JP6960066B2 - 野球ゲーム盤 - Google Patents

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Description

本発明は、野球競技を模した遊戯を行うための野球ゲーム盤に関する。
従来、テーブル型の野球ゲーム機として、野球場を模した盤面上で、投球、打球、捕球等を行いながら野球ゲームが行えるように構成された野球ゲーム盤が存在する。このような野球ゲーム盤は、投球部、打球部、捕球部等の種々の機構を備えており、さらに、投手、打者、走者、野手等の人形を盤面上に配備することができる。
操作者は、つまみの操作によって、捕球部へ向けて投球部からボールを発射し、他の操作者は、発射されたボールを打球部で打ち返す。このように、従来の野球ゲーム盤は、実際の野球のルールを模してゲームを楽しめるように構成されている。
また、下記の特許文献1には、ボール発射穴の周囲を前後に移動可能な発射カバーが設けられた野球ゲーム盤が提案されている。特許文献1の野球ゲーム盤では、操作者は、発射カバーを前後に動かすことにより、ボールが盤面上の空中に浮いた状態で移動する投球と、ボールが盤面上(上面板上)を転がりながら移動する投球とを選択することができる。
特開2016−128000号公報
特許文献1に記載の野球ゲーム盤は、操作者が、投球用の操作レバーを操作者の手前側に引っ張る距離(移動量)によって、投球部から発射されるボールの軌道やスピードが変化する構成である。
このため、例えば、バッティング部の手前付近においてボールが高めの位置を通過する軌道の投球をしたい場合、操作者は、発射カバーを操作者の手前側に引きつつ、投球用の操作レバーの後端面が操作レバーを収容する穴の後側の内壁面に接触するまで引き、接触した感覚を得てから投球用の操作レバーを解放する操作を行うことができた。
しかしながら、バッティング部の手前付近においてボールが高めの位置以外(低め、真ん中など)を通過する軌道の投球をしたい場合、操作者は、投球用の操作レバーを手前側に引く距離(移動量)を感覚的に決定して操作レバーを解放しなければならなかった。
このように、投球部から発射されるボールの軌道を調整する操作は、操作者の距離(移動量)の加減を要する操作となっており、操作者が意図した高さにボールを投球することが困難なため、初心者にとって変化に富んだ投球機能を楽しむことが容易ではなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、初心者であっても変化に富んだ投球機能を容易に楽しむことが可能な野球ゲーム盤を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係るゲーム盤は、野球場を模した、上面板を有する本体部と、ボールが空中に浮いた状態で移動する投球を実行することが可能な投球部と、前記ボールを打ち返すためのバッティング部と、前記バッティング部を通過する際のボールの高さを段階的に選択することが可能な選択部と、を備え、前記選択部への選択の結果に応じて、前記投球部から発射されるボールの軌道が変化する。
上記構成によれば、初心者であっても変化に富んだ投球機能を容易に楽しむことが可能な野球ゲーム盤を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る野球ゲーム盤の上面斜視図である。 投球操作部付近の拡大図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る板状部材の斜視図である。(b)は、本発明の一実施形態に係る板状部材を前方向から見た図である。(c)は、本発明の一実施形態に係る板状部材を下方向から見た図である。 本発明の一実施形態に係る投球操作レバーと変化球杆付近の平面図である。 本発明の一実施形態に係る投球部付近の拡大斜視図である。 本発明の一実施形態に係る板状部材付近を側面から見た図である。 本発明の一実施形態に係るバッティング機構を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るバッティング機構を示す上面斜視図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る平常時の調整機構を後方向から見た図である。(b)は、本発明の一実施形態に係る上昇後の調整機構を後方向から見た図である。(c)は、本発明の一実施形態に係る調整機構を下方向から見た図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るバックスクリーンを前方向から見た図である。(b)は、バックスクリーンの下部の部分拡大図である。 (a)は、投球操作レバーの移動の遷移を示す図である。(b)は、判別部での信号処理の様子を示す図である。 (a)は、バックスクリーンの第一表示画面の表示を表す図である。(b)は、センサと第二コードの位置関係を示す図である。 (a)は、投球結果の履歴が表示された状態の第一表示画面を示す図である。(b)は、投球位置の比率が表示された状態の第一表示画面を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る野球ゲーム盤について詳細に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る野球ゲーム盤1の上面斜視図である。本発明の一実施形態に係る野球ゲーム盤1は、図1に示すように、野球場を模した野球ゲーム盤本体10を有する。野球ゲーム盤本体10は、バッティング部900や投球部13が配置されたグランド部22と、グランド部22の周囲に設けられたスタンド部21と、投球部13の後方に位置するバックスクリーン4などが設けられた上面板2と、上面板2の周囲から上下方向に設けられた本体周壁部3を有する。
また、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「左右方向」、「前後方向」、「上下方向」について適宜言及する。これらの方向は、投球部13からバッティング部900の方向に向いたピッチャーの目線に合わせ、バッティング部900の方向を前方向として説明する。尚、「上下方向」は、「上方向」及び「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」及び「後方向」を含む方向である。「左右方向」は、「左方向」及び「右方向」を含む方向である。
上面板2には、バッティング部900の前方向に3個の窪みが捕球部6として形成されている。発射されたボールが中央の窪みに入れば「ストライク」、左右の窪みに入れば「ボール」がカウントされる。
また、上面板2には、グランド部22のファースト、セカンド、サード、ショート、センター、ライト、レフトの野手位置にも野手捕球部11としての窪みが形成されている。打球が野手捕球部11に入ると「アウト」がカウントされる。
そして、各野手捕球部11の後方向には、野手を模した人形を差込み固定する野手立設部1101としての穴が設けられている。
更に、上面板2には、ライトスタンド及びレフトスタンドの直前のグランド部22に、スタンド部21に沿って受入口7としての複数の窪みが形成されている。ファールゾーンに位置する受入口7は「ファール」とされ、フェアゾーンに位置する受入口7は、適宜、「アウト」、「一塁打」、「二塁打」、「三塁打」、などとされる。
そして、上面板2には、グランド部22の一塁、二塁、三塁、の各塁の位置に、ランナーを模した人形を差し込み可能とする走者立設部1102としての穴が設けられている。
また、上面板2には、グランド部22のホームベースの左右隣付近に、それぞれバッティング部900が設けられている。バッティング部900には、図示しないホームベースが描かれている。ホームベースの後方向には、可動プレート20が配置されている。可動プレート20は長方形の平板形状である。可動プレート20は上下方向に回動可能である。
そして、上面板2の上面には、可動プレート20の左右に、後述する回転部9000と台座部1217の上面が露出している。この回転部9000の中心に設けた取付部9015に、図示しないバットを模した棒状部材若しくは当該棒状部材を有するバッター人形を差し込むことで、バットを模した当該棒状部材の回転を可能にする。
