JP6954803B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、障子を枠体でスライド可能に支持した建具に関する。
住宅や店舗等の建物の窓では、障子を枠体でスライド可能に支持した引違い窓や片引き窓等の建具が用いられている。例えば特許文献1には、室内外の障子を引違い可能に設けた引違い窓が開示されている。この引違い窓の下枠は、見込み方向に並んだ3枚の見付け片を見込み面に有し、このうち、中間の見付け片を各障子に装着された気密材の当接面としている。さらに、各見付け片の間には、各障子を走行可能に支持するレール部を有したアタッチメント部材がそれぞれ装着されている。
実公昭43−27322号公報
上記特許文献1の下枠は、室外側の見付け片と中間の見付け片のそれぞれに室外側と室内側とを連通する排水孔を設け、雨水等を室外に排水可能な構成となっている。
ところで、このように隣り合う2枚の見付け片のそれぞれに排水孔を加工する場合は、先ず室外側の見付け片に室外側から孔加工を施し、次にこの室外側の見付け片に形成した排水孔から工具を挿入して中間の見付け片に孔加工を施す必要がある。このため、特に中間の見付け片の排水孔を精度よく形成するためには、作業者の技能や熟練が必要となり、また高価な加工設備等も必要となる。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、簡素な加工設備であっても精度よく且つ容易に加工を施すことができる建具を提供することを目的とする。
本発明に係る建具は、上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体で障子をスライド可能に支持する建具であって、前記下枠は、見込み面の室外側位置で起立した室外側見付け片と、前記見込み面の室内側位置で起立した室内側見付け片と、前記見込み面の前記室外側見付け片と前記室内側見付け片との間で起立した少なくとも1つの中間見付け片と、を有し、前記中間見付け片は、その長手方向の一部に、該中間見付け片の室外側と室内側とを連通し、該中間見付け片の上端面まで開口した開口部を有し、前記下枠には、前記障子が走行するレール部と、前記開口部を跨いだ状態で前記中間見付け片の上端面に沿って配置されることで該中間見付け片の上端面上で起立した中間延出片と、を有するアタッチメント部材が装着されると共に、前記中間延出片が前記障子に装着された気密材の当接面となることを特徴とする。
このような構成によれば、下枠は、その中間見付け片の長手方向の一部に室外側と室内側とを連通する開口部を有する。このため、中間見付け片の室内側に浸入した雨水等が開口部を通して室外側へと円滑に排水される。この際、開口部は、中間見付け片の上端面まで開口した形状となっている。このため、開口部を形成する加工は、上方から下方に向かって中間見付け片の上端面を切除するように行うことができる。従って、例えば室内側見付け片の排水孔を通した工具で中間見付け片に排水孔を形成するような複雑な加工を行う必要がなく、開口部の加工が極めて容易となる。しかも開口部は、上から視認しながらの加工が可能であるため、特殊な工具を用いることなく、汎用的な工具を用いた簡素な加工設備であっても精度よく且つ容易に加工を施すことができる。また、下枠は、障子が走行するレール部を設けたアタッチメント部材に中間延出片を設けている。これにより、中間延出片の見付け面が障子の気密材に対する当接面となる。その結果、当該建具では、中間見付け片は、開口部によってその上端面の一部が切除された状態となるが、障子の気密材の当接面を中間延出片で確保できるため、室内外方向での高い気密性及び水密性を確保できる。
本発明に係る建具において、前記中間見付け片の上端面が、前記室外側見付け片及び前記室内側見付け片の上端面よりも低い位置にある構成としてもよい。そうすると、中間見付け片の起立高さが小さくなり、開口部の加工が一層容易となる。
本発明に係る建具において、前記中間延出片の上端面が、前記室内側見付け片の上端面と同一の高さ位置又は低い位置にある構成としてもよい。そうすると、仮に中間見付け片及び中間延出片の室内側空間に雨水等が貯留された場合であっても、この水は室内側見付け片を越えて室内へと流入せず、中間延出片を越えて室外側に排出される。
本発明に係る建具において、前記開口部を開閉する排水弁部品を備え、前記排水弁部品は、前記開口部を開閉する弁体と、該弁体を回動可能に支持するハウジングと、該ハウジングを前記中間見付け片に取り付けるための取付部と、を有し、前記取付部は、前記開口部の側壁に対して該開口部の上部から挿入される溝部を有する構成としてもよい。そうすると、排水弁部品は、上から視認しながら容易に開口部を塞ぐ位置に装着できる。
