JP6952359B2 - 自動ドア駆動装置、自動ドア及び自動ドア監視システム - Google Patents
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Description
自動ドア同文献には、自動ドアに故障が発生したことなどを、携帯電話通信網であるDopa網(同文献の図1における「Dopa網B」)を介して管理センター(同図における「管理センターC」)に送信することなども記載されている。
自動ドアのドアパネルの開閉方向に沿って設けられるガイドレールと、
ガイドレールに当接しながら回転するガイドローラ、及び、ドアパネルを固定するドアパネル固定部を有するローラユニットと、
ローラユニットをガイドレールに沿って移動させるローラユニット駆動手段と
ローラユニット駆動手段を制御することによりドアパネルの開閉を制御する開閉コントローラと
を備えた自動ドア駆動装置であって、
ガイドローラ又はガイドレールの振動を直接的又は間接的に検知することにより、ガイドローラ又はガイドレールの異常を検知するガイドローラ異常検知手段を備えた
ことを特徴とする自動ドア駆動装置
を提供することによって解決される。
ドアパネルが固定されたローラユニットにおけるガイドローラがガイドレールに当接しながら回転し、ローラユニットがガイドレールに沿って移動することにより、ドアパネルの開閉を行う自動ドアを監視するための自動ドア監視システムであって、
ガイドローラ又はガイドレールの振動を直接的又は間接的に検知することにより、ガイドローラ又はガイドレールの異常を検知するガイドローラ異常検知手段と、
ガイドローラ異常検知手段による検知情報を外部に送信するための検知情報送信手段と、
検知情報送信手段によって送信された検知情報を受信する検知情報受信手段と、
検知情報受信手段が受信した検知情報を出力するための出力手段と
を備えたことを特徴とする自動ドア監視システム
に好適に組み込むことができる。
本発明の自動ドア駆動装置は、建物などの自動ドアのドアパネル付近に設けられる。自動ドアのドアパネルにおける手前側(自動ドアの利用者が入る側)と奥側(自動ドアの利用者が出る側)には、通行者などの物体の存在を検知するためのセンサが設けられる。ドアパネルの手前側領域や奥側領域に通行者が入ったことがこれらのセンサで検知されると、自動ドア駆動装置によってドアパネルが開方向に駆動され、ドアパネルが開かれる。ドアパネルが開いてから所定時間が経過するか、通行者が自動ドアを通り抜けたことが検知されると、自動ドア駆動装置によってドアパネルが閉方向に駆動され、ドアパネルが閉じられる。このように、自動ドア駆動装置は、ドアパネルを駆動してドアパネルの開閉を自動的に行うものとなっている。自動ドアのドアパネルにおける手前側の領域や奥側の領域の通行者の存在を検知する上記のセンサは、自動ドア駆動装置を駆動するタイミングを検知するものであるため、「駆動センサ」や「起動センサ」と呼ばれている。
取付用ベース部材11は、自動ドア駆動装置10を自動ドアのドアパネル30付近に取り付けるためのものとなっている。取付用ベース部材11は、通常、自動ドアのドアパネル30の上側に設けられる。本実施態様の自動ドア駆動装置10においては、取付用ベース部材11を、ドアパネル30のドアパネル30の上側における「無目」又は「欄間」と呼ばれる部分に配している。取付用ベース11の手前側(図1におけるy軸方向負側)の面は、図示省略のカバーによって覆われる。このため、図1に示されたガイドレール12やローラユニット13などの部材は、外部からは見えない状態とされる。
ガイドレール12は、ドアパネル30の開閉方向(図1におけるx軸方向)に沿って設けられたレール状の部材となっている。このガイドレール12は、後述するローラユニット13をドアパネル30の開閉方向(x軸方向)にガイドするものとなっている。本実施態様の自動ドア駆動装置10においては、取付用ベース部材11の下縁から前方に突き出た部分(取付用ベース部材11の底板部)の前縁に沿った箇所にガイドレール12を設けている。
ローラユニット13は、ガイドレール12に沿って移動することで、ドアパネル30を開閉方向(x軸方向)に移動させるものとなっている。本実施態様の自動ドア駆動装置10において、ローラユニット13は、図1に示すように、ガイドローラ13aと、ドアパネル固定部13bと、ベルト固定部13cとで構成されている。
ローラユニット駆動手段14は、ローラユニット13をガイドレール12に沿って移動させるためのものとなっている。ローラユニット駆動手段14は、斯様な機能を発揮できるのであれば、その具体的な構成を特に限定されない。本実施態様の自動ドア駆動装置10においては、図1に示すように、駆動プーリ14aと、従動プーリ14bと、タイミングベルト14cと、ドアエンジン14dとでローラユニット駆動手段14を構成している。
ガイドローラ異常検知手段15は、ガイドローラ13a又はガイドレール12に生じた振動を直接的又は間接的に検知することにより、ガイドローラ13a又はガイドレール12の異常を検知するものとなっている。すなわち、既に述べたように、ガイドローラ13aやガイドレール12に異物が付着した状態でドアパネル30の開閉が繰り返されると、ガイドローラ13aやガイドレール12に変形が生じたり、ガイドローラ13aがガイドレール12から脱輪したりして、ドアパネル30が正常に開閉しなくなる。特に、ガイドローラ13aやガイドレール12には、ガイドレール12上をガイドローラ13aがスムーズに移動できるようにするため、油が塗布されるところ、この油に虫などの異物が付着しやすく、自動ドアの故障の原因となる。ガイドローラ異常検知手段15は、自動ドアの故障の原因となるガイドローラ13aやガイドレール12への異物の付着を、ガイドローラ13aがガイドレール12上で移動する際にガイドローラ13aやガイドレール12に生じる振動を検知することで、自動ドアの故障の予兆を捉えるものとなっている。