さらに、上面板2の略中央部には、投球部13が配置されている。投球部13には、ボールを発射するための発射穴1302が上面板2に配置されている。また、投球部13には、発射穴1302を覆う発射カバー1301と、発射カバー1301の後方向に配置されたボール収納部15と、が設けられている。
ボール収納部15は、上面板2の上面に立設する周壁部1501を有し、複数個のボールを周壁部1501により囲むことができる。更に、ボール収納部15の底部は傾斜している。これにより、ボールは、ボール収納部15の内部に設けられたボール充填穴から上面板2の下方に落下可能である。
バックスクリーン4の後方向において、上面板2の外側に、上面板2の高さよりも低い高さの投球操作部8が形成されている。
捕球部6の前方向において、上面板2の外側に、上面板2の高さよりも低い高さの打撃操作部9が形成されている。打撃操作部9には、バッティング操作レバー902の一部である、打撃つまみ904が配置されている。
打撃つまみ904は、後述するバッティング機構のバッティング操作レバー902の前端に形成される。打撃つまみ904は、打撃操作穴901から打撃操作部9の上方向に突出している。
尚、打撃操作穴901は、打撃つまみ904が前後方向にのみ移動可能となるよう、前後方向に延びる長穴である。
本体周壁部3のうち、可動プレート20の左右方向に位置する部位には、上面板2に向かって窪む、窪み32が形成されている。窪み32には、上面板2の高さよりも低い位置に穴が形成されている。調整機構120(調整部の一例)の一部である調整レバー1205は当該穴から突出している。
<ボール高さ調整機構>
図2は、投球操作部8付近の拡大図である。図2に示すように、投球操作部8には、投球操作レバー806(図4参照)の投球つまみ802と、変化球操作レバー812(図4参照)の変化球つまみ804と、が配置されている。投球操作部8の上面には、投球操作穴801と変化球操作穴803が形成されている。投球操作穴801は、投球操作部8の略中央に設けられている。変化球操作穴803は、投球操作穴801よりも前方向で、かつ投球操作部8の左側に設けられている。
投球つまみ802は、投球杆811(図4参照)の後端に形成される。投球つまみ802は、投球操作穴801から投球操作部8の上方向に突出している。変化球つまみ804は、変化球杆805(図4参照)の後端に形成される。変化球つまみ804は、変化球操作穴803から投球操作部8の上方向に突出している。
変化球操作穴803は、変化球つまみ804が前後方向にのみ移動可能となるよう、前後方向に延びる長穴である。投球操作穴801は、投球つまみ802が前後方向及び左右方向に移動可能となるよう、投球つまみ802の前後方向に長く、かつ投球つまみ802の左右方向に広い長穴である。
投球つまみ802は、a1−a2間を前後方向に移動可能である。また、投球つまみ802は、左右方向にも移動可能である。変化球つまみ804は、c1−c2間を前後方向に移動可能である。
本体周壁部3のうち、投球操作部8の前方向に位置する面上には、移動穴31が形成されている。移動穴31は左右方向に延びる長穴である。移動穴31の上下方向の幅は、選択部の一例である板状部材14(図3参照)の調整つまみ1403の厚さよりも僅かに大きい。調整つまみ1403は移動穴31から後方に向けて突出している。移動穴31の左右方向の長さは、調整つまみ1403の左右方向の長さよりも長い。尚、本実施形態では、移動穴31の左右方向の長さは、調整つまみ1403の左右方向の長さの3倍程度である。調整つまみ1403はd1−d2間を左右方向に移動可能である。
図3(a)は、本発明の一実施形態に係る板状部材14の斜視図である。図3(b)は、本発明の一実施形態に係る板状部材14を前方向から見た図である。図3(c)は、本発明の一実施形態に係る板状部材14を下方向から見た図である。図3(a)から(c)に示すように、板状部材14は、第一面部1401と、第二面部1402と、第三面部1405と、調整つまみ1403と、縁部1406と、から構成されている。調整つまみ1403の前端は、縁部1406の左右方向の中央付近で、縁部1406と接続されている。縁部1406は前方向に延びている。縁部1406は、第一面部1401と、第二面部1402と、第三面部1405と、に接続されている。
図3(b)に示すように、第一面部1401は、板状部材14の右側に位置する。第三面部1405は、板状部材14の左側に位置する。第二面部1402は、第一面部1401と第三面部1405の間に位置する。
第二面部1402の下方には切欠部1404が形成されている。本実施形態において、切欠部1404は、第二面部1402の左下方向に形成されている。切欠部1404の上下方向の長さh1は、板状部材14の上下方向の長さh2よりも短い。
図3(c)に示すように、第一面部1401の厚さと第三面部1405の厚さは略同じである。第一面部1401の厚さは、第二面部1402の厚さよりも大きい。第一面部1401と第二面部1402の境界、及び第二面部1402と第三面部1405の各境界には厚さ方向の段差がある。当該段差は直角の段状である。
図4は、本発明の一実施形態に係る投球操作レバー806と変化球操作レバー812付近の平面図である。図5は本発明の一実施形態に係る投球部13付近の拡大斜視図である。
図4と図5に示すように、変化球操作レバー812は、変化球つまみ804と、長尺で棒状の変化球杆805と、を有している。変化球杆805の前側部分には、凸状部816が形成されている。凸状部816は、発射カバー1301の左側に位置する。凸状部816は連結部材817を介して発射カバー1301に接続されている。
投球操作レバー806は、牽引部810と、長尺で棒状の投球杆811と、から構成されている。
投球杆811は、ボール保持部823と、接触部809と、投球本体部824と、弾性部材収納部819と、弾性部材保持部813と、穴塞ぎ部822と、を有している。
図5に示すように、ボール保持部823は投球杆811の前端に設けられている。ボール保持部823は、U字形状であり、ボールを保持することができる。
図4に示すように、接触部809は、投球杆811の後部に設けられている。牽引部810の前部は投球杆811の後部と連結されている。このため、牽引部810の移動方向に合わせて接触部809も移動する。また、牽引部810の後端には投球つまみ802が設けられている。
投球本体部824は角柱形状をしており、ボール保持部823の後方に設けられている。
弾性部材収納部819は、投球本体部824の上面から下面に貫通する溝穴とされた部分である。弾性部材収納部819には、弾性部材808を収納可能である。
弾性部材保持部813は、弾性部材収納部819の内側に設けられる。弾性部材保持部813の後端は、2本の弾性部材受け部818の間に挿入されている。弾性部材保持部813は棒状であり、弾性部材808の内側に挿入することができる。弾性部材808の前端を弾性部材収納部819の前端壁に当接させ、また弾性部材808の後端を後述する弾性部材受け部818に当接させることで、弾性部材808は僅かに圧縮した状態で保持される。
穴塞ぎ部822は左右方向に延びる板状であって、ボール保持部823(図5参照)と投球本体部824との間に設けられている。穴塞ぎ部822の上面は、投球本体部824の上面と同じ高さである。左右の穴塞ぎ部822に囲まれる部分の上面は、穴塞ぎ部822よりも僅かに高い。
投球杆811は、長尺で棒状の投球杆ホルダー807に保持されている。図4及び図5に示すように、投球杆ホルダー807は、底面部825と、側壁部814と、傾斜部820と、底面部825から突出する2本の弾性部材受け部818と、を有している。
傾斜部820は、投球杆ホルダー807の前端近傍に設けられている。傾斜部820は、緩やかに湾曲しており、前方に向かうほど上昇する形状である。傾斜部820の先端は、上面板2の上面近くまでの高さであり、上面板2の発射穴1302に位置する。
尚、傾斜部820は、投球杆ホルダー807の軸線に沿って中央に前後方向に延びる溝を有している。この溝には、投球杆811の前端が挿入可能である。
