JP6951223B2 - 潜在性硬化剤及びそれを含む一液性硬化性エポキシド組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、潜在性硬化剤及びそれを含む一液性硬化性エポキシド組成物に関する。
保存安定性が良好で、加熱により硬化する硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤は、頻繁な混合作業を省力化できることから需要が高まっている。特に、高温における優れた硬化速度及び高いガラス転移点を示す硬化剤の開発が期待されている。
特開2002−88137号公報
本発明者らは、イミダゾールのエポキシアダクト又は2−エチル−4−メチルイミダゾールを硬化剤として用い、エポキシ樹脂組成物を作製した。しかしながら、比較例3及び4に示すように、高温における十分な硬化速度が得られず、そしてガラス転移点も低いものであった。また、特許文献1には、アルキルフェノールとイミダゾールとの反応物に、エポキシ化合物を付加させたエポキシ樹脂付加物を含む低温硬化型潜在性硬化剤が開示されている。しかし、この潜在性硬化剤も、高温における十分な硬化速度が得られず、そしてガラス転移点も低いものであった。
従って、本発明の目的は、高温における優れた硬化速度及び高いガラス転移点を示す潜在性硬化剤の提供である。
本発明者は、高温における優れた硬化速度及び高いガラス転移点を示す潜在性硬化剤について、鋭意研究した結果、驚くべきことに、特定のマンニッヒ化合物を潜在性硬化剤として用いることにより、高温における優れた硬化速度及び高いガラス転移点を示す潜在性硬化剤が得られることを見出した。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1]下式(1):
Figure 0006951223
(式中、Aは下式(2)、下式(3)、及び下式(4):
Figure 0006951223
Figure 0006951223
Figure 0006951223
で表される基からなる群から選択される基であり、
及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、アリール基、又は下式(5):
Figure 0006951223
で表される基であるか、又は
及びRが一緒になって、炭素数1〜6のアルキリデン基、若しくは炭素数1〜6のハロアルキリデン基であるか、又はR、R及び炭素原子が一緒になって二価のシクロへキシル基、若しくは炭素数1〜3のアルキル基で置換された二価のシクロへキシル基であり、R、R、R、及びR10は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であり、R、R、R、及びR10は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であり、R、R、R、R、R11、及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基、又は下式(6):
Figure 0006951223
で表される基であり、R13及びR14はそれぞれ独立して、炭素数1〜17の直鎖又は分岐したアルキル基又は芳香族基であり、nは出現ごとにそれぞれ独立して1〜4の整数であり、R、R、R、R、R11、及びR12の1つ以上が式(6)で表される基である)で表される化合物(以下、化合物(1)と称することがある)を含むことを特徴とする潜在性硬化剤、
[2][1]に記載の潜在性硬化剤、及び分子内に平均1個以上のエポキシ基を有するエポキシド化合物を含む一液性の硬化性エポキシド組成物、
[3]潜在性硬化剤が、エポキシド化合物100重量部に対して5〜50重量部である、[2]に記載の一液性の硬化性エポキシド組成物、
[4][2]又は[3]に記載の硬化性エポキシド組成物を含む塗料、及び
[5][2]又は[3]に記載の硬化性エポキシド組成物を含む接着剤、
に関する。
本発明の潜在性硬化剤を硬化性エポキシド組成物の硬化剤として使用することにより、高温における優れた硬化速度及び高いガラス転移点を示す硬化性エポキシド組成物を作製することができる。
また、単官能フェノール及びイミダゾールを用いて製造された比較例1及び2の化合物は、微粉末化できなかった。しかし、本発明の潜在性硬化剤に用いる化合物(1)は、微粉末化することができ、硬化剤としての操作性に優れている。
[1]潜在性硬化剤
本発明の潜在性硬化剤は、下式(1):
Figure 0006951223
で表される化合物(1)を含む。
《化合物(1)》
前記化合物(1)の基Aは、
Figure 0006951223
Figure 0006951223
又は
Figure 0006951223
である。式(2)で表される基は、基(2)と記すことがある。他の式で表される基においても同様である。
基(2)を有する化合物(1)の多くは、ジフェニルメタンを基本骨格とするビスフェノールから誘導できる化合物である。
及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、アリール基、又は式(5)で表される基であるか、又はR及びRが一緒になって、二価のシクロへキシル基、炭素数1〜3のアルキル基で置換された二価のシクロへキシル基、炭素数1〜6のアルキリデン基、炭素数1〜6のハロアルキリデン基である。
