JP6940491B2 - ディッシング改善用のコバルトインヒビターの組合せ - Google Patents

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Description

集積回路及び他の電子デバイスの製造においては、複数の導電性、半導電性、及び誘電性材料層が基材表面に堆積されたり基材表面から除去されたりする。材料層は順次基材に堆積され、基材から除去されるため、基材の最上表面は、非平面になることがあり、平坦化が必要となることがある。表面の平坦化、または表面の「研磨」は、材料を基材表面から除去し、概して段差のない平面を形成する過程である。平坦化は、望ましくない表面トポグラフィー及び表面欠陥、例えば、粗面、凝集材料、結晶格子損傷、傷、及び汚染された層または材料等の除去に有用である。平坦化はまた、基材上の形体形成において、該形体を充填するために使用された過剰な堆積物を除去し、それに続く金属化及び加工のレベル用の平らな表面を提供するのに有用である。
基材表面の平坦化または研磨のための組成物及び方法は、当技術分野では周知である。化学機械平坦化、または化学機械研磨(CMP)は、基材の平坦化に用いられる一般的な技術である。CMPは、基材からの材料の選択的除去のため、CMP組成物、または単に研磨組成物(研磨スラリーとも呼ばれる)として知られる化学組成物を利用する。研磨組成物は通常、当該基材の表面を、研磨組成物をしみこませた研磨パッド(例えば、研磨布または研磨ディスク)と接触させることによって基材に施される。基材の研磨は通常、研磨組成物の化学的活性及び/または研磨組成物に懸濁された研磨剤もしくは研磨パッドに組み込まれた研磨剤(例えば、固定砥粒研磨パッド)の機械的活性によってさらに促進される。
コバルトは、高度な集積回路に組み込むための金属として浮上している。コバルトの効果的な組み込みは、高い除去速度、良好な平坦化効率、低ディッシング及びエロージョン、ならびに低欠陥のCMP法を必要とする。pH9.5以上では、コバルトは不溶性の不動態化酸化物・水酸化物被膜を形成する。このpH未満では、コバルトは水と容易に反応し、可溶性の水和Co(II)種を形成する。米国特許出願公開第2014/0243250A1号は、pH9.0以上で中等度のコバルトの除去速度を示すが、経済的及び加工の観点から不利である高粒子負荷及び高ダウンフォース圧力を必要とする研磨組成物を開示している。
浸食性の配合は、一般的に許容コバルト率を達成するのに必要である。集積回路デバイスは通常、酸化ケイ素等の誘電性材料を通常含む基材にエッチングされた回路ラインを有するパターン化ウェハを含む。パターン化基材の表面上にコバルトを積層することで、コバルトの回路ラインの形成が可能になる。コバルトはその後下層の誘電体のレベルまで研磨することによって除去される。エロージョンとは、パターン化領域内の誘電性材料の損失を指し、研磨剤含量の制御によって軽減され得る。ディッシングとは、回路配線内のコバルトの損失を指す。ディッシング制御は、より困難であり、コバルトの上層ブランケットが除去されて下層の誘電性材料が露出されると、配線内のコバルトの除去を停止または低下させる能力がある研磨組成物を必要とする。リセス制御とは、より小さい形体サイズのディッシング制御を指し、ディッシング制御という用語に包含される。
したがって、許容されるディッシング、エロージョン、腐食、及び低欠陥を示しながら、高いコバルト除去速度を与える研磨組成物に対する必要性が当技術分野において残っている。
本発明は、(a)研磨粒子、(b)オクタノール・水logPが約1〜約2のアゾール化合物、(c)アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基を含むコバルト腐食防止剤、(d)コバルト促進剤、(e)コバルトを酸化する酸化剤、ならびに(f)水を含む化学機械研磨組成物であって、pH約3〜約8.5を有する研磨組成物を提供する。
本発明はまた、(i)基材を、研磨パッド、ならびに(a)研磨粒子、(b)オクタノール・水logPが約1〜約2のアゾール化合物、(c)アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基を含むコバルト腐食防止剤、(d)コバルト促進剤、(e)コバルトを酸化する酸化剤、ならびに(f)水を含む化学機械研磨組成物であって、pH約3〜約8.5を有する研磨組成物と接触させ、(ii)該基材に対して、該研磨パッド及び化学機械研磨組成物を移動させ、(iii)該基材の少なくとも一部を摩耗し、該基材を研磨することを含む、基材を化学的機械的に研磨する方法を提供する。
本発明は、(a)研磨粒子、(b)オクタノール・水logPが約1〜約2のアゾール化合物、(c)アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基を含むコバルト腐食防止剤、(d)コバルト促進剤、(e)コバルトを酸化する酸化剤、ならびに(f)水を含む、これらから本質的になる、またはこれらからなる化学機械研磨組成物であって、pH約3〜約8.5を有する研磨組成物を提供する。
該研磨組成物は、研磨剤(すなわち、1つ以上の研磨剤)を含む。該研磨剤は、粒子形態の任意の適切な研磨剤または研磨剤の組合せであり得る。該研磨剤は、任意の適切な研磨剤でよく、例えば、該研磨剤は、天然でも合成でもよく、金属酸化物、炭化物、窒化物、カーボランダム、ダイアモンド等を含むことができる。該研磨剤はまた、ポリマー粒子でも被覆粒子でもよい。該研磨剤は、望ましくは、金属酸化物を含むか、金属酸化物から本質的になるか、または金属酸化物からなる。通常、該金属酸化物は、シリカ、アルミナ(例えば、アルファアルミナ粒子(すなわち、α−アルミナ)、ガンマアルミナ粒子(すなわち、γ−アルミナ)、デルタアルミナ粒子(すなわち、δ−アルミナ)、またはヒュームドアルミナ粒子)、セリア、ジルコニア、それらの共形成物、及びそれらの組合せからなる群から選択される。好ましい実施形態では、該研磨粒子は、望ましくはアニオン性である。
好ましくは、該化学機械研磨組成物は、シリカ研磨剤を含む。該シリカは、任意の適切なシリカでよく、例えば、該シリカは、湿式法シリカでもヒュームドシリカでもよい。好ましくは、該シリカは、湿式法シリカである。
