JP6950236B2 - コンピュータプログラム及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、コンピュータプログラム及び画像処理装置に関する。
端部が破れていたりして破損している原稿の画像が画像読取装置等で読み取られると、読み取った読取画像において、原稿の破損部は所定の背景色となりうる。そして、背景色が原稿の地色と異なる場合、読取画像において破損部は見苦しく感じられる可能性がある。
特許文献1には、読取画像から原稿の端部を検出し、検出した端部付近に破損部がある場合に、破損部を補正する画像処理装置が開示されている。この画像処理装置は、次のようにして原稿の端部を検出する。
すなわち、画像処理装置は、背景色に対する輝度値の差の絶対値が所定値以上異なるエッジ画素を原稿の端部に沿って所定間隔ごとに検出し、検出したエッジ画素から直線を検出する。そして、画像処理装置は、エッジ画素を、検出された直線から所定距離内にあるオンラインエッジ画素と、所定距離内にない非オンラインエッジと、に分類し、分類されたこれらのエッジ画素を用いて原稿の端部を検出する。
また、画像処理装置は、検出した直線と非オンラインエッジ画素との間の画素を補正する。
特開2014−147046号公報
ところで、原稿が破損している場合、読取画像において、破損部付近に当該破損部の影部が発生する場合がある。この影部は、一般に、読取画像において破損部に現れる背景よりも輝度値が低く、黒い。そして、読取画像において影部を補正し残すと、補正後の画像に黒い領域が残り、目立ってしまう。このため、破損部に加え、その影部も補正することが望まれる。
しかしながら、特許文献1に記載の画像処理装置では、読取画像において背景色に対する輝度値の差の絶対値が所定値以上異なる画素がエッジ画素として特定される。よって、仮に破損部に影部が発生している場合には、破損部と影部との間でエッジ画素が特定され得る。このため、エッジ画素と検出された直線との間の画素が補正された場合に影部が補正されずに残ってしまう場合がある。
本開示の一局面は、読取画像において原稿の破損部に発生した影部を補正する技術を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、取得部と、第1の特定部と、第2の特定部と、第1の判断部と、実行部と、を備える画像処理装置としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラムである。取得部は、原稿画像を含む読取画像を表すデータを取得する。第1の特定部は、読取画像を構成する各画素のうち第1の画素を抽出し、読取画像において第1の画素が複数連結して形成された領域のそれぞれを第1の領域として特定する。第1の画素は、画素値が、読取画像における背景色の画素値近傍の画素である。第2の特定部は、読取画像を構成する各画素のうち第2の画素を抽出し、読取画像において第2の画素が複数連結して形成された領域のそれぞれを第2の領域として特定する。第2の画素は、画素値が前記近傍、又は、画素値が所定の画素値よりも黒色の画素値に近い画素であって、所定の画素値は、前記近傍における最も黒色の画素値に近い画素値と同一若しくはより黒色の画素値に近い。第1の判断部は、第2の領域のそれぞれについて、第2の領域が第1の領域を含むか否かを判断する。実行部は、第1の判断部により第1の領域を含むと判断された第2の領域に対し、当該第2の領域を構成する複数の画素の画素値を補正する補正処理を実行し、第1の判断部により第1の領域を含まないと判断された第2の領域に対し、補正処理を実行しない。
第2の領域には、破
損部の影部が含まれる。また、第1の領域を含むと判断された第2の領域に対し、第2の領域を構成する複数の画素の画素値が補正される。よって、上記構成によれば、第2の領域、特に、影部を補正することができる。
上記の画像処理装置そのもの、当該画像処理装置を実現するための制御方法、及び、上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記憶媒体も新規で有用である。
画像処理システムの構成を示すブロック図である。 検出補正処理のフローチャートである。 第1の排他処理のフローチャートである。 第2の排他処理のフローチャートである。 第3の排他処理のフローチャートである。 (a)は読取画像を示す図、(b)は傾いて特定された矩形原稿領域を示す図、(c)は第1の画素と第1の画素以外の画素とで2値化された第1の2値画像を示す図、(d)は第1の2値画像において矩形原稿領域の外側の領域を構成する各画素が白色とされた画像を示す図、(e)は第2の画素と第2の画素以外の画素とで2値化された第2の2値画像を示す図、(f)は第2の2値画像に対してクロージング処理を実行した結果を示す図である。 (a)は第2の2値画像において矩形原稿領域の外側の領域を構成する各画素が白色とされた画像を示す図、(b)は各第2の領域の外接矩形を示す図、(c)は第1の領域の外接矩形と第2の領域の外接矩形とを示す図、(d)は第2の排他処理で補正対象から排他される第2の領域の例を示す図、(e)は第1の排他処理で補正対象から排他される第2の領域の例を示す図、(f)は補正処理の補正結果の例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
[1.構成]
(1−1)画像処理システム全体の概要
図1に示すように、本実施形態の画像処理システム1は、情報処理装置10と、画像読取装置20と、を備える。情報処理装置10及び画像読取装置20は、相互にデータ通信可能に構成されている。本実施形態では、一例として、情報処理装置10と画像読取装置20とがLAN150によって接続され、LAN150を通じて相互にデータ通信可能である。
なお、情報処理装置10と画像読取装置20とのデータ通信がLAN150を通じて行われることは一例であり、他の通信媒体を介して或いは他の通信方式にてデータ通信可能であってもよい。例えば、無線LAN、Bluetoothなどの無線通信を用いてデータ通信可能であってもよい。なお、Bluetoothは登録商標である。また例えば、USBケーブルを通じてUSB規格のデータ通信が可能な構成であってもよい。
画像読取装置20は、原稿の画像を読み取り、読み取った画像である読取画像を表すデータである読取画像データを生成する読取機能を有する。なお、本実施形態の画像読取装置20は、読取機能の他に、記録用紙に画像を印刷する印刷機能を少なくとも含む複数の機能を備えた、いわゆる複合機として構成されている。ただし、画像読取装置20は、読取機能のみ有する単一機能の装置であってもよい。
情報処理装置10は、画像読取装置20により生成された読取画像データをデータ通信にて画像読取装置20から取得する。情報処理装置10の具体的態様としては、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどがある。もちろんこれらはあくまでも一例にすぎない。
(1−2)情報処理装置の構成
情報処理装置10は、制御部11、記憶部12、入力部13、表示部14及び通信部15を備え、これらがバス19を介して相互に接続されている。本実施形態では、制御部11はCPUを有する。記憶部12は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、情報処理装置10は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。記憶部12は、ハードディスクドライブ、光ディスクなどの、半導体メモリ以外の他の記憶媒体を有していてもよい。
