JP6959796B2 - コンクリート組成物及びコンクリート硬化体 - Google Patents
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Description
例えば非特許文献1及び2には、鋼繊維の形状や寸法の違い又は混入率がセメント複合材料の特性に及ぼす影響が開示されている。
例えば特許文献1には、高強度と施工性の両立を目的として、平均長の異なる2種類以上の繊維を混ぜた繊維補強セメント系混合材料が開示されている。
例えば特許文献2には、延性の向上を目的として、長さ15〜25mm、直径0.25〜0.30mm、引張強度1500MPa超の線引スチール繊維と、長さ5〜10mm、直径0.15〜0.2mm、引張強度1500MPa超の線引スチール繊維と、長さ3mm未満の短繊維とを混ぜた繊維/セメント複合材が開示されている。
例えば特許文献3には、火災時の耐爆裂性能の向上を目的として、有機繊維及び無機繊維を混ぜた耐爆裂性コンクリートが開示されている。
例えば特許文献4には、セメントと複数種類の繊維とワラストナイト及びマイカから選ばれる補強材とを混合した水硬性材料が開示されており、圧縮強度、引張強度及び靱性に優れる硬化体を得る目的で、水硬性材料に両端フック型鋼繊維が混合されている。
非特許文献1においては、直線状の鋼繊維と、両端に波型形状が施された鋼繊維とを混合したモルタルについてフレッシュ性状や力学的特性が調べられているが、粗骨材を含む組成物についての具体的な検討はなされていない。また、非特許文献2において検討されているのは、直線状の鋼繊維の長さ及び混入率がセメント複合材料の特性に及ぼす影響であり、変形型鋼繊維についての記載はない。
本開示は、フレッシュ状態の流動性が良好であり、圧縮強度、曲げ強度及び耐爆裂性に優れるコンクリート硬化体が得られるコンクリート組成物を提供することを目的とし、これを解決することを課題とする。
また本開示は、圧縮強度、曲げ強度及び耐爆裂性に優れるコンクリート硬化体を提供することを目的とし、これを解決することを課題とする。
[2] 前記変形型鋼繊維が、直線部と前記直線部の両端部から前記直線部と角度を持つように折り曲げられた第1フック部と前記第1フック部の端部を互いに離れる方向へ折り曲げて前記直線部と平行とした第2フック部とを有する両端フック型鋼繊維である、[1]に記載のコンクリート組成物。
[3] 前記変形型鋼繊維の平均長が20mm〜40mmであり、前記直線型鋼繊維の平均長が5mm〜25mmである、[1]又は[2]に記載のコンクリート組成物。
[4] さらに有機繊維を含有する、[1]〜[3]のいずれか1項に記載のコンクリート組成物。
[5] [1]〜[4]のいずれか1項に記載のコンクリート組成物の硬化物であるコンクリート硬化体。
また本開示によれば、圧縮強度、曲げ強度及び耐爆裂性に優れるコンクリート硬化体が提供される。
本開示のコンクリート組成物は、水と、セメントと、細骨材と、絶対容積が150L/m3〜300L/m3の粗骨材と、変形部がある変形型鋼繊維と、変形部がない直線型鋼繊維と、を含有し、変形型鋼繊維と直線型鋼繊維との含有量比(変形型鋼繊維:直線型鋼繊維)が容量基準で1:0.5〜1:2である。
これに対して、本開示のコンクリート組成物は、変形型鋼繊維と直線型鋼繊維とを併用したコンクリート組成物、言い換えると、変形型鋼繊維の一部を直線型鋼繊維に置き換えたコンクリート組成物である。直線型鋼繊維も鋼製の繊維であるので、コンクリート硬化体の圧縮強度及び曲げ強度の向上に寄与しつつ、形状が直線状であるので、変形型鋼繊維に比べて互いに絡み合いにくく又は引掛りにくく、フレッシュ状態の流動性を確保しやすい。
上記の機序により、本開示のコンクリート組成物は、フレッシュ状態の流動性が良好であり、硬化後は圧縮強度及び曲げ強度に優れると推定される。
