JP6935019B2

JP6935019B2 - スーツケース及びスーツケースシステム

Info

Publication number: JP6935019B2
Application number: JP2020545298A
Authority: JP
Inventors: シュフリ
Original assignee: Zhejiang Geely Holding Group Co Ltd
Current assignee: Zhejiang Geely Holding Group Co Ltd
Priority date: 2018-05-21
Filing date: 2019-05-10
Publication date: 2021-09-15
Anticipated expiration: 2039-05-10
Also published as: EP3672443B1; CN108813858A; ES2918180T3; EP3672443A1; US11315444B2; US20210125526A1; JP2021510598A; EP3672443A4; WO2019223549A1

Description

［関連出願への相互参照］
本出願は、２０１８年５月２１日に提出された中国特許出願２０１８１０４８９５８４.１号に基づいており、その優先権を主張しています。上記で特定された出願の開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。

本発明は、貯蔵装置に関し、特にスーツケース及びスーツケースシステムに関する。

トランクは、荷物を入れるキャリヤーとしてだんだん人々の日常旅行に応用されてきた。例えば、出張、旅行及び休暇の時に、様々なトランクは、必要なものを収納して、人々に大きな利便性を提供している。そのうち、特にケース本体の下部に車輪が付いたスーツケースが普及しており、走行中にローリングホイールの転がりに依存し、また、プルロッドの設計も人力を節約した。

旅行の途中で、スマートフォンやタブレットやノートパソコンなどの電子機器を携帯することが多いのであるが、これらの電子機器の表示スクリーンのサイズが通常より小さいのである。そこで、ユーザがビデオ番組を見る必要がある場合、またはビジネス旅行中に関連情報をプレゼンテーションする必要がある場合、小さい画面の表示の効果は実際のニーズを満たすことができない。

本発明の目的は、電子機器の表示スクリーンのサイズが小さく、実際のニーズに応えられないという問題を解決するために、スーツケースの表示スクリーンをコンテンツ表示に使用できるスーツケースを提供することにある。

本発明の１つの実施形態は、スーツケースを提供する。前記スーツケースは、ローリングホイール及びプルロッドが取り付けられているケース本体を備え、前記ケース本体の外面には、折り畳み可能な表示スクリーンが設けられており、前記表示スクリーンは、固定された第１表示ユニットと、前記第１表示ユニットに対してフリップ可能な少なくとも１つの第２表示ユニットと、を含み、前記表示スクリーンが折り畳まれた状態にある場合、前記少なくとも１つの第２表示ユニットは、前記第１表示ユニットの上面に折り畳まれて積層され、前記少なくとも１つの第２表示ユニットが前記第１表示ユニットに対して裏返して展開されると、前記表示スクリーンは、展開状態にあり、前記表示スクリーンの表示面積は、前記第１表示ユニットと前記少なくとも１つの第２表示ユニットとの面積の和に等しい。

さらに、前記表示スクリーンは、柔軟な表示スクリーンである。

さらに、前記表示スクリーンは、前記ケース本体の前面、背面又は２つの側面に配置されている。

さらに、前記少なくとも１つの第２表示ユニットの数は、１つであり、前記第２表示ユニットは、前記第１表示ユニットの１つの側辺に回転可能に連接され、展開された状態では、前記第２表示ユニットは前記第１表示ユニットの一方側に位置する。

さらに、前記第１表示ユニットの表示面積は、前記ケース本体の表示スクリーンが設けられている外面を全体的にカバーし、前記第２表示ユニットの表示面積は、前記第１表示ユニットの表示面積と等しい。

さらに、前記第１表示ユニットの表示面積は、前記ケース本体の表示スクリーンが設けられている外面の半分をカバーし、前記第２表示ユニットの表示面積は、前記第１表示ユニットの表示面積と等しい。

さらに、前記少なくとも１つの第２表示ユニットの数は、２つであり、２つの前記第２表示ユニットは、それぞれ前記第１表示ユニットの２つの対向する側縁に回転可能に連接され、展開された状態では、２つの前記第２表示ユニットは、それぞれ前記第１表示ユニットの両側に位置する。

さらに、前記第１表示ユニットの表示面積は、前記ケース本体の表示スクリーンが設けられている外面を全体的にカバーし、各第２表示ユニットの表示面積は、前記第１表示ユニットの表示面積と等しい。

さらに、前記第１表示ユニットの表示面積は、前記ケース本体の表示スクリーンが設けられている外面を全体的にカバーし、各第２表示ユニットの表示面積は、前記第１表示ユニットの表示面積の半分である。

さらに、前記第１表示ユニットは、前記ケース本体の表示スクリーンが設けられている外面の中央部に位置し、且つ前記第１表示ユニットの表示面積は、前記ケース本体の表示スクリーンが設けられている外面の三分の一をカバーし、各第２表示ユニットの表示面積は、前記第１表示ユニットの表示面積と等しい。