制御部11は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
本実施形態の情報処理装置10は、記憶部12に、プログラムとして少なくともOS(オペレーティングシステムの略称)16及び検出補正プログラム17が記憶されている。検出補正プログラム17が実行されることで、情報処理装置10にて後述する図2〜図5に示す検出補正処理が実行される。
入力部13は、各種入力操作を受け付けるための各種の入力用デバイスを有する。本実施形態の入力部13は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネルを有する。表示部14は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの各種の表示デバイスの少なくとも1つを有する。前述のタッチパネルは、表示デバイスにおける画像表示領域に重畳配置される。
通信部15は、情報処理装置10をLAN150に接続するための通信インタフェースである。情報処理装置10と画像読取装置20との各種データ通信は、情報処理装置10においてはこの通信部15を介して行われる。
(1−3)画像読取装置の構成
画像読取装置20は、制御部21、記憶部22、入力部23、表示部24、通信部25、画像読取部26及び印刷部27を備え、これらがバス29を介して相互に接続されている。本実施形態では、制御部21はCPUを有する。記憶部22は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、画像読取装置20は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。
制御部21は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部22が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。なお、制御部21により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。記憶部22には、読取画像が記憶される。
入力部23は、各種入力操作を受け付けるための入力用デバイスを有する。本実施形態の入力部23は、例えば、操作ボタンやタッチパネルなどを有する。表示部24は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの各種の表示デバイスの少なくとも1つを有する。入力部23が有するタッチパネルは、表示部24の表示デバイスにおける画像表示領域に重畳配置される。
通信部25は、画像読取装置20をLAN150に接続するための通信インタフェースである。情報処理装置10と画像読取装置20との各種データ通信は、画像読取装置20においてはこの通信部25を介して行われる。
画像読取部26は、イメージセンサを備え、原稿載置部に載置された原稿を含むあらかじめ設定された読取範囲の画像を読み取ることで、読取画像データを生成する。図6(a)に示すように、読取画像A1は、矩形状であり、原稿の画像である原稿画像A2のサイズよりも大きな範囲の画像である。読取画像A1は、原稿画像A2以外の部分である背景A3を有する。本実施形態では、背景は灰色である。換言すれば、背景色は、無彩色であり、その輝度値は所定値である。本実施形態では、輝度値は0〜255の256階調で表示され、背景色の輝度値は「96」である。ただし、この輝度値はあくまで一例にすぎない。
印刷部27は、インクジェット方式や電子写真方式の印刷機構を有し、シート状の記録用紙に画像を印刷することが可能である。
[2.処理]
次に、情報処理装置10の制御部11が実行する検出補正処理について、図2〜図5のフローチャートを用いて説明する。検出補正処理は、記憶部12に記憶されている検出補正プログラム17が実行されることにより、画像読取装置20からデータ通信にて取得した読取画像データの示す読取画像に対し、実行される。なお、この検出補正処理は、補正処理の対象である補正対象となる破損部等の領域を読取画像から検出し、補正する処理である。
まず、S101で、制御部11は、画像読取装置20から読取画像データをデータ通信にて取得する。
読取画像の一例は図6(a)に示されている。図6(a)に示す読取画像A1では、原稿の左上隅付近に破損部31があり、下端に破損部32があり、右端に2つの破損部33,34がある。破損部31〜34には、背景A3が現れている。破損部31〜34は、影部31a〜34aをそれぞれ伴う。影部12a〜34aは、背景A3と同様無彩色であるが、背景A3よりも輝度値が小さくて暗い。本実施形態では、影部12a〜34aの輝度値は16以下である。
また、破損部31を含む、原稿の左上隅の一帯には、図形オブジェクト41が存在する。また、原稿の下端には、垂直方向に伸びる棒状の図形オブジェクト42が存在する。オブジェクト42の下部には、前述した破損部32が位置している。また、原稿の右端の上方には、水平方向に伸びる棒状の図形オブジェクト43が存在する。オブジェクト43の右部には、前述した破損部33が位置している。また、原稿の内部には、複数の文字オブジェクト44が存在する。オブジェクト41〜44は、背景A3と同様無彩色であり、背景A3よりも輝度値が小さくて暗い。本実施形態では、オブジェクト41〜44の輝度値は16以下である。
なお、本明細書でいう「垂直方向」及び「水平方向」は、それぞれ読取画像の垂直方向及び水平方向を意味するものとする。つまり、図6(a)を例に取ると、垂直方向は上下方向、水平方向は左右方向である。
続いて、S102で、制御部11は、取得した読取画像データが示す読取画像において、外形が原稿画像の矩形状の境界を表す領域である矩形原稿領域を特定する。この矩形原稿領域は、原稿画像に外接される最小の矩形状の領域である。矩形原稿領域の外形は、端部が破損していない原稿の矩形状の外形に相当する。図6(a)では、外形が原稿画像A2の矩形状の境界を表す領域である矩形原稿領域B1が特定される。図6(a)では、矩形原稿領域B1の外形(境界)は、破線で示されている。
本実施形態では、矩形原稿領域は、以下のようにして特定される。すなわち、矩形原稿領域は、矩形原稿領域の境界を構成する4つの直線を特定することで特定される。一例として、原稿の左端に対応する直線の特定の仕方を説明する。他の直線も同様に特定される。まず、読取画像において、原稿の左端に対応するエッジ画素を垂直方向に所定間隔毎に検出する。ここで、読取画像の最左端から右方向に画素を走査し、水平方向の両隣の画素の輝度値の差の絶対値が最初にしきい値を越えた各画素がそれぞれその垂直位置におけるエッジ画素とされる。そして、検出されたエッジ画素から原稿の左端に対応する直線が検出される。なお、直線を検出する方法としては、ハフ変換や最小二乗法などが挙げられる。
なお、原稿載置部に原稿が傾いて載置されて原稿の画像が読み取られた場合、図6(b)に示すように読取画像A1において矩形原稿領域B1が傾いて特定される。
続いて、S103で、制御部11は、読取画像を第1の画素と第1の画素以外の画素とで2値化する。
