JP6958288B2 - 赤外分光光度計及び窓部材の保管方法 - Google Patents

赤外分光光度計及び窓部材の保管方法 Download PDF

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Description

本発明は、試料室内の試料に赤外光を照射し、試料からの光を検出器で検出する赤外分光光度計、及び、赤外分光光度計における窓部材の保管方法に関するものである。
赤外分光光度計の一例であるフーリエ変換型赤外分光光度計(FTIR)には、試料を設置するための試料室が備えられており、当該試料室内の試料に対して赤外光が照射される。そして、試料からの透過光又は反射光を検出器で検出し、その検出信号に基づいて演算を行うことによりスペクトルを得ることができる。
試料室内の試料に照射する赤外光は、移動鏡、固定鏡及びビームスプリッタなどを用いて干渉光とされた上で、窓部材を透過して試料室内に出射される。移動鏡、固定鏡及びビームスプリッタなどの光学部品は、ハウジング内に形成された空間(干渉計室)に配置されている。また、ハウジング内には区画壁が設けられており、この区画壁により試料室と干渉計室とが区画されている。
窓部材は、区画壁に形成された開口に取り付けられ、干渉計室で生成された干渉光を試料室へと透過させる。従来はネジ式で窓部材を装置に取り付ける構成が一般的である。窓部材の材料としては、安価で赤外光透過率が高い臭化カリウム(KBr)が用いられることが多い。この臭化カリウムは、潮解性が高く、周囲環境の湿度によっては容易に潮解してしまうという特性を有している(例えば、下記特許文献1参照)。
上記のような窓部材の潮解を回避するために、例えば、装置が配置されている空間に対し常に空調を行ったり、窓部材が潮解したら捨てるといった運用がなされてきた。しかしながら、そのような運用では電気代や窓部材のコストが高くなってしまう。そこで、装置を使用しないときには窓部材を装置から取り外して低湿度環境で保管するといった運用がなされている。
上記の臭化カリウムのような潮解性が高い窓部材の取外しを行う際に、ユーザが手で触れると手の湿度で潮解してしまう。また、臭化カリウムのその他の特性として、毒性があるため手で触れると危険であるとともに、装置に固く取り付けられているため、取り外す際に大きな力が必要であるといった点が挙げられる。このような理由から、一般に窓部材の取り付けや取り外しには専用のツールが用いられている。また、透過波長が異なる窓部材に変更する場合にも、専用のツールを用いて窓部材の取り外しと取り付けが行われる。
装置を使用しないときには、上記のような専用のツールを用いて窓部材を装置から取り外すとともに、窓部材を取り外した後の区画壁の開口には蓋部材を取り付ける。蓋部材を開口に取り付けて干渉計室内に吸湿機構を設けることにより、干渉計室が乾燥気密状態に保たれるため、窓部材と同じく潮解性の高い材料で形成された光学部品(例えばビームスプリッタなど)の劣化を防止することができる。
特開2010−237168号公報
しかしながら、装置を使用しないときに窓部材を装置から取り外し、装置を使用する際に再度取り付けるといった作業は、非常に煩雑である。その理由の1つとして、窓部材を着脱するための専用のツールを用いて、装置にネジ式で取り付けられた窓部材を着脱するような構成になっている点などが挙げられる。また、ネジ式で窓部材を装置に着脱するような構成では、窓部材を回転させすぎて、窓部材が破損するおそれがある。さらに、装置から取り外した窓部材を保管するための低湿度環境を準備しなければならない。そのため、窓部材を低湿度環境で容易に保管することができないという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、窓部材を低湿度環境で容易に保管することができる赤外分光光度計及び窓部材の保管方法を提供することを目的とする。また、本発明は、窓部材の保管及び着脱が容易な赤外分光光度計を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る赤外分光光度計は、試料室内の試料に赤外光を照射し、試料からの光を検出器で検出する赤外分光光度計であって、ハウジングと、窓部材と、蓋部材とを備える。前記ハウジングは、前記試料室の壁面を構成する区画壁を有し、前記区画壁に対して前記試料室側とは反対側に、光学部品が配置される干渉計室が形成されている。前記窓部材は、前記区画壁に形成された開口に対して着脱可能であり、前記試料室と前記干渉計室との間で光を透過させる。前記蓋部材は、前記窓部材に対して着脱可能であり、空間が内部に形成されている。前記開口に取り付けられた前記窓部材に対して前記試料室側から前記蓋部材が係合することにより、前記窓部材の前記試料室側が前記蓋部材で覆われ、前記空間が略気密状態になる。
