JPH09113229A - 膜厚管理装置及び膜厚検出方法 - Google Patents

膜厚管理装置及び膜厚検出方法

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JPH09113229A
JPH09113229A JP26872595A JP26872595A JPH09113229A JP H09113229 A JPH09113229 A JP H09113229A JP 26872595 A JP26872595 A JP 26872595A JP 26872595 A JP26872595 A JP 26872595A JP H09113229 A JPH09113229 A JP H09113229A
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film thickness
thickness control
control device
film
light
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JP26872595A
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Hisashi Masuda
久 増田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解能が高く操作が簡単な非破壊的に膜厚を
検出する装置及び方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 膜厚管理装置は、基板とその上に形成さ
れた指定膜を含む試料の表面に光線を照射するための光
源と、上記指定膜から発生する発射光を検出する受光器
とを有し、該受光器によって得られた発射光の強さを表
す信号によって上記指定膜の膜厚を検出するように構成
されている。予め求めた上記指定膜の膜厚と上記発射光
の強さの間の関係によって上記指定膜の膜厚を検出す
る。膜厚管理装置には上記試料の表面をエッチングする
ためのエッチング装置が設けられ、上記指定膜の膜厚が
所定の厚さになったときエッチング工程が停止されるよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層膜よりなる材料
の表面より順次薄膜を除去する工程において所定の指定
膜の膜厚を管理するための膜厚管理装置及び方法に関す
る。本発明は、より詳細には、多層膜よりなる材料の表
面より順次薄膜をエッチングによって除去する工程にお
いて所定の指定膜が露出したときに正確にエッチングを
停止するための膜厚管理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造工程には、基板の表面より
エッチング法等によって薄膜を除去する工程が含まれ
る。薄膜の膜厚は例えば1.0μm以下又は0.1μm
以下である。斯かる除去工程にて、正確に所定の薄膜を
除去するためにはエッチング中に膜厚を正確に測定する
必要がある。
【0003】薄膜の厚さを測定する方法としては破壊的
方法と非破壊的方法がある。破壊的膜厚測定方法として
は試料を切断してその断面を電子顕微鏡によって観察又
は測定するものがある。
【0004】非破壊的膜厚測定方法としては、干渉法
(西沢潤一編:半導体研究−超LSI技術、プロセス評
価、日本工業会、1981年、P318)によるもの又
は偏光解析法(高橋清:分子線エピタキシー技術、日本
工業会、1984年、P78)によるもの等がある。こ
のような方法では膜厚の検出分解能は、前者の場合、
0.1μm程度であり、後者の場合、SiO2 膜で0.
02μm程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】薄膜の除去工程にて膜
厚を正確に管理するためには次のような問題がある。 (1)薄膜の除去工程ではプロセス条件が常に一定であ
ることが必要であり、プロセス条件を厳しく管理が必要
である。 (2)未知の支配要因があると、プロセス制御が極めて
困難となり、歩留まりが大きく低下する危険性がある。 (3)プロセス条件と膜厚の相関関係を正確に把握する
のに時間がかかる。 (4)プロセスを繰り返すにつれて、プロセス条件が少
しずつ変化することがある。この場合、その変化量を考
慮してプロセス条件を連続的に変化させる必要があり、
操作が煩雑となる欠点がある。
【0006】破壊的膜厚測定方法は試料をプロセスから
取り出して測定する必要があり、また断面切断等の高度
の技術が必要となる欠点がある。非破壊的膜厚測定方法
は試料を破壊しない利点を有するが、分解能が低い、光
路調整に時間がかかる等の欠点を有する。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、分解能が高く操
