JP6956339B2 - ネイルチップ用接着シート - Google Patents

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Description

本発明は、装飾用ネイルチップを爪に繰り返し貼付け及び剥離を可能とする強力な粘着力を有し、繰り返し使用することができるコネクタであり、水が付着しても当該粘着力が低下しないネイルチップ用接着シートに関する。
手足の爪にネイルポリッシュを用いて着色したり、アクリル樹脂等を用いて立体的に装飾したりするネイルアートは、女性を中心に多くの関心を集めており、当該ネイルアートに関する様々な施術を行うネイルサロンも数多く経営されている。基本的にネイルアートは、ユーザがネイルサロンにおいて所望の施術を受け、自身の爪に装飾を行うものであるが、近年では仕事及び家事を両立する女性が多く、常時ネイルアートにより爪に装飾して生活することが困難であるため、市販品のネイルグッズを用いてユーザ自身が任意のタイミングで簡易なネイルアートを施すケースも多い。
このうちユーザ自身でも比較的簡便に本格的なネイルアートを楽しむことができるものとしてネイルチップが人気であり、市販のネイルチップの貼付け及び剥離をユーザが任意のタイミングで行うことができる。現在、爪にネイルチップを貼り付ける手法は多数存在しており、ネイルチップ貼付け用途専用の接着剤を用いて爪に直接ネイルチップを貼り付ける「グルー接着式」、ネイルチップ貼付け用途専用の両面テープを用いて爪に間接的にネイルチップを貼り付ける「両面テープ接着式」等が有名である。
しかしながら、グルー接着式では固定力はあるが、爪やネイルチップの損傷を避けるためネイルチップを爪から剥離する際に指を温水に浸しながら時間をかけて徐々にネイルチップを剥離し、剥離後にも爪の表面にケアを施す等の手間であった。また、両面テープ接着式では貼付けや剥離は容易であるが、反面、使用中に剥離の可能性があり、繰り返し使用には不向きであった。
このような問題を解決するために、特開2016−216539号公報に示すように装飾用のネイルチップを爪に繰り返し貼付け及び剥離を可能とする強力な粘着力を有したコネクタであり、当該粘着力を有した粘着面にゴミ等が付着して粘着力が低下しても、洗浄することで粘着力を復活させ、繰り返し使用することができるネイルチップ用接着シートが提案された。
特開2005−230501号公報 特開2016−216539号公報
しかしながら、上記ネイルチップ用接着シートでは、粘着力が低下しても剥離して水で洗浄して粘着力を復活させることはできるが、爪にネイルチップを貼り付けた使用時における水の付着には弱いという問題を有していた。具体的には使用時にネイルチップ用接着シートの表面に水が付着すると、爪とネイルチップ用接着シートとの隙間に毛細管現象が生じて、水が浸入しネイルチップ用接着シートの粘着力が低下する。
上記課題に鑑みて本発明は創作されたものであり、本発明は、装飾用のネイルチップを爪に繰り返し貼付け及び剥離を可能とする強力な粘着力を有したコネクタであって、使用時に水が付着しても粘着力を維持し得るネイルチップ用接着シートを提供することを目的とする。
本発明は、ネイルチップの内面と使用者の爪との間に装着して両者を接着するネイルチップ用接着シートであって、
その粘着面には、
少なくとも一種の熱可塑性エラストマー(TPE)100重量部と、炭化水素系粘着付与剤300〜500重量部と、軟化剤100〜150重量部と、を含有し、
さらに、水溶性増粘剤を含有する、ことを特徴とする。
また、本ネイルチップ用接着シートにおける前記水溶性増粘剤は、ネイルチップ用接着シートの粘着面の成分の5〜20%濃度分含有される、ことが好ましい。
本ネイルチップ用接着シートにおける前記水溶性増粘剤は、添加される溶液の増粘機能を有する食品用又は工業用の水溶性高分子であり、