本発明に係る建具において、前記室外側見付け片には、該室外側見付け片の室外側と室内側とを連通する排水孔が形成されており、前記開口部が、前記排水孔と前記下枠における長手方向で重ならない位置に配置された構成としてもよい。そうすると、例えば排水孔から浸入した水が開口部を通過するまでの時間を稼ぐことができ、室内側への逆流方向での浸水を一層抑制できる。
本発明に係る建具において、前記レール部は、少なくとも前記室外側見付け片と前記中間見付け片との間に配置されると共に、該中間見付け片の上端面上に設けられた前記中間延出片と、前記室外側見付け片との間で前記障子を走行可能に支持しており、前記アタッチメント部材は、前記レール部の下部から前記室外側見付け片に向かって見込み方向に延びた見込み片を有すると共に、該見込み片の先端と前記室外側見付け片との間には隙間が設けられた構成としてもよい。そうすると、アタッチメント部材の上に落下した雨水等をこの隙間から排水孔へと円滑に導くことができる。
本発明によれば、簡素な加工設備であっても精度よく且つ容易に加工を施すことができる。
本発明の一実施形態に係る建具を室外側から見た姿図である。 図1に示す建具の縦断面図である。 図1に示す建具の横断面図である。 下枠及びその周辺部を拡大した縦断面図である。 下枠の室外側見付け片に排水孔を形成した状態での斜視説明図である。 下枠の中間見付け片に開口部を形成した状態での斜視説明図である。 下枠にアタッチメント部材を装着した状態での斜視説明図である。 変形例に係る建具の下枠及びその周辺部を拡大した縦断面図である。
以下、本発明に係る建具について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具10を室外側から見た姿図である。図2は、図1に示す建具10の縦断面図である。図3は、図1に示す建具10の横断面図である。
図1〜図3に示すように、建具10は、建物躯体の開口部に固定される枠体12と、枠体12にスライド可能に配設される左右一対の障子14,15とを備える。本実施形態では、障子14,15をスライドさせることで枠体12の内側開口を開閉可能な引違い窓の建具10を例示する。
枠体12は、上枠12aと、下枠12bと、左右の縦枠12c,12dとを四周枠組みし、内側に矩形の開口を形成したものである。各枠12a〜12dは、アルミニウム等の金属、又は塩化ビニル樹脂(PVC)等の樹脂の押出形材である。各枠12a〜12dは、金属の押出形材と樹脂の押出形材とを組み合わせた複合構造でもよい。
本出願において、見込み方向とは建具10の室内外方向、つまり室内側から室外側に向かう方向又はその逆方向(図中に矢印Yで示す方向)をいい、見込み面とは見込み方向に沿って延在する面をいう。見付け方向とは見込み方向に直交する方向であり、上下方向に長尺な縦枠12c等の場合はその長手方向に直交する左右方向(図中に矢印Xで示す方向)をいい、左右方向に長尺な上枠12a等の場合はその長手方向に直交する上下方向(図中に矢印Zで示す方向)をいう。見付け面とは見付け方向に沿った面をいう。枠状部材の内側(内周)とは、例えば枠体12の枠内部分をいう。枠状部材の外側(外周)とは、例えば枠体12の建物の躯体に固定される枠外部分をいう。
図2に示すように、上枠12aは、内側の見込み面18から垂下され、見込み方向に並んだ室外側見付け片20、中間見付け片21及び室内側見付け片22を有する。室外側の障子14は、室外側見付け片20と中間見付け片21との間でガイドされ、気密材24,25によって室内外の気密性及び水密性が保持される。室内側の障子15は、中間見付け片21と室内側見付け片22との間でガイドされ、気密材26,27によって室内外の気密性及び水密性が保持される。
下枠12bは、内側の見込み面28から起立し、見込み方向に並んだ室外側見付け片30、中間見付け片31及び室内側見付け片32を有する。室外側見付け片30は、見込み面28の室外側端部で起立した板片である。室内側見付け片32は、見込み面28の室内側端部で起立した板片である。中間見付け片31は、見込み面28の室外側見付け片30と室内側見付け片32との間となる位置で起立した板片である。中間見付け片31は、その上端面31aが室外側見付け片30及び室内側見付け片32の上端面よりも低い位置にある。つまり中間見付け片31の起立高さは、室外側見付け片30及び室内側見付け片32の起立高さよりも低い。障子14は、室外側見付け片30と中間見付け片31との間でガイドされ、障子15は、中間見付け片31と室内側見付け片32との間でガイドされる。