さらに、前記スーツケースは、バッテリー及び発電機をさらに含み、前記発電機は、前記バッテリー及びローリングホイールに接続され、前記発電機は、ローリングホイールにより駆動されて発電して、前記バッテリーに充電する。

さらに、前記スーツケースは、ワイヤレスモジュールをさらに含み、前記ワイヤレスモジュールは、インターネットまたはユーザの電子機器に接続されている。

さらに、前記スーツケースは、位置決めモジュールをさらに含み、前記位置決めモジュールは、前記スーツケースの位置をリアルタイムに位置決めし、且つ位置情報を前記ワイヤレスモジュールを介してユーザの電子機器に送信する。

さらに、前記スーツケースは、プロセッサ、メモリ及びオペレーティングシステムをさらに含み、前記メモリは、前記プロセッサに接続され、前記表示スクリーンは、タッチ入力機能を有する。

また、本発明のもう１つの実施形態は、スーツケースシステムをさらに提供する。前記スーツケースシステムは、電子機器及びスーツケースを含み、前記電子機器は、前記スーツケースと無線接続されている。

本発明の実施形態によって提供されるスーツケースでは、スーツケース上に折り畳み可能な表示スクリーンを提供することにより、第２表示ユニットを第１表示ユニットに対して広げて、表示時に表示領域を効果的に拡大する。これにより、ユーザはビデオ番組を見たり、ビジネス旅行中に関連情報をプレゼンテーションしたりする場合、大画面の表示効果を楽しむことができ、ユーザの使用体験を大幅に向上させることができる。

本発明の第１実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが折り畳まれた状態にある時の斜視図である。本発明の第１実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開される過程での斜視図である。本発明の第１実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開された状態での斜視図である。本発明の第１実施形態に係るスーツケースの構造を示すブロック図である。本発明の第２実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが折り畳まれた状態にある時の斜視図である。本発明の第２実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開される過程での斜視図である。本発明の第２実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開された状態での斜視図である。本発明の第３実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが折り畳まれた状態にある時の斜視図である。本発明の第３実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開される過程での斜視図である。本発明の第３実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開された状態での斜視図である。本発明の第４実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが折り畳まれた状態にある時の斜視図である。本発明の第４実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開される過程での斜視図である。本発明の第４実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開された状態での斜視図である。本発明の第５実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが折り畳まれた状態にある時の斜視図である。本発明の第５実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開される過程での斜視図である。本発明の第５実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開された状態での斜視図である。本発明の第６実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが折り畳まれた状態にある時の斜視図である。本発明の第６実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開される過程での斜視図である。本発明の第６実施形態に係るスーツケースの表示スクリーンが展開された状態での斜視図である。

本発明の意図する目的を達成するために採用される技術的方法及び効果をさらに説明するために、以下では、添付の図面及び実施形態を参照して、本発明の特定の実施形態、構造、特徴及び機能を詳細に説明する。

［第１実施形態］
図１ａから図１ｃを参照すると、本発明の第１実施形態は、ローリングホイール１０１及びプルロッド１０２が取り付けられているケース本体１００を含むスーツケースを提供する。ローリングホイール１０１の数は、複数であり、ケース本体１００の底部に設置される。複数のローリングホイール１０１は、左前輪、右前輪、左後輪、及び右後輪を含み得る。プルロッド１０２は、ケース本体１００の上部に設置され、且つ長さが調節されるようにケース本体１００に対して伸縮することができる。

ケース本体１００の一方の外面には、折り畳み可能な表示スクリーン１１０が設けられている。表示スクリーン１１０は、ＯＬＥＤ（有機発光ダイオード）表示スクリーンなどの柔軟な表示スクリーンであってもよい。ＯＬＥＤ表示スクリーンは、柔軟な材料に基づいて作られるので、簡単に折り畳んだり曲げたりすることができる。

ケース本体１００の外面は、前面１０３、背面１０４、２つの側面１０５、上面１０６、及び底面１０７を含む。表示スクリーン１１０は、ケース本体１００の前面１０３、背面１０４、又は２つの側面１０５に配置することができる。本実施形態では、表示スクリーン１１０は、例として、ケース本体１００の前面１０３に配置されるが、これに限定されない。他の実施形態では、表示スクリーン１１０は、ケース本体１００の背面１０４又は２つの側面１０５に配置されてもよい。表示スクリーン１１０がケース本体１００の前面１０３又は背面１０４に配置される場合には、より大きな表示領域を都合よく得ることができる。また、表示スクリーン１１０がケース本体１００の２つの側面１０５に配置される場合には、表示スクリーン１１０が押しつぶされたり、ぶつかったりする確率を減らすことができる。