その主成分として、ゼラチン、寒天、ペクチン、カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロース、アクリルポリマー、ポリアクリルアミド系高分子が適用できることがわかった。
上記のような構成を有する本発明のネイルチップ用接着シートにおいては、更に、前記熱可塑性エラストマーは、スチレン系エラストマー(TPS)で主成分とすることが好ましい。
また、上記のような構成を有する本発明のネイルチップ用接着シートにおいては、前記炭化水素系粘着付与剤は、脂肪族系炭化水素樹脂からなる群より選択されることが望ましい。
前記軟化剤は、石油系軟化剤であることが望ましい。
更に、上記のような構成を有する本発明のネイルチップ用接着シートにおいては、厚みが0.5〜0.8mmであることが望ましい。
本発明によれば、上述した特許文献2のネイルチップ用接着シートの優位性をそのまま維持しつつ、さらに使用時に水が付いたときの粘着力を維持することができる。
具体的に本発明のネイルチップ用接着シートでは、別途の薬品等を用いることなく容易にネイルチップを爪に貼付け・剥離することができ、剥離後に洗浄することで粘着力を復活させることができるという特許文献2で提供されたネイルチップ用接着シートの優位性は維持される。
その一方、水溶性増粘剤をネイルチップ用接着シートの追加成分とすると、ネイルチップ使用時に水が付着しても粘着力の低下を避けて固定力を維持することがわかった。これはネイルチップ用接着シートの表面に水が付着することによる粘着力の低下を、水を吸うと発生する水溶性増粘剤による粘着力の増加で補っているからであると考えられる。
本ネイルチップ用接着シートをモデルの爪に合わせて切断する手順を示しており、図1(a)はモデルの爪を表した模式図であり、図1(b)はネイルチップ用接着シートを切断する際の切断線Aを示した模式図である。 Aカットシートをモデルの爪に適したサイズに切断する手順を示しており、図2(a)は上述において作成したAカットシートをモデルの爪に合わせる状況を示した模式図であり、図2(b)はAカットシートを切断する際の切断線Bを示した模式図である。 Bカットシート17をモデルの爪に適したサイズに切断する手順を示しており、図3(a)はBカットシートをモデルの爪に合わせる状況を示した模式図であり、図3(b)はBカットシートを切断する際の切断線Cを示した模式図である。 Cカットシートをモデルの爪に貼り付ける手順を示しており、図4(a)はCカットシートにおける片面のA保護シートの端部のみを剥離してモデルの爪に張り付ける状態を示した模式図であり、図4(b)はA保護シートの剥離を促進させつつCカットシート21全体をモデルの爪に貼りつける状態を示した模式図である。 特殊な形状の爪にネイルチップを貼り付ける状況を示しており、図5(a)は、Cカーブの強いモデルの爪にネイルチップを貼り付ける状況を示した模式図であり、図5(b)は、平爪にネイルチップを貼り付ける状況を示した模式図である。 特殊な形状の爪にネイルチップを貼り付ける状況を示しており、図6(a)は、ルースキューティクルから爪先に向かって傾斜したモデルの爪にネイルチップを貼り付ける状況を示した模式図であり、図6(b)は、一部に凹部を有したモデルの爪にネイルチップを貼り付ける状況を示した模式図である。 Cカットシートに孔を設け、モデルの爪に貼り付ける手順を示しており、図7(a)は、Cカットシートを半分に折った状態を示した模式図であり、図7(b)は、切断線Dに沿ってCカットシートの一部を切断して孔を設ける状況を示した模式図であり、図7(c)は、切断後のCカットシート及びネイルチップをモデルの爪に貼り付ける状況を示した模式図である。 モデルの爪に貼り付けたCカットシート及びネイルチップをモデルの爪から剥離させる手順を示しており、図8(a)はCカットシート及びネイルチップをモデルの爪から浮かせる状況を示した模式図であり、図8(b)は、Cカットシート及びネイルチップをモデルの爪から剥離させる状況を示した模式図である。
