JP6957880B2 - ロール製品の輸送方法及びラック - Google Patents
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Description
前記ロール製品を、前記棒状円筒部材にかかる加速度が3G未満であるように保持した状態で輸送する、
輸送方法。
〔2〕 棒状円筒部材と当該棒状円筒部材に巻かれた光学フィルムとを含むロール製品を輸送するための輸送方法であって、
前記ロール製品を、前記棒状円筒部材にかかる3G以上の加速度を3G未満にまで低減可能なラックを用いて輸送する、
輸送方法。
〔3〕 棒状円筒部材と当該棒状円筒部材に巻かれた光学フィルムとを含むロール製品を積載するためのラックであって、
前記ロール製品の軸方向両端側において立設する少なくとも一対の支持枠体であって、前記棒状円筒部材を受けるための円筒部材受け部を有する少なくとも一対の支持枠体と、
前記棒状円筒部材にかかる加速度を低減する加速度低減部と
を備える、
ラック。
〔4〕 前記加速度低減部は、
前記一対の支持枠体に架け渡されて当該一対の支持枠体間の距離を狭める方向に付勢する付勢部、及び、前記一対の支持枠体間の距離が狭まる方向に各支持枠体が傾くことを規制する規制部材のうちの一方又は双方
を含む、
〔3〕に記載のラック。
〔5〕 前記加速度低減部は、
前記一対の支持枠体から内側に向かって突出する一対の突出部材であって前記ロール製品の側面を支持する支持面を有する一対の突出部材
を含む、
〔3〕又は〔4〕に記載のラック。
〔6〕 前記加速度低減部は、
前記棒状円筒部材と前記受け部との当接位置において前記円筒部材受け部の表面上に設けられた防振性を有する緩衝部材
を含む、
〔3〕〜〔5〕のいずれか一項に記載のラック。
上述した実施形態では、ラック100は、支持枠体12がパレット4に対して着脱自在な組み立て式で構成したが、組み立て式でなくてもよい。また、ラック100を棒状円筒部材22の軸方向長さに合わせて調整可能とすべく、連結ロッド60を長さ方向に可変の連結ロッドとし、かつ、パレット4の底板8に差込孔を複数設けて支持枠体12の支柱10を任意の差込孔に差し込めるようにしてもよい。長さ方向に可変の連結ロッドは、例えば太い中空パイプに細いパイプを差し込むことで作製することができる。また、上述した実施形態では、ラック100は、2つの支持枠体12,12を備えているが、さらに別の一対の支持枠体を備えて、複数のロール製品20を積載可能に構成してもよい。また、ロール製品20が、1本の棒状円筒部材22の軸方向に並んで巻き取られた複数の光学フィルム21を備えていてもよく、この場合には、複数の光学フィルム21の間に、支持枠体12と同様に構成された支持枠体を配置してもよい。
実施例1では、まず、ラックとして、第1の加速度低減部材である付勢部70を備えるラックを用意した。この実施例1に係るラックは、上述した緩衝部材90の代わりに、防振性を実質的に有していない一般的な材料で形成されたゴム(エスケー社製、商品名「ネオプレンゴム」)を備えており、その他の構成は、図1及び図2に示したラック100と同一であり、ロール製品20を積載していないラック単体の重量は100kgであった。
実施例2では、実施例1に係るラックと同じラックを用い、ランダム振動試験に際し、ロール製品20の側面を一対の当て板81,81で挟持し、かつ、付勢部70による固定を行わなかった(すなわち、実施例2に係るラックは、第2の加速度低減部材を実質的に備えており、かつ、第1の加速度低減部材を実質的には備えていない)。上記の事項以外は、実施例1と同じ条件で、最大加速度Gbを測定したところ、2.0Gであった。
実施例3では、実施例1に係るラックと同じラックを用い、ランダム振動試験の条件を変更した。ランダム振動試験の条件としては、パワースペクトル密度0.8G2/Hzで、ロール製品20を積載した実施例3に係るラックに加わる最大加速度Gaが6.0Gとなる条件を採用した。上記の事項以外は、実施例1と同じ条件で、最大加速度Gbを測定したところ、2.0Gであった。
実施例4では、実施例1に係るラックと同じラックを用い、ランダム振動試験に際し、ロール製品20の側面を一対の当て板81,81で挟持し、かつ、付勢部70による固定を行わず(すなわち、実施例4に係るラックは、第2の加速度低減部材を実質的に備えており、かつ、第1の加速度低減部材を実質的には備えていない)さらに、ランダム振動試験の条件を変更した。ランダム振動試験の条件としては、パワースペクトル密度0.2G2/Hzで、ロール製品20を積載した実施例4に係るラックに加わる最大加速度Gaが1.5Gとなる条件を採用した。上記の事項以外は、実施例1と同じ条件で、最大加速度Gbを測定したところ、1.0Gであった。