本実施形態に係る野球ゲーム盤1において、投球杆811の前端は、初期位置として、投球杆ホルダー807の前側に位置する。投球杆811が初期位置にあるとき、穴塞ぎ部822は、ボール収納部15の内部に設けられたボール充填穴を塞いでいる。操作者は、指で投球つまみ802を操作して、投球操作レバー806を後方向に移動させる。投球操作レバー806が後方向に移動すると、ボール保持部823はボール充填穴の下方にくる。このとき、ボールがボール保持部823に落下する。また、このとき弾性部材808には、弾性部材収納部819の後方に向かう力が加わり、弾性部材808は弾性部材受け部818に当接する。その結果、弾性部材808は圧縮される。
落下したボールはボール保持部823に保持される。操作者が、投球つまみ802から指を離すと、弾性部材808は解放される。そうすると、投球操作レバー806は、圧縮された弾性部材808の弾性反発力により、前方向に移動する。投球操作レバー806が前方向に移動すると、ボール保持部823は傾斜部820の溝に挿入される。
投球操作レバー806が前方向に移動すると、ボール保持部823に保持されたボールは、傾斜部820に沿って上昇し、発射穴1302から上面板2の上面に飛び出すように放出される。発射カバー1301が初期位置にあるとき、放出されたボールは空中に浮きながら、バッティング部900の方向に移動する。
発射カバー1301は、変化球操作レバー812の前後方向の移動に合わせて前後方向に移動可能である。操作者が変化球つまみ804を前方に押すと、変化球操作レバー812が前方向に移動し、発射カバー1301は、連結部材817を介して前方向に移動する。この状態で、ボールが発射穴1302から上面板2の上面に飛び出すように放出されると、ボールは発射カバー1301の内面に当たり、上面板2上を転がりながら、バッティング部900に向かって移動する。
また、図4に示すように、投球杆ホルダー807の略中央には、円形の鍔部815が設けられている。鍔部815の中央部には挿入穴が設けられている。当該挿入穴には、野球ゲーム盤本体10の底面に位置する投球操作カバー(図示せず)に設けられた回動軸が挿入されている。操作者が、投球つまみ802を左右方向に動かすと、投球杆ホルダー807は左右に各々5°程度の範囲で回動する。このため、操作者は、バッティング部900に描かれたホームベースの中央のみならず、ホームベースの中央から左右方向に僅かに離れた位置に向けて、ボールを発射することもできる。
更に、投球部13とバッティング部900との略中間の位置における上面板2の裏面には、磁石19(図7参照)が配置される。ホームベース中央に向けて発射されたボールは、磁石19の真上を通過するので直進する。一方、僅かに左右にずれた方向に発射されたボールは、磁石19の外周付近を通過するため、磁石19の引力により、進行コースが曲げられる。
ボールの発射速度が遅い場合、磁石19の影響は大きくなる。ボールの発射速度が速い場合、磁石19の影響は小さくなる。このため、ボールの発射方向を変化させることによって、ストライクコースの真ん中へのストレートボールの投球だけでなく、アウトコースやインコースへのストレートに近い早い球や、アウトコースやインコースへの緩い球でコースを変化させる変化球の投球を模したボールの発射が可能となる。
更に、変化球杆805の前端には、後述する押圧部821(図7参照)が設けられている。押圧部821は、可動プレート20に接続されている。このため、操作者が変化球つまみ804を後方に引くと、変化球杆805が後方に移動し、可動プレート20の前端が降下する。このため、バットの旋回範囲でボールを上面板2の下に落として空振りをさせることもできる。
更に、投球操作レバー806の後方上面には、第一コード830aと、第二コード830bと、第三コード830cと、第四コード830dと、が付されている。尚、以下の説明において、第一コード830a、第二コード830b、第三コード830c、第四コード830dを含む表現として、コード830と記述する場合がある。コード830は、投球操作レバー806の操作者から見て、第一コード830a、第二コード830b、第三コード830c、第四コード830dの順に配置されている。
図6を用いて、操作者が、発射穴1302から発射されるボールの高さを調整する様子の説明をする。図6は、本発明の一実施形態に係る板状部材14付近を側面から見た図である。図6に示すように、板状部材14は、接触部809と投球つまみ802の間に位置する。
投球つまみ802は前後方向及び左右方向に移動可能である。このため、例えば、操作者が投球つまみ802を後方向に引くと、投球つまみ802を有する牽引部810は後方向に移動する。これに伴って、牽引部810に保持されている投球杆811も後方向に移動する。従って、操作者が投球つまみ802を後方向に引くと、投球杆811の後端に設けられている接触部809は後方向に移動する。操作者が、投球つまみ802を所定の距離まで後方向に引くと、接触部809は、板状部材14の有する第一面部1401若しくは第二面部1402に接触する、又は切欠部1404を通過する。
調整つまみ1403は左右方向に移動可能である。このため、操作者は調整つまみ1403を左右に動かすことで、板状部材14を所定の位置に配置することができる。つまり、操作者は調整つまみ1403を左右に動かすことで、板状部材14の位置を調整することができ、その結果、ボールがバッティング部900を通過する際のボールの高さを段階的に選択することができる。本実施形態では、接触部809が切欠部1404を通過する場合(パターン1)、接触部809が第一面部1401と接触する場合(パターン2)、接触部809が第二面部1402と接触する場合(パターン3)の3パターンがある。このため、操作者は、ボールの高さを高め、真ん中、低めの3パターンから選択することができる。
操作者は、ボールの高さを高めにしたい場合(パターン1)、調整つまみ1403を右方向に動かす。その後、操作者は投球つまみ802を後方向に引く。そうすると、切欠部1404が接触部809に対向する位置に配置される。その結果、投球操作レバー806の接触部809は板状部材14には接触しない。このため、投球つまみ802は、投球操作穴801の後方側の内壁面801aに接触する位置まで、引くことができる。投球操作レバー806の移動量は最大になるので、弾性部材808の圧縮量も最大になる。その結果、ボールは最も強い弾性力で発射穴1302から発射されるので、バッティング部900付近を通過する際のボールの高さは最も高い位置にくる。
操作者は、ボールの高さを低めにしたい場合(パターン2)、操作者は調整つまみ1403を左方向に動かす。その後、操作者は投球つまみ802を後方向に引く。そうすると、第一面部1401が接触部809に対向する位置に配置される。その結果、投球操作レバー806の接触部809は、野球ゲーム盤本体10の内壁面より前方向に位置する第一面部1401に接触する。このため、操作者は、投球つまみ802が投球操作穴801の後方側の内壁面801aに接触する位置まで、投球つまみ802を引くことができない。この場合、投球操作レバー806の移動量は最小になるので、弾性部材808の圧縮量も最小になる。その結果、ボールは最も弱い弾性力で発射穴1302から発射されるので、バッティング部900付近を通過する際のボールの高さは最も低い位置にくる。
操作者は、ボールの高さを真ん中にしたい場合(パターン3)、操作者は調整つまみ1403を、移動穴31の略中央に移動させる。その後、操作者は投球つまみ802を後方向に引く。そうすると、第二面部1402が接触部809に対向する位置に配置される。その結果、投球操作レバー806の接触部809は、野球ゲーム盤本体10の内壁面より前方向に位置する第二面部1402に接触する。このため、操作者は、投球つまみ802が投球操作穴801の後方側の内壁面801aに接触する位置まで、投球つまみ802を引くことができない。この場合、投球操作レバー806の後方向への移動量はパターン2のときよりも多いが、パターン1のときよりも少ない。よって、弾性部材808の圧縮量は、パターン2のときよりも多いが、パターン1のときよりも少なくなる。その結果、バッティング部900付近を通過する際のボールの高さは、パターン2のときよりも高いが、パターン1のときよりも低い高さ(真ん中)になる。
