JP6935894B2 - センサーシステム、受信装置、プログラム、及び信号源 - Google Patents

センサーシステム、受信装置、プログラム、及び信号源 Download PDF

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Description

本発明は、センサー信号を収集する技術に関する。
信号のタイミングを合わせる技術が知られている。例えば特許文献1には、時間的に連続する複数のフレームを包含する一連のスーパーフレームで構成される受信信号を入力とし、複数のフレームの各々に含まれる既知信号系列に基づいて複数のフレームの各々を検出するフレーム同期検出装置が記載されている。
特開2014−090404号公報
基準信号に基づいて複数のセンサー信号のタイミングを合わせる場合において、単一のPN(Pseudo Noise)系列信号を基準信号として用いると、PN系列信号の周期以上の時間だけセンサー信号が遅延してしまうと、基準信号を基準としたセンサー信号の遅延時間を求めることができない。
本発明は、個々のPN系列信号の周期以上の時間だけセンサー信号が基準信号から遅延した場合にも、基準信号を基準としたセンサー信号の遅延時間を認識できるようにすることを目的とする。
本発明は、第1送信装置と、第2送信装置と、互いに異なる段数の複数のPN系列信号が加算された基準信号を前記第1送信装置及び前記第2送信装置に提供する信号源と、受信装置とを有し、前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々は、前記信号源から前記基準信号の入力を受け付ける第1入力手段と、センサーからセンサー信号の入力を受け付ける第2入力手段と、前記基準信号及び前記センサー信号が時間関係を保った状態で変換されたデータを前記受信装置に送信する送信手段とを有し、前記受信装置は、前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々から受信したデータ毎に、当該データに含まれる前記基準信号と前記複数のPN系列信号の各々との複数の相互相関において、互いに異なる相互相関に含まれる対象ピークと参照ピークとの間の時間差から、前記基準信号を基準とした、当該データに含まれるセンサー信号の遅延時間を取得する取得手段と、前記遅延時間に応じた情報を出力する出力手段とを有するセンサーシステムを提供する。
前記基準信号には、3以上のPN系列信号が加算され、前記取得手段は、前記互いに異なる相互相関に含まれる前記対象ピークと2以上の参照ピークの各々との間の2以上の時間差の組み合わせから、前記遅延時間を取得してもよい。
前記対象ピークは、前記複数の相互相関のうち1の相互相関に含まれる1のピークであり、前記参照ピークは、前記複数の相互相関に含まれる他の相互相関において前記対象ピークの時刻を基準として定められた期間において前記対象ピークに最も時刻が近い他のピークであってもよい。
前記複数のPN系列信号の段数は1段ずつ異なってもよい。
前記取得手段は、前記時間差に基づいて前記対象ピークの周回数を特定し、前記複数のPN系列信号のうち前記対象ピークに対応するPN系列信号の周期と前記周回数とを用いて前記信号源から提供された前記基準信号の開始時刻から前記対象ピークの時刻までの第1経過時間を算出し、前記データに含まれる前記基準信号の開始時刻から前記対象ピークの時刻までの第2経過時間と前記第1経過時間とを用いて前記遅延時間を算出してもよい。
前記取得手段は、連続する複数の前記対象ピークについて算出された複数の周回数の連続性に基づいて、当該複数の周回数の正誤を判断してもよい。
前記第1送信装置及び前記第2送信装置から受信したデータに含まれる1のセンサー信号の時刻と他のセンサー信号の時刻とを前記遅延時間の差に応じて同期させる同期手段をさらに備え、前記出力手段は、時刻が同期された前記1のセンサー信号及び前記他のセンサー信号を出力してもよい。
前記信号源は、互いに異なる段数の複数のPN系列を加算してシンボル列を生成する生成手段と、前記シンボル列において隣接する2つのシンボル間に所定数の所定値を挿入する挿入手段と、前記所定値が挿入された前記シンボル列に対しD/A変換処理及び帯域を制限するフィルタ処理を行って得られたアナログ信号を前記基準信号として前記第1送信装置及び前記第2送信装置に出力する出力手段とを有してもよい。
また、本発明は、互いに異なる段数の複数のPN系列信号を加算した基準信号の入力を信号源から受け付ける第1入力手段と、センサーからセンサー信号の入力を受け付ける第2入力手段と、前記基準信号及び前記センサー信号が時間関係を保った状態で変換されたデータを送信する送信手段とを各々有する第1送信装置及び第2送信装置と通信を行う通信手段と、前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々から受信したデータ毎に、当該データに含まれる前記基準信号と前記複数のPN系列信号の各々との複数の相互相関において、互いに異なる相互相関に含まれる対象ピークと参照ピークとの間の時間差から、前記基準信号を基準とした、当該データに含まれるセンサー信号の遅延時間を取得する取得手段と、前記遅延時間に応じた情報を出力する出力手段とを備える受信装置を提供する。
さらに、本発明は、互いに異なる段数の複数のPN系列信号を加算した基準信号の入力を信号源から受け付ける第1入力手段と、センサーからセンサー信号の入力を受け付ける第2入力手段と、前記基準信号及び前記センサー信号が時間関係を保った状態で変換されたデータを送信する送信手段とを各々有する第1送信装置及び第2送信装置と通信を行うコンピュータに、前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々から受信したデータ毎に、当該データに含まれる前記基準信号と前記複数のPN系列信号の各々との複数の相互相関において、互いに異なる相互相関に含まれる対象ピークと参照ピークとの間の時間差から、前記基準信号を基準とした、当該データに含まれるセンサー信号の遅延時間を取得するステップと、前記遅延時間に応じた情報を出力するステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
さらに本発明は、互いに異なる段数の複数のPN系列を加算してシンボル列を生成する生成手段と、前記シンボル列において隣接する2つのシンボル間に所定数の所定値を挿入する挿入手段と、前記所定値が挿入された前記シンボル列に対しD/A変換処理及び帯域を制限するフィルタ処理を行って得られたアナログ信号を基準信号として出力する出力手段とを備える信号源を提供する。
本発明によれば、個々のPN系列信号の周期以上の時間だけセンサー信号が基準信号から遅延した場合にも、基準信号を基準としたセンサー信号の遅延時間を認識することができる。
実施形態に係るセンサーシステム100の構成の一例を示す図である。 送信装置130のハードウェア構成の一例を示す図である。 送信装置130の機能構成の一例を示す図である。 受信装置140のハードウェア構成の一例を示す図である。 受信装置140の機能構成の一例を示す図である。 センサーシステム100の動作の一例を示すシーケンスチャートである。 基準信号310の生成の一例を示す図である。 相関処理の一例を示す図である。 図8中のE部を拡大した図である。 対象ピークの周回数と、サンプル数の差a及びbの組み合わせとの対応関係を示す図である。 遅延時間D1及びD2の算出方法の一例を示す図である。 変形例に係る信号源120の構成の一例を示す図である。 変形例に係る第1の方法を採用した場合に信号源120が行う処理の一例を示す図である。 変形例に係る受信装置140の構成の一例を示す図である。 変形例に係る第1の方法を採用した場合に受信装置140が行う処理の一例を示す図である。 変形例に係る第2の方法を採用した場合に信号源120が行う処理の一例を説明する図である。 変形例に係る第2の方法を採用した場合に受信装置140が行う処理の一例を示す図である。
