JP6959584B2 - ガラス転動体 - Google Patents

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Description

本発明のガラス転動体は、例えば、ベアリングの内輪と外輪の間に位置する球形状のガラス転動体に関し、特に軽量、高強度で製造コストに優れる化学強化ガラスからなるガラス転動体に関する。
軸受装置等に組み込まれる転動体には、ステンレスが広く使用されている。ステンレス製の転動体は、加工し易く、安価に大量生産が可能であるというメリットを有する。その一方で、ステンレス製の転動体は、導電性を有するため、絶縁性が要求される用途(例えば、ファンモーターの軸受装置に組み込まれる転動体)には使用できないというデメリットを有する。
特開2009−190959号公報
絶縁性が要求される用途に使用し得る転動体として、窒化珪素等の非酸化物系セラミックが想定されるが、非酸化物系セラミックは、高価であり、また球形状に加工し難い(特許文献1参照)。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その技術的課題は、安価に作製可能であり、且つ加工性と絶縁性が高い転動体を創案することである。
本発明者は、種々の検討を行った結果、ガラス転動体を採択すると共に、このガラス転動体をイオン交換処理することにより、上記技術的課題を解決し得ることを見出し、本発明として提案するものである。即ち、本発明のガラス転動体は、直径の寸法公差が0.5%以内であり、表面にイオン交換による圧縮応力層を有することを特徴とする。ここで、「直径の寸法公差」は、平均直径に対する寸法公差であり、例えば、周知のマイクロメータにより測定可能である。
ガラスは、絶縁材料であり、更に成形性、加工性が良好である。よって、ガラス転動体は、直径の寸法公差が0.5%以内になるように容易、且つ安価に加工可能である。しかし、ガラスは、脆性材料であるため、軸受装置等に組み込まれる転動体に使用する場合に、高速回転、高摩擦、高荷重等の過酷な条件で破損する虞がある。そこで、本発明のガラス転動体は、表面にイオン交換による圧縮応力層を有している。つまり本発明のガラス転動体は、化学強化ガラスであることを特徴にしている。これにより、機械的強度が向上するため、過酷な条件で使用しても、十分な寿命を確保することができる。
また、本発明のガラス転動体は、表面が研磨面であることが好ましい。このようにすれば、ガラス転動体の直径の寸法公差を低減し易くなる。
また、本発明のガラス転動体は、表面が化学エッチング面であることが好ましい。このようにすれば、球形状に加工する際に表面に付いた研磨傷等を小さくしたり、消失させたりすることができる。結果として、過酷な条件で使用した時でも、ガラス転動体が破損し難くなる。
また、本発明のガラス転動体は、表面の表面粗さRaが3nm以下であることが好ましい。このようにすれば、過酷な条件で使用した時でも、ガラス転動体が破損し難くなる。ここで、「表面粗さRa」は、ガラス転動体を治具等で固定した状態で、JIS B0601:2001年に準拠した方法で測定することができる。
また、本発明のガラス転動体は、圧縮応力層の圧縮応力値CSが300MPa以上、且つ応力深さDOLが30μm以上であることが好ましい。
「CS」と「DOL」は以下のように測定する。ガラス転動体と同じ組成、同じ熱履歴を有するガラス板を用意する。次に、ガラス転動体と同じ条件で、ガラス板をイオン交換処理して、ガラス転動体と同じ表面組成プロファイルを有するガラス板を得る。表面組成プロファイルは、SEM−EDX(例えば日立ハイテクノロジーズ製S4300−SE、堀場製作所製EX−250)によるZAF法のスタンダードレス定量分析を用いることで測定することができる。なお、同じ組成であるガラス同士について、周知のアルキメデス法や重液法で測定した密度を同一とすることで熱履歴を揃えることができる。続いて、表面応力計(例えば、株式会社折原製作所製FSM−6000)によりガラス板の断面を観察し、観察される干渉縞の本数とその間隔から、ガラス板の表面応力層の圧縮応力値CSp、応力深さDOLpを算出する。最後に、得られたCSpをガラス転動体のCS、DOLpをガラス転動体のDOLとして評価する。
