JP6935912B2 - データ補間装置、およびデータ補間方法 - Google Patents

データ補間装置、およびデータ補間方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6935912B2
JP6935912B2 JP2017130401A JP2017130401A JP6935912B2 JP 6935912 B2 JP6935912 B2 JP 6935912B2 JP 2017130401 A JP2017130401 A JP 2017130401A JP 2017130401 A JP2017130401 A JP 2017130401A JP 6935912 B2 JP6935912 B2 JP 6935912B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interpolation
data
spline function
input
target section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017130401A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019016002A (ja
Inventor
芳直 小林
芳直 小林
Original Assignee
Sldj合同会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sldj合同会社 filed Critical Sldj合同会社
Priority to JP2017130401A priority Critical patent/JP6935912B2/ja
Publication of JP2019016002A publication Critical patent/JP2019016002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6935912B2 publication Critical patent/JP6935912B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)

Description

本発明は、データ補間装置、およびデータ補間方法に関する。
次のようなデジタル−アナログ変換器が知られている。このデジタル−アナログ変換器では、デジタルデータを補間するために、3階Bスプライン関数F(t)を用いた二次の区分多項式である標本化関数H(t)を用いていた(例えば、特許文献1)。
特許第3992849号公報
連続したデジタルデータに対してスプライン関数を用いた補間を行う場合、スプライン関数の係数をデジタルデータのサンプル点間の区間ごとに求めることができれば、入力されるデジタルデータに応じた精度の高い補間が可能となる。しかしながら、従来のデジタル−アナログ変換器では、二次の区分多項式である標本化関数を用いているが、区間ごとに多項式を解いて係数を求める処理を行っておらず、多項式の係数はあらかじめ設定されているため、入力されるデジタルデータに適した係数を設定して補間を行うことはできなかった。
本発明によるデータ補間装置は、入力されたデジタルデータを補間するためのデータ補間装置であって、入力されたデジタルデータの連続する2つのサンプル点とサンプル点との間の補間対象区間をスプライン関数を用いて補間する補間手段と、補間対象区間の補間手段による補間結果を出力する出力手段とを備え、補間手段は、補間対象区間と、入力されたデジタルデータのビット数に応じて設定した、補間対象区間よりも過去側の所定数の区間と、入力されたデジタルデータのビット数に応じて設定した、補間対象区間よりも未来側の所定数の区間とを対象として、スプライン関数の係数を算出し、算出した係数を用いてスプライン関数を定義して、補間対象区間を補間することを特徴とする。
本発明によるデータ補間方法は、入力されたデジタルデータを補間するためのデータ補間方法であって、入力されたデジタルデータの連続する2つのサンプル点とサンプル点との間の補間対象区間をスプライン関数を用いて補間する補間手順と、補間対象区間の補間手順による補間結果を出力する出力手順とを演算装置に実行させるために、補間手順は、補間対象区間と、入力されたデジタルデータのビット数に応じて設定した、補間対象区間よりも過去側の所定数の区間と、入力されたデジタルデータのビット数に応じて設定した、補間対象区間よりも未来側の所定数の区間とを対象として、スプライン関数の係数を算出し、算出した係数を用いてスプライン関数を定義して、補間対象区間を補間することを特徴とする。
本発明によれば、補間対象区間と、補間対象区間よりも過去側の所定数のサンプル点と、補間対象区間よりも未来側の所定数のサンプル点とを対象として、スプライン関数の係数を算出し、算出した係数を用いてスプライン関数を定義して、補間対象区間を補間するようにしたため、スプライン関数の係数をデジタルデータのサンプル点間の区間ごとに求めることができ、入力されるデジタルデータに応じて精度の高い補間を行うことができる。