作が簡単な非破壊的膜厚測定装置及び方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】本発明は斯かる点に鑑み、プロセス条件が
変化しても正確に且つ容易に膜厚を制御及び管理するこ
とができる装置及びび方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の膜厚管理装置に
よると、基板とその上に形成された指定膜を含む試料の
表面に光線を照射するための光源と、上記指定膜から発
生する発射光を検出する受光器とを有し、該受光器によ
って得られた発射光の強さを表す信号によって上記指定
膜の膜厚を検出するように構成されている。
【0010】本発明によると、膜厚管理装置において、
予め求めた上記指定膜の膜厚と上記発射光の強さの間の
関係によって上記指定膜の膜厚を検出するように構成さ
れている。
【0011】本発明によると、膜厚管理装置において、
上記試料の表面をエッチングするためのエッチング装置
が設けられ、上記指定膜の膜厚が所定の厚さになったと
きエッチング工程が停止されるように構成されている。
また上記エッチング装置は上記試料を収納するハウジン
グと上記試料の表面にエッチング液を供給するためのエ
ッチング液供給装置とを有する。
【0012】本発明によると、膜厚管理装置において、
上記光源及び受光器は上記ハウジングの外側に設けら
れ、上記光源からの光線は上記ハウジングの窓を経由し
て上記試料に照射され、上記試料からの発射光は上記ハ
ウジングの窓を経由して上記受光器によって検出される
ことを特徴とする。
【0013】本発明の膜厚管理方法によると、試料表面
にレーザ光線を照射することと、上記試料表面からの蛍
光を検出することと、該蛍光の強さによって上記試料表
面の指定膜の膜厚を検出することと、を含む。更に、上
記指定膜の膜厚と蛍光の強さの関係を予め求めておくこ
とを含む。
【0014】本発明のエッチング方法によると、基板と
その上の指定膜と該指定膜の上の除去膜を含む試料の表
面にエッチング液を供給することと、上記試料の表面に
光線を照射することと、上記試料の表面からの蛍光を検
出することと、上記蛍光の強さが所定の大きさとなった
時に上記エッチング液の供給を停止することと、を含
む。
【0015】本発明によると、エッチング方法におい
て、上記指定膜の膜厚と蛍光の強さの関係を予め求めて
おくことを含む。また上記指定膜からの蛍光の強さが略
ピークとなった時に上記エッチング液の供給が停止され
るように構成されていることを特徴とする。更に、上記
指定膜からの蛍光の強さがピークの50%と90%の間
の指定値となった時に上記エッチング液の供給が停止さ
れるように構成されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して本発明の
原理を説明する。図1は多層膜からなる試料10の表面
をエッチング処理によってその一部を除去する工程を示
す。図1Aに示すように、この試料10は基板1とその
上の指定膜2とその上の除去膜3と表面のレジスト塗布
膜4とを有する。図1Bに示すように、エッチング処理
によってレジスト塗布膜4が存在する部分の除去膜3は
残り、レジスト塗布膜4が存在しない部分の除去膜3は
除去される。
【0017】指定膜2はエッチング液に対して抵抗性を
有する材料よりなり、通常、エッチング液によって除去
されることはない。しかしながら、実際には極めて緩慢
な速度にて除去される。従って、指定膜2の膜厚が極め
て薄い場合には、エッチング処理を停止する時間を正確
に設定することが必要である。例えば、除去膜3が完全
に除去された直後にエッチング処理を停止することが好
ましい。
【0018】図2Aの曲線101、102A及び102
Bは、エッチング処理中の試料10の除去膜3及び指定
膜2の厚さを示す。図1に示すように、指定膜2の下面
を原点Oとして上方にY座標をとる。図2Aにて、破線
の曲線101は除去膜3の厚さ(縦軸)をエッチング時
間(横軸)の関数として表したものであり、実線の曲線
102A、102Bは指定膜2の厚さ(縦軸)をエッチ
ング時間(横軸)の関数として表したものである。
【0019】時間t0 にてエッチングを開始し、時間t
1 にて除去膜3は完全に除去される。一方曲線102A
にて示すように、時間t1 までは指定膜2の厚さは一定
である。時点t1 より指定膜2の除去が開始される。破
線の曲線101と実線の曲線102Bを比較すると明ら
かなように、エッチング処理によって除去膜3は迅速に
除去されるが指定膜2は緩慢に(曲線102Bの勾配は
誇張して描かれている。)除去される。時間t2 にて指
定膜2も完全に除去される。
【0020】除去膜3が完全に除去される時点t1 が正
