JP6954929B2 - 回転カッタを備えた硝子体切除プローブならびに関連する装置、システムおよび方法 - Google Patents

回転カッタを備えた硝子体切除プローブならびに関連する装置、システムおよび方法 Download PDF

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    • A61B2017/00544Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets pneumatically or hydraulically operated pneumatically

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年7月11日に出願された米国仮特許出願第62/360,752号明細書の利益を主張し、その出願の内容全体が参照により本明細書に援用される。
本開示は、眼科手術装置、システムおよび方法に関する。より詳細には、ただし限定としてではなく、本開示は、回転カッタを備えた硝子体切除プローブに関する。
マイクロ手術(顕微手術)処置では、さまざまな生体組織の精密な切断および/または除去が必要であることが多い。たとえば、いくつかの眼科手術処置では、硝子体液、すなわち、前眼部を充填する透明なゼリー状物質の一部を切除することが必要である。硝子体液または硝子体は、網膜に付着していることが多い多数の原線維から構成される。したがって、硝子体の切除は、網膜に対する牽引、脈絡膜からの網膜の分離、網膜裂孔、または最悪の場合は網膜自体の切除を回避するように、細心の注意を払って行われなければならない。特に、可動組織管理(たとえば、網膜の剥離部分または網膜裂孔の近くでの硝子体の切除)、硝子体基底切開および膜の切除等、細心の注意を要する手術は、特に困難である。
従来の硝子体切除プローブは、2つのタイプ、すなわち、軸方向すなわち「ギロチン式」プローブおよび回転プローブに分類することができる。軸方向すなわちギロチン式プローブは内側切断部材を有し、それは、その長手方向軸に沿って並進して往復運動する。内側切断部材は、遠位端にポートを含む外側切断部材内に配置される。硝子体液および/または膜は、外側切断部材の開放したポート内に吸引される。硝子体および/または膜は、内側切断部材が往復運動する際に切断される。そして、切断された組織は、眼球から吸い出される。内側切断部材は、1秒当たり数10回〜数100回の速度で往復運動することができる。内側切断部材の往復移動により、望ましくないポンピング作用または脈動流がもたらされる可能性があり、それは、内側切断部材がポートに向かって移動する際に流体をポートから押し出し、内側切断部材がポートから離れる方向に移動する際、ポート内に追加の流体を引き込む。
回転プローブは内側切断部材を有し、それは、その長手方向軸を中心に高速で回転する。内側切断部材の連続回転により、硝子体コラーゲン線維の望ましくない巻込みおよび/または(切断とは異なる)引裂きがもたらされる可能性がある。いくつかの回転プローブは、内側切断部材の連続回転を、角回転を制限する回転動作が制限された駆動機構に置き換えることにより、この問題に対処しようとしてきた。しかしながら、回転動作が制限された駆動機構は、内側切断部材の往復運動中のらせん状のねじれ破損のために、小口径硝子体切除プローブでは実施することができない。
本開示は、硝子体切除プローブを含むことができる眼科手術システム例について記載する。硝子体切除プローブは、使用者が把持するためのサイズおよび形状であるハウジングを含むことができる。硝子体切除プローブはまた、ハウジングから延在しかつ患者の眼球を貫通して治療するようなサイズであるカッタも含むことができる。カッタは、ハウジングに結合された外側切断チューブを含むことができる。外側切断チューブは、内部に形成された外側ポートを有することができる。外側ポートは、組織を受け取るようなサイズおよび形状であり得る。カッタは、外側切断チューブ内に配置された内側切断部材を含むことができる。内側切断部材は、その長手方向軸を中心に回転可能であり得る。内側切断部材は、それが回転するときに外側ポートを横切って回転して組織を切断する第1切断面を含むことができる。硝子体切除プローブは、ハウジング内に配置されかつ内側切断部材に結合された空気圧ベーンアクチュエータを含むことができる。空気圧ベーンアクチュエータは、内側切断部材を回転させるように構成することができる。
さらに、本開示は、眼科手術方法に関する。例示的な方法は、患者の眼の硝子体眼房内に硝子体切除プローブのカッタを挿入するステップを含むことができる。カッタは、組織を受け取るサイズおよび形状である外側ポートを有する外側切断チューブを含むことができる。カッタは、外側切断チューブ内に配置されかつ外側ポートを通過して回転可能な、回転可能な内側切断部材を含むことができる。本方法は、硝子体切除プローブ内に配置された空気圧ベーンアクチュエータに空気圧パルスを印加することにより、内側切断部材を回転させて外側ポートにおいて組織を切断するステップを含むことができる。
本開示はまた、硝子体切除プローブを含む眼科手術システムも開示することができる。硝子体切除プローブは、使用者が把持するためのサイズおよび形状であるハウジングを含むことができる。硝子体切除プローブは、眼球を貫通しかつハウジングから延在するようなサイズであるカッタを含むことができる。カッタは、ハウジングに結合された外側切断チューブを含むことができる。外側切断チューブは、内部に形成された外側ポートを有することができる。外側ポートは、組織を受け取るようなサイズおよび形状であり得る。カッタは、外側切断チューブ内に配置された内側切断部材を含むことができる。内側切断部材は、外側ポートを通過して回転可能であり得る。内側切断部材は、外側ポートを通過して回転して組織を切断する第1切断面を含むことができる。硝子体切除プローブは、ハウジング内に配置された駆動シャフトを含むことができる。硝子体切除プローブは、駆動シャフトに結合されかつハウジング内に配置されたアクチュエータを含むことができる。アクチュエータは、駆動シャフトがアクチュエータによる作動に応答して直線状に往復運動可能であるように、駆動シャフトに並進運動を与えるように構成することができる。硝子体切除プローブは、駆動シャフトおよび内側切断部材に結合された駆動部材を含むことができる。駆動部材は、内側切断部材が駆動シャフトの直線状往復運動に応答して回転可能であるように、内側切断部材に回転運動を与えるように構成することができる。
