JP6953942B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、現像装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、供給ロールと現像ロールとの間に電位差を生じさせて、供給ロールから現像ロールへ液体現像剤を転移させる構成が開示されている。この構成では、供給ロールに配置された帯電部材で、供給ロールに保持された液体現像剤のトナーへ流入する流入電流を制御することで、現像ロール上のトナー量を制御する。
特開2014−219539号公報
ここで、保持体と現像体との間に電位差を生じさせて液体現像剤のトナーを保持体から現像体へ転移させる構成において、付与部が、保持体に保持されている液体現像剤のトナーに該トナーの電荷と同極性の電荷を付与した場合では、現像体へ転移されるトナーの量を制御できる制御幅が狭い場合がある。
本発明は、付与部が、保持体に保持されている液体現像剤のトナーに該トナーの電荷と同極性の電荷を付与する構成に比べ、現像体へ転移されるトナーの量を制御できる制御幅を広くすることを目的とする。
第1態様は、液体現像剤が供給され、該液体現像剤を保持する保持体と、前記保持体から転移された液体現像剤を潜像へ供給して該潜像を現像する現像体と、前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーに、該トナーが有する電荷とは逆極性の電荷を付与する付与部と、前記保持体と前記現像体との間に電位差を生じさせて、前記付与部によって逆極性の電荷が付与されたトナーを前記保持体から前記現像体へ転移させる転移部と、を備える。
第2態様は、前記付与部によって逆極性の電荷が付与される前の該トナーが有する電荷の極性を検知する検知部、を備え、前記付与部は、前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーに、前記検知部が検知した極性とは逆極性の電荷を付与する。
第3態様では、前記検知部は、前記現像体に保持されているトナーの量に基づく特徴量を計測する計測手段、を備え、前記付与部の付与動作を停止した状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間に生じさせた電位差により前記保持体から前記現像体へ転移したトナーの量に基づく特徴量の計測値と、前記付与部の付与動作を停止した状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間の電界の向きを反転させた状態で前記保持体から前記現像体へ転移したトナーの量に基づく特徴量の計測値と、の差から前記極性を検知する。
第4態様では、前記検知部は、前記現像体に保持されている液体現像剤の光学濃度を計測する計測手段、を備え、前記付与部の付与動作を停止した状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間に生じさせた電位差により前記保持体から前記現像体へ転移したトナーを含む液体現像剤の光学濃度の計測値と、前記付与部の付与動作を停止した状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間の電界の向きを反転させた状態で前記保持体から前記現像体へ転移したトナーを含む液体現像剤の光学濃度の計測値と、の差から前記極性を検知する。
第5態様は、前記付与部としての第一付与部と、前記現像体に保持されている液体現像剤のトナーに電荷を付与する第二付与部と、を備え、前記検知部は、前記現像体に保持された液体現像剤の表面電位を計測する計測手段、を備え、前記計測手段は前記第二付与部よりも現像体回転方向下流に配置され、前記付与部の付与動作を停止し且つ前記第二付与部を動作させた状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間に生じさせた電位差により前記保持体から前記現像体へ転移したトナーを含む液体現像剤の表面電位の計測値と、前記付与部の付与動作を停止し且つ前記第二付与部を動作させた状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間の電界の向きを反転させた状態で前記保持体から前記現像体へ転移したトナーを含む液体現像剤の表面電位の計測値と、の差から前記極性を検知する。
第6態様では、前記検知部は、前記潜像への前記液体現像剤の供給後に前記現像体から前記液体現像剤を回収し、該液体現像剤を前記保持体へ供給する供給経路に配置されている。
第7態様では、前記付与部は、前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーが有する電荷が第一極性である場合に、該トナーに前記第一極性とは逆極性である第二極性の電荷を付与する第一状態と、前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーが有する電荷が前記第二極性である場合に、該トナーに前記第一極性の電荷を付与する第二状態と、に切り替わる。
第8態様は、前記潜像への前記液体現像剤の供給後に前記現像体から前記液体現像剤を回収し、該液体現像剤を前記保持体へ供給する供給経路を備え、前記付与部が前記第一状態である場合において前記供給経路を経て、該液体現像剤が前記保持体に供給されることで、前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーが有する電荷が前記第一極性から前記第二極性に変化した場合に、前記付与部は、前記第一状態から前記第二状態に切り替わる。
第9態様は、取得した情報に基づき、前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーに付与する電荷量を調整する請求項1〜7のいずれか1項に記載の現像装置と、前記現像装置によって潜像が現像されてトナー画像が形成される画像形成体と、前記画像形成体に形成された前記トナー画像を記録媒体に転写する転写部と、を備える。
第1態様の構成によれば、付与部が、保持体に保持されている液体現像剤のトナーに該トナーの電荷と同極性の電荷を付与する構成に比べ、現像体へ転移されるトナーの量を制御できる制御幅を広くできる。
第2態様の構成によれば、検知部が検知した極性によらず、既知となっている極性に対する逆極性の電荷を付与部が付与する構成に比べ、付与部が逆極性の電荷を付与する前に、トナーが有する電荷の極性が変化した場合でも、保持体に保持されている液体現像剤のトナーに該トナーの電荷と同極性の電荷を付与することを抑制できる。
第3態様の構成によれば、現像体に保持されているトナーの量に基づく特徴量を計測する計測手段を用いて、トナーの電荷の極性を検知できる。
第4態様の構成によれば、現像体に保持されている液体現像剤の光学濃度を計測する計測手段を用いて、トナーの電荷の極性を検知できる。