下枠12bは、室外側見付け片30に排水孔33を有し、中間見付け片31に開口部34を有する。排水孔33は、室外側見付け片30の室外側と室内側とを連通する貫通孔である。排水孔33は、室外側見付け片30の長手方向で適宜箇所に1箇所又は複数箇所設けられる。本実施形態では、排水孔33は4箇所に設けられている(図1参照)。開口部34は、中間見付け片31の室外側と室内側とを連通した切欠き状の開口であり、中間見付け片31の上端面31aまで開口している(図4及び図5B参照)。開口部34は、中間見付け片31の一部を上端面31aを含めて切除した形状である。開口部34は、中間見付け片31の長手方向で適宜箇所に1箇所又は複数箇所設けられる。本実施形態では、開口部34は排水孔33と下枠12bにおける長手方向(X方向)で重なる位置にそれぞれ設けられており、合計4箇所に設けられている(図1参照)。
下枠12bは、室外側見付け片30と中間見付け片31との間にアタッチメント部材35が装着され、中間見付け片31と室内側見付け片32との間にアタッチメント部材36が装着される。アタッチメント部材35,36の具体的な構成は後述する。
図3に示すように、一方の縦枠12cは、内側の見込み面37の中間及び室内側端部から突出した中間見付け片38及び室内側見付け片39を有する。閉じ位置にある障子15は、中間見付け片38と室内側見付け片39との間に保持され、気密材40によって室内外の気密性及び水密性が保持される。他方の縦枠12dは、内側の見込み面42の室外側端部及び中間から突出した室外側見付け片44及び中間見付け片45を有する。閉じ位置にある障子14は、室外側見付け片44と中間見付け片45との間に保持され、気密材46によって室内外の気密性及び水密性が保持される。
図1〜図3に示すように、室外側の障子14は、框体48の内側に面材50を保持した構成である。框体48は、面材50の四周を囲む上框48a、下框48b、召合せ框48c及び戸先框48dを有する。本実施形態では複層ガラスで構成された面材50を例示しているが、面材50は1枚ガラスでもよい。室内側の障子15は、障子14と略同一構造となっているため、その構成要素については障子14の構成要素と同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。図3に示すように、障子14,15の召合せ框48c,48c間には、互いの対向する見付け面から突出して相手側に当接する気密材47,49によって室内外の気密性及び水密性が保持される。
図4は、下枠12b及びその周辺部を拡大した縦断面図である。アタッチメント部材35,36は、金属又は樹脂の押出形材であり、下枠12bの長手方向に延在している。
図4に示すように、室外側のアタッチメント部材35は、レール部35aと、中間延出片35bと、脚部35cとを有する。
レール部35aは、障子14の戸車52が走行するレールである。中間延出片35bは、上端面31a上で起立する板片である。中間延出片35bは、各開口部34の上部開口を跨いだ状態で中間見付け片31の上端面31aに沿って配置される。中間延出片35bは、その室外側見付け面54が障子14の室内側見付け面に装着された気密材55の当接面(タイト面)となり、その室内側見付け面56が障子15の室外側見付け面に装着された気密材57の当接面(タイト面)となる。レール部35aの下部には、室内外方向に延びた見込み片35dが設けられている。中間延出片35bは、見込み片35dの室内側端部に設けられている。中間延出片35bの下部には、略U字状で下向きに開口した係合部35eが設けられている。見込み片35dの室外側先端は、室外側見付け片30に向かって延びると共に、室外側見付け片30との間に隙間C1を形成している。脚部35cは、レール部35aの下部から下方に延びた後、室外側へと屈曲した略L字形状である。脚部35cは、見込み方向に屈曲した部分が見込み面28に着地すると共に、その先端が室外側見付け片30の内面に形成された係合部30aに係合する。脚部35cは、レール部35aの下部から下方に延びた部分に排水孔35fが形成されている。排水孔35fは、脚部35cの室外側と室内側とを連通する貫通孔である。