このような構成によれば、開口に取り付けられた窓部材に対して試料室側から蓋部材を係合させることにより、窓部材の試料室側を蓋部材で覆うことができる。この状態では、蓋部材の内部に形成された空間が略気密状態になるため、その空間に吸湿剤を収容しておけば、窓部材が周囲環境の湿度によって劣化するのを防止することができる。したがって、窓部材を取り外すことなく、低湿度環境で容易に保管することができる。
(2)前記窓部材は、前記蓋部材に取り付けられた状態で、当該蓋部材を用いて前記開口に固定され、固定後に前記蓋部材が前記窓部材から取り外されてもよい。
このような構成によれば、蓋部材を用いて窓部材を開口に固定することができる。すなわち、窓部材を保管する際には蓋部材で窓部材を覆うことができる一方で、窓部材を着脱する際には蓋部材を用いて窓部材を着脱することができる。したがって、窓部材の保管及び着脱が容易である。また、窓部材を着脱するための専用のツールを別途準備する必要がなくなる。
(3)前記蓋部材に取り付けられた前記窓部材を前記開口に挿入し、前記蓋部材を一方向に回転させて第1回転位置とすることにより、前記窓部材に対する前記蓋部材の係合状態が解除されてもよい。この場合、前記蓋部材を前記第1回転位置から前記一方向にさらに回転させて第2回転位置とすることにより、前記窓部材が前記開口に固定されてもよい。
このような構成によれば、窓部材を蓋部材に取り付けた状態で、窓部材を開口に挿入して蓋部材を一方向に回転させるだけで、窓部材を開口に固定することができるとともに、窓部材から蓋部材を取り外すことができる。したがって、窓部材の着脱がさらに容易である。
(4)前記窓部材が前記開口に固定された状態で、前記蓋部材を前記第2回転位置から前記一方向とは反対方向に回転させることにより、前記蓋部材が前記窓部材に係合して前記空間が略気密状態になってもよい。
このような構成によれば、窓部材が開口に固定された状態で、蓋部材を前記一方向とは反対方向に回転させるだけで、蓋部材の内部に形成された空間を容易に略気密状態にすることができる。したがって、窓部材の保管がさらに容易である。
(5)前記蓋部材が前記窓部材に係合した状態から、前記蓋部材を前記一方向とは反対方向にさらに回転させることにより、前記窓部材が前記開口から取り外されてもよい。
このような構成によれば、蓋部材で窓部材を覆って保管している状態から、蓋部材を前記一方向とは反対方向に回転させるだけで、窓部材を開口から容易に取り外すことができる。したがって、窓部材の着脱がさらに容易である。
(6)前記窓部材には、当該窓部材が前記蓋部材に取り付けられた状態で当該蓋部材側とは反対側に突出する突起が形成されていてもよい。また、前記区画壁には、前記突起を挿入させて前記窓部材を位置決めするための位置決め孔が形成されていてもよい。この場合、前記蓋部材に取り付けられた前記窓部材を前記開口に挿入し、前記蓋部材を前記第2回転位置まで回転させることにより、前記突起が前記位置決め孔に係合して前記窓部材が前記開口に固定されてもよい。
このような構成によれば、窓部材に形成された突起を区画壁の位置決め孔に挿入させ、蓋部材を回転させるだけで、突起を位置決め孔に係合させて窓部材を開口に容易に固定することができる。このように、位置決め孔に突起が係合するような構成であれば、窓部材を常に同じ位置で固定でき、ネジ式のように蓋部材を回転させ過ぎることがないため、窓部材が破損するのを防止することができる。
(7)前記蓋部材は、前記窓部材が取り付けられる側とは反対側が閉塞部となっていてもよい。この場合、前記閉塞部を前記開口に挿入することにより、前記開口が閉塞されてもよい。
このような構成によれば、窓部材が開口に取り付けられていない搬送時や保管時などに、蓋部材を表裏反転させて閉塞部を開口に挿入しておくことにより、開口を閉塞した状態にすることができる。これにより、ハウジング内の干渉計室を密閉空間とすることができるため、配置されている光学部品が湿度により劣化するのを防止することができる。
(8)本発明に係る窓部材の保管方法は、試料室の壁面を構成する区画壁を有し、前記区画壁に対して前記試料室側とは反対側に、光学部品が配置される干渉計室が形成されたハウジングと、前記区画壁に形成された開口に対して着脱可能であり、前記試料室と前記干渉計室との間で光を透過させる窓部材とを備えた赤外分光光度計における窓部材の保管方法であって、吸湿剤収容ステップと、蓋部材係合ステップとを含む。前記吸湿剤収容ステップでは、前記窓部材に対して着脱可能な蓋部材の内部に形成された空間に吸湿剤を収容する。前記蓋部材係合ステップでは、前記開口に取り付けられた前記窓部材に対して前記試料室側から前記蓋部材を係合させることにより、前記窓部材の前記試料室側を前記蓋部材で覆う。
本発明によれば、蓋部材の内部に形成された空間に吸湿剤を収容しておくことで、窓部材が周囲環境の湿度によって劣化するのを防止することができるため、窓部材を取り外すことなく、低湿度環境で容易に保管することができる。