炭素数1〜6のアルキル基は、好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、直鎖又は分枝のアルキル基である。具体的には、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、第二級ブチル基、第三級ブチル基、ノルマルペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、第三級ペンチル基、ノルマルへキシル基、及びイソへキシル基が挙げられる。
炭素数1〜6のハロアルキル基とは、前記アルキル基の1個以上の水素原子がフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等の1個以上のハロゲン原子で置換された炭素数1〜6のアルキル基を意味し、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。また、アルキル基の全ての水素原子がハロゲン原子で置換された基を、ペルハロゲノアルキル基と記す。たとえばペルフルオロアルキル基とは、アルキル基の全ての水素原子がフッ素原子に置換された基を意味する。具体的には、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基及び2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジクロロエチル基、ペルフルオロエチル基、ペルフルオロプロピル基、ペルフルオロイソプロピル基、ペルフルオロブチル基、ペルフルオロsec−ブチル基、ペルフルオロtert−ブチル基、ペルフルオロペンチル基、ペルフルオロヘキシル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、又はトリヨードメチル基が挙げられる。
アリール基は、限定されるものではないが、炭素数6〜10のアリール基が好ましい。具体的には、フェニル基又はナフチル基が挙げられ、フェニル基が好ましい。
及びRは一緒になって、炭素数1〜6のアルキリデン基、若しくは炭素数1〜6のハロアルキリデン基でもよい。
炭素数1〜6のアルキリデン基は、アルカンの同一の炭素原子から二個の水素原子を除去することによって得られる基であり、炭素数1〜3のアルキリデン基が好ましい。アルキリデン基は、直鎖でも分枝でもよい。具体的には、メチリデン基、エチリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基、ブチリデン基、ペンチリデン基、又はヘキシリデン基が挙げられる。
炭素数1〜6のハロアルキリデン基は、前記アルキリデン基の1個以上の水素原子がフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等の1個以上のハロゲン原子で置換された炭素数1〜6のアルキリデン基を意味し、炭素数1〜3のハロアルキリデン基が好ましい。また、アルキリデン基の全ての水素原子がハロゲン原子で置換された基を、ペルハロゲノアルキリデン基と記す。具体的には、ジフルオロメチリデン基、ペルフルオロエチリデン基、ペルフルオロプロピリデン基が挙げられる。
前記基(2)のR、R及び炭素原子は一緒になって二価のシクロへキシル基、若しくは炭素数1〜3のアルキル基で置換された二価のシクロへキシル基(以下、置換シクロへキシル基と称することがある)でもよい。
又はRが、下式(5):
Figure 0006951223
で表される基の場合、化合物(1)は3環のフェノール骨格を有するフェノール化合物である。また、R及びRが、基(5)の場合、化合物(1)は4環のフェノール骨格を有するフェノール化合物である。一方、R及びRが、基(5)以外の基である場合、化合物(1)は2環のフェノール骨格を有するフェノール化合物である。
化合物(1)は、それぞれのフェノール骨格の2位及び6位に、R及びR、R及びR、並びにR11及びR12の置換基を有する。
化合物(1)が2環のフェノール骨格を有するフェノール化合物の場合、R、R、R、及びRの1つ以上が下式(6):
Figure 0006951223
で表される基であり、好ましくは2つ以上が基(6)であり、より好ましくは3つ以上が基(6)であり、最も好ましくは4つが基(6)である。
化合物(1)が、3環のフェノール骨格を有するフェノール化合物の場合、R、R、R、R、R11、及びR12の1つ以上が基(6)であり、好ましくは2つ以上が基(6)であり、より好ましくは3つ以上が基(6)であり、より好ましくは4つ以上が基(6)であり、より好ましくは5つ以上が基(6)であり、最も好ましくは6つが基(6)である。
化合物(1)が、4環のフェノール骨格を有するフェノール化合物の場合、R、R、R、R、R11、及びR12の1つ以上が基(6)であり、好ましくは2つ以上が基(6)であり、より好ましくは3つ以上が基(6)であり、より好ましくは4つ以上が基(6)であり、より好ましくは5つ以上が基(6)であり、より好ましくは6つ以上が基(6)であり、より好ましくは7つ以上が基(6)であり、最も好ましくは8つが基(6)である。
