JP6949886B2 - 給電回路 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が備える負荷に対して電力を供給する給電回路に関する。
車両には、エンジンのみを駆動源とする車両の他に、モータのみを駆動源とする車両(電動車両)や、エンジンおよびモータを駆動源とする車両(ハイブリッド車両)がある。
電動車両やハイブリッド車両のような駆動源としてモータを用いる車両には、モータ等の負荷に対して電力を供給する給電回路が設けられている。
給電回路は、電源モジュールを備える。電源モジュールは、電源(例えば二次電池)と、電源に対して直列に接続されたスイッチ素子とを備える。スイッチ素子の耐電圧は、給電回路が負荷に印加する電圧を考慮して設定される。
給電回路が負荷に印加する電圧を大きくするために、給電回路は、直列に接続された複数の電源モジュールを有する場合がある。この場合、複数の電源モジュールの各々が備えるスイッチ素子に求められる耐電圧は、給電回路が負荷に印加する電圧を考慮して設定される。
車両の種類が異なっても、同じ種類の電源モジュールが使用される場合がある。その場合、車両の種類によって、給電回路が有する電源モジュールの数が異なる場合がある。それにより、車両の種類ごとにモータの出力を異ならせることができる。また、電源が二次電池の場合には、車両の種類ごとに1回の充電で走行できる最大距離を異ならせることができる。
車両の種類によって給電回路が有する電源モジュールの数が異なる場合、電源モジュールの汎用性を高めるために、スイッチ素子として、例えば、電源モジュールの数が最大の場合に必要とされる耐電圧を有するスイッチ素子を使用することが考えられる。この場合、電源モジュールの数が最大数より少ない場合、本来必要な最低限の耐電圧よりも高い耐電圧を有するスイッチ素子が給電回路に使用されることがある。
ここで、スイッチ素子の耐電圧が高くなるほど、オン状態でのスイッチ素子の抵抗が高くなる。そのため、スイッチ素子の耐電圧が高くなるほど、通電時のスイッチ素子の発熱量が大きくなる。したがって、本来必要な耐電圧よりも十分に高い耐電圧を有するスイッチ素子を用いた場合には、本来必要な最低限の耐電圧を有するスイッチ素子を用いた場合と比べて、より多くの熱対策が必要になる。
なお、電源モジュールの数に応じて異なる耐電圧を有するスイッチ素子を用いた場合は、発熱量を抑えることができるものの、電源モジュールの汎用性が低下する。
特開2015−91200号公報には、複数のバッテリパック(上述の電源モジュールに相当)が着脱可能に搭載された車両が開示されている。複数のバッテリパックの各々は、二次電池と、バッテリパック側スイッチ素子と、BMS(Battery Management System)とを備える。バッテリパック側スイッチ素子は、二次電池から外部への出力を遮断するスイッチ素子である。バッテリパック側スイッチ素子は、二次電池に対して直列に接続されている。BMSは、二次電池の充放電を制御する。
上記公報では、ECU(Engine Control Unit)と、車両側スイッチ素子とが、車両に設けられている。ECUは、BMSが備える情報通信回路と通信を行う。車両側スイッチ素子は、ECUにより、オン/オフが制御される。
上記公報では、ECUが、全てのバッテリパック(電池モジュール)のバッテリパック側スイッチ素子がオンである場合に、車両側スイッチ素子をオンにする。これにより、バッテリ側スイッチ素子の両端の電位差によるバッテリパック側スイッチ素子の破損を防ぎつつ、最低限の耐電圧を有するスイッチ素子をバッテリパック側スイッチ素子として用いることができる。
特開2015−91200号公報
しかしながら、上記公報では、BMSとECUとの間で、通信が必要になる。そのため、電源モジュール(バッテリパック)の汎用性が低い。
本発明の目的は、電源モジュールの汎用性を確保しつつ、電源に対して直列に接続されたスイッチ素子への過電圧を防止する給電回路を提供することである。
本願の発明者は、電源モジュールの汎用性を確保するために、電源モジュールと車両との間での通信が不要になる構成について検討した。そして、給電回路の構成そのものに着目して、さらに検討を進めた。その結果、電源モジュールと並列に配置されるダイオードを設ければよいとの知見を得るに至った。本発明は、このような知見に基づいて完成されたものである。
(1)本発明の給電回路は、直列に接続された複数の電源モジュールを備え、車両が備える負荷に対して電力を供給する給電回路である。前記複数の電源モジュールの各々は、電力を蓄積可能であって、電力を供給する電源と、前記電源に対して直列に接続されたスイッチ素子とを含む。給電回路は、さらに、前記複数の電源モジュールの各々に対して、1つずつ並列に接続された複数のダイオードを備える。前記複数のダイオードの各々は、当該ダイオードと前記電源の負極とを接続する第1接続点から、当該ダイオードと前記電源の正極とを接続する第2接続点に向かって電流が流れることを許容するが、前記第2接続点から前記第1接続点に向かって電流が流れることを許容しないように構成されており、前記複数の電源モジュールが、前記車両の車両本体に対して着脱可能であって、前記電源モジュールが、前記車両本体から取り外された状態で前記電源を充電可能に構成されており、前記複数の電源モジュールのうちの少なくとも1つの電源モジュールの各々は、当該電源モジュールと並列に接続される前記ダイオードを含む前記車両本体に対して着脱可能である。
複数のスイッチ素子を備える給電回路において、何等かの原因により、複数のスイッチ素子がオンまたはオフに切り換わるタイミングがずれる場合がある。スイッチ素子は応答時間を必要とする場合がある。そのため、複数のスイッチ素子のオン/オフ動作を完全に同期させることは難しい。その結果、複数のスイッチ素子がオンまたはオフに切り換わるタイミングがずれることがある。また、複数のスイッチ素子の何れかが故障(ショート)した場合にも、複数のスイッチ素子がオンまたはオフに切り換わるタイミングがずれることになる。
何等かの原因により、複数のスイッチ素子のうちの何れか1つだけがオフに切り換わった場合を想定する。仮に、ダイオードがスイッチ素子に対して並列に接続されていない場合、オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差は、1つの電源の出力電圧よりも大きくなる。オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差は、複数の電源の出力電圧の合計とほぼ同じになる場合がある。よって、オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差に起因してこのスイッチ素子が破損するおそれがある。そのため、ダイオードが設けられていない場合、スイッチ素子には高い耐電圧が求められる。
一方、本発明の給電回路は、複数のスイッチ素子の各々に対して1つずつ並列に接続された複数のダイオードを備える。ダイオードと電源モジュールとを接続する2つの接続点のうち、電源の負極に接続された接続点を第1接続点とし、電源の正極に接続された接続点を第2接続点とする。ダイオードは、第1接続点から第2接続点に向かって電流が流れることを許容するが、第2接続点から第1接続点に向かって電流が流れることを許容しない。そのため、何等かの原因により、複数のスイッチ素子のうちの何れか1つだけがオフに切り換わった場合、オフ状態のスイッチ素子と並列に接続されたダイオードに電流が流れる。それにより、オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差を、1つの電源の出力電圧とほぼ同じ程度まで低減できる。したがって、給電回路が有する電源モジュールの数に関わらず、同じ耐電圧のスイッチ素子を使用できる。つまり、電源モジュールの汎用性を確保しつつ、スイッチ素子への過電圧を防止することができる。