また、コンクリートの補強材として用いられる一般的な鋼繊維において直線型鋼繊維は変形型鋼繊維に比べて細くて短いため、変形型鋼繊維の一部が直線型鋼繊維に置き換えられていることにより鋼繊維の総本数が増え、コンクリート表層の爆裂に抵抗する鋼繊維が多くなるため、耐爆裂性が向上するものと推定される。
上記の含有量比よりも直線型鋼繊維が少ないと、フレッシュ状態の流動性を確保しにくく、また、耐爆裂性があまり向上しない。
上記の含有量比よりも直線型鋼繊維が多いと、コンクリート組成物に混合可能な鋼繊維総量に占める変形型鋼繊維の割合が少なくなり、硬化後の圧縮強度及び曲げ強度が構造材として充分でない場合がある。
本開示のコンクリート組成物は、粗骨材の量が、絶対容積として150L/m3以上であることにより、セメントの水和熱によるコンクリートの発熱を抑制すること、コンクリートの収縮を低減すること、コンクリートの製造コストを抑えることができる。
本開示のコンクリート組成物は、フレッシュ状態の流動性を確保しやすい観点から、粗骨材の量が、絶対容積として300L/m3以下である。
本開示において変形型鋼繊維とは、コンクリート組成物の練り混ぜ前において変形部がある鋼繊維であり、素材自体に突起部等の変形部を有する鋼繊維、及び、素材に変形加工を加え折れ曲がり部、湾曲部等の変形部を形成した鋼繊維を指す。変形型鋼繊維には、直線型鋼繊維がコンクリート組成物の練り混ぜ中又は打込み中に力を受けて折れ曲がるなど変形した鋼繊維は含まれない。
ただし、本開示のコンクリート組成物に使用される変形型鋼繊維は、図1A及び図1Bに示す変形型鋼繊維(a)〜(k)によって限定的に解釈されるべきではない。
以下、(a)に例示されるタイプの両端フック型鋼繊維を「第1の両端フック型鋼繊維」という。
以下、(b)に例示されるタイプの両端フック型鋼繊維を「第2の両端フック型鋼繊維」という。
以下、(c)に例示されるタイプの両端フック型鋼繊維を「第3の両端フック型鋼繊維」という。
第1の両端フック型鋼繊維は、直線部と、前記直線部の両端部から前記直線部と角度を持つように折り曲げられた第1フック部と、前記第1フック部の端部を互いに離れる方向へ折り曲げて前記直線部と平行とした第2フック部と、を有する。第1の両端フック型鋼繊維には、例えば前記直線部がコンクリート組成物の練り混ぜ中又は打込み中に力を受けて折れ曲がるなど変形した鋼繊維も含まれる。
直径φは、両端フック型鋼繊維10を構成する鋼繊維の直径であり、鋼繊維の直径とは、切断面と同じ面積をもつ円の直径(いわゆる円相当径)である。
長さlaは、両端フック型鋼繊維10の長さであり、第2フック部16Aの端から第2フック部16Bの端までの距離を指す。
長さl1は、第2フック部16Aの長さ、及び、第2フック部16Bの長さであり、第1フック部14Aの折り曲げ位置から第2フック部16Aの端までの距離、及び、第1フック部14Bの折り曲げ位置から第2フック部16Bの端までの距離を指す。
長さl2は、直線部12の長さであり、第1フック部14Aの折り曲げ位置から第1フック部14Bの折り曲げ位置までの距離を指す。
曲げ高さhは、第2フック部16Aにおける鋼繊維の中心線と、直線部12における鋼繊維の中心線との距離、及び、第2フック部16Bにおける鋼繊維の中心線と、直線部12における鋼繊維の中心線との距離を指す。
曲率半径r1は、第1フック部14Aと第2フック部16Aとの折り曲げ部の内側面が形成するR部の曲率半径、及び、第1フック部14Bと第2フック部16Bとの折り曲げ部の内側面が形成するR部の曲率半径を指す。
曲率半径r2は、直線部12と第1フック部14Aとの折り曲げ部の内側面が形成するR部の曲率半径、及び、直線部12と第1フック部14Bとの折り曲げ部の内側面が形成するR部の曲率半径を指す。
式(1):6×l1<l2
直線部12と、第2フック部16A及び第2フック部16Bとが、式(1)を満たす長さのバランスを有することで、コンクリート硬化体中における両端フック型鋼繊維10の曲げ耐性が向上し、コンクリート硬化体の曲げ強度がより優れる。
