JP6959160B2 - Snの浸出方法およびSnの製造方法 - Google Patents

Snの浸出方法およびSnの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6959160B2
JP6959160B2 JP2018017246A JP2018017246A JP6959160B2 JP 6959160 B2 JP6959160 B2 JP 6959160B2 JP 2018017246 A JP2018017246 A JP 2018017246A JP 2018017246 A JP2018017246 A JP 2018017246A JP 6959160 B2 JP6959160 B2 JP 6959160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leaching
leachate
concentration
scum
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018017246A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019131877A (ja
Inventor
拓也 横田
瑛基 小野
琢真 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JX Nippon Mining and Metals Corp
Original Assignee
JX Nippon Mining and Metals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JX Nippon Mining and Metals Corp filed Critical JX Nippon Mining and Metals Corp
Priority to JP2018017246A priority Critical patent/JP6959160B2/ja
Publication of JP2019131877A publication Critical patent/JP2019131877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6959160B2 publication Critical patent/JP6959160B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Description

本発明は、Snの浸出方法およびSnの製造方法に関する。
例えば、銅製錬などで発生する鉛(Pb)滓などの鉛原料から製品Pbを製造する鉛製錬において、Pbを含有する錫(Sn)スカムが発生する。Snスカムを浸出工程に供すると、浸出液にSnが溶出する。得られた浸出後液に対して電解採取を行うことで、製品Snを製造することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−234356号公報
しかしながら、Snの浸出工程において、一旦溶出したSnがPbとともに複合酸化物を形成し、沈殿するおそれがある。この場合、Snの浸出率が低下するおそれがある。
本発明は上記の課題に鑑み、Snの浸出率低下を抑制することができるSnの浸出方法およびSnの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るSnの浸出方法は、Pbを含むSnスカムに対し、浸出液を用いてSnを浸出するSn浸出工程と、前記Sn浸出工程における前記浸出液中のSn濃度が最大となった時点から1.5時間以内に前記浸出液に対して固液分離を行う固液分離工程と、を含むことを特徴とする。
前記Sn濃度が最大となった時点の前記浸出液中のSnイオン濃度が45g/L〜75g/Lで、Pbイオン濃度が3g/L〜15g/Lであってもよい。
前記Sn浸出工程において、前記浸出液を撹拌してもよい。前記Sn浸出工程で生じる浸出残渣を鉛電気炉または炭酸化工程に供給してもよい。前記Snスカムは、前記鉛電気炉で得られた粗鉛にソーダ処理を行うことで得られるものであってもよい。
本発明に係るSnの製造方法は、上記のSnの浸出方法によって得られた浸出後液に対して電解採取することで、Snを析出させることを特徴とする。
本発明によれば、Snの浸出率低下を抑制することができるSnの浸出方法およびSnの製造方法を提供することができる。
SnおよびPbを製造する工程の一例について説明する図である。 実施例の測定結果を示す図である。 実施例の測定結果を示す図である。 比較例の測定結果を示す図である。 比較例の測定結果を示す図である。
以下、本発明を実施するための実施形態について説明する。
図1は、製品Snおよび製品Pbを製造する製造工程の一例について説明する図である。図1で例示するように、銅製錬工程、銅電解工程などで発生する鉛滓、キレート中和滓、排バッテリー等の鉛原料に対して脱銅および炭酸化が行われる。脱銅および炭酸化によって得られた炭酸鉛は、Pb原料としてPb電気炉に投入される。炭酸鉛は、Pb電気炉で800℃〜900℃で溶融することによって、粗Pbメタルとスラグとに分離する。
粗Pbメタルには、不純物としてSnが含まれている。そこで、冷却した粗Pbメタルは、ハリス炉に投入される。ハリス炉では、粗Pbメタルがソーダ処理される。ソーダ処理とは、500℃程度に加熱して溶融した粗Pbメタルに、例えば苛性ソーダを添加し、さらに場合により追加の苛性ソーダおよび硝酸ソーダを添加して、Snをソーダ塩(NaSnCO)化して、溶湯表面において固形化させる処理のことである。固形化したSnのソーダ塩は、一般にSnスカムと呼ばれる。Snスカムは、一例として、乾燥した状態で、Snを10mass%〜30mass%含み、Pbを5.0mass%〜20mass%含み、Sbを2mass%〜15mass%含み、Cuを0.5mass%〜5.0mass%含み、Asを1.0mass%〜10mass%含み、Biを0.5mass%〜7.0mass%含む。
