JP6939244B2 - 可変圧縮装置及びエンジンシステム - Google Patents

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Description

本発明は、可変圧縮装置及びエンジンシステムに関するものである。
例えば、特許文献1には、クロスヘッドを有する大型往復ピストン燃焼エンジンが開示されている。特許文献1の大型往復ピストン燃焼エンジンは、重油などの液体燃料と天然ガス等の気体燃料との両方での稼働が可能とされるデュアルフュエルエンジンである。特許文献1の大型往復ピストン燃焼エンジンは、液体燃料による稼働に適する圧縮比と気体燃料による稼働に適する圧縮比との双方に対応するため、圧縮比を変更可能とする調整機構をクロスヘッド部分に設けている。
特開2014−20375号公報
特許文献1の調整機構は、クロスヘッドに設けられた油圧室によりピストンロッドを高圧縮比方向に持ち上げることで圧縮比を高めている。しかしながら、ピストンロッドを油圧により持ち上げた際に、燃焼室から伝わる燃焼圧が作動油に加わり、作動油が弾性圧縮し、サイクル毎に瞬間的に圧縮比が低下する。また、ピストンロッドを低圧縮比方向に降下させた際に、燃焼室内の圧力が上昇しないと、ピストンロッドの慣性力により、意図せず圧縮比が上がる可能性がある。このような高圧縮運転時の圧縮比の意図しない変動は、エンジン性能の低下や、ピストンロッドにおけるシール部材の性能低下の原因となる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、意図しない圧縮比の変化を防止し、圧縮比を維持することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための可変圧縮装置に係る第1の手段として、昇圧された作動流体が供給されることで、接続部材とピストンロッドとの間に設けられると共に、上記接続部材に対して上記ピストンロッドが圧縮比を高める方向に移動される流体室を有する可変圧縮装置であって、上記ピストンロッドと当接及び離間可能とされ、上記ピストンロッドが圧縮比を高める方向に移動されたときに、上記ピストンロッドに当接し、圧縮比を維持するように上記ピストンロッドの移動を規制する規制部材を備える、という構成を採用する。
可変圧縮装置に係る第2の手段として、上記第1の手段において、上記規制部材は、上記ピストンロッドの延在方向と交差する交差方向から上記ピストンロッドに向けて移動可能とされる規制ピンを有し、上記ピストンロッドは、上記規制ピンが挿入される凹部を有する、という構成を採用する。
可変圧縮装置に係る第3の手段として、上記第1の手段において、上記規制部材は、上記ピストンロッドの延在方向に沿って移動可能であると共に上記ピストンロッドを下方から支持する支持部を有する、という構成を採用する。
可変圧縮装置に係る第4の手段として、上記第1の手段において、上記ピストンロッドは、上記規制部材が挿入される開口を有し、上記規制部材は、上記ピストンロッドの上記開口に挿入されると共に上記ピストンロッドを上方から吊下げ支持する支持部を有する、という構成を採用する。
エンジンシステムに係る第1の手段として、上記第1〜4のいずれかの手段の可変圧縮装置を備える、という構成を採用する。
本発明によれば、規制部材が、圧縮比を高める方向にピストンロッドが移動された際にピストンロッドに当接してピストンロッドの移動を規制する。これにより、流体室内の作動流体が燃焼圧により弾性圧縮した際や、燃焼室内の圧力が上昇しない場合に、ピストンロッドの移動を規制し、圧縮比の低下または上昇を防止し、圧縮比を維持することができる。
本発明の一実施形態におけるエンジンシステムの断面図である。 本発明の一実施形態におけるエンジンシステムの部分断面図である。 本発明の一実施形態における可変圧縮装置の一部を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態における可変圧縮装置の変形例を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態における可変圧縮装置の変形例を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態における可変圧縮装置の変形例を示す部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明におけるエンジンシステム100の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
