JP6937789B2 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1などの従来技術は、建機のレンタル取引を支援するものであり、上述したような問題を想定していない。このため、従来技術では、レンタル取引、リース取引または割賦取引の物件である建機の取引を公正かつ円滑に進めることが困難である。
また、上述の課題は、建機を含めた産業機械に広く共通するものである。
図1は、本実施形態に係る建機取引支援システム100のシステム構成を示す図である。
本実施形態の建機取引支援システム100は、図1に示すように、本発明の情報処理装置であるサーバ装置1と、サーバ装置1にインターネットを介して通信可能に接続される複数の端末装置2と、により構築されている。
本実施形態において、端末装置2は、ユーザ(例えばレンタル会社、リース会社、商社、メーカーまたは信販会社等)が操作するコンピュータである。
図2は、本実施形態のサーバ装置1の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態のサーバ装置1は、一般的なコンピュータにより構成され、通信部11、記憶部12および制御部13を含んで構成されている。
通信部11は、ネットワークに接続されており、ネットワークを介して端末装置2や、ネットワーク上のその他の装置と通信する。
ユーザ情報記憶領域121には、建機取引支援システム100を利用するユーザに関する情報(ユーザ情報)が記憶される。ユーザ情報は、ユーザID、ユーザ名、ユーザ属性、連絡先情報、契約履歴、取引履歴、レビュー情報、交渉受付条件などを含む。
ユーザIDは、個々のユーザを識別するための情報である。
ユーザ名は、端末装置2を管理するユーザの名称である。なお、本実施形態では、ユーザとして、建機に関わる業界の会社(例えばレンタル会社、リース会社、商社、メーカー、信託会社)等を想定している。
なお、本発明のユーザ特定情報は、ユーザを特定するための情報であり、ユーザID、ユーザ名、または、これらの組み合わせであってもよい。
ユーザ属性は、ユーザの業種、創立年数、社員数などを含む。
連絡先情報は、ユーザのメールアドレスや電話番号、住所等の連絡先を示す情報である。
交渉受付条件は、建機の取引に関する交渉を受け付けるための条件であって、本実施形態では、建機に係る契約の契約期間の残日数に関して設定された日数である。
物件情報記憶領域122は、レンタル契約、リース契約または割賦契約の物件である建機に関する物件情報が記憶される記憶領域である。
図3に示すように、物件情報記憶領域122に記憶される物件情報は、物件ID、建機特定情報、建機属性、所有権者情報、契約情報、コンディション情報等を含んでおり、これらは互いに対応付けられている。
建機製造番号は、建機1台毎に固有の番号であり、本発明の機器特定情報に相当する。
建機属性は、建機の属性を示す情報であり、例えば、建機のカテゴリ(機種)、メーカー、製品名、型式、オプション情報などを含む。
所有権者情報は、建機の所有権者を特定するための情報である。建機の所有権者とは、建機の所有権を主張する者であり、例えばレンタル会社、リース会社、商社、メーカーまたは信販会社等である。本実施形態では、所有権者が物件情報を物件情報記憶領域122に登録することを想定する場合もあるため、所有権者は、すなわち建機取引支援システム100に登録されたユーザとなる。このため、所有権者情報は、例えばユーザIDであってもよいし、所有権者の名称、住所および連絡先等を含んでもよい。
契約種類は、レンタル契約、リース契約または割賦契約の区別を示す情報である。
契約期間は、契約が有効な期間である。
契約当事者情報は、契約当事者を特定する情報であり、例えば契約当事者の名称、住所および連絡先等を含む。契約当事者とは、建機を物件とするレンタル契約、リース契約または割賦契約を、当該建機の所有権者との間で結んだ者であり、例えば建設会社である。
支払期日は、例えば月毎に支払を定められた日付の情報であってもよいし、支払を定められた年月日のリスト情報であってもよい。期日支払額は、契約当事者が建機の所有権者に対して支払期日毎に支払う金額の情報である。
債務額は、契約当事者が建機の所有権者に対して支払義務を負う総額情報である。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路、および、RAM(Random Access Memory)等の記憶回路により構成される。制御部13は、記憶部12等に記憶されているプログラムをRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