Snスカムは、Sn製造用のSn原料として利用される。具体的には、Snスカムは、Snを浸出するSn浸出工程に供される。得られた浸出後液は、電解採取工程に供され、製品Snが製造される。Sn浸出工程の浸出残渣は、鉛電気炉または炭酸化工程に繰り返される。一方、ハリス炉で粗Pbメタルをソーダ処理することによって、Pbメタルが得られる。このPbメタルは、電解精製工程に供され、製品Pbが製造される。
Sn浸出工程においては、Snスカムが純水などの浸出液に投入され、当該浸出液に対して加温および攪拌が行われる。Snスカムは、ハリス炉でソーダ処理を行った際に発生するものであるため、純水で浸出した溶液は、アルカリ性を示す。Snは、アルカリ性を示す浸出液中にSnイオンとして溶出する。浸出液のNaOH濃度は、70g/L〜80g/であることが好ましい。浸出液のNaOH濃度が70g/L未満であれば、NaOHなどのアルカリを追加してもよい。また、浸出液のNaOH濃度が低くなることが予想される場合には、浸出液として、純水ではなくNaOH溶液などを用いてもよい。
また、Snスカムには、Pbも含まれるため、浸出液中にPbイオンが溶出する。このまま加温および攪拌が継続されると、浸出液中において、SnイオンとPbイオンとが共存することになる。SnイオンとPbイオンとが共存する浸出液において、固形分が存在すると、当該固形分を核としてSnおよびPbの複合酸化物が形成されて沈殿する。すなわち、一旦溶出したSnが沈殿することになるため、浸出率が低下してしまう。Sn浸出工程の残渣は、鉛電気炉または炭酸化工程に繰り返されるため、鉛電気炉に対するSnの繰り返し量が増え、処理コストおよびSnのスラグロスが大きくなるおそれがある。
そこで、本実施形態においては、浸出工程開始後、ある程度の浸出が進行した後に、固液分離を行う。それにより、SnおよびPbの複合酸化物形成のための核となる固形分が浸出液から除去されるため、SnおよびPbの複合酸化物の形成が抑制される。なお、浸出工程開始後の短時間後に固液分離を行うと、Snの浸出が十分でない場合がある。
そこで、Snの浸出が終了してからの時間に上限を設ける。Snの浸出が終了する時点は、浸出液中のSn濃度が最大となった時点とする。具体的には、事前に浸出対象のSnスカムのSn浸出のビーカー試験を行い、Snを溶かしきった時点の濃度を確認しておく。実操業のSn浸出工程において、Sn濃度を確認し、Sn濃度が当該確認された濃度の95%以上になれば、その時点が最大濃度の時点と判断してもよい。本実施形態においては、Snの浸出が終了してから1.5時間以内に固液分離を行う。この場合、SnおよびPbの複合酸化物の形成が抑制される。Snの浸出が終了してから1.0時間以内に固液分離を行うことが好ましく、Snの浸出が終了した直後に固液分離を行うことがより好ましい。
または、浸出工程開始後の時間に下限を設けて固液分離を行ってもよい。一方、浸出工程開始後の長時間後に固液分離を行うと、SnおよびPbの複合酸化物の形成が進行してしまう場合がある。そこで、浸出工程開始後の時間に上限を設ける。本実施形態においては、浸出工程開始後の1時間以上、3時間以内に固液分離を行う。それにより、Snを十分に浸出したうえでSnおよびPbの複合酸化物の形成を抑制することができる。なお、浸出工程開始時点は、Snスカムを浸出液に投入した時点である。この手法では、Sn濃度を都度確認しなくてもよく、時間管理だけでよいため、労力がかからない。
なお、核となる固形分は、浸出工程においてSnスカムから溶出しない固形分であって、例えばSnおよびPbの複合酸化物(例えば、PbSnO、PbSn)などである。この固形分が存在することで、SnおよびPbが結晶成長することで、SnおよびPbの複合酸化物が大きくなり、沈殿することになる。核となる固形分の大きさは、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、粉から砂程度である。
また、一例として、浸出液中のSnイオン濃度が45g/L〜75g/L、Pbイオン濃度が3g/L〜15g/L、NaOH濃度が50g/L〜90g/L、液温が40℃〜70℃の場合に固液分離を行うことで、浸出液中にSnイオンを多く存在させたうえでSnおよびPbの複合酸化物の形成を抑制することができる。
(実施例)
実施形態に従って、Snスカムに対してSn浸出工程を行った。用いたSnスカムの組成を表1に示す。なお、各成分濃度は、Snスカムを乾燥させた場合の濃度である。
Figure 0006959160
このSnスカム60gに対して純水を200ml加え、65℃で攪拌し、1.5時間後に固液分離を行った。固液分離後のろ液に対して、65℃で攪拌を継続した。その後、金属イオン濃度をICPで分析した。その結果を図2Aおよび図2Bに示す。
(比較例)
比較例においては、固液分離を行わなかった他は、実施例と同様の条件とした。ICP分析の結果を図3Aおよび図3Bに示す。
(分析)
図3Aおよび図3Bに示すように、比較例では、浸出工程開始後3時間を超えたあたりから、Snイオン濃度が低下し、浸出工程開始後24時間でのSn浸出率は79%となった。これに対して、図2Aおよび図2Bに示すように、実施例では、攪拌を継続してもSnイオン濃度の低下は見られなかった。浸出工程開始後24時間でのSn浸出率は、92%となり、比較例よりも大幅に大きくなった。これは、浸出工程開始後、1時間以上3時間以内に固液分離を行ったことで、固形分を核とするSnイオンおよびPbイオンの複合酸化物の形成が抑制されたからであると考えられる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (6)

  1. Pbを含むSnスカムに対し、浸出液を用いてSnを浸出するSn浸出工程と、
    前記Sn浸出工程における前記浸出液中のSn濃度が最大となった時点から1.5時間以内に前記浸出液に対して固液分離を行う固液分離工程と、を含むことを特徴とするSnの浸出方法。