また、ダイオードは、スイッチ素子に対して並列に接続されているだけでなく、電源に対しても並列に接続されているので、ダイオードに必要な耐電圧を低くすることができる。
また、電源モジュールが車両本体に対して着脱可能であるため、電源モジュールの汎用性を高めることができる。
さらに、この構成によると、電源モジュールを交換する場合に、ダイオードは交換せずにそのまま使用できる。その分、ダイオードのコストを削減できる。また、着脱する要素がダイオードを含まないことにより、着脱する要素を小型化できる。
(2)他の観点によれば、本発明の給電回路は、以下の構成を有することが好ましい。前記スイッチ素子は、電気的に制御可能なスイッチ素子である。
)他の観点によれば、本発明の給電回路は、以下の構成を有することが好ましい。前記複数の電源モジュールのうちの少なくとも1つの電源モジュールの各々は、当該電源モジュールに並列に接続された前記ダイオードと一体的に、前記車両本体に対して着脱可能である。
この構成によると、電源モジュールとダイオードが一体的に車両本体に対して着脱可能であるため、電源モジュールの汎用性をより高めることができる。具体的には、例えば、ダイオードを有さない従来の給電回路を備えた車両であって、給電回路の電源モジュールが着脱可能に搭載される車両があるとする。この車両に、従来の電源モジュールの代わりに、電源モジュールとダイオードが一体化されたものを搭載することができる
)他の観点によれば、本発明の給電回路は、以下の構成を有することが好ましい。前記複数の電源モジュールのうちの少なくとも2つの電源モジュールの各々は、当該電源モジュールに並列に接続された前記ダイオードと一体的に、前記車両本体に対して着脱可能である。前記少なくとも2つの電源モジュールは、個別に、前記車両本体に対して着脱可能である。
この構成によると、少なくとも2つの電源モジュールが個別に車両本体に対して着脱可能であるため、複数の電源モジュールは一体化されない。よって、電源モジュールの数が異なる車両にも、同じ電源モジュールを使用することができる。このように、電源モジュールの汎用性をより高めることができる。また、複数の電源モジュールのいずれかが故障した場合に、故障した電源モジュールだけを交換できる。
なお、上記()における「少なくとも2つの電源モジュール」は、上記()における「少なくとも1つの電源モジュール」と同じであってもよく、上記()における「少なくとも1つの電源モジュール」の一部であってもよい。
)他の観点によれば、本発明の給電回路は、以下の構成を有することが好ましい。前記複数の電源モジュールのうちの少なくとも2つの電源モジュールの各々は、当該電源モジュールに並列に接続された前記ダイオードと一体的に、前記車両本体に対して着脱可能である。前記少なくとも2つの電源モジュールは、一体的に、前記車両本体に対して着脱可能である。
この構成によると、少なくとも2つの電源モジュールが一体的に車両本体に対して着脱可能であるため、少なくとも2つの電源モジュールが個別に車両本体に対して着脱可能である場合に比べて、電源モジュールを車両本体に着脱するための接続部分の数を少なくできる。そのため、着脱をより容易に行うことができる。
なお、上記()における「少なくとも2つの電源モジュール」は、上記()における「少なくとも1つの電源モジュール」と同じであってもよく、上記()における「少なくとも1つの電源モジュール」の一部であってもよい。
)他の観点によれば、本発明の給電回路は、以下の構成を有することが好ましい。前記複数の電源モジュールが有する複数の電源のうちの少なくとも1つの電源は、前記車両の車両本体に対して着脱可能である。前記複数の電源モジュールが有する複数の電源のうちの少なくとも1つの電源の各々は、当該電源を含む前記電源モジュールが有する前記スイッチ素子、および、当該電源と並列に接続される前記ダイオードを含む前記車両本体に対して着脱可能である。
この構成によると、電源を交換する場合に、ダイオードとスイッチ素子は交換せずにそのまま使用できる。その分、ダイオードとスイッチ素子のコストを削減できる。また、着脱する要素がダイオードとスイッチ素子を含まないことにより、着脱する要素を小型化できる。
<用語の定義>
ダイオードとは、単一方向の電流の流れを許容する特性を有する素子である。
本発明において、複数のダイオードが、複数の電源モジュールの各々に対して、1つずつ並列に接続されるとは、複数のダイオードが、複数の電源モジュールに対して、それぞれ並列に接続されることでもある。
本発明において、電気的に制御可能なスイッチ素子とは、電気信号によりオン/オフが制御されるスイッチ素子のことである。
本発明の給電回路によると、電源モジュールの汎用性を確保しつつ、電源に対して直列に接続されたスイッチ素子への過電圧を防止できる。
図1は、本発明の実施形態の給電回路の使用状態を示す図である。 図2は、本発明の実施形態の具体例の給電回路の使用状態を示す図である。 図3は、複数の電源モジュールの1つが車両本体から取り外された状態を示す回路図である。 図4は、複数のスイッチ素子のオフに切り換わるタイミングがずれた場合の回路図である。 図5は、図4からダイオードを除いた回路図である。 図6は、本発明の実施形態の変更例の給電回路の使用状態を示す回路図である。 図7は、本発明の実施形態の変更例の給電回路の使用状態を示す回路図である。 図8は、本発明の実施形態の変更例の給電回路の使用状態を示す回路図である。 図9は、本発明の実施形態の変更例の給電回路の使用状態を示す回路図である。 図10は、本発明の実施形態の変更例の給電回路の使用状態を示す回路図である。
<本発明の実施形態>
本発明の実施形態の給電回路1は、車両30が備える負荷20に対して電力を供給する。給電回路1は、直列に接続された複数(図1では2つ)の電源モジュール12、12を備える。複数の電源モジュール12、12の各々は、電力を供給する電源121と、電源121に対して直列に接続されたスイッチ素子122とを含む。給電回路1は、さらに、複数の電源モジュール12、12の各々に対して、1つずつ並列に接続された複数のダイオード14、14を備える。第1接続点132は、当該ダイオード14と電源121の負極とを接続する。ダイオード14と電源モジュール12とを接続する2つの接続点のうち、電源121の負極に接続された接続点を第1接続点132とし、電源121の正極に接続された接続点を第2接続点131とする。複数のダイオード14、14の各々は、第1接続点132から第2接続点131に向かって電流が流れることを許容するが、第2接続点131から第1接続点132に向かって電流が流れることを許容しないように構成されている。
複数のスイッチ素子を備える給電回路において、何等かの原因により、複数のスイッチ素子がオンまたはオフに切り換わるタイミングがずれる場合がある。スイッチ素子は応答時間を必要とする場合がある。そのため、複数のスイッチ素子のオン/オフ動作を完全に同期させることは難しい。その結果、複数のスイッチ素子がオンまたはオフに切り換わるタイミングがずれることがある。また、複数のスイッチ素子の何れかが故障(ショート)した場合にも、複数のスイッチ素子がオンまたはオフに切り換わるタイミングがずれることになる。
