JP6934968B2 - プレスブレーキにおけるクラウニング方法及びプレスブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、プレスブレーキにおけるクラウニング方法及びプレスブレーキに関する。さらに詳細には、プレスブレーキにおける下部テーブルの左右両端側を下方向へ能動的に牽引して、又は前記両端側を上方向に押圧して下部テーブルのクラウニングを行う方法及び同方法に使用するプレスブレーキに関する。
プレスブレーキにおける上下のテーブルに備えた上下の金型間へ板状のワークを供給して、上記ワークの折曲げを行うことにより、ワークをV形状に折曲げ加工を行うことができる。ところで、プレスブレーキにおける上下のテーブルの左右両端側は、左右のサイドフレームに支持された構成である。すなわち、上下のテーブルは両端支持の構成である。
したがって、上下の金型によってワークをV形状に折曲げ加工すると、上下テーブルの中央部付近は、互に離反するように湾曲する傾向にある。よって、V形状に折曲げ加工されたワークの左右両端側の折曲げ角度よりも中央部の折曲げ角度が甘く(大きく)なる傾向にある。すなわち、折曲げ加工されたワークは舟形になる傾向にある。
したがって、ワークの通り精度の向上を図るために、ワークの折曲げ加工時に、上下の金型が並行を保持して湾曲するようにクラウニングが行われている。上記クラウニングの方法としては、上部テーブルに備えた上型を、下方向へ予め突状に湾曲することや、下部テーブルを上方向へ突状に湾曲することが行われている。そして、下部テーブルを上方向に湾曲する構成としては、下部テーブルの左右両端側に、左右方向へ開口(開放)したスリットを備え、下部テーブルにおける左右両端側が下方向へ撓み易くした構成が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許第5514276号公報 特開2001−121214号公報
特許文献1,2に記載の構成においては、上部テーブルの湾曲に追従するように下部テーブルが湾曲してワークの折曲げ加工が行われる。したがって、ワークの通り精度は向上する。しかし、特許文献1,2は、上下のワークテーブルの左右方向の中央部にワークを位置決めした場合に、左右方向に長いワークの両端側が左右のスリットの上方位置に位置し、この状態においてワークの折曲げ加工を行うことを前提とするものである。
したがって、例えば、ワークの左右両側がスリットの上方に僅かに位置するような長さの場合、または、ワークが左右のスリットの間隔よりも短い場合には、折り曲げ精度を出し難いものである。
また、上下のテーブルの複数箇所に金型を装着して、例えばステップベンドを行うような場合、金型は、上下テーブルの、例えば左側、中央部、右側等のように装着される。よって、例えば左側に装着された金型と右側に装着された金型においては、上下のテーブルにおける左右の撓み(湾曲)変形の相違により、ワークの曲げ精度が異なることになる。
本発明は、上述のごとき問題に鑑みてなされたもので、下部テーブルの左側又は右側或は全体のクラウニングを行って、通り精度のよい折曲げ加工を行おうとするものである。
したがって、本発明は、上部テーブルと下部テーブルとを上下に対向して備え上部テーブル又は下部テーブルの左右両側に、それぞれ左右方向に開口した左右のスリットを備えたプレスブレーキにより前記下部テーブルの両端部側の何れか一方に偏在した折曲げ加工を行うクラウニング方法であって、前記下部テーブルにおける前記左右のスリットの上側部分の端部側の前記一方を、上方向に湾曲するように変形させてクラウニング調整を行うものである。
また、前記クラウニング方法に使用するプレスブレーキであって、上部テーブルと下部テーブルとを上下に対向して備え、下部テーブルの左右両側に左右方向に開口した左右のスリットを備え、前記左右のスリットの下側部分又は上側部分のクラウニング調整部分と前記左右のスリットの上側部分又は下側の固定部分との間に、前記クラウニング調整部分の端部側を、前記固定部分に対して上方向に変形するための左右の変形付与手段をそれぞれ備えている。
また、上部テーブルと下部テーブルとを上下に対向して備えたプレスブレーキにおけるクラウニング方法であって、下部テーブルにおける左右両端側を下方向に引っ張ることによって下部テーブルの中央部側を上方向に突状に変形してクラウニングを行うものである。