該湿式法シリカは、任意の適切な湿式法シリカでよい。例えば、該湿式法シリカは、縮合重合シリカでよい。縮合重合シリカ粒子は通常、Si(OH)を縮合してコロイド粒子を形成することによって調製される。ここで、コロイドは、平均粒径約1nm〜約1000nmを有すると定義される。かかる研磨粒子は、米国特許第5,230,833号に従って調製してもよいし、各種市販製品のいずれか、例えば、Akzo−Nobel Bindzil 50/80製品ならびにNalco 1050、1060、2327、及び2329製品、ならびにDuPont、Bayer、Applied Research、Nissan Chemical、Fuso、及びClariantから入手可能な他の同様の製品等として入手してもよい。
該研磨粒子は、任意の適切な表面電荷を有することができる。好ましくは、該研磨粒子は、アニオン性研磨粒子である。「アニオン性」とは、該研磨粒子が、当該研磨組成物のpHにおいて負の表面電荷を有することを意味する。該研磨粒子は、当該研磨組成物のpHにおいて自然の状態でアニオン性であってもよいし、該研磨組成物は、当業者に知られる任意の方法を用いて、例えば、表面の金属ドーピングによって、例えば、アルミニウムイオンのドーピングによって、または、テザー有機酸、テザーイオウ系酸、もしくはテザーリン系酸での表面処理によって、該研磨組成物のpHでアニオン性にしてもよい。
該研磨剤は、任意の適切な平均粒径(すなわち、平均粒子直径)を有することができる。該研磨剤は、平均粒径約5nm以上、例えば、約10nm以上、約15nm以上、約20nm以上、約25nm以上、約30nm以上、約35nm以上、または約40nm以上を有することができる。代替的に、またはさらに、該研磨剤は、平均粒径約150nm以下、例えば、約140nm以下、約130nm以下、約120nm以下、約110nm以下、または約100nm以下を有することができる。したがって、該研磨剤は、上記の端点の任意の2つで境界される粒径分布において最大値を有することができる。例えば、該研磨剤は、平均粒径約5nm〜約150nm、約10nm〜約140nm、約15nm〜約130nm、約20nm〜約120nm、約20nm〜約110nm、約20nm〜約100nm、約30nm〜約150nm、約30nm〜約140nm、約30nm〜約130nm、約30nm〜約120nm、約30nm〜約110nm、約30nm〜約100nm、約35nm〜約150nm、約35nm〜約140nm、約35nm〜約130nm、約35nm〜約120nm、約35nm〜約110nm、または約35nm〜約100nmを有することができる。球形の研磨粒子については、粒径は、当該粒子の直径である。非球形の研磨粒子については、粒径は、当該粒子を包含する最小の球の直径である。研磨剤の粒径は、任意の適切な技術を用いて、例えば、レーザ回折技術を用いて測定することができる。適切な粒径測定機器は、例えば、Malvern Instruments(英国マルバーン)から入手可能である。
該研磨粒子は、好ましくは、本発明の研磨組成物においてコロイド的に安定である。コロイドという用語は、液体担体(例えば、水)における粒子の懸濁を指す。コロイド安定性とは、その懸濁の時間の経過に伴う維持を指す。本発明の中では、研磨剤は、該研磨剤を100mLのメスシリンダーに入れ、2時間非攪拌下で静置した場合に、該研磨組成物の最初の粒子濃度(g/mLを単位として[C])で割った該メスシリンダーの底部50mLにおける粒子濃度(g/mLを単位として[B])と、該メスシリンダーの上部50mLにおける粒子濃度(g/mLを単位として[T])の差が、0.5以下(すなわち、{[B]−[T]}/[C]≦0.5)であればコロイド的に安定であると考えられる。より好ましくは、[B]−[T]/[C]の値は、0.3以下であり、最も好ましくは、0.1以下である。
該研磨組成物は、任意の適切な量の研磨粒子を含むことができる。本発明の研磨組成物が少なすぎる研磨剤を含む場合、該組成物は十分な除去速度を示さない場合もある。対照的に、該研磨組成物が多すぎる研磨剤を含む場合、該研磨組成物は、望ましくない研磨性能を示す場合もあり、及び/または費用効率が良くない場合もあり、及び/または安定性を欠く場合もある。該研磨組成物は、約10重量%以下の研磨剤、例えば、約9重量%以下、約8重量%以下、約7重量%以下、約6重量%以下、約5重量%以下、約4重量%以下、約3重量%以下、約2重量%以下、約1.5重量%以下、約1重量%以下、約0.9重量%以下、約0.8重量%以下、約0.7重量%以下、約0.6重量%以下、または約0.5重量%以下の研磨剤を含むことができる。代替的に、またはさらに、該研磨組成物は、約0.05重量%以上の研磨剤、例えば、約0.1重量%以上、約0.2重量%以上、約0.3重量%以上、約0.4重量%以上、約0.5重量%以上、または約1重量%以上を含むことができる。したがって、該研磨組成物は、上記の端点の任意の2つで境界される量で研磨粒子を含むことができる。例えば、該研磨組成物は、約0.05重量%〜約10重量%の研磨剤、例えば、0.1重量%〜約10重量%、約0.1重量%〜約9重量%、約0.1重量%〜約8重量%、約0.1重量%〜約7重量%、約0.1重量%〜約6重量%、約0.1重量%〜約5重量%、約0.1重量%〜約4重量%、約0.1重量%〜約3重量%、約0.1重量%〜約2重量%、約0.2重量%〜約2重量%、約0.3重量%〜約2重量%、約0.4重量%〜約2重量%、約0.5重量%〜約2重量%、約0.1重量%〜約1.5重量%、約0.2重量%〜約1.5重量%、約0.3重量%〜約1.5重量%、約0.4重量%〜約1.5重量%、約0.5重量%〜約1.5重量%、約0.1重量%〜約1重量%、約0.2重量%〜約1重量%、約0.3重量%〜約1重量%、約0.4重量%〜約1重量%、または約0.5重量%〜約1重量%の研磨剤を含むことができる。