100:センサーシステム、110:センサー、120:信号源、121:生成手段、122:挿入手段、123:D/A変換手段、124:フィルタ手段、125:出力手段、130:送信装置、140:受信装置、231:第1入力手段、232:第2入力手段、233:A/D変換手段、234:送信手段、241:受信手段、242:相関処理手段、243:取得手段、244:同期手段、245:出力手段、246:変換手段
1.構成
図1は、本実施形態に係るセンサーシステム100の構成の一例を示す図である。センサーシステム100は、複数のセンサー信号を収集し、これらのセンサー信号の時刻を同期する。センサーシステム100は、2つのセンサー110A及び110B(以下、総称して「センサー110」という場合がある。)と、信号源120と、2つの送信装置130A及び130B(以下、総称して「センサー110」という場合がある。)と、受信装置140とを備える。
信号源120は、通信線151を介して送信装置130A及び130Bに接続されている。通信線151は、信号源120と各送信装置130との間の通信を伝送する。送信装置130A及び130Bには、通信線152を介してセンサー110A及び110Bがそれぞれ接続されている。通信線152は、各送信装置130と対応するセンサー110との間の通信を伝送する。送信装置130A及び130Bと受信装置140とは、通信線153を介して接続されている。通信線153は、各送信装置130と受信装置140との間の通信を伝送する。通信線153には、例えば移動通信ネットワーク及びインターネットが含まれてもよい。
各センサー110は、センサー素子を備え、センシング対象から特徴量を検出し、検出した特徴量をセンサー信号に変換して出力する。センサー信号は、センシング対象から検出された特徴量を時系列に沿って示す。センシング対象の例としては、車やドローン等の機械、車のタイヤやドローンのモーター等の機械の部品、及び人や動物等の生物が挙げられる。特徴量の例としては、変位、圧力、温度、湿度、音、光、電圧、電流、及び磁束密度が挙げられる。例えばセンシング対象が車である場合、複数のセンサー110には、エンジンの音を取得するマイクロフォン、エンジンの回転数を計測する回転計、車の速度を計測する速度計、ステアリングの角度を計測する角度計、燃料噴射量計、温度計、車の位置を測定するGPS(Global Positioning System)受信機、車内又は車外の画像を撮影するカメラが含まれてもよい。
信号源120は、1以上の回路を備え、互いに段数の異なる複数のPN系列信号が加算された基準信号を送信装置130A及び130Bに提供する。PN系列信号の段数は、PN系列信号を発生するビットシフト回路の段数を示す。段数が増える程、PN系列信号の周期が長くなる。以下n段のPN系列信号をPN[n]と表す。例えばPN[7]の周期は、27−1=127サンプルになる。PN[8]の周期は、28−1=255サンプルになる。PN[9]の周期は、29−1=511サンプルになる。これらの3つのPN系列信号を加算することにより、後述するように511×32385=16548735サンプル(100Hzにおいては約46時間に相当)を識別することができる。すなわち、信号源120から出力される基準信号は、この系における絶対時刻(上限は約46時間)を示すと考えることができる。なおこの絶対時刻の基準は、例えば信号源120が基準信号の生成を新たに開始した時点(より具体的には信号源120の電源が投入された時点)である。
各送信装置130は、信号源120から入力された基準信号とセンサー110から入力されたセンサー信号とを時間関係を保った状態でデータ化して受信装置140に送信する。このとき、基準信号及びセンサー信号は、各送信装置130に対して予め設定されたサンプリング周期でサンプリングされる。このサンプリング周期は、複数の送信装置130の間で共通であってもよいし、異なっていてもよい。
図2は、送信装置130のハードウェア構成の一例を示す図である。送信装置130には、例えば汎用のコンピュータが用いられてもよい。送信装置130は、プロセッサ131と、メモリ132と、ストレージ133と、通信インタフェース134と、A/D変換回路135とを備える。これらの構成は、バス136を介して接続されている。プロセッサ131は、プログラムをメモリ132に読み出して実行することにより、各種の処理を実行する。プロセッサ131の例としては、CPU(Central Processing Unit)が挙げられる。メモリ132は、主記憶装置とも呼ばれるコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。メモリ132には、プロセッサ131により実行されるプログラムが記憶される。メモリ132の例としては、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)が挙げられる。ストレージ133は、補助記憶装置とも呼ばれるコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。ストレージ133には、各種のデータ及びプログラムが記憶される。ストレージ133の例としては、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブが挙げられる。通信インタフェース134は、通信線151〜153に接続されており、通信線151〜153を介して通信を行う。A/D変換回路135は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換を行う。
図3は、送信装置130の機能構成の一例を示す図である。送信装置130は、第1入力手段231と、第2入力手段232と、A/D変換手段233と、送信手段234として機能する。これらの機能は、メモリ132に記憶されたプログラムと、このプログラムを実行するプロセッサ131との協働により、プロセッサ131が演算を行い又は通信インタフェース134による通信を制御することにより実現され、又はA/D変換回路135により実現される。
第1入力手段231は、信号源120から基準信号の入力を受け付ける。これにより、信号源120から提供された基準信号が取得される。第2入力手段232は、対応するセンサー110からセンサー信号の入力を受け付ける。これにより、対応するセンサー110から出力されたセンサー信号が取得される。このように、送信装置130は、基準信号の入力を受け付けるチャンネルと、センサー信号の入力を受け付けるチャンネルとの2つの入力チャンネルを有する。
A/D変換手段233は、基準信号及びセンサー信号を時間関係を保った状態でセンサーデータに変換する。具体的には、基準信号及びセンサー信号がA/D(Analog-to-Digital)変換される。これにより、基準信号とセンサー信号とを含むセンサーデータが得られる。ここでいう「時間関係を保った状態」とは、例えば基準信号及びセンサー信号において同じタイミングで受信された部分が同じタイミングでサンプリングされる状態を示す。例えば基準信号及びセンサー信号がリアルタイムでA/D変換される。ここでいう「リアルタイム」とは、基準信号及びセンサー信号の入力が終了するのを待たずに、基準信号及びセンサー信号が入力に応じて順次A/D変換されることを示す。なお、リアルタイムとは、完全に同時である必要はなく、多少の時間の遅延があってもよい。