確に知られれば、この時、エッチング処理を停止すれば
よい。以下に説明するように本発明によると、斯かる時
点t 1 が得られる。
【0021】図1Bに示すように、一般に、物質に光エ
ネルギ201を照射すると、エネルギを吸収した電子系
は励起状態からエネルギ準位がより低い状態へ遷移し、
その際、光202を発生する。斯かる光202をルミネ
センスといい、蛍光と燐光がある。蛍光の波長は照射光
の波長と物質のエネルギ準位によって決まるが、蛍光の
強さは物質の厚さに依存する。
【0022】除去膜3と指定膜2は互いに異なる物質よ
りなるから、除去膜3からの蛍光と指定膜2からの蛍光
は互いに異なる波長を有する。適当なフィルタを使用す
ることによって又は特定の波長にのみに感度を有する受
光器を使用することによって、指定膜2からの蛍光のみ
を検出することができる。
【0023】図2Bは、エッチング処理中の試料10か
ら発生するルミネセンスのうち指定膜2より発生する蛍
光のみを取りだしてその強度Iを求めたものである。図
2Bにて縦軸は蛍光の相対強度I、横軸はエッチング時
間tである。相対強度Iは反射光と蛍光の総量に対する
蛍光の強さの比率である。光源の光の強さが時間と共に
変化しないで一定の場合には、縦軸は蛍光の相対強度I
の代わりに絶対強度を使用してもよい。
【0024】図示のように、除去膜3の膜厚が所定の値
より小さくなると蛍光の強度は増加し、指定膜2のエッ
チングが開始される時点t1 で蛍光の強度は最大とな
る。指定膜2の厚さが減少すると蛍光の強度は減少し、
指定膜2が消失すると蛍光もゼロとなる。
【0025】図2Bに示す蛍光の強度Iを表す曲線が予
め求められている場合、除去膜3が完全に除去される時
間t1 を求めることができる。この例では、蛍光の強度
I曲線のピークに対応する時点t1 が、除去膜3が完全
に除去される時間t1 であると推定することがきる。従
って、例えば、予め図2Bに示す曲線が求められれば、
エッチング工程を終了すべき最適時間を設定することが
できる。
【0026】この例ではエッチングの終了時間として時
点t1 を設定してよい。又は蛍光の強度I曲線のピーク
の80%の時点t3 をエッチングの終了時間に設定して
もよい。尚、上述の例にて除去膜3は単層であるが、除
去膜3が多層膜であっても同様である。
【0027】図3を参照して本発明による膜厚管理装置
及び方法の原理を説明する。本例は上述の原理を使用し
てエッチング処理中の試料10の指定膜を管理するよう
に構成されている。即ち、本例によるとエッチング処理
の最適な終了時間を設定することができるように構成さ
れている。試料10は多層膜よりなるものであればよ
く、例えば半導体ウエハであってよい。
【0028】本例の膜厚管理装置は、レーザ光を発生す
る光源11と、斯かる光源11からのレーザ光を収束す
るための収束レンズ12と、試料10からの反射光を集
光する第1の集光レンズ13と、第1の集光レンズ13
によって集光された反射光203を検出する第1の受光
器14と、試料10によって生成された蛍光202を集
光する第2の集光レンズ15と、第2の集光レンズ15
によって集光された蛍光202の波長を選別する波長選
別素子16と、第2の受光器17と、を有する。これら
のうち第1の集光レンズ13と第1の受光器14は、光
源11から試料10へ照射される照射光パワーをモニタ
ーするために設けられ、照射光パワーが一定とみなせる
場合には省略してもよい。
【0029】第2の集光レンズ15、波長選別素子16
及び第2の受光器17は光源11からの入射光201及
び試料10からの反射光203を検出しないように適当
な位置に配置される。尚、波長選別素子16を使用する
代わりに、第2の受光器17として所定の波長のみを検
出する受光素子を用いてもよい。
【0030】試料10はエッチング処理され、斯かるエ
ッチング処理中に第2の受光器17の出力信号が監視さ
れる。第2の受光器17の出力信号が、例えばピークと
なった時にエッチング処理は停止される。
【0031】図4を参照して本発明によるエッチング装
置の例を説明する。本例のエッチング装置は、ハウジン
グ35と該ハウジング35内に配置された回転台31と
該回転台31を中心軸線周りに回転させるためのモータ
32とを有する。回転台31の上にはエッチング処理す
べき試料10が配置されている。回転台31は適当な支
持装置、例えば真空チャックを供え、斯かる真空チャッ
クによって試料10は回転台31の上に固定される。
【0032】ハウジング35の外にはエッチング液20
を収容する容器21とエッチング液20を汲み上げるポ
ンプ22とポンプ22によって汲み上げられたエッチン
グ液20を回転台31上の試料10に供給するための管
23とを有する。
【0033】ハウジング35の外には更に、図3に示し