また、本発明のガラス転動体は、ガラス組成として、質量%で、SiO 45〜75%、Al 10〜30%、NaO 5〜25%を含有することが好ましい。このようにすれば、イオン交換性能が向上するため、ガラス転動体の機械的強度を高めることができる。
また、本発明のガラス転動体は、液相粘度が104.0dPa・s以上であることが好ましい。ここで、「液相粘度」とは、液相温度におけるガラスの粘度を指す。「液相温度」とは、標準篩30メッシュ(篩目開き500μm)を通過し、50メッシュ(篩目開き300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持した後、結晶が析出する温度を指す。このようにすれば、寸法精度が高いガラス転動体を成形し易くなる。
本発明のガラス転動体は、表面にイオン交換による圧縮応力層を有する。イオン交換により圧縮応力層を形成する方法として、ガラス転動体をイオン交換液に浸漬して、ガラス転動体の表面にイオン半径の大きいアルカリイオンを導入する方法が好ましく、特にKNO溶融塩中のKイオンとガラス転動体中のNa成分とをイオン交換して、ガラス転動体の表面に圧縮応力層を形成することが好ましい。これにより、ガラス転動体の機械的強度を短時間で高めることができる。
本発明のガラス転動体において、直径の寸法公差は0.5%以内であり、好ましくは0.1%以内、0.05%以内、0.02%以内、0.01%以内、特に0.005%以内である。また、直径の寸法公差は、好ましくは10μm以内、5μm以内、3μm以内、2μm以内、1μm以内、0.5μm以内、特に0.1μm以内である。直径の寸法公差が大き過ぎると、駆動動作等が不安定になり、転動体として使用困難になる。
本発明のガラス転動体において、表面が研磨面であることが好ましい。このようにすれば、直径の寸法公差を低減することができる。研磨工程は、イオン交換処理前及びイオン交換処理後に行うことが好ましい。これにより、機械的強度と寸法精度が高いガラス転動体を作製することが可能になる。なお、研磨処理は、ガラス転動体を回動させながら行うことが好ましい。このようにすれば、直径の寸法公差を低減し易くなる。
また、本発明のガラス転動体において、表面が化学エッチング面であることも好ましい。このようにすれば、表面傷が小さくなったり、消失したりするため、高速回転、高摩擦、高荷重等の過酷な条件で、ガラス転動体が破損し難くなる。化学エッチング処理は、ガラス転動体を回動又は揺動させながら行うことが好ましい。このようにすれば、直径の寸法公差の不当な上昇を防止することができる。なお、化学エッチング処理は、イオン交換処理前に行うことが好ましい。また化学エッチング液として、フッ酸含有水溶液を用いることが好ましい。
本発明のガラス転動体において、表面の表面粗さRaは、好ましくは3nm以下、1nm以下、0.5nm以下、0.4nm以下、0.3nm以下、特に0.2nm以下である。表面の表面粗さRaが大き過ぎると、高速回転、高摩擦、高荷重等の過酷な条件で、ガラス転動体が破損し易くなる。
本発明のガラス転動体は、ガラス組成として、質量%で、SiO 45〜75%、Al 10〜30%、NaO 5〜25%を含有することが好ましい。上記のように各成分の含有範囲を限定した理由を以下に説明する。なお、各成分の含有範囲の説明において、以下の%表示は、質量%を指す。
SiOは、ガラスのネットワークを形成する成分であり、その含有量は、好ましくは45〜75%、45〜70%、45〜65%、45〜63%、特に48〜61%である。SiOの含有量が多過ぎると、溶融性、成形性、熱膨張係数が低下し易くなる。一方、SiOの含有量が少な過ぎると、ガラス化し難くなり、また熱膨張係数が不当に高くなるため、耐熱衝撃性が低下し易くなる。
