JP6952590B2 - 露光装置、露光方法、および物品の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、および物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、露光装置、露光方法、および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスなどの製造工程(リソグラフィ工程)で用いられる装置の1つとして、投影光学系からの光と基板のショット領域とを相対的に走査して、該ショット領域の走査露光を行う露光装置がある。このような露光装置では、ショット領域の走査露光中、投影光学系からの光での露光に先立って基板の表面位置を計測(フォーカス計測)し、その計測結果に基づいて基板の高さが調整されうる。特許文献1には、ショット領域の走査露光中、走査方向に沿ってショット領域に配置された複数の計測位置の各々で基板の表面位置を順次計測しながら、その計測結果に基づいて基板の高さ調整を行う方法が開示されている。
特開平9−45608号公報
基板の表面位置の計測が行われる複数の計測位置は、基板上へのパターンの形成精度を向上させるため、投影光学系の光が照射されている基板上の照射領域内に少なくとも2つの計測位置が同時に含まれるような間隔で設定されうる。また、露光対象の基板として、例えば複数の層を積層する製造プロセスを経た基板などを用いると、当該少なくとも2つの計測位置間において投影光学系の焦点深度より大きな段差が形成されることがある。この場合、走査露光中、当該少なくとも2つの計測位置うち一方における基板の表面位置が投影光学系の像面に配置されるように基板の高さ調整を行うと、他方における基板の表面位置が投影光学系の焦点深度から外れうる。その結果、基板上にパターンを精度よく形成することが困難になりうる。
そこで、本発明は、基板上にパターンを精度よく形成するために有利な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、投影光学系からの光と基板のショット領域とを相対的に走査して前記ショット領域の走査露光を行う露光装置であって、走査方向に配列された前記ショット領域の第1位置および該第1位置とは異なる第2位置において、前記投影光学系からの光で露光される前に前記基板の表面位置を計測する計測部と、前記計測部での計測結果に基づいて、前記基板の高さを調整しながら前記走査露光を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、前記第1位置と前記第2位置との間の走査露光中、前記計測部での計測結果から求められた前記第1位置での前記基板の表面位置と前記第2位置での前記基板の表面位置との間における特定の位置が前記投影光学系の像面に維持されるように、前記基板の高さを調整する、ことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、基板上にパターンを精度よく形成するために有利な技術を提供することができる。
露光装置の構成を示す概略図である。 ショット領域上における複数の計測点と照射領域との位置関係を示す図である。 基板上における複数のショット領域の配置を示す概略図である。 サンプルショット領域についての表面位置の計測結果と、該計測結果から求められた補正値とを示す図である。 湾曲した基板のサンプルショット領域についての表面位置の計測結果を示す図である。 特定のショット領域に対する走査露光中に得られた表面位置の測定結果(補正前)を時系列で示す図である。 特定のショット領域に対する走査露光中に得られた表面位置の測定結果(補正後)を時系列で示す図である。 特定のショット領域に対する走査露光中に得られた表面位置の測定結果(補正前)を時系列で示す図である。 特定のショット領域に対する走査露光中に得られた表面位置の測定結果(補正後)を時系列で示す図である。 露光工程の流れを示すフローチャートである。 表面位置の計測対象となる箇所を示す基板の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
本発明に係る第1実施形態の露光装置について説明する。図1は、第1実施形態の露光装置100の構成を示す概略図である。露光装置100は、例えば、投影光学系から射出された光(パターン光)と基板のショット領域とを相対的に走査することにより該ショット領域の走査露光を行う、所謂スキャン・アンド・リピート方式の露光装置(走査露光装置)である。露光装置100は、照明系106と、マスクステージ103と、投影光学系101と、基板ステージ105と、計測部102と、制御部104とを含みうる。ここで、図1では、投影光学系101の光軸AXに平行な軸をZ軸とし、Z軸に垂直な平面内で互いに直交する2つの軸をX軸およびY軸とする。また、本実施形態では、マスクMおよび基板Wの走査方向(即ち、基板上における照射領域の走査方向)をX方向とする。
