JP6954935B2 - 上側コンクリートポール、型枠、及び該型枠により上側コンクリートポールを製造する方法 - Google Patents

上側コンクリートポール、型枠、及び該型枠により上側コンクリートポールを製造する方法 Download PDF

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本発明は、上側コンクリートポールと下側コンクリートポールとを組合せる分割式コンクリートポールにおいて、特に、上側コンクリートポール、該上側コンクリートポールを製造する型枠、及び該型枠により上側コンクリートポールを製造する方法に関する。
コンクリートポールの主な使用用途は、電力設備から送配電される電力を搬送する電力線や電話設備から送配信される信号を搬送する電話線を空中に架設した状態で支持する架線支持柱である。
そして、電力線の架線に使用されるコンクリートポールの長さは14m〜17mにもなり、このような長尺なコンクリートポールを荷物として運搬するには、道路法及び道路交通法で定める法規制を遵守することが求められている。
具体的には、全長12mを超える車両は特殊車両扱いとなり、道路管理者に通行許可の申請を行う旨が道路法に定められている。又、車両からのはみ出し長さが、車両長さの10%を超える荷物を運搬する場合は、警察に通行許可の申請をする旨が道路交通法に定められている。
更に、道路管理者が荷物の長さや走行する道路環境等により、誘導車の設置や夜間走行の通行条件を満たすことを前提に上記通行許可の申請を認可する旨が道路法に規定されている。
従って、道路法の規定での車両長さは荷物も含めた長さが対象となるため、12mまでの長さのコンクリートポールであれば上記法規制に触れることなくトラックで目的地に運搬することが可能になる。又、12mを超える長さのコンクリートポールを運搬する場合には、上記法規制に従った通行許可の申請や誘導車の設置が必要になってくるため、申請に手間がかかり、審査期間(2週間〜2ヶ月)による工期の遅れや申請及び誘導車の確保等にも費用がかかってくる。
一方、上下2本のコンクリートポールをフランジ結合式継手部を利用して連結する分割式コンクリートポールとして下記の「特許文献1」に示すものが提案されている。
このような第1の従来の分割式コンクリートポールを使用すれば上述した運搬時の通行許可の申請や誘導車の設置の義務は負わないが、1本もののコンクリートポールを使用する場合に比べてフランジ結合式継手部のコストが高いため全体の製品コストが2倍以上かかってしまうという問題点がある。
勿論、分割式コンクリートポールと比較して上下のポール全体を互いに材料の異なる鋼材で製造した分割式鋼管柱は、必要強度を確保することは可能であるが、1本もののコンクリートポールの場合に比べてコストが4〜5倍かかってしまうという問題点がある。
そこで第2の従来の分割式コンクリートポールとして、下記の「特許文献2」に示す如く、コンクリートポールの上端に鋼管からなるキャップを嵌合させて連結することにより連結部分の簡易化でコストダウンを図ったものがあり、これによれば、全長12mの車両を使用すれば運搬時の通行許可や誘導車の設置の義務を回避することが可能であり、且つ製品コストもフランジ結合式コンクリートポールよりも安価になる。
しかしながら、この従来例によれば、キャップ全体が鋼製であるため、単なるコンクリート製のキャップを使用することを仮定したときこれに比して2倍程度のコストを要するという問題点があった。
従って、第3の従来の分割式コンクリートポールとして、下記の「特許文献3」に示す如く、上側コンクリートポールの下端のみを鋼管部として、この鋼管部に下側コンクリートポールの上端部を差込嵌合するものがあった。これによれば、上側コンクリートポール及び下側コンクリートポールの接続部分のみが鋼管であるため、コストを低減しうると共に、接続部分の強度も確保し得るという利点があった。
しかしながら、この第3の従来例によれば、その製造手順において、次の図1及び図2について述べる問題点があった。