そして、制御部13は、記憶部12に記憶された情報処理プログラムを読み取り実行することで、図2に示すように、ユーザ情報登録部131、物件情報登録部132、検索部133、検索通知部134、残債務算出部135、信用評価部136、コンテンツ送信部137、リクエスト処理部138、参考価格算出部139等として機能する。これらの各機能については、後述にて詳細に説明する。
端末装置2は、上述のように、例えばレンタル会社、リース会社、商社、メーカーまたは信販会社等が管理するコンピュータであり、例えばスマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等により構成される。
端末装置2は、各種情報を表示させる表示ディスプレイ、各種情報を入力操作するための入力操作部、インターネットを介してサーバ装置1等を通信する通信部、各種情報を記憶する記憶部、および端末装置2を制御する制御部等を含んで構成される。
本実施形態の建機取引支援システム100における情報処理方法について説明する。建機取引支援システム100において、サーバ装置1は、端末装置2から送信される要求に応じて、各種処理を行う。以下では、サーバ装置1における各種処理について、それぞれ説明する。
ユーザ情報登録部131は、新規に建機取引支援システム100を利用するユーザの端末装置2からユーザ名およびユーザ属性等のユーザに関する情報を受信し、新規ユーザIDを付与してユーザ情報を生成し、ユーザ情報記憶領域121に記憶させる。また、ユーザ情報登録部131は、既存のユーザの端末装置2からユーザIDと共に更新情報を受信すると、当該ユーザIDで特定されるユーザ情報を更新する。
建機取引支援システム100に登録されたユーザ(例えばユーザA)は、レンタル契約、リース契約、または割賦契約の物件である建機であって自身が所有権を主張する建機について、建機取引支援システム100に登録する。
具体的には、ユーザAに操作された端末装置2は、インターネットを介してサーバ装置1が提供する物件登録ページにアクセスする。ユーザAは、物件登録ページによる案内に従って建機に関する各種情報をサーバ装置1に送信する。サーバ装置1では、物件情報登録部132が、端末装置2から上述の各種情報を受け付け、新規物件IDを付与して物件情報を生成し、物件情報記憶領域122に記憶させる(本発明の登録ステップに相当)。
本実施形態において、物件情報登録部132は、少なくとも建機製造番号および所有権者情報を受け付けることで物件情報を生成する。
警告コンテンツは、同一の建機製造番号を含む複数の物件情報が登録されることを知らせるものであり、これらの物件情報に対応する所有権者情報を含んでいてもよい。
ユーザAに対する警告コンテンツの送信方法は、例えば、物件登録ページを表示していた端末装置2に警告コンテンツを表示させる方法であってもよい。他のユーザに対する警告コンテンツの送信方法は、例えばメール等のアプリケーションを利用してもよい。
上述の警告コンテンツを受け取った各ユーザは、自身が所有権を主張する建機について、他に所有権を主張する者が存在することを知ることができる。
また、物件情報登録部132は、物件情報記憶領域122に登録された物件情報のうち、契約期間を経過した物件情報について、物件情報記憶領域122から自動的に削除し、他の記憶領域に移動させてもよい。
以下では、建機製造番号を検索条件とする物件情報検索処理について説明する。
ユーザAに操作された端末装置2は、インターネットを介してサーバ装置1にログインし、サーバ装置1が提供する物件情報検索ページにアクセスする。これにより、端末装置2は、図4に例示されるような物件情報検索ページ41を表示する。この物件情報検索ページ41は、建機製造番号を検索条件として受け付ける入力部42を有する。端末装置2は、入力部42に建機製造番号が入力された状態で検索ボタン43が選択されることにより、当該建機製造番号を検索条件とする検索要求をサーバ装置1に送信する。
端末装置2は、上述したように、建機製造番号を検索条件とする検索要求をサーバ装置1に送信する(ステップS201)。
サーバ装置1において、検索部133は、検索要求を受け付けると(ステップS101)、当該検索要求に含まれる建機製造番号に基づいて、当該建機製造番号を含む物件情報を物件情報記憶領域122から検索する(ステップS102;検索ステップ)。なお、このステップS102において、検索部133は、建機の所有権者である各ユーザが建機に関する情報を管理している各サーバ装置の記憶部から、検索要求に対応する物件情報を検索してもよい。
また、検索通知部134は、検索物件情報に対応する所有権者(検索物件所有権者)に対して、所有物件を対象とする検索が行われたことを知らせる検索通知コンテンツを生成し、当該所有権者(例えばユーザB)に送信する(ステップS105)。
検索通知コンテンツは、所有物件を対象とする検索を実施したユーザ(ユーザA)の名称等の情報を含んでもよい。
検索通知コンテンツの送信方法は、例えばメール等のアプリケーションを利用できるが、特に限定されない。
