JP2014084614A - キャップ付きコンクリートポール - Google Patents
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Abstract
【課題】内部に複数の鉄筋が埋設されたコンクリートポールと、該コンクリートポールの先端部に嵌合される筒形キャップとを備えるキャップ付きコンクリートポールにおいて、コンクリートポールと筒形キャップの接合部分で発生する作用点の高い位置からの負荷による大きな曲げモーメントに起因するポールの破壊を防止する。
【解決手段】上記課題を解決するために本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、所定長さLのコンクリートポール2と、所定長さRの筒形キャップ3と、コンクリートポール2の上端面20に当接するように配設される板状部材4と、該板状部材4を貫通して突出する複数の鉄筋5の先端部を板状部材4に固着する固着手段6とを備えることによって構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】上記課題を解決するために本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、所定長さLのコンクリートポール2と、所定長さRの筒形キャップ3と、コンクリートポール2の上端面20に当接するように配設される板状部材4と、該板状部材4を貫通して突出する複数の鉄筋5の先端部を板状部材4に固着する固着手段6とを備えることによって構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内部に夫々長手方向に延びる複数の鉄筋が埋設されたコンクリートポールの先端部に、所定長さの筒形キャップを嵌合させることでコンクリートポールの実質的な作用長を拡張するようにしたキャップ付きコンクリートポールに関する。
コンクリートポールの主な使用用途は、電力設備から送配電される電力を搬送する電力線や電話設備から送配信される信号を搬送する電話線を空中に架設した状態で支持する架線支持柱である。
そして、電力線の架線に使用されるコンクリートポールの長さは14m〜17mにもなり、このような長尺なコンクリートポールを荷物として運搬するには、道路法及び道路交通法で定める法規制を遵守することが求められている。
そして、電力線の架線に使用されるコンクリートポールの長さは14m〜17mにもなり、このような長尺なコンクリートポールを荷物として運搬するには、道路法及び道路交通法で定める法規制を遵守することが求められている。
具体的には、全長12mを超える車両は特殊車両扱いとなり、道路管理者に通行許可の申請を行う旨が道路法に定められている。又、車両長さの10%を超える荷物を運搬する場合は、警察に通行許可の申請をする旨が道路交通法に定められている。
更に、道路管理者が荷物の長さや走行する道路環境等により、誘導車の設置や夜間走行の通行条件を満たすことを前提に上記通行許可の申請を認可する旨が道路法に規定されている。
更に、道路管理者が荷物の長さや走行する道路環境等により、誘導車の設置や夜間走行の通行条件を満たすことを前提に上記通行許可の申請を認可する旨が道路法に規定されている。
従って、道路法の規定での車両長さは荷物も含めた長さが対象となるため、12mまでの長さのコンクリートポールであれば上記法規制に触れることなくトラックで目的地に運搬することが可能になる。又、12mを超える長さのコンクリートポールを運搬する場合には、上記法規制に従った通行許可の申請や誘導車の設置が必要になってくるため、申請に手間がかかり、審査期間(2週間〜2ヶ月)による工期の遅れや申請及び誘導車の確保等にも費用がかかってくる。
一方、上下2本のポールをフランジ結合式の継手部を利用して連結する分割式コンクリートポールが下記の特許文献1に示すように提案されている。このような分割式コンクリートポールを使用すれば上述した運搬時の通行許可の申請や誘導車の設置の義務は負わないが、1本もののコンクリートポールを使用する場合に比べて製品コストが2倍以上かかってしまうという問題点がある。
上記フランジ結合式の継手部を利用して連結する分割式コンクリートポールは、フランジ継手のコストが非常に高いのでコストが2倍以上になる。そこで鋼製の筒型キャップを嵌合させて連結することにより連結部分の簡易化でコストダウンを図った2分割柱にすることにより、全長12mの車両を使用すれば運搬時の通行許可や誘導車の設置の義務を回避することが可能であり、かつ製品コストもフランジ結合式コンクリートポールよりも安価になる。
そして、図6に示す如く、コンクリートポール(下柱)101と筒形キャップ(上柱)102を接合したキャップ付きコンクリートポール103において、その接合部分104が隙間無く密着して接合されている場合には、荷重点Tに力を加えると、筒形キャップ(上柱)102からコンクリートポール(下柱)101に円滑に曲げ応力が伝わり、JIS規格(JIS A 5373)の曲げ性能に適合したポールであれば規定の荷重を負荷させた場合にポールの破壊は生じない。
そして、図6に示す如く、コンクリートポール(下柱)101と筒形キャップ(上柱)102を接合したキャップ付きコンクリートポール103において、その接合部分104が隙間無く密着して接合されている場合には、荷重点Tに力を加えると、筒形キャップ(上柱)102からコンクリートポール(下柱)101に円滑に曲げ応力が伝わり、JIS規格(JIS A 5373)の曲げ性能に適合したポールであれば規定の荷重を負荷させた場合にポールの破壊は生じない。
一般に、コンクリートポールの曲げ性能試験は、ポールの先端から0.25m下がった位置で負荷をかけ、ひび割れ試験荷重を負荷させた時に0.25mm以上のひびが発生してはならないと規定されている。更にひび割れ試験荷重の2倍の負荷をかけた状態でコンクリートポールの折損が生じてはならないと規定されている。しかし、図6に示した、キャップ付きのコンクリートポール103はコンクリートポール101に鋼製の筒形キャップ102をかぶせた状態で柱の地上高さを嵩上げするため、下柱(コンクリートポール101)の受ける負荷は通常のコンクリートポールの受ける荷重よりも作用点の高い位置からの負荷となるために、大きな荷重となる。