即ち、図1及び図2中、上側コンクリートポール21A(上方に行くに従って徐々に径が小さくなるテーパー形状を有する)は、複数の軸方向鉄筋1a及びらせん鉄筋1bよりなる鉄筋籠1と、この鉄筋籠1を被包する筒形コンクリート部12と、仕切板3Aを溶接固着したテーパー形状継手鋼管2Aとを具備し、軸方向鉄筋1aの下端をナット9により仕切板3Aに固着したものである。この上側コンクリートポール21Aの継手鋼管2Aの下方穴に、下方より下側コンクリートポール22が挿入嵌合されて、両コンクリートポール21A及び22が接合されて分割式コンクリートポールが完成する。次に、この上側コンクリートポール21Aの製造方法について説明する。
最初に、鉄筋籠1の軸方向鉄筋1aの下端部を、継手鋼管2Aの仕切板3Aに挿通してナット9により固定する。
次に、図2に示す如く、継手鋼管2Aの下方穴から、複数の継足し棒10を挿入して、各継足し棒10上端部を継手11により上記軸方向鉄筋1aの突出した下端部に接続固着する。続いて、軸方向鉄筋1aの上端及び継足し棒10の下端に夫々、末口端板5及び元口端板6をナット7及び8により固着する。
次に、この組立体を、同図に示す如く、単一の型枠4A(内径がテーパー形状であり、実際は図7に示す二つ型枠半体4BX、4BYの如く二つに分かれている)の内部に収納して、末口端板5及び元口端板6を夫々、型枠4Aの上端面及び下端面に突き当てた状態で、ナット7及び8を締め付けることにより、鉄筋1aに軸方向張力を付与する。継足し棒10はこのときの張力を受けて伝達するものである。
次に、型枠4Aを内部にコンクリート12を注入しつつ、高速回転させることにより、コンクリート部12を型枠4A内面に付着形成させる。
次に、コンクリート部12が固化した後に、コンクリート部12が付着された上記組立体を型枠4Aから取り出し、両端板5及び6、更には継足し棒10を取り外す。これにより、鉄筋1aの張力が解放されるので、コンクリート部12が圧縮力を付与されて強化され、上側コンクリートポール21Aが完成する。
しかるに、上記第3の従来例によれば、継手鋼管2Aの下方穴から継足し棒10を挿入して継手11により鉄筋1aの下端部に接続固着及び解除する作業を行うに際して、継手鋼管2Aの内径寸法が小さい割には奥行き軸方向寸法が大きいので、継手11の取付け取外し作業が困難で、多大の時間を要するという問題点があった。
この問題点を解決するために、仮に継足し棒10を除去してしまうとすれば、次に図3及び図4に示す問題を生ずる。
即ち、図3中、継足し棒10が無いと、鉄筋1aに軸方向張力を付与するために末口端板5側のナット7を締め付けると、本来は継手鋼管2Aは、その外径テーパー形状が型枠4Aの内径テーパー形状に対して、両テーパー形状間の間隙の存在に起因して図中上方へ若干距離だけ引っ張られ移動されるが上記間隙が消失した時点の所定の軸方向位置(図3中二点鎖線参照)で停止するはずである。
しかし、実際には、継手鋼管2Aと型枠4Aとは、互いのテーパー形状面接触以外の規制手段がないため、継手鋼管2Aは軸方向鉄筋1aの張力により、上記所定の軸方向位置から更に上方へ引っ張られ移動して、同図中実戦位置まで移動する。これに起因して、図4に示す如く、継手鋼管2Aの上端部2aが型枠4Aの内周部にめり込んで微小なめり込み部4aを形成する。すると、上側コンクリートポール21Aを型枠4から取り外す際に、めり込み部4aに起因して円滑な取り外しができず、しかも型枠4Aも傷んでしまうという問題を生ずる。これが、図2の継足し棒10が必要な理由である。
特開2008−13951号公報 特開2014−84614号公報 特開2016−113889号公報
本発明の目的は、上側型枠4B1と下側型枠4B2との間に半径方向段差部13Bを設けて、この段差部13Bに継手鋼管2Bの段差部13Aを突き当ててこの箇所で軸方向鉄筋1aの張力を受けることにより、継足し棒が不要となる上側コンクリートポール、該上側コンクリートポールを製造する型枠、及び該型枠により上側コンクリートポールを製造する方法を提供することである。