Alは、イオン交換性能、歪点、ヤング率を高める成分である。しかし、Alの含有量が多過ぎると、ガラスに失透結晶が析出し易くなって、所望の形状に成形し難くなる。また溶融性、熱膨張係数が低下し易くなる。よって、Alの好適な上限範囲は30%以下、28%以下、24%以下、23%以下、22%以下、21.5%以下、特に21%以下であり、好適な下限範囲は10%以上、12%以上、13%以上、15%以上、17%以上、特に18%以上である。
NaOは、イオン交換成分であると共に、溶融性や成形性を高める成分である。また耐失透性を改善する成分でもある。しかし、NaOの含有量が多過ぎると、熱膨張係数が不当に高くなるため、耐熱衝撃性が低下し易くなる。またガラス組成のバランスが崩れて、耐失透性が低下する虞がある。よって、NaOの含有量は、好ましくは5〜25%、10〜25%、11〜22%、12〜20%、13〜19%、特に14〜18%である。
上記成分以外にも、例えば、以下の成分を導入してもよい。
は、イオン交換性能を高める成分であり、特に応力深さDOLを増大させる成分である。上記の通り、イオン交換性能を高めるためには、Alの増量が有効であるが、Alの含有量が多過ぎると、耐失透性が低下し易くなる。よって、Alの増量には限界がある。しかし、Pを導入すると、Alを増量しても、ガラスが失透し難くなるため、Alの導入許容量を高めることができる。結果として、イオン交換性能を飛躍的に高めることができる。一方、Pの含有量が多く過ぎると、ガラスが分相したり、耐水性や耐失透性が低下し易くなる。以上の点を踏まえると、Pの好適な上限範囲は10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、特に6%以下であり、好適な下限範囲は0.1%以上、0.5%以上、1%以上、2%以上、3%以上、特に4%以上である。
は、液相温度、高温粘度、密度を低下させる成分であると共に、イオン交換性能、特に圧縮応力値CSを高める成分であるが、その含有量が多過ぎると、イオン交換によって表面にヤケが発生したり、耐水性、液相粘度、応力深さDOLが低下する虞がある。よって、Bの含有量は、好ましくは0〜6%、0〜4%、0〜3%、0〜2%、特に0〜1%未満である。
LiOは、イオン交換成分であると共に、高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高める成分である。更にヤング率を高める成分である。しかし、LiOの含有量が多過ぎると、液相粘度が低下して、ガラスが失透し易くなる。また低温粘性が低下し過ぎて、イオン交換処理の際に応力緩和が生じ易くなり、かえって圧縮応力値CSが低下する虞がある。よって、LiOの含有量は、好ましくは0〜10%、0〜8%、0〜5%、0〜3%未満、0〜2%、0〜1%未満、0〜0.1%未満、特に0〜0.01%未満である。
Oは、イオン交換を促進する成分であり、特にアルカリ金属酸化物の中では応力深さDOLを増大させる効果が高い成分である。また高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、耐失透性を改善する成分である。しかし、KOの含有量が多過ぎると、熱膨張係数が不当に高くなり、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料と熱膨張係数が整合し難くなる。更に歪点が低下し過ぎたり、ガラス組成のバランスが崩れて、逆に耐失透性が低下する虞がある。KOの好適な上限範囲は10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、特に6%以下であり、好適な下限範囲は0%以上、0.5%以上、1%以上、2%以上、3%以上、特に4%以上である。
LiO+NaO+KOの好適な上限範囲は30%以下、25%以下、特に22%以下であり、好適な下限範囲は8%以上、10%以上、13%以上、特に15%以上である。LiO+NaO+KOの含有量が多過ぎると、耐失透性が低下したり、熱膨張係数が不当に高くなって、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料と熱膨張係数が整合し難くなる。一方、LiO+NaO+KOの含有量が少な過ぎると、イオン交換性能や溶融性が低下し易くなる。なお、「LiO+NaO+KO」は、LiO、NaO及びKOの合量である。
