JP6945454B2 - ガラス製造装置における張力制御 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条の下で、2015年5月18日出願の米国仮特許出願第62/163039号の優先権の利益を主張するものであり、上記仮特許出願の内容は信頼できるものであり、参照によりその全体が本出願に援用される。
本開示は、ガラス製造に関し、また特に、張力制御が改善されたガラスリボンを製造するためのガラス製造装置及び方法に関する。
多重高度駆動システムを用いる標準的なフュージョン形成プロセスは、フュージョンドロー機械のフュージョンドローセクション内部の固化ゾーン内における、ガラスの横方向及び垂直方向の機械的張力制御を提供する、様々な牽引ロール構成(例えば二重高度駆動システム(Dual Elevation Drive System:DEDS)及び三重高度駆動システム(Triple Elevation Drive System:TEDS))を含んでよい。これらの牽引ロール構成はまた、ドロー底部(bottom of the draw:BOD)において高温端部ロボットによるガラスシートの折り取りに由来する摂動からの、上記固化ゾーン内のガラスリボンの隔離を提供できる。リボンのBOD端部はこれらの標準的なフュージョン形成プロセスの多くにおいて自由に懸架されているため、ドローセクションの最下位のロールより下のリボンは、ガラスリボンの重量による張力下に常にある。
いくつかの超薄型ガラスフュージョン形成プロセスでは、ガラスリボンは、(例えばリボンが概ね垂直な配向から概ね水平な配向に変化する際に)水平に対してある角度で屈曲し、(複数の独立したシートへと折り取られるのとは対照的に)フリーループに入る。牽引ロール構成の最下位のロールと、水平ビード除去装置(HBR)又はワインダのニップローラとの間のガラスリボンは、フリーループにおけるウェブの高さに基づいて制御できる。このスキームでは、被動ロール間のウェブの張力は、フリーループの形状によって決定できる。よって最下位の牽引ロールより下のガラスリボンは、フリーループの形状からの上向きの力により、標準的なフュージョンドローにおいてよりも低い張力下となり得る。最下位の牽引ロールにおけるこのような低い張力は、ガラス基板の1つ以上の属性に望ましくない影響を及ぼし得る、摂動発生時のガラスリボンの湾折(buckling)を誘発し得る。
現在のBODにおけるウェブ搬送スキームはまた、プロセスステップとプロセスステップとの間におけるガラスリボンの摂動の隔離を阻害する場合もある。従って、あるプロセスステップにおけるプロセス不安定性は、他のプロセスステップにマイナスの影響を及ぼし得る。よって、ガラス製造装置及び方法を、幅広いプロセス用途に有益な構成を有するように強化することが、依然として望まれている。
本概念は、複数の高度に実装された被動ロール、例えばガラス製造装置のドローゾーンの2又は3セットの被動ロール及びカテナリゾーンの2セット以上の被動ロールを用いてウェブ張力を制御することによって、超薄型ガラス基板を形成する、ガラス製造装置及び方法に関する。ドローセクションの被動ロールは、固化ゾーンの張力を制御できる。ドロー底部の追加の被動ロールを実装することにより、現在のガラス形成装置及び方法を改善できる。被動ロールは、ドローゾーンの下流において、カテナリの入口(カテナリ頂部ロール(catenary top roll:CTR))及びカテナリの出口(カテナリ底部ロール(catenary bottom roll:CBR))に配置してよい。この張力制御スキームにより、形成装置の基部から、ドローゾーンの下流の隔離領域又はフリーループへの、垂直方向の張力制御を可能とすることができる。更に、リボンの張力を調整することによって、底部のカテナリロールを「基礎又はピボットロール(grounding or pivot roll)」として役立てることができ、これに対して隔離領域(フリーループ)は、全てのプロセスの乱れを上流のドローゾーンへと伝播させることなく捕捉でき、このことを本明細書では、ドローゾーンからのフリーループの隔離と呼ぶ。
第1の態様によると、ガラス製造装置は、ガラスリボンを生産するよう構成された形成デバイスを含み、上記ガラスリボンは、上記ガラスリボンの第1の縁部と、対向する第2の縁部との間に延在する幅を含む。第1のプルロールデバイスは、上記ガラス製造装置のドローゾーンに配置される。上記第1のプルロールデバイスは、第1のプルロール装置を含み、上記第1のプルロール装置は、上記ガラスリボンの上記第1の縁部を、上記形成デバイスから、上記ガラスリボンの上記幅を横断して延在するドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを含む。第2のプルロール装置は、上記第1のプルロール装置の下流にあり、上記ガラスリボンの上記第1の縁部を上記ドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された第1のドローロールのペアを含む。第2のプルロールデバイスは、上記第1のプルロールデバイスの下流において、上記ガラス製造装置のカテナリゾーン内に配置される。上記第2のプルロールデバイスは、第1のプルロール装置を含み、上記第1のプルロール装置は、上記ガラスリボンの上記第1の縁部と相互作用して上記ガラスリボンの重量を支持するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを含む。第2のプルロール装置は、上記第2のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の下流に配置され、また、上記ガラスリボンの上記第1の縁部と相互作用して上記ガラスリボンの重量を支持するよう構成された第1の駆動ロールのペアを含む。制御デバイスは、上記第2のプルロールデバイスの上記第2のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが、上記カテナリゾーンの出口において上記ガラスリボンに対して下向き牽引力を提供するように、上記第2のプルロールデバイスの少なくとも上記第2のプルロール装置を操作するよう構成される。
第2の態様によると、態様1の装置が提供され、ここで、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置及び上記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の上記第1のドローロールのペアは、水平に対してある角度で(例えば非水平に)配設され、これにより上記ガラスリボンに横方向張力を印加する。
第3の態様によると、態様1又は態様2の装置が提供され、ここで、上記第2のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置及び上記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の上記第1のドローロールのペアは、略水平に配設される。
第4の態様によると、態様1〜3のうちのいずれか1つの装置が提供され、ここで上記制御デバイスは、上記第2のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが、上記カテナリゾーンの出口において上記ガラスリボンに対して上向き牽引力を提供するように、上記第2のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置を操作するよう構成される。