何等かの原因により、複数のスイッチ素子のうちの何れか1つだけがオフに切り換わった場合を想定する。仮に、ダイオードがスイッチ素子に対して並列に接続されていない場合、オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差は、1つの電源の出力電圧よりも大きくなる。オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差は、複数の電源の出力電圧の合計とほぼ同じになる場合がある。よって、オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差に起因してこのスイッチ素子が破損するおそれがある。そのため、ダイオードが設けられていない場合、スイッチ素子には高い耐電圧が求められる。
一方、本発明の給電回路1は、複数のスイッチ素子122、122の各々に対して1つずつ並列に接続された複数のダイオード14、14を備える。ダイオード14は、第1接続点132から第2接続点131に向かって電流が流れることを許容するが、第2接続点131から第1接続点132に向かって電流が流れることを許容しない。そのため、何等かの原因により、複数のスイッチ素子122、122のうちの何れか1つだけがオフに切り換わった場合、オフ状態のスイッチ素子122と並列に接続されたダイオード14に電流が流れる。それにより、オフ状態のスイッチ素子122の両端の電位差を、1つの電源121の出力電圧とほぼ同じ程度まで低減できる。したがって、給電回路1が有する電源モジュール12の数に関わらず、同じ耐電圧のスイッチ素子122を使用できる。つまり、電源モジュール12の汎用性を確保しつつ、スイッチ素子122への過電圧を防止することができる。
また、ダイオード14は、スイッチ素子122に対して並列に接続されているだけでなく、電源121に対しても並列に接続されているので、ダイオード14に必要な耐電圧を低くすることができる。
<本発明の実施形態の具体例>
次に、本発明の実施形態の具体例について、図2〜図4を用いて説明する。基本的に、本発明の実施形態の具体例は、上述した本発明の実施形態の特徴を全て有している。上述した本発明の実施形態と同じ部位についての説明は省略する。
給電回路10は、上述の実施形態の給電回路1の一例である。給電回路10は、車両(ビークル)30が備える負荷20に対して電力を供給する。車両(ビークル)30は、例えば、自動二輪車である。
車両30が有する負荷20は、電力が供給されることによって駆動されるものであれば、特に限定されない。負荷20は、例えば、図2に示すような、電解コンデンサと抵抗器を含む装置であってもよい。負荷20は、例えば、車両30の駆動源として用いられるモータであってもよい。負荷20は、例えば、エンジンを始動させるためのスターターモータであってもよい。スターターモータは、車両30の駆動源としてのモータには該当しない。負荷20は、例えば、保安部品(メーター、ホーン、ライトなど)であってもよい。また、負荷20は、例えば、シートヒーターであってもよい。
負荷20が駆動源としてのモータの場合、車両30は、モータを駆動源として用いるものであれば、特に限定されない。具体的には、例えば、車両30は、モータのみを駆動源とする車両(電動車両)であってもよいし、エンジンおよびモータを駆動源とする車両(ハイブリッド車両)であってもよい。
負荷20が駆動源としてのモータでない場合、車両30は、モータを駆動源として用いるものであってもよく、モータを駆動源として用いるものでなくてもよい。具体的には、例えば、車両30は、エンジンのみ駆動源とする車両(エンジン車両)であってもよいし、モータのみを駆動源とする車両(電動車両)であってもよいし、エンジンおよびモータを駆動源とする車両(ハイブリッド車両)であってもよい。
給電回路10は、複数の電源モジュール12A、12Bと、複数のダイオード14A、14Bとを備える。複数の電源モジュール12A、12Bは、直列に接続されている。ダイオード14Aは、電源モジュール12Aに対して、並列に接続されている。ダイオード14Bは、電源モジュール12Bに対して、並列に接続されている。つまり、複数のダイオード14A、14Bは、直列に接続されている。電源モジュール12Aとダイオード14Aは、2つの接続点131A、132Aによって接続されている。電源モジュール12Bとダイオード14Bは、2つの接続点131B、132Bによって接続されている。
電源モジュール12A、12Bは、上述の実施形態の電源モジュール12の一例である。ダイオード14A、14Bは、上述の実施形態のダイオード14の一例である。接続点131A、131Bは、上述の実施形態の接続点131の一例である。接続点132A、132Bは、上述の実施形態の接続点132の一例である。接続点131A、131Bは、本発明の第2接続点に相当し、接続点132A、132Bは、本発明の第1接続点に相当する。
電源モジュール12Aは、電源121Aと、スイッチ素子122Aとを含む。電源モジュール12Bは、電源121Bと、スイッチ素子122Bとを含む。スイッチ素子122Aは、電源121Aに直列に接続されている。スイッチ素子122Bは、電源121Bに直列に接続されている。電源121A、121Bは、上述の実施形態の電源121の一例である。スイッチ素子122A、122Bは、上述の実施形態のスイッチ素子122の一例である。
電源121A、121Bは、直流電源である。電源121A、121Bは、電力を供給できるものであれば特に限定されない。電源121A、121Bの各々は、1対の端子として、正極と負極を有する。電源121A、121Bは、互いに同じ構成である。電源121A、121Bは、互いに異なる構成であってもよい。
電源121A、121Bは、電力を蓄積可能な蓄電デバイスであってもよい。蓄電デバイスの例としては、一次電池、または、二次電池であってもよい。二次電池は、例えば、鉛蓄電池であってもよく、リチウムイオン電池であってもよい。蓄電デバイスの他の例としては、キャパシタ(コンデンサ)、または、スーパーキャパシタ(ウルトラキャパシタ)であってもよい。スーパーキャパシタとは、電気二重層キャパシタである。蓄電デバイスの他の例としては、安定化電源であってもよい。安定化電源は、出力電圧を安定化させる機能を有する直流電源である。安定化電源は、例えば、二次電池を含んでおり、二次電池の出力電圧を安定化させるように構成されていてもよい。
電源121A、121Bは、電力を蓄えずに発電可能な発電デバイスであってもよい。発電デバイスの例としては、例えば、燃料の化学反応によって発電する燃料電池であってもよい。燃料は、例えば、水素、炭化水素、アルコール等である。発電デバイスの他の例としては、例えば、太陽の光エネルギーを電力に変換する太陽電池であってもよい。
電源121A(121B)は、単体でも電力を供給できる電源素子を複数備えたものであってもよい。例えば、電源121A(121B)が二次電池の場合、電源121A(121B)は、セル(電源素子)であってもよく、複数のセルからなる組電池であってもよい。複数の電源素子は、直列に接続されていてもよく、並列に接続されていてもよく、直列と並列を組み合わせて接続されていてもよい。
スイッチ素子122A、122Bは、電流が流れる状態と電流の流れを遮断する状態とに切り換え可能である。スイッチ素子122A、122Bは、電気的に制御可能であれば特に限定されない。電気的に制御可能とは、電気信号によりオン/オフが制御されることをいう。つまり、スイッチ素子122A、122Bは、リレーであればよい。スイッチ素子122A、122Bは、互いに同じ構成である。スイッチ素子122A、122Bは、互いに異なる構成であってもよい。
