JP6941385B2 - 引き込み式フォイル機構 - Google Patents

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Description

本開示は、ボートまたは船などの水性船舶で使用する引き込み式フォイル機構に関する。
船またはボートなどの水性船舶の安定性と効率を改善するために、翼またはフィンとしても知られる1以上のフォイルを水線の下で使用することが知られている。船舶が波にさらされるとき、フォイルは、通常、波によって誘発されるピッチやロールなどの動作を減らす。フォイルは通常、前方推進力も提供するため、船舶の燃料消費効率と速度が向上する。
フォイルが必要でないとき、例えば穏やかな水の中では、水性船舶の船体内にフォイルを引き込みすることが知られている。これにより、船舶の抗力が減少する。推力の発生とピッチ動作の低減に最も効果的であるためには、フォイルを水性船舶のできるだけ遠い前方に取り付けることが理想的である。通常、船体の船首と前端は比較的狭く、そのため船体のこの部分に引き込み式フォイルを保管するために利用できるスペースは比較的わずかである。
船体にフォイルを取り付ける多くの以前の手段は、船体から下向きに延び、フォイルが取り付けられるストラットを使用する。この例はGB1179881Aに示されている。このようなストラットは、船舶の操縦能力に悪影響を与える可能性があるため、ストラットの使用を完全に回避することが推奨されている。
仏国特許第2563177号は、船舶の船体で使用するための引き込み式フォイル機構を開示している。このシステムでは、フォイルが引き込まれ、船体内に完全に、実質的に垂直配向に保管される。フォイルは、ガイドロッドに垂直力を及ぼしてフォイルを下向きに押すことにより、船体の基部の開口を通して展開される。一度フォイルが船体の外側に完全に下降すると、フォイルが完全に展開された状態で船舶の下で実質的に水平に延びるように、フォイルとガイドロッドに設けられた歯車機構によって回転する。この装置では、フォイルは、展開されたときに、フォイルが船体よりも下の点から、かつ船舶の中心線から外向きに延びるように、船舶の中心線上の開口を通してのみ展開することが可能である。
本発明は、水性船舶の前端に設けることができ、展開状態にあるときに任意の所望の高さで船体の側面から外向きにフォイルを延ばすことができる引き込み式フォイル機構を提供しようとするものである。
第1の態様から、本発明は、引き込み位置にあるとき、第1の軸に実質的に平行に延びるように配設されたフォイルと、フォイルが周りを回転できる回転軸と、使用中、フォイルおよび回転軸を第1の方向に動かすように、作用力を第1の軸に平行な第1の方向に、フォイルに対して作用させる手段と、使用中、フォイルに対する作用力は、回転軸が第1の方向に移動している間にフォイルを回転軸の周りで回転させるモーメントを生成するように構成されたモーメント生成装置と、を備える引き込み式フォイル機構を提供する。一実施形態では、第1の軸の方向に対するフォイルの角度は、引き込み位置にあるとき0°〜45°の範囲にある可能性があり、したがって実質的に平行という用語はこの範囲をカバーすることを意図する。より好ましい実施形態では、第1の軸の方向に対するフォイルの角度は、引き込み位置にあるとき、0°〜30°の範囲にある可能性がある。なおさらにより好ましい実施形態では、第1の軸の方向に対するフォイルの角度は、引き込み位置にあるときに4°〜15°の範囲にある可能性がある。
いくつかの代替機構により、フォイルを回転軸の周りに回転させることができることが理解されよう。好ましい一実施形態では、回転軸はフォイルに連結されている。第1の方向にフォイルに力を作用させるための多くの代替手段が想定され得る。本手段は、電気的および/または機械的アクチュエータを備えてもよい。例えば、回転ネジ機構または線形アクチュエータ、例えばラムを使用できる。好ましい一実施形態では、本手段は、下向きの引っ張りを制御する手段と一緒に、重力の下でフォイルを下向きに引っ張るように作用するフォイルの重量を含む。好ましくは、下向きの引っ張りを制御する手段は、液圧ウィンチを含む。別の好ましい実施形態では、フォイルに力を作用させる手段は、フォイルを第1の方向に押すための液圧または電気液圧アクチュエータを含む。
引き込み式フォイル機構には、例えば航空などのいくつかの異なる用途がある。好ましい実施形態では、本機構は、船またはボートなどの水性船舶で使用されることを意図している。そのような実施形態では、第1の軸は垂直軸であり得る。以下に記載するように、本機構は2つのフォイルを備えてもよい。フォイルは、引き込み位置にあるとき、船舶の船体内に完全に広がるように適合させることができる。船体内にフォイルを実質的に垂直に保管することにより、比較的狭い機構が提供される。これには、通常は限られたスペースしか利用できない船舶の船首に向かうロケーションに設置できるという利点がある。しかしながら、フォイル機構は船体の任意のロケーション、例えば船尾または船舶の中央に設置できることが理解されよう。フォイルはさらに、展開されるとき船舶の外向きに延びるように、好ましくは完全に展開されるとき、例えば展開位置で垂直軸に対して5°以上の角度になるように適合され得る。なおさらにより好ましくは、フォイルは、展開位置にあるとき、垂直軸に対して45°以上の角度で延びるように適合され得る。フォイルおよびモーメント生成装置に力を作用させる手段は、フォイルが引き込み位置から展開位置に回転するように構成され、フォイルが展開位置にあるときの第1の軸の方向に対するフォイルの角度は、フォイルが引き込み位置にあるときの第1の軸の方向に対するフォイルの角度より大きい。
一実施形態では、モーメント生成装置は、回転軸から取り外された点でフォイルに作用力を加えるための装置を備える。
なおさらにより好ましくは、フォイルまたは各フォイルは、フォイルが回転する最中に回転軸からさまざまな距離で作用力を加えるための装置に接触するように構成された曲面を持った根元部を有する。
好ましい一実施形態では、回転軸が、第1の軸上に位置する。
モーメント生成装置は、いくつかの形態をとることができることが理解されよう。好ましい一実施形態では、モーメント生成装置は、リンク機構、より好ましくシザーリンク機構を備える。この実施形態では、リンク機構の形状により、フォイルが回転する速度が決定する。
代替の好ましい一実施形態では、モーメント生成装置は、フォイルに連結された位置決め部材と係合するためのガイド部材を備える。
位置決め部材は、フォイルが第1の方向(前方および/または後方)に動くときにガイド部材に沿って移動するように配設されてもよい。これにより、使用中のフォイルの運動を制御する安定した方法が提供される。この実施形態では、作用力に起因する位置決め部材の運動は、ガイド部材によって制限される。好ましいように、ガイド部材が第1の軸に対してある角度で延びる場合、これは位置決め部材に反力をもたらす。したがって、第1の軸に対するガイド部材の角度が大きいほど、反力は大きくなる。回転のモーメントは、反力と、反力に平行に延びる回転軸を通る線からの位置決め部材のオフセットに依存する。その結果、ガイド部材は、フォイル上に回転の所望のモーメントを提供するように構成され得る。好ましい一実施形態では、使用中、力が位置決め部材に反力を生じさせ、ガイド部材の角度に垂直な線に沿って作用するほどに、ガイド部材が第1の軸に対してある角度で延び、かつモーメントは反力の線と回転軸を通る平行線の間の距離に依存する。
上記の好ましい実施形態では、位置決め部材は、フォイルが第1の方向に動き、フォイル上の作用力に起因して回転するときに、ガイド部材に沿って前方に移動する。位置決め部材がガイド部材の端部に達すると、それはそれ以上前方に動くことができず、ガイド部材の端部に抗して保持される。この段階で、フォイルは第1の方向に動き、可能な限り回転する、つまり、フォイルは展開位置にある。
常にフォイルに作用する一定のモーメントを有することが望ましい場合がある。これは、回転のモーメントが著しく変化せず、フォイルがガイド部材に沿って移動するときにフォイルが一定の速度で回転するように、第1の軸に対して一定の角度で延びるガイド部材によって達成できる。しかしながら、船舶でフォイル機構を使用する場合、時間とともにフォイルに及ぼすモーメントを変えること、例えば、フォイルが下降して船舶を出る際のフォイルの回転速度を上げること、が望ましい場合がある。したがって、好ましくは、ガイド部材が第1の方向に対して延びる角度は、位置決め部材がガイド部材に沿って移動するときのフォイルの回転速度を制御するために、ガイド部材の長さに沿って変化する。
引き込み式フォイル機構が船舶で使用される特定の好ましい一実施形態では、フォイルが船の船体から下降するにつれてゆっくり回転し、次に、フォイルが、その下降の最終段階を越えて展開位置まで、および/またはフォイルが一度完全に下降したら、より速く回転することが望ましい。したがって、ガイド部材は、第1の軸に対して第1の角度で延びる第1の部分と、第1の軸に対して第2の角度で第1の部分を越えて延びる第2の部分とを備え、第2の角度が、第1の角度より大きい、ことが好ましい。好ましい一実施形態では、第1の角度が、0°〜30°の範囲にあり、第2の角度が、45°〜90°の範囲にある。代替の好ましい実施形態では、ガイド部材が、第1の軸に向って第1の角度で延びる第1の部分と、第1の部分を越えて第1の軸に向かって延びる第2の部分と、を備える。
なおさらにより好ましくは、ガイド部材は、例えば、ガイド部材の角度に滑らかで段階的な変化があり、例えば、第1の部分と第2の部分との間に延びる湾曲部分をさらに備える。第1および第2の部分の角度は第1および第2の部分の長さに沿って変わる可能性があり、角度が上記の所与の範囲内にある場合に所望の効果が達成されることが理解されるであろう。したがって、さらに好ましい実施形態では、ガイド部材は、直線または曲線のいずれか、または両方の組み合わせであり得る。