第5態様の構成によれば、現像体に保持されている液体現像剤の表面電位を計測する計測手段を用いて、トナーの電荷の極性を検知できる。
第6態様の構成によれば、検知部がトナーの電荷の極性を検知する際に、付与部が付与動作を停止する必要がない。
第7態様の構成によれば、付与部が第一状態にしかならない場合に比べ、保持体に保持されている液体現像剤のトナーの電荷が第一極性から第二極性へ変化した場合でも、保持体に保持されている液体現像剤のトナーに該トナーの電荷と同極性の電荷を付与することを抑制できる。
第8態様の構成によれば、付与部が第一状態にしかならない場合に比べ、付与部が第一状態である場合において供給経路を経て該液体現像剤が保持体に供給されることで、保持体に保持されている液体現像剤のトナーの電荷が第一極性から第二極性に変化した場合であっても、保持体に保持されている液体現像剤のトナーに該トナーの電荷と同極性の電荷を付与することを抑制できる。
第9態様の構成によれば、取得した情報に基づき、記録媒体に転写されるトナー画像のトナー量を制御できる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係るトナー画像形成部の画像形成ユニットの構成を示す概略図である。 変形例に係るトナー画像形成部の画像形成ユニットの構成を示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(画像形成装置10)
まず、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す概略図である。
図1に示されるように、画像形成装置10は、矢印A方向に搬送される連続紙P(記録媒体の一例)にトナー画像を形成する画像形成部14と、トナー画像を連続紙Pに定着する定着装置16と、画像形成装置10の各部を制御する制御部19と、を備えている。なお、記録媒体としては、連続紙Pなどの用紙に限られず、例えば、フィルムなどであってもよい。
(定着装置16)
定着装置16は、図1に示されるように、連続紙Pを加熱する加熱ロール16Aと、連続紙Pを加圧する加圧ロール16Bと、を有している。定着装置16では、連続紙Pを加熱ロール16Aと加圧ロール16Bとの間に挟んで、連続紙Pを加熱しながら加圧し、連続紙P上のトナー画像を連続紙Pに定着させる。
(画像形成部14)
画像形成部14は、図1に示されるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成するトナー画像形成部14Y、14M、14C、14K(以下、14Y〜14Kという)を有している。トナー画像形成部14Y、14M、14C、14Kは、連続紙Pの搬送方向上流側から、この順番で配置されている。
各トナー画像形成部14Y〜14Kは、画像形成ユニット18と、転写ユニット20(転写部の一例)と、を備えている。なお、各トナー画像形成部14Y〜14Kは、用いるトナーを除き同様に構成されているので、図1では、各トナー画像形成部14M、14C、14Kの各部の符号を省略している。
また、各トナー画像形成部14Y〜14Kは、図2に示されるように、供給機構110と、回収機構70と、を備えている。なお、各トナー画像形成部14Y〜14Kは、用いるトナーを除き基本的に同様に構成されているので、図2では、各トナー画像形成部14Y〜14Kをまとめて、1つのトナー画像形成部として図示している。
以下、トナー画像形成部14Y〜14Kの各部(画像形成ユニット18、転写ユニット20、供給機構110及び回収機構70)の具体的な構成について説明する。
(画像形成ユニット18)
各トナー画像形成部14Y〜14Kの画像形成ユニット18は、液体現像剤Gを用いてトナー画像を形成するユニットである。具体的には、図2に示されるように、画像形成ユニット18は、一方向(例えば、図2における時計回り方向)へ回転すると共にトナー画像を保持する感光体等の画像保持体22(画像形成体の一例)と、画像保持体22を帯電する帯電装置24と、画像保持体22を露光して静電潜像(潜像の一例)を形成する露光装置26と、画像保持体22上の静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像装置40と、を有している。画像保持体22は、現像装置40によって静電潜像が現像されて画像が形成される画像形成体の一例である。
(現像装置40)
現像装置40は、図2に示されるように、収容部としてのチャンバー46と、供給ロール44(保持体の一例)と、現像ロール42(現像体の一例)と、帯電装置45(付与部の一例、第一付与部の一例)と、帯電装置48(第二付与部の一例)と、電源17(転移部の一例)と、電源15と、検知部60と、を有している。
(チャンバー46)
チャンバー46は、内部に液体現像剤Gを収容している。本実施形態で用いられる液体現像剤Gは、揮発性を有するキャリア液にトナー(粒子)が分散された液体タイプの液体現像剤である。キャリア液としては、例えば、植物油、流動パラフィン油、シリコーンオイルなどの絶縁性液体が用いられる。また、チャンバー46内の液体現像剤Gは、一例として、キャリア液の中にトナー(粒子)が20質量%の濃度で分散されている。液体現像剤Gには、他に、添加剤が添加されていてもよい。
(供給ロール44)
供給ロール44は、液体現像剤が供給され、該液体現像剤を保持する保持体の一例である。具体的には、供給ロール44は、チャンバー46から液体現像剤Gが供給され、液体現像剤Gを保持するロールである。さらに具体的には、供給ロール44は、保持した液体現像剤Gを現像ロール42に供給するロールである。
供給ロール44は、外周面の一部がチャンバー46内の液体現像剤Gに接触し、外周面の他の一部が現像ロール42の外周面に接触している。この現像ロール42との接触位置が、供給ロール44から現像ロール42へ液体現像剤Gが供給される供給位置である。この供給ロール44は、例えば、現像ロール42に従動して一方向(例えば、図2における時計回り方向)へ回転する。
なお、供給ロール44としては、例えば、外周面に複数並ぶと共に径方向内側に窪んだ凹部(セル)を有するアニロックスロールが用いられる。アニロックスロールでは、凹部(セル)内に液体現像剤Gが保持される。
(現像ロール42)
現像ロール42は、保持体から転移された液体現像剤を潜像へ供給して該潜像を現像する現像体の一例である。具体的には、現像ロール42は、供給ロール44から供給された液体現像剤Gを、画像保持体22に形成された静電潜像へ供給して該静電潜像を現像するロールである。
現像ロール42は、外周面の一部が供給ロール44の外周面に接触し、外周面の他の一部が画像保持体22の外周面に接触している。この画像保持体22との接触位置が、現像ロール42による現像が行われる現像位置である。換言すれば、現像ロール42から画像保持体22へ液体現像剤Gが供給される供給位置である。現像ロール42は、例えば、画像保持体22に従動して一方向(例えば、図2における反時計回り方向)へ回転する。
(帯電装置45)
