JP6940030B2 - 高炉の異常判定装置、高炉の異常判定方法、高炉の操業方法および溶銑の製造方法 - Google Patents

高炉の異常判定装置、高炉の異常判定方法、高炉の操業方法および溶銑の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、通気不良に伴う棚吊りまたは吹き抜けなどの異常を検出する高炉の異常判定装置、高炉の異常判定方法、当該高炉の異常判定装置を用いた高炉の操業方法および溶銑の製造方法に関する。
銑鉄を生産する高炉内において、通常、炉頂から原料である鉄鉱石とコークスとがそれぞれ交互に装入され、鉱石層とコークス層とが層状に積層されている。そして、炉内における鉱石層とコークス層との堆積後の分布を調整することにより、炉内でのガスの流れが制御される。
高炉内の通気性が悪化して炉内におけるガスの円滑な流れが阻害されたとき、炉況異常が生じる場合がある。炉況異常は、定常状態から大きく乖離した状態を意味し、例えば、下記(1)〜(3)が挙げられる。
(1)炉上部から順次降下する鉱石及びコークスの降下が停止してしまう「棚吊り」。
(2)停止している鉱石及びコークスが突如降下する「スリップ」。
(3)炉下部から供給された高温のガスが急激に炉上部へと噴出する「吹き抜け」。
例えば、吹き抜けが生じると炉頂設備の破損もしくは炉熱の低下等の不具合が生じる。このため、炉況異常が生じないように通気状態を迅速かつ正確に把握し、炉内の状態を常に良好に維持することが重要になる。
従来、炉内通気性を表わす指標として、炉頂圧力と送風圧力の差分値などから計算する通気抵抗が用いられている。例えば、特許文献1では、シャフト圧データから主成分分析に基づき高炉の異常を検出する手法が提案されている。特許文献1には、高炉の異なる位置の複数のシャフト圧から主成分分析によりQ統計量等を計算し、Q統計量に基づいて異常判定を行うことが開示されている。
特開2017−128805号公報
炉頂から投入された原料は炉下部まで長時間(例えば8時間程度)掛けて降下していき、それに従って炉内の状態はゆっくり変化する。したがって、通気状態も急激に悪化するのではなく、徐々に悪化する場合がある。このようなゆっくりとした状態の悪化も、後々のトラブルの起因となり得るので、早期に減風などの対応を行うのが望ましい。
しかしながら、特許文献1のように1つのしきい値で異常判定を行った場合、徐々に悪化している状態を検出するのは困難である。一方で、異常検知を早くするために異常判定のしきい値を下げると、過検知が多く発生し、本来の異常検知の役割を果たせなくなる。
そこで、本発明は、状態異常の検出のみならず、高炉の状態異常の予兆を検出することができる異常判定装置及び方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、これら課題を解決するために以下の構成を有する。
[1]高炉の異なる位置に設置された複数のセンサを用いて高炉の異常を検出する異常判定装置であって、複数の前記センサにより検知された複数の測定データから評価値を算出する評価値算出部と、前記評価値算出部において算出された評価値に基づき、異常しきい値と、前記異常しきい値より小さい予兆しきい値とを用いて、前記高炉の異常を検出する異常検出部と、を有し、前記異常検出部は、前記評価値が前記異常しきい値より大きい場合には異常であると判定し、前記評価値が前記予兆しきい値よりも大きい期間が設定期間以上になった場合には異常の予兆があると判定する、高炉の異常判定装置。
[2]前記異常検出部は、所定の判定期間毎に、前記評価値が前記予兆しきい値よりも大きい期間の積算値が設定期間以上になったかを判定し、前記積算値が設定期間以上になった場合には異常の予兆があると判定する、[1]に記載の高炉の異常判定装置。
[3]前記異常検出部は、前記評価値の時間積分値が積分しきい値より大きい場合に異常の予兆があると判定する、[1]または[2]に記載の高炉の異常判定装置。
