(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図はずれ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図はずれ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(はずれ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「はずれ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチはずれ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチはずれ」となる)ことがある。また、表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチはずれ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチはずれ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、はずれ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「はずれ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「はずれ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「はずれ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組合せになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部258SGに関する説明)
次に、本実施の形態の特徴部258SGにおけるパチンコ遊技機1につき、図8−1〜図8−31を参照して説明する。
まず、図8−1は、本実施の形態の特徴部258SGにおけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。図8−1及び図8−3に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、縦長の方形枠状に形成された外枠258SG001aと、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)258SG003とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠258SG003には、ガラス窓を有するガラス扉枠258SG003aが左側辺を中心として遊技機用枠258SG003の前面を開放する扉開放位置と該前面を閉鎖する扉閉鎖位置との間で回動可能に設けられ、該ガラス扉枠258SG003aにより遊技領域を開閉できるようになっており、ガラス扉枠258SG003aを閉鎖したときにガラス窓を通して遊技領域を透視できるようになっている。
また、遊技機用枠258SG003は、遊技場の店員等が所有する扉キーを図示しない錠前に挿入して解錠することで開放可能となり、店員以外の遊技者等は遊技機用枠258SG003及びガラス扉枠258SG003aを開放することはできないようになっている。
左遊技領域258SG002Lは、打球操作ハンドル30の操作によって比較的弱く打ち出された(左打ち)遊技球が流下する遊技領域であり、右遊技領域258SG002Rは、打球操作ハンドル30の操作によって左遊技領域258SG002Lを流下する遊技球よりも強く打ち出された(右打ち)遊技球が、画像表示装置5の上方経路258SG002Cを通過して流下する遊技領域である。
また、左遊技領域258SG002Lには、一般入賞口10が複数配置されており、右遊技領域258SG002Rには、該右遊技領域258SG002Rの上流方から下流側にかけて、通過ゲート41、可変入賞球装置6B、一般入賞口10、特別可変入賞球装置7が配置されている。つまり、左遊技領域258SG002Lを流下する遊技球は、一般入賞口10と入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に入賞可能となっており、右遊技領域258SG002Rを流下する遊技球は、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口、一般入賞口10及び特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口に入賞可能となっているとともに、通過ゲート41を通過可能となっている。
図8−1に示すように、入賞球装置6Aと可変入賞球装置6B及び特別可変入賞球装置7の間には、複数の障害釘258SGK1が配設されている。このため、左遊技領域258SG002Lを流下する遊技球は、第2始動入賞口や大入賞口に入賞不能(または入賞困難)であるとともに、右遊技領域258SG002Rを流下する遊技球は、第1始動入賞口に入賞不能(または入賞困難)となっている。
図8−2及び図8−3に示すように、本実施の形態の特徴部258SGにおける主基板11は、第1部材と第2部材とにより開放可能に構成された基板ケース258SG201に収納された状態でパチンコ遊技機1の背面に搭載されている。また、主基板11には、パチンコ遊技機1の設定値を変更可能な設定値変更状態に切り替えるための錠スイッチ258SG051と、設定値変更状態において後述する大当りの当選確率(出玉率)等の設定値を変更するための設定スイッチとして機能する設定切替スイッチ258SG052と、遊技機用枠258SG003の開放を検知する開放センサ258SG09と、が設けられている。尚、本実施の形態の特徴部258SGにおける設定値変更状態は、遊技場の店員等がパチンコ遊技機1に設定されている設定値を確認可能な状態(設定値確認状態)でもある。
これら錠スイッチ258SG051及び設定切替スイッチ258SG052といった遊技者が操作可能な操作部が設けられた設定切替本体部は、主基板11とともに基板ケース258SG201内に収容されており、錠スイッチ258SG051及び設定切替スイッチ258SG052は、基板ケース258SG201を開放しなくても操作可能となるように基板ケース258SG201の背面に形成された開口を介して背面側に露出している。
錠スイッチ258SG051及び設定切替スイッチ258SG052を有する基板ケース258SG201は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、遊技場等に設置された遊技島(図示略)に固設された状態において、遊技機用枠258SG003を閉鎖した状態では操作が極めて困難であり、所定の扉キーを用いて遊技機用枠258SG003を開放することで操作が可能となる。また、錠スイッチ258SG051は、遊技場の店員等が所有する設定キーの操作を要することから、設定キーを所持する店員のみ操作が可能とされている。また、錠スイッチ258SG051は、設定キーによって、後述するONとOFFの切替操作を実行可能なスイッチでもある。尚、本実施の形態の特徴部258SGでは、扉キーと設定キーとが別個のキーである形態を例示しているが、これらは1のキーにて兼用されていてもよい。
また、基板ケース258SG201には、設定値や後述するベース値を表示可能な表示モニタ258SG029が配置されている。該表示モニタ258SG029は、主基板11に接続されているとともに、基板ケース258SG201の上部に配置されている。つまり、表示モニタ258SG029は、基板ケース258SG201における主基板11を視認する際の正面に配置されている。主基板11は、遊技機用枠258SG003を開放していない状態では視認できないので、主基板11を視認する際の正面とは、遊技機用枠258SG003を開放した状態における遊技盤2の裏面側を視認する際の正面であり、パチンコ遊技機1の正面とは異なる。ただし、主基板11を視認する際の正面とパチンコ遊技機1の正面とが共通するようにしてもよい。
尚、本特徴部258SGにおけるパチンコ遊技機1では、電源の投入時に錠スイッチ258SG051と開放センサ258SG09とがONとなっていれば、CPU103が遊技制御メイン処理において設定値変更状態として、セットされている設定値が表示モニタ258SG029に表示される。このとき、設定切替スイッチ258SG052を操作することによって表示モニタ258SG029に表示されている数値(設定値)を更新表示させることができる。
そして、表示モニタ258SG029に1〜6のうちの任意の数値が表示されている状態で錠スイッチ258SG051をOFFにすることで、該表示モニタ258SG029に表示されている数値が新たな設定値としてセットされる。尚、CPU103は、パチンコ遊技機1が起動した際に、新たな設定値がセット(設定)されたか否かにかかわらず後述の設定値指定コマンドを演出制御基板12に対して送出する。このようにすることで、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を設定値指定コマンドから特定可能となっている。
また、図8−1及び図8−2に示すように、本実施の形態の特徴部258SGにおけるパチンコ遊技機1の遊技盤2の所定位置(例えば、遊技領域の左下方位置)には、第1特図の可変表示を実行可能な第1特別図柄表示装置258SG004A、第2特図の可変表示を実行可能な第2特別図柄表示装置258SG004B、第1保留記憶数を表示可能な第1保留表示器258SG025A、第2保留記憶数を表示可能な第2保留表示器258SG025B、普通図柄の可変表示を実行可能な普通図柄表示器258SG020、普図保留記憶数を表示可能な普図保留表示器258SG025C、大当り遊技中に当該大当り遊技のラウンド数(大当り種別)を表示可能なラウンド表示器258SG131、高ベース状態(時短状態)や大当り遊技状態等の遊技球を右遊技領域258SG002Rに向けて打ち出す遊技状態において点灯する右打ちランプ258SG132、確変状態であるとき点灯する確変ランプ258SG133、高ベース状態(時短状態)において点灯する時短ランプ258SG134が纏めて配置されている遊技情報表示部258SG200が設けられている。
第1特別図柄表示装置258SG004Aと第2特別図柄表示装置258SG004Bとは、それぞれ8セグメントのLEDから構成されている。また、第1特別図柄表示装置258SG004Aと第2特別図柄表示装置258SG004Bとでは、特別図柄の可変表示結果がはずれや小当りである場合は、共通の組合せで該可変表示結果を導出表示可能となっている。
第1特別図柄の可変表示において該可変表示結果が大当りとなる場合について、第1特別図柄表示装置258SG004Aは、大当り種別毎に2種類の大当り図柄(点灯するLEDの組合せ)にて可変表示結果と導出表示可能となっている。また、第2特別図柄の可変表示において該可変表示結果が大当りとなる場合について、第2特別図柄表示装置258SG004Bは、大当り種別毎に2種類の大当り図柄(点灯するLEDの組合せ)にて可変表示結果を導出表示可能となっている。
尚、本実施の形態の特徴部258SGにおいては、第1特別図柄表示装置258SG004Aと第2特別図柄表示装置258SG004Bとで導出表示可能な大当り図柄は全て異なっているが、第1特別図柄表示装置258SG004Aで導出表示可能な大当り図柄と第2特別図柄表示装置258SG004Bで導出表示可能な大当り図柄は少なくとも一部が重複していてもよい。
第1保留表示器258SG025Aと第2保留表示器258SG025Bとは、それぞれ4セグメントのLEDが左右方向に並列して配置されている。これら第1保留表示器258SG025Aと第2保留表示器258SG025Bとでは、保留記憶数が1個であれば左端部のLEDのみが点灯し、保留記憶数が増加していく毎に左から2番目、左から3番目、左から4番目のLEDが順次点灯する。そして、可変表示が実行される毎に、保留記憶が減少する(消費される)ことに応じて、該可変表示に対応する保留表示器でのLEDが所定のシフト方向(本実施の形態の特徴部258SGでは左方向)に向けて消灯していく。
尚、本実施の形態の特徴部258SGでは、第1特図保留記憶と第2特図保留記憶とが両方存在する場合は、第2特図保留記憶にもとづく可変表示が優先して実行される様になっている。このため例えば第1特図保留記憶が1個存在するとともに第2特図保留記憶が2個存在する場合(第1保留表示器258SG025Aの左端部のLEDのみが点灯しているとともに、第2保留表示器258SG025Bの左2個のLEDが点灯している場合)は、第2特図保留記憶にもとづく可変表示の実行によって第2特図保留記憶が0個となった後に、第1特図保留記憶にもとづく可変表示が実行される。
また、ラウンド表示器258SG131は5個のセグメント(LED)から構成されている。尚、本実施の形態の特徴部258SGにおける大当り種別としては、5ラウンド大当りである大当りA、10ラウンド大当りである大当りB、15ラウンド大当りである大当りCの計3個の大当り種別が設けられており、これら大当り種別に応じてラウンド表示器258SG131を構成するセグメントのうちいずれのセグメントが点灯するかが異なっている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるLED制御コマンドが含まれている。
図8−4(A)は、本実施の形態における特徴部258SGで用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。尚、図8−4(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図8−4(A)に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示装置258SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第1可変表示開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示装置258SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第2可変表示開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで可変表示される飾り図柄などの変動パターン(変動時間)を指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。尚、変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8CXXHは、可変表示結果通知コマンドであり、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する演出制御コマンドである。可変表示結果通知コマンドでは、例えば図8−4(B)に示すように、可変表示結果が「はずれ」であるか「大当り」であるか「小当り」であるかの決定結果(事前決定結果)や、可変表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果(大当り種別決定結果)に応じて、異なるEXTデータが設定される。
可変表示結果通知コマンドでは、例えば図8−4(B)に示すように、コマンド8C00Hは、可変表示結果が「はずれ」となる旨の事前決定結果を示す第1可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C01Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りA」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第2可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C02Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りB」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第3可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C03Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りC」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第4可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C04Hは、可変表示結果が「小当り」となる旨の事前決定結果を通知する第5可変表示結果指定コマンドである。
コマンド8F00Hは、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで飾り図柄の変動停止(確定)を指定する図柄確定コマンドである。コマンド95XXHは、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドである。遊技状態指定コマンドでは、例えばパチンコ遊技機1における現在の遊技状態に応じて、異なるEXTデータが設定される。具体的な一例として、コマンド9500Hを時短制御が行われない遊技状態(低ベース状態、通常状態)に対応した第1遊技状態指定コマンドとし、コマンド9501Hを時短制御が行われる遊技状態(高ベース状態、時短状態)に対応した第2遊技状態指定コマンドとする。
コマンド96XXHは、パチンコ遊技機1においてエラー(異常)の発生および発生したエラー(異常)の種別を指定するエラー(異常)指定コマンドである。エラー(異常)指定コマンドでは、例えば、各エラー(異常)に対応するEXTデータが設定されることにより、演出制御基板12側において、いずれのエラー(異常)の発生が判定されたのかを特定することができ、特定したエラー(異常)の発生が、後述するエラー報知処理によって報知される。
コマンドA0XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態の開始を示す演出画像の表示を指定する当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。コマンドA1XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態において、大入賞口が開放状態となっている期間であることを通知する大入賞口開放中通知コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態において、大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間であることを通知する大入賞口開放後通知コマンドである。コマンドA3XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態の終了時における演出画像の表示を指定する当り終了指定コマンドである。
当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、例えば可変表示結果通知コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前決定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定されてもよい。あるいは、当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、事前決定結果及び大当り種別決定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果通知コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。大入賞口開放中通知コマンドや大入賞口開放後通知コマンドでは、大当り遊技状態または小当り遊技状態におけるラウンドの実行回数(例えば「1」〜「15」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
コマンドB100Hは、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aにより検出されて始動入賞(第1始動入賞)が発生したことに基づき、第1特別図柄表示装置258SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB200Hは、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bにより検出されて始動入賞(第2始動入賞)が発生したことに基づき、第2特別図柄表示装置258SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。