ガイド部材は、トラックなどのいくつかの異なる形態をとることができることが理解されよう。例えば、ガイド部材はトラックを備えることができ、位置決め部材は、トラック上で摺動可能または回転可能な軸を備えることができる。位置決め部材は、ガイド部材と一列に配設された複数の軸受または輪の形態をとることができる。好ましい一実施形態では、ガイド部材は溝を備え、位置決め部材は軸受を備える。輪または軸受は、好ましくは、第1および/または第2の方向にスライドして回り、第1および/または第2の方向にスライドし、または第1および/または第2方向に回ってガイド部材内を移動できる。軸受と溝の間に実質的に摩擦のない接触を提供することが可能であり、これは機構の効率を改善するという利点を有している。さらに、溝は、機構を収容する金属板から切り取ることができるため、費用対効果の高い製造ソリューションを提供する。
フォイルによってとられる経路およびフォイルが回転する速度は、引き込み式フォイル機構が使用される船舶の船体の形状に依存して変わり得ることが理解されよう。単一のガイド部材のみを使用して、フォイルが移動する全長にわたってフォイルの回転の所望のモーメントを達成することは困難または不可能であり得る。したがって、好ましくは、モーメント生成装置は、フォイルに連結された複数のそれぞれの位置決め部材と係合するための異なる形状を有する複数のガイド部材を備える。複数のガイド部材は異なる形状を有するので、それらは少なくともそれらの長さの一部にわたって異なるモーメントを生成するように構成される。そのような実施形態は、無限の数の異なる移動経路がフォイルのために設計されることを可能にし得る。
水性船舶で使用する場合、引き込み式フォイル機構は、展開中および展開位置の両方で、船舶の周りの水からの著しい抵抗力に遭遇する。したがって、これらの力に耐えることができ、所望の方法でフォイルの制御された運動を確実にすることができる機構を提供することが望ましい。これを達成するのを助けるために、追加的または代替的に、ガイド部材および位置決め部材がフォイルの両側に設けることが望ましい。したがって、好ましくは、フォイルは、先端と、根元部と、先端と根元部の間に延びる第1および第2の表面と、その両側で第1と第2の表面を接合する第1および第2の側縁と、を備え、かつ好ましくは、フォイルの第1の側縁に連結された第1の位置決め部材が、第1のガイド部材に係合し、フォイルの第2の側縁に連結された第2の位置決め部材が、第2のガイド部材に係合する。
好ましい一実施形態では、位置決め部材が、フォイルの根元部に設けられている。しかしながら、ガイド部材の形状および位置に依存して、位置決め部材はフォイル上の異なるロケーションに提供され得る。代替的に、位置決め部材がフォイル上に位置されないように、フォイルを連結によって位置決め部材に取り付けることができる。
フォイルの制御された動作をさらに確実にするために、第1の軸に沿って延びるさらなるガイド部材を設けて、さらなる位置決め部材がさらなるガイド部材に沿って移動できるように、フォイルに連結されたさらなる位置決め部材と係合するようにしてもよい。好ましい一実施形態では、さらなる位置決め部材が、回転軸の中心にあり、かつしたがって、第1の方向における軸およびフォイルの運動は、さらなるガイド部材によって第1の方向に制限される。
単一のさらなるガイド部材およびさらなる位置決め部材のみが提供され得ることが理解されるであろう。しかしながら、安定性を改善するためにフォイルの両側にガイド部材が設けられている上記の好ましい実施形態では、フォイルの第1の側縁に隣接して第1のさらなるガイド部材および第1のさらなる位置決め部材が設けられ、かつ第2のさらなるガイド部材および第2のさらなる位置決め部材が、フォイルの第2の側縁に隣接して設けられている。
上述のように、異なる形状を有する複数のガイド部材と、複数のガイド部材に係合するそれぞれの位置決め部材を設けることが好ましい場合がある。複数のガイド部材は、例えば、その一方の側縁に隣接するなど、フォイル上の単一のロケーションに設けることができる。しかしながら、好ましい一実施形態では、異なる形状を有する第1および第2のガイド部材がフォイルの両側に設けられる。これは、上述のように安定性が改善され、単一の形状のガイド部材だけを使用するのでは不可能なフォイルの所望の回転を実現できるという利点を有する。したがって、好ましくは、第1のガイド部材は第1の形状を有し、第2のガイド部材は第1の形状とは異なる第2の形状を有し、第1のガイド部材によって生じるモーメントは、少なくとも第1のガイド部材の長さの一部にわたって第2のガイド部材によって生じるモーメントと異なる。
引き込み式フォイル機構は単一のフォイルのみを含むことができると想定される。船で使用されるとき、このような機構は普通、船体の片側に設けられ、第2の機構(例えば、船体のおよそ中心線に対して第1の機構と対称になるように設けられる同一の機構)がその反対側に設けられる。使用時には、普通、その第1の側で船体から外向きに延びる第1のフォイルと、その反対側で外向きに延びる第2のフォイルとを有することが望ましい。単一の機構を使用して両方のフォイルを引き込みおよび展開すると、船体の収納スペースが少なくて済み、エネルギー効率も高いはずである。したがって、好ましくは、機構は2つのフォイルを含む。より好ましくは、2つのフォイルは、互いに反対方向に回転するように配設される。
上述のように、好ましい一実施形態では、フォイルは船またはボートで使用され、好ましくは船首付近に設けられる。ボートのこの部分は比較的狭く、利用可能なスペースが限られている。したがって、好ましい一実施形態では、回転軸は2つのフォイルに共通である。これにより、フォイルが共にできるだけ近くに位置するため、比較的スペース効率の高い機構設計が可能になる。したがって、好ましくは、2つのフォイルが回転軸を共有し、なおさらにより好ましくは、機構は、使用中、フォイルを互いに離れるように回転させるように構成される。
フォイルが展開され、水中の船舶に使用中、フォイルは通常、その周囲の水と波に起因する大きな力にさらされる。したがって、これらの力に抗して、展開されたフォイルを支持する手段を設けることが望ましい。フォイルを展開位置にロックするための様々な手段を設けることができる。好ましい一実施形態では、機構は2つのフォイルを備え、フォイルの根元部は、フォイルが例えば展開位置で完全に回転するときに互いに当接するように構成される。フォイルと回転軸に垂直に下向きに作用する力と一緒に、これは周囲の水からの上向きの揚力に抗してフォイルをロックする。完全に回転するとは、フォイルが最終展開位置に到達したことを意味し、特定の用途の引き込み式フォイル機構の設計に依存して、これが第1の軸に対して任意の角度に回転できることを意味する。
展開されたフォイルは、水を通って動くときに下向きの力にもさらされることが理解されよう。これらの力に抗して、展開されたフォイルを強化するために、展開位置、例えば、完全に回転した状態でフォイルに回転の大きいモーメントを及ぼすようにガイド部材を構成することができる。これは、フォイルを第1の軸に向かって後方に、例えば使用中に互いに向かって回転させるように作用する力に対して作用する。したがって、好ましくは、ガイド部材は、フォイルが展開位置にあるとき、フォイルを第1の軸に向かって回転させるように作用する力に対抗するモーメントを生成するように構成される。
好ましい一実施形態では、1以上のガイド部材は、ガイド部材の下方の長さにおいて、第1の(例えば垂直)軸に対して0°〜30°の角度で延びる部分を備え、機構は、フォイルが展開位置にあるとき、位置決め部材が部分内に位置するように構成されている。
なおさらにより好ましくは、部分は、第1の(例えば垂直)軸に対して0°〜10°の角度で延びている。
いくつかの実施形態では、追加または代替として、フォイルは、下降の間に船体を出るために回転することができ、フォイルは、それが船体から完全に下降する前または同時に、最終的な回転状態、すなわち展開位置に達する。しかしながら、船体から下降する間のフォイルの回転は、船体の開口を通ってフォイルが出るのを可能にするための軌道に従わなければならないため、場合によっては、船体から出ている間はフォイルが部分的にのみ回転し、その後、一度完全に下降した状態で、展開位置に到達するまでフォイルが回転し続けることが好ましい場合がある。したがって、好ましくは、引き込み式フォイル機構は、第1の方向での回転軸の運動を制限するための止め具をさらに備え、モーメント生成装置は、使用中、回転軸が止め具によってそれ以上の運動に抗して保持される間、フォイルが回転軸の周りをさらに回転するように構成されている。
引き込み式フォイル機構をより簡単に組み立てることができ、かつ/またはその場で引き込み式フォイル機構からフォイルを取り外すことができると便利である。好ましい一実施形態では、いずれかの一請求項に記載の引き込み式フォイル機構が提供され、作用力をフォイルに対して作用させる手段は、フォイルに取り外し可能に取り付けられるように適合された部品を備える。
より好ましい実施形態では、フォイルは、フォイルの根元部を含み、凹部は、回転軸に沿って延びるフォイルの根元部に形成され、かつ部品は、フォイルに取り外し可能に取り付けられる前に、凹部に挿入されるように適合されている。
さらに好ましい実施形態では、請求項33または34に記載の引き込み式フォイル機構を構造物内に組み立てる方法が提供され、本方法は、開口の中を通ってフォイルを構造物内に挿入することと、フォイルを構造物内に位置するモーメント生成装置に連結することと、部品をフォイルに取り付けることと、を含む。
さらなる態様から、船または船舶を提供する本発明は、船体と、上記のような引き込み式フォイル機構と、を備える、船または船舶であって、フォイルは、引き込み位置にあるときは、船体内で実質的に垂直方向に延び、完全に展開されているときは、船体の外側にかつ垂直に対してある角度で延びるように適合されている。
なおさらにより好ましくは、フォイルは、展開位置にあるとき、船体の外側に、垂直に対して少なくとも45°の角度で延びるように適合されている。上述の第1の軸と同様に、実質的に垂直方向という用語は、好ましくは垂直に対して0°〜45°、より好ましくは垂直に対して0°〜30°、より好ましくは垂直に対して4°〜15°の好ましい範囲をカバーすることを意図している。