該研磨組成物は、logPで表されるn−オクタノール・水分配係数約1〜約2を有するアゾール化合物を含む。分配係数は、2つの液相、例えば、n−オクタノールと水の間のイオン化されていない化合物の濃度の比である。溶媒中のイオン化されていない溶質の濃度の比の対数は、一般にlog PまたはlogPと呼ばれる。アゾール化合物は、窒素、イオウ、または酸素である少なくとも1つの他の非炭素原子を有する5員の窒素ヘテロ芳香環化合物のクラスである。適切なアゾール化合物の例としては、2つの窒素原子を有するアゾール、3つの窒素原子を有するトリアゾール、及び4つの窒素原子を有するテトラゾールが挙げられる。好ましくは、該アゾール化合物は、ベンゾトリアゾール(logP=1.44)または5−フェニルテトラゾール(logP=1.65)である。より好ましくは、該アゾール化合物はベンゾトリアゾールである。
該アゾール化合物は、該研磨組成物中に任意の適切な濃度で存在することができる。通常、該アゾール化合物は、該研磨組成物中に、濃度約0.1mM以上、例えば、約0.5mM以上、約1mM以上、約1.5mM以上、約2mM以上、約2.5mM以上、約3mM以上、約3.5mM以上、または約4mM以上で存在することができる。代替的に、またはさらに、該アゾール化合物は、該研磨組成物中に、濃度約20mM以下、例えば、約18mM以下、約16mM以下、約14mM以下、約12mM以下、約10mM以下、約9mM以下、約8mM以下、または約7mM以下で存在することができる。したがって、該アゾール化合物は、上記の端点の任意の2つで境界される濃度で該研磨組成物中に存在することができる。例えば、該アゾール化合物は、該研磨組成物中に、濃度約0.1mM〜約20mM、例えば、約0.5mM〜約18mM、約1mM〜約16mM、約1mM〜約14mM、約1mM〜約12mM、約1mM〜約10mM、約2mM〜約10mM、約2mM〜約9mM、約2mM〜約8mM、約2mM〜約7mM、約3mM〜約7mM、または約3mM〜約6mMで存在することができる。
該研磨組成物はコバルト腐食防止剤を含む。該コバルト腐食防止剤は、任意の適切なコバルト腐食防止剤でよい。実施形態では、該コバルト腐食防止剤は、アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基、例えば、C−C14アルキルまたはC−C14アルケニル尾基を含む。該アニオン性の頭基は、任意の適切なアニオン性の頭基でよい。好ましい実施形態では、該コバルト腐食防止剤は、構造R−CON(CH)CHCOOHを有するサルコシン誘導体を含み、この場合、CON(CH)CHCOOHが頭基を形成し、Rが尾基を形成する。該R基は通常、C−C13脂肪族基であり、C−C13アルキル基でもC−C13アルケニル基でもよく、例えば、Cアルキル基、Cアルキル基、C10アルキル基、C11アルキル基、C12アルキル基、C13アルキル基、Cアルケニル基、Cアルケニル基、C10アルケニル基、C11アルケニル基、C12アルケニル基、またはC13アルケニル基でよい。該コバルト腐食防止剤がサルコシン誘導体である好ましい実施形態では、尾基の従来の命名は、炭素をカウントする目的のため、R基が結合されたカルボニルを含む。したがって、C12サルコシネートは、ラウロイルサルコシネートを指し、これは、構造:CH(CH10−CON(CH)CHCOOHを有する。該尾基が、二重結合が該尾基の末端にはないアルケニル基の場合、該アルケニル基はE配置を有してもZ配置を有してもよく、E及びZ異性体の混合物でもよい。該コバルト腐食防止剤は、単一の化合物でもよく、アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基を有する2つ以上の化合物の混合物でも、C−C14脂肪族R基を有する本明細書に記載の2つ以上のサルコシン誘導体の混合物でもよいが、この場合、該化合物の約75重量%以上(例えば、約80重量%以上、約85重量%以上、約90重量%以上、または約95重量%以上)は、アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基を含むか、または、C−C14脂肪族R基を有するサルコシン誘導体である。
該研磨組成物は任意の適切な量の該コバルト腐食防止剤を含むことができる。該研磨組成物は、約1ppm以上の該コバルト腐食防止剤、例えば、約5ppm以上、約10ppm以上、約20ppm以上、約30ppm以上、約40ppm以上、または約50ppm以上含むことができる。代替的に、またはさらに、該研磨組成物は、約1000ppm以下の該コバルト腐食防止剤、例えば、約900ppm以下、約800ppm以下、約700ppm以下、約600ppm以下、約500ppm以下、約400ppm以下、約300ppm以下、または約200ppm以下を含むことができる。したがって、該研磨組成物は、上記の端点の任意の2つで境界される量で該コバルト腐食防止剤を含むことができる。例えば、該研磨組成物は、約1ppm〜約1000ppmの該コバルト腐食防止剤、約10ppm〜約900ppm、約10ppm〜約800ppm、約10ppm〜約700ppm、約10ppm〜約600ppm、約10ppm〜約500ppm、約10ppm〜約400ppm、約20ppm〜約300ppm、約30ppm〜約200ppm、約30ppm〜約150ppm、約30ppm〜約100ppm、または約50ppm〜約100ppmを含むことができる。
該研磨組成物はさらに、コバルト促進剤を含む。該コバルト促進剤は、該研磨組成物がコバルトを含む基材を研磨するのに使用される場合にコバルトの除去速度を高める任意の適切な化合物でよい。該コバルト促進剤は、式:NRを有し、式中、R、R、及びRは独立して、水素、カルボキシアルキル、置換カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、及びアミノカルボニルアルキルから選択され、ここで、R、R、及びRのうちのいずれも水素でないか、1つのみが水素である化合物;ジカルボキシヘテロ環;ヘテロシクリルアルキル−α−アミノ酸;N−(アミドアルキル)アミノ酸;未置換ヘテロ環;アルキル置換ヘテロ環;置換アルキル置換ヘテロ環;N−アミノアルキル−α−アミノ酸;及びそれらの組合せから選択され得る。