コマンドC1XXHは、画像表示装置5などにて特図保留記憶数を特定可能に表示するために、第1特図保留記憶数を通知する第1保留記憶数通知コマンドである。コマンドC2XXHは、画像表示装置5などにて特図保留記憶数を特定可能に表示するために、第2特図保留記憶数を通知する第2保留記憶数通知コマンドである。第1保留記憶数通知コマンドは、例えば第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1始動条件が成立したことに基づいて、第1始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。第2保留記憶数通知コマンドは、例えば第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2始動条件が成立したことに基づいて、第2始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。また、第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドは、第1開始条件と第2開始条件のいずれかが成立したとき(保留記憶数が減少したとき)に、特図ゲームの実行が開始されることなどに対応して送信されるようにしてもよい。
第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドに代えて、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドを送信するようにしてもよい。すなわち、合計保留記憶数の増加(または減少)を通知するための合計保留記憶数通知コマンドが用いられてもよい。
コマンドC4XXH及びコマンドC6XXHは、入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンド(入賞時判定結果指定コマンド)である。このうち、コマンドC4XXHは、入賞時判定結果として、可変表示結果が「大当り」となるか否か及び大当り種別(確変や非確変や突確)の判定結果を示す図柄指定コマンドである。また、コマンドC6XXHは、入賞時判定結果として、変動パターン判定用の乱数値MR3が、「非リーチ」、「スーパーリーチ」、「その他」のいずれの変動パターンとなるかの判定結果を示す変動カテゴリコマンドである。
コマンドD0XXHは、新たに設定された設定値を主基板11から演出制御基板12(演出制御用CPU120)に指定するための設定値指定コマンドである。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105と、時刻情報を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)106とを備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
図8−5は、主基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図8−5に示すように、この実施の形態の特徴部258SGでは、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1の他、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3、普図表示結果判定用の乱数値MR4、MR4の初期値決定用の乱数値MR5のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。尚、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。これらの乱数値MR1〜MR5は、CPU103にて、異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによる更新によってカウントするようにしてもよいし、乱数回路104によって更新されてもよい。乱数回路104は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。こうした遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。
尚、本実施の形態では各乱数値MR1〜MR5をそれぞれ図8−5に示す範囲の値として用いる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各乱数値MR1〜MR5の範囲は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異ならせてもよい。
図8−6は、本実施の形態における変動パターンを示している。本実施の形態では、可変表示結果が「はずれ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果が「大当り」となる場合などに対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。また、可変表示結果が「小当り」となる場合などに対応して、1の変動パターンが予め用意されている。尚、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(「非リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称され、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(「リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称される。また、非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、可変表示結果が「はずれ」となる場合に対応したはずれ変動パターンに含まれる。可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。可変表示結果が「小当り」である場合に対応した変動パターンは、小当り変動パターンと称される。
大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチα、スーパーリーチβ、スーパーリーチγ、スーパーリーチδといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。尚、本実施の形態では、ノーマルリーチ変動パターンを1種類のみしか設けていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチと同様に、ノーマルリーチα、ノーマルリーチβ、…のように、複数のノーマルリーチ変動パターンを設けてもよい。また、スーパーリーチ変動パターンでも、5以上のスーパーリーチ変動パターンを設けてもよい。
図8−6に示すように、本実施の形態の特徴部258SGにおけるノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチ変動パターンであるスーパーリーチα、スーパーリーチβ、スーパーリーチγ、スーパーリーチδよりも短く設定されている。また、本実施の形態の特徴部258SGにおけるスーパーリーチα、スーパーリーチβ、スーパーリーチγ、スーパーリーチδといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチδ、スーパーリーチγ、スーパーリーチβ、スーパーリーチαの順で短くなるように特図変動パターンが設定されている。
尚、本実施の形態では、可変表示結果が「大当り」となる大当り期待度は、スーパーリーチδが最も高く、スーパーリーチγ、スーパーリーチβ、スーパーリーチα、ノーマルリーチの順に低くなるように設定されているため、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンにおいては変動時間が長いほど大当り期待度が高くなっている。
ただし、本実施の形態の特徴部258SGでは、スーパーリーチγの変動パターンとして、スーパーリーチγのリーチ演出として可変表示結果がはずれであることを一旦報知した後に可変表示結果が大当りであることを報知する復活演出を実行する変動パターン(図8−6に示すPB1−5)が設けられている。このため、該復活演出を実行するスーパーリーチγの変動パターンは、通常のスーパーリーチγの変動パターンよりも特図変動時間が長く且つスーパーリーチδの変動パターンよりも特図変動時間が短く設定されているが、例外的に大当り期待度が最も高い(100%)変動パターンである。
尚、本実施の形態の特徴部258SGにおいては、後述するように、これら変動パターンを、例えば、非リーチの種別や、ノーマルリーチの種別や、スーパーリーチの種別等のように、変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するのではなく、これらの種別を決定することなしに変動パターン判定用の乱数値MR3のみを用いて決定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、変動パターン判定用の乱数値MR3に加えて、変動パターン種別判定用の乱数値を設けて、これら変動パターン種別判定用の乱数値から変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態の特徴部258SGでは、図8−6に示すように、変動パターン毎に変動内容(演出内容)が予め決定されている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定されている設定値に応じて同じ変動パターンであっても変動内容(演出内容)が異なるようにしてもよい。例えば、ノーマルリーチはずれの変動パターンPA2−1の場合は、設定されている設定値が1の場合は、ノーマルリーチはずれとなる変動パターンとし、設定されている設定値が2の場合は、擬似連演出を2回実行して非リーチはずれとなる変動パターンとして、設定されている設定値が3の場合は、擬似連演出を3回実行してスーパーリーチはずれとなる変動パターン…等とすればよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行し、RAM102をワークエリアとして用いることで、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種の処理が実行される。また、CPU103は、乱数生成プログラムを実行することで、主基板11の側において用いられる各種の乱数の全てを生成可能とされている。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のテーブルデータなどが記憶されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定を行うために用意された、図8−7〜図8−14などに示す複数の判定テーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御信号を出力させるために用いられる複数の制御パターンテーブルを構成するテーブルデータや、特別図柄や普通図柄などの可変表示における各図柄の変動態様となる変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルなどが記憶されている。
ROM101が記憶する判定テーブルには、例えば図8−7及び図8−8に示す第1特図用表示結果判定テーブル、図8−9及び図8−10に示す第2特図用表示結果判定テーブル、図8−11(A)に示す大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、図8−11(B)に示す大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)の他、大当り変動パターン判定テーブル、小当り変動パターン判定テーブル、はずれ変動パターン判定テーブル、普図表示結果判定テーブル(図示略)、普図変動パターン決定テーブル(図示略)などが含まれている。
本実施の形態の特徴部258SGのパチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率(出玉率)が変わる構成とされている。詳しくは、後述する特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当選確率(出玉率)が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も出玉率が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど出玉率が低くなる。すなわち、設定値として6が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。換言すれば、設定値とは、最も大きい値である6が最も遊技場側にとって不利な値であり、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど遊技場側にとって有利な値となる。
図8−7〜図8−10は、表示結果判定テーブルを示す説明図である。表示結果判定テーブルとは、ROM101に記憶されているデータの集まりであって、MR1と比較される当り判定値が設定値毎に設定されているテーブルである。本実施の形態の特徴部258SGでは、表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで個別の表示結果判定テーブルを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いるようにしても良い。
図8−7(A)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が1であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−7(B)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が1であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−7(C)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が2であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1253までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−7(D)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が2であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1383までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−7(E)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が3であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1272までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−7(F)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が3であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1429までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−8(A)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が4であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1292までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−8(B)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が4であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1487までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33049までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−8(C)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が5であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1317までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−8(D)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が5であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1556までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−8(E)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が6であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−8(F)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が6であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1674までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−9(A)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が1であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−9(B)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が1であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−9(C)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が2であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1253までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−9(D)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が2であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1383までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−9(E)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が3であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1272までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−9(F)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が3であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1429までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−10(A)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が4であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1292までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−10(B)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が4であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1487までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−10(C)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が5であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1317までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−10(D)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が5であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1556までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−10(E)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が6であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−10(F)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が6であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1674までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