通常、開口が船体に設けられ、それを通して、フォイルまたは各フォイルが展開され得る。水の侵入に抗してこの開口を密閉するための様々な機構が想定される。好ましくは、船または船舶は、引き込み式フォイル機構のフォイルが展開される船体に開口をさらに備え、フォイルが引き込み位置にあるときに開口にわたってシールを形成するためにフォイルの先端に小翼が設けられている。
好ましくは、開口は船体に設けられ、フォイル機構は、フォイルが通過するように構成されている。したがって、いくつかの好ましい実施形態では、フォイルに対する位置決め部材のロケーション、および/またはフォイルの形状、および/またはガイド部材の形状などの1以上のパラメータは、船体の形状と、そこの開口のロケーションに関して決定される。機構が2つのフォイルと、各フォイルに対する少なくとも1つのガイド部材とを備える実施形態では、これらのパラメータのうちの1以上は、フォイルの各々について異なり得る。機構は対称的ではない場合があることが理解されよう。
ここで、いくつかの好ましい実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して記載する。
第1の実施形態による引き込み式フォイル機構の側面図を示す船の船首を通る断面図である。 完全に引き込まれた位置にあるフォイルを示す、図1の線A−Aに沿った断面図である。 図2に対応し、展開の異なる段階でのフォイルを示す追加図である。 図2に対応し、展開の異なる段階でのフォイルを示す追加図である。 図2に対応し、展開の異なる段階でのフォイルを示す追加図である。 引き込み式フォイル機構の概略分解図である。 水中に展開されたときにフォイルとそれに作用する力を示す。 水中に展開されたときにフォイルとそれに作用する力を示す。 a〜cはガイド溝とフォイルの可能な装置を示す概略正面図である。 a〜cはガイド溝とフォイルの代替装置を示す概略正面図である。 a〜cはフォイルの動作および回転を制御するためにリンク機構が使用される実施形態を示す概略正面図である。 a〜cはリンク機構を使用する代替実施形態を示す概略正面図である。 a〜cはフォイル展開機構のさらに可能な実施形態を示す概略正面図である。 運動の異なる段階での引き込み式フォイル機構の代替実施形態を示す船の船体の一部を通る断面図である。 運動の異なる段階での引き込み式フォイル機構の代替実施形態を示す船の船体の一部を通る断面図である。 運動の異なる段階での引き込み式フォイル機構の代替実施形態を示す船の船体の一部を通る断面図である。 運動の異なる段階での引き込み式フォイル機構の代替実施形態を示す船の船体の一部を通る断面図である。 展開プロセスの異なる段階でフォイルに作用する力を示す概略図である。 展開プロセスの異なる段階でフォイルに作用する力を示す概略図である。 展開プロセスの異なる段階でフォイルに作用する力を示す概略図である。 展開プロセスの異なる段階でフォイルに作用する力を示す概略図である。 展開プロセスの異なる段階でフォイルに作用する力を示す概略図である。 例示的なフォイルの三次元図である。 開口を覆う小翼を示す船の船首を通る断面図である。 展開位置にある小翼を備えたフォイルを示す船の船首を通る断面図である。 2つの異なるガイド経路を使用するフォイルを示す三次元図である。 図19の2つの異なるガイド経路の各々について取得されたモーメントアームと、フォイルによって達成されるフォイル回転速度を示す。 図19の2つの異なるガイド経路の各々について取得されたモーメントアームと、フォイルによって達成されるフォイル回転速度を示す。 フォイルと船体の間の関係を模式的に示す。 展開プロセスの異なる段階でフォイルに作用する力を示す概略図である。 実質的に垂直方向に延びる下部を有する2つの異なるガイド経路の各々について取得されたモーメントアーム、およびフォイルによって達成されたフォイル回転速度を示す。 実質的に垂直方向に延びる下部を有する2つの異なるガイド経路の各々について取得されたモーメントアーム、およびフォイルによって達成されたフォイル回転速度を示す。 本発明の代替実施形態によるフォイルの根元部を通る断面図である。 図22のフォイル根元部を、そこに挿入される部品と一緒に示す。 図23の部分をフォイルの根元部に挿入したときの斜視図である。
図1は、船の船体の船首部分1を通る、その長さに沿った断面を模式的に示す。船首スラスタ3は、船体またはキールの基部の上に、船首に隣接する開口(以下で記載する)と同様の高さに位置している。図2は、図1の線A−Aに沿った断面、すなわち船首スラスタ3のわずかに前方の船体の船首部分の断面である。船体は、形状が対称であり、その基部でその長さに沿って中心に延びるキール5を有する。船体の側部7、8は、平坦部5の両側で上方に延びて湾曲している。
図2に示されるように、引き込み式フォイル機構10は、完全に引き込まれた位置にあるときに船体の内部に位置するように設けられる。機構の長手方向軸12は、船体の中心線を通って実質的に垂直に延びる。(図2には示されていない)開口は、船体の両側に、その基部から等距離の高さに形成されている。開口は、展開中に回転しながらフォイルをそれらの1つから押し出すことができるように配置および寸法設定されている。
フォイル機構は、(図2に点線の輪郭で示される)第1および第2のフォイル16、17を含む。フォイル16、17は、船を安定させ、波の中での船舶の動作を減らし、前方推進力を提供するように適合された細長い部材である。例示的なフォイル16が、図15の三次元図に示されている。フォイル16は、根元部18および先端20として知られる第1および第2の長手方向端部を有する。第1および第2の表面22および24は、前縁26と後縁28との間でその幅を横切って延びる。根元部18は、引き込み機構に取り付けるための部分を含む。したがって、フォイル16の根元部では、前方および後方縁部26、28の両方が、フォイルの幅の一部を横切ってフォイル16の下面24に垂直に延びて、フォイル16の中心との間にギャップ29を有するフォイルの基部から上向きに延びる平面を形成する中実部分27を有する。平面は、フォイル16の本体の上面22に再結合する角度で下降する前に、中実部分27の上限を画定する、それに垂直に延びるさらなる平面25と結合する。図1に見られるように、根元部18は、フォイル16上の異なる高さで軸受30、38を担持してもよい。
小翼62は、フォイル16の先端20に設けられ、それに対して実質的に垂直に延びる。点線63は、小翼62が覆うように適合されている開口の形状を表している。フォイル16、17が完全に引き込まれると、小翼62は船体の開口14を覆う。これは、図18aに示されている。小翼62は、フォイル16、17が引き込まれたときの船体の周りの流れが、開口のない船体の周りの流れとほぼ同じになるように形作られている。図18bは、展開位置にあるときの小翼62を有するフォイルを示す。
フォイル機構10は、例えば図6および図1〜図5の分解図に見られる。第1の軸受30は、その根元部18に隣接する第1のフォイル16上に設けられ、前縁26から外向きに延びる。第2の軸受31は、第1の軸受30の反対の第1のフォイルに設けられ、その根元部18に隣接し、後縁28から外向きに延びている。対応する第3および第4の軸受32、33(図示せず)が、その根元部18に隣接し、前縁26および後縁28から外向きに延びる第2のフォイル17上に設けられている。
フォイル機構10は、第1の側壁40および第2の側壁42を有するハウジング39をさらに備える。側壁40、42は、形状が実質的に長方形の平面金属要素である。それらは両方とも、その中心線に沿ってより長い方向に延びる長手方向軸13を有する。側壁40、42は、船体内で実質的に垂直に、かつその長さに対して実質的に垂直に延びるように、その中心線に関して対称に互いに間隔を空けて、船体内部に取り付けられている。したがって、それらの長手方向軸13船体の中心線を通って延びる。ハウジングは、第1の側壁40と第2の側壁42の上端の間を水平に延びて平面43を画定する平面金属要素をさらに含む。平面43は、その上方で液圧ウィンチ34を支持する。ウィンチ34は、そこから下向きに、かつ第1および第2の側壁40、42の間に延びる垂直可動要素58に取り付けられた滑車システムの周りに延びるケーブル56を含み、ウィンチ34は垂直可動要素58をハウジング内で上方および下方に動かすように適合されている。ベース部35は、垂直可動要素58の下に配置され、マスター液圧シリンダー60によってそれに接続されている。したがって、ウィンチは、フォイル16、17の重量によって生じる下向きの力に抗してフォイル16、17を保持するように適合されており、ウィンチが解放されると、下向きの垂直力Fが、第1の側壁40と第2の側壁42の長手方向軸13の間に延びる平面上のベース部35に及ぼされる。ブレーキ(図示せず)がウィンチ34に設けられており、ケーブル56が繰り出される速度を制御できるため、下向きの動作の大きさを制御できる。ベース部35は、この平面の中心にあり、第1および第2の側壁40、42の間のハウジングの実質的に全幅を横切って延びる。
フォイル16、17は、フォイル16、17が引き込み位置にあるときにはハウジングの側壁40、42内に延び、展開時にはハウジングの下方および外向きに延びるように、ハウジング内に配置されている。引っ込められると、フォイル16、17は、ハウジングの幅を横切って延び、その前縁26が第2の側壁42に隣接し、後縁28が第1の側壁40に隣接する。引っ込められると、フォイル16、17の先端20は、ハウジングの基部に隣接する船体の内側にある。フォイル16、17の根元部18は、ハウジング内でその上向きに位置している。ベース部35は、フォイル16、17が周りを回転できる回転軸36を設けるように、その根元部18で両方のフォイルに旋回可能に取り付けられている。回転軸36は、フォイル引き込み機構10の長手方向軸12を通って垂直に延びている。垂直ガイド軸受38は、フォイル根元部18からその前方および後方に延びる端部の両方で外向きに延びている。