種々の実施態様において、本開示のさまざまな態様は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。空気圧ベーンアクチュエータはシングルベーンアクチュエータを含むことができる。空気圧ベーンアクチュエータはデュアルベーンアクチュエータを含むことができる。内側切断部材はチューブを含むことができる。内側切断部材は、眼球から組織を吸引するように配置された吸引内腔を含むことができる。内側切断部材はロッドを含むことができる。外側切断チューブは、眼球から吸引するためにロッドに隣接して組織を通過させるようなサイズである内腔を含むことができる。空気圧ベーンアクチュエータは、内側切断部材が第1方向と第1方向とは反対の第2方向とに回転するように内側切断部材を往復運動させるように構成することができる。空気圧ベーンアクチュエータの第1チャンバに第1空気圧パルスを印加して、内側切断部材を前記第1方向に回転させることができ、空気圧ベーンアクチュエータの第2チャンバに第2空気圧パルスを印加して、内側切断部材を第1方向に回転させることができる。第1空気圧パルスが第1チャンバに印加されているのと同時に第2チャンバに第1真空パルスを印加することができ、第2空気圧パルスが第2チャンバに印加されているのと同時に第1チャンバに第2真空パルスを印加することができる。第1空気圧パルスおよび第2空気圧パルスは、互いに180°位相がずれて印加される。内側切断部材は第2切断面をさらに含むことができる。第1切断部材は、外側切断チューブ内で外側ポートに隣接して配置されて、内側切断部材が第1方向に回転するときに組織を切断することができる。第2切断面は、外側切断チューブ内で外側ポートに隣接して配置されて、内側切断部材が第2方向に回転するときに組織を切断することができる。内側切断部材は、弧に沿って第1方向および第2方向に往復運動するように構成することができる。弧は、90°未満にわたることができる。
内側切断部材を回転させることは、空気圧ベーンアクチュエータの第1チャンバおよび第2チャンバに交互の空気圧パルスを印加することにより、内側切断部材を交互の第1方向および第2方向に回転させることを含むことができる。
内側切断部材に回転運動を与えるように構成された駆動部材は、斜板を含むことができる。駆動部材はねじ駆動装置を含むことができる。駆動部材は、外側切断チューブ内に配置することができる。
上述した概略的な説明と以下の図面および詳細な説明とはともに、本質的に例示的かつ説明的であり、本開示の範囲を限定することなく本開示の理解を可能にするように意図されていることが理解されるべきである。それに関して、本開示のさらなる態様、特徴および利点は、当業者であれば以下に述べることから明らかとなろう。
添付図面は、本明細書に開示するシステム、装置および方法の実施態様を例示し、説明とともに、本開示の原理を説明する役割を果たす。
眼科手術システム例の図である。 眼科手術システム例のブロック図である。 硝子体切除プローブ例の縦断面図である。 図3の硝子体切除プローブのシングルベーンアクチュエータ例の横断面図である。 バルーンを含むシングルベーンアクチュエータ例の横断面図である。 ベーンが第1位置にある、図4Aのシングルベーンアクチュエータの横断面図である。 ベーンが第2位置にある、図4Aのシングルベーンアクチュエータの横断面図である。 図4Aのベーンアクチュエータに印加される一連の圧力パルスおよび真空パルスの図である。 ベーンが第1位置にある、デュアルベーンアクチュエータ例の横断面図である。 ベーンが第2位置にある、デュアルベーンアクチュエータ例の横断面図である。 硝子体切除プローブの遠位部分例の部分縦断面図の図である。 硝子体切除プローブの内側切断ロッド例の端面図の図である。 硝子体切除プローブの遠位部分例の部分縦断面図の図である。 硝子体切除プローブの内側切断チューブ例の端面図の図である。 外側切断チューブ内の、第1位置にある内側切断部材例の横断面図である。 外側切断チューブ内の、第2位置にある内側切断部材例の横断面図である。 眼科手術方法例のフローチャートである。 斜板を含む硝子体切除プローブ例の縦断面図である。 斜板を含む硝子体切除プローブ例の縦断面図である。 硝子体切除プローブ例の縦断面図である。 図15の硝子体切除プローブの例示的な遠位部分の部分縦端面図である。 図15の硝子体切除プローブの例示的な遠位部分の部分縦端面図である。 眼科手術方法例のフローチャートである。
これらの図は、以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解されよう。
本開示の原理の理解を促進する目的で、ここで、図面に図示する実施態様を参照し、具体的な文言を使用してそれらについて説明する。それにも関わらず、本開示の範囲の限定は意図されていないことが理解されよう。記載されている装置、器具、方法、および本開示の原理の任意のさらなる応用に対する任意の改変およびさらなる変更は、本開示が関連する技術分野における当業者であれば通常想到するように完全に企図されている。特に、1つまたは複数の実施態様に関して記載する特徴、構成要素および/またはステップは、本開示の他の実施態様に関して記載する特徴、構成要素および/またはステップと組み合わせることができることが、完全に企図されている。簡単のために、場合により、図面を通して同じ参照番号を使用して、同じかまたは同様の部分を参照する。
本開示は、概して、回転動作が制限された硝子体切除カッタを用いて眼内の組織を切断する装置、システムおよび方法に関する。いくつかの実施態様では、回転動作は、空気圧駆動機構を用いて達成することができる。たとえば、いくつかの実施態様は、空気圧ベーンアクチュエータを利用して、回転可能な内側切断部材を弧に沿って反対の第1方向および第2方向に駆動することができる。交互の圧力パルスおよび/または真空パルスが、ベーンアクチュエータを駆動することができる。内側切断部材は、両端に2つの切断面を含むことができ、それにより、内側切断部材が第1方向に回転する間、および内側切断部材が反対の第2方向に移動する間、組織を切断することができる。いくつかの実施態様では、内側切断部材が回転する弧の角度形状は、比較的小さくすることができる。いくつかの実施態様では、内側切断部材は、内腔を含む回転チューブとすることができ、いくつかの実施態様では、内側切断部材は、相対的に大きい遠位ブレードを有する回転ロッドとすることができ、ロッドおよびブレードはともに中実断面を有する。
本明細書に記載するいくつかの実施態様は、軸方向駆動機構を採用して、回転切断部材を回転させる。たとえば、いくつかの実施態様では、空気圧ダイヤフラムアクチュエータが、駆動シャフトを軸方向に反対の第1方向および第2方向に軸状または直線状に変位させることができる。駆動シャフトは、軸方向運動または直線運動を、内側切断部材を回転させる回転運動に変換する駆動機構に、機械的に結合することができる。実施態様に応じて、駆動機構は、カム、斜板、ねじ駆動装置、または軸方向運動もしくは直線運動を回転運動に変換することができる他の駆動機構であり得る。駆動機構は、たとえば限定なしに、把持可能な本体内または外側切断チューブ内を含む、好適な位置に配置することができる。
