JP6940999B2 - フィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕捉するフィルタ装置に関する。
エンジンから排気された排気ガスに含まれる、煤やオイル由来のアッシュ等の粒子状物質を取り除く車両用のフィルタ装置として、DPF(Diesel Particulate Filter)やGPF(Gasoline Particulate Filter)が知られている。DPFやGPFとして、粒子状物質を捕捉しつつ、排気ガスを通過させる孔が複数形成されたフィルタ壁で区画された複数のセルを有する、ウォールフロー型フィルタ装置が採用されている。
ウォールフロー型フィルタ装置として、両栓のウォールフロー型フィルタ装置と、片栓のウォールフロー型フィルタ装置が知られている。両栓のウォールフロー型フィルタ装置は、上流側の開口部が封止され下流側の開口部が封止されていないセルと、上流側の開口部が封止されておらず下流側の開口部が封止されたセルとが交互に並列して配されたフィルタ装置である(例えば、特許文献1)。また、片栓のウォールフロー型フィルタ装置は、上流側の開口部が封止されておらず下流側の開口部が封止されたセルと、上流側および下流側の開口部が両方とも封止されていないセルとが並列に配されたフィルタ装置である(例えば、特許文献2)。
国際公開第2004/052502号 特開2002−256842号公報
両栓のウォールフロー型フィルタ装置は、エンジンの稼働時間(排気ガスの通過時間)が増加するに従って、フィルタ壁における粒子状物質の蓄積量が増加し、圧力損失が高くなってしまう。一方、片栓のウォールフロー型フィルタ装置は、圧力損失は低減できるものの、初期状態における粒子状物質の捕集率が低いという課題がある。
そこで、本発明は、初期状態の捕集率の向上と、圧力損失の低減とを両立させることが可能なフィルタ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のフィルタ装置は、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕捉しつつ前記排気ガスを通過させる孔が複数形成されたフィルタ壁で区画された複数のセルを有するフィルタユニットと、前記複数のセルのうち、第1セル群に分類されるセルにおける前記排気ガスの流れ方向上流側の上流開口部を封止する上流プラグ部と、前記複数のセルのうち、前記第1セル群のセルに隣接する第2セル群に分類されるセルの少なくとも一部のセルにおける前記排気ガスの流れ方向下流側の下流開口部を封止する、カーボンおよび樹脂のうちいずれか一方または両方で構成された第1の下流プラグ部と、を備え、前記上流プラグ部は、前記フィルタ壁に捕捉された粒子状物質を燃焼させる再生処理が実行された場合であっても焼失しない材料で構成され、前記第1の下流プラグ部は、前記再生処理が1または複数回実行されると焼失する。
また、前記第2セル群に分類されるセルにおける前記下流開口部のうち、前記第1の下流プラグ部によって封止されていない下流開口部を封止する第2の下流プラグ部を備え、前記第2の下流プラグ部は、前記フィルタ壁に捕捉された粒子状物質を燃焼させる再生処理が実行された場合であっても焼失しない材料で構成されてもよい。
また、前記樹脂は、炭素原子および水素原子で構成される樹脂、または、炭素原子、水素原子、および、酸素原子で構成される樹脂であってもよい。
本発明によれば、初期状態の捕集率の向上と、圧力損失の低減とを両立させることが可能となる。
エンジンシステムの構成を示す概略図である。 本実施形態のフィルタ装置の構成を示す概略図である。 初期状態のフィルタ装置と、再生処理によって下流プラグ部が焼失した後のフィルタ装置を説明する図である 本実施形態のフィルタ装置と、比較例のフィルタ装置との捕集率および圧力損失を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、エンジンシステム100の構成を示す概略図である。なお、図1中、信号の流れを破線の矢印で示す。図1に示すように、エンジンシステム100には、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含むマイクロコンピュータでなるECU(Engine Control Unit)110が設けられ、ECU110によりエンジン120全体が統括制御される。ただし、以下では、本実施形態に関係する構成や処理について詳細に説明し、本実施形態と無関係の構成や処理については説明を省略する。
