JP6949353B2 - ヘアーアイロン - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪を所定の形状に仕上げるためのヘアーアイロンに関する。
従来から、毛髪を所定の温度まで加熱して、毛髪をストレートやカール等のような種々の形状に仕上げることのできるヘアーアイロンが知られている。一般的に、このようなヘアーアイロンでは、二つのアームをヒンジで開閉可能に固定して、ヒンジに近い基端側を使用者が把持する把持部とし、ヒンジから遠い先端側を使用者が毛髪に癖付けを行う加熱部となるように構成されている。
また、従来のヘアーアイロンでは、この加熱部は二つのアームが互いに対抗する位置に設けられており、この対向面が毛髪を挟持する毛髪挟持面となっている。これら毛髪挟持面は、アームに内蔵されているヒータ等の加熱手段によって所定温度まで加熱されており、使用者が電源をオンにして毛髪を挟むと、挟持面から毛髪に伝わる熱によって、使用者の毛髪に対して所定の形状を付与することができる。
このような構成を持つヘアーアイロンは従来から種々のものが知られている。例えば、下記に示す特許文献1に記載されたヘアーアイロンでは、受けパイプと押さえパイプとからなるアイロンパイプと、このアイロンパイプを加熱する加熱手段を備え、受けパイプと押さえパイプとの当接面をストレートアイロン面にし、受けパイプと押さえパイプの外周面をカール付け面にしている。また、特許文献1に記載されたヘアーアイロンでは、受けパイプの先端に水タンクを配置しており、この水タンクがパイプの長さ方向に移動自在に取り付けられている。また、この水タンクには、フェルト状の導水部材が設けられており、使用者がこの水タンクを移動させて加熱手段への導水部材の押し当て強さを調節することによって、水タンクから加熱手段への水の供給量を調節し、蒸気の発生量を調節することができるように構成されている。
特開2010−241812号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたヘアーアイロンは、蒸気を発生させるときは使用者が水タンクをパイプの内部へ押し込む方向に操作しながらヘアーアイロンを使用しなければならなかったので、操作性が良くないという問題があった。また、この特許文献1に記載されたヘアーアイロンは、水タンクの先端に設けられている導水部材の押し当て強さによって水タンクから加熱手段への水の供給量が調節されるので、一定量の水を供給することが難しく、また導水部材の押し当て強さが強くなりすぎると加熱手段が水タンクから供給された水を蒸気にしきれず、加熱された水が液体のまま使用者の毛髪に供給されるおそれがあるという問題もあった。
そこで、本願出願人は、上記した特許文献1が有する問題を解決するためのヘアーアイロンとして、特願2015−207897の特許出願を行った。特願2015−207897に係るヘアーアイロンは、第1加熱面を有する第1毛髪挟持部を備えた第1把持部と、第2加熱面を有する第2毛髪挟持部を備えた第2把持部と、これら第1把持部と第2把持部とを連結する連結部と、第1加熱面を加熱する第1加熱部と、第2加熱面を加熱する第2加熱部とを備えており、液体を貯留するための液体貯留部と、この液体貯留部に貯留された液体が供給されるチャンバと、供給された液体が蒸発する温度にまでチャンバ内を加熱する第3加熱部とを有する液体蒸発部と、液体貯留部に貯留された液体をチャンバに所定量ずつ送る送液ポンプと、上記した第1加熱面及び第2加熱面の少なくともいずれかに設けられ、このチャンバ内で蒸発した蒸気を放出する放出孔とを備えている。
特願2015−207897に係るヘアーアイロンは、このような構成とすることによって、コンパクトな形状にすることができ、使用者の使い勝手が良く、使用者の毛髪に対する癖付けなどの作業を非常に行いやすくすることができるという、上記した特許文献1に係るヘアーアイロンが持っていた課題を解決したものであった。
ところが、近年は、毛髪に対してストレートやカールの両方の形状を付与することのできる機能や、また毛髪をカールさせる場合であっても、単に所定の径でカールさせるだけではなく、そのカールの径にバリエーションを持たせると言った機能のように、従来よりもさらに高度な機能を持つヘアーアイロンを求めるニーズが高くなってきている。
上記した通り、特願2015−207897では、特許文献1に係るヘアーアイロンが持つ課題を解決して当初の効果を奏することができていた。しかしながら、上記したようなさらに高度な機能を求めるニーズに対しては十分にこたえることができず、更なる改良点が求められていた。
そこで、本発明は、毛髪に対してストレートやカールといった多様な形状を一つのヘアーアイロンで付与することができたり、カールを付与する際に、そのカール径を任意に調節しながら付与することのできるヘアーアイロンを提供することを目的とする。
本発明は、
(1)毛髪に触れる第1毛髪挟持面を有する第1毛髪挟持部及び前記第1毛髪挟持面と対向するように配置される第2毛髪挟持面を有する第2毛髪挟持部がヒンジ部において開閉自在に構成されており、前記第1毛髪挟持部及び前記第2毛髪挟持部が閉じている閉じ位置に位置する時に毛髪を挟持するとともに所定温度のスチームと熱を用いて前記毛髪に対して所定の癖付けを行うヘアーアイロンであって、前記ヘアーアイロンは、基端側に設けられたグリップ部と、前記グリップ部よりも先端側に設けられた毛髪把持部を有し、所定量の液体を貯留可能に形成され前記グリップ部に配置されている液体タンクと、 前記液体を加熱することによりスチームを発生させるスチーム発生部と、前記液体を前記液体タンクから前記スチーム発生部に向けて移送する送液ポンプと、前記送液ポンプを介して前記液体タンクから前記スチーム発生部とをつなぐ移送路と、前記スチーム発生部で発生した前記スチームが流入することにより大気圧よりも高い所定の圧力に維持される加圧空間を有するとともに、噴出時には前記スチームを外方に向けて連続的に噴出する噴出部とを備え、前記移送路は、前記液体タンクと前記送液ポンプとを繋ぐ第1移送管、および前記送液ポンプと前記スチーム発生部とを繋ぐ第2移送管を有し、さらに前記スチーム発生部と前記噴出部とを繋ぐ第3移送管を有していることを特徴とするヘアーアイロン、
(2)前記グリップ部の基端側から前記毛髪把持部の先端側に向けて、前記液体タンク、前記送液ポンプ、および前記スチーム発生部が、この順で配置されている上記(1)記載のヘアーアイロン、
