JP6953245B2 - 膜厚測定方法及び膜厚測定装置 - Google Patents

膜厚測定方法及び膜厚測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、膜厚測定方法及び膜厚測定装置に関し、特に、フォトルミネッセンスを用いて薄膜の膜厚を測定する膜厚測定方法及び膜厚測定装置に関する。
例えば、炭化ケイ素(SiC)基板上に形成されたSiCを含むエピタキシャル層は、デバイスが形成されるドリフト層として用いられる。ドリフト層に積層欠陥(Stacking Fault:SF)が形成されると、デバイスの特性を劣化させる。また、基底面内転位はバイポーラ動作を行った際に拡張し、積層欠陥を形成することが知られている。具体的には、pnダイオードなどのバイポーラ素子では、n型エピタキシャル層と、p型エピタキシャル層との界面付近等が、通電時に電子と正孔が再結合するとなるが、基底面内転位は、通電時に発生する電子と正孔の再結合エネルギーによって、積層欠陥へと変換される。
このため、SiC基板とドリフト層との間には、バッファ層が設けられている。例えば、積層欠陥発生の原因となる基底面内転位(Basal Plane Dislocation:BPD)は、バッファ層のエピタキシャル成長中に、デバイスへの影響が低減された貫通刃状転移(Threading Edge Dislocation:TED)等の他の欠陥に変換される。このように、SiC基板とドリフト層との間にバッファ層を設けることにより、ドリフト層への積層欠陥の形成を抑制することができる。
ドリフト層及びバッファ層等の薄膜の膜厚は、デバイスの性能に大きな影響を及ぼす。特に、ドリフト層を所望の性能とするためには、ドリフト層とバッファ層とを区別し、ドリフト層のみの膜厚を精度よく制御する必要がある。例えば、ドリフト層の膜厚を、サブμm程度の精度で制御することが望まれている。
また、デバイスの製造工程における品質保証プロセスとして、ドリフト層及びバッファ層の膜厚を管理することも望まれている。
特開2008−224476号公報 特開2016−197079号公報 特開2004−526964号公報 特開2013−536436号公報 特開2002−026095号公報 特開2004−085416号公報 特開2004−233279号公報 特開2008−198913号公報 特開2006−349481号公報
エピタキシャル層を含む薄膜の膜厚を測定する方法としては、例えば、フーリエ変換赤外分光法(Fourier Transform Infrared Spectroscopy、FTIR法)が挙げられる。FTIR法は、非破壊・非接触で測定することができる。しかしながら、FTIR法を用いた膜厚測定方法は、薄膜の表面からの深さ方向の分解能が最大でも5μm程度と低い。よって、1桁μm程度の薄膜の膜厚を、FTIR法により測定することが困難である。また、ドリフト層とバッファ層との分離をすることが困難ば場合が多く、ドリフト層及びバッファ層を含んだ総厚を測定することしかできないこともある。よって、ドリフト層、バッファ層のみの膜厚を測定することが困難である。
特許文献1〜8には、半導体基板の欠陥分布を測定するフォトルミネッセンス(Photoluminescence)法が記載されているが、薄膜の膜厚を測定することは記載されていない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、非破壊・非接触の手法を用いて高精度で薄膜の膜厚を測定することができる膜厚測定方法及び膜厚測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膜厚測定方法は、フォトルミネッセンスによって薄膜から発するPL光の膜厚方向における強度変化を用いて前記薄膜の膜厚を測定する。このような構成により、非破壊・非接触の手法を用いて高精度で薄膜の膜厚を測定することができる。
本発明に係る膜厚測定装置は、基材と、前記基材上に形成された薄膜と、を含む試料の前記薄膜の膜厚を測定する膜厚測定装置であって、前記薄膜を照射する照射光を生成する光源と、フォトルミネッセンスによって前記薄膜から発するPL光を検出する検出器と、生成した前記照射光を前記薄膜まで導くとともに、前記PL光を前記検出器まで導く共焦点光学系と、前記薄膜における前記照射光の焦点位置を、膜厚方向に走査する走査手段と、検出した前記PL光の前記膜厚方向における強度変化により、前記薄膜の膜厚を算出する膜厚算出部と、を備える。このような構成とすることにより、非破壊・非接触の手法を用いて高精度で薄膜の膜厚を測定することができる。
本発明によれば、非破壊・非接触の手法を用いて高精度で薄膜の膜厚を測定することができる膜厚測定方法及び膜厚測定装置を提供する。