本発明によれば、上部テーブル又は下部テーブルにおける左側のクラウニング、右側のクラウニングを個別に行うことができる。また、左右両側のクラウニングを同時に行うことができる。したがって、上部テーブル又は下部テーブルの左側又は右側或は中央部においてワークの折曲げ加工を行う場合に対応して、適正なクラウニングを行うことができる。よって、例えば下部テーブルの左側又は右側或は中央部において折曲げ加工を行う際の通り精度の向上を図ることができる。
また、下部テーブルの全長に亘ってクラウニングを行うことができる。したがって、ワークが左右方向に長い場合であっても、精度のよい曲げ加工を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係るプレスブレーキの全体的構成を概略的に示す正面説明図である。 上記プレスブレーキの左側面説明図である。 図1におけるA−A線に沿っての、変形付与手段の構成を示す拡大断面説明図である。 第2の実施形態に係るプレスブレーキを概略的に示した正面説明図である。 第3の実施形態に係るプレスブレーキを概略的に示した正面説明図である。 第4の実施形態に係るプレスブレーキを概略的に示した正面説明図である。 第5の実施形態に係るプレスブレーキを概略的に示した正面説明図である。 第6の実施形態に係るプレスブレーキを概略的に示した正面説明図である。 第7の実施形態のプレスブレーキにおける下部テーブルの構成を概略的に示す正面説明図で、上部テーブルは省略してある。 プレスブレーキにおける下部テーブルと前板、後板の関係を示す平断面説明図である。
図1を参照するに、本発明の第1の実施形態に係るプレスブレーキ1は、左右のサイドフレーム3L,3Rを備えている。サイドフレーム3L,3Rの上部側には上部テーブル5が上下動可能に支持されている。そして、上部テーブル5を上下動するために、前記サイドフレーム3L,3Rの上部には、例えば流体圧シリンダなどの如き上下作動装置7L,7Rが装着してある。そして、サイドフレーム3L,3Rの下部側には、上部テーブル5と上下に対向した下部テーブル9が備えられている。
前記下部テーブル9の左右両側には、左右方向に開口(開放)したスリット11L,11Rが備えられている。上記スリット11L,11Rは、左右方向(X軸方向)の両側が高くなるように、傾斜して形成してある。そして、スリット11L,11Rにおける基端側(図1において下端側)は、下部テーブル9に形成した円形状の応力集中防止穴13L,13Rに接続してある。
前記下部テーブル9において、前記スリット11L,11Rの下側部分9Aはサイドフレーム3L,3Rに一体的に固定した固定部分を構成するものである。そして、前記スリット11L,11Rの上側部分9Bは、上下方向に撓み可能(変形可能)な部分である。したがって、上側部分9Bの端部側を上方向又は下方向に撓ませることによって、下部テーブル9のクラウニングを調整することができる。よって、前記上側部分9Bは、クラウニング調整部を構成するものである。
前記下側部分9Aに対して上側部分9Bを上方向又は下方向に撓ませるために、下側部分9Aと上側部分9Bとの間には、変形付与手段15が備えられている。上記変形付与手段15の構成としては、下側部分9Aに対して上側部分9Bの端部側を上方向又は下方向に撓ませる(湾曲させる)機能を有すればよいものであって、例えば流体圧シリンダなどの流体圧機構や上側部分9Bを上下方向に押し引きする螺子機構など、種々の機構を採用することができる。
しかし、本実施形態においては、次のごとき偏心軸機構を採用している。すなわち、下部テーブル9における上側部分9Bには、前後方向にヒンジピン17(図3参照)が貫通してある。そして、下側部分9Aには、前後方向の偏心軸19の偏心部19Aが軸受21を介して回転自在に嵌合してある。そして、前記ヒンジピン17と偏心軸19は、両端部をそれぞれに嵌合した一対の昇降リンク23を介して連結してある。
そして、一方のリンク23には、例えばサーボモータなどのごとき駆動モータ25によって駆動される減速機27が取付けてある。この減速機27と前記偏心軸19は、適宜に連動連結してある。なお、減速機27は、例えばワオーム減速機構などの適宜の減速機構でよいものである。したがって、減速機27の詳細についての説明は省略する。なお、前記駆動モータ25は、減速機27と一体的な構成に備えられていればよいものである。よって、駆動モータ25の取付け構成についての詳細な説明は省略する。