表示スクリーン１１０は、固定された第１表示ユニット１１１と、第１表示ユニット１１１に対してフリップ可能な少なくとも１つの第２表示ユニット１１２と、を備える。当該少なくとも１つの第２表示ユニット１１２は、折り畳み状態と展開状態との間で変換することができる。表示スクリーン１１０が折り畳み状態にある場合、図１ａに示すように、前記少なくとも１つの第２表示ユニット１１２が第１表示ユニット１１１の上面に折り畳まれているので、使用しない時に表示スクリーン１１０の体積を減らすことができる。図１ｂは、前記少なくとも１つの第２表示ユニット１１２が折り畳まれた状態から展開状態へフリップされて変換する過程を示している。図１ｃに示すように、前記少なくとも１つの第２表示ユニット１１２は、第１表示ユニット１１１に対して裏返して展開された後、表示スクリーン１１０は展開状態にあり、このとき、第１表示ユニット１１１が前記少なくとも１つの第２表示ユニット１１２と同じ平面に並べられ、表示スクリーン１１０の表示面積が第１表示ユニット１１１と前記少なくとも１つの第２表示ユニット１１２との和に等しくなるように、表示スクリーン１１０の使用時の表示面積は拡大される。

本実施形態では、前記少なくとも１つの第２表示ユニット１１２の数は、１つであり、第２表示ユニット１１２は、第１表示ユニット１１１の１つの側辺（例えば左側の辺）に回転可能に連接され、展開状態において、第２表示ユニット１１２は第１表示ユニット１１１の一方側（例えば左側）に位置する。

本実施形態では、第１表示ユニット１１１の表示面積の全体は、ケース本体１００の表示スクリーン１１０が設けられている外面をカバーする。即ち、第１表示ユニット１１１の表示面積全体がケース本体１００の正面１０３を覆っており、第２表示ユニット１１２の表示面積は第１表示ユニット１１１の表示面積と等しい。

スーツケースのサイズは、通常１６インチから３０インチの範囲であり、本実施形態では、第２表示ユニット１１２が展開される時に、拡張されたスクリーンのサイズがケース本体１００の外面を超え、画面の表示領域が効果的に増加される。これにより、スーツケースのサイズが例えば２０インチ未満の小さい場合でも、折り畳み式の表示スクリーン１１０の第２表示ユニット１１２を展開することにより、より大きな表示領域を依然として得ることができる。

本実施形態では、第２表示ユニット１１２は、展開された後、ケース本体１００の外面を越えて延在するため展開された第２表示ユニット１１２を支持機構によって支持することができる。例えば、ケース本体１００に複数の支持バー１０８を設けてもよい。各支持バー１０８は、ケース本体１００に回転可能に連接される。展開された第２表示ユニット１１２を支持する必要がある場合、図１ｃに示されるように、支持バー１０８は、ケース本体１００から外側へ回転されて開かれて、展開された第２表示ユニット１１２の背面を支える。サポートを必要としない場合、支持バー１０８を回転して、ケース本体１００に回収すればよい。

具体的には、ケース本体１００の表示スクリーン１１０が設けられている外面に収容凹所１１４を設けてもよい。折り畳まれた状態では、第２表示ユニット１１２は、収容凹所１１４に収容され、ケース本体１００の外面から突出しない。また、折り畳まれた状態では、収容凹所１１４内に位置する第２表示ユニット１１２は、ファスナー、スナップ、ロック、磁気吸引などの方式によってケース本体１００に固定されることができる。展開する必要がある場合、第２表示ユニット１１２とケース本体１００とのロックを解除するだけで、第２表示ユニット１１２を第１表示ユニット１１１に対して裏返して広げることができる。

ケース本体１００の外面は、カーボンファイバー、エンジニアリングプラスチック、強化ガラスなどのような硬質材料で作られることが可能であり、表示スクリーン１１０を保護することに使用される。これにより、ある程度絞ったりぶつけたりされても、表示スクリーン１１０が破損されることはない。また、防水性と防塵性を備えているため、押し出し、衝突、雨、ほこりなどの外部要因の表示スクリーン１１０に対する影響を心配する必要がない。