該コバルト促進剤は、本明細書に列挙される化合物のクラスから選択される任意の適切なコバルト促進剤でよい。好ましい実施形態では、該コバルト促進剤は、イミノ二酢酸、2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、ビシン、ピコリン酸、ジピコリン酸、ヒスチジン、[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]酢酸、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、リジン、またはそれらの組合せである。
該コバルト促進剤は、該研磨組成物中に任意の適切な濃度で存在することができる。通常、該コバルト促進剤は、該研磨組成物中に濃度約5mM以上、例えば、約10mM以上、約15mM以上、約20mM以上、約25mM以上、約30mM以上、約35mM以上、約40mM以上、約45mM以上、または約50mM以上で存在することができる。代替的に、またはさらに、該コバルト促進剤は、該研磨組成物中に濃度約100mM以下、例えば、約95mM以下、約90mM以下、約85mM以下、約80mM以下、約75mM以下、約70mM以下、約65mM以下、または約60mM以下で存在することができる。したがって、該コバルト促進剤は、該研磨組成物中に上記の端点の任意の2つで境界される濃度で存在することができる。例えば、該コバルト促進剤は、該研磨組成物中に、濃度約5mM〜約100mM、例えば、約5mM〜約90mM、約5mM〜約80mM、約5mM〜約70mM、約5mM〜約60mM、約10mM〜約100mM、約10mM〜約90mM、約10mM〜約80mM、約10mM〜約70mM、約10mM〜約60mM、約20mM〜約100mM、約20mM〜約90mM、約20mM〜約80mM、約20mM〜約70mM、または約20mM〜約60mMで存在することができる。
該研磨組成物は、遷移金属を酸化する酸化剤を含む。好ましくは、該酸化剤は、コバルトを酸化する。該酸化剤は、該研磨組成物のpHでコバルトを酸化するのに十分な大きさの酸化電位を有する任意の適切な酸化剤でよい。好ましい実施形態では、該酸化剤は過酸化水素である。
該研磨組成物は、任意の適切な量の酸化剤を含むことができる。該研磨組成物は、好ましくは、約10重量%以下(例えば、約8重量%以下、約6重量%以下、約4重量%以下、約2重量%以下、約1重量%以下、または約0.5重量%以下)の過酸化水素を含む。
該研磨組成物は、任意の適切なpHを有することができる。通常、該研磨組成物は、pH約3以上、例えば、約3.5以上、約4以上、約4.5以上、約5以上、約5.5以上、約6以上、約6.5以上、または約7以上を有することができる。代替的に、またはさらに、該研磨組成物は、pH約8.5以下、例えば、約8.4以下、約8.3以下、約8.2以下、約8.1以下、または約8以下を有することができる。したがって、該研磨組成物は、該研磨組成物について列挙された上記の端点の任意の2つで境界されるpHを有することができる。例えば、該研磨組成物は、pH約3〜約8.5、例えば、約3.5〜約8.5、約4〜約8.5、約4.5〜約8.5、約5〜約8.5、約5.5〜約8.5、約6〜約8.5、約6.5〜約8.5、約6.5〜約8.4、約6.5〜約8.3、約6.5〜約8.2、約6.5〜約8.1、約6.5〜約8、または約7〜約8.5を有することができる。
該研磨組成物のpHは、任意の適切な酸または塩基を用いて調整することができる。適切な酸の非限定的な例としては、硝酸、硫酸、リン酸、及び有機酸、例えば酢酸が挙げられる。適切な塩基の非限定的な例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化アンモニウムが挙げられる。
該化学機械研磨組成物は任意にさらに、1つ以上の添加剤を含む。例示的な添加剤としては、調整剤、酸(例えば、硫酸)、錯化剤(例えば、アニオン性ポリマー錯化剤)、キレート剤、殺生物剤、スケール防止剤、分散剤等が挙げられる。
殺生物剤は、含まれる場合、任意の適切な殺生物剤でよく、任意の適切な量で該研磨組成物中に存在することができる。適切な殺生物剤は、イソチアゾリノン殺生物剤である。該研磨組成物における殺生物剤の量は通常、約1〜約50ppm、好ましくは、約10〜約40ppm、より好ましくは約20〜約30ppmである。
該研磨組成物は、その多くが当業者に知られている任意の適切な技術によって調製することができる。該研磨組成物は、バッチまたは連続工程で調製することができる。一般に、該研磨組成物は、その成分を任意の順序で混合することによって調製することができる。本明細書で使用される「成分」という用語には、個々の含有物(例えば、研磨剤、アゾール化合物、コバルト腐食防止剤、コバルト促進剤、酸化剤、任意的なpH調整剤等)及び含有物(例えば、研磨剤、アゾール化合物、コバルト腐食防止剤、コバルト促進剤、酸化剤、任意的なpH調整剤等)の任意の組合せが含まれる。
例えば、該研磨剤は水に分散させることができる。該アゾール化合物、コバルト腐食防止剤、コバルト促進剤、及び酸化剤をその後加え、該成分を当該研磨組成物中に組み込むことが可能な任意の方法によって混合することができる。該酸化剤は、該研磨組成物の調製中のどの時点で加えてもよい。該研磨組成物は、使用に先立って調製し、該酸化剤等の1つ以上の成分を使用の直前(例えば、使用前約1分以内、使用前約1時間以内、使用前約7日以内、または使用前約14日以内)に該研磨組成物に加えてもよい。該研磨組成物はまた、研磨操作中に当該基材の表面で該成分を混合することによって調製してもよい。
該研磨組成物は、研磨剤、アゾール化合物、コバルト腐食防止剤、コバルト促進剤、酸化剤、任意的なpH調整剤、及び水を含む一液系として供給することができる。代替的に、該研磨剤を第一の容器で水分散体として供給し、該アゾール化合物、コバルト腐食防止剤、コバルト促進剤、及び任意的なpH調整剤を第二の容器にて乾燥形態または水溶液もしくは水分散体として供給してもよい。該酸化剤は、望ましくは、研磨組成物の他の成分とは別に供給し、例えば、末端利用者によって、使用の少し前(例えば、使用前2週間以内、使用前1週間以内、使用前1日以内、使用前1時間以内、使用前10分以内、もしくは使用前1分以内)に当該研磨組成物の他の成分と混合する。該第一または第二の容器内の成分は乾燥形態であることができると同時に、他方の容器内の成分は水分散体の形態であることができる。さらに、該第一及び第二の容器内の成分にとって異なるpH値を有すること、または代替的に、実質的に同様の、もしくは等しいpH値を有することが好適である。該研磨組成物の成分の他の2容器、または3容器以上の組合せは、当業者の知識の範囲内である。