照明系106は、エキシマレーザ等の不図示の光源から放出された光を調整し、マスクMを照明する。マスクMは、例えば石英ガラス等によって作製されており、基板上に転写されるべきパターン(例えば回路パターン)が形成されている。マスクステージ103は、マスクMを保持するチャックを含み、少なくともX,Yの各軸方向に移動可能である。マスクステージ103は、基板Wの露光の際には、投影光学系101の光軸AXと垂直な面方向であるY軸方向(矢印103a)に一定速度で走査する。マスクステージ103の各軸方向の位置情報は、マスクステージ103に設置されたバーミラー120と、マスクステージ103の位置検出用の第1干渉計121とを用いて常時計測されうる。
投影光学系101は、マスクMを透過した光を所定の投影倍率(例えば1/2倍)で基板上に投影する。投影光学系101の像面(フォーカス面)は、Z軸方向に対して垂直となる関係にある。基板Wは、例えば単結晶シリコン基板であり、表面上にレジスト(感光剤)が塗布されうる。基板ステージ105は、基板Wを保持するチャックを含み、X,Y、Zの各軸方向、さらには各軸の回転方向であるθx、θy、θz方向に移動(回転)可能である。基板ステージ105は、基板Wの露光の際には、投影光学系101の光軸AXと垂直な面方向であるY軸方向(矢印105a)に一定速度で走査する。基板ステージ105の各軸方向の位置情報は、基板ステージ105に設置されたバーミラー123と、基板ステージ105の位置検出用の第2干渉計124とを用いて常時計測されうる。
計測部102は、基板ステージ105により保持されている基板Wの表面のZ軸方向における位置または傾き(以下、これらを総称して「表面位置」または「表面高さ」と呼ぶことがある)を計測する。第1実施形態の計測部102は、基板Wに光を斜めから照射する斜入射型であり、基板Wに計測用の光束を投光する投光部と、投光部により投光されて基板Wで反射した光束(反射光束)を受光する受光部とを含みうる。
投光部は、例えば、光源110と、コリメータレンズ111と、スリット部材112と、投光光学系113と、ミラー114とを含みうる。光源110は、例えばランプや発光ダイオードなどを有し、基板上のレジストが感光しない波長の光束を射出する。コリメータレンズ111は、光源110から射出された光束を、断面の光強度分布がほぼ均一となる平行光にする。スリット部材112は、互いの斜面が相対するように貼り合わされた一対のプリズムによって構成されており、貼り合わせ面には、複数の開口(例えば15個のピンホール)が形成されたクロム等の遮光膜が設けられている。投光光学系113は、両側テレセントリック光学系であり、スリット部材112に形成された複数の開口を個別に通過した複数(例えば15本)の光束を、ミラー114を介して基板上に入射させる。このとき、複数の開口を有する平面と基板Wの表面を含む平面とは、投光光学系113に対してシャインプルーフの条件を満足するように構成されうる。本実施形態では、投光部からの各光束が基板Wに入射するときの入射角(光軸となす角)は、70°以上である。また、投光部から射出された複数の光束は、各光束が入射した位置での表面高さを互いに独立して計測可能なように、X方向からXY平面内でθ°(例えば22.5°)回転した方向より、基板上の互いに異なる位置に入射する。
受光部は、例えば、ミラー115と、受光光学系116と、補正光学系117と、光電変換部118とを含みうる。ミラー115は、基板Wで反射された複数の光束を受光光学系116に導く。受光光学系116は、両側テレセントリック光学系であり、複数の光束に対して共通に設けられたストッパ絞りによって、基板上に形成されているパターンに起因して発生する高次の回折光(ノイズ光)をカットする。補正光学系117は、複数の光束に対応するように複数のレンズを有しており、受光光学系116を通過して光軸が互いに平行になっている複数の光束を、光電変換部118の受光面に対して、互いに同一の大きさを有したスポット光となるように結像する。光電変換部118は、例えば、複数の光束に対応するように複数の光電変換素子を含みうる。各光電変換素子は、CCDラインセンサなどを含み、受光面に入射した光束の強度(光強度)を検出し、処理部126(演算回路)に出力する。受光光学系116、補正光学系117および光電変換部118には、基板上の各計測点と光電変換部118の受光面とが互いに共役になるように、予め倒れ補正が行われている。そのため、各計測点の局所的な傾きに起因して発生する受光面でのピンホール像の位置変化はなく、各計測点の光軸方向AXでの高さ変化に応答して、受光面上でのピンホール像の位置が変化する。ここで、本実施形態の光電変換部118は、1次元CCDラインセンサによって構成されているが、2次元の位置計測素子を複数配置したものを使用してもよい。