エンジン120は、複数の気筒122aを有する多気筒エンジンであり、シリンダブロック122に形成された各気筒122aの吸気ポート124に、吸気マニホールド126が連通される。吸気マニホールド126の集合部には、エアチャンバ128を介して吸気路130が連通され、吸気路130の上流側にエアクリーナ132が設けられ、エアクリーナ132の下流側にスロットル弁134が設けられる。
また、エンジン120のシリンダブロック122に形成された各気筒122aの排気ポート136には、排気マニホールド138が連通される。排気マニホールド138の集合部には、排気路140を介してマフラー142が連通され、排気路140に、後述する三元触媒200、および、フィルタ装置210が設けられる。
エンジン120には、点火プラグ148が、その先端が燃焼室146内に位置するように各気筒122aそれぞれに対して設けられる。また、各気筒122aの燃焼室146には、インジェクタ150が設けられる。
エンジンシステム100には、吸気路130におけるエアクリーナ132とスロットル弁134との間に、エンジン120に流入する吸入空気量を検出する吸入空気量センサ160、および、エンジン120に流入する空気の温度を検出する吸気温センサ162が設けられる。また、エンジンシステム100には、スロットル弁134の開度を検出するスロットル開度センサ164が設けられる。また、エンジンシステム100には、クランクシャフトのクランク角を検出するクランク角センサ166、アクセル(図示せず)の開度を検出するアクセル開度センサ168が設けられる。
これら各センサ160〜168は、ECU110に接続されており、検出値を示す信号をECU110に出力する。
ECU110は、各センサ160〜168から出力された信号を取得してエンジン120を制御する。ECU110は、エンジン120を制御する際、信号取得部180、目標値導出部182、空気量決定部184、噴射量決定部186、スロットル開度決定部188、点火時期決定部190、駆動制御部192として機能する。
信号取得部180は、各センサ160〜168が検出した値を示す信号を取得する。目標値導出部182は、クランク角センサ166から取得したクランク角を示す信号に基づいて現時点のエンジン回転数を導出する。また、目標値導出部182は、導出したエンジン回転数、および、アクセル開度センサ168から取得したアクセル開度を示す信号に基づいて、予め記憶されたマップを参照して目標トルクおよび目標エンジン回転数を導出する。
空気量決定部184は、目標値導出部182により導出された目標エンジン回転数および目標トルクに基づいて、各気筒122aに供給する目標空気量を決定する。スロットル開度決定部188は、空気量決定部184により決定された各気筒122aの目標空気量の合計量を導出し、合計量の空気を外部から吸気するための目標スロットル開度を決定する。
噴射量決定部186は、空気量決定部184により決定された各気筒122aの目標空気量に基づいて、各気筒122aに供給する燃料の目標噴射量を決定する。また、噴射量決定部186は、決定した目標噴射量の燃料をエンジン120の吸気行程あるいは圧縮行程でインジェクタ150から噴射させるために、クランク角センサ166により検出されるクランク角を示す信号に基づいて、各インジェクタ150の目標噴射時期および目標噴射期間を決定する。
点火時期決定部190は、目標値導出部182により導出された目標エンジン回転数、および、クランク角センサ166により検出されるクランク角を示す信号に基づいて、各気筒122aでの点火プラグ148の目標点火時期を決定する。
駆動制御部192は、スロットル開度決定部188により決定された目標スロットル開度でスロットル弁134が開口するように、スロットル弁用アクチュエータ(図示せず)を駆動する。また、駆動制御部192は、噴射量決定部186により決定された目標噴射時期および目標噴射期間でインジェクタ150を駆動することで、インジェクタ150から目標噴射量の燃料を噴射させる。また、駆動制御部192は、点火時期決定部190により決定された目標点火時期で点火プラグ148を点火させる。
このようにして、燃焼室146で燃料が燃焼されたことにより生じた排気ガスは、排気路140を通じて外部に排出されることになる。排気ガスには、炭化水素(HC:Hydro Carbon)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM:Particulate Matter)が含まれるため、これらを除去する必要がある。そこで、排気路140に三元触媒200およびフィルタ装置210を設けておき、三元触媒200において、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物を除去(浄化)し、フィルタ装置210において粒子状物質を除去する。