実施例5では、実施例1に係るラックに代えて、緩衝部材90として防振性を有する防振ゴム(倉敷化工社製の商品名「はねんで」)を備えるラックを用意した(すなわち、実施例5に係るラックは、第3の加速度低減部材を実質的に備えている)。実施例5に係るラックのその他の構成は、図1及び図2に示したラック100と同一であり、ロール製品20を積載していないラック単体の重量は100kgであった。ランダム振動試験に際し、当て板81がロール製品20の側面に当接しない位置でベースプレート82を固定し、かつ、付勢部70による固定を行わず(すなわち、実施例5に係るラックは、第1及び第2の加速度低減部材を実質的には備えていない)、さらに、ランダム振動試験の条件を変更した。ランダム振動試験の条件としては、パワースペクトル密度1.2G2/Hzで、ロール製品20を積載した実施例5に係るラックに加わる最大加速度Gaが10.0Gとなる条件を採用した。上記の事項以外は、実施例1と同じ条件で、最大加速度Gbを測定したところ、2.0Gであった。
実施例6では、実施例1に係るラックに代えて、緩衝部材90として防振性を有する防振ゴム(NOK社製の防振パッド)を備えるラックを用意した(すなわち、実施例6に係るラックは、第3の加速度低減部材を実質的に備えている)。実施例6に係るラックのその他の構成は、図1及び図2に示したラック100と同一であり、ロール製品20を積載していないラック単体の重量は100kgであった。ランダム振動試験に際し、当て板81がロール製品20の側面に当接しない位置でベースプレート82を固定し、かつ、付勢部70による固定を行わず(すなわち、実施例6に係るラックは、第1及び第2の加速度低減部材を実質的には備えていない)、さらに、ランダム振動試験の条件を変更した。ランダム振動試験の条件としては、パワースペクトル密度0.7G2/Hzで、ロール製品20を積載した実施例6に係るラックに加わる最大加速度Gaが5.0Gとなる条件を採用した。上記の事項以外は、実施例1と同じ条件で、最大加速度Gbを測定したところ、1.0Gであった。
比較例1では、実施例1に係るラックを用いた。ランダム振動試験に際し、当て板81がロール製品20の側面に当接しない位置でベースプレート82を固定し、かつ、付勢部70による固定を行わず(すなわち、比較例1に係るラックは、第1ないし第3の加速度低減部材のいずれも実質的に備えていない)、さらに、ランダム振動試験の条件を変更した。ランダム振動試験の条件としては、パワースペクトル密度0.5G2/Hzで、ロール製品20を積載した比較例1に係るラックに加わる最大加速度Gaが4.0Gとなる条件を採用した。上記の事項以外は、実施例1と同じ条件で、最大加速度Gbを測定したところ、3.0Gであった。
比較例2では、実施例1に係るラックを用いた。ランダム振動試験に際し、当て板81がロール製品20の側面に当接しない位置でベースプレート82を固定し、かつ、付勢部70による固定を行わず(すなわち、比較例2に係るラックは、第1ないし第3の加速度低減部材のいずれも実質的に備えていない)、さらに、ランダム振動試験の条件を変更した。ランダム振動試験の条件としては、パワースペクトル密度1.0G2/Hzで、ロール製品20を積載した比較例2に係るラックに加わる最大加速度Gaが8.0Gとなる条件を採用した。上記の事項以外は、実施例1と同じ条件で、最大加速度Gbを測定したところ、4.0Gであった。
4 パレット
8 底板
10 支柱
11 パネル
12 支持枠体
14 円筒部材受け部
14a 受け溝
20 ロール製品
21 光学フィルム
22 棒状円筒部材
30a,30b,30c フランジ部
34 開閉部材
60 連結ロッド
70 付勢部
80 当て板部
81 当て板
82 ベースプレート
90,92 緩衝部材
Claims (5)
- 棒状円筒部材と当該棒状円筒部材に巻かれた光学フィルムとを含むロール製品を積載するためのラックであって、
前記ロール製品の軸方向両端側において立設する少なくとも一対の支持枠体であって、前記棒状円筒部材を受けるための円筒部材受け部を有する少なくとも一対の支持枠体と、
前記棒状円筒部材にかかる加速度を低減する加速度低減部と
を備え、
前記加速度低減部は、
前記一対の支持枠体から内側に向かって突出する一対の突出部材であって前記ロール製品の側面を支持する支持面を有する一対の突出部材
を含む、
ラック。 - 前記加速度低減部は、
前記一対の支持枠体に架け渡されて当該一対の支持枠体間の距離を狭める方向に付勢する付勢部、及び、前記一対の支持枠体間の距離が狭まる方向に各支持枠体が傾くことを規制する規制部材のうちの一方又は双方
を含む、請求項1に記載のラック。 - 前記付勢部として、前記ラックの側面上部において前記一対の支持枠体を連結する連結ロッドを備え、前記連結ロッドが、軸方向に収縮性を有する材料で形成されている、請求項2に記載のラック。
- 前記加速度低減部は、
前記棒状円筒部材と前記受け部との当接位置において前記円筒部材受け部の表面上に設けられた防振性を有する緩衝部材
を含む、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のラック。 - 棒状円筒部材と当該棒状円筒部材に巻かれた光学フィルムとを含むロール製品を輸送するための輸送方法であって、
前記ロール製品を、前記棒状円筒部材にかかる3G以上の加速度を3G未満にまで低減可能なラックであって、請求項1〜4のいずれか一項に記載のラックを用いて輸送する、
輸送方法。
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