JP2003031474A - 露光装置および露光方法 - Google Patents

露光装置および露光方法

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JP2003031474A
JP2003031474A JP2001215540A JP2001215540A JP2003031474A JP 2003031474 A JP2003031474 A JP 2003031474A JP 2001215540 A JP2001215540 A JP 2001215540A JP 2001215540 A JP2001215540 A JP 2001215540A JP 2003031474 A JP2003031474 A JP 2003031474A
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measured
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area
sensor
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Norio Moriyama
徳生 森山
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ショット内に段差部を有する場合であって
も,露光光のデフォーカス範囲を最小限に抑えることが
可能な露光装置および露光方法を提供する。 【解決手段】 ウェハ上に設定された複数のショット
(露光単位領域)から一のショットを選択する(S5
0)。選択ショットに49個の測定ポイントを設け,各
測定ポイントについて3次元座標を求める(S70)。
次に49個の3次元座標データを用いて演算を行い,
「ショット内フォーカス面」を求める(S90)。この
演算には例えば最小二乗法を用いる。選択ショットの表
面とショット内フォーカス面との位置ズレを求め,これ
を「調整値」として記憶する(S110)。露光処理を
施す露光ショットを選択し,露光ショットの表面段差を
計測する。この測定結果から調整値を差し引き,この計
算結果に応じてウェハを上下動させながら露光光を露光
ショットに照射する(S130)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,露光装置および露
光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程の一つ,フォトリ
ソグラフィ工程では縮小投影露光装置(ステッパ)が使
用される。近年の半導体装置の微細化に伴い,ステッパ
において露光光の短波長化および高NA(Numerical Ape
rture)化が進んでいる。
【0003】ステッパの解像力R(Resolving power)と
焦点深度DOF(Depth Of Focus)の関係は,次のレイリ
ーの式で表される。
【0004】R=k1*λ/NA DOF=k2*λ/(NA)2
【0005】この式から明らかなように,露光光の波長
λを短くして,あるいは,開口数NAを大きくして解像
力Rを高めようとすると,焦点深度DOFが減少するこ
とになる。最近では,ステッパの焦点深度DOFが半導
体装置の表面段差と同一オーダとなっており,転写パタ
ーンの寸法精度を維持するためには,特に段差部(凹部
または凸部)における露光光のデフォーカスについて何
らかの対策を講じる必要があった。
【0006】この問題の解消を図るため,露光の際,表
面段差に応じてウェハを上下動させ,場合によっては露
光面を傾斜させるいわゆるレベリング技術を用いること
が一般的となっている。表面段差は,ステッパに備えら
れたフォーカスセンサが半導体装置の表面と基準位置
(例えば露光源)との距離を測定することによって検出
され,3次元座標によって表すことができる。
【0007】また,最近の露光工程では,ウェハ全体を
複数の単位領域(以下,「ショット」という)に分け
て,各ショット毎にスリット状の光をスキャニングさせ
ながら照射して露光する方式を採用することが主流とな
りつつある。スリット状の光が照射される範囲は,通常
1ショット全体の1/10程度であり,この光がスキャ
ニングすることによってショット全体が露光されるので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】露光工程にスキャニン
グ方式を採用したとき特に問題となるのは,回路構成上
生じる段差部が各ショット内にシステマティックに存在
する場合である。このような段差部は,その周辺部との
間に急激な高低差を成すことが多いため,露光動作の
際,この段差部にフォーカス距離を合わせてしまうと,
逆に周辺の広い範囲において露光光がデフォーカスする
可能性が高くなる。
【0009】従来のスキャニング露光工程では,フォー
カスセンサの測定結果を直接的に用いてウェハのレベリ
ング動作が行われていたため,フォーカスセンサの測定
ポイントが段差部にヒットしてしまうと,広いデフォー
カス領域が生じてしまい,結果として転写パターンの寸
法精度が低下するおそれがあった。
【0010】本発明は,上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり,その目的は,各ショット内に段差部
を有する場合であっても,露光光のデフォーカス範囲を
最小限に抑えることが可能な露光装置および露光方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の第1の観点によれば,ウェハの表面に予め
設定されている複数の単位領域を順次露光する露光方法
が提供される。
【0012】本発明にかかる露光方法の第1の特徴は,
各単位領域に対する露光処理に先立ち,露光前工程を実
施する点にある。この露光前工程では,単位領域の中か
ら1または2以上の被測定単位領域が選択され,各被測
定単位領域の表面の3次元座標から「仮想平面」と「調
整値」が算出される。
【0013】本発明にかかる第1の露光方法によれば,
露光前第1工程において,複数の単位領域の一が被測定
単位領域に設定され,露光前第2工程において,被測定
単位領域の表面の複数の測定箇所について3次元座標が
求められ,露光前第3工程において,各測定箇所の3次
元座標を用いて被測定単位領域の表面に近似する仮想平
面が求められる。この仮想平面の算出には例えば最小二
乗法を用いることが好ましい。
【0014】続く露光前第4工程では,複数のセンサに
よって被測定単位領域の表面がスキャニングされ,各セ
ンサによってスキャニングされた被測定単位領域内の各
スキャニング領域と仮想平面との間の所定の座標軸方向
に関する位置ズレが求められる。各スキャニング領域の
位置ズレが,各スキャニング領域に対応する各センサの
調整値として例えば露光装置のコントローラに記憶され
る。なお,露光光の光軸をZ軸にとった場合,位置ズレ
をZ座標の差で表すことが可能である。
【0015】これらの露光前工程が完了した後,センサ
選択工程が実施される。本発明にかかる第1の露光方法
によれば,複数のセンサの中から2個以上のセンサが選
択される。また,本発明にかかる第2の露光方法によれ
ば,複数のセンサの中から,調整値の絶対値が小さい順
に2個以上のセンサが選択される。
【0016】本発明によれば,露光単位領域設定工程が
実施される。この工程では,複数の単位領域の中の一
が,露光処理を施す露光単位領域に設定される。そし
て,この工程の実施時期は,露光工程以前であればいつ
でもよい。例えば,露光前工程よりも前に,ウェハに複
数の単位領域を設定するとともに全ての単位領域を露光
単位領域に設定し,露光の順番を定めることも可能であ
る。
【0017】本発明にかかる第2の露光方法によれば,
本発明にかかる第1の露光方法とは異なる工程を経て仮
想平面および調整値が求められる。すなわち,露光前第
1工程において,複数の単位領域の一が被測定単位領域
に設定され,露光前第2工程において,複数のセンサに
よって被測定単位領域の表面がスキャニングされ,各セ
ンサによってスキャニングされた被測定単位領域内の各
スキャニング領域について3次元座標が求められる。そ
して,露光前第3工程において,各スキャニング領域の
3次元座標を用いて被測定単位領域の表面に近似する仮
想平面が求められる。
【0018】続く露光前第4工程では,露光前第2工程