帯電装置45は、保持体に保持されている液体現像剤のトナーに、該トナーが有する電荷とは逆極性の電荷を付与する付与部(第一付与部)の一例である。具体的には、帯電装置45は、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに、該トナーの電荷とは逆極性の電荷を付与する装置である。さらに具体的には、帯電装置45は、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーを逆極性に帯電させる装置である。帯電装置45は、該トナーを逆極性に帯電させることで、該トナーに対して該トナーの電荷とは逆極性の電荷を付与する。帯電装置45としては、例えば、非接触で放電により液体現像剤Gのトナーを帯電させる装置が用いられる。具体的には、帯電装置45としては、例えば、コロナ放電により液体現像剤Gのトナーを帯電させるコロトロンなどが用いられる。
なお、「トナーが有する電荷とは逆極性」とは、「トナーが有する電荷の量が多い極性とは逆の極性」を意味する。したがって、例えば、トナーにおいて正極の電荷の量が、負極の電荷の量よりも多い場合には、帯電装置45は、負極の電荷をトナーに付与する。具体的には、トナーが有する電荷の極性は、例えば、後述の検知部60によって検知される。
帯電装置45は、供給ロール44の外周面に対向して配置されている。具体的には、帯電装置45は、供給ロール44の回転方向において、チャンバー46の下流側であって、現像ロール42へ液体現像剤Gを供給する供給位置の上流側に配置されている。
(電源17)
電源17は、保持体と現像体との間に電位差を生じさせて、付与部によって逆極性の電荷が付与されたトナーを保持体から現像体へ転移させる転移部の一例である。具体的には、電源17は、供給ロール44と現像ロール42との間に電位差を生じさせて、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与されたトナーを供給ロール44から現像ロール42へ転移させる装置である。さらに具体的には、電源17は、供給ロール44と現像ロール42との間に電圧を印加することで、供給ロール44と現像ロール42との間に電位差を生じさせる。これにより、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与されたトナーを供給ロール44から現像ロール42へ静電力により、転移させる。
なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、現像ロール42との接触による付着力などにより、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
(帯電装置48)
帯電装置48は、現像体に保持されている液体現像剤のトナーに電荷を付与する第二付与部の一例である。具体的には、帯電装置48は、現像ロール42に保持されている液体現像剤Gのトナーに電荷を付与する装置である。さらに具体的には、帯電装置48は、現像ロール42に保持されている液体現像剤Gのトナーを帯電させる装置である。このように、帯電装置48が該トナーを帯電させることで、該トナーに電荷を付与する。
帯電装置48は、現像ロール42の外周面に対向して配置されている。具体的には、帯電装置48は、現像ロール42の回転方向において、供給ロール44から液体現像剤Gが供給される供給位置の下流側であって、現像位置の上流側に配置されている。帯電装置48としては、例えば、非接触で放電により液体現像剤Gのトナーを帯電させる装置が用いられる。具体的には、帯電装置48としては、例えば、コロナ放電により液体現像剤Gのトナーを帯電させるコロトロンなどが用いられる。
(電源15)
電源15は、現像ロール42と画像保持体22との間に電位差を生じさせて、帯電装置48によって電荷が付与されたトナーを現像ロール42から画像保持体22へ転移させる装置である。具体的には、電源15は、現像ロール42と画像保持体22との間に電圧を印加することで、現像ロール42と画像保持体22との間に電位差を生じさせる。これにより、帯電装置48によって電荷が付与されたトナーを現像ロール42から画像保持体22へ静電力により、転移させる。トナーが現像ロール42から画像保持体22へ転移することで、画像保持体22の静電潜像が現像されてトナー画像が形成される。
なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、画像保持体22との接触による付着力などにより、現像ロール42から画像保持体22へ転移する。また、電源15は、電源17と共通の電源であってもよい。
(検知部60)
検知部60は、付与部によって逆極性の電荷が付与される前の該液体現像剤が有する電荷の極性を検知する検知部の一例である。具体的には、検知部60は、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前の液体現像剤Gの電荷の極性を検知する検知部である。
検知部60は、検知センサ62(計測手段の一例)と、取得部64と、を有している。検知センサ62は、現像体に保持されているトナーの量に基づく特徴量を計測する計測手段の一例である。さらに、検知センサ62は、現像体に保持されている液体現像剤の光学濃度を計測する計測手段の一例でもある。具体的には、検知センサ62は、現像ロール42に保持されているトナーの量に基づく特徴量として、現像ロール42に保持されている液体現像剤Gの光学濃度を計測するセンサである。
液体現像剤Gの光学濃度とは、液体現像剤Gに対して光がどれだけ透過又は反射しないかの度合いを表したものである。現像ロール42に保持されているトナーの量が多いほど、現像ロール42に保持されている液体現像剤Gに対して光が透過又は反射しなくなる。したがって、液体現像剤Gの光学濃度の値が高いほど、現像ロール42に保持されているトナー量が多いことになる。
具体的には、検知センサ62は、例えば、現像ロール42上の液体現像剤Gに対して光を照射すると共に、その照射した光の反射光を受光するセンサが用いられる。
この検知センサ62は、現像ロール42の外周面に対向して配置されている。具体的には、検知センサ62は、現像ロール42の回転方向において、供給ロール44から液体現像剤Gが供給される供給位置の下流側であって、帯電装置48の上流側に配置されている。
取得部64は、検知センサ62が計測した光学濃度の計測値を取得する。そして、取得部64は、取得した計測値に基づき、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性を検知する。具体的には、以下のように検知する。なお、当該検知に係る検知動作は、例えば、連続紙Pに画像を形成する画像形成動作を実行する前に、予め実行される。