データ変換装置100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 デジタルデータのサンプル点間の区間に対して定義したスプライン関数を模式的に示した図である。 有限区間における始点と終点の一例を模式的に示した図である。 無限に続くデータにおける区間の一例を模式的に示した図である。 スプライン関数の計算結果をクリップした場合の具体例を模式的に示した図である。 一般的なデジタルフィルタを用いたDAC装置の出力結果と、データ変換装置100による出力結果の比較例を模式的に示した図である。 データ補間回路102によって実行される処理のフローチャート図である。
本実施の形態では、CDやTVのデジタルデータのサンプル点とサンプル点の間に対して、スプライン関数を用いて、スプライン曲線上の31点で補間することにより、32倍スーパーサンプリングを実現したデータ補間装置について説明する。
図1は、本実施の形態におけるデータ補間装置を、デジタル音声データを補間してからアナログ音声データに変換するためのデータ変換装置100に適用した場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。データ変換装置100は、入力インターフェース101と、データ補間回路102と、D/Aコンバータ103とを備えている。
入力インターフェース101は、デジタルデータを入力するためのインターフェースであって、例えば、USB−I2S変換基板が用いられる。入力インターフェース101を介して入力されたデジタルデータは、データ補間回路102へ出力される。
データ補間回路102は、入力インターフェースから連続して入力されるデジタルデータに対して、後述する補間処理を行うことにより、デジタルデータのサンプル点とサンプル点の間を補間するための演算装置であって、本発明におけるデータ補間装置に相当する。データ補間回路102で処理されたデジタルデータは、D/Aコンバータ103へ出力される。
D/Aコンバータ103は、データ補間回路102から入力されるデジタルデータをアナログデータに変換するためのデジタル−アナログ変換回路であって、例えば、16ビットの2チャンネルDACが用いられる。D/Aコンバータ103は、変換したアナログデータを出力する。
本実施の形態におけるデータ変換装置100では、データ補間回路102は、入力インターフェース101から入力されたデジタルデータの連続する2つのサンプル点とサンプル点との間の区間を一つの区間とし、補間対象とする補間対象区間と、該補間対象区間よりも過去側の所定数の区間と、該補間対象区間よりも未来側の所定数の区間とを対象として、隣り合った区間では関数の値、1次微分値、および2次微分値が連続するようにスプライン関数を定義して、補間対象区間を補間する。
一般的に、デジタルデータをアナログデータに変換する際には、量子化ノイズや折り返しノイズが発生し、これを除去するため、従来のデジタルデータをアナログデータに変換するためのDAC装置では、オーバーサンプリングデジタルフィルタを用いて、データとデータの間に中間値を挿入するオーバーサンプリングが行われており、このオーバーサンプリングでは、量子化ノイズを広帯域に分散させてノイズの高域をローパスフィルタで取り除く方法がとられていたが、出力されるデジタルデータの音質は、オーバーサンプリングに用いるデジタルフィルタの性能に大きく左右されるという問題があった。
本実施の形態におけるデータ変換装置100では、データ補間回路102は、入力されるデジタルデータに対して、後述するようにスプライン関数を用いた補間処理を行うことにより、音質に影響を与えるデジタルフィルタを用いることなく、量子化ノイズを抑えた音楽再生を実現する。以下、データ補間回路102で実行される処理の詳細について説明する。
スプライン関数は、次式(1)に示す3次関数で定義される。
Figure 0006935912
本実施の形態では、式(1)で定義されるスプライン関数は、入力されたデジタルデータのサンプル点から次のサンプル点までを1つの区間とし、各区間に対して定義される。すなわち、区間が変われば係数は再計算され、新しいスプライン関数が定義されることになる。なお、式(1)において、xは0≦x≦1の値をとる変数である。また、dはサンプル点の値であり既知である。一方、a、b、cはスプライン関数の係数であり未知数である。
図2は、P、Q、R、Sの4つのサンプル点において、PとQの間の区間、QとRの間の区間、RとSの間の区間のそれぞれに対して式(1)に示したスプライン関数を定義した例を示している。なお、図2では、QとRの間の区間を補間対象とする現区間jとして式(1)に示したスプライン関数を定義し、QとRの間の区間は、過去側の1つ前の区間j−1、RとSの間の区間は未来側の1つ後の区間j+1として式(1)に示したスプライン関数を定義している。
ここで、有限区間のスプライン関数は、図3に示すように全区間の両端が決まっているため、始点3aと終点3bの2次微分値を0とする境界条件によりスプライン関数を決定することができる。しかしながら、音楽信号などのデジタルデータは、図4に示すように、過去から未来へ無限に続いている信号であると近似されるため、全区間の両端を特定することができず、上記の境界条件を用いてスプライン関数を解くことができない。このため、本実施の形態では、補間対象とする現区間と、補間対象区間よりも過去側の所定数の区間と、補間対象区間よりも未来側の所定数の区間とを対象とし、これらを合わせた全区間を無限級数としてスプライン関数を解くことでスプライン補間を行うこととする。