において各センサによってスキャニングされた被測定単
位領域内の各スキャニング領域と仮想平面との間の所定
の座標軸方向に関する位置ズレが求められる。この各ス
キャニング領域の位置ズレが,各スキャニング領域に対
応する各センサの調整値として記憶される。
【0019】また,本発明にかかる第3の露光方法によ
れば,本発明にかかる第1,2の露光方法とは異なる工
程を経て仮想平面および調整値が求められる。すなわ
ち,露光前第1工程において,複数の単位領域の一が被
測定単位領域に設定され,露光前第2工程において,被
測定単位領域の表面の複数の測定箇所について3次元座
標が求められ,露光前第3工程において,各測定箇所の
3次元座標を用いて被測定単位領域の表面に近似する仮
想平面が求められる。
【0020】続く露光前第4工程では,すくなくとも2
個のセンサの被測定単位領域との相対位置が調整され
る。3個以上のセンサが存在する場合でも,露光工程に
おけるウェハのレベリングに必要とされる2個のセンサ
の位置を調整することが重要である。なお,3個以上の
センサの位置調整が実施されても後の露光処理に問題は
生じない。2個以上のセンサの位置は,これら2個以上
のセンサが被測定単位領域の表面をスキャニングしたと
き,各センサによってスキャニングされた各スキャニン
グ領域と仮想平面との間の所定の座標軸方向に関する位
置ズレがより小さくなるように調整される。そして,露
光前第5工程では,位置調整済みの2個以上のセンサに
よってスキャニングされた各スキャニング領域の位置ズ
レが,各センサの調整値として記憶される。
【0021】以上のように,本発明にかかる第1,2,
3の露光方法によれば,露光前工程を経ることによって
「調整値」が得られる。一方,本発明にかかる第4,5
の露光方法によれば,複数の単位領域から複数の被測定
単位領域が選択設定され,各被測定単位領域について露
光前第2工程〜露光前第4工程が実施され,各被測定単
位領域毎に「調整値」が求められる。そして,露光前第
5工程において,各調整値を基に「平均調整値」が算出
される。露光工程では,調整値がウェハのレベリング制
御に用いられるため,調整値の精度はウェハのレベリン
グ精度に関係してくる。この点,複数の被測定単位領域
を測定することによって得られた「平均調整値」は,含
まれる測定誤差が小さく,ウェハのレベリング制御に平
均調整値を用いれば,レベリング精度が向上することに
なる。
【0022】本発明にかかる露光方法の第2の特徴は,
露光前工程で求められた「調整値」を用いてウェハをレ
ベリングする露光工程を備えた点にある。
【0023】本発明にかかる第1,2,4,5に記載の
露光方法によれば,センサ選択工程において選択された
2個以上のセンサのうちの一部または全てのセンサによ
って露光単位領域の表面の3次元座標が測定される。本
発明にかかる第3の露光方法によれば,露光前第4工程
において位置が調整された2個以上のセンサのうちの一
部または全てのセンサによって露光単位領域の表面の3
次元座標が測定される。そして,いずれの露光方法にお
いても,各センサの測定結果に各調整値を適用(例えば
減算)することによって調整結果が求められる。
【0024】露光単位領域に対して露光光を照射するに
あたり,露光光のデフォーカスの軽減を目的としてウェ
ハのレベリングが実施されるが,センサによって測定さ
れた結果をそのままレベリング動作に反映させると,高
段差部につられてウェハが過剰に傾いてしまい,逆にデ
フォーカス範囲が広くなる場合がある。この点,本発明
によれば,センサによる測定結果と調整値によって求め
られた調整結果を用いてウェハのレベリング動作が行わ
れる。調整値は仮想平面から求められた値であることか
ら,ウェハは,露光の際,実際の露光単位領域の表面形
状に合わせてレベリングされるのではなく,計算によっ
て求められた仮想平面に応じてレベリングされる。この
ため,露光単位領域に高段差部が存在しても,ウェハが
過剰に傾くことはなく,露光光のデフォーカスも最小限
に抑えられる。
【0025】本発明によれば,露光工程において,2個
以上のセンサによって同時に露光単位領域の表面の3次
元座標を測定することが不可能な場合であっても,露光
単位領域の表面の3次元座標を測定することが可能な一
部のセンサによる測定結果から得られた調整結果にのみ
基づいてウェハのレベリングが行われる。したがって,
露光単位領域における露光光のデフォーカスが軽減され
る。また,センサ選択工程では,露光工程において露光
単位領域に対して露光光が照射されている間は常に露光
単位領域の表面の3次元座標を計測することが可能であ
り,かつ,間隔が最も広くなる2個またはそれ以上のセ
ンサを選択することが好ましい。かかる方法によれば,
露光処理中におけるウェハのレベリング動作の安定化が
図られる。
【0026】本発明によれば,被測定単位領域に計算除
外領域が設定される。単位領域に存在する高段差部を含
むように計算除外領域を設定すれば,露光前工程におい
て求められる仮想平面が,実際の被測定単位領域(計算
除外領域を除く)の表面にほぼ一致することになり,調
整値もゼロに近くなる。調整値が小さい場合,そこに含
まれる計算誤差や測定誤差も小さくなり,結果として,
露光工程におけるウェハのレベリング制御の精度も向上
することになる。
【0027】露光前工程において,一旦暫定仮想平面を
求め,その暫定仮想平面と実測値を比較して,大きなズ
レをもたらす測定箇所を除いて再度仮想平面を求めるこ
とが好ましい。こうして求められた仮想平面は,実際の
被測定単位領域の表面にほぼ一致することになり,調整
値もゼロに近くなる。調整値が小さい場合,そこに含ま
れる計算誤差や測定誤差も小さくなり,結果として,露
光工程におけるウェハのレベリング制御の精度も向上す
ることになる。この方法によれば,計算除外領域を設定
する必要がなくなる。
【0028】複数のウェハを露光する場合,露光前工程
をウェハ1枚毎に行うようにしてもよいが,露光前工程
をウェハ2枚以上毎に,または,所定の時間をおいて行
うようにしてもよい。前者の場合,ウェハ毎の製造ばら
つきにも対応可能となり,後者の場合,ウェハのロット
全体としての露光処理にかかる時間短縮が図られる。
【0029】本発明の第2の観点によれば,ウェハを露
光する露光装置が提供される。この露光装置は,ウェハ
の表面の複数の測定箇所について3次元座標を求めるこ
とが可能な1または2以上のセンサと,各測定箇所の3
次元座標を用いて,ウェハの表面に近似する仮想平面を
求める事が可能なコントローラを備えたことを特徴とし
ている。かかる構成によれば,ウェハを露光する際に,
仮想平面に応じてウェハをレベリング動作させることが
可能となる。
【0030】1または2以上のセンサが,ウェハ表面を
スキャニング可能なように構成されていれば,ウェハ上
のより多くの測定箇所の3次元座標が効率よく求められ
ることになる。そして,測定箇所が多ければ多いほど,
測定結果から計算(例えば最小二乗法)によって求めら
れる仮想平面の信頼性が高くなる。
【0031】コントローラは,各センサによってスキャ
ニングされたウェハ上の各スキャニング領域と仮想平面
との間の所定の座標軸方向についての位置ズレを求め,
各スキャニング領域の位置ズレを各スキャニング領域に
対応する各センサの調整値として記憶する。そして,各
センサによってウェハの所定の範囲の3次元座標を測定
しながら所定の範囲を露光するとき,各センサによって
測定された所定の範囲の3次元座標に各センサの調整値
を適用することによって調整結果を求める。本発明によ
れば,この調整結果に基づいてウェハがレベリングされ
るため,露光動作中にセンサがウェハの表面凹凸を検出
しても,ウェハが過剰に傾斜してしまうことはない。し
たがって,ウェハ上における高段差部に起因する露光光
のデフォーカス発生範囲を最小限に抑えることが可能と
なる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照しながら,
本発明にかかる露光装置および露光方法の好適な実施の
形態について詳細に説明する。なお,以下の説明および
添付された図面において,略同一の機能および構成を有
する構成要素については,同一符号を付することによっ
て重複説明を省略する。
【0033】まず,スキャニング露光方式の露光装置
(ステッパ)の基本構造およびステッパとウェハとの関
係について,図1〜図3を用いて説明する。
【0034】露光を行うウェハ1は,その表面が予め複
