JP6958076B2 - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

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本発明は、廃ゴム製品からリサイクルによって回収された再生ゴムを使用したタイヤ用ゴム組成物に関する。
近年、環境保護やコスト低減の観点から、タイヤ等の使用済みのゴム製品(廃ゴム製品)の一部を、例えば粉砕処理等によって再生ゴムに加工して、これを新ゴムに配合して再利用することが行われている。しかしながら、このような再生ゴムは加硫後の物性が新ゴムに比して劣るため、再生ゴムを含有するゴム組成物の加硫後の物性も悪くなり、実用に堪えなかったり、使用対象が制限されるという問題があった。また、再生ゴムによって加硫後の物性が低下するため、原料中の再生材料比率(再生ゴムの比率)を高めることが難しく、環境負荷を低減する効果が限定的であるという問題もあった。
このような問題に対して、例えば、上述の粉砕処理の後、脱硫処理や官能化処理を施して再生ゴム自体の反応性を高めて、加硫後のゴム物性を良好にすることが検討されている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、このような処理を行った再生ゴムを配合したゴム組成物であっても、例えば破断伸び等の物性が充分に得られず、特に空気入りタイヤ等に用いる場合に加工性や加硫物性などの性能が充分に得られないという問題があった。そのため、廃ゴム製品からリサイクルによって回収された再生ゴムを使用したゴム組成物において、加工性及び加硫物性を向上しながら、原料中の再生材料比率を高める更なる改善が求められていた。
特開2015‐212377号公報
本発明の目的は、廃ゴム製品からリサイクルによって回収された再生ゴムを使用したタイヤ用ゴム組成物であって、加工性及び加硫物性を向上しながら、原料中の再生材料比率を高めることを可能にしたタイヤ用ゴム組成物を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のタイヤ用ゴム組成物は、イソプレン系ゴム30質量部〜70質量部およびブタジエンゴム30質量部〜70質量部からなるジエン系ゴム100質量部に対して、窒素吸着比表面積が30m2 /g〜80m2 /gであるカーボンブラックを30質量部〜70質量部、粉末再生ゴムを5質量部〜25質量部、チウラムスルフィド系化合物で官能化された変性再生ゴムを5質量部〜25質量部を配合し、且つ、硫黄を純硫黄分が0.8質量部〜1.6質量部となるように配合し、前記粉末再生ゴムの粒径が80メッシュ以上であることを特徴とする。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、イソプレン系ゴムとブタジエンゴムとを主体として、粉末再生ゴムと変性再生ゴムとを併用し、且つ、上述の配合材を配合しているので、再生ゴムを配合したゴム組成物であっても、加工性および加硫物性を向上することができる。また、上述の配合によって加工性および加硫物性が改善するので、再生ゴムの配合量を従来に比べて多くすることができ、原料中の再生材料比率を高めることができる。
本発明においては、粉末再生ゴムと変性再生ゴムとの配合量の比が1:1〜1:2であることが好ましい。これにより、粉末再生ゴムと変性再生ゴムとのバランスが良好になり、原料中の再生材料比率(再生ゴム比率)を高めながら、加工性および加硫物性を向上するには有利になる。
本発明においては、粉末再生ゴムの粒径が80メッシュ以上である。これにより、原料中の再生材料比率(再生ゴム比率)を高めながら、加工性および加硫物性を向上するには有利になる。尚、本発明において、粉末再生ゴムの粒径は、JIS K6220に準拠して測定する。また、本発明において「粒径が80メッシュ以上である」とは、粉末再生ゴムの70質量%以上が80メッシュを通過可能な粒径であることを意味し、30質量%未満の割合であれば上記粒径の範囲外のものを含むことが許容されるものとする。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、空気入りタイヤのサイドウォール部に用いることが好ましく、本発明のタイヤ用ゴム組成物をサイドウォール部に用いた空気入りタイヤは、ゴム組成物中に再生ゴムが含まれていても、従来の新ゴムのみを用いた空気入りタイヤと同等の優れた走行性能を発揮することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物において、ゴム成分はジエン系ゴムであり、イソプレン系ゴムおよびブタジエンゴムを必ず含む。イソプレン系ゴムとしては、各種天然ゴム、エポキシ化天然ゴム、各種合成ポリイソプレンゴムをあげることができる。イソプレン系ゴムおよびブタジエンゴムはそれぞれ、タイヤ用ゴム組成物に通常用いられるゴムを使用することができる。