ここでいう第1の画素とは、背景と同程度の色の画素として設定された画素、すなわち背景色近傍の画素である。具体的には、第1の画素は、輝度値が所定の第1の輝度値範囲内であること、及び、彩度値が所定の彩度しきい値よりも小さいこと、の両方を満たす画素である。輝度値が第1の輝度値範囲内であることとは、輝度値が第1の輝度値以下であり、かつ、第1の輝度値よりも小さい第2の輝度値以上の範囲内であることを意味する。第1の輝度値は、読取画像における背景色に応じた値である。つまり、第1の輝度値範囲には、背景色の輝度値が含まれる。また、第2の輝度値は、0よりも大きく、少なくとも16以上である。つまり、第2の輝度値は、黒色の画素値(輝度値)ではない。黒色とは、256階調(0〜255のいわゆる8ビットレンジ)のRGB値でRGB値が最小の画素、本実施形態では、RGBの各値が0である輝度値が最小値0の色である。具体的には、本実施形態では第1の輝度値=144、第2の輝度値=48である。
S103では、読取画像を構成する各画素のうち、第1の画素が黒画素、第1の画素以外の画素が白画素となるように読取画像が2値化される。黒画素は黒色の画素であり、白画素は白色の画素である。白色とは、RGB値が最大の画素、本実施形態では、RGBの各値が255である輝度値が最大値255の色である。S103が実行されることで、2値化された画像である第1の2値画像が生成される。
図6(a)に示す例では、2値化の結果、図6(c)に示すような第1の2値画像が生成される。付言すると、背景A3を構成する各画素は第1の画素であるため、2値化の結果、黒画素となる。このため、背景A3が現れている破損部31〜34を構成する各画素も黒画素となる。
一方、影部31a〜34a及びオブジェクト41〜44は、背景A3と同様無彩色であるが、輝度値が第1の画素の第1の輝度値範囲に含まれない。よって、影部31a〜34a及びオブジェクト41〜44を構成する各画素は第1の画素以外の画素であり、2値化の結果、白画素となる。
続いて、S104で、制御部11は、生成した第1の2値画像に対して画像処理分野で一般的なクロージング処理を実行する。クロージング処理は、膨張処理を行ってから同じ回数分だけ収縮処理を行う処理である。クロージング処理により、細線やノイズ画素等の小さい領域を除去することができる。なお、図6(c)に示す例では、細線やノイズ画素等がないため、クロージング処理が実行されても変化はない。
続いて、S105で、制御部11は、図6(d)に示すように、矩形原稿領域B1の外側の領域を構成する各画素を白画素とする。以下、S105の結果生成される画像を第1の置換画像ともいう。なお、S105を実行する理由については後述する。
続いて、S106で、制御部11は、第1の置換画像において暫定の第1の領域を特定する。具体的には、制御部11は、まず、第1の置換画像に対して領域分割を行う。領域分割では、同一色の複数の画素が連結して形成された領域ごとに第1の置換画像が分割される。制御部11は、分割して得られた複数の領域のうち、黒画素が連結して形成された領域のそれぞれを暫定の第1の領域として特定する。
図6(d)に示す例では、領域分割の結果、第1の置換画像は、白画素が連結して形成された領域50(矩形原稿領域B1の外側の領域も含む。)及び黒画素が連結して形成された領域31〜34(破損部31〜34)の5つの領域に分割される。そして、分割して得られた複数の領域のうち、黒画素が連結して形成された領域31〜34が暫定の第1の領域として特定される。
ここで、前述したS105の処理を実行せずに矩形原稿領域に対して領域分割を行うことも可能である。ただし、図6(b)に示すように矩形原稿領域B1が傾いて特定された場合、領域分割の処理が複雑になる。具体的には、領域分割を行うに当たり、矩形原稿領域B1内の各画素の色を参照するため、矩形原稿領域B1内の画素が走査される。その際、上から下にかけて矩形原稿領域B1の内部が、矩形原稿領域B1の境界上の画素から水平方向反対側の境界上の画素まで水平方向に走査されるとすると、走査される行が変更される度に、水平方向の走査の開始位置と終了位置とが変更される必要がある。また、仮に、矩形原稿領域B1の境界を構成する辺に平行に、つまり斜め方向に矩形原稿領域B1内の画素が走査されると、水平方向に画素が走査される場合よりも処理が複雑になる。これに対して、S105の処理を実行することで、矩形状、つまり走査開始位置及び終了位置が変更される必要がない形状の第1の置換画像A5(図6(d)参照)内を水平方向に走査すればよいため、処理の複雑化が抑制される。
続いて、S107で、制御部11は、暫定の第1の領域の中から第1の領域を特定する。制御部11は、暫定の第1の領域のそれぞれに対して所定の破損部条件を満たすか否かを判断する。そして、制御部11は、破損部条件を満たすと判断された暫定の第1の領域のそれぞれを第1の領域として特定する。
破損部条件とは、原稿の破損部が満たすと考えられる所定の条件であり、本実施形態では、その暫定の第1の領域が矩形原稿領域の境界に接しており、かつ、その暫定の第1の領域の大きさなどの特徴量が所定値以下であることである。本実施形態では、領域が矩形原稿領域の境界に接しているとは、その領域に含まれる画素が矩形原稿領域の境界上に位置していることを意味する。なお、本明細書では、特筆しない限り、検出補正処理における異なる処理における所定値、所定範囲等は、互いに関係のない独立したものとする。
なお、図6(d)に示す例では、暫定の第1の領域31〜34のすべてが破損部条件を満たすと判断され、第1の領域として特定される。
続いて、S108で、制御部11は、S101で取得した読取画像データが表す読取画像を第2の画素と第2の画素以外の画素とで2値化する。
ここでいう第2の画素とは、背景と同程度の色、すなわち背景色近傍の色又は背景よりも暗い色の画素として設定された画素である。具体的には、第2の画素は、輝度値が所定の第2の輝度値範囲内であること、及び、彩度値が所定の彩度しきい値よりも小さいこと、の両方を満たす画素である。輝度値が第2の輝度値範囲内であることとは、輝度値が前述したS103の第1の輝度値以下でありかつ第2の輝度値以上の範囲内、又は、第2の輝度値よりも小さい範囲内であること、つまり、輝度値が第1の輝度値以下であることを意味する。ここでいう彩度しきい値は、前述したS103の彩度しきい値と同一の値である。
S108では、読取画像を構成する各画素のうち、第2の画素が黒画素、第2の画素以外の画素が白画素となるように2値化される。S108が実行されることで、2値化された画像である第2の2値画像が生成される。
図6(a)に示す例では、2値化の結果、図6(e)に示すような第2の2値画像が生成される。付言すると、背景A3を構成する各画素は第2の画素であるため、2値化の結果、黒画素となる。このため、背景A3が現れている破損部31〜34を構成する各画素も黒画素となる。
また、影部31a〜34a及びオブジェクト41〜44を構成する各画素は、背景A3と同様無彩色であり、輝度値が第2の輝度値範囲に含まれる。よって、影部31a〜34a及びオブジェクト41〜44を構成する各画素も第2の画素であり、2値化の結果、黒画素となる。
続いて、S109で、制御部11は、生成した第2の2値画像に対して前述したクロージング処理を実行する。図6(e)に示す例では、クロージング処理の結果、図6(f)に示すように、原稿画像A2の内部の文字オブジェクト44が除去される。
続いて、S110で、制御部11は、図7(a)に示すように、矩形原稿領域B1の外側の領域を構成する各画素を白画素とする。以下、S110の結果生成される画像を第2の置換画像ともいう。
続いて、S111で、制御部11は、第2の置換画像において暫定の第2の領域を特定する。具体的には、制御部11は、第2の置換画像に対し、S106と同様に領域分割を行う。そして、制御部11は、分割して得られた複数の領域のうち、黒画素が連結して形成された領域のそれぞれを暫定の第2の領域として特定する。