図２に示すように、本発明の第１実施形態で提供されるスーツケースは、ワイヤレスモジュール１２１をさらに含み得る。スーツケースは、ワイヤレスモジュール１２１を介してインターネットまたはユーザの電子機器２００に接続され得る。スーツケースの無線接続機能により、電子機器２００の情報をスーツケースの表示スクリーン１１０に転送して表示することができる。使用時に、電子機器２００は表示したい内容をスーツケースに無線送信し、スーツケースは前記表示したい内容をを表示スクリーン１１０に転送して表示させる。表示スクリーン１１０が折り畳み式であるため、第１表示ユニット１１１に対して第２表示ユニット１１２を展開することで、表示時の表示面積を効果的に拡大できる。よって、ユーザがビデオ番組を見る時に、または出張中に関連情報をプレゼンテーションする必要がある時に、大画面の表示効果を楽しむことができ、ユーザの使用体験を大幅に向上させる。ワイヤレスモジュール１２１は、ブルートゥース（登録商標）、ＷｉＦｉ、ジグビー、３Ｇ、４Ｇ、及び５Ｇなどの通信プロトコルを使用することができる。通常、電子機器２００の情報内容を表示する必要がない場合、表示スクリーン１１０を用いて、時刻情報、フライト情報、バッテリー情報などを表示することができる。

スーツケースは、プロセッサ１２２、メモリ１２４、及びオペレーティングシステム１２３をさらに含む。メモリ１２４は、プロセッサ１２２に接続される。このとき、表示スクリーン１１０は、スーツケースへの入力操作を容易にするためのタッチ入力機能を有することが好ましい。オペレーティングシステム１２３によって、スーツケースは、様々なアプリケーションプログラムをダウンロードして独立に実行できるため、ユーザのそばにある大型モバイル電子機器になる。

スーツケースがワイヤレスモジュール１２１を介してインターネットにアクセスされた後、ビデオなどのコンテンツはネットワークから直接ダウンロードされ、且つメモリ１２４の中に記憶されて、表示スクリーン１１０を介して再生される。

また、スーツケースは、ケース本体１００に設けられたＵＳＢインターフェース１２５をさらに含む。ＵＳＢインターフェース１２５は、プロセッサ１２２に接続される。データは、ＵＳＢインターフェース１２５を介してスーツケースのメモリ１２４に入力されることができる。例えば、電子機器２００内のデータは、データケーブルを介してＵＳＢインターフェース１２５に接続され、次いでスーツケースのメモリ１２４にコピーされる。

スーツケースが無線接続機能を備えるため、ユーザが無線接続機能をオフにすることを忘れてしまうが、スーツケースが飛行機の荷物室にある時に、その無線接続機能をオフにするまたは飛行モードに切り替えることができないと、飛行の安全に影響を与える可能性がある。なお、スーツケースが無線接続機能をオフにしたり、飛行モードに切り替えたりした後、スーツケースは、飛行機を降りた後に無線接続機能を適時に開けられないと、スーツケースとユーザの間の連絡が取れなくなることを招く。本実施形態では、スーツケースは、ワイヤレスモジュール１２１を介してインターネットまたはユーザの電子機器２００にアクセスし、ユーザが乗っている飛行機のフライト情報を自動的に取得し、且つ飛行機の実際の離陸時間と着陸時間を取得して、離陸時に飛行モードを自動的にオンにし、着陸時に飛行モードを自動的にオフにすることができるので、離陸時にスーツケースのワイヤレス接続をオフにすることを忘れないようにし、着陸後にスーツケースとの接続が失われる心配も要らない。

ユーザがスーツケースを持って搭乗して託送し、飛行機を降りてスーツケースを受け取る時に、スーツケースの位置やスーツケースとの間の距離が分からなく、さらにスーツケースを取る時間を予測できないと、ユーザに不便を与える。このような状況を回避するために、本発明のスーツケースは、位置決めモジュール１２６をさらに含み、位置決めモジュール１２６は、スーツケースの位置をリアルタイムに位置決めし、且つ位置情報をワイヤレスモジュール１２１を介してユーザの電子機器２００に送信して、電子機器２００においてスーツケースの位置と所有者との間の距離を表示する。このように、スーツケースが託送の状態では、ユーザはその現在の位置を知ることができる。それによって、スーツケースを取る時間を予測できる。スーツケースの紛失や他人の取り間違いを避けることができる。たとえスーツケースが紛失しても、追跡して探し出すことができる。

位置決めモジュール１２６は、ＧＰＳ測位システムとモバイルキャリアが提供する基地局とを同時に利用して、スーツケースの位置付けを行うことができ、屋外では、ＧＰＳ測位システムを使用することができるが、室内のＧＰＳ信号が悪い場合には、モバイルキャリアの基地局を使用してスーツケースの位置を決め、位置決め精度を向上させることができる。

また、スーツケースは、バッテリー１２７をさらに含む。バッテリー１２７は、スーツケースの各電力が必要な部品に電源を供給し、バッテリ１２７は、繰り返し充電可能なリチウムイオン電池であり、ケース本体１００から単独で取り外して充電することができる。バッテリ１２７は、ＵＳＢインターフェース１２５にも接続されており、旅行中にＵＳＢインターフェース１２５を介してユーザが携帯する電子機器２００に充電することができる。

