力を低減させることによる創傷部位での瘢痕形成の寛解を含めて、一定の皮膚部位の皮膚を治療してもよい。皮膚部位での応力を、健常皮膚および組織が被るレベルより下のレベルに低減させてもよい。周囲組織に一、二、または三以上の方向の応力または歪を印加し、皮膚部位に対する一、二、または三以上の方向の内因性または外因性応力を低減させてもよい。包帯材の物理的特徴および/または包帯材を適用する方法は、切開部位への歪の印加から皮膚皮剥または張力水疱形成速度に耐える、またはその速度を低下させるように、さらに構成されてもよい。例えば、皮膚表面に適用したときの接着領域の伸長は、その接着領域の下の組織密度を増加させる結果となり得る。これは、その接着領域の緩和の結果として生ずる、その接着領域に直接取着している皮膚組織の略平面、接線、または平行圧縮の結果であり得る。いくつかの実施例では、この組織圧縮は、包帯材の一端を皮膚に接着し、その後、創傷を横に渡して張力を付与する、または引き寄せた後、他端をその創傷の反対側の皮膚に取着させる包帯材「巻き付け」とは対照的に、接着材と直接接触している皮膚の組織皮剥および/または水疱形成の危険度を低下させてもよい。包帯材「巻き付け」は、適用中に包帯材内に張力を生じさせるが、同時に、最初の接着部位に対して相対的に高い組織歪を生じさせ得る。その後、この高い組織歪は、包帯材を皮膚の第2の接着部位に取着させると高いピーク応力が包帯材下の皮膚に沿って再分散されるため減少する。対照的に、予歪付与包帯材を皮膚に適用すると、接着領域が所望の位置に適用されるため、あったとしてもわずかな歪しか皮膚に伝達されない、または生成され得ない。しかしながら、予歪付与包帯材を緩和させると、皮膚の歪(または、ピーク歪)は増加され得る。したがって、予歪付与包帯材を用いると、適用手順中の一時的な高い組織歪を回避または別様に低減させ得る。しかしながら、他の変形例では、包帯材を巻き付けることにより、または予歪付与と巻き付けを組み合わせて、皮膚に適用してもよい。
包帯材は、弾性材料等の弾性材料のシートを含んでもよい。包帯材の弾性材料は、材料の単一の層、あるいは同一または異なる材料の複数の層を備えてもよい。材料は、中実、発泡体、格子、または織物構成を含む、種々の構成のうちのいずれかを有してもよい。弾性材料は、生体適合性ポリマー、例えば、シリコーン、ポリウレタン、TPE(熱可塑性エラストマー)、合成ゴム、またはコポリエステル材料であってもよい。ポリマーシートの厚さは、所望の回復可能な歪を達成するのに十分な負荷容量を伴う包帯材を提供するように、および経時的に望ましくない量の包帯材の漸動変形を防止するように選択されてもよい。いくつかの変形例では、包帯材にわたる厚さは、均一ではなく、例えば、包帯材にわたる厚さは、剛性、負荷容量、あるいは選択された配向および/または場所での回復歪を変化させるように、変動し得る。例示的な包帯材の弾性材料は、約50ミクロンから1mm以上、約100ミクロンから約500ミクロン、約120ミクロンから約300ミクロン、またはいくつかの変形例では、約200ミクロンから約260ミクロンの範囲内の厚さを有してもよい。例示的な包帯材は、約500ミクロン以下、400ミクロン以下、または約300ミクロン以下の縁厚を有し、偶発的に衣類または物体に軽く触れられたときに、偶発的持ち上げからの皮膚分離の危険性を少なく呈し得る。いくつかの変形例では、包帯材は、厚さを低減させるように、縁の付近で先細である。先細縁はまた、包帯材の接着縁に隣接する皮膚組織に作用するピーク張力を緩和し得る。これは、皮膚の水疱形成または他の張力関連皮膚外傷の危険性を低減させる場合もあり、または低減させない場合もある。他の変形例では、包帯材の縁が、包帯材の中央より厚くあり得る。いくつかの構成では、より厚い包帯材縁が、均一な厚さの包帯材と比較して、包帯材縁付近で作用するピーク張力の場所の相対的な内向き偏移を提供し得ることが想定される。弾性材料は、60%の工学歪で、少なくとも0.35ニュートン/mmの幅あたりの負荷、または45%の工学歪で、少なくとも0.25ニュートン/mmの幅あたりの負荷を有してもよい。弾性材料は、約45%から60%の工学歪で約2ニュートン/mmと同じくらい、約45%から60%の工学歪で約1ニュートン/mm、約45%から60%の工学歪で約0.7ニュートン/mm、または約45%から60%の工学歪で約0.5ニュートン/mmと同じくらいの幅あたりの負荷を有してもよい。システム弾性材料は、0%から60%の工学歪から減少しない幅あたりの負荷、0%から60%の工学歪から直線的に増加する幅あたりの負荷のプロット、または0%から60%の工学歪から凸状ではない幅あたりの負荷のプロットを有してもよい。弾性材料は、約20%から30%の工学歪まで歪が付与され、表面に取着されたときに、少なくとも8時間にわたって200kPaから約500kPaの範囲内で実質的に一定の応力を維持するように構成される、接着剤を含んでもよい。弾性材料は、約20%から30%の工学歪まで歪が付与され、表面に取着されたときに、少なくとも8時間にわたって200kPaから約400kPaの範囲内で実質的に一定の応力を維持するように構成される、接着剤を含んでもよい。実質的に一定の応力は、少なくとも8時間にわたって10%未満、または少なくとも8時間にわたって5%未満変化してもよい。
描写された包帯材は、約160mmから約60mmの長さおよび/または幅を伴う略長方形の構成を有してもよいが、他の変形例では、包帯材は、種々の長さおよび幅のうちのいずれかを有してもよく、かつ種々の他の形状のうちのいずれかを備えてもよい。また、包帯材の角は、例えば、四角であるか、または丸みを帯びてもよい。例示的な包帯材の長さおよび/または幅は、約5mmから約1メートル以上、いくつかの変形例では、約20mmから約500mm、他の変形例では、約30mmから約50mm、なおも他の変形例では、約50mmから約100mmの範囲内であってもよい。いくつかの変形例では、包帯材の最小寸法(例えば、厚さ)を除外する、最大寸法(例えば、幅)に対する直交寸法に対する包帯材の最大寸法(例えば、その長さ)の比は、約1:3、約1:2、約1:1、約2:1、約3:1、約4:1、約5:1、約6:1、約7:1、約8:1、約9:1、または約10:1以上の範囲内であってもよい。いくつかの変形例では、使用中の包帯材の歪軸は、最大寸法に対して、または最大寸法に対する直交寸法に対して、配向されてもよい。いくつかの変形例では、弾性材料によって皮膚に印加される最終圧縮応力および歪は、皮膚における引張歪と包帯材の弾性材料との間の動的平衡の結果であってもよい。皮膚部位における皮膚は、典型的には、任意の組織が皮膚部位から切除されたかどうかにかかわらず、切開部位を伸長させる固有の張力を備える。包帯材が特定の張力まで伸長され、次いで、切開部位に接着されたとき、皮膚表面に対する接線軸に沿って包帯材の真下で組織を圧迫するように、石灰部位に包帯材における引張歪が伝達され、皮膚位置に印加される応力および歪が最終的または結果として生じた配向を有し、配向に対する類似軸、または包帯材における引張歪の軸を伴って、軸もまた、弾性材料および/または皮膚位置の外面に略接線または平面的であるように、弾性材料および接着剤領域が皮膚位置に適用されるように構成されてもよい。包帯材における張力は、包帯材に隣接する皮膚における増加した張力との平衡を維持する、張力レベルまで弛緩するであろう。皮膚位置への包帯材の適用は、それ自体の上に重複することなく、または巻かれることなく、包帯材の配置を伴ってもよく、例えば、包帯材の隣接領域のみが相互接続され、包帯材の非隣接領域は相互接続されない。皮膚にかけられる応力および歪の実際の量は、例えば、特定の個人、皮膚位置、皮膚層(例えば、表皮、真皮、または下層結合組織)の厚さまたは種々の力学的特性、および/または既存の瘢痕化の程度に応じて、異なり得る。いくつかのさらなる変形例では、創傷治療包帯材は、頭皮、額、頬、耳、首、上背、下背、腹部、胴体の上部(乳房を含むが、それに限定されない)、肩、上腕、前腕、掌部、手背、指、大腿部、下肢、足の甲または底面、および/または足指等の特定の身体位置で使用するために選択または構成されてもよい。適用可能である場合、いくつかの身体領域はさらに、前、後、内側、外側、近位、および/または遠位領域、例えば、腕および脚に線引きされてもよい。
包帯材は、約10%から約60%以上、他の構成では、約15%から約50%、なおも他の構成では、約20%から約30%または約40%の範囲内の皮膚歪をかけるように構成されてもよい。所望の程度の皮膚歪を達成するために、包帯材は、約20%から約80%以上、ある場合には、約30%から約60%、他の場合には、約40%から約50%または約60%の範囲内の弾性引張歪を受けるように構成されてもよい。包帯材は、シリコーン、スチレンブロック共重合体、天然ゴム、フルオロエラストマー、ペルフルオロエラストマー、ポリエーテルブロックアミド、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリウレタン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、および同等物を含むが、それらに限定さない、種々の弾性材料のうちのいずれかを含んでもよい。例示的な包帯材の材料は、約20から約90、約30から約80、約50から約80の範囲内のショアA硬度を有してもよい。例示的な包帯材は、NUSIL TECHNOLOGY LLC(Carpinteria, CA)によるMED82−5010−05から構築された。好適な材料の他の実施例は、参照することによって全体として前述に組み込まれる、米国出願第11/888,978号で説明されている。
包帯材が皮膚位置に適用され、少なくとも部分的にその基礎構成に回復させられたとき、包帯材における歪の回復レベルまたは平衡レベルは、約4%または約60%以上、他の構成では、約15%から約50%、なおも他の構成では、約20%から約30%または約40%の範囲内であってもよい。回復前に包帯材に加えられた最初の工学引張歪と、皮膚における結果として生じる工学圧縮歪との間の比は、皮膚の種類および場所に応じて異なってもよいが、いくつかの実施例では、約2:1であってもよい。他の実施例では、比は、約4:1から約5:4、約3:1から約5:3、または約5:2から約2:1の範囲内であってもよい。これらの皮膚歪特性は、再現可能な測定を促進するように、身体または身体部分の参照位置、例えば、解剖学的位置に対して判定されてもよい。特定の程度の歪が、工学歪または真歪のいずれかとして特徴付けられてもよいが、他の種類の歪に基づいて計算されてもよく、または計算されなくてもよく、あるいは他の種類の歪から変換されてもよい(例えば、歪は、真歪に変換される45%工学歪に基づいてもよい)。
いくつかのさらなる変形例では、弾性材料の1つ以上の特性は、材料の応力/歪曲線上の種々の特徴に対応してもよい。例えば、包帯材の1つの特定の実施例の工学および真応力/歪曲線は、約60%工学歪で約1.2MPaの工学応力を呈する材料を含むが、他の実施例では、工学応力は、約900KPaから約3.5MPa、約1MPaから約2.2MPa、約1MPaから約2MPa、約1.1MPaから約1.8MPa、約1.1MPaから約1.5MPa、約1.2MPaから約1.4MPaの範囲内であってもよい。包帯材から応力を除荷または軽減するとき、材料は、約40%工学歪で約380KPaの工学応力を伴って構成されてもよいが、他の実施例では、約40%歪までの材料の除荷中の工学応力は、約300KPaから約700KPa、約325KPaから約600KPa、約350KPaから約500KPa、または約375KPAから約425KPaの範囲内であってもよい。約30%の工学歪まで材料を除荷するとき、材料は、約300KPaの工学応力を呈するが、他の実施例では、約30%歪まで材料を除荷するときの工学応力は、約250KPaから約500KPa、約275KPaから約450KPa、約300KPaから約400KPa、または約325KPAから約375KPaの範囲内であってもよい。約20%の工学歪まで除荷するとき、材料は、約100KPaの工学応力を有してもよいが、他の実施例では、約20%での除荷工学応力は、約50KPaから約200KPa、約75KPaから約150KPa、または約100KPaから約125KPaの範囲内であってもよい。いくつかの実施例では、材料は、少なくとも、上記で説明される特定工学歪レベルのうちのそれぞれにおいて、特定の範囲またはレベルの工学応力を達成するように構成されてもよいが、他の実施例では、材料は、例えば、最大で約30%または約40%までのより低いレベルの最大工学歪のために構成されてもよい。
いくつかの実施例では、応力/歪曲線のある部分は、特定の幾何学形状を有してもよい。例えば、特定のレベルの最大歪については、負荷曲線は、対応する真応力/歪曲線上で略直線状であり得る。本明細書で説明される包帯材を使用する実施例では、最大で約45%の真歪まで、負荷曲線は、略直線形構成を有した。他の実施例では、構成は、負荷曲線の一部に沿ってのみ直線状であってもよく、または負荷曲線全体に沿って曲線状であってもよい。負荷曲線が非直線状である場合、負荷曲線は、凸状、凹状、または両方であり得る。また、いくつかの実施例では、負荷曲線の接線(すなわち、2つの三角形の間の線)もまた、略共線的であり得る。
いくつかの変形例では、弾性材料は、少なくとも約1MPa、約1.5MPa、約2MPa、約2.5MPa、約3MPa、約3.5MPa、約4MPa、約5MPa、約6MPa、約7MPa、約8MPa、約9MPa、または少なくとも約10MPa以上の弾性率Eを有する材料を含む。材料弾性率Eは、約10MPa、約9MPa、約8MPA、約7MPa、約6MPa、または約5MPa、または約4MPaと同じくらいであってもよい。
上記で説明される、ある歪レベルでの絶対応力レベルに加えて、材料はまた、a)負荷中に特定の歪を達成する応力と、b)除荷中の同一の歪における応力との間の比に対して特徴付けられてもよい。例えば、材料は、20%、30%、および40%歪レベルのうちのそれぞれにおいて、少なくとも4:1から約3:2の比を有してもよいが、他の実施例では、材料は、20%、30%、または40%歪レベルのみで、または40%ではないが20%および30%の両方で、または20%ではないが30%および40%の両方で、これらの比を呈してもよい。他の実施例では、歪レベルのうちの1つ、いくつか、または全てにおける比は、約3:1から約2:1、または約5:2から約2:1の範囲内であってもよい。
