JP6597428B2 - 分光器及びこれに用いられる0次光減衰機構 - Google Patents

分光器及びこれに用いられる0次光減衰機構 Download PDF

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本発明は、光源からの光を回折格子で回折させて分光する分光器及びこれに用いられる0次光減衰機構に関するものである。
分光器の一例として、入射スリットから入射する光を回折格子で分光し、特定の波長の光のみを出射スリットから出射させるモノクロメータが知られている。この種の分光器には、例えば回折格子、入射スリットが形成された入射部、及び、出射スリットが形成された出射部などが備えられている。
入射部から入射する光は、回折格子の格子面において回折されることにより波長ごとの光に分光され、各波長の光が異なる角度で現れる。このとき、回折格子に入射する光の入射角度と、回折格子において反射する光の反射角度とが一致する方向には、鏡面的に正反射する光(0次光)が現れる(例えば、下記特許文献1参照)。
図4は、0次光について説明するための図である。図4に示すように、回折格子106には、凹面からなる格子面161が形成されている。入射スリット141を通過した光は、回折格子106の格子面161で回折することにより、各波長の光に分光される。そして、分光された特定の波長の光が、出射スリット181を通過して取り出される。
回折格子106は、回転軸162を中心に回転可能に保持されている。したがって、回転軸162を中心に回折格子106を回転させることにより、その回転角度に応じた特定の波長の光を出射スリット181から出射させることができる。
回折格子106の格子面161における回転軸162を通る法線L100は、通常、入射スリット141よりも出射スリット181側に位置している。法線L100に対する入射スリット141からの光の入射角度αと、法線L100に対する出射スリット181への光の反射角度βとが一致する方向には、図4に破線で示すように0次光が発生する。この0次光は、回折格子106において波長ごとに分光されていない光であり、分光されていないため強度が高いという特性を有している。
回折格子106を回転させて各波長の光を出射スリット181から取り出す際には、回折格子106の回転に伴い、0次光が格子面161から反射する方向も変化する。回転軸162を中心として、図4における時計回りに回折格子106を回転させた場合には、プラス次数の回折光が出射スリット181を通過する。一方、回転軸162を中心として、図4における反時計回りに回折格子106を回転させた場合には、マイナス次数の回折光が出射スリット181を通過する。
実用新案登録第3117275号公報
図5Aは、プラス次数の回折光が出射スリット181を通過する場合の0次光の一例を示した図である。この場合、図5Aに示すように、回転軸162を中心として時計回りに回折格子106が回転するため、格子面161の法線L100は入射スリット141から遠ざかる方向へ移動する。したがって、図5Aに破線で示す0次光も入射スリット141から遠ざかる方向へ移動する。
しかしながら、格子面161の法線L100が入射スリット141から遠ざかるということは、入射スリット141を通過した光のうち格子面161に入射する光の角度範囲θが小さくなるということを意味している。すなわち、プラス次数の回折光が出射スリット181を通過するような構成の場合には、回折格子106の回転に伴って、格子面161に入射する光の光量が減少することとなる。
図5Bは、マイナス次数の回折光が出射スリット181を通過する場合の0次光の一例を示した図である。この場合、図5Bに示すように、回転軸162を中心として反時計回りに回折格子106が回転するため、格子面161の法線L100は入射スリット141に近づく方向へ移動する。したがって、図5Bに破線で示す0次光も入射スリット141に近づく方向へ移動する。
このように、マイナス次数の回折光が出射スリット181を通過するような構成の場合には、格子面161の法線L100が入射スリット141に近づくため、入射スリット141を通過した光のうち格子面161に入射する光の角度範囲θは大きくなる。したがって、回折格子106の回転に伴って、格子面161に入射する光の光量は増加することとなる。そのため、マイナス次数の回折光が出射スリット181を通過するような構成の方が、プラス次数の回折光が出射スリット181を通過するような構成よりも多くの光量を取り込むことができるという利点がある。
しかし、その一方で、0次光が入射スリット141に近づく方向へ移動するため、図5Bに破線で示すように、0次光が入射スリット141の近傍に向けて反射される場合がある。このような場合には、入射スリット141の近傍で反射した0次光が再び回折格子106に入射し、設定した波長とは異なる波長の光が迷光として出射スリット181から出射されるおそれがある。
