JP6945111B1 - 歯列矯正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を極めて簡素化し、歯列部の移動を促進することが可能な歯列矯正装置を提供する。【解決手段】歯列矯正具10は、上顎歯列部3の少なくとも歯根間部9aに位置する歯肉7を覆うように装着される。また、歯列矯正具10は、少なくとも歯根間部9aに位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、歯列部を矯正するとき、その歯列部の移動を促進する歯列矯正装置に関する。
従来、歯列部を矯正するとき、その歯列部の移動を促進するシステムには、例えば特許文献1に記載されたものがある。このシステムは、制御回路及び電源に応答して、第1タイプの電流が、複数の舌側電極の各々と複数の頬側電極のうちの特定の1つとの間に生成され、又は第2タイプの電流が、複数の舌側電極の隣接するものの各々の間及び複数の頬側電極の隣接するものの間に生成され、各電流は、制御回路に応答して別個に制御されるように構成されている。
特表2017−508521号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来のシステムでは、制御回路、電源、複数の舌側電極、及び複数の頬側電極が設けられていることから、構造が複雑化するとともに、制御も複雑になるという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、構造を極めて簡素化し、歯列部の移動を促進することが可能な歯列矯正装置を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、歯列部を覆うように装着されて前記歯列部を矯正するマウスピースと、前記マウスピースを覆うように被着及び取外し可能な矯正装置本体と、を備え、前記矯正装置本体は、前記被着状態で前記マウスピースの肉側端部よりも肉部側に延びる延長部が設けられ、該延長部に複数の永久磁石が設けられ、これらの永久磁石は、それぞれ歯根間部に配置されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、歯列部を覆うように装着されて前記歯列部を矯正するマウスピースと、前記マウスピースを覆うように被着及び取外し可能な矯正装置本体と、を備え、前記矯正装置本体には、前記被着状態で前記マウスピースの歯肉側端部よりも歯肉部側に延びる延長部が設けられ、該延長部に前記歯肉の形状に沿った板状の永久磁石が設けられ、この永久磁石が複数の歯根間部に跨るように配置されていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記永久磁石は、前記矯正装置本体に着脱自在に設けられていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一項に記載の構成に加え、前記永久磁石は、前記歯列部の歯頚ラインに対して歯根部側に4mm以上離間して配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、歯列部を覆うように装着されて歯列部を矯正するマウスピースと、このマウスピースを覆うように被着及び取外し可能な矯正装置本体を備え、矯正装置本体には、被着状態でマウスピースの歯肉側端部よりも歯肉部側に延びる延長部が設けられ、該延長部に複数の永久磁石が設けられ、これらの永久磁石は、それぞれ歯根間部に配置されているので、構造を極めて簡素化し、歯根間部に位置する歯肉及び歯槽骨内の血行を良くして、歯列部の個々の歯を整列すべき方向への移動を促進することが可能となる。
また、請求項1に記載の発明によれば、矯正装置本体は、歯列部を覆うように装着されて歯列部を矯正するマウスピースに被着されるので、マウスピースで歯列部を矯正する際に、歯列部の個々の歯を整列すべき方向への移動を永久磁石で一段と促進することが可能となる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、永久磁石は、根間部のそれぞれに対応する部位に設けられているので、歯根間部に位置するそれぞれの歯肉に均等な磁力がかかることとなり、それぞれの歯肉及び歯槽骨内の血行を良くして、歯列部の移動を一段と促進することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、矯正装置本体には、被着状態でマウスピースの歯肉側端部よりも歯肉部側に延びる延長部が設けられ、該延長部に歯肉の形状に沿った板状の永久磁石が設けられ、この永久磁石が複数の歯根間部に跨るように配置されているので、永久磁石の取付数を削減することができ、製造し易くなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、永久磁石は、歯肉の形状に沿った板状に形成されているので、永久磁石が歯肉に密着することから、歯肉及び歯槽骨内の血行を一層良好とし、歯列部の移動を一段と促進することが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、永久磁石は、矯正装置本体に着脱自在に設けられているので、磁束密度の異なる永久磁石と逐次交換することが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、永久磁石は、歯列部の歯頚ラインに対して歯根部側に4mm以上離間して配置されているので、歯根間部に位置する歯肉及び歯槽骨内の血行が著しく良好となり、歯列部の移動を一段と促進することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す下面図である。 第1実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す斜視図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 第1実施形態の第1変形例に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す下面図である。 図4のVI−VI線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[発明の第1実施形態]
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を示す。
図1は、本発明の第1実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す下面図である。図2は、第1実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す斜視図である。図3は、図1のIII−III線に沿う断面図である。
なお、以下の各実施形態では、矯正装置本体を口腔内に挿入し、上顎歯列部に装着した例について説明する。また、以下の各実施形態では、矯正装置本体を上顎歯列部に装着に装着した状態で、その前歯側を前側、奥歯側を後側とし、舌側を内側、頬側を外側として説明する。ここで、前歯は、切歯であって、左右の中切歯、左右の側切歯、及び左右の犬歯を備える。奥歯は、臼歯であって、左右の第1、第2小臼歯、左右の第1〜第3大臼歯を備える。
図1及び図2に示すように、本実施形態は、マウスピース1に矯正装置本体としての歯列矯正具10が被着可能に設けられている。マウスピース1は、口腔2内に挿入され、上顎歯列部3を覆うように装着されている。マウスピース1は、上顎歯列部3に装着されて上顎歯列部3を横方向に拡げるとともに、上顎歯列部3の個々の歯を整列すべき方向に移動させる形状に成型した成型物(アライナー)である。
マウスピース1は、透明なプラスチック製であり、上顎歯列部3の全ての歯、すなわち上顎歯列部3の前歯4及び奥歯5の歯冠部6を覆って所定の形状を保持する硬度を有している。マウスピース1は、例えば複数異なる大きさのもの、あるいは異なる硬さのものを段階的に用意して、それらを定期的に交換することにより矯正治療を進めていくものである。
歯列矯正具10は、上顎歯列部3に装着されたマウスピース1の上から上顎歯列部3の前歯4及び奥歯5の歯冠部6を覆うように被着可能に設けられている。歯列矯正具10は、全体が弾性を有する樹脂材料で例えば1mmの厚さに一体成形されている。具体的に、上記樹脂材料は、例えばポリウレタン等のウレタン樹脂、シリコン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂及びアクリル樹脂等から選択して使用される。上記樹脂材料は、無色透明又は乳白色であることが望ましく、これにより口腔2内に挿入した場合、上顎歯列部3に装着していることが目立たず、審美性に優れたものとなる。
歯列矯正具10は、マウスピース1と同様に上顎歯列部3の個々の歯を整列すべき方向に徐々に移動させる形状に成型した成型物(アライナー)である。歯列矯正具10は、口腔2内の上顎歯列部3の全ての歯、すなわち上顎歯列部3の前歯4及び奥歯5を覆って所定の形状を保持する硬度を有している。歯列矯正具10は、上顎歯列部3の歯列弓(アーチ)に沿った形状に形成されて前歯4及び奥歯5の咬合部としての歯冠部6を覆うとともに、歯肉7側に位置する歯肉部8まで延びている。すなわち、歯列矯正具10は、図3に示すように上顎歯列部3の歯根部9及び歯根間部9aに位置する歯肉7を覆うように装着されている。ここで、歯根間部9aとは、前歯4又は奥歯5の歯根部9と歯根部9との間の部分のことである。