例えば、図7の左方に通常のコンクリートポール101Aを示し、且つ右方にキャップ付きコンクリートポール103(コンクリートポール101Bにキャップ102をかぶせたもの)を示す。これらの左右の柱の頂部から0.25m下がった同じ高さ位置で7kNの負荷をかけた場合、1本もののコンクリートポール101Aもキャップ付きコンクリートポール103もBの位置での曲げ応力は、断面が同じ場合には同等である。しかしながら、1本もののコンクリートポール101AはAB間にわたって軸方向に配置された鉄筋が長いため、鉄筋のぬけが発生することは無いが、キャップ付きコンクリートポール103は、負担する鉄筋の長さがCB間という短い長さしかないために鉄筋のぬけが生じてしまう可能性が高い。すなわち1本もののコンクリートポール101Aでは、7kNの曲げ負荷による引張力をポール101Aの頂部から下方へ4875mmの長さにわたって鉄筋とコンクリートの付着で負担するが、キャップ付きコンクリートポール103では、負担する鉄筋の長さが575mmしかないので鉄筋のぬけが生じる可能性が高くなり、折れ・ひび割れ等の破壊が生じてしまうという問題点がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題を要約すると、内部に鉄筋が埋設されたコンクリートポールと、該コンクリートポールの先端部に嵌合される鋼製の筒形キャップとを備えるキャップ付きコンクリートポールにおいて、コンクリートポールと筒形キャップの接合部分で発生する高い作用点からの大きな曲げモーメントに起因する鉄筋のぬけを防止してキャップ付きコンクリートポールの破壊を防止し得る運搬が容易で設置コストが安価且つ工期の短縮にも寄与し得るキャップ付きコンクリートポールを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1記載のキャップ付きコンクリートポールは、内部に夫々長手方向に延びる複数の鉄筋(5)が埋設された所定長さのコンクリートポール(2)と、組立て時に該コンクリートポール(2)の先端部に嵌合されてコンクリートポールの作用長を拡張する所定長さの筒形キャップ(3)とを備える、キャップ付きコンクリートポールにおいて、前記コンクリートポール(2)の先端部の端面に当接するように配設される板状部材(4)と、前記コンクリートポール(2)の先端部の端面から前記板状部材(4)を貫通する前記複数の鉄筋(5)の先端部を前記板状部材(4)に固着する固着手段(6)とを、更に備えていることを特徴とする。
又、前記コンクリートポール(2)の長さ(L)は、12m以下に設定されていてもよい。
又、前記筒形キャップ(3)は、平均肉厚(t)が3mm〜6mmの鋼管材料によって形成されていてもよい。
又、前記筒形キャップ(3)は、平均肉厚(t)が3mm〜6mmの鋼管材料によって形成されていてもよい。
又、前記筒形キャップ(3)の前記コンクリートポール(2)に対する嵌合長さ(N)は、600mm以上に設定されていてもよい。
又、前記筒形キャップ(3)は、平均肉厚(t)が3mm〜6mmの鋼管材料によって形成されていてもよい。
又、前記筒形キャップ(3)は、平均肉厚(t)が3mm〜6mmの鋼管材料によって形成されていてもよい。
又、前記板状部材(4)は、前記コンクリートポール(2)の先端部の端面形状に合わせた円環形状に形成されており、前記貫通する複数の鉄筋(5)を受け入れる複数の受入れ孔(8)を備えた所定肉厚の鋼製平板材料によって形成されていてもよい。
又、前記板状部材(4)の肉厚(u)は、6mm以上に設定されていてもよい。
又、前記板状部材(4)の肉厚(u)は、6mm以上に設定されていてもよい。
又、前記固着手段(6)は、前記板状部材(4)の前記筒形キャップ(3)側の端面(60)に当接するように取り付けられる複数の固定ナット(61)と、該固定ナット(61)の雌ネジ部に螺合する前記複数の鉄筋(5)の先端部に刻設されている雄ネジ部(62)とを備えることによって構成されていてもよい。
又、前記固着手段(6)は、前記複数の鉄筋(5)の端部にヘディング加工を行って作ったボタンヘッドによって固着することによって構成されていてもよい。
又、前記コンクリートポール(2)は、予め設定された所定長さ(L)のものを使用し、前記筒形キャップ(3)は、使用が想定される前記拡張した時のコンクリートポールの作用長(M)に対応した所定長さ(R)のものが複数用意されていてもよい。
本発明のキャップ付きコンクリートポールによれば、次に示す効果がある。
(1)先ず、所定長さのコンクリートポールの先端部に筒形キャップを嵌合させてコンクリートポールの作用長を拡張するようにしたから、コンクリートポール自体の長さを長くすることなく、コンクリートポールの実質的な作用長を必要な長さに拡張することが可能になる。又、嵌合式の筒形キャップの採用により製品コストを低く抑えることが可能になる。
(1)先ず、所定長さのコンクリートポールの先端部に筒形キャップを嵌合させてコンクリートポールの作用長を拡張するようにしたから、コンクリートポール自体の長さを長くすることなく、コンクリートポールの実質的な作用長を必要な長さに拡張することが可能になる。又、嵌合式の筒形キャップの採用により製品コストを低く抑えることが可能になる。
(2)又、コンクリートポールの先端部の端面に当接する板状部材と、該板状部材を貫通する複数の鉄筋を当該板状部材に固着する固着手段とを更に備えるようにしたから、前述した筒形キャップとコンクリートポールの接合部分において、高い作用点からの大きな曲げモーメントがかかっても上記板状部材と固着手段とによる抗力によるアンカー効果で鉄筋のぬけを生ずることなく、該コンクリートポールの破断は生じない。
これについて、他の従来例として図17に示すごとく、既存の商品であるキャップ方式鋼管も開発されているが、このキャップ方式鋼管の使われ方は、既に建っているコンクリートポール201の高さが不足してきた場合に、コンクリートポール201の上端部に所定高さY1のキャップ202を取付けて嵩上げ用として使用されるもので、新設の柱に使用される目的のものでは無い。また、嵩上げ高さも1〜2mの長さと短いもので、新設の柱に適用する場合には、今回の目的として考えている道路法や道路交通法の通行許可や誘導車の設置の義務を回避することが必要だが、このためには、接合後の全長が14m(12m+嵩上げ2m)は使用可能だが接合後の長さが15〜17mの柱には下柱であるコンクリートポールが13m〜15mとなり適用できない。なお図17中、寸法Y1は上記のごとく嵩上げ用キャップ202の高さ(この場合2500mm)であり、寸法Y2は、寸法Y1から、コンクリートポール201とキャップ202との嵌合部高さY3(この場合500mm)を引いた、キャップ202による実質的な嵩上げ高さ(この場合2000mm)である。
また、この商品が設置を対象としている既設のコンクリートポールには、本発明による鉄筋のぬけを防止する板状部材は設けられていないので、高い作用点からの大きな曲げモーメントによる鉄筋のぬけが生じてコンクリートポールに破断を生じさせる可能性があるという問題点がある。