図7(a)に示す例では、黒画素が連結して形成された領域51〜54が暫定の第2の領域として特定される。領域51は、図6(a)に示される破損部31、影部31a及びオブジェクト41によって構成される領域である。領域52は、破損部32、影部32a及びオブジェクト42によって構成される領域である。領域53は、破損部33、影部33a及びオブジェクト43によって構成される領域である。領域54は、破損部34及び影部34aによって構成される領域である。
続いて、S112で、制御部11は、暫定の第2の領域の中から第2の領域を特定する。制御部11は、特定した暫定の第2の領域のそれぞれに対して破損部条件を満たすか否かを判断する。そして、制御部11は、破損部条件を満たすと判断された暫定の第2の領域のそれぞれを第2の領域として特定する。ここでいう破損部条件は、S107の破損部条件と同一の条件である。
なお、図7(a)に示す例では、暫定の第2の領域51〜54のすべてが破損部条件を満たすと判断され、第2の領域として特定される。
このように、S112で特定される第2の領域の中には、破損部だけでなく影部が含まれる。また、影部と同程度の色のオブジェクトも含まれ得る。
続いて、S113で、制御部11は、第1の排他処理を実行する。この第1の排他処理並びに後述する第2及び第3の排他処理は、補正処理が実行される補正対象から、S112で特定された第2の領域のうち少なくとも1つを排他するための処理である。すなわち、本実施形態では、原則、S107で特定された第1の領域及びS112で特定された第2の領域はすべて補正対象となる。ただし、特定された第2の領域の中には、原稿の破損部及びその影部以外にもオブジェクトが含まれ得る。したがって、第2の領域のすべてを例外なく補正対象とすると、オブジェクトも補正され得る。したがって、本実施形態では、S112で特定された第2の領域のうちオブジェクトを含み得る第2の領域の少なくとも一部が補正対象から排他され得る。なお、後述するとおり、本実施形態では、第1の領域については特定された第1の領域のすべてが補正対象となる。
以下、第1の排他処理について図3のフローチャートを用いて説明する。なお、後述するS201〜S206は、S112で特定された第2の領域のそれぞれに対して実行される。
まず、S201で、制御部11は、S110で生成された第2の置換画像において第2の領域の外接矩形を特定する。ここでいう外接矩形とは、第2の領域により外接される矩形である。本実施形態では、外接矩形は、読取画像において原稿画像が傾いているか否かにかかわらず、対向する一対の辺が垂直方向と平行であり、対向する別の一対の辺が水平方向と平行であるような最小の矩形として特定される。図7(b)では、外接矩形は破線で示されている。なお、図7(b)では、第2の領域と、その第2の領域に含まれる第1の領域と、は異なるハッチングで区別して示されている。
続いて、S202で、制御部11は、外接矩形内の領域を水平方向に走査し、1行ごとに第2の領域の画素数と、第2の領域に含まれる第1の領域の画素数と、を取得する。
続いて、S203で、制御部11は、第2の領域の画素数と、第2の領域に含まれる第1の領域の画素数と、の差が所定値を超える行があるか否かを判断する。この所定値は、影部の水平方向の長さ(画素数)を目安に設定される。
図7(b)に示す例では、第1の領域31及び第2の領域51については、画素数の差が所定値を超える行があると判断される。また、第1の領域33及び第2の領域53についても、画素数の差が所定値を超える行があると判断される。
一方、第1の領域32及び第2の領域52については、画素数の差が所定値を超える行がないと判断される。同様に、第1の領域34及び第2の領域54についても、画素数の差が所定値を超える行がないと判断される。
制御部11は、S203で画素数の差が所定値を超える行がないと判断した場合には、S204へ移行する。
S204で、制御部11は、外接矩形内の領域を垂直方向に走査し、1列ごとに第2の領域の画素数と、第2の領域に含まれる第1の領域の画素数と、を取得する。
続いて、S205で、制御部11は、第2の領域の画素数と、第2の領域に含まれる第1の領域の画素数と、の差が所定値を超える列があるか否かを判断する。この所定値は、影部の垂直方向の長さ(画素数)を目安に設定される。
図7(b)に示す例では、S203で否定判断された第1の領域32及び第2の領域52に注目すると、画素数の差が所定値を超える列があると判断される。一方、第1の領域34及び第2の領域54については、画素数の差が所定値を超える列がないと判断される。
制御部11は、S203で画素数の差が所定値を超える行があると判断した場合、又は、S205で画素数の差が所定値を超える列があると判断した場合に、第2の領域を補正対象から排他する。
すなわち、S203又はS205で画素数の差が所定値を超えると判断された場合、その差は影部以外のもの、具体的には、文字や図形などのオブジェクトに起因する差であると考えられる。したがって、S203又はS205で画素数の差が所定値を超えると判断された第2の領域については、オブジェクトが補正されることを抑制するため、補正対象から排他される。
図7(b)に示す例では、第2の領域51〜53が補正対象から排他される。
一方、制御部11は、S204で画素数の差が所定値を超える列がないと判断した場合には、図3の第1の排他処理を終了する。
つまり、画素数の差が所定値を超える行及び列がないと判断された第2の領域については、補正対象から排他されない。図7(b)に示す例では、第2の領域54は補正対象から排他されない。
続いて、図2に戻り、S114で制御部11は、第2の排他処理を実行する。ここで、第2の排他処理について図4のフローチャートを用いて説明する。なお、この第2の排他処理は、第1の排他処理が実行されても排他されなかった第2の領域のそれぞれを対象に実行される。
まず、S301で、制御部11は、第2の領域の外接矩形と第2の領域に含まれる第1の領域の外接矩形とを特定する。外接矩形の特定の仕方は、S201と同様である。
例えば、図7(c)に示すように、第1の領域34及び第2の領域54について、第1の領域34の外接矩形C1と、第2の領域54の外接矩形C2と、が特定される。
続いて、S302で、制御部11は、第2の領域の外接矩形と、第2の領域に含まれる第1の領域の外接矩形と、の垂直方向及び水平方向の長さの差が共に所定値内であるか否かを判断する。ここで、垂直方向の長さの差に関する所定値は、影部の垂直方向の長さを目安に設定される。また、水平方向の長さの差に関する所定値は、影部の水平方向の長さを目安に設定される。
S302では、外接矩形の垂直方向の長さは、外接矩形の上の辺のy座標と下の辺のy座標との差の絶対値として算出される。また、外接矩形の水平方向の長さは、外接矩形の右の辺のx座標と左の辺のx座標との差の絶対値として算出される。ここで、x座標は読取画像における水平方向の座標値であり、y座標は読取画像における垂直方向の座標値である。x座標又はy座標は、画素の位置が水平方向又は垂直方向に1画素分変わると、1だけ変わる。
図7(c)に示すように、第1の領域34と第2の領域54との差異は影部34aだけである。このため、第1の領域34の外接矩形C1と第2の領域54の外接矩形C2との水平方向の長さの差w1及び垂直方向の長さの差w2は共に所定値内であると判断される。