上記構成により、駆動モータ25によって偏心軸19を回転すると、偏心部19Aが下側部分9Aに回転自在に支持されているので、偏心軸19が相対的に上下動することになる。したがって、昇降リンク23が上下動することとなり、ヒンジピン17を介して、上側部分9Bの端部側を上下動することになる。よって、下部テーブル9における上側部分9Bの端部側には、下側部分9Aに対して上方向又は下方向に撓む(湾曲する)ことになる。すなわち、下部テーブル9のクラウニングを行うことができるものである。
ところで、前記説明においては、偏心軸19を下側部分9Aに備えた場合について説明した。しかし、偏心軸19を下側部分19Aに備えるか、上側部分9Bに備えるかは相対的である。よって、偏心軸19は、下側部分9A又は上側部分9Bのどちら側に備えてもよいものである。
以上のごとき説明から理解されるように、本実施形態によれば、下部テーブル9の左右両側に左右方向のスリット11L,11Rが形成してある。そして、左右の下側部分9Aに対して上側部分9Bの端部側を能動的に上下動するために、左右の変形付与手段15が備えられている。したがって、左右の上側部分9Bを個別に或は同時に上下方向に変形することができる。
よって、プレスブレーキ1に対する上下の金型P,Dの配置位置29が、例えば、図1に示すように、左右側位置29L,29R及び中央位置29Sにあり、それぞれの配置位置29S,29L,29RにおいてワークWの折曲げ加工を行う際の下部テーブル9の撓みに対応して、それぞれクラウニングの調整を行い得るものである。すなわち、上下のテーブル5,9に対して金型P,Dを左右方向の複数箇所に配置して、例えば、ワークWのステップベンドを行う場合、各ステップベンドに対応して適正なクラウニングを行い得るものである。
また、上下のテーブル5,9に対してのワークWを左右方向に適宜に偏在して折曲げ加工を行う場合、ワークWの偏在に対応して下部テーブル9のクラウニングを適正に行い得るものである。
すなわち、本実施形態によれば、プレスブレーキ1における下部テーブル9の左右両側のクラウニング調整の自由度が大きく、ワークWの形状、寸法及び上下のテーブル5,9に対する左右方向の曲げ加工位置に対応して下部テーブル5のクラウニングを適正に調節することができる。
したがって、例えば、図1に破線で示す曲線Aのように、下部テーブル9の左右方向の一側が下降するように湾曲した形状のクラウニングを行うことができる。すなわち、ワークWを上下のテーブル5,9に対して左右方向に偏在して折曲げ加工を行う場合、偏在位置に対応してのクラウニングを行うことができる。
また、ワークWの左右両端側が左右のスリット11L,11Rの上方に位置するように、折り曲げ線の長いワークの場合には、曲線Bで示すように、下部テーブル9の左右方向の中央部が凸状になるように湾曲したクラウニングを行うことができる。この際、ワークWの左右方向の長さに対応して、下部テーブル9の曲率を調節することができる。
さらには、前記上側部分9Bの端部側を上方向に湾曲することにより、下部テーブル9の中央部が凹状になるように湾曲したクラウニングを行うことも可能である。この際、左右の変形付与手段15は同時に、又は個別に駆動することができ、ワークの左右方向の位置、ワークの曲げ線長さに対応して、所望のクラウニング調整を行うことができる。したがって、種々の形状、寸法のワークWに対応して、ワークWの折曲げ加工精度の向上を図ることができる。
図4は、本発明の第2実施形態に係るプレスブレーキ1Aを示すものである。前記第1の実施形態における構成要素と同一機能を奏する構成要素には、同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
この第2の実施形態においては、前記スリット11L,11Rの左右方向の中間位置に、前記変形付与手段15の構成と同様の構成の第2の変形付与手段15Aを備えた構成である。すなわち、左右のスリット11L,11Rに対応して、それぞれ複数の変形付与手段15,15Aを備えた構成である。
上記構成によれば、変形付与手段15Aにおけるヒンジピン17の部分を、例えば曲率変化位置として、下部テーブル9の中央部付近の曲率と両端側の曲率が異なるように、複数段階のクラウニングを行うことができる。したがって、下部テーブル9のクラウニングをより緻密に行うことができる。よって、より高精度の曲げ加工が可能になる。また、例えばワークWの中央部に切欠き等が存在する場合などにも対応可能であって、より高精度の加工が可能になるものである。