当該検知動作では、まず、帯電装置45の付与動作を停止した状態において、電源17の電圧印加により供給ロール44と現像ロール42との間に電位差を生じさせて、供給ロール44から現像ロール42へトナーを転移させる(当該動作を、以下、第一転移動作という)。換言すれば、帯電装置45から電荷が付与されていない状態のトナーを供給ロール44から現像ロール42へ転移させる。さらに換言すれば、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーを供給ロール44から現像ロール42へ転移させる。
なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、現像ロール42との接触による付着力などにより、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
次に、検知センサ62が、現像ロール42に転移したトナーを含む液体現像剤Gの光学濃度を計測する。この計測値(以下、第一計測値という)を、取得部64が取得する。なお、現像ロール42に転移した液体現像剤Gは、後述の掻取ブレード72などにより除去される。
次に、帯電装置45の付与動作を停止した状態において、供給ロール44と現像ロール42との間の電界の向きを第一転移動作とは反転させた状態で供給ロール44から現像ロール42へトナーを転移させる(当該動作を、以下、第二転移動作という)。
すなわち、帯電装置45の付与動作を停止した状態において、電源17が、供給ロール44と現像ロール42との間の電界の向きを反転させて、供給ロール44と現像ロール42との間に電圧を印加する。これにより、供給ロール44と現像ロール42との間に電位差を生じさせて、供給ロール44から現像ロール42へトナーを転移させる。
なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、現像ロール42との接触による付着力などにより、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
第二転移動作では、前述の第一転移動作における電界の向きから、電界の向きを反転させているため、第一転移動作において、現像ロール42へ転移するトナーの極性とは逆極性のトナーが現像ロール42へ転移する。換言すれば、第一転移動作では、第一極性(正極及び負極の一方)のトナーが、供給ロール44から現像ロール42へ転移し、第二転移動作では、第一極性とは逆極性である第二極性(正極及び負極の他方)のトナーが、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
次に、検知センサ62が、現像ロール42に転移したトナーを含む液体現像剤Gの光学濃度を計測する。この計測値(以下、第二計測値という)を取得部64が取得する。
そして、前述の第一計測値と前述の第二計測値との差から、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性を検知する。具体的には、第一計測値が第二計測値よりも大きければ、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性が、第一極性と検知される。一方、第二計測値が第一計測値よりも大きければ、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性が、第二極性と検知される。
(帯電装置45の付与動作)
帯電装置45は、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに、検知部60が検知した極性とは逆極性の電荷を付与する。具体的には、帯電装置45は、検知部60の検知結果に基づき、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに、該トナーの電荷とは逆極性の電荷を付与する。
ここで、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーの電荷の極性は、特定の期間を経て、変化する場合がある。具体的には、本実施形態では、後述するように、現像ロール42から液体現像剤Gが回収された後、チャンバー46に供給される。このため、帯電装置45によって逆極性の電荷を付与されて、該電荷がトナーに蓄積することで、トナーの電荷の極性が反転する場合がある。
そこで、帯電装置45は、トナーへ付与する電荷の極性が切り替え可能な構成とされている。すなわち、帯電装置45は、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーの電荷が第一極性である場合に、該トナーに第一極性とは逆極性である第二極性の電荷を付与する第一状態と、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーの電荷が第二極性である場合に、該トナーに第一極性の電荷を付与する第二状態と、に切り替わる構成とされている。
本実施形態では、具体的には、帯電装置45が第一状態である場合において、後述の供給経路(容器74、回収路76、貯留部112、供給路114及びチャンバー46)を経て、液体現像剤Gが供給ロール44に供給されることで、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーの電荷が、第一極性から第二極性に変化した場合に、帯電装置45は、第一状態から第二状態に切り替わる。第一極性から第二極性に変化したか否かは、本実施形態では、検知部60によって検知される。
そして、取得した情報に基づいて制御部19が帯電装置45の駆動を制御することで、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに帯電装置45が付与する電荷量が調整される。取得した情報とは、形成される画像情報や、画像が形成される記録媒体の種類が挙げられる。画像情報には、形成される画像の画像密度などの情報が挙げられる。
(転写ユニット20)
転写ユニット20は、画像形成ユニット18の画像保持体22に形成されたトナー画像を連続紙Pに転写する転写部の一例である。具体的には、転写ユニット20は、転写体としての転写ロール50と、バックアップロール52と、を有している。
転写ロール50は、画像保持体22に接触配置されて回転すると共に、画像保持体22との間に電圧が印加されることで画像保持体22上のトナー画像が静電力で転写される。バックアップロール52は、連続紙Pを挟んで転写ロール50の反対側に配置されている。さらに、転写ロール50は、バックアップロール52との間に電圧が印加されることで、転写ロール50上のトナー画像を連続紙Pに静電力で転写する。
(供給機構110)
供給機構110は、チャンバー46に液体現像剤Gを供給する機構である。具体的には、供給機構110は、液体現像剤Gを貯留する貯留部112と、貯留部112からチャンバー46へ液体現像剤Gを供給する供給路114と、を有している。貯留部112に貯留された液体現像剤Gは、供給路114に設けられたポンプ(図示省略)等により、供給路114を通じてチャンバー46へ供給される。