尚、パターン3におけるボールの落下位置は、ホームベース中央付近である。従って、パターン1におけるボールの落下位置は、ホームベース中央よりも前方向寄りの位置であり、パターンに2おけるボールの落下位置は、ホームベース中央よりも後方向寄りの位置である。
この構成によれば、操作者は、ボールを空中に浮かせた状態で移動させる投球を行う際、予め、選択部の一例である板状部材14を操作することにより、ボールがバッティング部900を通過する際の高さを選択することができるとともに、板状部材14(選択部)への選択の結果に応じて、投球部から発射されるボールの軌道が変化する。板状部材14(選択部)への操作は、例えば、高め・真ん中・低めの中から段階的に選択することが可能であり、操作者の加減を必要とする操作ではないため、ボールの高さを決定する操作の再現性を高めることができる。このように、この構成によれば、初心者であっても変化に富んだ投球機能を容易に楽しむことが可能となる。
また、この構成によれば、板状部材14(選択部)への操作により、操作者が、投球操作レバー806を引く最大移動量を調整することができる。このため、操作者は、板状部材14(選択部)への操作の後、投球操作レバー806を引くことが可能なところまで引き、投球操作レバー806を解放することで、投球部に板状部材14(選択部)で選択した高さへボールを容易に投球させることができる。
また、この構成によれば、板状部材14(選択部)の第一面部1401の厚みと第二面部1402の厚みの相違を利用して、操作者が投球操作レバー806を引くことが可能な最大移動量を調整することができる。
また、この構成によれば、操作者は、投球操作レバー806の接触部809が切欠部1404を通過するように板状部材14(選択部)を配置する操作を行うことにより、操作者が投球操作レバー806を引くことが可能な最大移動量を最大にすることができる。
<バット高さ調整機構>
図7は、本発明の一実施形態に係るバッティング機構を示す平面図である。図8は、本発明の一実施形態に係るバッティング機構を示す上面斜視図である。図7に示すように、バッティング部900のバッティング機構は、バッティング操作レバー902と回転部9000から構成されている。バッティング機構は、打撃操作部9の下方からバッティング部900の下方を介して、上面板2の下方に配置されている。バッティング機構は、打撃操作部9から磁石19付近までの上面板2の裏面を覆うように設けられたカバー90に収納される。
図8に示すように、バッティング操作レバー902は、前後方向に延びる基部本体部9051と、基部本体部9051の前端から上方に立設させた打撃つまみ904と、を有する。基部本体部9051の後端には、更に後方向に向けて、左右に間隙を有して平行に配置される2本の棒状の平行本体部9052が設けられている。平行本体部9052の外側面にはラック部903が形成されている。ラック部903の側面には、のこぎり形状の襞が形成されている。
回転部9000は、第一回転軸部材9001と第二回転軸部材9010から構成されている。第一回転軸部材9001は、ピニオン部9002と、円柱状の支持部材9003と、を有している。ピニオン部9002には、複数の歯車形状の襞が形成されている。ピニオン部9002は、バッティング操作レバー902のラック部903と噛合している。このため、バッティング操作レバー902が前後方向に移動すると、ピニオン部9002は、バッティング操作レバー902の移動に連動して回転する。支持部材9003は半円柱形状である。支持部材9003には溝がある。当該溝には、後述するスライド部9013を挿入することができる。
第二回転軸部材9010は、第一円形部9011と、第二円形部9012と、第二円形部9012から下方に垂下する板状のスライド部9013と、から構成されている。第一円形部9011と第二円形部9012の上面中央には、四角形の穴が形成されている。また、スライド部9013の上面中央にも、下方向に向かって穴が形成されている。当該スライド部9013に形成された穴は、スライド部9013の略中間まで延びている。当該2つの穴は連続しており、取付部9015として機能する。第一円形部9011の直径は、第二円形部9012の直径よりも小さい。このため、第二円形部9012には、周縁部9014が形成される。また、円柱状の支持部材9003の直径及びスライド部9013の前後幅は、第二円形部9012の直径よりも小さい。スライド部9013は、支持部材9003に形成された溝を上下方向に移動可能である。また、スライド部9013と支持部材9003の溝の左右との間は僅かであるため、スライド部9013は、支持部材9003によって支持される。このため、第一回転軸部材9001が回転すると、第二回転軸部材9010は、第一回転軸部材9001の回転方向と同じ方向に回転する。
図7に示すように、カバー90の底板91上には、バッティング機構と、可動プレート20と、変化球操作レバー812の押圧部821と、調整機構120と、が配置されている。
可動プレート20は、2つのラック部903の間に配置されている。可動プレート20の後端には、左右方向に延びる軸部201と、後端から下方に垂下する垂下部202と、を有する。ラック部903と可動プレート20の間には、各々、プレート支持部906が設けられている。軸部201は、プレート支持部906によって支持される。また、変化球操作レバー812の前端には、押圧部821が設けられている。押圧部821は、垂下部202と当接している。押圧部821は、プレート保持バネ826によって、前方に付勢されている。押圧部821を可動プレート20における垂下部202の後面に当接させることで、垂下部202の下方が前方へ押圧される。
可動プレート20は、通常は、上面板2の上面と同一の平面を形成している。しかし、変化球操作レバー812が後退すると、押圧部821も後退する。このため、可動プレート20の前端は降下するように回動する。
調整機構120は、各平行本体部9052の左右側面に、1つずつ配置されている。
図8に示すように、調整機構120は、調整レバー1205と台座部1217から構成される。調整レバー1205の左端には、略ひし形の指当て部1215が形成されている。調整レバー1205の略中央には、前後方向に延びる軸棒1204が形成されている。軸棒1204は、底板91に設けられた軸受部92(図7参照)によって、支持される。調整レバー1205の右端には、押上部1216が形成されている。
台座部1217は、受入部材1220とキャップ部材1221から構成される。受入部材1220は、略三角形の台板1224と、受入部材1220の中央に形成された円柱部材1225と、から構成される。台板1224の各頂点には円形の穴1227が形成されている。円柱部材1225の中央には、支持部材9003とスライド部9013を挿通可能な円形の穴が設けられている。当該穴の直径は、第二円形部9012の直径より小さい。このため、当該穴にスライド部9013(第二回転軸部材9010)を上方から挿入すると、周縁部9014の下面が受入部材1220の上面に当接する。円柱部材1225の側面には、切込部1226が形成されている。
キャップ部材1221は円形である。キャップ部材1221は、切込部1226に挿通可能な留め部材1228を有している。留め部材1228を切込部1226に挿通することで、キャップ部材1221は、受入部材1220に固定される。キャップ部材1221の中央には円形の挿通穴1229が形成されている。挿通穴1229の直径は、第一円形部9011の直径より大きく、第二円形部9012の直径より小さい。このため、回転部9000に台座部1217を被せると、キャップ部材1221は周縁部9014に支持される。
キャップ部材1221の円形部分の厚さは、第一円形部9011の厚さと略同一である。このため、回転部9000に台座部1217を被せた状態においても、台座部1217の上面部は平坦である。
図9(a)は、本発明の一実施形態に係る平常時の調整機構120を後方向から見た図である。図9(b)は、本発明の一実施形態に係る上昇後の調整機構120を後方向から見た図である。図9(c)は、本発明の一実施形態に係る調整機構120を下方向から見た図である。図9(a)に示すように、調整レバー1205は、通常、水平状態である。このとき、押上部1216の上面は台板1224に面している。また、このとき、回転部9000の上面の位置は、上面板2と同じ位置にある。