図5は第3の実施形態に係るプレスブレーキ1Bを示すものである。この実施形態においては、上部テーブル5の中央部付近に左右方向のスリット31を形成し、このスリット31の上側部分5Aと下側部分5Bとの間に、前記変形付与手段15と同様構成の第3の変形付与手段15Bを複数備えた構成である。
上記構成によれば、複数の変形付与手段15Bをそれぞれ調節することにより、上部テーブル5の下部側の中央部が下方向に突出するように湾曲した状態にクラウニング調整を行うことができる。この際、複数の変形付与手段15Bを個別に調節することにより、上部テーブル5の中央部を境として、上部テーブル5の左右両側を非対称形にクラウニングすることも可能である。
図6は、第4の実施形態に係るプレスブレーキ1Cを示すものである。この実施形態においては、変形付与手段15Cの構成として、下部テーブル9における上側部分9Bにおけるナット保持凹部に、ナット部材33を前後方向(Y軸方向)の水平な軸心回りに回動可能に備えている。そして、下側部分9Aに備えたブラケット35の軸受凹部内には、前後方向の水平な軸心回りに回動可能に支持された軸受部材37が備えられている。
前記軸受部材37には、上下方向に貫通した引っ張りボルト39が回転のみ自在に支持されている。そして、この引っ張りボルト39における上側の螺子部は、前記ナット部材33に螺合してある。前記引っ張りボルト39は、回転手段としての、例えばサーボモータなどのごとき適宜のアクチュエータ41と連動連結してある。なお、回転手段としては、適宜のハンドルを使用して手動で回転する構成とすることも可能である。
したがって、前記アクチュエータ41によって引っ張りボルト39を回転することにより、下部テーブル9における上側部分9Bの端部を下方向へ撓ませることができる。よって、左右の上側部分9Bを同時に、又は別個に撓ませてのクラウニングを行うことができる。この場合も、左右対称形に、又は非対称形にクラウニングを行い得るものである。
図7は、第5の実施形態に係るプレスブレーキ1Dを示すものである。この実施形態においては、変形付与手段15Dは、下部テーブル9における上側部分9B又は下側部分9Aの一方に固定の楔部材41Aを備えている。そして、前記上側部分9B又は下側部分9Aの他方には、可動の楔部材41Bが左右方向(X軸方向)に移動可能に備えられている。
前記楔部材41Bを、図7において左右方向へ移動するために、移動手段43が備えられている。上記移動手段43は、概念的、概略的に示すように、前記楔部材41Bと螺合したネジ部材45が備えられていると共に、ネジ部材45を回転するための回転手段としての、モータ47が備えられている。
したがって、モータ47によってネジ部材45を回転すると、一方の楔部材41Bは、図7において左右方向へ移動される。そして、楔部材41Bが左方向の外側へ移動されると、可動側の楔部材41Bの傾斜面と固定側の楔部材41Aの傾斜面とが面接合し、楔部材41Aは、図7において上方向へ押圧移動される。したがって、下部テーブル9における上側部分9Bの左右の端部側は上方向へ変形(湾曲)される。
すなわち、図7に示す構成においては、下部テーブル9における左右両側を、上方向に湾曲するように変形することができる。上部テーブル5における左右両側の下方向への湾曲に対応してのクラウニングを容易に行い得るものである。
また、楔部材41Bを左右方向の内側へ移動して、楔部材41Aと楔部材41Bとの間に適宜の隙間を形成することにより、下部テーブル9における左右の上側部分9Bが下方向に撓むことを許容できる。そして、楔部材41Aと楔部材41Bとが当接することにより、前記上側部分9Bの下方向への撓みを抑制することができる。すなわち、適宜のクラウニングに調節することができる。
図8は、第6の実施形態に係るプレスブレーキ1Eを示すものである。この実施形態においては、下部テーブル9における上側部分9B上に変形付与手段15Eが備えられている。上記変形付与手段15Eは、次のように構成してある。すなわち、下部テーブル9の上側部分9B上には、傾斜ブロック49が備えられている。この傾斜ブロック49には、左右両側が低くなるように傾斜した左右の傾斜面49L,49Rが形成してある。