送信手段234は、センサーデータを受信装置140に送信する。例えばセンサーデータがリアルタイムで送信される。ここでいうリアルタイムとは、基準信号及びセンサー信号の入力が終了するのを待たずに、基準信号及びセンサー信号が入力に応じて順次変換されたセンサーデータが送信されることを示す。センサーデータには、基準信号とセンサー信号とが含まれる。すなわち、送信装置130は、基準信号を出力するチャンネルと、センサー信号を出力するチャンネルとの2つの出力チャンネルを有する。
なお、以下の説明では、送信装置130A、130Bの構成を示す符号の後にそれぞれ「A」、「B」という文字を付加してこれらの構成を区別する場合がある。
図1に戻り、受信装置140は、送信装置130A及び130Bから収集した複数のセンサー信号を時間軸を揃えた状態で利用できるように、基準信号を用いてこれらのセンサー信号の時刻を同期させる。
図4は、受信装置140のハードウェア構成の一例を示す図である。受信装置140には、例えば汎用のコンピュータが用いられてもよい。受信装置140は、プロセッサ141と、メモリ142と、ストレージ143と、通信インタフェース144とを備える。これらの構成は、バス145を介して接続されている。プロセッサ141、メモリ142、及びストレージ143は、上述したプロセッサ131、メモリ132、及びストレージ133と同一であるため、その説明を省略する。通信インタフェース144は、通信線153に接続されており、通信線153を介してデータ通信を行う。
図5は、受信装置140の機能構成の一例を示す図である。受信装置140は、受信手段241と、相関処理手段242と、取得手段243と、同期手段244と、出力手段245として機能する。これらの機能は、メモリ142に記憶されたプログラムと、このプログラムを実行するプロセッサ141との協働により、プロセッサ141が演算を行い又は通信インタフェース144による通信を制御することにより実現される。
受信手段241は、各送信装置130からセンサーデータを受信する。これにより、送信装置130Aから送信されたセンサーデータと送信装置130Bから送信されたセンサーデータとが取得される。
相関処理手段242は、各送信装置130から受信したセンサーデータ毎に、そのセンサーデータに含まれる基準信号と複数のPN系列信号の各々との複数の相互相関を算出する相関処理を行う。相互相関は、2つの時系列信号の類似度を評価する指標である。相互相関は、例えば相互相関関数を用いて表される。この例において受信装置140は、信号源120において用いられるPN系列信号301〜303そのもの、又はこれらを特定する情報を何らかの方法により事前に取得し、記憶手段(図示略)に記憶する。相関処理手段242は、この情報を参照して相互相関処理を行う。
取得手段243は、各送信装置130から受信したセンサーデータ毎に、互いに異なる相互相関に含まれる対象ピークと参照ピークとの間の時間差から、基準信号を基準とした、そのセンサーデータに含まれるセンサー信号の遅延時間を取得する。対象ピークとは、基準信号と各PN系列信号との複数の相互相関のうち1の相互相関に現れるピークであって、その振幅が所定の条件を満たすピークをいう。この1の相互相関は、例えば複数のPN系列信号のうち周期が最も長いPN系列信号と基準信号との相互相関である。振幅に関する条件は、例えば振幅がしきい値Th1よりも大きいという条件である。参照ピークとは、例えば複数の相互相関のうち対象ピークを含む相互相関以外の他の相互相関に現れるピークであって、その振幅が所定の条件を満たし、かつ対象ピークの時刻を基準として定められた期間において対象ピークと所定の時間軸上の位置関係を有するピークをいう。振幅に関する条件は、例えば振幅がしきい値Th2よりも大きいという条件である。しきい値Th1及びしきい値Th2は、互いに独立に決めることができる。他の相互相関は、例えば複数のPN系列信号のうち周期が最も長いPN系列信号以外のPN系列信号と基準信号との相互相関である。この期間は、例えば対象ピークの時刻以前の期間である。所定の関係は、例えば対象ピークと最も時刻が近いという関係である。なお、複数のPN系列信号の数が3以上である場合には、「他の相互相関」が2以上存在し、これら複数の他の相互相関の各々について参照ピークが定義される(すなわち2以上の参照ピークが存在する)。具体的には取得手段243は、まず互いに異なる相互相関に含まれる対象ピークと参照ピークとの間の時間差を計数する。続いて取得手段243は、基準信号を基準とした、センサーデータに含まれるセンサー信号の遅延時間を算出する。遅延時間は、例えば信号源120から提供された基準信号の開始時刻から対象ピークの時刻までの経過時間と、センサーデータに含まれる基準信号の開始時刻から対象ピークの時刻までの経過時間とを用いて算出される。
同期手段244は、送信装置130Aから受信したセンサーデータに含まれるセンサー信号の時刻と、送信装置130Bから受信したセンサーデータに含まれるセンサー信号の時刻とを、遅延時間の差に応じて同期させる。ここでいう同期とは、タイミングを合わせることをいい、例えばこれらのセンサー信号において同一のタイミングで送信装置130A及び130Bによりそれぞれ受信された部分を時間的に一致させることを示す。
出力手段245は、遅延時間に応じた情報を出力する。例えば送信装置130Aから受信したセンサーデータに含まれるセンサー信号と、送信装置130Bら受信したセンサーデータに含まれるセンサー信号とが時刻が同期された状態で出力される。
2.動作
図6は、センサーシステム100の動作の一例を示すシーケンスチャートである。この動作は、例えば利用者により計測の開始が指示されたときに開始される。
ステップS11において、信号源120は、PN系列信号301〜303を加算することにより基準信号310を生成する。この例において、PN系列信号301〜303の段数は、それぞれ7〜9段である。すなわち、PN系列信号301〜303の段数は1段ずつ異なる。
図7は、基準信号310の生成の一例を示す図である。図7において、グラフの横軸はサンプル数を示し、縦軸は振幅を示す。図7に示すように、PN系列信号301〜303が加算されると、基準信号310が生成される。
ステップS12において、信号源120は、基準信号310を送信装置130A及び130Bに送信する。送信装置130A及び130Bは、それぞれ信号源120から送信された基準信号310を第1入力手段231A及び231Bにて受信する。
ステップS13において、各送信装置130は、センサー110から出力されたセンサー信号321又は322を第2入力手段232にて受信する。送信装置130Aでは、センサー110Aから出力されたセンサー信号321が受信される。送信装置130Bでは、センサー110Bから出力されたセンサー信号322が受信される。
ステップS14において、各送信装置130は、受信した基準信号310及びセンサー信号321又は322をA/D変換手段233によりリアルタイムでA/D変換する。送信装置130Aでは、基準信号310とセンサー信号321とがリアルタイムでA/D変換される。送信装置130Bでは、基準信号310とセンサー信号322とがリアルタイムでA/D変換される。このとき、基準信号310及びセンサー信号321又は322は、送信装置130に対して予め設定されたサンプリング周期に従ってサンプリングされる。例えば送信装置130A及び130Bに対して予め設定されたサンプリング周期がいずれも100Hzである場合、基準信号310及びセンサー信号321と基準信号310及びセンサー信号322とは、いずれも100Hzでサンプリングされる。