本発明の研磨組成物はまた、使用前に適量の水で希釈することを意図した濃縮物として提供することができる。かかる実施形態では、該研磨組成物の濃縮物は、該研磨剤、アゾール化合物、コバルト腐食防止剤、コバルト促進剤、酸化剤、及び任意的なpH調整剤を、酸化剤の有無にかかわらず、適量の水、及びまだ存在していない場合には適量の酸化剤での該濃縮物の希釈時に、該研磨組成物の各成分が、各成分に対して上に列挙した適切な範囲内の量で該研磨組成物に存在するような量で含むことができる。例えば、該研磨剤、アゾール化合物、コバルト腐食防止剤、コバルト促進剤、酸化剤、及び任意的なpH調整剤は各々、各成分に対して上に列挙した濃度の約2倍(例えば、約3倍、約4倍、または約5倍)の量の濃度で存在することができ、したがって、該濃縮物が等体積の(例えば、それぞれ、2等体積の水、3等体積の水、または4等体積の水)、及び適量の酸化剤で希釈された場合に、各成分は、各成分に対して上記した範囲内の量で該研磨組成物に含まれる。さらに、当業者によって理解されるように、該濃縮物は、他の成分が少なくとも部分的に、または完全に該濃縮物に溶解されるようにするため、最終的な研磨組成物に含まれる水の適切な画分を含むことができる。
本発明はまた、(i)基材を、研磨パッド及び本明細書に記載の化学機械研磨組成物と接触させ、(ii)該基材に対して、該研磨パッドを、それらの間の該化学機械研磨組成物とともに移動させ、(iii)該基材の少なくとも一部を摩耗し、該基材を研磨することを含む、基材を化学的機械的に研磨する方法を提供する。
本発明の方法を用いて研磨される基材は、任意の適切な基材、とりわけ、コバルトを含む基材でよい。好ましい基材は、コバルト含む、コバルトから本質的になる、またはコバルトからなる少なくとも1つの層、とりわけ、研磨用の露出層を含み、該コバルトの少なくとも一部を摩耗し(すなわち、除去し)、該基材を研磨する。特に適切な基材としては、半導体産業で用いられるウェハが挙げられるがこれに限定されない。該ウェハは通常、例えば、金属、金属酸化物、金属窒化物、金属複合体、金属合金、低誘電体、もしくはそれらの組合せを含むか、またはそれからなる。好ましい実施形態では、該ウェハは、基材表面にエッチングされた回路配線のパターンを含み、これがコバルトで充填される。本発明の方法はまた、ガスタービン及びジェット機エンジンのタービン翼、整形外科用インプラント、人工股関節及び膝関節置換術等の人工装具、歯科補綴、高速度鋼ドリルビット、ならびに永久磁石に有用なコバルト及びコバルト合金を含む基材の研磨にも有用である。
本発明の研磨方法は、化学機械研磨(CMP)装置と併せて使用するのに特に適している。通常、該装置は、使用時に運動しており、軌道、直線、または円運動に起因する速度を有するプラテン、該プラテンと接触し、運動時該プラテンとともに移動する研磨パッド、及び該研磨パッドの表面に対して接触及び移動させることによって研磨される基材を保持するキャリアを含む。該基材の研磨は、該基材の少なくとも一部を摩耗して該基材を研磨するように、該研磨パッド及び本発明の研磨組成物と接触して配置されている基材と、その後該基材に対して移動する該研磨パッドによって行われる。
基材は、任意の適切な研磨パッド(例えば、研磨表面)とともに該化学機械研磨組成物で平坦化または研磨することができる。適切な研磨パッドとしては、例えば、製織及び不織研磨パッドが挙げられる。さらに、適切な研磨パッドは、各種密度、硬度、厚み、圧縮率、圧縮時の反発能力、及び圧縮弾性率の任意の適切なポリマーを含むことができる。適切なポリマーとしては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ナイロン、フルオロカーボン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリエーテル、ポリエチレン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイソシアヌレート、それらの共形成物、及びそれらの混合物が挙げられる。
望ましくは、該CMP装置はさらに、その多くが当技術分野で知られている研磨終点その場検出システムを含む。ワークピースの表面から反射される光や他の放射線を分析することによって研磨過程を検査及び監視する技術が当技術分野で知られている。かかる方法は、例えば、米国特許第5,196,353号、米国特許第5,433,651号、米国特許第5,609,511号、米国特許第5,643,046号、米国特許第5,658,183号、米国特許第5,730,642号、米国特許第5,838,447号、米国特許第5,872,633号、米国特許第5,893,796号、米国特許第5,949,927号、及び米国特許第5,964,643号に記載されている。望ましくは、研磨されているワークピースに関する研磨過程の進行の検査または監視で、該研磨の終点の決定、すなわち、特定のワークピースに関して、研磨過程をいつ終了させるかの決定が可能になる。
化学機械研磨過程は、基材の除去速度、ディッシング、及びエロージョンの観点等の複数の点で特徴づけることができる。
基材の除去速度は、任意の適切な技術を用いて測定することができる。基材の除去速度を測定するのに適切な技術の例としては、本発明の研磨方法の使用の前後に該基材を計量し、研磨時間の単位当たりに除去された基材の厚みに関して除去速度と相関し得る研磨時間の単位当たりに除去された基材の量を測定すること、及び本発明の研磨方法の使用の前後に該基材の厚さを測定し、研磨時間の単位当たりの該基材の除去速度を直接測ることが挙げられる。
ディッシング及びエロージョンは、任意の適切な技術を用いて測定することができる。ディッシング及びエロージョンを測定するのに適切な技術の例としては、走査電子顕微鏡法、スタイラスプロファイリング、及び原子間力顕微鏡法が挙げられる。原子間力顕微鏡法は、Veeco(ニューヨーク州プレインビュー)製Dimension Atomic Force Profiler(AFP(商標))を用いて行うことができる。