そこで、入射スリット141の近傍を反射率の低い粗面にしたり、黒色に塗装したりすることにより、当該入射スリット141の近傍における0次光の反射を抑え、迷光を低減することも考えられる。しかしながら、0次光は強度が高いため、反射を抑えることが難しく、迷光を十分に低減することができないおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、より効果的に迷光を低減することができる分光器及びこれに用いられる0次光減衰機構を提供することを目的とする。
本発明に係る分光器は、入射部と、回折格子と、反射部材とを備える。前記入射部は、光源からの光を入射位置から入射させる。前記回折格子は、前記入射位置から入射する光を回折させて分光する。前記反射部材は、前記入射位置の近傍に設けられ、前記回折格子からの反射光である0次光を当該回折格子とは異なる方向に向けて反射させる。
このような構成によれば、回折格子から入射位置の近傍に反射した0次光が、反射部材により回折格子とは異なる方向に向けて反射される。これにより、0次光が再び回折格子に入射しにくく、0次光が迷光の原因となるのを防止することができるため、より効果的に迷光を低減することができる。
前記分光器は、前記反射部材により反射される0次光を減衰させる減衰部材をさらに備えていてもよい。
このような構成によれば、反射部材により回折格子とは異なる方向に向けて反射される0次光が、減衰部材によって減衰されるため、0次光が再び回折格子に入射するのを効果的に防止することができる。したがって、さらに効果的に迷光を低減することができる。
前記減衰部材は、低反射率部材を含んでいてもよい。前記低反射率部材は、前記反射部材により反射される0次光の光路上に設けられ、当該0次光を減衰させながら反射させる。
このような構成によれば、反射部材により回折格子とは異なる方向に向けて反射される0次光が、その光路上に設けられた低反射率部材により減衰しながら反射されるため、0次光が再び回折格子に入射するのを効果的に防止することができる。
前記減衰部材は、トラップ部を含んでいてもよい。前記トラップ部には、前記反射部材により反射される0次光を繰り返し反射させることにより減衰させるトラップ空間が形成されている。
このような構成によれば、反射部材により回折格子とは異なる方向に向けて反射される0次光が、トラップ空間で繰り返し反射することにより減衰されるため、0次光が再び回折格子に入射するのを効果的に防止することができる。
本発明に係る0次光減衰機構は、入射位置から入射する光が回折格子で分光される際に生じる0次光を減衰させるための0次光減衰機構であって、反射部材と、減衰部材とを備える。前記反射部材は、前記入射位置の近傍に設けられ、前記回折格子からの反射光である0次光を当該回折格子とは異なる方向に向けて反射させる。前記減衰部材は、前記反射部材により反射される0次光を減衰させる。
本発明によれば、0次光が再び回折格子に入射しにくく、0次光が迷光の原因となるのを防止することができるため、より効果的に迷光を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る分光器の構成例を示した概略断面図である。 入射部の構成例を示した概略断面図である。 入射部の変形例を示した概略断面図である。 0次光について説明するための図である。 プラス次数の回折光が出射スリットを通過する場合の0次光の一例を示した図である。 マイナス次数の回折光が出射スリットを通過する場合の0次光の一例を示した図である。
1.分光器の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る分光器1の構成例を示した概略断面図である。分光器1は、光源2からの光を分光するためのモノクロメータであり、光源2からの光は集光レンズ3により集光されて分光器1内に入射する。この分光器1は、分光光度計の他、膜厚計などの各種分析装置に適用することができる。
光源2は、例えばハロゲンランプ、キセノンランプ又はLED(発光ダイオード)などにより構成される。集光レンズ3は、光源2から分光器1に光を導くための光学系を構成しており、当該光学系の構成をユーザが任意に選択することができるようになっている。すなわち、本実施形態に係る分光器1は汎用性が高く、集光レンズ3の種類を変更したり、光ファイバなどの集光レンズ3以外の光学系を採用したりすることができる。
分光器1は、例えば入射部4、第1反射鏡5、回折格子6、第2反射鏡7及び出射部8などを備えている。分光器1の外形はハウジング9により区画されており、当該ハウジング9内に第1反射鏡5、回折格子6及び第2反射鏡7が設けられるとともに、当該ハウジング9の壁面に入射部4及び出射部8が取り付けられている。入射部4及び出射部8は、ハウジング9の壁面に対して着脱可能であることが好ましい。