本実施形態のエンジンシステム100は、例えば大型タンカなど船舶に搭載され、図1に示すように、エンジン1と、過給機200と、制御部300とを備えている。なお、本実施形態においては、過給機200を補機として捉え、エンジン1(主機)と別体として説明する。但し、過給機200をエンジン1の一部として構成することも可能である。
エンジン1は、多気筒のユニフロー掃気ディーゼルエンジンとされ、天然ガス等の気体燃料を重油などの液体燃料と共に燃焼させるガス運転モードと、重油などの液体燃料を燃焼させるディーゼル運転モードとを有している。なお、ガス運転モードでは、気体燃料のみを燃焼させても良い。このようなエンジン1は、図1及び図2に示すように、架構2と、シリンダ部3と、ピストン4と、排気弁ユニット5と、ピストンロッド6と、クロスヘッド7と、油圧部8と、連接棒9と、クランク角センサ10と、クランク軸11と、掃気溜12と、排気溜13と、空気冷却器14と、移動規制部15(規制部材)とを備えている。また、シリンダ部3、ピストン4、排気弁ユニット5及びピストンロッド6により、気筒が構成されている。
架構2は、エンジン1の全体を支持する強度部材であり、クロスヘッド7、油圧部8及び連接棒9が収容されている。また、架構2は、内部において、クロスヘッド7の後述するクロスヘッドピン7aが往復動可能とされている。
シリンダ部3は、円筒状のシリンダカバー3aと、シリンダライナ3bと、シリンダヘッド3cとシリンダジャケット3dとを備えている。シリンダライナ3bは、シリンダカバー3aに収容される円筒状の部材であり、ピストン4との摺動面が内側に形成されている。このようなシリンダライナ3bの内周面とピストン4とにより囲まれた空間が燃焼室R1とされている。また、シリンダライナ3bの下部には、複数の掃気ポートSが形成されている。掃気ポートSは、シリンダライナ3bの周面に沿って配列された開口であり、シリンダジャケット3d内部の掃気室R2とシリンダライナ3bの内側とを連通している。シリンダヘッド3cは、シリンダカバー3aの上端部に設けられた蓋部材である。シリンダヘッド3cは、平面視において中央部に排気ポートHが形成され、排気溜13と接続されている。また、シリンダヘッド3cには、不図示の燃料噴射弁が設けられている。シリンダジャケット3dは、架構2とシリンダカバー3aとの間に設けられ、シリンダライナ3bの下端部が挿入された円筒状の部材であり、内部に掃気室R2が形成されている。また、シリンダジャケット3dの掃気室R2は、掃気溜12と接続されている。
ピストン4は、略円柱状とされ、後述するピストンロッド6と接続されてシリンダライナ3bの内側に配置されている。また、ピストン4の外周面には不図示のピストンリングが設けられ、ピストンリングにより、ピストン4とシリンダライナ3bとの間隙を封止している。ピストン4は、燃焼室R1における圧力の変動により、ピストンロッド6を伴ってシリンダライナ3b内を摺動する。
排気弁ユニット5は、排気弁5aと、排気弁筐5bと、排気弁駆動部5cとを備えている。排気弁5aは、シリンダヘッド3cの内側に設けられ、排気弁駆動部5cにより、シリンダ部3内の排気ポートHを閉塞する。排気弁筐5bは、排気弁5aの端部を収容する円筒形の筐体である。排気弁駆動部5cは、排気弁5aをピストン4のストローク方向に沿う方向に移動させるアクチュエータである。
ピストンロッド6は、一端がピストン4と接続され、他端がクロスヘッドピン7aと連結された長尺状部材である。ピストンロッド6の端部は、クロスヘッドピン7aに挿入され、連接棒9が回転可能となるように連結されている。また、ピストンロッド6は、後述の油圧室R3内に配される部位の外周にシール部材が設けられている。