いかなる特定の理論にも縛られることを望むものではないが、BTAは単独で有効質量を有する柔軟度の高い層をコバルト表面に形成する一方、アニオン性の頭基とC−C14脂肪族尾基(例えば、N−ラウロイルサルコシネートまたはN−ココイルサルコシネート)を含むコバルト腐食防止剤は、低質量の非粘弾性フィルムをコバルト表面に形成すると考えられる。コバルト腐食防止剤の存在は、BTA単独で形成される層とは異なるBTA層の形成を促進する。このコバルト腐食防止剤とBTAの組合せは、硬度が向上し、コバルトの腐食を有意に向上させるCo−BTAポリマーの成長が減少した特有の層を形成すると考えられる。この予想外の相乗効果は、パターンウェハ上の微細な形体のコバルトのディッシング性能の改善として現れ、電気化学的腐食データによって支持される。
以下の実施例は本発明をさらに説明するが、当然ながら、その範囲を多少なりとも限定すると解釈されるべきではない。
実施例1
本実施例は、本発明の実施形態に従って、コバルト腐食防止剤及びコバルトディッシング制御剤を含む研磨組成物が示すコバルト被覆パターン化ウェハで観察されるディッシングの影響を示す。
パターン化酸化ケイ素基材上にコバルト層を含むパターン化基材を、5種の異なる研磨組成物、すなわち、研磨組成物1A〜1Eで研磨した。これら研磨組成物はすべて、平均粒径70nmの湿式法シリカ(Fuso Chemical Co. Japan)1重量%、イミノ二酢酸0.6重量%、過酸化水素0.6重量%、及びKordek MLX殺生物剤31ppmをpH7.0で水中に含有した。研磨組成物1A(比較)はさらに4mMのベンゾトリアゾール(「BTA」)を含有した。研磨組成物1B(比較)はさらに150ppmのN−ラウロイルサルコシネート(「NLS」)を含有した。研磨組成物1C(本発明)はさらに4mMのBTAと150ppmのNLSを含有した。研磨組成物1D(比較)はさらに100ppmのN−ココイルサルコシネート(「NCS」)を含有した。研磨組成物1E(本発明)はさらに4mMのBTAと100ppmのNCSを含有した。
非パターン化酸化ケイ素基材上にコバルト層を含むブランケット基材及びパターン化酸化ケイ素基材上にコバルト層を含むパターン化基材を、5種の異なる研磨組成物、すなわち、研磨組成物1A〜1Eで研磨した。これらのパターン化基材は、コバルト充填ラインを酸化ケイ素基材上に含むパターン形体を含んでいた。これらパターンの寸法は、0.18μm幅の酸化ケイ素で離間された0.18μm幅のコバルトライン(「0.18μm×0.18μmパターン」)、0.25μm幅の酸化ケイ素で離間された0.25μm幅のコバルトライン(「0.25μm×0.25μmパターン」)、または50μm幅の酸化ケイ素で離間された50μm幅のコバルトライン(「50μm×50μmパターン」)のいずれかであった。ブランケット基材及び50μm×50μmパターンの基材を用いてコバルト除去速度を測定し、終点に達する前に研磨を止めた。0.18μm×0.18μmパターン及び0.25μm×0.25μmパターンの基材は、ディッシングを測定するために用いた。研磨組成物1A〜1Dを用いて、0.25μm×0.25μmパターンを有する基材を研磨した。研磨組成物1D及び1Eを用いて0.18μm×0.18μmパターンを有する基材を研磨した。ディッシングの測定のため、これらの基材を終点に加えて終点を過ぎた期間まで過剰に研磨した。
研磨後、各基材についてディッシングをこれら基材の中央の中心位置で測定した。パターンコバルトラインのディッシング、終点までの時間、ならびにパターンの終点を過ぎた過剰研磨時間を秒で、及び過剰研磨のパーセンテージとして表1に記載する。
Figure 0006940491
表1に記載の結果から明らかなように、研磨組成物1AにおけるBTA単独の存在では、コバルト除去速度約3400Å/分を示した研磨組成物1B及び1DにおけるNLSならびにNCSの存在と比較すると、コバルト除去速度2026Å/分までの低下となった。BTA及びNLSの組合せを含む研磨組成物1Cは、研磨組成物1Aが示したディッシングの19%及び、NLSを単独で含む研磨組成物1Bが示したディッシングの25%を示した。BTA及びNCSの組合せを含む研磨組成物1Eは、0.18μm×0.18μmパターンの基材を研磨するのに用いた場合にNCSを単独で含む研磨組成物1Dが示したディッシングの33%を示した。
実施例2
本実施例は、BTA(すなわち、オクタノール・水logPが約1〜約2のアゾール化合物)とNLS(すなわち、アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基を含むコバルト腐食防止剤)の組合せが、コバルト基材表面と接触された場合に延長されたCo−BTAポリマーの形成を最小限にすることを示す。
2mMのBis−Tris緩衝剤及び5mMのKNOを含むpH7.5の水溶液を調製した。溶液Aはさらに10mMのBTAを含有した。溶液Bはさらに300ppmのNLSを含有した。溶液Cはさらに300ppmのNLSと10mMのBTAを含有した。3つの別々のコバルトウェハを溶液A、溶液B、及び溶液Cに曝露した。対照のコバルトウェハは、2mMのBis−Tris緩衝剤及び5mMのKNOを含むpH7.5の水溶液に曝露した。
これら溶液への曝露後、これらのコバルトウェハをTOF−SIMS(飛行時間型二次イオン質量分析)で分析した。分子イオンBTA及びCo(BTA) に対応するシグナルの強度を測定したとともに、結果を表2に記載する。
Figure 0006940491
Co(BTA) に対して観察されるシグナル強度は、基材表面でのCo−BTAポリマーの形成と相関している。表2に記載の結果から明らかなように、NLSとBTAを含む溶液Cでのコバルトウェハの処理後に観察されたCo(BTA) に対するシグナル強度は、BTAを単独で含む溶液Aでのコバルトウェハの処理後に観察されたCo(BTA) に対するシグナル強度の約50%であった。これらの結果は、NLSがCo−BTAポリマー層の形成を最小限にすることによってコバルトウェハの表面におけるCo−BTAポリマー層の成長に影響を与えることを示唆している。当業者は、Co−BTAポリマーがあまり広範囲でないコバルトウェハ表面が、研磨時、Co−BTAポリマー層がより広範囲のコバルトウェハ表面よりディッシングが低くなるとは予想しないであろう。