ステップS15において、各送信装置130は、A/D変換により得られたセンサーデータを受信装置140に送信手段234から送信する。このセンサーデータには、基準信号310とセンサー信号321又は322とが含まれる。送信装置130Aから送信されたセンサーデータには、基準信号310とセンサー信号321とが含まれる。送信装置130Bから送信されたセンサーデータには、基準信号310とセンサー信号322とが含まれる。受信装置140は、各送信装置130から送信されたセンサーデータを受信手段241にて受信する。
ここで、送信装置130Aから受信したセンサーデータに含まれるセンサー信号321と、送信装置130Bから受信したセンサーデータに含まれるセンサー信号322とは、様々な原因により、両信号における基準点(例えば信号の開始点)の時間軸上の位置がずれている場合がある。受信装置140は、この時間軸のずれを解消するために、センサー信号321とセンサー信号322との間の時刻を同期させる。
ステップS16において、受信装置140は、各送信装置130から受信したセンサーデータについて、相関処理手段242により相関処理を行う。この相互相関処理では、各センサーデータに含まれる基準信号310と予めストレージ133に記憶されたPN系列信号301〜303のそれぞれとの相互相関が算出される。例えば、相関処理手段242は、送信装置130Aから受信したセンサーデータに含まれる基準信号310AとPN系列信号301〜303のそれぞれとの相互相関を算出し、さらに、送信装置130Bから受信したセンサーデータに含まれる基準信号310BとPN系列信号301〜303のそれぞれとの相互相関を算出する。この相関処理は、センサーデータに含まれる基準信号310の(時間軸上の)全ての区間について行われなくてもよく、少なくとも1つのピークを含む所定の区間だけ行われればよい。この所定の区間の長さは、少なくとも、最も周期の長いPN系列信号の周期(この例においては511サンプル)である。
図8は、相関処理の一例を示す図である。図8において、グラフの横軸は基準信号310におけるサンプル数(この例において基準信号310におけるサンプル数は、センサー信号におけるサンプル数と等しい)を示し、縦軸は相互相関関数の振幅を示す。ピークを判別する振幅のしきい値として、例えば400が用いられる。基準信号310とPN系列信号301とを所定サンプルずつずらしながら積をとっていくことにより、図8に示す相互相関関数331が算出される。相互相関関数331においては、PN系列信号301の周期、すなわち127サンプル毎にピークが現れる。同様に、基準信号310とPN系列信号302とを所定サンプルずつずらしながら積をとっていくことにより、図8に示す相互相関関数332が算出される。相互相関関数332においては、PN系列信号302の周期、すなわち255サンプル毎にピークが現れる。さらに、基準信号310とPN系列信号303とを所定サンプルずつずらしながら積をとっていくことにより、図8に示す相互相関関数333が算出される。相互相関関数333においては、PN系列信号303の周期、すなわち511サンプル毎にピークが現れる。
この例において、対象ピークは相互相関関数333から、参照ピークは相互相関関数332及び相互相関関数331から、それぞれ選択される。図8の例では、相互相関関数333において振幅が400以上の条件を満たすピークは3つ現れている。取得手段243は、これら3つのピークの中から対象ピークを1つずつ順番に選択し、以下の処理を行う。あるいは、取得手段243は、これら3つのピークのうち所定の条件を満たすピーク(例えば、振幅が最大のピーク)についてのみ以下の処理を行ってもよい。また、振幅が400以上のピークは、相互相関関数332及び相互相関関数331において、それぞれ6個及び12個、現れている。これらのピークが参照ピークの候補である。
ステップS17において、受信装置140は、相互相関関数333に含まれる対象ピークの周回数を取得手段243により取得する。ここでいう「周回数」とは、信号源120から出力される基準信号における周回数であり、例えば信号源120が基準信号の生成を開始した時点からの周回数である。図8の例で、相互相関関数333が有する3つのピークのうち3番目のピークについて考えると、信号源120が基準信号の生成を開始すると同時に送信装置130がセンサーデータの送信を開始した場合、このピークの周回数は3である。しかし、例えば信号源120が基準信号の生成を開始してから2周期経過後に送信装置130がセンサーデータの送信を開始した場合、このピークの周回数は5である。
図9は、図8中のE部を拡大した図である。上述したように、PN系列信号301〜303の周期は、それぞれ127、255、511サンプルである。ここで、PN系列信号302の周期を2倍すると510サンプルになり、PN系列信号303の周期よりも1サンプルだけ少ない。したがって、PN系列信号303が1周する度に、PN系列信号302のピークはPN系列信号303のピークから1ずつずれていく。また、PN系列信号301の周期を4倍すると508サンプルになり、PN系列信号303の周期よりも3サンプルだけ少ない。したがって、PN系列信号303が1周する度に、PN系列信号301のピークはPN系列信号303のピークから3ずつずれていく。
まず、相互相関関数333に含まれる対象ピークと相互相関関数332及び331に含まれる参照ピークとの間のサンプル数の差a及びbがそれぞれ計数される。図9に示す例では、相互相関関数333にはピークP3が含まれる。この例では、ピークP3が対象ピークとして用いられる。相互相関関数331と相互相関関数332とにおいて、相互相関関数333のピークP3からサンプル数が減る方向に見たときに、相互相関関数332のピークP2が最初に現れる。すなわち、ピークP2は、相互相関関数332に含まれる複数のピークのうち、ピークP3の時刻以前の期間においてピークP3と最も時刻が近いピークである。この場合、ピークP2はピークP3の参照ピークとして用いられる。そして、ピークP3とピークP2との間のサンプル数の差aが計数される。このサンプル数の差aは、ピークP3とピークP2との時間差を示す。また、相互相関関数333と相互相関関数331とにおいて、相互相関関数333のピークP3からサンプル数が減る方向に見たときに、相互相関関数331のピークP1が最初に現れる。すなわち、ピークP1は、相互相関関数331に含まれる複数のピークのうち、ピークP3の時刻以前の期間においてピークP3と最も時刻が近いピークである。この場合、ピークP1はピークP3の参照ピークとして用いられる。そして、ピークP3とピークP1との間のサンプル数の差bが計数される。このサンプル数の差bは、ピークP3とピークP1との時間差を示す。
続いて、例えば以下の式(1)及び(2)によりピークP3の周回数が算出される。
Figure 0006935894
ここで、PN2lenは2番目に大きいPN系列信号302の系列長、PN3lenは3番目に大きいPN系列信号301の系列長、indexはピークP3の周回数である。なお、「%」は剰余演算を表す。例えばaが3であり、bが9であり、PN2lenが255であり、PN3lenが127である場合、ピークP3の周回数indexは3になる。