スイッチ素子122A、122Bは、例えば、電磁リレー(EMS:electro-magnetic relay)であってもよく、半導体リレー(SSR:solid-state relay)であってもよい。半導体リレーは、例えば、MOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor:金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)でもよい。MOSFETは、電界効果トランジスタの一種である。半導体リレーは、その他の電界効果トランジスタ、バイポーラトランジスタ、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であってもよい。
スイッチ素子122A、122Bは、例えば電磁リレーのような機械的な接点を有する接点リレーであってもよく、例えば半導体リレーのような機械的な接点を有さない無接点リレーであってもよい。なお、電磁リレーは、機械式リレー(mechanical relay)ともいう。
スイッチ素子122Aは、電源121Aの正極に接続されている。スイッチ素子122Aは、電源121Aと接続点131Aとの間に配置されている。接続点131Aは、電源121Aの正極とダイオード14Aとを接続する接続点である。スイッチ素子122Bは、電源121Bの正極に接続されている。スイッチ素子122Bは、電源121Bと接続点131Bとの間に配置されている。接続点131Bは、電源121Bの正極とダイオード14Bとを接続する接続点である。
図2では、スイッチ素子122A、122Bを電気的に制御する制御装置の図示を省略している。スイッチ素子122Aは、制御装置によって、例えば、電源121Aが使用可能な状況ではオンになり、電源121Aが使用不能な状況ではオフになるように制御される。電源121A、121Bがリチウムイオン電池の場合、スイッチ素子122A、122Bを電気的に制御する制御装置は、例えば、BMS(バッテリーマネージメントシステム)であってもよい。
ダイオード14A、14Bは、互いに同じ構成である。ダイオード14A、14Bは、互いに異なる構成であってもよい。ダイオード14A、14Bは、例えば、半導体ダイオードであってもよい。ダイオード14A、14Bは、半導体ダイオード以外のダイオード(例えば、二極真空管)であってもよい。ダイオード14A、14Bの各々は、1対の端子として、アノードとカソードを有する。ダイオード14Aは、ダイオード14Aの内部をアノードからカソードに電流が流れることを許容するが、ダイオード14Aの内部をカソードからアノードに電流が流れることは許容しないように構成されている。ダイオード14Aと同じく、ダイオード14Bも、アノードからカソードへの電流の流れのみを許容する。
ダイオード14Aと電源モジュール12Aを接続する2つの接続点131A、132Aのうち、接続点131Aは、ダイオード14Aと電源121Aの正極とを接続し、接続点132Aは、ダイオード14Aと電源121Aの負極とを接続する。ダイオード14Aのカソードは、接続点131Aに接続されている。ダイオード14Aのアノードは、電接続点132Aに接続されている。つまり、ダイオード14Aは、接続点132Aから接続点131Aに向かって電流が流れることを許容するが、接続点131Aから接続点132Aに向かって電流が流れることを許容しない。
ダイオード14Bと電源モジュール12Bを接続する2つの接続点131B、132Bのうち、接続点131Bは、ダイオード14Bと電源121Bの正極とを接続し、接続点132Bは、ダイオード14Bと電源121Bの負極とを接続する。ダイオード14Bのカソードは、接続点131Bに接続されている。ダイオード14Bのアノードは、接続点132Bに接続されている。つまり、ダイオード14Bは、接続点132Bから接続点131Bに向かって電流が流れることを許容するが、接続点131Bから接続点132Bに向かって電流が流れることを許容しない。
車両30は、車両本体31と、複数の電源モジュール12A、12Bと、複数のダイオード14A、14Bとを有する。本実施形態の具体例において、複数の電源モジュール12A、12Bおよび複数のダイオード14A、14Bは、車両本体31に含まれない。複数の電源モジュール12A、12Bは、車両本体31に対して着脱可能である。
車両30は、電源モジュール12Aを車両本体31に着脱可能とするために、コネクタ161A、162A、163A、164Aを有する。コネクタ161Aは、電源121Aの正極に接続された接続点131Aに接続されている。コネクタ162Aは、電源121Aの負極に接続された接続点132Aに接続されている。コネクタ161A、162Aは、電源モジュール12Aと一体化されている。コネクタ161Aは、コネクタ163Aに着脱可能に接続される。コネクタ162Aは、コネクタ164Aに着脱可能に接続される。コネクタ163A、164Aは、それぞれ、車両本体31に一体的に設けられている。そのため、コネクタ161A、162Aは、電源モジュール12Aと一体的に、車両本体31に含まれるコネクタ163A、164Aに対して着脱可能である。図2に示すように、コネクタ161Aがコネクタ163Aに接続され、かつ、コネクタ162Aがコネクタ164Aに接続された状態が、電源モジュール12Aが車両本体31に取り付けられた状態である。
車両30は、電源モジュール12Bを車両本体31に着脱可能とするために、コネクタ161B、162B、163B、164Bを有する。コネクタ161Bは、電源121Bの正極に接続された接続点131Bに接続されている。コネクタ161B、162Bは、電源モジュール12Bと一体化されている。コネクタ162Bは、電源121Bの負極に接続された接続点132Bに接続されている。コネクタ161Bは、コネクタ163Bに着脱可能に接続される。コネクタ162Bは、コネクタ164Bに着脱可能に接続される。コネクタ163B、164Bは、それぞれ、車両本体31に一体的に設けられている。そのため、コネクタ161B、162Bは、電源モジュール12Bと一体的に、車両本体31に含まれるコネクタ163B、164Bに対して着脱可能である。図2および図3に示すように、コネクタ161Bがコネクタ163Bに接続され、かつ、コネクタ162Bがコネクタ164Bに接続された状態が、電源モジュール12Bが車両本体31に取り付けられた状態である。
電源モジュール12Aとダイオード14Aとを接続する2つの接続点131A、132Aは、2つのコネクタ161A、162Aにそれぞれ接続されている。そのため、電源モジュール12Aは、ダイオード14Aと一体的に、車両本体31に対して着脱可能である。電源モジュール12Bとダイオード14Bとを接続する2つの接続点131B、132Bは、2つのコネクタ161B、162Bにそれぞれ接続されている。そのため、電源モジュール12Bは、ダイオード14Bと一体的に、車両本体31に対して着脱可能である。つまり、複数の電源モジュール12A、12Bの各々は、当該電源モジュールに並列に接続されたダイオードと一体的に、車両本体31に対して着脱可能である。そのため、図3に示すように、電源モジュール12Aを車両本体31から取り外したとき、電源モジュール12Aに対して並列に接続されているダイオード14Aも車両本体31から取り外される。
