JP6947619B2 - 精密機器用の組立・検査台車 - Google Patents

精密機器用の組立・検査台車 Download PDF

Info

Publication number
JP6947619B2
JP6947619B2 JP2017235925A JP2017235925A JP6947619B2 JP 6947619 B2 JP6947619 B2 JP 6947619B2 JP 2017235925 A JP2017235925 A JP 2017235925A JP 2017235925 A JP2017235925 A JP 2017235925A JP 6947619 B2 JP6947619 B2 JP 6947619B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trolley
drive roller
frame
precision equipment
carriage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017235925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019099112A (ja
Inventor
光由 佐久間
光由 佐久間
勝行 小倉
勝行 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2017235925A priority Critical patent/JP6947619B2/ja
Priority to DE102018009297.7A priority patent/DE102018009297A1/de
Priority to CN201811478152.7A priority patent/CN109896219B/zh
Priority to US16/211,881 priority patent/US11034343B2/en
Publication of JP2019099112A publication Critical patent/JP2019099112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6947619B2 publication Critical patent/JP6947619B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60VAIR-CUSHION VEHICLES
    • B60V1/00Air-cushion
    • B60V1/11Stability or attitude control
    • B60V1/115Stability or attitude control by ground or water engaging means, e.g. rudders or wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64FGROUND OR AIRCRAFT-CARRIER-DECK INSTALLATIONS SPECIALLY ADAPTED FOR USE IN CONNECTION WITH AIRCRAFT; DESIGNING, MANUFACTURING, ASSEMBLING, CLEANING, MAINTAINING OR REPAIRING AIRCRAFT, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; HANDLING, TRANSPORTING, TESTING OR INSPECTING AIRCRAFT COMPONENTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B64F5/00Designing, manufacturing, assembling, cleaning, maintaining or repairing aircraft, not otherwise provided for; Handling, transporting, testing or inspecting aircraft components, not otherwise provided for
    • B64F5/60Testing or inspecting aircraft components or systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64FGROUND OR AIRCRAFT-CARRIER-DECK INSTALLATIONS SPECIALLY ADAPTED FOR USE IN CONNECTION WITH AIRCRAFT; DESIGNING, MANUFACTURING, ASSEMBLING, CLEANING, MAINTAINING OR REPAIRING AIRCRAFT, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; HANDLING, TRANSPORTING, TESTING OR INSPECTING AIRCRAFT COMPONENTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B64F5/00Designing, manufacturing, assembling, cleaning, maintaining or repairing aircraft, not otherwise provided for; Handling, transporting, testing or inspecting aircraft components, not otherwise provided for
    • B64F5/10Manufacturing or assembling aircraft, e.g. jigs therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B11/00Hand-propelled vehicles not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B5/00Accessories or details specially adapted for hand carts
    • B62B5/04Braking mechanisms; Locking devices against movement
    • B62B5/049Braking mechanisms; Locking devices against movement locking against movement by contacting the floor or a wall
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G7/00Devices for assisting manual moving or tilting heavy loads
    • B65G7/02Devices adapted to be interposed between loads and the ground or floor, e.g. crowbars with means for assisting conveyance of loads
    • B65G7/06Devices adapted to be interposed between loads and the ground or floor, e.g. crowbars with means for assisting conveyance of loads using fluid at high pressure supplied from an independent source to provide a cushion between load and ground
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B5/00Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B5/004Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring coordinates of points
    • G01B5/008Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring coordinates of points using coordinate measuring machines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Handcart (AREA)