本実施の形態では、補間対象区間よりも過去側の所定数の区間は、補間対象区間よりも過去側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数の区間とし、補間対象区間よりも未来側の所定数の区間は、補間対象区間よりも未来側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数の区間とする。例えば、入力されるデジタルデータが16ビットである場合には、過去側、未来側ともに9の区間を対象とすることで、現区間を含めた19の区間の両端を含む20のサンプル点を対象として、スプライン関数を解くことにより、補間対象区間を補間する。また、入力されるデジタルデータが24ビットである場合には、過去側、未来側ともに13の区間を対象とすることで、現区間を含めた27の区間の両端を含む28のサンプル点を対象として、スプライン関数を解くことにより、補間対象区間を補間する。入力されるデジタルデータが32ビットである場合には、過去側、未来側ともに17の区間を対象とすることで、現区間を含めた35の区間の両端を含む36のサンプル点を対象として、スプライン関数を解くことにより、補間対象区間を補間する。このように、各区間はサンプル点で区切られるので計算に必要なサンプル点の数は区間の数より一つ大きくなる。
以下、スプライン関数の係数a、b、cの求め方と、過去から未来へ無限に続いていると近似されるデジタルデータに対して、補間対象区間よりも過去側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数の区間と、補間対象区間よりも未来側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数の区間とを対象とすれば、補間対象区間に対して定義したスプライン関数を高い精度で解くことができる理由について説明する。
図2に示したように、デジタルデータは、連続して入力されるデータであるため、隣り合った区間では、サンプル点において関数の値は連続し、1次微分値と2次微分値も連続する。このため、次式(2)〜(4)の関係が成り立つ。すなわち、隣り合う区間jとj+1においては、値が連続することから次式(2)が成り立ち、1次微分値が連続することから次式(3)が成り立ち、2次微分値が連続することから次式(4)が成り立つ。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
Figure 0006935912
式(2)〜(4)を解くことができれば、式(1)に示したスプライン関数の係数a、b、cを求めることができるため、補間対象区間jを補間することができる。
ここで、・・・dj−8j−7j−6j−5j−4j−3j−2j−1j+1j+2j+3j+4j+5j+6j+7・・・というデータ列に対して、次式(5)、(6)に示す2つの無限級数を定義する。なお、次式(5)、(6)において、αは、次式(7)に示す定数である。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
Figure 0006935912
式(5)において、eは、現区間jより過去側にあるデータの影響を集大成したものであり、本実施の形態では、これをBack Impulseと呼ぶ。なお、eは、次式(8)に示す漸化式を満たす。
Figure 0006935912
また、式(6)において、fは、現区間jより未来側にあるデータの影響を集大成したものであり、本実施の形態では、これをFront Impulseと呼ぶ。なお、fは、次式(9)に示す漸化式を満たす。
Figure 0006935912
そうすると、係数a、b、cは、次式(10)〜(12)に示すように求めることができる。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
Figure 0006935912
これにより、式(11)に示すように、まず係数bを求めることができる。
ここで、係数a、b、cの間には、次式(13)、(14)に示す関係式が成り立つ。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
これにより、式(11)で求めた係数bにより、式(13)、(14)を用いて、係数aとcを簡単な数式で求めることできる。
上述したBack ImpulseとFront Impulseは、無限級数で定義されているが、これらは収束が速いので所定回数n近傍で計算を打ち切ることができる。n近傍で計算を打切った場合の打切り誤差は、次式(15)、(16)により求められる。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
打切り誤差は、dの最小分解能の半分以下になれば無限級数が収束したことになるため、本実施の形態では、デジタルデータのビット数がDビットのときは、次式(17)を満たすときに、djの打切り誤差が収束したものとする。