図10は、対象ピークの周回数と、サンプル数の差a及びbの組み合わせとの対応関係を示す図である。対象ピークの周回数は、例えば上述した式(1)及び(2)を用いて算出される。図10に示すように、この例では、対象ピークと参照ピークとの間のサンプル数の差a及びbの組み合わせは32385通り存在する。すなわち、相互相関関数333において32385までの周回数が一意に定まる。PN[9]の周期が511サンプルであるので、全体として511×32385=16548735サンプルの範囲で時間軸上の位置を特定することができる。
ステップS18において、受信装置140は、各送信装置130から受信したセンサーデータについて、そのデータに含まれる基準信号310を基準としたセンサー信号321及び322の遅延時間D1及びD2をそれぞれ取得手段243により算出する。
図11は、遅延時間D1及びD2の算出方法の一例を示す図である。まず、基準信号310に対するセンサー信号321の遅延時間D1の算出方法について説明する。例えば以下の式(3)により、信号源120が生成した基準信号310の開始時刻から対象ピーク(この例ではピークP3)の時刻までの経過時間T1が算出される。
Figure 0006935894
ここで、indexは対象ピークの周回数であり、PN1lenは最も大きいPN系列信号303の系列長であり、spAは送信装置130Aのサンプリング周期である。例えばindexが3、PN1lenが511サンプル、spAが100Hzである場合、経過時間T1は15.33秒になる。
対象ピークからkサンプル後のデータの時刻Tkは、例えば以下の式(4)により算出される。
Figure 0006935894
例えば、対象ピーク(この例ではピークP3)から10サンプル後のデータの時刻Tkは、15.43秒である。
相互相関関数333の開始時刻からピークP3の時刻までの経過時間をT2とすると、遅延時間D1は経過時間T1から経過時間T2を引くことにより求められる。なお、経過時間T2は、相互相関関数333におけるピーク3の時刻のサンプル数と、送信装置130Aのサンプリング周期とを用いて算出される。同様の方法により、基準信号310に対するセンサー信号322の遅延時間D2が算出される。
ステップS19において、受信装置140は、送信装置130Aから受信したセンサーデータに含まれるセンサー信号321と、送信装置130Bから受信したセンサーデータに含まれるセンサー信号322との時刻を同期手段244により同期させる。図11に示す例は、センサー信号322は、センサー信号321から遅延時間D2−遅延時間D1=ΔDだけ遅れていることを示す。この場合、センサー信号321の開始時刻を基準としてセンサー信号322がΔDだけ遅延するようにセンサー信号321及び322を整列させる。すなわち、センサー信号321とセンサー信号322との間において、相互相関関数333の同一のピークに対応する部分が同じ時刻になるように、センサー信号321及び322を整列させる。これにより、センサー信号321とセンサー信号322との時刻が同期される。
ステップS20において、時刻が同期されたセンサー信号321及びセンサー信号322が出力手段245から出力される。例えば通信線153を介して受信装置140に接続された端末装置(図示せず)からの要求に応じて、時刻が同期されたセンサー信号321及びセンサー信号322が端末装置に送信されてもよい。これらのセンサー信号321及びセンサー信号322が同一の時間軸に沿って端末装置上に表示されてもよい。
なお、上述した実施形態では、「送信装置130A」、「送信装置130B」、「経過時間T1」、「経過時間T2」、「通信インタフェース144」が、それぞれ本発明に係る「第1送信装置」、「第2送信装置」、「第1経過時間」、「第2経過時間」、「通信手段」として用いられている。
以上説明した実施形態によれば、PN系列信号301〜303が加算された基準信号310が用いられるため、個々のPN系列信号301〜303の周期以上の時間だけセンサー信号321及び322が基準信号310から遅延した場合にも、基準信号310を基準としたセンサー信号321及び322の遅延時間を認識することができる。その結果、これらのセンサー信号321及び322の時刻を同期させることができる。さらに、周期の長い単一のPN系列信号を用いる場合に比べて、受信装置140に記憶されるPN系列信号のデータ量が少なくて済み、相関処理の処理量も減らすことができる。
また、参照ピークとして用いられるピークP1及びP2はそれぞれ相互相関関数331及び相互相関関数332において、ピークP3の時刻を基準として定められた期間において最も時刻が近いピークであるため、参照ピークがこの期間に含まれる他のピークである場合に比べて、対象ピークと参照ピークとの時間差を算出する処理の量を減らすことができる。さらに、基準信号310に加算されるPN系列信号301〜303の段数が1段ずつ異なるため、基準信号310に加算される複数のPN系列信号に含まれる1のPN系列信号と他のPN系列信号との差が2段以上である場合に比べて、認識可能な遅延時間が長くなる。
3.変形例
上述した実施形態は本発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されない。上述した実施形態に対し、種々の変形がなされてもよい。例えば上述した実施形態が以下のように変形されてもよい。また、以下の変形例は1以上の他の変形例と組み合わせて用いられてもよい。
受信装置140(具体的には例えば取得手段243)は、連続する複数(3つ以上)の対象ピークに対して算出された複数の周回数を参照し、これら複数の周回数の連続性に基づいて、算出された周回数の正誤を判断してもよい。上述した実施形態では対象ピークの周回数が正しく算出されるという前提で説明をした。しかし、現実にはクロック周波数の精度や基準信号に混入するノイズ等の影響により、対象ピークの周回数が誤って算出されてしまう場合がある。周回数が正しく計算されていれば、連続する複数の対象ピークの周回数は連続しているはずである。したがって、連続する複数の対象ピークについて算出された周回数が連続していない場合、これらの周回数のうち少なくともいずれか1つが誤っていると判断することができる。例えば、連続する3つの対象ピークの周回数として1、10、3が算出された場合を想定する。連続する3つの対象ピークの周回数は、本来は連続するはずである。1番目及び3番目の対象ピークについて算出された周回数「1」及び「3」は、互いに2つ後ろ又は前の周回数と2つ異なるという関係を有するため、算出された周回数が正しい可能性が高いと判断できる。一方、2番目の対象ピークについて算出された周回数「10」は、1つ前及び後ろの周回数と1つ異なるという関係を有さないため、算出された周回数が誤っている可能性が高いと判断できる。この場合に、受信装置140は、2番目の対象ピークの周回数「10」を、1番目及び3番目の対象ピークの周回数から正しい値として推定される周回数「2」に補正してもよい。また、この判断の正確性を向上させるには参照する対象ピークの数を増やしてもよい。例えば、連続する3つの対象ピークについて算出された周回数のうち少なくとも一部が所定の関係を満たさない場合には、受信装置140は、参照する対象ピークの数を増やし、例えば連続する5つの対象ピークについて算出された周回数が所定の関係を満たすか否かを判断してもよい。この変形例によれば、ノイズの影響によって複数の対象ピークの周回数の一部が誤った値を有する場合にも、対象ピークの周回数を精度よく特定することができる。
上述した実施形態において、参照ピークは、必ずしも対象ピークの時刻以前の期間において、対象ピークと最も時刻が近いピークに限定されない。例えば参照ピークは、対象ピーク以前の期間において、対象ピークと時刻が近い順番において所定番目のピークであってもよい。他の例において、参照ピークは、対象ピークの時刻以降の期間において、対象ピークと時刻が近い順番において所定番目のピークであってもよい。