以上のステップS104およびステップS105の順序は逆でもよい。また、ステップS103でYesの場合、参考価格算出部139は、物件情報記憶領域122において検索物件情報に対応する検索回数をカウントアップする。
図7は、本実施形態の建機取引支援システム100における物件情報提供処理を示すフローチャートである。以下、検索物件情報が存在する場合を例として説明する。
端末装置2は、検索結果コンテンツ44の閲覧要求部45が選択されることにより、検索物件情報の閲覧要求をサーバ装置1に送信する(ステップS203)。
具体的には、信用評価部136は、物件情報記憶領域122に登録された物件情報のうち、契約当事者Cを特定する契約当事者情報を含む1以上の物件情報を参照する。そして、参照した物件情報に基づいて契約当事者Cが負っている債務額を算出する。また、物件情報記憶領域122に登録された物件情報のうち、契約当事者Cを契約当事者とする重複物件情報が存在するか否かを判断する。そして、信用評価部136は、契約当事者Cの債務額が妥当な範囲からはずれるほどスコアを低く算出し、契約当事者Cを契約当事者とする重複物件情報が存在する場合には大幅なスコア減点を行うことにより、これらの総合スコアが該当する信用レベルを判定する。なお、総合スコアをそのまま信用度としてもよい。
また、契約当事者Cがユーザとして登録されている場合、ユーザ情報記憶領域121から契約当事者Cに対応する契約履歴、取引履歴およびレビュー情報などをさらに参照することにより、総合スコアを算出してもよい。
また、信用評価部136は、契約当事者Cに関して、外部機関等から取得した与信調査情報、または、他のシステムやサービス等から取得した参考情報(例えばレビュー情報)をさらに参照することにより、総合スコアを算出してもよい。
具体的には、リクエスト処理部138は、ユーザ情報記憶領域121に記憶された所有権者の交渉受付条件を参照し、現在時点における契約期間の残日数が、所有権者により設定された日数以下である場合に、交渉リクエスト可能であると判定する。一方、リクエスト処理部138は、現在時点における契約期間の残日数が所有権者により設定された日数より多い場合、交渉リクエスト不可であると判定する。
ここで、物件情報コンテンツ46は、検索物件情報(例えば所有権者情報、建機製造番号および契約情報等)と、信用評価部136により評価された契約当事者Cの信用レベルと、残債務算出部135により算出された残債務とを含む。
また、物件情報コンテンツ46は、交渉リクエストが「可」と判定されている場合に、交渉リクエスト送信部47(例えばボタン)を含んで生成される。
図9は、交渉リクエスト処理を説明するためのフローチャートである。以下、上述のステップS110において、交渉リクエストが「可」と判定された場合を例として説明する。
図8に示すような物件情報コンテンツ46を表示する端末装置2は、交渉リクエスト送信部47が選択されることにより、交渉リクエストをサーバ装置1に送信する(ステップS205)。
ここで、交渉リクエストコンテンツ48は、例えば、交渉リクエスト送信者(ユーザA)の名称と、リクエスト対象の物件IDと、信用評価部136により評価された交渉リクエスト送信者(ユーザA)の評価レベルと、参考価格算出部139により算出された参考価格とを含む。
また、交渉リクエストコンテンツ48は、ユーザBが交渉リクエストを受けるか否かの回答を受け付ける回答部49(例えばボタン)を含む。さらに、交渉リクエストコンテンツ48は、リクエスト送信者の詳細情報に対するリンクが設けられたリクエスト送信者情報要求部51や、物件情報の詳細な情報に対するリンクが設けられた物件情報要求部52を含んでいてもよい。
ここで、回答コンテンツは、少なくともユーザBの回答内容を含んでいればよい。また、回答コンテンツは、交渉リクエストを「受ける」旨の回答内容を含む場合には、ユーザBの連絡先情報を含んでもよい。ユーザAの端末装置2は、サーバ装置1から回答コンテンツを受信する(ステップS206)。
(1)本実施形態のサーバ装置1は、制御部13が情報処理プログラムを読み出し実行することで、検索部133およびコンテンツ送信部137として機能する。そして、検索部133は、レンタル契約、リース契約または割賦契約の契約物件である建機の所有権者を特定する所有権者情報と、当該建機を特定する建機製造番号(本発明の機器特定情報)と、を含む物件情報が記憶された記憶部12において、ユーザから検索条件として受け付けた建機製造番号に対応する物件情報を検索する。コンテンツ送信部137は、検索部133により検索された物件情報の少なくとも所有権者を含む物件情報コンテンツを生成して端末装置2に送信する。
このような本実施形態によれば、ユーザは、レンタル契約、リース契約または割賦契約の物件である建機に関して、建機製造番号により特定される建機の所有権者を確認することができる。