第5の態様によると、態様1〜4のうちのいずれか1つの装置が提供され、ここで上記制御デバイスは、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが、略一定のトルクで回転するように、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置を操作するよう構成される。
第6の態様によると、態様1〜5のうちのいずれか1つの装置が提供され、ここで上記制御デバイスは、上記第1のプルロールデバイスの上記第2のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが、略一定の角速度で回転するように、上記第1のプルロールデバイスの上記第2のプルロール装置を操作するよう構成される。
第7の態様によると、ガラスリボンを製造する方法が提供される。上記方法は、上記ガラス製造装置のドローゾーンに配置された第1のプルロールデバイスを提供するステップを含む。上記ガラス製造装置のカテナリゾーンに配置された第2のプルロールデバイスは、上記第1のプルロールデバイスから下流に設けられる。上記第2のプルロールデバイスは第1のプルロール装置を含み、上記第1のプルロール装置は、上記ガラスリボンの上記第1の縁部と相互作用して上記ガラスリボンの重量を支持するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを含む。第2のプルロール装置は、上記第2のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の下流に配置され、上記ガラスリボンの上記第1の縁部と相互作用して上記ガラスリボンの重量を支持するよう構成された第1の駆動ロールのペアを含む。上記第2のプルロールデバイスの上記第2のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが上記カテナリゾーンの出口において上記ガラスリボンに対して下向きの牽引力を提供するように、上記第2のプルロールデバイスの少なくとも上記第2のプルロール装置を、制御デバイスを用いて制御する。
第8の態様によると、態様7の方法が提供され、ここで、上記第1のプルロールデバイスは第1のプルロール装置を含み、上記第1のプルロール装置は、上記ガラスリボンの上記第1の縁部を、上記形成デバイスから、上記ガラスリボンの上記幅を横断して延在するドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを含む。第2のプルロール装置は、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の下流に配置され、上記ガラスリボンの上記第1の縁部を上記ドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された第1のドローロールのペアを含む。
第9の態様によると、態様8の方法が提供され、上記方法は、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが略一定のトルクで回転するように、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置を、上記制御デバイスを用いて制御するステップを含む。
第10の態様によると、態様7〜9のうちのいずれか1つの方法が提供され、上記方法は、上記第1のプルロールデバイスの上記第2のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが略一定の角速度で回転するように、上記第1のプルロールデバイスの上記第2のプルロール装置を、上記制御デバイスを用いて制御するステップを含む。
第11の態様によると、態様8の方法が提供され、ここで、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置及び上記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の上記第1のドローロールのペアは、水平に対してある角度で配設され、これにより上記ガラスリボンに横方向張力を印加する。
第12の態様によると、態様8〜11のうちのいずれか1つの方法が提供され、ここで、上記第2のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置及び上記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の上記第1のドローロールのペアは、略水平に配設される。
第13の態様によると、態様7〜12のうちのいずれか1つの方法が提供され、上記方法は、上記第2のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが、上記カテナリゾーンの入口において上記ガラスリボンに対して上向きの牽引力を提供するように、上記第2のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置を、上記制御デバイスを用いて制御するステップを含む。
第14の態様によると、ガラスリボンを製造する方法が提供される。上記方法は、上記ガラス製造装置のドローゾーンに配置された第1のプルロールデバイスを提供するステップを含む。上記第1のプルロールデバイスは、形成デバイスからガラスリボンをドロー加工する。上記ガラス製造装置のカテナリゾーンに配置された第2のプルロールデバイスは、上記第1のプルロールデバイスから下流に設けられる。上記第2のプルロールデバイスは、上記ドローゾーン内の上記ガラスリボンの張力を、上記カテナリゾーンの下流の上記ガラスリボンのフリーループから隔離する。
第15の態様によると、態様14の方法が提供され、ここで上記第1のプルロールデバイスは第1のプルロール装置を含み、上記第1のプルロール装置は、上記ガラスリボンの上記第1の縁部を、上記形成デバイスから、上記ガラスリボンの上記幅を横断して延在するドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを含む。第2のプルロール装置は、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の下流に設けられ、上記ガラスリボンの上記第1の縁部を上記ドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された第1のドローロールのペアを含む。
第16の態様によると、態様15の方法が提供され、上記方法は、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが略一定のトルクで回転するように、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置を、制御デバイスを用いて制御するステップを含む。
第17の態様によると、態様15又は態様16の方法が提供され、上記方法は、上記第1のプルロールデバイスの上記第2のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが略一定の角速度で回転するように、上記第1のプルロールデバイスの上記第2のプルロール装置を、制御デバイスを用いて制御するステップを含む。
第18の態様によると、態様14〜17のうちのいずれか1つの方法が提供され、ここで、上記第1のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置及び上記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の上記第1のドローロールのペアは、水平に対してある角度で配設され、これにより上記ガラスリボンに横方向張力を印加する。
第19の態様によると、態様12〜18のうちのいずれか1つの方法が提供され、ここで、上記第2のプルロールデバイスは第1のプルロール装置を含み、上記第1のプルロール装置は、上記ガラスリボンの上記第1の縁部と相互作用して上記ガラスリボンの重量を支持するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを含む。上記第2のプルロールデバイスの上記第1のプルロール装置の下流に配置された第2のプルロール装置は、上記ガラスリボンの上記第1の縁部と相互作用して上記ガラスリボンの重量を支持するよう構成された、第1の駆動ロールのペアを含む。
第20の態様によると、態様19の方法が提供され、上記方法は、上記第2のプルロールデバイスの上記第2のプルロール装置の上記第1の駆動ロールのペアが上記カテナリゾーンの出口において上記ガラスリボンに対して下向きの牽引力を提供するように、上記第2のプルロールデバイスの少なくとも上記第2のプルロール装置を、制御デバイスを用いて制御するステップを含む。
追加の特徴及び利点は、以下の「発明を実施するための形態」に記載されており、またその一部は、「発明を実施するための形態」から当業者に容易に明らかとなり、又は「発明を実施するための形態」及び添付の図面に例示され、かつ添付の請求項において定義されている実施形態を実践することによって認識される。上述の「発明の概要」及び以下の「発明を実施するための形態」の両方は、添付の請求項の単なる例示的実施形態であり、かつ添付の請求項の性質及び特徴を理解するための概観又は枠組みを提供することを意図したものであることを理解されたい。
添付の図面は、記載される実施形態及び添付の請求項の原理の更なる理解を提供するために含まれているものであり、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成する。これらの図面は、1つ以上の実施形態を図示し、「発明を実施するための形態」と併せて、例えば請求対象の発明の原理及び動作を説明する役割を果たす。本明細書及び図面に開示されている実施形態の様々な特徴は、いずれの及びあらゆる組み合わせで使用できることを理解されたい。
可撓性ガラス形成方法及び装置の実施形態の概略図 プルロールデバイスのある実施形態を含む図1のガラス製造装置の一部の概略図 プルロールデバイスの別の実施形態を含む図1のガラス製造装置の一部の概略図 図2及び3の一部のガラス製造装置の概略正面図及び概略側面図 ガラスリボンに沿った張力を距離に対してプロットした、例示的なガラス形成プロセスに関する例示的な張力ダイヤグラム
以下の「発明を実施するための形態」では、限定ではなく説明を目的として、具体的詳細を開示する例示的実施形態を、本開示の様々な原理の全体的な理解を提供するために記載する。しかしながら、本開示を、本明細書に開示される具体的詳細から逸脱した他の実施形態で実施できることは、本開示の便益を得た当業者には明らかであろう。更に、公知のデバイス、方法及び材料の説明は、本開示の様々な原理の説明を不明瞭にしないよう、省略される場合がある。最後に、可能な限り、同様の参照番号は同様の要素を指す。
本明細書において、範囲は「約(about)」1つの特定の値から、及び/又は「約」別の特定の値までとして表現することができる。範囲がこのように表される場合、別の実施形態は、上記1つの特定の値から、及び/又は上記別の特定の値までを含む。同様に、先行語句「約」の使用によって、値が近似値として表現されている場合、上記特定の値は別の実施形態を形成することが理解されるだろう。更に、各範囲の端点は、他方の端点との関係においても、他方の端点とは独立しても、重要であることが理解されるだろう。
本明細書で使用される方向に関する用語、例えば上(up)、下(down)、右(right)、左(left)、前(front)、後(back)、頂部(top)、底部(bottom)は、図示されたままの図面を参照して使用されているだけのものであり、絶対的な配向を含意することを意図したものではない。
そうでないことが明言されていない限り、本明細書に記載のいずれの方法が、その複数のステップをある具体的な順序で実施することを必要とするものとして解釈されることは、全く意図されていない。従って、ある方法クレームが、その複数のステップが従うべき順序を実際に示していない場合、又は上記複数のステップがある具体的な順序に限定されることが請求項又は本説明において具体的に言明されていない場合、ある順序を暗示することは、いかなる点においても一切意図されていない。これは、以下を含む、解釈に関するいずれの可能な非明示的基礎に関しても当てはまる:ステップ又は操作フローの構成に関する論理問題;文法的な編成又は句読法に由来する平易な意味;本明細書に記載された実施形態の数又はタイプ。
本明細書において使用される場合、名詞は、そうでないことが文脈によって明示されていない限り、複数の対象を指す。従って例えば、「ある」コンポーネントに関する言及は、そうでないことが文脈によって明示されていない限り、2つ以上のこのようなコンポーネントを有する態様を含む。
本明細書に記載の実施形態は一般に、特にドローゾーン(このドローゾーンにおいて、ガラスリボンをフュージョンドロー装置の基部からドロー加工し、また望ましい厚さにドロー加工する)の下流のカテナリゾーン内における、張力の制御が改善された、ガラスリボンを製造するためのガラス製造装置及び方法に関する。被動ローラは、上記ドローゾーンの下流において、上記カテナリゾーンの入口及び出口に配置してよい。このような構成により、例えば上記カテナリゾーンに隣接して上記カテナリゾーンの下流に配置されたフリーループを通した、上記基部からの上記ガラスリボンの垂直方向の張力制御を可能とすることができる。上記フリーループから、上記ガラスリボンは、ワインダ及び/又は縁部除去装置といったいずれの数の装置及びプロセスに入ることができる。
ガラスは一般に脆性材料であり、非可撓性であり、擦過傷、欠け及び破断を生じやすいものとして知られているが、断面が薄いガラスは実際には極めて可撓性となり得、紙又はプラスティックフィルムとほとんど同様に、長く薄いシート又はリボン状のガラスを巻いたり、ロールから解いたりできるほどである。ガラスが依然としてリボン形態である状態における下流での加工及び取り扱い中といった製造環境において、ガラスリボンに導入され得る不安定性、摂動、振動及び過渡的効果は、ガラスリボンの断続的又は長期的な不整合を発生させ得る。極端な場合には、ガラスリボンの不安定性、摂動、振動及び過渡的効果は、ガラスリボンの破断につながり得る。従って、様々なリボン加工ゾーンの間の隔離を提供することによって、不安定性、摂動、振動及び過渡的効果がその源から、ガラスリボンの上下の他のプロセスへとガラスリボンに沿って伝達するのを阻害することが有益であり得る。
図1を参照すると、例示的なガラス製造装置10のある実施形態の概略図が、ダウンドローフュージョン装置として図示されているが、例えばスロットドロー装置といった他のガラス形成装置を他の例で使用してもよい。例示的なガラス製造装置10は、第1の縁部16と第2の縁部18との間に延在する幅Wを含むガラスリボン14を生産するための形成デバイス12を含んでよい。
ガラス製造装置10は、溶融用容器20、清澄用容器22、混合用容器24、送達用容器26、形成デバイス12並びに(要素28及び30で表される)プルロールデバイスを含むことができる。溶融用容器20は、ガラスバッチ材料が矢印32で示すように導入され、溶融されて溶融ガラス33が形成される場所であってよい。清澄用容器22は、高温処理領域を有し、上記高温処理領域は、溶融用容器20から傾斜チューブ36を通して溶融ガラス33を受承し、また上記高温処理領域において溶融ガラス33から気泡が除去される。清澄用容器22は、清澄化器‐撹拌チャンバ接続チューブ40によって混合用容器24に接続される。混合用容器24は、撹拌チャンバ‐ボウル接続チューブ42によって送達用容器26に接続される。送達用容器26は、ダウンカマー44を通して流入口46へ、そして形成デバイス12内へと、溶融ガラス33を送達する。
