JP6945224B2 - プレカット加工装置 - Google Patents
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Description
プレカット加工の効率化を図るために、ラインに複数の装置を並べてこれらの装置と同数の建築材料をラインに同時に投入するという方法がある。しかし、これは設備コストの増大を招く。
端末加工、ホゾ加工、穴あけ加工というように、それぞれ別々の種類の加工する加工装置をラインに連続的に並べて、建築材料を順送りしながら次々に投入すれば、効率的に材料を搬送できる。加工機の作業分担を平均化すれば効率よくラインが運用できる。
しかしながら、投入される建築材料の種類が多岐にわたると、それぞれの装置の加工時間にバラツキが生じる。即ち、作業分担の平均化が容易でない。加工処理に最も時間がかかる装置の能力でラインの処理速度が決まってしまうという問題があった。
木造建築に使用される柱及び横架材を含む複数の建築材料を送り込み、これらに連続的にプレカット加工を施すための装置であって、
送り込まれた建築材料を長手方向に搬送するために設けられた搬送路と、
上記搬送路を搬送される建築材料にプレカット加工を施す加工機と、
上記建築材料の所定の部位を掴んで、上記加工機による加工動作中は建築材料の位置を固定し、加工前及び加工終了後は上記搬送路に沿って移動して上記建築材料を搬送する複数のクランプと、
上記搬送路上の建築材料の加工位置が上記加工機の位置と一致するように上記クランプの移動量を制御し、上記建築材料がいずれかのクランプにより上記搬送路を移動して上記搬送路の上流側に空きスペースが生じたとき、その空きスペースに新たな建築材料を 別のクランプで掴んで受け入れて、下流側の建築材料の加工が終了する前に、新たな建築材料の加工を開始するように制御する材料搬送制御部を備えたことを特徴とするプレカット加工装置。
搬送路は加工対象となる複数の建築材料を連続的に長手方向に並べて搬送できる長さに設定されていることを特徴とする構成1に記載のプレカット加工装置。
上記複数の加工機には、搬送路に沿って位置を移動できるものが含まれており、上記建築材料の加工位置に基づいて、上記加工機の位置が上記加工位置と一致するように、加工機を移動させる制御を行う加工位置制御部を備えたことを特徴とする構成1または2に記載のプレカット加工装置。
建築材料が搬送路に投入されるときにその材料位置を検出して、その建築材料の搬送開始位置とする材料位置検出部と、
その後いずれかのクランプにより建築材料が搬送されたとき、そのクランプが搬送路に沿って移動した移動量を上記搬送開始位置に加算して、上記建築材料の上記搬送路上の材料位置を算出する材料位置算出部が設けられていることを特徴とする構成1乃至3のいずれかに記載のプレカット加工装置。
建築材料がクランプにより搬送路上を搬送されて搬送を停止したとき、再びそのクランプもしくは別のクランプにより搬送を開始する前に、その建築材料の先端もしくは後端もしくは所定のマークを検出して、その建築材料の材料位置を検出する材料位置検出部と、
上記材料位置検出部で検出した上記建築材料の材料位置と加工位置に基づいて上記加工機の位置が上記加工位置と一致するように、加工機を移動させる制御を行う加工位置制御部を備えたことを特徴とする構成1または2に記載のプレカット加工装置。
搬送路に投入された建築材料は、いずれかの加工機による加工を終了して搬送路から排出されるまで、いずれかのクランプによって常時掴まれた状態で搬送されることを特徴とする構成1乃至5のいずれかに記載のプレカット加工装置。
搬送路に投入された建築材料は、いずれかの加工機による加工を終了して搬送路から排出されるまで、複数のクランプによって順送りにより搬送されることを特徴とする構成1乃至5のいずれかに記載のプレカット加工装置。
一本の建築材料がラインを搬送される間に各種の加工機がかわるがわる加工をする。複数の加工機が一本の建築材料の複数箇所で同時に加工を行えば効率よく加工ができる。さらに、搬送路の上流側に空きスペースができたときには、次の新たな建築材料をクランプで掴んで投入できる。そのときはあたかも、搬送路上の一本の長い建築材料に対して、複数の加工機が最も効率のよい位置で同時並行して加工をするように制御できる。
<構成2の効果>
搬送路に複数の建築材料を隙間を詰めて長手方向に並べて搬送できれば、連続的に効率よく建築材料を加工できる。
<構成3の効果>
搬送路に沿って前後にあるいは自由に移動できる加工機を使用することができる。これにより、加工機の位置を高精度に制御できる。複数の加工機が最も効率のよい位置で同時並行して加工処理をして、最短時間で建築材料を装置から送り出すことができる。