[4]前記評価値算出部は、複数の前記測定データを主成分分析してQ統計量またはT統計量を算出し、算出したQ統計量またはT統計量に基づいて前記評価値を算出する、[1]から[3]のいずれか1つに記載の高炉の異常判定装置。
[5]複数の前記センサは、高炉の異なる高さ位置及び異なる円周位置に設置されたシャフト圧センサからなる、[1]から[4]のいずれか1つに記載の高炉の異常判定装置。
[6]高炉の異なる位置に設置された複数のセンサを用いて高炉の異常を検出する高炉の異常判定方法であって、複数の前記センサにより検知された複数の測定データから評価値を算出する評価値算出ステップと、算出した前記評価値に基づき、異常しきい値と、前記異常しきい値より小さい予兆しきい値とを用いて、前記高炉の異常を検出する異常検出ステップと、を有し、前記異常検出ステップにおいて、前記評価値が前記異常しきい値より大きい場合には異常であると判定し、前記評価値が前記予兆しきい値よりも大きい期間が設定期間以上になった場合には異常の予兆があると判定する、高炉の異常判定方法。
[7]前記予兆しきい値は、通常操業時における前記複数の測定データの一部の圧力値の変動が正常時の圧力値の変動から所定の範囲を超える場合に算出される前記複数の測定データの評価値を用いて決定される、[6]に記載の高炉の異常判定方法。
[8][1]から[5]のいずれか1つに記載の高炉の異常判定装置を用いて高炉の異常を判定しながら高炉を操業する、高炉の操業方法。
[9][8]に記載の高炉の操業方法により溶銑を製造する、溶銑の製造方法。
本発明の異常判定装置及び方法によれば、異常の発生前には異常の予兆が現れるのを利用し、評価値が異常しきい値を超えたときに異常の発生を検出するだけでなく、評価値が予兆しきい値を設定期間以上超えたときに異常の予兆を検出する。これにより、異常が生じないように早期の減風等を行うことが可能になり、操業トラブルを未然に防止することができる。
図1は、本発明の異常判定装置の好ましい実施形態を示すブロック図である。 図2は、図1の異なるセンサにおいて測定された2つの測定データを例示したグラフである。 図3は、図1の異なるセンサにおいて測定された2つの測定データを例示したグラフである。 図4は、図1の評価値算出部において算出される評価値の一例を示すグラフである。 図5は、図1の異常検出部において異常の予兆が検出される様子を示すグラフである。 図6は、図1の異常検出部において評価値が時間積分される様子を示すグラフである。 図7は、本発明の高炉の異常判定方法の好ましい実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の高炉の異常判定装置の好ましい実施形態を示すブロック図である。図1のような異常判定装置10の構成は、コンピュータに記憶されたプログラムを実行することにより、コンピュータ上に構築される。図1の高炉の異常判定装置10は、高炉の異なる位置に設置された複数のセンサS1〜Snを用いて高炉1の異常を検出するものである。
この複数のセンサS1〜Snは、例えばシャフト圧センサであって、高炉1の高さ方向および円周方向の異なる位置に複数(例えば30個)設置されている。複数のセンサS1〜Snにおいてそれぞれ測定された複数の測定データD1〜Dnは、異常判定装置10のデータベースDBに格納される。高炉の異常判定装置10は、複数の測定データD1〜Dnに基づいて高炉の異常及び異常の予兆を検出する。
高炉の異常判定装置10は、評価値算出部11と、異常検出部12と、情報出力部13とを備える。評価値算出部11は、複数のセンサS1〜Snにより検知された複数の測定データD1〜Dnから評価値EVを算出する。例えば、評価値算出部11は複数の測定データD1〜Dnに対して主成分分析を適用することにより評価値EVを算出する。主成分分析(PCA:Principal Component Analysis)とは、複数個のデータ群について、元のデータ群の持つ情報量の損失を小さくしつつ、元のデータの持つ特徴が反映された変数へ低次元化する数学的処理を意味する。すべてのデータ群を監視するのではなく、主成分分析により低次元化させた少数の変数を監視することで、炉内の状態の監視をより簡便に行うことができる。