これらの配合量は、ジエン系ゴム全体を100質量部としたとき、イソプレン系ゴムを30質量部〜70質量部、ブタジエンゴムを30質量部〜70質量部、好ましくイソプレン系ゴムを30質量部〜50質量部、ブタジエンゴムを50質量部〜70質量部である。これらゴムの配合量が上記範囲から外れると、本発明の所望の効果が充分に得られない。特に、本発明では後述の再生ゴムが配合されることで、イソプレン系ゴムの配合量の影響が大きく、イソプレン系ゴムの配合量が70質量部を超えると、ゴム組成物の粘度が低下する。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、イソプレン系ゴムおよびブタジエンゴム以外の他のジエン系ゴムを含有してもよい。他のジエン系ゴムとしては、例えば、スチレン‐ブタジエンゴム、アクリロニトリル‐ブタジエンゴム等が挙げられる。これらジエン系ゴムは、単独又は任意のブレンドとして使用することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、カーボンブラックが必ず配合される。カーボンブラックを配合することでゴム組成物の強度を高めることができる。カーボンブラックの配合量は、ジエン系ゴム100質量部に対して、30質量部〜70質量部、好ましくは40質量部〜60質量部である。カーボンブラックの配合量が30質量部未満であると、ゴム組成物の機械的特性を改良する効果が充分に得られない。カーボンブラックの配合量が70質量部を超えると、ゴム組成物の発熱性が大きくなりタイヤにしたとき転がり抵抗が大きくなる。
本発明で使用するカーボンブラックは、窒素吸着比表面積N2 SAが30m2 /g〜80m2 /g、好ましくは40m2 /g〜60m2 /gである。カーボンブラックの窒素吸着比表面積N2 SAが30m2 /g未満であると、ゴム組成物の強度、硬度などの機械的特性が低下する。カーボンブラックの窒素吸着比表面積N2 SAが80m2 /gを超えると、ゴム組成物の60℃におけるtanδ(以下、tanδ(60℃)という)が大きくなる。本発明において、カーボンブラックの窒素吸着比表面積N2 SAは、JIS K6217−2に準拠して測定するものとする。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、加硫剤として硫黄が必ず配合される。硫黄の配合量は、ジエン系ゴム100質量部に対して、純硫黄分が0.8質量部〜1.6質量部、好ましくは1.2質量部〜1.5質量部になるようにする。硫黄の配合量が上記範囲から外れると、本発明の所望の効果が充分に得られない。特に、本発明では後述の再生ゴムが配合されることで、硫黄の配合量の影響は大きく、硫黄の配合量(純硫黄分)が0.8質量部未満であると、ゴム組成物の硬度が低下し、発熱性が大きくなり、硫黄の配合量(純硫黄分)が1.6質量部を超えると破断伸びが低下する。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、粉末再生ゴムおよび変性再生ゴムが必ず配合される。本発明において「粉末再生ゴム」とは、タイヤ等の使用済みのゴム製品(廃ゴム製品)の一部を粉砕処理して得られたゴム材料であり、脱硫処理や官能化等の変性処理は施されていないものである。この粉末再生ゴムは、脱硫処理が施された再生ゴムや後述の変性再生ゴムのように反応性は高くないが、これら処理が施された再生ゴムのみを用いた場合に低下し易い加硫物性(例えば破断伸び等)を改善するのに有利な材料である。本発明において「変性再生ゴム」とは、タイヤ等の使用済みのゴム製品(廃ゴム製品)の一部を粉砕処理した後、脱硫処理を行い、更に、チウラムスルフィド系化合物で官能化することで得られたゴム材料である。この変性再生ゴムは、脱硫および官能化によりゴム中の架橋構造の一部が切断されて反応性が高まっているため、再生材料を用いた場合に懸念される硬度の低下、発熱性の悪化、未加硫ゴムの粘度の上昇等の問題を改善するのに有利な材料である。尚、変性再生ゴムの官能化処理に用いるチウラムスルフィド系化合物としては、アルキルチウラムスルフィド、アリールチウラムスルフィド、ヘテロ環式チウラムスルフィド、チウラムジスルフィド、チウラムポリスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド、テトラアルキルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチルチウラムモノスルフィド等を例示することができる。上述の粉末再生ゴムと変性再生ゴムとを併用することで、再生ゴムを配合したゴム組成物であっても、加工性および加硫物性を向上することができる。
粉末再生ゴムの配合量は、ジエン系ゴム100質量部に対して、5質量部〜25質量部、好ましくは10質量部〜20質量部である。粉末再生ゴムの配合量が5質量部未満であると、ゴム組成物の物性(破断伸び)が悪化する。粉末再生ゴムの配合量が25質量部を超えると、ゴム組成物の物性(粘度、硬度、破断伸び、発熱性)が悪化する。また、変性再生ゴムの配合量は、ジエン系ゴム100質量部に対して、5質量部〜25質量部、好ましくは10質量部〜20質量部である。変性再生ゴムの配合量が5質量部未満であると、ゴム組成物の物性(粘度)が悪化する。変性再生ゴムの配合量が25質量部を超えると、ゴム組成物の物性(粘度、硬度、破断伸び、発熱性)が悪化する。