数のショット3−1〜3−nに区分されており,各ショ
ット3毎に露光処理が行われる。
【0035】このステッパは,基準位置(例えば露光
源)からウェハ1の露光面までの距離を測定するため
に,複数のフォーカスセンサヘッド(4個のフォーカス
センサヘッド11−1,11−2,12−1,12−
2)とフォーカス・レベリング位置検出部21を備えて
いる。各フォーカスセンサヘッド(以下,「センサヘッ
ド」という)11−1,11−2,12−1,12−2
は,図3に示すように,露光スリット9に固定されてい
る。センサヘッド11−1,11−2が一対として,ま
た,センサヘッド12−1,12−2が一対として機能
する。フォーカス・レベリング位置検出部21は,セン
サヘッド11−1,11−2,または,センサヘッド1
2−1,12−2から得られる情報に基づいて,露光面
と露光源との間の距離およびウェハ1全体における露光
面の位置,すなわち露光面の3次元座標を算出し,その
結果をコントローラ31に与える。
【0036】コントローラ31は,フォーカス・レベリ
ング位置検出部21の演算結果に従ってアクチュエータ
51−1,51−2,51−3の動作を制御し,ウェハ
1を,それを保持するウェハチャック2ごと上下動させ
る。
【0037】露光源から発せられレチクル5を透過した
露光光7は,投影レンズ8,露光スリット9を介してウ
ェハ1の露光範囲41に達する。そして,露光源側ある
いはウェハ1側がスライドすることによって,露光範囲
41が図1中矢印方向に移動する。露光範囲41がショ
ット3の一端から対向する他端に移動すると,このショ
ット3の露光が完了する。
【0038】センサヘッド11−1,11−2およびセ
ンサヘッド12−1,12−2は,露光範囲41の移動
方向前2カ所の3次元座標について,露光スキャニング
動作中連続的に測定するようにセットされている。図3
に示すように,スキャン方向がAの場合,センサヘッド
11−1,11−2が機能し,スキャン方向がBの場
合,センサヘッド12−1,12−2が機能する。これ
らのセンサヘッド11−1,11−2,12−1,12
−2を備えることによって,ステッパは,露光する面の
形状に応じて露光直前にアクチュエータ51−1,51
−2,51−3の動作を制御してウェハ1を上下動さ
せ,場合によってはウェハ1を傾斜させることが可能と
なる。露光範囲41の表面形状に応じてウェハ1が上下
動し,かつ傾斜すれば,焦点深度DOFが極めて浅い場
合であっても,露光範囲41の大部分を焦点深度に一致
させることが可能になる。
【0039】ところで,図1に示すように,各ショット
3−1〜3−nには,回路構成上,周辺部との間に段差
を有する凸部4が存在する場合がある。特に,この凸部
4の上面がその周辺部の表面に対して不連続的であると
き,次のような問題が起こり得る。図4を用いて説明す
る。
【0040】センサヘッド11−1の測定ポイントが周
辺部10aの表面を通過し,これと同時にセンサヘッド
11−2の測定ポイントが凸部4の上面を通過したと
き,ステッパは,周辺部10aの表面と凸部4の上面が
焦点深度に合致するようにウェハ1を傾斜させ,露光に
備える。このとき,凸部4の近傍の周辺部10bおよび
周辺部10cは,焦点深度よりも深いレベルに位置する
ことになり,これら周辺部10b,10cにおいて露光
光が著しくデフォーカスしてしまう。周辺部10b,1
0cに微細なパターンが形成される場合には,この露光
光のデフォーカス現象が即,半導体装置の製品不具合に
繋がってしまう。なお,凸部4の他,凹部がショット内
に存在する場合も同様である。
【0041】さらに,図1に示すように,各ショット3
−1〜3−nは,原則として相互同一の長方形となるよ
うに設定されるが,ウェハ1のエッジ部に位置するショ
ット3−iは,長方形の一部が欠けた形状(いわゆる
「欠けショット」)となってしまう。欠けショットの場
合,その露光動作中に2個のセンサヘッド11−1,1
1−2のうち片方のセンサヘッドの測定ポイントがウェ
ハ1から外れてしまい,ウェハ1のレベリング動作が不
可能となるおそれがある。ショット3−iの露光中にウ
ェハ1のレベリングができなければ,ショット3−iに
おいて露光光がデフォーカスする可能性が高くなる。
【0042】かかる問題は本発明によって解消される。
以下,本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0043】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
の形態にかかるステッパおよび露光方法について説明す
る。なお,本実施の形態にかかるステッパは,以下で説
明する構成要素を除き,図1〜図3に示したステッパと
同等の構成を有するものである。
【0044】図5は,本実施の形態にかかる露光方法の
各工程を示すフローチャートである。以下,工程毎に本
実施の形態にかかる露光方法を説明する。
【0045】まず,ウェハ1をステッパにロードし(ス
テップS10),アライメントする(ステップS3
0)。
【0046】次に,ショット3−1〜3−nの中から一
のショット(被測定単位領域)3−kを選択する(ステ
ップS50)。このとき,ショット3−i等の欠けショ
ットは選択の対象から除外される。
【0047】露光スリット9に固定されている4個のセ
ンサヘッド11−1,11−2,12−1,12−2の
中から一のセンサヘッド,例えばセンサヘッド11−1
を選択する。このセンサヘッド11−1を用いて,ショ
ット3−kについてその表面段差を計測する(ステップ
S70)。例えば,ショット3−kを7行7列からなる
マトリックス状の計測領域(49個)に細分する。そし
て,基準位置(例えば露光源)から各計測領域の中央部
までの距離をセンサヘッド11−1によって測定する。
この結果,フォーカス・レベリング位置検出部21にお
いて,49個の測定ポイントについての3次元座標デー
タが算出される。これらのデータはコントローラ31に
入力される。
【0048】コントローラ31は,49個の3次元座標
データを用いて演算を行い,「ショット内フォーカス
面」を求める(ステップS90)。この演算には例えば
最小二乗法を適用することが好ましい。ここで求めた仮
想的なショット内フォーカス面は,コントローラ31に
格納される。
【0049】次に,通常の露光動作の際と同様に,セン
サヘッド11−1,11−2(またはセンサヘッド12
−1,12−2)を選択ショット3−kの一端から対向
する他端まで直線的に移動させながら選択ショット3−
kの表面段差を計測する。具体的には,センサヘッド1
1−1,11−2がスキャニングする直線状の領域(以
下,「線状領域」という)について,基準位置からの距
離を計測する。そして,コントローラ31は,線状領域
の基準位置からの距離と,この線状領域に対応するショ
ット内フォーカス面の中の領域の基準位置からの距離と
の差を算出し,計算結果を「調整値」として記憶する
(ステップS110)。露光光の光軸をZ軸とすれば,
この調整値は,線上領域とショット内フォーカス面との
Z軸方向の位置ズレ量に相当する。
【0050】全ショット3−1〜3−nに対して順次露
光処理を行う。各ショット3の露光動作は,通常の露光
動作と同様に,センサヘッド11−1,11−2(また
はセンサヘッド12−1,12−2)をショット3の一
端から対向する他端まで直線的に移動させてショット3
の表面段差(3次元座標)を計測し,その測定結果に応
じてウェハ1をレベリングさせながら行われる。ただ
し,コントローラ31は,センサヘッド11−1,11
−2による測定結果からステップS110で求めた調整
値を差し引いて,その結果に従ってウェハ1を上下動さ
せる(ステップS130)。
【0051】全ショット3−1〜3−nの露光処理が完
了した後,ウェハ1をステッパからアンロードする(ス
テップS150)。
【0052】以上のように第1の実施の形態にかかるス
テッパおよび露光方法によれば,各ショット3−1〜3
−nに対する露光の際,センサヘッド11−1,11−
2によって測定された線状領域の表面段差に応じてウェ
ハ1が直接的に上下動することはなくなる。すなわち,
まず調整値を用いて測定結果を調整し,その調整結果に
従ってウェハ1が上下動することになる。したがって,
ショット3内に段差部(凸部4または凹部)が存在する
場合であっても,露光の際にウェハ1がこの段差部の上
面に合わせてレベリングされることはなく,この結果,