また、スーツケースは、バッテリー１２７に接続される発電機１２８をさらに含むことができ、発電機１２８は、ケース本体１００の底部に設けられ、且つ固定子及び回転子を含み、回転子は、ローリングホイール１０１に接続され且つ同期に回転する。スーツケースをドラッグして移動する時に、ローリングホイール１０１は発電機１２８を動かして発電させ、バッテリー１２７に充電する。

また、スーツケースは、駆動モータ１２９を含み、ローリングホイール１０１が回転軸（図示せず）に取り付けられ、駆動モータ１２９の出力軸が前記回転軸に接続されているので、スーツケースのローリングホイール１０１は、駆動モータ１２９によって駆動されて、スーツケースのブーストを実現する。例えば、プルロッド１０２にスイッチをもうけてもよく、プルロッド１０２を握ってスーツケースを押して前に移動する間に、ユーザはスイッチを押して駆動モータ１２９に電力を供給し、駆動モータ１２９によってスーツケースを駆動して前進するための補助力を提供する。

本実施形態では、発電機１２８は、駆動モータ１２９に対して独立して設けられてもよく、または、発電機１２８と駆動モータ１２９とを一体にして設けられてもよい。

また、筺体１００の外面には、太陽エネルギーパネル１３０を設けて、太陽エネルギーパネル１３０を利用して発電し、電池１２７に充電することができる。

スーツケースは、追跡モジュール１３１をさらに含む。追跡モジュール１３１及び駆動モータ１２９は、いずれもプロセッサ１２２に接続されている。追跡モジュール１３１は、ケース本体１００に設けられた複数の信号センサを含んでもよい。追跡モジュール１３１は、信号受信強度指示（ＲｅｃｅｉｖｅｄＳｉｇｎａｌＳｔｒｅｎｇｔｈＩｎｄｉｃａｔｏｒ，ＲＳＳＩ）に基づいて、自動に対する追跡ユーザを実現し、信号受信強度指示（ＲＳＳＩ）に基づく追跡位置において、送信ノードの送信信号強度を既知し、受信ノードは、受信した信号の強度に基づいて、信号の伝送中の損失を計算し、信号減衰と伝搬距離の関係を利用して、２つのノードの間の距離を知ることができる。例えば、ユーザが携帯する電子機器２００を送信ノードとして、スーツケースに設置された信号センサを受信ノードとして、２つのノードはＷｉＦｉ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、赤外線などの信号に基づいて追跡位置を実現してもよい。追跡モジュール１３１により、スーツケースと電子機器２００との間の距離及び電子機器２００の移動速度が検出され、それによりプロセッサ１２２は、駆動モータ１２９に制御信号を出力し、駆動モータ１２９の加減速及びステアリング操作を制御し、スーツケースの走行速度と走行方向を自動的に調整して、スーツケースと電子機器２００との間に常に設定された距離を維持する。スーツケースは自動追跡機能を有するので、ユーザの負担を大幅に軽減し、旅行体験を向上させることができる。

また、スーツケースは、プロセッサ１２２に接続された障害物回避モジュール１３２をさらに含み得る。障害物回避モジュール１３２は、スーツケースの周囲環境における障害物情報を収集するために使用され、ユーザを自動的に追跡する過程において、障害物回避モジュール１３２が走行経路上に障害物があることを検出すると、プロセッサ１２２は制御信号を駆動モーター１２９に出力する。すると、駆動モータ１２９がケース本体１００を駆動して障害物を回避し、自動走行中のスーツケースの安全性を向上させる。障害物回避モジュール１３２は、ケース本体１００の外面に設けられた複数の距離測定センサーを含んでもよく、それにより送信された無線信号（超音波、赤外線、レーザー、電磁波など）の空気中の伝播速度は既知である。無線信号が送信されてから障害物により反射されて戻るまでの時間を測定し、送信と受信との時間差からケース本体１００と障害物との距離を検出できる。

[第２実施形態]
図３ａ乃至図３ｃに示すように、本発明の第２実施形態によって提供されるスーツケースと上記の第１実施形態との主な違いは、本実施形態では、第１表示ユニット１１１の表示面積がケース本体１００の表示スクリーンが設けられている外面の半分をカバーし、第２表示ユニット１１２の表示面積が第１表示ユニット１１１の表示面積と等しいことにある。

本実施形態では、第２表示ユニット１１２が展開される場合には、展開された画面のサイズは、ケース本体１００の外面のサイズと基本的に同じである。スーツケースのサイズがより大きく、例えば２０インチより大きい時に、折り畳み可能な表示スクリーン１１０の第２表示ユニット１１２を裏返して広げると、より広い表示領域を得ることができる。

本実施形態では、表示スクリーン１１０が設けられているケース本体１００の外面において、スクリーンが設けられていない領域には収納ポケット１０９が設けられており、収納ポケット１０９を利用して、ティッシュなどの日常生活用品を手軽に収納できる。