そして、前記傾斜面49L,49R上には、左右方向へ位置調節自在な左右の楔ブロック51L,51Rが載置してある。左右の楔ブロック51L,51Rを同期して互に接近離反するように、左右方向へ位置調節するために、左右の楔ブロック51L,51Rには、右ねじ、左ねじを備える螺子杆53が螺合してある。この螺子杆53は、回転手段としてのモータ55と連動連結してある。
上記構成において、上下のテーブル5,9に備えたパンチP、ダイDによってワークWの折曲げ加工を行うべく、上下作動装置7L,7Rによって上部テーブル5を下降すると、パンチP、ダイDによってワークWの折曲げ加工が開始される。上述のように、加工が開始されると、楔ブロック51L,51R上に相対的に移動可能に備えた補助ブロック57が同時的に押圧される。
したがって、下部テーブル9における上側部分9Bは、変形付与手段15Eを介して下方向へ押圧され湾曲されることになる。すなわち、下部テーブル9は、上部テーブル5に押圧されてクラウニングされることになる。この際、モータ55による螺子杆53の回転によって楔ブロック51L,51Rを互に接近離反することにより、上部テーブル5によって下部テーブル9が押圧される時期及びクラウニングの形態を調節することができる。
換言すれば、変形付与手段15Eを調節することにより、下部テーブル9における上側部分9Bの撓み量を調節することができる。すなわち、ワークWの材質、板厚、折曲げ線の長さ等に対応しての適正なクラウニングを行い得ることになる。
図9は、第7の実施形態に係るプレスブレーキ1Fを示すもので、上部テーブルは省略して、下部テーブルの主要部分のみを表示している。この第7の実施形態に係るプレスブレーキ1Fにおける下部テーブル59は、次のように構成してある。
すなわち、下部テーブル59は、図10に示すように、テーブル本体61と、テーブル本体61の前後に配置した前板63A、後板63Bを備えている。なお、図9においては、前板63Aは図示省略してある。前記前板63A、後板63Bの左右両側は、前記サイドフレーム3L,3Rに一体的に固定してある。
前記前板63A、後板63B及びテーブル本体61は、それぞれを前後方向(図9において紙面に垂直な方向、図10において上下方向)に貫通した複数の枢軸63L,63Rによって一体的に保持されている。前記テーブル本体61の左右両側には、左右方向に延伸したアーム部65L,65Rが備えられている。上記アーム部65L,65Rは、図9に示すように、左右の先端側が次第に細くなる形状に構成してある。換言すれば、テーブル本体61の左右両側部に切欠部67を形成することによって、前記アーム部65L,65Rが構成してある。
そして、前板63A、後板63Bから左右方向へ突出した、前記アーム部65L,65Rの先端側を下方向に引っ張ることによって下部テーブル59のクラウニングを行うために、前記アーム部65L,65Rの先端部とサイドフレーム3L,3Rの基端部との間には、変形付与手段15が備えられている。より詳細には、前記変形付与手段15は、サイドフレーム3L,3Rの基端部に備えたブラケット67と前記アーム部65L,65Rの先端側との間に備えられている。
上記構成により、左右の変形付与手段15によってアーム部65L,65Rの先端側を下方向に引っ張ると、テーブル本体61は、左右方向の中央部が上方向へ突出するように湾曲されて、クラウニングが行われる。この際、下方向への引っ張り量を調節することにより、クラウニング量を適正に調節することができるものである。
なお、前記変形付与手段15によって、アーム部65L,65Rの先端側を上方向へ押圧することも可能である。また、左右の変形付与手段15によるアーム部65L,65Rの引っ張りや上方向への押圧を個別に行うことにより、下部テーブル59においてのクラウニングを、左右非対称形に行うことも可能である。
以上のごとき説明から理解されるように、本実施形態によれば、プレスブレーキにおける下部テーブルの左右両側を、下方向に引っ張って、又は上方向に押圧して下部テーブルのクラウニングを行うことができる。また、下部テーブルにおける左右方向の一側を下方向に引っ張り、他側を上方向に押圧してクラウニングを行うことも可能である。
したがって、プレスブレーキにおける上下のテーブルの複数箇所にそれぞれ金型を配置(装着)して、例えばステップベンドを行う場合、それぞれの金型装着位置に対応して適正なクラウニングを行い得ることとなる。よって、例えばステップベンドを行う場合に、各金型装着位置での曲げ加工精度の向上を図ることができる。