操作者が、指で指当て部1215を押下すると、図9(b)に示すように、指当て部1215は下方向に移動する一方で、押上部1216は、軸棒1204が支点となるため、上方向に上昇する。押上部1216が上昇すると、台座部1217は、押上部1216によって上方向に押し上げられる。台座部1217が上昇すると、周縁部9014(図8参照)の下面が受入部材1220の上面に押し上げられ、台座部1217に挿通されている第二回転軸部材9010も上昇する。
これにより、回転部9000の上面は、上面板2より高い位置に突出するので、取付部9015に取り付けられたバットを模した棒状部材若しくはバッター人形が有するバットを模した棒状部材は上昇し、バット位置が通常よりも高くなる。
そして、操作者が指当て部1215から指を離すと、台座部1217と第二回転軸部材9010とは下方向に移動する。
図9(c)に示すように、押上部1216は二股に分かれており、U字形状である。こ
のため、押上部1216が上昇すると、押上部1216の二股端部1230によって、台座部1217は持ち上げられる。その結果、台座部1217が持ち上げられる際にかかる押上部1216への力は分散される。
この構成によれば、打撃側の操作者は、ボールが高めに飛んでくると予測または判断したときに、調整レバー1205を操作して、棒状部材の高さを調整してから、棒状部材を回転させる操作を行うことができる。これにより、打撃側の操作者は、高めに飛んできたボールに対して棒状部材を当てることが可能となる。このため、投球側の操作者も打撃側の操作者も、変化に富んだ投球機能を利用したゲームを十分に楽しむことができる。
また、操作者は、回転部9000のうち取付部9015の高さを調整しつつ、バッティング操作レバー902を操作することもできる。このため、操作者は、棒状部材の高さを調整する操作と棒状部材を回転させる操作とを、各レバーを操作することにより一連の動作としてスムーズに行うことができる。
また、この構成によれば、バッティング操作レバー902の動作と連動する第一回転軸部材9001と、調整レバーの動作と連動する第二回転軸部材9010とが別部品で構成されている。このため、直線運動を回転運動に変換するラック・ピニオンの機構と、棒状部材が回転する高さを調整するための機構とが互いに干渉しにくくなり、それぞれの機構をスムーズに動作させやすくなる。
<投球結果表示機構>
図10(a)は、本発明の一実施形態に係るバックスクリーン4(表示部の一例)を前方向から見た図である。図10(b)は、バックスクリーン4の下部の部分拡大図である。図10(a)に示すように、バックスクリーン4は、第一表示画面401aと、第二表示画面401bと、第三表示画面401cと、第一センサ402aと、第二センサ402bと、第三センサ402cと、信号線403と、判別部404と、操作ボタン405と、スピーカ406と、を備えている。尚、以下の説明において、第一表示画面401a、第二表示画面401b、第三表示画面401cを含む表現として、表示画面401と記述する場合がある。また、第一センサ402a、第二センサ402b、第三センサ402cを含む表現として、センサ402と記述する場合がある。
第一表示画面401aは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のディスプレイである。第一表示画面401aには、各モードに応じた画面が表示され、画面には、例えば、操作者が投じたボールの投球コースと球速等が表示され得る。モードとしては、例えば野球ゲームモードと、ストラックアウトモード等がある。尚、ここでいう投球コースとは、例えば、ホームベース付近におけるボールの通過位置である。本実施例において、操作者がボールを投じることができるコース(投球コース)は、縦3行、横5列の合計15マスである。縦3行はボールの高さを示している。高さの種類は、高め・真ん中・低めの3つである。横5列はボールの左右方向のコースを示している。この15マスのうち、縦3行と横方向中央の3列の合計9マスはストライクゾーンであり、それ以外はボールゾーンである。第一表示画面401aには、ストライクゾーンを囲うように、投球コース枠が表示されている。
第二表示画面401b及び第三表示画面401cは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のディスプレイである。第二表示画面401b及び第三表示画面401cには、各プレイモードに応じた数字が表示される。野球ゲームモードの場合、第二表示画面401b及び第三表示画面401cには、例えば、各プレイヤーの得点が表示される。ストラックアウトモードの場合、例えば、第二表示画面401bにはストライクゾーンに入った球数が表示され、第三表示画面401cには、残りの持ち球数が表示される。本例では、1つの数字は、7つのセグメントの発光素子を用いて表示される。発光素子としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)発光素子やレーザー発光素子等が適用され得る。
図10(b)に示すように、バックスクリーン4の下部には、センサ402が設けられている。センサ402は、左右方向に並んで配置されている。第一センサ402aと第二センサ402bの間隔は、投球操作レバー806の幅の約三分の一である。第二センサ402bと第三センサ402cの間隔は、第一センサ402aと第二センサ402bの間隔と等しい。センサ402は、投球操作レバー806に付されたコード830(図4参照)を検知するように構成されている。センサ402は、第一コード830a又は第三コード830cを検知すると、信号A(ON信号)を判別部404へ送信する。センサ402は、第一コード830aと第三コード830cのどちらも検知しない間、信号B(OFF信号)を判別部404へ送信し続ける。
図10(a)に戻って説明する。信号線403は、例えば銅線等である。信号線403は、センサ402が判別部404へ送信する電気信号の経路となる。
判別部404は、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)と1以上のメモリを備えている。当該CPU及びメモリは、バックスクリーン4の内部に設けられている。当該CPUは、データ読み書き自在に接続されたメインメモリ及びフラッシュメモリを主たる演算用記憶領域として使用する演算装置である。判別部404は、センサ402から受信した信号を二進法に基づいて処理する。判別部404は、信号Aを0、信号Bを1として処理する。判別部404は、センサ402から受信した信号に基づき、球速を演算する。具体的な処理内容は後述する。
また、判別部404は、後述するように、演算された球速に基づき、ボールの高さを判別する。さらに、判別部404は、ボールの左右方向のコースを判別する。判別部404は、ボールの高さと左右方向のコースを組み合わせ、投球コースを判別する。判別部404は、投球コース及び球速を第一表示画面401aに表示させるよう制御する制御装置でもある。投球コース及び球速は第一表示画面401aに表示される。尚、投球コース及び球速を演算処理するためのプログラムは、例えば、フラッシュメモリ等の内蔵された記憶部に予め記憶されている。
また、プレイモードがストラックアウトモードの場合、判別部404は、判別した投球コースから、投じられたボールがストライクゾーンに入ったかどうか判別する。判別部404は、投じられたボールが、ストライクゾーンに入ったと判別すると、第二表示画面401bに対し、数字を一つインクリメントするよう制御する。さらに、判別部404は、ボールが一球ずつ投じられるごとに、第三表示画面401cに対し、数字を一つデクリメントするよう制御する。
操作ボタン405は、バックスクリーン4の前面に複数設けられている。本実施例では、操作ボタン405は、第一表示画面401aの右側と、第三表示画面401cの左側にそれぞれ四つずつ設けられている。操作ボタン405は、表示画面401の表示内容を切り替えるためのボタン、スピーカ406から音等を発せさせるためのボタン等である。例えば、操作者によって、表示画面401の表示内容を切り替えるための操作ボタン405が押下されると、押下された操作ボタン405に紐付く電気信号が判別部404へ送信される。判別部404は、当該電気信号に基づいて、第一表示画面401aの表示を制御する。