、R、R、R、R11、及びR12は、好ましくは基(6)であるが、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又はアリール基でもよい。基(6)における炭素数1〜6のアルキル基及びアリール基は、前記R及びRの項に記載のアルキル基及びアリール基と同様である。
基(6)において、R13及びR14はそれぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜6のアルキル基である。炭素数1〜6のアルキル基は、前記R及びRの項に記載のアルキル基と同様である。R13及びR14の置換基の位置は、2位、4位、及び5位のいずれでもよく特に限定されないが、好ましくは2位及び4位である。
nは出現ごとにそれぞれ独立して1〜4の整数であり、好ましくは1〜3の整数であり、より好ましくは1又は2である。
基(5)を有する場合、R、R、R、R、R11、及びR12の1つ以上が式(6)で表される基であるが、式(6)で表される基は、好ましくは2つ以上であり、より好ましくは3つ以上であり、更に好ましくは4つ以上であり、更に好ましくは5つ以上であり、最も好ましくは6つである。基(5)を有さない場合、R、R、R、及びRの1つ以上が式(6)で表される基であるが、式(6)で表される基は、好ましくは2つ以上であり、より好ましくは3つ以上であり、最も好ましくは4つである。
基(3)におけるR、R、R、及びR10は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基である。炭素数1〜6のアルキル基は、前記R及びRの項に記載のアルキル基と同様である。
フェノール骨格に結合する2つの炭素原子の位置は、特に限定されないが、メタ位又はパラ位が好ましい。
《化合物(1)の製造方法》
化合物(1)は、通常のマンニッヒ反応に従い、イミダゾール、多官能フェノール化合物をアルデヒドの存在下で加熱することによって製造できる。
イミダゾールとしては、限定されるものではないが、下式(7):
Figure 0006951223
(式中、R13及びR14はそれぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜17の直鎖又は分岐したアルキル基又は芳香族基である)で表されるイミダゾールを用いることができる。
具体的には、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−プロピルイミダゾール、2−ブチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール、2−メチル−4−エチルイミダゾール、2−メチル−4−プロピルイミダゾール、2−メチル−4−ブチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2,4−ジエチルイミダゾール、2−エチル−4−プロピルイミダゾール、2−エチル−4−ブチルイミダゾール、2−プロピル−4−メチルイミダゾール、2−プロピル−4−エチルイミダゾール、2,4−ジプロピルイミダゾール、2−プロピル−4−ブチルイミダゾール、2−ブチル−4−メチルイミダゾール、2−ブチル−4−エチルイミダゾール、2−ブチル−4−プロピルイミダゾール、2,4−ジブチルイミダゾール等が挙げられる。好ましくは、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール、2−メチル−4−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2,4−ジエチルイミダゾールであり、より好ましくは2−メチルイミダゾール、又は2−エチル−4−メチルイミダゾールである。
多官能フェノール化合物としては、2官能フェノール化合物、3官能フェノール化合物、又は4官能フェノール化合物が挙げられる。多官能フェノール化合物として、限定されるものではないが、下式(1):
Figure 0006951223
(式中、Aは下式(2)、下式(3)、及び下式(4):
Figure 0006951223
Figure 0006951223
Figure 0006951223
で表される基からなる群から選択される基であり、
及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、アリール基、若しくは下式(5):
Figure 0006951223
で表される基であるか、
及びRが一緒になって、炭素数1〜6のアルキリデン基、若しくは炭素数1〜6のハロアルキリデン基であるか、又は
、R及び炭素原子が一緒になってシクロへキシル基、若しくは炭素数1〜3のアルキル基で置換されたシクロへキシル基であり、
、R、R、及びR10は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であり、
、R、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基である)
で表される化合物を用いることができる。