中間延出片35bは、その上端面35gが室内側見付け片32の上端面と同一の高さ位置又は低い位置にある。つまり中間見付け片31と中間延出片35bを合わせた起立高さは、室内側見付け片32の起立高さと同一又は低い。本実施形態では、中間延出片35bの上端面35gは、室外側見付け片30及び室内側見付け片32の上端面と同一高さに設定されている。
アタッチメント部材35は、脚部35cを室外側見付け片30と中間見付け片31との間に挿入して見込み面28に着地させると共に、脚部35cの先端を室外側見付け片30の係合部30aに係合させ、係合部35eを中間見付け片31の上端面31aに係合させる。これにより、アタッチメント部材35は、下枠12bにがたつきなく安定して装着される。
室内側のアタッチメント部材36は、レール部36aと、脚部36bとを有する。
レール部36aは、障子15の戸車58が走行するレールである。レール部36aの下部には、室内外方向に延びた見込み片36cが設けられている。見込み片36cの室内側端部には、略U字状で横向きに開口した係合部36dが設けられている。見込み片36cの室外側先端は、中間見付け片31に向かって延びると共に、中間見付け片31及び中間延出片35bとの間に隙間C2を形成している。脚部36bは、レール部36aの下部から下方に延びた後、室外側へと屈曲した略L字形状である。脚部36bは、見込み方向に屈曲した部分が見込み面28に着地すると共に、その先端が中間見付け片31の室内側面に形成された係合部31bに係合する。脚部36bは、レール部36aの下部から下方に延びた部分に排水孔36eが形成されている。排水孔36eは、脚部36bの室外側と室内側とを連通する貫通孔である。
アタッチメント部材36は、脚部36bを中間見付け片31と室内側見付け片32の間に挿入して見込み面28に着地させると共に、脚部36bの先端を中間見付け片31の係合部31bに係合させ、係合部36dを室内側見付け片32の突片32aに係合させる。これにより、アタッチメント部材36は、下枠12bにがたつきなく安定して装着される。
なお、下枠12bは、室外側見付け片30の内面が障子14の室外側見付け面に装着された気密材59の当接面(タイト面)となり、室内側見付け片32の内面が障子15の室内側見付け面に装着された気密材60の当接面(タイト面)となる。障子14は、気密材55,59によって室内外の気密性及び水密性が保持され、障子15は、気密材57,60によって室内外の気密性及び水密性が保持される。
図4に示すように、下枠12bは、室外側見付け片30の排水孔33に排水キャップ61が装着され、中間見付け片31の開口部34に排水弁部品62が装着される。
排水キャップ61は、当該建具10の外観面に露出する排水孔33の外観品質を高めるための樹脂部品である。排水キャップ61は、排水孔33の内周端面を覆い隠すと共に、排水孔33を閉塞しない筒状部品である。排水キャップ61は、例えば排水孔33に室外側から嵌挿されて装着される。排水キャップ61は、排水弁部品62のような弁体を有する構成であってもよい。排水キャップ61は、省略されてもよい。
排水弁部品62は、開口部34を開閉する部品である。排水弁部品62は、開口部34を開閉する弁体62aと、弁体62aを回動可能に支持するハウジング62bと、ハウジング62bを中間見付け片31に取り付けるための取付部62cとを有する。ハウジング62bには、開口部34を連通させる流路が形成されると共に、この流路が弁体62aによって開閉される。弁体62aは、室内側から室外側への排水を許容し、室外側から室内側への水の浸入は堰き止める構成である。取付部62cは、ハウジング62bの室内側位置に下枠12bにおける長手方向(X方向)で一対設けられ、上下方向に延びた溝部を有する(図5B参照)。
次に、このような建具10の組立方法の一例を説明する。図5A〜図5Cは、下枠12bに対する作業工程の一例を示す斜視説明図である。
当該建具10を製造する際は、先ず、各枠12a〜12dを押出成形し、これら各枠12a〜12d間を接合して枠体12を形成する。この段階では下枠12bは、排水孔33及び開口部34が形成されていない。次に、図5Aに示すように、下枠12bの室外側見付け片30に対し、例えば室外側から所定の工具を用いて孔加工を行い、排水孔33を形成する。続いて、図5Bに示すように、下枠12bの中間見付け片31に対し、例えば上から下に向かって所定の工具を用いて切除加工を行い、開口部34を形成する。