歯列矯正具10は、歯根間部9aに位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12が埋設されている。本実施形態では、永久磁石12が舌側(内側)に10個設けられ、これらの永久磁石12のそれぞれと対向する頬側(外側)に10個設けられている。具体的には、永久磁石12は、図1に示すように左右の前歯4にそれぞれ6個設けられ、左右の奥歯5にそれぞれ4個設けられている。この場合、永久磁石12は、左右の前歯4及び奥歯5の全ての歯根間部9aに位置する歯肉7にそれぞれに対応する舌側(内側)及び頬側(外側)の部位に設けるようにしてもよい。
永久磁石12は、図2に示すように円板状に形成されている。この場合、永久磁石12は、円板状に限らず、半円状、楕円状、又は多角形板状に形成されたものでもよい。
永久磁石12は、図2に示すように前歯4及び奥歯5の各歯頚ラインLに対する間隔Dが4mm以上歯根部9側に離間して配置されている。因みに、永久磁石12を前歯4及び奥歯5の各歯頚ラインLに対する間隔Dを4mm未満から徐々に接近させた場合には、歯肉7及び歯槽骨の血行を良くする効果が徐々に低下することとなる。一方、永久磁石12を前歯4及び奥歯5の各歯頚ラインLに対する間隔Dが歯根部9側に4mmから徐々に離間して歯根部9の根元に対応する部分に至る範囲に配置した場合には、血行を良くする効果が略同様に得られる。
永久磁石12には、例えばアルニコ磁石、フェライト磁石、希土類磁石等の他、ゴム磁石、塩化ビニル磁石、プラスチック磁石等の柔軟性を有する磁石が用いられる。また、永久磁石12は、歯根間部9aに位置する歯肉7及び歯槽骨の血行を良くして、上顎歯列部3の移動を促進する磁束密度に設定される。具体的に、本実施形態の永久磁石12は、その磁束密度が例えば100〜300ミリテスラの磁石が用いられる。
なお、本実施形態では、歯列矯正具10における歯根間部9aに位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12を一体に設けた例について説明したが、これに限らず永久磁石12を歯列矯正具10に対して着脱可能に設けるようにしてもよい。
次に、本実施形態の歯列矯正具10の作用を説明する。
まず、マウスピース1が口腔2内に挿入され、上顎歯列部3を覆うように装着される。次いで、永久磁石12が埋設された歯列矯正具10が上顎歯列部3に装着されたマウスピース1の上から上顎歯列部3の前歯4及び奥歯5の歯冠部6を覆うように被着される。
このようにしてマウスピース1及び歯列矯正具10は、それぞれアライナーとして使用され、個々の歯を整列すべき方向に徐々に移動させるようにしている。ここで、歯列矯正具10には、歯根間部9aに位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12が埋設されていることから、永久磁石12の磁力によって歯根間部9aに位置する歯肉7及び歯槽骨内の皮下組織の細胞内において新陳代謝が促進されて血行が良くなり、その結果、上顎歯列部3の移動を促進することが可能となる。
このように本実施形態によれば、上顎歯列部3の歯根間部9aに位置する歯肉7を覆うように歯列矯正具10が装着され、この歯列矯正具10は、歯根部9に位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12が設けられているので、構造を極めて簡素化し、歯根間部9aに位置する歯肉7及び歯槽骨内の血行を良くして、上顎歯列部3の移動を促進することが可能となる。
また、本実施形態によれば、歯列矯正具10は、上顎歯列部3を覆うように装着されて上顎歯列部3を矯正するマウスピース1に被着可能としたので、マウスピース1及び歯列矯正具10で上顎歯列部3を矯正する一方、上顎歯列部3の移動を永久磁石12で一段と促進することが可能となる。
また、本実施形態において、永久磁石12が複数の歯根間部9aのそれぞれに対応する部位に設けられた場合には、複数の歯根間部9aに位置するそれぞれの歯肉7に均等な磁力がかかることとなり、歯根間部9aに位置するそれぞれの歯肉7及び歯槽骨内の血行を良くして、上顎歯列部3の移動を一段と促進することが可能となる。
また、本実施形態において、永久磁石12を歯列矯正具10に着脱自在に設けた場合には、磁束密度の異なる永久磁石と逐次交換することが可能となる。
なお、本実施形態の歯列矯正具10は、上顎歯列部3に装着されたマウスピース1の上から上顎歯列部3の前歯4及び奥歯5の歯冠部6を覆うように被着可能に設けた例について説明したが、これに限らず上顎歯列部3の前歯4及び奥歯5の歯冠部6に対応する部位を開口するように形成して、少なくとも歯肉7だけを覆うような形状に形成してもよい。