本開示の装置、システムおよび方法は、従来のカッタと比較して多くの利点を提供する。たとえば、制限された回転動作を提供することにより、軸方向すなわちギロチンカッタに関連する望ましくない脈流を好適に低減させるかまたは回避することができる。同様に、連続回転カッタに関連する硝子体組織の望ましくない巻込みを好適に低減させるかまたは回避することができる。空気圧ベーンアクチュエータ等の効率的な駆動機構の実施により、大口径プローブおよび小口径プローブに対するスケーラビリティを可能にすることができる。たとえば、本明細書に記載する駆動機構は、20G、23G、25G、27Gおよび/または他の好適なサイズを含む種々の口径サイズに対して実施することができる。これにより、回転する内側切断部材の長さを最小限にすることができ、らせん状のねじれ破損の可能性を低減させることができる。さらに、2つの反対方向における回転中に組織が切断されるのを可能にする2つの切断面を備えた回転ブレードを使用することにより、プローブの切断能力を向上させることができる。
図1は、例示的な実施態様による、全体として100で示す、硝子体切除手術システムを示す。手術システム100は、ベースハウジング102と、硝子体切除手術処置中にシステムの動作および性能に関するデータを示す、関連する表示画面104とを含む。いくつかの実施態様では、ベースハウジング102は、たとえば、必要に応じて移動を容易にする車輪を含む、移動式であり得る。代替実施態様では、ベースハウジング102は車輪を含まない場合もある。手術システム100は、後続する図を参照してより詳細に後述するように、手持ち式硝子体切除プローブ112を含む硝子体切除プローブシステム110を含む。
図2は、硝子体切除プローブシステム110の例示的な構成要素の概略図である。プローブシステム110は、硝子体切除プローブ112、空気圧源120、(調整可能な方向性オン−オフ空気圧ドライバ122として示す)プローブドライバ、消音器124およびコントローラ126を含む。コントローラ126は、並列動作または逐次動作を実行することができる1つまたは複数の処理コアを含むプロセッサであり得る。別法として、コントローラ126は、わずかな例を挙げると、特定用途向け集積回路(ASIC)等の専用ハードウェア部品であり得る。空気圧源120、ドライバ122、消音器124およびプローブ112は、流路または流れラインを表すラインに沿って互いに流体連通している。コントローラ126は、ドライバ122と電気通信する。いくつかの実施態様では、コントローラ126は、アクチュエータ200による振動周波数とともに手術部位との間の流体の流量を含む、ドライバ122とプローブ112のさまざまな態様との両方の動作を制御する。
図3は、例示的な硝子体切除プローブ、たとえば、図1および図2で紹介した硝子体切除プローブ112の部分縦断面図を示す。硝子体切除プローブ112は、使用者の手によって把持されるようなサイズおよび形状であるハウジング158を含む。プローブ112は、その基本構成要素として、患者の眼球内に挿入されるように構成されたカッタ150を含む。カッタ150は、ハウジング158の遠位部分163から長手方向軸LAに沿って延在する。カッタ150は、ハウジング158に結合されかつハウジング158から延在する外側切断チューブ152を含む。外側切断チューブ152内に、眼球内の組織を受け入れるようなサイズおよび形状であるポート156が形成されている。カッタ150はまた、非断面側面図で示す内側切断部材154も含む。内側切断部材154は、外側切断チューブ152内に回転可能に配置することができる。それに関して、内側切断部材154は、その長手方向軸を中心に回転するように構成され、その長手方向軸は、この実施態様では、長手方向軸LAと同軸である。内側切断部材154は、ハウジング158内に配置された空気圧ベーンアクチュエータ200によって駆動される。この例では、硝子体切除プローブ112は、第1ポート140および第2ポート142を通して交互の空気圧を受け取ることにより動作する、空気圧駆動プローブである。ハウジング158は、プローブ近位端161に、第1ポート140および第2ポート142とカッタ150からの物質の吸引を提供する1つの吸引ポート162とを備えたエンドピース160を含む。
図4Aは、図3の切断線4−4に沿った例示的な空気圧ベーンアクチュエータ200の断面図である。図4Aは、シングルベーンアクチュエータを示す。ベーンアクチュエータ200は、チャンバ206、208内の空気圧および/または真空(負)圧に応答して移動するベーン202を含む。それに関して、空気圧は、ベーン202の表面にわたって印加され、それにより、ベーン202は回転するように促進される。ベーン202は、内側切断部材154に機械的に結合されており、それにより、ベーン202の回転によって、内側切断部材154の対応する回転がもたらされる。チャンバ206、208は、シール204により互いから隔離されている。ベーン202は、アクチュエータハウジング214内に配置されている。アクチュエータハウジング214は、空気圧をチャンバ206、208からそれぞれベーン202に向ける入口210、212を含む。それに関して、チャンバ206は、(図3に示す)第1ポート140と流体連通しており、チャンバ208は、(同様に図3に示す)第2ポート142と流体連通している。したがって、第1ポート140において受け取られる空気圧は、チャンバ206および入口210を介してベーン202に伝達される。第2ポート142において受け取られる空気圧は、チャンバ208および入口212を介してベーン202に伝達される。
図5Aおよび図5Bは、異なる動作位置にあるベーンアクチュエータ200を示す。ベーンアクチュエータ200の動作について、図2、図5Aおよび図5Bを参照して説明する。(図2に示す)空気圧ドライバ122は、標準的な4方向オン−オフ弁であり得る。オン−オフ空気圧ドライバ122は、コントローラ126から動作信号を受信するように構成することができる。空気圧ドライバ122は、図2の例に示す2つのオン−オフ位置のうちの一方にドライバを移動させるように動作する、ソレノイドまたは可動磁石弁を有することができる。
