JP6937719B2 - 複合繊維及びそれからなる布帛 - Google Patents
複合繊維及びそれからなる布帛 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6937719B2 JP6937719B2 JP2018070471A JP2018070471A JP6937719B2 JP 6937719 B2 JP6937719 B2 JP 6937719B2 JP 2018070471 A JP2018070471 A JP 2018070471A JP 2018070471 A JP2018070471 A JP 2018070471A JP 6937719 B2 JP6937719 B2 JP 6937719B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- resin composition
- less
- resin
- composite fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
また、特許文献2、3では、パラフィンワックス組成物を芯成分として用いた温度調節性能に優れる複合繊維に関する技術も提案されている。
また、特許文献4では、結晶性ポリαオレフィンとポリプロピレンを含む樹脂組成物を芯成分として用いた温度調節性能に優れる芯鞘型複合繊維が提案されている。
特許文献2、3のように、相転移材料としてパラフィンワックス組成物を芯成分として用いた複合繊維は、繊維作製時に熱などによりパラフィンワックスが飛散する等により、繊維の製造に困難が伴い、また得られた繊維は優れた温度調節性能が発揮されない等の問題があった。
特許文献4に記載の上記繊維は、結晶性ポリαオレフィンとポリプロピレンとの樹脂組成物を含むため、衣料用途のポリエステル系やポリアミド系の繊維と比べて耐熱性が低く、ポリプロピレンの融点以上の温度で加工すると、大きく繊維の強度が低下する問題がある。
すなわち、本発明は、エチレンで構成される構成単位と式1で示される構成単位を有する結晶性ポリαオレフィンを15質量%以上、40質量%以下、ポリメチルペンテンを10質量%以上、ポリプロピレンを75質量%以下含む樹脂組成物(A)と、樹脂組成物(A)以外の樹脂材料(1)として、ポリアミド樹脂又はポリエステル樹脂とから構成され、樹脂組成物(A)の含有量が15質量%以上、80質量%以下である複合繊維である。
上記複合繊維において、樹脂材料(1)は、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド66のいずれか1の重合体若しくはこれらの共重合体であるポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、全芳香族ポリエステルのいずれか1の重合体若しくはこれらの共重合体である芳香族ポリエステル樹脂、又はポリ乳酸、ポリブチレンサクシネートのいずれか1の重合体若しくはこれらの共重合体である脂肪族ポリエステル樹脂のいずれか1以上から選択されるものであることが好ましい。
本発明に用いる結晶性ポリαオレフィンは、融点が、20℃以上、50℃以下、凝固点が、15℃以上、45℃以下、融解熱量(ΔHm)は、60J/g以上、100J/g以下、凝固熱量(ΔHc)は、60J/g以上、100J/g以下であることが好ましい。
さらに、本発明は上記複合繊維を含む布帛でもある。
そして、本発明によれば、衣料の着用を想定した際、夏場および冬場で、屋内から屋外への移動時等に生じる環境温度変化に対して、優れた温度調節性能を有し、紡糸性・耐熱性が良好な繊維およびその布帛を提供できる。
また、結晶性ポリαオレフィンの凝固点は、良好な温度調節性能を備える点から、15℃以上、45℃以下であることが好ましい。より好ましくは、17℃以上、40℃以下である。
尚、結晶性ポリαオレフィンにおいて、融点は、凝固点より、3℃以上高いものであることが好ましい。
重合時間は、通常5分以上、10分以下であり、反応圧力は好ましくは常圧以上、20MPa以下、より好ましくは、常圧以上、10MPa以下である。
反応原料に対する触媒の使用割合は、原料モノマー100gあたり、有機金属錯体換算で、0.01μmol以上、20μmol以下、好ましくは、0.1μmol以上、15μmol以下、更に好ましくは、0.5μmol以上、10μmol以下である。
ポリメチルペンテンは、樹脂組成物(A)に対し、10質量%以上含むことが好ましく、また75質量%以下含むことが好ましい。この範囲であれば、優れた耐熱性が発揮された温度調節糸が作製できる。より好ましくは、10質量%以上、50質量%以下、さらに好ましくは、10質量%以上、30質量%以下である。
ポリプロピレンは、樹脂組成物(A)に対し、75質量%以下含むことが好ましく、10質量%以上含むことが好ましい。この範囲であれば、優れた温調性能と耐熱性が発揮され易い。より好ましくは、20質量以上、75質量%以下、さらに好ましくは、40質量%以上、70質量%以下である。
結晶性ポリαオレフィンとの相溶性はポリメチルペンテンよりポリプロピレンの方が高いため、ポリプロピレンの比率が高い樹脂組成物の方が、より多くの結晶性ポリαオレフィンを保持させることができる。
ポリプロピレンのMFRとしては、好ましくは、3g/10min以上、30g/10min以下である。結晶性ポリαオレフィンとアロイ樹脂を形成すると樹脂組成物(A)の粘度が大きく低下して繊維形成が困難になるため、ポリプロピレンは高粘度の方が好ましい。