上述した実施形態において、基準信号の生成に用いられるPN系列信号の数は、3に限定されない。PN系列信号の数は2であってもよい。例えば14段のPN系列信号と15段のPN系列信号とが加算されて基準信号が生成されてもよい。この場合、2つの相互相関関数が算出され、一方の相互相関関数に含まれる対象ピークと他方の相互相関関数に含まれる参照ピークとのサンプル数の差が算出される。この場合、単一のサンプル数の差に基づいて遅延時間が算出される。他の例において、PN系列信号の数は4以上であってもよい。この場合、4以上の相互相関関数が算出され、1の相互相関関数に含まれる対象ピークと3以上の相互相関関数に含まれる3以上の参照ピークの各々との3以上のサンプル数の差の組み合わせが算出される。この場合、3以上のサンプル数の差の組み合わせに基づいて遅延時間が算出される。
上述した実施形態において、基準信号の生成に用いられる複数のPN系列信号の段数は必ずしも1段ずつ異なっていなくてもよい。複数のPN系列信号に含まれる1のPN系列信号と他のPN系列信号との段数が2段以上異なっていてもよい。
上述した実施形態において、送信装置130Aと送信装置130Bとは互いに異なるサンプリング周期を用いてもよい。例えば送信装置130Aのサンプリング周期が100Hzであり、送信装置130Bのサンプリング周期が200Hzであってもよい。
上述した実施形態において、経過時間T2の基準時刻は、相互相関関数333の開始時刻に限定されない。この経過時間T2の基準時刻は、相互相関関数333の終了時刻であってもよい。
上述した実施形態において、複数のセンサー信号の時刻を同期させる処理は必ずしも行われなくてもよい。例えば基準信号を基準としたセンサー信号の遅延時間が算出され出力されてもよい。これにより基準信号の開始時刻からの経過時間を認識することができる。すなわち、本発明は例えばタイマーとして利用されてもよい。また、基準信号の開始時刻を標準時とすれば、標準時を基準とした時間が計測される。すなわち、本発明は、例えば時計として利用されてもよい。
上述した実施形態において、センサー信号は、センサー110から入力される信号であれば、どのような信号であってもよい。例えばセンサー信号は、音を示す信号であってもいし、画像又は映像を示す信号であってもよい。
上述した実施形態において、送信装置130の数は2個に限定されない。送信装置130は3個以上設けられていてもよい。また、1つの送信装置130に複数のセンサー110が接続され、複数のセンサー信号が入力されてもよい。
本発明は、センサーシステム100を構成する各装置として提供されてもよい。例えば本発明は、受信装置140として提供されてもよい。また、センサーシステム100の機能を実現する主体は、上述した実施形態において説明した主体に限定されない。例えばセンサー110と送信装置130の機能が単一の装置により実現されてもよい。受信装置140の機能が2以上の装置により実現されてもよい。また、回路等のハードウェアにより実現された機能が、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。逆に、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現された機能が、回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
センサーシステム100において行われる処理のステップは、上述した実施形態で説明した例に限定されない。この処理のステップは、矛盾のない限り、入れ替えられてもよい。本発明は、センサーシステム100において行われる処理のステップを備える方法として提供されてもよい。
本発明は、送信装置130又は受信装置140において実行されるプログラムとして提供されてもよい。このプログラムは、インターネットなどの通信回線を介してダウンロードされてもよい。また、これらのプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。
上述した実施形態では、基準信号310とセンサー信号321又は322とが互いに異なるチャンネルで送信されていたが、基準信号310とセンサー信号321又は322とが合成されて1つのチャンネルで送信されてもよい。また、基準信号310とセンサー信号321又は322とは必ずしも同一のセンサーデータに含まれなくてもよい。互いの時刻差が既知であれば、基準信号310とセンサー信号321又は322は、別々のデータとして送信されてもよい。
上述した実施形態において、対象ピークは、最も系列長が大きいPN系列信号303に対応する相互相関関数333に含まれるピークに限定されない。例えば対象ピークは、系列長が2番目に大きいPN系列信号302に対応する相互相関関数332に含まれるピークであってもよいし、系列長が最も小さいPN系列信号301に対応する相互相関関数331に含まれるピークであってもよい。特に、相互相関関数332に含まれるピークを対象ピークとした場合には、サンプル数の差a及びbの組み合わせにより一意に定まる周回数が増え、認識可能な遅延時間が長くなる場合がある。
上述した実施形態において、対象ピークの周回数は必ずしも算出されなくてもよい。例えば図10に示すように、各対象ピークの周回数と、サンプル数の差a及びbの組み合わせとの対応関係を示すテーブルを予めストレージ143に記憶させておき、このテーブルを参照することにより対象ピークの周回数が特定されてもよい。
上述した実施形態において、信号源120は、以下の方法により基準信号をアナログ信号に変換して送信してもよい。基準信号をアナログ信号に変換して送信する方法としては、例えば第1の方法及び第2の方法がある。ただし、基準信号をアナログ信号に変換して送信する方法は、これらの方法に限定されず、公知のいずれの方法であってもよい。一般的に、デジタル信号の公知の送信規格は、複数の装置への信号の同時送信には対応していない。しかし、上述したように信号源120が基準信号をアナログ信号に変換して送信装置130に送信することにより、送信装置130A及び130Bに同時に基準信号を送信することができる。なお、ここでいう「同時」とは、まったく同じ時刻である必要はなく、多少のずれがあってもよい。
図12は、この変形例に係る信号源120の構成の一例を示す図である。図13は、この変形例に係る第1の方法を採用した場合に信号源120が行う処理の一例を示す図である。信号源120は、生成手段121と、挿入手段122と、D/A変換手段123と、フィルタ手段124と、出力手段125とを備える。これらの構成は、ハードウェアによって実現されてもよいし、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。例えば、これらの構成は、1又は複数の回路により実現されてもよいし、1又は複数のプロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行して演算を行い又は通信インタフェースを制御することにより実現されてもよいし、それらの組み合わせにより実現されてもよい。