図2および図3を参照すると、空気圧ドライバ122は、第1ポート140に空気圧を提供し、第2ポート142から空気圧を排気する位置にある。この位置では、空気圧は、空気圧源120から、オン−オフ空気圧ドライバ122を通って第1ポート140に進むことができ、そこで、空気圧は硝子体切除プローブ112に空気圧力を提供する。特に、空気圧は、図5Aに図示するように、チャンバ206および入口210を介してベーン202に作用して、ベーンを方向216に回転させる。内側切断部材154は、それに対応して、方向216に回転する。たとえば、方向216は、右回り方向または左回り方向であり得る。同時に、第2ポート142におけるチャンバ208からの空気圧は、オン−オフ空気圧ドライバ122を通って消音器124に進むことができ、そこで、たとえば空気中に排出される。場合により、チャンバ206および第1ポート140において空気圧が印加されるのと同時に、チャンバ208および第2ポート142を介してベーン202に真空圧が印加される。空気圧および真空圧は、協働して、ベーン202および内側切断部材154を方向216に回転させる。
他方の位置では、オン−オフ空気圧ドライバ122により、空気圧は、(図2に示すような)空気圧源120から(図3に示すような)第2ポート142に進むことができ、そこで、空気圧は、硝子体切除プローブ112に空気圧力を提供する。特に、空気圧は、図5Bに示すように、チャンバ208および入口212を介してベーン202に作用して、ベーンを方向218に回転させる。内側切断部材154は、対応して、方向218に回転する。たとえば、方向218は、方向216と反対であり得る。同時に、第1ポート140におけるチャンバ206からの空気圧が、オン−オフ空気圧ドライバ122を通って消音器124まで排気することができ、そこで空気中に排出される。場合により、空気圧がチャンバ208および第2ポート142において印加されるのと同時に、チャンバ206および第1ポート140を介してベーン202に真空圧が印加される。空気圧および真空圧は、協働して、ベーン202および内側切断部材154を方向218に回転させる。
図6は、図5Aおよび図5Bに関して上述した空気圧パルスおよび真空圧パルスを示す。空気圧および/または真空圧が印加されているとき、パルス222、224、226および228は、ハイ状態にある。空気圧および/または真空圧が印加されていないとき、パルス222、224、226および228はロー状態にある。動作時、空気圧は、(図2に示すような)空気圧源120から(図3に示すような)第1ポート140および第2ポート142に交互に向けられ、硝子体切除プローブ112を動作させる。図2に図示するオン−オフ空気圧ドライバ122は、その2つの位置の間で非常に迅速に交互になり、第1ポート140および第2ポート142に交互に空気圧を提供する。パルス222、224は、空気圧が第1ポート140を介してチャンバ206に、かつ第2ポート142を介してチャンバ208に、180°位相がずれるように、それぞれ送達されることを示す。たとえば、空気圧パルス224がローであるとき、空気圧パルス222はハイであり、その逆も同様である。チャンバ206、208を介してベーン202に空気圧を交互に印加することにより、規則的な周波数で内側切断部材154の振動または往復運動が促進される。内側切断部材154の振動周波数は、硝子体切除プローブ112の切断速度に対応することができる。たとえば、高速な振動周波数は、高速な切断速度に対応することができ、低速な振動速度は、低速な切断速度に対応することができる。いくつかの実施態様では、本開示の駆動機構により、1分当たり最大10,000回の切断の切断速度が可能になる。他の実施態様では、切断速度は、1分当たり最大20,000回の切断であり得る。さらに他の実施態様では、切断速度は、1分当たり最大30,000回の切断またはそれより高速であり得る。
空気圧パルスと協働して真空圧または負圧パルス226、228もまた印加して、ベーン202および内側切断部材154を回転させることができる。たとえば、空気圧パルス222が第1ポート140を介して第1チャンバ206に印加されているのと同期して、第2ポート142を介してチャンバ208に真空パルス226を印加することができる。たとえば、空気圧パルス224が第2ポート142を介して第2チャンバ208に印加されているのと同期して、第1ポート140を介してチャンバ206に真空パルス228を印加することができる。真空パルス226、228は、互いに180°位相がずれている。いくつかの実施態様は、真空または負の空気圧(たとえば、パルス226および228)と組み合わせて正の空気圧(たとえば、パルス222および224)をともに利用することができるが、他の実施態様は、正の空気圧パルスまたは負の空気パルスのみを用いて、ベーン202および内側切断部材154を作動させることができる。
図7Aおよび図7Bは、デュアルベーンアクチュエータ250を示す。それに関して、硝子体切除プローブ112において、シングルベーンアクチュエータ200の代わりにデュアルベーンアクチュエータ250を実施することができる。ベーンアクチュエータ250は、2つのベーン252、254を含む。ベーン252、254の各々は、内側切断部材154に機械的に結合されている。ベーン252、254の回転により、内側切断部材154の対応する回転がもたらされる。2つのベーン252、254の実施により、空気圧にさらされるベーンの表面積が増大する(2倍になる)。したがって、ベーン252、254の両方を付勢するために空気圧を用いることは、内側切断部材154の回転のより効率的な方法であり得る。ベーン252、254は、アクチュエータハウジング264内に配置される。シール204がアクチュエータハウジング264をチャンバ256、258に分割する。ベーン252は、チャンバ256内で空気圧の作用を受け、ベーン254は、チャンバ258内で空気圧の作用を受ける。チャンバ256は、ベーン252の両側に入口257、267を含む。チャンバ258は、ベーン254の両側に入口259、269を含む。入口257、259、267、269は、第1ポート140または第2ポート142と流体連通することができる。いくつかの実施態様では、入口257および入口269は、第1ポート140と流体連通することができ、入口259および入口267は、第2ポート142と流体連通することができる。他の好適な組合せが企図される。入口257、259、267、269に、正または負の圧力を選択的に印加することができる。
図7Aを参照すると、(図2に示す)空気圧ドライバ122は、(図3に示す)第1ポート140に正の空気圧を提供する位置にあり得る。いくつかの実施態様では、空気圧ドライバ122は、(同様に図3に示す)第2ポート142において、負の空気圧、たとえば真空を印加することができる。この位置で、空気圧は、空気圧源120からオン−オフ空気圧ドライバ122を通って第1ポート140に進むことができ、そこで、空気圧は、硝子体切除プローブ112に空気圧力を提供する。特に、正の空気圧は、入口257を介してベーン252に作用し、入口269を介してベーン254に作用して、ベーン252、254を(図7Aに示すような)方向218に回転させる。第2ポート142から、負の空気圧は、入口267を介してベーン252に作用し、入口259を介してベーン254に作用して、ベーン252、254を方向218に付勢する。したがって、こうした実施態様では、空気圧および真空圧は、協働して、ベーン252、254および内側切断部材154を方向218に回転させる。