本発明の一実施形態に係る赤外分光光度計の全体構成を示した斜視図である。 図1の赤外分光光度計のA−A断面図である。 赤外分光光度計の全体構成を示した斜視図であり、出荷時の状態を示している。 赤外分光光度計の全体構成を示した斜視図であり、開口に窓部材を取り付ける直前の状態を示している。 赤外分光光度計の全体構成を示した斜視図であり、開口に窓部材が取り付けられた状態を示している。 図1の赤外分光光度計のB−B断面図であり、開口に窓部材が取り付けられていない状態を示している。 蓋部材の具体的構成を示した斜視図である。 図7Aとは異なる方向から見た蓋部材の斜視図である。 図7Aの蓋部材のC−C断面図である。 窓部材の具体的構成を示した斜視図である。 図8Aとは異なる方向から見た窓部材の斜視図である。 図8Aの窓部材のD−D断面図である。 蓋部材と窓部材とが取り外された状態の斜視図である。 蓋部材と窓部材とが取り付けられた状態の斜視図である。 蓋部材と窓部材とが取り付けられた状態の斜視図であり、図10Aとは異なる方向から見た図を示している。 図10Aの蓋部材及び窓部材のE−E断面図である。 開口に対して窓部材を着脱する際の係合突部と係合溝部との位置関係を示した図である。 開口に対して窓部材を着脱する際の係合突部と係合溝部との位置関係を示した図である。 開口に対して窓部材を着脱する際の突起と位置決め孔との位置関係を示した図である。 開口に対して窓部材を着脱する際の突起と位置決め孔との位置関係を示した図である。
1.赤外分光光度計の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る赤外分光光度計1の全体構成を示した斜視図である。図2は、図1の赤外分光光度計1のA−A断面図である。この赤外分光光度計1は、例えばフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)であり、その外形が直方体形状のハウジング10により区画されている。ハウジング10の壁面の一部には凹部が形成され、その凹部内の空間が試料室20を構成している。この試料室20は、カバー(図示せず)により開閉することができる。
ユーザは、ハウジング10に対して前方から作業を行うことができる。カバーは、ハウジング10の上面11及び前面12にわたって設けられており、カバーを開くことにより試料室20の上方及び前方を開放することができる。このようにして試料室20を開放することにより、試料室20内に試料を出し入れすることができる。この赤外分光光度計1では、試料室20内の試料に赤外光を照射し、試料からの光を検出器(図示せず)で検出することにより、試料の分析を行うことができる。
ハウジング10は、中空状の部材であり、試料室20に対して左右両側に、各種光学部品を収容するための干渉計室13,14が形成されている。一方の干渉計室13には、光源、移動鏡、固定鏡及びビームスプリッタなど(いずれも図示せず)のマイケルソン干渉計を構成する光学部品が設けられている。光源から出射される赤外光は、移動鏡、固定鏡及びビームスプリッタなどを用いて干渉光とされた上で、窓部材30(図2参照)を透過して試料室20に入射する。他方の干渉計室14には、上述した検出器などの光学部品が設けられている。なお、ハウジング10内には参照光源としてのレーザ光源が設けられており、レーザの安全規格に適合するために、人体がレーザ光に被曝する可能性がある開口にはインターロックを設置することが求められている。
図1及び図2に示した状態では、窓部材30が、試料室20側から蓋部材40により覆われている。この状態は、赤外分光光度計1を保管するときの状態であり、赤外分光光度計1を使用する際には蓋部材40が取り外される。図2に示すように、蓋部材40は窓部材30に対して着脱可能となっている。蓋部材40は、例えば金属により形成されているが、これに限らず、金属以外の材料で形成されていてもよい。
ハウジング10は、試料室20の壁面を構成する区画壁15を有している。この区画壁15により、干渉計室13,14に対して試料室20が区画されている。すなわち、区画壁15に対して試料室20側とは反対側に干渉計室13,14が形成されている。
窓部材30は、区画壁15に形成された開口151に対して着脱可能であり、開口151に取り付けられた状態で、試料室20と干渉計室13との間で光を透過させることができる。本実施形態では、干渉計室13において生成された干渉光が、窓部材30を透過して、試料室20内の試料に照射される。
図3は、赤外分光光度計1の全体構成を示した斜視図であり、出荷時の状態を示している。なお、図3においても、試料室20を開閉するためのカバー(図示せず)を省略して示している。
この図3に示すように、赤外分光光度計1を出荷する際には、図1とは異なる態様で蓋部材40が区画壁15の開口151に取り付けられる。具体的には、蓋部材40が表裏反転されることにより、蓋部材40における窓部材30が取り付けられる側とは反対側の端部が、開口151に挿入される。このとき、開口151に窓部材30は取り付けられておらず、蓋部材40により開口151を閉塞した状態で出荷し、搬送することができる。