クロスヘッド7は、クロスヘッドピン7a(接続部材)と、ガイドシュー7bと、蓋部材7cとを備えている。クロスヘッドピン7aは、ピストンロッド6と連接棒9とを移動可能に連結する円柱状部材であり、ピストンロッド6の端部が挿入される挿入空間に、作動油(作動流体)の供給及び排出が行われる油圧室R3(流体室)が形成される。クロスヘッドピン7aには、中心よりも下側に、クロスヘッドピン7aの軸方向に沿って貫通する出口孔Oが形成されている。出口孔Oは、ピストンロッド6の不図示の冷却流路を通過した冷却油が排出される開口である。内部また、クロスヘッドピン7aには、油圧室R3と後述するプランジャポンプ8cとを接続する供給流路R4と、油圧室R3と後述するリリーフ弁8fとを接続するリリーフ流路R5とが設けられている。さらに、クロスヘッド7には、クロスヘッドピン7aと、蓋部材7cとを連通し、ピストンロッド6の周面及びクロスヘッドピン7aの周面に開口する補助流路R6が形成されている。
ガイドシュー7bは、クロスヘッドピン7aを回動可能に支持する部材であり、クロスヘッドピン7aに伴ってピストン4のストローク方向に沿って不図示のガイドレール上を移動する。ガイドシュー7bがガイドレールに沿って移動することにより、クロスヘッドピン7aは、回転運動と、ピストン4のストローク方向に沿う直線方向以外への移動が規制される。蓋部材7cは、クロスヘッドピン7aの上部に固定され、ピストンロッド6の端部が挿入される環状部材である。このようなクロスヘッド7は、ピストン4の直線運動を連接棒9へと伝達している。
図2に示すように、油圧部8は、供給ポンプ8aと、揺動管8bと、プランジャポンプ8cと、プランジャポンプ8cが有する第1逆止弁8d及び第2逆止弁8eと、リリーフ弁8fとを備えている。また、ピストンロッド6、クロスヘッド7、油圧部8、移動規制部15及び制御部300は、本発明における可変圧縮装置として機能する。さらに、供給ポンプ8a、揺動管8b、プランジャポンプ8c、第1逆止弁8d及び第2逆止弁8eは、本発明における昇圧流体供給部に相当する。
供給ポンプ8aは、制御部300からの指示に基づいて、不図示の作動油タンクから供給される作動油を昇圧してプランジャポンプ8cへと供給するポンプである。供給ポンプ8aは、船舶のバッテリの電力により駆動され、燃焼室R1に液体燃料が供給されるよりも前に稼働することが可能である。揺動管8bは、供給ポンプ8aと各気筒のプランジャポンプ8cとを接続する配管であり、クロスヘッドピン7aに伴って移動するプランジャポンプ8cと、固定された供給ポンプ8aとの間において、揺動可能とされている。
プランジャポンプ8cは、クロスヘッドピン7aに固定されており、棒状のプランジャ8c1と、プランジャ8c1を摺動可能に収容する筒状のシリンダ8c2と、プランジャ駆動部8c3とを備えている。プランジャポンプ8cは、プランジャ8c1が不図示の駆動部と接続されることで、シリンダ8c2内を摺動し、作動油を昇圧して油圧室R3へと供給する。また、シリンダ8c2には、端部に設けられた作動油の吐出側の開口に第1逆止弁8dが設けられ、側周面に設けられた吸入側の開口に第2逆止弁8eが設けられている。プランジャ駆動部8c3は、プランジャ8c1に接続され、制御部300からの指示に基づいてプランジャ8c1を往復動させる。
第1逆止弁8dは、シリンダ8c2の内側に向けて弁体が付勢されることで閉弁する構造とされ、油圧室R3に供給された作動油がシリンダ8c2へと逆流することを防止している。また、第1逆止弁8dは、シリンダ8c2内の作動油の圧力が第1逆止弁8dの付勢部材の付勢力(開弁圧力)以上となると、弁体が作動油に押されることにより開弁する。第2逆止弁8eは、シリンダ8c2の外側に向けて付勢されており、シリンダ8c2に供給された作動油が供給ポンプ8aへと逆流することを防止している。また、第2逆止弁8eは、供給ポンプ8aから供給される作動油の圧力が第2逆止弁8eの付勢部材の付勢力(開弁圧力)以上となると、弁体が作動油に押されることにより開弁する。なお、第1逆止弁8dは、開弁圧力が第2逆止弁8eの開弁圧力よりも高く、予め設定された圧縮比で運転される定常運転時においては、供給ポンプ8aから供給される作動油の圧力により開弁することはない。