本発明の目的を達成するための第1の本発明の構成は、下側コンクリートポール(22)と結合されて一本のコンクリートポールを形成する上側コンクリートポール(21B)において、前記上側コンクリートポール(21B)は、
筒形コンクリート部(12)と、
該筒形コンクリート部(12)に埋設された、軸方向鉄筋(1a)及びらせん筋(1b)からなる鉄筋籠(1)と、
該筒形コンクリート部(12)の下部に連結される継手金属管(2B)と、
該継手金属管(2B)に固着され、前記軸方向鉄筋(1a)の下端が結合固着される仕切板部材(3B)とを具備し、
前記継手金属管(2B)及び筒形コンクリート部(12)の境界において、該継手金属管(2B)の外径寸法(D2)が、該筒形コンクリート部(12)の外径寸法(d)より大きいことにより、該筒形コンクリート部(12)及び継手金属管(2B)の継ぎ目に、前記二つの外径寸法の差(D2−d)に基づく外周段差部(13A)であって、前記筒形コンクリート部(12)を形成するために前記鉄筋籠(1)と前記仕切板部材(3B)を有する前記継手金属管(2B)とを型枠(4B)内に収納したときに、該型枠(4B)の段差部(13B)に当接し得る前記外周段差部(13A)が形成されることを特徴とする。
好ましくは、前記筒形コンクリート部(12)及び前記継手金属管(2B)は夫々上側へ行くに従って徐々に径が小さくなるテーパー形状を有する。
又好ましくは、前記仕切板部材(3B)は、前記継手金属管(2B)の内周に溶接固着される。
更に好ましくは、前記継手金属管(2B)の材料は鋼である。
本発明の目的を達成するための第2の本発明の構成は、下側コンクリートポール(22)と結合されて一本のコンクリートポールを形成する上側コンクリートポール(21B)を成型する型枠(4B)であって、前記上側コンクリートポール(21B)は、筒形コンクリート部(12)により被包される軸方向鉄筋(1a)及びらせん筋(1b)からなる鉄筋籠(1)と、該軸方向鉄筋(1a)下端が結合固着された仕切板部材(3B)と外周段差部(13A)とを有する継手金属管(2B)とを具備するような、前記型枠(4B)において、前記型枠(4B)は、
前記鉄筋籠(1)を収納する上側型枠(4B1)と、継手金属管(2B)を収納する下側型枠(4B2)とから構成され、
前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)の境界において、前記下側型枠(4B2)の内径寸法(D2)が、前記上側型枠(4B1)の内径寸法(d)より大きいことにより、該下側型枠(4B2)及び上側型枠(4B1)の継ぎ目に、前記二つの内径寸法の差(D2−d)に基づく段差部(13B)であって、前記継手金属管(2B)の外周段差部(13A)に当接し得る前記段差部(13B)が形成されることを特徴とする。
好ましくは、前記筒形コンクリート部(12)、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)の各内径は夫々、上側へ行くに従って径が徐々に小さくなるテーパー形状を有する。
又好ましくは、前記下側型枠(4B2)の軸方向長さは、前記継手金属管(2B)の軸方向長さより短い。
更に好ましくは、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)は、軸芯位置合わせ用のガイド部分((4d、4e)を形成される。
更に好ましくは、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)は単一部材により形成される。
本発明の目的を達成するための第3の本発明の構成は、下側コンクリートポール(22)と結合されて一本のコンクリートポールを形成する上側コンクリートポール(21B)を、型枠(4B)により製造する上側コンクリートポール(21B)の方法であって、
(1)前記上側コンクリートポール(21B)のための軸方向鉄筋(1a)及びらせん筋(1b)からなる鉄筋籠(1)を形成する段階と、