図4は、赤外分光光度計1の全体構成を示した斜視図であり、開口151に窓部材30を取り付ける直前の状態を示している。また、図5は、赤外分光光度計1の全体構成を示した斜視図であり、開口151に窓部材30が取り付けられた状態を示している。なお、図4及び図5においても、試料室20を開閉するためのカバー(図示せず)を省略して示している。
赤外分光光度計1を使用する際には、図3の状態から蓋部材40を取り外し、その蓋部材40に窓部材30を取り付ける。そして、図4に示すように、蓋部材40に取り付けられた窓部材30を区画壁15の開口151に向かって挿入する。その後、蓋部材40を回転させることにより窓部材30が回転して開口151に固定され、固定後に蓋部材40が窓部材30から取り外される。
これにより、図5に示すように窓部材30が開口に151に固定され、試料室20と干渉計室13との間で光を透過させることが可能になる。このように、本実施形態では、窓部材30が、蓋部材40に取り付けられた状態で、蓋部材40を用いて開口151に固定され、固定後に蓋部材40が窓部材30から取り外されるようになっている。
図6は、図1の赤外分光光度計1のB−B断面図であり、開口151に窓部材30が取り付けられていない状態を示している。この図6に示すように、区画壁15における開口151の周縁部には、窓部材30を位置決めして固定するための位置決め孔152が形成されている。窓部材30を開口151に取り付ける際には、窓部材30に設けられた位置決め用の突起(図示せず)が位置決め孔152に挿入され、窓部材30の回転に伴って、当該突起が位置決め孔152に係合する。これにより、窓部材30が位置決めされ、開口151に固定される。
具体的には、位置決め孔152は、それぞれ円形の孔からなる大径の第1孔153と小径の第2孔154とが結合した形状を有している。第1孔153及び第2孔154は、円形の開口151における周方向に並ぶように形成されている。窓部材30を開口151に取り付ける際には、窓部材30に設けられた突起が第1孔153に挿入され、その後に窓部材30が図6における時計回りに回転されることにより、突起が第1孔153から第2孔154へと移動し、当該第2孔154において係合するようになっている。
2.蓋部材の具体的構成
図7Aは、蓋部材40の具体的構成を示した斜視図である。図7Bは、図7Aとは異なる方向から見た蓋部材40の斜視図である。図7Cは、図7Aの蓋部材40のC−C断面図である。
蓋部材40は、円筒状の本体41を有している。本体41の一方の端面は、円形状の開口42が形成されることにより開放されている。本体41の他方の端面は、閉塞部43により閉塞されている。本体41の外周面には、径方向外側に突出する環状の把持部44が形成されている。蓋部材40を回転させる際には、ユーザが把持部44を把持して容易に回転させることができる。
本体41の内周面には、径方向内側に突出する環状のフランジ部45が形成されている。本体41内におけるフランジ部45よりも開口42側の空間は、窓部材30を収容するための窓部材収容空間46を構成している。すなわち、窓部材30は、蓋部材40の本体41内に対して開口42から挿入され、窓部材収容空間46に収容されることによりフランジ部45に当接した状態となる。
窓部材収容空間46における本体41の内周面には、複数の係合突部47が形成されている。各係合突部47は、本体41の内周面に沿って周方向に延びており、例えば周方向に等間隔で形成されている。これらの係合突部47を窓部材30に係合させることにより、窓部材30が窓部材収容空間46内に収容された状態で保持される。
本体41内におけるフランジ部45よりも閉塞部43側の空間は、例えばシリカゲルなどの吸湿剤を収容するための吸湿剤収容空間48を構成している。後述するが、赤外分光光度計1を使用しないときには、蓋部材40の吸湿剤収容空間48内に吸湿剤を収容し、その蓋部材40で窓部材30を覆うことにより、窓部材30を低湿度環境で保管することができる。
閉塞部43の外周面には、例えばOリングにより構成されるシール部材49が取り付けられている。図3に示すような出荷時においては、窓部材30が取り付けられていない状態の蓋部材40が、閉塞部43側から開口151に挿入されることにより、開口151が閉塞部43で閉塞されている。このとき、閉塞部43の外周面に設けられたシール部材49が開口151の周縁部に密着することにより、ハウジング10内(干渉計室13)が気密状態となる。
3.窓部材の具体的構成
図8Aは、窓部材30の具体的構成を示した斜視図である。図8Bは、図8Aとは異なる方向から見た窓部材30の斜視図である。図8Cは、図8Aの窓部材30のD−D断面図である。
窓部材30は、円環状の本体31と、本体31内に設けられた円形状の透光板32と、透光板32を本体31に固定する固定板33とを有している。本体31の内周面には、円環状の段差部が形成されており、この段差部に設けられたOリングなどのシール部材34に透光板32が当接している。そして、本体31に対して外側から円環状の固定板33が取り付けられ、固定板33で透光板32がシール部材34側に押圧されることにより、本体31の一方の端面が透光板32によって気密状態に閉塞される。