本開示の態様に従って使用できる、様々な形成デバイスが存在し得る。例えば図1及び2に示すように、例示的な形成デバイス12は、トラフ52に流れ込む溶融ガラス33を受承する開口50を含む。図2に最もよく示されているように、溶融ガラス33は次にトラフ52から溢れ、形成デバイス12の2つの対向する側部54及び56を流れ落ちた後、形成デバイス12の基部58において一体に融合する。基部58は、上記2つの側部54及び56が出会い、2つの側部54及び56それぞれを超えて流れる溶融ガラス33の2つの過剰流の壁が一体に融合してガラスリボン14が形成される場所であり、このガラスリボン14は、基部58から下流へと離れるようにドロー加工される。
ガラス製造装置10は更に、プルロールデバイス28及び30を含んでよく、これらはいずれも図1に概略的に示されている。図2及び3に関連して以下で更に完全に議論されるように、プルロールデバイス28は、ガラスリボン14を基部58からドロー加工し、またガラスリボン14を望ましい厚さにドロー加工するのを支援するために設けられる。プルロールデバイス30は、形成デバイス12の下流かつガラスリボン14のフリーループ62の上流のカテナリゾーン60内において垂直方向及び水平方向のリボンの張力を維持するために設けられる。
可撓性ガラスリボン14がダウンドローフュージョンプロセスを用いて形成される実施形態では、第1の縁部16及び第2の縁部18は、上記リボンの中央部分内の厚さよりも厚いビードを含んでよい。上記中央部分は、例えば約0.01〜0.05mm、約0.05〜0.1mm、約0.1〜0.15mm及び約0.15〜0.3mmを含むがこれらに限定されない約0.3mm以下の厚さを有する、「超薄型」であってよいが、他の実施例では、他の厚さを有する可撓性ガラスリボン34を形成してもよい。
図2を参照すると、本開示の一例によるプルロールデバイス28のより詳細な概略図が提供される。例示的なプルロールデバイス28は、第1のロール装置64、第2のロール装置66及び制御デバイス68(例えばプログラマブル論理コントローラ、プロセッサ‐メモリ等)を含むことができる。いくつかの実施形態では、プルロールデバイス28は、第3の、又はそれより多くのプルロール装置を含んでよい。例えば1つの追加のプルロール装置を、第1のプルロール装置64の上流に設けてよい。この例では、第1のプルロール装置64は、第1のドローロールのペア70及び第2のドローロールのペア72を含んでよく、これらはそれぞれ、ガラスリボン14の第1の縁部16及び第2の縁部18を、形成デバイス12から、ガラスリボン14の幅Wを横断して延在するドロー経路74に沿ってドロー加工するよう構成される(注記:ドローロール70及び72は、垂直下向きに傾斜したロールであり、ガラスリボン14に交差方向張力76を印加するものとして図示されているが、これらは水平な配向を有してよく、またこれらが水平な配向を有する場合、これらは互いに対して接続されていてよい)。
第2のロール装置66は、第1のロールのペア78及び第2のロールのペア80を含み、これらはそれぞれ、第1のドローロールのペア70及び第2のドローロールのペア72からドロー経路74に沿って下流に位置決めされる(注記:ロール78及び80は、垂直下向きに傾斜したロールであり、ガラスリボン14に交差方向張力83を印加するものとして図示されているが、これらは水平な配向を有してよく、またこれらが水平な配向を有する場合、これらは互いに対して接続されていてよい)。一実施形態では、制御デバイス68は少なくとも、第1のロール装置64及び第2のロール装置66を独立して操作するよう構成され、これにより、ドローロールのペア70、72のうちの少なくとも一方が略一定のトルクで回転し、かつドローロールのペア78、80のうちの少なくとも一方が略一定の角速度で回転する。
本開示のいくつかの例による形成デバイス12及びプルロールデバイス28の様々な概略図が存在する。プルロールデバイス28は、形成デバイス12の基部58から粘性ゾーン81へとガラスリボン14をドロー加工するよう動作でき、この粘性ゾーン81において、ガラスリボン14は最終的な厚さに向かって薄くなり始める。次にガラスリボン14を、粘性ゾーン81から固化ゾーン82へとドロー加工できる。固化ゾーン82では、ガラスリボン14の一部は、粘性状態から、望ましいプロファイルを有する弾性状態へと硬化する。固化ゾーン82は、温度が以下の式:
Figure 0006945454
を満たすゾーンとして定義でき、ここでηはガラス粘度(パスカル秒)、Tは温度(℃)、Gはガラスリボン14の室温剪断弾性係数(Pa)である。ガラスリボン14は次に、固化ゾーン82から弾性ゾーン84へとドロー加工できる。弾性ゾーン84に入ると、ガラスリボン14は限界内において、ガラスリボン14のプロファイルを恒久的に変化させることなく変形できる。この例では、プルロールデバイス28は、第1のドローロールのペア70及び第2のドローロールのペア72が粘性ゾーン81内に位置し、かつ第1のドローロールのペア78及び第2のドローロールのペア80が固化ゾーン82及び/又は弾性ゾーン84内に位置するように構成される。
第1のドローロールのペア70及び第2のドローロールのペア72はそれぞれ、第1のプルロール部材90及び第2のプルロール部材92を含むことができる。第1のプルロール部材90及び第2のプルロール部材92はそれぞれ、耐火性ロールカバーを備えることができ、これらのペア(即ち第1のドローロールのペア70及び第2のドローロールのペア72)はそれぞれ、ガラスリボン14の第1の縁部16及び第2の縁部18の間を係合するよう配設される。ドローロールのペア70、72それぞれの中の、第1のプルロール部材90及び第2のプルロール部材92のうちの少なくとも一方は、それぞれのモータ94を備えてよい。例えば図示されているように、第2のドローロールのペア72の第1のプルロール部材90はモータ94を備え、その一方で第2のドローロールのペア72の第2のプルロール部材92は軸受を備え、これにより、第1のプルロール部材90又は第2のプルロール部材92のうちの一方のみが駆動され、もう一方は、上記ガラスリボンとの接触及び他のロールによる挟む力によって回転する。同様に、第1のドローロールのペア70の第2のプルロール部材92はモータ94を備え、その一方で第1のドローロールのペア70の第1のプルロール部材90は軸受を備え、これにより、第1のプルロール部材90又は第2のプルロール部材92のうちの一方のみが駆動され、もう一方は、上記ガラスリボンとの接触及び他のロールによる挟む力によって回転する。更なる例では、これにより、一方のドローロールのペアの中の第1のプルロール部材90及び第2のプルロール部材92の両方(例えば第1のドローロールのペア70、第2のドローロールのペア72、又はドローロールのペア70、72両方)が、モータを備えてよい。