[第３実施形態]
図４ａ乃至図４ｃに示すように、本発明の第３実施形態によって提供されるスーツケースは、第１表示ユニット１１１に対する第２表示ユニット１１２の折り畳み方向が異なることを除いて、上記の第２実施形態と基本的に同じである。第２実施形態では、第２表示ユニット１１２は、第１表示ユニット１１１に対して左右方向に折り畳まれているが、本実施形態では、第２表示ユニット１１２は、第１表示ユニット１１１に対して上下方向に折り畳まれる。

[第４実施形態]
図５ａ乃至図５ｃに示すように、本発明の第４実施形態によって提供されるスーツケースと上記の第１実施形態との主な違いは、本実施形態では、前記少なくとも１つの第２表示ユニット１１２の数が２つであり、２つの第２表示ユニット１１２が第１表示ユニット１１１の２つの対向する側縁にそれぞれ回転可能に連接され、展開状態では、２つの第２表示ユニット１１２がそれぞれ第１表示ユニット１１１の両側に位置することにある。

本実施形態では、第１表示ユニット１１１の表示面積は、ケース本体１００の表示スクリーン１１０が設けられている外面を全体的にカバーする。各第２表示ユニット１１２の表示面積は、第１表示ユニット１１１の表示面積と等しい。

本実施形態では、第２表示ユニット１１２が展開される場合には、拡張されたスクリーンのサイズはケース本体１００の外面を超えて、スクリーンの表示面積を効果的に増加させ、これによりスーツケースのサイズが小さいとしても、例えば２０インチ未満であっても、折り畳み可能な表示スクリーン１１０の第２表示ユニット１１２を裏返して広げることにより、より大きな表示面積を得ることができる。

[第５実施形態]
図６ａ乃至図６ｃに示すように、本発明の第５実施形態によって提供されるスーツケースと上述の第１実施形態との主な違いは、本実施形態では、前記少なくとも１つの第２表示ユニット１１２の数が２つであり、２つの第２表示ユニット１１２は、第１表示ユニット１１１の２つの対向する側縁にそれぞれ回転可能に連接される。展開状態では、２つの第２表示ユニット１１２は、それぞれ第１表示ユニット１１１の両側に位置する。

本実施形態では、第１表示ユニット１１１の表示面積は、ケース本体１００の表示スクリーン１１０が設けられている外面を全体的にカバーし、各第２表示ユニット１１２の表示面積は、第１表示ユニット１１１の表示面積の半分に過ぎない。

本実施形態では、第２表示ユニット１１２が展開される場合には、拡張されたスクリーンのサイズがケース本体１００の外面を超え、スクリーンの表示面積が効果的に増加されるため、スーツケースのサイズが２０インチ未満などの小さい場合であっても折り畳み可能な表示スクリーン１１０の第２表示ユニット１１２を裏返して広げることにより、より大きな表示領域を依然として得ることができる。

[第６実施形態]
図７ａ乃至図７ｃに示すように、本発明の第６実施形態によって提供されるスーツケースと上記第１実施形態との主な違いは、本実施形態では、前記少なくとも１つの第２表示ユニット１１２の数が２つであり、２つの第２表示ユニット１１２がそれぞれ第１表示ユニット１１１の２つの対向する側縁に回転可能に連接されており、展開状態では、２つの第２表示ユニット１１２がそれぞれ第１表示ユニット１１１の両側に位置する。

本実施形態では、第１表示ユニット１１１は、表示スクリーン１１０が設けられた外面の中央部に位置し、且つ第１表示ユニット１１１の表示面積がケース本体１００の表示スクリーン１１０が設けられている外面の３分の１をカバーし、各第２表示ユニット１１２の表示面積は、第１表示ユニット１１１の表示面積と等しい。

本実施形態では、第２表示ユニット１１２が展開される場合には、拡張されたスクリーンのサイズはケース本体１００の外面サイズとほぼ一致しており、スーツケースのサイズがより大きく、例えば２０インチ以上の大きさである場合には、折り畳み可能な表示スクリーン１１０の第２表示ユニット１１２を裏返して広げることにより、より大きな表示領域が得られる。

本実施形態では、ケース本体１００の表示スクリーン１１０が設けられている外面におけるスクリーンが設けられていない領域に収納ポケット１０９を設けて、収納ポケット１０９を利用してティッシュなどの日常生活用品を便利に置くことができる。

