JP6956019B2 - 2次元光偏向器 - Google Patents

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本発明は2次元光偏向器に関する。
2次元光偏向器は、光走査器として、ピコプロジェクタ、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、レーザレーダ、バーコードリーダ、エリアセンサ、ヘッドランプ等に適用され、半導体製造プロセス及びマイクロマシン技術を用いて製造されたマイクロ電気機械システム(MEMS)構造で構成されている。
図8は従来の2次元光偏向器を示す斜視図である(参照:特許文献1の図5、特許文献2の図3)。図8において、10は2次元光偏向器、20は2次元光偏向器10を制御するための制御ユニット、30はレーザ光L1を発生するためのレーザ光源である。L2はレーザ光L1の2次元光偏向器10からの反射光である。
図8において、2次元光偏向器10は円形のミラー1の水平駆動系及び垂直駆動系よりなる。
水平駆動系は、ミラー1を囲む可動のインナフレーム2と、ミラー1とインナフレーム2との間に設けられ、ミラー1を水平走査軸(Y軸)に沿って駆動するために、インナフレーム2の内側連結部2a、2bによって支持され、連結された2つの半リング状圧電アクチュエータ3a、3b(インナ圧電アクチュエータ)とによって構成されている。また、ミラー1と半リング状圧電アクチュエータ3a、3bとはY軸に沿ったトーションバー4a、4bによって連結され、さらに、半リング状圧電アクチュエータ3a、3bとインナフレーム2とはY軸に沿ったフィックス部5a、5bによって連結されている。
半リング状圧電アクチュエータ3a、3b間には圧電センサ6a、6bが設けられ、フィックス部5a、5bは、後述の図9に示すごとく、圧電センサ6a、6bのセンサ信号線L6a、L6bを通過させるためのものである。尚、センサ信号線L6a、L6bは後述のミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)層とは図示しない絶縁層によって電気的に絶縁されている。これにより、圧電センサ6a、6bの電圧Vsa、Vsbと半リング状圧電アクチュエータ3a、3bの電圧VY1、VY2とのクロストークを避けることができる。
他方、ミラー1の垂直駆動系は、偏光器の基準面を構成する固定のアウタフレーム7と、ミラー1を垂直走査軸(X軸)に沿って駆動するためにアウタフレーム7の連結部7a、7bとインナフレーム2の外側連結部2c、2dとの間に連結されたミアンダ状(蛇腹状)圧電アクチュエータ(アウタ圧電アクチュエータ)8a、8bとによって構成されている。ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bはアウタフレーム7の連結部7a、7bとインナフレーム2の外側連結部2c、2dとを結ぶX軸に対称に設けられているので、ミラー1のX軸からのずれを抑制できる。
半リング状圧電アクチュエータ3a、3bには、周波数fの互いに逆位相の正弦波電圧Vya、Vybが電極パッドPya、Pybを介して印加される。これにより、ミラー1はY軸回りに揺動する。このとき、制御ユニット20は電極パッドPsa、Psbを介して得られる圧電センサ6a、6bのセンサ電圧Vsa、Vsbが最大となるように正弦波電圧Vya、Vybの周波数fをフィードバック制御して共振周波数fを実現する。
他方、ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bには、非共振周波数fの互いに逆位相の鋸歯波電圧Vx1、Vx2が電極パッドPx1a、Px2a;Px1b、Px2bを介して印加される。具体的には、鋸歯波電圧Vx1はミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの奇数番目圧電カンチレバー8a−1、8a−3、8a−5;8b−1、8b−3、8b−5に印加され、他方、鋸歯波電圧Vx2はミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの偶数番目圧電カンチレバー8a−2、8a−4;8b−2、8b−4に印加される。従って、たとえば、奇数番目圧電カンチレバー8a−1、8a−3、8a−5;8b−1、8b−3、8b−5は下方向に屈曲し、偶数番目圧電カンチレバー8a−2、8a−4;8b−2、8b−4は上方向に屈曲する。この結果、ミラー1がX軸回りに揺動する。
図8においては、ミラー1のX軸回りの揺動によるインナフレーム2の振動を抑制するために、インナフレーム2は上面視で矩形として面積を大きくして質量を大きくしてある。しかし、この場合、インナフレーム2の垂直走査軸(X軸)回りの慣性モーメントが大きくなり、ミラー1の垂直走査軸(X軸)回りの振れ角が小さくなる。このため、図9に示すごとく、インナフレーム2は上面視で細くし、垂直走査軸(X軸)回りの慣性モーメントを小さくすることも提案されている(参照:特許文献3の図1)。この場合、インナフレーム2の幅Wは小さくたとえば100μmで一様である。