た膜厚管理装置が配置されている。図示のように、この
膜厚管理装置は、レーザ光を発生する光源11と収束レ
ンズ12と反射光203を集光する集光レンズ13と反
射光203を検出する第1の受光器14と蛍光202を
検出する第2の受光器17とを有する。尚、図3に示し
たように、蛍光202を検出するための第2の受光器1
7の手前に集光レンズ15及び波長選別子16が設けら
れてよい。
【0034】本例によると、更に、2つの受光器14、
17の出力信号を入力する信号処理装置19が設けられ
ている。信号処理装置19はポンプ22に命令信号を供
給するように構成されている。
【0035】ハウジング35には窓37、38、39が
形成されており、これらの窓37、38、39には透明
ガラスが嵌め込まれている。窓37、38、39を経由
して光源11からの入射光201、蛍光202及び反射
光203が導かれる。ハウジング35の内面にはハウジ
ング35をエッチング液20より保護するための保護膜
36が設けられている。ハウジング35内は密閉されて
よい。
【0036】次に本例の装置の動作を説明する。信号処
理装置19によってポンプ22及びモータ32に命令信
号が供給され、エッチングが開始される。エッチング液
20は容器21より管23を経由して試料10に供給さ
れる。モータ32の作動によって回転台31は低速にて
回転し、試料10も回転する。
【0037】エッチング中、第1の受光器14は反射光
203を検出する。第1の受光器14の出力によって光
源11の強さが監視される。尚、光源11の強さは光源
11に供給される電流の強さを監視することによって管
理されてよい。
【0038】第2の受光器17によって蛍光202の強
さが監視される。例えば、図2Bに示す如き曲線が求め
られている場合、曲線がピークに達した時点t1 にて信
号処理装置19よりポンプ22に命令信号が供給され、
エッチングが停止される。
【0039】以上、本発明の概略を説明したが、各構成
について詳細に説明する。 (1)光源11 光源として固体レーザが一般的である。またその周波数
逓倍した光線を使用することによって更に短波長の光源
が得られる。試料10を構成する物質により赤外線から
紫外線まで所望の波長の光源を選択すればよい。
【0040】固体レーザとして波長λ=1.064μm
のNd:YAGレーザがある。これは小型で水冷不要な
ものがあり、安定な光源である。またその逓倍周波数を
有する光源も市販されている。例えば、波長λ=0.5
32μm、0.355μm、0.266μm、0.21
3μm等である。
【0041】レーザ光は複数の中心周波数を有するスペ
クトルを示すものであってよい。斯かる複数の中心周波
数の間隔は、50〜100nmであってよく、好ましく
は10〜50nmであってよい。
【0042】レーザ光のスペクトル幅(半価全幅)は好
ましくは2nm以下である。尚、波長フィルタを使用し
てレーザ光のスペクトル幅(半価全幅)を2nm以下に
制限してもよい。
【0043】固定レーザ以外の他のレーザ光が使用され
てよい。例えば、半導体レーザは小型で高効率であるた
め光源として好ましい。
【0044】光源11としてレーザ光以外も可能であ
る。例えば、水銀ランプ、水銀ランプと波長フィルタを
組み合わせたもの等がある。光源11として単波長光線
を照射するものであってよいが、複数の異なる波長を有
する光を組み合わせて照射するように構成されたもので
あってよい。
【0045】また、光源11からの光はパルス光であっ
てよい。1パルス毎に蛍光を検出し、1パルス毎に蛍光
の強度を示す曲線を求める。エッチング時間と共に1パ
ルス毎の蛍光の強度曲線は変化する。即ち、蛍光の強度
曲線のピーク値は減衰する。斯かるピーク値の減衰状態
を観察することによって指定膜の膜厚を求めることがで
きる。
【0046】光源11からのレーザ光を光ファイバによ
って試料10まで導くことも可能である。斯かる場合、
光源11をエッチング装置より隔離して任意の位置に配
置することができる。それによって、光源11をエッチ
ング液による腐食に対して保護することができる。
【0047】(2)蛍光202 上述の例ではフォトルミネッセンス現象、特に蛍光を利
用したが、それ以外に二光子吸収や非線形過程に伴う発
光現象を利用することも可能である。それによって限定
された波長の光源を使用する場合でも、様々な物質の試
料10を取り扱うことができる。例えば、光源からの光
子エネルギが試料10の物質のバンドギャップより小さ
い場合でも、二光子吸収に伴う発光を利用すれば、試料
10の膜厚を検出することができる。
【0048】(3)空間分解能 図1を参照した説明は、試料10の一点における膜厚を
測定する方法に関するものであるが、実際には平面的
に、即ち、2次元的に膜厚を測定する。光源からの光線
による照射は試料10表面上で2次元的に走査される。