(回収機構70)
回収機構70は、画像保持体22の静電潜像への液体現像剤Gの供給後に、現像ロール42から液体現像剤Gを回収する機構である。回収機構70は、具体的には、掻取ブレード72と、容器74と、回収路76と、を有している。
掻取ブレード72は、現像ロール42に残留した液体現像剤Gを掻き取る部材である。この掻取ブレード72は、例えば、現像ロール42の軸方向(紙面奥行方向)に沿って長さを有する板状のゴムブレードで構成されている。そして、掻取ブレード72の先端部は、現像ロール42の回転方向において、現像位置に対する下流側であって、且つ、供給ロール44との接触位置に対する上流側で現像ロール42と接触している。
容器74は、掻取ブレード72が掻き取った液体現像剤Gを受けると共に、該液体現像剤Gを一時的に貯留する貯留部として機能する。容器74は、上部が開口された容器で構成されており、当該上部開口から掻取ブレード72が掻き取った液体現像剤Gが流入する。
回収路76は、一端部が容器74に接続され、他端部が貯留部112に接続されている。容器74に流入した液体現像剤Gは、回収路76に設けられたポンプ(図示省略)等により、回収路76を通じて貯留部112へ送られる。なお、回収路76は、貯留部112に送る過程では、分散装置(図示省略)を通過させることで、凝集したトナーをキャリア液中に再分散させてもよい。
以上のように、本実施形態では、回収機構70の容器74及び回収路76と、供給機構110の貯留部112及び供給路114と、チャンバー46と、によって、画像保持体22の静電潜像への液体現像剤Gの供給後に現像ロール42から液体現像剤Gを回収し、該液体現像剤Gを供給ロール44へ供給する供給経路が構成されている。
(本実施形態の作用)
画像形成装置10では、検知部60による検知動作が実行された後、画像形成動作が実行される。以下、検知動作及び画像形成動作について説明する。
(検知動作)
まず、帯電装置45の付与動作を停止した状態において、電源17の電圧印加により供給ロール44と現像ロール42との間に電位差を生じさせて、供給ロール44から現像ロール42へトナーを転移させる。なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、現像ロール42との接触による付着力などにより、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
次に、検知センサ62が、現像ロール42に転移したトナーを含む液体現像剤Gの光学濃度を計測する。この計測値(以下、第一計測値という)を、取得部64が取得する。
次に、帯電装置45の付与動作を停止した状態において、供給ロール44と現像ロール42との間の電界の向きを反転させた状態で供給ロール44から現像ロール42へトナーを転移させる。なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、現像ロール42との接触による付着力などにより、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
次に、検知センサ62が、現像ロール42に転移したトナーを含む液体現像剤Gの光学濃度を計測する。この計測値(以下、第二計測値という)を取得部64が取得する。
そして、前述の第一計測値と前述の第二計測値との差から、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性を検知する。
(画像形成動作)
画像形成動作では、現像装置40において、チャンバー46内の液体現像剤Gが供給ロール44に供給されて、供給ロール44に保持される。供給ロール44に保持されている液体現像剤Gは、帯電装置45によって、当該液体現像剤Gのトナーの電荷とは逆極性の電荷が該トナーに付与される。具体的には、帯電装置45が、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに、検知部60が検知した極性とは逆極性の電荷を付与する。
逆極性の電荷が付与されたトナーは、供給ロール44と現像ロール42との間に電位差が生じることで、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、現像ロール42との接触による付着力などにより、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
現像ロール42に転移した液体現像剤Gは、帯電装置48によって、当該液体現像剤Gのトナーに電荷が付与される。電荷が付与されたトナーは、現像ロール42と画像保持体22との間に電位差が生じることで、現像ロール42から画像保持体22へ転移する。なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、画像保持体22との接触による付着力などにより、現像ロール42から画像保持体22へ転移する。
そして、画像保持体22へ転移された液体現像剤Gによって、画像保持体22の静電潜像が現像されてトナー画像が形成される。
本実施形態では、前述のように、帯電装置45が、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに、該トナーの電荷とは逆極性の電荷を付与する。
これにより、帯電装置45が、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに、該トナーの電荷と同極性の電荷を付与する構成(第一比較例)に比べ、トナーの帯電状態を広い範囲で調整可能となる。すなわち、本実施形態では、逆極性の電荷を付与してトナーの極性を反転させることで、第一比較例に比べ、トナーの帯電量(電荷量)の絶対値として、O(ゼロ)に近い値をとれるため、トナーの帯電状態を広い範囲で調整可能となる。
このため、本実施形態の構成では、第一比較例に比べ、現像ロール42へ転移されるトナーの量を制御できる制御幅が広くなる。
また、本実施形態では、前述のように、検知部60が、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性を検知し、帯電装置45が、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに、検知部60が検知した極性とは逆極性の電荷を付与する。
この結果、本実施形態では、帯電装置45は、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーの電荷が第一極性である場合に、該トナーに前記第一極性とは逆極性である第二極性の電荷を付与する第一状態と、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーの電荷が前記第二極性である場合に、該トナーに前記第一極性の電荷を付与する第二状態と、に切り替わる。