Figure 0006935912
ここで、式(17)について、両辺の2の対数をとると、次式(18)に示すようになる。これを整理すると、nとDの関係は、次式(19)に示すようになる。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
そうすると、デジタルデータのビット数がそれぞれ16ビット、24ビット、32ビットの場合は、次式(20)〜(22)に示すように、nの値はデータのビット数の半分に1を加えた数と概算することができる。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
Figure 0006935912
これがBack ImpulseとFront Impulseを計算するために必要な前後のガードエリアとなる。すなわち、過去から未来へ無限に続いていると近似されるデジタルデータに対して、補間対象区間よりも過去側のBack Impulseについては、入力データのビット数の半分に1を加えた数の区間を対象とし、補間対象区間よりも未来側のFront Impulseに対して、入力データのビット数の半分に1を加えた数の区間とを対象とすれば、補間対象区間に対して定義したスプライン関数の係数a、b、cを高い精度で求めて、補間対象区間を補間することができる。
係数a、b、cを求めることができれば、スプライン関数を実行することにより、補間対象区間のデータを補間することができる。スプライン関数の実行のためには、3つの積和算器が必要となり、ここでは、スプライン関数を次式(23)に示すように変形する。
Figure 0006935912
これは積和算器の中間出力B(x)、C(x)を次式(24)、(25)のように定義し、積和算器を3つ並べて順次計算することにより、式(26)に示すようにS(x)を求めることができる。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
Figure 0006935912
B(x)の計算は、次式(27)に示す差分形式で行うことができる。これは、式(13)に示した関係があるため、B(x)はbから2/3b+1/3bj+1まで直線的に変化するためである。
Figure 0006935912
なお、C(x)とS(x)は、上記のB(x)のような直線関係が無いため、積和算で計算することとなる。このように、積和算の一部をアキュムレータ方式に置き換えることによりハードウェアサイズを削減することが可能である。本実施の形態では、データ補間回路102は、サンプル点とサンプル点との間の区間に対して、算出したS(x)に基づいてスプライン曲線を設定し、スプライン曲線上の31点で補間することにより、入力されたデジタルデータに対して32倍スーパーサンプリングを実現する。これによって、デジタルデータのサンプル点間をなめらかな曲線で結んで補間することができる。
なお、データ補間回路102は、スプライン関数の計算値が1を超えた場合には、S(x)の値を1にクリップする。例えば、図5では、S(x)の値が1を超えた区間5aと5bについて、S(x)の値が1にクリップされた例を示している。これは、一般的に、DACをオーバーフローさせるようなデジタルデータは存在しないはずだからである。もし、意図的にDACをオーバーフローさせるようなデジタルデータを扱う必要が生じた場合には、DACのダイナミックレンジを拡大する必要がある。
図6は、一般的なデジタルフィルタを用いたDAC装置の出力結果と、本実施の形態におけるデータ変換装置100による出力結果の比較例を模式的に示した図である。デジタルフィルタは方形波を連続サイン波の合成で表そうとするが、方形波の表現には無限次元までの高調波が必要になるので表現しきれない。このとき、表現しきれない高調波が方形波を歪として覆うことになる。これが図6(A)に示すプリエコー6aやポストエコー6bとなって現れ、これらが音質劣化の要因となる。これに対して、本実施の形態におけるデータ変換装置100では、3次元のスプライン関数を用いて補間を行うため、上記のデジタルフィルタで生じていた問題が解消し、図6(B)に示すように、プリエコーやポストエコーなどのノイズを発生させずに高音質を実現することができる。
図7は、入力されるデジタルデータを対象として補間処理を行うために、データ補間回路102によって実行される処理のフローチャートである。図7に示す処理は、入力インターフェース101からデジタルデータが入力されると、データ補間回路102によって実行される。なお、本実施の形態では、入力されるデジタルデータは、左右の2チャンネルからなるステレオデジタルデータであるものとする。また、図7に示す処理は、デジタルデータの入力が終了するまで、各区間ごとに繰り返し実行される。
ステップS10において、データ補間回路102は、上述したように、入力されたデジタルデータ回路のビット数に応じて式(20)〜(22)に示したように、Back ImpulseとFront Impulseを計算するために必要な前後のガードエリアを特定し、特定したガードエリアを対象として、式(5)、(6)を用いて、Back Impulse(e)とFront Impulse(f)を計算する。その後、ステップS20へ進む。