制御部11は、S302で外接矩形の垂直方向及び水平方向の長さの差が共に所定値内であると判断した場合には、図4の第2の排他処理を終了する。
つまり、図7(c)に示す例では、第2の領域54は補正対象から排他されない。
一方、制御部11は、S302で外接矩形の垂直方向及び水平方向の長さの差が共に所定値内でないと判断した場合、つまり、垂直方向及び水平方向のうち少なくとも一方の長さの差が所定値内でないと判断した場合には、S303へ移行し、第2の領域を補正対象から排他した後、図4の第2の排他処理を終了する。
ここで、外接矩形の長さの差が所定値内でない第1及び第2の領域の例としては、図7(d)に示す第1の領域35及び第2の領域55が挙げられる。第1の領域35は、三角形状である。第2の領域55は、第1の領域35と、第1の領域35の下端にて水平方向に延在する影部35aと、第1の領域35の斜辺から右斜め上に伸びる棒状の細長いオブジェクト45と、によって構成される。棒状のオブジェクト45は垂直方向に長いため、第1の領域35の外接矩形C3と第2の領域55の外接矩形C3との垂直方向の長さの差w2は所定値を超える。よって、このような第1の領域35及び第2の領域55は、垂直方向の長さの差及び水平方向の長さの差が共に所定値内でないと判断される。その結果、第2の領域55は補正対象から排他される。
一方、この第2の領域55は、前述した第1の排他処理では排他されない。すなわち、オブジェクト45の水平方向の画素数は少ないため、第1の領域35と第2の領域55との画素数の差が所定値を超える行はないと判断される。一方、オブジェクト45は斜めに傾いているため、オブジェクト45の垂直方向の画素数も少ない。このため、第1の領域35と第2の領域55との画素数の差が所定値を超える列もないと判断される。よって、第2の領域55は、第1の排他処理では排他されない。このような第2の領域を排他するため、第2の排他処理が排他される。
逆に、例えば、図7(e)に示す第2の領域55は、第2の排他処理では排他されず、第1の排他処理で排他される。図7(e)では、三角形状の第1の領域36が存在する。第2の領域56は、この第1の領域36と、第1の領域36の下端にて水平方向に延在する影部36aと、第1の領域36の斜辺から水平方向に平行に右に向かって伸びる棒状の細長いオブジェクト46と、によって構成される。オブジェクト46の右端の位置は、第1の領域36の下の辺の右端の位置とそれほど変わらない。そのため、第1の領域36の外接矩形C5と第2の領域56の外接矩形C6との垂直方向の長さの差及び水平方向の長さの差が共に所定値内であると判断される。よって、第2の領域56は、第2の排他処理では排他されない。
一方、オブジェクト46に含まれる行を水平方向に走査すると、第1の領域36と第2の領域56との画素数の差は所定値を超える。よって、図3のS203で画素数の差が所定値を超える行があると判断され、第2の領域56は補正対象から排他される。このような第2の領域56を排他するため、第1の排他処理が排他される。
続いて、図2に戻り、S115で制御部11は、第3の排他処理を実行する。ここで、制御部11が実行する第3の排他処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、この第3の排他処理は、第1及び第2の排他処理が実行されても排他されなかった第2の領域のそれぞれを対象に実行される。
まず、S401で、制御部11は、第2の領域と当該第2の領域に含まれる第1の領域の境界画素部の両端の画素の座標(x,y)を取得する。ここで、ある領域の境界画素部とは、その領域における矩形原稿領域の境界に接している全画素を指し、本実施形態では境界上に位置している全画素を指す。また、境界画素部の両端の画素とは、境界画素部において互いに最も離れている2画素を意味する。
なお、第2の領域が第1の領域を含まない場合、制御部11は、S401で第2の領域の境界画素部の両端の画素の座標のみを取得する。第2の領域が第1の領域を含まない場合としては、第2の領域がオブジェクトのみによって構成される場合が挙げられる。
図7(c)に示す例では、第1の領域34の境界画素部の両端の画素は、境界画素部のうち最も上方に位置する画素P1及び最も下方に位置する画素P2である。一方、第2の領域54の境界画素部の両端の画素は、境界画素部のうち最も上方に位置する画素P1及び最も下方に位置する画素P3である。
続いて、S402で、制御部11は、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含むか否かを判断する。
本実施形態では、制御部11は、第1及び第2の領域の境界画素部が共に矩形原稿領域の右側又は左側の境界上に位置している場合には、Δy2がΔy1を含む場合に、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含むと判断する。一方、Δy2がΔy1を含まない場合に、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含むと判断する。Δy2とは、第2の領域の境界画素部の両端の画素の間のy座標の範囲である。また、Δy1とは、第1の領域の境界画素部の両端の画素の間のy座標の範囲である。
また、制御部11は、第1及び第2の領域の境界画素部が共に矩形原稿領域の上側又は下側の境界上に位置している場合には、Δx2がΔx1を含む場合に、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含むと判断する。一方、Δx2がΔx1を含まない場合に、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含むと判断する。Δx2とは、第2の領域の境界画素部の両端の画素の間のx座標の範囲である。また、Δx1とは、第1の領域の境界画素部の両端の画素の間のx座標の範囲である。
例えば、図7(c)に示す例では、画素P1の座標(x,y1)、画素P2の座標(x,y2)、画素P3の座標(x,y3)とすると、Δy2は、y3以上y1以下のy座標の範囲である。また、Δy1は、y2以上y1以下のy座標の範囲である。y2はy3よりも大きいため、Δy2がΔy1を含む。よって、第2の領域54の境界画素部が第1の領域34の境界画素部を含むと判断される。
なお、第2の領域が第1の領域を含む場合、通常、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含むと判断される。その一方で、前述したとおり、第2の領域が第1の領域を含まない場合、S401で第2の領域の境界画素部の両端の画素の座標のみが取得される。この場合、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含まないと判断される。
制御部11は、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含まないと判断した場合には、S404へ移行し、第2の領域を補正対象から排他した後、第3の排他処理を終了する。ここで、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含まないと判断される場合としては、第2の領域が第1の領域を含まない場合が挙げられる。第1の領域を含まない第2の領域はオブジェクトである可能性が高く、そのような第2の領域は補正対象から排他される。