いくつかの実施例では、包帯材の弾性材料は、一定の歪で安定したレベルの応力を達成するように、試験条件下で構成されてもよく、例えば、材料は、特定の期間にわたって特定のレベルの歪において、限定量の応力緩和を呈する。期間は、少なくとも約8時間、約12時間、約18時間、約24時間、約36時間、約48時間、約72時間、約4日、約5日、約6日、または約1週間以上であってもよい。歪のレベルは、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、または約80%以上であってもよい。種々の時間曲線にわたる例示的な包帯材の応力は、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、または約8時間以上の期間にわたって、顕著な逸脱を伴わずに約30%の工学歪で約300KPaの工学応力を維持するように構成されてもよい。10%歪、20%歪、および40%での応力は、より低くまたは高くあり得る。
いくつかの変形例では、弾性材料または包帯材は、特定の期間にわたって一定の歪で保持されたときに特定の最小レベルの応力を維持するように、試験条件下で構成されてもよい。経時的に皮膚への応力および歪を維持する裏当て材料の能力を評価する実施例では、工学歪が測定された一方で、各裏当て材料は、毎秒100ミクロンの速度で60%まで引張歪が付与されて10分間保持され、次いで、毎秒100ミクロンの速度で30%の歪まで低下されて9時間保持された。例えば、例示的な包帯材は、30%の工学歪で約350KPaの工学応力レベルを維持することができる。いくつかの他の実施例では、最小レベルの応力は、約100KPa、約120KPa、約140KPa、約160KPa、約180KPa、約200KPa、約220KPa、約240KPa、約260KPa、約280KPa、約300KPa、約320KPa、約340KPa、約360KPa、約380KPa、約400KPa、約420KPa、約440KPa、約460KPa、約480KPa、約500KPa、約600KPa、約700KPa、約800KPa、約900KPa、または約1000KPa以上であってもよい。一定の歪のレベルは、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、または約80%のレベルを伴って、他の構成で異なり得る。包帯材が応力レベルを維持することができる期間は、少なくとも約2000秒、約3000秒、約4000秒、約5000秒、約6000秒、約7000秒、約8000秒、約9000秒、約10000秒、約20000秒、約30000秒、約40000秒、約50000秒、約60000秒、約70000秒、約24時間、約36時間、約48時間、約72時間、約4日、約5日、約6日、約7日、約10日、約2週間、約1ヶ月以上であってもよい。いくつかの変形例では、包帯材、弾性材料、および/または接着材料は、皮膚表面または試験表面に適用されたときに特定の期間にわたって応力または歪レベルの約15%未満の変化を呈するように構成される。他の実施例では、変化の程度は、約12%、約10%、約8%、約6%、約5%、約4%、約3%、または約2%以下であってもよい。応力または歪は、工学応力または歪、および/または真応力または歪であってもよい。
使用される接着剤は、例えば、シリコーン、アクリル、スチレンブロック共重合体、ビニルエステル、ニトリル、または他のPSAとしての圧力活性化接着剤(PSA)であってもよい。他の変形例では、熱または光硬化接着剤を含むが、それに限定されない、非感圧接着剤が使用されてもよい。感圧接着剤は、例えば、ポリアクリレートベース、ポリイソブチレンベース、シリコーンベースの感圧接着剤、合成ゴム、アクリル、およびポリイソブチレン(PIB)、親水コロイド、および同等物から作製されてもよい。接着剤のTピール剥離力およびブラントプローブタック力が、ASTMD1876およびASTMD2979等の標準化試験方法または他の適切な方法によって測定されてもよい。いくつかの変形例では、接着剤のTピール剥離力またはブラントプローブタック試験値は、少なくとも約24時間、約48時間、約72時間、約1週間、約2週間、約3週間、約4週間以上にわたって少なくとも約50mPa/mmの負荷を維持するように構成される。他の変形例では、負荷は、特定の期間にわたって、少なくとも約75mPa/mm、約100mPa/mm、約125mPa/mm、または少なくとも約150mPa/mmであってもよい。(例えば、Tピール剥離力またはブラントプローブタック試験値によって測定されるような)接着の程度は、皮膚または切開部位に加えられた歪の程度に応じて異なってもよく、いくつかの変形例では、これらの期間は、約10%、約20%、約30%、約40%、または約50%以上の平均皮膚歪に基づいてもよい。いくつかの変形例では、接着剤は、少なくとも約150kg/m、約160kg/m、約170kg/m、約180kg/m、約190kg/m、約200kg/m、約210kg/m、約220kg/m、約230kg/m、約240kg/m、約250kg/m、約260kg/m、約270kg/m、約280kg/m、約290kg/m、約300kg/m、約310kg/m、約320kg/m、約330kg/m、約340kg/m、約350kg/m、約400kg/m、約450kg/m、または少なくとも約500kg/m以上のTピール剥離力を有してもよい。いくつかのさらなる変形例では、Tピール剥離力は、約1000kg/m、約900kg/m、約800kg/m、約700kg/m、約600kg/m、約500kg/m、約400kg/m、または約300kg/mと同じくらいであってもよい。接着剤のブラントプローブタック試験値は、少なくとも約0.50kg、約0.55kg、約0.60kg、約0.65kg、約0.70kg、または約0.75kg以上であってもよく、かつ約1kg、約0.9kg、約0.8kg、約0.7kg、または約0.6kgと同じくらいであってもよい。Tピール剥離力およびブラントプローブタック力は、ASTMD1876およびASTMD2979等の標準化試験方法または他の適切な方法によって測定されてもよい。本デバイスの他の特徴または変形例は、参照することによって全体として本明細書に組み込まれる、2007年8月3日出願の米国出願第11/888,978号で説明されている。
剥離ライナは、不透明材料と透明材料の両方を含む任意の種々の材料を含んでもよい。剥離ライナは、マイラーまたは紙、あるいはデバイスの接着材料への接着力が低減された任意の他の材料を含んでもよい。例えば、シリコーン接着材には、フルオロポリマー処理ポリエステルフィルムを使用してもよく、アクリル系感圧接着剤には、シリコーン処理ポリエステルまたはマイラーフィルムあるいはシリコーン処理クラフト紙を使用してもよい。デバイスが多数の別個の接着領域を有する場合、別個の剥離ライナを各領域に備えてもよく、またはいくつかの領域を同じ剥離ライナによって被覆してもよい。
本明細書におけるデバイスキットまたは方法に使用し得る、包帯材、アプリケータ、または引張デバイスの実施例として、限定ではないが、2010年8月11日出願の米国特許出願第12/854,859号および2012年1月6日出願の米国特許出願第13/345,524号に提供されているものが挙げられ得、本開示は、参照することによって全体として前述に組み込まれる。
包帯材アセンブリ、包帯材担体、支持体、ベース、アプリケータ、張力または歪付与デバイスの取着構造は、アプリケータ、張力または歪付与デバイスを包帯材に取着または連結するために使用される任意の構造を備えてもよい。包帯材は、取着機構または構造を有してもよく、またはそうでなくてもよい。任意のそのような取着機構が、アプリケータ包帯材および/または引張デバイスの任意の取着構造または取着構造に対応する構造と一体化される、またはそれらを備えてもよい。
いくつかの変形例では、アセンブリは、2012年1月6日に出願された同時係属中の米国特許出願第13/345,524号に説明される分離デバイスおよび方法を含むが、それらに限定されない、アプリケータまたは引張デバイス、他の取着要素、または包帯材アセンブリの他の部分からの包帯材の分離、切り離し、除去、または取り外しを促進するように構成された1つ以上の機構または要素を備えてもよい。切り離し要素または切り離し可能取着構造は、例えば、ポケットおよびタブ、フックアンドループ機構、フック、角度付きバー、取着構造と関連付けられるか、または連結される、枢動、回転、揺動、または摺動特徴、接着剤、除去可能接着剤、接着テープまたは他の接着デバイス、ペグ、リップコード、タオル掛け構成、摺動ピン、摩擦ロック、カムロック、真空または吸引デバイス、スナップコネクタ、絨毯の留め鋲、圧入接続または他の接続、レバー、ラッチ、係止部材、ばね部材、あるいはカッタまたはリップコード等の他の機構、もしくはアプリケータ、包帯材アセンブリの他の部分、および/または取着構造、特徴、要素、または部分からの包帯材の除去を可能にする、穿孔される取着構造または要素あるいは別様に切断可能構造の引裂、切断、または分離を促進する他の構造または特徴を含んでもよいが、それらに限定されない。それらは、自己切り離し式ラッチまたはばね部材であってもよい。それらは、アプリケータを除去する前に圧力部材が皮膚治療デバイスに適用されたときに作動させられてもよい。それらは、手動で作動させられてもよい。
いくつかの実施例では、歪付与デバイスは、単一の所定のまたは事前に設定された歪または複数の所定のあるいは事前に設定された歪、もしくは所定最大または最小量の歪を付与および/または維持するように歪付与デバイスを構成されてもよい。非歪形状であると説明されるアプリケータ、張力付与、または歪付与デバイスは、包帯材が、アプリケータ、張力付与、または歪付与デバイスに取着されているとき、歪が付与されない、または相対的に低い歪が付与され得る、形状である。歪構成であると本明細書に説明されるアプリケータ、張力付与、または歪付与デバイスは、包帯材が、アプリケータ、張力付与、または歪付与デバイスに取着されているとき、または非歪形状に対して、歪が付与されている、または相対的に大きい歪が付与されている対象の皮膚に適用されるときの形状である。
デバイス、アプリケータ、引張デバイス、および対応する取着特徴は、包帯材に対して多方向歪または直交方向の追加の歪をもたらすように構成されてもよい。いくつかの変形例では、取着特徴は、半径方向歪を提供するように構成されてもよい(例えば、歪の方向が包帯材の中心領域から放射状に広がる場合)。例えば、アプリケータまたは引張デバイスは、皮膚に接着されると、包帯材が半径方向内向き圧縮力を印加するように、包帯材に半径方向に歪を付与してもよい。そのようなデバイスは、典型的には、本明細書のいずれかに開示される円形、楕円形、卵形、インゲンマメ形、または他の弧状形状であってもよい。
アプリケータ、引張デバイス、および/または取着構造外形は、直線状、曲線状、または別様に変更されてもよい。例えば、デバイスの要素の形は、皮膚治療デバイスが取着されることとなる対象の身体の面積の形状に追従するように構成されてもよい。引張デバイス、アプリケータ、またはそれらの要素は、皮膚治療デバイスが対象の皮膚に配置されることとなる特定の身体位置または外形についての望ましい外形を有する一定の外形を有するように、選択または構成されてもよい。アプリケータ、引張デバイス、またはそれらの要素は、対象の身体外形の一部に厳密に適合するように選択または構成されてもよい。アプリケータあるいは引張デバイスおよび/またはそれらの要素もしくはセグメントは、取着されている包帯材の代替の形または外形を提供するために曲線状、湾曲可能、可撓性、曲げ可能、展性、変形可能、成形可能または移動可能であり得る。それらは、少なくとも一方向に相対的に湾曲してもよく、湾曲可能、可撓性、展性、曲げ可能、変形可能、成形可能、または移動可能であり得るが、別の方向にはより剛性であり得る。
種々の係止、ラッチ、固定、取着、または戻り止め機構を使用して、非歪、部分的歪、歪構成を含むが、これらに限定されない、種々の形状にアプリケータまたは引張デバイスを維持してもよい。種々の係止、ラッチ、または戻り止め機構を使用して、非歪、部分的歪、歪構成を含む、種々の形状に包帯材を維持してもよい。アプリケータ、引張デバイス、または包帯材を歪付与位置に係止することにより、所与の包帯材の所定の歪を達成してもよい。歪の所定量とは、治療部位の形および/またはサイズとは無関係である、歪または力のレベルについての所定の絶対百分率であり得る。さらなる実施例として、歪または力のレベルについてのこの絶対百分率は、無縫合創傷閉鎖を達成するための最小の歪または力(例えば、治療部位の切開縁の対向配置を達成するための相対歪または相対力)とは無関係であってもよく、そうでなくてもよい。さらに、創傷閉鎖を達成するために必要な力は、切開縁の対向配置が達成されるまで歪または力の最終レベルが分からないため、所定の歪または力ではない。
いくつかの変形例によると、引張デバイスのカバーおよび/またはベースあるいは要素またはセグメントは、本明細書の変形例に関して説明されるように、対象に適用されるまで、取着包帯材を支持するために、十分に強靭もしくは剛性であるように、または取着包帯材に比べて低い可撓性であるように、構築されてもよい。そのような材料として、例えば、プラスチック、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFEまたはTEFLON(登録商標))、LDPE、高密度ポリエチレン(HDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはアクリル、ナイロン、または板紙が挙げられ得る。要素またはセグメントは、板紙層間に可撓性材料、例えば、シリコーン、ポリウレタン、LDPEまたはゴム材料の層を有する無地漂白サルフェート板紙等の材料のラミネートであり得る。材料は、例えば、延性アルミニウムまたはステンレス鋼のような金属であってもよい。材料は、箔、リボン、ワイヤまたは他の形態を含んでもよい。
図1Aおよび1Bは、上面6と、下面8と、縁10、12、14、および16とを伴う、材料4の弾性層を備える、創傷治療デバイス2の一変形例を描写する。材料4の弾性層の下面8は、境界24および26に沿って、両側に2つの内側接着剤領域20および22が並ぶ、中心非接着剤領域18を備えてもよい。本特定の変形例では、中心非接着剤領域18はまた、接着剤がない、2つの境界28および30を有する。本構成は、デバイス縁が、直接、切開部位に接着せずに、切開部位に沿って、複数の創傷治療デバイスの非接着剤領域を直列に留置することによって、より長い切開部位の治療を促進し得る。