(2)仕切板部材(3B)を有する継手金属管(2B)を形成する段階であって、前記継手金属管(2B)及び筒形コンクリート部(12)の境界において、前記継手金属管(2B)の外径寸法(D2)が、後続工程で前記鉄筋籠(1)を包んで形成される筒形コンクリート部(12)の外径寸法(d)より大きいことにより、前記継手金属管(2B)に、前記二つの外径寸法の差(D2−d)に基づく外周段差部(13A)が形成される、前記継手金属管(2B)を形成する段階と、
(3)前記軸方向鉄筋(1a)の上端に末口端板(5)を取付け、且つ該軸方向鉄筋(1a)の下端を前記仕切板部材(3B)に結合固着する段階と、
(4)前記型枠(4B)が、上側型枠(4B1)と下側型枠(4B2)とを組合せて形成される段階であって、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)の境界において、前記下側型枠(4B2)の内径寸法(D2)が、前記上側型枠(4B1)の内径寸法(d)より大きいことにより、該下側型枠(4B2)及び上側型枠(4B1)の継ぎ目に、前記二つの内径寸法の差(D2−d)に基づく段差部(13B)が形成される、前記型枠(4B)を形成する段階と、
(5)前記鉄筋籠(1)及び継手金属管(2B)を夫々、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)内に、前記二つの段差部(13A及び13B)どうしを当接させた状態で、収納する段階と、
(6)前記末口端板(5)から突出した前記軸方向鉄筋(1a)を締め付けて該軸方向鉄筋(1a)に張力を付与する段階と、
(7)前記鉄筋籠(1)及び継手金属管(2B)を収納した前記上側型枠(4B1)内に、コンクリート(12)を注入して高速回転させることにより、前記鉄筋籠(1)を包んだ前記コンクリート部(12)を形成する段階と、
(8)コンクリート部(12)の固化後に、前記鉄筋籠(1)、コンクリート部(12)及び継手金属管(2B)からなる上側コンクリートポール(21B)を前記型枠(4B)から取り外して、前記コンクリート部(12)に圧縮力を付与された前記上側コンクリートポール(21B)を得る段階と、を具備する。
好ましくは、前記筒形コンクリート部(12)、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)の各内径は夫々、上側へ行くに従って径が徐々に小さくなるテーパー形状を有する。
又好ましくは、前記下側型枠(4B2)の軸方向長さは、前記継手金属管(2B)の軸方向長さより短い。
更に好ましくは、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)は、軸芯位置合わせ用のガイド部分((4d、4e)を形成される。
更に好ましくは、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)は一体的部材により形成される。
本発明の効果
(1)第1の本発明によれば、上側コンクリートポール21Bにおいて、金属継手管2Bに対してコンクリート部12との継ぎ目に外周段差部13Aが設けられているため、鉄筋籠1及び金属継手管2Bの組立体が型枠4B内に収納される時に、上記外周段差部13Aが型枠4Bの段差部13Bに当接するため、引き続いて、鉄筋籠1の軸方向鉄筋1aに付与した軸方向緊張力は、これら段差部13A及び13Bの当接部分により受けることができ、従って、従来の継足し棒10(図2参照)の如き部材が不要となるから、継足し棒10を着脱させる困難な作業が不要となり、作業効率を向上し得且つ継足し棒10が不要になる分材料費を低減し得る。また、継手鋼管2Bの外径寸法D2とコンクリート部12の外形寸法dとの差(D2―d)、即ち、段差部13Aの半径方向は、単に鋼管厚み幅分と小さいので、外観を損ねることがない。
(2)筒形コンクリート部12及び継手金属管2Bは夫々上側へ行くに従って徐々に径が小さくなるテーパー形状を有するため、全体として重量を軽減し得る。
(3)仕切板部材3Bは、継手金属管2Bの内周に溶接固着されているため、取付作業が容易で作業費を低減し得る。
(4)継手金属管2Bの材料は鋼であるから、強度を向上し得る。