図7Bを参照すると、(図2に示す)空気圧ドライバ122の別の位置で、(図3に示す)第2ポート142に正の空気圧を印加することができる。いくつかの実施態様では、(同様に図3に示す)第1ポート140に、負の空気圧を印加することができる。この位置で、空気圧は、空気圧源120からオン−オフ空気圧ドライバ122を通って第2ポート142に進むことができ、そこで、空気圧は、硝子体切除プローブ112に空気圧力を提供する。特に、正の空気圧は、入口267を介してベーン252に作用し、入口259を介してベーン254に作用して、ベーン252、254を(図17Bに示す)方向216に回転させる。第2ポート142から、負の空気圧は、入口257を介してベーン252に作用し、入口269を介してベーン254に作用して、ベーン252、254を方向216に付勢する。したがって、いくつかの実施態様では、正の空気圧および負の空気圧は、協働して、ベーン252、254および内側切断部材154を方向216に回転させる。
場合により、ベーンアクチュエータ200のベーン202およびベーンアクチュエータ250のベーン252、254は、バルーンまたはアコーディオンベローズと接触することができる。図4Bは、図4Aのベーンアクチュエータ200と同様の例示的な空気圧ベーンアクチュエータ201の断面図である。図4Bのベーンアクチュエータ201は、バルーン211、213をさらに含む。バルーン211は、ベーン202の一方の側に隣接して配置され、バルーン213は、ベーン202の他方の側に隣接して配置されている。バルーン211は、入口210を介してチャンバ206と流体連通し、バルーン213は、入口212を介してチャンバ208と流体連通している。バルーン211、213は、ベーン202に作用している空気圧に対する媒介物としての役割を果たす。たとえば、入口210または入口212における空気圧パルスに応答して、バルーン211またはバルーン213は、それぞれ充填されかつ拡大し、ベーン202と接触して、ベーン202を回転させる。空気圧のみの代わりにバルーン211および213を利用することにより、ベーンアクチュエータまたは往復運動ピストンに関連する摩擦対吹抜け許容問題を有利になくすことができる。いくつかの実施態様では、ベーン202の両側のアコーディオンベローズをバルーンに置き換えることができる。
図8および図10は、カッタ150の遠位部分166の部分縦断面図であり、図9および図11は、内側切断部材260、262それぞれの端面図である。外側チューブ152は、外面157および内面159を有する。外側ポート156は、外側チューブ152内に形成され、(図2に示す)ポート162における吸引の適用に基づき組織を受け取るようなサイズである。外側ポート156は、外側チューブ152の外面157から内面159まで延在する開口部である。
図8および図9に図示する場合等、場合により、内側切断部材260はロッドである。それに関して、内側切断ロッド260は、中実断面を有することができる。外側切断チューブ152は内腔272を画定することができ、その内腔272内に内側切断部材260を配置することができる。場合により、内側切断部材260は、内腔272内で同軸に配置することができる。すなわち、いくつかの実施態様では、切断部材260の中心長手方向軸は、外側切断チューブ152の中心長手方向軸と一致する。他の場合では、内側切断部材260の中心長手方向軸は、外側切断チューブ152の中心長手方向軸からずれている場合もある。内側切断部材260はまた、外側切断チューブ152の内径より比較的小さい外径も有することができる。内側切断部材260によって切断された組織は、眼球から、内側切断部材260によって占有されていない吸引内腔272の一部を通って、矢印261によって示す方向に吸い出すことができる。内腔272は、(図2に示す)吸引ポート162と流体連通して、流体および/または切断された組織を吸引することができる。
図10および図11に示す場合等、他の場合では、内側切断部材262はチューブであり、内面276を有する内腔274を画定する。内側切断部材260によって切断された組織は、眼球から、吸引内腔274を通して矢印263に示す方向に吸い出すことができる。内腔274は、(図2に示す)吸引ポート162と流体連通して、流体および/または切断された組織を吸引することができる。本明細書に記載する内側切断部材は、ロッドまたはチューブとして実施することができる。
図8および図10ならびに図9および図11に示すように、ブレード270は、内側切断部材260、262の最遠位部分に配置されている。ブレード270は、中実断面を有することができる。ブレード270は、1つまたは複数の切断面282、284を有する。図示するように、切断面282、284は、内側切断部材260の中心軸283からずれた長手方向平面に沿って形成されている。いくつかの実施態様では、切断面282、284のうちの1つまたは複数は、中心軸283を通過する平面に沿って形成することができ、したがって、半径方向切断面を形成する。本明細書に記載するように、ブレード270が2つの切断面282、284を有する場合、内側切断部材260は、両方向216、218の回転中に外側ポート156において組織を切断することができる。ブレード270は、外側ポート156を形成している開口部を通過して、外側ポート156内で組織を切断するように構成することができる。たとえば、図8および図10に図示するように、ブレード270は、外側ポート156の長手方向長さに完全にわたるようなサイズである。ブレード270の幅wは、外側切断チューブ152および/または内側切断部材260の直径に基づくことができる。たとえば、ブレード270の幅wは、内面159の直径に対応することができる。いくつかの実施態様では、ブレード270の曲率は、内面159の曲率と一致することができる。いくつかの実施態様では、ブレード270の曲率は、内側切断部材260の外径と一致する。