いくつかの変形例では、非接着剤領域の平均幅、すなわち、歪軸(または、デバイスが、複数の寸法に沿って歪付与される場合、その歪軸のうちの1つに沿ったデバイス2の最大寸法)に沿った接着剤領域間の距離は、約3mmから約15mm以上、いくつかの変形例では、約5mmから約10mm、他の変形例では、約7mmから約8mmの範囲内である。接着剤領域の幅は、相対的幅の2倍、3倍、または4倍以上を含むが、それらに限定されない、非接着剤領域の幅以上であってもよい。いくつかの変形例では、非接着剤領域に対する接着剤領域の幅が大きいほど、組織応力の焦点集中を低下させ、組織皮剥および/または水泡形成を低減させ得る。非接着剤領域および/または接着剤領域の幅は、一定であってもよく、または可変であってもよく、接着剤領域の幅は、同一または異なってもよい。
内側接着剤領域20および22は、中心非接着剤領域18と共有され、かつ外側非接着剤領域36および38と共有される、内側境界24および26の反対の外側境界32および34を備えてもよい。非接着剤領域36および38はさらに、デバイス2を治療部位に適用するために使用され得るアプリケータに切り離し可能に取着するように構成される、アプリケータ取着領域または構造40および42を備えてもよい。いくつかのさらなる変形例では、取着構造はまた、中心接着剤領域18および/または接着剤領域20ならびに22の伸長を促進してもよい。使用され得るアプリケータの種々の実施例は、以下により詳細に説明される。他の変形例では、アプリケータ取着構造40および42は、より内側の接着剤領域と連続してもよく、またはそうでなくてもよい、接着剤領域内に位置してもよい。他の変形例では、取着構造の中心の弾性材料は、接着剤を備えてもよい。アプリケータの実施例は、以下により詳細に説明される。
アプリケータ取着構造40および42は、弾性材料4の層を通して位置する、複数の開口部44および46を備えてもよい。開口部44および46は、上面と下面との間の貫通孔であってもよい。他の変形例では、開口部は、閉鎖端開口部、例えば、デバイスの幅または幅の一部に跨架する、複数のポケットまたはさらに単一ポケットであってもよい。
図1Aおよび1Bに描写される変形例では、開口部44および46は、アプリケータによって完全に貫通されるように構成されるが、他の変形例では、アプリケータおよび/または開口部は、アプリケータによって部分的挿入のみのために構成されてもよい。開口部44および46は、円形、楕円形、三角形、長方形、正方形、多角形、または任意の他の種々の形状であってもよい。開口部はそれぞれ、同一のまたは異なる形状、サイズ、あるいは構成を有してもよく、形状、サイズ、または構成は、上面と下面との間で変動してもよい。開口部はまた、上面または下面に対して角度付けられてもよく、いくつかの変形例では、1つ以上の開口部および/または開口部を中心とする領域は、部分的または完全に、ワイヤ、リング、および/またはフレーム、ならびに同等物によって補強されてもよい。いくつかの変形例では、アプリケータ取着構造はまた、弾性材料のより高密度または低密度領域を備えてもよい。いくつかの変形例では、複数のセットのアプリケータ取着構造が、例えば、異なるアプリケータの使用を可能にする、または異なる程度にデバイスに歪付与するために提供されてもよい。
図6Aから6Cは、対応するアプリケータの取着構造を受容するように構成される、内向きに面するポケット開口部606および608を伴うポケット602および604を備える、包帯材600の別の変形例を描写する。ポケットは、弾性材料に取着される、別個の材料シートを備えてもよく、包帯材の他の部分と同一または異なる材料を備えてもよい。別個の材料シートは、接着剤、熱、またはプラズマ結合、化学結合、または力学的取着構造(例えば、ステープルおよび縫合)を使用して、弾性材料に接着されてもよい。図6Bおよび6Cに最も良く描写される実施例では、ポケット602および604は、開口部606を形成するように開口部縁620を結合せずに、包帯材600の端部612および614から折り重ねられ、縁616および618に沿ってその上に取着される、ベース層610の一体的に形成された構造であってもよい。図7Aに描写される包帯材630等の他の変形例では、ポケット構造634の内側面分632または遠位縁636はまた、接着または融合され、複数のサブポケット638および640を形成してもよい。図43Aは、2つのサブポケット638および640を伴う包帯材を描写するが、他の変形例では、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ以上のサブポケットが、提供されてもよい。融合された内側面分652の面積または幅はまた、図7Bにおける包帯材650に示されるように、変動してもよい。融合された内側面分の幅は、約0.5mmから約10mm以上、ある場合には、約1mmから約5mm、他の場合には、約1mmから約2mmの範囲内であってもよい。図7Cの包帯材660に示されるように、他の変形例では、サブポケット662および664はまた、それらを相互接続する内側面分を伴わずに、別個に提供されてもよい。いくつかのさらなる変形例では、ポケット構造の開口部は、適用後、閉鎖または密閉されてもよい。閉鎖は、接着剤、ポケット開口部を中心とする補完的密閉可能溝構造(例えば、サンドイッチ型の袋密封)を使用して、またはポケットが下方に押圧されたときに弾性材料の付着性特性の結果として、引き起こされてもよい。ポケットの閉鎖は、その適用後に包帯材に絡まる危険性を低減させ得る。
他の変形例では、アプリケータ取着構造は、1つ以上の突出部あるいはアプリケータと力学的または摩擦相互嵌合を形成する、創傷治療デバイスの表面から突出する他の構造を備えてもよい。図8Aから9Bを参照すると、これらの代替取着構造の実施例として、アプリケータによって切り離し可能に係合され得る、包帯材670および680のT字型バー672または小穴突出部682が挙げられる。T字型バー672および小穴突出部682は、包帯材670および680のベース弾性層674および684と一体的に形成されてもよく、または弾性層674および684内に部分的に埋設された異なる材料を備えてもよい。さらに他の変形例では、T字型バーまたは小穴突出部は、弾性層674および684の表面に接着され得る、個々のあるいは共通ベースまたはパッド構造を備えてもよい。包帯材の側面あたりの突出する取着構造の数は、約1から約12以上、ある場合には、約3から約8、他の場合には、約4から約5の範囲内であってもよい。
さらに別の変形例では、包帯材は、対応するフックアンドループ取着領域を用いて、アプリケータに切り離し可能に取着し得る、補完的フックアンドループ取着領域(例えば、VELCRO(登録商標))を備えてもよい。図10Aから10Cでは、例えば、包帯700は、包帯700の上面706に接着される、ループ取着領域702および704を備え、種々の接着剤領域708a/bおよび710a/bは、下面712上に位置する。使用時、図11に描写される例示的アプリケータ714を含むが、それらに限定されない、対応するアプリケータが、対応するフック領域716および718間の間隔を低減させ、その非伸長状態における包帯700のループ取着領域702および704の間隔に対応するように、圧迫または圧縮される。フック領域716および718は、整合され、次いで、ループ取着領域702および704に対して圧接され、包帯700に係合する。いくつかの実施例では、アプリケータ714は、係止機構720を備え、包帯700の係合の間、アプリケータ714を圧縮状態に維持してもよいが、図12におけるアプリケータ730等の他の実施例では、ユーザは、手動で、アプリケータ730を圧縮状態に維持し、そのフック領域732および734をループ領域702および704に整合させ、包帯700に係合させるであろう。係止機構は、使用されない。いくつかの代替用途手技では、アプリケータ714(または、730)は、圧迫されず、代わりに、包帯700のループ領域702および704の一方は、最初に、例えば、対応するフック領域716または718に取着され、次いで、包帯700は、伸長されてもよく、残りのループ領域702または704は、アプリケータ714に取着される。
図10Aから12における実施例は、包帯700上のループ領域702および704と、アプリケータ714上に位置するフック領域716および718とを図示するが、例えば、他の変形例では、フックとループ取着領域との間の相対的関係は、反転されてもよい。フックアンドループ取着領域は、本明細書に説明される種々の包帯材アプリケータ、種々のアプリケータのいずれかに提供されてもよい。
いくつかの変形例では、1つまたはそれ以上のフラップ領域48および50が、外側非接着領域36および38またはアプリケータ取着構造40および42に隣接して提供されてもよい。フラップ領域48および50のそれぞれは、治療デバイス2の縁10および12と、外側非接着領域36および38またはアプリケータ取着構造40および42との間に直接的に接して位置していてもよい。皮膚への適用のために治療デバイス2の使用または準備中、フラップ領域48および50は、中央非接着領域18および内側接着領域20および22に対して未伸長状態であってもよい。接着領域20および22を皮膚に接着する時点で、フラップ領域48および50は、その皮膚接触表面上に接着剤を随意に備えていてもよく、皮膚に接着され得る。フラップ領域は、非歪状態でまたは中央非接着領域18および接着領域20および22の歪より小さい、同等、またはより大きい歪状態で皮膚に接着されてもよい。さらに他の変形例では、フラップ領域は、包帯材が適用された後、包帯材から切断または分離されてもよい。円滑に分離できるように、穿孔を接着領域およびフラップ領域の間に提供してもよい。
フラップ領域48および50の下面に提供された接着剤は、接着材料の組成、厚さ、および/または分布を含むが、これらに限定されない、内側接着領域20および22の接着剤と同じであってもよく、または異なっていてもよい。いくつかの変形例では、フラップ領域48および50の接着剤は、内側領域20および22に提供された接着剤と比べて低いTピール剥離力および/またはブラントプローブ粘着力を有してもよい。接着剤に関する種々のTピール剥離力および/またはブラントプローブ粘着力の範囲は、以下に提供される。いくつかの変形例では、非歪または低歪フラップ領域は、内側接着領域20および22の外側輪郭部32および34に沿った遷移領域の周囲にある組織に作用する歪の少なくとも一部を再分散させてもよい。これは、フラップ領域のないまたはより小さい幅のフラップ領域を備えたデバイスと比べて、皮膚が皮膚または水泡形成する危険性を低減させる場合もあるが、そうでない場合もある。いくつかの変形例では、フラップ領域の断面の実際の幅またはフラップ領域(または、フラップ領域の接着部分)の平均幅は、最も近接する内側接着領域の対応する幅および/または最も近接する外側非接着領域の幅に比例することを特徴としてもよい。フラップ領域の幅は、約1mmから約10cmまたはそれ以上、ある場合には、約5mmから約3cm、他の場合には、約1cmから約2cmの範囲内であってもよい。さらに、フラップ領域の大きさは、包帯材の他の領域の大きさに比例することを特徴としてもよい。例えば、いくつかの変形例では、フラップ領域の幅は、最も近接する内側接着領域の対応する幅の少なくとも約25%、約33%、約50%、約75%、約100%または約120%、またはそれ以上であってもよい。最も近接する外側非接着領域に対するフラップ領域の幅は、少なくとも約50%、約75%、約100%、約120%、またはそれ以上であってもよい。
接着剤領域の伸長は、皮膚表面に適用されると、接着領域の下で組織密度の増加をもたらし得る。これは、接着領域の弛緩に起因する、接着領域に直接的に取着される皮膚組織の略平面、正接、または平行圧縮の結果であり得る。いくつかの実施例では、この組織圧縮は、包帯材の一端を皮膚に接着し、その後、創傷を横に渡して張力を付与する、または引き寄せた後、他端をその創傷の反対側の皮膚に取着させる包帯材「巻き付け」とは対照的に、接着材と直接接触している皮膚の組織皮剥および/または水疱形成の危険度を低下させてもよい。
さらに、包帯の「巻き付け」は、適用している間、包帯に張力を生じさせながら、同時に、第1の接着部位で比較的高い組織歪を生み出し得る。その後、この高い組織歪は、包帯材を皮膚の第2の接着部位に取着させると高いピーク応力が包帯材下の皮膚に沿って再分散されるため減少する。対照的に、予歪付与包帯材を皮膚に適用すると、接着領域が所望の位置に適用されるため、あったとしてもわずかな歪しか皮膚に伝達されない、または生成されなくてもよい。しかしながら、予歪付与包帯材を緩和させると、皮膚の歪(または、ピーク歪)は増加され得る。したがって、予歪付与包帯材を用いると、適用手順中の一時的な高い組織歪を回避または別様に低減させてもよい。しかしながら、他の変形例では、デバイス2は、包帯材を巻き付けることにより、または予歪付与と巻き付けを組み合わせて、皮膚に適用してもよい。
描写される創傷治療デバイス2は、約80mmから約40mmの大きさを備えた略長方形の構成を有してもよいが、他の変形例では、デバイスは、種々の長さおよび幅のいずれかを有していてもよく、種々の他の形状のいずれかを備えてもよい。さらに、デバイスの角部は、例えば、角張っていてもまたは丸みを帯びていてもよい。デバイスの長さおよび/または幅は、約5mmから約1mまたはそれ以上、いくつかの変形例では、約20mmから約500mm、他の変形例では、約30mmから約50mm、さらに他の変形例では、約50mmから約100mmの範囲内であってもよい。いくつかの変形例では、創傷治療デバイスの最大寸法(例えば、長さ)と最大寸法(例えば、幅)に直交する寸法に対する比は、デバイスの最小寸法(例えば、厚さ)を除いて、約1:1、約2:1、約3:1、約4:1、約5:1、約6:1、約7:1、約8:1、約9:1または約10:1、またはそれ以上の範囲内であってもよい。いくつかの変形例では、使用時のデバイスの歪軸は、最大寸法に対して配向されてもよく、または最大寸法に直交する寸法に対して配向されてもよい。