入射部4には、例えば小孔からなる入射スリット41が設けられており、当該入射スリット41を通過した光のみがハウジング9内に向かう。これにより、分光器1に入射する光源2からの光を制限し、分光器1に入射した光のみを第1反射鏡5で反射させ、回折格子6へと導くことができる。入射スリット41は、光源2からの光を分光器1に入射させる入射位置を構成している。
入射スリット41を通過した光は、拡がりながら回折格子6に到達する。ただし、第1反射鏡5が、例えばコリメート鏡で構成されることにより、入射スリット41を通過した光が第1反射鏡5で平行光とされてから回折格子6に導かれるような構成であってもよい。また、第1反射鏡5が省略され、入射スリット41を通過した光が回折格子6に直接導かれるような構成であってもよい。
回折格子6には、凹面からなる格子面61が形成されており、当該格子面61に入射スリット41を通過した光が入射する。入射スリット41を通過した光は、格子面61で回折することにより、各波長の光に分光される。そして、分光された特定の波長の光が、第2反射鏡7で反射し、出射部8を介してハウジング9の外部に出射する。第2反射鏡7は、例えばフォーカス鏡で構成されており、回折格子6からの光を集光させて出射部8に導く。
回折格子6は、回転軸62を中心に回転可能に保持されている。例えば図1に破線で示すように、回転軸62を中心に回折格子6を回転させることにより、その回転角度に応じた特定の波長の光を出射部8からハウジング9の外部に出射させることができる。
出射部8には、例えば小孔からなる出射スリット81が設けられており、当該出射スリット81を通過した光のみがハウジング9の外部に出射する。これにより、分光器1内で生じた迷光の出射を制限し、回折格子6により分光された特定の波長の光のみを出射スリット81から出射させることができる。
2.入射部の構成例
図2は、入射部4の構成例を示した概略断面図である。図2では、説明を簡略化するために第1反射鏡5が省略されている。また、光源2から分光器1に光を導くための光学系が、光ファイバ10により構成されている。ただし、このような構成に限らず、例えば光ファイバ10が省略されることにより、集光レンズ3により集光された光が入射スリット41から直接入射するような構成であってもよい。
入射部4は、例えば本体42を備えている。本体42の一端面には、光ファイバ10の先端部を取り付けるための凹部421が形成されている。光ファイバ10は、その先端部が凹部421内に挿入され、先端面が凹部421の底面に当接するようにして固定されている。
凹部421の底面には開口が形成されており、当該開口が入射スリット41を構成している。入射スリット41は、本体42の他端面、すなわち凹部421が形成されている面とは反対側の面に形成されている。これにより、光ファイバ10の先端面から入射する光が、入射スリット41を通過し、回折格子6へと導かれるようになっている。
回折格子6の格子面61における回転軸62を通る法線L1は、回転軸62を中心とする回折格子6の回転角度に応じて移動する。入射スリット41を通過して回折格子6で反射する光のうち、法線L1に対して入射角度と同じ反射角度で反射する光は、回折格子6において分光されずに正反射した0次光となる。
例えばマイナス次数の回折光を出射スリット81から出射させるような構成の場合には、図2のように、回折格子6の法線L1が入射スリット41の近傍に位置する場合がある。このような場合には、図2に破線で示すように、回折格子6において0次光が入射スリット41の近傍に向けて反射され、その0次光が入射スリット41の近傍で反射して再び回折格子6に入射し、迷光の原因となるおそれがある。
入射スリット41の近傍とは、0次光が反射された場合に回折格子6に入射する入射スリット41の周辺の領域を意味している。入射スリット41の近傍に含まれる領域は、例えば入射スリット41を中心として径方向に0〜10mmまでの範囲に設定することができるが、これに限られるものではない。
そこで、本実施形態では、入射スリット41の近傍に反射部材43が設けられている。反射部材43は、例えば円板状の部材であり、その中心部に円形状の小孔431が形成されている。反射部材43は、小孔431が入射スリット41に対向するように本体42に取り付けられる。図2の例では、小孔431の内径は、入射スリット41の内径と同一であるが、これに限らず、入射スリット41の内径以上であればよい。
反射部材43には、0次光を反射させるための反射面432が形成されている。反射面432は、小孔431の周縁部に形成されており、入射スリット41からの光の入射方向D1に対して交差し、かつ、入射方向D1に直交する方向D2に対して交差する方向に延びている。すなわち、反射面432は、方向D1,D2に対して傾斜する傾斜面により構成されている。この傾斜面は、平坦面であってもよいし、凸湾曲面又は凹湾曲面などの平坦面以外の面であってもよい。