よって、本実施形態では、レンタル契約、リース契約または割賦契約の物件である建機について、従来では困難であった所有権者の確認が容易になり、建機使用者等による建機の不正な取引を抑制することができる。また、ユーザは、建機の所有権者の情報を得ることで、この所有権者にコンタクトをとることができる。
従って、本実施形態によれば、レンタル取引、リース取引または割賦取引の物件である建機の取引を公正かつ円滑に進めることができる。
なお、本実施形態では、建機に対して固有に付された建機製造番号を検索条件として利用することにより、ユーザは検索対象を明確にできる。
このようなリース取引において、物件の納品は、建設会社と売主との間で処理されるため、リース会社は、建機の所有権者等を確認することが困難である。これにより、建設会社や売主の悪意または過失などにより、建機の多重リースや不正転売などの問題が発生しやすい。
例えば、現在、建機Xに関して、建設会社α1との間でリース契約を交わしているリース会社β1が存在し、このリース会社β1がユーザとして建機Xに関する物件情報を記憶部12に登録したとする。そして、別の建設会社α2から建機Xのリース契約を申し込まれた別のリース会社β2が存在する場合を想定する。
このような場合、リース会社β2がユーザとして、建機取引支援システム100で建機Xの建機製造番号に基づいた検索を行うと、リース会社β2は、建機Xがリース契約の物件として登録済であることを知ることができる。そして、リース会社β2は、建機Xの所有権者であるリース会社β1の情報を取得できるため、リース会社β1にコンタクトをとること等により、建設会社α2から申し込まれたリース契約の適正について検討できる。
このような本実施形態によれば、建機取引支援システム100を利用する各ユーザから物件情報を集めて記憶部12に集約することができる。これにより、物件情報の検索を効率的に行うことができる。
このような本実施形態によれば、警告コンテンツを受け取った各ユーザは、自身が所有権を主張する建機について、他者が所有権を主張していることに気付くことができる。すなわち、警告コンテンツを受け取った各ユーザは、自身が所有権を主張する建機について、多重リースや不正販売等の不正な取引があった可能性を知ることができる。
なお、本実施形態では、ユーザから受け付けた建機製造番号と同一の建機製造番号を含む物件情報が記憶部12に存在する場合であっても、ユーザから受け付けた建機製造番号の登録を実施するため、この場合には、物件情報登録部132に重複物件情報が存在することになる。
このような本実施形態によれば、ユーザは、検索対象の建機を現在契約している契約当事者の信用度について確認できる。
上述の例で説明すると、建設会社α2から建機Xのリース契約を申し込まれたリース会社β2は、建機Xに関して現在リース契約している建設会社α1の信用度を確認することができる。これにより、リース会社β2は、建設会社α1が建機Xに関する現在のリース契約を順当に満了できるか(建機Xに関して新規取引が可能な状態になりそうか)、建設会社α1が建機Xを不正に転売するような会社ではないか(建設会社α2からのリース契約の申し込みが建設会社α1の不正行為に起因するものではないか)等を検討できる。
このような本実施形態によれば、ユーザは、検索対象の建機に係る残債務を確認することができる。
上述の例で説明すると、建設会社α2から建機Xのリース契約を申し込まれたリース会社β2は、建機Xに関して現在リース契約している建設会社α1の残債務を確認することができる。これにより、リース会社β2は、建設会社α1が建機Xに関する現在のリース契約を順当に満了できるか(建機Xに関して新規取引が可能な状態になりそうか)等を検討できる。
このような本実施形態では、記憶部12に自身の所有する物件を登録している所有権者は、当該物件が検索される度に検索通知コンテンツを受信できる。これにより、所有権者は、自身の所有する建機を検索しているユーザの存在に気付くことができる。また、検索通知コンテンツ内に検索を行ったユーザの情報が含まれている場合には、検索通知コンテンツを受け取った所有権者から当該ユーザに対してコンタクトを取ることができる。
上述の例で説明すると、リース会社β2は、建設会社α2から申し込まれたリース契約の適正を検討するために、建機取引支援システム100で建機Xの建機製造番号に基づいた検索を行ったとする。ここで、建機Xを販売する売主が正当な販売権を有していない場合(例えば建設会社α1または第三者が建機Xを不正に販売しようとしている場合)、建機Xの所有権者であるリース会社β1は、検索通知コンテンツを受信することで、自身の所有する建機Xが不正に取引されようとしていることに気付くことができる。また、検索通知コンテンツ内に検索を行ったリース会社β2の情報が含まれている場合には、リース会社β1は、リース会社β2とコンタクトをとることで、建機Xが自社のものであることを主張し、不正な取引への対処を行うことができる。