一方、制御部11は、S402で第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含むと判断した場合には、S403へ移行し、その第1の領域及び第2の領域の境界画素部の長さの差が所定値内であるか否かを判断する。
本実施形態では、境界画素部の長さは、当該境界画素部が矩形原稿領域の右側又は左側の境界上に位置している場合には、当該境界画素部の両端の画素のy座標の差の絶対値として算出される。また、境界画素部の長さは、当該境界画素部が矩形原稿領域の上側又は下側の境界上に位置している場合には、当該境界画素部の両端の画素のx座標の差の絶対値として算出される。
また、S403でいう所定値は、影部の矩形原稿領域の境界上の長さを目安に設定される。
制御部11は、境界画素部の長さの差が所定値内であると判断した場合には、図5の第3の排他処理を終了する。なお、図7(b)に示す例では、第1の領域34及び第2の領域54については、境界画素部の長さの差が所定値内であると判断される。
一方、制御部11は、S403で境界画素部の長さの差が所定値内でないと判断した場合には、S404へ移行し、第2の領域を補正対象から排他した後、第3の排他処理を終了する。つまり、S403で境界画素部の長さの差が所定値内でない判断される場合、その差は影部以外のもの、具体的には、文字や図形などのオブジェクトに起因する差であると考えられる。したがって、境界画素部の長さの差が所定値内でないと判断された第2の領域については、オブジェクトが補正されることを抑制するため、補正対象から排他される。
続いて、図2に戻り、S116で制御部11は、補正対象を確定する。本実施形態では、制御部11は、S107で特定された第1の領域のすべてを補正対象とする。また、制御部11は、S112で特定された第2の領域のうち第1〜第3の排他処理で排他されなかった第2の領域のすべてを補正対象とする。
なお、図7(b)に示す例では、第1の領域31〜34が補正対象とされる。一方、第2の領域については、第2の領域51〜53が補正対象から排他されるため、第2の領域54のみが補正対象となる。
続いて、S117で、制御部11は、S116で確定された補正対象に対して補正処理を実行した後、図2の検出補正処理を終了する。
補正処理では、補正対象として確定された領域を構成する全画素の画素値が、当該領域の周辺の画素の画素値のうち、最頻値で置換される。
図7(f)には、図7(a)に示す例の補正結果が示されている。
付言すると、原稿右端の第1の領域34、つまり破損部34は補正される。また、第1の領域34を含む第2の領域54も補正される。よって、周辺の画素の最頻値である原稿の地色の白色で補正された結果、破損部34は影部34aと共に補正される。
一方、原稿の左上の部分については、第1の領域31、つまり破損部31は補正される。その一方で、第1の領域31を含む第2の領域51は補正されない。このため、オブジェクト41は誤って補正されない。一方、影部31aは残るが、第1の領域31は、オブジェクト41の画素値で補正され、影部31aの周辺は暗い色となるため、影部31aはあまり目立たない。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態では、制御部11は、S402で第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含む否かを判断する。換言すれば、制御部11は、第2の領域が第1の領域を含むか否かを判断する。そして、制御部11は、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含むと判断した場合、つまり、第2の領域が第1の領域を含むと判断した場合には、その第2の領域に対して補正処理を実行する。一方、制御部11は、第2の領域の境界画素部が第1の領域の境界画素部を含まないと判断した場合、つまり、第2の領域が第1の領域を含まないと判断した場合には、その第2の領域に対して補正処理を実行しない。
第2の領域には、原稿の破損部の影部が含まれる。また、第1の領域を含むと判断された第2の領域に対して補正処理が実行される。よって、本実施形態では、影部を補正することができる。
また、第1の領域を含まない第2の領域は、文字や図形などのオブジェクトであると考えられる。よって、本実施形態では、第1の領域を含まない第2の領域に対して補正処理が実行されないため、文字や図形などのオブジェクトが補正されることを抑制することができる。
(2)本実施形態では、制御部11は、S106で特定された暫定の第1の領域のうち、矩形原稿領域の境界に接していることを含む破損部条件を満たしている領域のそれぞれを第1の領域として特定する。また、制御部11は、S111で特定された暫定の第2の領域のうち、矩形原稿領域の境界に接していることを含む破損部条件を満たしている領域のそれぞれを第2の領域として特定する。
原稿の破損部は、原稿の端に生じやすい。よって、読取画像では、破損部及び影部は、矩形原稿領域の境界に接している領域として生じやすい。したがって、第1の領域及び第2の領域を矩形原稿領域の境界に接している領域として特定することで、境界に接していない領域も第1の領域及び第2の領域として特定される場合と比較して、破損部及び影部の補正を効率的に進めることができる。
(3)本実施形態では、制御部11は、S107で特定された第1の領域のそれぞれに対して補正処理を実行する。換言すれば、第1の領域が第2の領域に含まれるか否かにかかわらず、第1の領域に対して補正処理が実行される。第1の領域は、原稿の破損部に相当する領域である。したがって、本実施形態によれば、原稿の破損部については少なくとも補正処理を実行することができる。
(4)本実施形態では、制御部11は、S203又はS205で画素数の差が所定値を超える行又は列があるか否かを判断する。つまり、制御部11は、第2の領域と重なる行ラインのそれぞれについて、第2の領域におけるその行ラインと重なる部分の水平方向の長さと第1の領域におけるその行ラインと重なる部分の水平方向の長さとの差が所定値を超える行があるか否かを判断する。また、制御部11は、第2の領域と重なる列ラインのそれぞれについて、第2の領域におけるその列ラインと重なる部分の垂直方向の長さと第1の領域におけるその列ラインと重なる部分の垂直方向の長さとの差が所定値を超える列があるか否かを判断する。ここでいう行ラインとは、水平方向に沿った複数の画素によって構成されるラインを意味する。また、列ラインとは、垂直方向に沿った複数の画素によって構成されるラインを意味する。そして、制御部11は、画素数の差、つまり長さの差が所定値を超える行又は列があると判断した場合、その第2の領域に対しては補正処理を実行しない。
さらに、制御部11は、S302で、第2の領域の外接矩形と第1の領域の外接矩形との垂直方向及び水平方向の長さの差が共に所定値内であるか否かを判断する。
つまり、制御部11は、第2の領域全体の水平方向の長さと第1の領域全体の水平方向の長さと差が所定値内であるか否かを判断する。また、制御部11は、第2の領域全体の垂直方向の長さと第1の領域全体の垂直方向の長さと差が所定値内であるか否かを判断する。
そして、制御部11は、2つの外接矩形、つまり第1の領域及び第2の領域全体の垂直方向又は水平方向の長さの差が所定値内でないと判断した場合、その第2の領域に対して補正処理を実行しない。