実施形態に係る膜厚測定装置の構成を例示した図である。 実施形態の変形例に係る膜厚測定装置の構成を例示した図である。 実施形態に係る薄膜を含んだ試料を例示した断面図である。 実施形態に係る薄膜を含んだ試料のドーピング濃度を例示したグラフであり、横軸は、深さ方向を示し、縦軸は、ドーピング濃度を示す。 実施形態に係る膜厚測定方法を例示したフローチャート図である。 実施形態に係る正反射光及びPL光の強度変化を例示したグラフであり、横軸は、深さ方向を示し、縦軸は、正反射光及びPL光の強度を示す。
以下、本実施形態の具体的構成について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
(実施形態)
本実施形態に係る膜厚測定装置及び膜厚測定方法を説明する。まず、膜厚測定装置の構成を説明する。その後、測定対象となる薄膜を含む試料の構成を説明する。そして、膜厚測定装置を用いた膜厚測定方法を説明する。
(膜厚測定装置の構成)
まず、本実施形態の膜厚測定装置を説明する。図1は、実施形態に係る膜厚測定装置の構成を例示した図である。図1に示すように、本実施の形態に係る膜厚測定装置1は、光源10、共焦点光学系20、検出器30、膜厚算出部40、及び、走査手段を備えている。膜厚測定装置1は、基材51上に形成された薄膜52の膜厚を測定する。基材51及び薄膜52をまとめて試料50という。したがって、試料50は、基材51と、基材51上に形成された薄膜52を含んでいる。
光源10は、薄膜52を照射する照射光11を生成する。光源10は、照射により薄膜52からフォトルミネッセンスを発生させるような照射光11を生成する。フォトルミネッセンスとは、物質に光(フォトン)を照射し、励起された電子が基底状態に遷移する際に光を発生すること、及び、発生された光をいう。フォトルミネッセンスによって薄膜52から発する光をPL光12とする。光源10は、例えば、測定対象の薄膜52に含まれた半導体のバンド端よりも高エネルギー(短波長)の照射光11を生成してもよいし、半導体のバンド不純物準位間よりも高エネルギー(短波長)の照射光11を生成してもよい。例えば、光源10として、水銀キセノンランプを用いれば、313nmまたは365nmの波長を含む照射光11を生成する。
なお、光源10は、薄膜52においてフォトルミネッセンスを発生させることができれば、水銀キセノンランプ以外の光源10を用いてもよい。
共焦点光学系20は、光源10から生成された照射光11を薄膜52まで導くとともに、薄膜52からのPL光12を検出器30まで導く。共焦点光学系20は、照射光11の焦点を試料50の所定の位置に結ばせる。また、共焦点光学系20は、薄膜52からのPL光12の焦点を検出器30上に結ばせる。さらに、共焦点光学系20は、照射光11が薄膜52の表面53によって反射した正反射光13を検出器30まで導く。共焦点光学系20は、照射光11の焦点を薄膜52の表面53上に結ばせ、正反射光13の焦点を検出器30上に結ばせる。
共焦点光学系20は、具体的には、例えば、ピンホール部材21、ピンホール部材22、集光レンズ23、集光レンズ24、フィルタ25、フィルタ26、ビームスプリッタ27、及び、対物レンズ28を含んでいる。なお、共焦点光学系20は、上記以外のレンズ、ミラー等の光学部材を適宜付加してもよい。また、共焦点光学系20は、照射光11を薄膜52まで導くとともに、PL光12を検出器30まで導き、正反射光13を検出器30まで導くことができれば、上記で示した部材以外の光学部材を用いてもよい。
ピンホール部材21及び22は、例えば、板状の部材に微小なピンホール21a及び22aが設けられた光学部材である。ピンホール部材21は、ピンホール21aが光源10から照射される照射光11の出射口に対向するように配置されている。したがって、ピンホール21aは、生成された照射光11を通過させる。ピンホール部材22は、ピンホール22aがPL光12を検出する検出器30の入射口に対向するように配置されている。したがって、ピンホール22aは、薄膜52からのPL光12及び正反射光13を通過させる。このように、共焦点光学系20は、生成された照射光11を通過させるピンホール21aと、薄膜52からのPL光12及び正反射光12を通過させるピンホール22aとを含んでいる。
薄膜52の所定の位置に焦点がある場合には、薄膜52の所定の位置からのPL光12は、検出器30上に焦点を結ぶ。したがって、薄膜52の焦点からのほとんど全てのPL光12がピンホール22aを通過する。しかしながら、薄膜52の非合焦の位置からのPL光12は、検出器30で収束せず拡散し、大部分のPL光12は、ピンホール部材22で遮断される。よって、共焦点光学系20では、焦点の合った所定の位置のみのPL光12を検出する。
集光レンズ23は、ピンホール21aに対向するように配置されている。ピンホール21aを通過した照射光11の光軸に、集光レンズ23の光軸を一致させてもよい。集光レンズ23は、ピンホール21aを通過した照射光11を集光する。集光レンズ23により集光された照射光11は平行光となってフィルタ25及びビームスプリッタ27に到達する。