これについて、他の従来例として図17に示すごとく、既存の商品であるキャップ方式鋼管も開発されているが、このキャップ方式鋼管の使われ方は、既に建っているコンクリートポール201の高さが不足してきた場合に、コンクリートポール201の上端部に所定高さY1のキャップ202を取付けて嵩上げ用として使用されるもので、新設の柱に使用される目的のものでは無い。また、嵩上げ高さも1〜2mの長さと短いもので、新設の柱に適用する場合には、今回の目的として考えている道路法や道路交通法の通行許可や誘導車の設置の義務を回避することが必要だが、このためには、接合後の全長が14m(12m+嵩上げ2m)は使用可能だが接合後の長さが15〜17mの柱には下柱であるコンクリートポールが13m〜15mとなり適用できない。なお図17中、寸法Y1は上記のごとく嵩上げ用キャップ202の高さ(この場合2500mm)であり、寸法Y2は、寸法Y1から、コンクリートポール201とキャップ202との嵌合部高さY3(この場合500mm)を引いた、キャップ202による実質的な嵩上げ高さ(この場合2000mm)である。
また、この商品が設置を対象としている既設のコンクリートポールには、本発明による鉄筋のぬけを防止する板状部材は設けられていないので、高い作用点からの大きな曲げモーメントによる鉄筋のぬけが生じてコンクリートポールに破断を生じさせる可能性があるという問題点がある。
(3)又、前記コンクリートポールの長さを12m以下に設定した場合には、該コンクリートポールをトレーラー等の大型の特殊車両を使用することなく、トラックを使用して目的地に運搬することが可能になるため、上述した通行許可の申請や誘導車の設置の義務を負うことなく、コンクリートポールの運搬コストの削減と工期の短縮とが図られるようになる。
又、前記拡張されたコンクリートポールの作用長を14m〜17mの範囲に設定した場合には、電力線や電話線等の通信線との共架線用のポールとして広く使用されている長さのコンクリートポールとして本発明のキャップ付きコンクリートポールを利用できるようになり、汎用性の高いコンクリートポールを安価に提供できるようになる。
又、前記拡張されたコンクリートポールの作用長を14m〜17mの範囲に設定した場合には、電力線や電話線等の通信線との共架線用のポールとして広く使用されている長さのコンクリートポールとして本発明のキャップ付きコンクリートポールを利用できるようになり、汎用性の高いコンクリートポールを安価に提供できるようになる。
(4)又、前記筒形キャップのコンクリートポールに対する嵌合長さ(N)を600mm以上に設定した場合には、筒形キャップの支持力が高まり、筒形キャップを確実に支持して、筒形キャップの安定した姿勢を保つことができるようになる。
又、前記筒形キャップを平均肉厚が3mm〜6mmの鋼管材料によって形成した場合には、筒形キャップに要求される機械的強度が確保され、筒形キャップの軽量化を図ることができるようになる。
又、前記筒形キャップを平均肉厚が3mm〜6mmの鋼管材料によって形成した場合には、筒形キャップに要求される機械的強度が確保され、筒形キャップの軽量化を図ることができるようになる。
(5)又、前記板状部材をコンクリートポールの先端部の端面形状に合わせた円環形状に形成し、前記貫通する複数の鉄筋を受け入れる複数の受入れ孔を備えた所定肉厚の鋼製平板材料によって形成した場合には、前記筒形キャップの嵌合に支障にならない必要最小限の大きさの板状部材が提供できるようになる。
又、前記板状部材の肉厚を6mm以上に設定すれば、前述した高い作用点からの大きな曲げモーメントが生じても鉄筋の抜けを確実に防止してコンクリートポールに対する鉄筋の付着力を保ってコンクリートポールの破壊を防止することが可能になる。
又、前記板状部材の肉厚を6mm以上に設定すれば、前述した高い作用点からの大きな曲げモーメントが生じても鉄筋の抜けを確実に防止してコンクリートポールに対する鉄筋の付着力を保ってコンクリートポールの破壊を防止することが可能になる。
(6)又、前記固着手段を前記板状部材の筒形キャップ側の端面に当接する複数の固定ナットと、該固定ナットの雌ネジ部に螺合する前記複数の鉄筋の先端部に刻設されている雄ネジ部とを備えることによって構成した場合には、夫々の固定ナットを締め付けることによって複数の鉄筋が板状部材と一体になって前記高い作用点からの大きな曲げモーメントに耐えられる抗力を得るようになる。
又、前記コンクリートポールとしては、予め設定された所定長さのものを使用し、前記筒形キャップを、使用が想定されるコンクリートポールの作用長に対応した所定長さのものを予め複数用意しておくことによって構成した場合には、使用する筒形キャップの組み合わせを替えることによって使用が想定される種々のコンクリートポールの全長の変化に対応できるようになり、キャップ付きコンクリートポールの無駄のない効率的な製造と管理が可能になる。
以下、本発明に係るキャップ付きコンクリートポール1の構造と、筒形キャップにかかる横断面方向の曲げ荷重に対するキャップ付きコンクリートポール1の力の伝達状態とについて図示の実施の形態と比較試験1乃至比較試験5を例にとって具体的に説明する。
最初に、図1乃至図5に基づいて本実施の形態に係るキャップ付きコンクリートポール1の構造について説明する。
最初に、図1乃至図5に基づいて本実施の形態に係るキャップ付きコンクリートポール1の構造について説明する。
(1)キャップ付きコンクリートポールの構造(図1乃至図5及び図14参照)
本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、前述した電力線や電話線等の架線支持柱として利用できる他、ケーブルテレビ・有線放送・PHSアンテナ用の通信線、無線LANケーブル、水道やガスメーターの監視線、交通信号の制御線、道路交通情報通信システム(VICS(登録商標))の情報線や地域気象観測システム(AMeDAS)の情報線等、種々の架線支持柱として利用可能である。
そして、本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、図2に示すごとく、内部に夫々長手方向Zに延びる複数の鉄筋5が埋設された所定長さLのコンクリートポール2と、組立て時に該コンクリートポール2の先端部に嵌合されてコンクリートポールの作用長Mを拡張する所定長さRの筒形キャップ3とを備えることによって基本的に構成されている。
本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、前述した電力線や電話線等の架線支持柱として利用できる他、ケーブルテレビ・有線放送・PHSアンテナ用の通信線、無線LANケーブル、水道やガスメーターの監視線、交通信号の制御線、道路交通情報通信システム(VICS(登録商標))の情報線や地域気象観測システム(AMeDAS)の情報線等、種々の架線支持柱として利用可能である。