モル比KO/NaOは、好ましくは0〜1、0〜0.8、0.05〜0.7、0.1〜0.5、0.15〜0.4、0.15〜0.3、特に0.15〜0.25である。このようにすれば、短時間で圧縮応力値CSと応力深さDOLが大きくなり易い。なお、「KO/NaO」は、KOの含有量をNaOの含有量で割った値である。
MgO+CaO+SrO+BaOの含有量は、好ましくは0〜15%、0〜9%、0〜6%、特に0〜5%である。MgO+CaO+SrO+BaOの含有量が多過ぎると、密度や熱膨張係数が不当に高くなったり、耐失透性やイオン交換性能が低下し易くなる。なお、「MgO+CaO+SrO+BaO」は、MgO、CaO、SrO及びBaOの合量である。
MgOとCaOは、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める成分であり、アルカリ土類金属酸化物の中では、イオン交換性能を高める効果が大きい成分である。しかし、MgOとCaOの含有量が多くなると、密度や熱膨張係数が高くなったり、ガラスが失透し易くなる。よって、MgOの含有量は、好ましくは10%以下、8%以下、6%以下、5%以下、特に4%以下である。CaOの含有量は、好ましくは8%以下、6%以下、4%以下、2%以下、特に1%未満である。
SrOとBaOは、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める成分である。しかし、SrOとBaOの含有量が多くなると、密度や熱膨張係数が高くなったり、イオン交換性能が低下し易くなる。よって、SrOの含有量は、好ましくは3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、特に0.1%未満である。BaOの含有量は、好ましくは3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、特に0.1%未満である。
質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(LiO+NaO+KO)は、耐失透性を高めるために、好ましくは0.5以下、0.4以下、特に0.3以下である。なお、「(MgO+CaO+SrO+BaO)/(LiO+NaO+KO)」は、MgO、CaO、SrO及びBaOの合量をLiO、NaO及びKOの合量で割った値である。
ZnOは、イオン交換性能を高める成分である。また低温粘性を低下させずに、高温粘性を低下させる成分である。しかし、Pの存在下でZnOを増量すると、ガラスが分相したり、失透し易くなる。よって、ZnOの含有量は、好ましくは8%以下、4%以下、1%以下、0.1%以下、特に0.01%以下である。
ZrOは、イオン交換性能、ヤング率、歪点を高める成分であり、高温粘性を低下させる成分である。しかし、ZrOの含有量が多くなると、耐失透性が低下し易くなる。よって、ZrOの含有量は、好ましくは0〜10%、0〜5%、0〜3%、0〜1%未満、0〜0.4%、特に0〜0.1%未満である。
TiOは、イオン交換性能を高める成分であり、高温粘性を低下させる成分である。しかし、TiOの含有量が多くなると、ガラスが着色したり、失透し易くなる。特に溶融雰囲気や原料不純物により、透過率が変動し易くなる。よって、TiOの含有量は、好ましくは0〜4%、0〜1%未満、0〜0.1%未満、特に0〜0.01%未満である。
SnOは、イオン交換性能、特に圧縮応力値CSを高める成分である。しかし、SnOの含有量が多くなると、SnOに起因する失透が発生したり、ガラスが着色し易くなる。よって、SnOの含有量は、好ましくは0〜3%、0.01〜2%、0.05〜1%、特に0.1〜0.5%である。
清澄剤として、As、Sb、CeO、F、SO、Clの群から選択された一種又は二種以上を含有させてもよい。但し、環境に対する配慮から、AsとSbを添加しないことが好ましく、AsとSbの含有量は、それぞれ0.1%未満、特に0.01%未満が好ましい。CeOの含有量は、透過率を高めるために、0.1%未満、特に0.01%未満が好ましい。Fの含有量は、低温粘性の低下による応力緩和を抑制するために、0.1%未満、特に0.01%未満が好ましい。