(3)前記スチーム発生部は、内部に蒸発空間を有し、前記蒸発空間は、液体が流入する第1通過室と、スチームが流出する第2通過室と、前記第1通過室と前記第2通過室とを繋ぐ蒸気通路と、を有し、前記蒸気通路は、折れ曲がって形成されている上記(1)または上記(2)記載のヘアーアイロン、
(4)第1毛髪挟持部と第2毛髪挟持部とが互いに離間したことを検知する検知手段と、ヘアーアイロンの電気的な制御を行う制御部とをさらに備えており、前記制御部は、前記第1毛髪挟持部及び前記第2毛髪挟持部が互いに離間したことを前記検知手段が検知し、その後さらに前記第1毛髪挟持部と前記第2毛髪挟持部が互いに接近していることを検知すると前記送液ポンプの駆動を開始し、その前記送液ポンプの駆動を開始したのち所定時間経過した時には前記送液ポンプの駆動を停止するように制御する上記(1)から(3)のいずれかに記載のヘアーアイロン、
(5)前記液体タンクは、液体を貯留する貯留部を有するタンク本体と、前記タンク本体の内部に配置されており、一端側の端部は前記液体が流入する流入口を有するとともに、他端側の端部は移送路と連通する流入部とを有しており、前記流入部は、一端側の端部が前記液体タンクの位置によらず下向きに位置する状態となるように構成されている上記(1)から(4)のいずれかに記載のヘアーアイロン、
(6)前記グリップ部には、操作表示部が設けられており、前記操作表示部よりも基端側にタンク取付部が設けられており、前記液体タンクが前記タンク取付部に対し、取り付けられるよう構成されている上記(1)から(5)のいずれかに記載のヘアーアイロン、
(7)前記グリップ部は、前記液体タンクが設けられた領域の径よりも、当該液体タンクよりも先端側であって少なくとも前記表示部までの領域の径の方が小さくなるよう構成されている上記(6)に記載のヘアーアイロンを要旨とする。
本発明によれば、毛髪に対してストレートやカールの両方の形状を一つのヘアーアイロンで付与することができたり、カールを付与する際に、そのカール径を任意に調節しながら付与することができ、使用者のニーズにより適合したヘアーアイロンを提供することができる。
また、本発明によれば、ヘアーアイロンに液体タンク等をはじめとする使用時に要する部材を一体的に取り付けているので、使用時におけるヘアーアイロンの取り回しや取扱いが非常にしやすくすることができる。そのため、使用者が感じる取扱いの煩雑さやそれに伴って生じる作業の非効率化を効果的に防止し、作業の効率化を図ることもできる。
本発明に係るヘアーアイロンの実施の形態を表す外観斜視図であり、(a)図は閉じ位置に位置する状態を表した図、(b)図は開き位置に位置する状態を表した図である。 ヘアーアイロンの断面図である。 ヘアーアイロンのスチーム発生部の構成を表す説明図である。 ヘアーアイロンの液体タンクの構成を表す断面図であり、(a)図は液体タンクを正面側から見た場合の断面図、(b)図は液体タンクを平面側から見た場合の断面図である。 ヘアーアイロンの電気的構成を説明するためのブロック図である。 ヘアーアイロンの動作を説明するためのフローチャートである。
本発明に係るヘアーアイロンの構成を以下において具体的に説明する。なお、本明細書では、本発明に係るヘアーアイロンの一つの例として、毛髪を所定のカール形状に仕上げるようなカール機能を持つヘアーアイロンを用いて説明するが、本発明はこのようなカール機能を持つヘアーアイロンに限定されない。例えば、本発明は、毛髪をストレートにするストレータ機能を持つヘアーアイロンや、カール機能及びストレータ機能の両方をも持つヘアーアイロンにも任意に適用することができる。なお、本明細書におけるヘアーアイロンでの「基端」と「先端」については、「基端」が使用者が手にするグリップ部に近い側であるとし、「先端」が毛髪を挟持する毛髪挟持部に近い側であるとして説明する。グリップ部や毛髪挟持部については、下記において詳細に説明する。
[ヘアーアイロン1の外観構成について]
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るヘアーアイロン1は、基端側から先端側に向けて、グリップ部2及び毛髪挟持部3を有している。また、本実施の形態に係るヘアーアイロン1は、該ヘアーアイロン1のベースとなる本体部4に対して後述する第2毛髪挟持部6としてのクリップ板31が取り付けられて構成されている。
まず、本体部4の構成について説明する。本体部4は、ヘアーアイロン1のベースとなる部分であり、中空状に形成された筐体7と、この筐体7の内部に配置されている液体タンク8、送液ポンプ9、スチーム発生部10及び噴出部11とを有している。また、これら液体タンク8と送液ポンプ9との間には、移送路としての第1移送管12が配置され、送液ポンプ9とスチーム発生部10との間には、同じく移送路としての第2移送管13が配置されている。さらにスチーム発生部10と噴出部11との間には第3移送管14が配置されている。
筐体7には、基端側に近い位置、すなわちグリップ部2に操作表示部15が設けられている。この操作表示部15は、ヘアーアイロン1の各種の動作を操作するためのもので、筐体7の上面側に位置するように設けられている。この操作表示部15は、使用者がヘアーアイロン1の電源をオン又はオフする時に操作する電源スイッチ16、使用者がヘアーアイロン1を使用する時に毛髪に対して付与する熱、すなわち後述する第2毛髪挟持面22の温度を設定する時に使用する温度設定スイッチ17と、第2毛髪挟持面22の温度を表示する温度表示部18とから構成されている。なお、上記した操作表示部15は、上記した各種のスイッチや表示部に限定されるものではなく、上記したもの以外のスイッチや表示部を任意に選択して設けてもよい。
また、筐体7には、基端側に近い位置、すなわちグリップ部2にタンク取付部24が設けられている。このタンク取付部24は、筐体7の下面側に開口するように形成されており、ここに液体タンク8が取付固定できるようになっている。また、図1等に示すように、タンク取付部24は、本実施の形態では長手方向において操作表示部15よりも基端側に位置するように設けられているが、操作表示部15との関係における配置はこれに限定されるものではない。しかし、タンク取付部24をグリップ部2に配置する場合には、使用者がヘアーアイロン1を持つときに液体タンク8が手に当たって煩わしさを感じない位置であることが好ましく、この意味ではグリップ部2においてもより基端側に配置することが好ましい。