デバイスの弾性材料は、一層の材料または複数層の同じまたは異なる材料を備えてもよい。材料は、固体、発泡体、格子または織りの構成を含む種々の構成のいずれかを有してもよい。弾性材料は、シリコーン等の生体適合性ポリマーであってもよい。シリコーンポリマーシートまたは形状記憶ポリマーシート等のポリマーシートの厚さは、デバイスまたは包帯に、所望の回復可能な歪を達成するのに十分な負荷を運ぶ能力を提供するように、および包帯またはデバイスの望ましくない量の経時的なクリープ変形を防止するように、選択され得る。いくつかの変形例では、デバイスまたは包帯全体の厚さは、均一ではなく、例えば、デバイス全体の厚さは、剛性、負荷容量、あるいは選択された配向および/または場所での回復歪を変化させるように、変動してもよい。弾性材料は、約50ミクロンから1mmまたはそれ以上、約100ミクロンから約500ミクロン、約120ミクロンから約300ミクロン、またはいくつかの変形例では、約200ミクロンから約260ミクロンの範囲内の厚さを有してもよい。いくつかの実施例では、約500ミクロン以下、400ミクロン以下、または約300ミクロン以下の縁の厚さを有するデバイスは、偶発的に衣類または物体に軽く触れられたときに、偶発的持ち上げからの皮膚分離の危険性を少なく呈し得る。いくつかの変形例では、デバイスまたは包帯は、厚さを減らすために縁近くで先細になっている。先細の縁も、同様に、創傷治療デバイスの接着性縁に隣接する皮膚組織に作用するピーク張力を改善し得る。これは、皮膚の水疱形成または他の張力関連皮膚外傷の危険性を低減させる場合もあり、または低減させない場合もある。他の変形例では、デバイスまたは包帯の縁は、デバイスまたは包帯の中央部より薄くなっていてもよい。いくつかの構成では、デバイスまたは包帯の縁が薄くなっていると、均一な厚さのデバイスまたは包帯と比較して、デバイスまたは包帯の縁の近くで作用するピーク張力の場所が相対的に内向きに移動すると仮定される。
接着領域は、圧力感知接着剤、例えば、ポリアクリレート系、ポリイソブチレン系、シリコーン系の圧力感知接着剤および同等物を備えてもよい。Tピール剥離力および接着剤のブラントプローブ粘着力は、ASTMD1876およびASTMD2979または他の好適な方法等の標準化された試験方法によって測定され得る。いくつかの変形例では、Tピール剥離力または接着剤のブラントプローブ粘着試験値は、少なくとも約24時間、約48時間、約72時間、約1週間、約2週間、約3週間、約4週間またはそれ以上の間、少なくとも約50mPa/mmの負荷を維持するように構成されている。他の変形例では、負荷は、特定の期間を通して少なくとも約75mPa/mm、約100mPa/mm、約125mPa/mm、または少なくとも約150mPa/mmであってもよい。接着度は、(例えば、Tピール剥離力またはブラントプローブ粘着試験値によって測定されるような)皮膚または切開部位の上に置かれる歪の程度に応じて変化し得、さらに、いくつかの変形例では、これらの期間は、約10%、約20%、約30%、約50%またはそれ以上の平均皮膚歪に基づいてもよい。いくつかの変形例では、接着剤は、少なくとも約150kg/m、約160kg/m、約170kg/m、約180kg/m、約190kg/m、約200kg/m、約210kg/m、約220kg/m、約230kg/m、約240kg/m、約250kg/m、約260kg/m、約270kg/m、約280kg/m、約290kg/m、約300kg/m、約310kg/m、約320kg/m、約330kg/m、約340kg/m、約350kg/m、約400kg/m、約450kg/mまたは少なくとも約500kg/mまたはそれ以上のTピール剥離力を有してもよい。いくつかの別の変形例では、Tピール剥離力は、約1000kg/m、約900kg/m、約800kg/m、約700kg/m、約600kg/m、約500kg/m、約400kg/mまたは約300kg/mと同じくらいであってもよい。接着剤のブラントプローブ粘着試験値は、少なくとも約0.50kg、約0.55kg、約0.60kg、約0.65kg、約0.70kgまたは約0.75kgまたはそれ以上であってもよく、約1kg、約0.9kg、約0.8kg、約0.7kgまたは約0.6kgと同じくらいであってもよい。Tピール剥離力およびブラントプローブ粘着力は、ASTMD1876およびASTMD2979または他の好適な方法等の標準化された試験方法によって測定され得る。デバイスの他の特徴または変形例は、2007年8月3日に出願された米国特許出願第11/888,978号に説明されており、参照することによって前述に本明細書に組み込まれる。いくつかの変形例では、弾性材料4によって皮膚に強いられた最終圧縮応力および歪は、皮膚と創傷治療デバイス2の弾性材料4の引張歪の間の動的平衡の結果であり得る。
創傷治療デバイス2は、約10%から約60%またはそれ以上、他の構成では、約15%から約50%、さらに他の構成では、約20%から約30%または約40%の範囲内の皮膚歪を付与するように構成されてもよい。皮膚歪の所望の程度を達成するために、創傷治療デバイス2は、約20%から約80%またはそれ以上、ある場合には、約30%から約60%、他の場合には、約40%から約50%または約60%の範囲内の弾性引張歪を被るように構成されてもよい。デバイス2は、シリコーン、スチレンブロックコポリマー、天然ゴム、フルオロエラストマー、パーフルオロエストラマー、ポリエーテルブロックアミド、熱可塑性エラストマー、熱可塑性プラスチックポリウレタン、ポリイソプレン、ポリブタジエン等を含むが、これらに限定されない、種々の弾性材料のいずれかを備えてもよい。材料は、約20から約90、約30から約80、約50から約80の範囲内のショアAデュロメータを有してもよい。弾性材料4の一実施例は、NUSIL TECHNOLOGY LLC社(Carpinteria, CA)製のMED82−5010−05である。適切な材料の他の実施例は、米国特許出願第11/888,978号に説明されており、参照することによって全体として前述に組み込まれる。
歪デバイス2が皮膚の場所に適用され、少なくともその一部を基本の構成に回復させたとき、デバイスの歪の回復レベルまたは平衡レベルは、約10%から約60%またはそれ以上、他の構成では、約15%から約50%、さらに他の構成では、約20%から約30%または約40%の範囲内であってもよい。回復前にデバイス2に設置された当初の工学引張歪と、皮膚における結果的な工学圧縮歪との間の比は、皮膚の型、場所に応じて様々になり得るが、いくつかの実施例では、約2:1であってもよい。他の実施例では、比は、約4:1から約5:4、約3:1から5:3または約5:2から約2:1の範囲内であってもよい。これらの皮膚歪特性は、再現可能な測定を促進するために身体の関連位置、身体部分、例えば、解剖学的位置に応じて決定されてもよい。歪の特定の程度は、工学歪または真の歪のいずれかによって特徴付けられてもよいが、他の型の歪に基づいて計算されてもよく、または他の型の歪から変換されてもよい、またはされなくてもよい(例えば、歪は、真の歪に変換される60%の工学歪に基づいてもよい)。
図2Aおよび図2Bを参照すると、創傷治療デバイス2には、接着領域20、22、48および50の1つまたはそれ以上を保護するための1つまたはそれ以上の剥離ライナ52、54および56が提供されてもよい。剥離ライナ52、54および56は、剥離ライナ52、54および56の把持および除去を促進するように、治療デバイス2の縁10、12または表面6、8から突出している1つまたはそれ以上のフラップまたはタブ58、60、62、64、66および68とともに構成されてもよい。図2Cは、創傷治療デバイス2がついていない状態のライナ52、54および56を描写している。いくつかの実施例では、剥離ライナは、デバイスをアプリケータの上に装着している間またはデバイスを皮膚へ適用されている間、創傷治療デバイスのそれ自体または他の表面への偶発的接着に抵抗し得る。デバイスが、複数の別々の接着領域を有している変形例では、別々の剥離ライナが各領域に提供されてもよく、またはいくつかの領域は同じ剥離ライナに被覆されてもよい。再度、図2Aおよび図2Bを参照すると、3つの剥離ライナ52、54および56が提供され、4つの接着領域20、22、48および50を被覆するように提供され、2つの端部剥離ライナ52および54は、フラップ領域48および50をそれぞれ被覆しており、1つの剥離ライナ56は、内側接着領域20、22の両方を被覆している。端部剥離ライナ52および54は、それぞれ、デバイスの同じ縁10および12からそれぞれ突出している2つのタブ58および60を備えるが、他の変形例では、1つまたはそれ以上のタブは、他の縁14および/または16、複数の縁から突出してもよく、または縁からから突出していなくてもよい。中央剥離ライナ56は、例えば、デバイスの対向している縁10および12から突出しているタブ66および68を備える。タブ58、60、62および64は、治療デバイス2の縁14および15と整合されるように描写されているが、他の変形例では、ライナは、他の場所にタブを有している、または異なる数のタブを有しているように構成されてもよい。いくつかの変形例では、タブは、折り曲げられる、または折り目を付けられてもよく、タブが縁から突出している場合よりも、表面に当たる位置の方が把持し易くなり得る。
複数の剥離ライナを備える変形例では、ライナは、異なる回数でまたは特定の順番で除去されてもよく、またはそうでなくてもよい。いくつかの変形例では、ライナは、特定の順番で除去することが容易にできるような表示を含んでいてもよい。表示は、英数字70と72、色、図記号、および同等物を備えていてもよく、必要な場合、ライナ本体またはタブの上に位置付けられてもよい。例えば、図2Aおよび図2Bでは、ユーザは、治療デバイス2をアプリケータの上に装着している間および/または皮膚の部位へ適用するために、中央ライナ56を除去するように指示され得る。最初に、治療デバイス2を皮膚に接着させた後、治療デバイス2の残りの部分を接着することができるように、次に、フラップ領域48および50を被覆している外側剥離ライナ52および54が除去され得る。
剥離ライナは、不透明および透明材料の両方を含む、種々の材料のいずれかのものを備えてもよい。剥離ライナは、マイラーまたは紙、またはデバイスの1つまたは複数の接着性材料に対して低い接着性を備えた任意の他の材料を備えてもよい。いくつかの実施例では、中央ライナ56(または、他のライナ)は、治療デバイス2をアプリケータの上に装着させた後、内側接着領域20および22に再び適用してもよく、皮膚に実際に適用するまで接着材料を保護し得る。ライナは、異なる表面幾何学、例えば、表面粗度等、および/または接着領域に適用された元のライナ表面を識別することができる表示を備えていてもよく、ライナの誤った側がデバイスに再び適用される場合に、埃、ふけ、および/または他の物質によって接着領域が劣化することを起こりにくくし得る。
前述で言及したように、いくつかの実施形態では、外力で皮膚治療デバイスに歪を付与するために、および/または皮膚治療デバイスへ付与された歪を維持するために、アプリケータ、張力付与デバイス、および/または歪付与デバイスが提供されてもよい。いくつかの実施例では、歪付与デバイスは、1つの所定のまたは予め設定された歪、あるいは複数の所定のまたは予め設定された歪を付与または維持するように構成されてもよい。アプリケータに関して本明細書で説明される特徴は、皮膚治療デバイスに歪を付与するのに使用される張力付与または歪付与デバイスでも使用され得る。非歪構成であると説明されるアプリケータ、張力付与デバイス、または歪付与デバイスは、皮膚治療デバイスがアプリケータ、張力付与デバイスまたは歪付与デバイスに取着されたとき、非歪または比較的弱い歪構成になっている。歪構成になっていると本明細書に説明されるアプリケータ、張力デバイス、または歪付与デバイスは、皮膚治療デバイスがアプリケータ、張力付与デバイスまたは歪付与デバイスに取着されたとき、歪または比較的強い歪構成になっている。アプリケータに関する本明細書に説明される特徴は、皮膚治療デバイスに歪を付与するのに使用される任意の張力付与デバイスまたは歪付与デバイスにも使用され得る。
本明細書に説明される皮膚治療デバイスは、対象の皮膚の1つまたはそれ以上の層に適用、取着、または連結することができるデバイスであり、創傷治療デバイス、包帯材、包帯または他のデバイスを含み得るが、これらに限定されない。
アプリケータ、張力付与デバイス、または歪付与デバイスの取着構造は、アプリケータ、張力付与デバイスまたは歪付与デバイスを皮膚治療デバイスに取着または連結するのに使用される任意の構造を含んでいてもよい。そのようなデバイスは、ポケットおよびタブ、フックアンドループ機構、フック、傾斜バー、接着剤、除去可能な接着剤、釘、リップコード、タオル掛けバー構造、滑りピン、摩擦ロック、カムロック、真空または吸引デバイス、スナップ式コネクタ、カーペット錨、圧入接続要素または他の接続要素を含み得るが、これらに限定されない。
取着構造外形は、直線状、曲線状、またはその他の種々の状態であってもよい。例えば、取着構造の形状は、皮膚治療デバイスが取着される対象の身体の面積の形状に追従するように構成され得る。張力付与デバイスまたはアプリケータは、特定の身体場所にとって望ましい外形または皮膚治療デバイスが対象の皮膚に設置される外形を有した外形を有するように選択または構成され得る。張力付与デバイスまたはアプリケータは、対象の身体外形の一部に厳密に適合するように選択または構成され得る。取着構造は、取着された皮膚治療デバイスの代替形状または外形を提供するために、曲線的、湾曲可能、曲げ可能、変形可能、成形可能、または移動可能であり得る。
皮膚治療デバイスの取着特徴または構造は、取着構造または取着構造に対応する構造のいずれかを含んでいてもよい。
取着構造および対応する取着特徴は、複数の方向の歪または直交方向の追加的な歪を提供するように構成されてもよい。
いくつかの変形例では、アプリケータは、アプリケータの取着構造を皮膚治療デバイスの取着機能から分離、切り離し、除去、または取り外すことを促進するように構成された機構を備えてもよく、本明細書に説明される分離デバイスおよび方法を含むが、これらに限定されない。切り離し機構は、アプリケータの取着構造に関連付けられるまたは連結される、旋回、回転、揺動または摺動機能を含み得るが、これらに限定されない。それらは、自己切り離しラッチまたはばね部材であってもよい。それらは、アプリケータを除去する前に圧力部材が皮膚治療デバイスに適用されるときに作動され得る。それらは、手動で作動されてもよい。機構には、例えば、レバー、ラッチ、係止部材、ばね部材が含まれていてもよい。
種々の係止、ラッチ、または戻り止め機構が、非歪、部分的歪、歪が付与された、型押しされていないまたは型押しされた構成を含むが、これらに限定されない、アプリケータを種々の構成を維持するために使用されてもよい。種々の係止、ラッチ、または戻り止め機構は、皮膚治療デバイスを種々の構成、例えば、非歪、部分的歪、歪構成に維持するために使用されてもよい。アプリケータを歪位置に係止することによって、所与の皮膚治療デバイスの所定の歪が、達成され得る。本明細書に説明される他の係止機構を含み得るが、これらに限定されない、他の係止機構を使用してもよい。所与の皮膚治療デバイスに対する歪の量を変えるため、多様な係止機構を使用してもよい。そのような機構は、歪を付与すること、型押しすること、取着構造を皮膚治療デバイスから除去することを可能にする、またはデバイスの再装着が可能になるように種々の構造を切り離すように、切り離し可能であってもよい。