特に、建設現場等で使用されている建機は、盗難の対象になることがあり、従来では、無権限の第三者が勝手に建機を販売するといった問題が存在する。これに対して、本実施形態では、建機の不正な取引を防止できる。
このような本実施形態では、ユーザは、レンタル契約、リース契約または割賦契約の物件である建機について所有権者との交渉を希望する場合、当該所有権者に対して容易にコンタクトをとることができる。
上述の例で説明すると、建設会社α2から申し込まれたリース契約の適正を検討したリース会社β2は、建機Xの所有権者であるリース会社β1に対して、新規取引のためのコンタクトを容易にとることができる。
このような本実施形態では、所有権者は、自身の設定した条件を満たさない交渉にかける手間を省くことができる。
特に本実施形態では、リクエスト処理部138は、契約期間の残日数が所有権者に設定された日数以下である場合にユーザから交渉リクエストを受け付ける。これにより、所有権者は、建機に係る契約期間の終了時期を考慮した適当な時期に交渉リクエストコンテンツを受信できる。
上述の例で説明すると、建機Xの所有権者であるリース会社β1は、建機Xに係るリース契約の終了時期を考慮した適当な時期に交渉リクエストを受けることができる。
このような本実施形態によれば、所有権者は、自身の所有する建機について交渉を希望するユーザの信用度を確認することができる。
上述の例で説明すると、リース会社β2が、建機Xの所有権者であるリース会社β1に対して交渉リクエストを送信した場合、リース会社β1は、リース会社β2の信用度を確認することができ、リース会社β2と交渉を行うか否かの判断材料にすることができる。
上述した実施形態では、建機製造番号を検索条件とした物件情報検索処理を行うが、属性情報またはコンディション情報を検索条件とした物件情報検索処理を行ってもよい。すなわち、検索部133は、建機製造番号を検索条件とした物件情報検索処理(上述した実施形態の物件情報検索処理)を行う第一検索モードと、属性情報またはコンディション情報を検索条件とした物件情報検索処理を行う第二検索モードとを有していてもよい。
以下、検索部133の第二検索モードにおける物件情報検索処理について説明する。
端末装置2は、入力部54に建機カテゴリおよび稼働時間がチェックされた状態で検索ボタン55が選択されることにより、チェックが付いた情報を検索条件とする検索要求をサーバ装置1に送信する。
端末装置2は、上述したように、建機カテゴリおよびコンディション情報を検索条件とする検索要求をサーバ装置1に送信する(ステップS207)。
サーバ装置1において、検索部133は、建機カテゴリおよびコンディション情報を検索条件とする検索要求を受け付けると(ステップS117)、当該検索要求に該当する物件情報を物件情報記憶領域122から検索する(ステップS118;検索ステップ)。
なお、ステップS119でYesの場合、参考価格算出部139は、物件情報記憶領域122において検索物件情報毎に検索回数をカウントアップする。
ここで、物件リストコンテンツ56では、検索物件情報と、残債務算出部135により算出された残債務と、信用評価部136により評価された契約当事者の信用レベルとが互いに対応付けられている。
また、物件リストコンテンツ56では、交渉リクエストの受付可否が「可」である検索物件情報に対して、交渉リクエスト送信部57(例えばボタン)が対応付けられている。
ユーザAは、ディスプレイ等に表示された物件リストコンテンツ56の内容を、検索した物件の新規取引を進めるか否かの意思決定に役立てることができる。以降の交渉リクエスト処理等は、上述した実施形態と同様である。
または、ユーザAは、検索結果コンテンツに案内されることにより、ユーザAが購買を希望する建機の条件(購買希望条件)についてユーザ情報記憶領域121に登録する。
すなわち、レンタル契約、リース契約または割賦契約の物件である建機に関して新規の取引を希望するユーザ(例えば建設会社)は、建機取引支援システム100を利用することにより、建機の存在や所有権者の情報を得ることができるため、当該建機の所有権者にコンタクトをとることができ、希望する建機の新規取引を行いやすくなる。また、所有権者(例えばリース会社やレンタル会社等)の立場から言えば、契約中の物件について早期の売買交渉が可能になるため、効率的な販売戦略を立てることができる。
このような場合、サーバ装置1は、ユーザAに関するユーザ情報および購買希望条件を、他のユーザに配信してもよい。これにより、ユーザAの購買希望条件に沿った建機を所有する、または、所有する予定がある他のユーザは、ユーザAに対して当該建機の売却提案を行うことができる。
また、サーバ装置1は、購買希望条件に合致する物件情報が新規登録された場合、ユーザAに対して当該物件情報が登録されたことを通知してもよい。これにより、ユーザAは、購買希望条件に合致する物件情報の存在を早期に知ることができる。