以上のように、各表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態または時短状態であるときよりも多くの判定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、パチンコ遊技機1において確変制御が行われる確変状態では、通常状態または時短状態であるときに特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率(本実施の形態の特徴部258SGでは、設定値が1の場合は1/300、設定値が2の場合は1/280、設定値が3の場合は1/260、設定値が4の場合は1/240、設定値が5の場合は1/220、設定値が6の場合は1/200)に比べて、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる(本実施の形態の特徴部258SGでは、設定値が1の場合は1/200、設定値が2の場合は1/180、設定値が3の場合は1/160、設定値が4の場合は1/140、設定値が5の場合は1/120、設定値が6の場合は1/100)。即ち、各表示結果判定テーブルでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態であるときに、通常状態や時短状態であるときに比べて大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように、判定値が大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り当てられている。
尚、本実施の形態の特徴部258SGでは、図8−7〜図8−10に示すように、各設定値に応じて通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率がそれぞれ異なる(例えば、設定値1であれば通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は1.5倍であり、設定値2であれば通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は約1.56倍であり、設定値3であれば通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は1.625倍である)ように設定されている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各設定値での通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は全て一定(例えば、5倍)に設定してもよい。
また、各第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が同一値となるように判定値が割り当てられている。具体的には、図8−7及び図8−8に示すように、第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が1/200に設定されている。
一方で、各第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が第1特図用表示結果判定テーブルとは異なる同一値となるように判定値が割り当てられている。具体的には、図8−9及び図8−10に示すように、第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が1/100に設定されている。
尚、本実施の形態の特徴部258SGでは、設定値にかかわらず特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が同一確率である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定値に応じて特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を異ならせてもよい。更に、本実施の形態の特徴部258SGでは、変動特図に応じて特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が異なる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動特図にかかわらず特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を同一確率としてもよい。
ここで、各表示結果判定テーブルにおいて「大当り」や「小当り」に割り当てられている当り判定値の数値範囲に着目すると、遊技状態が通常状態または時短状態の場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1237までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1238〜1253の範囲、設定値3では1238〜1272の範囲、設定値4では1238〜1292の範囲、設定値5では1238〜1317の範囲、設定値6では1238〜1346の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部258SGでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1237)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1238を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち32767〜33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1346までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1346)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33094の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
次に、遊技状態が確変状態の場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1346までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1347から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1347〜1383の範囲、設定値3では1347〜1429の範囲、設定値4では1347〜1487の範囲、設定値5では1347〜1556の範囲、設定値6では1347〜1674の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部258SGでは、遊技状態が確変状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1346)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1347を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が確変状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルと同じく、当り判定値のうち32767〜33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1674までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1674)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33094の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
遊技状態が通常状態または時短状態の場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1237までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1238〜1253の範囲、設定値3では1238〜1272の範囲、設定値4では1238〜1292の範囲、設定値5では1238〜1317の範囲、設定値6では1238〜1346の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部258SGでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1237)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1238を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち32767〜33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1346までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1346)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33421の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
次に、遊技状態が確変状態の場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1346までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1347から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1347〜1383の範囲、設定値3では1347〜1429の範囲、設定値4では1347〜1487の範囲、設定値5では1347〜1556の範囲、設定値6では1347〜1674の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部258SGでは、遊技状態が確変状態である場合における第2図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1346)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1347を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が確変状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルと同じく、当り判定値のうち32767〜33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1674までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1674)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33421の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
本実施の形態の特徴部258SGにおいては、各表示結果判定テーブルにおいて、遊技状態及び設定値にかかわらず、当り判定値の1020を基準として共通数値範囲または共通数値範囲と非共通数値範囲とからなる連続した1の数値範囲内に含まれる判定値を大当り判定値の数値範囲とするとともに、遊技状態及び設定値にかかわらず、当り判定値の32767を基準として連続した1の数値範囲(共通数値範囲)内に含まれる判定値を小当り判定値の数値範囲として可変表示結果を判定するようになっている。
更に、これら各表示結果判定テーブルにおいては、変動特図が同一である場合は、遊技状態にかかわらず小当り判定値の数値範囲は同一(小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数が同一)である。また、変動特図が第1特図であるか第2特図であるかに応じて小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数が異なる(第1特図用表示結果判定テーブルにおける小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数は328個であるのに対して、第2特図用表示結果判定テーブルにおける小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数は655個と約2倍である)一方で、小当り判定値の数値範囲自体は、32767を基準値(小当り基準値)として設定されている。
更に、前述したように、各遊技状態においては、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1の場合が最も特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が低く、設定値の値が大きくなるほど特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように判定値が割り当てられている(大当り確率:設定値6>設定値5>設定値4>設定値3>設定値2>設定値1)。
つまり、CPU103は、その時点で設定されている設定値に対応する表示結果判定テーブルを参照して、MR1の値が大当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(大当りA〜大当りC)とすることを決定する。また、MR1が小当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して小当りとすることを決定する。すなわち、設定値に応じた確率で大当り及び小当りの当選を決定する。尚、図8−7〜図8−10に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)並びに小当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示装置258SG004Aまたは第2特別図柄表示装置258SG004Bにおける停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということでもある。また、小当りにするか否か決定するということは、小当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示装置258SG004Aまたは第2特別図柄表示装置258SG004Bにおける停止図柄を小当り図柄にするか否か決定するということでもある。
尚、本実施の形態の特徴部258SGでは、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値として1〜6の計6個の設定値を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値は、5個以下や7個以上であってもよい。
図8−11(A)及び図8−11(B)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)を示す説明図である。このうち、図8−11(A)は、遊技球が第1始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第1特別図柄の可変表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。また、図8−11(B)は、遊技球が第2始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第2特別図柄の可変表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。
大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、当り種別判定用の乱数(MR2)に基づいて、大当りの種別を大当りA〜大当りCのうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
ここで、本実施の形態の特徴部258SGにおける大当り種別について、図8−12を用いて説明する。本実施の形態の特徴部258SGでは、大当り種別として、大当り遊技状態の終了後において時短制御のみが実行されて低確高ベース状態に移行する大当りA(非確変大当りともいう)と、大当り遊技の終了後において高確制御と時短制御とが実行されて高確高ベース状態に移行する大当りBや大当りC(確変大当りともいう)が設定されている。
「大当りA」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが5回(いわゆる5ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りであり、「大当りB」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが10回(いわゆる10ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りである。更に、「大当りC」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが15回(いわゆる15ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りである。
「大当りA」による大当り遊技状態の終了後において実行される時短制御は、所定回数(本実施の形態の特徴部258SGでは100回)の特図ゲームが実行されること、或いは該所定回数の特図ゲームが実行される前に大当り遊技状態となることにより終了する。
一方、大当りBや大当りCの大当り遊技状態の終了後において実行される高確制御と時短制御は、該大当り遊技状態の終了後において再度大当りが発生するまで継続して実行される。よって、再度発生した大当りが大当りBや大当りCである場合には、大当り遊技状態の終了後に再度、高確制御と時短制御が実行されるので、大当り遊技状態が通常状態を介することなく連続的に発生する、いわゆる連荘状態となる。
尚、本実施の形態の特徴部258SGにおいては、大当り種別として大当りA〜大当りCの3種類を設ける形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は2種類以下、または4種類以上設けてもよい。
また、図8−11(A)に示すように、大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)においては、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜99までが大当りAに割り当てられており、100〜249までが大当りBに割り当てられており、250〜299までが大当りCに割り当てられている。一方で、図8−11(B)に示すように、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)においては、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜99までが大当りAに割り当てられており、100〜199までが大当りBに割り当てられており、200〜299までが大当りCに割り当てられている。つまり、本実施の形態の特徴部258SGでは、遊技球が入賞した入賞口が第1始動入賞口であるか第2始動入賞口であるかに応じて大当り種別の決定割合が異なっている一方で、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず共通の割合にて大当り種別を決定するようになっている。
尚、本実施の形態の特徴部258SGでは、大当り種別を大当り種別判定用の乱数値であるMR2を用いて決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は、特図表示結果判定用の乱数値であるMR1を用いて決定してもよい。
また、ROM101には、変動パターン判定用の乱数値MR3に基づいて変動パターンを決定するための変動パターン判定テーブルも記憶されており、変動パターンを、事前決定結果に応じて前述した複数種類のうちのいずれかの変動パターンに決定する。