フィルタ25は、集光レンズ23と、ビームスプリッタ27との間に配置されている。フィルタ25は、モータ駆動により、ONとOFFが切り替えられる。フィルタ25がONの場合には、フィルタ25は、所定の波長の照射光11を通過させる。フィルタ25がOFFの場合には、フィルタ25は、所定の波長の照射光11を通過させるように機能せず、すべての波長の照射光11を通過させる。例えば、PL光12を測定時には、フィルタ25をONにして、試料50に含まれた半導体のバンド端またはバンド不純物準位間(以下、バンド端等という。)よりも高エネルギー(短波長)のPL光12を透過させる。一方、正反射光13を測定時には、フィルタ25をOFFにして、すべての波長の照射光11を通過させる。
ビームスプリッタ27は、光源10から出射された照射光11の一部を反射して、薄膜52に対して照射光11を照射させる。また、ビームスプリッタ27は、薄膜52のPL光12の一部及び正反射光13の一部を透過させ、PL光12及び正反射光13を検出器30に到達させる。
対物レンズ28は、薄膜52の表面53に対向するように配置されている、対物レンズ28の光軸Cは、薄膜52の表面53に直交してもよい。ここで、薄膜52の表面53に直交する方向を膜厚方向という。膜厚方向のうち、薄膜52の表面53から基材51に向かう方向を深さ方向とする。また、膜厚方向をZ軸方向とし、深さ方向を+Z軸方向とする。対物レンズ28の光軸Cは、膜厚方向及びZ軸方向に平行でもよい。
対物レンズ28は、ビームスプリッタ27で反射した照射光11を集光する。対物レンズ28は、ビームスプリッタ27で反射した平行光を集光し、試料50の所定の位置に焦点を結ばせる。また、対物レンズ28は、PL光12を集光する。対物レンズ28は、集光したPL光12を平行光にして、ビームスプリッタ27に到達させる。さらに、対物レンズ28は、薄膜52の表面53で反射した正反射光13を集光し、ビームスプリッタ27に到達させる。
対物レンズ28と薄膜52との間を高屈折率の液体で満たしてもよい。高屈折率の液体は、例えば、純水である。これにより、照射光11及びPL光12の焦点位置のZ軸方向における分解能を向上させることができる。
フィルタ26は、ビームスプリッタ27と検出器30との間に配置されている。フィルタ26は、検出器30の入射口に対向するように配置されている。フィルタ26は、モータ駆動により、ONとOFFが切り替えられる。フィルタ26がONの場合には、フィルタ26は、所定の波長の光を通過させる。フィルタ26がOFFの場合には、フィルタ26は、所定の波長の光を通過させるように機能しない。例えば、PL光12を測定時には、フィルタ26をONにして、薄膜52のPL光12を透過させる。一方、正反射光13を測定時には、フィルタ26をOFFにして、正反射光13を通過させる。
集光レンズ24は、フィルタ26とピンホール22aとの間に配置されている。集光レンズ24は、ピンホール22aに対向するように配置されている。フィルタ26を通過したPL光12及び正反射光13の光軸に、集光レンズ24の光軸を一致させてもよい。集光レンズ24は、フィルタ26を通過したPL光12及び正反射光13を集光する。集光レンズ23により集光されたPL光12及び正反射光13は検出器30上に焦点を結ぶ。
検出器30は、フォトルミネッセンスによって薄膜52から発するPL光12を検出する。PL光12は、薄膜52に含まれた不純物準位に起因する発光でもよいし、薄膜52に含まれた半導体のバンド端発光でもよい。また、検出器30は、照射光11が薄膜52の表面53で反射された正反射光13を検出する。検出器30は、PL光12と正反射光13とをフィルタ25及び26のON・OFFの切替によって検出する。このように、共焦点光学系20に含まれた部材の位置を変えずに、フィルタ25及び26のON・OFFの切替によって、PL光12と正反射光13とを検出することができるので、薄膜52の界面の位置を精度よく算出し、膜厚の精度を向上させることができる。
検出器30は、検出したPL光12の強度及び正反射光13の強度を、膜厚算出部40に対して出力する。
膜厚算出部40は、検出器30と、信号線または無線等の情報伝達手段で接続されている。膜厚算出部40は、検出器30からPL光12の強度及び正反射光13の強度を受信する。そして、膜厚算出部40は、膜厚方向におけるPL光12及び正反射光13の強度変化を、表面53からの深さの関数として算出する。
また、膜厚算出部40は、検出したPL光12の膜厚方向における強度変化により、薄膜52の膜厚を算出する。また、膜厚算出部40は、PL光12の強度を、薄膜52の表面53からの深さの関数とした場合に、強度を、深さで微分した強度の変化率から膜厚を算出する。膜厚算出部40は、正反射光13の膜厚方向における強度変化により薄膜52の表面53の位置を検出する。