直列に接続された複数の電源モジュール12A、12Bの両側にある接続点131A、132Bは、コネクタ161A、162Bにそれぞれ接続されている。コネクタ161A、162Bは、車両本体31に設けられたコネクタ163A、164Bにそれぞれ着脱可能に接続される。それに加えて、電源モジュール12Aと電源モジュール12Bとの間の接続点132A、131Bは、コネクタ162A、161Bにそれぞれ接続されている。コネクタ162A、161Bは、車両本体31に設けられたコネクタ164A、163Bにそれぞれ着脱可能に接続される。そのため、複数の電源モジュール12A、12Bは、個別に、車両本体31に対して着脱可能である。つまり、電源モジュール12Aとダイオード14Aとを含む要素と、電源モジュール12Bとダイオード14Bとを含む要素とは、個別に、車両本体31に対して着脱可能である。そのため、図3に示すように、電源モジュール12Bとダイオード14Bが車両本体31に取り付けられた状態で、電源モジュール12Aとダイオード14Aを車両本体31から取り外すことができる。
1つの電源モジュール12Aに接続された2つのコネクタ161A、162Aは、同時にのみ着脱されるように一体化されていてもよく、個別に着脱できるように分離していてもよい。1つの電源モジュール12Bに接続された2つのコネクタ161B、162Bは、同時にのみ着脱されるように一体化されていてもよく、個別に着脱できるように分離していてもよい。
コネクタ161A〜164A、161B〜164Bは、直流用のコネクタである。コネクタ161Aとコネクタ163Aとの接続構造は、特に限定されない。接続構造は、例えば、差し込み式であってもよく、差し込み式以外であってもよい。コネクタ161Aは、工具を使わず、コネクタ163Aに着脱可能である。コネクタ161Aは、工具を使用して、コネクタ163Aに着脱可能であってもよい。コネクタ162Aとコネクタ164Aとの接続構造も、コネクタ161Aとコネクタ163Aとの接続構造と同様である。よって、電源モジュール12Aは工具を使わず、車両本体31に対して着脱可能である。また、コネクタ161Bとコネクタ163Bとの接続構造、および、コネクタ162Bとコネクタ164Bとの接続構造も、コネクタ161Aとコネクタ163Aとの接続構造と同様である。
車両本体31は、コネクタ163A、164A以外の箇所で、電源モジュール12Aを直接または間接的に支持してもよい。車両本体31は、コネクタ163B、164B以外の箇所で、電源モジュール12Bを直接または間接的に支持してもよい。支持の態様は、例えば、接触だけであってもよい。支持の態様は、例えば、磁力の作用を利用して、電源モジュールを含む要素を、車両本体31に着脱可能に保持する態様であってもよい。支持の態様は、凸部と凹部の嵌め込み構造を利用して、電源モジュールを含む要素を、車両本体31に着脱可能に保持する態様であってもよい。支持の態様は、例えば、ねじ止め構造を利用して、電源モジュールを含む要素、車両本体31に着脱可能に保持する態様であってもよい。
図2の給電回路10の表示は、コネクタ161A、162Bを含まない表示となっている。しかし、給電回路10は、コネクタ161A、162Bを含んでもよい。
電源121Aが充電可能な蓄電デバイスの場合、車両本体31および電源モジュール12Aは、電源モジュール12Aが車両本体31に取り付けられた状態で、電源121Aを充電可能に構成されていてもよい。また、電源121Aが充電可能な蓄電デバイスの場合、電源モジュール12Aは、車両本体31から取り外された状態で電源121Aを充電可能に構成されていてもよい。電源121Bが充電可能な蓄電デバイスの場合も同様である。
複数の電源モジュール12A、12Bの各々は、車両30とは異なる種類の車両の車両本体にも着脱可能であることが好ましい。これにより、電源モジュール12A、12Bの汎用性を向上できる。
複数の電源モジュール12A、12Bが車両本体31に取り付けられているとき、給電回路10は負荷20に接続されている。以下、給電回路10が負荷20に接続された状態における給電回路10の電圧について説明する。まず、図4に示すように、複数のスイッチ素子122A、122Bの両方がオン状態の場合の給電回路10の電圧について説明する。
電源121Aの出力電圧を、VSとする。電源121Bの出力電圧も、VSとする。接続点132Bにおける電圧を、V0とする。V0は、0Vであってもよく、0Vでなくてもよい。電源121Bの負極における電圧は、V0であり、電源121Bの正極における電圧は、V0+VSである。よって、接続点131Bにおける電圧は、V0+VSである。接続点131Bは、接続点132Bよりも電圧が高い。上述したように、ダイオード14Bは、接続点131Bから接続点132Bに向かって電流が流れることを許容しない。そのため、ダイオード14Bには電流は流れない。
接続点132Aにおける電圧は、V0+VSである。電源121Aの負極における電圧は、V0+VSであり、電源121Aの正極における電圧は、V0+2VSである。よって、接続点131Aにおける電圧は、V0+2VSである。接続点131Aは、接続点132Aよりも電圧が高い。上述したように、ダイオード14Aは、接続点131Aから接続点132Aに向かって電流が流れることを許容しない。そのため、ダイオード14Aには電流は流れない。
複数のスイッチ素子122A、122Bは、オフに切り換わるタイミングが一致するように制御される。しかし、何らかの原因により、複数のスイッチ素子122A、122Bがオフに切り換えわるタイミングがずれる場合がある。図4は、スイッチ素子122Aがオフに切り換わったときに、スイッチ素子122Bがまだオフに切り換わっていない状態を示している。図4に示すように、複数のスイッチ素子122A、122Bのうちスイッチ素子122Aだけがオフに切り換わった直後の給電回路10の電圧について説明する。
電源121Aの出力電圧を、VSとする。電源121Bの出力電圧も、VSとする。接続点132Bにおける電圧を、V0とする。電源モジュール12Bとダイオード14Bが並列に接続された電気回路の電圧は、上述したスイッチ素子122A、122Bの両方がオンの場合と同じである。ダイオード14Bには電流は流れない。
接続点132Aにおける電圧は、V0+VSである。スイッチ素子122Aがオフになった直後であるため、電源121Aの負極における電圧は、V0+VSであり、電源121Aの正極における電圧は、V0+2VSである。スイッチ素子122Aがオフのため、電源121Aから接続点131Aに電流は流れない。上述したように、ダイオード14Aは、接続点132Aから接続点131Aに向かって電流が流れることを許容する。そのため、接続点132Aから接続点131Aにダイオード14Aを介して電流が流れる。接続点131Aにおける電圧は、V0+VSである。したがって、オフ状態のスイッチ素子122Aの両端の電位差は、VSである。
実際には、ダイオード14Aを電流が流れる際、ダイオード14Aの内部抵抗による電圧降下が生じる。しかし、ダイオード14Aの内部抵抗による電圧降下量は、出力電圧VSに比べて大幅に小さいので、ここでは、内部抵抗による電圧降下量を無視して説明した。また、コネクタ161B、162Aおよび配線の内部抵抗による電圧降下量も、同様の理由により、無視して説明した。
詳細な説明は省略するが、複数のスイッチ素子122A、122Bのうちスイッチ素子122Bだけがオフに切り換わった直後は、オフ状態のスイッチ素子122Bの両端の電位差が、VSとほぼ同じになる。
ここで、図4と比較するため、図5に、図4の給電回路10からダイオード14A、14Bを除いた給電回路90を示す。図5に示す電源モジュール92A、92Bは、電源モジュール12A、12Bと同じ構成である。図5に示す電源921A、921Bは、電源121A、121Bと同じ構成である。図5に示すスイッチ素子922A、922Bは、スイッチ素子122A、122Bと同じ構成である。図5に示すコネクタ961A、961Bは、コネクタ161A、161Bと同じ構成である。図5に示すコネクタ962A、962Bは、コネクタ162A、162Bと同じ構成である。
