JP6941592B2 - 鞍乗り型車両のサイドスタンド配置構造 - Google Patents
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Description
また、ハウジングの全体がリヤフレームよりも車幅方向外方に配置された構成と比較して、リヤフレームから車幅方向外方へのサイドスタンドの突出量を小さくできる。このため、サイドスタンドへの車幅方向外方からの物体の接触をリヤフレームに受け止めることができる。したがって、サイドスタンドの保護性能を向上させることができる。
図1に示すように、自動二輪車1は、スクータ型の鞍乗り型車両である。自動二輪車1は、前輪2と、後輪3と、車体フレーム20と、シート13と、車体カバー30と、パワーユニット40(スイングユニット)と、サイドスタンド50と、を備える。
図2および図3に示すように、サイドスタンド50は、いわゆるテレスコピック構造を有し、伸縮可能に形成されている。サイドスタンド50は、スタンド使用状態で伸長し、スタンド格納状態で収縮する。以下、サイドスタンド50の伸縮方向を単に「伸縮方向」という。伸縮方向は、上方から下方に向かうに従い、前方かつ車幅方向外方に向かう方向である。なお、伸縮方向は、上下方向(鉛直方向)に対して傾斜しているが、以下のサイドスタンド50に関する説明では、特に記載のない限り、伸縮方向の上方を上方と定義し、伸縮方向の下方を下方と定義する。サイドスタンド50は、ブラケット90に固定的に支持されたハウジング51と、ハウジング51に対して変位可能に設けられた伸縮部材54と、ハウジング51と伸縮部材54との間に介在するスプリング55と、伸縮部材54から延びる操作子56と、を備える。
図4に示すように、伸縮部材54は、中空に形成されている。伸縮部材54の内部の空洞は、伸縮方向の全長にわたって延び、伸縮部材54の下端部において閉塞されている。伸縮部材54の上端部には、伸縮方向の開口54aが形成されている。伸縮部材54の内部の空洞は、伸縮部材54の上端の開口54aを通じて、ハウジング51の内部の空洞と連通している。
図4および図5に示すように、スプリング55は、引張コイルばねとして機能する。スプリング55は、スタンド格納状態で伸縮方向の復元力が最も小さい状態となる。本実施形態では、スプリング55の長さは、スタンド格納状態で自然長よりも長くなっている。なお、スプリング55の長さは、スタンド格納状態で自然長となっていてもよい。スプリング55は、少なくともスタンド格納状態以外の状態で、第2伸縮部材62を上方に付勢する。これにより、図3に示すように、スタンド格納状態において、第2伸縮部材62は、第2ガイド突起81が第2ガイド溝82の上方係止部84(図2参照)に位置するように保持されるとともに、第1伸縮部材61を上方に押圧する。そして、スタンド格納状態において、第1伸縮部材61は、第1ガイド突起71が第1ガイド溝72の上方係止部74に位置するように保持される。また、図2に示すように、スタンド使用状態において、第2伸縮部材62は、第2ガイド突起81が第2ガイド溝82の下方係止部85の最奥部に位置するように保持されるとともに、第1伸縮部材61を上方に押圧する。そして、スタンド使用状態において、第1伸縮部材61は、第1ガイド突起71が第1ガイド溝72の下方係止部75の最奥部に位置するように保持される。
図6に示すように、操作子56は、上下方向(鉛直方向)から見て、スタンド格納状態で伸縮部材54における車幅方向外方の端部から前方かつ車幅方向外方に延びている。操作子56は、スタンド格納状態で、前後方向におけるサイドスタンド50が配置される範囲R内で最も車幅方向外方に位置している。
図7に示すように、操作子56は、スタンド使用状態で伸縮部材54における車幅方向外方の端部から車幅方向外方かつ後方に延びている。操作子56の先端は、スタンド使用状態で伸縮部材54よりも車幅方向外方に位置している。
図8に示すように、操作子56は、前後方向から見て、スタンド格納状態で伸縮部材54における車幅方向外方の端部から上方に延びている。操作子56の先端は、ハウジング51の下端よりも上方に配置されている。操作子56および伸縮部材54は、スタンド格納状態で車両における車幅方向外方の端部よりも車幅方向内方に位置している。本実施形態では、操作子56は、スタンド格納状態でバーハンドル5aの左端部、およびメインスタンド15の左端部よりも車幅方向内方に位置している。
図9に示すように、支持片94の後端縁94aは、サイドスタンド50のハウジング51の外周面における前方に向く箇所に結合している。支持片94は、伸縮方向におけるハウジング51の中間部から車幅方向外方の端部にわたって結合している。これにより、ハウジング51における車幅方向外方の端部51aは、ブラケット90に支持されている。ハウジング51における車幅方向内方の端部51bは、ブラケット90よりも車幅方向内方に位置している。すなわち、ハウジング51における車幅方向内方の端部51bは、ブラケット90の車幅方向内方の端部90aよりも車幅方向内方に位置している。図示の例では、ブラケット90の車幅方向内方の端部90aは、台座91の屈曲部93の車幅方向内方の端部である。ハウジング51は、上下方向から見て左側のリヤフレーム25に重なっている。
図10は、スタンド格納状態からスタンド使用状態への移行方法を示す図である。
図2および図10に示すように、最初にスプリング55のねじりモーメントに抗しつつ、操作子56を車幅方向外方かつ後方に向けて押圧する。すると、第1伸縮部材61がハウジング51に対して周方向の第2側に回動するとともに、第1ガイド突起71が第1ガイド溝72の上方係止部74からストローク部73の上端部に移動する。これにより、第1伸縮部材61がハウジング51に対して下方に変位可能となる。また、第2伸縮部材62が第1伸縮部材61に対して周方向の第2側に回動するとともに、第2ガイド突起81が第2ガイド溝82の上方係止部84からストローク部83の上端部に移動する。これにより、第2伸縮部材62が第1伸縮部材61に対して下方に変位可能となる。