クランプが搬送路に沿って移動した移動量を搬送開始位置に加算し、常に建築材料の搬送路上の位置が制御されているので、建築材料が搬送路上のどの位置にあっても正確に加工位置を制御できる。
<構成5の効果>
クランプの受け渡し等により建築材料の位置に狂いが生じた場合にも、クランプにより搬送をして搬送を停止するたびに建築材料の位置検出をして、加工位置の精密な制御をすることができる。
<構成6の効果>
建築材料がいずれかのクランプに掴まれたまま搬送路を搬送されれば、そのクランプの精密な位置制御により、常に建築材料の材料位置を正確に算出できる。さらに、建築材料を支持する姿勢も正確に維持できる。それぞれ別々のクランプにより建築材料を連続的に搬送路に送り込んで、他の例と同様に生産効率を高めることができる。
<構成7の効果>
各クランプの移動量を精密に制御すれば、複数のクランプにより建築材料が順送りされながら搬送されたときでも、搬送開始位置に各クランプの移動量を加算して材料位置を算出できる。
この装置は、木造建築に使用される柱や横架材を含む複数の建築材料12を送り込み、これらに連続的にプレカット加工を施すための装置である。図の実施例の装置の中央には、送り込まれた建築材料12を長手方向に搬送するための搬送路14が設けられている。搬送路14の入り口側には、投入搬送台24が設けられ、出口側には排出搬送台28が設けられている。プレカット加工前の建築材料は投入搬送装置22に蓄積され、プレカット加工を終えた建築材料は排出搬送装置26に蓄積される。
図1の装置の動作説明の前に、加工位置制御の例を説明する。この装置は、材料位置算出部16と加工位置制御部18と材料搬送制御部20とを備えている。位置検出機41は、建築材料12が搬送路14に投入されるときにその先端を検出して、その建築材料12の搬送開始位置データを取得する機能を持つ。
図の実施例の回路には、加工位置制御部18と材料搬送制御部20とが設けられ、複数の位置検出機41〜43が使用される。図2の実施例では、クランプの移動量で材料位置が制御された。例えば、図1において、搬送路14に投入された建築材料12が、いずれかの加工機による加工を終了して搬送路14から排出されるまで、いずれかのクランプ12によって常時掴まれた状態で搬送されてもよい。これには、複数のクランプが搬送路の上流から下流まで移動した後、他のクランプに衝突せずに再び上流に戻るガイド等を設けておけばよい。これにより、材料位置はきわめて高精度に制御できる。また、加工中の建築材料の支持も狂わずに正確にできる。
例えば、図の(a)に示すように、新たに建築材料12が装置に投入されると、位置検出機41がその先端を検出し、搬送開始位置が決定される。このとき、クランプ31で建築材料12を掴んで支持し、加工機51で建築材料12の先端部の加工をする。次に(b)に示すようにクランプ32がクランプ31に近づいて、建築材料12の先端を掴む。
クランプ31は、搬送路に設けられたローラー37上を自由に転がって移動するように支持されている。ローラー37は、建築材料を滑らせることができるガイド板でも構わない。クランプ31は、例えば、建築材料12を両側からアームで挟むように構成されている。なお、クランプ31に、建築材料12を持ち上げたり、矢印38の方向に回転させたりする機能があればより多様な加工が可能になる。このほかに、建築材料を掴むアームと建築材料を支えるローラを備えたクランプも使用できる。さらに、建築材料を上下方向から掴むようなものも使用できる。
この図では、図面の煩雑さを防ぐために、加工機本体は全て一定の形状の台で表した。また、クランプは建築材料の上方からアームを出すものや側方からアームを出すものが混在してよいが、全て下側からアームを出す構造のもので表した。
まず、(a)で、建築材料12が搬送路に投入されると、位置検出機41が建築材料12の先端を検出する。そして、クランプ31が建築材料12の先端を掴む。ここで、建築材料12の先端が加工される。この図では、ハッチングをつけた部分の加工機が動作していることを表している。
この図を用いて建築材料の別の搬送方法を説明する。ここでは、複数のクランプを用いて、建築材料12を順送りしながら位置制御を行う動作を中心に説明する。搬送路上で建築材料12が静止しているタイミングで、いずれかの加工装置が加工を行うが、この説明は省略する。
13 建築材料
14 搬送路
16 材料位置算出部
18 加工位置制御部
20 材料搬送制御部
22 投入搬送装置
24 投入搬送台
26 排出搬送装置
28 排出搬送台
31 クランプ
32 クランプ
33 クランプ
34 クランプ
35 クランプ
36 クランプ
37 ローラー
38 矢印
41 位置検出機
42 位置検出機
43 位置検出機
44 位置検出機
50 加工ユニット