Description

本発明は精密機器の本体移動装置に関する。特に、組立現場または検査現場において精密機器を載せたまま移動可能な台車に関する。
従来、三次元測定機などの精密機器は、自動車や家電製品と異なり、組立工程を流れ作業で行うには不向きであり、組立・検査の現場で精密機器を移動させることも避けられてきた。組立・検査の現場に一度、機器本体を置いた後は、その工程が完了するまで動かさないことが通常である。その理由は、組立中の機器本体に与える振動の影響が大きいからである。例えば、一般的なキャスター付きの台車で精密機器を移動させた場合に、組立段階にある精密機器が受けたくない振動を発生要因ごとに列挙すると、(1)床面の凹凸に起因する振動、(2)加減速時に生じる振動、(3)走行時の衝撃的な振動となる。
組立段階の精密機器が振動を避ける理由を説明する。三次元測定機などの精密機器には、スライダーなどの案内ガイドにエアーベアリングを採用するものが多い。完成品については、案内ガイドなどの可動部を完全に固定してしまうので、搬送中に振動がエアーベアリングに影響を与えることはない。しかし、組立中や検査中に本体を移動させると、振動の影響によってエアーベアリングのベアリング面(約10μm以下の隙間)に「かじり」などの損傷を受けて、本体性能を維持できなくなってしまう。例えば、非特許文献1に記載のエアーベアリングの取扱説明書にも、強い振動が加わる運搬を厳禁とする注意事項がある。そのため、組立中などに、本体を移動させるためには、完成品と同様に、可動部の固定をその都度実施しなければならず、そのようなことは避けられてきた。なお、エアーベアリングを例示したが、各種の精密機器には、他にも振動の影響を受けたくない構成要素が含まれている。
また、精密機器の本体は重く、500kgから数10ton程度までの重量物も存在する。このような重量物に対して振動の影響を避けながら、所望の位置まで移動可能な台車は見つからない。
"オイレスベアリング2016-2017"、277頁、[online]、オイレス工業株式会社、[平成28年10月31日検索]、インターネット<URL:http://www.oiles.co.jp/bearing/e_catalog/html5/book.html?fileName=bearing&page=278>
例えば三次元測定機ではワーク用のテーブルの大きさなどで型式を設定する場合があるが、測定範囲(X軸/Y軸)は、比較的狭いもので500mm/400mmであり、広いものでは1200mm/3000mmになる。さらに大型のものもある。そうすると、組立工程や検査工程において、精密機器の本体を固定したまま、部品や検査機器とともに作業者が移動するという条件では、作業効率が良くならない。精密機器の生産数量が増加すると、本体設置のためのスペースの確保という問題も生じてくる。これらの課題を解決するには、今まで以上に生産リードタイムを短縮して、生産性を向上させるしかない。
本発明は、精密機器の移動に伴う振動の影響が機器本体に及ばないようにすることが可能な精密機器用の台車を提供することを目的とし、組立現場や検査現場において精密機器を適宜移動させて生産性の向上につなげる。
前記課題を解決するために本発明は、精密機器用の組立・検査台車であって、前記精密機器を三点支持するための3つの支持部を有するフレームと、前記フレームの3箇所に取り付けられたエアー浮上手段と、前記フレームに対して昇降自在に設けられた駆動ローラおよび回転駆動手段とを備える。そして、前記エアー浮上手段は、前記精密機器ごと該フレームを浮上させるとともに該フレームと床面との間にエアー層を形成するように設けられる。また、前記駆動ローラは、前記フレームの浮上状態において昇降手段によって下降して前記床面を押す状態で維持されるように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、エアー浮上手段によって精密機器ごとフレームが浮上し、床面との間にエアー層が形成されることで、床面との摩擦係数がほぼゼロとなる。よって、わずかな力で精密機器を移動させることができる。また、エアー層の形成の効果として、パルス的(衝撃的)な振動が精密機器に加わりにくくなる。
さらに、昇降手段が駆動ローラを床面に押した状態にするので、回転駆動手段からの小さな駆動力で駆動ローラを回転させるだけでフレームが移動して、精密機器の運搬が可能になる。また、エアー浮上手段がフレームを浮上させなければ、フレームが床面に接地して、精密機器が三点支持によって安定して置かれた状態になる。
ここで、前記駆動ローラは、前記フレームに対する該駆動ローラの水平方向の位置が前記台車の重心に一致するように配置されており、また、前記エアー浮上手段は、前記駆動ローラを中央に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、水平方向において駆動ローラが台車全体の重心に位置し、複数のエアー浮上手段の中央に位置するため、重量物を載せた台車の発進・停止時にバランスを保ちやすい。また、エアー浮上に与える影響が小さい。