段差部の周辺におけるデフォーカスが抑えられる。
【0053】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態にかかるステッパおよび露光方法について説明す
る。
【0054】第2の実施の形態にかかるステッパは,第
1の実施の形態にかかるステッパに対して,フォトセン
サヘッドの数が多くなっている。具体的には,スキャン
方向がAのときに動作するm個のセンサヘッド11−1
〜11−m,および,スキャン方向がBのときに動作す
るm個のセンサヘッド12−1〜12−mが露光スリッ
ト9に備えられている。なお,センサヘッド11−1と
センサヘッド12−1は,スキャン方向の同一線上に並
んでおり,他のセンサヘッド11−2〜11−mとセン
サヘッド12−2〜12−mも同様の関係にある。
【0055】図7は,本実施の形態にかかる露光方法の
各工程を示すフローチャートである。以下,工程毎に本
実施の形態にかかる露光方法を説明する。
【0056】まず,ウェハ1をステッパにロードし(ス
テップS10),アライメントする(ステップS3
0)。
【0057】次に,ショット3−1〜3−nの中から一
のショット3−kを選択する(ステップS50)。この
とき,ショット3−i等の欠けショットは選択の対象か
ら除外される。
【0058】選択ショットの表面段差の計測(ステップ
S70)を行う。この工程は,第1の実施の形態にかか
る露光方法でも実行されるものであるが,第2の実施の
形態ではその計測方法が異なる。具体的には,m個のセ
ンサヘッド11−1〜11−m(またはm個のセンサヘ
ッド12−1〜12−m)全てを用いて選択ショット3
−kをスキャニングする。このとき,各センサヘッド1
1−1〜11−mは,それぞれに対応する線状領域と基
準位置(例えば露光源)からの距離を連続的に計測する
ことになる。そして,フォーカス・レベリング位置検出
部21において,m個の線上領域についての3次元座標
データが算出される。これらのデータはそれぞれ,スキ
ャン方向に連続的な曲線で表すことができるものであっ
て,コントローラ31に入力される。
【0059】コントローラ31は,m個の3次元座標デ
ータを用いて演算を行い,「ショット内フォーカス面」
を求める(ステップS90)。この演算には例えば最小
二乗法を適用することが好ましい。ここで求めた仮想的
なショット内フォーカス面は,コントローラ31に格納
される。第1の実施の形態にかかる露光方法によれば,
ステップS90において49個の「点データ」から仮想
平面(ショット内フォーカス面)が求められていたが,
本実施の形態にかかる露光方法によれば,m個の「曲線
データ」から仮想平面が求められる。このため,計算に
よって求めた仮想平面の信頼性が向上する。
【0060】次に,コントローラ31は,m個の線状領
域の基準位置からの距離と,このm個の線状領域に対応
するショット内フォーカス面の中の領域の基準位置から
の距離との差を算出し,計算結果を「調整値」として記
憶する(ステップS110)。
【0061】次に,センサヘッドの選択工程(ステップ
S120)を実施する。この工程は,第1の実施の形態
にかかる露光方法には存在しなかったものである。この
選択方法は,次の通りである。
【0062】まず,ステップS70において得られたm
個の3次元座標データ(曲線データ)と,ステップS9
0において得られたショット内フォーカス面とを比較す
る。露光光の光軸をZ軸とした場合,ショット内フォー
カス面に対して,Z座標が一致しているもの,または,
Z座標について最も接近しているものから順に2個の3
次元座標データを選ぶ。そして,この2個の3次元座標
データに対応するセンサヘッドを,選択センサヘッドと
して設定する。仮に3個以上の3次元座標データがショ
ット内フォーカス面に対して同等に接近している場合に
は,各3次元座標データに対応するセンサヘッドのう
ち,最も間隔が大きくなる2個のセンサヘッドを,選択
センサヘッドとして設定する。例えば,3個センサヘッ
ド11−1,11−4,11−mであれば,センサヘッ
ド11−1およびセンサヘッド11−mが選択される。
なお,ここでは,センサヘッド11−1〜11−mを用
いて説明したが,センサヘッド11−1〜11−mとセ
ンサヘッド12−1〜11−mは,スキャニング方向に
応じて使い分けられるものであるため,例えば,センサ
ヘッド11−1およびセンサヘッド11−mが選択され
るということは,センサヘッド12−1およびセンサヘ
ッド12−mも同時に選択されたことを意味する。
【0063】全ショット3−1〜3−nに対して順次露
光処理を行う。各ショット3の露光動作は,ステップS
120において選択されたセンサヘッド,例えばセンサ
ヘッド11−1,11−m(またはセンサヘッド12−
1,12−m)をショット3の一端から対向する他端ま
で直線的に移動させてショット3の表面段差を計測し,
その測定結果に応じてウェハ1をレベリングさせながら
行われる。ただし,コントローラ31は,センサヘッド
11−1,11−mによる測定結果からステップS11
0で求めた調整値を差し引いて,その結果に従ってウェ
ハ1を上下動させる(ステップS130)。
【0064】全ショット3−1〜3−nの露光処理が完
了した後,ウェハ1をステッパからアンロードする(ス
テップS150)。
【0065】以上の第2の実施の形態にかかるステッパ
および露光方法によれば,第1の実施の形態にかかるス
テッパおよび露光方法と同様の効果を得ることができ
る。
【0066】ところで,ステップS90で求められるシ
ョット内フォーカス面は,3次元空間において実際のシ
ョット表面にほぼ一致するが,ショット内に段差部があ
る場合,その段差周辺では例外的にショット内フォーカ
ス面と実際のショット表面とのズレが大きくなる可能性
がある。逆に言えば,ズレが大きい箇所には段差部が存
在すると推測することができる。
【0067】ステップS130において,ショット3内
の段差部に重なる線状領域をスキャニングするセンサヘ
ッドを用いてショット3の表面段差を測定しながら露光
動作を行うと,ウェハ1のレベリング動作に適用する調
整値も大きくなってしまう。調整値が大きくなれば,そ
の分ウェハ1のレベリング動作にも位置的な誤差が生じ
やすくなる。
【0068】この点,本実施の形態にかかる露光方法に
よれば,ステップS120において,ズレが小さい領域
すなわち段差部が存在しない線状領域をスキャンするセ
ンサヘッドが選択され,続くステップS130におい
て,選択されたセンサヘッドの測定結果と調整値に従っ
てウェハ1がレベリングされる。したがって,露光動作
におけるウェハ1のレベリング精度が向上し,段差部の
周辺における露光光のデフォーカスがより軽減されるこ
とになる。
【0069】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態にかかるステッパおよび露光方法について説明す
る。
【0070】第3の実施の形態にかかるステッパは,第
1の実施の形態にかかるステッパと同様に,露光スリッ
ト9に4個のセンサヘッド11−1,11−2,12−
1,12−2を備えている。ただし,これらのセンサヘ
ッド11−1,11−2,12−1,12−2はそれぞ
れ,図8に示すようにスキャニング方向と直角を成す方
向に移動可能なように構成されている。
【0071】図9は,本実施の形態にかかる露光方法の
各工程を示すフローチャートである。以下,工程毎に本
実施の形態にかかる露光方法を説明する。
【0072】まず,ウェハ1をステッパにロードし(ス
テップS10),アライメントする(ステップS3
0)。
【0073】次に,ショット3−1〜3−nの中から一
のショット3−kを選択する(ステップS50)。この
とき,ショット3−i等の欠けショットは選択の対象か
ら除外される。
【0074】露光スリット9に備えられている4個のセ
ンサヘッド11−1,11−2,12−1,12−2の
中から一のセンサヘッド,例えばセンサヘッド11−1
を選択する。このセンサヘッド11−1を用いて,ショ
ット3−kについてその表面段差を計測する(ステップ
S70)。例えば,ショット3−kを7行7列からなる
マトリックス状の計測領域(49個)に細分する。そし
て,基準位置(例えば露光源)から各計測領域の中央部
までの距離をセンサヘッド11−1によって測定する。
この結果,フォーカス・レベリング位置検出部21にお
いて,49個の測定ポイントについての3次元座標デー