各側壁40、42は、そこから切り出され、その長手方向軸13に沿って実質的に垂直に延びる中央ガイド溝44を含む。垂直ガイド軸受38は、ベース部35の両側に延びるそれぞれの側壁40および42の中央ガイド溝44に係合する。これにより、回転軸36の動作が実質的に垂直方向になるように制御され、長手方向軸12、および回転軸36と一直線になるように、実質的に垂直方向に加えられる液圧ウィンチからの力の適用を確実にする。
さらに2つのガイド溝(第1および第2のガイド溝46、47)が各側壁40、42に、すなわち、中央ガイド溝44の両側に1つ設けられている。図6に見られるように、第1のガイド溝46は、第1の距離52だけ長手方向軸13から水平に離間し、第1のフォイル16が完全に引き込まれた位置にあるときの垂直ガイド軸受38の垂直高さにほぼ対応する点50から、長手方向軸13から第2のより大きな水平距離56だけ離間し、第1のフォイル16が完全に下降しているときの第1の軸受30の垂直高さに対応する第2の点54まで、垂直から約2°の角度で下向きに延びる。これは、ガイド溝の第1の部分53を含む。点54から、第1のガイド溝46は回って湾曲部55を形成し、次に、長手方向軸13から実質的に垂直方向に外向きに延びて第2の部分57を形成する。第1のガイド溝46は、側壁40、42の縁部に到達する前に終了する。
第2のガイド溝47は、両側壁40、42に設けられており、長手方向軸13の周りの第1のガイド溝46の反射として構成されている。
フォイル機構10は、第1のフォイル16の前縁における第1の軸受30が第2の側壁42の第1のガイド溝46に係合するように組み立てられる。第1のフォイル16の後縁の第2の軸受31は、第1の側壁40の第1のガイド溝46に係合する。同様に、第2のフォイル17の前縁にある第3の軸受32は、第2の側壁42の第2のガイド溝47に係合する。第2のフォイル17の後縁の第4の軸受33は、第1の側壁40の第2のガイド溝47に係合する。
フォイル16、17が完全に引き込まれた位置にあるとき、液圧ウィンチ34は、図2に示すように、垂直可動部58およびベース部35がそれらの最高点に保持されるように巻き上げられる。さらに、マスターシリンダー60は、垂直可動部58とベース部35とが共にロックされるように引き込まれる。この位置では、フォイル16、17は船体1内に完全に収容され、実質的に垂直に延びる(長手方向軸12に対して約9°の角度で回転軸から外向きに延びる)。引き込み位置におけるフォイル16、17の角度は、船体の幾何学的形状、開口、および使用されるフォイルの幾何学的形状に必要な角度に依存して変化し得る。
フォイル16、17を展開するために、液圧ウィンチ34が作動され、フォイル16、17の重量が垂直可動部およびベース部35を下向きに押し始める。代替的に、ケーブルループ装置を液圧ウィンチと共に使用して、垂直可動部およびベース部35を下向きに押すことができる。下向きの力の作用下で、垂直ガイド軸受38は中央ガイド溝44内を下向きに動き、第1、第2、第3、および第4の軸受30〜33は第1および第2のガイド溝46、47内を下向きに動く。図14a〜14dに見られるように、下向きの力により、フォイル16、17は垂直に下向きに動き、開口14を介して船体から出る。第1〜第4の軸受30、31、32、および33(図示せず)が第1および第2のガイド溝46、47によって拘束されると、下向きの力は、ガイド溝46、47が垂直に対してある角度で延びるときに、回転軸36の周りでフォイル16、17を上向きに回転させるモーメントを生じさせる。したがって、フォイル16、17は、垂直に下降するときに回転軸36の周りを回転する。いくつかの実施形態では、第1および第2のガイド溝46、47は、それらの下向きの長さの一部について長手方向軸12に平行に延びることができる。これは、ガイド溝46、47の角度が変わるまでフォイル16、17が回転し始めることがないように、ガイド溝46、47の垂直長さにわたって回転のゼロモーメントを生じさせる。
図3は、それらの完全に展開された位置に対してほぼ半分の高さで部分的に下降した状態のフォイル16、17を有するフォイル機構10を示す。この時点で、フォイル16、17は、長手方向軸12に対して約13°の角度まで回転している。さらに、フォイル16、17は、船体1の開口から部分的に突出している。
図4は、フォイル16、17上の第1〜第4の軸受30〜33が第1および第2のガイド溝46、47に沿って第2の点54まで下降した高さでのフォイル機構10を示す。第2の点で、フォイル16、17は船体1からほとんど完全に延びており、長手方向軸12に対して約35°の角度まで回転している。(図1に見られる)ロッキングシリンダー64は、垂直可動部58の両側で外向きに延び、側壁40、42の対応するロックスロットと係合して、ハウジングに対して垂直可動部58を不動にするように作動する。次に、マスターシリンダー60を作動させてベース部35に下向きの力を発生させ、第1〜第4の軸受30〜33をガイド溝46、47の外向きに延びる部分に沿って動かせ、長手方向軸12に対して約82°の角度に達する(または、それらが実質的に水平に延びるまで)フォイル16、17をさらに回転させる。これは完全に展開された位置である。
図5は、完全に展開されて回転した位置にあるフォイル16、17を示している。フォイル16、17が水中で展開されると、フォイルは上向きおよび下向きの力を含む大きな力に遭遇するため、(図1に見られる)マスターシリンダーによって提供される追加の力を使用して、フォイル16、17が展開し、これらの力が増加するにつれて、ガイド溝の外側に延びる部分に沿った制御された動作を確実にする。最終展開位置では、第1〜第4の軸受30〜33は、マスターシリンダーからの下向きの力によってガイド溝46、47の端部に抗して保持される。さらに、図14a〜14eに示すように、フォイル16、17の第1の端部18は、フォイルが完全に展開されて回転したときに互いに抗して当接するように適合された平面55を含む。これにより、使用中のフォイルに及ぼされる上向きの力に抗してフォイルが所定の位置にロックされる。
図1および図2に戻って、フォイルを後退させるには、まずマスターシリンダー60を作動させて、フォイル16、17の先端20を互いに向かって後方に回転させ、第1〜第4の軸受30〜33をガイド溝46、47に沿って(図6に見られる)第2の点54まで引き戻す。次に、軸受30〜33がガイド溝46、47の屈曲部54に達するとき、ロッキングシリンダー64が引き込まれ、液圧ウィンチ34が作動して、図2に示すように、フォイルが完全に引き込まれた位置になるまで、軸受30〜33をガイド溝46、47に沿って上方に動かす。
上記の好ましい実施形態では、フォイル16、17の最終的な回転を引き起こすためにマスターシリンダー60が設けられているが、代替実施形態では、フォイルを完全に回転した位置に回転させるのに必要な垂直力は、液圧ウィンチまたは別の力を及ぼす手段によって提供される。好ましい一実施形態では、液圧シリンダーは、フォイルに作用力を作用させ、フォイルの最終的な回転を引き起こす力を提供する。いくつかの実施形態では、最終的な回転を引き起こす追加の力は使用されなくてもよい。
記載され、図5に示された実施形態では、展開されるとき、フォイル16、17は、その両側7、8で船体から実質的に水平方向、より具体的には水平線から約9°下に外向きに延びる。フォイル引き込み機構10の設計を変更して、展開時にフォイル16、17が延びる角度を所望の用途に依存して変化し得るようにできる。したがって、ロールダンピングに使用するとき、フォイルはほとんど垂直に下向きに水中に延びる必要がある。この場合、フォイル16、17がそれらの引き込み位置と展開位置との間でわずかな量(例えば5°〜10°)だけ回転するように、機構を変更することができる。この場合、フォイルは、例えば、それらの取り込み位置では垂直線に対して5°、展開位置では垂直線に対して10°延びることがある。ピッチダンピングに使用されるとき、フォイルは通常、展開位置にあるとき、垂直線に対して45°〜90°の範囲で延びる必要がある。したがって、再び、機構10の設計は、展開され完全に回転された位置でフォイルの所望の回転を達成するためには、必要に応じて変化し得る。好ましい一実施形態では、ピッチダンピングに使用されるとき、フォイルは通常、展開位置にあるとき垂直線に対して75°〜90°の間で延びる必要がある。
船体を前方に推進するためにフォイル16、17が機能する方法は、図7aおよび7bを参照してよりよく理解することができる。これらの図は、水平成分73および垂直成分74を有する流入ベクトル72にさらされたフォイル16を示している。流入ベクトルは、フォイル弦線76に対する角度に起因して、フォイルに迎え角75を有している。フォイルは、流入ベクトル72に垂直に作用する揚力77と流入ベクトル72に平行に作用する抗力78にさらされる。揚力77と抗力78は、共に合成力ベクトル79を仕立てる。合成力は、フォイルの弦線76に平行な成分80を有し、フォイル16を前方、すなわち図7aおよび7bの右側に引っ張ろうとする。合成力79は、揚力77が抗力78よりも十分に大きい限り、図7aのように流入ベクトル72の垂直成分74が上向きのときと、図7bのように流入ベクトル72の垂直成分74が下向きのときの両方で、フォイル16を前方に引っ張ろうとする成分80を有する。
上記の、かつ図1〜図6に示された実施形態では、ガイド溝46、47の形状は、軸受30〜33の移動経路またはガイド経路90を画定する。回転軸36の位置に対するこのガイド経路90の形状は、任意の所与の時間にフォイル16、17に及ぼす回転モーメントを決定する。したがって、フォイル16、17が回転を開始する点とフォイルが回転する速度は、船体とフォイルの幾何学的形状と一緒にガイド溝の設計に依存して変化し得る。