CoO、NiO等の遷移金属酸化物は、ガラスを着色させる成分である。よって遷移金属酸化物の含有量は、好ましくは0.5%以下、0.1%以下、特に0.05%以下である。
Nb、La等の希土類酸化物は、ヤング率を高める成分である。しかし、希土類酸化物の含有量が多くなると、原料コストが高騰し、耐失透性が低下し易くなる。よって、希土類酸化物の含有量は、好ましくは3%以下、2%以下、1%未満、0.5%以下、特に0.1%以下である。
PbOとBiの含有量は、環境に対する配慮から、それぞれ0.1%未満が好ましい。
本発明のガラス転動体は、表面にイオン交換による圧縮応力層を有する。圧縮応力層の圧縮応力値CSは、好ましくは300MPa以上、600MPa以上、800MPa以上、900MPa以上、1000MPa以上、特に1100MPa以上である。圧縮応力値CSが大きい程、ガラス転動体の機械的強度が高くなる。しかし、圧縮応力値CSが大き過ぎると、ガラス転動体に内在する引っ張り応力が極端に高くなる虞がある。よって、圧縮応力層の圧縮応力値CSは、好ましくは2500MPa以下である。なお、イオン交換時間を短くしたり、イオン交換温度を下げると、圧縮応力値CSを大きくすることができる。
応力深さDOLは、好ましくは30μm以上、40μm以上、50μm以上、60μm以上、特に70μm以上である。応力深さDOLが大きい程、高速回転時の摩耗や異物により、ガラス転動体の表面に深い傷が付いても、ガラス転動体が割れ難くなる。一方、応力深さDOLが大き過ぎると、ガラス転動体に内在する引っ張り応力が極端に高くなる虞がある。よって、応力深さDOLは、好ましくは500μm以下、300μm以下、200μm以下、特に150μm以下である。なお、イオン交換時間を長くしたり、イオン交換温度を高めると、応力深さDOLを大きくすることができる。
本発明のガラス転動体において、内部の引っ張り応力値CTは、好ましくは200MPa以下、150MPa以下、100MPa以下、特に50MPa以下である。なお、「内部の引っ張り応力値CT」は、下記の数式1により算出した値を指す。内部の引っ張り応力値CTが小さい程、内部欠陥によってガラス転動体が破損し難くなるが、内部の引っ張り応力値CTが極端に小さくなると、圧縮応力値CSや応力深さDOLが低下して、ガラス転動体の機械的強度が低下してしまう。よって、内部の引っ張り応力値CTは、好ましくは1MPa以上、2MPa以上、3MPa以上、5MPa以上、10MPa以上、特に15MPa以上である。
〔数1〕
CT = CS×DOL/(t−2×DOL)
t:直径(板厚)
CT:内部の引っ張り応力値
CS:圧縮応力値
DOL:応力深さ
30〜380℃の温度範囲における熱膨張係数は、好ましくは70×10−7〜110×10−7/℃、75×10−7〜110×10−7/℃、80×10−7〜110×10−7/℃、特に85×10−7〜110×10−7/℃である。上記のように熱膨張係数を規制すれば、高速回転時に発生する熱により周辺の金属部材が膨張したとしても、適正に駆動させることができる。ここで、「熱膨張係数」とは、30〜380℃の温度範囲において、ディラトメーターで測定した平均値である。
歪点は、好ましくは520℃以上、550℃以上、560℃以上、特に570℃以上である。歪点が高い程、耐熱性が向上する。また歪点が高いと、イオン交換処理時に応力緩和が生じ難くなるため、高い圧縮応力値CSを確保し易くなる。
高温粘度102.5dPa・sに相当する温度は、好ましくは1650℃以下、1600℃以下、1580℃以下、1550℃以下、1540℃以下、特に1530℃以下である。高温粘度102.5dPa・sに相当する温度が低い程、低温でガラスを溶融することができる。よって、高温粘度102.5dPa・sに相当する温度が低い程、溶融窯等のガラス製造設備への負担が小さくなると共に、ガラス転動体の泡品位を高めることができる。