本実施形態では、具体的には、帯電装置45が第一状態である場合において、供給経路(容器74、回収路76、貯留部112、供給路114及びチャンバー46)を経て、液体現像剤Gが供給ロール44に供給されることで、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーの電荷が、第一極性から第二極性に変化した場合に、帯電装置45は、第一状態から第二状態に切り替わる。第一極性から第二極性に変化したか否かは、検知部60によって検知される。
このため、帯電装置45が前述の第一状態にしかならない場合に比べ、帯電装置45が第一状態である場合において、前述の供給経路を経て、液体現像剤Gが供給ロール44に供給されることで、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーの電荷が第一極性から第二極性に変化した場合であっても、供給ロール44に保持されている液体現像剤のトナーに該トナーの電荷と同極性の電荷を付与することが抑制される。
(検知部60の第一変形例)
本実施形態では、検知部60は、現像ロール42に保持されている液体現像剤Gの光学濃度を計測する構成であったが、これに限られない。検知部の一例としては、図3に示されるように、例えば、現像ロール42に保持されている液体現像剤Gの表面電位を計測する検知部160であってもよい。
この検知部160は、検知センサ162(計測手段の一例)と、取得部164と、を有している。検知センサ162は、現像体に保持されているトナーの量に基づく特徴量を計測する計測手段の一例である。さらに、検知センサ162は、現像体に保持されている液体現像剤の表面電位を計測する計測手段の一例でもある。具体的には、検知センサ162は、現像ロール42に保持されているトナーの量に基づく特徴量として、現像ロール42に保持されている液体現像剤Gの表面電位を計測するセンサである。
この検知センサ162は、現像ロール42の外周面に対向して配置されている。具体的には、検知センサ162は、現像ロール42の回転方向において、帯電装置48の下流側であって、現像位置の上流側に配置されている。
取得部164は、検知センサ162が計測した表面電位の計測値を取得する。そして、取得部164は、取得した計測値に基づき、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性を検知する。具体的には、以下のように検知する。なお、当該検知に係る検知動作は、例えば、連続紙Pに画像を形成する画像形成動作を実行する前に、予め実行される。
当該検知動作では、まず、帯電装置45の付与動作を停止し、帯電装置48を動作させた状態において、電源17の電圧印加により供給ロール44と現像ロール42との間に電位差を生じさせて、供給ロール44から現像ロール42へトナーを転移させる(当該動作を、以下、第三転移動作という)。換言すれば、帯電装置45から電荷が付与されていない状態のトナーを供給ロール44から現像ロール42へ転移させる。さらに換言すれば、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーを供給ロール44から現像ロール42へ転移させる。
なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、現像ロール42との接触による付着力などにより、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
第三転移動作では、帯電装置48が動作されているため、現像ロール42に転移したトナーに電荷が付与される。
次に、検知センサ162が、現像ロール42に転移したトナーを含む液体現像剤Gの表面電位を計測する。この計測値(以下、第三計測値という)を、取得部164が取得する。なお、現像ロール42に転移した液体現像剤Gは、掻取ブレード72などにより除去される。
次に、帯電装置45の付与動作を停止し、帯電装置48を動作させた状態において、供給ロール44と現像ロール42との間の電界の向きを反転させた状態で供給ロール44から現像ロール42へトナーを転移させる(当該動作を、以下、第四転移動作という)。
すなわち、帯電装置45の付与動作を停止した状態において、電源17が、供給ロール44と現像ロール42との間の電界の向きを第三転移動作とは反転させて、供給ロール44と現像ロール42との間に電圧を印加する。これにより、供給ロール44と現像ロール42との間に電位差を生じさせて、供給ロール44から現像ロール42へトナーを転移させる。
なお、液体現像剤Gのトナー以外の成分(キャリア液等)も、現像ロール42との接触による付着力などにより、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
第四転移動作では、帯電装置48が動作されているため、現像ロール42に転移したトナーに電荷が付与される。
第四転移動作では、前述の第三転移動作における電界の向きから、電界の向きを反転させているため、第三転移動作において、現像ロール42へ転移するトナーの極性とは逆極性のトナーが現像ロール42へ転移する。換言すれば、第三転移動作では、第一極性(正極及び負極の一方)のトナーが、供給ロール44から現像ロール42へ転移し、第四転移動作では、第一極性とは逆極性である第二極性(正極及び負極の他方)のトナーが、供給ロール44から現像ロール42へ転移する。
次に、検知センサ162が、現像ロール42に転移したトナーを含む液体現像剤Gの表面電位を計測する。この計測値(以下、第四計測値という)を取得部164が取得する。
そして、前述の第三計測値と前述の第四計測値との差から、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性を検知する。具体的には、第三計測値が第四計測値よりも大きければ、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性が、第一極性と検知される。一方、第四計測値が第三計測値よりも大きければ、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性が、第二極性と検知される。
(検知部60の第二変形例)
検知部60は、現像ロール42に配置されていたが、これに限られない。例えば、画像保持体22の静電潜像への液体現像剤Gの供給後に現像ロール42から液体現像剤Gを回収し、該液体現像剤Gを供給ロール44へ供給する供給経路に配置された検知部を用いてもよい。
当該検知部は、例えば、当該供給経路を構成する容器74、回収路76、貯留部112、供給路114及び、チャンバー46のいずれかに配置される。
検知部としては、例えば、電界を印加した対向する透明電極間に液体現像剤Gを通過させ、透明電極の反射率を測定することで、液体現像剤Gのトナーが正極と負極のどちらに移動するかによって、トナーの極性を検知する構成とされる。
(他の変形例)