また、本実施形態の歯列矯正具10は、上顎歯列部3に装着されたマウスピース1の上から上顎歯列部3の前歯4及び奥歯5の全体を覆うように被着可能としたが、これに限らず上顎歯列部3の前歯4だけ、あるいは奥歯5だけを覆うようにしてもよい。さらに、歯列矯正具10は、前歯4の一部だけ、あるいは奥歯5の一部だけを覆うようにしてもよい。なお、これらの場合にも、永久磁石12を設けた歯肉部8によって歯肉7が覆われていることが必要である。
さらに、本実施形態の歯列矯正具10は、永久磁石12を舌側(内側)と、頬側(外側)にそれぞれ設けた例について説明したが、永久磁石12を舌側又は頬側のいずれか一方に設けるようにしてもよい。
[発明の第1実施形態の第1変形例]
次に、本発明の第1実施形態の第1変形例について説明する。
図4は、第1実施形態の第1変形例に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す斜視図である。なお、第1変形例では、前記第1実施形態と同一又は対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、第1変形例の歯列矯正具10は、永久磁石12Aが左右の奥歯5の複数の歯根間部9aに跨った長さを有する長尺矩形板状に形成されている。また、図示していないが、永久磁石12Aは、左右の奥歯5の複数の歯根間部9aに跨った長さを有する歯肉7にそれぞれに対応する舌側(内側)の部位にも設けられている。この場合、永久磁石12Aは、上記ゴム磁石等の柔軟性を有する磁石が用いられ、歯肉7の形状に沿った形状に形成されている。
このように本変形例によれば、永久磁石12Aが複数の歯根間部9aに跨った部位に設けられているので、永久磁石12の取付数を削減することができ、製造し易くなる。
また、本変形例によれば、永久磁石12Aは、歯肉7の形状に沿った板状に形成されているので、永久磁石12Aが歯肉7に密着することから、歯肉7及び歯槽骨内の血行を一層良好とし、上顎歯列部3の移動を一段と促進することが可能となる。
[発明の第1実施形態の第2変形例]
次に、本発明の第1実施形態の第2変形例について説明する。
前記第1実施形態では、歯列矯正具10が上顎歯列部3に装着されたマウスピース1の上から上顎歯列部3の前歯4及び奥歯5の歯冠部6を覆うように被着可能に設けられている。
第2変形例の歯列矯正具10は、前記第1実施形態と同様に、歯根間部9aに位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12が設けられているものの、マウスピース1を省略し、マウスピース1の上からではなく、上顎歯列部3の前歯4及び奥歯5の歯冠部6を直接覆うように装着される。
このように本変形例によれば、歯列矯正具10は、上顎歯列部3を直接覆うように装着されて上顎歯列部3を矯正するので、マウスピース1を省略して部品点数を削減したにも関わらず、歯列矯正具10で上顎歯列部3を矯正するとともに、上顎歯列部3の移動を促進することが可能となる。
[発明の第2実施形態]
図5及び図6は、本発明の第2実施形態を示す。
図5は、本発明の第2実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す下面図である。図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。
なお、本実施形態では、前記第1実施形態及びその変形例と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して説明する。
図5及び図6に示すように、歯列矯正装置としての拡大床20は、左右の床部21と、拡大手段としての拡大ねじ22及びガイド部23とを備える。左右の床部21は、それぞれ例えばアクリル樹脂等の樹脂シートによって作製され、所定の可撓性を備えている。左右の床部21は、口腔2内の形状、すなわち口蓋の形状に適合するような形状に成形されている。
左右の床部21は、図5及び図6に示すようにそれぞれ外縁部21aが形成され、各外縁部21aは、左右の上顎歯列部3の左右の奥歯5の内側に係止されるように左右の奥歯5の内側の形状に沿うように形成されている。
左右の床部21は、複数の歯根間部9aに対応する部位にそれぞれ永久磁石12が埋設されている。本実施形態では、永久磁石12が左右の床部21にそれぞれ4個ずつ設けられている。永久磁石12は、図5に示すように円板状に形成され、前記第1実施形態と同様に奥歯5の各歯頚ラインLに対して歯根部9側に4mm以上離間して配置されている。なお、永久磁石12のその他の構成及び設置位置等は、前記第1実施形態及び変形例と同様であるため、その説明を省略する。