これにより、回折格子6において入射スリット41の近傍に向けて反射された0次光は、図2に破線で示すように反射部材43の反射面432で反射され、回折格子6とは異なる方向に導かれる。具体的には、反射面432は、その法線L2が回折格子6の格子面61を通過しない角度で形成されており、反射面432で反射された0次光が格子面61に向かわないように形成されている。
さらに、本実施形態では、反射部材43により反射される0次光を減衰させる減衰部材44が設けられている。反射部材43及び減衰部材44は、入射スリット41から入射する光が回折格子6で分光される際に生じる0次光を減衰させるための0次光減衰機構を構成している。図2の例では、減衰部材44は、0次光を減衰させながら反射させる低反射率部材441により構成されている。低反射率部材441は、反射部材43により反射される0次光の光路上に設けられている。
低反射率部材441における反射部材43の反射面432に対向する面は、低反射率で光を反射させる低反射率面442となっている。低反射率面442としては、例えば黒色などの反射率が低い色で塗装された構成、又は、起毛紙などの反射率が低い素材からなる部材が貼り付けられた構成など、各種構成を採用することができる。低反射率面442の反射率は、2%以下であることが好ましいが、実用上は0.1〜0.2%であればより好ましい。
低反射率部材441における反射部材43の小孔431に対向する位置には、開口443が形成されている。開口443は、小孔431と回折格子6の回転軸62とを結ぶ直線上に位置している。入射スリット41から入射する光は、反射部材43の小孔431、及び、低反射率部材441の開口443を介して、回折格子6の格子面61に導かれる。
3.作用効果
(1)本実施形態では、図2に破線で示すように、回折格子6から入射スリット41の近傍に反射した0次光が、反射部材43により回折格子6とは異なる方向に向けて反射される。これにより、0次光が再び回折格子6に入射しにくく、0次光が迷光の原因となるのを防止することができるため、より効果的に迷光を低減することができる。
(2)また、本実施形態では、図2に示すように、反射部材43により回折格子6とは異なる方向に向けて反射される0次光が、減衰部材44によって減衰されるため、0次光が再び回折格子6に入射するのを効果的に防止することができる。したがって、さらに効果的に迷光を低減することができる。
(3)特に、本実施形態では、反射部材43により回折格子6とは異なる方向に向けて反射される0次光が、その光路上に設けられた低反射率部材441の低反射率面442により減衰しながら反射されるため、0次光が再び回折格子6に入射するのを効果的に防止することができる。
4.入射部の変形例
図3は、入射部4の変形例を示した概略断面図である。この図3の例では、減衰部材44の構成のみが図2の例とは異なり、他の構成については図2の例と同様であるため、同様の構成については図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この例では、反射部材43により反射される0次光を減衰させる減衰部材44が、トラップ部444により構成されている。トラップ部444は中空状に形成された部材により構成されており、トラップ部444の内部空間がトラップ空間445を構成している。トラップ空間445は、反射部材43により反射される0次光を繰り返し反射させることにより減衰させる。
トラップ部444は、反射部材43の回折格子6側を覆うように設けられており、反射部材43の小孔431に対向する位置には、開口446が形成されている。開口446は、小孔431と回折格子6の回転軸62とを結ぶ直線上に位置している。入射スリット41から入射する光は、反射部材43の小孔431、及び、トラップ部444の開口446を介して、回折格子6の格子面61に導かれる。
トラップ部444の開口446は、反射部材43により反射される0次光の光路上にはない。そのため、反射部材43により反射される0次光は、開口446から回折格子6側に直接導かれることはなく、トラップ部444の内面で繰り返し反射する。トラップ部444の内面は、図2の例と同様に、低反射率で光を反射させる低反射率面となっていることが好ましいが、これに限られるものではない。
5.変形例の作用効果
図3の例では、図2の例における作用効果に加えて、反射部材43により回折格子6とは異なる方向に向けて反射される0次光が、トラップ空間445で繰り返し反射することにより減衰される。そのため、0次光が再び回折格子6に入射するのをさらに効果的に防止することができる。