タが算出される。これらのデータはコントローラ31に
入力される。なお,このステップS70については,本
実施の形態にかかる露光方法と第1の実施の形態にかか
る露光方法は略同一である。
【0075】コントローラ31は,49個の3次元座標
データを用いて演算を行い,「ショット内フォーカス
面」を求める(ステップS90)。この演算には例えば
最小二乗法を適用することが好ましい。ここで求めた仮
想的なショット内フォーカス面は,コントローラ31に
格納される。
【0076】次に,ステップS70において3次元座標
が求められた49個の各測定ポイントを通り,かつ,セ
ンサヘッドのスキャニング方向に平行な仮想的な軌跡を
求める。ここでは,各測定ポイントはスキャニング方向
に沿って7行7列に配置されているため,7本の軌跡が
存在することになる。コントローラ31は,これら7本
の軌跡と,ステップS90で求められたショット内フォ
ーカス面とのZ軸方向(露光光の光軸方向)のズレを計
算する。そして,最もズレが小さい(好ましくはズレの
ない)2本の軌跡を選択し,そのズレを「調整値」とし
て記憶する(ステップS110)。なお,ショット内フ
ォーカス面とのズレに関して3本以上の軌跡が同等であ
る場合には,最も位置間隔が開くように2本の軌跡を選
択する。
【0077】センサヘッド11−1,11−2,12−
1,12−2がスキャニングしたとき,測定ポイントが
ステップS110で選択された2本の軌跡に重なるよう
に,各センサヘッド11−1,11−2,12−1,1
2−2をスライドさせて位置決めを行う(ステップS1
22)。これによって,センサヘッド11−1,11−
2,12−1,12−2がスキャニングする線状領域
と,ショット内フォーカス面との位置ズレは極めて小さ
くなる。
【0078】全ショット3−1〜3−nに対して順次露
光処理を行う。各ショット3の露光動作は,ステップS
120において位置が調整されたセンサヘッド11−
1,11−2(またはセンサヘッド12−1,12−
2)をショット3の一端から対向する他端まで直線的に
移動させてショット3の表面段差を計測し,その測定結
果に応じてウェハ1をレベリングさせながら行われる。
ただし,コントローラ31は,センサヘッド11−1,
11−2による測定結果からステップS110で求めた
調整値を差し引いて,その結果に従ってウェハ1を上下
動させる(ステップS130)。
【0079】全ショット3−1〜3−nの露光処理が完
了した後,ウェハ1をステッパからアンロードする(ス
テップS150)。
【0080】以上の第3の実施の形態にかかるステッパ
および露光方法によれば,第2の実施の形態にかかるス
テッパおよび露光方法と同様の効果を得ることができ
る。しかも,センサヘッドの数が少ないことから,コス
ト面での効果が期待できる。
【0081】[第4の実施の形態]第1,2,3の実施
の形態にかかる露光方法に対して,図10に示すように
選択ショット3−kの中に存在する段差部(凸部4また
は凹部)を含む「ショット内フォーカス面計算除外領域
(以下,「計算除外領域」という)」61を設定する工
程を追加する。
【0082】上述のように,第1,3の実施の形態にか
かる露光方法によれば,ステップS70において49個
のポイントを測定することによって選択ショット3−k
の表面段差が求められていたが,この49個の測定ポイ
ントのいくつかが段差部の上面に位置する可能性があ
る。この場合,ステップS90で算出されるショット内
フォーカス面に大きな誤差が含まれるおそれがある。
【0083】回路設計上,半導体装置に形成される段差
部の位置情報は製造前に得られるものである。この段差
部の位置情報をコントローラ31に与えることによっ
て,計算除外領域61をショット3−kに設定し,計測
ポイントを段差部から除外することが可能となる。
【0084】この他,第1,3の実施の形態にかかる露
光方法と同様に複数の測定ポイントを均等に選択ショッ
ト3−kの表面に設定した場合でも,ステップS90に
おいてショット内フォーカス面を算出するときに,計算
除外領域61内から得られた3次元座標データを無視す
るようにしてもよい。この方法は,第2の実施の形態に
かかる露光方法に対しても適用可能である。
【0085】以上のように,計算除外領域61を設定す
ることによって,ショット内フォーカス面を得るための
計算精度が向上する。この結果,各ショット3−1〜3
−nに存在する段差部の周辺において,露光光のデフォ
ーカスの発生が一層抑えられる。
【0086】[第5の実施の形態]第1,2,3の実施
の形態にかかる露光方法と同様にステップS90におい
てショット内フォーカス面を算出し,ステップS110
において調整値を算出した後,次の工程を実施する。
【0087】図11は,ステップS90において算出さ
れたショット内フォーカス面(暫定仮想平面)と,ステ
ップS70において設定された複数の測定ポイントとの
Z軸方向についてのズレ(偏差)をグラフ化した一例を
示している。一般的には,最小二乗法を用いて得られた
仮想的なショット内フォーカス面にほぼ一致する測定ポ
イントの数(度数)が最も多くなり,+方向および−方
向の偏差が大きくなるにつれて度数が小さくなってい
く。ただし,ショット内に段差部が存在する場合には,
図11に示すように中心値から離れた位置にピークPが
現れる。このことから分布にピークPが現れた場合,こ
のピークPを形成している測定ポイントは段差部に位置
していると推測することができる。
【0088】次に,図11の分布において,例えば標準
偏差を用いてスレショルド値を設定する。そして,スレ
ショルド内(ここでは中心値±標準偏差σの範囲)に属
するデータのみを用いて,再度,最小二乗法を用いてシ
ョット内フォーカス面を算出する。以後,再計算された
ショット内フォーカス面(仮想平面)を用いて,露光動
作等を行う。
【0089】以上のように,第5の実施の形態にかかる
露光方法によれば,第4の実施の形態にかかる露光方法
と同様に,精度の高いショット内フォーカス面を得るこ
とが可能となる。また,この方法によれば,予め設計情
報を得なくとも,ショット内の段差部に起因するショッ
ト内フォーカス面の計算誤差を取り除くことが可能とな
る。
【0090】[第6の実施の形態]図1に示したよう
に,全ショット3−1〜3−nの中には,長方形の一部
が欠けた形状を有する欠けショット3−iが含まれる。
欠けショット3−i以外のショットについての露光動作
は,第1〜5の実施の形態の中で説明したステップS1
30の通りで何ら問題はない。しかし,露光対象が欠け
ショット3−iの場合,ステップS130におけるスキ
ャニング動作中,全てのセンサヘッドの測定ポイントが
常にウェハ1の表面に位置するとは限らず,はみ出てし
まうこともあり得る。この場合,ウェハ1のレベリング
動作が露光途中にも関わらず制御不能に陥り,欠けショ
ット3−iの広い範囲で露光光のデフォーカスが発生す
るおそれがある。
【0091】欠けショット3−iを露光する場合,その
露光動作の開始に先だって,露光のためのスキャニング
動作中測定ポイントが終始ウェハ1上に存在する一のセ
ンサヘッド,例えばセンサヘッド11−1を選択する。
そして,ステップS130では,この選択されたセンサ
ヘッド11−1のみを用いて欠けショット3−iの表面
段差を計測し,その測定結果に応じてウェハ1をレベリ
ングさせながらショット3−iに露光光を照射する。た
だし,コントローラ31は,センサヘッド11−1によ
る測定結果からステップS110で求めた調整値を差し
引いて,その結果に従ってウェハ1を上下動させる。
【0092】本実施の形態にかかる露光方法によれば,
露光対象が欠けショットであってもウェハ1のレベリン
グ動作が可能となるため,他のショットと同様に露光光
のデフォーカスの発生が抑えられる。
【0093】[第7の実施の形態]第2の実施の形態に
かかるステッパのように,露光スリット9に2×m個の
センサヘッド11−1〜11−m,12−1〜12−m
が備えられている場合(図7),欠けショット3−iの
露光動作については,次の方法を採用する。
【0094】すなわち,欠けショット3−iの露光動作
については,その露光動作の開始に先だって,m個のセ
ンサヘッド11−1〜11−m(またはセンサヘッド1
2−1〜12−m)の中から露光のためのスキャニング
動作中測定ポイントが終始ウェハ1上に存在する複数の
センサヘッドを選択する。さらに,選択された複数のセ