生成手段121は、互いに異なる段数の複数のPN系列を加算してシンボル列を生成する。例えば図13に示すように、それぞれ段数が7〜9のPN系列信号301〜303が加算されてシンボル列311が生成される。なお、「PN系列信号」は単なる数列であるが、ここでは、このような数列も「信号」に含まれるものとする。PN系列信号301〜303において、各シンボルは2値(ゼロ又は1)のいずれかをとる。シンボル列311はPN系列信号301、302、303を加算したものなので、各シンボルは4値(ゼロ、1、2、3)のいずれかをとる。図13に示す例では、シンボル列311=[2,3,2,1,2,・・・]となる。生成されたシンボル列311は、挿入手段122に供給される。挿入手段122は、シンボル列311において隣接する2つのシンボル間に所定数の所定値を挿入する。このシンボルとは、シンボル列311においてゼロ以外の値(1、2、又は3)を有する部分である。例えばシンボル列311にゼロパディングが施され、シンボル間に所定数のゼロが挿入される。シンボル間に挿入されるゼロの数は、例えば後段のD/A変換処理において行われるサンプリングのサンプリング周期に応じて定められる。図13に示す例では、シンボル列312=[0,0,0,0,2,0,0,0,0,3,0,0,0,0,2,0,0,0,0,1,0,0,0,0,2,0,0,0,0,・・・]というように、シンボル間に4個のゼロが挿入される。これにより、シンボル列312が得られる。このシンボル列312はデジタル信号に変換されてからD/A変換手段123に供給される。D/A変換手段123は、D/A変換処理を行って、デジタル信号であるシンボル列312をアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、フィルタ手段124に供給される。フィルタ手段124は、アナログ信号の帯域を制限するフィルタ処理を行う。このフィルタ処理には、例えば急峻な変化を緩和するロールオフ特性を備えるロールオフフィルタが用いられる。このようなロールオフフィルタを適用してアナログ信号の急峻な変化を緩和することにより、後段の処理においてアナログ信号をサンプリングしたときに、情報が欠損するのを防ぐことができる。このロールオフフィルタは、例えば疑似的なローパスフィルタとして用いられ、所定の周波数未満の周波数成分を通過させ、所定の周波数以上の周波数成分を阻止する。ただし、フィルタ処理に用いられるフィルタは、ロールオフフィルタに限定されず、アナログ信号の帯域を制限するフィルタ(より詳細には高周成分を抑制するフィルタ)であれば、どのようなフィルタであってもよい。このフィルタ処理により、アナログ信号313が得られる。このアナログ信号313は、出力手段125に供給される。なお、この例では、D/A変換処理の後にフィルタ処理が行われているが、フィルタ処理の後にD/A変換処理が行われてもよい。その場合、フィルタ処理では、デジタルフィルタが用いられる。出力手段125は、アナログ信号313を基準信号として送信装置130に出力する。例えばアナログ信号313が送信装置130A及び130Bに同時に送信される。
各送信装置130のA/D変換手段233は、信号源120から受信したアナログ信号313を第1のサンプリング周期に従ってサンプリングする。この第1のサンプリング周期は、シンボル列311のシンボル周期の2倍以上のサンプリング周期である。例えばシンボル列311のシンボル周期が100Hzである場合、第1のサンプリング周期は210Hzであってもよい。このサンプリングにより、デジタル信号である基準信号314が得られる。
図14は、この変形例に係る受信装置140の構成の一例を示す図である。図15は、この変形例に係る第1の方法を採用した場合に受信装置140が行う処理の一例を示す図である。受信装置140は、図5に示す機能構成に加えて、変換手段246を有する。変換手段246は、第1のサンプリング周期に従ってサンプリングされた基準信号314を第2のサンプリング周期に従ってサンプリングされた基準信号315に変換する。例えば図15に示すように、基準信号314が第2のサンプリング周期に従ってリサンプリングされ、基準信号315に変換される。この第2のサンプリング周期には、シンボル列311のシンボル周期より長いサンプリング周期であって、シンボル列311のシンボル周期の整数倍のサンプリング周期が用いられる。ただし、後段の相関処理の処理量を減らすには、第2のサンプリング周期は短い方がよい。例えばシンボル列311のシンボル周期が100Hzであり、第1のサンプリング周期が210Hzである場合、第2のサンプリング周期は200Hzであってもよい。また、変換手段246は、予めストレージ133に記憶されたPN系列信号301〜303を第2のサンプリング周期のPN系列信号304〜306に変換する。これは、後段の相関処理を行うには、基準信号315のサンプリング周期と、PN系列信号301〜303のサンプリング周期とを揃えた方がよいためである。例えば図15に示すように、PN系列信号301〜303のそれぞれについてゼロパディングが施され、それぞれにおいて隣接する2つのシンボル間に所定数のゼロが挿入される。シンボル間に挿入されるゼロの数が増える程、サンプリング周期は整数倍で増える。そのため、シンボル間に挿入されるゼロの数は、第2のサンプリング周期に応じて定められる。これにより、基準信号315と同じ第2のサンプリング周期のPN系列信号304〜306が得られる。このような処理の後、相関処理に進み、基準信号315とPN系列信号304〜306のそれぞれとの相互相関が算出される。
図16は、この変形例に係る第2の方法を採用した場合に信号源120が行う処理の一例を説明する図である。第2の方法が採用される場合、信号源120及び受信装置140の構成は、基本的には上述した第1の方法が採用される場合の構成と同じである。ただし、信号源120は、フィルタ手段124を備えていなくてもよい。また、挿入手段122は、生成手段121が生成したシンボル列311において隣接する2つのシンボル間に一方のシンボルの値を所定数挿入する。シンボル間に挿入される値の数は、例えば後段のD/A変換処理において行われるサンプリングのサンプリング周期に応じて定められる。例えばシンボル列311にゼロ次ホールドが施され、シンボル列311において隣接する2つのシンボル間にこれらのシンボルのうち前のシンボルの値が挿入される。図16に示す例では、シンボル列316=[0,0,0,0,2,2,2,2,2,3,3,3,3,3,2,2,2,2,2,1,1,1,1,1,2,2,2,2,2,・・・]というように、シンボル間に前のシンボルの値が4個挿入される。これにより、シンボル列316が得られる。D/A変換手段123は、上述した第1の方法と同様にシンボル列316をアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、出力手段125に供給される。出力手段125は、上述した第1の方法と同様にアナログ信号を基準信号として送信装置130に出力する。
各送信装置130のA/D変換手段233は、上述した第1の方法と同様に信号源120から受信したアナログ信号を第1のサンプリング周期に従ってサンプリングする。このサンプリングにより、デジタル信号である基準信号317が得られる。
図17は、この変形例に係る第2の方法を採用した場合に受信装置140が行う処理の一例を示す図である。変換手段246は、予めストレージ133に記憶されたPN系列信号301〜303を第1のサンプリング周期のPN系列信号307〜309に変換する。これは、後段の相関処理を行うには、基準信号317のサンプリング周期と、PN系列信号301〜303のサンプリング周期とを揃えた方がよいためである。例えば上述した第2の方法に係る挿入手段122の処理と同様に、PN系列信号301〜303のそれぞれについてゼロ次ホールドが施され、それぞれにおいて隣接する2つのシンボル間これらのシンボルのうち前のシンボルの値が挿入される。シンボル間に挿入される値の数が増える程、サンプリング周期は整数倍で増える。そのため、シンボル間に挿入される値の数は、第1のサンプリング周期に応じて定められる。これにより基準信号317と同じ第1のサンプリング周期のPN系列信号307〜309が得られる。このような処理の後、相関処理に進み、基準信号317とPN系列信号307〜309のそれぞれとの相互相関が算出される。