アクチュエータ、すなわち、作動力は、皮膚治療デバイスに歪を付与している間に任意の点で使用されてもよく、または加えられてもよく、アプリケータに手動でまたは他の方法で外部から加えられる。随意に、作動時に少なくともいくつかの点で1より多い力学的な利点を提供するアクチュエータまたはハンドルが提供されてもよい。随意に、力学的利点は、デバイスが歪を付与されるにつれて増え得る。
種々の力伝達機構のいずれかとともに構成されたアプリケータは、アプリケータ上に及ぼされる力を皮膚治療デバイスへ伝達するのに使用されてもよく、これには、板ばね、つる巻きばね、空気式または油圧式支柱、スライダー、螺旋ねじ込みシャフト、関節リンケージ、旋回レバー、および同等物を含むが、これらに限定されない。力伝達機構は、最初に及ぼされた力と同じ方向と平行に皮膚治療デバイスの上へ結果として生じる力を伝達するように構成されてもよく、または他の構成では、異なる方向に沿うものもある。
本明細書に説明されるアプリケータは、皮膚治療デバイスが皮膚に適用され、接着剤が皮膚の上に押圧される面積にアクセスするためにアクセス可能な面積または空間を提供し得る。使用される接着剤は、例えば、シリコーン、アクリル系、スチレンブロックコポリマー、ビニルエーテル、ニトリル、または他のPSA等の圧力作動接着剤(PSA)であってもよい。他の変形例では、非圧力感知接着剤が使用されてもよく、熱または光硬化接着剤が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの変形例では、アプリケータは、デバイスをアプリケータに取着することを促進する取着構成と、非伸長または非歪構成に対して、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%または約110%またはそれ以上だけ、取着されたデバイスを伸長させる、または歪を付与する、送達構成とを備えてもよい。アプリケータは、取着構成では、送達構成よりも大きい歪を有してもよい。アプリケータは、それがかける歪が、概して、例えば、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約15%または約20%の片側または両側許容限界を備えるような範囲に含まれるように構成されてもよい。引張歪の軸に沿ってアプリケータによって治療デバイスの上にかけられる幅あたりの負荷は、所望の歪量およびデバイスの材料特性に応じて、様々であってもよい。例えば、アプリケータは、約0.1Nから約1N、約0.2Nから約0.8N、約0.3Nから約0.6Nの範囲内、または時に約0.4Nから約0.5Nまたは0.6Nの範囲内の1ミリメートル幅あたりの負荷を用いて約60%の工学歪をデバイスに及ぼすように構成されてもよい。別の実施例では、アプリケータは、約0.05Nから約0.6N、約0.1Nから約0.5N、約0.2Nから約0.4Nまたは約0.3Nから約0.4Nの範囲内の1ミリメートル幅あたりの負荷を用いて約40%の歪をデバイスに及ぼすように構成されてもよい。さらに別の実施例では、アプリケータは、約0.05Nから約0.5N、約0.1Nから約0.3Nまたは約0.2Nから約0.3Nの範囲内の1ミリメートル幅あたりの負荷を用いて約30%の歪をデバイスに及ぼすように構成されてもよい。
アプリケータは、さらに、アプリケータに特定の歪レベルまで圧縮歪を付与するために必要な力および/またはアプリケータが特定の歪レベルまで圧縮されたときアプリケータが及ぼす力により特徴付けられてもよい。例えば、アプリケータは、少なくとも約0.1N、約0.2N、約0.3N、約0.4N、約0.5N、約0.6N、約0.7Nまたは約0.8Nまたはそれ以上の1ミリメートル幅(または、歪の方向を横断する寸法)あたりの負荷を用いて約40%まで圧縮歪が付与されるように構成されてもよい。他の実施例では、アプリケータは、少なくとも約0.05N、約0.1N、約0.2N、約0.3N、約0.4N、約0.5Nまたはそれ以上の1ミリメートル幅(または、横断寸法)あたりの負荷を用いて約20%まで圧縮歪が付与されるように構成されてもよい。材料がその応力/歪曲線上にヒステリシスをほとんど示していないいくつかの変形例では、歪の特定のレベル時の負荷力および除荷力は同一または類似であってもよい。
図3Aから図4Dは、治療部位に適用されるデバイスで歪を発生する、および/または歪を維持するために使用され得る、アプリケータ100の一実施例を描写している。アプリケータは、拡張構成または弛緩構成(図3Aから図3Dで示される)と、引き込み構成または抑圧構成(図4Aから図4Dで示される)とを備える、弾力性弾性材料またはばね本体を備えてもよい。アプリケータ100は、図1Aから図2Bで図示される治療デバイス2のアプリケータ取着構造40および42と切り離し可能に係合するように構成された第1および第2のデバイス取着構造104および106を備えた弾性本体102を備えてもよい。ここでは、取着構造104および106は、デバイスの開口部44および46の中へ挿入され得る複数の突出部108および110を備える。突出部は、種々の形状、配向、サイズ、または厚さのいずれかを有してもよい。本特定の変形例では、突出部108および110は、アプリケータ100の基本構造112および114から上向きに角度を成している(例えば、取着されたデバイスから離れて)。角度は、約0度から約90度またはそれ以上、いくつかの変形例では、約15度から約75度、他の変形例では、約25度から約45度の範囲内のいずれかであってもよい。突出部108および110の角度は、2つのセットの間または個別の突出部の間で均一であってもよく、または不均一であってもよい。突出部の形状は、正方形、長方形、三角形、球形、キノコ状、および同等物であってもよい。いくつかの変形例では、突出部の横方向寸法は、治療デバイス2の開口部44および46の対応する横方向寸法より大きくてもよく、アプリケータ100に取着されたとき、開口部44および46の伸長または変形をもたらし得る。開口部44および46の変形に由来する抵抗は、治療デバイス2がアプリケータ100から偶発的に外れる率を低下させ得る。キノコ形または球形構成を備えた変形例では、突出部の遠位端部が丸みを帯びているため、装着している間、デバイスを損傷する危険性が低くなり、その上、遠位方向の突出部の横方向寸法が大きくかつ近位方向の突出部の横方向寸法が小さくなっているため、装着中、適正に装着していることを示し得る触覚フィードバックがユーザに提供され得、さらに、装着後に開口部の伸長が減ることでデバイスを損傷する危険性も低くなり得る。突出部は、約500ミクロンから約5mmまたはそれ以上、いくつかの変形例では、約1mmから約4mm、他の変形例では、約2mmから約3mmの長さを有してもよい。突出部の厚さは、アプリケータ100の弾性本体102と同じでも、より小さくても、またはより大きくてもよい。弾性本体102は、ポリマー材料および金属材料を含むが、これらに限定されない、種々の弾性材料のいずれかを備えてもよい。他の変形例では、概して、可鍛性のポリマー材料または金属材料を使用してもよい。
デバイス2に対して、かつ皮膚上への圧力の印加を促進するために、ベース構造112および114は、圧力パッド116および118、または皮膚表面の形状に適合し得る他のパッド入りの/変形可能な構造をさらに備えてもよく、パッド116および118の表面全域でアプリケータ100を通して治療デバイス2の上に及ぼされる力を再分散し得る。圧力パッド116および118は、発泡体(開放気泡および閉鎖気泡)、ゲル、および同等物の種々の変形可能材料のいずれかを備えてもよい。
いくつかの変形例では、デバイスは、デバイスが適切に装着されている、および/または歪が付与されていることを示すために使用され得る表示をさらに備えてもよい。図1Aおよび図2Aでは、例えば、線74および76の幾何学形状は、治療デバイス2のあらゆる開口部40および42が突出部108および110と係合しているある場合には、略線形を保っているが、開口部40および42の1つまたはそれ以上がうまく係合されていない場合、治療デバイス2全体の伸長の度合いの変動が原因で、変形する、または非線形になり得る。線74および76はさらに、治療デバイス2が適切に装着されている、および/または歪が付与されていることを示すためにアプリケータ100(例えば、ベース構造112と114および/または圧力パッド116と118)の上の対応する表示と位置が整合してもよい。
いくつかの変形例では、アプリケータは、ユーザが圧迫するまたは圧縮力をアプリケータの上に及ぼすことで装着中に引き込まれた状態に手動で維持されてもよい。いくつかの変形例では、図3Aから図4Dで示されるように、アプリケータ100は、アプリケータ100を1つまたはそれ以上の構成に維持するために使用され得る係止機構120を備えてもよい。本特定の変形例では、係止機構120は、開口部126または弾性本体102の凹部に位置するタブ124と切り離し可能に係合するラッチ122を備える。ラッチ122は、タブ124に接触して付勢され得、その結果、タブ124がラッチ122の上のタブ開口部134(図4A、図4Cおよび図4Dで描写される)と係合して弾性本体102の圧縮構成に係止するまで、タブ124は、弾性本体102が圧縮されるにつれてラッチ122の長さに沿って摺動する。ラッチ122と弾性本体102の開口部126とが完全に外れることに抵抗するために、開口部126は、ラッチ122の遠位区分130を巻き付かせ得る保持バー128を備えてもよい。ラッチ122は、例えば、鋲132で、または溶接、接着で弾性本体102に取着されてもよい。他の実施例では、ラッチは、ラッチ構造を弾性本体からレーザ切断する、または打ち抜くことで、一体成形されてもよい。いくつかの変形例では、アプリケータは、2つ以上のラッチとともに構成されてもよい。
他の変形例では、ラッチは、タブに接触して付勢されなくてもよく、所望の係止位置でユーザに手動で係合されてもよい。他の変形例では、ラッチは、種々の構成に係止することができるように複数のタブ開口部を有してもよい。さらに他の変形例では、ラッチは、弾性本体の開口部または凹部と係合する突出部またはタブを備えてもよい。代替変形例では、係止機構は、例えば、ラチェット機構、止めピン機構、または抵抗ねじを備えてもよい。
図3Aから図3Dは、たとえあったとしても小さい歪しか付与されていない基礎構成状態のアプリケータ100を描写している。治療デバイス2の装着を促進するために、図4Aから図4Dで図示されるように、アプリケータ100は、アプリケータ100が圧縮構成で係止されるまで圧縮され得る。圧縮構成は、図5Aおよび図5Bで描写されるように、デバイスをアプリケータ100の上に装着するのに必要とされる伸長程度を、あるとすれば、下げ得る。デバイスが装着されると、係止機構120は、ラッチ122を押して係止タブ124から離すことで外され得る。この圧縮による弾性本体102の位置エネルギーは、その後、解放され、取着された治療デバイス2の伸長が可能となり、皮膚へ接着する準備が整う。示されるように、弾性本体102は、薄板の半剛体材料を備えるが、他の変形例では、フレーム状の構成を有してもよい。いくつかの変形例では、弾性本体は、約500ミクロンから約3mmまたはそれ以上、いくつかの変形例では、約1mmから約2mm、他の変形例では、約1mmから約1.5mmの範囲内の厚さのステンレス鋼を備えてもよい。弾性本体102は、図3Aから図4Dで描写されるように、複数の傾斜パネル領域とともに構成されてもよく、略水平なベース構造112および114は、側面パネル140および142に略直交し得、順に、中央パネル144および146とそれぞれ約135度の角度(弾性本体102の下面から測定して)を成し、中央パネルは、順に、概して、相互に約90度の角度を成すように配向されてもよい。パネル間の角度は、鋭角または丸みを帯びた角度であってもよく、特定の皮膚部位(例えば、肢対胴)または所望の歪の程度(例えば、中央パネル144および146の間がより鈍角になる)に応じて異なるように構成されてもよい。他の変形例では、任意の2つのパネルまたはベース構造の間の角度は、(弾性本体102の底面または最上面から測定して)約0度から約360度、いくつかの変形例では、約45度から約135度、他の変形例では、約75度から約90度の範囲内であってもよい。ラッチ機構120は、図3Aから図4Dで示されるように、取着されるものであってもよく、または中央パネルに伴うものであってもよいが、他の変形例では、取着されるものであってもよく、または側面パネルまたはベース構造に伴うものであってもよい。他の変形例では、弾性本体は、オメガ字型を含むが、これに限定されない、曲線構造を備えてもよい。図3Aから図5Bで図示されるように、アプリケータ100の非平面構成は、圧力パッド116、118と側面パネル140、142との間に空領域150を提供している。空領域があることで、ユーザが(例えば、指または他の器具を使用して)治療部位に対するデバイスの位置決めを促進するように、および/またはデバイスの中央部分に直接アクセスすることまたは圧力をかけることができるように、取着されたデバイスの上面にアクセスすることが可能になる。図5Aおよび図5Bで示されるように、治療デバイス2およびアプリケータ100は、治療デバイス2がアプリケータ100に装着されたとき、内側接着領域20および22が、圧力パッド20および22の略真下に位置するように構成され得る。
治療部位への一軸方向、二軸方向(または、他の多軸方向)圧縮力の印加のために、創傷治療デバイス2300、2310に予張力付与および印加するために使用され得る、種々のアプリケータおよび/または引張デバイスが、説明される。例えば、米国特許出願第12/854,859号(例えば、図54A−54Eにおける多軸方向デバイスを含む)および米国特許第7,683,234号(例えば、図8A−B、9A−Bにおける多軸方向デバイスを含む)に説明されるアプリケータおよび/または引張デバイスが、多軸方向圧縮創傷治療デバイスを適用するために使用されてもよい。米国特許出願第12/854,859号および米国特許第7,683,234号は、両方とも、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。