図12Aおよび図12Bは、図3の切断線12−12に沿った外側切断チューブ152内のブレード270の図である。組織は、(図3に示す)吸引ポート162における吸引の結果として、外側ポート156内に受け取られる。ブレード270は、外側ポート156を横切って図12Aに図示する位置と図12Bに図示する位置との間で回転して、組織を切断する。たとえば、ブレード270は、図12Aにおけるブレード270の位置から、外側ポート156を横切って方向216に回転する。この回転中、切断面284は、外側ポート156において組織と係合し、組織をせん断する。ブレード270は、たとえば(図3に示す)ポート140における圧力パルスの印加によってもたらされる、ベーンアクチュエータの1つまたは複数のベーンの回転とともに、内側切断部材の対応する回転に応答して、方向216に回転する。ブレード270は、図12Bにおけるブレード270の位置から、外側ポート156を横切って方向218に回転することができる。この回転中、切断面282は、外側ポート156において組織と係合し、組織をせん断する。ブレード270は、たとえば(同様に図3に示すような)ポート142における圧力パルスの印加によってもたらされる、ベーンアクチュエータの1つまたは複数のベーンの回転とともに、内側切断部材の対応する回転に応答して、方向218に回転する。
ブレード270は、両切断面282、284を含むため、ブレード270が右回りおよび左回りの両方に移動する際に切断する。したがって、硝子体切除プローブ112のデューティサイクルは、従来のシステムの比較した場合、比較的高い可能性がある。デューティサイクルは、硝子体切除プローブ112の完全な1切断サイクルの総時間に対して、ブレード270が組織を切断している時間の割合を特徴付けることができる。ブレード270は、両方向216、218に回転している間に切断するため、デューティサイクルは、一方向のみに切断する1つの切断面しかないブレードより比較的高い。
ブレード270および内側切断部材260または262は、弧に沿って方向216、218に移動する。弧は、ブレード270の完全な1回転に関連する360°の回転未満の回転を含む経路を表す。それに関して、実施態様に応じて、ブレード270および内側切断部材260または262の弧は、120°未満であり得る。他の実施態様では、ブレード270および内側切断部材260または262の弧は、90°未満であり得る。さらに他の実施態様では、弧は45°未満であり得る。さらに他の実施態様では、弧は、30°未満であり得る。他の弧の値も企図される。弧の値が小さいほど、移動距離が短くなる。これらにより、往復運動速度を上昇させることができ、切断速度を上昇させることができる。
図13は、眼科手術方法290のフローチャートである。方法290のステップは、図13に示す順序とは異なる順序で行うことができ、ステップの前に、ステップの間に、ステップの後に、追加のステップを提供することができ、かつ/または、他の実施態様では、記載するステップのうちのいくつかを入れ替えるかまたはなくすことができることが理解される。方法13のステップのうちの1つまたは複数は、眼科手術処置中に、執刀医等の医療専門家が行うことができる。
ステップ292において、方法290は、たとえばプローブ112等の硝子体切除プローブのカッタを患者の眼球の硝子体眼房内に挿入することを含む。たとえば、執刀医は、カッタ150の遠位部分166等、カッタの少なくとも遠位部分を患者の眼球内に挿入することができる。それに関して、カッタは、たとえば、外側切断チューブ152等、外側切断チューブを含むことができる。外側切断チューブの遠位部分は、たとえば、組織を受け取るようなサイズおよび形状である外側ポート156等、外側ポートまたは開口部を含む。カッタはまた、たとえば、外側切断チューブ内に配置された内側切断部材154等、回転可能な内側切断部材も含むことができる。
硝子体切除処置の間、執刀医は、通常、毛様体扁平部の強膜を通る切開により、眼球の後眼部および/または硝子体眼房内にプローブのカッタを挿入する。こうした切開は強膜切開術と呼ばれる。執刀医はまた、通常、同様の切開により、眼球内に光源および注入カニューレも挿入する。執刀医は、顕微鏡下で光源を用いて後眼部および/または硝子体眼房を見ながら、対象領域(たとえば、網膜剥離または裂孔の部位)にアクセスすることができるように硝子体切除プローブを用いて、硝子体を切断し吸い出す。執刀医はまた、硝子体切除プローブを用いて、網膜剥離の一因であった任意の膜を除去することも可能である。手術のこの部分の間、通常、適切な眼圧を維持するために、注入カニューレを介して眼球内に生理食塩水が注入される。
ステップ294において、方法290は、たとえばベーンアクチュエータ200等、硝子体切除プローブの空気圧ベーンアクチュエータに空気圧パルスを印加することを含むことができる。たとえば、プローブ内に配置されたベーンアクチュエータに空気圧パルスを印加することができる。空気圧パルスは、たとえば、ベーン202等のベーンに作用して、ベーンの回転をもたらす。
ステップ296において、方法290は、内側切断部材を回転させて硝子体切除プローブの外側ポートにおいて組織を切断することを含む。たとえば、たとえば内側切断部材154等の内側切断部材にベーンを機械的に結合することができ、それにより、ベーンの回転によって内側切断部材の対応する回転がもたらされる。内側切断部材の遠位部分は、たとえば切断面282、284等、1つまたは複数の切断面を含むことができる。内側切断部材の回転により、切断面のうちの1つまたは複数が外側切断チューブの外側ポートを横切って移動し、組織を切断する。
場合により、内側切断部材は、第1方向と第1方向とは反対の第2方向とにおいて回転可能である。ベーンアクチュエータは、第1チャンバおよび第2チャンバを含む。ステップ294において、空気圧ベーンアクチュエータの第1チャンバおよび第2チャンバに、交互の空気圧パルスを印加することができる。こうした場合、ステップ296において、内側切断部材は、第1方向および第2方向に回転する。
図14Aおよび図14Bは、回転カッタを駆動するために駆動シャフトの軸方向変位を回転運動に変換する例示的な硝子体切除プローブ312の部分断面図である。プローブ312は、上述した、プローブ112に対して記載した特徴と同様のいくつかの特徴を含み、硝子体切除プローブシステム110の一部を形成することができる。プローブ312は、ハウジング158内に配置された駆動シャフト320をさらに含む。駆動シャフト320は、往復運動する空気駆動式ダイヤフラム356により、軸321に沿って並進または直線状に往復運動するように駆動することができる。たとえば、駆動シャフト320は、ダイヤフラム356の両側352、354に向けられる空気圧によって駆動される。それに関して、チャンバ352は、第1ポート140と流体連通することができ、チャンバ354は、第2ポート142と流体連通することができる。1つの動作例では、第1ポート140において空気圧が上昇する(かつ/または、第2ポート142において圧力が排気される)場合、ダイヤフラム356は、チャンバ352内の空気圧の上昇の結果として遠位側に移動し、それにより、駆動シャフト320が遠位方向に変位する。第1ポート140において圧力を排気し、第2ポート142において圧力を上昇させることにより、チャンバ354内の空気圧の上昇の結果として、ダイヤフラム356が近位側に移動し、それにより、駆動シャフト320が近位方向に移動する。交互の空気圧パルスがダイヤフラム356を駆動して、駆動シャフト320を近位方向および遠位方向に前後に並進させる。場合により、他のタイプのアクチュエータを使用することができる。たとえば、いくつかの実施態様では、ダイヤフラム356の代わりに、ピストンモータ、電動モータおよび/または他のタイプの空気圧アクチュエータが動作して、駆動シャフト320に往復並進運動を与える。