プルロールデバイス28は更に第2のロール装置66を含んでよく、第2のロール装置66は、ロールのペア70、72からドロー経路74に沿って下流に位置決めされた、第1のドローロールのペア78及び第2のドローロールのペア80を含む。第1のドローロールのペア78及び第2のドローロールのペア80は、ガラスリボン14の第1の縁部16及び第2の縁部18を、ドロー経路74に沿って更にドロー加工するよう構成してよい。図示されているように、第1のドローロールのペア78及び第2のドローロールのペア80はそれぞれ、第1のプルロール部材100及び第2のプルロール部材102を含むことができる。第1のプルロール部材100及び第2のプルロール部材102はそれぞれ、それぞれの耐火性ロールカバーを備えることができ、これらのペア(即ち第1のドローロールのペア78及び第2のドローロールのペア80)はそれぞれ、ガラスリボン14の第1の縁部16及び第2の縁部18の間を係合するよう配設される。ドローロールのペア78、80それぞれの中の、第1のプルロール部材100及び第2のプルロール部材102のうちの少なくとも一方は、それぞれのモータ104を備えてよい。例えば図示されているように、第2のドローロールのペア80の第1のプルロール部材100はモータ104を備え、その一方で第2のドローロールのペア80の第2のプルロール部材102は軸受を備え、これにより、第1のプルロール部材100又は第2のプルロール部材102のうちの一方のみが駆動され、もう一方は、上記ガラスリボンとの接触及び他のロールによる挟む力によって回転する。更なる例では、これにより、一方のドローロールのペアの中の第1のプルロール部材100及び第2のプルロール部材102の両方(例えば第1のドローロールのペア78、第2のドローロールのペア80、又はドローロールのペア78、80両方)が、モータを備えてよい。
図3を参照すると、本開示の一例によるプルロールデバイス30のより詳細な概略図が提供されている。例示的なプルロールデバイス30は、第1のロール装置110(場合によってはカテナリ頂部ロール(CTR)装置と呼ばれる)、第2のロール装置112(場合によってはカテナリ底部ロール(CBR)装置と呼ばれる)及び制御デバイス68を含むことができる。この例では、第1のロール装置110は、第1のドローロールのペア114及び第2のドローロールのペア116を含んでよく、これらはそれぞれ、ガラスリボン14の第1の縁部16及び第2の縁部18を、弾性ゾーン84からドロー経路74に沿ってドロー加工するよう構成される(注記:上記ドローロールは、水平なロールであるものとして図示されているが、これらは図2に示されるように傾斜した配向を有してよく、これによってガラスリボン14に交差方向の張力が印加される)。
第2のロール装置112は、第1のドローロールのペア120及び第2のドローロールのペア122を含み、これらはそれぞれ、第1のドローロールのペア114及び第2のドローロールのペア116からドロー経路74に沿って下流に位置決めされる(注記:上記ロールは、水平なロールであるものとして図示されているが、これらは図2に示されるように傾斜した配向を有してよく、これによって上記ガラスリボンに交差方向の張力が印加される)。制御デバイス68は、第1のロール装置110及び第2のロール装置112を、上流の第1のロール装置64及び第2のロール装置66と共に独立して操作するよう構成される。複数の構成が可能であるが、制御デバイス68は、第1のロール装置64、110及び第2のロール装置66、112を操作して、一定のトルク(上向き又は下向き)、一定の速度、及びアイドリング状態のうちのいずれか1つで動作させることができる。以下の表は、第1のロール装置64、110及び第2のロール装置66、112に関する複数の構成を提示し、これらはそれぞれ、ゾーン82内の可撓性ガラスリボンを下流の摂動から隔離するために使用される。以下の表が提示する構成は単なる例示であり、限定を意味するものではない。
Figure 0006945454
第1のドローロールのペア114及び第2のドローロールのペア116はそれぞれ、第1のプルロール部材124及び第2のプルロール部材126を含むことができる。第1のプルロール部材124及び第2のプルロール部材126はそれぞれ、それぞれの耐火性ロールカバーを備えることができ、これらのペア(即ち第1のドローロールのペア114及び第2のドローロールのペア116)はそれぞれ、ガラスリボン14の第1の縁部16及び第2の縁部18の間を係合するよう配設される。あるいは、第2のプルロールデバイス30が上記装置の一部分に配置され、ここで上記ガラスリボンの温度は、粘性又は固化ゾーン付近の温度から大幅に低下し、第1のプルロール部材124及び第2のプルロール部材126は、耐火物ではない、例えばシリコーンゴムのカバー材料を備えてよい。ドローロールのペア114、116それぞれの中の、第1のプルロール部材124及び第2のプルロール部材126のうちの少なくとも一方は、それぞれのモータ128を備えてよい。例えば図示されているように、第2のドローロールのペア116の第1のプルロール部材124はモータ128を備え、その一方で第2のドローロールのペア116の第2のプルロール部材126は軸受を備え、これにより、第1のプルロール部材124又は第2のプルロール部材126のうちの一方のみが駆動され、もう一方は、上記ガラスリボンとの接触及び他のロールによる挟む力によって回転する。同様に、第1のドローロールのペア114の第2のプルロール部材126はモータ128を備え、その一方で第1のドローロールのペア114の第1のプルロール部材124は軸受を備え、これにより、第1のプルロール部材124又は第2のプルロール部材126のうちの一方のみが駆動され、もう一方は、上記ガラスリボンとの接触及び他のロールによる挟む力によって回転する。更なる例では、これにより、一方のドローロールのペアの中の第1のプルロール部材124及び第2のプルロール部材126の両方(例えば第1のドローロールのペア114、第2のドローロールのペア116、又はドローロールのペア114、116両方)が、モータを備えてよい。
プルロールデバイス30は更に、第2のロール装置112を含んでよく、第2のロール装置112は、第1のドローロールのペア120及び第2のドローロールのペア122を含み、これらは、上流のロールのペア114、116からドロー経路74に沿って下流に位置決めされる。第1のドローロールのペア120及び第2のドローロールのペア122は、ガラスリボン14の第1の縁部16及び第2の縁部18を、ドロー経路74に沿って更にドロー加工するよう構成してよい。図示されているように、第1のドローロールのペア120及び第2のドローロールのペア122はそれぞれ、第1のプルロール部材130及び第2のプルロール部材132を含むことができる。第1のプルロール部材130及び第2のプルロール部材132はそれぞれ、それぞれの耐火性ロールカバーを備えることができ、これらのペア(即ち第1のドローロールのペア120及び第2のドローロールのペア122)はそれぞれ、ガラスリボン14の第1の縁部16及び第2の縁部18の間を係合するよう配設される。あるいは、第2のプルロールデバイス30が上記装置の一部分に配置され、ここで上記ガラスリボンの温度は、粘性又は固化ゾーン付近の温度から大幅に低下し、第1のプルロール部材130及び第2のプルロール部材132は、耐火物ではない、例えばシリコーンゴムのカバー材料を備えてよい。ドローロールのペア120、122それぞれの中の、第1のプルロール部材130及び第2のプルロール部材132のうちの少なくとも一方は、それぞれのモータ134を備えてよい。例えば図示されているように、第2のドローロールのペア122の第1のプルロール部材130はモータ134を備え、その一方で第2のドローロールのペア122の第2のプルロール部材132は軸受を備え、これにより、第1のプルロール部材130又は第2のプルロール部材132のうちの一方のみが駆動され、もう一方は、上記ガラスリボンとの接触及び他のロールによる挟む力によって回転する。同様に、第1のドローロールのペア120の第2のプルロール部材132はモータ134を備え、その一方で第1のドローロールのペア120の第1のプルロール部材130は軸受を備え、これにより、第1のプルロール部材130又は第2のプルロール部材132のうちの一方のみが駆動され、もう一方は、上記ガラスリボンとの接触及び他のロールによる挟む力によって回転する。更なる例では、これにより、一方のドローロールのペアの中の第1のプルロール部材130及び第2のプルロール部材132の両方(例えば第1のドローロールのペア120、第2のドローロールのペア122、又はドローロールのペア120、122両方)が、モータを備えてよい。