三元触媒(Three-Way Catalyst)200は、排気路140内に設けられる。三元触媒200は、例えば、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)を担持した担体で構成され、排気ポート136から排出された排気ガス中の炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物を浄化(除去)する。
フィルタ装置210は、排気路140内における三元触媒200の下流側に設けられ、排気ポート136から排気された排気ガス中の粒子状物質を捕捉する。
図2は、本実施形態のフィルタ装置210の構成を示す概略図であり、図2(a)は、フィルタ装置210の斜視図を示し、図2(b)はフィルタ装置210の正面図を示し、図2(c)は初期状態におけるフィルタ装置210のYZ断面図を示す。なお、図2(a)中、排気ガスの流れを白抜き矢印で示し、図2(c)中、排気ガスの流れを実線の矢印で示す。また、本実施形態にかかる図2では、垂直に交わるX軸、Y軸(排気ガスの流れ方向、排気路140の延在方向)、Z軸を図示の通り定義している。さらに、図2(a)〜図2(c)において、理解を容易にするために、外筒312に対してセル316を大きく示す。
図2(a)〜図2(c)に示すように、フィルタ装置210は、ウォールフロー型の装置であり、フィルタユニット310と、上流プラグ部320と、下流プラグ部330(第1の下流プラグ部)とを含んで構成される。
フィルタユニット310は、円筒形状の外筒312と、排気ガスを通過させるフィルタ壁314とを含んで構成される。外筒312は、例えば、セラミックで構成される。外筒312(フィルタユニット310)の図2中Y軸方向の長さは、例えば、100mm〜300mm程度である。
フィルタ壁314は、例えば、セラミックで構成される。フィルタ壁314には、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕捉しつつ排気ガスを通過させる孔が複数形成されている。フィルタ壁314は、図2中、XY面と平行な面上に設けられるとともに、Y軸方向に延在する第1壁314aと、YZ面と平行な面上に設けられるとともに、Y軸方向に延在する第2壁314bとを含んで構成される。そして、図2(b)に示すように、2つの第1壁314aと、2つの第2壁314bに囲繞された空間、もしくは、第1壁314a、第2壁314b、外筒312に囲繞された空間がセル316として形成される。
したがって、複数のセル316は、外筒312(フィルタユニット310)内において、軸方向(図2中、Y軸方向)に延在するとともに、軸方向と直交する方向(図2中、X軸方向およびZ軸方向)に並列して配される。なお、セル316の数に限定はないが、例えば、300セル/インチ程度である。また、フィルタ装置210では、第1セル群に分類されるセル316Aと、第2セル群に分類されるセル316Bとが交互に配置される。つまり、セル316Aとセル316Bとは隣接して交互に配される。
上流プラグ部320は、図2(c)に示すように、セル316のうち、第1セル群に分類されるセル316Aの上流側の上流開口部318aを封止する。上流プラグ部320は、例えば、セラミックで構成される。
下流プラグ部330は、図2(c)に示すように、セル316A以外の(第2セル群に分類される)セル316Bの下流側の下流開口部318bを封止する。下流プラグ部330は、カーボンおよび樹脂のいずれか一方または両方を含んで構成される。
本実施形態において、ECU110は、フィルタ装置210に対し、所定の走行距離ごとに再生処理を実行する。再生処理は、排気路140に外気を供給して、フィルタ装置210のフィルタ壁314に捕捉(蓄積)された粒子状物質(煤およびアッシュ)のうち、煤を燃焼させて除去する処理である。
上記したように、上流プラグ部320は、セラミックで構成されるため、再生処理が実行されたとしても焼失することはない。これに対し、下流プラグ部330は、カーボンおよび樹脂のいずれか一方または両方を含んで構成されるため、再生処理が実行されると、燃焼されて焼失する。
図3は、初期状態のフィルタ装置210と、再生処理によって下流プラグ部330が焼失した後のフィルタ装置210を説明する図である。なお、図3中、排気ガスの流れを実線の矢印で示す。