ンサヘッドの中から,間隔が最も広くなる2個のセンサ
ヘッドを選択する。そして,ステップS130では,こ
の選択された2個のセンサヘッドを用いて欠けショット
3−iの表面段差を計測し,その測定結果に応じてウェ
ハ1をレベリングさせながら欠けショット3−iの露光
を実施する。ただし,コントローラ31は,2個のセン
サヘッドによる測定結果からステップS110で求めた
調整値を差し引いて,その結果に従ってウェハ1を上下
動させる。
【0095】上述の第6の実施の形態にかかる露光方法
によれば,欠けショット3−iに対する露光動作中にウ
ェハ1をレベリングすることは可能となるが,一のセン
サヘッドのみを基準としてレベリングする関係上,ウェ
ハ1はZ軸方向にのみ移動し,チルト方向への傾き動作
は行わない。この点,本実施の形態にかかる露光方法に
よれば,ウェハ1をチルト方向に傾けることも可能にな
る。したがって,欠けショット3−iにおける露光光の
デフォーカスの発生を一層抑制することが可能となる。
【0096】[第8の実施の形態]第3の実施の形態に
かかるステッパのように,露光スリット9にスライド可
能な2×2個のセンサヘッド11−1,11−2,12
−1,12−2が備えられている場合(図8),欠けシ
ョット3−iの露光動作については,次の方法を採用す
る。
【0097】すなわち,欠けショット3−iの露光動作
については,その露光動作の開始に先だって,2個のセ
ンサヘッド11−1,11−2(またはセンサヘッド1
2−1,12−2)の位置を,露光のためのスキャニン
グ動作中測定ポイントが終始ウェハ1上に存在するよう
にスライドさせる。このとき,センサヘッド11−1,
11−2(またはセンサヘッド12−1,12−2)の
間隔が最大となるように位置決めすることが好ましい。
そして,ステップS130では,位置決めされた2個の
センサヘッド11−1,11−2(またはセンサヘッド
12−1,12−2)を用いて欠けショット3−iの表
面段差を計測し,その測定結果に応じてウェハ1をレベ
リングさせながらショット3−iの露光を実施する。た
だし,コントローラ31は,2個のセンサヘッド11−
1,11−2(またはセンサヘッド12−1,12−
2)による測定結果からステップS110で求めた調整
値を差し引いて,その結果に従ってウェハ1を上下動さ
せる。
【0098】第8の実施の形態にかかる露光方法によれ
ば,第7の実施の形態にかかる露光方法と同様に,欠け
ショット3−iにおける露光光のデフォーカスが抑制さ
れる。
【0099】[第9の実施の形態]一般的に,半導体装
置の製造については,複数枚のウェハが1ロットとして
まとめられ,各ロット毎に製造プロセスの管理が行われ
る。このようなプロセス管理の視点に立てば,第1〜8
の実施の形態にかかる露光方法を構成する「ショットの
選択(ステップS50)」,「選択ショットの表面段差
の計測(ステップS70)」,「ショット内フォーカス
面の算出(ステップS90)」,「調整値の算出(ステ
ップS110)」,第2の実施の形態にかかる露光方法
を構成する「センサヘッドの選択(ステップS12
0)」,および第3の実施の形態にかかる露光方法を構
成する「センサヘッドの位置調整(ステップS12
2)」の各工程(以下「露光前工程」という)をウェハ
毎に実施せず,ロット単位で実施することも妥当な方法
と言える。
【0100】例えば,ロットの先頭に位置するウェハに
対してのみこれら露光前工程を実施する。また,1ロッ
トを構成するウェハ枚数が多い場合には,ウェハのレベ
リング精度を維持するため,露光前工程を所定のインタ
ーバルをおいて実施するようにしてもよい。このインタ
ーバルは,例えば時間またはウェハの枚数を基準に設定
することが可能である。なお,一旦,あるウェハの選択
ショットにおいて露光前工程を実施してショット内フォ
ーカス面と調整値を得た後は,次の露光前工程を実施す
るまで,異なるウェハに対してもそのショット内フォー
カス面と調整値に基づいてウェハのレベリングを行う。
【0101】本実施の形態にかかる露光方法によれば,
第1〜第8の実施の形態にかかる露光方法と同様の効果
が得られ,さらに,露光前工程を行うことによるステッ
パの処理能力の低下を最小限に止めることが可能とな
る。
【0102】[第10の実施の形態]第1〜第9の実施
の形態にかかる露光方法によれば,ウェハ内の複数のシ
ョットの中から一のショットが選択され,これが選択シ
ョットとして設定されるが,一のウェハにおいて複数の
選択ショットを設定するようにしてもよい。この場合,
複数の選択ショット毎に露光前工程が実施され,選択シ
ョット毎にショット内フォーカス面と調整値が得られる
ことになる。そして,調整値の平均値(平均調整値)を
露光動作(ステップS130)の前に求める。
【0103】ステップS130では,平均調整値を用い
て全ショット3−1〜3−nに対して順次露光処理を行
う。
【0104】本実施の形態にかかる露光方法によれば,
各露光前工程の中で実施される各種計測・演算に誤差が
含まれる場合であっても,結果として得られる平均調整
値には高い信頼性が付随することになる。そして,各シ
ョット3−1〜3−nにおける露光光のデフォーカスの
発生頻度を低下させることが可能となる。
【0105】添付図面を参照しながら本発明の好適な実
施の形態について説明したが,本発明はかかる実施の形
態に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に
記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例ま
たは修正例に想到し得ることは明らかであり,それらに
ついても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解
される。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
ウェハの各ショット内に段差部を有する場合であって
も,露光光のデフォーカスが軽減され,かつその範囲も
最小限に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステッパの基本構造およびステッパとウェハと
の位置関係を示す斜視図である。
【図2】ステッパの基本構造およびステッパとウェハと
の位置関係を示す側面図である。
【図3】一般的なセンサヘッドと露光スリットとの位置
関係を示す平面図である。
【図4】レベリングされたウェハに生じるデフォーカス
領域を示す側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかる露光方法の
工程を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかるステッパが
備えるセンサヘッドと露光スリットとの位置関係を示す
平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態にかかる露光方法の
工程を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態にかかるステッパが
備えるセンサヘッドと露光スリットとの位置関係を示す
平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態にかかる露光方法の
工程を示すフローチャートである。
【図10】ショット内に設定された計算除外領域を示す
平面図である。
【図11】ショット内の各測定ポイントのショット内フ
ォーカス面に対する偏差を示す分布図である。
【符号の説明】
1:ウェハ 3:ショット 3−i:欠けショット 4:凸部 5:レクチル 7:露光光 8:投影レンズ 9:露光スリット 11−1,11−2:フォーカスセンサヘッド 21:フォーカス・レベリング位置検出部 31:コントローラ 41:露光範囲 51−1,51−2,51−3:アクチュエータ 61:計算除外領域

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハの表面に予め設定されている複数
    の単位領域の一を被測定単位領域に設定する露光前第1
    工程と;前記被測定単位領域の表面の複数の測定箇所に
    ついて3次元座標を求める露光前第2工程と;前記各測
    定箇所の3次元座標を用いて,前記被測定単位領域の表
    面に近似する仮想平面を求める露光前第3工程と;複数
