JP6943694B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
状態を意味し、吸収性物品が適正な着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
裏面シート3としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来使用されている各種のものを特に制限なく用いることができ、液不透過性(撥水性を含む)で、且つ透湿性のものが好ましく用いられる。具体的に十分な水蒸気透過性を得るために、炭酸カルシウム等のフィラーからなる微粉を分散させたポリエチレン等の合成樹脂製のフィルムを延伸し、微細な孔を設けた多孔質フィルムは、裏面シート3として好適に使用できる。
サイドシート5としては、裏面シート3として使用可能なものを用いることができる。
が内方に括れた砂時計状で且つ縦方向Xに長い縦長の形状を有している。
測定対象(肌側コアラップシート)から繊維を取り出し、その繊維に対する水の接触角を測定する。測定装置として、協和界面科学株式会社製の自動接触角計MCA−Jを用いる。接触角の測定には蒸留水を用いる。インクジェット方式水滴吐出部(クラスターテクノロジー社製、吐出部孔径が25μmのパルスインジェクターCTC−25)から吐出される液量を20ピコリットルに設定して、水滴を、繊維の真上に滴下する。滴下の様子を水平に設置されたカメラに接続された高速度録画装置に録画する。録画装置は後に画像解析をする観点から、高速度キャプチャー装置が組み込まれたパーソナルコンピュータが望ましい。本測定では、17msec毎に画像が録画される。録画された映像において、繊維に水滴が着滴した最初の画像を、付属ソフトFAMAS(ソフトのバージョンは2.6
.2、解析手法は液滴法、解析方法はθ/2法、画像処理アルゴリズムは無反射、画像処理イメージモードはフレーム、スレッシホールドレベルは200、曲率補正はしない、とする)にて画像解析を行い、水滴の空気に触れる面と繊維とのなす角を算出し、接触角とする。測定対象物から取り出した繊維は、繊維長1mmに裁断し、該繊維を接触角計のサンプル台に載せて、水平に維持する。繊維1本につき異なる2箇所の接触角を測定する。N=5本の接触角を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第2桁で四捨五入)を、当該繊維の水との接触角と定義する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。斯かる接触角の値が小さいほど、親水性が高いことを意味する。
ヤンキードライヤーなどの乾燥手段によって乾燥することで製造される。
評価対象のシート(肌側コアラップシート)の構成繊維のうち、親水性繊維(第1繊維)即ち水との接触角が90度未満の繊維のみを染色する。斯かる親水性繊維の染色は、0.5質量%の青色水溶液(ダイワ化成製造の愛染食用色素の食用青色1号)に評価対象のシートを浸し、3分静置後に該水溶液から該シートを取り出し、取り出したシートの肌対向面側を下に向けて、予め敷いておいた紙(キムタオル、日本製紙クレシア株式会社製)の上に載せ、該シートの上方から3kPaの荷重を1分間かけて脱水することによって行うことができる。こうして得られた染色済みのシートの評価対象面(例えば肌対向面)の一部を、光学顕微鏡(キーエンス製マイクロスコープ「VHX−100」)を用いて倍率60倍にて撮影し、その撮影した画像(1600×1200ピクセル)を、本マイクロスコープに付属のソフトにて染色部と非染色部とに二値化し(色抽出:70、小粒除去:100ピクセル)、二値化画像を得る。この二値化画像において、白色部は、染色部即ち親水性繊維の存在部(第1繊維存在部45)、黒色部は、非染色部即ち低親水性又は疎水性の部分(第1繊維非存在部46)である。そして、画像解析ソフトImageJ(アメリカ国立衛生研究所製等、開発元Wayne Rashand)を用いて二値化画像を解析し、吸収性物品の縦方向及び横方向それぞれにおける各位置に対する白色部のドット数をカウントし、両方向について白色部の分布の標準偏差を算出する。こうして算出された標準偏差を比較し、縦方向の方が横方向よりも大きい場合に、白色部即ち親水性繊維の存在部(第1繊維存在部45)が縦方向に配向している、と評価する。
45が縦方向Xに配向していると評価する。
態となって肌トラブルに繋がるおそれがある。これを防止する観点から、肌側コアラップシート41において体液の流路として機能し得る第1繊維43は、肌対向面41a側よりも非肌対向面41b側に多く存在することが好ましい。本実施形態においては図3に示すように、親水性の第1繊維43が非肌対向面41b側に偏在し、第1繊維43よりも親水度の低い低親水性又は疎水性の第2繊維44が肌対向面41a側に偏在している。斯かる構成により、肌側コアラップシート41における体液の面方向(縦方向X及び横方向Y)の拡散性は、肌対向面41a側が相対的に低く、非肌対向面41b側が相対的に高くなり、これによりおむつ1においては、着用者の肌に比較的近い位置(肌対向面41a側)での体液の拡がりが抑制されることで肌が常時乾燥した状態となりやすく、この種の吸収性物品で問題となりやすい肌トラブルが効果的に防止される。また、斯かる構成を有する肌側コアラップシート41においては、親水度の低い第2繊維44が肌対向面41a側に比較的多く存在しているので、吸収性コア40に一旦吸収された体液が着用者の体圧を受けるなどして非肌対向面41bから肌対向面41a側に移行しようとしても、肌対向面41a側に多数存在する第2繊維44によってその体液の移行が阻まれ、いわゆる液戻りが効果的に防止される。第1繊維43(親水性繊維)が肌側コアラップシート41において肌対向面41a側及び非肌対向面41b側のどちらに多く存在しているかは、下記<親水性繊維の分布評価方法>によって評価することができる。