以下、本発明に係るネイルチップ用接着シートの代表的な実施形態を、図1〜図8を参照しながら詳細に説明するが、本発明は本実施形態に限られないことはいうまでもない。また、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであり、理解容易のために必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。さらに、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
本ネイルチップ用接着シート1はユーザが簡単に施術してネイルアートを楽しむことができるものであり、施術者にはユーザ本人も含まれるが、ここでは理想的な施術を示すためにネイルサロンにおける施術者が施術するケースで説明する。まず、施術者は、本ネイルチップ用接着シート1を用いたネイルチップ3の施術の前に、モデルの両手における全ての爪を詳細に調査し、モデルの爪が変形爪等の特殊な形状ではないか等、異常の有無を確認する。
そして、モデルの希望に応じてネイルチップ3のデザイン及び形状を決定する。その後、施術者はスケールチップと称される爪に用いる測定器具を用いてモデルの爪のサイズ及び形状を測定し、モデルの爪に使用するネイルチップ3のサイズを決定する。尚、基本的にネイルチップ3はモデルの爪よりも一回り大きいサイズを使用するが、湾曲が大きい爪や平爪の場合は一回り小さいサイズのネイルチップ3を使用することが望ましい。
続いて、以下よりネイルチップ用接着シート1を用いたネイルチップ3の施術手順について説明する。図1(a), (b)は、本ネイルチップ用接着シート1をモデルの爪に合わせて切断する手順を示した模式図であり、図1(a)はモデルの爪を表した模式図であり、図1(b)はネイルチップ用接着シート1を切断する際の切断線Aを示した模式図である。
本発明のネイルチップ用接着シート1は両面に粘着性を有する略透明な粘着シートであり、当該ネイルチップ用接着シート1は、初回使用時まで双方の粘着面を保護シート5によって保護されている。当該ネイルチップ用接着シート1は、厚さ0.5mm〜0.8mmが使用感に優れ、0.6mmがより好適である。当該ネイルチップ用接着シート1は施術者が施術を行う際にモデルの爪におけるサイズに合わせて切断し、使用する。まず、図1(a)に示した様に、モデルの爪におけるルースキューティクル6からイエローライン7の距離9をメジャー等を用いて計測する。次に、図1(b)に示した様に、上述において計測した距離9でネイルチップ用接着シート1の一辺と平行な切断線Aをネイルチップ用接着シート1に描いた後、ネイルチップ用接着シート1を当該切断線Aに沿ってナイフ又は鋏等を用い切断し、A辺長10及びB辺長11から構成されたAカットシート12を作成する。
続いて、図2(a), (b)を用い、上述の説明において切断したAカットシート12を更にモデルの爪に適したサイズに切断する手順を説明する。図2(a)は上述において作成したAカットシート12をモデルの爪に合わせる状況を示した模式図であり、図2(b)はAカットシート12を切断する際の切断線Bを示した模式図である。
図2(a)に示した様に、ネイルチップ用接着シート1から切断することで作成したAカットシート12のA辺長10をモデルの爪における左サイドライン13に当て、Aカットシート12を爪の曲面に沿って合わせる。次に、図2(b)に示した様に、施術者はモデルの爪に合わせたAカットシート12を片方の手を用いて押さえ、反対側の手を用いて当該Aカットシート12にモデルの爪における右サイドライン15と同じ位置に切断線Bを描く。切断線BをAカットシート12に描いた後、当該切断線Bに沿ってAカットシート12をナイフ又は鋏等を用い切断し、Bカットシート17を作成する。
