JP6940838B2 - 羽毛粉末の製造方法、及び羽毛粉末製造装置 - Google Patents

羽毛粉末の製造方法、及び羽毛粉末製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、羽毛粉末の製造方法、及び羽毛粉末製造装置に関する。
従来、鳥の羽毛を粉末状にした羽毛粉末を製造する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、ボールミルを用いて回転速度=500rpm程度で48時間かけて羽毛を粉砕する方法が開示されている。また、特許文献2には、アルコール系溶媒にて浸漬された羽毛をボールミルによって粉砕する方法が開示されている。また、特許文献3には、凍結した羽毛をボールミルによって粉砕する方法が開示されている。
特開2016−155792号公報 特開平4−312534号公報 特開昭57−163392号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法においては、上述したように、ボールミルを用いて回転速度=500rpm程度で48時間かけて羽毛を粉砕するので、この粉砕時における羽毛の温度が高温になることにより、羽毛に含まれるタンパク質が変性するおそれがあった。また、上記特許文献2に記載の方法においては、上述したように、粉砕前に羽毛をアルコール系溶媒にて浸漬するので、この浸漬によって羽毛の油脂分が除去されることにより、羽毛に含まれるタンパク質が変性するおそれがあった。また、上記特許文献3に記載の方法においては、上述したように、粉砕前に羽毛を凍結するので、この凍結によって羽毛の細胞壁が壊れることにより、羽毛に含まれるタンパク質が変性するおそれがあった。以上のことから、羽毛粉末の製造時において羽毛の性質を維持する観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、羽毛の性質を維持することが可能になる、羽毛粉末の製造方法、及び羽毛粉末製造装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の羽毛粉末の製造方法は、羽毛を粉末状にした羽毛粉末を製造するための製造方法であって、前記羽毛粉末のアミノ酸量が80mg〜120mg/100g程度となるように、前記羽毛を粉砕する粉砕工程を含み、前記粉砕工程において、前記羽毛の投入量を45kg程度とし、前記羽毛の温度を60℃以下に維持し、前記羽毛を粉砕する粉砕時間を、24時間から26時間とし、回転式の粉砕手段を用いて前記羽毛を粉砕し、前記粉砕手段の回転速度を、40rpm未満とした。
請求項2に記載の羽毛粉末の製造方法は、請求項1に記載の羽毛粉末の製造方法において、前記羽毛粉末は、塗工液用の羽毛粉末であり、前記粉砕工程において、前記羽毛粉末の粒径が10μmから50μmとなるように、前記羽毛を粉砕する。
請求項1に記載の羽毛粉末の製造方法によれば、羽毛に含まれるタンパク質が変性しないように、羽毛を粉砕する粉砕工程を含むので、粉砕工程において粉砕された羽毛に含まれるタンパク質が変性することを回避でき、羽毛粉末が羽毛の性質を維持することが可能となる。
また、粉砕工程において、羽毛の温度を約60℃以下に維持するので、粉砕工程において羽毛の温度が60℃を上回ることを回避でき、羽毛に含まれるタンパク質が変性することを一層回避できる。
また、羽毛を粉砕する粉砕時間を、約24時間から約26時間としたので、粉砕時間を約26時間以上とした場合に比べて、粉砕工程において羽毛が高温になることを抑制でき、羽毛に含まれるタンパク質が変性することをさらに一層回避できる。
また、回転式の粉砕手段を用いて羽毛を粉砕するので、粉砕工程において粉砕された羽毛の粒径を微細にすることができ、例えば塗工液用の羽毛粉末を容易に製造することが可能となる。
また、粉砕手段の回転速度を、40rpm未満としたので、粉砕手段の回転速度が40rpmを上回る場合に比べて、粉砕工程において羽毛が高温になることを抑制でき、羽毛に含まれるタンパク質が変性することをさらに一層回避できる。