そして、本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、図2に示すごとく、内部に夫々長手方向Zに延びる複数の鉄筋5が埋設された所定長さLのコンクリートポール2と、組立て時に該コンクリートポール2の先端部に嵌合されてコンクリートポールの作用長Mを拡張する所定長さRの筒形キャップ3とを備えることによって基本的に構成されている。
又、本発明のキャップ付きコンクリートポール1の特徴的構成として、上記コンクリートポール2の上端面に当接するように板状部材4(図3、図4)が配設されており、上記コンクリートポール2の上端面から上記板状部材4を貫通して例えば突出する複数の鉄筋5の先端部を上記板状部材4に固着する固着手段6が更に備えられている。
コンクリートポール2は、一例として上端面20及び下端面21(図1乃至図3)が解放されているコンクリート製の長尺な円管状の部材である。そして、該コンクリートポール2の側胴部22には、図3及び図4に示すごとく、コンクリートポール2の長手方向Zに延びる一例として8本の鉄筋5が同一円周上に等間隔で配置されている。
又、コンクリートポール2の上端面20(末口)の直径D(図2)は、下端面21(元口)の直径D0よりも幾分小さめに設定されており、下端面21から上端面20にかけて緩やかな傾斜を有するテーパ管形状のコンクリートポール2になっている。
因みに、本実施の形態では、末口の直径D(図2)が約257mm、元口の直径D0(図2)が約417mm、コンクリートポール2の長さLが約12mのコンクリートポール2を使用している。
又、コンクリートポール2の上端面20(末口)の直径D(図2)は、下端面21(元口)の直径D0よりも幾分小さめに設定されており、下端面21から上端面20にかけて緩やかな傾斜を有するテーパ管形状のコンクリートポール2になっている。
因みに、本実施の形態では、末口の直径D(図2)が約257mm、元口の直径D0(図2)が約417mm、コンクリートポール2の長さLが約12mのコンクリートポール2を使用している。
筒形キャップ3(図2)は、一例として平均肉厚tが3mm〜6mm程度の鋼管材料によって形成されている。又、本実施の形態では、図14に示す如く、平均肉厚tが約6mmの平板状のSS400材製の鋼板3をくの字形3aに折り曲げてその端面を溶接して管状に成形したUOE加工鋼管を一例として使用している。
因みに、本実施の形態では、図2中、末口外径D1が約204mm、元口外径D2が約279mm、長さRが約5600mm、平均肉厚tが約6mmの筒形キャップ3が使用されており、該筒形キャップ3の上記コンクリートポール2に対する嵌合長さNを約600mmに設定している。
そして、このようにして構成される筒形キャップ3を上述したコンクリートポール2の上部に嵌合させることによって拡張されるコンクリートポールの作用長Mは約17mになっている。
因みに、本実施の形態では、図2中、末口外径D1が約204mm、元口外径D2が約279mm、長さRが約5600mm、平均肉厚tが約6mmの筒形キャップ3が使用されており、該筒形キャップ3の上記コンクリートポール2に対する嵌合長さNを約600mmに設定している。
そして、このようにして構成される筒形キャップ3を上述したコンクリートポール2の上部に嵌合させることによって拡張されるコンクリートポールの作用長Mは約17mになっている。
板状部材4は、図3及び図4に示す如く、上記コンクリートポール2の上端面20の形状に合わせて一例として円環形状に形成された所定肉厚uの鋼製平板材料によって形成されている。
そして、本実施の形態では肉厚uが約6mmの板状部材4が使用されており、該板状部材4には上述した8本の鉄筋5の上方に突出した部分を貫通状態で受け入れる8個の受入れ孔8が上記鉄筋5と同じ円周上に等間隔で配置されている。
そして、本実施の形態では肉厚uが約6mmの板状部材4が使用されており、該板状部材4には上述した8本の鉄筋5の上方に突出した部分を貫通状態で受け入れる8個の受入れ孔8が上記鉄筋5と同じ円周上に等間隔で配置されている。
上記8本の鉄筋5の先端部に刻設された雄ネジ部62を上記板状部材4の鉄筋受け入れ孔8に貫通させ、8個の固定ナット61で固定することで構成されコンクリート打設時に一体成型されている。
そして、上記固定ナット61を鉄筋5の先端部の雄ネジ部62に螺合させて締め付けることによって、上記鉄筋5のぬけを、上記板状部材4を介してコンクリートポール2の引張側半断面J全体で受け持つことで防止している。
そして、上記固定ナット61を鉄筋5の先端部の雄ネジ部62に螺合させて締め付けることによって、上記鉄筋5のぬけを、上記板状部材4を介してコンクリートポール2の引張側半断面J全体で受け持つことで防止している。
又、このようにして構成される本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、図2及び図5に示すように地面GL下方の地中Gに埋設される地際部23から下端面21までの長さSが約2.5m、地面GL上方の地上GUに立設される部分の長さVが約14.5mに設定されており、上記筒形キャップ3の末口端面30の下方、約0.25mの距離Xに荷重点Tをとった時の該荷重点Tから地面GLまでの長さWが約14.25mに設定されている。
(2)筒形キャップ3に曲げ荷重がかかった時のキャップ付きコンクリートポールの力の伝達状態(図5乃至図7参照)
コンクリートポールに関するJIS規格(JIS A 5373)では、曲げ性能に関して以下のように規定されている。例えば、ポールの作用長Mが17m、ポール末口の直径が19cm、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が10kNのキャップ付きコンクリートポール1を考えると、筒形キャップ3の荷重点Tに10kNの曲げ荷重がかかった場合にポール側面に0.25mmを超えるひびが発生してはならない。
又、最大設計曲げ荷重の2倍の負荷をかけた場合にポールが破壊してはならないということになっている。
コンクリートポールに関するJIS規格(JIS A 5373)では、曲げ性能に関して以下のように規定されている。例えば、ポールの作用長Mが17m、ポール末口の直径が19cm、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が10kNのキャップ付きコンクリートポール1を考えると、筒形キャップ3の荷重点Tに10kNの曲げ荷重がかかった場合にポール側面に0.25mmを超えるひびが発生してはならない。
又、最大設計曲げ荷重の2倍の負荷をかけた場合にポールが破壊してはならないということになっている。
そして、板状部材4と固着手段6を有しない図6及び図7に示す従来のキャップ付きコンクリートポール103の場合には、作用点の高い位置からの負荷による大きな曲げモーメントを嵌合部分BC間の短い距離で受け持つようになり、図7中、右側の半断面部分で引張力が発生し、且つ左側の半断面部分で圧縮力が発生する。