制御部104は、例えば、主制御部127と、マスク位置制御部122と、基板位置制御部125と、処理部126とを含みうる。主制御部127は、例えばCPUやメモリを含むコンピュータなどで構成され、露光装置100の各構成要素(これらを制御する制御部等)に回線を介して接続されて、プログラムなどに従って各構成要素の動作を統括制御する。マスク位置制御部122は、主制御部127からの指令に基づいて、マスクステージ103の動作を制御する。基板位置制御部125は、主制御部127からの指令に基づいて、基板ステージ105の動作を制御する。処理部126は、光電変換部118からの出力に基づいて各計測点での基板Wの表面位置を求める(計測する)。
主制御部127は、マスクステージ103および基板ステージ105を、互いに同期させながら投影光学系101の投影倍率に応じた速度比で相対的に走査する。これにより、投影光学系101からの光が照射される照射領域(即ち、投影光学系101によりマスクMのパターン像が投影される領域)を基板上で走査し、マスクMのパターンを基板上のショット領域に転写することができる。このような走査露光を、基板ステージ105をステップ移動させながら、基板Wにおける複数のショット領域の各々について順次行うことにより、1枚の基板Wにおける露光処理を完了させることができる。
次に、計測部102によって基板上に形成される複数の計測点について、図2を参照しながら説明する。図2は、計測部102によって基板Wの表面位置が計測されるショット領域201上の計測点(15個)と、投影光学系101からの光が照射される照射領域202との位置関係を示す図である。図3において、照射領域202は、破線で囲まれた矩形状の領域である。計測点203a〜203cは、照射領域202の内側において基板Wの高さの計測を行う計測点である。以下では、これらの計測点203a〜203cを総称して「計測点203」とよぶことがある。また、計測点204a〜204c、および計測点205a〜205cは、照射領域202の内側に設けられた計測点203から距離Lp2だけ離れた位置に配置された計測点である。以下では、計測点204a〜204cを総称して「計測点204」とよび、計測点205a〜205cを総称して「計測点205」とよぶことがある。更に、計測点206a〜206c、および計測点207a〜207cは、照射領域202の内側に設けられた計測点203から距離Lp1だけ離れた位置に配置された計測点である。以下では、計測点206a〜206cを総称して「計測点206」とよび、計測点207a〜207cを総称して「計測点207」とよぶことがある。ここで、距離Lp1は、距離Lp2より大きい(Lp1>Lp2)。
このように構成された計測部102では、照射領域202の走査方向、即ち基板Wの走査方向(移動方向)に応じて、基板Wの表面位置の計測に使用される計測点が切り替えられる。例えば、矢印Fの方向に基板Wを移動させてショット領域201の走査露光を行う場合には、その走査露光中、照射領域202での露光に先立って基板Wの表面位置の先読み計測が行われるように、計測点204および計測点206が使用されうる。この場合、主制御部127は、計測点204および計測点206での計測結果に基づいて、基板ステージ105により基板Wの高さを調整しながらショット領域201の走査露光を制御する。一方、矢印Rの方向に基板Wを移動させてショット領域201の走査露光を行う場合には、その走査露光中、照射領域202での露光に先立って基板Wの表面位置の先読み計測が行われるように、計測点205および計測点207が使用されうる。この場合、主制御部127は、計測点205および計測点207での計測結果に基づいて、基板ステージ105により基板Wの高さを調整しながらショット領域201の走査露光を制御する。
次に、計測部102による基板Wの表面位置の計測方法について説明する。本実施形態の露光装置100のように、基板Wに光を斜めから照射する斜入射型の計測部102を用いると、基板Wに形成されたパターン構造(凹凸構造、段差)や基板自体の変形などに起因した計測誤差が生じる場合がある。そのため、露光装置100では、計測部102の計測誤差を補正するための補正値に関する情報を基板Wの露光前に事前に取得し、基板W(ショット領域201)の走査露光時に、計測部102の計測結果を補正値によって補正しながら基板Wの高さ調整を行う。
図3は、基板W上に形成された複数のショット領域の配置を示す概略図である。露光対象としての基板W上には、先の露光工程で形成された同一のパターン構造をそれぞれ有する複数のショット領域が予め規則的に配列してあるものとする。上記のような補正値を取得するために行われうる表面位置の事前計測(以下、単に「事前計測」とよぶことがある)には、基板Wにおける複数のショット領域のうち、予め選定された代表的な幾つかのショット領域が用いられうる。本実施形態では、6つのショット領域sam1〜sam6が、当該事前計測が行われる代表的なショット領域(サンプルショット領域)として選定されている。