具体的には、変動パターン判定テーブルとしては、可変表示結果を「大当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、可変表示結果を「小当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、可変表示結果を「はずれ」にすることが事前決定されたときに使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルとが予め用意されている。
大当り用変動パターン判定テーブルにおいては、ノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)、スーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)、スーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)、復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−4)、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)、スーパーリーチδ大当りの変動パターン(PB1−6)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
具体的には、図8−13(A)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブルにおいては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜50までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、51〜200までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、201〜400までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられており、401〜650までが復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−4)に割り当てられており、651〜700までが復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)に割り当てられており、701〜997までがスーパーリーチδ大当りの変動パターン(PB1−6)に割り当てられている。
また、本実施の形態の特徴部258SGでは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず、大当り用の変動パターンを1の変動パターン判定テーブルを用いて決定している、つまり、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず可変表示結果が大当りとなる場合の変動パターンの決定割合が同一である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定されている設定値毎に各変動パターンの決定割合を異ならせるようにしてもよい。
また、小当り用変動パターン判定テーブルにおいては、小当りの変動パターン(PC1−1)の変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。具体的には、図8−13(B)に示すように、小当り用変動パターン判定テーブルにおいては、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜997までが小当りの変動パターン(PC1−1)に割り当てられている。尚、本実施の形態の特徴部258SGにおける小当りの変動パターンとしてはPC1−1のみが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、小当りの変動パターンとしては2以上の変動パターンを設けてもよい。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルには、遊技状態が時短制御の実施されていない低ベース状態において保留記憶数が1個以下である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルAと、低ベース状態において合計保留記憶数が2〜4個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルBと、低ベース状態において合計保留記憶数が5〜8個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルCと、遊技状態が時短制御の実施されている高ベース状態である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルDとが予め用意されている。
はずれ用変動パターン判定テーブルAにおいては、短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、スーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)、スーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図8−14(A)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルA(低ベース中合算保留記憶数1個以下用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜450までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、451〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルBにおいては、合計保留記憶数が2〜4個に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)スーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)、スーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図8−14(B)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルB(低ベース中合算保留記憶数2〜4個用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜500までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)に割り当てられており、501〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルCにおいては、合計保留記憶数が5〜8個に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、スーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)、スーパーリーチδはずれの変動パターン(PS2−5)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図8−14(C)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルC(低ベース中合算保留記憶数5個以上用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜550までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)に割り当てられており、551〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルDにおいては、時短制御中に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、スーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)、スーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図8−14(D)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルD(高ベース中用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜550までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)に割り当てられており、551〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられている。
このように、はずれ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合、非リーチ変動パターンやノーマルリーチ変動パターンを決定する割合は、スーパーリーチ変動パターンを決定する割合よりも高設定されている。また、はずれ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合は、変動パターン判定テーブルにかかわらず判定値のうち701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターンにそれぞれ割り当てられている、つまり、可変表示結果がはずれである場合は、スーパーリーチの変動パターンを共通の決定割合で決定するので、スーパーリーチの変動パターンによる可変表示が実行されないことにより演出効果が低下してしまうことを防ぐことができる。
尚、本実施の形態の特徴部258SGにおいては、はずれ用変動パターンとしてスーパーリーチαはずれの変動パターン、スーパーリーチβはずれの変動パターン、スーパーリーチγはずれの変動パターン、スーパーリーチδはずれの変動パターンのそれぞれの決定割合が各設定値間にて完全に同一の形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらスーパーリーチαはずれの変動パターン、スーパーリーチβはずれの変動パターン、スーパーリーチγはずれの変動パターン、スーパーリーチδはずれの変動パターンの決定割合は各設定値において異なっていてもよい。
尚、本実施の形態の特徴部258SGでは、可変表示結果がはずれである場合は、スーパーリーチの変動パターンの決定割合が同一である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果がはずれである場合は、非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチの全ての変動パターンの決定割合が同一であってもよいし、また、非リーチとノーマルリーチとのいずれかの変動パターンの決定割合のみが同一であってもよい。
尚、短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)よりも非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)の方が変動時間は短く、さらに、変動パターン(PA1−2)よりも非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)の方が変動時間は短い(図8−6参照)。よって、保留記憶数が増加した場合には、変動時間が短い非リーチはずれの変動パターンが決定されることにより、保留記憶が消化されやすくなって、保留記憶数が上限数である4に達しているときに始動入賞することで、保留記憶がなされない無駄な始動入賞が発生し難くなるようになるとともに、保留記憶数が減少した場合には、変動時間が長い短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)が決定されることによって、可変表示の時間が長くなることにより、可変表示が実行されないことによる遊技の興趣低下を防ぐことができるようになる。
また、本実施の形態の特徴部258SGでは、図8−14(A)〜図8−14(C)に示すように、合算保留記憶数に応じて異なるはずれ用変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動対象の特別図柄における保留記憶数(例えば、第1特別図柄の可変表示を実行する場合は第1特別図柄の保留記憶数、第2特別図柄の可変表示を実行する場合は第2特別図柄の保留記憶数)に応じて異なるはずれ用変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを決定してもよい。
また、本実施の形態の特徴部258SGでは、決定した変動パターン毎にリーチ演出を実行するか否かといずれのリーチ演出を実行するかが1対1で対応付いている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出制御用CPU120が、変動パターンの特図変動時間や可変表示結果等にもとづいてリーチ演出を実行するか否かや、いずれのリーチ演出を実行するかを抽選して決定してもよい。
図8−1に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102は、その一部または全部が所定の電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM102の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特図プロセスフラグなど)と未払出賞球数を示すデータとは、バックアップRAMに保存されるようにすればよい。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。
このようなRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、図示しない遊技制御用データ保持エリアが設けられている。遊技制御用データ保持エリアは、第1特図保留記憶部と、第2特図保留記憶部と、普図保留記憶部と、遊技制御フラグ設定部と、遊技制御タイマ設定部と、遊技制御カウンタ設定部と、遊技制御バッファ設定部とを備えている。
第1特図保留記憶部は、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第1始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第1特別図柄表示装置258SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第1特図保留記憶部は、第1始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第1始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第1特図保留記憶部に記憶された保留データは、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当りとなるか否かなどを判定可能にする保留情報となる。
第2特図保留記憶部は、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第2始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第2特別図柄表示装置258SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第2特図保留記憶部は、第2始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第2始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第2特図保留記憶部に記憶された保留データは、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当りとなるか否かなどを判定可能にする保留情報となる。
尚、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第1始動条件の成立に基づく保留情報(第1保留情報)と、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第2始動入賞の成立に基づく保留情報(第2保留情報)とを、共通の保留記憶部にて保留番号と対応付けて記憶するようにしてもよい。この場合には、第1始動入賞口と第2始動入賞口のいずれを遊技球が通過(進入)したかを示す始動口データを保留情報に含め、保留番号と対応付けて記憶させればよい。
普図保留記憶部は、通過ゲート41を通過した遊技球がゲートスイッチ21によって検出されたにもかかわらず、未だ普通図柄表示器258SG020により開始されていない普図ゲームの保留情報を記憶する。例えば、普図保留記憶部は、遊技球が通過ゲート41を通過した順に保留番号と対応付けて、その遊技球の通過に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された普図表示結果判定用の乱数値MR4を示す数値データなどを保留データとして、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
遊技制御フラグ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、遊技制御フラグ設定部には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
遊技制御タイマ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。例えば、遊技制御タイマ設定部には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
遊技制御カウンタ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するための複数種類のカウンタが設けられている。例えば、遊技制御カウンタ設定部には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。ここで、遊技制御カウンタ設定部には、遊技用乱数の一部または全部をCPU103がソフトウェアにより更新可能にカウントするためのランダムカウンタが設けられてもよい。
遊技制御カウンタ設定部のランダムカウンタには、乱数回路104で生成されない乱数値、例えば、乱数値MR2〜MR4を示す数値データが、ランダムカウント値として記憶され、CPU103によるソフトウェアの実行に応じて、定期的あるいは不定期に、各乱数値を示す数値データが更新される。CPU103がランダムカウント値を更新するために実行するソフトウェアは、ランダムカウント値を乱数回路104における数値データの更新動作とは別個に更新するためのものであってもよいし、乱数回路104から抽出された数値データの全部または一部にスクランブル処理や演算処理といった所定の処理を施すことによりランダムカウント値を更新するためのものであってもよい。
遊技制御バッファ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
また、演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、演出制御用データ保持エリアが設けられている。演出制御用データ保持エリアは、演出制御フラグ設定部と、演出制御タイマ設定部と、演出制御カウンタ設定部と、演出制御バッファ設定部とを備えている。
演出制御フラグ設定部には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示状態などといった演出動作状態や主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示動作などといった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。例えば、演出制御タイマ設定部には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。例えば、演出制御カウンタ設定部には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、演出制御バッファ設定部には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