次に、図3(a), (b)を用い、上述の説明において切断したBカットシート17を更にモデルの爪に適したサイズに切断する手順を説明する。図3(a)は上述において作成したBカットシート17をモデルの爪に合わせる状況を示した模式図であり、図3(b)はBカットシート17をモデルの爪における各部を基準として切断する際の切断線Cを示した模式図である。
図3(a)に示した様に、Aカットシート12から切断することで作成したBカットシート17のA辺長10をモデルの爪における左サイドライン13に当て、Bカットシート17を爪の曲面に沿って合わせる。次に、図3(b)に示した様に、施術者はモデルの爪に合わせたBカットシート17を片方の手を用いて押さえ、反対側の手を用いて当該Bカットシート17にモデルの爪におけるイエローライン7と、ルースキューティクル6と、左サイドライン13と、右サイドライン15と、該各ラインの交点と、からモデルの爪中央側にL1=略1mmの距離で略平行に切断線Cを描く。切断線CをBカットシート17に描いた後、当該切断線Cに沿ってBカットシート17をナイフ又は鋏等を用い切断し、Cカットシート21(図4(a)参照)を作成する。この時、上述した各ラインのカーブと、各ラインの交点の位置と、を考慮し切断線Cは柔軟に決定することが望ましい。
次に、図4(a), (b)を用い、上述の説明において切断したCカットシート21を断面視したモデルの爪断面22に貼り付ける手順を説明する。図4(a)は上述において作成したCカットシート21における片面のA保護シート5aの端部のみを剥離し、Cカットシート21の一部をモデルの爪に貼り付ける状態を示した模式図であり、図4(b)はCカットシート21における一部剥離させたA保護シート5aの剥離を徐々に促進させ、モデルの爪にCカットシート21全体を貼りつける状態を示した模式図である。
まず、図4(a)に示した様に、Cカットシート21における片面のA保護シート5aをL2=略5mm剥離し、Cカットシート21の中心がモデルの爪における中心に重なるように配置したうえでA保護シート5aを剥離して現れたCカットシート21の粘着部をモデルの爪に貼り付ける。続いて、図4(b)に示したように、施術者はモデルの爪に貼り付けたCカットシート21の一部を片方の手における指で押圧し、もう一方の手を用いて一部を剥離済のA保護シート5aを把持する。Cカットシートを押圧しつつ、A保護シート5aを引っ張りながら当該A保護シート5aの剥離を促進させ、モデルの爪及びCカットシート21の間に空気が入り込まないようにCカットシート21全体をモデルの爪に貼り付ける。次に、施術者はCカットシート21がモデルの爪にしっかりと貼り付けられたことを確認したうえで、Cカットシート21に残っているB保護シート5bをCカットシート21から剥離させる。
次に、モデルの爪に貼り付けられたCカットシート21にネイルチップ3を装着する手順に移行する。まず、施術者はB保護シート5bの剥離によって出現した粘着部に指等が触れないように注意しながらネイルチップ3をモデルの爪に貼り付けたCカットシート21に当て、ルースキューティクル6から指先に向けて、指で押圧しながらCカットシート21と、ネイルチップ3と、の間に入り込んだ空気を押し出しつつ貼り付ける。Cカットシート21と、ネイルチップ3と、の間に空気が入り込んでしまうと、Cカットシート21及びネイルチップ3の粘着が不十分となり、使用中に剥がれてしまう恐れがあるので注意が必要である。
ネイチップ3貼り付け時、Cカットシート21がモデルの爪とネイルチップ3との間から外部に出た場合等は、鋏等を用いて切断する。施術者は、上述した手順を用いてモデルの全ての爪にCカットシート21及びネイルチップ3を貼り付けることで、全ての貼り付け工程が完了することとなる。
上述により、一般的なモデルの爪に本ネイルチップ用接着シート1を用いたネイルチップ3を貼り付ける方法について説明してきたが、爪は個人によって形状も硬さも様々であり、施術対象のモデルによって施術手法も最適化する必要がある。以下より、様々な爪の形状に合わせた施術方法について説明する。