ここで、MFRは、メルトフローレートであり、直径2.095mm、長さ8.000mmのダイを用い、260℃、5kgの荷重で測定した結果を示す。
樹脂組成物(A)と樹脂材料(1)との複合紡糸方法としては、樹脂組成物(A)と樹脂材料(1)を、押出機でそれぞれ溶融し、ギヤポンプを用いてそれぞれの樹脂を定量しながら口金から吐出し、冷却後巻き取る、溶融紡糸法が好適に挙げられる。紡糸温度としては、160℃以上、300℃以下が好ましい。巻き取り方法としては、例えば、400〜1,200m/分程度の低速で未延伸糸を一度巻取り、延撚機を用いて熱延伸し延伸糸を得る方法(コンベンショナル法)や、3,000〜5,000m/分の高速で巻き取り、半延伸糸を得る方法(POY法)や、800〜1,200m/分の第一ローラ(GR1)と3,000〜3,800m/分程度の第二ローラー(GR2)を用いてGR1とGR2の間で熱延伸を行い、直接延伸糸を得る方法(直接延伸法)等が好適に挙げられる。延伸倍率としては、特に限定されるものではないが、通常、2〜4倍が好ましい。
以下に示す、融点、凝固点、融解熱量(ΔHm)、凝固熱量(ΔHc)は、示差走査熱量計(DSC8500:パーキンエルマージャパン社製)を用いて測定した。本発明において示差走査熱量計の測定は以下の条件で行った。
サンプルパン:Al
パージガス:N2
温度範囲:−50℃〜60℃
加熱冷却速度:10℃/分
(2)紡糸性評価
実施例及び比較例のように複合紡糸を行った。以下の基準により紡糸性評価を行った。
○:24時間連続紡糸時、糸切れが0回の場合、または糸切れが1回発生し、かつ得られた繊維の毛羽等の不良が2個以下/100万mの場合。
Δ:24時間連続紡糸時、上記○以外で、糸切れが3回以下で発生し、かつ得られた繊維の毛羽等の不良が5個以下/100万mの場合。
×:24時間連続紡糸時、糸切れが3回を超える場合、または得られた繊維の毛羽等の不良が5個/100万mを超える場合。
(3)温度調節性能評価
1)温度調節性能評価用の筒編布部材の作製
得られた繊維を、筒編試験機(英光産業株式会社製CR−B、24ゲージ)にて幅8cmの筒編地を作製した。その筒編地を長さ10cmにカットした部材を2枚作製し、得られた2枚の部材を重ねて、筒編布部材とした。対照糸についても同様に筒編布部材を得た。
2)温度調節性能評価方法
まず、得られた繊維からなる筒編布部材と、対照糸からなる筒編布部材にそれぞれ温湿度センサを包んだ。2つの筒編布部材を同時に25℃、30%RHに設定された恒温恒湿機で30分静置後、36℃、70%RHに設定された恒温恒湿機に筒編布部材を移動させ30分間静置した。(以下、昇温時と称することがある)
さらに、2つの筒編布部材を同時に36℃、70%RHに設定された恒温恒湿機から、25℃、30%RHに設定された恒温恒湿機に筒編布部材を移動させ30分間静置した。(以下、降温時と称することがある)
その間、温湿度センサは10秒に1回、温湿度を測定、記録しており、同一の時間での、2つの筒編布部材の温度差の絶対値を「性能温度差」とし、「性能温度差」が最大となる値を「最大性能温度差」、環境変化後から「性能温度差」が0℃になるまでの時間を「継続時間」とした。「最大性能温度差」は大きいほど温度調節性能が高く、「継続時間」は長いほど温度調節性能が高い。
以下の基準により、温度調節性能を評価した。
○:最大性能温度差が1.0℃以上2.0℃未満である。
Δ:最大性能温度差が0.5℃以上1.0℃未満である。
×:最大性能温度差が0.5℃未満である。
(4)耐熱性評価
得られた複合繊維を、筒編試験機(英光産業株式会社製CR−B、24ゲージ)にて幅8cmの筒編地を作製した。得られた筒編地を180℃で1分間の熱セットを実施し、筒編地から抜糸した糸の強度を測定した。対照糸についても同様に筒編地を作製し、強度を測定した。
以下の式で示される強度保持率を求め、求めた強度保持率から耐熱性を評価した。
〔数1〕
強度保持率(%)={熱セット後の糸強度(cN/dtex)/熱セット未処理の糸強度(cN/dtex)}×100
強度保持率が高いほど、熱セット後の強度低下が小さく、耐熱性が良いことから、以下の基準により耐熱性を評価した。
◎:強度保持率が80%以上100%以下である。
○:強度保持率が70%以上80%未満である。
Δ:強度保持率が60%以上70%未満である。
×:強度保持率が60%未満である。
加熱乾燥した10リットルオートクレーブに、重合原料として1−ヘキサデセン(C16)1リットル、および1−オクタデセン(C18)1リットル、反応溶媒としてn−ヘプタン2リットルを加え、温度60℃にした後、触媒としてトリイソブチルアルミニウム40ミリモル、(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロライドを40マイクロモル、およびメチルアルミノキサン40ミリモルを加え、エチレン及び水素を連続供給し、0.05MPaで2時間共重合反応させた。
共重合反応終了後、反応物をアセトンにて沈殿させた後、加熱、減圧下、乾燥処理することにより、結晶性ポリαオレフィン樹脂を920g得た。
得られた共重合体のDSCによる分析結果では、融点Tm=33℃、融解熱量ΔH=67J/g、凝固点Tc’=25℃、凝固熱量66J/gであった。得られた結晶性ポリαオレフィンをCPAO33とした。