ここで図4を参照すると、ガラス製造装置10の正面図及び側面図が概略的に図示されており、これは、粘性ゾーン81、固化ゾーン82及び弾性ゾーン84を含み、これらはまとめて、プルロールデバイス28が配置されるドローゾーン140、及びプルロールデバイス30が配置されるカテナリゾーン60と呼ぶことができる。仮想線Eは、ドローゾーン140からカテナリゾーン60への出口を表す。
制御デバイス68は、プルロールデバイス28の第1のロール装置64及び第2のロール装置66並びにプルロールデバイス30の第1のロール装置110及び第2のロール装置112のうちの1つ以上を独立して操作するために提供できる。一例として、制御デバイス68は、第1のロール装置64の第1のドローロールのペア70及び第2のドローロールのペア72を操作して略一定のトルクで回転させ、また第2のロール装置66の第1のドローロールのペア78及び第2のドローロールのペア80を操作して、略一定の角速度で回転させることができる。別の例として、制御デバイス68は、第2のロール装置112の第1の駆動ロールのペア120及び第2の駆動ロールのペア122を操作して、略一定のトルク又は略一定の角速度を有するようにし、その一方で第1のロール装置110の第1のドローロールのペア114及び第2のドローロールのペア116を、一定の角速度又は一定のトルクで駆動されるアイドリング状態とすることができる(上の表を参照)。プルロールデバイス28の第1のロール装置64及び第2のロール装置66、並びにプルロールデバイス30の第1のロール装置110及び第2のロール装置112の独立した操作とは、第1のロール装置64、110及び第2のロール装置66、112のうちの1つを、第1のロール装置64、110及び第2のロール装置66、112のうちの他の1つ以上の動作によって影響されることなく操作できることを意味する。
図5を参照すると、ガラス製造装置10を用いた例示的なガラス形成プロセスに関する張力ダイヤグラムが示されており、ここではガラスリボン14に沿った張力が、基部58からの距離(図1)に対してプロットされている。図5は、一例としてロール装置64及び110両方に関して上向きのトルクを有する、上の表の構成#1に対応する。図5の垂直方向の矢印は、印加されるトルクの方向を示す。この特定の例では、トルク制御駆動されたロール装置64は、上向きの牽引力を印加して、ゾーン82に所望の張力を印加する。本明細書において使用される場合、用語「上向きの牽引力(upward pull force)」は、特定のロール装置の下流において引張力を提供する力を指し、その一方で「下向きの牽引力(downward pull force)」は、特定のロール装置の下流において圧縮力を提供する力を指す。速度制御駆動されたロール装置66は、上記ガラスリボンの厚さを制御する。ロール装置110及び112はいずれも、トルクによって駆動及び制御され、これによってゾーン60に十分な張力を印加して、ゾーン82を、下流の摂動から隔離し、また上記カテナリゾーンを提供する。ゾーン82とゾーン60との間の張力もまた、ロール装置66及び110の牽引力の差によって管理され、これによって上記ガラスリボンの湾折が回避される。
カテナリゾーン60内に配置された第1のロール装置110及び第2のロール装置112は、フリーループの張力からのカテナリゾーン60内の張力の隔離を可能とすることができ、これにより、フリーループ62における摂動を上流のプロセスから隔離できる。第1のロール装置110のすぐ上流におけるガラスリボン14の張力は、カテナリゾーン60の張力より小さくすることができるため、第1のロール装置は、ガラスリボン14に上向きの牽引力を印加できる。カテナリゾーン60の出口では、第2のロール装置112は下向きの牽引力を印加でき、これにより、下流の張力を低減して、フリーループ62に対するウェブ経路を確立できる。
上述の実施形態、特にいずれの「好ましい(preferred)」実施形態は、実装形態の単なる可能な例であり、請求対象の発明の様々な原理を明確に理解するために記載されているだけであることを強調しておかなければならない。添付の請求項の精神及び様々な原理から略逸脱することなく、上述の実施形態に対して多くの変更及び修正を実施してよい。全てのこのような修正及び変更は、本開示及び以下の請求項の範囲内に含まれることが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス製造装置であって:
ガラスリボンを生産するよう構成された形成デバイスであって、前記ガラスリボンは、前記ガラスリボンの第1の縁部と、対向する第2の縁部との間に延在する幅を含む、形成デバイス;
前記ガラス製造装置のドローゾーンに配置される、第1のプルロールデバイスであって、前記第1のプルロールデバイスは:
前記ガラスリボンの前記第1の縁部を、前記形成デバイスから、前記ガラスリボンの前記幅を横断して延在するドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを備える、第1のプルロール装置;並びに
前記第1のプルロール装置の下流にあり、前記ガラスリボンの前記第1の縁部を前記ドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された第1のドローロールのペアを備える、第2のプルロール装置
を備える、第1のプルロールデバイス;
前記第1のプルロールデバイスの下流において、前記ガラス製造装置のカテナリゾーン内に配置される、第2のプルロールデバイスであって、前記第2のプルロールデバイスは:
前記ガラスリボンの前記第1の縁部と相互作用して前記ガラスリボンの重量を支持するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを備える、第1のプルロール装置;並びに
前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の下流に配置され、前記ガラスリボンの前記第1の縁部と相互作用して前記ガラスリボンの重量を支持するよう構成された第1の駆動ロールのペアを備える、第2のプルロール装置
を備える、第2のプルロールデバイス;並びに
前記第2のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、前記カテナリゾーンの出口において前記ガラスリボンに対して下向き牽引力を提供するように、前記第2のプルロールデバイスの少なくとも前記第2のプルロール装置を操作するよう構成される、制御デバイス。
を備える、ガラス製造装置。
実施形態2
前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置及び前記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の前記第1のドローロールのペアは、水平に対してある角度で配設され、これにより前記ガラスリボンに横方向張力を印加する、実施形態1に記載のガラス製造装置。
実施形態3
前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置及び前記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の前記第1のドローロールのペアは、略水平に配設される、実施形態1又は2に記載のガラス製造装置。
実施形態4