図4は、図3に示すショット領域sam1〜sam6について計測部102で得られた表面位置の計測結果と、該計測結果から求められた補正値とを示している。図4(a)は、各ショット領域sam1〜sam6のY軸方向の断面を一列に並べた図である。図中、面wp1は、基板Wの表面位置を示し、各ショット領域sam1〜sam6における各計測位置p1〜p5は、計測部102によって基板Wの表面位置の計測が行われるべき位置を示している。計測位置s1には、パターン構造s1が既に形成されており、計測位置p2には、パターン構造s2が既に形成されている。計測位置p3〜p5についても同様に、パターン構造s3〜s5がそれぞれ形成されている。
主制御部127は、基板Wの露光を行わずに基板Wと計測部102とを相対的に走査しながら、各ショット領域sam1〜sam6における各計測位置p1〜p5で基板の表面位置を計測部102に計測させ、そのときの計測結果から近似平面gt1を求める。主制御部127は、求めた近似平面gt1と、各計測位置p1〜p5での計測結果との差分をそれぞれ算出し、計測位置ごとに差分を平均化する(平均化処理)。そして、主制御部127は、ショット領域内で最も計測精度が要求される位置(例えば計測位置p3)を基準として、計測位置ごとに計測結果の差分を正規化し、正規化した差分値を補正値として決定する。図4(b)は、上記の方法により得られた各計測位置p1〜p5の補正値を示す図である。具体的には、補正値c31は、各ショット領域の計測位置p1での基板の表面位置の計測結果に対して適用される補正値である。同様に、各補正値c32〜c35は、各ショット領域の計測位置p2〜p5での基板の表面位置の計測結果に対してそれぞれ適用される補正値である。
複数の計測位置は、1つのショット領域内のY軸方向(走査方向)における位置が、基板における複数のショット領域の全てでほぼ同一になるように設定されうる。また、複数の計測位置は、基板上へのパターンの形成精度を向上させるため、走査露光中の照射領域内に少なくとも2つの計測位置が同時に含まれるような間隔で設定されうる。なお、図4に示す例では、各ショット領域に5個の計測位置が設定されているが、計測位置の数は5個に限られるものではない。例えば、図6および図7を用いて後述する例では、10個の計測位置p1〜p10が設定されうる。この場合、各サンプルショット領域sam1〜sam6についても10個の計測位置p1〜p10が設定され、10個の計測位置p1〜p10にそれぞれ対応する10個の補正値が得られることとなる。
ここで、一般的な基板では、以下に示す特徴1〜特徴3を有しているため、上述のように計測位置ごとに求めた補正値を、複数のショット領域間、および複数の基板間で流用することができる。また、以下の特徴3により、基板に形成されたパターンの凹部の底面または凸部の上面のいずれか一方を投影光学系101の像面に配置しても、それらのうちの他方を投影光学系101の焦点深度内に収めることができる。
特徴1:複数のショット領域間で凹凸形状(段差分布)が同様である。
特徴2:複数の基板間で凹凸形状(段差分布)が同様である。
特徴3:基板に形成されたパターンの凹部の底面と凸部の上面との差(高さ差)が投影光学系101の焦点深度より小さい。
一方、例えば複数のメモリセル層が積層されたNAND型フラッシュメモリなど、複数の層を積層する製造プロセスを経て構成された基板では、積層工程が進むにつれて、基板Wの平坦度が低下するとともに、表面位置のばらつきが生じることがある。この場合、上述した一般的な基板の特徴1〜特徴3とは異なり、以下の特徴1’〜特徴3’を有しうる。そのため、上述のように計測位置ごとに求めた補正値を、複数のショット領域間、および複数の基板間で流用してしまうと、ショット領域によっては計測誤差を補正しきれずに、デフォーカスによる解像不良を引き起こす可能性がある。そして、以下の特徴3’により、基板に形成されたパターンの凹部の底面または凸部の上面のいずれか一方を投影光学系101の像面に配置すると、それらのうちの他方が投影光学系101の焦点深度から外れる可能性がある。
特徴1’:複数のショット領域間で凹凸形状(段差分布)が互いに異なる
特徴2’:複数の基板間で凹凸形状(段差分布)が互いに異なる。
特徴3’:基板に形成されたパターンの凹部の底面と凸部の当面との差が投影光学系101の焦点深度より大きい。
図5は、複数の層を積層することにより形成された基板Wにおけるショット領域sam1〜sam6についての計測部102で得られた基板の表面位置の計測結果を示している。計測位置p1には、パターン構造s1’が既に形成されており、計測位置p2には、パターン構造s2’が既に形成されている。計測位置p3〜p5についても同様に、パターン構造s3’〜s5’がそれぞれ形成されている。このように複数の層を積層した基板Wでは、例えば、同図の面wp2で示すように湾曲して平坦度が低下するため、基板Wの周辺部と中央部とでレジスト厚が異なり、計測部102で計測される表面位置が周辺部と中央部とで異なりうる。この場合、上述した方法で補正値を取得し、該補正値を用いて基板の表面位置の計測結果を補正すると、ショット領域によっては計測誤差を補正しきれずに、デフォーカスによる解像不良を引き起こす可能性がある。そして、基板に形成されたパターンの凹部の底面または凸部の上面のいずれか一方を投影光学系101の像面に配置すると、それらのうちの他方が投影光学系101の焦点深度から外れる可能性もある。