粉末再生ゴムおよび変性再生ゴムを多く配合することで、原料中の再生材料比率を高めることができ、環境負荷を低減するには有利である。そのため、粉末再生ゴムおよび変性再生ゴムの総量(配合量の和)を、ジエン系ゴム100質量部に対して好ましくは20質量部以上、より好ましくは20質量部〜40質量部にするとよい。従来の再生ゴムを配合したタイヤ用ゴム組成物では、再生ゴムの配合量がタイヤ用ゴム組成物の主体となるジエン系ゴム100質量部に対して10質量部程度であったので、原料中の再生材料比率を大幅に高めることができる。粉末再生ゴムおよび変性再生ゴムの両者の配合量が多く、総量が55質量部を超えると、ゴム物性を改善する効果が限定的になり、粘度、硬度、破断伸び、発熱性が低下する。
更に、粉末再生ゴムと変性再生ゴムとの配合量の比(粉末再生ゴム:変性再生ゴム)は、好ましくは1:1〜1:2、より好ましくは1:1〜1:1.5にするとよい。これにより、粉末再生ゴムと変性再生ゴムとのバランスが良好になり、原料中の再生材料比率(再生ゴム比率)を高めながら、加工性および加硫物性を向上するには有利になる。粉末再生ゴムと変性再生ゴムとの配合量の比が上記範囲から外れて、変性再生ゴムに対して粉末再生ゴムの配合量が多過ぎると、ゴム物性を改善する効果が限定的になり、粘度、硬度、破断伸び、発熱性が低下し、粉末再生ゴムに対して変性再生ゴムの配合量が多過ぎると、ゴム物性を改善する効果が限定的になり、破断伸びが低下する。
本発明で使用する粉末再生ゴムは粒径が小さいことが好ましい。特に、粉末再生ゴムの粒径が、好ましくは80メッシュ以上、より好ましくは100メッシュ〜140メッシュであるとよい。これにより、原料中の再生材料比率(再生ゴム比率)を高めながら、加工性および加硫物性を向上するには有利になる。粉末再生ゴムの粒径が80メッシュ未満であると、粒径が大き過ぎて破断伸びを改善する効果が限定的になる。尚、変性再生ゴムは、上述の変性処理の後、シート状または板状に加工されて供される材料であるので、上記粉末再生ゴムのように粒径は考慮されない。
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、上記以外の他の配合剤を添加することができる。他の配合剤としては、カーボンブラック以外の他の補強性充填剤、加硫又は架橋剤、加硫促進剤、老化防止剤、液状ポリマー、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂など、一般的に空気入りタイヤに使用される各種配合剤を例示することができる。これら配合剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量にすることができる。また混練機としは、通常のゴム用混練機械、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を使用することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、空気入りタイヤのサイドウォール部に好適に用いることができる。本発明のタイヤ用ゴム組成物は、上述のように加工性や加硫物性が良好であるため、本発明のタイヤ用ゴム組成物をサイドウォール部に用いた空気入りタイヤは、ゴム組成物中に再生ゴムが含まれていても、従来の新ゴムのみを用いた空気入りタイヤと同等の優れた走行性能を発揮することができる。
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1〜2に示す配合からなる21種類のタイヤ用ゴム組成物(標準例1、比較例1〜9、実施例1〜11)を、それぞれ加硫促進剤および硫黄を除く配合成分を秤量し、1.8Lの密閉式バンバリーミキサーで5分間混練し、温度150℃でマスターバッチを放出し室温冷却した。その後、このマスターバッチを1.8Lの密閉式バンバリーミキサーに供し、加硫促進剤及び硫黄を加え2分間混合してタイヤ用ゴム組成物を調製した。次に、得られたタイヤ用ゴム組成物を所定の金型中で160℃、20分間プレス加硫して加硫ゴム試験片を作製した。
得られた21種類のタイヤ用ゴム組成物について、下記に示す方法により、粘度、硬度、破断伸び、tanδ(60℃)の評価を行った。
粘度
得られたタイヤ用ゴム組成物のムーニー粘度をJIS K6300に準拠して、ムーニー粘度計にてL型ロータ(38.1mm径、5.5mm厚)を使用し、予熱時間1分、ロータの回転時間4分、100℃、2rpmの条件で測定した。得られた結果は、標準例1の値を100とする指数として、表1〜2の「粘度」の欄に示した。この指数値が小さいほど粘度が小さく加工性が優れることを意味する。
硬度