なお、検索条件に合致する物件情報が物件情報記憶領域122に存在しない場合、検索部133が、当該検索条件をユーザ情報記憶領域121に記憶させてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
また、交渉受付条件は、物件情報を検索したユーザの情報(例えば残債務または信用レベルなど)に対して設定されてもよい。この場合、上述のステップS110またはステップS122において、リクエスト処理部138は、ユーザが交渉受付条件を満たしている場合に、交渉リクエスト可能であると判定する。
また、上記実施形態では、交渉受付条件がユーザ情報記憶領域121に記憶されているが、物件情報記憶領域122に記憶されてもよい。例えば、交渉受付条件は、建機のカテゴリ毎または物件毎に設定されてもよい。
例えば、サーバ装置1は、物件情報記憶領域122を有さずに構成され、サーバ装置1とネットワークを介して通信可能に接続された他のデータサーバに、物件情報記憶領域122が設けられてもよい。
また、サーバ装置1は、端末装置2と情報のやり取りを行うフロントエンドサーバと、物件情報記憶領域122を含むバックエンドサーバとにより構成されてもよい。この場合、ユーザからの要求を受け付けて処理を行う制御部13の各機能は、フロントエンドサーバおよびバックエンドサーバにそれぞれ分かれて構成されていてもよい。
また、サーバ装置1は、制御部13の各機能を提供するAPI(Application Programming Interface)を構成するものでもよい。この場合、物件情報は、各ユーザの端末装置2の記憶部や各ユーザが管理するサーバ装置の記憶部にそれぞれ分散して記憶されており、サーバ装置1は、各記憶部にアクセスして、各記憶部から物件情報を検索したり、当該物件情報を取得して各種コンテンツを生成したりする。
Claims (16)
- レンタル契約、リース契約または割賦契約の契約物件である産業機械の所有権者を特定する所有権者情報と、当該産業機械を特定する機器特定情報と、前記契約物件に関する契約当事者を特定する契約当事者情報と、を含む物件情報が記憶された記憶部において、ユーザから検索条件として受け付けた前記機器特定情報を含む前記物件情報を検索する検索部と、
前記検索部により検索された前記物件情報の少なくとも前記所有権者情報を含む物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信するコンテンツ送信部と、
前記契約当事者情報を含む1以上の前記物件情報に基づいて、前記契約当事者の信用度を評価する契約当事者評価部と、を備え、
前記コンテンツ送信部は、前記検索部により検索された前記物件情報について、当該物件情報に対応する前記契約当事者の前記信用度を含む前記物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信する
ことを特徴とする情報処理装置。 - レンタル契約、リース契約または割賦契約の契約物件である産業機械の所有権者を特定する所有権者情報と、当該産業機械を特定する機器特定情報と、前記契約物件に関する契約期間、債務額、支払期日および期日支払額と、を含む物件情報が記憶された記憶部において、ユーザから検索条件として受け付けた前記機器特定情報を含む前記物件情報を検索する検索部と、
前記検索部により検索された前記物件情報の少なくとも前記所有権者情報を含む物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信するコンテンツ送信部と、
前記検索部により検索された前記物件情報に基づいて、前記契約物件に関する残債務を算出する残債務算出部と、を備え、
前記コンテンツ送信部は、前記残債務を含む前記物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信する
ことを特徴とする情報処理装置。 - レンタル契約、リース契約または割賦契約の契約物件である産業機械の所有権者を特定する所有権者情報と、当該産業機械を特定する機器特定情報と、を含む物件情報が記憶された記憶部において、ユーザから検索条件として受け付けた前記機器特定情報を含む前記物件情報を検索する検索部と、
前記検索部により検索された前記物件情報の少なくとも前記所有権者情報を含む物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信するコンテンツ送信部と、
前記物件情報コンテンツが前記ユーザに送信された後、当該ユーザから受け付けた交渉リクエストに応じて交渉リクエストコンテンツを生成し、検索された前記物件情報に対応する前記所有権者に対して前記交渉リクエストコンテンツを送信するリクエスト処理部と、