また、複数の層を積層する製造プロセスを経て構成された基板では、積層工程が進むにつれて基板に形成される段差が顕著になり、投影光学系101の焦点深度より大きい段差が形成されうる。このような基板では、走査露光中の照射領域202内に同時に含まれうる少なくとも2つの計測位置間において、投影光学系101の焦点深度より大きな段差が形成されていることがある。そして、このような基板の走査露光中に、当該少なくとも2つの計測位置のうち一方の表面位置を投影光学系101の像面に配置するように基板の高さ調整を行うと、他方の表面位置が投影光学系101の焦点深度から外れてしまう。その結果、基板上にパターンを精度よく形成することが困難になりうる。
例えば、照射領域202が、走査露光中に計測位置s1と計測位置s2とを同時に含むような走査方向の幅(寸法)を有し、且つ、計測位置s1の表面と計測位置s2の表面との段差(高さ差)が投影光学系101の焦点深度より大きい場合を想定する。この場合、照射領域202内の計測位置s1の表面が投影光学系の像面に配置されるように基板の高さ調整を行うと、計測位置s1と共に照射領域202内に含まれている計測位置s2の表面が投影光学系の焦点深度から外れてしまう。その結果、計測位置s2ではデフォーカスを起こし、パターンを精度よく形成することが困難になりうる。
そこで、本実施形態の露光装置100は、計測部102の計測結果から求められた第1位置(例えば計測位置s1)での基板Wの表面位置と第2位置(例えば計測位置s2)での基板Wの表面位置との間において特定の位置(例えば1つの高さ位置)を決定する。そして、第1位置と第2位置との間の走査露光中、決定した特定の位置が投影光学系101の像面に維持されるように基板Wの高さ調整を行う。以下に、本実施形態の露光装置100における走査露光方法について、図6および図7を参照しながら詳細に説明する。
図6および図7は、基板における複数のショット領域のうち、特定のショット領域N(図中では「shotN」と表記している)に対して走査露光を行っている様子を時系列で示す図である。図6および図7に示す例では、10個の計測位置p1〜p10が設定されている。図6は、各計測位置p1〜p10の表面位置を計測した計測部102からの出力値(補正前の表面位置データ)を棒グラフで示したものである。図7は、上述のようにサンプルショット領域を用いて事前に取得した計測誤差の補正値によって計測部102からの出力値を補正した値(補正後の表面位置データ)を棒グラフで示したものである。
図6および図7では、照射領域202の内側において基板の高さの計測を行う第3計測点(計測点203)が配置される位置を「F3」で示しており、照射領域202(走査方向の幅)も示している。第3計測点から距離Lp2だけ離れた第2計測点(計測点204または計測点205)が配置される位置を「F2」で示し、第3計測点から距離Lp1だけ離れた第1計測点(計測点206または計測点207)が配置される位置を「F1」で示している。図中の「Dir」は基板Wの走査方向を示している。ここで、距離Lp1は、照射領域202がショット領域Nに差し掛かる前に、少なくとも2つの計測位置で基板の表面位置の計測を行うことができるように、計測位置の間隔の2倍より大きいことが好ましい。
図6(a)、図7(a)は、第1計測点F1がショット領域Nに差し掛かる時刻t1での状態を示している。この時刻t1では、第1計測点F1での基板の表面位置の計測が開始されうる。
図6(b)、図7(b)は、第2計測点F2がショット領域Nに差し掛かる時刻t2での状態を示している。この時刻t2では、第2計測点F2での基板の表面位置の計測が開始されうる。また、この時刻t2では、第1計測点F1による計測位置p1およびp2での基板の表面位置の計測が完了しており、図7(b)に示すように、事前に取得した補正値によって補正された表面位置(補正残渣ともいう)が得られうる。主制御部127は、図7(b)の破線で示すように、計測位置p1(第1位置に対応しうる)での補正後の表面位置と計測位置p2(第2位置に対応しうる)での補正後の表面位置との間における1つの高さ位置Tgtを特定の位置として決定する。そして、主制御部127は、計測位置p1と計測位置p2との間の走査露光中、決定した高さ位置Tgtが投影光学系101の像面に配置された状態を維持するように基板の高さ調整を行う。
ここで、主制御部127は、高さ位置Tgtを、計測位置p1の補正後の表面位置と計測位置p2の補正後の表面位置との中間位置に決定するとよい。高さ位置Tgtを決定する際には、計測位置p1および計測位置p2の各々について第1計測点F1で複数回計測した結果の平均値を用いてもよい。また、第2計測点F2によって計測位置p1での表面位置を再計測してもよく、この際に、決定した高さ位置Tgtを投影光学系101の像面に配置すると第2計測点F2によって計測位置p1での表面位置を精度よく計測することができる。