上記方法で作製したCPAO33を、4.0kg/hrにて二軸押出混練機に添加しながら、ポリメチルペンテン(三井化学製TPX(登録商標)DX820(グレード名)MFR:180g/10min)、及び、ポリプロピレン(日本ポリプロピレン製ノバテック(登録商標)SA01A(グレード名)MFR:11g/10min)を、質量比率0.5:7.5で混合したブレンドチップをフィーダーによって16.0kg/hrで二軸押出混練機に供給して、260℃にて溶融混練した。索状溶融物を水冷してペレタイザーによりペレット化して樹脂組成物(A−1)を得た。
ここで得られた樹脂組成物(A−1)を、示差走査熱量計を用いて測定したところ、樹脂組成物(A−1)中に含まれるCPAO33の融点が29.7℃、凝固点が24.3℃、樹脂組成物(A−1)は融解熱量(ΔHm)が11.8 J/g、凝固熱量(ΔHc)が12.0 J/gであった。
ポリメチルペンテンとポリプロピレンの質量比率を1:7に変更し、製造例1同様に樹脂組成物(A−2)を得た。
ポリメチルペンテンとポリプロピレンの質量比率を1.5:6.5に変更し、製造例1と同様に樹脂組成物(A−3)を得た。
ポリメチルペンテンとポリプロピレンとCPAO33の質量比率を1.5:5.5:3に変更し、製造例1と同様に樹脂組成物(A−4)を得た。
ポリメチルペンテンとポリプロピレンとCPAO33の質量比率を1.5:7.5:1に変更し、製造例1と同様に樹脂組成物(A−5)を得た。
ポリメチルペンテンのグレードをDX231(MFR:100g/10min)に変更し、かつ、ポリメチルペンテンとポリプロピレンの質量比率を0.5:7.5とし、製造方法1と同様に樹脂組成物(A−4)を得た。
ここで得られた樹脂組成物(A−4)を、示差走査熱量計を用いて測定したところ、樹脂組成物(A−4)中に含まれるCPAO33の融点が30.1℃、凝固点が24.9℃、樹脂組成物(A−4)は融解熱量(ΔHm)が11.2 J/g、凝固熱量(ΔHc)が12.2J/gであった。
ポリメチルペンテンとポリプロピレンの質量比率を1:7に変更し、製造例6と同様に樹脂組成物(A−7)を得た。
ポリメチルペンテンとポリプロピレンの質量比率を1.5:6.5に変更し、製造例6と同様に樹脂組成物(A−8)を得た。
ポリメチルペンテンのグレードをRT31(MFR:21g/10min)に変更し、かつ、ポリメチルペンテンとポリプロピレンの質量比率を0.5:7.5とし、製造例1と同様に樹脂組成物(A−9)を得た。
ここで得られた樹脂組成物(A−9)を、示差走査熱量計を用いて測定したところ、樹脂組成物(A−9)中に含まれるCPAO33の融点が29.5℃、凝固点が24.2℃、樹脂組成物(A−9)は融解熱量(ΔHm)が12.3J/g、凝固熱量(ΔHc)が12.4 J/gであった。
ポリメチルペンテンとポリプロピレンの質量比率を1:7に変更し、製造例9と同様に樹脂組成物(A−10)を得た。
ポリメチルペンテンとポリプロピレンの質量比率を1.5:6.5に変更し、製造例9と同様に樹脂組成物(A−11)を得た。
樹脂組成物(A−1)、およびポリアミド6を紡糸原料としてエクストルーダ型複合紡糸機を用いて温度250℃で複合紡糸を行った。
樹脂組成物(A−1)を芯部、ポリアミド6が鞘部となるように別々に溶融してから250℃の温度で芯鞘型紡糸用口金より紡出し、冷却、オイリングしつつ紡速800m/分で捲取った。その後、延伸機を用いて80℃で3.3倍に熱延伸し、プレートヒーターにて150℃で熱セットし、78dtex/24fの延伸糸である芯鞘型複合繊維を得た。この芯鞘型複合繊維の芯鞘比率は、50:50(質量比)である。得られた複合繊維を、示差走査熱量計を用いて測定したところ、融解熱量(ΔHm)が 5.8J/g、凝固熱量(ΔHc)が5.2J/gであった。
樹脂組成物を(A−2)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物を(A−3)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物を(A−4)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物を(A−5)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物を(A−6)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物を(A−7)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物を(A−8)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物を(A−9)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物を(A−10)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物を(A−11)に変更する以外は、参考例1と同様の紡糸原料と紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
ポリプロピレンを含まない複合繊維を作製した。CPAO33を、4.0kg/hrにて二軸押出混練機に添加しながら、ポリメチルペンテン(三井化学製TPX(登録商標)DX820(グレード名)MFR:180g/10min)を、フィーダーによって16.0kg/hrで二軸押出混練機に供給して、260℃にて溶融混練した。索状溶融物を水冷してペレタイザーによりペレット化して樹脂組成物(B)を得た。