このタンク取付部24は、後述する液体タンク8を使用者などが任意に着脱できるように構成されている。液体タンク8をタンク取付部24に取付固定する方法や構成は従来から知られている任意の方法を用いてよい。
また、筐体7には、毛髪挟持部3の所定の位置、すなわち、筐体7の内部に噴出部11が配置されている位置に噴出孔25が開口形成されている。この噴出孔25は、噴出部11から噴出されるスチームを筐体7の外方に向けて噴出させるための孔である。本実施の形態では、図1(b)に示すように長手方向に2列となって噴出孔25が複数個設けられている。噴出孔25は、毛髪挟持部3においては全体的にスチームを噴出することができるように、一定の間隔で複数個設ける噴出孔群26として設けることが好ましい。また、図1(b)に示しているように、その噴出孔群26を複数列にして設けることがより好ましい。また、このように複数の噴出孔群26を設ける場合には、図1(b)に示すように、それぞれの噴出孔群26を構成する噴出孔25の長手方向における位置が互いに交互に位置するように配置することが好ましい。このように配置することによって、毛髪に対してより均一にスチームを噴出することができ、カール機能をより効果的に発揮させることができるようになる。
次に、筐体7のグリップ部2の構成について説明する。グリップ部2は、ヘアーアイロン1において基端側に形成されており、このグリップ部2を使用者が手にもってヘアーアイロン1を用いた各種の施術を行うことができるようになっている。このグリップ部2は、使用者が手に取った時に、手にフィットする形状であることが好ましい。このような形状にすることで、使用者が施術を行う際により細かくかつ違和感なく施術を行うことができ、使用時の煩わしさを感じないヘアーアイロン1にすることができる。また、このグリップ部2に上記した操作表示部15を配置することが使用者の操作のしやすさ、ヘアーアイロン1の状態の確認のしやすさなどの観点から好ましい。
また、筐体7には、後述するレバー33が筐体7に近づく方向に移動してきた際に、レバー33が近接していることを検知してオン又はオフの切換を行う近接スイッチ27が設けられている。この近接スイッチ27は、レバー33に設けられている検知用の部材が所定量の位置まで近接するか否かによってオン又はオフの動作を切り換えることができるようになっている。なお、本実施の形態における近接スイッチ27は例えば磁気スイッチが挙げられるが、これに限定されるものではなく、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
次に、毛髪挟持部3の構成について説明する。毛髪挟持部3は、ヘアーアイロン1においてはグリップ部2よりも先端側に位置する箇所に形成されており、筐体7の内部においては噴出部11が位置する箇所に形成されている。この毛髪挟持部3は、第1毛髪挟持部5と第2毛髪挟持部6とを有している。第1毛髪挟持部5は、筐体7の上面に上記した噴出孔25又は噴出孔群26が形成されている部分である。図1に示すように、第1毛髪挟持部5はバレル形状をしており、毛髪に触れる第1毛髪挟持面21が曲面となるように形成されている。また、第1毛髪挟持部5の先端側の端部においては、先端へ行くにつれて外径が細くなるテーパ状に形成されている。このテーパ状に形成されている部分は、使用者がヘアーアイロン1を持った時に使用者の指が触れる部分であり、ヘアーアイロン1を使用する時の使用者の指への負担を少なくするようになっている。つまり、使用者は、ヘアーアイロン1を使って毛髪にカールを付与する等のような施術を行う時に左手又は右手のいずれか一方の手で毛髪挟持部3を握り、左手又は右手のいずれか他方の手の指でテーパ状に形成された部分をつまみ、ヘアーアイロン1を回転させる動作を行う。その際、第1毛髪挟持部5の先端側の端部をテーパ状にすることによって、使用者が握りやすくなり、使用者にとって指の負担が少なくてもすむとともにヘアーアイロン1の回転動作をやりやすくすることができるようになっている。
第2毛髪挟持部6は、本実施の形態では筐体7に取付固定されている。この第2毛髪挟持部6は、クリップ板31、ヒンジ部32及びレバー33から構成されており、基端側から先端側に向けて、レバー33、ヒンジ部32及びクリップ板31の順で配置されるように構成されている。この第2毛髪挟持部6は、ヒンジ部32においてビス止め等の方法によって筐体7に取り付けられている。そして、このヒンジ部32を中心にして回動することができるように構成されている。すなわち、レバー33を下げるとヒンジ部32を中心としてクリップ板31が上がる方向に回動し、逆にレバー33を挙げるとヒンジ部32を中心としてクリップ板31が下がる方向に回動するように構成されている。
クリップ板31は、第2毛髪挟持部6の先端側に位置するように配置されており、筐体7との関係においては第1毛髪挟持部5と対向する位置に配置されている。このクリップ板31は、上記したようにヒンジ部32を中心として上下方向に回動することができるようになっている。すなわち、ヘアーアイロン1においては、クリップ板31が第1毛髪挟持部5と近接している状態、すなわち図1(a)に示している状態である時は、第1毛髪挟持部5と第2毛髪挟持部6とが閉じている閉じ位置に位置していることとなり、クリップ板31が第1毛髪挟持部5と離間している状態、すなわち図1(b)に示している状態である時は、第1毛髪挟持部5と第2毛髪挟持部6とが開いている開き位置に位置していることになる。
このクリップ板31は、閉じ位置に位置している時に第1毛髪挟持部5における第1毛髪挟持面21と対向する面が第2毛髪挟持面22となっている。またこのクリップ板31は、第1毛髪挟持部5の形状に沿う曲面形状となるように形成されている。つまり、クリップ板31は、閉じ位置に位置している時に、第1毛髪挟持面21と第2毛髪挟持面22との距離がどの位置でも同じ距離となるような形状に形成されている。なお、ここでの「同じ距離」の「同一」とは、厳密な意味で同一であることを意味するのではなく、所定の誤差の範囲内において同一であることを意味する。
レバー33は、第2毛髪挟持部6においては基端側に位置しており、さらに該レバー33の基端側の端部はグリップ部2に近接するように配置されている。これは、使用者が施術時にレバー33を上げ下げする操作を行うことによってクリップ板31を上下に回動させ、第1毛髪挟持部5と第2毛髪挟持部6とを閉じ位置にしたり開き位置にしたりするため、使用者がより操作しやすくするためである。