2官能フェノール化合物としては、ビスフェノールが挙げられる。具体的には、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(ビスフェノールAP)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(ビスフェノールAF)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン(ビスフェノールB)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン(ビスフェノールBP)、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールC)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジクロロエチレン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン(ビスフェノールE)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノールF)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)プロパン(ビスフェノールG)、1,3−ビス(2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル)ベンゼン(ビスフェノールM)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン(ビスフェノールS)、1,4−ビス(2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル)ベンゼン(ビスフェノールP)、5,5’−(1−メチルエチリデン)−ビス[1,1’−(ビスフェニル)−2−オール]プロパン(ビスフェノールPH)、1,1−Bis(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(ビスフェノールTMC)、又は1,1−Bis(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノールZ)が挙げられるが、好ましくは、ビスフェノールAである。
3官能フェノール化合物としては、4,4’,4”−トリヒドロキシトリフェニルメタンが挙げられる。
アルデヒドとしては、限定されるものではないが、下式(8):
Figure 0006951223
(式中、mは0〜3の整数である)
で表されるアルデヒドを用いることができる。
具体的には、ホルムアルデヒド(メタナール)、アセトアルデヒド(エタナール)、プロピオンアルデヒド(プロパナール)、又はブタナールが挙げられる。好ましくはホルムアルデヒド、又はアセトアルデヒドであり、最も好ましくはホルムアルデヒドである。
化合物(1)の製造方法の反応温度は、特に限定されるものではないが、例えば80〜250℃であり、好ましくは100〜200℃であり、より好ましくは120〜180℃である。効率的な反応のために、生成される水を除去することが好ましい。
イミダゾール、多官能フェノール化合物、及びアルデヒドの比率も、特に限定されるものではない。例えば、多官能フェノール化合物が2官能フェノール化合物の場合、1モルの2官能フェノール化合物に対して、1〜4モルのイミダゾール及び1〜4モルのアルデヒドを用いることが好ましく、2〜4モルのイミダゾール及び2〜4モルのアルデヒドを用いることがより好ましく、3〜4モルのイミダゾール及び3〜4モルのアルデヒドを用いることが更に好ましく、4モルのイミダゾール及び4モルのアルデヒドを用いることが最も好ましい。
多官能フェノール化合物が3官能フェノール化合物の場合、1モルの3官能フェノール化合物に対して、1〜6モルのイミダゾール及び1〜6モルのアルデヒドを用いることが好ましく、2〜6モルのイミダゾール及び2〜6モルのアルデヒドを用いることがより好ましく、3〜6モルのイミダゾール及び3〜6モルのアルデヒドを用いることが更に好ましく、4〜6モルのイミダゾール及び4〜6モルのアルデヒドを用いることがより好ましく、5〜6モルのイミダゾール及び5〜6モルのアルデヒドを用いることが更に好ましく、6モルのイミダゾール及び6モルのアルデヒドを用いることが最も好ましい。
多官能フェノール化合物が4官能フェノール化合物の場合、1モルの4官能フェノール化合物に対して、1〜8モルのイミダゾール及び1〜8モルのアルデヒドを用いることが好ましく、2〜8モルのイミダゾール及び2〜8モルのアルデヒドを用いることがより好ましく、3〜8モルのイミダゾール及び3〜8モルのアルデヒドを用いることが更に好ましく、4〜8モルのイミダゾール及び4〜8モルのアルデヒドを用いることがより好ましく、5〜8モルのイミダゾール及び5〜8モルのアルデヒドを用いることが更に好ましく、6〜8モルのイミダゾール及び6〜8モルのアルデヒドを用いることがより好ましく、7〜8モルのイミダゾール及び7〜8モルのアルデヒドを用いることが更に好ましく、8モルのイミダゾール及び8モルのアルデヒドを用いることが最も好ましい。