走査効率を高めるために試料10表面上の照射スポット
の面積を大きくしてもよく、分解能の高めるために試料
10表面上の照射スポットの面積を小さくしてもよい。
【0049】試料10表面上の照射スポットの面積が大
きい場合には、CCD(電荷結合素子)を用いた受光器
によって蛍光を検出することによって、広い範囲の膜厚
を同時に測定することができる。
【0050】空間分解能を高めるためには、光源として
回折限界に近い光線を使用する。例えば、光源からの光
は回折限界スポット直径の5倍以下の直径に絞り込まれ
て試料表面に照射される。試料からの蛍光は、好ましく
は、共焦点近傍に配置された低収差の微小開口レンズを
経由して受光器によって検出される。こうして共焦点検
出を行うことによって指定膜の平面方向の分解能ばかり
でなく指定膜の膜厚方向の分解能も高くなる。
【0051】(4)試料10 試料10として基板に多層薄膜が積層された半導体ウエ
ハ等の多層膜物質がある。半導体基板として、例えば、
エピタキシー層を有するガリウム砒素、窒化ガリウム、
セレン化亜鉛、ガリウム燐がある。また、試料10とし
て、半導体ウエハ以外に、例えば、誘電体又はガラス基
板の上に形成された光学薄膜であってもよい。
【0052】(5)波長選別素子16 波長選別素子16は波長分離又は選別機能を有する光学
素子であり、例えば光学フィルタであってよい。波長選
別素子16は試料10より発射される光のうち例えば蛍
光のみを選別する。通常、蛍光はレーザ光より長い波長
である。従って、蛍光と光源の波長差を分離することが
できる程度の分解能があればよい。
【0053】以上本発明の実施の形態について詳細に説
明したが、本発明はこれらの例に限定されることなく特
許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更等
が可能であることは当業者にとって理解されよう。
【0054】
【発明の効果】本発明によると、多数の膜又は膜を有す
る試料の表面をエッチングによって除去する場合、非破
壊的に薄膜の厚さを管理することができる利点がある。
【0055】本発明によると、多数の層又は膜を有する
試料の表面をエッチングによって除去する場合、除去す
る膜又は除去を停止する指定膜の膜厚が極めて薄い場合
でも、正確に膜厚を管理することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜厚管理装置の原理を説明するための
説明図である。
【図2】本発明の膜厚管理方法の原理を説明するための
説明図である。
【図3】本発明の膜厚管理装置の原理を説明するための
説明図である。
【図4】本発明の膜厚管理装置を適用したエッチング装
置の概略図である。
【符号の説明】
1 基板 2 指定膜 3 除去膜 4 レジスト塗布膜 10 試料 11 光源 12 収束レンズ 13 集光レンズ 14 受光器 15 集光レンズ 16 波長選別素子 17 受光器 19 信号処理装置 20 エッチング液 21 容器 22 ポンプ 23 管 31 回転台 32 モータ 35 ハウジング 36 保護膜 37、38、39 窓 201 入射光 202 蛍光 203 反射光

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板とその上に形成された指定膜を含む
    試料の表面に光線を照射するための光源と、上記指定膜
    から発生する発射光を検出する受光器とを有し、該受光
    器によって得られた発射光の強さを表す信号によって上
    記指定膜の膜厚を検出するように構成された膜厚管理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の膜厚管理装置において、
    予め求めた上記指定膜の膜厚と上記発射光の強さの間の
    関係によって上記指定膜の膜厚を検出するように構成さ
    れた膜厚管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の膜厚管理装置にお
    いて、上記試料の表面をエッチングするためのエッチン
    グ装置が設けられ、上記指定膜の膜厚が所定の厚さにな
    ったときエッチング工程が停止されるように構成された
    膜厚管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の膜厚管理装置において、
    上記エッチング装置は上記試料を収納するハウジングと
    上記試料の表面にエッチング液を供給するためのエッチ
    ング液供給装置とを有することを特徴とする膜厚管理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の膜厚管理装置において、