  2. 前記Sn濃度が最大となった時点の前記浸出液中のSnイオン濃度が45g/L〜75g/Lで、Pbイオン濃度が3g/L〜15g/Lであることを特徴とする請求項1に記載のSnの浸出方法。
  3. 前記Sn浸出工程において、前記浸出液を撹拌することを特徴とする請求項1または2に記載のSnの浸出方法。
  4. 前記Sn浸出工程で生じる浸出残渣を鉛電気炉または炭酸化工程に供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のSnの浸出方法。
  5. 前記Snスカムは、前記鉛電気炉で得られた粗鉛にソーダ処理を行うことで得られるものであることを特徴とする請求項4記載のSnの浸出方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のSn浸出方法によって得られた浸出後液に対して電解採取することで、Snを析出させることを特徴とするSnの製造方法。
JP2018017246A 2018-02-02 2018-02-02 Snの浸出方法およびSnの製造方法 Active JP6959160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018017246A JP6959160B2 (ja) 2018-02-02 2018-02-02 Snの浸出方法およびSnの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018017246A JP6959160B2 (ja) 2018-02-02 2018-02-02 Snの浸出方法およびSnの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019131877A JP2019131877A (ja) 2019-08-08
JP6959160B2 true JP6959160B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=67547243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018017246A Active JP6959160B2 (ja) 2018-02-02 2018-02-02 Snの浸出方法およびSnの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6959160B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4876221B2 (ja) * 2005-05-18 2012-02-15 Dowaメタルマイン株式会社 金属回収方法
JP5160163B2 (ja) * 2007-08-02 2013-03-13 Dowaメタルマイン株式会社 錫の回収方法
JP5507310B2 (ja) * 2010-03-31 2014-05-28 三井金属鉱業株式会社 有価金属の製造方法
JP5981821B2 (ja) * 2012-09-26 2016-08-31 Dowaメタルマイン株式会社 錫の回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019131877A (ja) 2019-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022529477A (ja) リチウム電池正極用の前駆体化合物を調製する方法
CN102634666A (zh) 一种从新鲜高砷铅阳极泥中氧压脱砷的方法
JP2008081799A (ja) 鉛の回収方法
JP2013139595A (ja) 鉛製錬由来の銅含有不純物塊からの有価物の回収方法
JP2020158819A (ja) 水酸化ニッケルの精製方法
CN105349792B (zh) 一种黄铜炉渣回收再利用工艺
CN106222421A (zh) 一种金泥的处理方法
JP5507310B2 (ja) 有価金属の製造方法
CN106834705A (zh) 一种火法炼铜白烟尘资源综合利用的方法
JP2010138490A (ja) 亜鉛の回収方法等
JP6959160B2 (ja) Snの浸出方法およびSnの製造方法
CN104004917A (zh) 从废杂铜阳极泥中回收铅锡合金的方法
CN105399132B (zh) 一种用黄铜炉渣和含锌烟道灰制备碱式氯化铜及碱式氯化锌的工艺
JPS6319576B2 (ja)
JP5423592B2 (ja) 低塩素硫酸ニッケル/コバルト溶液の製造方法
CN104726718A (zh) 一种碱熔分离阳极泥/分银渣全湿法生产高纯三氧化二钪的方法
JP6959169B2 (ja) Snの除去方法およびPbの製造方法
JP7365846B2 (ja) 高純度硫酸コバルト溶液の製造方法及び、硫酸コバルトの製造方法
JP2013234356A (ja) 高不純物含有鉛滓を原料とする鉛の乾式製錬方法
JP6869053B2 (ja) アンチモンの回収方法
US2365177A (en) Process for refining lead or lead alloys
CN103966449B (zh) 一种从铜阳极泥分银渣制备铅锡合金的方法
JPS6134495B2 (ja)
KR101486668B1 (ko) 주석함유폐기물에서 습식추출로 주석금속을 98%이상 회수분리하는 방법
JP2019085618A (ja) アンチモンの回収方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211007

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6959160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151