(5)第2の本発明によれば、型枠4Bの上側型枠4B1及び下側型枠4B2の継ぎ目に段差部13Bが設けられているため、この型枠4B内に鉄筋籠1及び金属継手管2Bの組立体が収納される時に上記段差部13Bに対して、上記組立体の外周段差部13Aが当接するため、引き続いて、鉄筋籠1の軸方向鉄筋1aに付与した軸方向緊張力は、これら段差部13A及び13Bの当接部分により受けることができ、従って、従来の継足し棒10(図2参照)の如き部材が不要となるから、継足し棒10を着脱させる困難な作業が不要となり、作業効率を向上し得且つ継足し棒10が不要になる分材料費を低減し得る。また、上側型枠4B1は従来の型枠4Aをそのまま流用できるので、一層コストを低減し得る。
(6)筒形コンクリート部12及び継手金属管2Bは夫々上側へ行くに従って徐々に径が小さくなるテーパー形状を有するため、全体として重量を軽減し得る。
(7)下側型枠4B2の軸方向長さは、継手金属管2Bの軸方向長さより短いため、それだけ材料費を低減し得る。
(8)上側型枠4B1及び下側型枠4B2は、軸芯位置合わせ用のガイド部分4d、4eを形成されているため、軸芯位置合わせ作業が容易である。
(9)上側型枠4B1及び下側型枠4B2は単一部材により形成されるため、製作コストを低減し得る。
(10)第3の本発明によれば、鉄筋籠1及び金属継手管2Bの組立体を形成する際に、後続工程で形成されるコンクリート部12と金属継手管2Bの継ぎ目に外周段差部13Aが形成され、しかも型枠4Bの上側型枠4B1及び下側型枠4B2の継ぎ目に段差部13Bが形成されているため、鉄筋籠1及び金属継手管2Bの組立体が型枠4B内に収納される時に、上記外周段差部13Aが型枠4Bの段差部13Bに当接するため、引き続いて、鉄筋籠1の軸方向鉄筋1aに付与した軸方向緊張力は、これら段差部13A及び13Bの当接部分により受けることができる。
従って、従来の継足し棒10(図2参照)の如き部材が不要となるから、継足し棒10を着脱させる困難な作業が不要となり、作業効率を向上し得且つ継足し棒10が不要になる分材料費を低減し得る。
従来の上側コンクリートポールの正面図である。 図1の上側コンクリートポールの要部の断面図である。 図1の従来例から継足し棒を除去した他の従来例の上側コンクリートポールの要部の断面図である。 図3の従来例の要部IVの拡大図である。 本発明の上側コンクリートポールの一実施形態の正面図である。 図5の上側コンクリートポールの要部の断面図である。 図5の上側コンクリートポールを二つの型枠半体に収納する状態を示す斜視図である。 図5の型枠組付け状態を示す斜視図である。 図5の型枠を高速回転させる状態を示す斜視図である。 図5の型枠の他の実施形態の要部を示す断面図である。
以下、本発明に係る上側コンクリートポール、該上側コンクリートポールを製造する型枠、及び該型枠により上側コンクリートポールを製造する方法を、図示の実施の形態を例にとって説明する。
(I)上側コンクリートポール21Bの構造:
最初に、図5及び図6に基づいて、本実施の形態に係る上側コンクリートポール21Bの構造について説明するが、各図中、図1及び図2と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図5及び図6中、上側コンクリートポール21B(上方に行くに従って徐々に径が小さくなるテーパー形状を有する)は、複数の軸方向鉄筋1a及びらせん鉄筋1bを編んでなる鉄筋籠1と、この鉄筋籠1を被包する筒形コンクリート部12と、内周の所定高さ位置に溶接により固着された仕切板3Bを有するテーパー形状継手鋼管2Bとを具備する。仕切板3Bには鉄筋1aの下端がナット9により接続固着される。
なお、継手鋼管2Bは鋼に限らず、その他の高強度を有する金属でも良い。また、本発明の継手鋼管2Bの仕切板3Bは、後述する如く、軸方向鉄筋1a下端の軸方向張力を直接受けるため、従来の仕切板3A(鉄筋1a下端の軸方向張力は元口端板6で支えている)に比して、厚さが大きい。
この場合、本発明の継手鋼管2Bと従来例の継手鋼管2Aとの相違は次の通りである。
