JP6948991B2 - 真空断熱材およびそれを用いた冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、真空断熱材およびそれを用いた冷蔵庫に関する。
地球温暖化防止の観点から、社会の取り組みとして二酸化炭素(CO2)の排出抑制を図るため、発電の自然エネルギー化等が進められている。一般家庭においても太陽光パネル設置による自家発電や省エネタイプの家電製品への買い替え等、電力消費を抑制する意識が高まっており、年間を通じて通電される冷蔵庫については真空断熱材を採用したものが主流となっている。一般的に真空断熱材は、断熱性能を表す熱伝導率が、従来から冷蔵庫の断熱材として使用されている硬質ウレタンフォームよりも1桁小さいため、硬質ウレタンフォームと真空断熱材を組み合わせることにより、冷蔵庫からの熱漏洩を抑制することができる。
そして、真空断熱材に使用される芯材は、芯材より発生する水分やガス成分が高真空度を低下させないように、長期間の間に芯材を構成する材料から微量に発生する水分やガス成分を吸着するために、合成ゼオライトや活性炭等の吸着剤を真空断熱材中に設置することも良く知られている。
例えば、特許文献1では、無機繊維を加熱及び加圧成形によりボード化した複数枚の芯材ボードのうち、少なくとも一枚の芯材ボードの接合面に吸着剤を収納する凹部を形成して、吸着剤を入れたことに依って生じる突起で真空断熱材が破袋することを防止していた。
さらに、特許文献2では、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材を、外被材で包んだ真空断熱材であって、芯材の端面から芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の縦の切れ目と、芯材を途中まで左右に分割することができるように所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目と、芯材を上下に分割することができるように横の切れ目とを有し、吸着剤は、横の切れ目内に配置させることで、真空包装時に吸着剤破断面が内側から外被材を突き刺すことを防止していた。
特開2004-3534号公報 特許第3465713号公報
しかしながら、特許文献1に記載の真空断熱材の場合、吸着剤を収納するための凹部は、凸部を有する金属製の押さえ板を用いて形成しなければならず、作業が容易ではない。また、特許文献2に記載の真空断熱材では、横の切れ目内に吸着剤を収納したものであって、吸着剤を収納するための十分な空間が形成されていないため、真空排気したときに吸着剤のある部分が膨らんでしまい、外被材の表面性が低下したり、内側から外被材が突き刺されて断熱性能が低下する可能性がある。
本発明は、芯材への水分若しくはガス成分の吸着を少なくすることができる吸着剤の組み込み作業を容易化するとともに、外被材の表面性や断熱性能の劣化を抑制した真空断熱材、およびそれを用いた冷蔵庫を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の真空断熱材は、繊維集合体からなる芯材と、前記芯材のガス成分を吸着する吸着剤と、前記芯材を収納するガスバリア性を有する外包材とを備え、前記芯材は、厚み方向に貫通する切り込みを連続的に形成した貫通部と、前記貫通部によって囲まれた部分のうち厚み方向の内側を刳ることで前記吸着剤の厚さ分だけ刳り貫いた空間となるように形成した刳り部と、を有し、前記刳り部に前記吸着剤が収納され、前記芯材は、前記貫通部および前記刳り部を有する第1の層と、前記貫通部および前記刳り部を有しない第2の層と、を積層し、前記外包材は、ラミネートフィルムを向かい合わせ、各辺の端部を熱溶着して袋状にし、且つ、前記端部を前記第1の層の側に折り曲げたことを特徴とする
本発明によれば、吸着剤の組み込み作業を容易化するとともに、外被材の表面性や断熱性能の劣化を抑制した真空断熱材真空断熱材およびこれを用いた冷蔵庫を提供することができる。
本発明の一実施例を示す冷蔵庫の正面図 本発明の一実施例の冷蔵庫のA-A切断面図 本発明の一実施例の冷蔵庫のB-B切断面図 本発明の一実施例の真空断熱材の構成を説明する概略断面図 本発明の一実施例の真空断熱材用芯材(貫通部)の上面図