[液体タンク8の構成について]
図4に示すように、ヘアーアイロン1の液体タンク8(以下、単に液体タンク8という)は、所定量の液体を貯留することのできる貯留部41を有するタンク本体42と、このタンク本体42の内部を密閉する蓋部43とを備えている。また、この蓋部43には、該蓋部43に対して回転可能に取り付けられており、貯留部41に貯留されている液体を流入する流入口44を有する流入管45を備えている。この流入管45は、流入口44が形成されている一端部に錘46が取り付けられており、タンク本体42の姿勢や位置に関らず、流入口44が常に下方に向けて位置するように構成されている。なお、図示はしていないが、これらタンク本体42と蓋部43とは、シーリング材によってシールされており、これによって液体タンク8内の密閉状態が維持されるように構成されている。
蓋部43は、第1移送管12の一端部と接続可能に形成された接続部47が上方に向けて突出するように形成されている。この接続部47は、例えば第1移送管12の一端部に対して圧入などの方法によって接続することができるように構成されている。なお、本実施の形態では圧入することで第1移送管12と蓋部43とを接続する構成を示して説明しているが、これは一つの例に過ぎないものであり、他の構成、例えばネジ固定すること等のような他の構成で第1移送管12と蓋部43とを接続してもよい。なお、これら第1移送管12と蓋部43とは、液体タンク8内に液体を補充する必要があることから、取り外しができるような構成であることが好ましい。このように構成することで、使用者が適宜必要に応じて簡単に取り外して液体を補充することができ、ヘアーアイロン1をより使いやすくし、煩雑さを軽減させることができるようになる。
また、蓋部43は、接続部47とは反対側において、該蓋部43の下方に向けて突出する突出部48が形成されている。この突出部48は、後述する回動部材の一端部が回動可能な状態で支持されるようにするためのものである。この突出部48は、外径が回動部材の一端部に形成されている凹部52の内径よりも若干小さくなるように形成されており、回動部材が回動する時に、抵抗なくスムーズに動作しながら回動をサポートすることができるように構成されている。
なお、図4(a)に示すように、蓋部43における接続部47と突出部48は、蓋部43を平面視した時の略中央部に位置する箇所に形成されており、これら接続部47と突出部48との略中心に貫通孔49が貫通形成されている。この貫通孔49は、貯留部41に貯留されている液体が通過するように形成されている。また、この貫通孔49には、後述する保持管52が下側から圧入されるようになっている。
流入管45は、貯留部41に貯留されている液体を流入するとともに移送するためのものである。この流入管45は、図4(a)に示すようにL字形状に形成されている。なお、この流入管45は、金属などのような硬質の材料で形成してもよいし、可撓性を有する材料で形成してもよい。本実施の形態では硬質の材料で形成している例を用いて説明するが、これに限定されるものではない。
図4(a)に示すように、流入管45は、回動部材としての第1流入管50、第2流入管51及び保持管52で構成されている。第1流入管50は、一端側の端部に蓋部43の突出部48に対して嵌合可能な凹部52を有しており、この凹部52に突出部48が嵌合された状態で図4(a)中のA方向に回動することができるように構成されている。この第1流入管50はストレート管が用いられており、一端側の端部以外の箇所は、一端側の端部の外径よりも小径となるように形成されている。また、この一端側の端部以外の箇所は、第2流入管51が圧入等の方法によって圧入されるようになっている。さらに、この第1流入管50は、他端側の内径が他の部分の内径よりも大径になるように形成されており、この部分に保持管52の他端側端部に形成されている鍔部53が配置される。
図4(a)に示すように、この第1流入管50は、一端側の端部が蓋部43の突出部48によってサポートされ、他端側の端部が保持管52の鍔部53によってサポートされることにより、A方向にスムーズに回動することができるように構成されている。
第2流入管51は、一端側の端部に錘46が設けられているL字形状の管状部材である。この第2流入管51は、他端側の端部からL字に屈曲する屈曲部54までの箇所が第1流入管50を圧入する圧入部55となっている。即ち、この第2流入管51は、第1流入管50に圧入することによって一体形成されており、これら第1流入管50及び第2流入管51が一体的に回動するように構成されている。
上記した通り、第2流入管51の一端側端部には錘46が設けられている。この錘46は、例えば樹脂、金属等のような材料を用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。第2流入管51が錘46を有することによって、該錘46に形成されている流入口44が常に下方を向くように位置するようになる。即ち、ヘアーアイロン1は、使用者の使用状態によって様々な姿勢で使用されるところ、第2流入管51が錘46を有しており、上記したように第1流入管50が図4(a)中のA方向に回動することができるように構成されていることによって、流入口44が常に下方を向くように位置させることができる。また、ヘアーアイロン1の姿勢が変わると、それに伴って第1流入管50及び第2流入管51が回動し、やはり錘46が下側に位置し、流入口44が下方を向くように位置させることができる。一方、貯留部41に貯留する液体は、ヘアーアイロン1がどのような姿勢であっても貯留部41内においては常に下部に位置することになるので、流入口44が常に下方を向くことによって、ヘアーアイロン1の姿勢がどのような状態であっても、安定して液体を流入口44から流入させ、送液ポンプ9やスチーム発生部10まで供給することができるようになっている。
保持管52は、一端側の端部が蓋部43の突出部48に貫通形成している貫通孔49の内部に圧入され、他端側の端部が第1流入管50の他端側端部の大径部に位置するように配置されるストレート管の部材である。この保持管52は、第1流入管50が回動する際に、抵抗なくスムーズに回動することができるようにサポートするためのものである。なお、この保持管52の材質は従来から公知のものを任意に選択して適宜用いてよい。