次いで、図5Bに示すように、排水孔33に排水キャップ61を装着し、開口部34に排水弁部品62を装着する。排水キャップ61は、排水孔33に対して室外側から嵌め込めばよい。排水弁部品62は、開口部34に対し、左右の溝部である取付部62cをそれぞれ開口部34の左右の側壁34aに対して上部から挿入すればよい。つまり、当該建具10では、下枠12bの外側に装着される排水キャップ61だけでなく、下枠12bの内側に配置される排水弁部品62についても上から視認しながら容易に装着でき、組立作業が容易となる。
次いで、図5Cに示すように、各アタッチメント部材35,36を下枠12bにそれぞれ装着する。これにより、枠体12の組立作業が完了する。そこで、別途組み立てておいた障子14,15を枠体12に装着することで、建具10の組み立てが完了する。
以上のように、本実施形態に係る建具10では、下枠12bは、その中間見付け片31の長手方向の一部に室外側と室内側とを連通する開口部34を有する。このため、中間見付け片31の室内側に浸入した雨水等を開口部34を通して室外側へと円滑に排水できる。この際、開口部34は、中間見付け片31の上端面31aまで開口した形状となっている。このため、開口部34を形成する加工は、上方から下方に向かって中間見付け片31の上端面31aを切除するように行うことができる。従って、上記した従来技術のように、例えば室外側見付け片30の排水孔33を通した工具で中間見付け片31に排水孔を形成する必要がなく、開口部34の加工が極めて容易となる。しかも開口部34は、上から視認しながらの加工が可能であるため、特殊な工具を用いることなく、汎用的な工具を用いた簡素な加工設備であっても精度よく且つ容易に加工を施すことができる。
下枠12bでは、障子14が走行するレール部35aを設けたアタッチメント部材35に中間延出片35bが設けられている。中間延出片35bは、開口部34を跨いだ状態で中間見付け片31の上端面31aに沿って配置されることで、この上端面31a上で起立する。これにより、中間延出片35bの各見付け面54,56がそれぞれ中間見付け片31に代わる障子14,15の気密材55,57の当接面となる。すなわち、当該建具10では、中間見付け片31は、開口部34によってその上端面31aの一部が切除された状態となるが、気密材55,57の当接面を中間延出片35bに確保でき、室内外方向での高い気密性及び水密性を確保できる。
当該建具10では、例えば室外側から雨水等を受けた場合、この雨水は、障子14,15の下部からそれぞれ下枠12bに落下する。そうすると、この雨水等は、アタッチメント部材36の排水孔36e、中間見付け片31の排水弁部品62(開口部34)、アタッチメント部材35の排水孔35f、室外側見付け片30の排水キャップ61(排水孔33)を通して室外へと円滑に排出される。この際、当該建具10は、アタッチメント部材35の見込み片35dと室外側見付け片30との間に隙間C1を設けているため、アタッチメント部材35の上に落下した雨水等を隙間C1から排水孔33へと円滑に導くことができる。同様に、当該建具10は、アタッチメント部材36の見込み片36cと中間見付け片31及び中間延出片35bとの間に隙間C2を設けているため、アタッチメント部材36に落下した雨水等を隙間C2から開口部34へと円滑に導くことができる。
当該建具10では、下枠12bの中間見付け片31の上端面31aが、室外側見付け片30及び室内側見付け片32の上端面よりも低い位置にある。このため、中間見付け片31の起立高さが小さくなり、開口部34の加工が一層容易となる。また、当該建具10では、中間延出片35bの上端面35gが室内側見付け片32の上端面と同一の高さ位置又は低い位置にある。このため、仮に中間見付け片31及び中間延出片35bの室内側空間に雨水等が貯留された場合であっても、この水は室内側見付け片32を越えて室内へと流入せず、中間延出片35bを越えて室外側に排出されることになる。
ところで、開口部34は、建具10を見込み方向で見た場合に排水孔33と重ならない位置に設けられてもよい。つまり開口部34は、排水孔33に対して下枠12bにおける長手方向(X方向)で位置ずれした位置に設けられてもよい(図1中に2点鎖線で示す開口部34参照)。そうすると、開口部34から排水孔33までの水の流路が延長されるため、例えば排水孔33から浸入した水が開口部34を通過するまでの時間を稼ぐことができ、室内側への逆流方向での浸水を一層抑制できる。換言すれば、当該建具10は、開口部34を見込み方向ではなく見付け方向から加工することができるため、開口部34を所望の位置に自由に形成できる。
図6は、変形例に係る建具10Aの下枠12b及びその周辺部を拡大した縦断面図である。