図2及び図3は、図1の異なるセンサにおいて測定された2つの測定データを例示したグラフである。高炉1において正常な操業が行われているとき、図2のように、測定データD1、D2は、所定の信号値の範囲内を同期して変化する傾向がある。同期とは、プロセスにおける時間推移または操業アクションに対して、操業上の測定データ(変数)の挙動に協調性があることを意味する。すると、図3に示すように、正常に操業されているときには、測定データD1、D2は、同期を示す直線(測定データD1=測定データD2)の周辺であって所定の信号値の範囲内にプロットされる。
一方で、高炉1内において異常が発生した場合、異なる測定データD1、D2は互いに同期しているものの、所定の信号値の範囲から外れるか、もしくは測定データD1、D2が同期しなくなる傾向がある。つまり、図3において、高炉1内において通気に異常が発生すると、測定データD1、D2は、それぞれ所定の信号値の範囲から外れた位置にプロットされるか、もしくは上記同期を示す直線から離れた位置にプロットされる。高炉1のシャフト圧データにおいては、主成分分析における分散が一番大きい第1主成分値には、高炉1の安定操業時における各シャフト圧の同期した動きの成分が現れる。一方、主成分分析の第2主成分以降には安定期以外の成分が現れる。
説明の容易のために、2つの測定データD1、D2について例示しているが、複数の測定データD1〜Dnについても同様の傾向がある。そこで、評価値算出部11は、n個の測定データから1個のQ統計量もしくはT統計量を求める。このT統計量は、信号が所定の変動範囲内にあるかを示す指標である。Q統計量は、T統計量に直交する指標であって、非同期性を表す指標である。このQ統計量もしくはT統計量は、公知の技術を用いて算出することができる。第2主成分値を用いる場合について例示しているが、第3主成分以降に異常現象が大きく表れている場合にはそれらの値を使用してもよい。
さらに、評価値算出部11には、正常な操業時の測定データを用いて第2主成分のQ統計量を算出したときのQ統計量の最大値が予め記憶されている。正常な操業区間においては、正常と判断できる安定限界のデータが含まれている。正常な操業区間について第2主成分の最大値を求めることは、正常な操業を行なっている場合の測定データの変動幅および正常な操業範囲からの逸脱量の最大値(安定限界の値)を求めることを意味する。評価値算出部11は、測定データD1〜Dnから算出されたQ統計量を記憶されている最大値で除したQ統計量指数を評価値EVとして算出する。
評価値算出部11がQ統計量を用いて評価値EVを算出する場合について例示したが、T統計量を用いて評価値EVを算出してもよい。この場合であっても、評価値算出部11には、正常な操業時の測定データを用いてT統計量を算出したときのT統計量の最大値が予め記憶されている。評価値算出部11は、測定データからT統計量を算出し、算出したT統計量を記憶された最大値で除してT統計量指数を評価値EVとして求める。
図4は、図1の評価値算出部において算出される評価値EVの一例を示すグラフである。異常検出部12は、評価値算出部11において算出された評価値EVに基づき高炉1の異常を検出する。異常検出部12には、異常しきい値EVref1と、異常しきい値EVref1よりも小さい予兆しきい値EVref2とが記憶されている。異常検出部12は、評価値EVが異常しきい値EVref1より大きい場合には異常であると判定する。さらに、異常検出部12は、評価値EVが異常しきい値EVref1以下であって、予兆しきい値EVref2よりも大きい期間が設定期間PT以上になった場合、異常の予兆があると判定する。評価値EVがQ統計量指数からなる場合、異常しきい値EVref1は、例えば0.5〜1.0の範囲内に設定され、予兆しきい値EVref2は、例えば0.5以下に設定される。EVref1は、例えば、過去実際に吹き抜けなどに至った場合の直前(数分前)の評価値EVの値に対応させて決定してよい。