[送液ポンプ9の構成について]
送液ポンプ9は、液体タンク8内の貯留部41からスチーム発生部10に向けて送液するためのものであり、筐体7内に配置されている。この送液ポンプ9は、液体が流入する一端側の端部が第1移送管12と接続され、液体を流出する他端側の端部が第2移送管13と接続されている。この送液ポンプ9は、動作を開始すると、一端側の端部に接続された第1移送管12内の液体、即ち貯留部41内の液体を流入し、さらにその流入した液体を第2移送管13を通じてスチーム発生部10に向けて移送するように吐出して送り出す。即ち、送液ポンプ9は、動作を開始すると、貯留タンク内に貯留されている液体をスチーム発生部10に送液するようになっている。なお、この送液ポンプ9は、従来から公知のものを任意に選択して用いてよく、また送液ポンプ9の駆動方式も従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
[スチーム発生部10の構成について]
スチーム発生部10は、流入側の端部が第2移送管13と接続し、流出側の端部が第3移送管14と接続して構成されている。図3に示すように、このスチーム発生部10は、チャンバ61、密閉蓋部材62、蒸気通路63、第1通過室64及び第2通過室65を有している。チャンバ61は、内部に蒸発空間66が形成されている容器状の部材である。このチャンバ61は、第2移送管13から内部に流入した液体を蒸発させることにより蒸気を発生させ、さらに蒸気通路63に蒸気を通過させて第3移送管14から外部に流出させるように構成されている。また、チャンバ61は、内部に第1通過室64及び第2通過室65が形成されるとともに、これら第1通過室64及び第2通過室65の間に蒸気通路63が形成されている。第1通過室64は、密閉蓋部材62を閉じて蒸発空間66を密閉した時に、第2移送管13の端部が配置される空間であり、この第1通過室64に、第2移送管13により供給される液体が流入するようになっている。また、第2通過室65は、密閉蓋部材62を閉じて蒸発空間66を密閉した時に、第3移送管14の端部が配置される空間であり、この第2通過室65にて、蒸気通路63を通過してきた蒸気が第3移送管14に流入し、外部に移送されるように構成されている。
蒸気通路63は、第1通過室64と第2通過室65の間をつなぐ通路であり、第1通過室64で発生した蒸気がこの蒸気通路63を通過して第2通過室65へ到達するように構成されている。図3に示すように、この蒸気通路63は、ストレートに結ばれておらず、第1側壁67及び第2側壁68によって折れ曲がるようにして形成されている。これは、蒸気通路63をストレートに形成すると、第1通過室64で発生した蒸気のうちの一部が第2通過室65へ到達する際に蒸気の温度にムラが生じやすくなってしまい、噴出部11に供給する蒸気に温度ムラが生じる恐れがあるからである。このような恐れを防止して均一な温度の蒸気を噴出部11に供給するために、第1側壁67及び第2側壁68を形成することによって蒸気通路63を折れ曲がるように形成している。蒸気通路63をこのように形成することで、折れ曲がる地点で発生した蒸気が混ざりあうので、温度の高い蒸気と温度の低い蒸気とが混合し合い、均一な温度の蒸気となって第2通過室65へ移送されるようになっている。
密閉蓋部材62は、チャンバ61の上部に配置することによってチャンバ61内の蒸発空間66を密閉するためのものである。この密閉蓋部材62は、一端側に第2移送管13が挿通し、他端側に第3移送管14が挿通するように形成されている。例えば、密閉蓋部材62に第2移送管13が挿通可能な孔と第3移送管14が挿通可能な孔を形成して、その孔に第2移送管13と第3移送管14とを挿通するようにしてもよい。なお、この第2移送管13及び第3移送管14を挿通する構成は他の構成であってもよい。
[第1加熱部69の構成について]
第1加熱部69は、スチーム発生部10を150℃から200℃に加熱するためのものである。この第1加熱部69はスチーム発生部10の下方においてスチーム発生部10と接するように配置されており、発生させた熱を効率よくスチーム発生部10に伝えることができるように構成されている。なお、この第1加熱部69には、加熱ヒータ等の各種ヒータ部材を用いることができるが、スチーム発生部10の温度を150℃から200℃に加熱することができればよく、その大きさなどは特に限定されない。
[噴出部11の構成について]
噴出部11は、スチーム発生部10において発生した蒸気を噴出させるためのものである。噴出部11は、筐体7内部において、該筐体7に形成されている噴出孔25又は噴出孔群26が開口形成している箇所と対応する箇所に配置されており、この噴出部11から噴出する蒸気が噴出孔25又は噴出孔群26から筐体7の外部に向けて噴出させることができるように構成されている。また、図2においては図示していないが、この噴出部11が形成されている箇所は筐体7の内部において側壁等によって仕切られた空間が形成されており、この空間内の圧力はスチーム発生部10から供給される蒸気が流入することによって、その内圧(圧力)が大気圧よりも高い圧力となるように構成されている。すなわち、この空間は、加圧空間70となるように構成されている。
このように、加圧空間70を形成して、内圧を大気圧よりも高い圧力に維持することによって、噴出部11から噴出した蒸気を噴出孔25又は噴出孔群26から噴出させるときに、どの場所の噴出孔25又は噴出孔群26から噴出させた場合であっても、その噴出強さを均一に保つことができる。つまり、噴出孔25や噴出孔群26は、筐体7の長手方向において基端側から先端側にかけて一定の間隔で開口形成されている一方、蒸気は基端側から流入するため、通常の大気圧と同じ圧力で蒸気を噴出させると基端側の噴出力が先端側の噴出力よりも強くなり、その噴出孔25又は噴出孔群26の場所によって噴出強さにバラつきが生じる恐れがある。しかし、本実施の形態に係るヘアーアイロン1のように、加圧空間70を形成して内圧を大気圧よりも高い圧力に維持することで、上記したような噴出力にバラつきが生じる恐れを解消することができる。
上記した通り、噴出孔25又は噴出孔群26が形成されている箇所には、筐体7の表面が第1毛髪挟持面21となっており、この第1毛髪挟持面21と上記した第2毛髪挟持面22とで毛髪を挟持することによって毛髪に熱やスチームを与えて、所定のカール形状に癖付けを行っていく。そのため、第1毛髪挟持面21は、所定の温度、例えば150℃から200℃程度まで加熱することが必要になる。そのために、噴出部11の近傍には、第1毛髪挟持面21を加熱するための第2加熱部71が配置されている。