    上記光源及び受光器は上記ハウジングの外側に設けら
    れ、上記光源からの光線は上記ハウジングの窓を経由し
    て上記試料に照射され、上記試料からの発射光は上記ハ
    ウジングの窓を経由して上記受光器によって検出される
    ことを特徴とする膜厚管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の膜厚
    管理装置において、上記光源は固体レーザ又はその周波
    数逓倍した光源であることを特徴とする膜厚管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の膜厚管理装置において、
    上記光源の中心波長は1064±20nm、532±1
    0nm、355±7nm、266±5nm、213±4
    nmのいずれかであることを特徴とする膜厚管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4又は5記載の膜厚
    管理装置において、上記光源は半導体レーザであること
    を特徴とする膜厚管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7又は
    8記載の膜厚管理装置において、上記光源のスペクトル
    は、互いに50nm以上且つ100nm以下離れた2波
    長以上でピークを有することを特徴とする膜厚管理装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の膜厚管理装置におい
    て、上記光源のスペクトルは、互いに10nm以上且つ
    50nm以下離れた2波長以上でピークを有することを
    特徴とする膜厚管理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記光源のスペクトル幅は主と
    して半値全幅が2nm以下であり又は光学フィルタによ
    ってスペクトル幅が主として半値全幅が2nm以下とな
    るように波長選択されることを特徴とする膜厚管理装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記光源からの光はパルス光で
    あることを特徴とする膜厚管理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の膜厚管理装置におい
    て、上記受光器は上記光源からのパルス光の1パルスに
    対する上記発射光の強さの減衰曲線を検出するように構
    成されていることを特徴とする膜厚管理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記光源からの光は光ファイバ
    によって上記試料表面に導かれることを特徴とする膜厚
    管理装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記試料からの発射光は蛍光で
    あることを特徴とする膜厚管理装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記試料からの発射光は二光子
    吸収に伴う発光であることを特徴とする膜厚管理装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記試料からの発射光は非線形
    光学現象に伴う発光であることを特徴とする膜厚管理装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記発射光は波長選別素子を経
    由して上記受光器によって検出されるように構成された
    膜厚管理装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の膜厚管理装置におい
    て、上記波長選別素子は上記光源の波長に近い波長を選
    択的に除去するように構成されていることを特徴とする
    膜厚管理装置。
  20. 【請求項20】 請求項18又は19記載の膜厚管理装
    置において、上記波長選別素子は上記光源の波長に近い
    波長の光と上記光源の波長より20nm以上長い波長領
    域を選別し、上記受光器はそれぞれ別個に検出する2つ
    の受光器を含むことを特徴とする膜厚管理装置。
  21. 【請求項21】 請求項1〜20のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記光源からの光は回折限界ス
    ポット直径の5倍以下の直径に絞り込まれて上記試料表
    面に照射されることを特徴とする膜厚管理装置。