ステップS20では、データ補間回路102は、上述した式(10)〜(14)に示したように、スプライン関数の係数a、b、cを算出する。その後、ステップS30へ進む。
ステップS30では、データ補間回路102は、入力されたデジタルデータの右チャネルと左チャネルのそれぞれに対して、式(23)〜(27)に示した計算式を用いて、スプライン関数S(x)を算出する。その後、ステップS40へ進む。
ステップS40では、データ補間回路102は、サンプル点とサンプル点との間の区間に対して、ステップS30で算出したS(x)に基づいてスプライン曲線を設定して、スプライン曲線上の31点で補間する。その後、ステップS50へ進む。
ステップS50では、データ補間回路102は、ステップS30で算出したS(x)が1を超える場合には、1にクリップする。その後、ステップS60へ進む。
ステップS60では、データ補間回路102は、補間したデジタルデータをD/Aコンバータ103へ出力する。その後、処理を終了する。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)データ補間回路102は、入力されたデジタルデータの連続する2つのサンプル点とサンプル点との間の区間をスプライン関数を用いて補間し、D/Aコンバータ103は、補間対象区間の補間結果をアナログデータに変換して出力する。このとき、データ補間回路102は、補間対象区間と、補間対象区間よりも過去側の所定数の区間と、補間対象区間よりも未来側の所定数の区間とを対象として、スプライン関数の係数を算出し、算出した係数を用いてスプライン関数を定義して、補間対象区間を補間するようにした。これによって、スプライン関数の係数をデジタルデータのサンプル点間の区間ごとに求めることができ、入力されるデジタルデータに応じて精度の高い補間を行うことができる。
(2)スプライン関数は、3次関数で定義されたスプライン関数であって、データ補間回路102は、隣り合った区間ではサンプル点において、関数の値、1次微分値、および2次微分値が連続することを加味した計算式を用いて、スプライン関数の係数を算出するようにした。このように、補間に用いるスプライン関数を3次関数で定義し、隣り合う区間における関数の値と1次微分値と2次微分値が連続するようにスプライン関数を解くことによって、より精度の高い補間を可能とすることができる。
(3)データ補間回路102は、入力されたデジタルデータのビット数に応じて、補間対象区間よりも過去側の区間の数と、補間対象区間よりも未来側の区間の数を設定するようにし、補間対象区間よりも過去側の区間の数は、補間対象区間よりも過去側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数であり、補間対象区間よりも未来側の区間の数は、補間対象区間よりも未来側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数であるようにした。これによって、上述したように無限級数で定義されるBack ImpulseとFront Impulseについて、計算結果が収束する有限回数で計算を打ち切って、3次元のスプライン関数を解くことができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態のデータ変換装置100は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、デジタルデータを各区間に対して設定したスプライン曲線上の31点で補間する例について説明するが、補間点の数はこれに限定されない。
(2)上述した実施の形態では、スプライン関数を3次元で定義した場合の例について説明したが、スプライン関数の次数を下げて補間することも可能である。例えば2次式の場合は次式(28)〜(30)のようになる。これはスプライン関数の係数計算をしたときのCの値(=関数の傾き)をそのまま使い、次のdj+1に命中するようにbの値を定めたものである。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
Figure 0006935912
また、次式(31)、(32)に示すように、サンプル点とサンプル点を直線で結べば1次補間になる。1次補間の場合は前後のガードエリアが不要になり、音は粗くなるが切れの良い音になる。
Figure 0006935912
Figure 0006935912
(3)上述した実施の形態では、デジタル音声データのビット数に対して同じビット数のD/Aコンバータを使うことを前提に説明したが、シグマデルタ技術を使うことで、データのビット数よりもビット数を減らしたD/Aコンバータに応用することができる。
(4)上述した実施の形態では、デジタル音声データを対象としてDA変換する例について説明した。しかしながら、本発明は、デジタル音声データに限らず、DA変換全般に対して適用することができる。