評価対象のシート(肌側コアラップシート)の構成繊維のうち、親水性繊維(第1繊維)即ち水との接触角が90度未満の繊維のみを、前記<親水性繊維の配向性の評価方法>における染色方法と同様の方法で染色する。光学顕微鏡(キーエンス製マイクロスコープ「VHX−100」)を用いて、染色済みのシートの一方の面(例えば非肌対向面)の一部を倍率40倍にて撮影し、その撮影した画像を、本マイクロスコープに付属のソフトにて、染色部と非染色部とに二値化又は濃淡で二値化し(色交差:65、小粒除去:100ピクセル、穴埋め:100ピクセル)、その二値化画像における染色部の総面積を本マイクロスコープ付属のソフトにて測定する。以上の光学顕微鏡を用いた一連の作業(画像撮影、二値化、染色部の総面積測定)を、染色済みのシートの一方の面の任意の10箇所について行い、それら10箇所の染色部の総面積の平均値を、該シートの一方の面における染色部の総面積、即ち親水性繊維(第1繊維)の存在部の総面積とする。測定対象のシートの他方の面(例えば肌対向面)についても、前記と同様の方法で染色部の総面積を測定する。そして、測定対象のシートの一方の面と他方の面とで染色部の総面積の大小を比較し、非肌対向面の方が肌対向面よりも染色部の総面積が多い場合に、当該シート(肌側コアラップシート)において親水性繊維(第1繊維)は肌対向面側よりも非肌対向面側に多く存在する、と評価する。
る多数の第1繊維43の少なくとも一部が、シート41の肌対向面41a側から非肌対向面41b側にわたって連続しており、即ちシート厚み方向に連続している。このシート厚み方向に連続している第1繊維43については、肌側コアラップシート41の肌対向面41aを観察した場合に該第1繊維43の一部を確認することができると共に、非肌対向面41bを観察した場合に該第1繊維43の他の部分を確認することができる。ここでいう、「第1繊維43が連続している」には、1)1本の第1繊維43がシート厚み方向に連続している形態のみならず、2)複数本の第1繊維43が互いに接触することで長繊維を疑似的に構成し、その疑似的な長繊維がシート厚み方向に連続している形態が含まれる。第1繊維43(親水性繊維)がシート厚み方向に連続しているか否かは、下記<親水性繊維のシート厚み方向での連続性の評価方法>によって評価することができる。
評価対象のシート(肌側コアラップシート)の構成繊維のうち、親水性繊維(第1繊維)即ち水との接触角が90度未満の繊維のみを、前記<親水性繊維の配向性の評価方法>における染色方法と同様の方法で染色する。染色済みのシートの一面又は両面を光学顕微鏡(キーエンス製マイクロスコープ「VHX−100」)を用いて観察し、染色された繊維(親水性繊維)が一方の面から他方の面にわたって連続しているか否かを確認する。
布又はSMS不織布)の平均繊維間距離は、好ましくは10μm以上、さらに好ましくは20μm以上、そして、好ましくは200μm以下、さらに好ましくは180μm以下である。平均繊維間距離は下記方法により測定される。
不織布、紙等の繊維集合体の平均繊維間距離は、Wrotnowskiの仮定に基づく下記式(1)により求められる。下記式(1)は一般に、繊維集合体の繊維間距離を求める際に用いられる。Wrotnowskiの仮定の下では、繊維は円柱状であり、それぞれの繊維は交わることなく規則正しく並んでいる。
測定対象のシート(肌側コアラップシート)が単層構造の場合、その単層構造のシートの平均繊維間距離は下記式(1)で求められる。
測定対象のシート(肌側コアラップシート)がSMS不織布の如き多層構造の場合、その多層構造のシートの平均繊維間距離は以下の手順に従って求められる。
まず、下記式(1)により、多層構造を構成する各層の平均繊維間距離を算出する。その際、下記式(1)で用いる厚みt、坪量W、繊維密度ρ及び繊維径Dは、それぞれ、測定対象の層についてのものを用い、厚みtについては、測定対象の層の厚み方向に沿う断面の顕微鏡観察により測定する。厚みt、坪量W及び繊維径Dは、それぞれ、複数の測定点における測定値の平均値である。坪量W(g/m2)は、測定対象のシートを所定の大きさにカットし、重量測定後に、その重量測定値を、該所定の大きさから求まる面積で除することで求められる。繊維密度ρ(g/cm3)は、密度勾配管を使用して、JIS L1015化学繊維ステープル試験方法に記載の密度勾配管法の測定方法に準じて測定する(URLはhttp://kikakurui.com/l/L1015−2010−01.html、書籍ならJISハンドブック繊維−2000、(日本規格協会)のP.764〜765に記載)。繊維径D(μm)は、走査型電子顕微鏡(セイコーインスツルメンツ株式会社製DSC6200)を用いて、カットした繊維の繊維断面を10本測定し、その平均値を繊維径とする。