得られた試験片を用いて、JIS K6253に準拠し、デュロメータのタイプAにより温度20℃におけるゴム硬さを測定した。得られた結果は、標準例1の値を100とする指数として、表1〜2の「硬度」の欄に示した。この指数値が大きいほどゴム硬度が大きいことを意味する。
破断伸び
得られた試験片からJIS K6251に準拠してJIS3号ダンベル型試験片(厚さ2mm)を切り出し、この試験片の引張り破断伸びを、JIS K6251に準拠し、温度23℃、引張り速度500mm/分の条件で測定した。得られた結果は、標準例1の値を100とする指数として、表1〜2の「破断伸び」の欄に示した。この指数値が大きいほど、引張り破断伸びが大きいことを意味する。
60℃におけるtanδ
得られた試験片をJIS K6394に準拠して、東洋精機製作所社製粘弾性スペクトロメーターを用いて、初期歪み10%、振幅±2%、周波数20Hzの条件で、温度60℃における損失正接tanδを測定した。得られたtanδの結果は、標準例1の値を100とする指数として表1〜2の「tanδ(60℃)」の欄に示した。この指数値が小さいほど発熱性が小さいことを意味する。
Figure 0006958076
Figure 0006958076
表1〜2において使用した原材料の種類を下記に示す。
・NR:天然ゴム、STR20
・BR:ブタジエンゴム、日本ゼオン社製 Nipol BR 1220
・CB1:カーボンブラック、キャボットジャパン社製 ショウブラック N550(窒素吸着比表面積N2 SA:42m2 /g)
・CB2:カーボンブラック、キャボットジャパン社製 ショウブラック N339(窒素吸着比表面積N2 SA:88m2 /g)
・変性再生ゴム:Lehigh社製 EkoDyne、テトラベンジルチウラムスルフィドで官能化された変性再生ゴム
・粉末再生ゴム1:Lehigh社製 GF‐80 REPROCESSED GROUND RUBBER(粒径:80メッシュ)
・粉末再生ゴム2:Lehigh社製 140 MESH GROUND RUBBER(粒径:140メッシュ)
・オイル:昭和シェル石油社製 エキストラクト4号S
・ステアリン酸:日新理化社製 ステアリン酸50S
・酸化亜鉛:正同化学工業社製 酸化亜鉛3種
・老化防止剤:LANXESS社製 VULKANOX 4020
・ワックス:日本精蝋社製 OZOACE‐0015A
・硫黄:細井化学工業社製 油処理イオウ(硫黄含量:95%)
・加硫促進剤:大内新興化学工業社製 ノクセラーCZ‐G
表1〜2から明らかなように、実施例1〜13のタイヤ用ゴム組成物は、標準例1に対して粘度、硬度、破断伸び、60℃におけるtanδ(発熱性)をバランスよく向上した。
一方、比較例1のタイヤ用ゴム組成物は、再生ゴムとして変性再生ゴムを単独で配合しているので、破断伸びが低下した。比較例2のタイヤ用ゴム組成物は、粉末再生ゴムの粒径が140メッシュであるものの、再生ゴムとして粉末再生ゴムを単独で配合しているので、粘度が悪化した。比較例3のタイヤ用ゴム組成物は、粉末再生ゴムの配合量が多過ぎるため、粘度、硬度、破断伸び、60℃におけるtanδ(発熱性)が悪化した。比較例4のタイヤ用ゴム組成物は、粉末再生ゴムおよび変性再生ゴムの配合量が共に多過ぎるため、粘度、硬度、破断伸び、60℃におけるtanδ(発熱性)が悪化した。比較例5のタイヤ用ゴム組成物は、天然ゴムの配合量が多過ぎる(ブタジエンゴムの配合量が少な過ぎる)ため、粘度が悪化した。比較例6のタイヤ用ゴム組成物は、ブタジエンゴムの配合量が多過ぎる(天然ゴムの配合量が少な過ぎる)ため、破断伸びおよびtanδが悪化した。比較例7のタイヤ用ゴム組成物は、カーボンブラックの窒素吸着比表面積N2 SAが大き過ぎるため、tanδが悪化した。比較例8のタイヤ用ゴム組成物は、硫黄の配合量が少な過ぎるため、破断伸びが悪化した。比較例9のタイヤ用ゴム組成物は、硫黄の配合量が多過ぎるため、硬度および60℃におけるtanδ(発熱性)が悪化した。

Claims (3)

  1. イソプレン系ゴム30質量部〜70質量部およびブタジエンゴム30質量部〜70質量部からなるジエン系ゴム100質量部に対して、
    窒素吸着比表面積が30m2 /g〜80m2 /gであるカーボンブラックを30質量部〜70質量部、粉末再生ゴムを5質量部〜25質量部、チウラムスルフィド系化合物で官能化された変性再生ゴムを5質量部〜25質量部を配合し、且つ、硫黄を純硫黄分が0.8質量部〜1.6質量部となるように配合し、前記粉末再生ゴムの粒径が80メッシュ以上であることを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
  2. 前記粉末再生ゴムと前記変性再生ゴムとの配合量の比が1:1〜1:2であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物をサイドウォール部に用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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