リリーフ弁8fは、クロスヘッドピン7aに設けられ、本体部8f1と、リリーフ弁駆動部8f2とを備えている。本体部8f1は、油圧室R3及び不図示の作動油タンクに接続される弁である。リリーフ弁駆動部8f2は、本体部8f1の弁体に接続され、制御部300からの指示に基づいて本体部8f1を開閉弁する。リリーフ弁8fがリリーフ弁駆動部8f2により開弁することで、油圧室R3に貯留された作動油が作動油タンクに戻される。
図1に示すように、連接棒9は、クロスヘッドピン7aと連結されると共にクランク軸11と連結されている長尺状部材である。連接棒9は、クロスヘッドピン7aに伝えられたピストン4の直線運動を回転運動に変換している。クランク角センサ10は、クランク軸11のクランク角を計測するためのセンサであり、制御部300へとクランク角を算出するためのクランクパルス信号を送信している。
クランク軸11は、気筒に設けられる連接棒9に接続された長尺状の部材であり、それぞれの連接棒9により伝えられる回転運動により回転されることで、例えばスクリュー等に動力を伝える。掃気溜12は、シリンダジャケット3dと過給機200との間に設けられ、過給機200により加圧された空気が流入する。また、掃気溜12には、空気冷却器14が内部に設けられている。排気溜13は、各気筒の排気ポートHと接続されると共に過給機200と接続される管状部材である。排気ポートHより排出されるガスは、排気溜13に一時的に貯留されることにより、脈動を抑制した状態で過給機200へと供給される。空気冷却器14は、掃気溜12内部の空気を冷却する装置である。
図3に示すように、移動規制部15は、クロスヘッドピン7aに設けられ、駆動部15aと、ウォームホイール部15bと、ウォーム15c(支持部)とを備えている。駆動部15aは、制御部300からの指示に基づいて、ウォームホイール部15bとラチェットギアを介して接続され、ピストン4のストローク方向と交差する回転軸を中心としてウォームホイール部15bを回転させる。なお、ラチェットギアは、回転方向を切り替えるための切替機構が設けられており、回転軸に対して時計回りと、反時計回りとを切り替えることができる。また、切替機構は、ラチェットギアの歯に当接して係止可能な2つの係止部材と、2つの係止部材のそれぞれへの当接、被当接を切り替えるカムとにより構成されている。ウォームホイール部15bは、駆動部15aにより回転軸を中心として回転される部材であり、油圧室R3側に設けられる端部側にウォーム15cと噛み合う歯を有している。ウォーム15cは、ピストンロッド6が中心に配される円筒状の部材であり、外周面にネジ山状の歯が設けられている。ウォーム15cは、油圧室R3の底面に収容されると共にウォームホイール部15bの歯と噛み合うことにより、上死点方向(圧縮比を高める方向)に向けて移動される。ウォーム15cは、上死点方向に移動された状態において、ピストンロッド6の太径部の下面と当接し、ピストンロッド6を下方から支持する状態となる。
過給機200は、排気ポートHより排出されたガスにより回転されるタービンにより、不図示の吸気ポートから吸入した空気を加圧して燃焼室R1に供給する装置である。
制御部300は、船舶の操縦者による操作等に基づいて、燃料の供給量等を制御するコンピュータである。また、制御部300は、油圧部8を制御することにより、燃焼室R1における圧縮比を変更する。具体的には、制御部300は、プランジャポンプ8c、供給ポンプ8a及びリリーフ弁8fを制御し、油圧室R3における作動油の量を調整することにより、ピストンロッド6の位置を変更させて圧縮比を変更する。また、制御部300は、移動規制部15の駆動部15aを制御することにより、ウォーム15cを上死点方向に上昇させる。
このようなエンジンシステム100は、不図示の燃料噴射弁より燃焼室R1に噴射された燃料を着火、爆発させることによりピストン4をシリンダライナ3b内で摺動させ、クランク軸11を回転させる装置である。詳述すると、燃焼室R1に供給された燃料は、掃気ポートSより流入した空気と混合された後、ピストン4が上死点方向に向けて移動することにより圧縮されて温度が上昇し、自然着火する。また、液体燃料の場合には、燃焼室R1において温度上昇することにより気化し、自然着火する。