次に、各層の平均繊維間距離に、多層構造全体の厚みに占める該層の厚みの割合を乗じ、さらに、そうして得られた各層ごとの数値を合計することで、目的とする多層構造のシートの構成繊維の平均繊維間距離が求められる。例えば、2層のS層と1層のM層とからなる3層構造のSMS不織布において、2層のS層をまとめて1つの層として扱い、3層構造全体の厚みtが0.11mm、S層の厚みtが0.1mm、S層の平均繊維間距離LSが47.8μm、M層の厚みtが0.01mm、M層の平均繊維間距離LSが3.2μmの場合、斯かるSMS不織布の構成繊維の平均繊維間距離は、43.8μm〔=(47.9×0.1+3.2×0.01)/0.11〕となる。
シートの平均繊維間距離が大きすぎると、肌側コアラップシート41による吸収性コア40からの吸収性材料の漏れ出し防止効果が低減し、特に該吸収性材料として粒径の小さな吸水性ポリマー粒子が使用されている場合には該粒子が外部に漏れ出すおそれがある。
肌側コアラップシート41の厚みは、好ましくは0.05mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上、そして、好ましくは1.0mm以下、さらに好ましくは0.7mm以下である。
肌側コアラップシート41の厚みは次の方法によって測定することができる。即ち、測定対象のシートに0.05kPaの荷重を加えた状態で、厚み測定器(KEYENCE LK-080)を用いて測定する。測定対象のシートの任意の10箇所について斯かる方法によって厚みを測定し、それらの平均値を該シートの厚みとする。
て縦方向Xに延びる非積繊部8が形成されている。より具体的には図1に示すように、おむつ1においては、縦方向Xに延びる一対の非積繊部8,8が、おむつ1を横方向Yに二分して縦方向Xに延びる縦中心線(図示せず)を基準として対称に形成されており、それぞれ、股下部1Mの縦方向Xの全長にわたって連続し、腹側部1F及び背側部1Rに延在している。各非積繊部8は、平面視において長方形形状をなし、その長手方向が縦方向Xに一致している。
非積繊部8の横方向Yの長さ(即ち幅)は、好ましくは4mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは30mm以下、さらに好ましくは25mm以下、より具体的には、好ましくは4mm以上30mm以下、さらに好ましくは5mm以上25mm以下である。
非積繊部8の縦方向Xの長さは、吸収性コア40の縦方向Xの長さに対して、好ましくは10%以上、さらに好ましくは20%以上、そして、好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下、より具体的には、好ましくは10%以上50%以下、さらに好ましくは20%以上40%以下である。
があるが、本発明に係る肌側コアラップシートと併用することで、該吸収性コアの欠点をカバーすることが可能となる。ここでいう、「親水性繊維の坪量が少ない吸収性コア」とは、具体的には、親水性繊維の坪量が当該吸収性コアの全坪量の20質量%未満、好ましくは10質量%未満であるものを意味する。親水性繊維の坪量が少ない吸収性コアは、該坪量が多い吸収性コアに比して薄型で嵩張らないため、特に厚みの薄い薄型の吸収性物品に適している。
例えば、前記実施形態では、肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とで1枚の連続したシートを構成していたが、両シート41,42は互いに別体のシートであっても良い。その場合、肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とで、横方向Yの長さ即ち幅は同じでも良く、異なっていても良い。両シート41,42で幅が異なる場合は、どちらが長くても良い。例えば、肌側コアラップシート41は、吸収性コア40の肌対向面の最大幅と同じ幅を有する、即ち吸収性コア40の肌対向面の全域を被覆可能な大きさを有するものとし、非肌側コアラップシート42は、該シート41よりも幅広にすることができる。その幅広の非肌側コアラップシート42は、吸収性コア40の非肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁から幅方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア40の肌対向面に対向配置された肌側コアラップシート41上に巻き上げられ、該シート41の縦方向Xに沿う両側縁部を被覆していても良い。
本発明は、前記実施形態の如き展開型の使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される体液(尿、軟便、経血、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含される。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、液保持性の吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートとを具備する吸収性物品であって、
前記肌側コアラップシートは、親水性の第1繊維と、該第1繊維よりも親水度の低い低親水性又は疎水性の第2繊維とを含有し、
前記肌側コアラップシートの肌対向面又は非肌対向面において、前記第1繊維の存在部が縦方向に配向している吸収性物品。
前記肌側コアラップシートにおける前記第1繊維の坪量が0.1g/m2以上10g/m2以下である前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記第1繊維は、前記肌側コアラップシートの肌対向面側よりも該非肌対向面側に多く存在する前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記肌側コアラップシートの肌対向面の前記第1繊維の存在部の総面積と非肌対向面のそれとの比率が、非肌対向面の第1繊維の存在部の総面積/肌対向面の第1繊維の存在部