このような曲げをBC間の短い距離で受け持つと、コンクリートポール101Bに対する図示しない鉄筋の付着力よりも曲げ引張力が大きくなって鉄筋のぬけが生じてコンクリートポール101Bの破断が生じてしまう。
このような曲げをBC間の短い距離で受け持つと、コンクリートポール101Bに対する図示しない鉄筋の付着力よりも曲げ引張力が大きくなって鉄筋のぬけが生じてコンクリートポール101Bの破断が生じてしまう。
これに対して、本発明では、前述した板状部材4と固着手段6の採用によって上記接合部分24で作用点の高い位置からの負荷による大きな曲げモーメントが発生しても、上記複数の鉄筋5を固定ナット61で固定することによって、上述したように板状部材4を介してコンクリートポール2の引張側半断面J(図4)の全体で受け持つようになり、該鉄筋5のぬけを効果的に防止してコンクリートポール2の破壊を未然に防止できるように構成されている。
(3)比較試験の内容と結果(図8乃至図16参照)
次に、図8乃至図16に基づいて本発明のキャップ付きコンクリートポール1の効果を試すために行った比較試験1〜比較試験5の内容と結果について説明する。
尚、比較試験1及び2では、板状部材4と固着手段6を有しない従来のキャップ付きコンクリートポール103について行った条件の違う二種の曲げ性能試験を行い、比較試験3〜比較試験5では、板状部材4と固着手段6を有する本発明のキャップ付きコンクリートポール1について行った条件の違う三種の曲げ性能試験を行って、夫々の曲げ性能試験の結果を比較した。
次に、図8乃至図16に基づいて本発明のキャップ付きコンクリートポール1の効果を試すために行った比較試験1〜比較試験5の内容と結果について説明する。
尚、比較試験1及び2では、板状部材4と固着手段6を有しない従来のキャップ付きコンクリートポール103について行った条件の違う二種の曲げ性能試験を行い、比較試験3〜比較試験5では、板状部材4と固着手段6を有する本発明のキャップ付きコンクリートポール1について行った条件の違う三種の曲げ性能試験を行って、夫々の曲げ性能試験の結果を比較した。
(A)比較試験1(図2、図8及び図13、14参照)
比較試験1では、図2に示す如く、ポールの作用長Mが16m、荷重点Tにかかる最大設計曲げ荷重(以下、適宜、ひび割れ試験荷重、という)が7kN、コンクリートポール101の末口の直径Dが247.3mm、元口の直径D0が403.3mm、長さLが11.7m、筒形キャップ102の末口外径D1が199.4mm、元口外径D2が264.4mm、長さRが4875mm、平均肉厚tが4.5mm、材質がSTK490材、嵌合長さNを575mm、荷重点Tの位置を筒形キャップ102の末口端面30から250mmの位置、荷重点T(図2、図8)から地際部23(地面GL)までの長さWを13.25mにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL1は4050mmである。なお、図8中に示す、ポールの形状寸法「16m−19−700」の意味は、コンクリートポール101にキャップ102を取り付けた全長16m、コンクリートポールの上端面の直径19cm、コンクリートポールのひび割れ試験荷重700kg(7KNに相当)である。以下、図9乃至図11について同様である。また図13に示す、「16−7」の意味は、コンクリートポール101にキャップ102を取り付けた全長16m、及びコンクリートポールのひび割れ試験荷重7KNであり、同じく「14−7」の意味は、コンクリートポール101にキャップ102を取り付けた全長14m、及びコンクリートポールのひび割れ試験荷重7KNであり、以下図13、図15及び図16について同様である。
比較試験1では、図2に示す如く、ポールの作用長Mが16m、荷重点Tにかかる最大設計曲げ荷重(以下、適宜、ひび割れ試験荷重、という)が7kN、コンクリートポール101の末口の直径Dが247.3mm、元口の直径D0が403.3mm、長さLが11.7m、筒形キャップ102の末口外径D1が199.4mm、元口外径D2が264.4mm、長さRが4875mm、平均肉厚tが4.5mm、材質がSTK490材、嵌合長さNを575mm、荷重点Tの位置を筒形キャップ102の末口端面30から250mmの位置、荷重点T(図2、図8)から地際部23(地面GL)までの長さWを13.25mにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL1は4050mmである。なお、図8中に示す、ポールの形状寸法「16m−19−700」の意味は、コンクリートポール101にキャップ102を取り付けた全長16m、コンクリートポールの上端面の直径19cm、コンクリートポールのひび割れ試験荷重700kg(7KNに相当)である。以下、図9乃至図11について同様である。また図13に示す、「16−7」の意味は、コンクリートポール101にキャップ102を取り付けた全長16m、及びコンクリートポールのひび割れ試験荷重7KNであり、同じく「14−7」の意味は、コンクリートポール101にキャップ102を取り付けた全長14m、及びコンクリートポールのひび割れ試験荷重7KNであり、以下図13、図15及び図16について同様である。
曲げ性能試験の結果は図8に示す通りである。その曲げ試験手順としては、まず筒形キャップ3の先端荷重点Tを矢印A方向(図8中コンクリートポールを上方から見て時計回り方向;図中下方向;以下同様)へひび割れ試験荷重(7KN)が作用するまで曲げ、次に逆方向へ戻して、キャップ3の先端荷重をB方向(図8中コンクリートポールを上方から見て反時計回り方向;図中上方向;以下同様)へひび割れ試験荷重(7KN)、更にはそれを超えて破壊荷重(14KN)が作用するまで曲げる。このときの破壊荷重11.5KNはひび割れ試験荷重の2倍(200%)以上になることが好ましいが、実際は、図8に示すごとく、1.64倍(164%)にしか達しなかった。
又、曲げ荷重がひび割れ試験荷重の7kNの時と、ひび割れ試験荷重の1.5倍の10.5kNの時の接合部分104における筒形キャップ102とコンクリートポール101の離れ(隙間)量は図13の上段表に示す通りであり、曲げ荷重の大きさに比例して大きくなることが確認された。
(B)比較試験2(図9及び図13、14参照)
比較試験2では、ポールの作用長Mが14m、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が7kN、コンクリートポール101の末口の直径Dが247.3mm、元口の直径D0が403.3mm、長さLが11.7m、筒形キャップ102の末口外径D1が198.8mm、元口外径D2が237.1mm、長さRが2875mm、平均肉厚tが4.5mm、材質がSTK490材、嵌合長さNを575mm、荷重点Tの位置を筒形キャップ102の末口端面30から250mmの位置、荷重点Tから地際部23(地面GL)までの長さWを11.35mにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL2は2050mmである。