図6(c)、図7(c)は、計測位置p1に照射領域202が配置され、第3計測点F3がショット領域Nに差し掛かる時刻t3での状態を示している。この時刻t3では、計測位置p1と計測位置p2との間において決定された高さ位置Tgtが投影光学系101の像面に配置されるように基板の高さが調整されるとともに、照射領域202による計測位置p1の走査露光が開始される。また、時刻t3では、第1計測点F1による計測位置p1〜p4での表面位置の計測が完了しており、図7(c)に示すように、事前に取得した補正値によって補正された表面位置が得られうる。主制御部127は、計測位置p1と計測位置p2との間で高さ位置Tgtを決定したのと同様に、計測位置p2と計測位置p3(第3位置に対応しうる)との間、および計測位置p3と計測位置p4との間においても高さ位置Tgtを決定する。そして、主制御部127は、計測位置p2と計測位置p3との間の走査露光中、計測位置p2と計測位置p3との間で決定された高さ位置Tgt(第2の特定の位置)が投影光学系101の像面に配置された状態を維持するように基板の高さ調整を行う。同様に、計測位置p3と計測位置p4との間の走査露光中、計測位置p3と計測位置p4との間で決定された高さ位置Tgtが投影光学系101の像面に配置された状態を維持するように基板の高さ調整を行う。
図6(d)、図7(d)は、第1計測点F1による計測位置p1〜p10での基板の表面位置の計測が完了しており、図7(d)に示すように、事前に取得した補正値によって補正された表面位置が得られうる。主制御部127は、上述したのと同様に、複数の計測位置p1〜p10の間で高さ位置Tgtをそれぞれ決定し、各計測位置間で決定した高さ位置Tgtを、走査露光の際に投影光学系101の像面に順次配置する。
このように、本実施形態では、互いに隣り合う少なくとも2つの計測位置の表面位置の間において特定の位置を決定し、当該少なくとも2つの計測位置間の走査露光中、特定の位置が投影光学系101の像面に維持されるように基板の高さ調整を行う。これにより、当該少なくとも2つの計測位置の表面の双方を投影光学系の焦点深度内に配置した状態でそれらの露光を行うことができるため、デフォーカスによるパターンの転写不良を低減することができる。
ここで、本実施形態では、互いに隣り合う2つの計測位置での基板の表面位置に基づいて1つの高さ位置Tgtを求めたが、それに限られるものではなく、3つ以上の計測位置での基板の表面位置に基づいて1つの高さ位置Tgtを求めてもよい。この場合、当該3つ以上の計測位置間での走査露光中、決定した高さ位置Tgtが投影光学系101の像面に配置された状態を維持するように基板の高さ調整を行いうる。また、本実施形態では、補正後の表面位置に基づいて1つの高さ位置Tgtを求めたが、計測部102による計測結果の補正を行わずに、補正前の表面位置に基づいて1つの高さ位置Tgtを求めてもよい。
<第2実施形態>
第1実施形態では、ショット領域Nの走査露光中に、第1計測点F1および第2計測点F2の双方を用いて基板の表面位置を計測する例について説明した。第2実施形態では、ショット領域Nの走査露光中、第2計測点F2は用いずに、第1計測点F1のみを用いて表面位置を計測する例について説明する。なお、本実施形態では、以下に説明がない限り、第1実施形態の事項を引き継ぐものとする。
図8および図9は、基板における複数のショット領域のうち、特定のショット領域N(図中では「shotN」と表記している)に対して走査露光を行っている様子を時系列で示す図である。図8および図9は、第1実施形態で説明した図6および図7にそれぞれ対応しうる。
図8(a)、図9(a)は、第1計測点F1がショット領域Nに差し掛かる時刻t1での状態を示している。この時刻t1では、第1計測点F1での基板の表面位置の計測が開始されうる。
図8(b)、図9(b)は、第1計測点F1による計測位置p1およびp2での基板の表面位置の計測が完了した時刻t2での状態を示している。この時刻t2では、図9(b)に示すように、事前に取得した補正値によって補正された表面位置が得られうる。主制御部127は、図9(b)の破線で示すように、計測位置p1での補正後の表面位置と計測位置p2での補正後の表面位置との間(例えば中間位置)における1つの高さ位置Tgtを特定の位置として決定する。そして、主制御部127は、計測位置p1と計測位置p2との間の走査露光中、決定した高さ位置Tgtが投影光学系101の像面に配置された状態を維持するように基板の高さ調整を行う。
図8(c)、図9(c)は、計測位置p1に照射領域202が配置され、第3計測点F3がショット領域Nに差し掛かる時刻t3での状態を示している。この時刻t3では、計測位置p1と計測位置p2との間において決定された高さ位置Tgtが投影光学系101の像面に配置されるように基板の高さが調整されるとともに、照射領域202による計測位置p1の走査露光が開始される。また、時刻t3では、第1計測点F1による計測位置p1〜p4での基板の表面位置の計測が完了しており、図9(c)に示すように、事前に取得した補正値によって補正された表面位置が得られうる。主制御部127は、計測位置p1と計測位置p2との間で高さ位置Tgtを決定したのと同様に、計測位置p2と計測位置p3との間、および計測位置p3と計測位置p4との間においても高さ位置Tgtを決定する。