    のセンサによって前記被測定単位領域の表面をスキャニ
    ングし,前記各センサによってスキャニングした前記被
    測定単位領域内の各スキャニング領域と前記仮想平面と
    の間の所定の座標軸方向に関する位置ズレを求め,前記
    各スキャニング領域の位置ズレを各スキャニング領域に
    対応する前記各センサの調整値として記憶する露光前第
    4工程と;前記複数のセンサの中から2個以上のセンサ
    を選択するセンサ選択工程と;前記複数の単位領域の中
    の一を,露光処理を施す露光単位領域に設定する露光単
    位領域設定工程と;前記センサ選択工程において選択さ
    れた2個以上のセンサのうちの一部または全てのセンサ
    によって前記露光単位領域の表面の3次元座標を測定
    し,前記各センサの測定結果に前記各調整値を適用する
    ことによって調整結果を求め,前記調整結果に基づいて
    前記ウェハのレベリングを行うとともに前記露光単位領
    域に対して露光光を照射する露光工程と;を含むことを
    特徴とする,露光方法。
  2. 【請求項2】 ウェハの表面に予め設定されている複数
    の単位領域のうち複数の単位領域を被測定単位領域に設
    定する露光前第1工程と;前記複数の被測定単位領域の
    うち第1被測定単位領域の表面の複数の測定箇所につい
    て3次元座標を求める露光前第2工程と;前記各測定箇
    所の3次元座標を用いて,前記第1被測定単位領域の表
    面に近似する仮想平面を求める露光前第3工程と;複数
    のセンサによって前記第1被測定単位領域の表面をスキ
    ャニングし,前記各センサによってスキャニングした前
    記第1被測定単位領域内の各スキャニング領域と前記仮
    想平面との間の所定の座標軸方向に関する位置ズレを求
    め,前記各スキャニング領域の位置ズレを各スキャニン
    グ領域に対応する前記各センサの前記第1被測定単位領
    域に関する調整値として記憶する露光前第4工程と;前
    記第1被測定単位領域以外の1または2以上の被測定単
    位領域それぞれについて,前記露光前第2工程,露光前
    第3工程,および露光前第4工程を実施し,前記各セン
    サの前記各被測定単位領域に関する調整値を記憶する露
    光前第5工程と,前記第1被測定単位領域を含む複数の
    被測定単位領域それぞれの調整値を平均化して平均調整
    値を求める露光前第6工程と,前記複数のセンサの中か
    ら2個以上のセンサを選択するセンサ選択工程と;前記
    複数の単位領域の中の一を,露光処理を施す露光単位領
    域に設定する露光単位領域設定工程と;前記センサ選択
    工程において選択された2個以上のセンサのうちの一部
    または全てのセンサによって前記露光単位領域の表面の
    3次元座標を測定し,前記各センサの測定結果に前記各
    平均調整値を適用することによって調整結果を求め,前
    記調整結果に基づいて前記ウェハのレベリングを行うと
    ともに前記露光単位領域に対して露光光を照射する露光
    工程と;を含むことを特徴とする,露光方法。
  3. 【請求項3】 前記露光工程において前記2個以上のセ
    ンサによって同時に前記露光単位領域の表面の3次元座
    標を測定することが不可能な場合,前記露光単位領域の
    表面の3次元座標を測定することが可能な一部のセンサ
    による測定結果から得られた調整結果にのみ基づいて前
    記ウェハのレベリングを行うことを特徴とする,請求項
    1または2に記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 前記センサ選択工程では,前記露光工程
    において前記露光単位領域に対して露光光が照射されて
    いる間は常に前記露光単位領域の表面の3次元座標を計
    測することが可能であり,かつ,間隔が最も広くなる2
    個のセンサを含んで選択されることを特徴とする,請求
    項1または2に記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 ウェハの表面に予め設定されている複数
    の単位領域の一を被測定単位領域に設定する露光前第1
    工程と;複数のセンサによって前記被測定単位領域の表
    面をスキャニングし,前記各センサによってスキャニン
    グした前記被測定単位領域内の各スキャニング領域につ
    いて3次元座標を求める露光前第2工程と;前記各スキ
    ャニング領域の3次元座標を用いて,前記被測定単位領
    域の表面に近似する仮想平面を求める露光前第3工程
    と;前記露光前第2工程において前記各センサによって
    スキャニングした前記被測定単位領域内の各スキャニン
    グ領域と前記仮想平面との間の所定の座標軸方向に関す
    る位置ズレを求め,前記各スキャニング領域の位置ズレ
    を各スキャニング領域に対応する前記各センサの調整値
    として記憶する露光前第4工程と;前記複数のセンサの
    中から,前記調整値の絶対値が小さい順に2個以上のセ
    ンサを選択するセンサ選択工程と;前記複数の単位領域
    の中の一を,露光処理を施す露光単位領域に設定する露
    光単位領域設定工程と;前記センサ選択工程において選
    択された2個以上のセンサのうちの一部または全てのセ
    ンサによって前記露光単位領域の表面の3次元座標を測
    定し,前記各センサの測定結果に前記各調整値を適用す
    ることによって調整結果を求め,前記調整結果に基づい
    て前記ウェハのレベリングを行うとともに前記露光単位
    領域に対して露光光を照射する露光工程と;を含むこと
    を特徴とする,露光方法。
  6. 【請求項6】 ウェハの表面に予め設定されている複数
    の単位領域のうち複数の単位領域を被測定単位領域に設
    定する露光前第1工程と;複数のセンサによって前記複
    数の被測定単位領域のうち第1被測定単位領域の表面を
    スキャニングし,前記各センサによってスキャニングし
    た前記第1被測定単位領域内の各スキャニング領域につ
    いて3次元座標を求める露光前第2工程と;前記各スキ
    ャニング領域の3次元座標を用いて,前記第1被測定単
    位領域の表面に近似する仮想平面を求める露光前第3工
    程と;前記露光前第2工程において前記各センサによっ
    てスキャニングした前記第1被測定単位領域内の各スキ
    ャニング領域と前記仮想平面との間の所定の座標軸方向
    に関する位置ズレを求め,前記各スキャニング領域の位
    置ズレを各スキャニング領域に対応する前記各センサの
    前記第1被測定単位領域に関する調整値として記憶する
    露光前第4工程と;前記第1被測定単位領域以外の1ま
    たは2以上の被測定単位領域それぞれについて,前記露
    光前第2工程,露光前第3工程,および露光前第4工程
    を実施し,前記各センサの前記各被測定単位領域に関す
    る調整値を記憶する露光前第5工程と,前記第1被測定
    単位領域を含む複数の被測定単位領域それぞれの調整値
    を平均化して平均調整値を求める露光前第6工程と,前
    記複数のセンサの中から,前記調整値の絶対値が小さい
    順に2個以上のセンサを選択するセンサ選択工程と;前
    記複数の単位領域の中の一を,露光処理を施す露光単位
    領域に設定する露光単位領域設定工程と;前記センサ選
    択工程において選択された2個以上のセンサのうちの一
    部または全てのセンサによって前記露光単位領域の表面
    の3次元座標を測定し,前記各センサの測定結果に前記
    各平均調整値を適用することによって調整結果を求め,
    前記調整結果に基づいて前記ウェハのレベリングを行う
    とともに前記露光単位領域に対して露光光を照射する露
    光工程と;を含むことを特徴とする,露光方法。
  7. 【請求項7】 前記露光工程において前記2個以上のセ
    ンサによって同時に前記露光単位領域の表面の3次元座
    標を測定することが不可能な場合,前記露光単位領域の
    表面の3次元座標を測定することが可能な一部のセンサ
    による測定結果から得られた調整結果にのみ基づいて前