そして、燃焼室R1内の燃料が自然着火することで急激に膨張し、ピストン4には下死点方向に向けた圧力がかかる。これにより、ピストン4が下死点方向に移動し、ピストン4に伴ってピストンロッド6が移動され、連接棒9を介してクランク軸11が回転される。さらに、ピストン4が下死点に移動されることで、掃気ポートSより燃焼室R1へと加圧空気が流入する。排気弁ユニット5が駆動することで排気ポートHが開き、燃焼室R1内の排気ガスが、加圧空気により排気溜13へと押し出される。
圧縮比を大きくする場合には、制御部300により供給ポンプ8aが駆動され、プランジャポンプ8cに作動油が供給される。そして、制御部300は、プランジャポンプ8cを駆動して作動油を、ピストンロッド6を持ち上げることが可能な圧力となるまで加圧し、油圧室R3へと作動油を供給する。油圧室R3の作動油の圧力により、ピストンロッド6の端部が持ち上がり、これに伴ってピストン4の上死点位置が上方(排気ポートH側)に移動される。そして、制御部300は、ピストンロッド6が作動油により高圧縮比方向へと移動させると同時に、駆動部15aを制御してウォーム15cをピストンロッド6と当接するまで上昇させる。これにより、ピストンロッド6が高圧縮比の位置に移動された際に、ウォーム15cがピストンロッド6の荷重の一部を支持する。
圧縮比を小さくする場合には、制御部300によりリリーフ弁8fが駆動され、油圧室R3と不図示の作動油タンクとが連通状態となる。そして、ピストンロッド6の荷重が油圧室R3の作動油にかかり、油圧室R3内の作動油がリリーフ弁8fを介して作動油タンクへと押し出される。これにより、油圧室R3の作動油が減少し、ピストンロッド6が下方(クランク軸11側)に移動され、これに伴ってピストン4の上死点位置が下方に移動される。そして、制御部300は、ピストンロッド6が作動油により低圧縮比方向へと移動させると同時に、駆動部15aを制御してウォーム15cをピストンロッド6から離間して油圧室R3の底部に完全に収容されるまで下降させる。
このような本実施形態における可変圧縮装置によれば、高圧縮比による運転時に移動規制部15がピストンロッド6を下方から支持することにより、ピストンロッド6が低圧縮比方向(下方)に移動することを規制し、意図しない圧縮比の低下を防止し、圧縮比を維持することができる。したがって、本実施形態における可変圧縮装置によれば、エンジン1の性能の低下を防止すると共にピストンロッド6に設けられたシール部材の性能低下を防止することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
図4に示すように、移動規制部15は、駆動部15aと、ウォームホイール部15bと、ウォーム15d(支持部)とを備えてもよい。ウォーム15dは、油圧室R3の下方に配置されるピストンロッド6の端部の下方に設けられた円筒状の部材であり、上記実施形態のウォーム15cと同様にウォームホイール部15bの歯と噛み合うことで、ピストンロッド6と当接及び離間可能とされる。このような構成の場合にも、上記実施形態と同様にピストンロッド6を下方から支持して、ピストンロッド6が低圧縮比方向(下方)に移動することを規制し、圧縮比の低下を防止することができる。
また、図5に示すように、移動規制部15は、駆動部15aと、ラチェットギア15eと、支持棒15f(規制ピン)とを備えてもよい。また、この場合には、ピストンロッド6の太径部には、周状に溝6a(凹部)が形成される。ラチェットギア15eは、駆動部15aと支持棒15fとの間に設けられ、駆動部15aの動力を支持棒15fへと伝える。支持棒15fは、周面にネジ溝が形成され、先端部が高圧縮運転時にピストンロッド6の溝6aと噛み合うように配置される。支持棒15fは、駆動部15aによりピストン4のストローク方向に対して交差する方向に移動可能とされ、ピストンロッド6に当接及び離間可能とされている。このような構成の場合には、ピストンロッド6を側方から支持することでピストンロッド6が低圧縮比方向(下方)及び高圧縮比方向(上方)に移動することを規制し、意図しない圧縮比の低下及び上昇を防止することができる。