請求項2に記載の羽毛粉末の製造方法によれば、羽毛粉末が、塗工液用の羽毛粉末であり、粉砕工程において、羽毛粉末の粒径が10μmから50μmとなるように、羽毛を粉砕するので、この羽毛粉末を塗工液に混入することにより塗工液に所望の機能(例えば、撥水機能、耐水機能等)を付加することができ、塗工液の性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る塗工材の一部を示した側断面図である。 羽毛粉末製造装置の概要を示す図である(一部破断して示す)。 アミノ酸量測定試験の試験結果を示す表である。 温度測定試験の試験結果を示す表である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る羽毛粉末の製造方法、及び羽毛粉末製造装置の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、羽毛粉末を製造するための製造方法、及び羽毛粉末製造装置に関するものである。
ここで、「羽毛粉末」とは、羽毛を粉末状にしたものである。このうち、「羽毛」とは、動物の毛や皮を含む天然素材を意味し、例えばアヒル、ガチョウ等の水鳥の羽毛、ブロイラーの羽毛等を含む概念である。また、羽毛の性質については、例えば、撥水性、耐水性、保温性、生分解性、吸油性、吸着金属性、吸保湿性等が該当する。ここで、羽毛が撥水性、耐水性、保温性、生分解性を有する理由は、羽毛の成分の約70%がケラチンで構成されており、このケラチンが、数多くのタンパク質のうちで最も強度に富む繊維性タンパク質であり、疎水性の高いアミノ酸組成を有していると共に、低い熱伝導率(具体的には、熱伝導率0.9W/mK)を有しているからである。また、羽毛が吸油性、吸着金属性、吸保湿性を有する理由は、羽毛の繊維が中空構造を有しているので、油分等を捕捉しやすい性質を有しているからである。また、この羽毛粉末の適用対象については任意であるが、例えば、塗工液、吸油紙、撥水紙、洗浄剤等が該当するが、実施の形態では、着氷防止用塗工液として説明する。また、この塗工材の適用対象については任意であるが、例えば、建築用の壁材、食品用の容器(一例として紙コップ)、工具等が該当するが、実施の形態では、建築用の外壁材として説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成−塗工材)
最初に、実施の形態に係る塗工液を用いた塗工材の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る塗工材の一部を示した側断面図である。以下の説明では、後述する図2のX方向を羽毛粉末製造装置の左右方向(−X方向を羽毛粉末製造装置の左方向、+X方向を羽毛粉末製造装置の右方向)、後述する図2のY方向を羽毛粉末製造装置の上下方向(+Y方向を羽毛粉末製造装置の上方向、−Y方向を羽毛粉末製造装置の下方向)、X方向及びY方向に直交する方向を羽毛粉末製造装置の前後方向と称する。
塗工材1は、当該塗工材1の側面に着氷又は着雪することを抑制するための部材である。この塗工材1は、建物の屋外側に設けられており、図1に示すように、基材10及び塗工層20を備えている。なお、実施の形態では、図1に示すように、塗工材1の側面のうち、建物に遠い方の側面を屋外側の側面と称し、建物に近い方の側面を屋内側の側面と称する(なお、基材10の側面、又は塗工層20の側面についても同様とする)。
基材10は、塗工材1の基本構造体である。この基材10は、例えば矩形状の板状体であり、後述する塗工液21が塗布可能な材質、例えば、木工材料、紙材料、ガラス材料、合成樹脂材料、又は、金属材料にて形成されている。
塗工層20は、基材10への着氷又は着雪を抑制するための層である。この塗工層20は、塗工液21が基材10に塗布された後に乾燥させることにより形成されたものであり、図1に示すように、基材10の側面のうち屋外側の側面全体に設けられている。また、この塗工層20の厚さについては任意であるが、塗工層20が所望の着氷又は着雪を抑制することができる限り薄く設定することが望ましいことから、例えば実験結果等に基づいて設定している。
(構成−塗工液)
次に、実施の形態に係る塗工液21の構成について説明する。塗工液21は、塗工層20を形成するための液であり、樹脂塗布液22及び羽毛粉末23を含んで構成されている。
(構成−塗工液−樹脂塗布液)