ここで得られた樹脂組成物(B)を、示差走査熱量計を用いて測定したところ、樹脂組成物(B)中に含まれるCPAO33の融点が30.2℃、凝固点が24.9℃、樹脂組成物(B)は融解熱量(ΔHm)が11.6J/g、凝固熱量(ΔHc)が12.1J/gであった。
樹脂組成物(B)が芯部、ポリアミド6が鞘部になるように、樹脂組成物(B)、及び、ポリアミド6を紡糸原料として、参考例1と同様の紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得たが、紡糸性が悪いため、採取は困難で、性能評価ができなかった。
ポリメチルペンテンを含まない複合繊維を作製した。CPAO33を、4.0kg/hrにて二軸押出混練機に添加しながら、ポリプロピレン(日本ポリプロピレン製ノバテック(登録商標)SA01A(グレード名)MFR:11g/10min)を、フィーダーによって16.0kg/hrで二軸押出混練機に供給して、240℃にて溶融混練した。索状溶融物を水冷してペレタイザーによりペレット化して樹脂組成物(C)を得た。
ここで得られた樹脂組成物(C)を、示差走査熱量計を用いて測定したところ、樹脂組成物(C)中に含まれるCPAO33の融点が29.7℃、凝固点が24.3℃、樹脂組成物(C)は融解熱量(ΔHm)が11.8 J/g、凝固熱量(ΔHc)が12.0 J/gであった。
樹脂組成物(C)が芯部、ポリアミド6が鞘部になるように、樹脂組成物(C)及びポリアミド6を紡糸原料として、参考例1と同様の紡糸条件で紡糸して芯鞘型複合繊維を得た。
樹脂組成物は用いず、ポリアミド6を溶融してから250℃の温度で単独型紡糸用口金より紡出し、冷却、オイリングしつつ紡速800m/分で捲取った。その後、延伸機を用いて80℃で3.0倍に熱延伸し、プレートヒーターにて150℃で熱セットし、78dtex/24fの延伸糸であるポリアミド単独繊維を得た。得られた繊維を対照糸とした。これを、示差走査熱量計を用いてDSC評価したところ、20℃〜40℃の範囲に融点ピーク及び凝固点ピークは観測されなかった。
Claims (5)
- 樹脂材料(1)が、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド66のいずれか1の重合体若しくはこれらの共重合体であるポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、全芳香族ポリエステルのいずれか1の重合体若しくはこれらの共重合体である芳香族ポリエステル樹脂、又はポリ乳酸、ポリブチレンサクシネートのいずれか1の重合体若しくはこれらの共重合体である脂肪族ポリエステル樹脂のいずれか1以上から選択される請求項1の複合繊維。
- 結晶性ポリαオレフィンの融点が20℃以上、50℃以下、凝固点が15℃以上、45℃以下、融解熱量(ΔHm)は、60J/g以上、100J/g以下、凝固熱量(ΔHc)は、60J/g以上、100J/g以下である請求項1又は2項に記載の複合繊維。
- 複合繊維中のポリメチルペンテン含有率が5質量%以上、45質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合繊維。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合繊維を含む布帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018070471A JP6937719B2 (ja) | 2018-03-31 | 2018-03-31 | 複合繊維及びそれからなる布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018070471A JP6937719B2 (ja) | 2018-03-31 | 2018-03-31 | 複合繊維及びそれからなる布帛 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019183288A JP2019183288A (ja) | 2019-10-24 |
JP2019183288A5 JP2019183288A5 (ja) | 2020-08-13 |
JP6937719B2 true JP6937719B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=68339983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018070471A Active JP6937719B2 (ja) | 2018-03-31 | 2018-03-31 | 複合繊維及びそれからなる布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6937719B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007119652A1 (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Idemitsu Technofine Co., Ltd. | 蓄熱性組成物、並びにそれからなる蓄熱性繊維、シート及びフィルム |
JP6356976B2 (ja) * | 2014-02-07 | 2018-07-11 | Kbセーレン株式会社 | 海島型複合繊維 |