固定板33は、ネジなどの固定具35を用いて本体31に固定される。具体的には、固定板33に形成された貫通孔に固定具35を挿通させて、その固定具35を本体31にねじ込むなどして固定することにより、固定具35と本体31との間に固定板33を挟み込んで固定することができる。本実施形態では、複数(例えば3つ)の固定具35を用いて固定板33が固定されている。
複数の固定具35のうちの1つは、他の固定具35よりも突出した突起351を構成している。窓部材30を区画壁15の開口151に取り付ける際には、この突起351が位置決め孔152に挿入されて係合することにより、窓部材30が開口151に固定される。このように、本実施形態では、透光板32を本体31に固定するための固定具35を用いて突起351が構成されているが、このような構成に限らず、固定具35とは別に突起351が設けられていてもよい。
透光板32は、例えば臭化カリウム(KBr)により形成されている。臭化カリウムは、安価で赤外光透過率が高いという利点を有する反面、潮解性が高く、周囲環境の湿度によっては容易に潮解してしまうという特性を有している。透光板32の材料は、臭化カリウムに限られるものではないが、本発明は、潮解性が高い材料で透光板32が形成されている場合に特に有効である。
本体31の外周面には、蓋部材40の係合突部47と係合する係合溝部36が形成されている。係合溝部36の数は、係合突部47の数と同数であり、1つであってもよいし、複数であってもよい。各係合溝部36は、本体31の外周面に沿って周方向に延びており、例えば周方向に等間隔で形成されている。
各係合溝部36は、第1溝部361と第2溝部362とが結合した形状を有している。第1溝部361は、周方向の長さが係合突部47よりも長く、本体31における透光板32側とは反対側の端面311に向かって開放されている。これにより、窓部材30を端面311側から蓋部材40の窓部材収容空間46に挿入して、蓋部材40の各係合突部47を窓部材30の各係合溝部36内に第1溝部361から受け入れることができる。
第2溝部362は、第1溝部361に対して周方向に連通している。第2溝部362は、第1溝部361とは異なり、本体31の端面311側に向かって開放されていない。したがって、第1溝部361内に蓋部材40の係合突部47が受け入れられた後、窓部材30を相対的に回転させて、係合突部47を第2溝部362内に移動させることにより、係合突部47と係合溝部36(第2溝部362)を係合させることができる。
また、本体31の外周面の一部には、磁石38を取り付けるための磁石取付部37が形成されている。磁石取付部37は、例えば本体31の外周面に形成された凹部により構成されており、この磁石取付部37に磁石38が挿入された状態で取り付けられる(図8C参照)。
ハウジング10内における開口151の近傍には、磁石38の磁力を検出するための磁力検出器(図示せず)が設けられており、窓部材30が開口151に対して正常に取り付けられた状態では、磁石38の磁力が磁力検出器で検出される。検出されると、参照光源としてのレーザ光源に設けられたロック機能を解除する。これにより、窓部材30が開口151に対して正常に取り付けられていることを確認した上で、レーザ光源からレーザ光を出射させることができるため、開口151を通して人体がレーザ光に被曝することを防ぐことができる。
さらに、本体31の外周面には、例えばOリングにより構成されるシール部材39が取り付けられている。このシール部材39は、蓋部材40に設けられたシール部材49とほぼ同じ外径を有している。したがって、窓部材30が開口151に対して正常に取り付けられた状態では、窓部材30の外周面に設けられたシール部材39が開口151の周縁部に密着することにより、ハウジング10内(干渉計室13)が気密状態となる。
4.蓋部材と窓部材の着脱
図9は、蓋部材40と窓部材30とが取り外された状態の斜視図である。図10Aは、蓋部材40と窓部材30とが取り付けられた状態の斜視図である。図10Bは、蓋部材40と窓部材30とが取り付けられた状態の斜視図であり、図10Aとは異なる方向から見た図を示している。図10Cは、図10Aの蓋部材40及び窓部材30のE−E断面図である。
窓部材30を蓋部材40に取り付ける際には、図9に示すように、蓋部材40の各係合突部47と窓部材30の各係合溝部36とが対向するように、窓部材30と蓋部材40とを同軸上に配置する。この状態で、蓋部材40の窓部材収容空間46内に窓部材30を挿入することにより、各係合溝部36の第1溝部361内に各係合突部47が受け入れられる。
その後、図9における反時計回りに窓部材30を回転させる。これにより、係合溝部36の第1溝部361内に位置する係合突部47が第2溝部362内に移動し、図10A〜図10Cに示すように係合突部47と係合溝部36(第2溝部362)とが係合する。このようにして蓋部材40で窓部材30を保持した後、ユーザは、蓋部材40の把持部44を把持して、窓部材30を区画壁15の開口151内に挿入し、当該開口151内に固定させることとなる。