図5は、複数のスイッチ素子922A、922Bのうちスイッチ素子922Aだけがオフに切り換わった直後の状態を示している。このときの給電回路90の電圧について説明する。
電源921Aの出力電圧を、VSとする。電源921Bの出力電圧も、VSとする。コネクタ962Bにおける電圧を、V0とする。電源921Bの負極における電圧は、V0であり、電源921Bの正極における電圧は、V0+VSである。電源921Aの負極における電圧は、V0+VSであり、電源921Aの正極における電圧は、V0+2VSである。スイッチ素子922Aがオフ状態のため、給電回路90から負荷20に電流は流れない。コネクタ961Aにおける電圧は、V0である。そのため、オフ状態のスイッチ素子922Aの両端の電位差は、2VSである。
このように、ダイオードを設けない構成の給電回路90において、複数のスイッチ素子922A、922Bがオフに切り換わるタイミングがずれた場合、オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差は、給電回路が有する全ての電源の出力電圧の合計とほぼ同じになる。一方、本実施形態の具体例の給電回路10において、複数のスイッチ素子122A、122Bがオフに切り換わるタイミングがずれた場合、オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差は、ダイオードと並列に接続された1つの電源の出力電圧とほぼ同じになる。したがって、車両搭載時の総電圧に関わらず、ダイオードと並列に接続された1つの電源の電圧に耐えられるスイッチ素子であれば、オフ状態のスイッチ素子が両端の電位差に起因して破損するのを防ぐことができる。その結果、給電回路が有する電源モジュールの数に関わらず、同じ耐電圧のスイッチ素子を使うことができるため、電源モジュールの汎用性を高められる。
本発明の実施形態の具体例は、上述した本発明の実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
電源モジュールが車両本体に対して着脱可能であるため、電源モジュールの汎用性を高めることができる。
電源モジュールとダイオードが一体的に車両本体に対して着脱可能であるため、電源モジュールの汎用性をより高めることができる。具体的には、例えば、ダイオードを有さない従来の給電回路を備えた車両であって、給電回路の電源モジュールが着脱可能に搭載される車両があるとする。この車両に、従来の電源モジュールの代わりに、電源モジュールとダイオードが一体化されたものを搭載することができる。
複数の電源モジュールが個別に車両本体に対して着脱可能であるため、複数の電源モジュールは一体化されない。よって、電源モジュールの数が異なる車両にも、同じ電源モジュールを使用することができる。このように、電源モジュールの汎用性をより高めることができる。また、複数の電源モジュールのいずれかが故障した場合に、故障した電源モジュールだけを交換できる。
<本発明の実施形態の変更例>
本発明は、上述した実施形態およびその具体例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。以下、本発明の実施形態の変更例について説明する。なお、上述した構成と同じ構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。上述の実施形態、実施形態の具体例、および後述する変更例は、適宜組み合わせて実施可能である。
◆変更例1
実施形態の具体例において、スイッチ素子122A、122Bは、それぞれ、電源121A、121Bの正極に接続されている。しかし、本発明において、複数のスイッチ素子の各々は、このスイッチ素子が含まれる電源モジュールの電源の負極に接続されてもよく、正極に接続されてもよい。
図6は、スイッチ素子が電源の負極に接続された一例を示す。図6に示す給電回路210は、複数の電源モジュール212A、212Bを有する。電源モジュール212Aは、電源121Aと、電源121Aの負極に接続されたスイッチ素子122Aとを有する。スイッチ素子122Aは、電源121Aの負極とダイオード14Aとを接続する接続点132Aに接続される。電源モジュール212Bは、電源121Bと、電源121Bの負極に接続されたスイッチ素子122Bとを有する。スイッチ素子122Bは、電源121Bの負極とダイオード14Bとを接続する接続点132Bに接続される。スイッチ素子122A、122Bがオフに切り換わるタイミングがずれた場合の給電回路210の電圧は、負荷20の回路構成に依存するため、実施形態の具体例のように明確に記載することはできない。しかし、この変更例でも、実施形態の具体例と同様に、複数のスイッチ素子がオフに切り換わるタイミングがずれた場合に、オフ状態のスイッチ素子の両端の電位差を、1つの電源の出力電圧とほぼ同じ程度まで低減できる。
◆変更例2
実施形態の具体例の給電回路10が有する電源モジュールの数は2つである。しかし、本発明の給電回路が有する電源モジュールの数は、2つより多くてもよい。
◆変更例3
本発明において、給電回路が有する複数の電源は、互いに異なる構成の2つの電源を含んでいてもよく、互いに同じ構成であってもよい。電源の構成が異なるとは、実施形態の具体例で挙げた電源の種別が異なることだけでなく、例えば、サイズが異なる場合や、材料が異なる場合などを含む。複数の電源がいずれも蓄電デバイスの場合、電源の構成が異なるとは、例えば、電力の蓄積に関連する部分の材料が異なる場合、充電容量が異なる場合、放電容量が異なる場合、充電率が100%の状態の電圧が異なる場合、充電特性が異なる場合、放電特性が異なる場合等を含む。
本発明において、給電回路が有する複数のスイッチ素子は、互いに異なる構成の2つのスイッチ素子を含んでいてもよく、互いに同じ構成であってもよい。本発明において、給電回路が有する複数の電源モジュールは、互いに異なる構成の2つの電源モジュールを含んでいてもよく、互いに同じ構成であってもよい。本発明において、給電回路が有する複数のダイオードは、互いに異なる構成の2つのダイオードを含んでいてもよく、互いに同じ構成であってもよい。
◆変更例4
実施形態の具体例では、電源モジュール12Aと電源モジュール12Aを直列に接続するための複数のコネクタの一部(コネクタ164A、163B)が、車両本体31に設けられている。言い換えると、複数の電源モジュール12A、12Bを、個別に、車両本体31に対して着脱可能とするための複数のコネクタの一部が、車両本体31に設けられている。しかし、本発明において、電源モジュール同士を直列に接続するためのコネクタがいずれも車両本体に設けられなくてもよい。
図7は、電源モジュール同士を直列に接続するためのコネクタがいずれも車両本体に設けられていない一例を示す。図7に示す給電回路310は、複数の電源モジュール12A、12Bと、複数の電源モジュール12A、12Bに対してそれぞれ並列に接続された複数のダイオード14A、14Bとを備える。実施形態の具体例と同様に、直列に接続された複数の電源モジュール12A、12Bの両側にある接続点131A、132Bは、コネクタ161A、162Bにそれぞれ接続されている。コネクタ161A、162Bは、車両本体331に設けられたコネクタ163A、164Bにそれぞれ着脱可能に接続される。実施形態の具体例と異なり、電源モジュール12Aと電源モジュール12Bとの間にある接続点132A、131Bは、コネクタ362A、361Bに接続されている。コネクタ362Aは、コネクタ361Bに着脱可能に接続される。コネクタ362A、361Bは、車両本体331に設けられていない。以上の構成により、複数の電源モジュール12A、12Bは、個別に、車両本体31に対して着脱可能である。