また、下部テーブルの左右方向の中央部が凸状になるようにクラウニング調節を行うことができ折曲げ線の長いワークの場合であっても、通り精度のよい曲げ加工を行うことができる。さらに、下部テーブルの左右両側を対称形に、又は非対称形にクラウニング調節を行うことができ、例えば左右方向の中央部付近に適宜の切欠部を形成したようなワークに対しても容易に対応し得るものである。
ところで、前記説明においては、左右方向に開口したスリット11L、11Rを、下部テーブル9に形成した場合について説明した。しかし、スリット11L、11Rを上部テーブル5に形成することも可能である。この場合、上部テーブル5において、スリット11L、11Rの上側部分が固定部分に相当するものである。そして、スリット11L、11Rの下側部分がクラウニング調整部分に相当するものである。
なお、左右方向に開口したスリット11L、11Rは、上下のテーブル5,9の一方のみに限らず、上下テーブル5,9の両方に形成することも可能である。この場合、上下テーブル5,9におけるスリット11L、11Rは上下対象であっても非対称であってもよい。また、上下テーブル5,9におけるスリット11L、11Rの左右方向の長さが異なってもよいものである。
また、上下のテーブル5,9にスリットを備える構成としては、左右方向に開口したスリット11L、11Rと、スリット31のように、左右両端側を閉じたスリットとを段違い等に適宜に配置した構成とすることも可能である。
1 プレスブレーキ
5 上部テーブル
5A 上側部分
5B 下側部分
9 下部テーブル
9A 下側部分
9B 上側部分
11L,11R スリット
15 変形付与手段
17 ヒンジピン
19 偏心軸
23 昇降リンク
25 駆動モータ
27 減速機
49 傾斜ブロック
51L,51R 楔ブロック
59 下部テーブル
61 テーブル本体
65L,65R アーム部

Claims (7)

  1. 上部テーブルと下部テーブルとを上下に対向して備え、下部テーブルの左右両側に、それぞれ左右方向に開口した左右のスリットを備えたプレスブレーキにより前記下部テーブルの両端部側の何れか一方に偏在した折曲げ加工を行うクラウニング方法であって、前記下部テーブルにおける前記左右のスリットの上側部分の端部側の前記一方を、上方向に湾曲するように変形させてクラウニング調整を行うクラウニング方法。
  2. 請求項1に記載のクラウニング方法において、下部テーブルにおける前記スリットの下側部分と上側部分との間に備えた変形付与手段によって、前記上側部分に上方向又は下方向への変形を付与することを特徴とするクラウニング方法。
  3. 請求項1又は2に記載のクラウニング方法において、上部テーブルに左右方向のスリットを備え、このスリットの上側部分に対して下側部分を下方向へ押圧して上部テーブルのクラウニング調整を行うことを特徴とするクラウニング方法。
  4. 請求項1又は2に記載のクラウニング方法に使用するプレスブレーキであって、上部テーブルと下部テーブルとを上下に対向して備え、下部テーブルの左右両側に左右方向に開口した左右のスリットを備え、前記左右のスリットの下側部分又は上側部分のクラウニング調整部分と前記左右のスリットの上側部分又は下側の固定部分との間に、前記クラウニング調整部分の端部側を、前記固定部分に対して上方向に変形するための左右の変形付与手段をそれぞれ備えていることを特徴とするプレスブレーキ。
  5. 請求項4に記載のプレスブレーキにおいて、上部テーブルに左右方向のスリットを備え、このスリットの上側部分に対して下側部分を下方向へ押圧して上部テーブルのクラウニング調整を行うためのクラウニング調整手段を備えていることを特徴とするプレスブレーキ。
  6. 請求項4または5に記載のプレスブレーキにおいて、前記左右の変形付与手段は、前記上側部分に貫通したヒンジピンと、前記下側部分に回転自在に軸支された偏心軸と、前記ヒンジピンと前記偏心軸とを連結した昇降リンクと、前記偏心軸を回転せしめて前記昇降リンクを上下動させる駆動モータと、をそれぞれ備えた偏心軸機構であることを特徴とするプレスブレーキ。
  7. 請求項6に記載のプレスブレーキにおいて、前記偏心軸機構はさらに駆動モータの回転を減速して増力する減速機を備えることを特徴とするプレスブレーキ。
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