次に、高炉1内の異常と、当該異常の予兆との違いを説明する。異常の予兆が発生する状態とは、高炉1内において局所的に小さな圧力変動が発生している状態と考えられる。これは原料層の局所的な乱れやコークス粉などの粉体の蓄積、荷下がり(原料降下)の局所的な変動などに起因する圧力変動である。
高炉1内では、小さな圧力変動が発生している箇所から炉内の様々な方向に圧力変動が伝播し、他の場所でも圧力変動が生じる場合がある。例えば、局所的な原料の小さな乱れであっても、その乱れによって高炉1内の通過ガスの流れが変化して原料の昇温および還元が変わる現象がある。高炉1内では下部から上方に通過ガスが流れているので、原料の小さな乱れは、その近傍および上方の状態に影響、伝播する。さらに、原料の降下とともに原料の小さな乱れは下方の状態にも影響、伝播する。このように、局所的な原料の小さな乱れが上方および下方に影響、伝播し、この結果、大きな乱れ(異常)になる。
局所的な圧力変動であっても、その圧力変動が大きい場合には異常となる。例えば、荷下がりの悪化で円周方向の特定箇所の圧力が徐々に高まり(評価値EVが徐々に大きくなる)、それが解放されるとき、同一円周方向の高さ方向の複数センサ群だけが大きく乱れて異常となる。
このように、高炉1では、異常が発生する前にその予兆となる小さな圧力の変動が発生するので、当該小さな圧力の変動(予兆)を検出することができれば、異常の発生を予測できる。
上述した局所的な小さな圧力の変動が発生するために予兆を検出するための予兆しきい値EVref2を定める。予兆しきい値EVref2は、異常が発生した高炉1の操業のうち、予兆があった操業における当該予兆発生時の評価値EVを用いて決定してよい。
予兆しきい値EVref2を以下のように決定してもよい。局所的な圧力変動が高炉1内に伝播していく場合を考えると、局所的な圧力の変動は、炉体に接している面積として数m×数m程度と考えられる。この影響を受ける圧力計の個数は、図1に示した例では4個程度となる。このため、この影響を受けた圧力計の圧力値の変動が、通常操業時(正常時)の圧力値の変動の標準偏差をσとしたときの2σを超えた場合の評価値EVを用いて、予兆しきい値EVref2を決定してもよい。
さらに、異常検出部12は、所定の判定期間(例えば45分)毎に、評価値EVが予兆しきい値EVref2より大きい期間の積算値が設定期間PT(例えば40分)以上になったかを判定する。そして、異常検出部12は、判定期間以内に積算値が設定期間PT以上にならなかった場合、カウントしていた期間をリセットし、新たに期間の計測を開始する。これは、評価値EVがノイズ的に短時間だけ低下することもあり、設定期間PT以上連続して評価値EVが予兆しきい値EVref2を超えなければ異常の予兆があると判定しない場合、異常の予兆を検知ができないケースがあるためである。そこで、異常検出部12は、予兆しきい値EVref2以上である期間が連続していなくても、所定の判定期間内において積算値が設定期間PT以上になっていれば、異常の予兆があると判定するようにしている。
設定期間PTは、異常が発生した高炉1の操業のうち、予兆が確認された操業において、予兆が発生してから異常となるまでの期間より短い期間に設定することが好ましい。これにより、異常になる前に減風等を行い、異常の発生を未然に防止できる。
低位の状態で蓄積された異常が、吹き抜けなどの異常に至る場合があるので、設定期間PTを長くし過ぎることは好ましくない。本実施形態では、本格的な異常となる前に余裕をもって対処できるように、所定の判定期間を45分とし、設定期間PTを40としている。この期間は、荷下がり速度や昇温速度を考慮して、局所的な異常領域が伝播、拡大して吹き抜けなどの異常になる確率を下げることができる期間に設定している。高炉1における荷下がり速度は4m/h程度であるので、荷下がりによる高さ方向の領域拡大を3m以内にするため判定期間を45分とした。