特開2015−184592号公報 特開2016−9050号公報 特開2017−207630号公報
しかしながら、図10の(A)に示すごとく、ミラー1の振れ角αがトーションバー4aの振れ角βを超えて共振によるΔβが上乗せされた振れ角領域に入ると、トーションバー4aは半リング状圧電アクチュエータ3a、3bの変形動作に対して位相遅れを伴いながらフィックス部5aを介してインナフレーム2の振動γを誘発する。つまり、図10の(B)に示すごとく、ミラー1の捩り応力S1は、半リング状圧電アクチュエータ3a、3bの捩り応力S2、インナフレーム2の捩り応力S3として伝播する。
インナフレーム2の幅Wは小さく一様であるので、図11の(A)に示すごとく、捩り応力S3はせん断応力としてインナフレーム2を一様に伝播する。尚、図11の(A)においては、便宜上、インナフレーム2を直線状にしてある。従って、図11の(B)に示すごとく、インナフレーム2のせん断応力S3の振動伝播は、単一モードに近く、この結果、インナフレーム2の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍の振動変位は大きくなる。
インナフレーム2の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍の大きな振動変位は、図12の(A)に示すごとく、ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bを垂直走査軸(X軸)方向に大きく伸縮させる。この結果、ミラー1の共振によるインナフレーム2の振動がミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの振動に重畳し、つまり、クロストークし、ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの動特性を悪化させるという課題がある。また、ミラー1の共振エネルギーが大きくなると、図12の(B)に示すごとく、インナフレーム2の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍が破断するという課題もある。
上述の課題を解決するために、本発明に係る2次元光偏向器は、ミラーと、ミラーを囲むインナフレームと、ミラーとインナフレームとの間に設けられ、ミラーを第1の軸に沿って駆動するためのインナアクチュエータと、ミラーとインナアクチュエータとを連結し第1の軸に沿って設けられたトーションバーと、インナアクチュエータとインナフレームとを連結し第1の軸に沿って設けられたフィックス部と、インナフレームを囲むアウタフレームと、アウタフレームの第2の軸に沿った連結部とインナフレームの第2の軸に沿った外側連結部とを連結してインナフレームを第2の軸に沿って駆動するためのアウタアクチュエータとを具備し、インナフレームの第2の軸に沿った内側連結部はインナアクチュエータに連結され、インナフレームの幅はフィックス部近傍からその内側連結部及び外側連結部近傍に向って徐々に増加しているものである。
また、本発明に係る2次元光偏向器は、ミラーと、ミラーを囲むインナフレームと、ミラーとインナフレームとの間に設けられ、ミラーを第1の軸に沿って駆動するためのインナアクチュエータと、ミラーとインナアクチュエータとを連結し第1の軸に沿って設けられたトーションバーと、インナアクチュエータとインナフレームとを連結し第1の軸に沿って設けられたフィックス部と、インナフレームを囲むアウタフレームと、アウタフレームの第2の軸に沿った連結部とインナフレームの第2の軸に沿った外側連結部とを連結してインナフレームを第2の軸に沿って駆動するためのアウタアクチュエータとを具備し、インナフレームの第2の軸に沿った内側連結部はインナアクチュエータに連結され、インナフレームはその内側連結部及び外側連結部近傍においてインナ圧電アクチュエータ側に弛んだ弛み形状部を有するものである。
本発明によれば、インナフレームの内側連結部及び外側連結部の近傍の振動変位は小さくなるので、アウタアクチュエータの第2の軸方向の伸縮は抑制できる。この結果、ミラーの共振によるインナフレームの振動とアウタアクチュエータの振動とのクロストークは小さくなり、アウタアクチュエータの動特性の悪化を抑制できる。また、ミラーの共振エネルギーが大きくなっても、インナフレームの内側連結部及び外側連結部の近傍の破断を防止できる。
本発明に係る2次元光偏向器の第1の実施の形態を示す部分上面図である。 図1の2次元光偏向器の動作を説明するための図であって、(A)はインナフレームの上面図、(B)はインナフレームの断面図である。 本発明に係る2次元光偏向器の第2の実施の形態を示す部分上面図である。 図9の2次元光偏向器のインナフレームの応力分布のシミュレーション結果を示す部分上面図である。 図3の2次元光偏向器の動作を説明するための部分上面図である。 本発明に係る2次元光偏向器の第3の実施の形態を示す部分上面図である。 図1、図3、図6の2次元光偏向器の製造方法を説明するための断面図である。 従来の2次元光偏向器を示す斜視図である。 図8の改良例を示す部分上面図である。 課題を説明するための図9のミラー、半リング状圧電アクチュエータ及びインナフレームを示す図であって、(A)は断面図、(B)は部分上面図である。 課題を説明するための図9のインナフレームを示す図であって、(A)は上面図、(B)は断面図である。 課題を説明するための図9の2次元光偏向器を示す図であって、(A)は全体上面図、(B)は部分上面図である。
図1は本発明に係る2次元光偏向器の第1の実施の形態を示す部分上面図である。
図1においては、図9のインナフレーム2の代りに、インナフレーム2’を設けてある。インナフレーム2’の幅Wは、フィックス部5a、5bの近傍での最小値W1から徐々に増加して内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍で最大値W2となっている。たとえば、W1=100μm、W2=2・W1=200μmである。この場合、インナフレーム2’の全体の平均幅は小さいので、垂直走査軸(X軸)回りの慣性モーメントの増大を抑制でき、従って、ミラー1の垂直走査軸(X軸)回りの振れ角の減少を抑制できる。
インナフレーム2’の幅Wは徐々に増大するので、図2の(A)に示すごとく、捩り応力S3はせん断応力としてインナフレーム2’を幅Wに応じて徐々に拡大して伝播する。尚、図2の(A)においては、便宜上、インナフレーム2’を直線状にしてある。従って、図2の(B)に示すごとく、インナフレーム2のせん断応力S3の振動伝播は、マルチモードとなり、この結果、インナフレーム2’の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍の振動変位は互いに打ち消し合って小さくなる。
インナフレーム2’の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍の振動変位は小さいので、ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの垂直走査軸(X軸)方向の伸縮は抑制できる。この結果、ミラー1の共振によるインナフレーム2’の振動とミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの振動とのクロストークは小さくなり、ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの動特性の悪化を抑制できる。また、ミラー1の共振エネルギーが大きくなっても、インナフレーム2’の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍の破断を防止できる。
図3は本発明に係る2次元光偏向器の第2の実施の形態を示す部分上面図である。
図3においては、図9のインナフレーム2の代りに、インナフレーム2”を設けてある。インナフレーム2”においては、内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍に半リング状圧電アクチュエータ3a、3b側へ弛んだ弛み形状部Cを設けてある。弛み形状部Cがない場合、図4において、四角の枠で囲んだ歪集中部C’に、駆動時に応力歪みが集中する。尚、応力ひずみについてはシミュレーションソフトを用いて応力の分布状態を検討した。弛み形状部Cを設けることで歪集中部の応力集中が解消される。
図5は図3の2次元光偏向器の動作を説明するための部分上面図である。
図5の応力歪解放領域C”に示すごとく、弛み形状部Cは曲ることによって集中応力歪みを吸収する。つまり、捩り応力S3がせん断応力としてインナフレーム2”を伝播すると、弛み形状部Cが応力歪みを吸収する。
応力歪みが吸収されることによりインナフレーム2”の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍の振動変位は小さくなり、ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの垂直走査軸(X軸)方向の伸縮は抑制できる。この結果、ミラー1の共振によるインナフレーム2”の振動とミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの振動とのクロストークは小さくなり、ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの動特性の悪化を抑制できる。また、ミラー1の共振エネルギーが大きくなっても、インナフレーム2”の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍の破断を防止できる。
図6は本発明に係る2次元光偏向器の第3の実施の形態を示す部分上面図である。
図6においては、図9のインナフレーム2の代りに、インナフレーム2’’’を設けてある。インナフレーム2’’’は図1のインナフレーム2’と図3のインナフレーム2”とを兼ね合わせたものである。つまり、インナフレーム2’’’の幅Wは、フィックス部5a、5bの近傍での最小値W1から徐々に増加して内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍で最大値W2となっている。さらに、インナフレーム2’’’においては、内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍に弛み形状部Cを設ける。
図6においては、インナフレーム2’’’の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍の振動変位はさらに小さくなるので、ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの垂直走査軸(X軸)方向の伸縮はさらに抑制できる。この結果、ミラー1の共振によるインナフレーム2’’’の振動とミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの振動とのクロストークはさらに小さくなり、ミアンダ状圧電アクチュエータ8a、8bの動特性の悪化をさらに抑制できる。また、ミラー1の共振エネルギーが大きくなっても、インナフレーム2’’’の内側連結部2a、2b及び外側連結部2c、2dの近傍の破断をさらに防止できる。
図1、図3、図6の光偏向器10の製造方法を図7を参照して説明する。
始めに、単結晶シリコンサポート層(ハンドル層ともいう)701、酸化シリコン中間層(埋込層、ボックス層ともいう)702及び単結晶シリコン活性層(デバイス層ともいう)703よりなるSOI(Silicon−On−Insulator)構造を準備する。次いで、単結晶シリコンサポート層701及び単結晶シリコン活性層703を熱酸化して酸化シリコン層704及び酸化シリコン層705を形成する。
次に、酸化シリコン層705上に、インナフレーム2’、2”、2’’’、圧電カンチレバー8a−1、8a−2、8a−3、8a−4、8a−5;8b−1、8b−2、8b−3、8b−4、8b−5を形成する。すなわち、スパッタリング法による約50nmのTi及びその上の約150nmのPtよりなるTi/Pt下部電極層706、アーク放電反応性イオンプレーティング(ADRIP)法による約3μmのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)層707、及びスパッタリング法による約150nmのTi上部電極層708を形成する。
次に、上部電極層708、PZT層707をフォトリソグラフィ及びエッチング法によってパターン化し、次いで、下部電極層706及び酸化シリコン層705をフォトリソグラフィ及びエッチング法によってパターン化する。
次に、プラズマ化学的気相析出(PCVD)法により約500nmの層間酸化シリコン層709を形成する。次いで、層間酸化シリコン層709のうち偶数番目圧電カンチレバー8a−2、8a−4;8b−2、8b−4の領域をフォトリソグラフィ及びドライエッチング法により除去し、当該領域にPCVD法により約500nmの層間窒化シリコン層(図示せず)を形成する。
次に、フォトリソグラフィ及びドライエッチング法により層間酸化シリコン層709及び層間窒化シリコン層(図示せず)にコンタクトホールを開孔する。このコンタクトホールはインナ圧電アクチュエータ3a、3b、圧電センサ6a、6b、圧電カンチレバー8a−1、8a−2、8a−3、8a−4、8a−5;8b−1、8b−2、8b−3、8b−4、8b−5及び電極パッドP(Px1a、…)に相当する。
次に、フォトリソグラフィ、スパッタリング及びソフトオフ法によりAlCu(1%Cu)よりなる配線層711を形成する。配線層711はインナ圧電アクチュエータ3a、3b、圧電センサ6a、6b及び圧電カンチレバー8a−1、8a−2、8a−3、8a−4、8a−5;8b−1、8b−2、8b−3、8b−4、8b−5、上部電極層708並びにこれらの電極パッドP(Px1a、…)の間を電気的に接続する。
次に、フォトリソグラフィ及びドライエッチング法により酸化シリコン層704をエッチングし、インナフレーム2’、2”、2’’’、アウタフレーム7及びミラー1の補強リブ1aの領域のみに酸化シリコン層704を残す。
次に、酸化シリコン層704をエッチングマスクとしてドライエッチング法により単結晶シリコンサポート層701をエッチングする。次いで、単結晶シリコンサポート層701をエッチングマスクとしてウェットエッチング法により酸化シリコン層702をエッチングする。
最後に、蒸着法によりAl反射層712を単結晶シリコン活性層703上に形成し、フォトリソグラフィ及びエッチング法によりAl反射層712をパターン化し、これにより、2次元光偏向器10は完成する。この場合、内側連結部2a、2b、外側連結部2c、2d、トーションバー4a、4b、フィックス部5a、5b及び連結部7a、7bは単結晶シリコン活性層703よりなる。