いくつかの変形例では、固定構成の摺動可能壁を分離するように、2つの対向する折り畳み可能な壁を使用することは、図13Aから13Iに描写されるアプリケータに図示されるように、例えば、歪を皮膚治療デバイスに印加するときに力学的利点を提供し得る。力学的利点は、出力が入力より大きくなっていることによって特徴付けられ得、1より大きい入力によって分割される出力の比として説明され得る。いくつかの変形例では、力学的利点は、少なくとも約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.7または約2、またはそれ以上であってもよい。力学的利点は、アプリケータの全運動範囲にわたって提供されてもよく、またはそうでなくてもよい。
図13Aから図13Dは、引張デバイス、歪付与デバイス、またはアプリケータ1200の別の変形例を図示している。アプリケータ1200は、皮膚治療デバイス1240に歪を付与する、および/またはデバイスを対象の皮膚に適用するように作動されるように構成されたハンドル1201またはアクチュエータを備える。アプリケータ1200は、取着構造1206、1207を含む。いくつかの変形例では、アプリケータは、皮膚治療デバイスの側面に取着される構造1203および1204と接合し得る、側面取着構造1203、1204、1220、1222も備えてもよい。この界面は、皮膚治療デバイスに印加される張力または歪に対する第2の寸法または軸を提供し得る。したがって、皮膚治療デバイスは、直交方向または少なくとも2つの方向に歪を付与され得る、すなわち、アプリケータは、二方向的または多方向的に歪を付与される皮膚治療デバイスを提供する。取着構造は、壁セグメント1220、1222上の隆起特徴1245の底部に位置していてもよい。取着構造1206、1207は、対応する皮膚治療デバイス1240の取着特徴1246、1247と係合する縁を有する係合フラップを備えてもよい。示されるような取着構造1203、1204は、皮膚治療デバイスの背面側に対応するフックオアループ構造取着特徴を有するフックオアループ構造である。アプリケータまたは皮膚治療デバイス取着構造は、本明細書で説明される他の取着構造を含むが、これらに限定されない、他のタイプの取着構造を備えてもよい。
アプリケータ1200は、移動可能、摺動可能または折り畳み/拡張式の底部フレーム構造1202、対向する固定構成壁1208、1209および対向する移動可能、旋回可能なまたはヒンジ連結された壁1210、1211をさらに備えてもよい。フレーム構造は、一対の摺動可能要素1220、1221と、一対の摺動可能要素1222、1223とを備える。対の摺動要素1220、1221と1222、1223のそれぞれは、同時に摺動して、壁1208と1209の間に第1の距離d1が存在している閉位置(図13Aおよび図13C)になることができる。対の摺動可能要素1220、1221と1222、1223は、離れる方向に摺動して壁1208と1209の間に第2の距離d2が存在し、距離d2が距離d1より大きい(それぞれ、図13Bおよび図13Aで描写されるように)、第2の開位置または歪位置になることができる。
ヒンジ連結された壁1210は、旋回軸でコネクタ1214aによって相互に移動可能、旋回可能、またはヒンジ運動可能に接続された第1および第2の壁部分またはセグメント1212a、1213aを備える。ヒンジ連結された壁1211は、旋回軸でコネクタ1214bによって相互に移動可能、旋回可能またはヒンジ運動可能に接続された第1および第2の壁セグメント1212b、1213bを備える。壁セグメント1212aおよび1213bは、壁1108、1208の反対端部側1208a、1208bと移動可能、旋回可能、またはヒンジ運動可能にそれぞれ連結されている。壁セグメント1212bおよび1213aは、壁1209の反対端部側1209b、1209aと移動可能、旋回可能、またはヒンジ運動可能にそれぞれ連結されている。壁1208、1209、1210、1211は、アプリケータの底部にわたって取着構造1203、1204、1206、1207,1246、1247に取着された皮膚治療デバイス1240へのアクセスを提供するため、(歪構成にあるとき)開口部を備えた箱状構造を形成するようにフレーム構造1202と連結されている。このようにアクセスできることで、ユーザは、アプリケータ1200を皮膚治療デバイスから除去する前に、皮膚表面に適用している最中またはその後で皮膚治療デバイスに圧力を印加することが可能になる。代替として、圧力印加デバイスをアプリケータに連結して、圧力が加えられているときまたはその後、開口部を通して圧力を皮膚治療デバイスに提供するように作動させることができるようにしてもよい。
図13Aおよび図13Cは、第1の非歪位置にあるアプリケータ1200を図示している。フレーム構造1202は、非歪位置にあり、摺動可能な要素1220、1221および摺動可能な要素1222、1223は、閉位置になっている。端部壁の間の距離が距離d1になるように、壁セグメント1212aおよび1213aは、アプリケータ1200の箱構造の中へ折り畳まれたV字型の形状を形成するように旋回され、対向する壁セグメント1212bおよび1213bは、箱の中へ折り畳まれたV字型の形状を形成するように旋回される。この位置は、非歪皮膚治療デバイスのアプリケータ1200の上への装着を促進する。
非歪デバイスが装着された後、皮膚治療デバイスは、対向する外向きの力を壁セグメント1213a、1213bにそれぞれ取着された引きリング1218、1219に印加することで歪が付与される。この力は、側壁1210、1211および対の摺動要素1220、1221と1222、1223を真っ直ぐにすることで、図54Bおよび図54Dで示されるような細長いまたは開位置にし、したがって、皮膚治療デバイスに横方向に(切開の長さに沿った配向および使用に対して)歪を付与するように分離力を皮膚治療デバイスに伝達する。他の変形例では、1つの折り畳み可能な壁が、概して、固定構成壁の中間点付近に取着されていて、単一引張力だけを使用して固定構成壁を分離するようになっている。
デバイスが、図13Bおよび図13Dで示されるような歪位置にあるとき、壁1210と1211の壁セグメント1212a、1213aと1212b、1213bは、旋回される。図13Bおよび図13Dで示されるように、側壁は、取着構造1203、1204を通じて皮膚治療デバイスに伝達される力を用いて幅方向の歪を提供するため、中心を越える、または若干延在される、または外向きに旋回される。したがって、皮膚治療デバイスは、直交方向または少なくとも2つの方向に歪を付与され得る、すなわち、アプリケータは、二方向的または多方向的に歪を付与される皮膚治療デバイスを提供する。アプリケータ1100は、中心を越えた側壁を用いて歪構成に係止または維持され得る。ラッチまたはばね荷重ピン等の他の停止部は、アプリケータを中心を越えた係止位置に維持するために、壁セグメント1212a、1213aと1212b、1213bの内側面の1つまたはそれ以上と係合し得る。
図13Eから図13Iは、図13Aから図13Dに関して前述で説明したように、引張デバイス、歪付与デバイス、またはアプリケータ1200の他の変形例を図示しており、一体化されたスタンパ1230を含む。スタンパ1230は、デバイス1201をスタンパ側壁1234の内側に取着するコネクタ1235を用いて、図13Aのハンドル、アクチュエータ、または引張デバイス1201の最上部に取着される。スタンパは、スタンパ1230の最上壁1238を通って延在している柱1232と連結されたハンドル1231を備える。柱1232は、スタンパ1230の内側の圧力部材1239と連結されている。作動前に、圧力部材1239は、図13Gで示されるように、スタンパ1230の壁1234、1242、1243、1244の内部、かつ引張デバイス1201の上方に位置付けられる。柱1232の周囲のばね1233は、ハンドル1231を上方(型押しではなく)構成へ付勢する。ハンドル1231とスタンパ1230の最上壁1238にそれぞれある視界開口部1248、1249は、アプリケータ1200を適切な場所に位置付けることができるようにそれを通して皮膚治療デバイスおよび/または創傷を見ることができる開口部を提供している。
図13E、および13Gで示されるように、引張デバイス1201が、非歪構成にあるとき、その側壁1210、1211の長さは、スタンパ1230の側壁1242、1244の長さより短くなっている。
図13Fおよび図13Hでは、引張デバイス1201は、歪構成にあり、スタンパ1230の側壁1242、1244は、引張デバイス1201の側壁1210、1211と略同一である。歪構成では、開口部1229は、圧力部材1239をその中を通して受容するように定寸されて、引張デバイス1201に提供される。力がハンドル1231に印加され、引張デバイス1201が歪構成にあるとき、圧力部材1239は、下方に延在し、アプリケータハンドル1201の開口部1229の中を通り、皮膚治療デバイス(図示せず)の方へ向かい、接着剤が対象の皮膚を接合している包帯材の面積に力を印加する(図13I)。したがって、接着剤が圧力によって作用する所で、スタンパ1230は、略均一な圧力を皮膚治療デバイスに印加する。本明細書に説明されるあらゆるスタンパは、ハンドル1231に印加される力を皮膚治療デバイス(図示せず)に伝達させる発泡体または他の圧縮可能な適合可能な材料で構成され得る。このような他の材料として、固体、多孔質の形態をしたシリコーンおよびスチレンブロックコポリマー(例えば、Kraton(登録商標))が挙げられる。
選択肢または代替品として、アプリケータ1200には、フックアンドループ取着機構のフックオアループ構造を備える取着構造1236、1237または本明細書に説明される任意の他の取着構造が提供されてもよい。同様に、側面取着構造1203、1204も、フックオアループ構造または任意の他の取着構造であってもよい。
前述で示されたように、そのようなアセンブリおよびデバイスはまた、移植片/弁/代用物上および/または下のいずれかにおいて、あるいは他の治療部位において、生体材料または生体包帯材の使用にかかわらず、皮膚移植片(分層および全層移植片、異種移植片、死体移植片、自家移植片を含む)、皮弁、および代用皮膚を治療するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、これらのアセンブリおよびデバイスは、一軸方向または二軸方向(または、他の多軸方向)圧縮力を治療部位に印加する、創傷治療デバイスに適用するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、アプリケータを介して包帯材に作用する歪付与力、または包帯材を介して組織に作用する圧縮力の軸は、包帯材および/またはアプリケータが、第1の直接印加力(すなわち、1つ以上の印加力から派生する副次的成分力、または2つ以上の他の直接印加力からの力の和ではない)と、第1の直接印加力に整合、平行、または直交しない、第2の直接印加力とを有する、あるいは付与するように配向されてもよい。これらの力はさらに、その力と交差する縁の配向に直交するように特徴付けられ得る。直接、アプリケータによって、各軸に沿って包帯材に印加される歪付与力の大きさは、均一または非均一であってもよい。公称上、アプリケータが、包帯材から切り離されると、多軸方向力の一部が、各公称軸に沿って、治療部位に伝達される。創傷治療デバイスによって印加される応力または歪の量は、前述のように事前に規定されてもよい。例えば、円形の予張力が付与された創傷治療デバイス2300が、図式的に図14Aに図示されるように、皮膚移植片、フラップ、または代用物2301とともに、治療部位を覆って適用されてもよい。いくつかの変形例では、円形の予張力が付与された創傷治療デバイスは、治療部位における創傷または事前に閉鎖された(例えば、縫合された)創傷を覆って適用されてもよい。創傷治療デバイス2300の接着剤周縁2302は、皮膚移植片2301を囲んでもよく、皮膚移植片2301を用いて、皮膚領域の全周に印加されることを確実にするよう支援し得る。創傷治療デバイス2300は、皮膚に接着され、張力が解放された後、半径方向内向き圧縮力(矢印2304によって表される)を印加するように構成されてもよい。図14Bは、皮膚移植片2311とともに皮膚領域に印加されると、二軸方向圧縮力(矢印2314によって表される)を印加する、長方形創傷治療デバイス2310の一変形例を描写する。円形創傷治療デバイス2300と同様に、長方形創傷治療デバイス2310は、接着剤周縁2312を有してもよい。円形および長方形形状創傷治療デバイスが、描写および説明されるが、創傷治療デバイスは、任意の所望の形状(例えば、楕円形、三角形、台形、正方形、任意の多角形、インゲンマメ形状、または不規則形状等)を有してもよく、いくつかの変形例では、治療部位の具体的解剖学的輪郭に対応するように成形されてもよく、または特定の個人の特定の創傷に適合するようにカスタム成形されてもよいことを理解されたい。
図15Aから15Eを参照すると、継続的に、あるいは包帯材の湾曲または弧状部分、周縁、あるいは縁を画定する、またはそれに沿った異なる点において、半径方向引張または歪付与力を印加することによって、半径方向歪を包帯材幾何学形状の円形、湾曲、または弧状部分に印加するために使用され得る、引張デバイスまたは半径方向引張デバイス3000が、図示される。引張デバイスは、丸みを帯びた包帯材を横断して、歪を半径方向に均一に分散させるために使用されてもよい。変形例によると、印加される多軸方向歪は、包帯材の弧、湾曲、または円形の中心点から、半径方向に比較的に均一であってもよく、またはそうでなくてもよい。
引張部材3000は、歪付与構造3006およびフレーム3001を備える。歪付与構造3006は、ハンドル部分3007と、プランジャ部分3008とを備える。フレーム3001は、フレーム3001の開口部3003内に嵌合し、それを通して延在するように構成される、歪付与構造3006のプランジャ部分3008を受容するように構成される開口部3003を有する、支持体要素3002を備える。開口部3003の断面の少なくとも一部は、プランジャ部分3008の形状によって合致され得るように、弧状、湾曲、または円形形状を有する。
包帯材アセンブリ3010は、取着シートまたは取着リング3012に切り離し可能に連結される、包帯材3011を備える。包帯材3011への歪付与に先立って、包帯材アセンブリ3010の取着シートまたはリング3012は、取着構造3013を介して、フレーム3001の開口部3003の円周を覆って、フレーム3001に取着されてもよい。取着構造3013は、取着シートまたはリング3012を含んでもよい、あるいはそれに連結されてもよい。図15Dに示されるように、取着シートまたはリング3012は、アクリル接着剤(例えば、3M(登録商標)接着剤9475LE)等の接着剤3014を用いて、フレーム3001に取着されてもよい。