図8(d)、図9(d)は、第1計測点F1による計測位置p1〜p10での基板の表面位置の計測が完了しており、図9(d)に示すように、事前に取得した補正値によって補正された表面位置が得られうる。主制御部127は、上述したのと同様に、複数の計測位置p1〜p10の間で高さ位置Tgtをそれぞれ決定し、各計測位置間で決定した高さ位置Tgtを、走査露光の際に投影光学系101の像面に順次配置する。
このように、本実施形態のように第1計測点F1のみを用いた場合でも、第1実施形態と同様に、複数の計測位置の表面を投影光学系の焦点深度内に配置することができるため、デフォーカスによるパターンの転写不良を低減することができる。
<第3実施形態>
第1実施形態および第2実施形態で説明した走査露光方法を採用する露光工程について説明する。図10は、本実施形態における露光工程の流れを示すフローチャートである。当該フローチャートの各工程は、主制御部127によって制御されうる。
S101では、主制御部127は、不図示の搬送ハンドを用いて、基板Wを基板ステージ105上に搬入し、チャックに保持させる)。S102では、主制御部127は、後述するS106のグローバルアライメント工程のための事前計測および補正を実行する(プリアライメント工程)。具体的には、主制御部127は、グローバルアライメントで用いる不図示の高倍アライメントスコープの視野に基板のマークが入るように、不図示の低倍アライメントスコープを用いて基板Wの位置や回転等のずれ量を計測し、補正する。
S103では、主制御部127は、例えば計測部102を用いて基板の複数箇所の表面高さを計測し、基板Wの全体的な傾きを算出し、補正する(グローバルチルト工程)。図11は、一例として、表面高さの計測対象となる箇所(ショット領域1101)を示す基板Wの平面図である。S104では、主制御部127は、後述するS107のスキャン露光中の表面高さ計測の際に生じる可能性のある計測誤差を補正するための補正値を取得する事前スキャン計測を実行する(事前スキャン計測工程)。この工程は、上述したように、サンプルショット領域sam1〜sam6を用いて計測誤差の補正値を求める工程(事前計測)を含みうる。
S105では、主制御部127は、投影光学系101内の投影レンズの傾きや像面湾曲等の補正値を算出し、補正する(投影レンズ補正工程)。補正値の算出には、基板ステージ105上に設定されている光量センサおよび基準マークと、マスクステージ103上に設置されている基準プレートとが用いられうる。具体的には、主制御部127は、光量センサに、基板ステージ105をXYZの各軸方向に走査したときの露光光の光量変化を計測させる。そして、主制御部127は、光量センサの出力である光量変化量に基づいて、基準プレートに対する基準マークのずれ量を求め、ずれ量を補正するための補正値を算出する。
S106では、不図示の高倍アライメントスコープを用いて、基板W上のアライメントマークを計測し、基板W全体の位置ずれ量(回転ずれ量も含む)および各ショット領域共通の位置ずれ量を算出し、補正する(グローバルアライメント工程)。ここで、アライメントマークを精度よく計測するためには、アライメントマークのコントラストがベストコントラスト位置(高さ)になければならない。このベストコントラスト位置の計測には、計測部102とアライメントスコープとが用いられうる。具体的には、主制御部127は、予め定められた高さ(Z軸方向)に基板ステージ105を移動させ、アライメントスコープにコントラストを計測させると同時に、計測部102に表面高さを計測させる工程を数回繰り返す。このとき、主制御部127は、表面高さの計測結果と各表面高さに応じたコントラストの計測結果とを関連付けて保存する。そして、主制御部127は、得られた複数のコントラストの計測結果に基づいて、最もコントラストの高い表面高さを求め、ベストコントラスト位置(高さ)に決定する。
S107では、主制御部127は、露光対象となるショット領域の表面位置を計測部102に計測させながら、走査露光を行う(走査露光工程)。この工程は、第1実施形態および第2実施形態で説明した方法に従って行われうる。具体的には、主制御部127は、ショット領域の走査露光中、計測部102で得られた各計測位置での基板の表面位置を補正値によって補正し、補正された表面位置に基づいて決定された高さ位置Tgtを投影光学系101の像面に配置する。S108では、主制御部127は、基板W上の露光対象となっている全てのショット領域に対する露光が完了した後、基板ステージ105による基板Wの保持を終了し、基板ステージ105上から基板Wを搬出する。このようにして、1枚の基板Wに対する一連の露光工程が終了する。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像(加工)する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