第2加熱部71は、第1加熱部69とは別個に設けられている部材であり、第1毛髪挟持面21を150℃から200℃までに加熱するためのものである。また、この第2加熱部71は、第1毛髪挟持面21のみならず、加圧空間70も150℃から200℃まで加熱する。これは、第2加熱部71が配置されている箇所が加圧空間70の近傍であり、第1毛髪挟持面21を上記した温度まで加熱しようとすると、第1毛髪挟持面21の近傍であって、第2加熱部71の近傍にも位置する加圧空間70も併せて加熱されることによる。そのため、本実施の形態では、第2加熱部71が加熱を開始すると、第1毛髪挟持面21と加圧空間70とのいずれもが加熱されることになる。
上記した通り、加圧空間70には、スチーム発生部10において発生したスチームが供給される。スチーム発生部10においては、150℃から200℃にまで加熱されたスチームが生成され、そのスチームが加圧空間70内や噴出部11に供給される。しかしながら、スチーム発生部10から噴出部11や加圧空間70に移送されるまでの間に、スチームの温度がスチーム発生部10において加熱された温度よりも下がることがある。つまり、スチーム発生部10において発生した時に比べて、加圧空間70に移送された時のスチームの温度が低くなっていることがある。このような場合に、本実施の形態に係るヘアーアイロン1では、第2加熱部71が噴出部11を加熱するので、発生した時に比べて温度が低くなったスチームを噴出部11や加圧空間70内において再度加熱して、所定の温度にまで上げることができる。
そのため、本実施の形態に係るヘアーアイロン1によれば、噴出孔25又は噴出孔群26から噴出されるスチームの温度をより正確に精度よく保持することができるとともに、毛髪に対するカール機能をより強固に発生させることができる。
[第1移送管12の構成について]
第1移送管12は、液体タンク8と送液ポンプ9との間をつなぐ管状の部材である。この第1移送管12の材質は特に限定されるものではなく、例えば金属管を用いてもよいし、可撓性を有する部材により形成してもよい。この第1移送管12は、一端が液体タンク8の蓋部43に形成されている接続部47と接続する被接続部47として形成されており、他端が送液ポンプ9の流入側端部に接続されている。
[第2移送管13の構成について]
第2移送管13は、送液ポンプ9とスチーム発生部10との間をつなぐ管状の部材である。この第2移送管13の材質は特に限定されるものではなく、例えば金属管を用いてもよいし、可撓性を有する部材により形成してもよい。この第2移送管13は、一端が送液ポンプ9の流出側端部に接続され、他端がスチーム発生部10の密閉蓋部材62を挿通されて第1通過室64内に配置されるようにして接続されている。
[第3移送管14の構成について]
第3移送管14は、スチーム発生部10と噴出部11との間をつなぐ管状の部材である。この第3移送管14の材質は特に限定されるものではなく、例えば金属管を用いてもよいし、可撓性を有する部材により形成してもよい。ただし、第3移送管14により移送されるスチームは、約100℃から200℃まで加熱されているスチーム(蒸気)であるため、スチームを移送することのできる温度に耐えられる耐熱性を有していることが好ましい。この第3移送管14は、一端がスチーム発生部10の密閉蓋部材62に挿通されて第2通過室65内に配置されるように接続され、他端が噴出部11の流入側端部に接続されている。
上記した第2移送管13及び第3移送管14は、配管の径がそれぞれ異なるように形成されている。即ち、第2移送管13は第3移送管14よりも大径であり、逆に第3移送管14は第2移送管13よりも小径であるように形成されている。これは、第2移送管13は液体を蒸発空間66に流入させるためのものであるためにある一定量の液体を順次供給する必要があるために大径であることが必要であるからである。また、第3移送管14は、蒸気を噴出部11に供給するための管であり、噴出部11において後述する加圧空間70内に蒸気を供給するに当たり、蒸発空間66内の内圧も加圧空間70内の内圧と同じか、又は加圧空間70内の内圧よりも大きくする必要があるために、第3移送管14の径が小径であることが必要となる。
つまり、蒸発空間66の内圧を加圧空間70内の内圧と同じかそれ以上にするためには、蒸気が発生する量よりも上記を流出させる量の方が大きくする必要があり、そのために本実施の形態に係るヘアーアイロン1では第2移送管13の径を第3移送管14の径よりも大きくしているのである。このように構成することで、蒸発空間66内において発生する蒸気の量が蒸発空間66から流出する蒸気の量よりも多くすることができ、蒸気空間内の内圧を加圧空間70内の内圧と同じか又はそれ以上にすることができるようになっている。
[ヘアーアイロン1の電気的な構成について]
次に、本実施の形態に係るヘアーアイロン1の電気的な構成について説明する。
図5に示すように、ヘアーアイロン1は、制御部81を有しており、この制御部81でヘアーアイロン1の総括的な制御を行っている。制御部81の入力端側には電源スイッチ16、近接スイッチ27、温度設定スイッチ17及び温度センサ82が電気的に接続されている。また、制御部81の出力端側には、送液ポンプ9、第1加熱部69、第2加熱部71及び温度表示部18が電気的に接続されている。また、制御部81をはじめとするヘアーアイロン1の駆動は、図示しない外部電源からの電力の供給を受けて行われている。
電源スイッチ16は、ヘアーアイロン1をオン又はオフするためのスイッチである。電源スイッチ16をオンにすると外部電源からの給電が開始され、電源スイッチ16をオフにすると外部電源からの給電が遮断される。
近接スイッチ27は、レバー33が筐体7に近接する位置にあるか否かを検知することによりオン又はオフになるスイッチである。レバー33が筐体7に近接する位置にあることが検知されると近接スイッチ27がオンになり、レバー33が筐体7に近接する位置にあることが検知されないと近接スイッチ27がオフになるように設定されている。なお、この近接スイッチ27のオン又はオフにする検知は従来から公知のものを任意に使用してよいし、オン又はオフに切り替える検知感度も任意に設定してよい。
