JP6957394B2 - 連窓構造 - Google Patents
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Description
図1は本実施形態の建具の室外側から見た正面図である。連窓構造は、連窓100及び連窓100が配置される建物の躯体内部の構造体により構成される。
なお、本明細書において、見付方向とは、連窓100の正面に向き合って見た場合の左右方向を言い、見込方向とは、連窓100の室内外方向、すなわち奥行方向を言う。
枠体2は、上枠21、下枠22、外側縦枠23及び内側縦枠24が枠組みして形成される。枠体2は、内周側に向かって解放された略コの字型の枠材により構成される。上枠21、下枠22、外側縦枠23及び内側縦枠24のそれぞれは、室内側及び室外側の見付面及びこれらの見付面を接続する見込面を有する。
上枠21及び下枠22は、枠体2の上方下でそれぞれが見付方向に延びるように配置される。
外側縦枠23及び内側縦枠24は、見付方向の外側で上枠21及び下枠22を接続するように延びる。外側縦枠23は、連窓100の見付方向の外側に位置する。内側縦枠24は、隣接する相手側の窓部20に近い見付方向の内側に位置する。
ガラス25は、枠体2の内周側に形成されるガラス保持溝に保持される。
連窓100は、後述する通り、室外側に、カバー部材としての外側カバー3と、シール部35とを有する。また、室内側に、耐火ボード4と、耐火ボード支持体41と、受け金具5と、を有する。
枠体側係合部240は、内側縦枠24の見付方向の端部から見付方向外側に延出して見込方向室内側に屈曲する。枠体側係合部240は、断面視略L字状で、後述するアンカー1が係合する部分である。枠体側係合部240は、内側縦枠24の見付方向の端部から見付方向外側、すなわち隣接する相手側の窓部20の方へ延出する縦枠見付延出部241と、縦枠見付延出部241の見付方向外側の端部から内側縦枠24の見込方向の中央部側へ向かって延出する縦枠見込延出部242とを有する。枠体側係合部240は、内側縦枠24の室外側の見付方向の端部及び室内側の見付方向の端部の両方に形成される。
立ち上がり部121は、連結部10に取り付けられた状態で、板状部11の見込方向における端部から、見付方向外側に立ち上がって枠体側係合部側へ向かう。
係合片部122は、立ち上がり部121の先端から板状部11の長手方向に沿い、連結部10に取り付けられた状態で、板状部11の見込方向における端部から見込方向外側へ延びる。
図2に示すように、固定部材側係合部12は、内側縦枠24の枠体側係合部240における縦枠見込延出部242の内面、すなわち内側縦枠24の見込面側に係合片部122が位置するように枠体側係合部240に係合する。
平面部30は、連結部10の見付方向に沿って延びる平面状の板面である。平面部30は、また、連結部10の上下方向にも沿って延び、連結部10の外側を覆う。平面部30は、中央側延出部31及び端部側延出部32を有する。
中央側延出部31は、横断面視で、平面部30のうち見付方向中央部側で連結部10の見付面に沿って延びる部分である。
端部側延出部32は、中央側延出部31から連続して見付方向外側に延出し、中央側延出部31の見付方向の両端側から内側縦枠24側へ向かって延出する部分である。端部側延出部32は、内側縦枠24の見付方向の端部を被覆するように配置され、アンカー1の固定部材側係合部12と内側縦枠24の枠体側係合部240との係合部分も覆っている。
見付側壁部521は、受け面部51の室内側見付面に沿って延びる端縁51aから起立する面である。見付側壁部521は、受け面部51の見付方向の寸法よりも小さく、受け面部51の室内側の見付方向に延びる端縁51aの略中央部寄りに形成され、両端側には隙間が形成されている。見付側壁部521は、耐火ボード4の下端側に配置された受け金具5では、耐火ボード4の室内側面の下端を位置決めし、上端側に配置された受け金具5では、耐火ボード4の上端から室内側面に沿って下垂して、耐火ボード4が室内側に倒れることを抑止する。
見込側壁部522は、受け面部51の見込面に沿って延びる端縁51bから起立する面であり、受け面部51の見付方向の一方と他方からそれぞれ起立している。見込側壁部522は、受け面部51の見込方向に沿う端縁51bの室内側寄りに位置しており、室外側は空いている。
図2に示すように、下方側に配置された受け金具5の接続部53は、受け面部51に耐火ボード4が載った状態で、下方へ延び、耐火ボード支持体41にネジにより締結して連結される。また、上方側に配置された受け金具5の連結部は、受け面部51が耐火ボード4の上端に接した状態で、上方へ延び、耐火ボード支持体41にネジにより締結して連結される。
内側カバー6の内部では、連結部10の室内側の見付面に、連結部10の見付方向の幅よりも広い幅の連結板61が接続されている。
連結板61の見付方向両端部における室外側の面と、連結部10の見込面の室内側の端部と、内側縦枠24の室内側の見付面の端部と、内側カバー6の見込面の室外側端部と、の四つの面に沿うように屈曲した、横断面視で四つの面を有する内側アタッチメント62が配置されている。内側アタッチメント62を介して、連結板61が接続された連結部10及び内側縦枠24を固定するとともに、これらを内側カバー6に固定している。