図11は、スタンド使用状態からスタンド格納状態への移行方法を示す図である。
図2および図11に示すように、最初に伸縮方向の復元力に抗しつつ、操作子56を下方かつ前方に向けて押圧する。すると、第1伸縮部材61がハウジング51に対して下方に移動しつつ周方向の第1側に回動するとともに、第1ガイド突起71が第1ガイド溝72の下方係止部75の下端部を通過する。また、第2伸縮部材62が第1伸縮部材61に対して下方に移動しつつ周方向の第1側に回動するとともに、第2ガイド突起81が第2ガイド溝82の下方係止部85の下端部を通過する。
また、ハウジングの全体がリヤフレーム25よりも車幅方向外方に配置された構成と比較して、リヤフレーム25から車幅方向外方へのサイドスタンド50の突出量を小さくできる。このため、サイドスタンド50への車幅方向外方からの物体の接触をリヤフレーム25に受け止めることができる。したがって、サイドスタンド50の保護性能を向上させることができる。
例えば、上記実施形態では、伸縮部材54が第1伸縮部材61および第2伸縮部材62を備える2段のテレスコピック構造を有しているが、これに限定されず、例えば伸縮部材自体は伸縮不能に形成されていてもよい。また、伸縮部材は3段以上のテレスコピック構造を有していてもよい。
Claims (5)
- 車体フレーム(20)と、
ブラケット(90)を介して前記車体フレーム(20)に支持され、伸縮可能に形成されたサイドスタンド(50)と、
を備え、
前記サイドスタンド(50)は、
中空に形成され、開口(52a)が形成されたハウジング(51)と、
スタンド使用状態で前記ハウジング(51)の前記開口(52a)から突出し、スタンド格納状態で前記ハウジング(51)の内側に退避する伸縮部材(54)と、
を備え、
前記ハウジング(51)における車幅方向外方の端部(51a)は、前記ブラケット(90)に支持され、
前記ハウジング(51)における車幅方向内方の端部(51b)は、前記ブラケット(90)よりも車幅方向内方に位置する、
ことを特徴とする鞍乗り型車両のサイドスタンド配置構造。 - 後輪(3)を支持するスイングユニット(40)をさらに備え、
前記車体フレーム(20)は、前記スイングユニット(40)を揺動可能に支持する一対のリヤフレーム(25)を備え、
前記ハウジング(51)は、車両上下方向から見て前記一対のリヤフレーム(25)のうち一方のリヤフレーム(25)に重なる、
請求項1に記載の鞍乗り型車両のサイドスタンド配置構造。 - 前記スイングユニット(40)は、
原動機(41)と、
前記原動機(41)の駆動力を前記後輪(3)に伝達する動力伝達機構(42)と、
前記動力伝達機構(42)を収容する伝動ケース(43)と、
を備え、
前記サイドスタンド(50)は、前記一方のリヤフレーム(25)と前記伝動ケース(43)との間に配置されている、
請求項2に記載の鞍乗り型車両のサイドスタンド配置構造。 - 前記伸縮部材(54)から前記サイドスタンド(50)の伸縮方向に交差する方向に延びる操作子(56)をさらに備え、
前記伸縮部材(54)は、スタンド格納状態で、車両の車幅方向外方の端部よりも車幅方向内方に位置し、
前記操作子(56)の先端は、スタンド格納状態で、車両前後方向における前記サイドスタンド(50)が配置される範囲(R)内で最も車幅方向外方に位置する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のサイドスタンド配置構造。 - 原動機(41)をさらに備え、
前記ハウジング(51)は、前記原動機(41)の下端よりも上方に配置されている、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のサイドスタンド配置構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018135954A JP6941592B2 (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 鞍乗り型車両のサイドスタンド配置構造 |
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JP2018135954A JP6941592B2 (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 鞍乗り型車両のサイドスタンド配置構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020011641A JP2020011641A (ja) | 2020-01-23 |
JP6941592B2 true JP6941592B2 (ja) | 2021-09-29 |
Family
ID=69170605
Family Applications (1)
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JP2018135954A Active JP6941592B2 (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 鞍乗り型車両のサイドスタンド配置構造 |
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- 2018-07-19 JP JP2018135954A patent/JP6941592B2/ja active Active
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