前記ユーザを特定するユーザ特定情報を含む1以上の前記物件情報に基づいて、前記ユーザの信用度を評価するユーザ評価部と、を備え、
前記リクエスト処理部は、前記交渉リクエストを送信した前記ユーザの前記信用度を含む前記交渉リクエストコンテンツを生成して前記所有権者に送信する
ことを特徴とする情報処理装置。 - レンタル契約、リース契約または割賦契約の契約物件である産業機械の所有権者を特定する所有権者情報と、当該産業機械を特定する機器特定情報と、を含む物件情報が記憶された記憶部において、ユーザから検索条件として受け付けた前記機器特定情報を含む前記物件情報を検索する検索部と、
前記検索部により検索された前記物件情報の少なくとも前記所有権者情報を含む物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信するコンテンツ送信部と、
前記物件情報コンテンツが前記ユーザに送信された後、当該ユーザから受け付けた交渉リクエストに応じて交渉リクエストコンテンツを生成し、検索された前記物件情報に対応する前記所有権者に対して前記交渉リクエストコンテンツを送信するリクエスト処理部と、
同一の前記物件情報が検索された回数をカウントし、当該物件情報に対応する前記産業機械の参考価格を、前記回数に応じて算出する参考価格算出部と、を備え、
前記リクエスト処理部は、前記参考価格を含む前記交渉リクエストコンテンツを生成して前記所有権者に送信する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記ユーザから前記所有権者情報および前記機器特定情報を受け付け、当該所有権者情報および当該機器特定情報を含む前記物件情報を前記記憶部に記憶させる物件情報登録部をさらに備える
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項5に記載の情報処理装置において、
前記物件情報登録部は、前記ユーザから受け付けた前記機器特定情報と同一の前記機器特定情報を含む前記物件情報が前記記憶部に既に存在する場合、当該ユーザと、当該物件情報に対応する前記所有権者とのそれぞれに対して、警告コンテンツを送信する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記機器特定情報は、前記産業機械に対して固有に付された製造番号である
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記物件情報が検索された場合、当該物件情報に対応する前記所有権者に対して検索通知コンテンツを送信する検索通知部をさらに備える
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項3または請求項4に記載の情報処理装置において、
前記リクエスト処理部は、前記物件情報コンテンツが含む前記物件情報または前記ユーザが、前記所有権者により設定された条件を満たしている場合に、前記ユーザから前記交渉リクエストを受け付ける
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記物件情報は、前記産業機械に関する属性情報またはコンディション情報をさらに含み、
前記検索部は、前記機器特定情報を前記検索条件とする第一検索モードと、前記属性情報または前記コンディション情報を前記検索条件とする第二検索モードとを有しており、
前記第二検索モードにおいて、前記検索部は、前記ユーザから前記検索条件として受け付けた前記属性情報または前記コンディション情報に対応する前記物件情報を、前記記憶部から検索する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項10に記載の情報処理装置において、
前記第二検索モードにおいて、前記検索条件に該当する前記物件情報が前記記憶部に存在しない場合、前記コンテンツ送信部は、前記産業機械に対する前記ユーザの希望条件を前記記憶部に登録するための案内コンテンツを生成して前記ユーザに送信する
ことを特徴とする情報処理装置。 - コンピュータにより情報を処理する情報処理方法であって、
レンタル契約、リース契約または割賦契約の契約物件である産業機械の所有権者を特定する所有権者情報と、当該産業機械を特定する機器特定情報と、前記契約物件に関する契約当事者を特定する契約当事者情報と、を含む物件情報が記憶された記憶部において、ユーザから検索条件として受け付けた前記機器特定情報を含む前記物件情報を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索された前記物件情報の少なくとも前記所有権者情報を含む物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信するコンテンツ送信ステップと、