拡大ねじ22は、金属によって作製されて左右の床部21間に設置されている。拡大ねじ22は、例えば専用の回転用工具を用いて回転させることで、左右の床部21を介して左右の奥歯5の位置を拡大するような力を付与する。拡大ねじ22の両側には、それぞれガイド部23が設けられている。これらのガイド部23は、拡大ねじ22を回転させたとき、左右の床部21が同一平面を保持して開くように案内する。左右の床部21は、拡大ねじ22を回転させる前は互いに接触して略連続して形成されている。
次に、本実施形態の歯列矯正装置としての拡大床20の作用について説明する。
拡大床20を左右の奥歯4の間に装着するには、左右の奥歯4の歯頚部寄りの内側に、左右の床部21のそれぞれの外縁部21aを嵌め込むことで、左右の奥歯4の間に固定される。これにより、左右の奥歯4を横方向に短期間で拡げることができる。
このように本実施形態の拡大床20によれば、左右一対の床部21部の上顎歯列部3の歯根間部9aに位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12が設けられているので、それぞれの永久磁石12で歯根間部9aに位置する歯肉7及び歯槽骨11内の血行を良くし、上顎歯列部3の矯正期間を一段と短縮化することが可能となる。
[発明の他の実施形態]
本発明の各実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
上記各実施形態では、歯列矯正具10及び拡大床20を上顎歯列部3に装着した例について説明したが、これに限らず下顎歯列部に装着した場合、上顎歯列部3及び下顎歯列部の双方に装着した場合にも適用可能であり、要するに上顎歯列部3及び下顎歯列部の少なくとも一方に装着した場合に適用可能である。
また、上記各実施形態では、歯列矯正具10の素材、形状については、口腔2内に挿入することができるもので同様の機能を有するものであれば、適宜の素材で構成されていてもよい。
さらに、上記第1実施形態と上記第2実施形態を組み合わせて構成すれば、歯肉7及び歯槽骨11内の血行をさらに良くし、上顎歯列部3の矯正期間を一段と短縮化することが可能となる。また、上記第1実施形態の変形例と上記第2実施形態を組み合わせて構成したとしても、同様の効果が得られる。
そして、上記各実施形態及び変形例では、歯根間部9aに位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12を設けた例について説明したが、これに限らず歯根部9に位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12を設けるようにしてもよく、要するに、少なくとも歯根間部9aに位置する歯肉7に対応する部位に永久磁石12を設ければよい。
1 マウスピース
2 口腔
3 上顎歯列部
4 前歯
5 奥歯
6 歯冠部
7 歯肉
8 歯肉部
9 歯根部
9a 歯根間部
10 歯列矯正具(矯正装置本体)
11 歯槽骨
12 永久磁石
12A 永久磁石
20 拡大床(歯列矯正装置)
21 床部
21a 外縁部
22 拡大ねじ(拡大手段)
23 ガイド部(拡大手段)

Claims (4)

  1. 歯列部を覆うように装着されて前記歯列部を矯正するマウスピースと、
    前記マウスピースを覆うように被着及び取外し可能な矯正装置本体と、を備え、
    前記矯正装置本体は、前記被着状態で前記マウスピースの肉側端部よりも肉部側に延びる延長部が設けられ、該延長部に複数の永久磁石が設けられ、これらの永久磁石は、それぞれ歯根間部に配置されていることを特徴とする歯列矯正装置。
  2. 歯列部を覆うように装着されて前記歯列部を矯正するマウスピースと、
    前記マウスピースを覆うように被着及び取外し可能な矯正装置本体と、を備え、
    前記矯正装置本体には、前記被着状態で前記マウスピースの歯肉側端部よりも歯肉部側に延びる延長部が設けられ、該延長部に前記歯肉の形状に沿った板状の永久磁石が設けられ、この永久磁石が複数の歯根間部に跨るように配置されていることを特徴とする歯列矯正装置。
  3. 前記永久磁石は、前記矯正装置本体に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯列矯正装置。
  4. 前記永久磁石は、前記歯列部の歯頚ラインに対して歯根部側に4mm以上離間して配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の歯列矯正装置。
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