図10Bに示すように、窓部材30が蓋部材40に取り付けられた状態では、蓋部材40側とは反対側に窓部材30の突起351が突出している。蓋部材40を用いて窓部材30を開口151に固定する際には、開口151の周縁部に形成された位置決め孔152の第1孔153(図6参照)に突起351を挿入させた後、図10Aにおける時計回りに蓋部材40を回転させることにより、突起351を第1孔153から第2孔154に移動させて係合させることができる。
5.開口に対する窓部材の着脱
図11A及び図11Bは、開口151に対して窓部材30を着脱する際の係合突部47と係合溝部36との位置関係を示した図である。また、図12A及び図12Bは、開口151に対して窓部材30を着脱する際の突起351と位置決め孔152との位置関係を示した図である。
窓部材30が蓋部材40に取り付けられた状態では、図11Aのように係合突部47が係合溝部36の第2溝部362に係合している。この状態で窓部材30を開口151に挿入したときには、窓部材30の突起351が、図12Aのように位置決め孔152の第1孔153に位置している。
その後、図12Aにおける時計回り(一方向)に蓋部材40を回転させると、蓋部材40に取り付けられている窓部材30にも同じ方向に力が加わる。このとき、係合突部47が係合溝部36の第2溝部362から第1溝部361に移動する際の抵抗よりも、突起351が位置決め孔152の第1孔153から第2孔154に移動する際の抵抗の方が大きい。そのため、突起351が位置決め孔152の第1孔153にある状態が維持されたまま、係合突部47が係合溝部36の第1溝部361に移動する。
このときの窓部材30の回転位置(開口151に対する相対的な回転角度)が、第1回転位置である。すなわち、第1回転位置では、係合突部47が係合溝部36の第1溝部361に位置し(図11B参照)、突起351が位置決め孔152の第1孔153に位置している(図12A参照)。この状態では、窓部材30に対する蓋部材40の係合状態が解除されるが、まだ窓部材30が開口151に固定されていない。
その後、図12Aにおける時計回り(一方向)に蓋部材40をさらに回転させると、係合突部47が係合溝部36の第1溝部361に位置した状態のまま、突起351が位置決め孔152の第2孔154に移動する。このときの窓部材30の回転位置が、第2回転位置である。すなわち、第2回転位置では、係合突部47が係合溝部36の第1溝部361に位置し(図11B参照)、突起351が位置決め孔152の第2孔154に位置している(図12B参照)。この状態では、位置決め孔152の第2孔154に突起351が嵌まり込み、これにより窓部材30が開口151に固定される。
この第2回転位置(図11B及び図12B参照)においては、既に係合突部47が係合溝部36の第1溝部361に移動しているため、開口151に固定された窓部材30に対して蓋部材40を引き離すことにより、窓部材30から蓋部材40を容易に取り外すことができる。その結果、図5に示すように、開口151に窓部材30のみが取り付けられた状態となり、この窓部材30を介して試料室20内に赤外光を入射させることが可能になる。
赤外分光光度計1を使用しないときには、窓部材30の透光板32が潮解などにより劣化するのを防止するために、窓部材30を低湿度環境で保管することが好ましい。その場合、窓部材30を開口151から取り外して低湿度環境に移動させることも可能であるが、本実施形態では、窓部材30を開口151に固定した状態のまま、蓋部材40を用いて窓部材30を保管することができるようになっている。
具体的には、まず、図12Bの状態で開口151に固定されている窓部材30に対して、蓋部材40が近付けられ、蓋部材40の係合突部47が窓部材30の係合溝部36における第1溝部361に挿入される。このとき、窓部材30は上記第2回転位置(図11B及び図12B参照)にある。この状態から図12Bにおける反時計回り(上記一方向とは反対方向)に蓋部材40を回転させると、係合突部47が係合溝部36の第1溝部361から第2溝部362に移動する(図11A参照)。このとき、窓部材30の突起351は位置決め孔152の第2孔154に嵌まり込んだ状態のままであるため、窓部材30は開口151に固定された状態で維持される。
このように、窓部材30が開口151に固定された状態で、蓋部材40を第2回転位置から図12Bにおける反時計回りに回転させると、蓋部材40の係合突部47が窓部材30の係合溝部36(第2溝部362)に係合する。これにより、蓋部材40の本体41内に形成された吸湿剤収容空間48が、窓部材30により閉塞されて略気密状態になる。ここで、略気密状態とは、吸湿剤収容空間48内に収容される吸湿剤によって、吸湿剤収容空間48内を、窓部材が劣化しない程度の低湿度環境に維持することができるような状態であればよく、完全な密閉状態に限らず、吸湿剤収容空間48内に外気が多少出入りできる状態も含まれる。