温度設定スイッチ17は、第2加熱部71の設定温度を上げ下げする時に操作するためのスイッチである。この温度設定スイッチ17は、例えば5℃刻みで設定することができるようになっており、使用者が操作することによって、使用者が所望する任意の温度に設定することができるようになっている。
温度センサ82は、第1毛髪挟持面21の温度を検知するためのセンサである。上記した通り、第1毛髪挟持面21は毛髪に直接接する面であり、ここでの温度を調節することにより、第2加熱部71を駆動させるか否かを制御部81が判断するようになっている。なお、制御部81は、温度センサ82から入力する検知信号を受けることによってフィードバック制御によって第2加熱部71の駆動又は停止を切り換えるようにしてもよいし、他の制御方法によって第2加熱部71の駆動又は停止を切り換えるようにしてもよい。
送液ポンプ9は、貯留部41の液体を蒸発空間66に移送するためのものである。送液ポンプ9は、制御部81から駆動信号を受け取ると駆動を開始して、貯留部41の液体の蒸発空間66への移送を開始する。また、送液ポンプ9は、制御部81から停止信号を受け取ると駆動を停止して、貯留部41の液体の蒸発空間66への移送を停止する。
第1加熱部69は、スチーム発生部10を加熱するためのものである。この第1加熱部69は、制御部81から、該第1加熱部69をオンにする旨の信号を受け取ると、電力の供給を受けて加熱を開始する。また、第1加熱部69は、制御部81から、該第1加熱部69をオフにする旨の信号を受け取ると、電力の供給を停止して加熱を停止する。
第2加熱部71は、第1毛髪挟持面21及び噴出部11を加熱するためのものである。この第2加熱部71は、制御部81から、該第2加熱部71をオンにする旨の信号を受け取ると、電力の供給を受けて加熱を開始する。また、第2加熱部71は、制御部81から、該第2加熱部71をオフにする旨の信号を受け取ると、電力の供給を停止して加熱を停止する。
温度表示部18は、例えば7セグメント液晶表示部や7セグメントLEDなどが使用されている。この温度表示部18は、制御部81から温度表示信号の出力を受け取ると、その温度表示信号の内容に基づいた数値、品和知温度設定スイッチ17の操作によって設定された温度を表示する。
[ヘアーアイロン1の動作について]
次に、本実施の形態に係るヘアーアイロン1の動作、作用効果について説明する。本実施の形態に係るヘアーアイロン1は、図6に基づく流れで一連の動作を行うように構成されている。
まず、ヘアーアイロン1は、使用者によって電源スイッチ16がオンにされると、制御部81は、外部からの電力の供給を開始するように制御する。そして、供給された電力は第1加熱部69及び第2加熱部71に供給される。電力の供給を受けた第1加熱部69は、所定の温度、例えば200℃まで加熱し、その熱によってスチーム発生部10を所定温度まで加熱する。また、第2加熱部71は、所定の温度、例えば200℃まで加熱し、第1毛髪挟持面21を所定温度まで加熱するとともに、噴出部11も同時に加熱する。
次に、制御部81は、近接スイッチ27がオンにするか否かを一定の周期で判定する。使用者が電源スイッチ16をオンにしてヘアーアイロン1の余熱が完了したと判断すると、ヘアーのセットを行うための施術を開始する。この時、使用者は、レバー33を上げ下げすることによって第2毛髪挟持部6を閉じ位置と開き位置との間で回動させながら施術を行っていく。ここで、使用者がレバー33を下げて該レバー33が筐体7に所定量だけ近接する位置に到達したことを検知すると、近接スイッチ27がオンになったことを制御部81は受信する。そして、制御部81は、次に使用者がレバー33をあげて該レバー33が筐体7から所定量よりも離れたことを検知すると、近接スイッチ27をオフになったことを受信する。
制御部81は、近接スイッチ27がオフになったことを検知すると、送液ポンプ9に駆動信号を出力する。送液ポンプ9は、制御部81から駆動信号を受け取ると、外部からの電力の供給を受けて駆動を開始する。送液ポンプ9が駆動を開始すると、液体タンク8内の貯留部41に貯留している液体が流入管45の流入口44から流入し、さらには第1移送管12を通じて送液ポンプ9まで該液体が移送される。この液体はさらに第2移送管13を通じてスチーム発生部10に移送される。スチーム発生部10においては、第2移送管13から吐出された液体はチャンバ61内の第1通過室64に流入する。この時、スチーム発生部10は第1加熱部69によって例えば200℃まで加熱されているので、液体が第1通過室64に流入すると瞬時に蒸発し、蒸気が発生する。第1通過室64において発生した蒸気は、屈曲するように形成された蒸気通路63を通って順次第2通過室65に供給される。
第2通過室65には、上記した通り第3移送管14の一端側の端部が配置されている。そのため、蒸気は第3移送管14の内部に流入し、順次第3移送管14を通じて噴出部11に移送される。噴出部11では、供給された蒸気が噴出孔25又は噴出孔群26から毛髪に対して噴出する。この時、噴出部11は、第2加熱部71によって例えば200℃まで加熱されており、第1毛髪挟持面21も所定の温度まで上昇した状態で使用するので、毛髪に対して所定の熱と蒸気を与えることによって、所定のカール形状を毛髪に付与したりそれ以外の形状を付与したりすることができる。
この時、噴出部11は、第2加熱部71によって約200℃まで加熱されているので、第3移送管14で移送されて噴出部11に流入した蒸気は該噴出部11において再度加熱されることになる。これはスチーム発生部10において発生した蒸気が第3移送管14で移送される間に温度が低くなることがあり、その温度が低くなった蒸気を毛髪に付与して所定の形状を付与する際の効果が低減するのを防ぐためである。このように、噴出部11においても蒸気を再度加熱することによって、毛髪に対して適切な温度の蒸気を付与することができ、適切な形状の毛髪に仕上げることができる。また、高温の液体が毛髪や頭皮等に付着することで火傷をしたりするのを防止することも可能になる。また、毛髪に対してストレートやカールの両方の形状を一つのヘアーアイロン1で付与することができたり、カールを付与する際に、そのカール径を任意に調節しながら付与することができ、使用者のニーズにより適合したヘアーアイロン1を提供することができる。