取着構造または複数の構造3013は、包帯材アセンブリ3010および包帯材3011に印加される引張力が、円形、弧状、または湾曲形状に対して半径方向に印加され得るように、取着リング3012を中心として、円形、弧状、または湾曲構成に位置付けられる、あるいは設置される。
いくつかの変形例では、取着構造は、本明細書に説明される分離デバイスおよび方法を含むが、それらに限定されない、アプリケータまたは引張デバイス、他の取着要素、あるいは包帯材アセンブリの他の部分からの包帯材の分離、解放、除去、または取り外しを促進するように構成される、1つ以上の機構または要素を備えてもよい。解放要素または解放可能取着構造として、ポケットおよびタブ、フックアンドループ機構、フック、傾斜バー、取着構造と関連付けられた、またはそれに連結された枢動、回転、揺動、または摺動特徴、接着剤、除去可能な接着剤、接着剤テープまたは他の接着剤デバイス、釘、リップコード、タオル掛けバー構造、滑りピン、摩擦ロック、カムロック、真空または吸引デバイス、スナップ式コネクタ、カーペット錨、圧入接続または他の接続、例えば、レバー、ラッチ、係止部材、ばね部材、例えば、またはカッタまたはリップコード等の他の機構、あるいは取着構造または要素の引裂、切断、または分離を促進する、他の構造、または特徴、アプリケータから包帯材の除去を可能にする、穿孔または別様に切断可能な構造、包帯材アセンブリおよび/または取着構造、特徴、要素、あるいは部分の他の部分が挙げられ得るが、それらに限定されない。これらは、自己解放ラッチまたはばね部材であってもよい。これらは、アプリケータの除去に先立って、圧力部材が皮膚治療デバイスに適用されるときに作動されてもよい。これらは、手動で作動されてもよい。
図15Cでは、歪付与構造3006が、歪付与直前に位置付けられて示され、フレーム3001の開放側3004に面しており、包帯材アセンブリ3010は、フレーム3001の対向包帯材側3005に取着される。包帯材側3005では、フレーム3001の開口部3003は、歪付与デバイス3006のプランジャ部分3008の直径に合致する、またはそれより大きい、比較的に大きな直径を有する。開口部3003の開放側3004では、面取りした面3009が、開口部3003を通してプランジャ部分3008を誘導するように支援してもよい。プランジャ部分3008は、若干、フレーム内の開口部の最小直径より狭い一方、ハンドル部分3007は、開口部3003の面取りした面3009より広く、したがって、ハンドル部分3007がフレーム3001の開放側3004に当接すると、包帯材の歪付与を所定の量に制限するための停止部として作用する(図24E参照)
図15Eでは、引張デバイス3000は、包帯材3011に歪を付与するように示される。プランジャ部分3008は、ハンドル部分3007がフレーム3001の開放側3004に当接するまで、開口部を通して挿入される。プランジャ部分3008は、包帯材3011が連結または取着される、包帯材表面3005を越えて押出され、それによって、包帯材3011に歪を付与する。プランジャ部分3008の端部3008aは、所定の距離dだけ、フレームの開口部側を越えて延在し、したがって、包帯材3011aに所定の量だけ歪を付与する。プランジャの端部3008aの面積および距離dは、包帯材3011に印加される歪の量を決定する。
図15Fおよび15Gに示されるように、歪付与構造3006と同様に構築された複数の歪付与構造3006aおよび3006bが、示され、それぞれ、異なる側壁長さd1およびd2を伴う。プランジャ部分がフレーム3001の包帯材側3005を越えて延在する量は、包帯材に付与される歪の量を決定するであろう。歪付与構造3006aおよび3006bはそれぞれ、包帯材の異なる所定の歪量を付与する。変形例によると、所定の歪量を包帯材に付与する、歪付与デバイスは、それぞれ、所定の歪量を送達する、複数の歪付与デバイスから選択されてもよい。変形例によると、少なくとも1つの包帯材アセンブリおよび支持体と、それぞれ、異なる所定の歪量を包帯材に付与する、複数の歪付与構造とを備える、キットが、提供されてもよい。
包帯材3011に歪が付与されると、引張デバイス3000は、包帯材3011を対象に適用するために使用されてもよい。
包帯材3011は、包帯材3011の外向きに面する表面3020上に、例えば、本明細書に説明されるような感圧式接着剤等の皮膚用接着剤3021の層を含む。接着剤ライナは、接着剤層を覆って位置付けられ、歪付与に先立って除去されてもよい。
包帯材3011の適用後、包帯材3011は、除去構造3030を使用して、引張デバイス3000および取着シートまたはリング3012から取り外される、または分離されてもよい。図15Aから15Dに示されるように、取着シートまたはリング3012は、円周方向穿孔3031および引張タブ3032を含む。穿孔3031は、取着点の内側に円周方向に位置し、そこで、接着剤3014が、取着シート3012をフレーム3001に取着させる。引張タブ3032が引っ張られると、包帯材3011は、取着シート3012から分離され、引張デバイス3000は、次いで、包帯材3011を皮膚に残して除去されてもよい。図15Hは、皮膚表面に適用される、包帯材3011を図示する。取着リング3012の一部は、皮膚に適用された後、除去されてもよく、または包帯材3011のフレームに面する表面3015上に残留してもよい。
図15Aから15Fでは、包帯材、取着シート、取着構造、フレーム、フレーム開口部、およびプランジャ部分は、円形形状に図示される。他の丸い形状または湾曲輪郭も同様に、使用されてもよい。
図15Hは、取着構造3013aを用いて、フレーム3001aに切り離し可能に取着され、フレーム3001a内の開口部3003aを覆って位置付けられる、フレーム3001aおよび包帯材3011aを図示する。包帯材3011aは、比較的に長方形であるが、開口部3003aおよび/または取着構造3013aの形状と異なってもよく、またはそうでなくもよい、任意の所望のサイズおよび形状であってもよい。開口部3003aは、円形、弧状、または湾曲であって、歪付与構造のプランジャを受容し、包帯材3011aに歪を付与するように構成される。取着構造または複数の構造3013aは、取着シートまたは取着リングを含んでもよく、またはそうでなくてもよく、1つ以上の取着特徴を備えてもよい。取着構造3013aは、概して、開口部の形状に合致する形状内の開口部3003aを中心として位置付けられる。プランジャを含み得る、異なるまたは選択可能な歪付与構造が、本明細書に説明されるように、包帯材3011aに歪を付与するために使用されてもよい。
図15Iは、取着構造3013bを用いて、フレーム3001bに切り離し可能に取着され、フレーム3001b内の開口部3003bを覆って位置付けられる、フレーム3001bおよび包帯材3011bを図示する。包帯材3011bは、楕円形形状であるが、任意の所望の形状であってもよい。取着構造3013b形状は、概して、包帯材の縁の形状に合致する、またはそれに追従する。取着構造または複数の構造3013bは、取着シートまたは取着リングを含んでもよく、またはそうでなくてもよく、1つ以上の取着特徴を備えてもよい。開口部3003bは、円形、弧状、または湾曲であるが、任意の他の所望の形状であってもよい。開口部3003bは、歪付与構造のプランジャを受容し、包帯材3011bに歪を付与するように構成される。プランジャを含み得る、異なるまたは選択可能歪付与構造が、本明細書に説明されるように、包帯材3011bに歪を付与するために使用されてもよい。
図15Jは、取着構造3013cを用いて、フレーム3001cに切り離し可能に取着され、フレーム3001c内の開口部3003cを覆って位置付けられる、フレーム3001cおよび包帯材3011cを図示する。包帯材3011cは、比較的に長方形であるが、開口部3003cおよび/または取着構造3013cの形状と異なってもよく、またはそうでなくてもよい、任意の所望のサイズおよび形状であってもよい。開口部3003cは、不規則形状であって、歪付与構造のプランジャを受容し、包帯材3011cに歪を付与するように構成される。取着構造または複数の構造3013cは、取着シートまたは取着リングを含んでもよく、またはそうでなくてもよく、1つ以上の取着特徴を備えてもよい。取着構造3013cは、概して、開口部3003cの形状に合致する形状内の開口部3003cを中心として位置付けられる。プランジャを含み得る、異なるまたは選択可能歪付与構造が、本明細書に説明されるように、包帯材3011cに歪を付与するために使用されてもよい。
図15Kは、取着構造3013dを用いて、フレーム3001dに切り離し可能に取着され、およびフレーム3001d内の開口部3003dを覆って位置付けられる、フレーム3001dおよび包帯材3011dを図示する。包帯材3011dは、不規則形状であるが、任意の所望の形状であってもよい。取着構造3013d形状は、概して、包帯材3011dの縁の形状に合致する、またはそれに追従する。取着構造または複数の構造3013dは、取着シートまたは取着リングを含んでもよく、またはそうでなくてもよく、1つ以上の取着特徴を備えてもよい。開口部3003dは、長方形であるが、任意の他の所望の形状であってもよい。開口部3003dは、歪付与構造のプランジャを受容し、包帯材3011dに歪を付与するように構成される。プランジャを含み得る、異なるまたは選択可能歪付与構造が、本明細書に説明されるように、包帯材3011dに歪を付与するために使用されてもよい。
図24Lは、取着構造3013eを用いてフレーム3001eに切り離し可能に取着され、フレーム3001e内の開口部3003eを覆って位置付けられる、フレーム3001eおよび包帯材3011eを図示する。包帯材3011は、不規則形状であって、異なる半径を有する、複数の湾曲縁を含む。取着構造は、概して、包帯材3011eの形状に追従するが、包帯材側方縁と取着構造との間の直交距離は、特定の点における半径に応じて、変動してもよい。例えば、距離d1は、半径がより短い場所において、より長く、距離d2は、半径がより大きい場所において、より短い。距離d1は、包帯材の縁が内側に湾曲する、または凹状である場所においてより長い一方、距離d2は、包帯材の縁が外側に湾曲する、または凸状である場所においてより短い。開口部3003eは、歪付与構造のプランジャを受容し、包帯材3011eに歪を付与するように構成される。プランジャを含み得る、異なるまたは選択可能歪付与構造が、本明細書に説明されるように、包帯材3011eに歪を付与するために使用されてもよい。
15Hから15Lにおけるフレームは、長方形を伴って図式的に示されるが、フレームの形状は、変動してもよい。代替として、フレームは、円形、楕円形、卵形、長楕円形、長方形、正方形、三角形または他の多角形、台形、インゲンマメ形、リンゴ、クローバー、蝶、または梨形状、ならびに本明細書のいずれかに記載のその他を備えてもよい。
図16Aから16Gを参照すると、継続的に、あるいは包帯材4011の湾曲または弧状部分、周縁、または縁を画定する、またはそれに沿った異なる点において、半径方向引張または歪付与力を印加することによって、包帯材幾何学形状の可変湾曲または弧に半径方向歪を印加するために使用され得る、引張デバイスまたは半径方向引張デバイス4000が、図示される。引張デバイス4000は、包帯材を横断して、歪を半径方向に均一に分散させるために使用されてもよい。変形例によると、印加された多軸方向歪は、包帯材の弧または湾曲の中心点から半径方向に比較的に均一であってもよく、またはそうでなくてもよい。
引張部材4000は、歪付与構造4006と、フレーム4001とを備える。歪付与構造4006は、ハンドル部分4007と、プランジャ部分4008とを備える。フレーム4001は、フレーム4001の開口部4003内に嵌合し、それを通して延在するように構成される、歪付与構造4006のプランジャ部分4008を受容するように構成される開口部4003を有する、支持体要素4002を備える。開口部4003の断面の複数の部分4041、4042、4043、4044、4045は、プランジャ部分4008の形状によって合致され得る、弧状または湾曲形状を有する。複数の弧状または湾曲区画はそれぞれ、複数の弧状または湾曲区画のその他の半径と異なる半径を有してもよく、またはそうでなくてもよい。
包帯材アセンブリ4010は、取着シートまたは取着リング4012に切り離し可能に連結される、包帯材4011を備える。包帯材4011への歪付与に先立って、包帯材アセンブリ4010の取着シートまたはリング4012は、取着構造4013を介して、フレーム4001の開口部4003の円周を覆って、フレーム4001に取着されてもよい。取着構造4013は、取着シートまたはリング4012を含んでもよく、またはそれに連結されてもよい。図16Dに示されるように、取着シートまたはリング4012は、例えば、LDPE接着剤等の接着剤4014を用いて、フレーム4001に取着されてもよい。
取着構造または複数の構造4013は、包帯材アセンブリ4010および包帯材4011に印加される引張力が、弧状または湾曲形状部分に対して半径方向に印加され得るように、取着リング4012を中心として成形された構造内に位置付けられる、または設置される。
いくつかの変形例では、取着構造は、本明細書に説明される分離デバイスおよび方法を含むが、それらに限定されない、アプリケータまたは引張デバイス、他の取着要素、あるいは包帯材アセンブリの他の部分からの包帯材の分離、解放、除去、または取り外しを促進するように構成される、1つ以上の機構または要素を備えてもよい。解放要素または解放可能取着構造として、ポケットおよびタブ、フックアンドループ機構、フック、傾斜バー、取着構造と関連付けられた、またはそれに連結された枢動、回転、揺動、または摺動特徴、接着剤、除去可能な接着剤、接着剤テープまたは他の接着剤デバイス、釘、リップコード、タオル掛けバー構造、滑りピン、摩擦ロック、カムロック、真空または吸引デバイス、スナップ式コネクタ、カーペット錨、圧入接続または他の接続、例えば、レバー、ラッチ、係止部材、ばね部材、またはカッタまたはリップコード等の他の機構、あるいは取着構造または要素の引裂、切断、または分離を促進する、他の構造、または特徴、アプリケータから包帯材の除去を可能にする、穿孔または別様に切断可能な構造、包帯材アセンブリおよび/または取着構造、特徴、要素、あるいは部分の他の部分が挙げられ得るが、それらに限定されない。これらは、自己解放ラッチまたはばね部材であってもよい。これらは、アプリケータの除去に先立って、圧力部材が皮膚治療デバイスに適用されるときに作動されてもよい。これらは、手動で作動されてもよい。