比較試験2では、ポールの作用長Mが14m、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が7kN、コンクリートポール101の末口の直径Dが247.3mm、元口の直径D0が403.3mm、長さLが11.7m、筒形キャップ102の末口外径D1が198.8mm、元口外径D2が237.1mm、長さRが2875mm、平均肉厚tが4.5mm、材質がSTK490材、嵌合長さNを575mm、荷重点Tの位置を筒形キャップ102の末口端面30から250mmの位置、荷重点Tから地際部23(地面GL)までの長さWを11.35mにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL2は2050mmである。
曲げ性能試験の結果は図9に示す通りであり、図9のキャップの実質長さL2(=2050mm)が図8の対応する長さL1(=4050mm)より2000mmだけ短いため(L2<L1)、それだけ曲げ強度が大きくなり、安全率を考慮したひび割れ試験荷重の2倍以上(226%)の15.8kNでコンクリートポール101の地際部23でコンクリートポール101は圧壊した。尚、接合部分104の近辺では破壊は確認されなかった。
又、曲げ荷重が7kNの時と、10.5kNの時の接合部分104における筒形キャップ102とコンクリートポール101の離れ(隙間)量は図13の下段表に示す通りであり、曲げ荷重の大きさに比例して大きくなるが、ポールの作用長Mが短くなった分、上記比較試験1よりも小さな値が得られた。
(C)比較試験3(図10及び図14及び図15参照)
比較試験3では、ポールの作用長Mが16m、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が7kN、コンクリートポール2の末口の直径Dが243mm、元口の直径D0が403.3mm、長さLが12m、筒形キャップ3の末口外径D1が198mm、元口外径D2が259.3mm、長さRが4600mm、平均肉厚tが3.5mm、材質がSS400材、嵌合長さNを600mm、荷重点Tの位置を筒形キャップ3の末口端面30から250mmの位置、荷重点Tから地際部23(地面GL)までの長さWを13.25m、板状部材4(図3参照)の肉厚uを6mmにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL3は3750mmである。
比較試験3では、ポールの作用長Mが16m、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が7kN、コンクリートポール2の末口の直径Dが243mm、元口の直径D0が403.3mm、長さLが12m、筒形キャップ3の末口外径D1が198mm、元口外径D2が259.3mm、長さRが4600mm、平均肉厚tが3.5mm、材質がSS400材、嵌合長さNを600mm、荷重点Tの位置を筒形キャップ3の末口端面30から250mmの位置、荷重点Tから地際部23(地面GL)までの長さWを13.25m、板状部材4(図3参照)の肉厚uを6mmにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL3は3750mmである。
曲げ性能試験の結果は図10に示す通りであり、破壊曲げ強度は2.1倍(211%)に達し、筒形キャップ3とコンクリートポール2の接合部分24付近での変形や破壊はなく、コンクリートポール2の地際部23で破壊した。16m‐7kN柱の比較試験1(図8)と比較試験3(図10)との違いは、比較試験1では規格を満足しない164%で嵌合部破壊したものが、比較試験3では、嵌合部も健全で200%の規格をクリアするほどの大きな改善効果が現われた。
又、本比較試験3では、筒形キャップ3として図14に示すUOE加工鋼管を使用し、同図に示すA、B二方向に曲げ荷重をかけて曲げ性能試験を実施した。
曲げ荷重が3.5kNの時と、7kNの時の接合部分24における筒形キャップ3とコンクリートポール2の離れ(隙間)量は図15に示す通りであり、曲げ荷重の大きさに比例して大きくなるが、板状部材4と固着手段6が効いて、その値は極めて低く抑えられている。
又、筒形キャップ3とコンクリートポール2の接合部分24では、極端な傾きや折れ曲がりは目視によって確認できなかった。
曲げ荷重が3.5kNの時と、7kNの時の接合部分24における筒形キャップ3とコンクリートポール2の離れ(隙間)量は図15に示す通りであり、曲げ荷重の大きさに比例して大きくなるが、板状部材4と固着手段6が効いて、その値は極めて低く抑えられている。
又、筒形キャップ3とコンクリートポール2の接合部分24では、極端な傾きや折れ曲がりは目視によって確認できなかった。
(D)比較試験4(図11及び図14及び図15参照)
比較試験4では、ポールの作用長Mが14m、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が7kN、コンクリートポール2の末口の直径Dが217mm、元口の直径D0が377mm、長さLが12m、筒形キャップ3の末口外径D1が197mm、元口外径D2が231.7mm、長さRが2600mm、平均肉厚tが3mm、材質がSS400材、嵌合長さNを600mm、荷重点Tの位置を筒形キャップ3の末口端面30から250mmの位置、荷重点Tから地際部23(地面GL)までの長さWを11.35m、板状部材4の肉厚uを6mmにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL4は1750mmである。
比較試験4では、ポールの作用長Mが14m、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が7kN、コンクリートポール2の末口の直径Dが217mm、元口の直径D0が377mm、長さLが12m、筒形キャップ3の末口外径D1が197mm、元口外径D2が231.7mm、長さRが2600mm、平均肉厚tが3mm、材質がSS400材、嵌合長さNを600mm、荷重点Tの位置を筒形キャップ3の末口端面30から250mmの位置、荷重点Tから地際部23(地面GL)までの長さWを11.35m、板状部材4の肉厚uを6mmにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL4は1750mmである。