また、演出制御バッファ設定部の所定領域には、始動入賞時受信コマンドバッファを構成するデータが記憶されている。始動入賞時受信コマンドバッファには、第1特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「1−1」〜「1−4」に対応した領域)と可変表示中の第1特図に対応した格納領域(バッファ番号「1−0」に対応した領域)とが設けられている。また、始動入賞時受信コマンドバッファには、第2特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「2−1」〜「2−4」に対応した領域)と可変表示中の第2特図に対応した格納領域(バッファ番号「2−0」に対応した領域)とが設けられている。第1始動入賞口や第2始動入賞口への始動入賞があったときには、始動口入賞指定コマンド(第1始動口入賞指定コマンドまたは第2始動口入賞指定コマンド)、や保留記憶数通知コマンド(第1保留記憶数通知コマンドまたは第2保留記憶数通知コマンド)といったコマンドが1セットとして、主基板11から演出制御基板12へと送信される。始動入賞時受信コマンドバッファにおける第1特図保留記憶に対応した格納領域と第2特図保留記憶に対応した格納領域は、これらのコマンドを対応付けて、第1特図保留記憶と第2特図保留記憶とに分けて格納するための格納領域(エントリ)が確保されている。
これら格納領域(エントリ)の記憶内容は、開始条件が成立して最上位の保留記憶(バッファ番号「1−1」またはバッファ番号「2−1」)の可変表示が開始されるときに、後述するように1つずつ上位にシフトされていく。
演出制御用CPU120は、第1始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファの第1特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していき、第2始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファの第2特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していく。始動入賞時には、始動口入賞指定コマンドから保留記憶数通知コマンドまでが順次送信される。従って、コマンド受信が行われれば、第1特図保留記憶または第2特図保留記憶に対応するバッファ番号の末尾「1」〜「4」のそれぞれに対応する格納領域に、各コマンドが格納されていくことになる。
次に、本実施の形態の特徴部258SGにおいてCPU103が実行する処理について説明する。図8−15は、図5に示す始動入賞判定処理(S101)を示すフローチャートである。始動入賞判定処理では、図8−15に示すように、CPU103は、まず、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に対応して設けられた第1始動口スイッチ22Aからの検出信号に基づき、第1始動口スイッチ22Aがオンであるか否かを判定する(258SGS501a)。このとき、第1始動口スイッチ22Aがオンであれば(258SGS501a;Y)、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第1特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば上限記憶数としての「4」)となっているか否かを判定する(258SGS502)。CPU103は、例えば遊技制御カウンタ設定部に設けられた第1保留記憶数カウンタの格納値である第1保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第1特図保留記憶数を特定できればよい。第1特図保留記憶数が上限値ではないときには(258SGS502;N)、例えば遊技制御バッファ設定部に設けられた始動口バッファの格納値を、「1」に設定する(258SGS503)。
258SGS501aにて第1始動口スイッチ22Aがオフであるときや(258SGS501a;N)、258SGS502にて第1特図保留記憶数が上限値に達しているときには(258SGS502;Y)、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に対応して設けられた第2始動口スイッチ22Bからの検出信号に基づき、第2始動口スイッチ22Bがオンであるか否かを判定する(258SGS501b)。このとき、第2始動口スイッチ22Bがオンであれば(258SGS501b;Y)、第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第2特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば上限記憶数としての「4」)となっているか否かを判定する(258SGS505)。CPU103は、例えば遊技制御カウンタ設定部に設けられた第2保留記憶数カウンタの格納値である第2保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第2特図保留記憶数を特定できればよい。258SGS505にて第2特図保留記憶数が上限値ではないときには(258SGS505;N)、例えば遊技制御バッファ設定部に設けられた始動口バッファの格納値を、「2」に設定する(258SGS506)。
尚、第2始動口スイッチがオンでない場合(258SGS501b;N)や第2特図保留記憶数が上限値である場合(258SGS505;Y)は、始動入賞判定処理を終了する。
258SGS503,258SGS506の処理のいずれかを実行した後には、始動口バッファの格納値である始動口バッファ値に応じた特図保留記憶数を1加算するように更新する(258SGS507)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときには第1保留記憶数カウント値を1加算する一方で、始動口バッファ値が「2」であるときには第2保留記憶数カウント値を1加算する。こうして、第1保留記憶数カウント値は、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1特図を用いた特図ゲームに対応した第1始動条件が成立したときに、1増加するように更新される。また、第2保留記憶数カウント値は、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2特図を用いた特図ゲームに対応した第2始動条件が成立したときに、1増加するように更新される。このときには、合計保留記憶数も1加算するように更新する(258SGS508)。例えば、遊技制御カウンタ設定部に設けられた合計保留記憶数カウンタの格納値である合計保留記憶数カウント値を、1加算するように更新すればよい。
258SGS508の処理を実行した後に、CPU103は、乱数回路104や遊技制御カウンタ設定部のランダムカウンタによって更新されている数値データのうちから、特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データを抽出する(258SGS509)。こうして抽出した各乱数値を示す数値データは、始動口バッファ値に応じた特図保留記憶部における空きエントリの先頭に、保留情報としてセットされることで記憶される(258SGS510)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときには、第1特図保留記憶部に乱数値MR1〜MR3を示す数値データが格納される一方、始動口バッファ値が「2」であるときには、第2特図保留記憶部に乱数値MR1〜MR3を示す数値データが格納される。
特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2を示す数値データは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか否か、更には可変表示結果を「大当り」とする場合の大当り種別を判定するために用いられる。変動パターン判定用の乱数値MR3は、特別図柄や飾り図柄の可変表示時間を含む変動パターンを判定するために用いられる。CPU103は、258SGS509の処理を実行することにより、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果や可変表示時間を含む可変表示態様の判定に用いられる乱数値のうち全部を示す数値データを抽出する。
258SGS510の処理に続いて、始動口バッファ値に応じた始動口入賞指定コマンドの送信設定が行われる(258SGS511)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときにはROM101における第1始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタにより指定されたバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して第1始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う。これに対して、始動口バッファ値が「2」であるときにはROM101における第2始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファのバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して第2始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う。こうして設定された始動口入賞指定コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
258SGS511の処理に続いて、入賞時乱数値判定処理を実行する(258SGS512)。その後、例えばROM101における保留記憶数通知コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(258SGS513)。こうして設定された保留記憶数通知コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
258SGS513の処理を実行した後には、始動口バッファ値が「1」であるか否かを判定する(258SGS514)。このとき、始動口バッファ値が「1」であれば(258SGS514;Y)始動口バッファをクリアして、その格納値を「0」に初期化してから(258SGS515)、258SGS501bの処理に進む。これに対して、始動口バッファ値が「2」であるときには(258SGS514;N)、始動口バッファをクリアして、その格納値を「0」に初期化してから(258SGS516)、始動入賞判定処理を終了する。これにより、第1始動口スイッチ22Aと第2始動口スイッチ22Bの双方が同時に有効な遊技球の始動入賞を検出した場合でも、確実に双方の有効な始動入賞の検出に基づく処理を完了できる。
図8−16(A)は、入賞時乱数値判定処理として、図8−15の258SGS512にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。本特徴部258SGにおいて、特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されるときには、特別図柄通常処理(図5のステップS22)において、遊技状態、可変表示を実行する特別図柄、設定値に応じた表示結果判定用テーブル(図8−7〜図8−10参照)を選択肢、該選択した表示結果判定用テーブルを用いて特図表示結果(特別図柄の可変表示結果)を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かの判定や特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御するか否かの判定が行われる。
他方、これらの判定とは別に、遊技球が始動入賞口(第1始動入賞口または第2始動入賞口)にて検出されたタイミングで、CPU103が258SGS512の入賞時乱数値判定処理を実行することにより、特図表示結果として大当り図柄や小当り図柄を停止表示すると判定されるか否かの判定や、飾り図柄の可変表示態様がスーパーリーチを伴う所定表示態様となるか否かの判定などを行う。これにより、始動入賞口に進入した遊技球の検出に基づく特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されるより前、つまり、該可変表示の開始時に大当りや小当りとするか否かが決定されるよりも前に、特図表示結果が「大当り」や「小当り」となることや、飾り図柄の可変表示態様がいずれのカテゴリの可変表示態様となるかを判定し、この判定結果に基づいて、演出制御用CPU120などにより、後述するように、保留表示予告演出等の先読予告演出が実行されるようになる。
図8−16(A)に示す入賞時乱数値判定処理において、CPU103は、まず、例えば遊技制御フラグ設定部258SG152などに設けられた時短フラグや確変フラグの状態を確認することなどにより、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を特定する(258SGS521)。CPU103は、確変フラグがオンであるときには確変状態(高確高ベース状態)であることを特定し、確変フラグがオフで時短フラグがオンであるときには時短状態(低確高ベース状態)であることを特定し、確変フラグと時短フラグがともにオフであるときには通常状態(低確低ベース状態)であることを特定すればよい。
258SGS521の処理に続いて、CPU103は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を特定する(258SGS522)。次いで、現在の遊技状態、始動口バッファ値及び設定値に応じた表示結果判定テーブルを選択してセットする(258SGS524)。
具体的には、始動口バッファ値が「1」であるとき、設定値が1であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−7(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が1であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−7(B)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が2であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−7(C)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が2であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−7(D)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が3であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−7(E)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が3であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−7(F)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットする。
また、始動口バッファ値が「1」であるとき、設定値が4であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−8(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が4であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−8(B)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が5であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−8(C)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が5であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−8(D)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が6であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−8(E)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が6であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−8(F)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットする。
また、始動口バッファ値が「2」であるとき、設定値が1であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−9(A)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が1であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−9(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が2であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−9(C)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が2であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−9(D)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が3であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−9(E)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が3であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−9(F)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットする。
また、始動口バッファ値が「2」であるとき、設定値が4であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−10(A)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が4であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−10(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が5であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−10(C)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が5であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−10(D)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が6であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図8−10(E)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が6であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図8−10(F)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットする。
表示結果判定テーブルをセットした後は、可変表示結果判定モジュール(258SGS525)において、特図表示結果が「大当り」、「小当り」、「はずれ」のいずれになるかを判定する処理を行う。尚、可変表示結果判定モジュールでは、セットした可変表示結果判定テーブルにおける大当り判定値の数値範囲や小当り判定値の数値範囲と特図表示結果判定用の乱数値MR1の値を比較し、該乱数値MR1の値が大当り判定値の数値範囲内であれば可変表示結果を大当りと判定し、該乱数値MR1の値が小当り判定値の数値範囲内であれば可変表示結果を小当りと判定し、該乱数値MR1の値が大当り判定値の数値範囲外且つ小当り判定値の数値範囲外であれば可変表示結果をはずれと判定すればよい。
そして、CPU103は、258SGS525にて可変表示結果が大当りとなると判定したか否かを判定する(258SGS526)。大当りとならないと判定した場合(258SGS526;N)は、258SGS525において可変表示結果が小当りとなると判定したか否かを判定する(258SGS527)。小当りとならないと判定した場合、つまり、可変表示においてはずれとなると判定した場合には(258SGS527;N)、可変表示結果が「はずれ」となることに応じた図柄指定コマンドである第1図柄指定コマンドの送信設定を実行し(258SGS527a)、時短フラグがセットされているか否か、つまり、現在の遊技状態が時短状態であるか否かを判定する(258SGS528)。