図16Dでは、歪付与構造4006が、歪付与直前に位置付けられて示され、フレーム4001の開放側4004に面しており、包帯材アセンブリ4010は、フレーム4001の対向包帯材側4005に取着される。包帯材側4005では、フレーム4001の開口部4003は、歪付与デバイス4006のプランジャ部分4008の直径に合致する、またはそれより大きい、比較的に小さな直径を有する。開口部4003の開放側4004では、面取りした面4009が、開口部4003を通してプランジャ部分4008を誘導するように支援してもよい。プランジャ部分4008は、若干、フレーム内の開口部の最小直径より狭い一方、ハンドル部分4007は、開口部4003の面取りした面4009より広く、したがって、ハンドル部分4007がフレーム4001の開放側4004に当接すると、包帯材の歪付与を所定の量に制限するための停止部として作用する(図16F参照)。ガイドピン4060は、包帯材に歪が付与されるにつれて、フレーム4001および歪付与構造4006の形状を整合させるために、フレーム4001の開放側4004から延在し、歪付与構造4006の対応するガイド孔4070内に挿入されてもよい。
図16Fでは、引張デバイス4000は、包帯材4011に歪を付与するように示される。プランジャ部分4008は、ハンドル部分4007がフレーム4001の開放側4004に当接するまで、開口部を通して挿入される。プランジャ部分4008は、包帯材4011が連結または取着される、包帯材表面4005を越えて押出され、それによって、包帯材4011に歪を付与する。プランジャ部分4008の端部4008aは、所定の距離dだけ、フレームの開口部側を越えて延在し、したがって、包帯材4011に所定の量だけ歪を付与する。係止機構4080は、本位置において、歪付与構造4006をフレーム4001に係止する。係止機構4080は、歪付与構造上にカム表面4085を伴う捕捉部4084を備える。捕捉部4084は、ハンドル部分4007が、フレーム4001の開放側4004に当接して位置付けられた後、フレーム4001上の棚部4086に係合する。
プランジャおよび距離dの端部4008aの面積は、包帯材4011に印加される歪の量を決定する。プランジャ部分がフレーム4001の包帯材側4005を越えて延在する量は、包帯材に付与される歪の量を決定するであろう。変形例によると、包帯材への所定の歪量を付与する歪付与デバイスは、それぞれ、所定の歪量を送達する、複数の歪付与デバイスから選択されてもよい。変形例によると、少なくとも1つの包帯材アセンブリおよび支持体と、それぞれ、異なる所定の歪量を包帯材に付与する、複数の歪付与構造とを備える、キットが、提供されてもよい。
包帯材4011に歪が付与されると、引張デバイス4000は、包帯材4011を対象に適用するために使用されてもよい。
包帯材4011は、包帯材4011の外向きに面する表面4020上に、例えば、本明細書に説明されるような感圧式接着剤等の皮膚用接着剤4021の層を含む。接着剤ライナは、接着剤層を覆って位置付けられ、歪付与に先立って除去されてもよい。
包帯材4011の適用後、包帯材4011は、除去構造4030を使用して、引張デバイス4000および取着シートまたはリング4012から取り外される、または分離されてもよい。図16A、16B、および16Dに示されるように、取着シートまたはリング4012は、円周方向穿孔4031および引張タブ4032を含む。穿孔4031は、取着点の内側に円周方向に位置し、そこで、接着剤4014が、取着シート4012をフレーム4001に取着させる。引張タブ4032が引っ張られると、包帯材4011は、取着シート4012から分離され、引張デバイス4000は、次いで、包帯材4011を皮膚に残して除去されてもよい。図16Gは、皮膚表面に適用される、包帯材4011を図示する。取着リング4012の一部は、皮膚に適用された後、除去されてもよく、または包帯材4011のフレームに面する表面4015上に残留してもよい。
図16Aから16Gでは、包帯材、取着シート、取着構造、フレーム、フレーム開口部、およびプランジャ部分は、インゲンマメ形状に図示され、側方縁は、可変半径の湾曲部分を有する。他の丸い形状または湾曲輪郭も同様に、使用されてもよい。
図17は、非線形切開または創傷を伴う対象を図示する。第1の切開5000では、例えば、図16Aから16Gの包帯材4011等の包帯材が、例えば、乳房再建術または他の外科手術において使用されてもよく、包帯材形状は、概して、対象の身体の切開形状または輪郭に合致する。創傷5100は、非線形かつ不規則形状を有する。図18に図示されるような包帯材5500は、創傷5100の形状に合致または追従するようにカスタマイズされてもよい。包帯材5500は、図15Aから15Hおよび図16Aから16Gに関して説明されるものと同様の様式において、合致形状を伴う引張デバイスを使用して、歪が付与されてもよい。したがって、創傷5100とかつそれを覆って整合されると、包帯材は、創傷5100の不規則線または形状に向かって、略垂直圧縮力を内向きに印加し得る。
包帯材の中心線は、概して、創傷または切開の形状あるいは線から生じるように画定されてもよい。合致する引張デバイスは、カスタム包帯材5500のものに合致するように、引張デバイスの形状をカスタマイズするために、例えば、3−D印刷を使用して、構築されてもよい。カスタム包帯材も同様に、3−D印刷される、または所望の形状に切断されてもよい。故に、包帯材5500は、包帯材5500の中心線6000に垂直の圧縮歪を提供するように歪が付与されてもよい。いくつかの変形例では、包帯材5500は、中心線6000への圧縮歪が、中心線6000に垂直な線を使用して、縁から等距離にあるように、歪が付与されてもよい。
包帯材4011は、代替として、ハンドル4007からプランジャ3008内の円周方向チャネル4750を通して延在するカッタ4700を使用して、フレーム4001から分離されてもよい(図16B、16H、および16I)。カッタ4700は、プランジャ4008の側壁4900から延在し、包帯材を切断するように、ハンドルから作動されてもよい。チャネル開口部4725は、カッタ4700が作動されると、対象の皮膚から実質的に離間される平面方向に切断するように、プランジャ4008の端部4008aの下方に位置付けられる。
切断に先立った包帯材4011の縁に対する直交線上の包帯材4011の幅は、laである。切断線4011aにおける切断後の直交線上の包帯材4011の長さは、lbである。図16Hに示されるように、線A−Aに沿った歪包帯材の総長は、側壁l4、l3、l1、l2の長さに上壁l0の長さを加えた長さに等しい。本実施例では、長さl4は、対向側壁長l2に等しく、側壁の湾曲部分の長さl3は、側壁の対向湾曲部分の長さl1に等しい。
図16Jは、プランジャ5008の変形例の横断面図を図示する。その縁に直交する線に沿った歪包帯材の総長は、描写される断面におけるプランジャ5008の側壁l4、l3、l1、l2の長さに上壁l0の長さを加えた長さによって表され得る。総歪は、プランジャ5008の側壁の構成に基づく長さを横断して、不均一に分散され得る。本実施例では、長さl4は、対向側壁長l2より長く、側壁の湾曲部分の長さl3は、側壁の対向湾曲部分の長さl1より長い。
図16Kは、フレーム4001および包帯材アセンブリ4010と併用され得る、プランジャ6008の斜視図を図示する。プランジャ6008の湾曲部分における側壁の長さl5は、プランジャ6008の凸状湾曲部分における側壁の長さl6を上回り、例えば、内側曲げ半径上の弾性包帯材材料内の可能性として考えられる集群化に対抗する。プランジャ6008の凹状湾曲部分における側壁の長さl5は、プランジャ6008の凸状湾曲部分における側壁の長さl7を上回る。
1つ以上の止血または凝固性薬剤が、出血の低減を支援するために、包帯材に適用されてもよく、またはそれと統合されてもよい。潜在的薬剤として、キトサン、カルシウム負荷ゼオライト、微線維性コラーゲン、セルロース、無水硫酸アルミニウム、硝酸銀、カリウムミョウバン、酸化チタン、フィブリノゲン、エピネフリン、アルギン酸カルシウム、ポリ−N−アセチルグルコサミン、トロンビン、凝固因子(例えば、II、VII、VII、X、XIII、フォン・ヴィルブランド因子)、凝血原(例えば、没食子酸プロピル)、抗線溶薬(例えば、イプシロンアミノカプロン酸)および同等物が挙げられる。いくつかの変形例では、薬剤を凍結乾燥させ、包帯材に組み込み、血液または他の流体との接触により活性化することができる。いくつかのさらなる変形例では、包帯材を対象に対して使用する前に、活性化薬剤を包帯材または治療部位に適用してもよい。さらに他の実施例では、包帯材の適用前に、または包帯材をカテーテルもしくはチューブによって適用した後に、止血剤を創傷に別途かつ直接適用してもよい。デバイスは、創傷治癒過程の任意の態様の助長に有用であり得る任意の適切な薬剤であり得る1つ以上の他の薬剤も含んでもよい。例えば、活性薬剤は、医薬化合物、タンパク質(例えば、成長因子)、ビタミン(例えば、ビタミンE)、またはこれらの組み合わせであり得る。当然ながら、デバイスは、1つより多くの医薬品または薬剤を含んでもよく、デバイスは、1つ以上の医薬品または薬剤を送達してもよい。そのような医薬品の実施例として、種々の抗生物質(セファロスポリン、バシトラシン(bactitracin)、硫酸ポリミキシンB(polyxyxin Bsulfate)、ネオマイシン、ポリスポリンを挙げることができるが、これらに限定されない )、消毒薬(例えば、ヨウ素溶液、スルファジアジン銀、クロルヘキシジン)、抗真菌薬(例えば、ナイスタチン)、抗増殖薬(シロシムス、タクロリムス、ゾタロリムス、ビオリムス、パクリタキセル)、成長因子(例えば、VEGF)および他の治療薬(例えば、ボツリヌス中毒毒素)を挙げられ得るが、これらに限定されない。
複数の変形例によると、本明細書に説明される種々のアセンブリまたはデバイスは、創傷が閉鎖される前に適用され得る、一時的創傷包帯材を提供してもよい。創傷に包帯材を適用するためのアセンブリ、およびアプリケータ、引張デバイスまたは包帯材担体、ベースまたは支持体を包帯材から除去または分離する前にアプリケータを使用して創傷に圧力をかけるためのアセンブリを構成してもよい。以下に説明する実施形態のいずれかに関して提供され得る、この変形例によると、アプリケータは、包帯材を創傷に適用するときおよび/またはその後、アプリケータに圧力を印加ことにより創傷に相対的に均一なまたは安定した力を分散するのに十分な剛性を有する。1つの変形例によると、そのような包帯材は、例えば、本明細書に説明されるような凝固剤または他の薬剤または医薬品を含んでもよい。別の変形例によると、本明細書に説明されるようなマージンが、そのようなデバイスの包帯材とデバイスを操作するために使用される縁との間に提供される。
本発明の実施形態を参照して本発明を詳細に示し、説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく形態および詳細の種々の変更を加えることができることは当業者には理解されるであろう。上に説明した実施形態のすべてについて、それらの方法の段階を逐次的に行う必要はない。

Claims (15)

  1. 包帯材システムであって、前記包帯材システムは、
    第1の縁および第2の縁と、接着剤を備える第1の面とを備える包帯材であって、前記第2の縁は、前記包帯材が非歪状態にあるとき、前記第1の縁に対して非平行かつ非直交である配向を有する、包帯材と、
    前記包帯材に切り離し可能に取着され、前記包帯材の前記第1の縁および前記第2の縁を支持するフレームと、
    前記包帯材の第1の縁に直交する第1の歪付与力を前記包帯材に印加し、前記包帯材の第2の縁に直交する第2の歪付与力を前記包帯材に印加するように構成されている歪付与構造と
    を備える、包帯材システム。
  2. 前記包帯材は、円形または楕円形である、請求項1に記載の包帯材システム。
  3. 前記第1の縁は、第1の曲率半径を伴う弧状縁を備える、請求項1に記載の包帯材システム。
  4. 前記第2の縁は、第2の曲率半径を伴う弧状縁を備え、前記第2の曲率半径は、前記第1の曲率半径とは異なる、請求項3に記載の包帯材システム。
  5. 前記歪付与構造は、前記包帯材の第1および第2の縁に直交する均一歪付与力を印加するように構成されている、請求項1に記載の包帯材システム。
  6. 前記歪付与構造は、前記包帯材の第1の縁に直交する第1の歪付与力を印加することと、前記包帯材の第2の縁に直交し、かつ前記第1の歪付与力を上回る第2の歪付与力を前記包帯材の第2の縁に印加することとを行うように構成されている、請求項1に記載の包帯材システム。
  7. 前記包帯材は、前記包帯材を前記フレームから分離するように構成された剥離領域を備える、請求項に記載の包帯材システム。
  8. 前記剥離領域は、ミシン目領域、穿孔領域のうちの少なくとも1つを備え、または引張線を備える、請求項に記載の包帯材システム。
  9. 前記フレームは、前記歪付与構造に接着されるように構成されている、請求項に記載の包帯材システム。
  10. 前記フレームは、外側縁と、内側縁と、前記内側縁によって囲繞された開口部とを備え、前記歪付与構造は、前記フレームの開口部を通して押動され、かつ、前記包帯材に歪を付与するように構成されている、請求項に記載の包帯材システム。
  11. 歪付与構造は、ベースおよび隆起突出部を備える、請求項1に記載の包帯材システム。
  12. 前記フレームは、前記歪付与構造と力学的相互嵌合を形成する、請求項に記載の包帯材システム。
  13. 前記フレームは、前記第1の面と反対の前記包帯材の第2の面に連結され、前記歪付与構造は、前記包帯材の第2の面に対して押動するように構成された遠位面を備える、請求項に記載の包帯材システム。
  14. 前記歪付与構造の遠位面は、前記包帯材、前記フレームの開口部、前記ベース、または前記ベースとの交点における側壁の形状のうちの少なくとも1つに類似する一般的形状を備える、請求項13に記載の包帯材システム。
  15. 前記包帯材を前記フレームから切断するように構成された切断構造をさらに備える、請求項に記載の包帯材システム。
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