曲げ性能試験の結果は図11に示す通りであり、前記比較試験3と同様、破壊曲げ強度は2.2倍(221%)に達し、筒形キャップ3とコンクリートポール2の接合部分24付近での変形や破壊はなく、コンクリートポール2の地際部23で破壊した。
又、本比較試験でも図14に示す筒形キャップ3を使用し、同図に示すA、B二方向に曲げ荷重をかけて曲げ性能試験を実施した。
曲げ荷重が3.5kNの時と、7kNの時の接合部分24における筒形キャップ3とコンクリートポール2の離れ(隙間)量は図15に示す通りであり、曲げ荷重が大きくなると幾分大きくなるが、板状部材4と固着手段6を設けたことによる効果で、前述した比較試験2の場合よりも格段に小さくなっている。
又、本比較試験4でも前記比較試験3と同様、筒形キャップ3とコンクリートポール2の接合部分24では、極端な傾きや折れ曲がりは目視によって確認できなかった。
曲げ荷重が3.5kNの時と、7kNの時の接合部分24における筒形キャップ3とコンクリートポール2の離れ(隙間)量は図15に示す通りであり、曲げ荷重が大きくなると幾分大きくなるが、板状部材4と固着手段6を設けたことによる効果で、前述した比較試験2の場合よりも格段に小さくなっている。
又、本比較試験4でも前記比較試験3と同様、筒形キャップ3とコンクリートポール2の接合部分24では、極端な傾きや折れ曲がりは目視によって確認できなかった。
(E)比較試験5(図12及び図16参照)
比較試験5では、ポールの作用長Mが17m、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が7kN、コンクリートポール2の末口の直径Dが257mm、元口の直径D0が417mm、長さLが12m、筒形キャップ3の末口外径D1が204mm、元口外径D2が279mm、長さRが5600mm、平均肉厚tが6mm、材質がSS400材、嵌合長さNが基準値で600mm(実行値で700mm)、荷重点Tの位置を筒形キャップ3の末口端面30から250mmの位置、荷重点Tから地際部23(地面GL)までの長さWを14.25m、板状部材4の肉厚uを6mmにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL5は4750mmである。
比較試験5では、ポールの作用長Mが17m、荷重点Tにかかるひび割れ試験荷重が7kN、コンクリートポール2の末口の直径Dが257mm、元口の直径D0が417mm、長さLが12m、筒形キャップ3の末口外径D1が204mm、元口外径D2が279mm、長さRが5600mm、平均肉厚tが6mm、材質がSS400材、嵌合長さNが基準値で600mm(実行値で700mm)、荷重点Tの位置を筒形キャップ3の末口端面30から250mmの位置、荷重点Tから地際部23(地面GL)までの長さWを14.25m、板状部材4の肉厚uを6mmにした条件下で曲げ性能試験を実施した。このとき、キャップ3の荷重点Tからコンクリートポールの上端面までの長さL5は4750mmである。
曲げ性能試験の結果は図12に示す通りであり、破壊曲げ強度は2.19倍(219%)に達し、筒形キャップ3とコンクリートポール2の接合部分24付近での変形や破壊はなく、コンクリートポール2の地際部23の位置で破壊した。
又、本比較試験でも図14に示す筒形キャップ3を使用し、同図に示すA、B二方向に曲げ荷重をかけて曲げ性能試験を実施した。
曲げ荷重が7.5kNの時と、10kNの時の接合部分24における筒形キャップ3とコンクリートポール2の離れ(隙間)量は図16に示す通りであり、曲げ荷重が大きくなってもその大きさはほとんど変わらず、板状部材4と固着手段6を設けたことによる効果で、前述した比較試験3,4と比較しても格段に小さくなっている。
又、本比較試験5でも前記比較試験3、4と同様、筒形キャップ3とコンクリートポール2の接合部分24では、極端な傾きや折れ曲がりは目視によって確認できなかった。
曲げ荷重が7.5kNの時と、10kNの時の接合部分24における筒形キャップ3とコンクリートポール2の離れ(隙間)量は図16に示す通りであり、曲げ荷重が大きくなってもその大きさはほとんど変わらず、板状部材4と固着手段6を設けたことによる効果で、前述した比較試験3,4と比較しても格段に小さくなっている。
又、本比較試験5でも前記比較試験3、4と同様、筒形キャップ3とコンクリートポール2の接合部分24では、極端な傾きや折れ曲がりは目視によって確認できなかった。
このように、本発明のキャップ付きコンクリートポール1によれば、内部に鉄筋5が埋設されたコンクリートポール2と、該コンクリートポール2の先端部に嵌合される鋼製の筒形キャップ3の接合部分24で発生する作用点の高い位置からの負荷による大きな曲げモーメントに起因する鉄筋5のぬけを防止してキャップ付きコンクリートポール1の破壊を防止することが可能になる。
又、本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、コンクリートポール2と筒形キャップ3を分解して運搬することができるから、運搬が容易で設置コストが安価であり、工期の短縮にも寄与することができる。
又、本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、コンクリートポール2と筒形キャップ3を分解して運搬することができるから、運搬が容易で設置コストが安価であり、工期の短縮にも寄与することができる。
以上が本発明の基本的な実施の形態であるが、本発明のキャップ付きコンクリートポール1は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略、あるいは当業者において周知、慣用の技術を追加することが可能である。
例えば、コンクリートポール2は、予め設定された所定長さL(一例として12m)のものを使用し、筒形キャップ3は、使用が想定される前記拡張した時のコンクリートポールの作用長M(一例として14m、15m、16m、17m)に対応した所定長さR(一例として2.6m、3.6m、4.6m、5.6m)のものを予め複数(一例として4種)用意しておくことが可能である。
例えば、コンクリートポール2は、予め設定された所定長さL(一例として12m)のものを使用し、筒形キャップ3は、使用が想定される前記拡張した時のコンクリートポールの作用長M(一例として14m、15m、16m、17m)に対応した所定長さR(一例として2.6m、3.6m、4.6m、5.6m)のものを予め複数(一例として4種)用意しておくことが可能である。
又、板状部材4の形状は、円環形状に限らず、円板形状、矩形状、角環形状等、種々の形状が採用可能であり、板状部材4の肉厚uも筒形キャップ3の長さRや元口外径D2の大きさ等に対応して適宜可変することが可能である。
この他、コンクリートポール2と筒形キャップ3の各部の寸法は種々可変でき、筒形キャップ3のコンクリートポール2に対する嵌合長さNも600mmに限らず、筒形キャップ3の長さRや元口外径D2の大きさ等に対応して適宜変更することが可能である。