つまり、第2の両端フック型鋼繊維は、第1の両端フック型鋼繊維にさらに第3フック部を設けた鋼繊維である。
第2の両端フック型鋼繊維には、例えば前記直線部がコンクリート組成物の練り混ぜ中又は打込み中に力を受けて折れ曲がるなど変形した鋼繊維も含まれる。
つまり、第3の両端フック型鋼繊維は、第1の両端フック型鋼繊維にさらに第3フック部及び第4フック部を設けた鋼繊維である。
第3の両端フック型鋼繊維には、例えば前記直線部がコンクリート組成物の練り混ぜ中又は打込み中に力を受けて折れ曲がるなど変形した鋼繊維も含まれる。
本開示において直線型鋼繊維とは、コンクリート組成物の練り混ぜ前において変形部がない鋼繊維であり、突起部、折れ曲がり部、湾曲部等の変形部を有しない直線状の鋼繊維を指す。直線型鋼繊維には、上記の鋼繊維がコンクリート組成物の練り混ぜ中又は打込み中に力を受けて折れ曲がるなど変形した鋼繊維も含まれる。
変形型鋼繊維の平均長と直線型鋼繊維の平均長との比は、所望の補強効果を得る観点および変形型鋼繊維の凝集を抑制してフレッシュ状態の流動性を良化する観点から、変形型鋼繊維:直線型鋼繊維=1:0.3〜1:1が好ましく、1:0.3〜1:0.6がより好ましく、1:0.4〜1:0.5が更に好ましい。
両端フック型鋼繊維の平均長と直線型鋼繊維の平均長との比は、所望の補強効果を得る観点および両端フック型鋼繊維の凝集を抑制してフレッシュ状態の流動性を良化する観点から、両端フック型鋼繊維:直線型鋼繊維=1:0.3〜1:1が好ましく、1:0.3〜1:0.6がより好ましく、1:0.4〜1:0.5が更に好ましい。
セメントは、公知の各種セメント類の中から目的に応じて選択すればよい。セメントとしては、例えば、普通ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント等が挙げられる。
細骨材としては、天然砂、砕砂、加工砂が挙げられる。細骨材の種類と含有量は、目標とするコンクリート硬化体の機械的強度に応じて選択すればよい。細骨材としては、良質で堅固な天然砂が好ましい。細骨材として砕砂又は加工砂を使用する場合は、角を処理した砕砂又は加工砂、粒度を調整した砕砂又は加工砂が好ましい。
粗骨材としては、最大寸法(最大粒径)20mm以下が好ましく、最大寸法(最大粒径)15mm以下がより好ましい。粗骨材の岩種は、硬質砂岩、安山岩、流紋岩などから目標とするコンクリート硬化体の機械的強度に応じて選択すればよい。
本開示のコンクリート組成物における粗骨材の量は、フレッシュ状態の流動性を確保する観点から、絶対容積として300L/m3以下が好ましく、250L/m3以下がより好ましく、200L/m3以下が更に好ましい。
本開示のコンクリート組成物は、有機繊維を含有してもよい。
有機繊維が溶融するとは、繊維が液状化又は気化している状態を指す。有機繊維の質量が50%以上減少したことの確認は、窒素ガス雰囲気下、数mgの試料を昇温速度5℃/分程度で加熱しながら試料の質量を天秤で測定し、180℃となった時点の質量と加熱前の質量とを対比することで行う。
本開示のコンクリート組成物は、目的に応じて、減水剤、遅延剤、界面活性剤等のコンクリート組成物に通常用いられる化学混和剤;炭素繊維、ガラス繊維、バサルト繊維などの非金属無機繊維;などを含んでもよい。
本開示のコンクリート組成物の水結合材比(質量基準)は、特に制限されるものではないが、得られるコンクリート硬化体の強度がより高いという観点から、8%〜30%が好ましく、8%〜20%がより好ましく、8%〜17%が更に好ましい。
本開示のコンクリート硬化体は、圧縮強度が60N/mm2〜400N/mm2であることが好ましく、120N/mm2〜400N/mm2であることがより好ましい。
本開示は、コンクリート硬化体補強用繊維混合材料(以下、単に「繊維混合材料」ともいう。)を提供する。本開示の繊維混合材料は、変形型鋼繊維と直線型鋼繊維とを含有し、変形型鋼繊維と直線型鋼繊維との含有量比が容量基準で1:0.5〜1:2である。