このように、本実施形態では、制御部11は、第2の領域の水平方向の長さが第1の領域の水平方向の長さに対して第1の所定値以上長いか否かを判断する。また、制御部11は、第2の領域の垂直方向の長さが第1の領域の垂直方向の長さに対して第2の所定値以上長いか否か判断する。そして、制御部11は、第2の領域が第1の領域を含むと判断される場合であっても、第2の領域の水平方向の長さが第1の領域の水平方向の長さに対して第1の所定値以上長いと判断されたときには、第2の領域に対して補正処理を実行しない。また、制御部11は、第2の領域の垂直方向の長さが第1の領域の垂直方向の長さに対して第2の所定値以上長いと判断されたときにも、第2の領域に対して補正処理を実行しない。
ここでいう「第1の領域又は第2の領域の水平方向(垂直方向)の長さ」は、前述した、その領域における行ライン(列ライン)と重なる部分の水平方向(垂直方向)の長さと、その領域全体の水平方向(垂直方向)の長さと、を指す。
垂直方向及び水平方向の少なくとも一方の長さが所定値以上異なる場合には、第1の領域及び第2の領域との差異は、文字や図形等のオブジェクトを含むと考えられる。よって、本実施形態によれば、誤ってオブジェクトを補正してしまうことを抑制することができる。
(5)本実施形態では、第1の画素は、輝度値が第1の輝度値以下であり、かつ、第2の輝度値以上の範囲内の画素であり、第2の画素は、輝度値が第1の輝度値以下の画素である。このように第1の画素及び第2の画素は輝度値に基づき設定される。
読取画像では、原稿の破損部、影部、及び、原稿画像におけるオブジェクト以外の部分は、互いに輝度値が異なる。したがって、輝度値に基づき設定された第1の画素及び第2の画素を用いて第1の領域及び第2の領域を特定することで、輝度値に基づかずに設定された第1の画素及び第2の画素を用いて第1の領域及び第2の領域を検出する構成と比較して、読取画像から破損部及び影部を精度良く検出することができる。
(6)本実施形態では、制御部11は、第1の2値画像及び第2の2値画像を生成する。そして、制御部11は、第1の2値画像に基づいて第1の領域を特定し、第2の2値画像に基づいて第2の領域を特定する。
第1の画素は原稿の破損部の画素値を有する画素に相当し、第2の画素は原稿の破損部及び影部の画素値を有する画素に相当する。よって、上記構成によれば、第1の2値画像及び第2の2値画像を生成し、第1の画素以外の画素又は第2の画素以外の画素に同一値を割り当てることで、原稿画像における原稿の破損部や影部と画素値が異なるオブジェクト、換言すれば、破損部及び影部を検出するに当たり不要なオブジェクトを除去することができる。つまり、破損部及び影部の検出及び補正を効率的に進めることができる。
(7)本実施形態では、制御部11は、第2の領域を構成する全画素の画素値を当該第2の領域の周辺の画素の画素値のうち、最頻値で置換する補正処理として実行する。したがって、第2の領域、つまり、破損部及び影部に相当する領域を目立たなくし、原稿画像の見栄えを改善することができる。
なお、本実施形態では、制御部11が画像処理装置に相当し、検出補正プログラム17がコンピュータプログラムに相当し、破損部条件が第1の特定条件及び第2の特定条件に相当する。また、S101が取得部としての処理に相当し、S102が原稿領域特定部としての処理に相当し、S106及びS107が第1の特定部としての処理に相当し、S103が第1の生成部としての処理に相当し、S108が第2の生成部としての処理に相当し、S111及びS112が第2の特定部としての処理に相当し、S203、S205及びS302が第2の判断部及び第3の判断部としての処理に相当し、S402が第1の判断部としての処理に相当し、S116及びS117が実行部としての処理に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)上記実施形態では、第1の画素は、輝度値が第1の輝度値以下であり、かつ、第1の輝度値よりも小さい第2の輝度値以上の範囲内の画素であるが、第1の画素はこれに限られるものではない。例えば、第1の画素は、背景色に応じた特定の単一の輝度値を有する画素であってもよい。換言すれば、第1の画素は、輝度値が第1の輝度値以下であり、かつ、第1の輝度値と同一の第2の輝度値以上の画素であってもよい。
この場合も、第1の画素は、画素値が、第1の値から第1の値と同一又は第1の値よりも黒色の画素値に近い第2の値までの範囲(以下、画素範囲)内の画素である。画素範囲には背景色の画素値が含まれる。第1の値と第2の値とは、背景色に応じた値であり、いずれも背景色の画素値との差が所定値内である。
また、上記実施形態では、第2の画素は、第1の輝度値以下の画素であるが、第2の画素はこれに限られるものではない。例えば、第2の画素は、輝度値が第1の輝度値以下でありかつ第2の輝度値以上の範囲内、又は、第2の輝度値よりも小さい輝度値である第3の輝度値よりも小さい値の範囲内であってもよい。具体的には例えば、第1の輝度値が230、第2の輝度値が200、第3の輝度値が17に設定されてもよい。この場合、第2の画素は、輝度値が200〜230の範囲内、又は、0〜16の範囲内の画素となる。
この場合も、第2の画素は、画素値が上記画素範囲内、又は、画素値が所定の画素値よりも黒色の画素値に近い画素である。ここでいう所定の画素値は、画素範囲における最も黒色の画素値に近い画素値と同一若しくはより黒色の画素値に近い。
(2)上記実施形態では、外接矩形は、読取画像において原稿画像が傾いているか否かにかかわらず、対向する一対の辺が垂直方向と平行に、対向する別の一対の辺が水平方向と平行になるように特定されるが、外接矩形はこれに限られるものではない。例えば、読取画像において原稿画像が傾いている場合などにおいて、外接矩形は傾いた矩形として特定されてもよい。
(3)上記実施形態では、境界画素部の長さは、当該境界画素部の両端の画素のx座標又はy座標の差の絶対値として算出されるが、境界画素部の長さはこれに限られるものではない。例えば、境界画素部の長さは、当該境界画素部の両端の画素の間のユークリッド距離として算出されてもよい。
(4)上記実施形態では、S106で特定された暫定の第1の領域のうち、所定の破損部条件を満たす領域のみが第1の領域として特定されるが、第1の領域はこれに限られるものではない。例えば、S106で特定されたすべての暫定の第1の領域が第1の領域として特定されてもよい。第2の領域についても同様である。
(5)上記実施形態では、補正処理は、補正対象として確定された領域を構成する全画素の画素値を、当該領域の周辺の画素の画素値のうち最頻値で置換する処理であるが、補正処理はこれに限られるものではない。例えば、補正処理は、周辺の画素の画素値の平均値で領域を構成する全画素の画素値を置換する処理であってもよい。また例えば、補正処理は、補正対象として確定された領域を構成する一部の画素のみを補正する処理であってもよい。
(6)上記実施形態で、情報処理装置10の制御部11が実行する機能の一部又は全部を、1つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
(7)上記各実施形態では、検出補正処理は情報処理装置10で実行されるが、検出補正処理の実行主体はこれに限られるものではない。例えば、検出補正処理は、画像読取装置20で実行されてもよい。
(8)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…画像処理システム、10…情報処理装置、11…情報処理装置の制御部、20…画像読取装置、21…画像読取装置の制御部、31〜36…第1の領域、31a〜36a…影部、31〜36…破損部、41〜46…オブジェクト、51〜56…第2の領域。

Claims (8)