スピーカ406は、バックスクリーン4の左右側面に設けられている。スピーカ406は、例えば、「アウト」、「セーフ」、「ホームラン」、「ボール」、「ストライク」といった言葉や効果音等を発するものである。
図11(a)及び図11(b)を用いて、判別部404が行う信号処理について説明する。図11(a)は、投球操作レバー806の移動の遷移を示す図である。図11(b)は、判別部404での信号処理の様子を示す図である。
図11(a)の(i)に示すように、投球操作レバー806が平常時の位置にあるとき、第二センサ402bの下方には第一コード830aが位置する。このとき、判別部404は、第二センサ402bから、信号Aを受信する。判別部404は、図11(b)の(i)に示すように、(i)の間、第二センサ402bから受信する信号Aを0として処理する。
操作者が投球操作レバー806を後方に引きはじめると、図11(a)の(ii)に示すように、第二コード830bが第二センサ402bの下を通る。このとき、判別部404は、第二センサ402bから、信号Bを受信する。判別部404は、図11(b)の(ii)に示すように、この間に第二センサ402bから受信する信号Bを1として処理する。
さらに、操作者が投球操作レバー806を後方に引くと、図11(a)の(iii)に示すように、第三コード830cが第二センサ402bの下を通る。このとき、判別部404は、第二センサ402bから、信号Aを受信する。判別部404は、図11(b)の(iii)に示すように、この間に第二センサ402bから受信する信号Aを0として処理する。
図11(a)の(iv)及び(v)に示すように、さらに操作者が、投球つまみ802を、投球操作レバー806の後端が投球操作穴801の内壁面801aに当接するまで、後方に引くと、第四コード830dが第二センサ402bの下を通る。このとき、判別部404は、第二センサ402bから信号Bを受信する。判別部404は、図11(b)の(iv)及び(v)に示すように、この間に第二センサ402bから受信した信号Bを1として処理する。
図11(a)の(vi)に示すように、投球操作レバー806の後端が内壁面801aに当接しているとき、第二センサ402bの下には第四コード830dが位置する。このとき、判別部404は、第二センサ402bから信号Bを受信する。判別部404は、図11(b)の(vi)に示すように、この間に第二センサ402bから受信した信号Bを1として処理する。
その後、操作者が、投球つまみ802を開放すると、投球操作レバー806は前方に移動し始める。投球操作レバー806が前方に移動し始めると、図11(a)の(vii)及び(viii)に示すように、この間は、第四コード830dが第二センサ402bの下を通過した後、第三コード830cが第二センサ402bの下を通過する。このため、判別部404は、図11(b)の(vii)に示すように、第二センサ402bの下を第四コード830dが通過している間は、第二センサ402bから受信した信号Bを1として処理する。一方、第二センサ402bの下を第三コード830cが通過している間は、図11(b)の(viii)に示すように、判別部404は、第二センサ402bから受信した信号Aを0として処理する。
投球操作レバー806が、さらに前方に移動すると、図11(a)の(ix)に示すように、第二コード830bが第二センサ402bの下を通過する。その後、図11(a)の(x)に示すように、第一コード830aが第二センサ402bの下を通過する。このため、判別部404は、図11(b)の(ix)に示すように、第二センサ402bの下を第二コード830bが通過する間は、第二センサ402bから受信した信号Bを1として処理する。一方、判別部404は、図11(b)の(x)に示すように、第二センサ402bの下を第一コード830aが通過する間は、第二センサ402bから受信した信号Aを0として処理する。
尚、図11に示す例では、投球操作レバー806は第一センサ402aと第三センサ402cの下方を通過しない。このため、判別部404は、第一センサ402aと第三センサ402cから信号Bを受信し続ける。判別部404は、図11(b)に示すように、第一センサ402aと第三センサ402cから受信信号については、1として処理し続ける。
図12(a)及び図12(b)を用いて、野球ゲームモードにおける第一表示画面401aの表示パターンと、各表示パターンにおける投球操作レバー806の通過位置について説明する。図12(a)は、バックスクリーン4の第一表示画面401aの表示を表す図である。図12(b)は、センサ402と第二コード830bの位置関係を示す図である。
操作者が調整つまみ1403を移動穴31の左端に当接するまで動かし、かつ投球つまみ802を投球操作穴801の右側面に接触するように後方に引き、投球つまみ802を開放した場合、図12(b)の(i)に示すように、投球操作レバー806は、第一センサ402aの下を通過する。第一センサ402aは、信号B、信号A、信号B、信号Aの順に電気信号を判別部404に送信する。一方、第二センサ402bと第三センサ402cは、信号Bを判別部404に送信し続ける。この場合、判別部404は、投球操作レバー806が、第一センサ402aの下を通過したと判別する。またこの場合、投球杆811が保持される投球杆ホルダー807は、左方向に5°程度回動しているため、判別部404は、横方向において、左側のボールゾーンにボールが投じられたと判別する。
また、この場合、投球操作レバー806の接触部809は、野球ゲーム盤本体10の内壁面より前方向に位置する第一面部1401に接触する(パターン2)。このため、投球操作レバー806の移動量は最小となり、弾性部材808の圧縮量も最小になる。その結果、投球操作レバー806の移動速度は、上述したパターン1やパターン3における投球操作レバー806の移動速度と比べて遅くなるので、第三コード830cが第一センサ402aの下を通過するのに要する時間は最大となる。判別部404は、第三コード830cに基づいて送信される信号Aの送信時間から、ボールの速さを演算し、演算した球速を分類する。本実施例では、球速は3つのカテゴリーに分類される。3つのカテゴリーとは、高速、中速、低速である。判別部404が、算出した球速を高速と分類した場合、球速として、152km/hから161km/hのいずれかの値がランダムに第一表示画面401aに表示される。判別部404が、算出した球速を中速と分類した場合、球速として、135km/hから151km/hのいずれかの値がランダムに第一表示画面401aに表示される。判別部404が、算出した球速を低速と分類した場合、球速として、65km/hから134km/hのいずれかの値がランダムに第一表示画面401aに表示される。尚、ここで示した球速の分類は例示に過ぎず、これ以外の分類が適用されてもよい。この例では、判別部404は球速を低速に分類する。この例では、判別部404は、第一表示画面401aに対し、120km/hと表示するよう制御している。また、上述したように、ホームベース付近におけるボールの高さは、投球操作レバー806の移動量に比例する。このため、判別部404は、球速を低速に分類すると、ボールの高さは低めであると判別する。その結果、第一表示画面401aには、図12(a)の(i)に示す画面が表示される。
操作者が調整つまみ1403を移動穴31の左端に当接するまで動かし、かつ投球つまみ802を投球操作穴801の中央と右側面の略中間の位置に動かした後に、投球つまみ802を開放した場合、図12(b)の(ii)に示すように、投球操作レバー806は、第一センサ402aと第二センサ402bの下を通過する。第一センサ402aと第二センサ402bは、信号B、信号A、信号B、信号Aの順に電気信号を判別部404に送信する。一方、第三センサ402cは、信号Bを判別部404に送信し続ける。この場合、判別部404は、投球操作レバー806が、第一センサ402aと第二センサ402bの下を通過したと判別する。またこの場合、投球杆ホルダー807は、左方向に2°程度回動しているため、判別部404は、横方向において、左側のストライクゾーンにボールが投じられたと判別する。