実施例3
本実施例は、BTA(すなわち、オクタノール・水logPが約1〜約2のアゾール化合物)とNLS(すなわち、アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基を含むコバルト腐食防止剤)の組合せが、コバルト基材表面と接触された場合に腐食電流(Icorr)を最小限にすることを示す。
corrは、非パターン化酸化ケイ素基材上にコバルト層を含むブランケット基材に対して、3種の異なる研磨組成物、すなわち、研磨組成物3A〜3Cで測定した。これら研磨組成物はすべて、平均粒径70nmの湿式法シリカ(Fuso Chemical Co. Japan)1重量%、イミノ二酢酸0.6重量%、過酸化水素0.6重量%、及びKordek MLX殺生物剤31ppmをpH7.5で水中に含有した。研磨組成物3A(比較)はさらに5mMのベンゾトリアゾール(「BTA」)を含有した。研磨組成物3B(比較)はさらに150ppmのN−ラウロイルサルコシネート(「NLS」)を含有した。研磨組成物3C(本発明)はさらに5mMのBTAと150ppmのNLSを含有した。
corrは、ターフェル分析で決定し、これらの結果を電流密度(μA/cm)の形で記載する。
Figure 0006940491
表3に記載の結果から明らかなように、BTAとNLSを含む溶液Cと接触したコバルトウェハからのIcorrは、BTAを単独で含む溶液Aと接触したコバルトウェハに対して観察された電流密度の約6.9%であり、NLSを単独で含む溶液Bと接触したコバルトウェハに対して観察された電流密度の約21.6%であった。これらの結果は、BTAとNLSの組合せが、BTAまたはNLSのいずれか単独と比較して腐食を最小限にすること示唆している。
実施例4
本実施例は、logPで表されるn−オクタノール・水分配係数約1〜約2を有するアゾール化合物を含む研磨組成物が示すコバルト除去速度及びディッシングを示す。
パターン化酸化ケイ素基材上にコバルト層を含むパターン化基材を、5種の異なる研磨組成物、すなわち、研磨組成物4A〜4Gで研磨した。これら研磨組成物はすべて、平均粒径70nmの湿式法シリカ(Fuso Chemical Co. Japan)0.5重量%、イミノ二酢酸0.6重量%、過酸化水素0.6重量%、N−ココイルサルコシネート(「NCS」)100ppm、及びKordek MLX殺生物剤31ppmをpH7.0で水中に含有した。研磨組成物4A(比較)はさらにアゾール化合物を含まなかった。研磨組成物4B〜4Gの各々はさらに表3に示すアゾール化合物を4mM含有した。
コバルト除去速度は、50μm幅の酸化ケイ素で離間された50μmのコバルトライン(「50μm×50μmパターン」)を有する基材を研磨することによって測定した。ディッシングは、0.18μm幅の酸化ケイ素で離間された0.18μmのコバルトライン(「0.18μm×0.18μmパターン」)を有する基材を研磨することによって測定した。研磨は、IC1010(商標)同心研磨パッド(Dow Chemical Co.、ミシガン州ミッドランド)を用いて10.4kPaのダウンフォースで行った。
研磨後、除去速度を50μm×50μmパターンの基材について測定し、ディッシングを0.18μm×0.18μmパターンの基材について測定した。これらの結果を表4に記載する。
Figure 0006940491
表3に記載の結果から明らかなように、NCSと併せてlogPが+1.44のBTA(4B)またはlogPが+1.65の5−フェニルテトラゾール(4C)を含む研磨組成物4B及び4Cを使用することで、NCSを含む対照の研磨組成物4Aで観察されたディッシングの約33%のディッシングとなった。NCSと併せてlogP値が1〜2の範囲外であるアゾール化合物を含む研磨組成物4D〜4Gの各々は、NCSを含むがアゾール化合物を含まない対照の研磨組成物4Aで観察されたより高いディッシングを示した。
本明細書に引用した刊行物、特許出願、及び特許を含めたすべての参考文献は、各参考文献が参照により組み込まれるように個々にかつ具体的に示され、本明細書にその全体が記載されたものと同じ程度まで、参照によって本明細書に組み込まれる。
本発明の説明との関連で(とりわけ、以下の特許請求の範囲との関連で)、「a」及び「an」ならびに「the」及び「少なくとも1つ」という用語ならびに同様の指示対象の使用は、本明細書で別段の指示がない限りまたは文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形及び複数形の両方を含めると解釈されるものとする。1つ以上の項目のリストが後に続く「少なくとも1つ」という用語の使用(例えば、「AとBの少なくとも1つ)」)は、本明細書で別段の指示がない限りまたは文脈によって明らかに矛盾しない限り、記載された項目から選択される1つの項目(AもしくはB)または記載された項目の2つ以上の任意の組合せ(A及びB)を意味すると解釈されるものとする。「comprising(含む)」、「having(有する)」、「including(含む)」、及び「containing(含む)」という用語は、特に断りのない限り、オープンエンドの用語(すなわち、「〜を含むがこれに限定されない」という意味)と解釈されるものとする。本明細書における値の範囲の記述は、本明細書で別段の指示がない限り、当該範囲内に入る各々別個の値に個々に言及する簡単な方法の役割を果たすことを意図するに過ぎず、各々別個の値は、それが個々に本明細書に記載されたものとして本明細書に組み込まれる。本明細書に記載のすべての方法は、本明細書で別段の指示がない限りまたは文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で行うことができる。本明細書に提供するあらゆる例、または例示的言語(例えば、「例えば、〜等」)の使用は、本発明をより明らかにすることを意図するに過ぎず、別段の請求がない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書において、いかなる請求されていない要素も本発明の実施に際して不可欠であることを示すと解釈されるべき言語はない。