上記したように、フィルタ装置210では、セル316Aとセル316Bとが交互に配置されている。このため、図3(a)に示すように、上記再生処理が1度も実行されていない初期状態において、フィルタ装置210に到達した排気ガスは、上流開口部318aを通じてセル316Bに導入され、セル316Bを区画するフィルタ壁314を通過して、セル316Aに導入される。この際、フィルタ壁314の通過過程において、排気ガスに含まれる粒子状物質がフィルタ壁314の孔で捕捉される。そして、セル316Aに導入された排気ガスは、セル316Aの下流開口部318bを通じてマフラー142(図1参照)に導かれることとなる。
一方、再生処理が複数回実行され、下流プラグ部330が焼失すると、図3(b)に示すように、上流開口部318aを通じてセル316Bに導入された排気ガスの一部は、上記初期状態と同様に、フィルタ壁314を通過した後、セル316A、および、セル316Aの下流開口部318bを通じてマフラー142に導かれる。また、上流開口部318aを通じてセル316Bに導入された排気ガスのうち、フィルタ壁314を通過しない排気ガスは、セル316Bをそのまま通過し、セル316Bの下流開口部318bを通じてマフラー142に導かれる。
つまり、本実施形態のフィルタ装置210は、初期状態においては、上流開口部318aが封止され下流開口部318bが封止されていないセル316Aと、上流開口部318aが封止されておらず下流開口部318bが封止されたセル316Bとが並列に配された両栓のウォールフロー型フィルタ装置として機能する。そして、再生処理が複数回実行されると、フィルタ装置210は、両栓のウォールフロー型フィルタ装置から、上流開口部318aが封止され下流開口部318bが封止されていないセル316Aと、上流開口部318aおよび下流開口部318bの両方が封止されていないセル316Bとが並列に配された片栓のウォールフロー型フィルタ装置に切り換わる。
図4は、本実施形態のフィルタ装置210と、比較例のフィルタ装置との捕集率および圧力損失を説明する図である。なお、図4中、フィルタ装置210を実線で示し、比較例1を破線で示し、比較例2を一点鎖線で示す。また、比較例1は、両栓のウォールフロー型フィルタ装置である。また、比較例2は、片栓のウォールフロー型フィルタ装置である。
図4(a)に示すように、比較例1は、設置当初において捕集率が例えば50%程度であり、走行距離が増加するに従って、粒子状物質の蓄積量が増加し、捕集率が例えば80%程度まで上昇する。比較例2は、設置当初において捕集率が例えば10%程度と低いが、走行距離が増加するに従って、粒子状物質の蓄積量が増加し、捕集率が例えば40%程度まで上昇する。
これに対し、本実施形態のフィルタ装置210は、設置当初において、両栓のウォールフロー型フィルタ装置として機能するため、比較例1と同様に捕集率が例えば50%程度と、比較例2よりも高くなる。そして、走行距離の増加に伴うフィルタ壁314への粒子状物質の蓄積量の増加により、フィルタ装置210の捕集率は上昇するが、再生処理が実行される度に下流プラグ部330が焼失していく。これにより、セル316Bの下流開口部318bから排気ガスが排出されるため、フィルタ装置210の捕集率は徐々に低下することとなる。なお、フィルタ装置210は、最終的に片栓のウォールフロー型フィルタ装置に切り換わるが、この際には、フィルタ壁314に十分な量の粒子状物質が蓄積されていることから、比較例2と同様に40%程度の捕集率が確保されることになる。
また、比較例1は、再生処理が実行されたとしても下流プラグ部が焼失することはないため、図4(b)に示すように、走行距離が増加するに従って、フィルタ壁への粒子状物質の蓄積量が増加し、圧力損失が増加する。比較例2も比較例1と同様に、走行距離が増加するに従って、フィルタ壁への粒子状物質の蓄積量が増加し、圧力損失が増加するものの、比較例1とは異なり下流プラグ部を備えないため、比較例1よりも圧力損失が低い。
これに対し、本実施形態のフィルタ装置210は、設置当初において、両栓のウォールフロー型フィルタ装置として機能するため、比較例2より大きい比較例1と同程度の圧力損失となる。そして、走行距離の増加に伴うフィルタ壁314への粒子状物質の蓄積量の増加により、フィルタ装置210の圧力損失は上昇するが、再生処理が実行される度に下流プラグ部330が焼失していく。これにより、セル316Bの下流開口部318bから排気ガスが排出されるため、フィルタ装置210の圧力損失は、比較例1よりも小さくなる。そして、フィルタ装置210は、最終的に片栓のウォールフロー型フィルタ装置に切り換わり、比較例2と同様の低い圧力損失となる。