また、本発明は、電子機器２００及び上記の何れか１つの実施形態のスーツケースを含むスーツケースシステムをさらに提供する。電子機器２００は、前記スーツケースに無線接続されている。その結果、電子機器２００上の表示内容は、スーツケースの表示スクリーン１１０に伝送されて表示される。スーツケース上の表示スクリーン１１０が折り畳み可能な構造であるため、第２表示ユニット１１２を第１表示ユニット１１１に対して展開させてもよく、表示時に表示面積を効果的に増加させることができる。これにより、ユーザは、ビデオ番組を見たり、ビジネス旅行中に関連情報をプレゼンテーションしたりする際に、大画面の表示効果を楽しむことができ、使用体験が大幅に向上された。

電子機器２００は、携帯電話機、タブレットパソコン、ノートパソコン、ウェアラブルデバイスなどであり得る。

以上、本発明のより良い実施形態にすぎず、本発明をいかなる形式でも限定するものではなく、より良い実施形態で上記のように公開したが、本発明を限定するものではなく、本発明に精通した技術者であっても、本発明の技術提案の範囲を逸脱することなく、上記で開示された技術内容を利用して、若干の変更または修正を行って、同等の効果を有する実施形態を得ることができる。ただし、本発明の技術案の内容を逸脱していない場合には、本発明の技術の本質に基づいて、上記実施形態に対して行った如何なる簡単な修正、同等の変化と修飾は、いずれも本発明の技術提案の範囲内に属する。