Claims (11)

  1. 第1送信装置と、
    第2送信装置と、
    互いに異なる段数の複数のPN(Pseudo Noise)系列信号が加算された基準信号を前記第1送信装置及び前記第2送信装置に提供する信号源と、
    受信装置と
    を有し、
    前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々は、
    前記信号源から前記基準信号の入力を受け付ける第1入力手段と、
    センサーからセンサー信号の入力を受け付ける第2入力手段と、
    前記基準信号及び前記センサー信号が時間関係を保った状態で変換されたデータを前記受信装置に送信する送信手段と
    を有し、
    前記受信装置は、
    前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々から受信したデータ毎に、当該データに含まれる前記基準信号と前記複数のPN系列信号の各々との複数の相互相関において、互いに異なる相互相関に含まれる対象ピークと参照ピークとの間の時間差から、前記基準信号を基準とした、当該データに含まれるセンサー信号の遅延時間を取得する取得手段と、
    前記遅延時間に応じた情報を出力する出力手段と
    を有するセンサーシステム。
  2. 前記基準信号には、3以上のPN系列信号が加算され、
    前記取得手段は、前記互いに異なる相互相関に含まれる前記対象ピークと2以上の参照ピークの各々との間の2以上の時間差の組み合わせから、前記遅延時間を取得する
    請求項1に記載のセンサーシステム。
  3. 前記対象ピークは、前記複数の相互相関のうち1の相互相関に含まれる1のピークであり、前記参照ピークは、前記複数の相互相関に含まれる他の相互相関において前記対象ピークの時刻を基準として定められた期間において前記対象ピークに最も時刻が近い他のピークである
    請求項1又は2に記載のセンサーシステム。
  4. 前記複数のPN系列信号の段数は1段ずつ異なる
    請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサーシステム。
  5. 前記取得手段は、前記時間差に基づいて前記対象ピークの周回数を特定し、前記複数のPN系列信号のうち前記対象ピークに対応するPN系列信号の周期と前記周回数とを用いて前記信号源から提供された前記基準信号の開始時刻から前記対象ピークの時刻までの第1経過時間を算出し、前記データに含まれる前記基準信号の開始時刻から前記対象ピークの時刻までの第2経過時間と前記第1経過時間とを用いて前記遅延時間を算出する
    請求項1から4のいずれか1項に記載のセンサーシステム。
  6. 前記取得手段は、連続する複数の前記対象ピークについて算出された複数の周回数の連続性に基づいて、当該複数の周回数の正誤を判断する
    請求項5に記載のセンサーシステム。
  7. 前記第1送信装置及び前記第2送信装置から受信したデータに含まれる1のセンサー信号の時刻と他のセンサー信号の時刻とを前記遅延時間の差に応じて同期させる同期手段をさらに備え、
    前記出力手段は、時刻が同期された前記1のセンサー信号及び前記他のセンサー信号を出力する
    請求項1から6のいずれか1項に記載のセンサーシステム。
  8. 前記信号源は、
    互いに異なる段数の複数のPN系列を加算してシンボル列を生成する生成手段と、
    前記シンボル列において隣接する2つのシンボル間に所定数の所定値を挿入する挿入手段と、
    前記所定値が挿入された前記シンボル列に対しD/A変換処理及び帯域を制限するフィルタ処理を行って得られたアナログ信号を前記基準信号として前記第1送信装置及び前記第2送信装置に出力する出力手段とを有する
    請求項1から7のいずれか1項に記載のセンサーシステム。
  9. 互いに異なる段数の複数のPN系列信号を加算した基準信号の入力を信号源から受け付ける第1入力手段と、センサーからセンサー信号の入力を受け付ける第2入力手段と、前記基準信号及び前記センサー信号が時間関係を保った状態で変換されたデータを送信する送信手段とを各々有する第1送信装置及び第2送信装置と通信を行う通信手段と、
    前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々から受信したデータ毎に、当該データに含まれる前記基準信号と前記複数のPN系列信号の各々との複数の相互相関において、互いに異なる相互相関に含まれる対象ピークと参照ピークとの間の時間差から、前記基準信号を基準とした、当該データに含まれるセンサー信号の遅延時間を取得する取得手段と、
    前記遅延時間に応じた情報を出力する出力手段と
    を備える受信装置。
  10. 互いに異なる段数の複数のPN系列信号を加算した基準信号の入力を信号源から受け付ける第1入力手段と、センサーからセンサー信号の入力を受け付ける第2入力手段と、前記基準信号及び前記センサー信号が時間関係を保った状態で変換されたデータを送信する送信手段とを各々有する第1送信装置及び第2送信装置と通信を行うコンピュータに、
    前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々から受信したデータ毎に、当該データに含まれる前記基準信号と前記複数のPN系列信号の各々との複数の相互相関において、互いに異なる相互相関に含まれる対象ピークと参照ピークとの間の時間差から、前記基準信号を基準とした、当該データに含まれるセンサー信号の遅延時間を取得するステップと、
    前記遅延時間に応じた情報を出力するステップと
    を実行させるためのプログラム。
  11. 互いに異なる段数の複数のPN系列を加算してシンボル列を生成する生成手段と、
    前記シンボル列において隣接する2つのシンボル間に所定数の所定値を挿入する挿入手段と、
    前記所定値が挿入された前記シンボル列に対しD/A変換処理及び帯域を制限するフィルタ処理を行って得られたアナログ信号を基準信号として第1送信装置及び第2送信装置に出力する出力手段と備え
    前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々は、
    前記基準信号の入力を受け付ける第1入力手段と、
    センサーからセンサー信号の入力を受け付ける第2入力手段と、
    前記基準信号及び前記センサー信号が時間関係を保った状態で変換されたデータを受信装置に送信する送信手段とを有し、
    前記受信装置は、
    前記第1送信装置及び前記第2送信装置の各々から受信したデータ毎に、当該データに含まれる前記基準信号と前記複数のPN系列の各々との複数の相互相関において、互いに異なる相互相関に含まれる対象ピークと参照ピークとの間の時間差から、前記基準信号を基準とした、当該データに含まれるセンサー信号の遅延時間を取得する取得手段と、
    前記遅延時間に応じた情報を出力する出力手段とを有する
    号源。
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