前記制御デバイスは、前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、前記カテナリゾーンの出口において前記ガラスリボンに対して上向き牽引力を提供するように、前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置を操作するよう構成される、実施形態1〜3のいずれか1つに記載のガラス製造装置。
実施形態5
前記制御デバイスは、前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、略一定のトルクで回転するように、前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置を操作するよう構成される、実施形態1〜4のいずれか1つに記載のガラス製造装置。
実施形態6
前記制御デバイスは、前記第1のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、略一定の角速度で回転するように、前記第1のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置を操作するよう構成される、実施形態1〜5のいずれか1つに記載のガラス製造装置。
実施形態7
ガラスリボンを製造する方法であって、前記方法は:
前記ガラス製造装置のドローゾーンに配置された第1のプルロールデバイスを提供するステップ;
前記ガラス製造装置のカテナリゾーンに配置された第2のプルロールデバイスを、前記第1のプルロールデバイスから下流に設けるステップであって、前記第2のプルロールデバイスは:
前記ガラスリボンの前記第1の縁部と相互作用して前記ガラスリボンの重量を支持するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを備える、第1のプルロール装置;並びに
前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の下流に配置され、前記ガラスリボンの前記第1の縁部と相互作用して前記ガラスリボンの重量を支持するよう構成された第1の駆動ロールのペアを備える、第2のプルロール装置
を備える、ステップ;並びに
前記第2のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが前記カテナリゾーンの出口において前記ガラスリボンに対して下向きの牽引力を提供するように、前記第2のプルロールデバイスの少なくとも前記第2のプルロール装置を、制御デバイスを用いて制御するステップ
を含む、方法。
実施形態8
前記第1のプルロールデバイスは:
前記ガラスリボンの前記第1の縁部を、前記形成デバイスから、前記ガラスリボンの前記幅を横断して延在するドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを備える、第1のプルロール装置;並びに
前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の下流に配置され、前記ガラスリボンの前記第1の縁部を前記ドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された第1のドローロールのペアを備える、第2のプルロール装置
を備える、実施形態7に記載の方法。
実施形態9
前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが略一定のトルクで回転するように、前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置を、前記制御デバイスを用いて制御するステップを含む、実施形態8に記載の方法。
実施形態10
前記第1のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが略一定の角速度で回転するように、前記第1のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置を、前記制御デバイスを用いて制御するステップを含む、実施形態8又は9に記載の方法。
実施形態11
前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置及び前記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の前記第1のドローロールのペアは、水平に対してある角度で配設され、これにより前記ガラスリボンに横方向張力を印加する、実施形態8〜10のいずれか1つに記載の方法。
実施形態12
前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置及び前記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の前記第1のドローロールのペアは、略水平に配設される、実施形態8〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態13
前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、前記カテナリゾーンの入口において前記ガラスリボンに対して上向きの牽引力を提供するように、前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置を、前記制御デバイスを用いて制御するステップを含む、実施形態7に記載の方法。
10 ガラス製造装置
12 形成デバイス
14 ガラスリボン
16 第1の縁部
18 第2の縁部
20 溶融用容器
22 清澄用容器
24 混合用容器
26 送達用容器
28 プルロールデバイス
30 プルロールデバイス、第2のプルロールデバイス
32 矢印
33 溶融ガラス
34 可撓性ガラスリボン
36 傾斜チューブ
40 清澄化器‐撹拌チャンバ接続チューブ
42 撹拌チャンバ‐ボウル接続チューブ
44 ダウンカマー
46 流入口
50 開口
52 トラフ
54 側部
56 側部
58 基部
60 カテナリゾーン
62 フリーループ
64 第1のロール装置、第1のプルロール装置
66 第2のロール装置
68 制御デバイス
70 第1のドローロールのペア
72 第2のドローロールのペア
74 ドロー経路
78 第1のロールのペア、第1のドローロールのペア
80 第2のロールのペア、第2のドローロールのペア
81 粘性ゾーン
82 固化ゾーン
84 弾性ゾーン
90 第1のプルロール部材
92 第2のプルロール部材
94 モータ
100 第1のプルロール部材
102 第2のプルロール部材
104 モータ
110 第1のロール装置
112 第2のロール装置
114 第1のドローロールのペア
116 第2のドローロールのペア
120 第1のドローロールのペア
122 第2のドローロールのペア
124 第1のプルロール部材
126 第2のプルロール部材
128 モータ
130 第1のプルロール部材
132 第2のプルロール部材
134 モータ
140 ドローゾーン
E 仮想線
W 幅

Claims (13)

  1. ガラス製造装置であって:
    ガラスリボンを生産するよう構成された形成デバイスであって、前記ガラスリボンは、前記ガラスリボンの第1の縁部と、対向する第2の縁部との間に延在する幅を含む、形成デバイス;
    前記ガラス製造装置のドローゾーンに配置される、第1のプルロールデバイスであって、前記第1のプルロールデバイスは:
    前記ガラスリボンの前記第1の縁部を、前記形成デバイスから、前記ガラスリボンの前記幅を横断して延在するドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを備える、第1のプルロール装置;並びに