また、前記駆動ローラは、一対のローラを有し、それぞれの回転軸が同一線上にあり、前記回転駆動手段はそれぞれのローラに設けられていることが好ましい。
この構成によれば、台車に旋回機能を付与できる。つまり、フレームのほぼ中央に配置された駆動ローラが、独立した駆動源を有する一対のローラで構成され、各回転軸が同一線上になるように配置されているから、それぞれのローラを逆向きに駆動させることで、駆動ローラを中心にフレームがその場で旋回する。
また、前記駆動ローラ用の昇降手段は、エアーシリンダを利用して前記駆動ローラを床面に押し付ける構成であることが好ましい。
この構成によれば、エアーシリンダへの供給エアーの圧力に応じた押付力が得られるので、例えば、台車に載せる精密機器の重量が変化しても、床面に対する駆動ローラの押付力を一定にすることができる。よって、適正な大きさの駆動トルクを駆動ローラに加えて台車を移動させることができる。
また、本発明の台車は、更に、前記駆動ローラの速度制御および加速度制御を行う制御手段を備えることが好ましい。
この構成によれば、精密機器の移動速度を作業のタクトタイムに合わせて設定できるので、増減産などに対応しやすくなる。また、加速度を制御することにより、加減速時に生じる振動を抑制することができる。
また、本発明の台車は、更に、前記フレームの高さを変更する高さ変更手段を備えることが好ましい。
この構成によれば、台車に精密機器のレベルを変更するリフト機能が付与されるから、作業内容に応じて精密機器の高さを変更することによって、作業者の作業高さを一定にすることができる。
また、前記3つの支持部には、それぞれの支持部の高さを調整するレベル調整手段が設けられていることが好ましい。
現場の床面は、平たん度がそれほど高くはない。従来は精密機器が設置された際に、一度の水平レベル出しで済んだが、本発明の台車を用いれば、精密機器の移動位置ごとに水平レベルを出す作業が必要になる。この構成のように、台車自身にレベル調整手段を備えていれば、移動の際のレベル調整の負担が減り、作業性の改善を図ることができる。
また、本発明の台車には、更に、安全性を考慮して衝突防止センサを備えることが好ましい。
また、本発明の台車は、更に、前記床面に設けられた誘導テープを検出する検出手段を備え、前記検出手段の検出内容に基づいて台車を移動させる移動制御手段を備えることが好ましい。
この構成によれば、ユーザーは、台車の検出手段が検出可能な誘導テープを床面に貼り付けるだけで、台車の移動ルートを容易に設定できる。よって、既存の組立現場であっても、様々な作業レイアウトを構築しやすくなる。
本発明の精密機器の組立・検査方法は、組立または検査の現場を作業内容の異なる複数のステーションに区画して、請求項1から9のいずれかに記載の台車を用いて、組立中または検査中の前記精密機器を前記台車に載せたまま、次のステーションへ移動させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、精密機器の移動に伴う振動の影響が機器本体に及ばないようにすることが可能な台車を提供することができる。その結果、本発明の台車を組立現場や検査現場に用いれば、精密機器を適宜移動させることで、作業者のポジションを固定できて、部品や検査機器の供給のジャスト・イン・タイムが可能となる。よって、精密機器の組立作業および検査作業の標準化、作業効率の改善が進み、生産性の飛躍的向上が期待できる。
本発明の実施形態に係る台車を下方から見た全体斜視図である。 前記台車の概略構成を示す(A)正面図と(B)底面図である。 (A)〜(C)は前記台車の動作を説明するための概略正面図である。 (A)、(B)は前記台車の動作を説明するための概略平面図である。 前記台車を用いた精密機器の組立方法を説明する図である。
以下、図面に基づき、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る精密機器用の組立台車を、精密機器が載置された状態で示した下方向からの斜視図である。また、図2(A)は、この台車の概略構成を示す正面図であり、図2(B)は底面図である。この台車10は自走式であり、組立中の精密機器の機器本体を、さまざまな位置へ移動させるとともに、移動後の位置では、そのまま組立用の台として用いられる装置である。台車10の主要な構成要素は、フレーム20と、フレーム20の上部3箇所に設けられたレベル維持機構32付きの三点支持部材30と、フレーム20の下部3箇所に設けられたエアー浮上装置40と、これらのエアー浮上装置40の中央に配置された駆動ローラ50である。以下、組立台車として説明するが、台車10を検査工程にも適用できる。
図1および図2に示すフレーム20は、一例に過ぎない。フレーム20は、全体が四角形に形成された枠体22と、その長辺の中央同士を連結する部材24とを有する。四角形の枠体22の4隅のうち、図1の手前の2隅(手前の長辺の両端)には、高さ方向に伸びる垂直部材26がそれぞれ設けられている。また、四角形の枠体22の後方の長辺の中央部(中央の連結部材24の後方の一端)にも、同様に、垂直部材26が1本設けられている。これら3本の垂直部材26には、それぞれの上端にレベル維持機構32付きの支持部材30が設けられ、これらで精密機器を三点支持できるようになっている。
また、上記の3本の垂直部材26のそれぞれの下端には、エアー浮上装置40が設けられている。なお、垂直部材26には、エアー浮上装置40を上下方向に400mm程度昇降させるリフト装置が内蔵されている。3箇所のエアー浮上装置40を床面に接地させて、この台車10を床面に立脚させた状態で、3つのリフト装置を電動もしくはエアー駆動で動作させると、四角形の枠体22ごとフレーム20が上下方向に移動して、三点支持される精密機器の高さ調整が行われる。このようなリフト装置を動作させれば、作業内容に応じて異なる組立作業の高さを揃えることができる。
次に、エアー浮上装置40について説明する。
エアー浮上装置40の目的は、精密機器の移動中の振動の発生を抑制することである。図1に示すエアー浮上装置40は、基盤42と、基盤42の裏面(床側の面)に配置された接地パッド44(中央部)およびドーナツ状のバッグ46(周辺部)とを備える。ドーナツ状のバッグ46は、基盤42内に形成された流路からのエアー(圧縮空気)が送り込まれることで膨らみ、接地パッド44よりも厚くなる。また、バッグ46は、エアーを停止させると収縮して、接地パッド44よりも薄くなる。よって、エアー停止状態では、バッグ46ではなくて接地パッド44が床面に当たって、3箇所の接地パッド44により台車10全体が三点で立脚する。一方、エアー供給状態では、膨らんだバッグ46が精密機器ごとフレーム20を持ち上げる。同時に、膨らんだバッグ46によって、ドーナツ状の中心部に閉ざされた空間が形成され、そこにもエアーが送られる。このようにして、エアー圧で重量物が床面から所定高さ(5mm〜数10mm、好ましくは20mm程度)まで持ち上げられた状態が維持される。また、ドーナツ状のバッグ46と床面との隙間からエアーが外部に漏れ出た状態となり、そこに0.5mmから数mm程度の空気層が形成される。このようにして、重量物が浮上した状態で維持される。
なお、外部からホース等を通ってエアーがフレーム20に固定されたエアー制御ユニット60に供給され、制御ユニット60で圧力調整されたエアーが各エアー浮上装置40へ分配されるようになっている。外部からのホース供給に代えて、必要な圧縮空気を蓄えたタンクを台車自体に保持させてもよい。
フレーム20上部の三点支持部30に搭載されたレベル維持機構32は、支持部材30の高さをそれぞれ±15mm程度調整することが可能であり、各支持部材30の高さを電動または手動で調整することによって、三点支持された精密機器のレベル(水平)出しが実行される。なお、組立工程や検査工程では精密機器本体のレベル調整が非常に重要になる。通常、組立工場の床の平たん度(Flatness)はレベルが低く、機器本体の設置位置ごとにそのレベル調整が欠かせない。本実施形態のように台車10がレベル維持機構32を備えていれば、移動後の位置での機器本体のレベル調整をスムーズに実行できる。さらに、水平方向を電気水準器などで検知することによって、自動レベル調整も可能になる。
次に、駆動ローラ50について説明する。
駆動ローラ50は、一対のウレタンゴム製のローラ52で構成され、水平方向において台車10全体の重心位置に配置されている。具体的には、台車10の重心を中心に点対称となる位置に、回転軸が同じ線上となるように2つのローラ52が並んでいる。ローラ52としては、例えばウレタンゴム等のゴム製ローラが好ましい。各ローラ52には、独立した駆動用モータ54が接続されている。なお、図1に示すように、駆動ローラ50の中心位置を、3つのエアー浮上装置40で形成される三角形の重心位置と一致するように配置するとよい。
駆動ローラ50の昇降手段について説明する。それぞれのローラ52を軸受けするローラ保持部材56は、エアーシリンダ58によって昇降自在に支持されている。図1では、各ローラ52が独立して昇降できるように構成されているが、2つのローラ52を共通の昇降手段で昇降させても構わない。エアーシリンダ58の固定端は、フレーム20に固定された基板に接続され、エアーシリンダ58の可動端は、ローラ保持部材56に接続されている。
<本実施形態の台車の動作>
台車10の動作を図3に基づいて説明する。図3(A)は、台車10が精密機器を三点支持で安定的に載置した状態を示している。つまり、エアー浮上装置40は停止状態であり、接地パッド44が床面に当たった状態で台車10が立脚している。駆動ローラ50はエアーシリンダ58によって上昇して上限位置にある。この状態で台車10に載置された精密機器の組立作業が行われる。
組立中の精密機器の位置を移動させる際は、図3(B)に示すように、エアー浮上装置40にエアーを供給して精密機器ごと台車10を浮上させる。これによって、台車10と床面との間の摩擦力がほとんど無くなる。また、図3(C)に示すように、エアーシリンダ58を動作させてローラ52が床面と接触する位置まで下降させる。図3(C)の状態でローラ52を回転させると、小さい駆動力で台車10を移動させることができる。
なお、エアー浮上装置40の起動と駆動ローラ50の下降動作を同時に実行してもよいし、駆動ローラ50を下降させてから台車10を浮上させてもよい。
図4に基づいて、台車10の移動および旋回動作について説明する。図4(A)のように、2つのローラ52を同時に同方向(正転または逆転)に回転させると、台車10が前進/後退する。これに対して、図4(B)のように、2つのローラ52を同時に逆方向(一方を正転、他方を逆転)に回転させると、台車10がその場で旋回(右回り又は左回り)する。これらの動作を組み合わせることで、台車10に載置された精密機器を組立現場の任意の位置に移動させることが可能になる。
なお、例えば、右側ローラに対して、左側ローラを停止または低速度で回転させれば、台車10の進行方向が左へと曲がっていく。逆に、左側ローラに対して、右側ローラを停止または低速度で回転させると、台車10の進行方向が右へと曲がっていく。
以上の動作によって精密機器を目的の位置まで移動させた後は、エアー浮上装置40を停止させて、駆動ローラ50をエアーシリンダ58によって上昇させることで、台車10を組立作業時の状態(図3(A))にして、次の組立作業が行われる。
本実施形態では、駆動ローラ50を駆動制御する移動速度・加速度制御装置が設けられている。この制御手段は、生産数量に応じたタクトタイムに合わせて台車10の移動速度を制御する。更に、制御手段は、振動を抑えて重量物を移動させるため、台車10の発進時・停止時の加速度を制御する。
また、本実施形態では、台車10に磁気センサを取り付けることが好ましい。磁気センサは、床に貼られた磁気テープの磁気特性(磁界強度、磁束密度など)を読み取ることができる。台車10の移動制御装置が、読み取った情報に基づいて駆動ローラを制御すれば、磁気テープで形成されたラインを追従するように台車10を移動させることができる。これによって台車10の直進性が維持される。また、磁気テープを適宜貼り換えたり、テープ表面をシールドテープで覆ったりすることで、ルート変更を容易に行える。
台車10には安全対策として衝突防止センサを前後に取り付けることが好ましい。また、挟まれ防止の圧力センサを台車10の前後に(左右に曲がる場合の挟まれ防止を考慮すれば、台車10の両サイドにも)取り付けることが好ましい。
<本実施形態の効果>
本実施形態の台車10によれば、精密機器を三点支持した状態のまま、エアー浮上装置40によって精密機器ごと台車10が浮上して、駆動ローラ50による台車10の移動・旋回の動作が可能になった。しかも、載置された精密機器が移動・旋回の動作による振動の影響を受けることなく、組立中の精密機器を所望の位置まで運搬することができる。さらに、移動先において直ぐに安定した三点支持の状態を作ることができる。
本実施形態の台車10を用いれば、500kgから数10tonまでの三次元測定機などの重量物を移動させることができる。
本実施形態では、駆動ローラ50をエアーシリンダ58で上下させる構造を採用したので、エアー浮上させた状態で適正な駆動トルクを発生させることができる。その結果、精密機器の重量物を最小の力で移動させることができる。
本実施形態の台車10には、フレーム20の高さを変更できるリフト装置が搭載されているので、作業内容に応じて精密機器の高さを変更することが可能となり、作業者の作業高さを一定にすることができる。
本実施形態の台車を用いれば、例えば図5のように組立現場を作業内容の異なる複数のステーションA〜Fに区画して、組立中の精密機器を台車に載せたまま、必要な作業を行うためのステーション(例えばA→E→F)へ順次移動させるという組立方法を実現できる。
このように、本実施形態の台車10を組立現場や検査現場に用いれば、精密機器を適宜移動させることで、作業者のポジションを固定できて、部品や検査機器の供給のジャスト・イン・タイムが可能となる。よって、精密機器の組立作業および検査作業の標準化、作業効率の改善が進み、生産性の飛躍的向上が期待できる。
本発明は、三次元測定機を初めとする、座標測定機、画像測定機、工作機械、精密位置決め装置といった精密機器用の本体移動装置に適用され得る。
10 自走台車
20 フレーム
30 三点支持部材(支持部)
32 レベル維持機構(レベル調整手段)
40 エアー浮上装置
50 駆動ローラ
54 モータ(回転駆動手段)
58 エアーシリンダ(昇降手段)