尚、上述の実施形態において、半リング状圧電アクチュエータ3a,3bの形状は、円形状のミラー1の外縁に相似する半円形からフィックス部5a,5bと上辺および下辺にて接続し、内側連結部2a、2bと左辺および右辺にて接続する八角形に近似する形状としている。これにより、インナ圧電アクチュエータを円形状とした場合に比べて長く形成することができるので、ミラー1の振り角を大きくすることができるからである。また、インナフレーム2’、2”、2’’’の幅は、剛性が確保できる範囲で半リング状圧電アクチュエータ3a,3bの幅よりも細くする。細幅とすることでX軸を中心として揺動する際に可動部の大きさを小さく(軽量化)することができる。
尚、本発明は上述の実施の形態の自明の範囲のいかなる変更に適用し得る。
10:2次元光偏向器
20:制御ユニット
30:レーザ光源
1:ミラー
1a:補強リブ
2’、2”、2’’’:インナフレーム
2a、2b:内側連結部
2c、2d:外側連結部
3a、3b:半リング状圧電アクチュエータ(インナ圧電アクチュエータ)
4a、4b:トーションバー
5a、5b:フィックス部
6a、6b:圧電センサ
7:アウタフレーム
7a、7b:連結部
8a、8b:ミアンダ状圧電アクチュエータ(アウタ圧電アクチュエータ)
x1a、Px2a、Px1b、Px2b、Psa、Psb:電極パッド
C:弛み形状部
C’:集中部

Claims (6)

  1. ミラーと、
    前記ミラーを囲むインナフレームと、
    前記ミラーと前記インナフレームとの間に設けられ、前記ミラーを第1の軸に沿って駆動するためのインナアクチュエータと、
    前記ミラーと前記インナアクチュエータとを連結し前記第1の軸に沿って設けられたトーションバーと、
    前記インナアクチュエータと前記インナフレームとを連結し前記第1の軸に沿って設けられたフィックス部と、
    前記インナフレームを囲むアウタフレームと、
    前記アウタフレームの第2の軸に沿った連結部と前記インナフレームの前記第2の軸に沿った外側連結部とを連結して前記インナフレームを前記第2の軸に沿って駆動するためのアウタアクチュエータと
    を具備し、
    前記インナフレームの前記第2の軸に沿った内側連結部は前記インナアクチュエータに連結され、
    前記インナフレームの幅は前記フィックス部近傍から前記内側連結部及び前記外側連結部近傍に向って徐々に増加している2次元光偏向器。
  2. 前記インナフレームは前記内側連結部及び前記外側連結部近傍において前記インナ圧電アクチュエータ側に弛んだ弛み形状部を有する請求項1に記載の2次元光偏向器。
  3. ミラーと、
    前記ミラーを囲むインナフレームと、
    前記ミラーと前記インナフレームとの間に設けられ、前記ミラーを第1の軸に沿って駆動するためのインナアクチュエータと、
    前記ミラーと前記インナアクチュエータとを連結し前記第1の軸に沿って設けられたトーションバーと、
    前記インナアクチュエータと前記インナフレームとを連結し前記第1の軸に沿って設けられたフィックス部と、
    前記インナフレームを囲むアウタフレームと、
    前記アウタフレームの第2の軸に沿った連結部と前記インナフレームの前記第2の軸に沿った外側連結部とを連結して前記インナフレームを前記第2の軸に沿って駆動するためのアウタアクチュエータと
    を具備し、
    前記インナフレームの前記第2の軸に沿った内側連結部は前記インナアクチュエータに連結され、
    前記インナフレームは前記内側連結部及び前記外側連結部近傍において前記インナ圧電アクチュエータ側に弛んだ弛み形状部を有する2次元光偏向器。
  4. さらに、前記アウタアクチュエータの前記フィックス部の近傍に設けられた圧電センサを具備し、
    前記圧電センサの信号線を前記フィックス部上に設けた請求項1〜3のいずれかに記載の2次元光偏向器。
  5. 前記トーションバーは、前記ミラーを中心に前記第1の軸に沿って一方に延びる第1のトーションバーと、当該一方の方向と反対側に延びる第2のトーションバーとからなり、
    前記インナアクチュエータは、前記第1のトーションバーと前記第2のトーションバーとに接続された、前記ミラーを囲む2つの半リング状圧電アクチュエータを具備し、
    前記インナフレームの幅が、前記の前記半リング状圧電アクチュエータの幅よりも小さい請求項1〜4のいずれかに記載の2次元光偏向器。
  6. 前記インナアクチュエータと前記インナフレームとは、前記第1の軸に沿って延びるフィックス部と、前記第2の軸に沿って延びる連結部により連結されており、
    前記アウタアクチュエータはミアンダ状圧電アクチュエータを具備する請求項1〜5のいずれかに記載の2次元光偏向器。

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