上記の含有量比よりも直線型鋼繊維が少ないと、コンクリート組成物の流動性を確保しにくく、また、硬化後の耐爆裂性があまり向上しない。
上記の含有量比よりも直線型鋼繊維が多いと、コンクリート組成物に混合可能な鋼繊維総量に占める変形型鋼繊維の割合が少なくなり、硬化後の圧縮強度及び曲げ強度が構造材として充分でない場合がある。
上記の観点から、変形型鋼繊維と直線型鋼繊維との含有量比は、1:0.7〜1:1.5がより好ましく、1:0.9〜1:1.2が更に好ましい。
上記の含有量比よりも直線型鋼繊維が少ないと、コンクリート組成物の流動性を確保しにくく、また、硬化後の耐爆裂性があまり向上しない。
上記の含有量比よりも直線型鋼繊維が多いと、コンクリート組成物に混合可能な鋼繊維総量に占める両端フック型鋼繊維の割合が少なくなり、硬化後の圧縮強度及び曲げ強度が構造材として充分でない場合がある。
上記の観点から、両端フック型鋼繊維と直線型鋼繊維との含有量比は、1:0.7〜1:1.5がより好ましく、1:0.9〜1:1.2が更に好ましい。
本開示のコンクリート組成物は、既述の各材料を混合して得られる。各材料の混合は、例えばミキサを用いた練り混ぜにより行うことができる。
本開示のコンクリート硬化体は、本開示のコンクリート組成物を硬化させることで得られる。具体的には、コンクリート組成物を型枠内に投入し硬化させてコンクリート硬化体を得る。型枠内に投入されたコンクリート組成物に対して、常法に従い脱泡などの工程を行ってもよい。型枠内に投入されたコンクリート組成物は、自己発熱を伴い硬化して硬化体を形成する。コンクリート硬化体の機械的強度を高める観点からは、コンクリート硬化体に養生を施すことが好ましい。
1−1.コンクリート組成物の製造
表1及び表2に示す材料を用意し、表3に示す調合にて混合し、比較例1〜3及び実施例1の各コンクリート組成物を製造した。
試験体(コンクリート硬化体)として、比較例1〜3及び実施例1の各コンクリート組成物を硬化させ、φ100mm×200mmの円柱と、100mm×100mm×400mmの直方体を製造した。封緘養生を2日間行った後、最高温度75℃として24時間の蒸気養生を行った。蒸気養生後は各試験材齢まで室内にて気中養生を行った。
コンクリート組成物に対するフレッシュ試験として、練上り直後に空気量とスランプフローの測定を行った。比較例2〜3については、50cmフロー到達時間及び停止時間の測定も行った。
圧縮試験は、円柱の試験体を用い、JIS A 1108:2006に準拠して行った。試験体の側面にひずみゲージを張り付けて載荷時のひずみを測定し、ヤング率を算出した。
曲げ試験は、直方体の試験体を用い、JIS A 1106:2006に規定されている3等分点載荷法による曲げ試験を行った。
曲げタフネス試験は、切欠きを設けた直方体の試験体を用い、JCI−SF4(繊維補強コンクリートの曲げ強度及び曲げタフネス試験方法)に準拠して行った。CMOD(ひび割れ肩口開口変位)2mmまでの荷重−CMOD曲線下の面積として算出した。
各試験の結果を表4及び図3〜6に示す。曲げタフネス試験は3体ずつ試験を行ったが、図6には代表としてそれぞれ1体の結果を示す。
比較例1〜3及び実施例1すべてにおいて、空気量の目標値及びスランプフローの目標値を満足するコンクリート組成物が得られた。
比較例1〜3は、圧縮強度が185〜195N/mm2程度であり、ヤング率が48kN/mm2程度であり、高強度のコンクリート硬化体であった。
実施例1のコンクリート硬化体は、圧縮強度、ヤング率ともに比較例1〜3のコンクリート硬化体よりも若干低かったが、高強度構造材として充分な圧縮強度を示した。
比較例1〜3の結果から、鋼繊維の引張強度が高いほど、鋼繊維の含有量が多いほど、コンクリート硬化体の曲げ強度及び曲げタフネスがより高くなることが示された。