この他、コンクリートポール2と筒形キャップ3の各部の寸法は種々可変でき、筒形キャップ3のコンクリートポール2に対する嵌合長さNも600mmに限らず、筒形キャップ3の長さRや元口外径D2の大きさ等に対応して適宜変更することが可能である。
本発明は、内部に複数の鉄筋が埋設されたコンクリートポールと、組立て時に該コンクリートポールの先端部に嵌合されてコンクリートポールの作用長を拡張する筒形キャップとを備える、キャップ付きコンクリートポールの製造、使用分野等で利用でき、特にコンクリートポールと筒形キャップの接合部分で発生する作用点の高い位置からの負荷による大きな曲げモーメントに起因する鉄筋のぬけを防止してキャップ付きコンクリートポールの破壊を防止したい場合に利用可能性を有する。
1、103 キャップ付きコンクリートポール
2、101、101A、101B コンクリートポール
3、102 筒形キャップ
4 板状部材
5 鉄筋
6 固着手段
8 受入れ孔
20 上端面
21 下端面
22 側胴部
23 地際部
24 接合部分
30 末口端面
60 端面
61 固定ナット
62 雄ネジ部
T 荷重点
B 点
C 点
L 長さ
M 作用長
N 嵌合長さ
t 平均肉厚
u 肉厚
R 長さ
Z 長手方向
D (末口の)直径
D0 (元口の)直径
D1 末口外径
D2 元口外径
J 引張側半断面
GL 地面
G 地中
GU 地上
S 長さ
V 長さ
W 長さ
X 距離
2、101、101A、101B コンクリートポール
3、102 筒形キャップ
4 板状部材
5 鉄筋
6 固着手段
8 受入れ孔
20 上端面
21 下端面
22 側胴部
23 地際部
24 接合部分
30 末口端面
60 端面
61 固定ナット
62 雄ネジ部
T 荷重点
B 点
C 点
L 長さ
M 作用長
N 嵌合長さ
t 平均肉厚
u 肉厚
R 長さ
Z 長手方向
D (末口の)直径
D0 (元口の)直径
D1 末口外径
D2 元口外径
J 引張側半断面
GL 地面
G 地中
GU 地上
S 長さ
V 長さ
W 長さ
X 距離
Claims (10)
- 内部に夫々長手方向に延びる複数の鉄筋(5)が埋設された所定長さのコンクリートポール(2)と、組立て時に該コンクリートポール(2)の先端部に嵌合されてコンクリートポールの作用長を拡張する所定長さの筒形キャップ(3)とを備える、キャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記コンクリートポール(2)の先端部の端面に当接するように配設される板状部材(4)と、
前記コンクリートポール(2)の先端部の端面から前記板状部材(4)を貫通する前記複数の鉄筋(5)の先端部を前記板状部材(4)に固着する固着手段(6)とを、更に備えていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。 - 請求項1記載のキャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記コンクリートポール(2)の長さ(L)は、12m以下に設定されていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。 - 請求項1記載のキャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記拡張されたコンクリートポールの作用長(M)は、14m〜17mの範囲に設定されていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。 - 請求項1記載のキャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記筒形キャップ(3)の前記コンクリートポール(2)に対する嵌合長さ(N)は、600mm以上に設定されていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。 - 請求項1記載のキャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記筒形キャップ(3)は、平均肉厚(t)が3mm〜6mmの鋼管材料によって形成されていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。 - 請求項1記載のキャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記板状部材(4)は、前記コンクリートポール(2)の先端部の端面形状に合わせた円環形状に形成されており、前記貫通する複数の鉄筋(5)を受け入れる複数の受入れ孔(8)を備えた所定肉厚の鋼製平板材料によって形成されていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。 - 請求項6記載のキャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記板状部材(4)の肉厚(u)は、6mm以上に設定されていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。 - 請求項1記載のキャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記固着手段(6)は、前記板状部材(4)の前記筒形キャップ(3)側の端面(60)に当接するように取り付けられる複数の固定ナット(61)と、該固定ナット(61)の雌ネジ部に螺合する前記複数の鉄筋(5)の先端部に刻設されている雄ネジ部(62)とを備えることによって構成されていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。 - 請求項1記載のキャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記固着手段(6)は前記複数の鉄筋(5)の端部にヘディング加工を行って作ったボタンヘッドによって固着することによって構成されていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。 - 請求項1記載のキャップ付きコンクリートポールにおいて、
前記コンクリートポール(2)は、予め設定された所定長さ(L)のものを使用し、前記筒形キャップ(3)は、使用が想定される前記拡張した時のコンクリートポールの作用長(M)に対応した所定長さ(R)のものが複数用意されていることを特徴とする、キャップ付きコンクリートポール。
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