走査手段は、薄膜52における照射光11の焦点位置を、膜厚方向に走査する。走査手段は、例えば、対物レンズ28に設けられている。走査手段は、例えば、対物レンズ28をZ軸方向に駆動するモータである。モータの駆動により、対物レンズ28を+Z軸方向に移動させることにより、照射光11の焦点位置を膜厚方向に走査することができる。なお、走査手段は、対物レンズ28に設けられたモータに限らず、ステージ54に設けられてもよい。ステージ54上には、薄膜52を含む試料50が配置されている。したがって、ステージ54を膜厚方向に移動させることにより、照射光11の焦点位置を、膜厚方向に走査することができる。また、ステージ54は、膜厚方向に直交する平面内で移動させることができるXYステージでもよい。これにより、焦点位置を膜厚方向だけでなく、膜厚方向に直交する平面内で走査することもできる。
図2は、実施形態の変形例に係る膜厚測定装置の構成を例示した図である。図2に示すように、本変形例に係る膜厚測定装置1aは、光源10a、共焦点光学系20a、検出器30、膜厚算出部40、及び、走査手段を備えている。実施形態の膜厚測定装置1と比べて、光源10aが異なるとともに、共焦点光学系20aのフィルタ25が設けられていない。
膜厚測定装置1aの光源10aは、パルスレーザ光源である。パルスレーザ光源は、例えば、フェムト秒レーザである。
光源10aがパルスレーザ光源の場合には、2光子励起を行う照射光11を生成する。2光子励起とは、物質が2個の光子を同時に吸収して励起状態へと遷移する現象をいう。例えば、半導体のバンド端よりも低エネルギー(長波長)またはバンド端不純物準位間よりも低エネルギー(長波長)の照射光11を用いた場合には、当該半導体中において、1光子では励起させることは困難である。しかしながら、照射光11を集光させ、照射光11の強度が高い焦点付近のみでは、バンド端等よりも長波長の照射光11でも2光子を同時に用いることによって励起させることができる。したがって、2光子励起により、バンド端等よりも長波長の照射光11でも、PL光12を発生させることができる。
このように、2光子励起では、照射光11の強度が大きい焦点付近からのみPL光12が発生するので、焦点付近のみのPL光12を検出することができる。
SiCを含む薄膜52に対する2光子励起では、例えば、700nm程度の波長を含むパルス状の照射光11を照射する。特に、フェムト秒レーザにおける単位時間当たりの光子数は大きい。したがって、SiCを含む薄膜52における焦点付近のみPL光12を発生させることができる。このように、光源10aは、薄膜52に対して、2光子励起を行う照射光11を生成する。
なお、光源10aに用いられるパルスレーザ光源は、2光子励起を行うことができれば、フェムト秒レーザに限らない。
変形例に係る膜厚測定装置1aの共焦点光学系20aは、例えば、ピンホール部材21、ピンホール部材22、集光レンズ23、集光レンズ24、フィルタ26、ビームスプリッタ27、及び、対物レンズ28を含んでいる。共焦点光学系20aは、フィルタ25が設けられていなくてもよい。なお、共焦点光学系20aは、上記以外のレンズ、ミラー等の光学部材を適宜付加してもよい。また、共焦点光学系20aは、照射光11として、パルスレーザ光を薄膜52まで導くとともに、PL光12を検出器30まで導き、正反射光13を検出器30まで導くことができれば、上記で示した部材以外の光学部材を用いてもよい。
なお、2光子励起では、照射光11の強度が大きい焦点付近からのみPL光12が発生するので、ピンホール部材21及び22を用いなくても、焦点付近のみのPL光12を検出し、共焦点PL像を得ることができる。
検出器30は、2光子励起による薄膜52からのPL光12を検出する。変形例の膜厚測定装置1aにおける上記以外の構成は、実施形態の膜厚測定装置1と同様である。
(試料の構成)
次に、測定対象となる薄膜52を含む試料50の構成を説明する。図3は、実施形態に係る薄膜52を含んだ試料50を例示した断面図である。図4は、実施形態に係る薄膜52を含んだ試料のドーピング濃度を例示したグラフであり、横軸は、膜厚方向における深さ方向を示し、縦軸は、ドーピング濃度を示す。図3及び図4に示すように、試料50は、基材51と、基材51上に形成された薄膜52とを含んでいる。
基材51は、例えば、半導体基板である。基材51は、炭化ケイ素を含んでもよい。例えば、基材51は、SiC基板である。なお、基材51は、SiC基板に限らず、GaN基板、GaAs基板でもよい。
薄膜52は、基材51上に形成されている。薄膜52は、例えば、エピタキシャル法により形成されたエピタキシャル層を含んでいる。薄膜52は、炭化ケイ素を含んでもよい。例えば、薄膜52は、エピタキシャル法により形成されたSiC層を含んでいる。
試料50は、含有する不純物濃度が異なる複数の薄膜52が基材51上に積層されてもよい。例えば、試料50は、−Z軸方向側から+Z軸方向側へ、すなわち、試料50の表面53側から基材51側に順に、薄膜52a、薄膜52b及び薄膜52cが積層されてもよい。薄膜52a、薄膜52b及び薄膜52cは、それぞれ含有する不純物濃度が異なっていることが好ましい。なお、薄膜52a、薄膜52b及び薄膜52cのうちの特定の薄膜52を示す場合には、薄膜52a、薄膜52b、または、薄膜52cといい、薄膜52a、薄膜52b及び薄膜52cを総称して示す場合には、薄膜52という。