本発明の継手鋼管2Bは、従来の継手鋼管2Aに比して、後述する段差部13Aを形成する目的のために、前者の上端部の外径寸法D2(図6)が後者の上端部の外形寸法D1(図2)よりも大きいが(D2>D1)、この各継手鋼管2A、2Bの上端位置において、上側型枠4B1の内径寸法d(図6)及び従来型枠4Aの内径寸法d(図2)は互いに等しい。
従って、本発明の上側コンクリートポール21Bが完成したときに、継手鋼管2B及び筒形コンクリート部12の境界、即ち、継手鋼管2Bの上端部において、コンクリート部12の外径寸法dよりも継手鋼管2Bの外形寸法D2の方が大きくなるから(D2>d)、継手鋼管2Bの上端部にコンクリート部12に対して半径方向寸法m=(D2―d)/2の外周段差部13A(図6)が形成される。なお、外周段差部13Aは、継手鋼管2Bの上端位置に限らず、場合によっては継手鋼管2Bの中間高さ位置に設けてもよく、要は後述する型枠4Bの段差部13Bに当接すればよい。
(II)本発明の型枠4Bの構造:
次に、本発明の型枠4Bは、従来の型枠4Aが単一構造であったのに比して、別部材の上側型枠4B1及び下側型枠4B2を、互いのフランジ部分4b及び4cを突き合わせ、ボルト及びナット(図示せず)により結合してなる。
次に、本発明の型枠4Bと従来例の型枠4Aとの相違は次の通りである。
即ち、本発明の上側型枠4B1の形状及び寸法は、従来例の型枠4Aの継手鋼管2A上端部よりも上方の部分と同一で良いから、各継手鋼管2A、2Bの上端部位置における上側型枠4B1の内径寸法d(図6)及び従来型枠4Aの内径寸法d(図2)は互いに等しい。
しかるに、本発明の下側型枠4B2は、従来の型枠4Aの継手鋼管2A上端部よりも下方の部分に比して、前者の上端部の内径寸法D2(図6)が後者の上端部の内径寸法D1(図2)よりも大きい(D2>D1)。
また、本発明の下側型枠4B2では、後述する如く、図2の従来例のように型枠4A下端に元口端板6を取付ける必要が無いから(つまり、本発明では元口端板が不要)、下側型枠4B2の軸方向長さH(図6参照)が、継手鋼管2B及びコンクリート部12の相互の同心状体を保持し得る程度に比較的小さくて良いから、その分材料費を低減し得る。
(III)本発明の上側コンクリートポール21Bの製造方法:
次に、本発明の上側コンクリートポール21Bの製造方法について説明する。
(1)最初に、上側コンクリートポール21Bのための、らせん筋1aと複数の軸方向鉄筋1aとを編んで鉄筋籠1を形成する。
(2)次に、仕切板部材3Bを有する継手鋼管2Bを形成する。
(3)軸方向鉄筋1aの上端に末口端板5をナット7により取付け、且つ該軸方向鉄筋1aの下端を前記仕切板部材3Bに対してナット9により結合固着する。
(4)上側型枠4B1と下側型枠4B2とを互いのフランジ部4b及び4cを突き合わせてボルト及びナットにより組合せ固着して、型枠4Bを形成する。このとき、下側型枠4B2及び上側型枠4B1の各内径寸法D2及びdの寸法差(D2>d)により、両型枠4B2及び4B1の継ぎ目に、半径方向寸法m=(D2―d)/2の段差部13Bが形成される。即ち、上側及び下側型枠4B1、4B2間の段差部13Bと、上記継手鋼管2Bの上端部の外周段差部13Aとは、互いの半径方向段差寸法mの値が等しい。(図6参照)なお、外周段差部13A及び段差部13Bの各半径方向寸法mは互いに同一に限ることなく、要は二つの段差部13A及び13Bどうしの必要程度の当接面積が確保できれば、異なる寸法でも良い。
(5)図7に示す如く、一体状態の鉄筋籠1及び継手鋼管2Bを夫々、上側型枠4B1及び下側型枠4B2からなる下側型枠半体4BY内に収納し、続いて、これに、上側型枠半体4BXをかぶせ接合して型枠4B(図8)を完成する。このとき、図6に示す如く、継手鋼管2B上端の外周段差部13Aが、上側型枠4B1の段差部13Bに係合的当接する。
(6)次に、軸方向鉄筋1aの末口端板5から上方へ突出した部分をナットにより締め付けることにより、仕切板3Bとの間で、軸方向鉄筋1aに張力を付与する。