軸受30〜33および回転軸36は、選択された経路に沿ったフォイル16、17の運動および回転を可能にする、フォイル16、17に対する任意のロケーションに設けることができることが理解されよう。これを決定する関係について、フォイル16が回転軸36を有する、図19を参照して記載する。回転軸36は、通常、YYで示される垂直方向である選択された方向に動くことができる。フォイル機構は、(例えば、図16a〜16eに示すように)、フォイル16が船舶の船体1の開口部14を通して展開および引き込まれるように設計されている。開口部14の中心は点cとして示されている。フォイル16が必要に応じて開口部14を通って移動するために、点cは、フォイル16の動作のすべての段階で、フォイル16の長さに沿った中心線Lと一直線でなければならない。フォイル16の動作は、ガイド経路(図19には図示せず)に沿って移動でき、フォイル16に物理的に接続される1以上の滑動部材bによって制御される(一実施形態では、上記のように、滑動部材bは軸受30〜33である)。局所フォイル軸Xと、回転軸36から滑動部材bまで延びる半径との間の角度qは、すべてのフォイル配向角度に対して一定である。ガイド経路は、任意のフォイルの配向に対して、(ガイド経路上にある)滑動部材bが必要に応じてcが中心線Lと一直線になるように配置されるよう構成される。したがって、当業者は、フォイル16の動作を達成するように滑動部材bの移動を制御して、それが回転および下降するときに開口14からの出口を可能にするガイド経路を設計する方法を理解するであろう。
図14a〜14dは、船体1の片側の2つのフォイル16のうちの1つを断面で示す概略図である。図14aは、引き込み位置にあるフォイル16を示す。フォイル経路18に取り付けられた垂直ガイド軸受38は、回転軸36上に位置されている。自由に、中央ガイド溝44内を動き、その上限に配置される。フォイルの根元部18に取り付けられ、フォイル16の下面24からそれに垂直方向に間隔を空けられた第1の軸受30は、第1のガイド溝46内に位置し、それに沿って自由に動く。点線Iは、第1の軸受30のガイド溝46の方向を示す。線Iは、垂直線に対してぴったり5°の角度で延びる。垂直下向きの力Fが垂直ガイド軸受38に加えられると、第1の軸受30がガイド溝46によって拘束されることに起因して、これは点線Iに垂直な方向の反力Rを生じさせる。反力Rは、回転軸36の周りのフォイル16の回転のモーメントを引き起こす。このモーメントは、反力Rの大きさと、反力Rの線と回転軸36を通る平行線rとの間のオフセット(a)に依存する。図16aに見られるように、引き込み位置でフォイル16に作用する回転のモーメントは、モーメントアームaが短い距離であるため比較的低く、ガイド溝46の方向が垂直線から約5°しかないため、反力Rも比較的小さい。
図14aには示されていないが、フォイル16に作用するモーメントアームは、第1の軸受30が、ガイド溝46を溝46が曲がり始める高さBまで下降するときに、非常にわずかだけ増加することが理解されるであろう。図14bは、B直下のガイド溝46内の第1の軸受30を示す。示された点で、ガイド溝46は垂直線に対して約30°で延びている。したがって、反力Rは垂直線に対して約60°にあり、オフセット(a)は図14aよりも大きくなる。したがって、図16bに示される点で、フォイル16は回転のより大きいモーメントにさらされる。
図14cに示されように、フォイル16は、ガイド溝46の湾曲部分の全長にわたって回転の比較的大きいモーメントにさらされ続ける。図14cに示される点で、ガイド溝46は、反力Rが垂直線に対して20°になるように、垂直線に対して約70°で延びる。フォイル16の回転に起因して、回転軸36は、図14aの位置よりも第1の軸受30のさらに下方に位置し、したがって、モーメントアームaは、なお比較的大きい。
図14a〜14eに示す実施形態では、ガイド溝46は、第1の部分にわたって点Bまで実質的に下向きに(垂直線に対して約5°で)延びる。次に、それは、内向きに湾曲してから、点CでBの内側および下向きに再び回り、溝46の端部Dまで短い距離だけ実質的に下向きに延びる。図16dは、点Cにおける第1の軸受30を示す。この時点で、溝46は垂直線に対して約45°延び、反力Rも垂直線に対して45°で延び、モーメントアームaは再び比較的大きい。
図14eは、ガイド溝46の端部Dの最終位置にある第1の軸受30を示す。この時点で、ガイド溝46は垂直に対して約5°で延びているため、反力Rは垂直に対して約85°である。ここで、フォイル16が完全に回転して回転軸36が第1の軸受30の十分下に位置するので、モーメントアームaは、フォイル16が回転しない図14aに示された状況に対するよりも著しく大きくなり、したがって回転軸36は、第1の軸受30と実質的に同じ高さにある。その結果、フォイル16は、回転の比較的大きいモーメントにさらされる。ガイド溝46のこの最後の下向きの長さは、使用中にフォイル16、17の上面に作用する下向きの力に抗してフォイル16、17をロックするために、一度完全に回転した(すなわち、展開位置にある)フォイル16、17に、下向きの力Fの適用と一緒に、回転の大きいモーメントを加えるために使用することができる。
使用中、展開位置にあるとき、フォイル16、17は周囲の水と波からの力にさらされる。これらの力は、垂直方向だけでなく、異なる方向に作用する。その結果、ガイド部材が垂直方向に延びていても、ガイド部材(例えばガイド溝46)内の位置決め部材(例えば軸受30)からの反力が存在するであろう。これは、ガイド部材が、垂直に(または加えられた下向きの力Fの方向に平行に)延びる下部を有し、フォイル16、17を所定の位置にロックする上記の効果をなお提供することを意味する。
図20は、上記の効果を提供する別のガイド部材(例えば、ガイド溝46´)を示す概略図である。ガイド溝46’は、垂直線に実質的に平行に下向きに延びて終点Dに到達する最終部分75を有する。第1の軸受30は、ガイド溝46’内の位置Cに到達する直前の第1の位置に示されている。この時点で、ガイド溝46’は水平線から約10°上に延び、反力Rは垂直に対して約10°である。この場合のモーメントアームaは、ガイド溝46’の端部Dに位置する(30として示される)軸受のモーメントアームaよりも著しく小さい。回転軸の対応する第1のAおよび第2のA位置も示されている。したがって、この形状のガイド溝46’では、加えられた力に対してフォイルが大きい回転モーメントにさらされることがわかる。
ガイド経路90の単一のセットを使用して達成できるよりも長いそれらの移動長さにわたってフォイル16、17に及ぼす回転の大きいモーメントを有することが望ましい場合があることが理解されよう。したがって、各フォイル16、17が、その前縁に設けられた第1の形状のガイド経路と、後縁に設けられた第2の形状のガイド経路とを有する機構10を設けることが可能である。この装置が図17に示されている。図17の実施形態では、ハウジングは、図1〜5に関連して前述したものと同様であり、前述のように船体1内に配置された第1および第2の側壁40、42を有する。フォイル16、17(そのうちの1つのみが図17に示されている)は、前述のように、ハウジング内に延び、回転軸36の周りを回転するように配設されている。垂直ガイド軸受38および垂直ガイド溝44は、以下で記載されない機構の他の態様と一緒に、図1〜図5に関連して記載されたものに対応する。
第1ガイド溝200は、第1の側壁40に設けられている。第1のガイド溝200は、第1の部分204と第2の部分206とに分割することができる。第1の部分204は、フォイル16が完全に引き込まれた位置にあるときに、フォイル16の後縁28に設けられた軸受201の位置に対応する高さから実質的に垂直に下方に延びる。第1の部分204は、第1のガイド溝200の垂直長さの約60%にわたって延びる。第1の部分204は、第1の距離d1だけ垂直ガイド溝44から水平に間隔を空けてさらに位置される。ガイド溝200の第2の部分206は、その垂直長さの他の40%にわたって延び、第1の側壁40の基部に隣接する第1のガイド溝200の終点に到達するまで、増加率で垂直ガイド溝44から離れる方向に外向きに湾曲する。
図17に見られるように、第1のガイド溝200とは異なる形状を有する第2のガイド溝202が第2の側壁42に設けられている。第2のガイド溝202は、第1の部分208と第2の部分210に分割することができる。第1の部分208は、第1のガイド溝200の開始に対応する高さから実質的に垂直に延び、第1のガイド溝200の第1の部分204と同様の長さである。しかしながら、第1の部分208は、距離d1よりも大きい距離d2だけ垂直ガイド溝44から水平方向に離間している。第2のガイド溝202の第2の部分210は、第1のガイド溝200の第2の部分206の高さのほぼ3分の1の高さにわたって延びている。さらに、第2の部分210は、垂直ガイド溝44に向かって内向きに湾曲し、第1のガイド溝200の終点よりも著しく高い高さにある第2のガイド溝202の終点に到達する。
フォイル16の後縁28には、第1のガイド溝200に摺動可能に係合する第1の軸受201が設けられている。この軸受201は、フォイルが展開位置にあるときに回転軸36の下になるように、フォイル16の下縁に沿って、かつ回転軸36から間隔を空けて位置している。フォイル16の前縁26には、第2のガイド溝202に摺動可能に係合する第2の軸受203が設けられている。この軸受203は、フォイルが展開位置にあるときに回転軸36の上方にあるように、フォイル16の最上端に配置されている。
垂直下向きの力が回転軸36に加えられると、第1および第2の軸受201、203は第1および第2のガイド溝200、202内を動き、フォイル16は、第1および第2の軸受201、203からの組み合わされたモーメントアームに起因する回転モーメントにさらされる。第1のガイド経路200pおよび第2のガイド経路202pは、図18aに概略的に示されている。図18aおよび図17に見られるように、第2のガイド経路202pは、実質的に水平な断面で終わる。図18bは、軸受201に発揮されるモーメントを引き起こすモーメントアーム200aおよび軸受203に及ぼすモーメントを引き起こすモーメントアーム202aが、一定の反力R=1に対して時間とともにどのように変わるかの数値例を示す。実線は、組み合わされたモーメントアーム200aおよび202aの関数であるフォイル回転速度Sが時間とともにどのように変わるかを示している。