薄膜52aは、例えば、ドリフト層である。ドリフト層は、デバイスが形成される層である。したがって、ドリフト層は、デバイスの動作に悪影響を及ぼす欠陥を低減する必要がある。SiC基板は、優れた物理的特性及び熱的特性を有している。したがって、高耐圧で低損失の半導体デバイスの製造に有用である。しかしながら、SiC基板には、基底面内欠陥(BPD)が存在することがある。そして、基底面内欠陥(BPD)は、SiC基板上に形成された薄膜52中に積層欠陥(SF)を発生させる原因となる場合がある。
積層欠陥(SF)は、デバイスに対して悪影響を及ぼす。そこで、SiC基板上にエピタキシャル法で薄膜52を形成する際に、基底面内欠陥(BPD)を貫通刃状転移(TED)に構造転換させている。貫通刃状欠陥(TED)は、デバイスに対する影響を低減させることができる。基底面内欠陥(BPD)を貫通刃状転移(TED)に構造転換させるために、基材51と、ドリフト層との間に複数のバッファ層が設けられている。
薄膜52b及び薄膜52cは、例えば、バッファ層である。バッファ層において、上述のように、基底面内欠陥(BPD)を貫通刃状転移(TED)に構造転換させている。薄膜52a、薄膜52b及び薄膜52cは、例えば、5μmよりも小さな厚さである。
薄膜52aの表面53が、試料50の表面53である。薄膜52aと薄膜52bとの間は界面55aである。薄膜52bと薄膜52cとの間は界面55bである。薄膜52cと基材51との間は界面55cである。
図4に示すように、例えば、ドリフト層(薄膜52a)は、ドーピング濃度が小さい。また、SiC基板(基材21)は、ドーピング濃度が大きい。ドリフト層とSiC基板との間には、2層のバッファ層が形成されている。ドリフト層側のバッファ層(薄膜52b)のドーピング濃度は、SiC基板側のバッファ層(薄膜52c)のドーピング濃度よりも大きい。ドリフト層側のバッファ層のドーピング濃度は、ドリフト層及びSiC基板側のバッファ層よりも大きく、SiC基板よりも小さい。SiC基板側のバッファ層のドーピング濃度は、ドリフト層よりも大きく、ドリフト層側のバッファ層及びSiC基板よりも小さい。なお、薄膜52におけるドーピング濃度プロファイルは、図4に示すものに限らない。
(膜厚測定方法)
次に、薄膜52の膜厚測定方法を説明する。本実施形態の膜厚測定方法は、フォトルミネッセンスによって薄膜52から発するPL光の膜厚方向における強度変化を用いて薄膜52の膜厚を測定する。
図5は、実施形態に係る膜厚測定方法を例示したフローチャート図である。図5のステップS11に示すように、まず、測定対象となる薄膜52を含む試料50の準備をする。図3に示すように、試料50は、基材51と、基材51上に形成された薄膜52と、を含んでいる。薄膜52は、含有する不純物濃度が異なる複数の薄膜52を含んでもよい。例えば、薄膜52a、薄膜52b及び薄膜52cが積層されたものでもよい。本実施形態では、複数の薄膜52が積層されていても、各薄膜52の膜厚を測定することができる。
次に、図5のステップS12に示すように、照射光11により、薄膜52を照射する。具体的には、薄膜52を照射する照射光11を生成する。例えば、光源10により、照射光11を生成する。そして、生成された照射光11を、共焦点光学系20を介して、薄膜52まで導く。例えば、光源10から出射した照射光11を、ピンホール21aの内部を通過させる。
ピンホール21aを通過させた照射光11を、集光レンズ23で平行光にし、フィルタ25を介して、ビームスプリッタ27に入射させる。ビームスプリッタ27に入射した照射光11の一部は、ビームスプリッタ27で反射し、対物レンズ28に向かう。そして、対物レンズ28に入射した照射光11は、対物レンズ28で集光される。対物レンズ28で集光された照射光11は、薄膜52を照射する。このようにして、照射光11により薄膜52を照射する。ピンホール21aを用いた共焦点光学系20により、対物レンズ28の焦点位置に照射光11を集光することができる。
なお、初めに、薄膜52の表面よりも−Z軸方向側に照射光11の焦点位置が位置するように照射することが好ましい。そして、+Z軸方向に焦点位置を走査することが好ましい。このようにすることで、薄膜52の表面53を検出することができる。
次に、図5のステップS13に示すように、PL光12を検出する。具体的には、照射光11により照射された薄膜52のフォトルミネッセンスによって発するPL光12を、共焦点光学系20を介して検出器30まで導く。例えば、照射光11が照射された薄膜52からは、PL光12が発生する。発生したPL光12を対物レンズ28によって集光させる。対物レンズ28によって集光されたPL光12は、平行光として、ビームスプリッタ27に到達する。そして、ビームスプリッタ27は、到達したPL光12の一部を透過させる。
ビームスプリッタ27を透過したPL光12は、フィルタ26を介して、集光レンズ24によって集光される。集光されたPL光12は、ピンホール22aを通過し、検出器30に入射する。PL光12は、検出器30上で焦点を結ぶ。このようにして、検出器30により、PL光12を検出する。本実施形態では、ピンホール21aを通過させた照射光11を、薄膜52まで導くとともに、ピンホール22aを通過させたPL光12を検出している。ピンホール21a及び22aを用いた共焦点光学系20により、照射光11の焦点位置でのPL光12を検出することができる。