    前記第1のプルロール装置の下流にあり、前記ガラスリボンの前記第1の縁部を前記ドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された第1のドローロールのペアを備える、第2のプルロール装置
    を備える、第1のプルロールデバイス;
    前記第1のプルロールデバイスの下流において、前記ガラス製造装置のカテナリゾーン内に配置される、第2のプルロールデバイスであって、前記第2のプルロールデバイスは:
    前記ガラスリボンの前記第1の縁部と相互作用して前記ガラスリボンの重量を支持するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを備える、第1のプルロール装置;並びに
    前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の下流に配置され、前記ガラスリボンの前記第1の縁部と相互作用して前記ガラスリボンの重量を支持するよう構成された第1の駆動ロールのペアを備える、第2のプルロール装置
    を備える、第2のプルロールデバイス;並びに
    前記第2のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、前記カテナリゾーンの出口において前記ガラスリボンに対して下向き牽引力を提供するように、前記第2のプルロールデバイスの少なくとも前記第2のプルロール装置を操作するよう構成される、制御デバイス
    を備える、ガラス製造装置。
  2. 前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置及び前記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の前記第1のドローロールのペアは、水平に対してある角度で配設され、これにより前記ガラスリボンに横方向張力を印加する、請求項1に記載のガラス製造装置。
  3. 前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置及び前記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の前記第1のドローロールのペアは、略水平に配設される、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
  4. 前記制御デバイスは、前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、前記カテナリゾーンの出口において前記ガラスリボンに対して上向き牽引力を提供するように、前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置を操作するよう構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  5. 前記制御デバイスは、前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、略一定のトルクで回転するように、前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置を操作するよう構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  6. 前記制御デバイスは、前記第1のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、略一定の角速度で回転するように、前記第1のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置を操作するよう構成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  7. ガラスリボンを製造する方法であって、前記方法は:
    ラス製造装置のドローゾーンに配置された第1のプルロールデバイスを提供するステップ;
    前記ガラス製造装置のカテナリゾーンに配置された第2のプルロールデバイスを、前記第1のプルロールデバイスから下流に設けるステップであって、前記第2のプルロールデバイスは:
    前記ガラスリボンの第1の縁部と相互作用して前記ガラスリボンの重量を支持するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを備える、第1のプルロール装置;並びに
    前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の下流に配置され、前記ガラスリボンの前記第1の縁部と相互作用して前記ガラスリボンの重量を支持するよう構成された第1の駆動ロールのペアを備える、第2のプルロール装置
    を備える、ステップ;並びに
    前記第2のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが前記カテナリゾーンの出口において前記ガラスリボンに対して下向きの牽引力を提供するように、前記第2のプルロールデバイスの少なくとも前記第2のプルロール装置を、制御デバイスを用いて制御するステップ
    を含む、方法。
  8. 前記第1のプルロールデバイスは:
    前記ガラスリボンの前記第1の縁部を、形成デバイスから、前記ガラスリボンの幅を横断して延在するドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された、第1のドローロールのペアを備える、第1のプルロール装置;並びに
    前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の下流に配置され、前記ガラスリボンの前記第1の縁部を前記ドロー経路に沿ってドロー加工するよう配設及び構成された第1のドローロールのペアを備える、第2のプルロール装置
    を備える、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが略一定のトルクで回転するように、前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置を、前記制御デバイスを用いて制御するステップを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが略一定の角速度で回転するように、前記第1のプルロールデバイスの前記第2のプルロール装置を、前記制御デバイスを用いて制御するステップを含む、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記第1のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置及び前記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の前記第1のドローロールのペアは、水平に対してある角度で配設され、これにより前記ガラスリボンに横方向張力を印加する、請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置及び前記第2のプルロール装置のうちの少なくとも一方の前記第1のドローロールのペアは、略水平に配設される、請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置の前記第1の駆動ロールのペアが、前記カテナリゾーンの入口において前記ガラスリボンに対して上向きの牽引力を提供するように、前記第2のプルロールデバイスの前記第1のプルロール装置を、前記制御デバイスを用いて制御するステップを含む、請求項7に記載の方法。
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