(7)しかる後に、図9に示す如く、型枠4Bを回転駆動手段23上に載置して、その上側型枠4B1内に、コンクリート12を注入しつつ高速回転させる。これにより、コンクリート12を上側型枠4B1内面に付着させて、鉄筋籠1を包んだコンクリート部12を形成する。なお、注入されたコンクリート12は上型枠4B1内部から下側型枠4B2内部まで至るが、仕切板3Bにより遮られるので、これ以上進出することはない。
(8)コンクリート部12の固化後に、鉄筋籠1、コンクリート部12及び継手金属管2Bから形成された組立体(上側コンクリートポール21B)を型枠4Bから取り出す。このとき、コンクリート部1は、収縮する軸方向鉄筋1aにより圧縮力を付与されて、上側コンクリートポール21Bが完成する。
図10は、上側型枠4B1及び下側型枠4B2のフランジ部分4b、4cの変型例の要部を示す。同図中、フランジ部分4b下面、及びフランジ部分4c上面に夫々、凹状リング状ガイド部4d及び凸状リング状ガイド部4eが設けられている。従って、型枠4B1及び4B2を突き合わせるときに、両ガイド部4d及び4eを係合させることにより、両型枠4B1及び4B2の軸芯合わせを容易に行い得る。
上記実施形態では、型枠4Bは上側型枠4B1及び下側型枠4B2に分割されているが、特に、上側型枠4B1部分は図2の従来の単一型枠4Aの継手鋼管2B上端部よりも上方の部分と形状は同一であるから、従来の単一型枠4Aの上記上方の部分を切り離して流用することも可能であり、コスト的に有利である。
しかしながら、型枠4Bは上側型枠4B1及び下側型枠4B2に必ずしも分割されるに限らず、型枠4Bを単一の部材から一体形成してもよい。
本発明の継手鋼管2Bの外径寸法D2とコンクリート部12の外形寸法dとの差(D2―d)は、継手鋼管2B上端とコンクリート部12下端の継ぎ目の段差は単に鋼管厚み幅分と小さいので、半径方向段差が比較的小さくなって、外観を損ねることがない。
1 鉄筋籠
1a 軸方向鉄筋
1b らせん筋
2A、2B 継手鋼管
2a 継手鋼管2A上端部
4A、4B 型枠
4B1 上側型枠
4B2 下側型枠
4X、4Y 型枠半体
4a めり込み部
4b、4c フランジ部
4d、4e 位置合せガイド部
5 末口端板
6 元口端板
7、8、9 ナット
10 継足し棒
11 継手
12 コンクリート部
13A,13B 段差部
21A、21B 上側コンクリートポール
22 下側コンクリートポール
23 回転駆動手段

Claims (9)

  1. 下側コンクリートポール(22)と結合されて一本のコンクリートポールを形成する上側コンクリートポール(21B)において、前記上側コンクリートポール(21B)は、
    筒形コンクリート部(12)と、
    該筒形コンクリート部(12)に埋設された、軸方向鉄筋(1a)及びらせん筋(1b)からなる鉄筋籠(1)と、
    該筒形コンクリート部(12)の下部に連結される継手金属管(2B)と、
    該継手金属管(2B)に固着され、前記軸方向鉄筋(1a)の下端が結合固着される仕切板部材(3B)とを具備し、
    前記継手金属管(2B)及び筒形コンクリート部(12)の境界において、該継手金属管(2B)の外径寸法(D2)が、該筒形コンクリート部(12)の外径寸法(d)より大きいことにより、該筒形コンクリート部(12)及び継手金属管(2B)の継ぎ目に、前記二つの外径寸法の差(D2−d)に基づく外周段差部(13A)であって、前記筒形コンクリート部(12)を形成するために前記鉄筋籠(1)と前記仕切板部材(3B)を有する前記継手金属管(2B)とを型枠(4B)内に収納したときに、該型枠(4B)の段差部(13B)に当接し得る前記外周段差部(13A)が形成されることを特徴とする、上側コンクリートポール。
  2. 請求項1に記載の上側コンクリートポールにおいて、
    前記筒形コンクリート部(12)及び前記継手金属管(2B)は夫々上側へ行くに従って徐々に径が小さくなるテーパー形状を有する、上側コンクリートポール。
  3. 請求項1又は2に記載の上側コンクリートポールにおいて、