  22. 【請求項22】 請求項1〜21のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記試料からの発射光は共焦点
    近傍にて微小開口を経由して上記受光器によって検出さ
    れることを特徴とする膜厚管理装置。
  23. 【請求項23】 請求項1〜22のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記光源からの光線は上記試料
    表面にて走査され、上記受光器によって得られた上記発
    射光の強さを表す信号によって上記指定膜の膜厚は2次
    元的に検出されることを特徴とする膜厚管理装置。
  24. 【請求項24】 請求項1〜23のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記受光器はCCD(電荷結合
    素子)を含む2次元受光素子を含むことを特徴とする膜
    厚管理装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の膜厚管理装置におい
    て、上記試料の像が上記2次元受光素子上に結像される
    ように構成されていることを特徴とする膜厚管理装置。
  26. 【請求項26】 請求項1〜25のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記試料は半導体ウエハである
    ことを特徴とする膜厚管理装置。
  27. 【請求項27】 請求項1〜26のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記基板はガリウム砒素、窒化
    ガリウム、セレン化亜鉛、ガリウム燐、サファイヤのい
    ずれかよりなることを特徴とする膜厚管理装置。
  28. 【請求項28】 請求項1〜27のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記基板はガリウム砒素よりな
    り、上記受光器は赤色又は近赤外の発射光を検出するこ
    とを特徴とする膜厚管理装置。
  29. 【請求項29】 請求項1〜25のいずれか1項記載の
    膜厚管理装置において、上記基板は誘電体又はガラスよ
    りなることを特徴とする膜厚管理装置。
  30. 【請求項30】 試料表面にレーザ光線を照射すること
    と、上記試料表面からの蛍光を検出することと、該蛍光
    の強さによって上記試料表面の指定膜の膜厚を検出する
    ことと、を含む膜厚検出方法。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の膜厚検出方法におい
    て、上記指定膜の膜厚と蛍光の強さの関係を予め求めて
    おくことを含む膜厚検出方法。
  32. 【請求項32】 基板とその上の指定膜と該指定膜の上
    の除去膜とを含む試料の表面にエッチング液を供給する
    ことと、上記試料の表面に光線を照射することと、上記
    試料の表面からの蛍光を検出することと、上記蛍光の強
    さが所定の大きさとなった時に上記エッチング液の供給
    を停止することと、を含むエッチング方法。
  33. 【請求項33】 請求項32記載のエッチング方法にお
    いて、上記指定膜の膜厚と蛍光の強さの関係を予め求め
    ておくことを含むエッチング方法。
  34. 【請求項34】 請求項32又は33記載のエッチング
    方法において、上記指定膜からの蛍光の強さが略ピーク
    となった時に上記エッチング液の供給が停止されるよう
    に構成されていることを特徴とするエッチング方法。
  35. 【請求項35】 請求項32又は33記載のエッチング
    方法において、上記指定膜からの蛍光の強さがピークの
    50%と90%の間の指定値となった時に上記エッチン
    グ液の供給が停止されるように構成されていることを特
    徴とするエッチング方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003097919A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 膜厚測定装置およびそれを用いた基板処理装置
JP5265050B1 (ja) * 2012-02-27 2013-08-14 株式会社シンクロン Led光源装置、膜厚測定装置及び薄膜形成装置
JP2019049433A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 レーザーテック株式会社 膜厚測定方法及び膜厚測定装置

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