図21aは、図18aの第1および第2のガイド経路200p、202pに対応し、同じ経路をたどる第1のガイド経路400pおよび第2のガイド経路402pを概略的に示す。しかしながら、図21aの実施形態では、第2のガイド経路402pは、実質的に垂直方向に下向きに延びる追加の下部を含む。図21bは、それぞれの第1および第2のガイド経路400pおよび402pについて得られるモーメントアーム400a、402aの数値例を示し、一定の反力R=1に対してそれらが時間とともにどのように変わるかを示す。実線は、組み合わされたモーメントアーム400aおよび402aの関数であるフォイル回転速度Sが時間にわたってどのように変わるかを示している。(回転速度がゼロで、経過時間が約11秒である)フォイル回転の終わりで、モーメントアーム402aは、図18bに示されているモーメントアーム202aに対して著しく増加することがわかる。この増加したモーメントアームは、フォイルをその非回転位置に向って押し戻す力に抗して回転の大きなモーメントが作用しているため、使用中にフォイルを展開位置に保持するのに役立つ。
本発明の範囲内にある引き込み式フォイル機構の多くの異なる構成が可能である。図8a〜cは、そのような可能な構成の1つを示す。図8a〜cでは、フォイル16、17の第1の側の第1および第3の軸受30、32のみを見ることができる。軸受30、32は、ガイド経路90に沿って移動する。垂直下向きの力は、長手方向軸12に沿って回転軸36に加えられる。力は、液圧シリンダー(図示せず)によって提供されてもよい。2つのフォイル16、17は、回転軸36で互いに連結されている。図8aは、完全に引き込まれた位置にあるフォイル16、17を示す。この位置では、回転軸36はガイド経路90の上端92の上方に位置し、フォイル16、17は、垂直線に対してほぼ5°でその両側で回転軸36の下に延びる。
ガイド経路90は、その垂直長さのほぼ60%を含む上部94と、その垂直長さのほぼ35%にわたって上部の下に延びる中間部96と、その垂直長さのほぼ最後の5%にわたって延びる下部98とを含む。
上部94は、長手方向軸12に実質的に平行に延びる。したがって、回転軸36で長手方向軸12に沿って下向きの力が加えられると、軸受30、32はガイド経路90に沿って下向きに移動する。回転モーメントがゼロまたはゼロに近いため、軸受がガイド経路90の上部に沿って移動している間、フォイル16、17は著しく回転しない。
ガイド経路90の中間部96は、長手方向軸12に対して増加する角度で延びている。したがって、第1および第3の軸受30、32が中間部96に沿って移動すると、回転モーメントが増加し、回転軸36の周りのフォイル16、17の回転速度が増加する。図8bは、第1および第3の軸受30、32が中間部96に沿ってほぼ半分になる点まで下降したときのフォイル16、17を示す。見られるように、フォイル16、17は、長手方向軸に対して約20°の角度まで回転している。
ガイド経路90の下部98は、図6に関連して上記したように、ガイド経路に屈曲部を含み、そこで回って、長手方向軸12に対して実質的に垂直に外向きに延びる。垂直止め具100が設けられて、回転軸36の下向きの運動をガイド経路90の最下点と実質的に同じレベルの点に制限する。長手方向軸12に対するガイド経路90の角度が下部98で急速に増加し、次いで水平に近い角度に留まると、フォイル16、17は大きいモーメントにさらされ、長手方向軸12に対して約80°で延びるように回転する。回転軸36に下向きの力を加えることと組み合わせた垂直止め具100は、図8cに示す展開および回転位置にフォイル16、17をロックするように作用する。
上記の実施形態のいずれかにおいて所望の回転モーメントを提供するためのガイド経路または溝および軸受について、回転軸36は常に軸受の上方または下方のいずれかに位置されるべきであることが理解されよう。回転軸が軸受と垂直レベルであるとき、回転のゼロモーメントがあり、できれば、システムは、軸受が、移動長さ全体にわたって回転軸の上または下に留まるように構成する必要がある。
図9a〜図9cは、引き込み式フォイル機構の可能な代替構成を示す。力は再び液圧シリンダー(図示せず)によって提供される。図9a〜図9cの装置は、軸受30〜33がフォイル16、17に設けられていないという点で、前述のものとは異なる。この実施形態では、フォイル16、17は、第1および第2のフォイル16、17のそれぞれの上端18と回転軸36との間に延びる第1および第2のリンク機構128、130によって回転軸36に接続される。次に、リンク機構128、130は、回転軸36から直角に外向きに延びて、ガイド経路90をたどるようにガイド溝(図9a〜9cには図示せず)に係合する第1および第3の軸受30、32と接続する。リンク機構128、130は、常に直角が維持されるように剛性であり、回転軸36の周りを自由に回転することができる。図9の配置では、図9aに示す完全に引き込まれた位置で、フォイルは垂直線に対してほぼ5°の角度で回転軸36から下向きに延び、軸受30、32は、回転軸36の上方で、ガイド経路90上のその外向きに位置されている。
ガイド経路90は、ガイド経路90の垂直長さの約80%にわたって延びる第1の部分132と、垂直長さの残りの部分にわたって延びる第2の部分134とから仕立てられる。第1の部分132では、ガイド経路90は、フォイル16、17に及ぼされた回転のモーメントが比較的低く、フォイル16、17は、それらが下降するにつれて、ゆっくりではあるが安定した速度で回転するように、垂直線に対して約3°の角で延びる。図9bは、ガイド経路90の第1の部分132の基部に向かう点でのベアリング30、32を示している。この時点で、フォイル16、17は垂直から約30°回転している。
第2の部分134では、ガイド経路90は、長手方向軸に向かって内向きに湾曲しながら下向きに延びるように構成されている。したがって、軸受30、32がガイド経路90の第2の部分134に沿って移動すると、リンク機構128、130およびフォイル16、17の回転のモーメントが増加し、図9cに示すように、ベアリング30、32がガイド経路90の下端に到達したときに、フォイル16、17を垂直線に対して約80°の角度で延びるまで増加速度で回転させる。
垂直止め具100は、回転軸36の下向きの運動をガイド経路90の最下点より下の点に制限するために設けられている。垂直止め具100は、回転軸36に下向きの力を加えることと組み合わせて、図9cに示す展開および回転位置にフォイル16、17をロックするように作用する。
図10a〜10cは、本発明の引き込み式フォイル機構の代替実施形態を概略的に示す。この実施形態では、ガイド溝は設けられていない。むしろ、フォイル16、17は、シザーリンク機構102によって共に接合されている。リンク機構102は、互いに回転可能に接続された4つのリンクを含む。したがって、第1のリンク104の第1の端部105は、第1のフォイル16の上端18に取り付けられている。第1のリンク104の他端は、回転軸36で第2のリンク106の第1の端部に旋回可能に取り付けられている。第2のリンク106の第2の端部107は、第2のフォイル17の上端部18に取り付けられている。第2のリンク106の第2の端部107は、第3のリンク108の第1の端部にも旋回可能に取り付けられている。第3のリンク108の第2の端部は、第4のリンク110の第1の端部に旋回可能に取り付けられている。第4のリンク110の第2の端部は、第1のリンク104の第1の端部105に旋回可能に取り付けられている。図8におけるようなガイド経路をたどるガイド溝(図示せず)を設けて、第1のリンク104の第1の端部105および第2のリンク106の第2の端部107に設けられた軸受(図示せず)に係合することができる。
図10aに示されるように、フォイル16、17が完全に引き込まれた位置にあるとき、リンク機構102は、第1〜第4のリンク104、106、108、110が長手方向軸12にほとんど平行に延びるように圧縮される。垂直下向きの力Fが回転軸36に加えられると、その力は回転軸36を垂直下向きに押すように作用し、それによりフォイル16、17を下向きに動かせる。垂直上向きの力Fも、リンク機構の最下部113に加えられる。上向きおよび下向きの力FおよびFは、リンク機構102を水平方向に拡張させ、したがって、フォイル16、17を回転させる。図10bは、部分的に下降し部分的に回転したフォイル16、17を示す。力は、再び液圧シリンダー(図示せず)によって提供されてもよい。
リンク機構102の下向きの運動を制限するために、垂直止め具100が設けられている。図10cに示されるように、リンク機構102の基部が止め具100に到達すると、さらなる垂直方向の動作に抗して保持される。次に、下向きの垂直力の作用により、上部リンク機構104、106は、それらがほとんど水平に延びるまで回転し続ける。この段階で、フォイル16、17は完全に回転し、最終展開位置にロックされる。上記のようなシザーリンク機構102を、リンク機構上の軸受(図示せず)が係合するガイド溝(図示せず)と一緒に使用することにより、リンク機構104〜110が、フォイル16、17に作用する力を増幅するように作用するので、そうでなければ可能であるよりも、フォイル16、17の回転モーメントを大きくすることができる。