一方、高炉1や操業形態によっては、短い予兆後に異常となる場合も考えられる。このような場合には設定期間PTを短くすることが好ましい。例えば、炉体内部レンガの損耗などによる引っ掛かりで荷下がりが不連続になっている場合には、短い予兆後に異常となり得るので、この場合には、所定の判定期間および設定期間PTを短くすることが好ましい。但し、所定の判定期間および設定期間PTを短くする場合であっても、誤検知防止のため、所定の判定期間を10分以上、設定期間PTを8分以上に設定することが好ましい。
図5は、図1の異常検出部において異常の予兆が検出される様子を示すグラフである。図5(A)に示すように、異常検出部12は、1分ごとに評価値EVが予兆しきい値EVref2を超えるかを判定し、判定した回数をカウントしていく。このカウント値は判定期間(例えば45分)毎にリセットされる。そして、カウンタのカウント値が設定回数(例えば40回=設定期間PT)になったとき、図5(B)のように異常の予兆があると判定する。
異常検出部12は、しきい値処理をするのではなく、評価値EVの時間積分値Iが積分しきい値Irefを超えたとき、異常の予兆があると判断するようにしてもよい。図6は、図1の異常検出部において評価値が時間積分される様子を示すグラフである。例えば、評価値EV=0.6の状況が続くよりも、評価値EV=0.8の状況が続く方が異常しきい値EVref1に到達するまでの期間は短い。そこで、異常検出部12は、評価値EVが大きい状況が続くときには早期に異常の予兆を出力するように、積分値Iが積分しきい値Irefを超えたとき、異常の予兆があると判断する。
時間積分を行うことは、換言すれば、評価値EVの値に応じて基準となる設定期間PTが変化することを意味する。積分しきい値Iref=設定期間PT×予兆しきい値EVref2とすれば、上述した評価値EVが予兆しきい値EVref2を超えた状態の期間が設定期間PTだけ超えた場合の判断と同義となる。
図1の情報出力部13は、例えば表示装置もしくはスピーカ等からなり、異常の予兆が検出された場合に、その旨を出力してオペレータに知らせるものである。異常の予兆が検出されたことを知ったオペレータは、高炉内部への送風量を減少させる或いは送風を停止させるなど、高炉操業条件を調整することにより、異常現象の発生を未然に防止する。これにより、通気不良に起因する棚吊り、スリップ、吹き抜けなどの異常現象つまり炉況異常の発生を未然に防止することができる。異常検出部12において異常もしくは異常の予兆が検出されたとき、図示しない制御装置において自動的に送風量を減少させる或いは送風を停止等が行われるようにしてもよい。
図7は、本発明の異常判定方法の好ましい実施形態を示すフローチャートであり、図7を参照して異常判定方法について説明する。まず、複数のセンサS1〜Snから測定データD1〜Dnが取得され(ステップST1)、評価値算出部11において評価値EVが算出される(評価値算出ステップ、ステップST2)。その後、異常検出部12において、評価値EVが異常しきい値EVref1より大きいかが判断される(異常検出ステップ、ステップST3)。
評価値EVが異常しきい値EVref1より大きい場合(ステップST3のYES)、高炉に異常が生じていると判断し、情報出力部13から警告が出力される(ステップST4)。一方、評価値EVが異常しきい値EVref1以下である場合(ステップST3のNO)、さらに評価値EVが予兆しきい値EVref2より大きい期間が設定期間PTを超えたかが判断される(異常検出ステップ、ステップST5)。もしくはステップST5において、評価値EVの時間積分値Iが積分しきい値より大きいか否かを判定してもよい。
そして、評価値EVが予兆しきい値EVref2よりも大きい期間が設定期間PTになったとき(ステップST5のYES)、異常の予兆がある旨が出力される(ステップST6)。一方、評価値EVが予兆しきい値EVref2より大きい期間が設定期間PTより短い場合、異常の予兆がないと判断され(ステップST5のNO)、異常の監視が継続される(ステップST1〜ST5)。