51 加工機
52 加工機
53 加工機
54 加工機
55 加工機
56 加工機
61 加工機
62 加工機
63 加工機
64 加工機
65 加工機
66 加工機
Claims (2)
- 木造建築に使用される柱及び横架材を含む複数の建築材料を送り込み、これらに連続的にプレカット加工を施すための装置であって、
送り込まれた建築材料を長手方向に搬送するために設けられた搬送路と、
上記搬送路を搬送される建築材料にプレカット加工を施す加工機と、
上記建築材料を掴んで、上記加工機による加工動作中は建築材料の位置を固定し、加工前及び加工終了後は上記搬送路に沿って移動して上記建築材料を搬送する複数のクランプと、
上記搬送路上の建築材料の材料位置が上記加工機の加工位置と一致するように上記クランプの移動量を制御し、上記建築材料がいずれかのクランプにより上記搬送路に沿って移動して上記搬送路の上流側に空きスペースが生じたとき、その空きスペースに新たな建築材料を 別のクランプで掴んで受け入れて、下流側の建築材料の加工が終了する前に、新たな建築材料の加工を開始するように制御する材料搬送制御部を備え、
上記搬送路は加工対象となる複数の建築材料を連続的に長手方向に並べて搬送できる長さに設定されており、
建築材料が搬送路に投入されるときにその材料位置を検出して、その建築材料の搬送開始位置とする材料位置検出部と、
その後いずれかのクランプにより建築材料が搬送されたとき、そのクランプが搬送路に沿って移動した移動量を上記搬送開始位置に加算して、上記建築材料の上記搬送路上の材料位置を算出する材料位置算出部が設けられ、
搬送路に投入された建築材料は、いずれかの加工機による加工を終了して搬送路から排出されるまで、いずれかのクランプによって常時掴まれた状態で搬送され、
搬送路に投入された建築材料は、いずれかの加工機による加工を終了して搬送路から排出されるまで、複数のクランプによって順送りにより搬送されることを特徴とするプレカット加工装置。 - 上記複数の加工機には、搬送路に沿って加工位置を移動できるものが含まれており、
建築材料がクランプにより搬送路上を搬送されて搬送を停止したとき、再びそのクランプもしくは別のクランプにより搬送を開始する前に、その建築材料の先端もしくは後端もしくは所定のマークを検出して、その建築材料の材料位置を検出する材料位置検出部と、
上記材料位置検出部で検出した上記建築材料の材料位置と加工位置に基づいて上記加工機の位置が上記加工位置と一致するように、加工機を移動させる制御を行う加工位置制御部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプレカット加工装置。
Priority Applications (1)
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JP2017137138A JP6945224B2 (ja) | 2017-07-13 | 2017-07-13 | プレカット加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017137138A JP6945224B2 (ja) | 2017-07-13 | 2017-07-13 | プレカット加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019018407A JP2019018407A (ja) | 2019-02-07 |
JP6945224B2 true JP6945224B2 (ja) | 2021-10-06 |
Family
ID=65354922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017137138A Active JP6945224B2 (ja) | 2017-07-13 | 2017-07-13 | プレカット加工装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP6945224B2 (ja) |
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CN115556195B (zh) * | 2022-10-26 | 2023-08-22 | 河南帅太整体定制家居有限公司 | 一种定制板生产用智能环保型ptp加工平台 |
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JP2019018407A (ja) | 2019-02-07 |
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