Claims

ローリングホイール（１０１）及びプルロッド（１０２）が取り付けられているケース本体（１００）を備えたスーツケースであって、
前記ケース本体（１００）の外面には、折り畳み可能な表示スクリーン（１１０）が設けられており、前記表示スクリーン（１１０）は、固定された第１表示ユニット（１１１）と、前記第１表示ユニット（１１１）に対してフリップ可能な少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）と、を含み、前記表示スクリーン（１１０）が折り畳まれた状態にある場合、前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）は、前記第１表示ユニット（１１１）の上面に折り畳まれて積層され、
前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）が前記第１表示ユニット（１１１）に対して展開されると、前記表示スクリーン（１１０）は、展開状態にあり、前記表示スクリーン（１１０）の表示面積は、前記第１表示ユニット（１１１）と前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）との面積の和に等しく、
前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）の数は、１つであり、前記第２表示ユニット（１１２）は、前記第１表示ユニット（１１１）の１つの側辺に回転可能に連接され、展開された状態では、前記第２表示ユニット（１１２）は、前記第１表示ユニット（１１１）の一方側に位置し、
前記第１表示ユニット（１１１）の表示面積は、前記ケース本体（１００）の表示スクリーン（１１０）が設けられている外面を全体的にカバーし、前記第２表示ユニット（１１２）の表示面積は、前記第１表示ユニット（１１１）の表示面積と等しく、
前記第２表示ユニット（１１２）は、支持機構によって支持され、
前記支持機構は、一端部が前記ケース本体（１００）に回転可能に連設され、かつ前記第２表示ユニット（１１２）の背面に設けられた複数の支持バー（１０８）を備え、
前記支持バー（１０８）は、前記第２表示ユニット（１１２）が展開される場合に、前記ケース本体（１００）から外側へ回転されて開かれて、展開された前記第２表示ユニット（１１２）の背面を支えることを特徴とするスーツケース。
前記表示スクリーン（１１０）は、柔軟な表示スクリーンであることを特徴とする請求項１に記載のスーツケース。
前記スーツケースは、バッテリー（１２７）及び発電機（１２８）をさらに含み、前記発電機（１２８）は、バッテリー（１２７）及びローリングホイール（１０１）に接続され、前記発電機（１２８）は、ローリングホイール（１０１）により駆動されて発電して、前記バッテリー（１２７）に充電することを特徴とする請求項１に記載のスーツケース。
前記スーツケースは、ワイヤレスモジュール（１２１）をさらに含み、前記ワイヤレスモジュール（１２１）は、インターネットまたはユーザの電子機器（２００）に接続されていることを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載のスーツケース。
前記スーツケースは、位置決めモジュール（１２６）をさらに含み、前記位置決めモジュール（１２６）は、前記スーツケースの位置をリアルタイムに位置決めし、且つ位置情報を前記ワイヤレスモジュール（１２１）を介してユーザの電子機器（２００）に送信することを特徴とする請求項４に記載のスーツケース。
前記スーツケースは、プロセッサ（１２２）、メモリ（１２４）及びオペレーティングシステム（１２３）をさらに含み、前記メモリ（１２４）は、前記プロセッサ（１２２）に接続され、前記表示スクリーン（１１０）は、タッチ入力機能を有することを特徴とする請求項４に記載のスーツケース。
ローリングホイール（１０１）及びプルロッド（１０２）が取り付けられているケース本体（１００）を備えたスーツケースであって、
前記ケース本体（１００）の外面には、折り畳み可能な表示スクリーン（１１０）が設けられており、前記表示スクリーン（１１０）は、固定された第１表示ユニット（１１１）と、前記第１表示ユニット（１１１）に対してフリップ可能な少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）と、を含み、前記表示スクリーン（１１０）が折り畳まれた状態にある場合、前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）は、前記第１表示ユニット（１１１）の上面に折り畳まれて積層され、
前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）が前記第１表示ユニット（１１１）に対して展開されると、前記表示スクリーン（１１０）は、展開状態にあり、前記表示スクリーン（１１０）の表示面積は、前記第１表示ユニット（１１１）と前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）との面積の和に等しく、
前記スーツケースは、ワイヤレスモジュール（１２１）をさらに含み、前記ワイヤレスモジュール（１２１）は、インターネットまたはユーザの電子機器（２００）に接続され、
前記スーツケースは、前記ワイヤレスモジュール（１２１）を介してインターネットまたはユーザの前記電子機器（２００）にアクセスし、ユーザが乗っている飛行機のフライト情報を自動的に取得し、且つ飛行機の実際の離陸時間と着陸時間を取得して、離陸時に前記ワイヤレスモジュール（１２１）の飛行モードを自動的にオンにし、着陸時に飛行モードを自動的にオフにすることを特徴とするスーツケース。
ローリングホイール（１０１）及びプルロッド（１０２）が取り付けられているケース本体（１００）を備えたスーツケースであって、
前記ケース本体（１００）の外面には、折り畳み可能な表示スクリーン（１１０）が設けられており、前記表示スクリーン（１１０）は、固定された第１表示ユニット（１１１）と、前記第１表示ユニット（１１１）に対してフリップ可能な少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）と、を含み、前記表示スクリーン（１１０）が折り畳まれた状態にある場合、前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）は、前記第１表示ユニット（１１１）の上面に折り畳まれて積層され、
前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）が前記第１表示ユニット（１１１）に対して展開されると、前記表示スクリーン（１１０）は、展開状態にあり、前記表示スクリーン（１１０）の表示面積は、前記第１表示ユニット（１１１）と前記少なくとも１つの第２表示ユニット（１１２）との面積の和に等しく、
前記スーツケースは、駆動モータ（１２９）及びバッテリー（１２７）を含み、前記ローリングホイール（１０１）が回転軸に取り付けられ、前記駆動モータ（１２９）の出力軸が前記回転軸に接続され、
前記プルロッド（１０２）を握って前記スーツケースを押して前に移動する間に、ユーザは前記プルロッド（１０２）に設けられたスイッチを押して前記駆動モータ（１２９）に前記バッテリー（１２７）から電力を供給し、前記駆動モータ（１２９）によって前記スーツケースを駆動して前進するための補助力を提供することを特徴とするスーツケース。
前記スーツケースは、追跡モジュール（１３１）及びプロセッサ（１２２）をさらに含み、
前記追跡モジュール（１３１）及び前記駆動モータ（１２９）は、前記プロセッサ（１２２）に接続され、
前記追跡モジュール（１３１）は、前記ケース本体（１００）に設けられた複数の信号センサを含み、
前記追跡モジュール（１３１）は、ユーザが携帯する電子機器（２００）を送信ノードとし、前記信号センサを受信ノードとして、この受信ノードが受信した信号の強度に基づいて、前記スーツケースと前記電子機器（２００）との間の距離及び前記電子機器（２００）の移動速度を検出し、この検出した値に基づいて前記プロセッサ（１２２）は、前記駆動モータ（１２９）に制御信号を出力し、前記駆動モータ（１２９）の加減速を制御し、前記スーツケースの走行速度を自動的に調整して、前記スーツケースと前記電子機器（２００）との間に常に設定された距離を維持することを特徴とする請求項８に記載のスーツケース。
前記スーツケースは、前記プロセッサ（１２２）に接続された障害物回避モジュール（１３２）をさらに含み、
前記障害物回避モジュール（１３２）は、前記ケース本体（１００）の外面に設けられた複数の距離測定センサーを含み、当該距離測定センサーから無線信号が送信されてから障害物により反射されて戻って前記距離測定センサーに受信されるまでの時間を測定し、送信と受信との時間差から前記ケース本体（１００）と前記障害物との距離を検出することによって、前記ケース本体（１００）の走行経路上に障害物があることを検出し、
前記ケース本体（１００）の走行経路上に障害物がある場合に、前記プロセッサ（１２２）は、制御信号を前記駆動モーター（１２９）に出力し、当該駆動モータ（１２９）が前記ケース本体（１００）を駆動して前記障害物を回避することを特徴とする請求項９に記載のスーツケース。
電子機器（２００）と、請求項１〜１０の何れか１項に記載のスーツケースと、を含み、前記電子機器（２００）は、前記スーツケースと無線接続されていることを特徴とするスーツケースシステム。