この実施態様では、駆動シャフト320は、駆動シャフト320の並進または直線運動を内側切断部材326の回転運動に変換するように構成された駆動部材に機械的に結合されている。図14Aにおよび図14Bにおいて、駆動部材は、斜板324等のカムである。それに関して、斜板324は、その中心軸323を中心に回転する。斜板324は、軸321、323に対して斜めの角度で取り付けられている。駆動シャフト320は、斜板324の両側に配置された従動部322a、322bにより、斜板324に機械的に結合されている。内側切断部材326は、軸323に沿って斜板324から遠位側に延在している。内側切断部材326は斜板324に機械的に結合されているため、斜板324の回転により、内側切断部材326の対応する回転がもたらされる。それに関して、駆動シャフト320は、斜板324に機械的に結合されており、それにより、駆動シャフト320の往復並進により、斜板324の回転と内側切断部材326の対応する回転とがもたらされる。内側切断部材326は、本明細書に記載するように、反対の第1方向および第2方向において弧に沿って回転して、外側ポート156において組織を切断することができる。他の場合では、駆動シャフト320の並進または直線運動を内側切断部材326における回転運動に変換するために、ねじ駆動装置等、他の好適な駆動部材を実施することができる。
図14Aの実施態様では、駆動シャフト320の軸321と内側切断部材326の軸323とは、互いにずれている。図14Bは、駆動シャフト320および内側切断部材326が位置合せされている実施態様を示す。それに関して、駆動シャフト320は、U字形遠位部分329を介して斜板324に機械的に結合することができる。軸325に沿った駆動シャフト320の並進により、軸325を中心とする斜板324の回転と内側切断部材326の対応する回転とがもたらされる。
図15は、例示的な硝子体切除プローブ412の部分断面図である。プローブ412は、上述したプローブ112およびプローブ312に関して記載した特徴と同様のいくつかの特徴を含む。図16および図17に、プローブ412の遠位部分166の実施態様を示す。図示するように、駆動部材500は、駆動シャフト320の並進または直線運動を、外側切断チューブ152内に配置されているような内側切断部材502の回転運動に変換するように構成されている。図16における駆動部材500は、ねじ駆動装置510であり、図17における駆動部材500は、斜板520である。並進または直線運動を回転運動に変換するように構成された他の好適な駆動部材もまた企図される。外側切断チューブ152内に、特に外側切断チューブ152の遠位部分に駆動部材を実施することにより、図16に示すような内側切断部材334および図17に示すような内側切断部材346の長さが有利に短縮される。相対的に長さの短い内側切断部材のみが高速で回転するため、らせん状のねじれ破損の可能性が低減する。場合により、内側切断部材は、ロッドとして実施することも可能である。
図16は、外側切断チューブ152内で実施されているねじ駆動装置510を示す。駆動シャフト320の遠位部分が、内側切断部材334の対応するねじ山332と係合するねじ山330を含む。ねじ山330、332は、駆動シャフト320の並進線形運動を内側切断部材334の回転運動に変換するように係合する。本明細書に記載したように、内側切断部材334は、反対の第1方向および第2方向に弧に沿って回転して、外側ポート156において組織を切断することができる。
図17は、外側切断チューブ152内で実施されている斜板340を示す。駆動シャフト320は、斜板340に、斜板340の両側に配置された従動部342、344を介して機械的に結合されている。内側切断部材346は、斜板340から遠位側に延在している。内側切断部材346の遠位部分が、本明細書に記載したような、1つまたは2つの切断面を有するブレード348を含む。内側切断部材346は斜板340に機械的に結合されているため、斜板340の回転により、内側切断部材346の対応する回転がもたらされる。それに関して、駆動シャフト320は斜板340に機械的に結合されており、それにより、駆動シャフト320の往復並進により、斜板340の回転と内側切断部材346の対応する回転とがもたらされる。本明細書に記載したように、内側切断部材346およびブレード348は、反対の第1方向および第2方向に弧に沿って回転して、外側ポート156において組織を切断することができる。
図18は、眼科手術方法360のフローチャートである。方法360のステップは、図18に示す順序とは異なる順序で行うことができ、ステップの前に、ステップの間に、ステップの後に、追加のステップを提供することができ、かつ/または、他の実施態様では、記載するステップのうちのいくつかを入れ替えるかまたはなくすことができることが理解される。方法360のステップのうちの1つまたは複数は、眼科手術処置中に、執刀医等の医療専門家が行うことができる。
ステップ362において、方法360は、硝子体切除プローブのカッタを患者の眼球の硝子体眼房内に挿入することを含む。たとえば、執刀医は、図14A〜図17に示すようなカッタ150の遠位部分166等、カッタ150の少なくとも遠位部分を患者の眼球に挿入することができる。カッタは、たとえば、外側切断チューブ152等、外側切断チューブを含む。外側切断チューブの遠位部分は、たとえば、組織を受け取るようなサイズおよび形状である外側ポート156等、外側ポートまたは開口部を含む。カッタはまた、外側切断チューブ内に配置された回転可能な内側切断部材も含むことができる。ステップ362は、図13に示すステップ292と同様であり得る。
ステップ364において、方法360は、たとえば駆動シャフト320等、硝子体切除プローブの駆動シャフトを作動させて、駆動シャフトが並進または直線運動を取得するようにすることを含む。たとえば、空気圧ダイヤフラムアクチュエータ、たとえば空気圧ダイヤフラムアクチュエータ356、および/または他の好適なアクチュエータにより、駆動シャフトを作動させることができる。駆動シャフトは、ポート、たとえばポート140、142において印加される交互の空気圧パルスに応答して往復運動で並進して、アクチュエータに駆動シャフトを移動させることができる。