100:露光装置、101:投影光学系、102:計測部、103:マスクステージ、104:制御部、105:基板ステージ、106:照明光学系、201:ショット領域、202:照射領域、203〜207:計測点

Claims (11)

  1. 投影光学系からの光と基板のショット領域とを相対的に走査して前記ショット領域の走査露光を行う露光装置であって、
    走査方向に配列された前記ショット領域の第1位置および該第1位置とは異なる第2位置において、前記投影光学系からの光で露光される前に前記基板の表面位置を計測する計測部と、
    前記計測部での計測結果に基づいて、前記基板の高さを調整しながら前記走査露光を制御する制御部と、
    を含み、
    前記制御部は、前記第1位置と前記第2位置との間の走査露光中、前記計測部での計測結果から求められた前記第1位置での前記基板の表面位置と前記第2位置での前記基板の表面位置との間における特定の位置が前記投影光学系の像面に維持されるように、前記基板の高さを調整する、ことを特徴とする露光装置。
  2. 前記制御部は、前記第1位置および前記第2位置の各々について、前記計測部の計測誤差を補正するための補正値に関する情報を事前に取得し、前記計測部での計測結果を前記補正値で補正した値に基づいて前記基板の表面位置を求める、ことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記制御部は、前記第1位置と前記第2位置との間の走査露光中、前記第1位置での前記基板の表面位置と前記第2位置での前記基板の表面位置とが前記投影光学系の焦点深度内に含まれるように前記基板の高さを調整する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記制御部は、前記第1位置と前記第2位置との間の走査露光中に前記基板の高さを維持する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記制御部は、前記第1位置での前記基板の表面位置と前記第2位置での前記基板の表面位置との間における1つの位置を前記特定の位置として決定する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記制御部は、前記第1位置での前記基板の表面位置と前記第2位置での前記基板の表面位置との中間位置を前記特定の位置として決定する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記第2位置は、前記第1位置の次に前記計測部で前記基板の表面位置が計測される位置である、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記制御部は、前記計測部により前記第1位置および前記第2位置で前記基板の表面位置が計測された後、前記投影光学系からの光で前記第1位置が露光される前に前記特定の位置を決定する、ことを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  9. 前記ショット領域は、前記第2位置の後に前記計測部で前記基板の表面位置が計測される第3位置を更に含み、
    前記制御部は、前記第2位置と前記第3位置との間の走査露光中、前記計測部での計測結果から求められた前記第2位置での前記基板の表面位置と前記第3位置での前記基板の表面位置との間における第2の特定の位置が前記投影光学系の像面に維持されるように、前記基板の高さを調整する、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記工程で露光を行われた前記基板を現像する工程と、を含み、
    現像された前記基板から物品を製造することを特徴とする物品の製造方法。
  11. 投影光学系からの光と基板のショット領域とを相対的に走査して前記ショット領域の走査露光を行う露光方法であって、
    走査方向に配列された前記ショット領域の第1位置および該第1位置とは異なる第2位置において、前記投影光学系からの光で露光される前に前記基板の表面位置を計測する計測工程と、
    前記計測工程での計測結果に基づいて、前記基板の高さを調整しながら前記走査露光を制御する制御工程と、
    を含み、
    前記制御工程では、前記第1位置と前記第2位置との間の走査露光中、前記計測工程での計測結果から求められた前記第1位置での前記基板の表面位置と前記第2位置での前記基板の表面位置との間における特定の位置が前記投影光学系の像面に維持されるように、前記基板の高さを調整する、ことを特徴とする露光方法。
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