載荷初期の荷重−CMOD曲線(図6左)において、鋼繊維として両端フック型鋼繊維を単独で用いた比較例1〜3では、荷重13〜15kN付近で試験体にひび割れが発生した際に数kNの荷重低下が見られる。一方で、両端フック型鋼繊維FHと直線型鋼繊維SHとを同量ずつ併用した実施例1では、同様の挙動はほとんど見られない。これは、直線型鋼繊維SHが両端フック型鋼繊維FHに比べて単位重量当たりの表面積が大きいのでセメントへの付着力が大きく、その結果、直線型鋼繊維SHが両端フック型鋼繊維FHよりも、載荷初期におけるひび割れ拡大に対して大きな抵抗性を示すことによるものと推察される。一方で、変位が大きくなると両端フック型鋼繊維FHの形状がひび割れ拡大に対して直線型鋼繊維SHよりも抵抗性を発揮するものと推察される。
2−1.コンクリート組成物の製造
表5に示す材料を用意し、表6に示す調合にて混合し、比較例11及び実施例11〜12の各コンクリート組成物を製造した。
試験体(コンクリート硬化体)として、比較例11及び実施例11〜12の各コンクリート組成物を用いて、φ15cm×30cmの円柱を打設した。温度20℃の湿潤状態にて硬化させ、硬化を確認して脱型した。脱型後、下記の養生(1)又は養生(2)を行った。養生(1)又は養生(2)の後、試験まで室温にて封緘養生とした。
試験体(コンクリート硬化体)を防耐火性能試験用加熱試験装置の炉内に置き、ISO834−1の標準炉内温度曲線(T=345log10(8t+1)+20、T:平均炉内温度(℃)、t:試験経過時間(分))に基づいて加熱した。加熱時間は、当初1時間を予定していたが、予備試験において養生(1)の試験体の爆裂が25分ほどで終了したことから、35分とした。
爆裂後の試験体を目視し、下記の5段階に分類した。
1:拘束鉄筋しか残っていない。
2:原型を留めていない。
3:爆裂面積100%。
4:爆裂している部分もある。
5:ほとんど爆裂していない。
爆裂前後の試験体の重量を重量計にて測定し、重量減少率(%)を算出した。
爆裂後の試験体において、45°ずつ回転した8方向(5.9cm刻み)を高さ方向5cmピッチでノギスにて測定し、爆裂深さ(mm)を求めた。
各試験の結果を表7に示す。
Claims (5)
- 水と、
セメントと、
細骨材と、
絶対容積が150L/m3〜300L/m3の粗骨材と、
変形部がある変形型鋼繊維であって平均長20mm〜50mmの変形型鋼繊維と、
変形部がない直線型鋼繊維であって平均長5mm〜20mmの直線型鋼繊維と、を含有し、
前記変形型鋼繊維と前記直線型鋼繊維との含有量比(変形型鋼繊維:直線型鋼繊維)が容量基準で1:0.5〜1:2であり、
ワラストナイト及びマイカを含有しない、
コンクリート組成物。 - 水と、
セメントと、
細骨材と、
絶対容積が150L/m3〜300L/m3の粗骨材と、
変形部がある変形型鋼繊維であって平均長25mm〜50mmの変形型鋼繊維と、
変形部がない直線型鋼繊維であって平均長5mm〜25mmの直線型鋼繊維と、を含有し、
前記変形型鋼繊維と前記直線型鋼繊維との含有量比(変形型鋼繊維:直線型鋼繊維)が容量基準で1:0.5〜1:2であり、
ワラストナイト及びマイカを含有しない、
コンクリート組成物。 - 前記変形型鋼繊維が、
直線部と前記直線部の両端部から前記直線部と角度を持つように折り曲げられた第1フック部と前記第1フック部の端部を互いに離れる方向へ折り曲げて前記直線部と平行とした第2フック部とを有する両端フック型鋼繊維である、請求項1又は請求項2に記載のコンクリート組成物。 - さらに有機繊維を含有する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコンクリート組成物。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコンクリート組成物の硬化物であるコンクリート硬化体。
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