ステップ364において、方法360は、内側切断部材を回転させることを含む。たとえば、駆動シャフトの並進または直線運動は、硝子体切除プローブの駆動機構を用いて内側切断部材の回転運動に変換することができる。駆動機構は、斜板等のカムおよび/またはねじ駆動装置であり得る。場合により、外側切断チューブ内に駆動機構を配置することができる。
本明細書に開示したシステム、方法および装置を実施することにより、従来の硝子体切除プローブでは得られなかった利点を提供することができる。本明細書に記載した利点は、硝子体組織を望ましくないように巻き込むリスクが最小限でのみありながら、より平滑な流体流を提供することができる。さらに、硝子体切除プローブの遠位端に配置された駆動部材は、回転する内側切断部材の長さを最小限にすることができ、らせん状のねじれ破損の可能性を低減させることができる。さらに、2つの反対方向の回転中に組織が切断されるのを可能にする2つの切断面がある回転ブレードを用いることにより、プローブの切断能力を向上させることができる。
当業者であれば、本開示によって包含される実施態様が、上述した特定の例示的な実施態様に限定されないことが理解されよう。それに関して、例示的な実施態様について示し記載したが、上述した開示において広範囲の改変、変更、結合および置換が企図されている。こうした変形は、上述したことに対して、本開示の範囲から逸脱することなく行うことができることが理解される。したがって、添付の特許請求の範囲は、広く、かつ本開示に一貫するように解釈されることが適切である。

Claims (15)

  1. 眼科手術システムであって、
    硝子体切除プローブであって、
    使用者が把持するためのサイズおよび形状であるハウジングと、
    前記ハウジングから延在し、かつ患者の眼球を貫通して治療するようなサイズであるカッタであって、
    前記ハウジングに結合された外側切断チューブであって、内部に形成された外側ポートを有し、前記外側ポートが組織を受け取るようなサイズおよび形状である、外側切断チューブと、
    前記外側切断チューブ内に配置された内側切断部材であって、その長手方向軸を中心に回転可能であり、前記内側切断部材が回転するときに前記外側ポートを横切って回転して前記組織を切断する第1切断面を含む内側切断部材と、
    を備えるカッタと、
    前記ハウジング内に配置された空気圧ベーンアクチュエータであって、前記内側切断部材に結合されかつ前記内側切断部材を回転させるように構成されている空気圧ベーンアクチュエータと、
    を備える硝子体切除プローブ
    を備えるシステム。
  2. 前記空気圧ベーンアクチュエータがシングルベーンアクチュエータを含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記空気圧ベーンアクチュエータがデュアルベーンアクチュエータを含む、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記内側切断部材が、チューブを含み、前記眼球から組織を吸引するように配置された吸引通路を形成する吸引内腔を画定する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記内側切断部材がロッドを含み、前記外側切断チューブが、前記眼球から吸引するために前記ロッドに隣接して組織を通過させるようなサイズである内腔を備える、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記空気圧ベーンアクチュエータが、前記内側切断部材が第1方向と前記第1方向とは反対の第2方向とに回転するように前記内側切断部材を往復運動させる、請求項1に記載のシステム。
  7. 第1空気圧パルスが、前記空気圧ベーンアクチュエータの第1チャンバに印加されて、前記内側切断部材を前記第1方向に回転させ、第2空気圧パルスが、前記空気圧ベーンアクチュエータの第2チャンバに印加されて、前記内側切断部材を前記第2方向に回転させる、請求項6に記載のシステム。
  8. 第1真空パルスが、前記第1空気圧パルスが前記第1チャンバに印加されているのと同時に前記第2チャンバに印加され、第2真空パルスが、前記第2空気圧パルスが前記第2チャンバに印加されているのと同時に前記第1チャンバに印加される、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記第1空気圧パルスおよび前記第2空気圧パルスが、互いに180°位相がずれて印加される、請求項7に記載のシステム。
  10. 前記内側切断部材が第2切断面をさらに備え、前記第1切断面が、前記外側切断チューブ内で前記外側ポートに隣接して配置されて、前記内側切断部材が前記第1方向に回転するときに前記組織を切断し、前記第2切断面が、前記外側切断チューブ内で前記外側ポートに隣接して配置されて、前記内側切断部材が前記第2方向に回転するときに前記組織を切断する、請求項6に記載のシステム。
  11. 前記内側切断部材が、90°未満にわたる弧に沿って前記第1方向および前記第2方向に往復運動可能である、請求項6に記載のシステム。
  12. 眼科手術システムであって、
    硝子体切除プローブであって、
    使用者が把持するためのサイズおよび形状であるハウジングと、
    眼球を貫通するようなサイズであるカッタであって、前記ハウジングから延在し、
    前記ハウジングに結合された外側切断チューブであって、内部に形成された外側ポートを有し、前記外側ポートが組織を受け取るようなサイズおよび形状である、外側切断チューブと、
    前記外側切断チューブ内に配置された内側切断部材であって、前記外側ポートを通過して回転可能であり、前記外側ポートを通過して回転して前記組織を切断する第1切断面を備える内側切断部材と、
    を備えるカッタと、
    前記ハウジング内に配置された駆動シャフトと、
    前記駆動シャフトに結合されかつ前記ハウジング内に配置されたアクチュエータであって、前記駆動シャフトが前記アクチュエータによる作動に応答して直線状に往復運動可能である、アクチュエータと、
    前記駆動シャフトおよび前記内側切断部材に結合された駆動部材であって、前記内側切断部材が前記駆動シャフトの直線状往復運動に応答して回転可能である、駆動部材と、
    を備える硝子体切除プローブ
    を備えるシステム。
  13. 前記駆動部材が斜板を含む、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記駆動部材がねじ駆動装置を含む、請求項12に記載のシステム。
  15. 前記駆動部材が、前記外側切断チューブ内に配置されている、請求項12に記載のシステム。
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