時短フラグがセットされていない場合は(258SGS528;N)、図8−14に示すはずれ用変動パターン判定テーブルAを選択してセットして258SGS536に進み(258SGS529)、時短フラグがセットされている場合は(258SGS528;Y)、図8−14(D)に示すはずれ用変動パターン判定テーブルDを選択してセットして258SGS536に進む(258SGS530)。
258SGS526にて可変表示が大当りとなると判定した場合には(258SGS526;Y)、大当り種別判定用の乱数値MR2と大当り種別判定テーブルとに基づいて、大当り種別を判定する(258SGS533)。このとき、CPU103は、始動口バッファ値に対応して特定される変動特図(「1」に対応する「第1特図」または「2」に対応する「第2特図」)に応じて、大当り種別判定テーブルを構成するテーブルデータから大当り種別判定用テーブルデータを選択する。そして、選択した大当り種別判定用テーブルデータを参照することにより、大当り種別が複数種別のいずれに判定されるかを判定する。
また、判定した大当り種別に応じた図柄指定コマンド、つまり、大当りAである場合には第2図柄指定コマンド、大当りBである場合には第3図柄指定コマンド、大当りCである場合には第4図柄指定コマンドの送信設定を実行し(258SGS534)、その後、大当り変動パターンを判定するためのテーブルとして、図8−13(A)に示す大当り用変動パターン判定テーブルを選択してセットして(258SGS535)、258SGS536に進む。
また、258SGS527にて可変表示において小当りとなると判定した場合には(258SGS527;Y)、可変表示結果が「小当り」となることに応じた図柄指定コマンドである第6図柄指定コマンドの送信設定を実行し(258SGS531)、図8−13(B)に示す小当り用変動パターン判定テーブルを選択してセットして(258SGS532)、258SGS536に進む。
尚、本特徴部258SGでは、これらのはずれ用変動パターン判定テーブルA〜はずれ用変動パターン判定テーブルDでは、共通して非リーチの変動パターンとノーマルリーチの変動パターンとに1〜700の判定値が割り当てられており、701〜997にスーパーリーチの変動パターンが割り当てられている。
このため、可変表示結果がはずれである場合は、はずれ用変動パターン判定テーブルAまたははずれ用変動パターン判定テーブルDを用いて変動パターンを判定することで、非リーチとスーパーリーチの判定は、該判定後に保留記憶数が変化しても必ず非リーチまたはスーパーリーチの変動パターンとなるので、始動入賞時の判定においては、はずれ用変動パターン判定テーブルAまたははずれ用変動パターン判定テーブルDを用いて変動パターンを判定するようになっている。
258SGS529,258SGS530,258SGS532,258SGS535の処理のいずれかを実行した後には、これらの各ステップにおいてセットされた各変動パターン判定テーブルと変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データとを用いて、乱数値MR3が含まれる判定値の範囲に応じた変動カテゴリを判定する(258SGS536)。本特徴部258SGでは、図8−16(B)に示すように、少なくとも可変表示結果が「はずれ」となる場合に、合計保留記憶数にかかわらず共通して「非リーチ」の可変表示態様となる変動カテゴリと、「スーパーリーチ」の可変表示態様となる変動カテゴリと、「非リーチ」と「スーパーリーチ」以外の可変表示態様(例えばノーマルリーチや小当り)となる「その他」の変動カテゴリと、を設け、乱数値MR3に基づいて、このような変動カテゴリに決定されるか否かを判定できればよい。
その後、258SGS536の処理による判定結果に応じた変動カテゴリ指定コマンドを、演出制御基板12に対して送信するための設定を行ってから(258SGS537)、入賞時乱数値判定処理を終了する。
尚、図柄指定コマンドや変動カテゴリ指定コマンドは、CPU103がコマンド制御処理を実行することで送信される。
(演出モード変更画面)
次に、本実施の形態の特徴部258SGにおいて演出制御用CPU120が実行する処理について説明する。図8−17(A)は、図7に示す演出制御プロセス処理(S171)の一部を示すフローチャートである。本実施の形態の特徴部258SGにおいて、演出制御用CPU120は、ステップS161において先読予告設定処理を実行した後、後述する演出モード設定処理を実行する(ステップS162)。
図8−17(B)に示すように、演出制御用CPU120は、演出モード設定処理において、特別演出(例えば、デモ演出、大当り演出や小当り演出、スーパーリーチ演出など)を実行していない非特別状態(例えば、遊技が実行されていない状態や図柄の可変表示中も含む)において、画像表示装置5における飾り図柄表示エリア5L,5C,5R以外の表示領域に、「ボタン操作で演出モード変更画面表示」なる文字画像及びプッシュボタン31Bを模したボタン画像からなる演出モード変更用画像258SGZ01を表示する。そして、演出モード変更用画像258SGZ01を表示している期間において、遊技者によるプッシュボタン35Bの操作に応じてプッシュセンサ35Bからの検出信号を受信した場合、図8−17(B)に示すように、演出モードを選択(変更)するための操作メニュー画像258SGZ02を表示する。
尚、可変表示の実行中であれば飾り図柄表示エリア5L,5C,5R以外の表示領域に表示してもよいし、飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rの前面側に表示してもよい。また、非特別状態(例えば、遊技が実行されていない状態や図柄の可変表示中も含む)において、画像表示装置5に演出モード変更用画像258SGZ01を表示しておき、プッシュボタン35Bの操作に応じて演出モードを選択(変更)するための操作メニュー画像258SGZ02を表示する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定メニューから演出モード変更用画像258SGZ01を表示させることで演出モードの変更(設定)を行うことができるようにしてもよい。
操作メニュー画像258SGZ02では、後述する第1演出モードを選択可能な第1選択ボタン画像258SGZ03と、後述する第2演出モードを選択可能な第2選択ボタン画像258SGZ04と、「コントローラにより選択ボタンを選択し、ボタンにより決定」なる文字画像258SGZ05と、を表示する。
第1選択ボタン画像258SGZ03と第2選択ボタン画像258SGZ04のうち一方を選択されていることを示す反転表示としている状態で、遊技者によるスティックコントローラ31Aの操作に応じてコントローラセンサユニット35Aからの検出信号を受信した場合(選択操作が行われた場合)、反転表示を第1選択ボタン画像258SGZ03と第2選択ボタン画像258SGZ04のうち他方に切り替える。そして、操作メニュー画像258SGZ02を表示している状態で、プッシュセンサ35Bからの検出信号を受信した場合(決定操作が行われた場合)、第1選択ボタン画像258SGZ03と第2選択ボタン画像258SGZ04のうち反転表示されているボタンに該当する演出モードをRAM122に記憶する(設定する)処理を行う。
このように特徴部258SGにおいては、遊技者の操作により、第1演出モードと、後述する演出グループGP−Dに属するセリフ予告演出やカットイン予告演出の実行頻度が第1演出モードに設定されているときよりも高くなる第2演出モードと、のいずれかに設定することが可能とされている。
尚、演出制御用CPU120は、操作メニュー画像258SGZ02を表示している状態においてプッシュセンサ35Bからの検出信号を受信した場合(決定操作が行われた場合)、可変表示中であるか否かによらず、次の可変表示が開始されるタイミングで選択された演出モードに設定する処理を行うが、可変表示中以外であるときにプッシュセンサ35Bからの検出信号を受信した場合は、プッシュセンサ35Bからの検出信号を受信したときに選択されている演出モードに設定する処理を行ってもよく、設定タイミングや設定された演出モードにて演出を実行するタイミングは任意である。
また、操作メニュー画像258SGZ02を表示してから第1選択ボタン画像258SGZ03と第2選択ボタン画像258SGZ04の選択操作や決定操作が行われないまま所定時間(例えば、5秒など)が経過した場合、あるいは、キャンセルボタン(図示略)が操作された場合は、操作メニュー画像258SGZ02を消去し、特別演出の実行中でなければ演出モード変更用画像258SGZ01を表示するようにすればよい。
また、RAM122に記憶された演出モードは、第1演出モードが初期演出モードとされており、パチンコ遊技機1の電源をオン状態にしたときに実行される演出制御メイン処理において第1演出モードに設定(リセット)されるようになっている。また、通常遊技状態においてデモ演出が実行されたときなど他の条件が成立したときに第1演出モードに設定(リセット)されるようにしてもよい。
また、本特徴部258SGでは、遊技者が演出の際に用いるスティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bを操作することで、第1演出モードと第2演出モードとのいずれかを設定可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出の際に用いる演出用操作手段とは別個に設けられた操作手段を用いることで第1演出モードと第2演出モードとのいずれかを設定可能としてもよい。
図8−18は、図7に示す可変表示開始設定処理(S171)を示すフローチャートである。
可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(258SGS271)。第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされている場合は(258SGS271;Y)、始動入賞時受信コマンドバッファにおける第1特図保留記憶のバッファ番号「1−0」〜「1−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(S272)。尚、バッファ番号「1−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
また、258SGS271において第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は(258SGS271;N)、第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(258SGS273)。第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は(258SGS273;N)、可変表示開始設定処理を終了し、第2可変表示2開始コマンド受信フラグがセットされている場合は(258SGS273;Y)、始動入賞時受信コマンドバッファにおける第2特図保留記憶のバッファ番号「2−0」〜「2−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(258SGS274)。尚、バッファ番号「2−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
258SGS272または258SGS274の実行後、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンド格納領域から変動パターン指定コマンドを読み出す(258SGS275)。
次いで、表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(即ち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(258SGS276)。この場合、演出制御用CPU120は、表示結果指定コマンドで指定される表示結果に応じた飾り図柄の停止図柄を決定し、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。
尚、本実施の形態の特徴部258SGでは、受信した表示結果指定コマンドが大当りAに該当する第2可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、停止図柄として3図柄が偶数で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが大当りBに該当する第3可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、停止図柄として3図柄が「7」や「3」以外の奇数で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。そして、受信した表示結果指定コマンドが大当りCに該当する第4可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、停止図柄として3図柄が「7」や「3」で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが小当りを示す第5可変表結果指定コマンドである場合は、例えば、「123」や「246」等の連続する3つの数、連続する3つの偶数(または奇数)等の飾り図柄の組合せ(小当り図柄)を決定する。そして、受信した表示結果指定コマンドがはずれを示す第1可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、上述した大当り図柄や小当り図柄とは異なる飾り図柄の組合せ(はずれ図柄)を決定する。
これら停止図柄の決定においては、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄判定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定すれば良い。即ち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定すれば良い。
258SGS276の実行後、演出制御用CPU120は、当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンである場合(258SG277;Y)は、リーチ演出中に後述するタイトル予告演出を実行するか否か及びタイトル予告演出の演出パターンを決定するためのタイトル予告演出決定処理(258SGS277)を実行する。次いで、リーチ演出中に後述するセリフ予告演出を実行するか否か及びセリフ予告演出の演出パターンを決定するためのセリフ予告演出決定処理(258SGS278)を実行する。次いで、リーチ演出中に後述するカットイン予告演出を実行するか否か及びカットイン予告演出の演出パターンを決定するためのカットイン予告演出決定処理(258SGS279)を実行する。
尚、図8−30に示すように、タイトル予告演出は、非リーチやノーマルリーチの変動パターンでは可変表示中に実行されない演出であり、スーパーリーチの変動パターンではスーパーリーチとなったタイミングにおいて実行可能な演出である。セリフ予告演出は、非リーチの変動パターンでは可変表示中に実行可能な演出であり、ノーマルリーチやスーパーリーチの変動パターンでは可変表示が開始してからリーチとなるタイミングまでの期間において実行可能な演出である。カットイン予告演出は、非リーチの変動パターンでは可変表示中に実行可能な演出であり、ノーマルリーチやスーパーリーチの変動パターンではノーマルリーチとなった後の期間において実行可能な演出である。
258SGS279の実行後、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに応じた演出制御パターン(プロセステーブル)を選択する(258SGS280)。そして、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(258SGS281)。
尚、プロセステーブルには、画像表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LEDの点灯を制御するためのランプ制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データや、プッシュボタン31Bやスティックコントローラ31Aの操作を制御するための操作部制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列に順番配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音制御実行データ1、操作部制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R、操作部(プッシュボタン31B、スティックコントローラ31A等))の制御を実行する(258SGS282)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
尚、本実施の形態における特徴部258SGでは、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
そして、変動時間タイマに、変動パターン指定コマンドで特定される変動時間(可変表示時間)に相当する値を設定する(258SGS283)。また、変動制御タイマに所定時間を設定する(258SGS284)。尚、所定時間は例えば30msであり、演出制御用CPU120は、所定時間が経過する毎に左中右の飾り図柄の表示状態を示す画像データをVRAMに書き込み、表示制御部123がVRAMに書き込まれた画像データに応じた信号を画像表示装置5に出力し、画像表示装置5が信号に応じた画像を表示することによって飾り図柄の可変表示が実現される。次いで、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(S172)に対応した値に更新して可変表示開始設定処理を終了する(258SGS285)。
(タイトル予告演出)
演出制御用CPU120は、スーパーリーチの変動パターンの場合におけるノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に切り替わるタイミングにて、図8−28に示すように、「SPリーチ」なる文字が表示されたタイトルパネル画像258SGZ10と、タイトルパネル画像258SGZ10を持つキャラクタ画像258SGZ11と、を表示することにより、発展するスーパーリーチ演出の種別を示すタイトル名を報知するタイトル予告演出を実行可能である。
図8−28においては、タイトルパネル画像258SGZ10には「SPリーチ」なる文字が表示されているだけであるが、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ変動パターンの種別に応じて異なる態様のスーパーリーチ演出を実行可能であるため、実行するスーパーリーチ演出各々のタイトル名等を表示することで、スーパーリーチ演出に発展したこと及び発展するスーパーリーチ演出の種別を報知する。つまり、各スーパーリーチ変動パターンの大当り期待度は、スーパーリーチ変動パターンα<スーパーリーチ変動パターンβ<スーパーリーチ変動パターンγ(復活なし)<スーパーリーチ変動パターンδ<スーパーリーチ変動パターンγ(復活あり)とされているため、タイトル予告演出は、発展するスーパーリーチ演出のタイトル名(種別)を報知することにより大当りの可能性を示唆する演出である。
図8−22に示すように、演出制御用CPU120は、タイトル予告演出として、パターンTY−1、パターンTY−2、パターンTY−3、パターンTY−4のうちからいずれかの演出パターンを実行可能である。詳しくは、パターンTY−1は、文字の背景が青色のタイトルパネル画像258SGZ10を表示する演出パターンであり(図8−28(A)参照)、パターンTY−2は、文字の背景が赤色のタイトルパネル画像258SGZ10を表示する演出パターンであり(図8−28(B)参照)、パターンTY−3は、文字の背景が特殊柄のタイトルパネル画像258SGZ10を表示する演出パターンであり(図8−28(C)参照)、パターンTY−4は、文字の背景が虹色のタイトルパネル画像258SGZ10を表示する演出パターンとされている(図8−28(D)参照)。
そして演出制御用CPU120は、可変表示結果に基づいて各演出パターンTY−1〜TY−4を図8−21(A)〜(E)に示す割合で実行することで、タイトルパネル画像258SGZ10に示される文字の背景色が青色、赤色、特殊柄、虹色のいずれであるかによって大当り期待度が示唆されるようになっている。具体的には、青色、赤色、特殊柄、虹色の順に大当りとなる割合(大当り期待度)が高くなるように(大当り期待度;青色<赤色<特殊柄<虹色)、各演出パターンTY−1〜TY−4を図8−21(A)〜(E)に示す割合で実行する。