但し、フェノール骨格の2位及び/又は6位に水素原子以外の置換基を有する多官能フェノール化合物を用いる場合、フェノール骨格の2位及び6位の水素原子の数に相当するモル数以下のイミダゾール及びアルデヒドを用いることが好ましい。
反応には、溶剤を用いなくてもよいが、原料の種類に応じて、溶剤を用いてもよい。
反応の圧力は、特に限定されないが、例えば常圧又は減圧で行うことができ、通常0.001〜1MPa(以下、圧力は絶対圧で示す。)であり、好ましくは0.01〜0.1MPaである。
《作用》
本発明の潜在性硬化剤が高温における優れた硬化速度及び高いガラス転移点を示す硬化性エポキシド組成物を作製できる機構は、詳細には解明されていないが、以下のように考えられる。
本発明の潜在性硬化剤に用いる化合物(1)は、2環以上のフェノール骨格を有し、そのフェノール骨格の2位及び/又は6位にイミダゾール基が結合した構造を有している。一方、比較例1及び2で得られた単環のフェノール骨格を有する化合物は、本発明の効果を得ることができない。すなわち、化合物(1)が、2環以上のフェノール骨格を有していること、及びフェノール骨格がイミダゾール基を有していることにより、高温における優れた硬化速度を示す硬化性エポキシド組成物を得ることができると推定される。換言すると、同一分子内にイミダゾール骨格と複数のフェノール性水酸基が共存することにより、高温での優れた硬化性を示すと考えられる。同一分子内に2つ以上のイミダゾール骨格が存在することで、エポキシ硬化物の架橋密度が高くなり、高いガラス転移点を示すと推定される。
[2]一液性硬化性エポキシド組成物
本発明の一液性硬化性エポキシド組成物は、前記潜在性硬化剤及び分子内に平均1個以上のエポキシ基を有するエポキシド化合物を含む。
本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物は、限定されるものではないが、前記潜在性硬化剤と、分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシド化合物とを混合する事によって得ることができる。
《エポキシド化合物》
本発明に用いるエポキシド化合物は、硬化性エポキシド組成物に用いられているエポキシド化合物であれば、特に限定されるものではないが、分子内に平均1個以上のエポキシ基を有する。エポキシド化合物は、好ましくは平均1個を超えるエポキシ基を有するエポキシ樹脂である。エポキシ基の数は、平均1個以上であれば、特に限定されるものではないが、好ましくは2個以上である。エポキシ基の上限は、エポキシ樹脂組成物におけるエポキシ樹脂の効果を考慮した場合、特に限定されるものではない。なお、「平均」とは、2種類以上のエポキシ樹脂を混合した場合の1分子中の平均のエポキシ基の数を意味する。
エポキシド化合物(D)としては、具体的には、例えばビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ヘキサヒドロビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールF、カテコール、レゾルシン、クレゾールノボラック、テトラブロモビスフェノールA、トリヒドロキシビフェニル、ビスレゾルシノール、ビスフェノールヘキサフルオロアセトン、ハイドロキノン、ビキシレノールなどの多価フェノールとエピクロルヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテル;グリセリン、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの脂肪族多価アルコールとエピクロルヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルエーテル;p−オキシ安息香酸、β−オキシナフトエ酸のようなヒドロキシカルボン酸とエピクロルヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテルエステル;フタル酸、メチルフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラハイドロフタル酸、ヘキサハイドロフタル酸、エンドメチレンテトラハイドロフタル酸、エンドメチレンヘキサハイドロフタル酸、トリメリット酸、重合脂肪酸のようなポリカルボン酸から得られるポリグリシジルエステル;アミノフェノール、アミノアルキルフェノールから得られるグリシジルアミノグリシジルエーテル;アミノ安息香酸から得られるグリシジルアミノグリシジルエステル;アニリン、トルイジン、トリブロムアニリン、キシリレンジアミン、ジアミノシクロヘキサン、ビスアミノメチルシクロヘキサン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホンなどから得られるグリシジルアミン;エポキシ化ポリオレフィン;グリシジルヒダントイン;グリシジルアルキルヒダントイン、トリグリシジルシアヌレート;あるいはブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、アルキルフェニルグリシジルエーテル、安息香酸グリシジルエステル、又はスチレンオキサイドなどに代表されるモノエポキシド等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を混合したものを用いることができる。