6.変形例
以上の実施形態では、反射部材43が入射部4の本体42とは別部材として構成されている場合について説明した。しかし、このような構成に限らず、反射部材43が本体42と一体的に形成された構成であってもよい。この場合、反射部材43の小孔431が、入射スリット41を構成していてもよい。また、減衰部材44(低反射率部材441又はトラップ部444)についても、本体42とは別部材として構成されるものに限らず、本体42と一体的に形成された構成であってもよい。
入射スリット41は、本体42に形成された構成に限らず、本体42とは別に設けられた部材(スリット板など)に形成されていてもよい。この場合、反射部材43や減衰部材44(低反射率部材441又はトラップ部444)は、入射スリット41が形成された別の部材に取り付けられていてもよいし、当該別の部材と一体的に構成されていてもよい。
また、以上の実施形態では、反射部材43に加えて、減衰機構44が分光器1に備えられた構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、減衰機構44が省略され、反射部材43により0次光を回折格子6とは異なる方向に向けて反射させるだけの構成であってもよい。
さらに、以上の実施形態では、回折格子6が回転軸62を中心に回転することにより、特定の波長の光のみが出射スリット81から出射するモノクロメータについて説明した。しかし、本発明は、モノクロメータに限らず、固定された回折格子6により分光される各波長の光が、それぞれ異なる受光素子で受光されるようなポリクロメータにも適用可能である。
また、以上の実施形態では、回折格子6の格子面61が、凹面からなる格子面により構成される場合について説明した。しかし、このような構成に限らず、回折格子6の格子面61は、平面などの他の形状からなる格子面により構成されていてもよい。
1 分光器
2 光源
3 集光レンズ
4 入射部
5 反射鏡
6 回折格子
7 反射鏡
8 出射部
9 ハウジング
10 光ファイバ
41 入射スリット
42 本体
43 反射部材
44 減衰部材
61 格子面
62 回転軸
81 出射スリット
421 凹部
431 小孔
432 反射面
441 低反射率部材
442 低反射率面
443 開口
444 トラップ部
445 トラップ空間
446 開口
L1 法線
L2 法線

Claims (6)

  1. 光源からの光を入射位置から入射させる入射部と、
    前記入射位置から入射する光を回折させて分光する回折格子と、
    前記入射位置の近傍に設けられ、前記回折格子からの反射光である0次光を当該回折格子とは異なる方向に向けて反射させる反射部材とを備え
    前記回折格子において0次光が前記入射位置の近傍に向けて反射され、
    前記反射部材には、前記入射位置に対向する小孔が形成されており、
    前記反射部材における前記小孔の周縁部に、0次光を反射させるための反射面が形成されていることを特徴とする分光器。
  2. 前記反射部材により反射される0次光を減衰させる減衰部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の分光器。
  3. 前記減衰部材は、前記反射部材により反射される0次光の光路上に設けられ、当該0次光を減衰させながら反射させる低反射率部材を含むことを特徴とする請求項2に記載の分光器。
  4. 前記減衰部材は、前記反射部材により反射される0次光を繰り返し反射させることにより減衰させるトラップ空間が形成されたトラップ部を含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の分光器。
  5. 前記トラップ部は、前記反射部材の前記回折格子側を覆うように設けられており、
    前記トラップ部における前記反射部材の前記小孔に対向する位置には、開口が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の分光器。
  6. 入射位置から入射する光が回折格子で分光される際に生じる0次光を減衰させるための0次光減衰機構であって、
    前記入射位置の近傍に設けられ、前記回折格子からの反射光である0次光を当該回折格子とは異なる方向に向けて反射させる反射部材と、
    前記反射部材により反射される0次光を減衰させる減衰部材とを備え
    前記回折格子において0次光が前記入射位置の近傍に向けて反射され、
    前記反射部材には、前記入射位置に対向する小孔が形成されており、
    前記反射部材における前記小孔の周縁部に、0次光を反射させるための反射面が形成されていることを特徴とする0次光減衰機構。
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