液相温度は、好ましくは1200℃以下、1150℃以下、1130℃以下、1110℃以下、1090℃以下、特に1070℃以下である。液相温度が高過ぎると、球形状に成形し難くなる。
液相粘度は、好ましくは104.0dPa・s以上、104.3dPa・s以上、104.5dPa・s以上、105.0dPa・s以上、特に105.4dPa・s以上である。液相粘度が低過ぎると、球形状に成形し難くなる。なお、液相温度が1200℃以下であり、且つ液相粘度が104.0dPa・s以上であれば、マーブル成形法等で球形状に成形可能である。
本発明のガラス転動体において、直径は、好ましくは100mm以下、80mm以下、50mm以下、特に30mm以下であり、また好ましくは1mm以上、2mm以上、4mm以上、特に5mm以上である。このようにすれば、軸受装置等に組み込まれる転動体に好適になる。
本発明のガラス転動体は、例えば、以下のようにして作製することができる。まず所望のガラス組成になるように調合したガラスバッチを連続溶融炉に投入し、1500〜1600℃で加熱溶融して、溶融ガラスを得た後、清澄容器、攪拌容器を経由して、成形装置に供給した上で球形状に成形し、徐冷する。次に、得られたガラス転動体の表面を回転させながら研磨処理して、直径の寸法公差を低下させる。続いて、ガラス転動体をイオン交換溶液に浸漬して、表面に圧縮応力層を形成する。
成形方法として、種々の成形方法を採択することができる。その中でも、マーブル成形法と液滴成形法を採択することが好ましい。またプレス法を採択することも好ましい。このようにすれば、寸法精度が高いガラス転動体を成形し易くなる。結果として、表面の研磨が少量でも、ガラス転動体の直径の寸法公差を低減することができる。
イオン交換処理前に、機械的強度を高めるために、ガラス転動体の表面を化学エッチングする工程を設けてもよい。化学エッチングは、ガラス転動体を回動又は揺動させながら行うことが好ましい。このようにすれば、ガラス転動体の表層のエッチング深さが均一化されるため、直径の寸法公差を低減することができる。
イオン交換処理は、例えば360〜550℃の硝酸カリウム溶融塩中にガラス転動体を1〜100時間浸漬することによって行うことができる。生産効率の観点から、複数のガラス転動体を同時にイオン交換処理することが好ましく、その場合、ガラス転動体同士が接触しないように、ガラス転動体の直径よりもメッシュ幅が小さい金属製治具等に複数のガラス転動体を等間隔に配列し、この治具を積層した状態でイオン交換処理することがより好ましい。
イオン交換処理は、ガラス転動体を回動又は揺動させながら行うことが好ましい。このようにすれば、ガラス転動体の表層のガラス組成が均一化されるため、直径の寸法公差を低減することができる。
イオン交換処理は、複数回行ってもよい。イオン交換処理を複数回行うと、深さ方向のKイオン濃度の分布曲線を屈曲させることができ、圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを増大させつつ、内部に蓄積される引っ張り応力の総量を低減することができる。
イオン交換処理を2回行う場合、イオン交換処理の間に熱処理工程を設けてもよい。このようにすれば、同一の硝酸カリウム溶融塩により、深さ方向のKイオン濃度の分布曲線を屈曲させることができる。更に一回目のイオン交換処理の時間を短縮することができる。
イオン交換処理後に、直径の寸法公差を低減するために、ガラス転動体の表面を研磨する研磨工程を設けてもよい。
実施例に基づいて、本発明を説明する。但し、本発明は、以下の実施例に何ら限定されない。以下の実施例は、単なる例示である。
表1は、本発明の実施例(No.1〜5)のガラス組成と特性を示している。
Figure 0006959584
次のようにして、表1に記載の各試料を作製した。まず、表中のガラス組成となるように、ガラス原料を調合し、白金容器を用いて1580℃で8時間溶融した。その後、溶融ガラスをカーボン板の上に流し出して板状に成形して、ガラス板を得た。また、別途、溶融ガラスをマーブル成形法で球形状に成形した後、回動させながら表面を研磨加工して、表中に示す寸法のガラス転動体を得た。ガラス板とガラス転動体は、同じ熱処理条件でアニールされており、熱履歴が同一になっている。各ガラス板及びガラス転動体について、種々の特性を評価した。