◆変更例5
実施形態の具体例において、給電回路10が有する複数の電源モジュール12A、12Bは、車両本体31に対して着脱可能である。
しかし、本発明の給電回路は、この構成に限らない。本発明において、給電回路が有する複数の電源モジュールのうち一部の電源モジュールだけが、車両本体に対して着脱可能であってもよい。実施形態の具体例とこの変更例を合わせると、本発明において、給電回路が有する複数の電源モジュールのうちの少なくとも1つの電源モジュールは、車両本体に対して着脱可能であってもよい。
本発明において、給電回路が有する複数の電源モジュールの少なくとも1つは、車両本体に対して着脱不能であってもよい。例えば、給電回路が有する複数の電源モジュールが全て、車両本体に対して着脱不能であってもよい。この場合、給電回路が有する複数のダイオードも全て、車両本体に対して着脱不能である。電源モジュールが車両本体に対して着脱不能である場合、電源モジュールと車両の負荷との接続に、コネクタが使用されなくてよい。電源モジュールが車両本体に対して着脱不能である場合、例えば、電源モジュールと車両の負荷とを接続する配線が、溶接やネジなどで接続されてもよい。給電回路が有する複数の電源モジュールの少なくとも1つは、車両本体に対して着脱不能である場合、以下の効果が得られる。電源モジュールを着脱可能とする場合に比べて、電源モジュールに求められる耐振動性および耐衝撃性を下げることができる。それにより、電源モジュールの汎用性を確保しつつ、電源モジュールを小型化できる。
◆変更例6
実施形態の具体例において、複数の電源モジュール12A、12Bは、それぞれ、ダイオード14A、14Bと一体的に車両本体31に対して着脱可能である。さらに、複数の電源モジュール12A、12Bは、個別に、車両本体31に対して着脱可能である。
しかし、本発明において、給電回路が有する複数の電源モジュールのうちの少なくとも2つの電源モジュールの各々が、当該電源モジュールに並列に接続されたダイオードと一体的に、車両本体に対して着脱可能である場合、上記の構成に限らない。この少なくとも2つの電源モジュールは、一体的に、車両本体に対して着脱可能であってもよい。
例えば、給電回路が有する複数の電源モジュールが全て、一体的に、車両本体に対して着脱可能であってもよい。少なくとも2つの電源モジュールが一体的に車両本体に対して着脱可能であることにより、以下の効果が得られる。少なくとも2つの電源モジュールが個別に車両本体に対して着脱可能である場合に比べて、電源モジュールを車両本体に着脱するための接続部分の数を少なくできる。そのため、着脱をより容易に行うことができる。
図8は、複数の電源モジュールが、一体的に、車両本体に対して着脱可能な一例を示す。図8に示す給電回路410は、複数の電源モジュール12A、12Bと、複数の電源モジュール12A、12Bに対してそれぞれ並列に接続された複数のダイオード14A、14Bとを備える。実施形態の具体例と同様に、直列に接続された複数の電源モジュール12A、12Bの両側にある接続点131A、132Bは、コネクタ161A、162Bにそれぞれ接続されている。コネクタ161A、162Bは、車両本体31に設けられたコネクタ163A、164Bにそれぞれ着脱可能に接続される。実施形態の具体例と異なり、電源モジュール12Aと電源モジュール12Bとの間にある接続点132A、131Bは、コネクタに接続されていない。そのため、複数の電源モジュール12A、12Bは、一体的に、車両本体431に対して着脱可能である。
◆変更例7
実施形態の具体例において、複数の電源モジュール12A、12Bは、それぞれ、ダイオード14A、14Bと一体的に車両本体31に対して着脱可能である。
しかし、本発明の給電回路は、この構成に限らない。本発明において、給電回路が有する複数の電源モジュールのうちの少なくとも1つの電源モジュールの各々は、当該電源モジュールと並列に接続されるダイオードを含む車両本体に対して着脱可能であってもよい。例えば、複数の電源モジュールのうちの一部の電源モジュールだけが、当該電源モジュールと並列に接続されるダイオードを含む車両本体に対して着脱可能であってもよい。この場合、給電回路が有する複数のダイオードのうち少なくとも1つのダイオードは、車両本体に対して着脱不能である。また、例えば、複数の電源モジュールが全て、複数のダイオードを含む車両本体に対して着脱可能であってもよい。この場合、給電回路が有する複数のダイオードが全て、車両本体に対して着脱不能である。複数の電源モジュールのうちの少なくとも2つの電源モジュールの各々が、当該電源モジュールと並列に接続されるダイオードを含む車両本体に対して、着脱可能である場合、この少なくとも2つの電源モジュールは、個別に、車両本体に対して着脱可能である。電源モジュールが、当該電源モジュールと並列に接続されるダイオードを含む車両本体に対して着脱可能であることにより、以下の効果が得られる。電源モジュールを交換する場合に、ダイオードは交換せずにそのまま使用できる。その分、ダイオードのコストを削減できる。また、着脱する要素がダイオードを含まないことにより、着脱する要素を小型化できる。
図9は、複数の電源モジュールが、複数のダイオードを含む車両本体に対して着脱可能な一例を示す。図9に示す給電回路510は、複数の電源モジュール12A、12Bと、複数の電源モジュール12A、12Bに対してそれぞれ並列に接続された複数のダイオード14A、14Bとを備える。電源モジュール12Aと接続点131Aとの間に、着脱可能に接続されたコネクタ561Aとコネクタ563Aが配置される。電源モジュール12Aと接続点132Aとの間に、着脱可能に接続されたコネクタ562Aとコネクタ564Aが配置される。コネクタ563A、564Aは、車両本体531に含まれる。そのため、電源モジュール12Aは、ダイオード14Aを含む車両本体531に対して着脱可能である。また、電源モジュール12Bと接続点131Bとの間に、着脱可能に接続されたコネクタ561Bとコネクタ563Bが配置される。電源モジュール12Bと接続点132Bとの間に、着脱可能に接続されたコネクタ562Bとコネクタ564Bが配置される。コネクタ563B、564Bは、車両本体531に含まれる。そのため、電源モジュール12Bは、ダイオード14Bを含む車両本体531に対して着脱可能である。また、2つの電源モジュール12A、12Bは、個別に、車両本体531に対して着脱可能である。
◆変更例8
本発明において、複数の電源モジュールが有する複数の電源のうちの少なくとも1つの電源は、スイッチ素子と一体化せずに、車両本体に対して着脱可能であってもよい。つまり、複数の電源のうちの少なくとも1つの電源の各々は、当該電源を含む電源モジュールが有するスイッチ素子、および、当該電源と並列に接続されるダイオードを含む車両本体に対して着脱可能であってもよい。例えば、複数の電源が全て、スイッチ素子と一体化せずに、車両本体に対して着脱可能であってもよい。例えば、複数の電源の内の一部の電源だけが、スイッチ素子と一体化せずに、車両本体に対して着脱可能であってもよい。この場合、残りの電源を含む電源モジュールは、ダイオードを含む車両本体に対して着脱可能であってもよい。残りの電源を含む電源モジュールは、ダイオードと一体的に、車両本体に対して着脱可能であってもよい。残りの電源を含む電源モジュールは、車両本体に対して着脱不能であってもよい。電源が、当該電源を含む前記電源モジュールが有するスイッチ素子、および、当該電源と並列に接続されるダイオードを含む車両本体に対して着脱可能であることにより、以下の効果が得られる。電源を交換する場合に、ダイオードとスイッチ素子は交換せずにそのまま使用できる。その分、ダイオードとスイッチ素子のコストを削減できる。また、着脱する要素がダイオードとスイッチ素子を含まないことにより、着脱する要素を小型化できる。