本発明の実施形態にかかる真空断熱材を備えた冷蔵庫について、図面を参照しながら以下詳細に説明する。本発明の実施形態については図1〜図5を用いてそれぞれ説明する。
<実施形態>
本発明にかかる冷蔵庫の実施形態として、図1は真空断熱材を備えた冷蔵庫1の正面図、図2は冷蔵庫1の縦断面図(A−A矢視の切断面図)である。図3は図2の冷蔵庫1のB−B矢視の切断面図である。
図1に示す冷蔵庫1は、図2の断面図より、上から冷蔵室2、貯氷室3aと上段冷凍室3b、冷凍室4、野菜室5を有し、各室の前面開口部を閉塞する扉を示している。また、上からヒンジ10等を中心に回動する冷蔵室扉6a、6b、冷蔵室扉6a、6b以外は全て引き出し式の扉であり、貯氷室扉7aと上段冷凍室扉7b、下段冷凍室扉8、野菜室扉9を配置する。各扉6〜9には冷蔵庫1を密閉するためのパッキン11を備え、扉の室内側外周縁に設けられている。各扉6〜9の表面材として強化処理をしたガラスを用いたが、これに限定することではなく、従来から用いられている鋼板等でも良い。
尚、冷蔵室扉6aの冷蔵室扉6b側には冷蔵室扉6bのパッキン11の受面となる回転仕切り6cが設置され、冷蔵室扉6aと6bを閉じたときに、庫内の冷気が漏れない構造であればこれに限定することではなく、別の構造や手段であっても構わない。
また、冷蔵室2と製氷室3a及び上段冷凍室3bとの間を区画断熱するために仕切断熱壁12を配置し、厚さ30〜50mm程度の壁厚で、スチロフォーム、発泡断熱材(ウレタンフォーム)、真空断熱材等、それぞれを単独使用又は複数の断熱材を組み合わせても問題はない。
製氷室3a及び上段冷凍室3bと下段冷凍室4の間は、温度帯が同じであるため区画断熱する仕切り断熱壁ではなく、パッキン11受面を形成した仕切り部材13を設けている。下段冷凍室4と野菜室5の間には区画断熱するための仕切断熱壁14を設けており、上述の仕切断熱壁12と同等の30〜50mm程度の壁厚で、これまたスチロフォーム、或いは発泡断熱材(ウレタンフォーム)、真空断熱材50等が配置されている。
箱体20は、外箱21と内箱22とを備え、形成される空間に断熱部を設けて箱体20内の各貯蔵室と外部とを断熱している。この外箱21側または内箱22側のいずれかに、少なくとも真空断熱材50を配置し、真空断熱材50以外の空間には、外箱21もしくは内箱22側のどちらか一方側に少なくとも真空断熱材50を接着固定できるウレタン等の断熱材23を設けてある。
また、冷蔵庫の冷蔵室2、冷凍室3a、4、野菜室5等の各室を所定の温度に冷却するために冷凍室3a、4の背面側には冷却器28が備えられており、この冷却器28と圧縮機30と凝縮機31、図示しないキャピラリーチューブとを接続し、冷凍サイクルを構成している。冷却器28の上方にはこの冷却器28にて冷却された冷気を冷蔵庫内に循環して所定の低温温度を保持する送風機27が配設されている。本実施形態においては、1つの冷却器28で冷蔵室2、冷凍室3a、4、野菜室5等の各室を所定の温度に冷却する例を示したが、これに限定するものではなく、例えば冷蔵室2用の冷却器(図示なし)と冷凍室3a、4及び野菜室5用の冷却器(図示なし)、或いは、冷蔵室2、冷凍室3a、4、野菜室5、それぞれ専用の冷却器、等、複数の冷却器もしくは、ユーザー操作によって、任意に冷蔵室2、冷凍室3a、4、野菜室5を全室同一もしくは、複数同室などを操作パネルや、外部通信端末などで選択することができる切り替え制御手段を備えた冷蔵庫であっても構わない。
また、冷蔵庫の冷蔵室2と製氷室3a及び上段冷凍室3b、冷凍室4と野菜室5を区画する断熱材として、それぞれ断熱仕切り12、14を配置し、発泡ポリスチレン33と真空断熱材50jで構成されている。
また、内箱22の天面の扉開口側から庫内向かって照射するようにケース45aを有する庫内灯45を配置し、LED、電球、蛍光灯、キセノンランプ等、光源を特に限定するものではない。
庫内灯45の配置により、ケース45aと外箱21との間の断熱材23の厚さが薄くなるため真空断熱材50aを配置して断熱性能を確保している。この庫内灯45については特に図示位置に配置することを規定したものではない。