また、この場合、投球操作レバー806の接触部809は、野球ゲーム盤本体10の内壁面より前方向に位置する第一面部1401に接触する(パターン2)。このため、判別部404は球速を低速に分類する。本実施例においては、判別部404は第一表示画面401aに対し、130km/hと表示するよう制御している。また、判別部404は、ボールの高さは低めであると判別する。その結果、第一表示画面401aには、図12(a)の(ii)に示す画面が表示される。
操作者が調整つまみ1403を、移動穴31の略中央に移動させ、かつ投球つまみ802を投球操作穴801の略中央に移動させた後に、投球つまみ802を開放した場合、図12(b)の(iii)に示すように、投球操作レバー806は、第二センサ402bの下を通過する。第二センサ402bは、信号B、信号A、信号B、信号Aの順に電気信号を判別部404に送信する。一方、第一センサ402a及び第三センサ402cは、信号Bを判別部404に送信し続ける。この場合、判別部404は、投球操作レバー806が、第二センサ402bの下を通過したと判別する。またこの場合、投球杆ホルダー807は、左右方向には回動していないため、判別部404は、横方向において、ストライクゾーン中央にボールが投じられたと判別する。
また、この場合、投球操作レバー806の接触部809は、野球ゲーム盤本体10の内壁面より前方向に位置する第二面部1402に接触する(パターン3)。このため、投球操作レバー806の後方向への移動量は、上述したパターン2のときよりも多いが、上述したパターン1のときよりも少ない。したがって、弾性部材808の圧縮量は、上述したパターン2のときよりも多いが、上述したパターン1のときよりも少なくなる。その結果、投球操作レバー806の移動速度は、上述したパターン2における投球操作レバー806の移動速度よりも速いが、上述したパターン1における投球操作レバー806の移動速度よりも遅くなる。このため、判別部404は球速を中速に分類する。本実施例においては、判別部404は第一表示画面401aに対し、147km/hと表示するよう制御している。また、判別部404は、球速を中速に分類すると、ボールの高さは真ん中であると判別する。その結果、第一表示画面401aには、図12(a)の(iii)に示す画面が表示される。
操作者が調整つまみ1403を、移動穴31の右端に当接するまで動かし、かつ投球つまみ802を投球操作穴801の中央と左側面の略中間にあたる位置に動かした後に、投球つまみ802を開放した場合、図12(b)の(iv)に示すように、投球操作レバー806は、第二センサ402bと第三センサ402cの下を通過する。第二センサ402bと第三センサ402cは、信号B、信号A、信号B、信号Aの順に電気信号を判別部404に送信する。一方、第一センサ402aは、信号Bを判別部404に送信し続ける。この場合、判別部404は、投球操作レバー806が、第二センサ402bと第三センサ402cの下を通過したと判別する。またこの場合、投球杆ホルダー807は、右方向に2°程度回動しているため、判別部404は、横方向において、右側のストライクゾーンにボールが投じられたと判別する。
また、この場合、投球操作レバー806の接触部809は、板状部材14には接触しないため、投球操作レバー806の移動量は最大になり、弾性部材808の圧縮量も最大になる(パターン1)。その結果、投球操作レバー806の移動速度は、上述したパターン2やパターン3における投球操作レバー806の移動速度と比べて速くなるので、第三コード830cが第二センサ402bと第三センサ402cの下を通過するのに要する時間は最小となる。このため、判別部404は球速を高速に分類する。本実施例においては、判別部404は第一表示画面401aに対し、152km/hと表示するよう制御している。また、判別部404は、球速を高速に分類すると、ボールの高さは高めと判別する。その結果、第一表示画面401aには、図12(a)の(iv)に示す画面が表示される。
操作者が調整つまみ1403を、移動穴31の右端に当接するまで動かし、かつ投球つまみ802を投球操作穴801の左側面に接触するように後方に引き、投球つまみ802を開放した場合、図12(b)の(v)に示すように、投球操作レバー806は、第三センサ402cの下を通過する。第三センサ402cは、信号B、信号A、信号B、信号Aの順に電気信号を判別部404に送信する。一方、第一センサ402aと第二センサ402bは、信号Bを判別部404に送信し続ける。この場合、判別部404は、投球操作レバー806が、第三センサ402cの下を通過したと判別する。またこの場合、投球杆ホルダー807は、右方向に5°程度回動しているため、判別部404は、横方向において、右側のボールゾーンにボールが投じられたと判別する。
また、この場合、投球操作レバー806の接触部809は、板状部材14には接触しないため、投球操作レバー806の移動量は最大になり、弾性部材808の圧縮量も最大になる(パターン1)。このため、判別部404は球速を高速に分類する。本実施例においては、判別部404は第一表示画面401aに対し、155km/hと表示するよう制御している。また、判別部404は、球速を高速に分類すると、ボールの高さは高めと判別する。その結果、第一表示画面401aには、図12(a)の(v)に示す画面が表示される。
なお、上述の投球操作レバー806の通過位置についての説明では、投球つまみ802の位置を決めてから投球つまみ802を後方に引く動作で説明したが、投球つまみ802を後方に引いた後で、投球つまみ802の位置を移動させてもよい。
図13(a)及び図13(b)を用いて、投球履歴表示機能について説明する。図13(a)は、投球結果の履歴が表示された状態の第一表示画面401aを示す図である。操作者は、第一表示画面401aに投球結果を表示させるための操作ボタン405を押下する。そうすると、押下された操作ボタン405に紐付く電気信号が判別部404へ送信される。判別部404は、当該電気信号に基づき、第一表示画面401aに対し、イニングの回数を表示すると共に、そのイニングに投じられたボールの投球コースを、所定の時間間隔で、一球ずつ表示するよう制御する。当該時間間隔は0.2秒程度が好ましいが、これよりも長い間隔であってもよいし、短い間隔であってもよい。また、ボールが重なる部分については、後から投じられたボールが先に投じられたボールよりも上にくるように表示される。例えば、あるイニングにおいて、7球投じられた場合、図13(a)に示すような投球結果の履歴が第一表示画面401aに表示される。
図13(b)は、投球位置の比率が表示された状態の第一表示画面401aを示す図である。操作者は、第一表示画面401aに投球位置の比率を表示させるための操作ボタン405を押下する。そうすると、押下された操作ボタン405に紐付く電気信号が判別部404へ送信される。判別部404は、当該電気信号に基づき、第一表示画面401aに対し、試合内で打撃チームがこれまでに投球を受けたボールの投球位置を、投球コース別に比率で表示するよう制御する。その結果、図13(b)に示すような画面が第一表示画面401aに表示される。
比率は、例えば百分率で表示される。また、本実施例では、1マス当たり、1ケタ又は2ケタの数字が表示可能である。このため、投球数が一球の場合、投球位置の比率は99と表示される。また、比率が小数点である場合、小数点以下を四捨五入した数が第一表示画面401aに表示される。このため、第一表示画面401aに表示された数字の合計は必ずしも百になるとは限らない。尚、1マス当たり、1ケタ又は2ケタの数字が表示可能であるが、3ケタの数字が表示できるように構成されても良い。
この構成によれば、表示部には、判別部404によって判別された投球コースが表示される。このため、投球側の操作者は、表示部に表示された投球コースを確認することで、自分が狙ったコースに投球できたのか否かを確認することができる。投球コースを確認した操作者は、前回の操作による投球コースを確認することにより、次回以降の投球のための操作を工夫しやすくなり、変化に富んだ投球機能を利用しやすくなる。このように、この構成によれば、操作者が変化に富んだ投球機能を利用したゲームを十分に楽しむことが可能な野球ゲーム盤を提供することができる。