開閉状態検知手段16は、ドアパネル30の開閉状態を検知するためのものとなっている。開閉状態検知手段16としては、ドアパネル30が完全に閉じられた閉状態となったことを検知するものや、ドアパネル30が完全に開かれた開状態となったことを検知するものや、閉状態及び開状態の双方を検知するものなどが例示される。開閉状態検知手段16は、通常、近接センサや光電センサなどの非接触式センサや、リミットスイッチなどの接触式センサが例示される。これらのセンサにより、ドアパネル30が閉位置(閉状態となる位置)や開位置(開状態となる位置)に来たことを検知することで、ドアパネル30の開閉状態を検知することができる。
開閉コントローラ17は、ローラユニット駆動手段14を制御することによりドアパネル30の開閉を制御するものとなっている。すなわち、本実施態様の自動ドア駆動装置10においては、既に述べたように、ドアパネル30における手前側の領域に通行者が入ったことを検知するセンサ(以下においては、「第一駆動センサ」と呼ぶ。)と、ドアパネル30における奥側の領域に通行者が入ったことを検知するセンサ(以下においては、「第二駆動センサ」と呼ぶ。)とが設けられているところ、開閉コントローラ17は、ドアパネル30が閉状態にあるときに第一駆動センサや第二駆動センサがオン(通行者を検知した状態)になると、ドアパネル30を開方向に駆動するようローラユニット駆動手段14に制御信号を出力し、ドアパネル30が開状態になって所定時間が経過するか、通行者がドアパネル30の反対側に通り抜けたことを検知すると、ドアパネル30を閉方向に駆動するようローラユニット駆動手段14に制御信号を出力するようになっている。
検知情報送信手段18は、ガイドローラ異常検知手段15による検知情報を外部に送信するためのものとなっている。本実施態様の自動ドア駆動装置10においては、既に述べたように、ドアパネル30の開閉状態を検知する開閉状態検知手段16も設けているところ、検知情報送信手段18は、この開閉状態検知手段16による検知情報も外部に送信するようになっている。検知情報送信手段18は、上記の機能を発揮できるのであれば、その構成を特に限定されない。本実施態様の自動ドア駆動装置10においては、図3に示すように、送信基盤18aと、送信制御部18bと、送信モジュール18cとで検知情報送信手段18を構成している。
いる。さらに、図7に示されるように、「音・振動」タブをアクティブにすると、上記のクラウドサーバに記録されている開閉動作のうち、「音」又は「振動(加速度)」に関するエラーが生じたもの(所定の閾値を超えたもの)が抽出されて表示されるようになっている。エラーとして認識する「音」や「振動(加速度)」の閾値は、コンピュータが自動で設定するようにしてもよいし、人手により入力するようにしてもよい。さらに、図には示していないが、自動ドア監視画面における「すべて」タブをアクティブにすると、上記のクラウドサーバに記録されている開閉動作のうち、いずれかのエラーが生じたものが全て表示されるようになっている。
11 取付用ベース部材
12 ガイドレール
13 ローラユニット
13a ガイドローラ
13b ドアパネル固定部
13c ベルト固定部
14 ローラユニット駆動手段
14a 駆動プーリ
14b 従動プーリ
14c タイミングベルト
14d ドアエンジン
15 ガイドローラ異常検知手段
15a 加速度センサ
15b マイク
16 開閉状態検知手段
16a 近接センサ
16b 被検知部
17 開閉コントローラ
18 検知情報送信手段
18a 送信基盤
18b 送信制御部
18c 送信モジュール
19 センサボックス
20 閉位置用ストッパー
21 開位置用ストッパー
22 電源
30 ドアパネル
50 端末
Claims (3)
- 自動ドアのドアパネルの開閉方向に沿って設けられるガイドレールと、
ガイドレールに当接しながら回転するガイドローラ、及び、ドアパネルを固定するドアパネル固定部を有するローラユニットと、
ローラユニットをガイドレールに沿って移動させるローラユニット駆動手段と
ローラユニット駆動手段を制御することによりドアパネルの開閉を制御する開閉コントローラと
を備えた自動ドア駆動装置であって、
ガイドローラ又はガイドレールの振動を直接的又は間接的に検知することにより、ガイドローラ又はガイドレールの異常を検知するガイドローラ異常検知手段と、
ドアパネルの開閉状態を検知するための開閉状態検知手段と
ドアパネルの開閉時間を検知するための開閉時間検知手段と
を備えるとともに、
ガイドローラ異常検知手段として、加速度を検知する加速度センサと、異音を検知するマイクとの双方を用い、これらの加速度センサ及びマイクによって、ガイドローラ又はガイドレールの振動を直接的又は間接的に検知するようにした
ことを特徴とする自動ドア駆動装置。
- ガイドローラ異常検知手段及び開閉状態検知手段による検知情報を外部に送信するための検知情報送信手段を備えた請求項1記載の自動ドア駆動装置。
- 請求項1又は2記載の自動ドア駆動装置におけるローラユニットのドアパネル固定部にドアパネルを固定した自動ドア。
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