    前記仕切板部材(3B)は、前記継手金属管(2B)の内周に溶接固着される、上側コンクリートポール。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の上側コンクリートポールにおいて、
    前記継手金属管(2B)の材料は鋼である、上側コンクリートポール。
  5. 下側コンクリートポール(22)と結合されて一本のコンクリートポールを形成する上側コンクリートポール(21B)を、型枠(4B)により製造する上側コンクリートポール(21B)の製造方法であって、
    (1)前記上側コンクリートポール(21B)のための軸方向鉄筋(1a)及びらせん筋(1b)からなる鉄筋籠(1)を形成する段階と、
    (2)仕切板部材(3B)を有する継手金属管(2B)を形成する段階であって、前記継手金属管(2B)及び筒形コンクリート部(12)の境界において、前記継手金属管(2B)の外径寸法(D2)が、後続工程で前記鉄筋籠(1)を包んで形成される筒形コンクリート部(12)の外径寸法(d)より大きいことにより、前記継手金属管(2B)に、前記二つの外径寸法の差(D2−d)に基づく外周段差部(13A)が形成される、前記継手金属管(2B)を形成する段階と、
    (3)前記軸方向鉄筋(1a)の上端に末口端板(5)を取付け、且つ該軸方向鉄筋(1a)の下端を前記仕切板部材(3B)に結合固着する段階と、
    (4)前記型枠(4B)が、上側型枠(4B1)と下側型枠(4B2)とを組合せて形成される段階であって、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)の境界において、前記下側型枠(4B2)の内径寸法(D2)が、前記上側型枠(4B1)の内径寸法(d)より大きいことにより、該下側型枠(4B2)及び上側型枠(4B1)の継ぎ目に、前記二つの内径寸法の差(D2−d)に基づく段差部(13B)が形成される、前記型枠(4B)を形成する段階と、
    (5)前記鉄筋籠(1)及び継手金属管(2B)を夫々、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)内に、前記二つの段差部(13A及び13B)どうしを当接させた状態で、収納する段階と、
    (6)前記末口端板(5)から突出した前記軸方向鉄筋(1a)を締め付けて該軸方向鉄筋(1a)に張力を付与する段階と、
    (7)前記鉄筋籠(1)及び継手金属管(2B)を収納した前記上側型枠(4B1)内に、コンクリート(12)を注入して高速回転させることにより、前記鉄筋籠(1)を包んだ前記コンクリート部(12)を形成する段階と、
    (8)コンクリート部(12)の固化後に、前記鉄筋籠(1)、コンクリート部(12)及び継手金属管(2B)からなる上側コンクリートポール(21B)を前記型枠(4B)から取り外して、前記コンクリート部(12)に圧縮力を付与された前記上側コンクリートポール(21B)を得る段階と、
    を具備する上側コンクリートポール(21B)を製造する方法。
  6. 請求項に記載の製造方法において、
    前記筒形コンクリート部(12)、前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)の各内径は夫々、上側へ行くに従って径が徐々に小さくなるテーパー形状を有する、製造方法。
  7. 請求項5又は6に記載の製造方法において、
    前記下側型枠(4B2)の軸方向長さは、前記継手金属管(2B)の軸方向長さより短い、製造方法。
  8. 請求項5乃至7の何れかに記載の製造方法において、
    前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)は、軸芯位置合わせ用のガイド部分(4d,4e)を形成された、製造方法。
  9. 請求項5乃至7の何れかに記載の製造方法において、
    前記上側型枠(4B1)及び下側型枠(4B2)は一体的部材により形成された、製造方法。
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