(5)上述した実施の形態では、データ補間回路102は、入力されたデジタルデータのビット数に応じて、補間対象区間よりも過去側の区間の数と、補間対象区間よりも未来側の区間の数を設定するようにし、補間対象区間よりも過去側の区間の数は、補間対象区間よりも過去側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数であり、補間対象区間よりも未来側の区間の数は、補間対象区間よりも未来側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数であるようにした。しかしながら、補間対象区間よりも過去側の区間の数と、補間対象区間よりも未来側の区間の数をそれぞれビット数の半分に1を加えた数とすることは、精度が最小になる必要十分な値であって、これ以上にすることも可能である。また、精度を下げて差し支えなければこれ以下の数に簡素化することもできる。
(6)上述した実施の形態では、式(5)、(6)で定義した無限級数におけるαは、式(7)に示す定数であるものとした。しかしながら、式(7)に示したαは、例えば、α=−1/4と近似することで回路を簡略化することも可能である。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
100 データ変換装置
101 入力インターフェース
102 データ補間回路
103 D/Aコンバータ

Claims (6)

  1. 入力されたデジタルデータを補間するためのデータ補間装置であって、
    前記入力されたデジタルデータの連続する2つのサンプル点とサンプル点との間の補間対象区間をスプライン関数を用いて補間する補間手段と、
    前記補間対象区間の前記補間手段による補間結果を出力する出力手段とを備え、
    前記補間手段は、前記補間対象区間と、前記入力されたデジタルデータのビット数に応じて設定した、前記補間対象区間よりも過去側の所定数の区間と、前記入力されたデジタルデータのビット数に応じて設定した、前記補間対象区間よりも未来側の所定数の区間とを対象として、前記スプライン関数の係数を算出し、算出した係数を用いて前記スプライン関数を定義して、前記補間対象区間を補間することを特徴とするデータ補間装置。
  2. 請求項1に記載のデータ補間装置において、
    前記スプライン関数は、3次関数で定義されたスプライン関数であって、
    前記補間手段は、隣り合った区間ではサンプル点において、関数の値、1次微分値、および2次微分値が連続することを加味した計算式を用いて、前記スプライン関数の係数を算出することを特徴とするデータ補間装置。
  3. 請求項1または2に記載のデータ補間装置において、
    前記補間対象区間よりも過去側の区間の数は、前記補間対象区間よりも過去側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数であり、前記補間対象区間よりも未来側の区間の数は、前記補間対象区間よりも未来側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数であることを特徴とするデータ補間装置。
  4. 入力されたデジタルデータを補間するためのデータ補間方法であって、
    前記入力されたデジタルデータの連続する2つのサンプル点とサンプル点との間の補間対象区間をスプライン関数を用いて補間する補間手順と、
    前記補間対象区間の前記補間手順による補間結果を出力する出力手順とを演算装置に実行させ、
    前記補間手順は、前記補間対象区間と、前記入力されたデジタルデータのビット数に応じて設定した、前記補間対象区間よりも過去側の所定数の区間と、前記入力されたデジタルデータのビット数に応じて設定した、前記補間対象区間よりも未来側の所定数の区間とを対象として、前記スプライン関数の係数を算出し、算出した係数を用いて前記スプライン関数を定義して、前記補間対象区間を補間することを特徴とするデータ補間方法。
  5. 請求項に記載のデータ補間方法において、
    前記スプライン関数は、3次関数で定義されたスプライン関数であって、
    前記補間手順は、隣り合った区間ではサンプル点において、関数の値、1次微分値、および2次微分値が連続することを加味した計算式を用いて、前記スプライン関数の係数を算出することを特徴とするデータ補間方法。
  6. 請求項4または5に記載のデータ補間方法において、
    前記補間対象区間よりも過去側の区間の数は、前記補間対象区間よりも過去側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数であり、前記補間対象区間よりも未来側の区間の数は、前記補間対象区間よりも未来側の、入力データのビット数の半分に1を加えた数であることを特徴とするデータ補間方法。
JP2017130401A 2017-07-03 2017-07-03 データ補間装置、およびデータ補間方法 Active JP6935912B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017130401A JP6935912B2 (ja) 2017-07-03 2017-07-03 データ補間装置、およびデータ補間方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017130401A JP6935912B2 (ja) 2017-07-03 2017-07-03 データ補間装置、およびデータ補間方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019016002A JP2019016002A (ja) 2019-01-31