図5(a)は、Cカーブの強いモデルの爪を示した模式図である。図5(a)に示した様なCカーブの強い爪には、一回り大きいサイズのネイルチップ3を用いることが望ましい。ネイルチップ3は、ドライヤ23等を用いて熱を加え、硬度を低下させたうえでネイルチップ3の両側を徐々に押圧し、モデルの爪におけるCカーブに合わせた形状に変形させて調整する。モデルの爪におけるCカーブの形状に合わせてネイルチップ3の形状を調整させた後、通常の施術と同様の手順でネイルチップ用接着シート1を用いてネイルチップ3をモデルの爪に貼り付ける。
続いて、図5(b)に、Cカーブが弱く、一般的に平爪と称されるモデルの爪を表した模式図を示す。図5(b)に示した様なCカーブの弱い平爪には、一回り小さいサイズのネイルチップ3を用いることが望ましい。ネイルチップ3は、ドライヤ23等を用いて熱を加え、硬度を低下させたうえでネイルチップ3の両側を徐々に広げ、モデルの爪におけるCカーブに合わせた形状に変形させて調整する。
モデルの爪におけるCカーブの形状に合わせてネイルチップ3の形状を調整させた後、通常の施術と同様の手順でネイルチップ用接着シート1を用いてネイルチップ3をモデルの爪に貼り付けることとなるが、モデルの爪と、ネイルチップ3と、の間に空間が発生してしまう場合は、ネイルチップ用接着シート1を空間サイズに合わせてカットしたDカットシート24を重ねて貼り付ける。
図6(a)の模式図において、ルースキューティクル6から爪先に向かって傾斜したモデルの爪を示す。この様な形状の爪に対して通常の施術と同様の手順でネイルチップ3を貼り付けると、爪先とネイルチップ3との間に空間が発生してしまう為、図6(a)に示した様に、爪先のみネイルチップ用接着シート1を空間サイズに合わせてカットしたDカットシート24を重ね、爪先とネイルチップ3との間に発生した空間を埋めて施術を行う。
続いて、図6(b)の模式図において、一部に凹部25を有したモデルの爪を示す。この様な形状の爪に対して通常の施術と同様の手順でネイルチップ3を貼り付けると、当該凹部25とネイルチップ3との間に空間が発生し、ネイルチップ3の貼付け強度が低下してしまう為、図6(b)に示した様に、まず、ネイルチップ用接着シート1を凹部25のサイズに合わせてカットしたDカットシート24を当該凹部25に貼り付けて埋める。次に、通常の施術と同様の手順でCカットシート21及びネイルチップ3をモデルの爪に貼り付ける。
また、夏場等モデルの爪が高温多湿な状況下におかれる場合においては、モデルの手は発汗しやすく、汗及び水蒸気化した汗がモデルの爪とネイルチップ3の間に入り込むことから、次のような、より使用感を高めるための異なる装着方法をとることができる。
本ネイルチップ用接着シート3をモデルの爪に合わせてカットし、Cカットシート21を作成した際、図7(a)に示した様にCカットシート21を半分に折り、図7(b)における切断線Dに沿ってナイフ又は鋏等を用いてCカットシート21の一部を切断し、孔12を作成する。Cカットシート21の切断が完了した後、折り目を広げて図7(c)に示した様に、上記において切断して設けた孔12がモデルの爪における中心に配置される様にモデルの爪に合わせて貼り付けた後、通常の施術と同様の手順でネイルチップ3をモデルの爪に貼り付ける。
次に、図8(a), (b)を用い、上述の説明においてモデルの爪に貼り付けたCカットシート21及びネイルチップ3をモデルの爪から剥離させる手順について説明する。図8(a)は上述においてモデルの爪に貼り付けたCカットシート21及びネイルチップ3をルースキューティクル6側から引き上げてモデルの爪から浮かせた状態を示した模式図であり、図8(b)は、図8(a)においてモデルの爪から一部を浮かせたCカットシート21及びネイルチップ3をモデルの指先側へ引いて剥離させる状態を示した模式図である。
施術者はモデルの爪に貼り付けられたCカットシート21及びネイルチップ3の状態をよく確認したうえで、剥離作業を行う。図8(a)に示した様に、まず、施術者はモデルの爪におけるルースキューティクル6側からネイルチップ3を上方向へ引き上げ、モデルの爪とネイルチップ3との間に隙間を作り、当該隙間を保持する。
続いて、図8(b)に示した様に、施術者はモデルの爪に貼り付けられたネイルチップ3をモデルの指先から前方へ引きモデルの爪からCカットシート21及びネイルチップ3を剥離させる。この時、モデルの爪に対して上方向にCカットシート21及びネイルチップ3を剥離しない様に注意する。モデルの爪に対して上方向に何度もCカットシート21及びネイルチップ3を剥離させると爪甲剥離の原因となるおそれがある。
Cカットシート21の粘着部がモデルの爪側に少量残留した場合は、剥離させたネイルチップ3の内側におけるCカットシート21をモデルの爪に再度軽く押し当てた後に剥離させることを繰り返すと、モデルの爪に残留した粘着部がCカットシート21側へ戻る。施術者は、上述した手順を用いてモデルの爪に貼り付けられた全てのCカットシート21及びネイルチップ3を剥離することで、全ての剥離工程が完了することとなる。
尚、上述した剥離工程を行う際、施術者の指が滑る等、ネイルチップ3の剥離作業を行うことが困難である場合には、滑り防止用の指サックや樹脂製の手袋を用いて作業を行ってもよい。
上述において説明してきた、施術者における本ネイルチップ用接着シート1を用いた全ての施術工程が完了した後、モデルは任意のタイミングでネイルチップ3を自分の爪に貼付け及び剥離することが可能となる。継続使用に伴って、ネイルチップ3の内側に貼り付けられた、本ネイルチップ用接着シート1をカットすることで作成されたCカットシート21における粘着部に埃等のゴミや汚れが付着する。埃等のゴミや汚れの付着によってCカットシート21における粘着部の粘着力が低下した場合、モデルは当該粘着部を水又は中性洗剤を用いて洗浄することで粘着力を復活させることが可能であり、モデルは本ネイルチップ用接着シート1を用いたネイルチップ3を繰り返し使用することができる。
上述してきた例のように、本発明のネイルチップ用接着シートを用いたネイルチップは、両面テープを用いて爪に貼り付ける従来の手法と比して繰り返し継続使用することが可能であり、生活状況に応じてモデルの任意で貼付け及び剥離を頻繁に行えるものである。
次に、本発明のネイルチップ用接着シート1の粘着面(Cカットシート21等)の成分について説明する。ネイルチップ用接着シート1の粘着面は、従来同様に、熱可塑性エラストマー(TPE)と炭化水素系粘着付与剤と軟化剤とを主成分とし、それぞれ熱可塑性エラストマー(TPE)を100重量部とした場合に、炭化水素系粘着付与剤が300〜500重量部、軟化剤が100〜150重量部の割合で含有されている。
本ネイルチップ用接着シート1では、さらに水溶性増粘剤を追加成分として添加する。ここでは、ネイルチップ用接着シート1の粘着面に水溶性増粘剤を追加しない場合、5%分追加した場合、20%分追加した場合、それぞれの爪に対する粘着力(固定力)について検証した。
従来同様、水溶性増粘剤を追加しない場合、通常時の粘着力は特に問題はなく、しっかりと爪に固定されていた。一方、手洗いをし、水に濡れた状態にしたときには、粘着面が軟らかくなり粘着力が大幅に低下し、ぐらぐらしたり、ズレが生じたりすることがわかった。また、長時間使用した際にも同様のことが生じていることがわかった。これは長時間使用すると身体から発生する蒸気により水濡れと同様の状態になっていると推察される。
水溶性増粘剤を全体成分の5%分追加した場合、通常時の粘着力は特に問題はなく、しっかりと爪に固定されていた。また、水濡れ時にも、ぐらぐらする感覚やズレはなく、使用感も通常時と同様であった。前述したように従来のネイルチップ用接着シート1の粘着面の場合、水濡れ時に爪と粘着面との隙間で毛細管現象が生じ粘着力が低下し剥離しやすくなるが、水溶性増粘剤が水を吸うと粘着力が増加し、水濡れによる粘着性を別途補完する機能を有するからであると推察される。