図11a〜図11cは、再びシザーリンク機構を使用してフォイルの回転を制御する代替実施形態を示す。しかしながら、図10の実施形態とは対照的に、第1および第2のフォイル16、17は、フォイル16、17の上の長手方向軸12上に位置する回転軸36まで延びるフォイルリンク112、114によって接続される。前のように互いに旋回可能に接続された4つのリンク104〜110を含むシザーリンク機構は、第3のリンク108が第1のフォイル16から延びるリンク112の続きであり、第4のリンク110が第2のフォイル17から延びるリンク114の続きであるように、回転軸36の上に設けられる。垂直下向きの力は、第1のリンク104と第2のリンク106が接続される点で、長手方向軸12に沿ってリンク機構の上端に加えられる。力は、再び液圧シリンダー(図示せず)によって提供されてもよい。垂直上向きの力Fも、リンク機構の最下部113に加えられる。上向きおよび下向きの力FおよびFにより、リンク機構が水平方向に拡張し、したがって、フォイル16、17が回転する。図8のようなガイド経路をたどるガイド溝(図示せず)を設けて、回転軸36から取り外された第3のリンク108の端部109、および回転軸36から取り外された第4リンク110の端部111に設けられた軸受(図示せず)に係合することができる。
図11aに示されるように、フォイル機構が完全に引き込み位置にあるとき、リンクは長手方向軸12に実質的に平行に延びる。下向きの力が加えられると、リンク機構が水平方向に拡張し、フォイル16、17が回転する。図11bは、リンク機構が最大幅の約半分に拡張された状態で、フォイル16、17が部分的に下降および回転した状態を示している。図10の実施形態におけるように垂直止め具100が設けられ、上記の図11cに記載され、見られるように、リンク機構およびフォイル16、17の垂直運動が止め具100によって制限されると、フォイル16、17の最終回転が再び達成される。
図12の実施形態では、フォイル16、17は互いに接続されていない。むしろ、第1のフォイル16の上端は、第1のリンク116に旋回可能に取り付けられ、接続点で垂直軸122に沿って動くように拘束されている。第1のリンク116の他端は、垂直方向の力を加えるための手段120(液圧シリンダーまたはリニアアクチュエータなど)に旋回可能に取り付けられている。第2のフォイル17の上端は、第2のリンク118に旋回可能に取り付けられ、接続点で垂直軸124に沿って動くように拘束されている。第2のリンク118の他端は、(液圧シリンダーまたは線形アクチュエータなど)垂直力を加えるための手段126に旋回可能に取り付けられている。フォイル16、17を下向きに動かすために、垂直力を加えるための手段120および126の両方が作動され、したがって、第1のリンク116および第2の118リンクが、垂直力を加えるための手段120、126に接続されるそれぞれの点の周りでフォイル16、17の下向きの運動および回転の両方を引き起こす。上向きの力Fは、使用中のフォイルの回転を制御するために、第1および第2のリンク116、118への取り付け点で第1のフォイル16および第2の17のフォイルに加えられる。図8におけるようなガイド経路をたどるガイド溝(図示せず)を設けて、フォイル16、17に隣接する第1のリンク116および第2のリンク118の端部に設けられた軸受119に係合することができる。
この実施形態は、各フォイルを展開するための別個の手段を提供することが理解されよう。したがって、設計上の制約により、例えば、図2に関連して説明したように、むしろ中央位置よりも(例えば、船体内の各開口部の真上など)船体の一方の側に設けることができるフォイル引き込み機構が必要な場合に有用である。
引き込み式フォイル機構100のさらなる可能な実施形態が図13a〜図13dに示されている。図13aに見られるように、第1および第2のフォイル150、152は、船体1の内部に完全に引き込まれたとき、垂直線に対して約5°の角度で延びる。フォイル150、152は、先端156と根元部158を有し、フォイル150、152は、フォイル150、152が引き込み位置にあるときに根元部158が先端156の上に位置するように船体に配設される。以前の実施形態について記載したように、開口14が船体1に設けられている。各フォイル150、152の先端156に設けられた小翼160は、フォイルが引き込み位置にあるときに船体の開口14を横切って延び、開口14を覆い、水の侵入に抗して開口14を実質的に密封するように適合されている。これは、フォイル150、152が引き込まれたときの船体1の周りの水流が、開口部およびフォイルが設けられていない場合の船体1の周りの水流に近いという効果を有する。
小翼160はまた、フォイルが展開されるとき、フォイル150、152の圧力側と吸込側との間の圧力差によって生成される先端渦を減少させる。
フォイル引き込み機構100は、フォイルに垂直下向きの力を及ぼすためにフォイル150、152の上に設けられた要素154を含む。要素154は、各フォイル150、152の根元部158の上面164に接触する水平に延びる下部平面162を含む。(したがって、上面164に接触する平面162は、回転軸(図示せず)から取り外された点でフォイル150、152に力を加えるための装置を形成する)。各フォイル根元部158の上面164は、平面に対してフォイル150、152の回転を可能にするように形作られている。
フォイル150、152と上部船体縁部168との間の船体1の開口部14にローラー166が設けられている。これらは、引き込みまたは展開中に固定構造物を擦るフォイル150、152から発生する可能性のある材料摩耗を低減する。フォイル150、152を展開するために、要素154がフォイル根元部158を押し下げる、下向きの垂直力が加えられる。フォイル150、152は下向きに移動して、開口部14から船体1を出る。下向きに動く間に、フォイル150、152は、フォイル根元部158の上面164の形状、およびローラー166とのフォイル150、152の接触点の位置に起因して回転させられる。
図13bは、部分的に下降し回転した状態のフォイル150、152を示す。各フォイル150、152の上面170は、使用中にローラー166、168に接触する。この上面170は、先端156から根元部158の直下の点まで実質的に直線経路で延びる。したがって、ローラー166、168が上面170のこの直線部分と接触している間、フォイル150、152は回転する。図13a〜13dに示されるように、上面170は次に、直線部分に対して実質的に垂直に延びるように湾曲し、根元部158の上面164と接合する。この曲線は、ローラー166、168が垂直面に抗して停止されるときに、フォイル150、152をさらに回転させる屈曲部を生成する。したがって、フォイル150、152は、図13dに示されるように、垂直線に対して約80°延びるまで回転し続ける。
図13a〜13dに示されるように、バネ172は、要素154とフォイル根元部158を接続して、フォイル150、152の回転を助けることができる。
図22〜図24は、フォイル216の代替実施形態を示す。フォイル216は、本開示による引き込み式フォイル機構で使用されるように適合され、例えば、図14a〜14eに示される引き込み式フォイル機構で使用できることが理解されよう。フォイル216は、根元部218および先端(図示せず)を有する。
根元部218は、以下でさらに記載されるように、引き込み機構に取り付けられるように適合されている。根元部218は、フォイル216と一体であってもよく、または別個に形成されてからフォイル216に接合されてもよい。根元部218は、フォイル216の第1の長手方向端部206を横切って延びる平面204を有し、長手方向に垂直な方向に高さを有する中実体を含む。根元部218の中実体は、第1の表面122と第2の表面124との間で、フォイル216の第1の側縁226から第2の側縁228まで延びる。平面204から長手方向に根元部218内に延びる凹部208を形成するように、根元部218の中実体から一部が切り取られる。凹部208は、凹部208の両側に形成され、それぞれ前方および後方側縁226、228に沿って延びる壁210、212の間に延びる。
平面視で長方形の第1および第2の鋼板300、302は、それぞれの壁210、212のそれぞれの内面308、310と嵌合する装置に、その平らな長方形の表面を備えている。その場で回転軸236に沿って回転軸236と同軸に延びるように、鋼板300、302から壁210、212を越えて外向きに延びる円筒形シャフト304、306が設けられている。例えば図22に見られるように、シャフト304、306は、それぞれの鋼板300、302に取り付けられ、それらの間に円筒状の本体またはシム310が設けられている。好ましい一実施形態では、根元部218およびフォイル216がシャフト304、306の周りで回転できるように、根元部218をシャフト304、306に取り付けるために、1以上のヒンジ(図示せず)を設けることができる。ヒンジ(図示せず)は、根元部218の一体部分であっても、根元部218に取り付けられてもよい。
垂直下向きの力を加えるための手段(図示せず)に接続するように適合された部品312は、長方形の鋼板300、302の間に位置し、それに接続されるように凹部208に挿入される。好ましい一実施形態では、垂直下向きの力を加えるための手段は、線形アクチュエータ(図示せず)である。図22〜図24に示す実施形態では、部品312は、それぞれ第1および第2の鋼板300、302に、抗し、かつ嵌合係合するように適合された第3および第4の長方形の鋼板314、316を含む。鋼板は、平面図において長方形であり、第1、第2、第3、および第4の鋼板300、302、314、316の整列した穴318を通って延びるボルト(図示せず)によって第1および第2の鋼板300、302に取り付けられるように適合されている。部品312をシャフト304、306に接続するための他の装置を代わりに使用して、共にボルト締めされる長方形の鋼板を使用することは、接続装置の1つの可能な実施形態に過ぎないことを理解されたい。
部品312は、第3および第4の長方形の鋼板314、316に取り付けられてそれらの間に延びる本体320をさらに備え、アクチュエータのネジ付きロッド(図示せず)を受け入れる回転の軸に垂直に延びるネジ付き雌部322を有する。図24に示す好ましい実施形態では、本体320は、第4のプレート316に向かい回転の軸に沿って第3のプレート314に垂直に延びる第1のフランジ(図示せず)を含む。本体320は、第3のプレート314に向かい回転の軸に沿って第4のプレート316に垂直に延びる第2のフランジ326をさらに含む。中空円筒部328は、中空円筒部328の長手方向軸Xが回転軸に垂直に延び、その場で回転軸を切断するように、第1のフランジと第2のフランジ326の間に延びている。ネジ付き雌部322は、中空円筒部328の内面に設けられている。本体320は、回転の軸に平行な第3および第4の鋼板300、302の間に延びる第5の鋼板324上に支持されている。