前記契約当事者情報を含む1以上の前記物件情報に基づいて、前記契約当事者の信用度を評価する契約当事者評価ステップと、を実施し、
前記コンテンツ送信ステップは、前記検索ステップにより検索された前記物件情報について、当該物件情報に対応する前記契約当事者の前記信用度を含む前記物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信する
ことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータにより情報を処理する情報処理方法であって、
レンタル契約、リース契約または割賦契約の契約物件である産業機械の所有権者を特定する所有権者情報と、当該産業機械を特定する機器特定情報と、前記契約物件に関する契約期間、債務額、支払期日および期日支払額と、を含む物件情報が記憶された記憶部において、ユーザから検索条件として受け付けた前記機器特定情報を含む前記物件情報を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索された前記物件情報の少なくとも前記所有権者情報を含む物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信するコンテンツ送信ステップと、
前記検索ステップにより検索された前記物件情報に基づいて、前記契約物件に関する残債務を算出する残債務算出ステップと、を実施し、
前記コンテンツ送信ステップは、前記残債務を含む前記物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信する
ことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータにより情報を処理する情報処理方法であって、
レンタル契約、リース契約または割賦契約の契約物件である産業機械の所有権者を特定する所有権者情報と、当該産業機械を特定する機器特定情報と、を含む物件情報が記憶された記憶部において、ユーザから検索条件として受け付けた前記機器特定情報を含む前記物件情報を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索された前記物件情報の少なくとも前記所有権者情報を含む物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信するコンテンツ送信ステップと、
前記物件情報コンテンツが前記ユーザに送信された後、当該ユーザから受け付けた交渉リクエストに応じて交渉リクエストコンテンツを生成し、検索された前記物件情報に対応する前記所有権者に対して前記交渉リクエストコンテンツを送信するリクエスト処理ステップと、
前記ユーザを特定するユーザ特定情報を含む1以上の前記物件情報に基づいて、前記ユーザの信用度を評価するユーザ評価ステップと、を実施し、
前記リクエスト処理ステップは、前記交渉リクエストを送信した前記ユーザの前記信用度を含む前記交渉リクエストコンテンツを生成して前記所有権者に送信する
ことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータにより情報を処理する情報処理方法であって、
レンタル契約、リース契約または割賦契約の契約物件である産業機械の所有権者を特定する所有権者情報と、当該産業機械を特定する機器特定情報と、を含む物件情報が記憶された記憶部において、ユーザから検索条件として受け付けた前記機器特定情報を含む前記物件情報を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索された前記物件情報の少なくとも前記所有権者情報を含む物件情報コンテンツを生成して前記ユーザに送信するコンテンツ送信ステップと、
前記物件情報コンテンツが前記ユーザに送信された後、当該ユーザから受け付けた交渉リクエストに応じて交渉リクエストコンテンツを生成し、検索された前記物件情報に対応する前記所有権者に対して前記交渉リクエストコンテンツを送信するリクエスト処理ステップと、
同一の前記物件情報が検索された回数をカウントし、当該物件情報に対応する前記産業機械の参考価格を、前記回数に応じて算出する参考価格算出ステップと、を実施し、
前記リクエスト処理ステップは、前記参考価格を含む前記交渉リクエストコンテンツを生成して前記所有権者に送信する
ことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータにより読み取り実行可能な情報処理プログラムであって、
前記コンピュータを請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
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