本実施形態では、検知部60が、帯電装置45によって逆極性の電荷が付与される前のトナーの電荷の極性を検知し、帯電装置45が、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに、検知部60が検知した極性とは逆極性の電荷を付与していたが、これに限られない。例えば、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーの極性が一定である(変化しない)構成などでは、検知部60が検知した極性によらず、帯電装置45が、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに電荷を付与する構成にであってもよい。この構成では、例えば、検知部60を有さない構成とされる。また、この構成では、帯電装置45は、トナーへ付与する電荷の極性が切り替え可能となっていない構成であってもよい。
本実施形態では、検知センサ62は、現像ロール42に保持されているトナーの量に基づく特徴量として、現像ロール42に保持されている液体現像剤Gの光学濃度を計測していた。また、検知センサ162は、現像ロール42に保持されているトナーの量に基づく特徴量として、現像ロール42に保持されている液体現像剤Gの表面電位を計測していたた。特徴量としては、これらに限られず、例えば、トナーの量の変化に伴って変化する物性値であればよい。
本実施形態では、帯電装置45は、単一の装置で構成され、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに第一極性とは逆極性である第二極性の電荷を付与する第一状態と、該トナーに第一極性の電荷を付与する第二状態と、に切り替わる構成とされていたが、これに限られない。例えば、帯電装置45は、供給ロール44に保持されている液体現像剤Gのトナーに第一極性とは逆極性である第二極性の電荷を付与する第一付与部(第一装置)と、該トナーに第一極性の電荷を付与する第二付与部(第二装置)と、を有し、第一付与部と第二付与部との間で作動させる付与部を切り替える構成であってもよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
〈実施例〉
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
[液体現像剤G]
液体現像剤Gとして、体積平均粒子径が1.7μmのポリエステル着色樹脂をエクソンモービル社製アイソパーLに分散したものを用い、固形分濃度を20質量%に調整した。
[帯電装置45、48]
帯電装置45及び帯電装置48として、コロナ放電により液体現像剤Gのトナーを帯電させるコロトロンを用いた。
[トナー帯電極性の判定]
電源装置を接続した2枚のITO蒸着ガラス(10mm×50mm×0.8mm)を50μmの空隙をもってITO面が対向するようにして、液体現像剤G中に浸漬し、50Vの電位差を印加した。30秒後、電位差を印加した状態でITO蒸着ガラスを液体現像剤G中から取り出し、アイソパーL中に静かに沈めた。その後、電源を切ってITO蒸着ガラスを液体現像剤Gから取り出し、付着した液体を乾燥させた。トナー付着により着色したITO蒸着ガラスの負極と正極の光学濃度の比(負極の光学濃度/(両極の光学濃度の和))は0.5となり、液体現像剤Gのトナーは電気的に中性であることを確認した。
[トナー量制御幅の初期評価]
供給ロール44の電位が、現像ロール42よりも600V高くなるように電位差を付与し、帯電装置45の出力を供給ロール44への流入電流が10μAから100μAとなる範囲で変化させて、現像ロール42上のトナー量を測定したところ、トナー量は0.6g/mから1.45g/mの範囲で制御できた。
[連続印字テスト]
次に、液体現像剤Gを毎分0.3kgの流量で、チャンバー46ーへ供給しながら、網点面積率20%のテストパターンを40m/minの印刷速度で連続して1時間プリントした。このとき、供給ロール44の電位が現像ロール42に対して600V高くなるように電位差を付与し、帯電装置45の出力は、供給ロール44への流入電流で30μA、帯電装置48の出力は現像ロール42への流入電流で400μAとした。
[トナー帯電極性の判定]
先の手法と同様にしてトナーの極性を評価したところ、負極と正極の光学濃度の比(負極の光学濃度/(両極の光学濃度の和))は0.9となり、液体現像剤Gのトナーは正帯電であった。
[印字履歴後のトナー量制御幅]
使用した液体現像剤Gの固形分濃度を20質量%に調整した後、トナー量制御幅を再評価した。
このとき、供給ロール44の電位が現像ロール42よりも600V低くなるように電位差を付与し、帯電装置45の出力を供給ロール44への流入電流が−20μAから−240μAとなる範囲で変化させて、現像ロール42上のトナー量を測定したところ、トナー量は0.5g/mから1.45g/mの範囲で制御でき、印字テスト前と同等の制御幅が得られた。
(比較例)
[印字履歴後のトナー量制御幅]
供給ロール44の電位が現像ロール42よりも600V高くなるように電位差を付与し、帯電装置45の出力を供給ロール44への流入電流が10μAから100μAとなる範囲で変化させて現像ロール42上のトナー量を測定したところ、帯電装置45の出力に対するトナー量の制御幅は1.15g/mから1.45g/mまでであり、印字テスト前よりも狭くなった。
(実施例2)
[現像ロール42上の光学濃度センサによるトナー帯電極性の判定]
実施例1で用いた画像形成装置の現像ロール42に対向して、光学濃度センサを設置した。設置位置は、現像ロール42の回転方向において、画像保持体22との接触位置よりも下流側で、掻取ブレード72との接触位置よりも上流側とした。供給ロール44と現像ロール42を接触させ、現像ロール42と画像保持体22を離間させ、帯電装置45を使用せず、現像ロール42に対し、供給ロール44の電位を400V高くした条件と、400V低くした条件で現像ロール42を回転させ、現像ロール42上に転移した液体現像剤Gの光学濃度を測定する。供給ロール44の電位が高い条件で光学濃度が高い場合には、トナー極性は正であり、逆の場合には負に帯電していると判定する。このトナー帯電極性検知は、印字動作中でも実施することができる。例えば、入力画像情報に基づき、画像出力のない白紙状態が連続する場合に、供給ロール44上の帯電装置48を停止し、供給ロール44の印加電位を反転することで可能になる。
[印字テスト]
液体現像剤Gを毎分0.3kgの流量でチャンバー46へ供給しながら、網点面積率20%のテストパターンを40m/minの印刷速度で連続して1時間プリントした。供給ロール44の電位が、現像ロール42に対して600V高くなるように電位差を付与し、帯電装置45の出力は供給ロール44への流入電流で30μA、帯電装置48の出力は現像ロール42への流入電流で400μAとした。このとき、10分おきに300mmの非印字領域を設けて上記トナー極性検知を実施した。30分後にトナー帯電極性が正と判定され、電源により供給ロール44の電位は、現像ロール42に対して600V低く、帯電装置45の出力は供給ロール44への流入電流で−50μAに変更された。一時間の印字テストを通じて、画像濃度は安定した値であった。