  1. 原稿画像を含む読取画像を表すデータを取得する取得部と、
    前記読取画像から、第1の画素と前記第1の画素以外の画素とで2値化した画像である第1の2値画像を生成する第1の生成部であって、前記第1の画素は、画素値が、前記読取画像における背景色の画素値近傍の画素である、前記第1の生成部と、
    前記読取画像から、第2の画素と前記第2の画素以外の画素とで2値化した画像である第2の2値画像を生成する第2の生成部であって、前記第2の画素は、画素値が前記近傍、又は、画素値が所定の画素値よりも黒色の画素値に近い画素であって、前記所定の画素値は、前記近傍における最も黒色の画素値に近い画素値と同一若しくはより黒色の画素値に近い、前記第2の生成部と、
    前記読取画像を構成する各画素のうち前記第1の画素を抽出し、前記読取画像において前記第1の画素が複数連結して形成された領域のそれぞれを第1の領域として特定する第1の特定部であって、前記第1の2値画像に基づいて前記第1の領域を特定する前記第1の特定部と、
    前記読取画像を構成する各画素のうち前記第2の画素を抽出し、前記読取画像において前記第2の画素が複数連結して形成された領域のそれぞれを第2の領域として特定する第2の特定部であって、前記第2の2値画像に基づいて前記第2の領域を特定する前記第2の特定部と、
    前記第2の領域のそれぞれについて、前記第2の領域が前記第1の領域を含むか否かを判断する第1の判断部と、
    前記第1の判断部により前記第1の領域を含むと判断された前記第2の領域に対し、当該第2の領域を構成する複数の画素の画素値を補正する補正処理を実行し、前記第1の判断部により前記第1の領域を含まないと判断された前記第2の領域に対し、前記補正処理を実行しない実行部と、
    を備える画像処理装置としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラム。
  2. 請求項1に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記読取画像において、矩形原稿領域を特定する原稿領域特定部であって、前記矩形原稿領域は、外形が前記原稿画像の矩形状の境界を表す領域である、前記原稿領域特定部
    として更にコンピュータを機能させ、
    前記第1の特定部は、前記第1の画素が複数連結して形成された領域のうち、前記矩形原稿領域内の領域であって前記矩形原稿領域の境界に接していることを含む第1の特定条件を満たしている領域のそれぞれを前記第1の領域として特定し、
    前記第2の特定部は、前記第2の画素が複数連結して形成された領域のうち、前記矩形原稿領域内の領域であって前記矩形原稿領域の境界に接していることを含む第2の特定条件を満たしている領域のそれぞれを前記第2の領域として特定する、コンピュータプログラム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記実行部は、前記第1の特定部により特定された前記第1の領域のそれぞれに対して前記補正処理を実行する、コンピュータプログラム。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記第2の領域の第1の方向の長さが前記第1の領域の前記第1の方向の長さに対して第1の所定値以上長いか否かを判断する第2の判断部
    として更にコンピュータを機能させ、
    前記実行部は、前記第1の判断部により前記第2の領域が前記第1の領域を含むと判断される場合であっても、前記第2の判断部により、前記第2の領域の前記第1の方向の長さが前記第1の領域の前記第1の方向の長さに対して前記第1の所定値以上長いと判断されたときには、前記第2の領域に対して前記補正処理を実行しない、コンピュータプログラム。
  5. 請求項4に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記第2の領域の前記第1の方向と直交する第2の方向の長さが前記第1の領域の前記第2の方向の長さに対して第2の所定値以上長いか否かを判断する第3の判断部
    として更にコンピュータを機能させ、
    前記実行部は、前記第1の判断部により前記第2の領域が前記第1の領域を含むと判断される場合であっても、前記第3の判断部により、前記第2の領域の前記第2の方向の長さが前記第2の領域の前記第2の方向の長さに対して前記第2の所定値以上長いと判断されたときには、前記第2の領域に対して前記補正処理を実行しない、コンピュータプログラム。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記画素値は、輝度値であり、
    前記第1の画素は、輝度値が、前記背景色の輝度値を含む範囲であって、第1の輝度値以下でありかつ前記第1の輝度値と同一又は前記第1の輝度値よりも小さい輝度値である第2の輝度値以上の範囲内の画素であり、
    前記第2の画素は、輝度値が前記第1の輝度値以下でありかつ前記第2の輝度値以上の範囲内、又は、前記第2の輝度値以下の輝度値である第3の輝度値よりも小さい範囲内、の画素である、コンピュータプログラム。
  7. 請求項1から請求項でのいずれか1項に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記実行部は、前記第1の判断部により前記第1の領域を含むと判断された前記第2の領域に対し、当該第2の領域を構成する複数の画素の画素値を当該第2の領域の周辺の画素の画素値のうち、最頻値で置換する前記補正処理を実行する、コンピュータプログラム。
  8. 原稿画像を含む読取画像を表すデータを取得する取得部と、
    前記読取画像から、第1の画素と前記第1の画素以外の画素とで2値化した画像である第1の2値画像を生成する第1の生成部であって、前記第1の画素は、画素値が、前記読取画像における背景色の画素値近傍の画素である、前記第1の生成部と、
    前記読取画像から、第2の画素と前記第2の画素以外の画素とで2値化した画像である第2の2値画像を生成する第2の生成部であって、前記第2の画素は、画素値が前記近傍、又は、画素値が所定の画素値よりも黒色の画素値に近い画素であって、前記所定の画素値は、前記近傍における最も黒色の画素値に近い画素値と同一若しくはより黒色の画素値に近い、前記第2の生成部と、
    前記読取画像を構成する各画素のうち前記第1の画素を抽出し、前記読取画像において前記第1の画素が複数連結して形成された領域のそれぞれを第1の領域として特定する第1の特定部であって、前記第1の2値画像に基づいて前記第1の領域を特定する前記第1の特定部と、
    前記読取画像を構成する各画素のうち前記第2の画素を抽出し、前記読取画像において前記第2の画素が複数連結して形成された領域のそれぞれを第2の領域として特定する第2の特定部であって、前記第2の2値画像に基づいて前記第2の領域を特定する前記第2の特定部と、
    前記第2の領域のそれぞれについて、前記第2の領域が前記第1の領域を含むか否かを判断する第1の判断部と、
    前記第1の判断部により前記第1の領域を含むと判断された前記第2の領域に対し、当該第2の領域を構成する複数の画素の画素値を補正する補正処理を実行し、前記第1の判断部により前記第1の領域を含まないと判断された前記第2の領域に対し、前記補正処理を実行しない実行部と、
    を備える画像処理装置。
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