本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物に含まれる、潜在性硬化剤は、一液性硬化性エポキシド組成物を硬化させるための成分であるが、一液性エポキシド組成物中のエポキシド化合物に対する重量比又はモル比は、一液性エポキシド組成物を任意のゲル化度まで硬化させることができる限り、特に限定されるものではない。すなわち、硬化性エポキシド組成物は、接着剤用、塗装用、コーティング用、封止用、含浸用などの様々な用途に用いるものであり、その用途により所望の硬化状態、硬化時間、使用条件等が異なるため、一液性エポキシド組成物中の分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシド化合物に対する重量比又はモル比は、適宜選択することができる。
しかしながら、本発明の硬化性エポキシド組成物に含まれる、エポキシド化合物及び前記潜在性硬化剤の含有量としては、好ましくは潜在性硬化剤がエポキシド化合物100重量部に対して5〜50重量部であり、より好ましくは7〜40重量部であり、最も好ましくは10〜30重量部である。
本発明の一液性硬化性エポキシド組成物は、必要に応じて他のエポキシ硬化剤、有機又は無機顔料、染料、着色剤、退色防止剤、ハレーション防止剤、蛍光増白剤、界面活性剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、充填剤、静電防止剤、消泡剤、流動調整剤、促進剤、遅延剤、増粘剤、光安定剤、防かび剤、抗菌剤、防腐剤、磁性体等を添加することができる。
本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物に必要に応じて用いられるエポキシ硬化剤としては、例えば酸無水物、アミン類、フェノール類、ジヒドラジン類、ルイス酸、ブレンステッド酸塩類、ポリメルカプタン類、イソシアナート類、ブロックイソシアネート類、ジシアンジアミド等を挙げることができる。
本発明の一液性硬化性エポキシド組成物は、熱硬化性のエポキシド組成物であり、常温(例えば、0℃〜40℃)では硬化しないが、加熱(例えば、100℃〜200℃)により急激に硬化し、接着剤用、塗装用、コーティング用、封止用、含浸用として用いることが可能である。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
《実施例1》
(1)化合物(1)の合成
本実施例では、ビスフェノールA、2−エチル−4−メチルイミダゾール(以下、2E4MZと称することがある)、及びホルムアルデヒドを用いて、本発明の硬化剤に用いる化合物を合成した。
ビスフェノールA1.0モル及び2E4MZ4.0モルをメトキシプロパノールに溶解し、100℃でホルマリン4.0モルをゆっくり滴下し、その後メトキシプロパールを除去しながら180℃まで加熱し、2時間反応させた。その後完全にメトキシプロパノールを減圧溜去して化合物(1)を得た。
ビスフェノールA、2E4MZ、及びホルムアルデヒドのモル数及び得られた化合物の微粒子化の可否を表1に示す。
(2)エポキシド組成物の作製
得られた化合物を用いて、エポキシド組成物を作製した。
得られた化合物をジェットミル型粉砕機(セイシン企業社製CO−JET SYSTEMα MARKII)を用いて平均粒径5μm程度に微粉砕した。得られた微粉末を常温のビスフェノールAジグリシジルエーテルに分散させることによりエポキシド組成物を作製した。
《実施例2》
3モルの2E4MZ及び3モルのホルムアルデヒドを用いたことを除いては、実施例1の操作を繰り返して、化合物を合成し、そしてエポキシド組成物を作製した。
《実施例3》
3モルの2E4MZ及び3.2モルのホルムアルデヒドを用いたことを除いては、実施例1の操作を繰り返して、化合物を合成し、そしてエポキシド組成物を作製した。
《実施例4》
2モルの2E4MZ及び2.5モルのホルムアルデヒドを用いたことを除いては、実施例1の操作を繰り返して、化合物を合成し、そしてエポキシド組成物を作製した。
《実施例5》
2モルの2E4MZ及び2.2モルのホルムアルデヒドを用いたことを除いては、実施例1の操作を繰り返して、化合物を合成し、そしてエポキシド組成物を作製した。
《実施例6》
1モルの2E4MZ及び1.5モルのホルムアルデヒドを用いたことを除いては、実施例1の操作を繰り返して、化合物を合成し、そしてエポキシド組成物を作製した。
《実施例7》
1モルの2E4MZ及び1モルのホルムアルデヒドを用いたことを除いては、実施例1の操作を繰り返して、化合物を合成し、そしてエポキシド組成物を作製した。
《比較例1》
ビスフェノールAに代えてフェノールを用いたこと、及び3モルの2E4MZ及び3モルのホルムアルデヒドを用いたことを除いては、実施例1(1)の操作を繰り返して、化合物を得た。
得られた化合物はワックス状であり、微粉末化できなかったため、エポキシド組成物を作製できなかった。