樹脂塗布液22は、塗工液21の基本成分である。この樹脂塗布液22は、例えば樹脂を主成分とする公知の塗布液を用いて構成されており、塗工層20の厚さにムラが生じにくく、且つ、塗工液21が塗布されやすい所定の粘度となるように調製されている。ここで、「樹脂」とは、植物から分泌される天然樹脂と、高分子化合物からなる合成樹脂とを含む概念であり、例えば、天然樹脂としてはゴム系の樹脂等が該当し、合成樹脂としてはゴム系の樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、又はシリコーン系樹脂等が該当する。
(構成−塗工液−羽毛粉末)
羽毛粉末23は、塗工液21に上記所望の機能を付加するための粉末であり、後述する羽毛粉末製造装置30で粉砕することにより粉末状に形成されている。また、この羽毛粉末23の具体的な大きさについては任意であるが、羽毛粉末23における羽毛の性質を確保できるように設定しており、実施の形態では、10μmから50μm(好ましくは、20μm程度)になるように設定している。また、塗工液21における羽毛粉末23の配合比率については任意であるが、塗工層20の厚さにムラが生じにくく、且つ、塗工層20が所望の着氷又は着雪を抑制できる比率に設定することが望ましいことから、例えば実験結果等に基づいて設定している。
このような塗工液21により、羽毛粉末23を塗工液21に混入することで、塗工液21に上記所望の機能を付加することができ、塗工液21によって形成された塗工層20が基材10への着氷又は着雪を抑制することが可能となる。
(羽毛粉末の製造方法)
次に、羽毛粉末23の製造方法について説明する。
(羽毛粉末の製造方法−羽毛粉末製造装置の構成)
まず、羽毛粉末23の製造に用いられる羽毛粉末製造装置30の構成について説明する。図2は、羽毛粉末製造装置30の概要を示す図である。この羽毛粉末製造装置30は、羽毛粉末23を製造するための装置であり、図2に示すように、粉砕部40及び制御ユニット50を備えている。
(羽毛粉末の製造方法−羽毛粉末製造装置の構成−粉砕部)
粉砕部40は、羽毛Dを粉砕する粉砕手段である。この粉砕部40は、例えば回転式の粉砕機(一例として、ボールミル等の公知の遊星ミル)を用いて構成されており、図2に示すように、支持部41、粉砕部本体42、粉砕ボール43、及び駆動部44を備えている。
(羽毛粉末の製造方法−羽毛粉末製造装置の構成−粉砕部−支持部)
支持部41は、粉砕部本体42及び駆動部44を支持する支持手段である。この支持部41は、支持部41の正面形状がU字形状である板状体にて形成されており、具体的には、図2に示すように、粉砕部本体42及び駆動部44の下方に位置する第1側片41aと、粉砕部本体42よりも左方に位置する第2側片41bと、駆動部44よりも右方に位置する第3側片41cとを備えている。
(羽毛粉末の製造方法−羽毛粉末製造装置の構成−粉砕部−粉砕部本体)
粉砕部本体42は、粉砕部40の基本構造体であると共に、羽毛D及び粉砕ボール43を収容する収容手段である。この粉砕部本体42は、例えば、開閉可能な開口部を有する中空状体(図2では、中空円柱状体)にて形成されており、図2に示すように、支持部41の第1側片41aと第2側片41bとの相互間において、粉砕部本体42の軸方向が左右方向に略沿うように設けられており、支持部41に対して左右方向に沿う軸の軸回りに回転可能に固定されている。
また、この粉砕部本体42の具体的な容量については任意であるが、粉砕部40(粉砕部本体42)への羽毛粉末23の製造量等に応じて異なり得ることから、実験結果等に基づいて設定しており、一例として、1050Lに設定している。
また、粉砕部本体42の内壁の材質については任意であるが、軽量であり、且つ硬度を有する材質にて形成されることが望ましいことから、実施の形態では、酸化アルミニウムにて形成されている。
(羽毛粉末の製造方法−羽毛粉末製造装置の構成−粉砕部−粉砕ボール)
粉砕ボール43は、粉砕部本体42の回転を利用して羽毛Dを粉砕するボールであり、例えば中実状(又は中空状)の球形状体にて形成されており、粉砕部本体42の内部に複数収容されている。
また、粉砕ボール43の具体的な大きさについては任意であるが、実施形態では、粉砕工程において粉砕される羽毛Dの粒径が10μm以下になることを回避しながら、複数の粉砕ボール43のうち一部の粉砕ボール43の外径が他の一部の粉砕ボール43の外径よりも小さくなるように設定している。例えば、一部の粉砕ボール43の外径=300mm、及び他の一部の粉砕ボール43の外径=200mmに設定してもよい。ただし、これに限らず、例えば、複数の粉砕ボール43の各々の外径を同一に設定してもよい。
また、粉砕部40(粉砕部本体42)への粉砕ボール43の投入量については任意であるが、粉砕部40への羽毛Dの投入量や粉砕部本体42の容量に応じて異なり得ることから、例えば、実験結果等に基づいて設定している。一例として、羽毛Dの投入量=45kg、粉砕部本体42の容量=1050Lである場合には、上記一部の粉砕ボール43の投入量=500kg、上記他の一部の粉砕ボール43の投入量=500kgに設定してもよい。ただし、これに限らず、例えば、上記一部の粉砕ボール43の投入量を上記他の一部の粉砕ボール43の投入量よりも多く設定したり、又は少なく設定してもよい。
また、粉砕ボール43の材質については任意であるが、後述する粉砕工程において粉砕部本体42の内壁と粉砕ボール43との衝突によって粉砕部本体42が摩耗することを回避可能な材質にて形成されており、一例として、粉砕部本体42よりも硬度が低い酸化アルミニウムにて形成されている。これにより、後述する粉砕工程において粉砕部本体42の内壁と粉砕ボール43との衝突によって摩耗粉が生じることを抑制できるので、この摩耗粉が羽毛粉末23に混入すること(いわゆる「コンタミすること」)を回避できる。
(羽毛粉末の製造方法−羽毛粉末製造装置の構成−粉砕部−駆動部)
駆動部44は、粉砕部本体42を回転させるための駆動手段である。この駆動部44は、例えば公知のモータ等を用いて構成されており、支持部41の第3側片41cに取り付けられていると共に、粉砕部本体42に対して接続されている。
このような粉砕部40により、後述する粉砕工程において粉砕された羽毛Dの粒径を微細にすることができ、塗工液用の羽毛粉末23を容易に製造することが可能となる。
(羽毛粉末の製造方法−羽毛粉末製造装置の構成−制御ユニット)
制御ユニット50は、羽毛粉末製造装置30の各部を制御するユニットである。この制御ユニット50は、粉砕部40の近傍に設けられており、配線31を介して粉砕部40の駆動部44と接続されており、操作部、出力部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
操作部は、制御ユニット50に対する操作入力を受け付ける操作手段である。
出力部は、制御部の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えば、ディスプレイやスピーカ等の公知の表示手段又は音声出力手段を用いて構成されている。
制御部は、粉砕部40によって羽毛Dが粉砕される際に羽毛Dに含まれるタンパク質が変性しないように、粉砕部40を制御する制御手段であって、制御ユニット50の各部を制御する制御手段である。この制御部は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されている。
記憶部は、羽毛粉末製造装置30の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
(羽毛粉末の製造方法−製造方法の詳細)
次に、このように構成された羽毛粉末製造装置30を用いて行われる羽毛粉末23の製造方法の詳細について説明する。
実施の形態に係る羽毛粉末23の製造方法は、粉砕工程及び分級工程を含んでいる。このうち、「粉砕工程」とは、羽毛Dに含まれるタンパク質(実施形態では、ケラチン)が変性しないように、羽毛Dを粉砕する工程を意味する。ここで、「タンパク質が変性しない」とは、粉砕工程後において粉砕された羽毛Dに含まれるタンパク質の量が、羽毛Dの性質を有する量を維持することを意味し、例えば、羽毛Dのアミノ酸量が80mg〜120mg/100g程度であること等が該当する。また、「分級工程」とは、粉砕工程において粉砕された羽毛Dの中から所望の粒径の羽毛D(実施の形態では、粒径が10μmから50μmの羽毛D)を抽出する工程である。以下では、各工程の詳細な内容について説明する。
(羽毛粉末の製造方法−製造方法の詳細−粉砕工程)
まず、粉砕工程について説明する。粉砕工程においては、粉砕部40の粉砕部本体42の内部に羽毛D及び粉砕部40の粉砕ボール43を収容した後に、制御ユニット50の操作部を介して所定操作が受け付けられると、制御ユニット50の制御部によって粉砕部40の駆動部44を駆動させる。これにより、図2に示すように、駆動部44によって粉砕部本体42が左右方向に沿う軸の軸回りに回転されると、この回転に伴って粉砕部本体42の内壁と粉砕ボール43とが羽毛Dを介して衝突することにより、羽毛Dに含まれるタンパク質が変性しないように羽毛Dがすり潰される(すなわち、羽毛Dが粉砕される)。
ここで、粉砕工程において、羽毛Dに対して凍結処理や薬品を用いた浸漬処理などの準備処理を行うことなく、羽毛Dを粉砕するが、その理由は以下の通りとなる。すなわち、まず、上記準備処理を行うことにより、羽毛Dのタンパク質が変性したり、羽毛Dのロスが増えるおそれがある。また、上記準備処理によって羽毛Dが濡れると、羽毛Dが腐敗しやすくなる。そして、この腐敗を回避するために薬品を羽毛Dに添加すると、羽毛Dの性質又は使用時の安全性が低下したり、乾燥工程の手間等が生じるおそれがある。そこで、これらの問題を回避するために、実施の形態では、上記準備処理を行うことなく羽毛Dを粉砕することとしている。
また、羽毛Dの粉砕方法については任意であるが、実施の形態では、羽毛Dの温度を約60℃以下に維持しながら、羽毛粉末23の粒径が10μmから50μmとなるように、羽毛Dを粉砕する。具体的には、制御ユニット50の操作部を介して、羽毛Dを粉砕する粉砕時間を約24時間から約26時間に設定すると共に、粉砕部40(粉砕部本体42)の回転速度を40rpm未満に設定することで、羽毛Dを粉砕する。特に、羽毛Dを効果良く粉砕するために、粉砕時間を26時間に設定すると共に、粉砕部40の回転速度を30rpmに設定して、羽毛Dを連続的に粉砕することで、羽毛Dが高温になることを回避しながら、速やかに羽毛Dを粉砕することができる。また、粉砕部本体42の内部及び粉砕ボール43の破損を防ぐために、羽毛Dの半分以上(例えば、30kg等)を粉砕部本体42に投入して所定時間(例えば1時間程度)粉砕した後に、残りの羽毛D(例えば、15kg等)を投入して粉砕することが望ましい。これにより、粉砕工程において羽毛Dの温度が60℃を上回ることを回避でき、羽毛Dに含まれるタンパク質が変性することを回避できる。また、粉砕時間を約26時間以上とした場合、又は粉砕部40の回転速度が40rpmを上回る場合に比べて、粉砕工程において羽毛Dが高温になることを抑制でき、羽毛Dに含まれるタンパク質が変性することを一層回避できる。
(羽毛粉末の製造方法−製造方法の詳細−分級工程)
次に、分級工程について説明する。分級工程においては、粉砕工程において粉砕された羽毛Dを粉砕部40の粉砕部本体42から取り出した後、図示しない公知の分級手段(一例として、振動スクリーン等)を用いて当該取り出した羽毛Dの中から粒径が50μmを上回る羽毛Dを除去することにより、粒径が50μm以下の羽毛D(主には、粒径が10μmから50μmの羽毛D。すなわち、羽毛粉末23。)を抽出する。これにて、羽毛粉末23の製造方法を終了する。
以上のような羽毛粉末23の製造方法により、粉砕工程において粉砕された羽毛Dに含まれるタンパク質が変性することを回避でき、羽毛粉末23が羽毛Dの性質を維持することが可能となる。特に、この羽毛粉末23を塗工液21に混入することにより塗工液21に上記所望の機能を付加することができ、塗工液21の性能を向上させることができる。
(試験結果)
続いて、羽毛粉末に関するアミノ酸量測定試験及び温度測定試験の試験結果について説明する。ここで、「アミノ酸量測定試験」とは、所定条件で粉砕された羽毛粉末のアミノ酸量を測定する試験である。また、「温度測定試験」とは、所定条件で粉砕中の羽毛の温度(以下、「羽毛温度」と称する)を測定する試験である。
(試験結果−アミノ酸量測定試験)
最初に、アミノ酸量測定試験の詳細について説明する。
まず、アミノ酸量測定試験の試験方法については、以下の通りとなる。すなわち、まず、粉砕部40の粉砕部本体42の容量=1050Lである羽毛粉末製造装置30を用いて、粉砕部40への羽毛の投入量=45kg、粉砕部40の回転速度=27rpm、及び粉砕時間=26時間で羽毛を粉砕することにより、羽毛粉末(以下、「第1羽毛粉末」と称する)を製造する。また、粉砕部40への羽毛の投入量=45kg、粉砕部40の回転速度=30rpm、及び粉砕時間=8時間で羽毛を粉砕することにより、羽毛粉末(以下、「第2羽毛粉末」と称する)を製造する。また、粉砕部40への羽毛の投入量=45kg、粉砕部40の回転速度=30rpm、及び粉砕時間=26時間で、羽毛粉末(以下、「第3羽毛粉末」と称する)を製造する。また、粉砕部40への羽毛の投入量=45kg、粉砕部40の回転速度=33rpm、及び粉砕時間=26時間で、羽毛粉末(以下、「第4羽毛粉末」と称する)を製造する。また、粉砕部40への羽毛の投入量=45kg、粉砕部40の回転速度=40rpm、及び粉砕時間=26時間で、羽毛粉末(以下、「第5羽毛粉末」と称する)を製造する。また、粉砕部40への羽毛の投入量=45kg、粉砕部40の回転速度=50rpm、及び粉砕時間=26時間で、羽毛粉末(以下、「第6羽毛粉末」と称する)を製造する。そして、公知のアミノ酸量測定方法(例えば、指示薬滴定法、pH計による方法)を用いて、第1羽毛粉末から第6羽毛粉末のアミノ酸量をそれぞれ測定すると共に、粉砕していない羽毛「以下では、「非羽毛粉末」と称する」のアミノ酸量を測定する。
次に、このアミノ酸量測定試験の試験結果について説明する。図3は、アミノ酸量測定試験の試験結果を示す表である。図3に示すように、まず、アミノ酸量については、第1羽毛粉末のアミノ酸量=112.78mg/100g、第2羽毛粉末のアミノ酸量=106.16mg/100g、第3羽毛粉末のアミノ酸量=101.26mg/100g、第4羽毛粉末のアミノ酸量=84.41mg/100gであったので、これら羽毛粉末が羽毛の性質を有する基準となるアミノ酸量(=80mg〜120mg/100g程度)を上回った。特に、粉砕部40の回転速度が最も遅い第1羽毛粉末のアミノ酸量が最も高かった。一方で、第5羽毛粉末のアミノ酸量=67.18mg/100g、第6羽毛粉末のアミノ酸量=52.45mg/100gであったので、これら羽毛粉末が羽毛の性質を有する基準となるアミノ酸量を下回っており、特に、粉砕部40の回転速度が最も速い第6羽毛粉末のアミノ酸量が最も低かった。また、アミノ酸残存率(=各羽毛粉末のアミノ酸量/非羽毛粉末のアミノ酸量)については、第1羽毛粉末のアミノ酸残存率=54.9%、第2羽毛粉末のアミノ酸残存率=51.7%、第3羽毛粉末のアミノ酸残存率=49.3%、第4羽毛粉末のアミノ酸残存率=41.1%、であったので、これら羽毛粉末のアミノ酸残存率が40%を上回った。一方で、第5羽毛粉末のアミノ酸残存率=32.7%、第6羽毛粉末のアミノ酸残存率=25.5%であったので、これら羽毛粉末のアミノ酸残存率が40%を下回った。以上のことから、粉砕部40の回転速度=40rpm未満で、及び粉砕時間=26時間以下で羽毛を粉砕した場合には、羽毛粉末のアミノ酸量が羽毛の性質を有する基準となるアミノ酸量を上回るので、当該粉砕が行われている際に羽毛に含まれるタンパク質が変性することを回避できることが確認できた。
(試験結果−温度測定試験)
次に、温度測定試験の詳細について説明する。
まず、温度測定試験の試験方法については、上記アミノ酸量測定試験において、上述した第1羽毛粉末、第3羽毛粉末、及び第4羽毛粉末をそれぞれ製造している途中において、粉砕時間=20時間、22時間、24時間、26時間、28時間ごとの羽毛の温度、粉砕部本体42の内部温度、及び粉砕部本体42の内壁の温度を計測する。
次に、この温度測定試験の試験結果について説明する。図4は、温度測定試験の試験結果を示す表である。図4に示すように、羽毛温度については、粉砕時間=20時間から28時間において、第1羽毛粉末の羽毛温度=60℃程度(最高温度=60.5℃)であり、第3羽毛粉末の羽毛温度=60℃程度(最高温度=61.0℃)が維持されていた。一方、第4羽毛粉末の羽毛温度は、粉砕時間=20時間から24時間において60℃程度(最高温度=61.0℃)であったものの、粉砕時間=26時間から28時間において65℃以上となった。以上のことから、粉砕部40の回転速度=40rpm未満で、粉砕時間=26時間未満で羽毛を粉砕した場合には、羽毛温度=60℃程度に維持できるので、当該粉砕が行われている際に羽毛に含まれるタンパク質が変性することを回避できることが確認できた。
(効果)
このように実施の形態によれば、羽毛粉末23の製造方法において、羽毛Dに含まれるタンパク質が変性しないように、羽毛Dを粉砕する粉砕工程を含むので、粉砕工程において粉砕された羽毛Dに含まれるタンパク質が変性することを回避でき、羽毛粉末23が羽毛Dの性質を維持することが可能となる。
また、粉砕工程において、羽毛Dの温度を約60℃以下に維持するので、粉砕工程において羽毛Dの温度が60℃を上回ることを回避でき、羽毛Dに含まれるタンパク質が変性することを一層回避できる。
また、羽毛Dを粉砕する粉砕時間を、約24時間から約26時間としたので、粉砕時間を約26時間以上とした場合に比べて、粉砕工程において羽毛Dが高温になることを抑制でき、羽毛Dに含まれるタンパク質が変性することをさらに一層回避できる。
また、粉砕工程において、回転式の粉砕部40を用いて羽毛Dを粉砕するので、粉砕工程において粉砕された羽毛Dの粒径を微細にすることができ、例えば塗工液用の羽毛粉末23を容易に製造することが可能となる。
また、粉砕部40の回転速度を、40rpm未満としたので、粉砕部40の回転速度が40rpmを上回る場合に比べて、粉砕工程において羽毛Dが高温になることを抑制でき、羽毛Dに含まれるタンパク質が変性することをさらに一層回避できる。
また、羽毛粉末23が、塗工液用の羽毛粉末23であり、粉砕工程において、羽毛粉末23の粒径が10μmから50μmとなるように、羽毛Dを粉砕するので、この羽毛粉末23を塗工液21に混入することにより塗工液21に所望の機能(例えば、撥水機能、耐水機能等)を付加することができ、塗工液21の性能を向上させることができる。
また、羽毛粉末製造装置30が、粉砕部40によって羽毛Dが粉砕される際に羽毛Dに含まれるタンパク質が変性しないように、粉砕部40を制御する制御部を備えたので、粉砕部40によって粉砕された羽毛Dに含まれるタンパク質が変性することを回避でき、羽毛粉末23が羽毛Dの性質を維持することが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(羽毛粉末について)
上記実施の形態では、羽毛粉末23の粒径が10μmから50μmであると説明したが、これに限らない。例えば、羽毛粉末23の用途に応じて10μmから50μm以外の粒径に設定してもよく、一例として、100μmに設定してもよい。
(羽毛粉末製造装置について)
上記実施の形態では、羽毛粉末製造装置30の粉砕部40が、回転式の粉砕部40であると説明したが、これに限らない。例えば、回転式の粉砕部40に代えて、衝撃式の粉砕部や気流式の粉砕部であってもよい。
(羽毛粉末の製造方法について)
上記実施の形態では、羽毛粉末23の製造方法が分級工程を含むと説明したが、これに限らず、例えば、分級工程を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、羽毛粉末23の製造方法の粉砕工程において、粉砕時間を約24時間から約26時間に設定すると共に、粉砕部40の回転速度を40rpm未満に設定することで、羽毛Dの温度を約60℃以下に維持しながら羽毛Dを連続的に粉砕すると説明したが、これに限らない。例えば、所定のタイミング(一例として、30分毎等)で粉砕部40の回転を停止させることにより、羽毛Dの温度を約60℃以下に維持しながら羽毛Dを断続的に粉砕してもよい。あるいは、所定のタイミングで、粉砕部40の回転速度を遅くしたり、又は吐出部から羽毛Dに対して冷気を噴射することで、羽毛Dの温度を約60℃以下に維持しながら羽毛Dを連続的に粉砕してもよい。これらの場合において、粉砕時間を約26時間以上に設定したり、又は粉砕部40の回転速度を40rpm以上に設定してもよい。また、粉砕部40の停止時間、粉砕部40の遅速時間、又は冷気の噴射時間については、例えば、羽毛Dの温度が粉砕効率を過度に低下しない程度の温度になるように設定することが望ましい。
(付記)
付記1の羽毛粉末の製造方法は、羽毛を粉末状にした羽毛粉末を製造するための製造方法であって、前記羽毛に含まれるタンパク質が変性しないように、前記羽毛を粉砕する粉砕工程を含む。
付記2の羽毛粉末の製造方法は、付記1に記載の羽毛粉末の製造方法において、前記粉砕工程において、前記羽毛の温度を約60℃以下に維持する。
付記3の羽毛粉末の製造方法は、付記1又は2に記載の羽毛粉末の製造方法において、前記羽毛を粉砕する粉砕時間を、約24時間から約26時間とした。
付記4の羽毛粉末の製造方法は、付記1から3のいずれか一項に記載の羽毛粉末の製造方法において、前記粉砕工程において、回転式の粉砕手段を用いて前記羽毛を粉砕する。
付記5の羽毛粉末の製造方法は、付記4に記載の羽毛粉末の製造方法において、前記粉砕手段の回転速度を、40rpm/min未満とした。
付記6の羽毛粉末の製造方法は、付記1から5のいずれか一項に記載の羽毛粉末の製造方法において、前記羽毛粉末は、塗工液用の羽毛粉末であり、前記粉砕工程において、前記羽毛粉末の粒径が10μmから50μmとなるように、前記羽毛を粉砕する。
付記7の羽毛粉末製造装置は、羽毛を粉末状にした羽毛粉末を製造するための羽毛粉末製造装置であって、前記羽毛を粉砕する粉砕手段と、前記粉砕手段によって前記羽毛が粉砕される際に前記羽毛に含まれるタンパク質が変性しないように、前記粉砕手段を制御する制御手段と、を備えた。
(付記の効果)
付記1に記載の羽毛粉末の製造方法によれば、羽毛に含まれるタンパク質が変性しないように、羽毛を粉砕する粉砕工程を含むので、粉砕工程において粉砕された羽毛に含まれるタンパク質が変性することを回避でき、羽毛粉末が羽毛の性質を維持することが可能となる。
付記2に記載の羽毛粉末の製造方法によれば、粉砕工程において、羽毛の温度を約60℃以下に維持するので、粉砕工程において羽毛の温度が60℃を上回ることを回避でき、羽毛に含まれるタンパク質が変性することを一層回避できる。
付記3に記載の羽毛粉末の製造方法によれば、羽毛を粉砕する粉砕時間を、約24時間から約26時間としたので、粉砕時間を約26時間以上とした場合に比べて、粉砕工程において羽毛が高温になることを抑制でき、羽毛に含まれるタンパク質が変性することをさらに一層回避できる。
付記4に記載の羽毛粉末の製造方法によれば、粉砕工程において、回転式の粉砕手段を用いて羽毛を粉砕するので、粉砕工程において粉砕された羽毛の粒径を微細にすることができ、例えば塗工液用の羽毛粉末を容易に製造することが可能となる。
付記5に記載の羽毛粉末の製造方法によれば、粉砕手段の回転速度を、40rpm/min未満としたので、粉砕手段の回転速度が40rpm/minを上回る場合に比べて、粉砕工程において羽毛が高温になることを抑制でき、羽毛に含まれるタンパク質が変性することをさらに一層回避できる。
付記6に記載の羽毛粉末の製造方法によれば、羽毛粉末が、塗工液用の羽毛粉末であり、粉砕工程において、羽毛粉末の粒径が10μmから50μmとなるように、羽毛を粉砕するので、この羽毛粉末を塗工液に混入することにより塗工液に所望の機能(例えば、撥水機能、耐水機能等)を付加することができ、塗工液の性能を向上させることができる。
付記7に記載の羽毛粉末製造装置によれば、粉砕手段によって羽毛が粉砕される際に羽毛に含まれるタンパク質が変性しないように、粉砕手段を制御する制御手段を備えたので、粉砕手段によって粉砕された羽毛に含まれるタンパク質が変性することを回避でき、羽毛粉末が羽毛の性質を維持することが可能となる。
1 塗工材
10 基材
20 塗工層
21 塗工液
22 樹脂塗布液
23 羽毛粉末
30 羽毛粉末製造装置
31 配線
40 粉砕部
41 支持部
41a 第1側片
41b 第2側片
41c 第3側片
42 粉砕部本体
43 粉砕ボール
44 駆動部
50 制御ユニット
D 羽毛

Claims (2)

  1. 羽毛を粉末状にした羽毛粉末を製造するための製造方法であって、
    前記羽毛粉末のアミノ酸量が80mg〜120mg/100g程度となるように、前記羽毛を粉砕する粉砕工程を含み、
    前記粉砕工程において、
    前記羽毛の投入量を45kg程度とし、
    前記羽毛の温度を60℃以下に維持し、
    前記羽毛を粉砕する粉砕時間を、24時間から26時間とし、
    回転式の粉砕手段を用いて前記羽毛を粉砕し、
    前記粉砕手段の回転速度を、40rpm未満とした、
    羽毛粉末の製造方法。
  2. 前記羽毛粉末は、塗工液用の羽毛粉末であり、
    前記粉砕工程において、前記羽毛粉末の粒径が10μmから50μmとなるように、前記羽毛を粉砕する、
    請求項1に記載の羽毛粉末の製造方法。
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