この状態では、図1及び図2に示すように、開口151に取り付けられた窓部材30に対して試料室20側から蓋部材40が係合することにより、窓部材30の試料室20側が蓋部材40で覆われ、吸湿剤収容空間48が略気密状態になる。したがって、吸湿剤収容空間48内に吸湿剤を収容しておけば、窓部材30を低湿度環境で保管することができる。
上記のような方法で窓部材30を保管する場合には、蓋部材40内の吸湿剤収容空間48に吸湿剤を予め収容した上で(吸湿剤収容ステップ)、開口151に取り付けられた窓部材30に対して試料室20側から蓋部材40が係合され、窓部材30の試料室20側が蓋部材40で覆われる(蓋部材係合ステップ)。ただし、窓部材30に蓋部材40を係合させた後で、吸湿剤収容空間48内に吸湿剤を収容することができるような構成であってもよい。
図1及び図2に示す状態から、蓋部材40をさらに反時計回りに回転させると、開口151から窓部材30を取り外すことができる。具体的には、図12Bにおける反時計回りに蓋部材40を回転させると、係合突部47が係合溝部36の第2溝部362に位置した状態のまま、突起351が位置決め孔152の第2孔154から第1孔153に移動する(図11A及び図12A参照)。この状態では、蓋部材40が窓部材30に係合した状態のまま、開口151に対する窓部材30の係合状態が解除されるため、開口151に対して蓋部材40を引き離すことにより、蓋部材40とともに窓部材30を開口151から取り外すことができる。その結果、図4に示すように開口151が開放された状態となり、別の窓部材30に交換したりすることが可能になる。
6.作用効果
(1)本実施形態では、開口151に取り付けられた窓部材30に対して試料室20側から蓋部材40を係合させることにより、窓部材30の試料室20側を蓋部材40で覆うことができる(図1及び図2参照)。この状態では、蓋部材40の内部に形成された吸湿剤収容空間48が略気密状態になるため、吸湿剤収容空間48に吸湿剤を収容しておけば、窓部材30が周囲環境の湿度によって劣化するのを防止することができる。したがって、窓部材30を取り外すことなく、低湿度環境で容易に保管することができる。
(2)また、本実施形態では、蓋部材40を用いて窓部材30を開口151に固定することができる。すなわち、窓部材30を保管する際には蓋部材40で窓部材30を覆うことができる一方で(図1及び図2参照)、窓部材30を着脱する際には蓋部材40を用いて窓部材30を着脱することができる(図4及び図5参照)。したがって、窓部材30の保管及び着脱が容易である。また、窓部材30を着脱するための専用のツールを別途準備する必要がなくなる。
(3)特に、窓部材30を蓋部材40に取り付けた状態で、窓部材30を開口151に挿入して蓋部材40を一方向(図12Aにおける時計回り)に回転させるだけで、窓部材30を開口151に固定することができるとともに(図12B参照)、窓部材30から蓋部材40を取り外すことができる(図11B参照)。したがって、窓部材30の着脱がさらに容易である。
(4)また、窓部材30が開口151に固定された状態で、蓋部材40を前記一方向とは反対方向(図12Bにおける反時計回り)に回転させるだけで、蓋部材40の内部に形成された吸湿剤収容空間48を容易に略気密状態にすることができる(図11A参照)。したがって、窓部材30の保管がさらに容易である。
(5)さらに、蓋部材40で窓部材30を覆って保管している状態から(図1及び図2参照)、蓋部材40を前記一方向とは反対方向(図12Bにおける反時計回り)に回転させるだけで、窓部材30を開口151から容易に取り外すことができる(図12A参照)。したがって、窓部材30の着脱がさらに容易である。
(6)また、本実施形態では、窓部材30に形成された突起351を区画壁15の位置決め孔152に挿入させ、蓋部材40を回転させるだけで、突起351を位置決め孔152に係合させて窓部材30を開口151に容易に固定することができる。このように、位置決め孔152に突起351が係合するような構成であれば、窓部材30を常に同じ位置で固定することができ、ネジ式のように蓋部材40を回転させ過ぎることがないため、窓部材30が破損するのを防止することができる。また、窓部材30を常に同じ位置で固定することができるため、窓部材30に設けられた磁石38と、この磁石38の磁力を検出する磁力検出器との位置精度も向上できる。
(7)さらに、本実施形態では、窓部材30が開口151に取り付けられていない搬送時や保管時などに、蓋部材40を表裏反転させて閉塞部43を開口151に挿入しておくことにより(図3参照)、開口151を閉塞した状態にすることができる。これにより、ハウジング10内の干渉計室13を密閉空間とすることができるため、配置されている光学部品が湿度により劣化するのを防止することができる。
7.変形例
以上の実施形態では、干渉計室13と試料室20との間に設けられる窓部材30の保管方法について説明した。しかし、干渉計室14と試料室20との間に窓部材30が設けられる場合もあり、そのような窓部材30を保管する場合にも本発明を適用可能である。