10 画像形成装置
17 電源(転移部の一例)
20 転写ユニット(転写部の一例)
22 画像保持体(画像形成体の一例)
40 現像装置
42 現像ロール(現像体の一例)
44 供給ロール(保持体の一例)
45 帯電装置(付与部の一例、第一付与部の一例)
48 帯電装置(第二付与部の一例)
60 検知部
62 検知センサ(計測手段の一例)
160 検知部
162 検知センサ(計測手段の一例)
G 液体現像剤

Claims (8)

  1. 液体現像剤が供給され、該液体現像剤を保持する保持体と、
    前記保持体から転移された液体現像剤を潜像へ供給して該潜像を現像する現像体と、
    前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーに、該トナーが有する電荷とは逆極性の電荷を付与する付与部と、
    前記保持体と前記現像体との間に電位差を生じさせて、前記付与部によって逆極性の電荷が付与されたトナーを前記保持体から前記現像体へ転移させる転移部と、
    前記付与部によって逆極性の電荷が付与される前の該トナーが有する電荷の極性を検知する検知部と、
    を備え、
    前記付与部は、前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーに、前記検知部が検知した極性とは逆極性の電荷を付与する
    現像装置。
  2. 前記検知部は、
    前記現像体に保持されているトナーの量に基づく特徴量を計測する計測手段、を備え、
    前記付与部の付与動作を停止した状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間に生じさせた電位差により前記保持体から前記現像体へ転移したトナーの量に基づく特徴量の計測値と、
    前記付与部の付与動作を停止した状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間の電界の向きを反転させた状態で前記保持体から前記現像体へ転移したトナーの量に基づく特徴量の計測値と、
    の差から前記極性を検知する
    請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記検知部は、
    前記現像体に保持されている液体現像剤の光学濃度を計測する計測手段、を備え、
    前記付与部の付与動作を停止した状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間に生じさせた電位差により前記保持体から前記現像体へ転移したトナーを含む液体現像剤の光学濃度の計測値と、
    前記付与部の付与動作を停止した状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間の電界の向きを反転させた状態で前記保持体から前記現像体へ転移したトナーを含む液体現像剤の光学濃度の計測値と、
    の差から前記極性を検知する
    請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記付与部としての第一付与部と、
    前記現像体に保持されている液体現像剤のトナーに電荷を付与する第二付与部と、
    を備え、
    前記検知部は、
    前記現像体に保持された液体現像剤の表面電位を計測する計測手段、を備え、
    前記計測手段は前記第二付与部よりも現像体回転方向下流に配置され、
    前記付与部の付与動作を停止し且つ前記第二付与部を動作させた状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間に生じさせた電位差により前記保持体から前記現像体へ転移したトナーを含む液体現像剤の表面電位の計測値と、
    前記付与部の付与動作を停止し且つ前記第二付与部を動作させた状態において前記計測手段により取得した計測値であって、前記保持体と前記現像体との間の電界の向きを反転させた状態で前記保持体から前記現像体へ転移したトナーを含む液体現像剤の表面電位の計測値と、
    の差から前記極性を検知する
    請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記検知部は、
    前記潜像への前記液体現像剤の供給後に前記現像体から前記液体現像剤を回収し、該液体現像剤を前記保持体へ供給する供給経路に配置されている
    請求項1に記載の現像装置。
  6. 液体現像剤が供給され、該液体現像剤を保持する保持体と、
    前記保持体から転移された液体現像剤を潜像へ供給して該潜像を現像する現像体と、
    前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーに、該トナーが有する電荷とは逆極性の電荷を付与する付与部と、
    前記保持体と前記現像体との間に電位差を生じさせて、前記付与部によって逆極性の電荷が付与されたトナーを前記保持体から前記現像体へ転移させる転移部と、
    を備え、
    前記付与部は、
    前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーが有する電荷が第一極性である場合に、該トナーに前記第一極性とは逆極性である第二極性の電荷を付与する第一状態と、
    前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーが有する電荷が前記第二極性である場合に、該トナーに前記第一極性の電荷を付与する第二状態と、
    に切り替わる
    現像装置。
  7. 前記潜像への前記液体現像剤の供給後に前記現像体から前記液体現像剤を回収し、該液体現像剤を前記保持体へ供給する供給経路
    を備え、
    前記付与部が前記第一状態である場合において前記供給経路を経て、該液体現像剤が前記保持体に供給されることで、前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーが有する電荷が前記第一極性から前記第二極性に変化した場合に、
    前記付与部は、前記第一状態から前記第二状態に切り替わる
    請求項6に記載の現像装置。
  8. 取得した情報に基づき、前記保持体に保持されている液体現像剤のトナーに付与する電荷量を調整する請求項1〜7のいずれか1項に記載の現像装置と、
    前記現像装置によって潜像が現像されてトナー画像が形成される画像形成体と、
    前記画像形成体に形成された前記トナー画像を記録媒体に転写する転写部と、
    を備える画像形成装置。
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