まず、内側縦枠24の枠体側係合部240に、アンカー1の固定部材側係合部12を係合させる。このとき、固定部13は内側縦枠24から室外側へ、例えば8〜10mm突出している。アンカー1は、内側縦枠24の見込面に、上下方向に間隔を空けて複数取り付ける。間隔は、例えば、390〜410mmであってよい。また、内側縦枠24の室内側の端部には、内側アタッチメント62をネジで取付けておく。
アンカー1を取り付けた連結部10の上端及び下端には、躯体に連結するための取付金具15を取付け、連結部10の室内側の見付面には連結板61を取付ける。
受け金具5の受け面部51の上に、耐火ボード4の下面を載せ、受け金具5によって耐火ボード4の位置を位置決めしながら、耐火ボード4を耐火ボード支持体41の室内側に配置する。耐火ボード4の上下方向の中央部で、耐火ボード4、耐火ボード支持体41及び連結部10を見込方向に締結するネジにより固定する。また、下側と同様に、受け金具5を耐火ボード4の上面にも取付ける。耐火ボード4の上部には、耐火材を充填する。耐火ボード4が連結部に固定され、躯体に固定されていないので、躯体上部の形状がどのような構成になっていても、確実に耐火ボード4を固定することができる。
連結部10の室内側では、内側カバー6を内側アタッチメント62に取り付ける。
本実施形態では、建物の開口部に設けられる一方の窓部20及び一方の窓部20に隣接する他方の窓部20の間に配置され、一方の窓部20側の枠体2と、他方の窓部20側の枠体2とを連結する連結部10を有する連窓構造を、連結部10の室内側の見付面側に配置される耐火ボード4と、耐火ボード4の下面を支持する平面状の受け面部51を有する受け金具5と、を含んで構成した。
連窓構造において連結部10の室内側の見付面側に耐火ボード4を配置するときに、平面状の受け面部を有する受け金具5で耐火ボード4の下面を支持するため、安定して耐火ボード4を取り付けることができる。また、個々の開口部の周囲の構造によって、耐火ボード4を取り付ける耐火ボード4の下面側の構造が平坦でなかったり、耐火ボード4の下面の全面を支持できないような場合であっても、耐火ボード4を容易に施工することができる。さらに、耐火ボード4を受け金具5の受け面部51に載せると、設置する際に見込方向の移動が容易になり、施工性が向上する。
受け面部51の見付面又は見込面のいずれか少なくとも一方から壁部52が起立するので、耐火ボード4が、受け面部51からの室外側の見付面か、又は見込面かのいずれか又は両方にずれることを防止することがで、位置決めが容易になる。このため、耐火ボード4が受け面部51の上に載った状態を維持しやすく、施工性が向上する。
受け金具5を耐火ボード4の上端側及び下端側に取り付けることで、耐火ボード4をより安定して取り付けることができる。特に、受け金具5を耐火ボード4の上端側に取り付けた場合、壁部52が耐火ボード4の室内側面に沿って下垂することになるので、耐火ボード4が室内側に倒れることが効果的に防止でき、施工性が向上する。
受け金具5を耐火ボード支持体41と別部材で構成することで、受け金具5の受け面部51上に耐火ボード4を載せた状態で、室内側から室外側へ移動させ、耐火ボード4が耐火ボード支持体41に当接した地点で取り付けることができ、施工が容易になる。
例えば、上記実施形態では、単窓を例に説明したが、段窓であっても同様のアンカーを用いることができる。また、上記実施形態では、連結部10は、中空の金属製の角材で構成されているが、これに限られない。連結部10として、従来用いられている方立を用いてもよい。また、連結部10は、上下方向に延びるように配置されているが、見付方向に延びる無目に用いてもよい。また、窓部20と窓部20の間に設けられた建物の壁部分も、連結部10の概念に含まれてよい。
また、本実施形態では、受け金具5を耐火ボード支持体41と別部材で構成しているが、これに限られない。受け金具を耐火ボード支持体と一体の部材で構成してもよい。
4 耐火ボード
5 受け金具
10 連結部
20 窓部
41 耐火ボード支持体
52 壁部
Claims (4)
- 建物の開口部に設けられる一方の窓部及び前記一方の窓部に隣接する他方の窓部の間に配置され、前記一方の窓部側の枠体と、前記他方の窓部側の枠体とを連結する連結部を有する連窓構造であって、
前記連結部の室内側の見付面側に配置される耐火ボードと、
前記耐火ボードの下面を支持する平面状の受け面部を有する受け金具と、を有する、連窓構造。 - 前記受け金具は、前記受け面部の室内側見付面又は見込面のいずれか少なくとも一方から起立する壁部を有する請求項1に記載の連窓構造。
- 前記受け金具は、前記耐火ボードの上端側及び下端側に設けられ、
前記耐火ボードの前記上端側に配置される受け金具は、少なくとも前記受け面部の前記室内側見付面から起立する前記壁部を有し、
前記上端側に取り付けられた状態で、前記壁部は、前記耐火ボードの室内側面に沿って下垂する、請求項2に記載の連窓構造。 - 前記連結部の室内側で、前記耐火ボードの室外側に配置される耐火ボード支持体をさらに備え、
前記受け金具は、前記耐火ボード支持体と別部材で構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の連窓構造。
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