また、変動パターンが後述する復活演出を伴うスーパーリーチγの大当り変動パターンPB1−5以外のスーパーリーチ変動パターンであって可変表示結果がはずれとなるスーパーリーチはずれの変動パターンである場合、演出制御用CPU120は、演出パターンTY−3については、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なる割合で実行可能としている。よって、スーパーリーチはずれの変動パターンにおいて演出パターンTY−3に基づくタイトル予告演出が実行されることで、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が設定値1〜6のいずれであるかが示唆されるようになっている。
また、タイトル予告演出については、演出モードが第1演出モードと第2演出モードとのうちいずれに設定されているかにかかわらず、各演出パターンTY−1〜TY−4は第1演出モードと第2演出モードとで共通の割合で実行が決定されるようになっている。
図8−18〜図8−20は、図8−17に示すタイトル予告演出決定処理を示すフローチャートである。タイトル予告演出決定処理において演出制御用CPU120は、先ず、当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンであるか否かを判定する(258SG301)。当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンであるか否かは、258SG275において読み出した変動パターン指定コマンドから特定すればよい。変動パターンがスーパーリーチの変動パターンでない場合(258SGS301;N)はタイトル予告演出決定処理を終了する。
変動パターンがスーパーリーチの変動パターンである場合は(258SGS301;Y)、変動パターンがPB1−5、つまり、復活演出を実行するスーパーリーチγの変動パターンであるか否かを判定する(258SGS303)。変動パターンがPB1−5である場合(258SGS303;Y)、演出制御用CPU120は、大当り種別を特定し(258SGS304)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(258SGS305)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(258SGS305;Y)は、大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS306)、258SGS308に進む。尚、258SGS306では、図8−21(A)に示すように、変動パターンがPB1−5、可変表示結果(大当り種別)が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、55%の割合でパターンTY−2に決定し、5%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(258SGS305;N)、演出制御用CPU120は、大当り種別が大当りCであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS307)、258SGS308に進む。尚、258SGS307では、図8−21(A)に示すように、変動パターンがPB1−5、可変表示結果(大当り種別)が大当りCであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、54%の割合でパターンTY−2に決定し、5%の割合でパターンTY−3に決定し、1%の割合でパターンTY−4に決定する。
258SGS306または258SGS307の実行後、演出制御用CPU120は、タイトル予告演出の実行を決定したか否かを判定する(258SGS308)。タイトル予告演出の実行を決定した場合(258SGS308;Y)は、決定した演出パターンを記憶するとともにタイトル予告演出の開始までの期間に応じた値をタイトル予告演出開始待ちタイマにセットし(258SGS309、258SGS310)、タイトル予告演出決定処理を終了する。
また、258SGS303において変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチの変動パターン(PB1−5以外)である場合(258SGS303;N)、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を特定し(258SGS311)、該特定した設定値が1〜3のいずれかであるか否かを判定する(258SGS312)。尚、パチンコ遊技機1に設定されている設定値は、CPU103から受信した設定値指定コマンドに基づいて特定すればよい。
尚、タイトル予告演出決定処理においてタイトル予告演出の実行を決定した場合、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理(S172)を実行する毎にタイトル予告演出開始待ちタイマの値を−1していき、タイトル予告演出開始待ちタイマがタイマアウトした場合は、決定した演出パターンに応じたタイトル予告演出用プロセステーブルをセットする。以降、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を実行する毎にタイトル予告演出用プロセステーブル内のデータ(プロセスデータ)の内容に従って演出装置(画像表示装置5、スピーカ8L,8R、遊技効果ランプ9等)の制御を行うことによってタイトル予告演出を実行すればよい。
パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかである場合(258SGS312;Y)は、更に可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(308SGS313)。尚、可変表示結果が大当りであるか否かは、変動パターンがスーパーリーチγ大当りのPB1−4であるか否かを判定すればよい。可変表示結果が大当りである場合(258SGS313;Y)は、大当り種別を特定し(258SGS314)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(258SGS315)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(258SGS3315;Y)は、設定値が1〜3のいずれかであることと大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS3316)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS316では、図8−21(B)に示すように、設定値が1〜3のいずれかであり可変表示結果(大当り種別)が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、50%の割合でパターンTY−2に決定し、10%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(258SGS315;N)、演出制御用CPU120は、設定値が1〜3のいずれかであることと大当り種別が大当りCであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS317)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS317では、図8−21(B)に示すように、設定値が1〜3のいずれかであり可変表示結果(大当り種別)が大当りCであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、45%の割合でパターンTY−2に決定し、10%の割合でパターンTY−3に決定し、5%の割合でパターンTY−4に決定する。
尚、258SGS313において可変表示結果がはずれである場合(258SGS313;N)、演出制御用CPU120は、設定値が1〜3のいずれかであることと可変表示結果がはずれであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS318)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS318では、図8−21(B)に示すように、設定値が1〜3のいずれかであり可変表示結果がはずれであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を55%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを35%の割合でパターンTY−1に決定し、10%の割合でパターンTY−2に決定し、0%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、258SGS312においてパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかである場合(258SGS312;N)、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4であるか否かを判定する(258SGS221)。パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4である場合(258SGS321;Y)は、更に可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(258SGS322)。尚、可変表示結果が大当りであるか否かは、変動パターンがスーパーリーチγ大当りのPB1−4であるか否かを判定すればよい。
可変表示結果が大当りである場合(258SGS322;Y)は、大当り種別を特定し(258SGS323)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(258SGS324)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(258SGS324;Y)は、設定値が4であることと大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS325)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS325では、図8−21(C)に示すように、設定値が4であり大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、50%の割合でパターンTY−2に決定し、10%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(258SGS324;N)は、設定値が4であることと大当り種別が大当りCであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS326)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS326では、図8−21(C)に示すように、設定値が4であり大当り種別が大当りCであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、45%の割合でパターンTY−2に決定し、10%の割合でパターンTY−3に決定し、5%の割合でパターンTY−4に決定する。
尚、258SGS322において可変表示結果がはずれである場合(258SGS322;N)は、更に遊技状態が高確高ベース状態であるか否かを判定する(258SGS327)。尚、遊技状態は、CPU103から受信した遊技状態指定コマンドから特定すればよい。
遊技状態が高確高ベース状態である場合(258SGS327;Y)は、設定値が4であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS328)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS328では、図8−21(C)に示すように、設定値が4であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を50%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、10%の割合でパターンTY−2に決定し、10%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態である場合(258SGS327;N)は、設定値が4であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS329)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS329では、図8−21(C)に示すように、設定値が4であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を59%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、10%の割合でパターンTY−2に決定し、1%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、258SGS321においてパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4ではない場合(258SGS321;N)、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が5であるか否かを判定する(258SGS330)。パチンコ遊技機1に設定されている設定値が5である場合(258SGS330;Y)は、更に可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(258SGS331)。尚、可変表示結果が大当りであるか否かは、変動パターンがスーパーリーチγ大当りのPB1−4であるか否かを判定すればよい。
可変表示結果が大当りである場合(258SGS331;Y)は、大当り種別を特定し(258SGS332)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(258SGS333)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(258SGS333;Y)は、設定値が5であることと大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS334)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS334では、図8−21(D)に示すように、設定値が5であり大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、50%の割合でパターンTY−2に決定し、10%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(258SGS333;N)は、設定値が5であることと大当り種別が大当りCであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS335)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS335では、図8−21(D)に示すように、設定値が5であり大当り種別が大当りCであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、45%の割合でパターンTY−2に決定し、10%の割合でパターンTY−3に決定し、5%の割合でパターンTY−4に決定する。
尚、258SGS331において可変表示結果がはずれである場合(258SGS331;N)は、更に遊技状態が高確高ベース状態であるか否かを判定する(258SGS336)。尚、遊技状態は、CPU103から受信した遊技状態指定コマンドから特定すればよい。
遊技状態が高確高ベース状態である場合(258SGS336;Y)は、設定値が5であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS337)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS337では、図8−21(D)に示すように、設定値が5であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を45%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、10%の割合でパターンTY−2に決定し、15%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態である場合(258SGS336;N)は、設定値が5であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS338)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS338では、図8−21(D)に示すように、設定値が5であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を58%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、10%の割合でパターンTY−2に決定し、2%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、258SGS330においてパチンコ遊技機1に設定されている設定値が5ではない場合(258SGS330;N)、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が6であるとして、可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(258SGS339)。尚、可変表示結果が大当りであるか否かは、変動パターンがスーパーリーチγ大当りのPB1−4であるか否かを判定すればよい。
可変表示結果が大当りである場合(258SGS339;Y)は、大当り種別を特定し(258SGS340)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(258SGS341)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(258SGS341;Y)は、設定値が6であることと大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS342)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS342では、図8−21(E)に示すように、設定値が6であり大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、50%の割合でパターンTY−2に決定し、10%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(258SGS341;N)は、設定値が6であることと大当り種別が大当りCであることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS343)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS343では、図8−21(E)に示すように、設定値が6であり大当り種別が大当りCであることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、45%の割合でパターンTY−2に決定し、10%の割合でパターンTY−3に決定し、5%の割合でパターンTY−4に決定する。
尚、258SGS339において可変表示結果がはずれである場合(258SGS339;N)は、更に遊技状態が高確高ベース状態であるか否かを判定する(258SGS344)。尚、遊技状態は、CPU103から受信した遊技状態指定コマンドから特定すればよい。
遊技状態が高確高ベース状態である場合(258SGS344;Y)は、設定値が6であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS345)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS345では、図8−21(E)に示すように、設定値が6であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を40%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、10%の割合でパターンTY−2に決定し、20%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