以上説明したように、本実施形態のフィルタ装置210は、再生処理が実行されるまで焼失しない材質で下流プラグ部330を構成することにより、初期状態の捕集率を、片栓のウォールフロー型フィルタ装置より向上させることができる。また、再生処理の実行によって下流プラグ部330が焼失する構成により、両栓のウォールフロー型フィルタ装置と比較して、圧力損失を低減することができる。つまり、フィルタ装置210は、初期状態の捕集率の向上と、圧力損失の低減とを両立させることが可能となる。
なお、下流プラグ部330の材質および厚みは、再生処理の実行を考慮し、粒子状物質(煤およびアッシュ)がフィルタ壁314に蓄積することで捕集率が目標値となる走行距離に到達した際に、すべて焼失するように設計されるとよい。ただし、下流プラグ部330の厚みは、強度を勘案して、5mm以上とするとよい。
また、下流プラグ部330を構成する樹脂は、炭素原子および水素原子で構成される樹脂、または、炭素原子、水素原子、および、酸素原子で構成される樹脂であるとよい。これにより、下流プラグ部330が焼失した場合に、窒素酸化物や硫黄酸化物が排出されてしまう事態を回避することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、セル316Bの下流開口部318bがすべて下流プラグ部330で封止される構成を例に挙げて説明した。しかし、セル316Bの下流開口部318bのうち、一部の下流開口部318bが下流プラグ部330で封止され、その他の下流開口部318bは初期状態においても封止されずともよい。これにより、フィルタ装置210の圧力損失をさらに低減することができる。
また、セル316Bの下流開口部318bのうち、一部の下流開口部318bが下流プラグ部330で封止され、その他の下流開口部318bが、セラミック等の再生処理の実行によっても焼失しない材料で構成された下流プラグ部(第2の下流プラグ部)で封止されてもよい。これにより、フィルタ装置210の捕集率をさらに上昇することができる。
また、上記実施形態において、再生処理が複数回実行されると焼失するように、下流プラグ部330の材料および厚みが設計される構成を例に挙げて説明した。しかし、下流プラグ部330は、再生処理が1回実行されると焼失するように材料および厚みが設計されてもよい。また、複数の下流プラグ部330それぞれの焼失タイミングが異なるように設計されてもよいし、複数の下流プラグ部330の焼失タイミングが等しくなるように設計されてもよい。
本発明は、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕捉するフィルタ装置に利用できる。
210 フィルタ装置
310 フィルタユニット
314 フィルタ壁
316、316A、316B セル
318a 上流開口部
318b 下流開口部
320 上流プラグ部
330 下流プラグ部(第1の下流プラグ部)

Claims (3)

  1. 排気ガスに含まれる粒子状物質を捕捉しつつ前記排気ガスを通過させる孔が複数形成されたフィルタ壁で区画された複数のセルを有するフィルタユニットと、
    前記複数のセルのうち、第1セル群に分類されるセルにおける前記排気ガスの流れ方向上流側の上流開口部を封止する上流プラグ部と、
    前記複数のセルのうち、前記第1セル群のセルに隣接する第2セル群に分類されるセルの少なくとも一部のセルにおける前記排気ガスの流れ方向下流側の下流開口部を封止する、カーボンおよび樹脂のうちいずれか一方または両方で構成された第1の下流プラグ部と、
    を備え
    前記上流プラグ部は、前記フィルタ壁に捕捉された粒子状物質を燃焼させる再生処理が実行された場合であっても焼失しない材料で構成され、
    前記第1の下流プラグ部は、前記再生処理が1または複数回実行されると焼失するフィルタ装置。
  2. 前記第2セル群に分類されるセルにおける前記下流開口部のうち、前記第1の下流プラグ部によって封止されていない下流開口部を封止する第2の下流プラグ部を備え、
    前記第2の下流プラグ部は、前記フィルタ壁に捕捉された粒子状物質を燃焼させる再生処理が実行された場合であっても焼失しない材料で構成される請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記樹脂は、炭素原子および水素原子で構成される樹脂、または、炭素原子、水素原子、および、酸素原子で構成される樹脂である請求項1または2に記載のフィルタ装置。
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