の総面積として、好ましくは1.1以上、さらに好ましくは1.5以上、そして、好ましくは20以下、さらに好ましくは10以下である前記<3>に記載の吸収性物品。
<5>
前記第1繊維は、前記肌側コアラップシートの肌対向面側から非肌対向面側にわたって連続している前記<1>〜<4>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<6>
前記第1繊維は前記第2繊維に比して水との接触角が20度以上小さく、好ましくは30度以上小さい前記<1>〜<5>の何れか1項に記載の吸収性物品。
前記吸収性コアに、平面視において縦方向に延びる非積繊部が形成されており、前記肌側コアラップシートにおける該非積繊部と重なる領域において前記第1繊維の存在部が縦方向に配向している前記<1>〜<6>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<8>
前記非積繊部は、平面視において長方形形状をなし、その長手方向が縦方向に一致している前記<7>に記載の吸収性物品。
<9>
前記非積繊部は、前記吸収性コアの形成材料が全く存在しない貫通孔である前記<7>又は<8>に記載の吸収性物品。
<10>
前記非積繊部の横方向長さ即ち幅は、好ましくは4mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは30mm以下、さらに好ましくは25mm以下である前記<7>〜<9>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<11>
前記非積繊部の縦方向長さは、前記吸収性コアの縦方向長さに対して、好ましくは10%以上、さらに好ましくは20%以上、そして、好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下である前記<7>〜<10>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<12>
さらに、前記吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートを具備し、
前記非積繊部において前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとが接合手段によって接合している前記<7>〜<11>の何れか1項に記載の吸収性物品。
前記吸収性コアにおける親水性繊維の坪量が、該吸収性コアの全坪量の20質量%未満、好ましくは10質量%未満である前記<1>〜<12>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<14>
前記第1繊維が、天然セルロース繊維及び再生セルロース繊維からなる群から選択される1種以上である前記<1>〜<13>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<15>
前記肌側コアラップシートが、前記第2繊維を主体とする繊維集合体からなる基材シートを具備し、該基材シートの構成繊維と前記第1繊維とが絡み合って構成されている前記<1>〜<14>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<16>
前記基材シートが不織布である前記<15>に記載の吸収性物品。
<17>
前記基材シートが、前記第2繊維を主体とするスパンボンド不織布又はスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布である前記<15>又は<16>に記載の吸収性物品。
<18>
前記基材シートにおける前記第2繊維の含有量が50質量%以上100質量%以下である前記<15>〜<17>の何れか1項に記載の吸収性物品。
前記肌側コアラップシートの非肌対向面において、前記第1繊維の存在部が縦方向に配向している前記<1>〜<18>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<20>
前記肌側コアラップシートの肌対向面又は非肌対向面における前記第1繊維の存在部の配向度は、下記方法で算出される、該第1繊維の存在部の縦方向での分布の標準偏差σxと横方向での分布の標準偏差σyとの比率、即ちσx/σyの値によって決定され、該σx/σyの値が大きいほど、該第1繊維の存在部が縦方向に配向している度合いが強い前記<1>〜<19>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<前記第1繊維(親水性繊維)の配向性の評価方法>
前記肌側コアラップシートの構成繊維のうち、前記第1繊維即ち親水性繊維のみを染色し、その染色済みのシートの評価対象面を、光学顕微鏡を用いて所定倍率にて撮影し、その撮影画像を染色部と非染色部とに二値化する。この二値化画像において、白色部は、前記染色部即ち前記第1繊維の存在部であり、黒色部は、前記非染色部即ち前記第1繊維の非存在部である。この二値化画像を画像解析ソフトで解析し、吸収性物品の縦方向及び横方向それぞれにおける各位置に対する前記白色部(前記第1繊維の存在部)のドット数をカウントし、両方向について該白色部(前記第1繊維の存在部)の分布の標準偏差を算出する。