また、PL光12を検出する際には、2光子励起によるPL光12を検出してもよい。これにより、焦点付近のみのPL光12を検出することができるので、焦点位置の精度を向上させることができる。
PL光12を検出する際には、対物レンズ28で集光した照射光11を薄膜52まで導く場合に、対物レンズ28と薄膜52との間を高屈折率の液体で満たしてもよい。これにより、照射光11及びPL光12の焦点位置の分解能を向上させ、焦点位置の精度を向上させることができる。
次に、図5のステップS14に示すように、正反射光13を検出する。具体的には、照射光11が薄膜52の表面53によって反射した正反射光13を、共焦点光学系20を介して検出器30まで導く。例えば、照射光11が薄膜52の表面53で反射する。反射した正反射光13を対物レンズ28によって集光させる。対物レンズ28によって集光された正反射光13は、ビームスプリッタ27に到達する。そして、ビームスプリッタ27は、到達した正反射光13の一部を透過させる。
ビームスプリッタ27を透過した正反射光13は、集光レンズ24を介して、ピンホール22aを通過し、検出器30に入射する。このようにして、検出器30により、正反射光13を検出する。
次に、図5のステップS15に示すように、焦点位置が所定の深さに到達したか判断する。所定の深さは、例えば、基材51の表面以下の深さである。照射光11の焦点位置が所定の深さに到達していない(Noの)場合には、ステップS16に示すように、薄膜52における照射光11の焦点位置を、膜厚方向に走査する。具体的には、例えば、対物レンズ28を+Z軸方向に移動させる。これにより、照射光11の焦点位置を、薄膜52の表面53からの深さ方向に走査する。なお、ステージ54を−Z軸方向に移動させてもよい。これにより、照射光11の焦点位置を、薄膜52の表面53からの深さ方向に走査することができる。
次に、図5のステップS12に示すように、照射光11により薄膜52を照射し、ステップS13〜ステップS14を繰り返す。
一方、図5のステップS15において、焦点位置が所定の深さに到達した(Yesの)場合には、ステップS17に進む。そして、ステップS17に示すように、検出した正反射光13の膜厚方向における強度変化より、薄膜52の表面53の位置を検出する。
図6は、実施形態に係る正反射光13及びPL光12の膜厚方向における強度変化を例示したグラフであり、横軸は、膜厚方向における深さ方向を示し、縦軸は、正反射光及びPL光12の強度を示す。
図6に示すように、照射光11の焦点位置を深さ方向に走査する。そうすると、正反射光13の強度は、ある位置でピークを示すようになる。正反射光13の強度のピークの中心位置が、最も外側の薄膜52の表面53に対応する。このように、本実施形態の膜厚測定方法は、検出した正反射光13の膜厚方向における強度変化により、薄膜52の表面53の位置を検出する。
次に、図5のステップS18に示すように、PL光12の膜厚方向における強度変化により、薄膜52の膜厚を算出する。図6に示すように、照射光11の焦点位置を、深さ方向に走査した場合に、PL光12の強度は変化する。
PL光12の強度は、例えば、薄膜52に含まれるドーピング材の濃度によって変化する。また、PL光12の強度は、薄膜52に含まれるドーピング材の種類によって変化する。図6に示すように、PL光12の強度は、表面53近傍で低い一定値P1なっている。そして、焦点位置が深さ方向に進むにつれて、大きくなり、ある位置で極大値P2になっている。その後、小さくなり、極小値P3になっている。その後、大きくなり、一定値P4になっている。
したがって、例えば、PL光12の強度プロファイルは、一定値P1を含む領域R1、極大値P2を含む領域R2、極小値P3を含む領域R3、及び、一定値P4を含む領域R4を有している。そして、領域R1は、薄膜52aからのPL光12の強度を示している。領域R2は、薄膜52bからのPL光12の強度を示している。領域R3は、薄膜52cからのPL光12の強度を示している。領域R4は、基材51からのPL光12の強度を示している。
このように、PL光12の強度プロファイルから、試料50が含む薄膜52を区別することができる。例えば、試料50は、含有する不純物濃度が異なる3つの薄膜52、すなわち、薄膜52a、薄膜52b及び薄膜52cを含むことを検出することができる。そして、各薄膜52に対応する領域R1〜R3の膜厚方向の長さを算出することにより、薄膜52の膜厚を算出することができる。
例えば、膜厚方向の分解能を大きくすることにより、各薄膜52に対応するPL光12の強度の差異を明確にすることができる。また、各薄膜52に含まれるドーピング材の濃度または種類の差異を大きくすることにより、PL光12の強度の差異を大きくすることができる。これにより、各領域R1〜R4の境界を明確にすることができる。