また、この構成によれば、簡易的な構成により、投球の度に、投球コースを正確に判別する機能を追加ことができる。
また、この構成によれば、例えば、縦横にそれぞれ3つに区分されたストライクゾーン内の投球コースの全てのコースや指定されたコースにボールを投球できたか否かを競うゲーム等を行うことができ、操作者は、変化に富んだ投球機能を利用したゲームを十分に楽しむことができる。
以上のような本発明の実施形態によれば、下記の実施形態の野球ゲーム盤を提供することができる。
第1の態様に係る野球ゲーム盤は、野球場を模した、上面板を有する本体部と、ボールが空中に浮いた状態で移動する投球を実行することが可能な投球部と、前記ボールを打ち返すためのバッティング部と、前記バッティング部を通過する際のボールの高さを段階的に選択することが可能な選択部と、を備え、前記選択部への選択の結果に応じて、前記投球部から発射されるボールの軌道が変化する。
この構成によれば、操作者は、ボールを空中に浮かせた状態で移動させる投球を行う際、予め選択部を操作することにより、ボールがバッティング部を通過する際の高さを選択することができるとともに、選択部への選択の結果に応じて、投球部から発射されるボールの軌道が変化する。選択部への操作は、例えば、高め・真ん中・低めの中から段階的に選択することが可能であり、操作者の加減を必要とする操作ではないため、ボールの高さを決定する操作の再現性を高めることができる。このように、上記構成によれば、初心者であっても変化に富んだ投球機能を容易に楽しむことが可能となる。
第2の態様に係る野球ゲーム盤は、投球の操作をするための投球操作部と、前記投球操作部に配置されて、前記投球部からボールを発射するための長尺状の投球操作レバーと、を備え、前記選択部は、投球の操作の際、前記投球操作レバーが当該投球操作レバーの軸方向に沿って引かれる最大移動量を調整する。
この構成によれば、選択部への操作により、操作者が、投球操作レバーを引く最大移動量を調整することができる。このため、操作者は、選択部への操作の後、投球操作レバーを引くことが可能なところまで引き、投球操作レバーを解放することで、投球部に選択部で選択した高さへボールを容易に投球させることができる。
第3の態様に係る野球ゲーム盤において、前記選択部は、板状部材であり、前記板状部材は、前記投球部と対向する面に第一面部と第二面部とを有し、前記投球操作レバーの軸方向において、前記第一面部の厚みは、前記第二面部の厚みより大きく、前記投球操作レバーは、前記第一面部と前記第二面部と接触することが可能な接触部を有している。
この構成によれば、板状部材の第一面部の厚みと第二面部の厚みの相違を利用して、操作者が投球操作レバーを引くことが可能な最大移動量を調整することができる。
第4の態様に係る野球ゲーム盤において、前記板状部材は、前記板状部材を前記投球操作レバーの軸方向に沿って見て、前記接触部よりも大きい切欠部を有している。
この構成によれば、操作者は、投球操作レバーの接触部が切欠部を通過するように板状部材(選択部)を配置する操作を行うことにより、操作者が投球操作レバーを引くことが可能な最大移動量を最大にすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上述の実施形態では、第一面部1401と第二面部1402の境界、及び第二面部1402と第三面部1405の各境界には段差があり、当該段差は直角の段状であるがこの例に限られない。当該段差は、例えば、傾斜していてもよい。
上述の実施形態では、バックスクリーン4の下部には3つのセンサが設けられているが、この例に限られない。例えば、5つのセンサを設けてもよい。
上述の実施形態では、投球コース枠は、縦3行、横5列の合計15マスであり、ストライクゾーンは縦3行と横方向中央の3列の合計9マスであるが、この例に限られない。例えば、投球コース枠を、縦3行、横7列の合計21マスに分割したり、ストライクゾーンを縦3行と横方向中央の5列の合計15マスにしてもよい。
本出願は、2018年4月10日出願の日本国特許出願(特願2018−075658)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
以下に、この分割出願の基礎となる出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この分割出願の基礎となる出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
[付記]
<請求項1>
野球場を模した、上面板を有する本体部と、
ボールが空中に浮いた状態で移動する投球を実行することが可能な投球部と、
前記ボールを打ち返すためのバッティング部と、
前記バッティング部を通過する際のボールの高さを段階的に選択することが可能な選択部と、を備え、
前記選択部への選択の結果に応じて、前記投球部から発射されるボールの軌道が変化する、
野球ゲーム盤。
<請求項2>
投球の操作をするための投球操作部と、
前記投球操作部に配置されて、前記投球部からボールを発射するための長尺状の投球操作レバーと、
を備え、
前記選択部は、投球の操作の際、前記投球操作レバーが当該投球操作レバーの軸方向に沿って引かれる最大移動量を調整する、
請求項1に記載の野球ゲーム盤。
<請求項3>
前記選択部は、板状部材であり、
前記板状部材は、前記投球部と対向する面に第一面部と第二面部とを有し、
前記投球操作レバーの軸方向において、前記第一面部の厚みは、前記第二面部の厚みより大きく、
前記投球操作レバーは、前記第一面部と前記第二面部と接触することが可能な接触部を有している、
請求項2に記載の野球ゲーム盤。
<請求項4>
前記板状部材は、前記板状部材を前記投球操作レバーの軸方向に沿って見て、前記接触部よりも大きい切欠部を有している、
請求項3に記載の野球ゲーム盤。
1:野球ゲーム盤、2:上面板、3:本体周壁部、4:バックスクリーン、6:捕球部、7:受入口、8:投球操作部、9:打撃操作部、10:野球ゲーム盤本体、11:野手捕球部、13:投球部、14:板状部材、15:ボール収納部、20:可動プレート、21:スタンド部、22:グランド部、120:調整機構、401a:第一表示画面、401b:第二表示画面、401c:第三表示画面、402:センサ、403:信号線、404:判別部、405:操作ボタン、806:投球操作レバー、812:変化球操作レバー、900:バッティング部、1301:発射カバー、1302:発射穴、1501:周壁部、9000:回転部、9001:第一回転軸部材、9010:第二回転軸部材、9011:第一円形部、9015:取付部

Claims (2)

  1. 野球場を模した、上面板を有する本体部と、
    ボールが空中に浮いた状態で移動する投球を実行することが可能な投球部と、
    前記ボールを打ち返すためのバッティング部と、
    前記バッティング部を通過する際のボールの高さを段階的に選択することが可能な選択部と、
    投球の操作をするための投球操作部と、
    前記投球操作部に配置されて、前記投球部からボールを発射するための長尺状の投球操作レバーと、を備え、
    前記選択部は、板状部材であり、
    前記板状部材は、前記投球部と対向する面に第一面部と第二面部とを有し、
    前記投球操作レバーの軸方向において、前記第一面部の厚みは、前記第二面部の厚みより大きく、
    前記投球操作レバーは、前記第一面部と前記第二面部と接触することが可能な接触部を有しており、
    前記選択部は、投球の操作の際、前記投球操作レバーが当該投球操作レバーの軸方向に沿って引かれる最大移動量を調整し、
    前記選択部によって調整された前記最大移動量まで前記投球操作レバーが引かれて投球の操作が行われる際、前記選択部への選択の結果に応じて、前記投球部から発射されるボールの軌道が変化する、
    野球ゲーム盤。
  2. 前記板状部材は、前記板状部材を前記投球操作レバーの軸方向に沿って見て、前記接触部よりも大きい切欠部を有している、
    請求項に記載の野球ゲーム盤。
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