<21>
前記肌側コアラップシートの一方の面(例えば肌対向面)における前記σx/σyの値が2.0以上である前記<20>に記載の吸収性物品。
前記肌側コアラップシートの坪量は、好ましくは3.1g/m2以上、さらに好ましくは5.1g/m2以上、より好ましくは7.1g/m2以上、そして、好ましくは40g/m2以下、さらに好ましくは30g/m2以下、より好ましくは25g/m2以下である前記<1>〜<21>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<23>
前記肌側コアラップシートの厚みは、好ましくは0.05mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上、そして、好ましくは1.0mm以下、さらに好ましくは0.7mm以下である前記<1>〜<22>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<24>
前記肌側コアラップシートにおいて、縦方向に延びる帯状の前記第1繊維の存在部(高親水性領域)と、同方向に延びる帯状の前記第1繊維の非存在部(低親水性領域)とが、横方向に交互に配置されてストライプ状のパターンが形成されており、複数の平面視帯状の該第1繊維の存在部がそれぞれ縦方向に配向している前記<1>〜<23>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<25>
前記肌側コアラップシートにおいて、平面視長楕円形状の前記第1繊維の非存在部(低親水性領域)がその長軸を縦方向に一致させて縦方向及び横方向の双方に間欠配置され、各該第1繊維の非存在部を前記第1繊維の存在部(高親水性領域)が包囲しており、該第1繊維の存在部が縦方向に連続的に延在即ち縦方向に配向している前記<1>〜<23>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<26>
前記肌側コアラップシートにおいて、平面視長楕円形状の前記第1繊維の非存在部が千鳥状に配置されており、前記第1繊維の存在部(高親水性領域)が縦方向に連続的に延在即ち縦方向に配向している前記<1>〜<23>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<27>
さらに、前記吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートを具備し、
前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとで1枚の連続シートを構成しており、その1枚の連続シートは、前記吸収性コアの肌対向面の全域を被覆し、且つ該吸収性コアの縦方向に沿う両側縁から横方向外方に延出し、その延出部が、該吸収性コアの下方に巻き下げられて、該吸収性コアの非肌対向面の全域を被覆している前記<1>〜<26>の何れか1項に記載の吸収性物品。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収性コア
41 肌側コアラップシート
41a 肌側コアラップシートの肌対向面
41b 肌側コアラップシートの非肌対向面
42 非肌側コアラップシート
43 第1繊維
44 第2繊維
45 第1繊維存在部
46 第1繊維非存在部
8 非積繊部
1F 腹側部
1M 股下部
1R 背側部
X 縦方向
Y 横方向
Claims (6)
- 着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、液保持性の吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートとを具備する吸収性物品であって、
前記肌側コアラップシートは、親水性の第1繊維と、該第1繊維よりも親水度の低い低親水性又は疎水性の第2繊維とを含有し、
前記肌側コアラップシートの肌対向面又は非肌対向面において、前記第1繊維の存在部が縦方向に配向しており、
前記第1繊維は、前記肌側コアラップシートの肌対向面側よりも該非肌対向面側に多く存在する吸収性物品。 - 前記肌側コアラップシートにおける前記第1繊維の坪量が0.1g/m2以上10g/m2以下である請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記第1繊維は、前記肌側コアラップシートの肌対向面側から非肌対向面側にわたって連続している請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記第1繊維は前記第2繊維に比して水との接触角が20度以上小さい請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性コアに、平面視において縦方向に延びる非積繊部が形成されており、前記肌側コアラップシートにおける該非積繊部と重なる領域において前記第1繊維の存在部が縦方向に配向している請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性コアにおける親水性繊維の坪量が、該吸収性コアの全坪量の20質量%未満である請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
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