密度は、周知のアルキメデス法によって測定した値である。
歪点Ps、徐冷点Taは、ASTM C336の方法によって測定した値である。
軟化点Tsは、ASTM C338の方法によって測定した値である。
ガラスの粘度104.0dPa・s、103.0dPa・s、102.5dPa・sに相当する温度は、白金球引き上げ法によって測定した値である。
熱膨張係数は、30〜380℃の温度範囲において、ディラトメーターで測定した平均値である。
液相温度TLは、標準篩30メッシュ(篩目開き500μm)を通過し、50メッシュ(篩目開き300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持して、結晶の析出する温度を測定した値である。
液相粘度logηTLは、液相温度における各ガラスの粘度を示している。
続いて、各ガラス板の両表面に光学研磨を施した後、イオン交換処理を行った。イオン交換処理は440℃の硝酸カリウム溶融塩中に各ガラス板を6時間浸漬することで行った。同様にして、各ガラス転動体についても、回動させながら上記イオン交換処理を行った。イオン交換処理後、各ガラス板の表面を洗浄し、表面応力計(株式会社折原製作所製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から圧縮応力層の圧縮応力値と応力深さを算出した。算出に当たり、各ガラス板の屈折率を1.52、光学弾性定数を28[(nm/cm)/MPa]とした。ガラス板とガラス転動体のガラス組成、熱履歴及びイオン交換条件が同一であるため、ガラス板の圧縮応力値をガラス転動体の圧縮応力値CSとし、ガラス板の応力深さをガラス転動体の応力深さDOLとした。
なお、ガラス転動体の表層のガラス組成は、イオン交換処理の前後で微視的に変動するものの、ガラス転動体全体として見た場合、ガラス組成の変動は極めて小さい。
直径とその寸法公差は、各ガラス転動体についてマイクロメータを用いて測定した値である。
表1から分かるように、試料No.1〜5は、直径の寸法公差が良好であり、圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLが大きいため、軸受装置等に組み込まれる転動体として好適であるものと考えられる。

Claims (8)

  1. ガラス組成として、質量%で、SnO 0.1〜3.0%を含有し、且つ、直径の寸法公差が0.5%以内であり、表面にイオン交換による圧縮応力層を有することを特徴とするガラス転動体。
  2. 表面が研磨面であることを特徴とする請求項1に記載のガラス転動体。
  3. 表面が化学エッチング面であることを特徴とする請求項1に記載のガラス転動体。
  4. 表面の表面粗さRaが3nm以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のガラス転動体。
  5. 圧縮応力層の圧縮応力値CSが300MPa以上、且つ応力深さDOLが30μm以上であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のガラス転動体。
  6. ガラス組成として、質量%で、SiO 45〜75%、Al 10〜30%、NaO 5〜25%を含有することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のガラス転動体。
  7. 液相粘度が104.0dPa・s以上であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のガラス転動体。
  8. ガラス組成として、質量%で、P 0.1〜10%を含有することを特徴とする 請求項1〜7の何れかに記載のガラス転動体。
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