図6に示すように、建具10Aは、障子14,15間に障子70を追加した3枚引き窓である。建具10Aは、室外側見付け片30と室内側見付け片32との間に2枚の中間見付け片31,31を有し、これら中間見付け片31,31間に障子70を配置した構成である。2枚の中間見付け片31,31には、それぞれ開口部34が形成されると共に、それぞれの開口部34には排水弁部品62が装着されている。2枚の中間見付け片31,31の間には、アタッチメント部材72が装着されている。障子70及びアタッチメント部材72は、それぞれ上記した障子14及びアタッチメント部材35と略同一構造となっているため、その構成要素については障子14の構成要素と同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
従って、このような建具10Aにおいても、2枚の中間見付け片31,31にそれぞれ開口部34を形成する加工は、上方から下方に向かって中間見付け片31の上端面31aを切除するように行うことができ、高い作業効率が得られる。特に、建具10Aのように中間見付け片31が複数枚並設された構成では、上記した従来技術のように、室外側見付け片30の排水孔33を通した工具で各中間見付け片31に排水孔を形成することが一層困難である。つまり建具10Aは、上記した建具10と比べて、開口部34と、中間延出片35bを有するアタッチメント部材35,72を設けたことによる作業効率や作業精度の上昇効果等が一層顕著となる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記では、室外側のアタッチメント部材35に中間延出片35bを設けた構成を例示したが、中間延出片35bは室内側のアタッチメント部材36に設けてもよい。但し、隙間C1,C2は、それぞれレール部35a,36aの室外側に配置された方が排水構造上好ましい。このため、中間延出片35bは、室外側のアタッチメント部材35に設け、各アタッチメント部材35,36の見込み片35d,36cの室外側先端の先に隙間C1,C2を形成可能であることが好ましい。
上記では、2枚又は3枚の障子14,15,70を設けた建具10,10Aを例示したが、建具10,10Aは、障子14,15,70の1枚以上が枠体12に嵌め殺された構成でもよい。例えば建具10は、障子14,15の一方が枠体12に嵌め殺され、他方のみがスライドする片引き窓等、他の構造のスライディング窓でもよい。また、障子の設置枚数は適宜変更可能であり、障子を4枚以上とした場合は、図6に示した建具10Aのように、中間見付け片31、障子70及びアタッチメント部材72を適宜追加設置した構成とすればよい。なお、建具10を片引き窓で構成する場合、スライドしない側は障子の嵌め殺し構造ではなく、面材50を枠体12で直接的に支持した構成であってもよく、建具10Aについても同様な構成としてもよい。この場合、例えば下枠12bの室内側見付け片32は下枠12bに装着される押縁構造であってもよい。
10,10A 建具、12 枠体、12a 上枠、12b 下枠、12c,12d 縦枠、14,15,70 障子、18,28,37,42 見込み面、20,30,44 室外側見付け片、21,31,38,45 中間見付け片、22,32,39 室内側見付け片、24〜27,40,46,47,49,55,57,59,60 気密材、31a,35g 上端面、33,35f,36e 排水孔、34 開口部、35,36,72 アタッチメント部材、35a,36a レール部、35b 中間延出片、35c,36b 脚部、35d,36c 見込み片、61 排水キャップ、62 排水弁部品、C1,C2 隙間

Claims (6)

  1. 上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体と、室内外方向に並ぶように配置され、前記枠体で支持された第1及び第2の障子と、を備え、少なくとも前記第1の障子スライド可能に設けられた建具であって、
    前記下枠は、見込み面の室外側位置で起立した室外側見付け片と、前記見込み面の室内側位置で起立した室内側見付け片と、前記見込み面の前記室外側見付け片と前記室内側見付け片との間で起立した少なくとも1つの中間見付け片と、を有し、
    前記中間見付け片は、その長手方向の一部に、該中間見付け片の室外側と室内側とを連通し、該中間見付け片の上端面まで開口した開口部を有し、
    前記第1の障子は、前記室外側見付け片と前記中間見付け片との間に配置され、
    前記第2の障子は、前記中間見付け片と前記室内側見付け片との間に配置され、