JP2016194169A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | Kbセーレン株式会社 | 芯鞘型複合繊維 |
JP6635739B2 (ja) * | 2015-09-30 | 2020-01-29 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 芯鞘型複合繊維と繊維構造物及びその製造方法 |
JP6643974B2 (ja) * | 2015-12-28 | 2020-02-12 | Kbセーレン株式会社 | 合成繊維 |
-
2018
- 2018-03-31 JP JP2018070471A patent/JP6937719B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019183288A (ja) | 2019-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2534176C (en) | Polylactic acid resin, textile products obtained therefrom, and processes for producing textile products | |
CA2915810C (en) | Process for the preparation of a fiber, a fiber and a yarn made from such a fiber | |
KR20110098970A (ko) | 중합체 얼로이 섬유 및 섬유 구조체 | |
JP4872339B2 (ja) | 芯鞘型複合繊維、捲縮糸、およびそれらを用いてなる繊維構造体 | |
CN102719926A (zh) | 一种皮芯复合制备细旦可染聚丙烯纤维的方法 | |
JP3966043B2 (ja) | 耐熱性に優れたポリ乳酸繊維の製造方法 | |
US20090149605A1 (en) | Heterophasic propylene based polymers for forming fiber | |
JP6937719B2 (ja) | 複合繊維及びそれからなる布帛 | |
JP2013155454A (ja) | リサイクルポリアミド捲縮糸とその製造方法 | |
JP7275557B2 (ja) | 複合繊維およびそれよりなる繊維構造体 | |
JP2022058006A (ja) | 複合繊維及びそれからなる生地 | |
JP6443127B2 (ja) | 吸放湿性ポリエステル繊維の製造方法 | |
JP2018059216A (ja) | 海島型複合繊維およびそれからなる布帛 | |
JP6736444B2 (ja) | 海島型複合繊維及びそれを用いた布帛 | |
JP6917218B2 (ja) | 海島型複合繊維およびそれからなる布帛 | |
JP2018188752A (ja) | 複合繊維およびそれからなる布帛 | |
CN114108123B (zh) | 一种吸湿排汗型涤纶短纤维及其制备方法 | |
WO2013052065A1 (en) | Fabric comprising poly(trimethylene arylate) filaments | |
EP2758571A1 (en) | Poly(trimethylene arylate) fibers, process for preparing, and fabric prepared therefrom | |
Shu et al. | Thermal behavior and morphological characteristics of cationic dyeable poly (ethylene terephthalate)(CD‐PET)/metallocene isotactic polypropylene (m‐iPP) conjugated fibers | |
JP2009074211A (ja) | 海島型複合断面繊維 | |
JP2023034421A (ja) | 高異形断面ポリプロピレン繊維 | |
Veit | Polyolefins | |
JP2013076187A (ja) | 捲縮糸およびそれらを用いてなる繊維構造体 | |
JP2024018334A (ja) | 複合繊維および粒状綿 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200630 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200630 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210511 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210712 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210803 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210831 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6937719 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |