JP6936951B2 - 曲げ角度測定装置 - Google Patents

曲げ角度測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6936951B2
JP6936951B2 JP2017095302A JP2017095302A JP6936951B2 JP 6936951 B2 JP6936951 B2 JP 6936951B2 JP 2017095302 A JP2017095302 A JP 2017095302A JP 2017095302 A JP2017095302 A JP 2017095302A JP 6936951 B2 JP6936951 B2 JP 6936951B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stylus
holder
work
height
measuring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017095302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018194298A (ja
Inventor
隆一 ▲高▼橋
隆一 ▲高▼橋
邦彦 ▲高▼橋
邦彦 ▲高▼橋
Original Assignee
丸井計器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 丸井計器株式会社 filed Critical 丸井計器株式会社
Priority to JP2017095302A priority Critical patent/JP6936951B2/ja
Publication of JP2018194298A publication Critical patent/JP2018194298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6936951B2 publication Critical patent/JP6936951B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

本発明は、曲げ加工機によって種々の形態に曲げ加工されたワークの角度を測定可能とした曲げ角度測定装置に関する。
上記曲げ加工された角度測定装置に関し、本出願人は先に特許第4316695号を提案している。
その概要は、曲げ加工された製品の一辺に当接する測定基準部材を備え、他の辺に当接する半円状をなす回転子の外周にマグネスケールを配し該スケールの値を読む検出器を備え、検出した数値を表示する表示器を備え、表示器の表示が90度となるよう原点位置の調整を可能としたことに特性の存するものである。
ところで、加工の現場にあっては、
1)単なるL型の屈曲だけでなく、段曲げ加工といって、2回以上の屈曲によって例えば5mm〜20mm程度の段差のついた形態(ある種Z型となる形態)に曲げられる加工が施されることがある。
2)切り起こし加工といって、例えば板材の一部を残しつつ円弧状(窓状)に切り、その切り片を直角方向に折り曲げて切り起こし状態(例えばブックエンドのような状態)とする加工が施されることがある。
3)製品の多様化にともなって、狭い角度に屈曲され又逆に広い角度に屈曲された製品等があり、測定すべき曲げ角度の範囲が広がる傾向にある。
これらの場合にあって、上記装置にあっては、測定子の動きの範囲が限定的であること等により、これに対応することが困難であった。
特許第4316695号公報
本発明は、上記問題を解決しようとしてなされたもので、主に段曲げ加工、切り起こし加工による製品の角度測定に対応し、且つ、その他曲げ加工の多様化に伴う角度測定範囲の広がりにも対応を可能とする角度測定装置を提供しようとするものである。
請求項1記載の曲げ角度測定装置は、曲げ加工されたワークの一辺に当接し上下方向に平行移動を自在とした基準面を有する基準部材及び胴体を備えた本体部を有する角度測定装置において、該本体部の基準面との直交方向に本体上部から傾斜面をもって突出させ、先端部の高さを上記基準部材の基準面が本体胴部から平行移動できる上限高さと等しい高さとした延出挺を形成し、上端部が該延出挺の先端部の高さと等しい高さとなる回転ホルダーを該延出挺に軸着したホルダー部を配設し、ワークの他辺に接する直状の当接面を備え回転ホルダー上端部から本体胴部に挟まれる距離より短い長さの測定子を形成し、該測定子を回転ホルダーにスライド自在に取着して測定部を配設し、前記回転ホルダーの回転軸と連係して回転角度を計測するロータリーエンコーダを配した検出部を配設し、該検出部のエンコーダが読み取った数値を表示する表示部を配設したことを特徴とする。
請求項2記載の曲げ角度測定装置は、測定子を、ホルダーに刻設した溝に嵌合させて摺動状態にスライドする断面円形のスティック体に形成したことを特徴とする。
請求項3記載の曲げ角度測定装置は、測定子を、ホルダーに刻設した溝に嵌合させて摺動状態にスライドする断面が円形と角形を合わせた円角形のスティック体に形成したことを特徴とする。
請求項4記載の曲げ角度測定装置は、測定子を、ホルダーに刻設した溝に嵌合させて摺動状態にスライドし、一方が断面円形で他方が円形と角形を合わせた円角形の2つを組み合わせた形態としたスティック体に形成したことを特徴とする。
請求項5記載の曲げ角度測定装置は、測定子を、上下の両面又は一方を平坦面とし、内部に回転ホルダーを挟着するガイドレールを上下に配したケース体で形成したことを特徴とする。
請求項6記載の曲げ角度測定装置は、延出挺の傾斜角度を45度としたことを特徴とする。
請求項1記載の曲げ角度測定装置によれば、測定部に形成した測定子がホルダー上端部から本体胴部に挟まれる距離より短い長さに形成されているので、段部に曲げ加工されたワークに対して、測定子をスライドさせてホルダー上端部から本体部側に収納させつつワーク段部の上端から始まる側面に測定子を当接させることができる。次いで、その高さに合わせて基準面を上方に平行移動させ、ワーク段部の底面に基準面を当接させると、測定子の上端部の高さ(Hs)と上昇させた基準面の高さ(Hk)との差(Hs−Hk)が、ワークの段部の高さ(Hw)に相当する(ほぼ一致する)ものとなり、この状態で基準面と測定子のなす角度を測定することで、ワークの段部の曲げ角度を測定することができる。
このとき、もしワーク段部の側面Wbの高さが非常に低い場合にあっても、本角度測定装置は、延出挺先端部の高さ(He)を、上記基準部材の基準面が本体胴部から平行移動できる上限高さと等しい高さ(Hmax)に設定してあるので、Hk≒Hmaxとすることで測定子の上端部の高さ(Hs)と上昇させた基準面の高さ(Hk)との差(Hs−Hk)を可及的に零に近づけることができ、その曲げ加工に対する角度を測定することが可能となる。
ワークに切り起こしによる曲げ加工が施されている場合には、その切り起こしされた空洞から切片に向かって回転ホルダー部を挿入しようとするとき、該ホルダーを支持する延出挺が本体側から傾斜面をもって形成されているので、その傾斜面に沿って、空洞から切片の一定奥の位置までホルダー及び測定子を挿入することができる。そして、該測定子を切片の切り起こし面に沿ってスライドさせると、更に奥まで測定子を挿入できる。次いで、ワークの底面側に合わせて基準部材を平行移動させると、該切片に接する測定子と板状部底面基準部材の基準面とが当接された状態となり、互いのなす角度を測定することができ、切り起こし曲げ加工されたワークの曲げ角度を測定することが可能となる。
このとき、切片の切り起こし角度が、大きく又は小さく変化した場合にも、挿入した回転ホルダーを基に測定子を奥までスライドさせることで、多様な曲げ角度にも対応することができる。
ワークの曲げ角度が90°以内の場合には、測定子の下端部がホルダーの下端部と面一となる付近までスライドさせ、90°以上の場合には、ワークに応じて測定子を前後にスライドさせ、180°以上の場合には、ホルダー及び測定子を裏返し状態とし、測定子の上端部がホルダーの上端部と面一となる付近までスライドさせる等、その曲げ角度に応じて測定子のスライド状態を変化させる。次いで、その角度に対応させて基準部材を平行移動させてワークに当接させると、測定子及び基準面をワークに当接させることができ、90°以内から180°以上での広範囲な曲げ角度の測定が可能となる。
一方、従来の例えばL型に曲げ加工されたワークに対しては、先ず本体基準面にワークの底面を当接させ、次いで、測定子をワークの側面の長さに合わせてスライドさせて当接させることができ、基準面とスライドによって長尺化された測定子との間で角度を測定することで、従来のL型等に曲げに加工されたワークに対しても、十分に正確な曲げ角度の測定が可能となる。
請求項2記載の測定装置にあっては、測定子をホルダーに嵌合させて摺動状態にスライドさせる断面円形のスティック体に形成することで、ワークの当接面が平坦面である場合に、該平坦面に対し断面円形が一本の接線として接触し、精度の高い測定ができる。
同時に、スティック状の測定子を手で摘んで自由にスライドさせることができ、それが摺動状態となるので、任意の位置で固定させることが可能となる。
請求項3記載の測定装置にあっては、測定子を断面が円形と角形を合わせた円角形のスティック体に形成することで、ワークとの当接面が円柱等の曲面である場合に、上記と逆に、ワークの曲面に対し平坦な測定子の当接部が一本の接線となり、安定で精度の高い測定が可能となる。
請求項4記載の測定装置にあっては、ワークの測定対象となる面が平坦面であるか曲面であるかの選択にあたって、断面円形のタイプか円形と角形を合わせた円角形のタイプかいずれかを選んで対応することができ、一つの測定子で双方に対応が可能となる。
請求項5記載の測定装置にあっては、ケース体内部に形成された2本のガイドレールに挟まれた回転ホルダーと、該ケース体をなす測定子とが互いにスライドすることで、スライド状態が安定となり円滑で正確な測定が可能となる。
請求項6記載の測定装置にあっては、ワークの切り起こされた跡の空洞に延出挺を通す際に、種々な曲げ角度の切片及び形状の空洞に対して均衡のとれた挿入を可能とする。
本発明曲げ角度測定装置の正面図である。 同上側面図である。 本発明曲げ角度測定装置の一部拡大正面図である。 ホルダー部の拡大正面図及びそのA−A線縦断側面図である。 本発明曲げ角度測定装置のホルダー及び測定子の各態様を示す側面図及び正面図である。 本発明曲げ角度測定装置での測定状態を示すもので、(a)が段曲げ加工されたワークの正面及び側面図、(b)がそれを測定する際の正面図である。 本発明曲げ角度測定装置での測定状態を示すもので、(a)が切り起こし加工されたワークの正面及び側面図、(b)がそれを測定する際の正面図である。 本発明曲げ角度測定装置での測定状態を示すもので、(a)が90°以内、(b)が90°以上、(c)が180°以上に曲げ加工されたワークを測定する場合の一部拡大正面図である。
本発明曲げ角度測定装置1の概略は、図1及び図2に示す如く、ワークWの一辺に当接して平行移動する基準面14cを有する基準部材14と胴体12を備えた本体部10と、該本体部から突出させた延出挺21の軸体22に回転ホルダー23を軸着したホルダー部20と、ワークWの他辺に当接する測定子31を回転ホルダー23に配した測定部30と、回転角度を計測するロータリーエンコーダ41を配した検出部40と、エンコーダが読み取った数値を表示する表示部50とから成る。
本体部10は、グリップ11を有する胴体12を備え、その胴体12の上面沿った横辺14aと側面に沿った縦辺14bとでL字状をなす基準部材14を配し、横辺14aには、ワークWの一辺に当接する直線状の平滑な上記基準面14cを形成する。縦辺14bは、胴体12に刻設された溝部12aに嵌合して上下方向に移動自在とし、その一部に胴体12に固定するための固定ボルト15を配する。横辺14aの先にはワークWとの衝突を避ける抜け溝14dを刻設する。
尚、本発明装置で、基準部材14が平行移動する上下方向とは、本装置を横に持ったとき該基準部材が測定子と直交する方向を指すもので、図6、図7における基準部材14の上下に移動する方向を指す。
固定ボルト15の緩締により、基準部材14が胴体溝部12aに沿って上下方向への平行移動及びその固定が自在となり、基準部材14の基準面14cの相対的高さを任意の高さに調整可能とする。
上記本体部10の胴体12の先方部12bから基準面14cとの直交方向に向けて延出挺21を突出させ、その先に回転ホルダー23を形成するが、該胴体12の先方部12bから回転ホルダー23に至る延出挺21は、その上面を傾斜面21aに形成する。
具体的には、その傾斜角度は、回転ホルダー23の高さ等によって左右されるが、例えば45度程度の角度とすれば、後述する切り起こし加工されたワークWの測定等に適切なものとなる。
該延出挺21の先に形成する回転ホルダー23は、測定子31を回転自在に保持するためのもので、延出挺21の先部に孔溝を刻設し、そこに軸体22を渡架し、該軸体22に回転ホルダー23を軸着させてなる。
該回転ホルダー23の形状は、測定子31を保持し得る範囲で可及的にコンパクトなものが望ましいが、後述する如く測定子31をスティック体型及びケース体型等の形態に適合したものとする。
又、回転ホルダー23のストッパーは、測定時にワークWと測定子とが密接状態にある場合にはその状態で固定される態様となるので絶対的に必要とされるものではなく、状況に応じて設けることも可能である。
上記延出挺21の先端部の高さ(He)の設定にあたっては、その高さを上記基準部材の基準面14cが本体胴部から平行移動できる上限高さ(Hmax)と等しい高さとする(He≒Hmax)。
これは、後述する如くもしワーク段部の側面Wbの高さが非常に低い場合にあっても、本角度測定装置は、測定子上端部の高さ(Hs)と基準面高さ(Hk)の差を最小限にとどめてその曲げ角度を測定可能とするためである。このとき、測定子上端部の高さ(Hs)とは、測定子31をスライドさせてその上端部とホルダーの上端部23aに揃えた場合の溝部12aからの高さ(距離)をいう。
即ち、図6(b)に示す如く、回転ホルダーの高さ(Hh)は、上端部23aが延出挺21の先端部21bの高さと等しい高さであり、延出挺先端部21bの高さ(He)をHe≒Hmaxとしたとき、Hh≒Heであることから、Hh≒Hmaxとなる。又、段部の測定にあたっては、測定子の上端部高さ(Hs)をホルダーの高さ(Hh)に揃え、(Hs≒Hh)とする。
そして、通常のワーク段部の測定にあたっては、測定子31の上端部の高さ(Hs)と上昇させた基準面14cの高さ(Hk)との差(Hs−Hk)がワークWの段部の高さ(Hw)に相当するところ、ワーク段部の高さが非常に低い場合に、延出挺先端部21bの高さ(He)を基準部材の上限高さ(Hmax)と略等しいものとすると、測定子上端部の高さ(Hs)と基準面の高さ(Hk)との差(Hs−Hk)は、(Hs≒Hh)、(Hh≒He)の関係から、測定子上端部の高さ(Hs)と基準面の上限高さ(Hmax)との差と略等しいものとなる。
つまり、測定子上限部の高さと基準面上限の高さが等しいことから、測定子の高さと基準面の高さの差が可及的に零に近いものとなるからである。
具体的には、延出挺21の高さ及び回転ホルダーの高さは、32mm〜34mm程度とする。
そして、上記回転ホルダー23の上端部23aは、該延出挺21の先端部21bの高さと等しい高さとする。
上記延出挺21の高さを上記基準部材の基準面14cが本体胴部から平行移動できる上限高さと等しい高さとした効果を維持する為である。
さて、該回転ホルダー23には、ワークWの他辺に接する直状の当接面を備え該ホルダー23に保持されつつスライド自在な測定子31を形成する。
該測定子31には、スティック体型とケース体型が存する。
スティック型とは、一定長さの直線状のスティック状に形成したものをいい(以下スティック体という)、一つに、断面円形の円柱状の形態(丸タイプ310)のものを指す(図5(a)、側面図(イ)、正面図(ロ)参照)。
該スティック体の場合には、上記回転ホルダー23の端面に、該スティック体を雄雌に嵌合可能な断面略半円形状の溝23bを刻設し、ここに該スティック体を嵌合させるが、この嵌合はスライド可能な緩さを備える一方で、そのスライドが摺動状体となるきつさを備えたものとすることが望ましい。測定子をスライドさせた後、手を放せばその位置に固定させることができるからである。
スティック体の二つ目の型に、上記断面円形状のスティック体に替えて、断面が円形と角形を合わせたタイプ(丸平タイプ320)とすることができる(図5(b)、側面図(イ)、正面図(ロ)参照)。円形部を回転ホルダー23との嵌合用とし、角形をその表面を平坦面としてワークWとの当接面とする。
三つ目の型に、測定子31の一方(下側)を丸タイプとしたとき、他方(上側)を丸平タイプとし、両者を合わせた組み合わせタイプ330がある(図5(c)、側面図(イ)、正面図(ロ)参照)。ホルダー23を軸として測定子31を上下に回転させることで、そのいずれを使用するかを一つの測定子で選択することができる。
測定子に形成する直状の当接面とは、例えば上記スティック型にあっては、断面円形でその外周面が縦方向に一定長さの直線状をなす面をいい、断面が円形と角形を組み合わせたタイプとした場合には、その角形の外周面が縦方向に一定長さの平坦面をなす面をいう。いずれも直線部を備えたもので、これを線体及び面体を含めて直状の当接面という。
上記スティック体タイプの回転ホルダー23への嵌合にあたって、図4に示す如く、その嵌め合いを調整する目的で、ホルダー23の一部に割溝23cを刻み、そこに締結用の締ネジ23dを螺着させることができる。
ケース体型とは、図5(d)の側面図(イ)、正面図(ロ)に示す如く、上下の両面又は一方に平坦面を備え、内部に空間を備えた長方形のケース体を形成し、その内部に直線状のガイドレール341を上下に配して測定子340を形成し、該ガイドレール341に挟着させる形態でホルダー23を配設したものをいう。スティック体とは逆に、ケース体とした測定子のなかに回転ホルダーが収まる形態となる。
上記各型の測定子31は、いずれもその長さを、上記回転ホルダー23の上端部23aから本体部10の胴体12に挟まれる距離より短くなる寸法とする(図3参照)。
即ち、測定子は、測定対象となるワークWに対し、基準部材14の基準面14cにその一辺を当接させ他辺に測定子を当接させて角度測定を行う上で、一定の長さが必要とされる。しかし一方、段曲げ加工されたワークWに対しては、測定子が過剰に長い場合には、その測定を妨害してしまう。
そこで、測定子31に一定の長さを保ちつつ、段曲げ加工されたワークWへの測定を可能にする目的で、その長さをホルダー23の上端部23aから本体部10の胴体12に挟まれる距離より短くなる寸法とする。
ここで基端とされる本体部10の胴体12とは、具体的には図1、図3及び図6に示す如く、該胴体12には、基準部材14との嵌合を図る目的で溝部12aが刻設されているので、この溝部12aの底辺を指すものとする。
検出部40にはロータリーエンコーダを配設し、該ロータリーエンコーダには、例えば、光源を備え、その先に回転偏光板を配し、更に45°の位相の異なる4枚の偏光板を配し、それを受ける4個の受光素子で構成されるものを用いることができる。その検出をアブソリュート型とすれば原点の位置調整は不要となる。
表示部50には、表示画面51を配し、該表示部50は、上記リータリーエンコーダからの電気信号を受けて、これを液晶画面に数値表示する表示画面51を本体部10の一部、例えば、胴体12の先方部12bに配設する。
尚、上記説明にあって、延出挺の先端部の高さと基準部材の基準面の上限高さとの関係及び回転ホルダーの上端部と延出挺の先端部の高さとの関係にあって、相互に「等しい」関係を述べたが、これは製作の状況等に応じて同等の効果を奏する範囲で若干の幅を備えたものとする。
次に上記実施態様に基づく本発明の作用効果を説明する。
本曲げ角度測定装置の測定にあたって、先ず、主として測定対象とする段曲げ加工されたワークWの測定を説明する。
段曲げ加工されたワークWとは、図6(a)に示す如くで、一の曲げ加工が施されて上面Wcが形成され、次いで二の曲げ加工で側面Wbと基体となる底面Waとが形成され、いわゆる段差の形成される態様のワークWを指す。斯かるワークWにおいて底面Waと側面Wbとの曲げ角度を測定する際、側面Wbの高さ(Hw)が一定以下に小さい(背が低い)場合には、上述の如く測定子の上端が上面Wcに衝突して、それに妨害されて測定が不可能となってしまう。
そこで、本発明装置における上記ワークWの測定にあたっては、先ず、回転ホルダー23の一部に配設された測定子31を回転ホルダー23先端から下方で本体部10側に向かってスライドさせる。すると、該測定子31は、その長さが回転ホルダー23の上端部23aから本体胴部に挟まれる距離より短い寸法に形成されているので、測定子31の上端部をホルダー23の上端部23aと一致する(面一となる)位置まで下げることで、ホルダー23の上端部23aから本体部10の間の空間にそれを収納させることができる。即ち、ホルダー23の上端部23aより上には測定子31の頭の出ない状態とすることができる。
そして、ワークWの上面Wcと該測定子31の上端部を揃えた状態としたところで、本体部10の基準部材14を上昇させ、その基準面14cがワークWの底面Waに当接したところで、固定ボルト15を締めてその位置に固定する。次いで、ワークWに対し、その底面Waに基準面14cをしっかりと当接させ、同時にその側面Wbに測定子31の測定面31aを当接させた状態とする。
すると、測定子31の上端部の高さ(Hs)と上昇させた基準面14cの高さ(Hk)との差(Hs−Hk)が、ワークWの段部の高さ(Hw)に相当(ほぼ一致)するものとなり、この状態で基準面14cと測定子31のなす角度を測定することで、ワークWの段部の曲げ角度を測定することができる。
このとき、もしワーク段部の側面Wbの高さが非常に低い(段部の背が低い)場合にあっても、本角度測定装置は、その段部の曲げ角度の測定を可能とすることができる。
即ち、上記の如く、ワークWの段部の高さに対して基準面14cの高さ(Hk)との差(Hs−Hk)が相当するものとなるが、本発明にあっては上記延出挺先端部21bの高さ(He)を、先端部の高さを上記基準部材の基準面14cが本体胴部から平行移動できる上限高さと等しい高さに設定してあるので、Hk≒Hmaxとすることで(Hs−Hk)を可及的に零に近づけることができ、つまり(Hmax)≒(Hs)の状態で、(Hs−Hk)≒0とすることができる。
この結果、仮にワークWの側面Wbが非常に小さく、可及的に零に近い場合にあっても、測定子31の当接面31が確保できる範囲において、その曲げ加工に対する角度を測定することが可能となる。
次いで、測定対象を切り起こし曲げ加工されたワークWの測定を説明する。
切り起こし曲げ加工とは、図7(a)に示す如く、平板状のワークWに対し、一辺を残して窓状に切り込みが施され、窓状部分を曲げ加工して起こしたものをいい、そこには切り取られた空洞部分Wfと切り起こされた切片Weとが形成され、このとき、その板状部Wdに対する切り起こされた切片Weの曲げ角度を測定することが求められる。
従来の装置にあってはこの測定が困難であったが、本発明装置にあっては、先ず、切り起こしされたワークの空洞部WFから切片Weに向かって回転ホルダー23の先端部を挿入する。すると、該ホルダー23を支持する延出挺21が本体部10から傾斜面21aをもって形成されているので、空白部を形成した傾斜面21aに沿って侵入が許され、その空洞Wfから切片Weの一定の奥の位置までホルダー23とそれに支持された定子31を挿入することが可能となる。
次いで、該測定子31を切片Weの切り起こし面に沿ってスライドさせると、更に奥まで測定子31を挿入することができる。
そして、ワークの板状部Wd側に合わせて基準部材14を平行移動させると、該切片Weには測定子31が板状部Wd底面には基準面14cが当接された状態となる。
そこで、両者のなす角度を測定することで、上記切り起こし曲げ加工されたワークWの曲げ角度を測定することが可能となる。
このとき、ワークWの切り起こし角度が、直角だけでなく、より大きく又は小さく変化した場合にも、挿入した回転ホルダー23を基に測定子31を奥までスライドさせることで、多様な角度の変化にも対応することができる。
又、延出挺21の傾斜角度を45度とすると、ワークの切り起こしされた跡の空洞Wfに延出挺21を挿入する際に、種々な曲げ角度の切片及び形状の空洞Wfに対して均衡のとれた挿入が可能となる。
ワークWの曲げが90°以内の場合に、例えば、図8(a)に示す如く、測定子31の下端部がホルダー23の下端部と面一となる付近までスライドさせ、ワークWの上側の適切な位置に合わせる。次いで、基準部材14をその位置で又は若干上昇させてワークの底面Waに当接させ、測定子31と基準面14cが合った時点でその角度を測定する。内側に屈曲されたワークWに対し測定子31をスライドさせつつワークWに対応することができ、測定子31を延出挺21の傾斜角度に一致する角度(例えば45°)にまで測定が可能となる。
通常のL型ワークWの場合は基準面14cと測定子31を90°として測定するが、ワークWの曲げが90°以上となった場合、例えば、図8(b)に示す如く125°程度となった場合には、ワークWに応じて測定子31を前後にスライドさせ適切となる位置に合わせる。次いで、基準部材14をその位置で又は若干上昇させてワークの底面Waに当接させ、測定子31と基準面14cが合った時点でその角度を測定する。測定子31のスライドにより、ワークWの曲げ角度の状況に対応することができる。
更に、ワークWの曲げが180°以上となった場合、例えば、図8(c)に示す如く225°程度となった場合には、ホルダー23及び測定子31を裏返し状態とし、測定子31の上端部とホルダー23の上端部23aが面一となる位置までスライドさせる。次いで、基準部材14をその上限高さ付近まで平行移動させてワークWに当接させ、測定子31と基準面14cが合った時点でその角度を測定する。180°以上の角度測定が可能となり、延出挺21の傾斜角度を45度とした場合には、最大225°までの角度測定が可能となる。
以上の如く、ワークWの曲げ角度45°から180°以上に及ぶ広い範囲での測定が可能となる。
さて、測定子31には、スティック体型とした場合、丸タイプ、丸平タイプ、その組み合わせタイプがあるが、先ず、丸タイプ(図5(a)参照)とした場合には、該スティック状の測定子を手で摘んで自由にスライドさせることができ、且つ、それが摺動状態となるので、任意の位置で固定させることができ、ストッパー等を要さず作業が簡便となる。装置的にも軽量で小型化することができ、現場での測定作業に適したものとなる。
このとき、測定子が断面円形のスティック体であると、例えば、ワークWとの当接面が平坦面である場合に、該平坦面に断面円形の当接面が一本の接線となり、その結果、当接面が一本の線状に確定され、安定で精度の高い測定が可能となる。
測定子31を丸平タイプ(図5(b)参照)とした場合には、例えば、ワークWとの当接面が円柱等の曲面である場合に、上記とは逆に、ワークWの曲面に対し平坦な測定子の当接部が一本の接線を形成し、その結果、同様に当接部が一本の線状に確定され、安定で精度の高い測定が可能となる。
測定子31を組み合わせたタイプ(図5(c)参照)とした場合には、ワークWの測定対象となる面が平坦面であるか曲面であるかの選択にあたって、上記丸タイプか丸平タイプのいずれかを選んで対応することができ、一つの測定子で双方に対応が可能となる。
上記ホルダー23の一部に割溝23cを刻んで締結用の締ネジ23dを螺着させると、使用中にスティック体としての測定子31の嵌合が緩んだ場合等にも該締ネジ23dで嵌め合いを調整することができる(図4参照)。
測定子31をケース体型とした場合(図5(d)参照)とした場合には、ガイドレール341に挟まれた形態でホルダー23が固定され、その固定されたホルダー23に保持された測定子が該ガイドレール341に沿ってスライド可能となるもので、やや大型となるがスライドが円滑となる。
検出部40にロータリーエンコーダを配設し、該ロータリーエンコーダを上記構成とすると、光源から発せられた光は、回転偏光板を透過して、直線偏光を有した光となり、その光は4枚の偏光板を透過して4種類の異なる直線偏光を有する光に変化する。最後に4種類の光が4個の受光素子で検出され、強度に応じて電気信号として出力される。
該エンコーダは、偏光式であるので、偏光板を小さくしても精度は落ちない。高分解能を維持した状態で小型化が可能となる。
例えば、回転軸径を直径3mmと小型化した場合にも0.01°の分解能が保持できる。
よって、該ロータリーエンコーダの軸部を上記延出挺21の軸体22と兼用させ、つまり該エンコーダの軸部と軸体22とを同一とすることで、測定子の回転を直接読み取ることができ、
精度の高い測定を可能とする。又、検出部の構造をコンパクト化し、測定作業を円滑化できる。
以上の如く、本発明曲げ角度測定装置によって、冒頭で述べた段曲げ加工、切り起こし加工されたワークへの対応及び広範囲の角度測定への対応が可能となるという顕著な効果がもたらされる。
10 本体部
12 胴体
12a 溝部
14 基準部材
14c 基準面
15 固定ボルト
20 ホルダー部
21 延出挺
21a 傾斜面
21b 先端部
22 軸体
23 回転ホルダー
23a 上端部
23b 嵌合溝
30 測定部
31 測定子
31a 当接面
310 スティック体型の丸タイプ測定子
320 スティック体型の丸平タイプ測定子
330 スティック体型の組み合わせタイプ測定子
340 ケース型の測定子
341 ガイドレール
40 検出部
41 ロータリーエンコーダ
50 表示部
51 表示画面
W ワーク
Hk 基準面高さ
Hmax 基準面上限の高さ
He 延出挺先端部の高さ
Hh ホルダー高さ
Hs 測定子上端部の高さ
Hw ワーク側面の高さ

Claims (6)

  1. 曲げ加工されたワークの一辺に当接し上下方向に平行移動を自在とした基準面を有する基準部材及び胴体を備えた本体部を有する角度測定装置において、
    該本体部の基準面との直交方向に本体上部から傾斜面をもって突出させ、先端部の高さを上記基準部材の基準面が本体胴部から平行移動できる上限高さと等しい高さとした延出艇を形成し、上端部が該延出艇の先端部の高さと等しい高さとなる回転ホルダーを該延出艇に軸着したホルダー部を配設し、
    ワークの他辺に接する直状の当接面を備え回転ホルダー上端部から本体胴部に挟まれる距離より短い長さの測定子を形成し、該測定子を回転ホルダーにスライド自在に取着して測定部を配設し、
    前記回転ホルダーの回転軸と連係して回転角度を計測するロータリーエンコーダを配した検出部を配設し、
    該検出部のエンコーダが読み取った数値を表示する表示部を配設した、
    ことを特徴とする曲げ角度測定装置。
  2. 請求項1記載の測定子を、ホルダーに刻設した溝に嵌合させて摺動状態にスライドする断面円形のスティック体に形成したことを特徴とする曲げ角度測定装置。
  3. 請求項1記載の測定子を、ホルダーに刻設した溝に嵌合させて摺動状態にスライドする断面が円形と角形を合わせた円角形のスティック体に形成したことを特徴とする曲げ角度測定装置。
  4. 請求項1記載の測定子を、ホルダーに刻設した溝に嵌合させて摺動状態にスライドし、一方が断面円形で他方が円形と角形を合わせた円角形の2つを組み合わせた形態としたスティック体に形成したことを特徴とする曲げ角度測定装置。
  5. 請求項1記載の測定子を、上下の両面又は一方を平坦面とし、内部に回転ホルダーを挟着するガイドレールを上下に配したケース体で形成したことを特徴とする曲げ角度測定装置。
  6. 請求項1〜5いずれか記載の延出挺の傾斜角度を45度としたことを特徴とする曲げ角度測定装置。
JP2017095302A 2017-05-12 2017-05-12 曲げ角度測定装置 Active JP6936951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095302A JP6936951B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 曲げ角度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095302A JP6936951B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 曲げ角度測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018194298A JP2018194298A (ja) 2018-12-06
JP6936951B2 true JP6936951B2 (ja) 2021-09-22

Family

ID=64570227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017095302A Active JP6936951B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 曲げ角度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6936951B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH056965Y2 (ja) * 1990-03-23 1993-02-23
JP4061539B2 (ja) * 2003-02-26 2008-03-19 株式会社アマダ 曲げ角度測定装置及びその方法
US8661701B2 (en) * 2010-02-17 2014-03-04 Barry Douglas Wixey Digital angle gauge

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018194298A (ja) 2018-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101415912B1 (ko) 내외경 측정장치
JP2008185358A (ja) 平坦度測定具
US7487599B1 (en) Angle gauge and method of use
JP2011127952A (ja) 表面性状測定機
JP6936951B2 (ja) 曲げ角度測定装置
US1335347A (en) Vernier drilling-gage
JP2018009837A (ja) 段差ゲージ
US1737764A (en) Combined micrometer caliper and depth gauge
JP3213747U (ja) 曲げ角度測定装置
KR101823453B1 (ko) 열쇠 바이스
KR20030000289A (ko) 갭 및 단차 측정공구
JP2011232173A (ja) 寸法測定装置及び寸法測定方法
US977735A (en) Plumb-level.
US1379253A (en) Combination-gage
JP7012335B2 (ja) 曲げ角度測定装置
KR101592153B1 (ko) 그무개
US1883975A (en) Combined height-gauge micrometer
JPH10246635A (ja) 三次元計測におけるレール測定用ターゲット
KR20050033264A (ko) 공작물 내경 측정용 게이지
US1253399A (en) Combination measuring instrument.
KR20020095533A (ko) 단차 측정 장치
JP2015024466A (ja) ドリル検査装置
US1001986A (en) Protractor surface-gage.
JPH095004A (ja) ノギス
JP2002188901A (ja) 切断角度検出器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200424

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6936951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250