また、図6に示すように、移動規制部15は、駆動部15aと、ラチェットギア15gと、ウォーム15hと、ウォームホイール15iと、吊下棒15j(支持部)とを備えてもよい。また、この場合には、ピストンロッド6の太径部の上面部にネジ孔が形成される。ウォーム15hは、ラチェットギア15gにより回転され、ウォームホイール15iに回転運動を伝達する。ウォームホイール15iは、蓋部材7cとピストンロッド6との間に設けられ、内側に吊下棒15jが挿入固定されている。吊下棒15jは、周面にネジ溝が形成されており、高圧縮比運転時にピストンロッド6のネジ孔に螺合するように配置される。吊下棒15jは、駆動部15aによりピストン4のストローク方向に移動可能とされ、ピストンロッド6に当接及び離間可能とされている。このような構成の場合には、ピストンロッド6を上方から支持することでピストンロッド6が低圧縮比方向(下方)に移動することを規制し、圧縮比の低下を防止することができる。
1 エンジン
2 架構
3 シリンダ部
3a シリンダカバー
3b シリンダライナ
3c シリンダヘッド
3d シリンダジャケット
4 ピストン
5 排気弁ユニット
5a 排気弁
5b 排気弁筐
5c 排気弁駆動部
6 ピストンロッド
6a 溝
7 クロスヘッド
7a クロスヘッドピン
7b ガイドシュー
7c 蓋部材
8 油圧部
8a 供給ポンプ
8b 揺動管
8c プランジャポンプ
8c1 プランジャ
8c2 シリンダ
8c3 プランジャ駆動部
8d 第1逆止弁
8e 第2逆止弁
8f リリーフ弁
8f1 本体部
8f2 リリーフ弁駆動部
8g 昇圧ポンプ
9 連接棒
10 クランク角センサ
11 クランク軸
12 掃気溜
13 排気溜
14 空気冷却器
15 移動規制部
15a 駆動部
15b ウォームホイール部
15c ウォーム
15d ウォーム
15e ラチェットギア
15f 支持棒
15g ラチェットギア
15h ウォーム
15i ウォームホイール
15j 吊下棒
100 エンジンシステム
200 過給機
300 制御部
H 排気ポート
O 出口孔
R1 燃焼室
R2 掃気室
R3 油圧室
R4 供給流路
R5 リリーフ流路
R6 補助流路
S 掃気ポート

Claims (4)

  1. 昇圧された作動流体が供給されることで、接続部材とピストンロッドとの間に設けられると共に、前記接続部材に対して前記ピストンロッドが圧縮比を高める方向に移動される流体室を有する可変圧縮装置であって、
    前記ピストンロッドと当接及び離間可能とされ、前記ピストンロッドが圧縮比を高める方向に移動されたときに、前記ピストンロッドに当接し、圧縮比を維持するように前記ピストンロッドの移動を規制する規制部材を備え、
    前記規制部材は、前記ピストンロッドの延在方向に沿って移動可能であると共に前記ピストンロッドを下方から支持する支持部を有することを特徴とする可変圧縮装置。
  2. 昇圧された作動流体が供給されることで、接続部材とピストンロッドとの間に設けられると共に、前記接続部材に対して前記ピストンロッドが圧縮比を高める方向に移動される流体室を有する可変圧縮装置であって、
    前記ピストンロッドと当接及び離間可能とされ、前記ピストンロッドが圧縮比を高める方向に移動されたときに、前記ピストンロッドに当接し、圧縮比を維持するように前記ピストンロッドの移動を規制する規制部材を備え、
    前記規制部材は、前記ピストンロッドを上方から吊下げ支持する支持部を有することを特徴とする可変圧縮装置。
  3. 昇圧された作動流体が供給されることで、接続部材とピストンロッドとの間に設けられると共に、前記接続部材に対して前記ピストンロッドが圧縮比を高める方向に移動される流体室を有する可変圧縮装置であって、
    前記ピストンロッドと当接及び離間可能とされ、前記ピストンロッドが圧縮比を高める方向に移動されたときに、前記ピストンロッドに当接し、圧縮比を維持するように前記ピストンロッドの移動を規制する規制部材を備え、
    前記ピストンロッドは、前記規制部材が挿入される開口を有し、
    前記規制部材は、前記ピストンロッドの前記開口に挿入されると共に前記ピストンロッドを上方から吊下げ支持する支持部を有することを特徴とする可変圧縮装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の可変圧縮装置を備えることを特徴とするエンジンシステム。
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