シャフト304、306は、図15の実施形態の軸受38に対応することが理解されよう。さらに、図22〜図24には示されていないが、フォイル引き込み機構のガイド溝(図示せず)と係合するために、図15における実施形態のようにフォイルにさらなる軸受が設けられる。図22〜図24に示すように、引き込み式フォイル機構で組み立てて使用するとき、フォイル216はシャフト304、306の周りを回転することができる。
使用中のそれぞれ船の左舷および右舷の側面から外向きに延びるように第1および第2のフォイルが設けられている好ましい一実施形態(図示せず)では、第1および第2のフォイルは、第1および第2のフォイルの両方が、使用中にその両側のシャフト304、306の周りを回転するように、共通の回転軸を共有してもよい。
図22〜24に示された構造物は、例えば、図1〜6に示された液圧ウィンチなど、下向きの力を加えるための代替手段と共に使用されるように修正できることが理解されるであろう。示された装置により、フォイルおよび引き込み式フォイル機構を、船の船体または他の構造物に、より簡単に、組み立て、および/またはそれらから取り外したりすることができる。例えば船舶の船体などの構造物内に、図22〜図24によるフォイル引き込み機構およびフォイルを組み立てる方法は、シャフト304、306がそこから延びる第1および第2の鋼板300、302を、フォイルの根元部218のそれぞれの壁210、212の内面308、310に取り付けるステップを含む。次に、フォイルの根元部218は、フォイル216にまだ一体ではない場合に、フォイル216に取り付けられる。
次に、フォイル216は、その中の開口14の1つを通って船体に挿入され、必要に応じて位置される。図14a〜図14eに示されるような引き込み式フォイル機構で使用されるとき、フォイル上の様々なガイド軸受(図示せず)は、様々なガイド溝(図示せず)と係合する。次に、部品312が第1および第2の鋼板300、302の間に挿入され、前述のようにボルト(図示せず)によってそこに接合される。次に、アクチュエータロッド(図示せず)をネジ付き雌部322に挿入し、それと係合させることができる。
上記の組み立て方法と同様の方法で、フォイルのメンテナンスを実行するか、またはそれを交換するために船舶からフォイルを取り外す必要があるとき、図22〜24の実施形態は、簡単で費用対効果の高い方法で、これを達成することを可能にする。第1に、部品312をフォイルに取り付けるボルト(図示せず)が取り外される。次に、部品312は、第1および第2の鋼板300、302の間から取り外される。これは、好ましくは、アクチュエータロッド(図示せず)を、ネジ付き雌部322およびそれが取り付けられている部品312と一緒に上向きに動かすことによって達成される。次に、フォイルを引き込み機構から自由に取り外し、その中の開口部14を通して船体から取り外すことができる。
本明細書に陳述された本発明の様々な態様の範囲内で、上記の実施形態に対する多くの変形および修正を行うことができることを当業者は理解するであろう。

Claims (20)

  1. 引き込み位置にあるとき、第1の軸に実質的に平行に延びるように配設されたフォイルと、
    前記フォイルが周りを回転できる回転軸と、
    使用中、前記フォイルおよび前記回転軸を第1の方向に動かすように、前記第1の軸に平行な前記第1の方向の作用力であって前記フォイルにかかる作用力を発生させる電気的および/もしくは力学的アクチュエータ、あるいは油圧アクチュエータもしくは電気油圧アクチュエータ、または、前記第1の軸に平行な前記第1の方向に作用する作用力であって前記フォイルにかかる作用力を発生させて使用中に前記フォイルおよび前記回転軸を第1の方向に動かすように、前記フォイルの重さから生じる下向きの引っ張り力であって前記フォイルを下方に引っ張るように作用する引っ張り力
    を制御する機構部と、
    使用中、前記フォイルにかかる前記作用力は、前記回転軸が前記第1の方向に移動している間に前記フォイルを前記回転軸の周りで回転させるモーメントを生成するように構成されたモーメント生成装置と、を備えた引き込み式フォイル機構。
  2. 前記モーメント生成装置が、前記フォイルに連結された位置決め部材と係合するためのガイド部材を備え、前記ガイド部材が前記第1の方向に対して所定の角度をなして延び、それにより、使用中、前記作用力が前記位置決め部材に反力を生じさせ、前記ガイド部材の前記所定の角度に垂直な線に沿って作用し、かつ前記モーメントは前記反力の線と前記回転軸を通る平行線の間の距離に依存する請求項1に記載の引き込み式フォイル機構。
  3. 前記ガイド部材が前記第1の軸に対してなす前記所定の角度は、前記位置決め部材が前記ガイド部材に沿って移動するときの前記フォイルの回転速度を制御するように、前記ガイド部材に沿って変化する請求項に記載の引き込み式フォイル機構。
  4. 前記ガイド部材が、前記第1の軸に対して第1の角度をなす第1の部分と、前記第1の軸に対して第2の角度をなし前記第1の部分の先にある第2の部分とを備え、前記第2の角度が前記第1の角度より大きい、または、前記ガイド部材が、前記第1の軸に対して第1の角度をなす第1の部分と、前記第1の部分の先にあり前記第1の軸に向かって延びる第2の部分とを備える請求項に記載の引き込み式フォイル機構。
  5. 前記ガイド部材が、前記第1の部分と前記第2の部分との間に延びる湾曲部分をさらに備える請求項に記載の引き込み式フォイル機構。
  6. 前記第1の角度が、0°〜30°の範囲にある、および/または、前記第2の角度が、45°〜90°の範囲にある請求項4または5に記載の引き込み式フォイル機構。
  7. 前記ガイド部材が溝を備える、および/または、前記位置決め部材が1以上の軸受または輪を含む請求項2〜6のいずれか一項に記載の引き込み式フォイル機構。
  8. 前記モーメント生成装置が、前記フォイルに連結された複数の位置決め部材と係合する複数のガイド部材を備え、前記複数のガイド部材はそれぞれ異なる経路にしたがい、これら経路の一部分では、前記複数のガイド部材がそれぞれ異なるモーメントを発生する請求項2〜7のいずれか一項に記載の引き込み式フォイル機構。
  9. 前記フォイルが、
    先端と、
    根元部と、
    前記先端と前記根元部の間に延びる第1および第2の表面と、
    その両側で前記第1と第2の表面を接合する第1および第2の側縁と、を備え、
    前記フォイルの前記第1の側縁に連結された第1の位置決め部材が、第1のガイド部材に係合し、前記フォイルの前記第2の側縁に連結された第2の位置決め部材が、第2のガイド部材に係合する請求項2〜8のいずれか一項に記載の引き込み式フォイル機構。
  10. 前記第1の軸に平行に延びる別のガイド部材と、
    前記フォイルに連結され、前記別のガイド部材に沿って移動可能な別の位置決め部材と、をさらに備える請求項2〜9のいずれか一項に記載の引き込み式フォイル機構。
  11. 前記別の位置決め部材が、前記回転軸の中心にある請求項10に記載の引き込み式フォイル機構。
  12. 第1の別のガイド部材および第1の別の位置決め部材が、前記フォイルの第1の側縁に隣接して設けられ、第2の別のガイド部材および第2の別の位置決め部材が前記フォイルの第2の側縁に隣接して設けられている請求項10または11に記載の引き込み式フォイル機構。
  13. 前記第1のガイド部材第1の経路にしたがい、前記第2のガイド部材は第2の経路にしたがい、前記第2の経路が、前記第1の経路とは異なり、これらの経路の少なくとも一部分では前記第1のガイド部材によって発生する前記モーメントが、前記第2のガイド部材によって発生する前記モーメントとは異なる求項9〜12のいずれか一項に記載の引き込み式フォイル機構。
  14. 前記機構が、2つのフォイルを備える請求項1〜13のいずれか一項に記載の引き込み式フォイル機構。
  15. 前記2つのフォイルが、前記回転軸を共有し、前記モーメントは、使用中に前記2つのフォイル互いに離れるように回転させる、および/または、
    前記2つのフォイルが展開位置にあるときに互いに当接する根元部を前記2つのフォイルは有する請求項14に記載の引き込み式フォイル機構。
  16. 前記ガイド部材は、前記フォイルが展開位置にあるとき、前記フォイルを前記第1の軸に向かって回転させるように作用する力に対抗するモーメントを発生する請求項1〜15のいずれか一項に記載の引き込み式フォイル機構。
  17. 前記ガイド部材が、前記ガイド部材の下方の長さにおいて、前記第1の方向に対して0°〜30°の角度で延びる部分を備え、前記機構は、前記フォイルが展開位置にあるとき、前記位置決め部材が前記部分内に位置するように構成されている請求項16に記載の引き込み式フォイル機構。
  18. 前記部分が、前記第1の軸に対して0°〜10°の角度で延びている請求項17に記載の引き込み式フォイル機構。
  19. 前記第1の方向での前記回転軸の運動を制限するためのストップをさらに備え、前記モーメント生成装置は、使用中、前記回転軸が前記ストップによってそれ以上動かないように保持される間、前記フォイルが前記回転軸の周りをさらに回転するように構成されている、請求項1〜17のいずれか一項に記載の引き込み式フォイル機構。
  20. 船体と、
    請求項1〜19のいずれか一項に記載の引き込み式フォイル機構と、を備える、船または船舶であって、
    前記フォイルは、前記引き込み位置にあるときは、前記船体内で実質的に鉛直方向に延び、完全に展開されているときは、前記船体から外側にかつ鉛直方向に対して所定の角度で延びるように適合されている船または船舶。
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