また、箱体20の天面後方部には冷蔵庫1のメイン制御基板等の電気部品41を収納するための凹部40が形成され、覆うカバー42を設けている。
これに伴って、凹部40は断熱材23側に電気部品41を収納する空間だけ窪んだ状態で配置されるため、内容積を大きくとると凹部40と内箱22間の断熱材23の厚さが薄くなるので、凹部40の裏面に真空断熱材50aを配置し、さらに庫内灯45のケース45aと電気部品41に跨るように略Z形状に成形した1枚の真空断熱材50aとした。
また、箱体20の背面下部に配置された圧縮機30や凝縮機31は発熱の大きい部品であるため、庫内への熱侵入を防止するため、内箱22側への投影面に真空断熱材50cを配置している。
ここで冷蔵庫1に備えた真空断熱材50の配置は、外箱21の天面21aと背面21b、左右側面21d、21eの真空断熱材50a、50b、50d、50eと、野菜室5の底面部の内箱22外面(断熱材23側)の真空断熱材50cと、左右側面21d、21eの冷室2と冷凍室3a、3b、4及び野菜室5に跨って配置された真空断熱材50d、50eと、冷蔵室扉6a、6b、冷凍室扉8、野菜室扉9の外箱22(本実施例ではガラス板)内面等に真空断熱材50f、50g,50hを配置している。その他、各仕切り断熱12と14にも真空断熱材50j、50kを配置している。尚、真空断熱材50の配置や使用数については特に限定するものではない。
ここで、真空断熱材50について図4を用いて説明する。図4(a)〜(c)は本実施形態の真空断熱材50の概略断面図を示したものであり、2枚以上で複数積層された芯材51(51a〜51h)と、芯材51を覆うガスバリヤ性を有する外被材53及び吸着剤54とから構成している。
外被材53は真空断熱材50の両面に配置され、同じ大きさのラミネートフィルムを向い合わせ、各辺の端部から一定の幅部分を熱溶着した袋状で構成されている。外被材53のラミネート構成についてはガスバリヤ性を有し、熱溶着可能で減圧雰囲気に耐えるものであれば特に限定するものではないが、本実施形態においては、表面保護層、第一のガスバリヤ層、第二のガスバリヤ層、熱溶着層の4層構成からなるラミネートフィルムとした。表面層には吸湿性の低い樹脂フィルム、第一のガスバリヤ層は金属蒸着層を設けた樹脂フィルム、第二のガスバリヤ層は酸素バリヤ性の高い樹脂フィルムに金属蒸着層を設け、第一と第二のガスバリヤ層については金属蒸着層同士が向かい合うように貼り合わせた。熱溶着層については表面層と同様に吸湿性の低いフィルムを用いた。具体的には、表面層を二軸延伸ポリプロピレン、第一のガスバリヤ層をアルミニウム蒸着付きのポリエチレンテレフタレート、第二のガスバリヤ層をアルミニウム蒸着付きの二軸延伸エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムとし、熱溶着層を直鎖状低密度ポリエチレンフィルムとした。外被材53については特にこの構成に限定するものではない。表面層はポリアミド(ナイロン)やポリエチレンテレフタレート等でもよく、第一及び第二のガスバリヤ層についても金属箔や樹脂系フィルムに無機層状化合物や樹脂系ガスバリヤコート材等のガスバリヤ膜を設けたものでもよい。熱溶着層には例えば酸素バリヤ性の高いポリブチレンテレフタレートフィルムや、汎用性の高いポリプロピレンフィルム、高密度、中密度、低密度等のポリエチレンフィルムを用いても良い。また、真空断熱材50のそれぞれの外箱側と内箱側の面でフィルム構成が違っていてもよい。例えば、第二のガスバリヤ層として、一方の面がアルミ蒸着フィルム、別の面がアルミ箔という組み合わせであっても何ら問題ない。尚、各層は二液硬化型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法によって貼り合わせられるが、接着剤、貼り合わせ方法については特にこれに限定するものではない。
表面層と熱溶着層に吸湿性の低い樹脂を配置する目的は、酸素バリヤ性の高い上記のガスバリヤ層フィルムは吸湿によりガスバリヤ性が悪化するため、表面層と熱溶着層で挟むことで、ラミネートフィルム全体の吸湿量を抑制するものである。これにより、真空断熱材50の真空排気工程においても、外被材53が持ち込む水分量が小さいため、真空排気効率が良く、真空断熱材50の内部圧力を減圧しやすい。
また、吸着剤54については物理吸着タイプの合成ゼオライトや、化学吸着タイプの酸化カルシウム(生石灰,CaO)に限定せずに、併用することにも限定するものではない。吸着剤54については水分やガスを吸着するものであれば良く、真空断熱材50の内部圧力を更に下げる目的で空気成分を吸着する材料、例えば物理吸着タイプであればZSM5型等の疎水性ゼオライトや、化学吸着タイプであれば、酸化カルシウムを主成分としたものに、少量の金属系成分(MnO、PdO、CuO、AgO等、但しこれらに限定するものではない)を含ませても良い。吸着剤54の形状等に関しては特に限定することなく、例えば、顆粒状や粉末状及びシート状でも良く、通気性を有する袋に入れてもよい。
なお、本実施形態において、芯材51(51a〜51h)については、バインダ等で接着や結着していないグラスウール(ガラス短繊維)や、連続フィラメント法からなるガラス長繊維等の繊維系材料を用いた。
グラスウールについては、平均繊維径4μmで目付け量1,400g/m2のものを高温(600℃)の雰囲気内で約10分間加圧保持して密度を70〜120kg/m3に高めた状態に成形し、これを2枚重ねて用いた。重ねる枚数については所望の真空断熱材の板厚により2枚以上の場合もあるため、これに限定するものではない。グラスウールの平均繊維径についても4μmに限定するものではなく、断熱性能の面から2〜6μmが好ましく、経済的な面も考慮すると3〜5μmがより好ましい。グラスウールの目付け量や加圧保持温度についてもそれぞれ前記数値に限定するものではない。
一方ガラス長繊維ついては、一般的にEガラスを連続フィラメント法で糸状に繊維化したものを集束剤を添加して複数本束ねたものである。本実施形態においては平均繊維径9μmの集束繊維を用い、平均繊維長17〜25mmに切断したチョップドストランドに、繊維長5〜20mmのバインダ繊維(PET:ポリエチレンテレフタレート)をなるべく均一になるように混合させて、不織布を作製する。そして、所望の厚さに相当する重量になるように積層させた後、250〜300℃の雰囲気内で3〜10分間圧縮保持して密度を高めた状態(1枚)に成形し、これを2枚重ねて用いた。バインダ繊維の繊維径は3〜20μmであり特にこれに限定するものではない。ガラス長繊維の平均繊維径については9μmに限定するものではなく、断熱性能の面から平均繊維径は3〜20μmが好ましく、経済的な面も考慮すると6〜11μmがより好ましい。平均繊維長についてはバインダ繊維とほぼ均一に混合できればよく、特に限定するものではないが、混合後の平均繊維長が17〜25mmとなるような組合せが好ましい。
尚、前記グラスウールと前記ガラス長繊維を混在させた芯材であってもよく、それぞれの製法についても乾式、湿式のいずれであっても良く、バインダ成分においても限定するものではない。
ここで、本実施形態である芯材51に吸着剤54を備える空間について、図4と図5を用いて説明をする。図4(a)の芯材51aに吸着剤54を備える空間を設ける場合、例えば、図5(a)の芯材51(図4、芯材の断面(51a))を配置し、上面側から吸着剤54を配置するのに必要な空間寸法と同等の図示しないコ字状52に貫通できる冶具を用いて、垂直に図4(a)の断面を貫通部52aに形成する。この時、図5(a)の貫通部52aの位置は、特に限定をせずに、貫通部を複数個所に設けても問題はない。また貫通部52aの形状も例えば、図5(a)のコ字状52や、図5(b)のロ字状62を示したが、U字状やV字状、円形、三角形以上の多角形など形状に限定をしない。
そして、コ字状52の貫通部52aの範囲内の繊維を、配置する吸着剤54の厚さ分だけ刳り貫いた空間(刳り部)に、水分やガスを吸着させていない吸着剤54を備えてから、速やかに他の(貫通部および刳り部を有しない)芯材51bで蓋をするように重ね合わせる。これにより、真空断熱材50の真空排気工程においても、外被材53が持ち込む水分量が小さいため、真空排気効率が良く、真空断熱材50の内部圧力を減圧しやすく、吸着剤が所定の空間位置から移動せず、他芯材51bによって蓋状に固定ができるため、内側から芯材51a、51bが外被材53を突き刺すことがない。また、吸着剤54を収納するための刳り部が真空形成後に芯材51a側が突出することなく吸着剤側(内側)に圧縮されるため、芯材の厚みが刳り部で吸収されるので、外被材53の表面性も優れ、吸着剤の吸着性能劣化を抑制し、長期にわたり優れた断熱性能を有することができる。
さらに、図4(b)、(c)の芯材51cと芯材51gの貫通部52bにおいても、上述にて説明した内容の通りであり、また、吸着剤54を備える貫通部を設けた芯材の積層の関係や、積層枚数においても、特に限定されない。
また、図4の真空断熱材50の形状や配置は、図2に示す真空断熱材50のとおりに適用部位に合わせて、曲げ、溝、段付き、凹み等の形状に加工することができ、組合せも自由に設定することができるが、これに限定するものではない。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3a 貯氷室
3b 上段冷凍室
4 下段冷凍室
5 野菜室
6a 冷蔵室扉
6b 冷蔵室扉
7a 貯氷室扉
7b 上段冷凍室扉
8 下段冷凍室扉
9 野菜室扉
10 扉用ヒンジ
11 パッキン
12,14 断熱仕切り
13 仕切り部材
20 箱体
21 外箱
22 内箱
23 発泡断熱材
27 送風機
28 冷却器
30 圧縮機
31 凝縮機
33 発泡ポリスチレン
40 凹部
41 電気部品
42 カバー
45 庫内灯
45a ケース
50(50a 〜50h, 50j, 50k) 真空断熱材
51(51a 〜51h) 芯材
52(52a,52b),62(62a,62b) 貫通部
53 外被材
54 吸着剤

Claims (3)

  1. 繊維集合体からなる芯材と、前記芯材のガス成分を吸着する吸着剤と、前記芯材を収納するガスバリア性を有する外包材とを備え、
    前記芯材は、厚み方向に貫通する切り込みを連続的に形成した貫通部と、前記貫通部によって囲まれた部分のうち厚み方向の内側を刳ることで前記吸着剤の厚さ分だけ刳り貫いた空間となるように形成した刳り部と、を有し、
    前記刳り部に前記吸着剤が収納され
    前記芯材は、前記貫通部および前記刳り部を有する第1の層と、前記貫通部および前記刳り部を有しない第2の層と、を積層し、
    前記外包材は、ラミネートフィルムを向かい合わせ、各辺の端部を熱溶着して袋状にし、且つ、前記端部を前記第1の層の側に折り曲げたことを特徴とする真空断熱材。
  2. 請求項1に記載の真空断熱材において、
    前記ラミネートフィルムは、表面保護層、第一のガスバリヤ層、第二のガスバリヤ層、熱溶着層の4層構成からなり、
    前記表面保護層は、二軸延伸ポリプロピレン、ポリアミドまたはポリエチレンテレフタレートであり、
    前記第一のガスバリヤ層は、金属蒸着層を設けた樹脂フィルムであり、
    前記第二のガスバリヤ層は、酸素バリヤ性を有する樹脂フィルムに金属蒸着層を設けたものであり、
    前記熱溶着層は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、ポリブチレンテレフタレートまたはポリプロピレンフィルムであり、
    前記第一のガスバリヤ層と前記第二のガスバリヤ層とは、前記金属蒸着層同士が向かい合うように貼り合わせたことを特徴とする真空断熱材。
  3. 箱体内に断熱壁で囲まれた貯蔵室を有する冷蔵庫において、
    前記断熱壁は外板と内板との間に真空断熱材を備え、
    この真空断熱材は、繊維集合体からなる芯材と、前記芯材のガス成分を吸着する吸着剤と、前記芯材を収納するガスバリア性を有する外包材とを備え、
    前記芯材は、厚み方向に貫通する切り込みを連続的に形成した貫通部と、前記貫通部によって囲まれた部分のうち厚み方向の内側を刳ることで前記吸着剤の厚さ分だけ刳り貫いた空間となるように形成した刳り部と、を有し、
    前記刳り部に前記吸着剤が収納され
    前記芯材は、前記貫通部および前記刳り部を有する第1の層と、前記貫通部および前記刳り部を有しない第2の層と、を積層し、
    前記外包材は、ラミネートフィルムを向かい合わせ、各辺の端部を熱溶着して袋状にし、且つ、前記端部を前記第1の層の側に折り曲げたことを特徴とする冷蔵庫。
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