《比較例2》
ビスフェノールAに代えてフェノールを用いたこと、及び2モルの2E4MZ及び2モルのホルムアルデヒドを用いたことを除いては、実施例1(1)の操作を繰り返して、化合物を得た。
得られた化合物はワックス状であり、微粉末化できなかったため、エポキシド組成物を作製できなかった。
《比較例3》
実施例1(1)で得られた化合物に代えて、フジキュアー1121(商標T&K TOKA社製)を用いたことを除いては、実施例1(2)の操作を繰り返して、エポキシド組成物を作製した。
《比較例4》
実施例1(1)で得られた化合物に代えて、3.0gの2E4MZを硬化剤として用いたことを除いては、実施例1(2)の操作を繰り返して、エポキシド組成物を作製した。なお、2E4MZは液状である。
Figure 0006951223
実施例1〜7で得られた化合物は、微粉末化が可能であったが、比較例1及び2で得られた化合物はワックス状であり、微粉末化できなかった。
《安定性試験》
実施例1〜7、並びに比較例3及び4で得られたエポキシド組成物の安定性を試験した。
E型回転粘度計を用いてエポキシ組成物の粘度を測定し、23℃で一か月間保存した後の粘度が初期粘度の2倍以下であるかどうかを評価した。
結果を表2に示す。
《硬化率の測定》
実施例1〜硬化率の測定7、並びに比較例3及び4で得られたエポキシド組成物の硬化率を測定した。
硬化率(α(%))の測定は、示差走査熱量計(METTLER TOLEDO社製DSC 1)(昇温速度10℃/分)を使用して、未反応のエポキシド組成物の全発熱量(E)及び180℃で1分間又は30秒間硬化させたエポキシド組成物の発熱量(E1)を求め、下式により算出した。
α=(E−E1)/E×100
結果を表2に示す。
《ガラス転移点の測定》
実施例1〜7、並びに比較例3及び4で得られたエポキシド組成物のガラス転移点を測定した。
ガラス転移点(Tg)の測定は、示差走査熱量計(METTLER TOLEDO社製DSC 1)(昇温速度10℃/分)を使用して、JIS K7121に準拠して行った。
結果を表2に示す。
Figure 0006951223
表2に示すように、実施例1〜7で得られたエポキシド組成物は、優れた安定性を示した。また、実施例1〜7で得られたエポキシド組成物は、180℃×1分で100%の硬化率を示した。これに対して、比較例3及び4のエポキシド組成物は、180℃×1分で、それぞれ83%及び62%の硬化率であった。更に、実施例1〜7で得られたエポキシド組成物は、200℃以上のガラス転移点を示したが、比較例3及び4のエポキシド組成物は、それぞれ180℃及び160℃のガラス転移点であった。
本発明の潜在性硬化剤及び一液性硬化性エポキシ樹脂組成物は、接着剤用、塗装用、コーティング用、封止用、含浸用に用いることができる。

Claims (5)

  1. 下式(1):
    Figure 0006951223
    (式中、Aは下式(2)、下式(3)、及び下式(4):
    Figure 0006951223
    Figure 0006951223
    Figure 0006951223
    で表される基からなる群から選択される基であり、
    及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、アリール基、若しくは下式(5):
    Figure 0006951223
    で表される基であるか、
    及びRが一緒になって、炭素数1〜6のアルキリデン基、若しくは炭素数1〜6のハロアルキリデン基であるか、又は
    、R及び炭素原子が一緒になってシクロへキシル基、若しくは炭素数1〜3のアルキル基で置換されたシクロへキシル基であり、
    、R、R、及びR10は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であり、
    、R、R、R、R11、及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基、又は下式(6):
    Figure 0006951223
    で表される基であり、R13及びR14はそれぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜17の直鎖又は分岐したアルキル基又は芳香族基であり、基(5)を有する場合R、R、R、R、R11、及びR12の1つ以上が式(6)で表される基であり、基(5)を有さない場合R、R、R、及びRの1つ以上が式(6)で表される基である)
    で表される化合物を含むことを特徴とする潜在性硬化剤。
  2. 請求項1に記載の潜在性硬化剤、及び分子内に平均1個以上のエポキシ基を有するエポキシド化合物を含む一液性の硬化性エポキシド組成物。
  3. 潜在性硬化剤が、エポキシド化合物100重量部に対して5〜50重量部である、請求項2に記載の一液性の硬化性エポキシド組成物。
  4. 請求項2又は3に記載の硬化性エポキシド組成物を含む塗料。
  5. 請求項2又は3に記載の硬化性エポキシド組成物を含む接着剤。
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