さらに、以下に示す算出方法を用いることにより、膜厚を高精度で算出することができる。すなわち、図6に示すように、PL光12の強度を、薄膜52の表面53からの深さの関数とした場合に、PL光12の強度を、深さで微分した強度の変化率から膜厚を算出してもよい。
具体的には、例えば、図6において、表面53から極大値P2までの間に、変化率の絶対値が大きい位置G1を有している。この位置G1は、薄膜52aと薄膜52bとの界面55aに相当する。また、極大値P2から極小値P3までの間に、変化率の絶対値が大きい位置G2を有している。この位置G2は、薄膜52bと薄膜52cとの界面55bに相当する。さらに、極小値P3から強度が一定値P4となるまでの間に、変化率の絶対値が大きい位置G3を有している。この位置G3は、薄膜52cと基材51との界面55cに相当する。変化率の絶対値が大きい位置は、PL光12の強度を深さで微分することにより求めることができる。
表面53と界面55aとの間の膜厚方向における長さより、薄膜52aの膜厚を算出することができる。界面55aと界面55bとの間の膜厚方向における長さより、薄膜52bの膜厚を算出することができる。界面55bと界面55cとの間の膜厚方向における長さより、薄膜52cの膜厚を算出することができる。このようにして、各薄膜52の膜厚を測定することができる。膜厚の算出を終了した後、膜厚測定フローを終了する。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態は、フォトルミネッセンスによって薄膜52から発するPL光12の膜厚方向における強度変化を用いて薄膜52の膜厚を測定している。これにより、非破壊・非接触の手法を用いて高精度で薄膜52の膜厚を測定することができる。
また、共焦点光学系20を用いるとともに、焦点位置を、薄膜52の深さ方向に走査している。これにより、焦点位置のみのPL光12を検出することができる。よって、深さ方向の分解能を向上させることができる。
照射光11及びPL光12をピンホール21a及び22aに通過させることにより、焦点以外のPL光12を遮断することができる。よって、焦点位置のPL光12のみを検出し、深さ方向の分解能を向上させることができる。
薄膜52がSiCのエピタキシャル層を含む場合には、SiCを用いたデバイスの製造工程における品質保証プロセスとして、ドリフト層及びバッファ層の膜厚を管理することができる。また、SiC基板における基底面内欠陥(BPD)を貫通刃状転移(TED)に構造転換させる際のバッファ層の膜厚を高精度で測定することができる。
薄膜52中のドーパント種類やドーピング濃度の違いで、PL光12の不純物発光強度が異なることを利用している。したがって、各種の複数の薄膜52を容易に区別することができる。
2光子励起によるPL光12により、深さ方向の強度変化を測定することができる。2光子励起の発生確率は、照射光11の強度の2乗に依存する。このため、焦点位置のPL光12の強度が大きくなるので、深さ方向の分解能を向上させ、高精度に膜厚を測定することができる。また、1光子では吸収の生じない透明な波長領域の光をフォトルミネッセンスに使用することにより、2光子が集まる焦点位置のみで、フォトルミネッセンスを発生させることができる。これによっても、深さ方向の分解能を向上させ、高精度に膜厚を測定することができる。
対物レンズ28と薄膜52との間を高屈折率の液体で満たしてもよい。これにより、膜厚方向における分解能を向上させることができる。高屈折の液体として、純水を用いれば、デバイスへの汚染を抑制することができる。
正反射光13とPL光12を同じ光学系を用いて走査することで、薄膜52の表面53から界面までの膜厚方向における長さを高精度で算出することができる。よって、膜厚を高精度で算出することができる。
PL光12の強度プロフィルを、薄膜52の表面53からの深さの関数とした場合に、PL光12の強度を、深さで微分した強度の変化率から膜厚を算出する。よって、界面の位置を精度よく特定することができ、膜厚を精度よく算出することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。
1、1a 膜厚測定装置
10、10a 光源
11 照射光
12 PL光
13 正反射光
20、20a 共焦点光学系
21、22 ピンホール部材
21a、22a ピンホール
23、24 集光レンズ
25、26 フィルタ
27 ビームスプリッタ
28 対物レンズ
30 検出器
40 膜厚算出部
50 試料
51 基材
52、52a、52b、52c 薄膜
53 表面
54 ステージ
55a、55b、55c 界面

Claims (16)

  1. フォトルミネッセンスによって薄膜から発するPL光の膜厚方向における強度変化を用いて前記薄膜の膜厚を測定する膜厚測定方法であって、
    基材と、前記基材上に形成された前記薄膜と、を含む試料の前記薄膜の膜厚を測定し、