Claims (10)

  1. 精密機器用の組立・検査台車であって、
    前記精密機器を三点支持するための3つの支持部を有するフレームと、
    前記フレームの3箇所に取り付けられたエアー浮上手段と、
    前記フレームに対して昇降自在に設けられた駆動ローラおよび回転駆動手段と、
    を備え、
    前記エアー浮上手段は、前記精密機器ごと該フレームを浮上させるとともに該フレームと床面との間にエアー層を形成するように設けられ、
    前記駆動ローラは、前記フレームの浮上状態において昇降手段によって下降して前記床面を押す状態で維持されるように構成されていることを特徴とする台車。
  2. 請求項1記載の台車において、前記駆動ローラは、前記フレームに対する該駆動ローラの水平方向の位置が前記台車の重心に一致するように配置され、
    前記エアー浮上手段は、前記駆動ローラを中央に配置されていることを特徴とする台車。
  3. 請求項2記載の台車において、前記駆動ローラは、一対のローラを有し、それぞれの回転軸が同一線上にあり、前記回転駆動手段はそれぞれのローラに設けられていることを特徴とする台車。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の台車において、前記駆動ローラ用の昇降手段は、エアーシリンダを利用して前記駆動ローラを床面に押し付ける構成であることを特徴とする台車。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の台車において、前記駆動ローラの速度制御および加速度制御を行う制御手段を備えることを特徴とする台車。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の台車において、前記フレームの高さを変更する高さ変更手段を備えることを特徴とする台車。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の台車において、前記3つの支持部にはそれぞれの支持部の高さを調整するレベル調整手段が設けられていることを特徴とする台車。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の台車において、衝突防止センサを備えることを特徴とする台車。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の台車において、前記床面に設けられた誘導テープを検出する検出手段を備え、前記検出手段の検出内容に基づいて台車を移動させる移動制御手段を備えることを特徴とする台車。
  10. 組立または検査の現場を作業内容の異なる複数のステーションに区画して、請求項1から9のいずれかに記載の台車を用いて、組立中または検査中の前記精密機器を前記台車に載せたまま、次のステーションへ移動させることを特徴とする精密機器の組立・検査方法。
JP2017235925A 2017-12-08 2017-12-08 精密機器用の組立・検査台車 Active JP6947619B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017235925A JP6947619B2 (ja) 2017-12-08 2017-12-08 精密機器用の組立・検査台車
DE102018009297.7A DE102018009297A1 (de) 2017-12-08 2018-11-26 Montage- und Inspektionswagen für Präzisionsausrüstung
CN201811478152.7A CN109896219B (zh) 2017-12-08 2018-12-05 用于精密设备的组装和检查推车
US16/211,881 US11034343B2 (en) 2017-12-08 2018-12-06 Assembly and inspection cart for precision equipment

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017235925A JP6947619B2 (ja) 2017-12-08 2017-12-08 精密機器用の組立・検査台車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019099112A JP2019099112A (ja) 2019-06-24
JP6947619B2 true JP6947619B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=66629660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017235925A Active JP6947619B2 (ja) 2017-12-08 2017-12-08 精密機器用の組立・検査台車

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11034343B2 (ja)
JP (1) JP6947619B2 (ja)
CN (1) CN109896219B (ja)
DE (1) DE102018009297A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9746304B2 (en) * 2012-05-16 2017-08-29 Faro Technologies, Inc. Apparatus and method to compensate bearing runout in an articulated arm coordinate measurement machine
JP7144920B2 (ja) * 2017-01-06 2022-09-30 株式会社ミツトヨ 形状測定装置および移動機構
CN112129248A (zh) * 2020-09-01 2020-12-25 钱瑜 一种用于建筑内墙体的表面平整度检测装置
CN112223425A (zh) * 2020-09-29 2021-01-15 上海精测半导体技术有限公司 一种输送机构及切割装置
CN114348307B (zh) * 2022-01-20 2023-08-22 浙江工商大学 气浮检测小车及其伸展机构地面模拟实验重力卸载系统

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3548967A (en) * 1965-10-23 1970-12-22 Bertin & Cie Buoyant system for surface effect machines
US3548968A (en) * 1968-02-16 1970-12-22 Electric Fuel Propulsion Inc Air supported electric vehicle
US4063611A (en) * 1976-05-19 1977-12-20 Anderson Roland N Surface effect vehicle
JPH11157650A (ja) * 1997-11-21 1999-06-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 浮上式運搬装置
JP2002265017A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Nippon Yusoki Co Ltd 移動棚における走行装置
JP4096333B2 (ja) * 2002-08-22 2008-06-04 東芝プラントシステム株式会社 浮上搬送システム
CN2878276Y (zh) * 2006-02-23 2007-03-14 陆文中 气垫搬运装置
JP2008015603A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Initial Site Corp 広告情報提供システム
CN201334010Y (zh) * 2009-01-21 2009-10-28 任荣泽 一种气垫移动小车
CN203845298U (zh) * 2014-04-28 2014-09-24 日东电工株式会社 光学膜卷搭载用托架及光学膜卷搬运车
CN106516547A (zh) * 2015-09-10 2017-03-22 北京卫星环境工程研究所 应用于航天器大质量产品的气垫转运平台

Also Published As

Publication number Publication date
CN109896219A (zh) 2019-06-18
CN109896219B (zh) 2022-02-11
JP2019099112A (ja) 2019-06-24
US11034343B2 (en) 2021-06-15
US20190176863A1 (en) 2019-06-13
DE102018009297A1 (de) 2019-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6947619B2 (ja) 精密機器用の組立・検査台車
JP3949910B2 (ja) エアーベアリングを用いた駆動装置
TWI297630B (ja)
KR20130050993A (ko) 롤체 반송장치
JP5797942B2 (ja) エンコーダ・フィードバック、誤差マッピング、および空気圧制御を用いた誤差補償システム
KR100886798B1 (ko) 롤 자동공급장치
KR20070090803A (ko) 스테이지장치
CN105252505B (zh) 精密气浮位移平台
CN109843751A (zh) 高架输送车以及输送系统
US10233945B2 (en) Compressor assembly method, and bundle guiding device
JP4877925B2 (ja) ステージ装置
CN100515659C (zh) X-y载物台装置
JP2012166877A (ja) ロール体搬送装置
JP4335704B2 (ja) X−yステージ装置
US10663273B2 (en) Profile measuring machine and movement mechanism
CN107486728A (zh) 一种工作平台
JP3769073B2 (ja) 物品の移載機
JP3098421B2 (ja) 静圧空気軸受け式案内装置
JP5862986B2 (ja) 無人搬送車
US7513059B2 (en) Co-ordinate measuring machine
JP5379199B2 (ja) ロール体搬送装置
JP5131787B2 (ja) 自動搬送車
JP7126802B1 (ja) 搬送装置
JP5341165B2 (ja) ステージ装置及びガントリ型ステージ装置及びステージ装置の制御方法
KR20090124217A (ko) 중량물 탑재용 이송 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6947619

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150