    記ウェハのレベリングを行うことを特徴とする,請求項
    5または6に記載の露光方法。
  8. 【請求項8】 前記センサ選択工程では,前記露光工程
    において前記露光単位領域に対して露光光が照射されて
    いる間は常に前記露光単位領域の表面の3次元座標を計
    測することが可能であり,かつ,間隔が最も広くなる2
    個のセンサを含んで選択されることを特徴とする,請求
    項5または6に記載の露光方法。
  9. 【請求項9】 ウェハの表面に予め設定されている複数
    の単位領域の一を被測定単位領域に設定する露光前第1
    工程と;前記被測定単位領域の表面の複数の測定箇所に
    ついて3次元座標を求める露光前第2工程と;前記各測
    定箇所の3次元座標を用いて,前記被測定単位領域の表
    面に近似する仮想平面を求める露光前第3工程と;2個
    以上のセンサが前記被測定単位領域の表面をスキャニン
    グしたとき,前記各センサによってスキャニングされた
    前記被測定単位領域内の各スキャニング領域と前記仮想
    平面との間の所定の座標軸方向に関する位置ズレがより
    小さくなるように,前記2個以上のセンサの前記被測定
    単位領域との相対位置を調整する露光前第4工程と;前
    記露光前第4工程において位置が調整された前記2個以
    上のセンサによってスキャニングされる各スキャニング
    領域の前記位置ズレを前記各センサの調整値として記憶
    する露光前第5工程と;前記複数の単位領域の中の一
    を,露光処理を施す露光単位領域に設定する露光単位領
    域設定工程と;前記露光前第4工程において位置が調整
    された前記2個以上のセンサのうちの一部または全ての
    センサによって前記露光単位領域の表面の3次元座標を
    測定し,前記各センサの測定結果に前記各調整値を適用
    することによって調整結果を求め,前記調整結果に基づ
    いて前記ウェハのレベリングを行うとともに前記露光単
    位領域に対して露光光を照射する露光工程と;を含むこ
    とを特徴とする,露光方法。
  10. 【請求項10】 前記露光工程において前記2個以上の
    センサによって同時に前記露光単位領域の表面の3次元
    座標を測定することが不可能な場合,前記露光単位領域
    の表面の3次元座標を測定することが可能な一部のセン
    サによる測定結果から得られた調整結果にのみ基づいて
    前記ウェハのレベリングを行うことを特徴とする,請求
    項9に記載の露光方法。
  11. 【請求項11】 前記露光前第4工程では,前記露光工
    程において前記露光単位領域に対して露光光が照射され
    ている間は常に前記露光単位領域の表面の3次元座標を
    計測することが可能であり,かつ,間隔が最も広くなる
    ように,前記2個以上のセンサの位置が調整されること
    を特徴とする,請求項9に記載の露光方法。
  12. 【請求項12】 前記被測定単位領域に計算除外領域を
    設定し,前記露光前第2工程において,前記計算除外領
    域以外に前記複数の測定箇所を設定することを特徴とす
    る,請求項1,2,3,4,9,10,または11に記
    載の露光方法。
  13. 【請求項13】 前記被測定単位領域に計算除外領域を
    設定し,前記露光前第2工程において,前記計算除外領
    域以外を前記複数のセンサによってスキャニングするこ
    とを特徴とする,請求項5,6,7,または8に記載の
    露光方法。
  14. 【請求項14】 前記被測定単位領域に計算除外領域を
    設定し,前記露光前第3工程において前記仮想平面を求
    める際,前記計算除外領域における3次元座標を無視す
    ることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,
    7,8,9,10,または11に記載の露光方法。
  15. 【請求項15】 前記露光前第3工程は,前記露光前第
    2工程において測定された全ての測定箇所の3次元座標
    を用いて,暫定仮想平面を求める露光前第3−1工程
    と,前記全ての測定箇所と前記暫定仮想平面との間の所
    定の座標軸方向に関する位置ズレを求め,所定値よりも
    大きい位置ズレを有する1または2以上の測定箇所を特
    定する露光前第3−2工程と,前記特定された測定箇所
    以外の測定箇所の3次元座標のみを用いて,前記被測定
    単位領域の表面に近似する前記仮想平面を求める露光前
    第3−3工程と,を含むことを特徴とする,請求項1,
    2,3,4,9,10,または11に記載の露光方法。
  16. 【請求項16】 前記露光前第3工程は,前記露光前第
    2工程において測定された全てのスキャニング領域の3
    次元座標を用いて,暫定仮想平面を求める露光前第3−
    1工程と,前記全てのスキャニング領域と前記暫定仮想
    平面との間の所定の座標軸方向に関する位置ズレを求
    め,所定値よりも大きい位置ズレを有する1または2以
    上のスキャニング領域を特定する露光前第3−2工程
    と,前記特定されたスキャニング領域以外のスキャニン
    グ領域の3次元座標のみを用いて,前記被測定単位領域
    の表面に近似する前記仮想平面を求める露光前第3−3
    工程と,を含むことを特徴とする,請求項5,6,7ま
    たは8に記載の露光方法。
  17. 【請求項17】 複数のウェハを露光する場合,前記露
    光前第1工程〜露光前第4工程または露光前第1工程〜
    露光前第6工程は,ウェハ1枚毎に行われることを特徴
    とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,
    10,11,12,13,14,15,または16に記
    載の露光方法。
  18. 【請求項18】 複数のウェハを露光する場合,前記露
    光前第1工程〜露光前第4工程または露光前第1工程〜
    露光前第6工程は,ウェハ2枚以上毎に行われることを
    特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9,10,11,12,13,14,15,または16
    に記載の露光方法。
  19. 【請求項19】 前記露光前第1工程〜露光前第4工程
    または露光前第1工程〜露光前第6工程は,所定の時間
    をおいて行われることを特徴とする,請求項1,2,
    3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,1
    3,14,15,または16に記載の露光方法。
  20. 【請求項20】 ウェハを露光する露光装置であって,
    前記ウェハの表面の複数の測定箇所について3次元座標
    を求めることが可能な1または2以上のセンサと;前記
    各測定箇所の3次元座標を用いて,前記ウェハの表面に
    近似する仮想平面を求める事が可能なコントローラと;
    を備えたことを特徴とする,露光装置。
  21. 【請求項21】 前記1または2以上のセンサは,前記
    ウェハ表面をスキャニングすることによって前記複数の
    測定箇所の3次元座標を求めることを特徴とする,請求
    項20に記載の露光装置。
  22. 【請求項22】 さらに前記コントローラは,前記各セ
    ンサによってスキャニングされた前記ウェハ上の各スキ
    ャニング領域と前記仮想平面との間の所定の座標軸方向
    についての位置ズレを求め,前記各スキャニング領域の
    位置ズレを各スキャニング領域に対応する前記各センサ
    の調整値として記憶し,前記各センサによって前記ウェ
    ハの所定の範囲の3次元座標を測定しながら前記所定の
    範囲を露光するとき,前記各センサによって測定された
    前記所定の範囲の3次元座標に前記各センサの調整値を
    適用することによって調整結果を求め,前記調整結果に
    基づいて前記ウェハのレベリングを行うことを特徴とす
    る,請求項20または21に記載の露光装置。
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