    当該建具は、さらに、前記室外側見付け片と前記中間見付け片との間で前記下枠に装着された第1のアタッチメント部材と、前記中間見付け片と前記室内側見付け片との間で前記下枠に装着された第2のアタッチメント部材と、を備え、
    前記第1のアタッチメント部材は、前記第1の障子が走行するレール部を有し、
    前記第1及び第2のアタッチメント部材のいずれか一方は、前記開口部を跨いだ状態で前記中間見付け片の上端面に沿って配置されることで該中間見付け片の上端面上で起立し、且つ前記第1及び第2の障子の間に配置された中間延出片し、
    前記中間延出片は、その室外側見付け面が前記第1の障子の室内側見付け面に装着された気密材の当接面となり、その室内側見付け面が前記第2の障子の室外側見付け面に装着された気密材の当接面となることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具において、
    前記中間見付け片の上端面が、前記室外側見付け片及び前記室内側見付け片の上端面よりも低い位置にあることを特徴とする建具。
  3. 請求項1又は2に記載の建具において、
    前記中間延出片の上端面が、前記室内側見付け片の上端面と同一の高さ位置又は低い位置にあることを特徴とする建具。
  4. 上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体で障子をスライド可能に支持する建具であって、
    前記下枠は、見込み面の室外側位置で起立した室外側見付け片と、前記見込み面の室内側位置で起立した室内側見付け片と、前記見込み面の前記室外側見付け片と前記室内側見付け片との間で起立した少なくとも1つの中間見付け片と、を有し、
    前記中間見付け片は、その長手方向の一部に、該中間見付け片の室外側と室内側とを連通し、該中間見付け片の上端面まで開口した開口部を有し、
    前記下枠には、前記障子が走行するレール部と、前記開口部を跨いだ状態で前記中間見付け片の上端面に沿って配置されることで該中間見付け片の上端面上で起立した中間延出片と、を有するアタッチメント部材が装着されると共に、前記中間延出片が前記障子に装着された気密材の当接面となるものであり、
    当該建具は、さらに、前記開口部を開閉する排水弁部品を備え、
    前記排水弁部品は、前記開口部を開閉する弁体と、該弁体を回動可能に支持するハウジングと、該ハウジングを前記中間見付け片に取り付けるための取付部と、を有し、
    前記取付部は、前記開口部の側壁に対して該開口部の上部から挿入される溝部を有することを特徴とする建具。
  5. 上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体で障子をスライド可能に支持する建具であって、
    前記下枠は、見込み面の室外側位置で起立した室外側見付け片と、前記見込み面の室内側位置で起立した室内側見付け片と、前記見込み面の前記室外側見付け片と前記室内側見付け片との間で起立した少なくとも1つの中間見付け片と、を有し、
    前記中間見付け片は、その長手方向の一部に、該中間見付け片の室外側と室内側とを連通し、該中間見付け片の上端面まで開口した開口部を有し、
    前記下枠には、前記障子が走行するレール部と、前記開口部を跨いだ状態で前記中間見付け片の上端面に沿って配置されることで該中間見付け片の上端面上で起立した中間延出片と、を有するアタッチメント部材が装着されると共に、前記中間延出片が前記障子に装着された気密材の当接面となるものであり、
    前記レール部は、少なくとも前記室外側見付け片と前記中間見付け片との間に配置されると共に、該中間見付け片の上端面上に設けられた前記中間延出片と、前記室外側見付け片との間で前記障子を走行可能に支持しており、
    前記アタッチメント部材は、前記レール部の下部から前記室外側見付け片に向かって見込み方向に延びた見込み片を有すると共に、該見込み片の先端と前記室外側見付け片との間には隙間が設けられていることを特徴とする建具。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の建具において、
    前記室外側見付け片には、該室外側見付け片の室外側と室内側とを連通する排水孔が形成されており、
    前記開口部が、前記排水孔と前記下枠における長手方向で重ならない位置に配置されていることを特徴とする建具。
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