JP6935912B2 true JP6935912B2 (ja) 2021-09-15

Family

ID=65358502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017130401A Active JP6935912B2 (ja) 2017-07-03 2017-07-03 データ補間装置、およびデータ補間方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6935912B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3992849B2 (ja) * 1998-07-16 2007-10-17 新潟精密株式会社 デジタル−アナログ変換器
JP2004288046A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2014124345A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Nippon Koden Corp 生体信号処理装置および生体信号処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019016002A (ja) 2019-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7529788B2 (en) Digital filter design method and device, digital filter design program, and digital filter
JP4300272B2 (ja) デジタルフィルタおよびその設計方法
US7224294B2 (en) Compressing device and method, decompressing device and method, compressing/decompressing system, program, record medium
US8949303B2 (en) Filter
JP6935912B2 (ja) データ補間装置、およびデータ補間方法
JP2010041311A (ja) フィルタ、フィルタの構成システム及び構成方法
JPWO2005078925A1 (ja) デジタルフィルタの設計方法および装置、デジタルフィルタ設計用プログラム、デジタルフィルタ
US7400676B2 (en) Tone quality adjustment device designing method and designing device, tone quality adjustment device designing program, and tone quality adjustment device
JPWO2004079905A1 (ja) デジタルフィルタの設計方法および装置、デジタルフィルタ設計用プログラム、デジタルフィルタ
JP4035120B2 (ja) 信号処理装置、方法およびプログラム
JP2002366539A (ja) データ補間装置および方法、標本化関数生成装置、データ補間プログラム、記録媒体
JPWO2005104365A1 (ja) デジタルフィルタの設計方法および設計装置、デジタルフィルタ設計用プログラム、デジタルフィルタ、所望周波数特性の数値列の生成方法および生成装置、所望周波数特性の数値列生成用プログラム
WO2007102611A1 (ja) 補間関数生成回路
EP1367721A1 (en) Interpolating function generating apparatus and method, digital-analog converter, data interpolator, program, and record medium
JP5014312B2 (ja) 離散信号の実時間補間装置および方法
JP2002300007A (ja) サンプリング周波数変換装置
JP3097324B2 (ja) デジタル音響データ出力装置
JP4132693B2 (ja) イコライザ
JP4942755B2 (ja) 音声信号処理装置及び方法
KR20090103144A (ko) Fir 필터의 csd 계수 산출방법
WO2010119963A1 (ja) インパルス応答の抽出合成によるsrcの装置及び方法
JP6289041B2 (ja) イコライザ
JP5036677B2 (ja) 可変特性型信号変換装置および方法
JP4947734B2 (ja) デルタシグマ変調器の設計支援装置、デルタシグマ変調器の設計支援方法
JP2005033307A (ja) デジタル・フィルタの設計方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6935912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150