本発明の好ましい実施形態は、本発明者らに知られる本発明を実施するのに最適の形態を含め、本明細書に記載されている。これらの好ましい実施形態の変形は、前述の説明を読むことで当業者には明らかになり得る。本発明者らは、当業者が適宜かかる変形を採用することを見込むとともに、本発明者らは、本発明が本明細書に具体的に記載された以外に実施されることを意図する。したがって、本発明は、適用法が認める本明細書に添付の特許請求の範囲に記載の主題のすべての修正及び等価物を含む。さらに、上記要素のそれらのすべての可能な変形における任意の組合せは、本明細書で別段の指示がない限りまたは文脈によって明らかに矛盾しない限り、本発明によって包含される。

Claims (20)

  1. 化学機械研磨組成物であって:
    (a)研磨粒子、
    (b)オクタノール・水logPが1〜2のアゾール化合物、
    (c)アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基を含むコバルト腐食防止剤、
    (d)コバルト促進剤、
    (e)コバルトを酸化する酸化剤、ならびに
    (f)水を含み、pH3〜8.5を有する研磨組成物。
  2. .1重量%〜4重量%の研磨粒子を含む、請求項1に記載の研磨組成物。
  3. 前記アゾール化合物がベンゾトリアゾールまたは5−フェニルテトラゾールである、請求項1に記載の研磨組成物。
  4. 前記コバルト腐食防止剤が、式:RCON(CHCH COOHを有し、式中、RはC−C13脂肪族基である、請求項1に記載の研磨組成物。
  5. 前記コバルト促進剤が、式:NRを有し、式中、R、R、及びRは独立して、水素、カルボキシアルキル、置換カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、及びアミノカルボニルアルキルから選択され、ここで、R、R、及びRのうちのいずれも水素でないか、1つのみが水素である化合物;ジカルボキシヘテロ環;ヘテロシクリルアルキル−α−アミノ酸;N−(アミドアルキル)アミノ酸;未置換ヘテロ環;アルキル置換ヘテロ環;置換アルキル置換ヘテロ環;N−アミノアルキル−α−アミノ酸;及びそれらの組合せから選択される、請求項1に記載の研磨組成物。
  6. 前記コバルト促進剤が、イミノ二酢酸、ピコリン酸、ジピコリン酸、ビシン、[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]酢酸、リジン、イミダゾール、ヒスチジン、2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、及びそれらの組合せから選択される、請求項5に記載の研磨組成物。
  7. 0ppm〜1000ppmの前記アゾール化合物及び10ppm〜1000ppmの前記コバルト腐食防止剤を含む、請求項1に記載の研磨組成物。
  8. 前記酸化剤が過酸化水素である、請求項1に記載の研磨組成物。
  9. H7〜8.5を有する、請求項1に記載の研磨組成物。
  10. 基材を化学的機械的に研磨する方法であって:
    (i)基材を、研磨パッド、ならびに
    (a)研磨粒子、
    (b)オクタノール・水logPが1〜2のアゾール化合物、
    (c)アニオン性の頭基及びC−C14脂肪族尾基を含むコバルト腐食防止剤、
    (d)コバルト促進剤、
    (e)コバルトを酸化する酸化剤、ならびに
    (f)水を含む化学機械研磨組成物であり、pH3〜8.5を有する前記研磨組成物と接触させ、
    (ii)前記基材に対して、前記研磨パッド及び前記化学機械研磨組成物を移動させ、
    (iii)前記基材の少なくとも一部を摩耗し、前記基材を研磨することを含む、方法。
  11. 前記研磨組成物が、0.1重量%〜4重量%の研磨粒子を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記アゾール化合物がベンゾトリアゾールまたは5−フェニルテトラゾールである、請求項10に記載の方法。
  13. 前記コバルト腐食防止剤が、式:RCON(CHCH COOHを有し、式中、RはC−C13脂肪族基である、請求項10に記載の方法。
  14. 前記コバルト促進剤が、式:NRを有し、式中、R、R、及びRは独立して、水素、カルボキシアルキル、置換カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、及びアミノカルボニルアルキルから選択され、ここで、R、R、及びRのうちのいずれも水素でないか、1つのみが水素である化合物;ジカルボキシヘテロ環;ヘテロシクリルアルキル−α−アミノ酸;N−(アミドアルキル)アミノ酸;未置換ヘテロ環;アルキル置換ヘテロ環;置換アルキル置換ヘテロ環;N−アミノアルキル−α−アミノ酸;及びそれらの組合せから選択される、請求項10に記載の方法。
  15. 前記コバルト促進剤が、イミノ二酢酸、ピコリン酸、ジピコリン酸、ビシン、[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]酢酸、リジン、イミダゾール、ヒスチジン、2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、及びそれらの組合せから選択される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記研磨組成物が、10ppm〜1000ppmの前記アゾール化合物及び10ppm〜1000ppmの前記コバルト腐食防止剤を含む、請求項10に記載の方法。
  17. 前記酸化剤が過酸化水素である、請求項10に記載の方法。
  18. 前記研磨組成物が、pH7〜8.5を有する、請求項10に記載の方法。
  19. 前記基材がコバルトを含み、前記コバルトの少なくとも一部を摩耗して前記基材を研磨する、請求項10に記載の方法。
  20. 前記基材が半導体デバイスを含む、請求項19に記載の方法。
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