図10は、複数の電源が、複数のスイッチ素子と複数のダイオードを含む車両本体に対して着脱可能な一例を示す。図10に示す給電回路610は、複数の電源モジュール12A、12Bと、複数の電源モジュール12A、12Bに対してそれぞれ並列に接続された複数のダイオード14A、14Bとを備える。電源121Aとスイッチ素子122Aとの間に、着脱可能に接続されたコネクタ661Aとコネクタ663Aが配置される。スイッチ素子122Aは、コネクタ663Aと接続点131Aとの間に配置される。電源121Aと接続点132Aとの間に、着脱可能に接続されたコネクタ662Aとコネクタ664Aが配置される。コネクタ663A、664Aは、車両本体631に含まれる。そのため、電源121Aは、スイッチ素子122Aとダイオード14Aを含む車両本体631に対して着脱可能である。なお、図6のように、スイッチ素子122Aが電源121Aの負極に接続される場合、スイッチ素子122Aは、コネクタ664Aと接続点132Aとの間に配置される。また、電源121Bとスイッチ素子122Bとの間に、着脱可能に接続されたコネクタ661Bとコネクタ663Bが配置される。電源121Bと接続点132Bとの間に、着脱可能に接続されたコネクタ662Bとコネクタ664Bが配置される。コネクタ663B、664Bは、車両本体631に含まれる。そのため、電源121Bは、スイッチ素子122Bとダイオード14Bを含む車両本体631に対して着脱可能である。2つの電源121A、121Bは、個別に、車両本体631に対して着脱可能である。
◆変更例9
上記実施形態の具体例では、電源モジュール12A、12Bを車両本体31に対して着脱可能とするために、コネクタ161A〜164A、161B〜164Bを使用している。しかし、本発明において、電源モジュールが車両本体に対して着脱可能な場合に、コネクタが使用されなくてもよい。本発明において、電源モジュールが車両本体に対して着脱可能な場合、コネクタが使用されるか否かに関わらず、工具を使用せずに着脱できることが好ましい。
◆変更例10
本発明において、車両は、陸上を走行するものであってもよく、水上を走行するものであってもよく、水中を走行するものであってもよく、空中を走行するものであってもよい。陸上を走行する車両は、例えば、四輪車(four-wheel vehicle)、二輪車(two-wheel vehicle)、三輪車(three-wheeler)、スノーモービル等である。陸上を走行する車両は、4つより多い車輪を有するものであってもよい。四輪車は、例えば、乗用車、ATV(All Terrain Vehicle:全地形型車両)、ROV(Recreational Off-highway Vehicle)、ゴルフカート、フォークリフト等である。二輪車は、前後方向に並んだ2つの車輪を有するものであってもよく、左右方向に並んだ2つの車輪を有するものであってもよい。前者の例としては、例えば、自動二輪車(モータサイクル)、スクータ、モペット、自転車等である。三輪車は、前輪が2つものであってもよく、後輪が2つものもであってもよい。水上を走行する車両は、例えば、船、水上バイク等である。水中を走行する車両は、例えば、潜水艇等である。空中を走行する車両は、例えば、飛行機、ヘリコプター、ドローン等である。
◆変更例11
本発明の給電回路は、車両に設けられた負荷に電力を供給可能であると共に、車両以外の装置に設けられた負荷に電力を供給可能であってもよい。
なお、本願の基礎出願である特願2017−024641の電池モジュールは、本願明細書の電源モジュールに含まれる。同基礎出願における電池は、本願明細書の電源に含まれる。同基礎出願における接続端子161A〜164A、161B〜164Bは、本願明細書のコネクタ161A〜164A、161B〜164Bに相当する。
1、10、210、310、410、510、610 給電回路
12、12A、12B、212A、212B 電源モジュール
121、121A、121B 電源
122、122A、122B スイッチ素子
14、14A、14B ダイオード
131、131A、131B 接続点(第2接続点)
132、132A、132B 接続点(第1接続点)
20 負荷
30 車両
31、331、431、531、631 車両本体

Claims (6)

  1. 直列に接続された複数の電源モジュールを備え、車両が備える負荷に対して電力を供給する給電回路であって、
    前記複数の電源モジュールの各々は、
    電力を蓄積可能であって、電力を供給する電源と、
    前記電源に対して直列に接続されたスイッチ素子とを含み、
    前記複数の電源モジュールの各々に対して、1つずつ並列に接続された複数のダイオードを備え、
    前記複数のダイオードの各々は、当該ダイオードと前記電源の負極とを接続する第1接続点から、当該ダイオードと前記電源の正極とを接続する第2接続点に向かって電流が流れることを許容するが、前記第2接続点から前記第1接続点に向かって電流が流れることを許容しないように構成されており、
    前記複数の電源モジュールが、前記車両の車両本体に対して着脱可能であって、
    前記電源モジュールが、前記車両本体から取り外された状態で前記電源を充電可能に構成されており、
    前記複数の電源モジュールのうちの少なくとも1つの電源モジュールの各々は、当該電源モジュールと並列に接続される前記ダイオードを含む前記車両本体に対して着脱可能である、給電回路。
  2. 請求項1に記載の給電回路であって、
    前記スイッチ素子は、電気的に制御可能なスイッチ素子である、給電回路。
  3. 請求項1または2に記載の給電回路であって、
    前記複数の電源モジュールのうちの少なくとも1つの電源モジュールの各々は、当該電源モジュールに並列に接続された前記ダイオードと一体的に、前記車両本体に対して着脱可能である、給電回路。
  4. 請求項に記載の給電回路であって、
    前記複数の電源モジュールのうちの少なくとも2つの電源モジュールの各々は、当該電源モジュールに並列に接続された前記ダイオードと一体的に、前記車両本体に対して着脱可能であり、
    前記少なくとも2つの電源モジュールは、個別に、前記車両本体に対して着脱可能である、給電回路。
  5. 請求項に記載の給電回路であって、
    前記複数の電源モジュールのうちの少なくとも2つの電源モジュールの各々は、当該電源モジュールに並列に接続された前記ダイオードと一体的に、前記車両本体に対して着脱可能であり、
    前記少なくとも2つの電源モジュールは、一体的に、前記車両本体に対して着脱可能である、給電回路。
  6. 請求項1〜の何れか1項に記載の給電回路であって、
    前記複数の電源モジュールが有する複数の電源のうちの少なくとも1つの電源は、前記車両の車両本体に対して着脱可能に構成されており、
    前記複数の電源モジュールが有する複数の電源のうちの少なくとも1つの電源の各々は、当該電源を含む前記電源モジュールが有する前記スイッチ素子、および、当該電源と並列に接続される前記ダイオードを含む前記車両本体に対して着脱可能である、給電回路。
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