水溶性増粘剤を全体成分の20%分追加した場合、通常時の粘着力は特に問題はなく、しっかりと爪に固定されていた。一方、水濡れ時には、水溶性増粘剤を追加しない場合よりは、大きく改善されているが、ぐらつきやズレに対する多少の不安感があり、水濡れ時の使用に耐えうる境界であることがわかった。水溶性増粘剤が高濃度に含有されている場合、表面で溶出することが考えられ、このことが水を吸うと粘着力が増加するという水溶性増粘剤の作用を低減しているからであると推察される。
以上の検証結果から、ネイルチップ用接着シート1の粘着面の成分に水溶性増粘剤を追加すると、追加しない場合より水濡れ時の粘着性(固定性)が向上する効果を奏すると同時に、水溶性増粘剤の濃度を上げ過ぎると粘着性がかえって低下するということがわかった。具体的には、水溶性増粘剤の濃度が5〜20%であることが好ましい。
なお、水溶性増粘剤としては、ゼラチン、寒天、ペクチン、カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロース、アクリルポリマー、ポリアクリルアミド系高分子が例示される。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例、変形が存在することを当業者に容易に理解されるであろう。
本発明は、装飾用のネイルチップを爪に繰り返し貼付け及び剥離を可能とする強力な粘着力を有したコネクタであり、当該粘着力を有した粘着面にゴミ等が付着して粘着力が低下しても、洗浄することで粘着力を復活させ、繰り返し使用することができ、さらに、使用時に水が付いたときの粘着力をも維持することができるものである。
1 ネイルチップ用接着シート
3 ネイルチップ
5 保護シート
5a A保護シート
5b B保護シート
6 ルースキューティクル
7 イエローライン
9 距離
10 A辺長
11 B辺長
12 Aカットシート
13 左サイドライン
15 右サイドライン
17 Bカットシート
21 Cカットシート
22 爪断面
23 ドライヤ
24 Dカットシート
25 凹部

Claims (7)

  1. ネイルチップの内面と使用者の爪との間に装着して両者を接着するネイルチップ用接着シートであって、
    その粘着面には、
    少なくとも一種の熱可塑性エラストマー(TPE)100重量部と、炭化水素系粘着付与剤300〜500重量部と、軟化剤100〜150重量部と、を含有し、
    さらに、水溶性増粘剤を含有する、ことを特徴とするネイルチップ用接着シート。
  2. 前記水溶性増粘剤は、ネイルチップ用接着シートの粘着面の成分の5〜20%濃度分含有される、ことを特徴とする請求項1に記載のネイルチップ用接着シート。
  3. 前記水溶性増粘剤は、ゼラチン、寒天、ペクチン、カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロース、アクリルポリマー、ポリアクリルアミド系高分子を主成分とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のネイルチップ用接着シート。
  4. 前記熱可塑性エラストマーは、スチレン系エラストマー(TPS)で主成分とする、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のネイルチップ用接着シート。
  5. 前記炭化水素系粘着付与剤は、脂肪族系炭化水素樹脂からなる群より選択される、を特徴とする請求項1又は2に記載のネイルチップ用接着シート。
  6. 前記軟化剤は、石油系軟化剤である、ことを特徴とする請求項1に記載のネイルチップ用接着シート。
  7. 厚みが0.5〜0.8mmである、ことを特徴とする請求項1に記載のネイルチップ用接着シート。
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