上記実施形態によれば、異常の発生前には異常の予兆が現れるのを利用し、評価値EVが異常しきい値EVref1を超えたときに異常の発生を検出する。これにより、高炉の異常を判定しながら高炉の操業を実施でき、当該操業の実施により溶銑を製造できる。さらに、本実施形態では、異常の検出だけでなく、評価値EVが予兆しきい値EVref2を設定期間PT以上超えたときに異常の予兆を検出する。これにより、異常が生じないように早期の減風等を行うことが可能になり、操業トラブルを未然に防止することができる。
上述のように異常しきい値EVref1を超えるような異常が発生したときには、吹き抜け状態となり、炉頂のブリーダー弁が開いてを逃がすなどの対処が行われる。これにより、その後、評価値EVは正常値の値に戻る。しかしながら、吹き抜けが起きると、熱損失の増大によって炉熱が低下したり、原料の層が崩れるなど高炉に悪影響を及ぼすので、異常が発生する前に異常の予兆を検出することが好ましい。ここで、評価値EVは、異常の発生前には定常時よりも大きくなる傾向があるため、異常しきい値EVref1より低い予兆しきい値EVref2を用いて異常の予兆を検出することが考えられる。
一方、炉内において小さな乱れが生じて多少の通気不良が生じても、小さな吹き抜けが生じれば、減風等の処置を講じることなく、評価値EVは正常時の値に戻る。したがって、単にしきい値処理をしただけでは、異常の予兆としてオペレータ等に警告を出力する必要がないケースもある。しかしながら、上述のような炉内に小さな乱れが生じても小さな吹き抜けが生じなければ炉況が徐々に悪化していき、これに伴って評価値EVも徐々に上昇していく。これを利用して、評価値EVが予兆しきい値EVref2より大きくなった期間の積算値が設定期間PT以上となった場合に異常の予兆を検出する。これにより、異常の予兆を誤検出することなく精度よく検出することができる。
特に、異常検出部12が、所定の判定期間(例えば45分)内において、評価値EVが予兆しきい値EVref2より大きくなった期間の積算値が設定期間PT(例えば40分)以上になったかを判定することで異常の予兆を判定する。すると、異常の予兆があっても、一時的に評価値EVが予兆しきい値EVref2を下回ることで異常の予兆がなくなったと判断されるのを防止することができる。あるいは、異常の予兆がなくても、一時的に評価値EVが予兆しきい値EVref2以上になることで異常の予兆があると判断されるのを防止することができる。これにより、より精度の高い異常予兆の検出を行うことができる。
異常検出部12は、評価値EVの時間積分値Iが積分しきい値Irefより大きい場合に異常の予兆があると判定してもよい。これにより、評価値EVに反映されている炉内の状況の悪化度合いに応じて異常の予兆があると判断するまでの期間を調整することができる。
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されず、種々の変更を加えることができる。例えば、上記実施形態において、複数のセンサS1〜Snはシャフト圧センサである場合について例示したが、異常を検出できるものであれば、温度センサ等の高炉に設置されたその他の種類のセンサであってもよい。
評価値算出部11は、Q統計量指数もしくはT統計量指数のいずれか一方を評価値EVとして算出する場合について例示するが、双方を評価値EVとして算出し異常を検出してもよい。この場合、双方の評価値EVで異常もしくは異常の予兆が検出されたときに警告を出力してもよいし、いずれか一方でも異常等が検出されたら警告を出力するようにしてもよい。評価値EVとして統計量を算出する場合について例示しているが、複数の入力データを一元化して異常指標化する方法であればなんでもよく、例えば、独立成分分析による一指標化、機械学習の手法を用いた一指標化等の公知の技術を用いても良い。