次に、制御部81は、送液ポンプ9をオンにしてから10秒経過したか否かを所定の周期で確認を行い、送液ポンプ9をオンにしてから10秒経過したと判断した場合には送液ポンプ9に対して停止信号を送信する。停止信号を受け取った送液ポンプ9は駆動を停止して、液体の移送を停止する。このように、送液ポンプ9を10秒間だけオンにすることによって、施術時以外のタイミングで蒸気が噴出されるのを防ぐことができ、よりヘアーアイロン1の使い勝手の良さを向上させることが可能になる。
次に、制御部81は、電源スイッチ16がオフになったかを判定し、電源スイッチ16がオフになっていないと判断した場合には、近接スイッチ27がオンになったか否かを再度判定し、上記した以降のステップを電源スイッチ16がオフになったと判定するまでの間、繰り返し行うように制御する。
そして、制御部81は、電源スイッチ16がオフになったと判断した場合には、第1加熱部69及び第2加熱部71をオフにして、一連の動作を終了する。
このように、本発明に係るヘアーアイロン1によレバー33、毛髪に対してストレートやカールの両方の形状を一つのヘアーアイロン1で付与することができたり、カールを付与する際に、そのカール径を任意に調節しながら付与することができ、使用者のニーズにより適合したヘアーアイロン1を提供することができる。さらに、その際に蒸気をスチーム発生部10と噴出部11とで加熱した後に毛髪に噴出するので、毛髪に対してより形状を付与し易くすることが可能になる。また、液体タンク8においても、ヘアーアイロン1の姿勢の変化があったとしても、常時液体を移送することができるので、施術中にも安定して蒸気を噴出させることができる。そのため、本発明に係るヘアーアイロン1によレバー33、毛髪に所定の形状を付与する場合においても、より形状を付与し易く、取扱いのよいヘアーアイロン1を提供することが可能になる。
以上、本発明に係るヘアーアイロンの構成について詳細に説明したが、上記したのは本発明に係るヘアーアイロンの実施の形態に過ぎないものであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更してよい。
1 ヘアーアイロン
2 グリップ部
3 毛髪挟持部
4 本体部
5 第1毛髪挟持部
6 第2毛髪挟持部
8 液体タンク
9 送液ポンプ
10 スチーム発生部
11 噴出部
12 第1移送管
13 第2移送管
14 第3移送管
21 第1毛髪挟持面
22 第2毛髪挟持面
25 噴出孔
26 噴出孔群
27 近接スイッチ
31 クリップ部
32 ヒンジ部
33 レバー
41 貯留部
42 タンク本体
43 蓋部
45 流入管
46 錘
63 上記通路
64 第1通過室
65 第2通過室
66 蒸発空間
69 第1加熱部
70 加圧空間
71 第2加熱部

Claims (7)

  1. 毛髪に触れる第1毛髪挟持面を有する第1毛髪挟持部及び前記第1毛髪挟持面と対向するように配置される第2毛髪挟持面を有する第2毛髪挟持部がヒンジ部において開閉自在に構成されており、前記第1毛髪挟持部及び前記第2毛髪挟持部が閉じている閉じ位置に位置する時に毛髪を挟持するとともに所定温度のスチームと熱を用いて前記毛髪に対して所定の癖付けを行うヘアーアイロンであって、
    前記ヘアーアイロンは、基端側に設けられたグリップ部と、前記グリップ部よりも先端側に設けられた毛髪把持部を有し、
    所定量の液体を貯留可能に形成され前記グリップ部に配置されている液体タンクと、
    前記液体を加熱することによりスチームを発生させるスチーム発生部と、
    前記液体を前記液体タンクから前記スチーム発生部に向けて移送する送液ポンプと、
    前記送液ポンプを介して前記液体タンクから前記スチーム発生部とをつなぐ移送路と、
    前記スチーム発生部で発生した前記スチームが流入することにより大気圧よりも高い所定の圧力に維持される加圧空間を有するとともに、噴出時には前記スチームを外方に向けて連続的に噴出する噴出部とを備え
    前記移送路は、前記液体タンクと前記送液ポンプとを繋ぐ第1移送管、および前記送液ポンプと前記スチーム発生部とを繋ぐ第2移送管を有し、
    さらに前記スチーム発生部と前記噴出部とを繋ぐ第3移送管を有していることを特徴とするヘアーアイロン。
  2. 前記グリップ部の基端側から前記毛髪把持部の先端側に向けて、前記液体タンク、前記送液ポンプ、および前記スチーム発生部が、この順で配置されている請求項1記載のヘアーアイロン。
  3. 前記スチーム発生部は、内部に蒸発空間を有し、
    前記蒸発空間は、液体が流入する第1通過室と、スチームが流出する第2通過室と、前記第1通過室と前記第2通過室とを繋ぐ蒸気通路と、を有し、
    前記蒸気通路は、折れ曲がって形成されている請求項1または2記載のヘアーアイロン。
  4. 第1毛髪挟持部と第2毛髪挟持部とが互いに離間したことを検知する検知手段と、
    ヘアーアイロンの電気的な制御を行う制御部とをさらに備えており、
    前記制御部は、前記第1毛髪挟持部及び前記第2毛髪挟持部が互いに離間したことを前記検知手段が検知し、その後さらに前記第1毛髪挟持部と前記第2毛髪挟持部が互いに接近していることを検知すると前記送液ポンプの駆動を開始し、その前記送液ポンプの駆動を開始したのち所定時間経過した時には前記送液ポンプの駆動を停止するように制御する請求項1から3のいずれかに記載のヘアーアイロン。
  5. 前記液体タンクは、
    液体を貯留する貯留部を有するタンク本体と、
    前記タンク本体の内部に配置されており、一端側の端部は前記液体が流入する流入口を有するとともに、他端側の端部は移送路と連通する流入部とを有しており、
    前記流入部は、一端側の端部が前記液体タンクの位置によらず下向きに位置する状態となるように構成されている請求項1から4のいずれかに記載のヘアーアイロン。
  6. 前記グリップ部には、操作表示部が設けられており
    前記操作表示部よりも基端側にタンク取付部が設けられており
    前記液体タンクが前記タンク取付部に対し、取り付けられるよう構成されている請求項1から5のいずれかに記載のヘアーアイロン。
  7. 前記グリップ部は、前記液体タンクが設けられた領域の径よりも、当該液体タンクよりも先端側であって少なくとも前記表示部までの領域の径の方が小さくなるよう構成されている請求項6に記載のヘアーアイロン。
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