    前記薄膜を照射する照射光を生成し、生成された前記照射光を、共焦点光学系を介して、前記薄膜まで導き、前記照射光により前記薄膜を照射するステップと、
    前記照射光が照射された前記薄膜の前記PL光を、前記共焦点光学系を介して検出器まで導き、前記検出器により、前記PL光を検出するステップと、
    前記照射光の焦点位置を、前記膜厚方向に走査するステップと、
    前記PL光の強度を、前記薄膜の表面からの深さの関数とした場合に、前記強度を、前記深さで微分した前記強度の変化率から前記膜厚を算出するステップと、
    を備えた膜厚測定方法。
  2. 前記基材は、半導体基板であり、
    前記薄膜は、エピタキシャル法により形成されたエピタキシャル層を含む、
    請求項に記載の膜厚測定方法。
  3. 前記基材は、炭化ケイ素を含み、
    前記薄膜は、炭化ケイ素を含む、
    請求項1または2に記載の膜厚測定方法。
  4. 前記試料は、含有する不純物濃度が異なる複数の前記薄膜が前記基材上に積層されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の膜厚測定方法。
  5. 前記PL光を検出するステップにおいて、
    第1ピンホールを通過させた前記照射光を、前記薄膜まで導くとともに、第2ピンホールを通過させた前記PL光を検出する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の膜厚測定方法。
  6. 前記PL光を検出するステップにおいて、
    2光子励起による前記PL光を検出する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の膜厚測定方法。
  7. 前記PL光を検出するステップにおいて、
    前記共焦点光学系は、対物レンズを含み、
    前記対物レンズで集光した前記照射光を前記薄膜まで導き、その際に、前記対物レンズと前記薄膜との間を高屈折率の液体で満たす、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の膜厚測定方法。
  8. 前記照射光が前記薄膜の表面によって反射した正反射光を、前記共焦点光学系を介して前記検出器まで導き、前記検出器により、前記正反射光を検出するステップと、
    検出した前記正反射光の前記膜厚方向における強度変化により、前記薄膜の表面の位置を検出するステップと、
    をさらに備えた、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の膜厚測定方法。
  9. 基材と、前記基材上に形成された薄膜と、を含む試料の前記薄膜の膜厚を測定する膜厚測定装置であって、
    前記薄膜を照射する照射光を生成する光源と、
    フォトルミネッセンスによって前記薄膜から発するPL光を検出する検出器と、
    生成された前記照射光を前記薄膜まで導くとともに、前記PL光を前記検出器まで導く共焦点光学系と、
    前記薄膜における前記照射光の焦点位置を、前記薄膜の膜厚方向に走査する走査手段と、
    前記PL光の強度を、前記薄膜の表面からの深さの関数とした場合に、前記強度を、前記深さで微分した前記強度の変化率から前記膜厚を算出する膜厚算出部と、
    を備えた膜厚測定装置。
  10. 前記基材は、半導体基板であり、
    前記薄膜は、エピタキシャル法により形成されたエピタキシャル層を含む、
    請求項に記載の膜厚測定装置。
  11. 前記基材は、炭化ケイ素を含み、
    前記薄膜は、炭化ケイ素を含む、
    請求項9または10に記載の膜厚測定装置。
  12. 前記試料は、含有する不純物濃度が異なる複数の前記薄膜が前記基材上に積層されている、
    請求項9〜11のいずれか一項に記載の膜厚測定装置。
  13. 前記共焦点光学系は、
    生成された前記照射光を通過させる第1ピンホールと、
    前記薄膜からの前記PL光を通過させる第2ピンホールと、
    を含む、
    請求項9〜12のいずれか一項に記載の膜厚測定装置。
  14. 前記光源は、前記薄膜に対して、2光子励起を行う照射光を生成し、
    前記検出器は、前記2光子励起による前記PL光を検出する、
    請求項9〜13のいずれか一項に記載の膜厚測定装置。
  15. 前記共焦点光学系は、生成された前記照射光を集光する対物レンズを含み、
    前記対物レンズと前記薄膜との間を高屈折率の液体で満たす、
    請求項9〜14のいずれか一項に記載の膜厚測定装置。
  16. 前記共焦点光学系は、前記照射光が前記薄膜の表面によって反射した正反射光を前記検出器まで導き、
    前記検出器は、前記正反射光も検出し、
    前記膜厚算出部は、前記正反射光の前記膜厚方向における強度変化により前記薄膜の表面の位置を検出する、
    請求項9〜15のいずれか一項に記載の膜厚測定装置。
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