さらに、上記実施形態において、評価値算出部11は、1つの評価値EVを算出する場合について例示したが、センサS1〜Snの設置高さに応じて例えば上段と下段との2つの評価値EVを算出し、各評価値EVについて異常の検出を行うようにしてもよい。異常検出部12は、判定期間内において評価値EVが予兆しきい値EVref2より大きくなった期間の積算値が設定期間PT以上となったかを判定する場合について例示したが、単に連続して予兆しきい値EVref2を超える期間が設定期間PT以上となった場合に異常の予兆があると判定してもよい。
1 高炉
10 異常判定装置
11 評価値算出部
12 異常検出部
13 情報出力部
D1〜Dn 測定データ
DB データベース
EV 評価値
EVref1 異常しきい値
EVref2 予兆しきい値
I 時間積分値
Iref 積分しきい値
PT 設定期間
S1〜Sn センサ

Claims (9)

  1. 高炉の異なる位置に設置された複数のセンサを用いて高炉の異常を検出する異常判定装置であって、
    複数の前記センサにより検知された複数の測定データから評価値を算出する評価値算出部と、
    前記評価値算出部において算出された評価値に基づき、異常しきい値と、前記異常しきい値より小さい予兆しきい値とを用いて、前記高炉の異常を検出する異常検出部と、
    を有し、
    前記異常検出部は、前記評価値が前記異常しきい値より大きい場合には異常であると判定し、前記評価値が前記予兆しきい値よりも大きい期間が設定期間以上になった場合には異常の予兆があると判定する、高炉の異常判定装置。
  2. 前記異常検出部は、所定の判定期間毎に、前記評価値が前記予兆しきい値よりも大きい期間の積算値が設定期間以上になったかを判定し、前記評価値が前記予兆しきい値よりも大きい期間が設定期間以上になった場合に代えて、前記積算値が設定期間以上になった場合には異常の予兆があると判定する、請求項1に記載の高炉の異常判定装置。
  3. 前記異常検出部は、前記評価値が前記予兆しきい値よりも大きい期間が設定期間以上になった場合に代えて、前記評価値の時間積分値が積分しきい値より大きい場合に異常の予兆があると判定する、請求項1または請求項2に記載の高炉の異常判定装置。
  4. 前記評価値算出部は、複数の前記測定データを主成分分析してQ統計量またはT2統計量を算出し、算出したQ統計量またはT2統計量に基づいて前記評価値を算出する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高炉の異常判定装置。
  5. 複数の前記センサは、それぞれシャフト圧センサからなり、前記高炉の高さ方向に異なる位置に分布し、かつ前記高炉の円周方向に異なる位置に分布するように設置されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の高炉の異常判定装置。
  6. 高炉の異なる位置に設置された複数のセンサを用いて高炉の異常を検出する高炉の異常判定方法であって、
    複数の前記センサにより検知された複数の測定データから評価値を算出する評価値算出ステップと、
    算出した前記評価値に基づき、異常しきい値と、前記異常しきい値より小さい予兆しきい値とを用いて、前記高炉の異常を検出する異常検出ステップと、
    を有し、
    前記異常検出ステップにおいて、前記評価値が前記異常しきい値より大きい場合には異常であると判定し、前記評価値が前記予兆しきい値よりも大きい期間が設定期間以上になった場合には異常の予兆があると判定する、高炉の異常判定方法。
  7. 前記予兆しきい値は、通常操業時における前記複数の測定データの一部の圧力値の変動が正常時の圧力値の変動から所定の範囲を超える場合に算出される前記複数の測定データの評価値を用いて決定される、請求項6に記載の高炉の異常判定方法。
  8. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の高炉の異常判定装置を用いて高炉の異常を判定しながら高炉を操業する、高炉の操業方法。
  9. 請求項8に記載の高炉の操業方法により溶銑を製造する、溶銑の製造方法。
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