また、以上の実施形態では、赤外分光光度計1の一例としてフーリエ変換赤外分光光度計について説明したが、本発明は、紫外可視赤外分光光度計や分散型赤外分光光度計などの他の赤外分光光度計にも適用可能である。
以上の実施形態では、蓋部材40で窓部材30を覆うことにより窓部材30を保管することができる構成(図1及び図2参照)と、蓋部材40を用いて窓部材30を着脱することができる構成(図4及び図5参照)がいずれも採用されている場合について説明した。しかし、これに限らず、いずれか一方の構成のみが採用されてもよい。
1 赤外分光光度計
10 ハウジング
13,14 干渉計室
15 区画壁
20 試料室
30 窓部材
31 本体
32 透光板
33 固定板
34 シール部材
35 固定具
36 係合溝部
39 シール部材
40 蓋部材
41 本体
42 開口
43 閉塞部
44 把持部
45 フランジ部
46 窓部材収容空間
47 係合突部
48 吸湿剤収容空間
49 シール部材
151 開口
152 位置決め孔

Claims (9)

  1. 試料室内の試料に赤外光を照射し、試料からの光を検出器で検出する赤外分光光度計であって、
    前記試料室の壁面を構成する区画壁を有し、前記区画壁に対して前記試料室側とは反対側に、光学部品が配置される干渉計室が形成されたハウジングと、
    前記区画壁に形成された開口に対して着脱可能であり、前記試料室と前記干渉計室との間で光を透過させる窓部材と、
    前記窓部材に対して着脱可能であり、空間が内部に形成された蓋部材とを備え、
    前記開口に取り付けられた前記窓部材に対して前記試料室側から前記蓋部材が係合することにより、前記窓部材の前記試料室側が前記蓋部材で覆われ、前記空間が略気密状態になることを特徴とする赤外分光光度計。
  2. 前記空間は、吸湿剤を収容するための吸湿剤収容空間であることを特徴とする請求項1に記載の赤外分光光度計。
  3. 前記窓部材は、前記蓋部材に取り付けられた状態で、当該蓋部材を用いて前記開口に固定可能に構成され、
    前記蓋部材は、前記窓部材が前記開口に固定された状態で、前記窓部材から取り外し可能となるように構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の赤外分光光度計。
  4. 前記蓋部材に取り付けられた前記窓部材前記開口に挿入された状態で、前記蓋部材一方向に回転さて第1回転位置とされた場合に、前記窓部材に対する前記蓋部材の係合状態が解除されるように構成され、かつ、前記蓋部材前記第1回転位置から前記一方向にさらに回転さて第2回転位置とされた場合に、前記窓部材が前記開口に固定されるように構成されることを特徴とする請求項3に記載の赤外分光光度計。
  5. 前記窓部材が前記開口に固定された状態で、前記蓋部材前記第2回転位置から前記一方向とは反対方向に回転された場合に、前記蓋部材が前記窓部材に係合して前記空間が略気密状態になるように構成されることを特徴とする請求項4に記載の赤外分光光度計。
  6. 前記蓋部材が前記窓部材に係合した状態から、前記蓋部材前記一方向とは反対方向にさらに回転された場合に、前記窓部材が前記開口から取り外し可能となるように構成されることを特徴とする請求項5に記載の赤外分光光度計。
  7. 前記窓部材には、当該窓部材が前記蓋部材に取り付けられた状態で当該蓋部材側とは反対側に突出する突起が形成され、
    前記区画壁には、前記突起を挿入させて前記窓部材を位置決めするための位置決め孔が形成されており、
    前記蓋部材に取り付けられた前記窓部材を前記開口に挿入し、前記蓋部材を前記第2回転位置まで回転させることにより、前記突起が前記位置決め孔に係合して前記窓部材が前記開口に固定されることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の赤外分光光度計。
  8. 前記蓋部材は、前記窓部材が取り付けられる側とは反対側が閉塞部となっており、前記閉塞部を前記開口に挿入することにより、前記開口が閉塞されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の赤外分光光度計。
  9. 試料室の壁面を構成する区画壁を有し、前記区画壁に対して前記試料室側とは反対側に、光学部品が配置される干渉計室が形成されたハウジングと、前記区画壁に形成された開口に対して着脱可能であり、前記試料室と前記干渉計室との間で光を透過させる窓部材とを備えた赤外分光光度計における窓部材の保管方法であって、
    前記窓部材に対して着脱可能な蓋部材の内部に形成された空間に吸湿剤を収容する吸湿剤収容ステップと、
    前記開口に取り付けられた前記窓部材に対して前記試料室側から前記蓋部材を係合させることにより、前記窓部材の前記試料室側を前記蓋部材で覆う蓋部材係合ステップとを含むことを特徴とする窓部材の保管方法。
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