また、遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態である場合(258SGS344;N)は、設定値が6であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいてタイトル予告演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(258SGS346)、258SGS308〜258SGS310の処理を実行する。尚、258SGS346では、図8−21(E)に示すように、設定値が6であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいて、タイトル予告演出の非実行を57%の割合で決定する。また、タイトル予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンTY−1に決定し、10%の割合でパターンTY−2に決定し、3%の割合でパターンTY−3に決定し、0%の割合でパターンTY−4に決定する。
このように特徴部258SGでは、図8−21に示すように、スーパーリーチの変動パターンにて可変表示を実行するときには、タイトル予告演出を実行しない場合が最も可変表示結果が大当りとなる割合(大当り期待度)が低く、タイトル予告演出がパターンTY−1にて実行される場合、タイトル予告演出がパターンTY−2にて実行される場合、タイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される場合、タイトル予告演出がパターンTY−4にて実行される場合の順に高まっていくように設定されている(タイトル予告演出における大当り期待度:非実行<パターンTY−1<パターンTY−2<パターンTY−3<パターンTY−4)。
特にタイトル予告演出がパターンTY−4にて実行される場合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず可変表示結果が大当りとなり、且つ、大当り種別が大当りCとなることが確定する。
また、図8−21及び図8−23に示すように、スーパーリーチの変動パターンにて可変表示が実行されるときに演出制御用CPU120がタイトル予告演出をパターンTY−3にて実行する割合は、第1演出モードと第2演出モードとで共通とされており、設定値が1〜3のいずれかで変動パターンがスーパーリーチはずれである場合が最も低く(0%)設定されている。次いで、変動パターンが復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りである場合、変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチ大当りである場合、設定値が1〜3のいずれかで変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、設定値が4であり変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチはずれである場合、設定値が5であり変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチはずれである場合、設定値が6であり変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチはずれである場合の順で、タイトル予告演出をパターンTY−3にて実行する割合が高まるように設定されている。
図8−21(B)〜(E)に示すように、変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチの変動パターン(PB1−5以外)である場合においては、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のときにタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行されるのは大当りの場合だけであるので、可変表示結果が大当り(大当りA〜大当りCのいずれか)となることが確定する。また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のときにタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行されるのは、可変表示結果が大当りの場合だけでなく、はずれの場合もある。このため、スーパーリーチ演出においてタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなった場合、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることが確定する。つまり、設定値が設定値4〜6のいずれかであることが示唆(報知)される。
一方、図8−21(A)に示すように、変動パターンが復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)である場合においては、図8−21(B)〜(E)に示すように変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチの変動パターンであるときよりも、タイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される割合が低く(5%)設定されている。具体的には、例えば、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)が実行される場合に、演出制御用CPU120がパターンTY−3に基づくタイトル予告演出を実行する割合は10%(大当りA,Bで5%、大当りCで5%)であるのに対し、設定値1〜6のいずれかである場合において、復活演出を実行するスーパーリーチ大当りの変動パターンが実行される場合に、演出制御用CPU120がパターンTY−3に基づくタイトル予告演出を実行する割合は20%(大当りA,Bで10%、大当りCで10%)である。
例えば、復活演出を実行するスーパーリーチ大当りの変動パターンにて可変表示が実行されるときに、演出制御用CPU120がスーパーリーチにおいてタイトル予告演出をTY−3にて実行した場合、スーパーリーチ演出において可変表示結果がはずれであることが一旦報知されたときに、遊技者はパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることが確定したと認識するが、その後に復活演出が実行されて大当りであることが確定報知されることにより、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるか否かが不定となり、落胆してしまうことがある。
よって、変動パターンが復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)である場合において、設定値を示唆可能なパターンTY−3に基づくタイトル予告演出が実行される割合は、変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチの変動パターンである場合にパターンTY−3に基づくタイトル予告演出が実行される割合よりも低くなっているため、一旦はずれが報知されて設定値が示唆されたと認識した後に大当りが確定報知されることにより、設定値が4〜6のいずれかであるかが不定となり遊技者が落胆してしまうことが抑制される。
尚、特徴部258SGでは、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)である場合においては、復活演出を実行しないスーパーリーチはずれの変動パターンであるときよりもタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される割合が低く設定されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)である場合に、タイトル予告演出をパターンTY−3にて実行しないようにしてもよい。
また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つ、変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチ大当りの変動パターンである場合においては、いずれの設定値においてもタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される割合が同一に設定されているが、可変表示結果がはずれとなる場合には、高設定値ほどタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される割合が高く設定されている(はずれ時のパターンTY−3の実行割合:設定値1〜3<設定値4<設定値5<設定値6)。
このように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が遊技者にとっての有利度が高い設定値であるほど、タイトル予告演出がパターンTY−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなる割合が高くなるので、はずれの場合にパターンTY−3に基づくタイトル予告演出の出現頻度が高まるほど、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることに対する遊技者の期待感が高まる。
また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つ、変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチの変動パターンであるときには、可変表示結果がはずれの場合、遊技状態が高確高ベース状態であるときには遊技状態が低確高ベース状態や低確低ベース状態である場合よりも高い割合でタイトル予告演出がパターンTY−3で実行されるように設定されている。
このため、高確高ベース状態の可変表示において、タイトル予告演出がパターンTY−3にて実行された後に可変表示結果がはずれとなって設定値4〜6のいずれかであることが示唆されることで、遊技状態が低確低ベース状態に移行した後もパチンコ遊技機1に設定値4〜6のいずれかが設定されていることにより、遊技者に遊技の継続を促すことができるので、遊技興趣を向上できるようになっている。
また、図8−21(B)〜図8−21(E)に示すように、可変表示結果がはずれとなる場合、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が高いほどタイトル予告演出の実行割合が高く設定されている。つまり、可変表示結果がはずれとなるときにタイトル予告演出が実行される割合自体がパチンコ遊技機1に4〜6の設定値のいずれかが設定されていることの示唆となるので、タイトル予告演出が大当り期待度の高い演出パターンにて実行されるか否かに加えて、タイトル予告演出が実行されるか否か自体に対しても遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上させることが可能である。
また、図8−21及び図8−22に示すタイトル予告演出の演出パターンの決定割合はあくまで一例であり、これらタイトル予告演出の演出パターンの決定割合は本発明を適用する遊技機に応じて本特徴部258SGとは適宜異ならせてもよい。但し、これらタイトル予告演出の演出パターンの決定割合を適宜異ならせる場合には、各演出パターンの大当り期待度の傾向(タイトル予告演出における大当り期待度:非実行<パターンTY−1<パターンTY−2<パターンTY−3<パターンTY−4)自体は維持することによって、タイトル予告演出の実行時に遊技者が当該タイトル予告演出の演出パターンに応じた大当り期待度を誤認してしまわないようにすることが望ましい。
また、図8−21及び図8−22に示すように、スーパーリーチ変動パターンにて可変表示を実行する場合に、パチンコ遊技機1に設定されている設定値や可変表示結果に応じてタイトル予告演出の実行割合を異ならせる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチ変動パターンにて可変表示を実行する場合には可変表示中に必ずタイトル予告演出を実行するようにしてもよい。尚、スーパーリーチの可変表示中に必ずタイトル予告演出を実行する場合については、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであれば、可変表示結果がはずれである場合にタイトル予告演出の非実行に割り当てられていた割合を大当り期待度の低いパターンTY−1またはパターンTY−1とパターンTY−2との両方に割り当てたり、あるいはパターンTY−1〜TY−2以外の演出パターン(例えば、文字の背景が白色のパターンなど)を設けて該演出パターンに割り当てることで、タイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される割合が異ならないよう維持してもよい。このようにすることで、スーパーリーチの可変表示中においてタイトル予告演出が実行されることによる興趣向上を図りつつ、過度にタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行されることにより、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることを遊技者が容易に予測できてしまうことを抑制することができる。
(セリフ予告演出)
演出制御用CPU120は、非リーチはずれの変動パターンの場合には可変表示を開始してから可変表示が終了するまでの期間、ノーマルリーチやスーパーリーチの変動パターンの場合にはノーマルリーチ演出が実行されるまでの期間にて、図8−29(A)〜(D)に示すように、キャラクタ画像258SGZ11と、キャラクタが喋るセリフを示すセリフA画像258SGZ12やセリフS画像258SGZ13と、を表示することにより、大当りの可能性を示唆するセリフ予告演出を実行可能である。
図8−25(C)に示すように、演出制御用CPU120は、セリフ予告演出として、パターンSY−1、パターンSY−2、パターンSY−3、パターンSY−4のうちからいずれかの演出パターンを実行可能である。詳しくは、パターンSY−1は、「チャンス!」なる文字とともに文字の背景が青色のセリフA画像258SGZ12を表示する演出パターンであり(図8−29(A)参照)、パターンSY−2は、「チャンス!」なる文字とともに文字の背景が赤色のセリフA画像258SGZ12を表示する演出パターンであり(図8−29(B)参照)、パターンSY−3は、「チャンス!」なる文字とともに文字の背景が特殊柄のセリフA画像258SGZ12を表示する演出パターンであり(図8−29(C)参照)、パターンSY−4は、「激熱!!」なる文字とともに文字の背景が虹色のセリフS画像258SGZ12を表示する演出パターンとされている(図8−29(D)参照)。
そして演出制御用CPU120は、可変表示結果に基づいて各演出パターンSY−1〜SY−4を図8−25(A)または図8−25(B)に示す割合で実行することで、セリフA画像258SGZ12やセリフS画像258SGZ13に示される文字及び文字の背景色が青色、赤色、特殊柄、虹色のいずれであるかによって大当り期待度が示唆されるようになっている。具体的には、青色、赤色、特殊柄、虹色の順に大当りとなる割合(大当り期待度)が高くなるように(大当り期待度;青色<赤色<特殊柄<虹色)、各演出パターンSY−1〜SY−4を図8−25(A)または図8−25(B)に示す割合で実行する。
また、セリフ予告演出については、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が設定値1〜6のいずれであるかによらず、演出モードが第1演出モードと第2演出モードとのうちいずれであるかによって、演出パターンSY−3にて実行する割合が異なるように設定されている。具体的には、演出制御用CPU120は、演出モードが第2演出モードである場合に、演出モードが第1演出モードである場合よりも高い割合でセリフ予告演出を演出パターンSY−3にて実行するようになっている。つまり、第2演出モードに設定されているときには、第1演出モードに設定されているときよりも演出パターンSY−3に基づくセリフ予告演出の実行頻度が高くなる。
次に、図8−24(A)は、図8−18における258SGS278にて実行するセリフ予告演出決定処理を示すフローチャートである。セリフ予告演出決定処理では、演出制御用CPU120は、先ず、可変表示結果と変動パターンを特定する(258SGS360)。そして、可変表示結果が小当りであるか否かを判定する(258SGS361)。可変表示結果が小当りである場合(258SGS361;Y)はセリフ予告演出決定処理を終了し、小当りではない、つまり、可変表示結果が大当りまたははずれである場合(258SGS361;N)は、RAM122に記憶されている演出モードが第1演出モードと第2演出モードのうちいずれであるかを特定する(258SGS362)。
次いで、可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(258SGS363)。可変表示結果が大当りである場合(258SGS363;Y)は、大当り種別を特定し(258SGS364)、258SGS362にて特定した演出モードと、258SGS364にて特定した大当り種別とに基づいてセリフ予告演出の実行の有無と演出パターンを決定する(258SGS365)。
また、可変表示結果がはずれである場合(258SGS363;N)は、258SGS362にて特定した演出モードと、258SGS364にて特定した大当り種別とに基づいてセリフ予告演出の実行の有無と演出パターンを決定する(258SGS366)。
具体的には、258SGS365及び258SGS366の処理において、図8−25(A)に示すように、設定されている演出モードが第1演出モードである場合には、可変表示結果(大当り種別)が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、セリフ予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、45%の割合でパターンSY−2に決定し、15%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果(大当り種別)が大当りCであることに基づいて、セリフ予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、40%の割合でパターンSY−2に決定し、15%の割合でパターンSY−3に決定し、5%の割合でパターンSY−4に決定する。
また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがスーパーリーチ(スーパーリーチはずれ)である場合は、セリフ予告演出の非実行を50%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、15%の割合でパターンSY−2に決定し、5%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがノーマルリーチ(ノーマルリーチはずれ)である場合は、セリフ予告演出の非実行を80%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを15%の割合でパターンSY−1に決定し、5%の割合でパターンSY−2に決定し、0%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンが非リーチ(非リーチはずれ)である場合は、セリフ予告演出の非実行を95%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを5%の割合でパターンSY−1に決定し、0%の割合でパターンSY−2に決定し、0%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。
一方、258SGS365及び258SGS366の処理において、図8−25(B)に示すように、設定されている演出モードが第2演出モードである場合には、可変表示結果(大当り種別)が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、セリフ予告演出の非実行を0%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、45%の割合でパターンSY−2に決定し、25%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果(大当り種別)が大当りCであることに基づいて、セリフ予告演出の非実行を0%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、40%の割合でパターンSY−2に決定し、25%の割合でパターンSY−3に決定し、5%の割合でパターンSY−4に決定する。
また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがスーパーリーチ(スーパーリーチはずれ)である場合は、セリフ予告演出の非実行を50%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、15%の割合でパターンSY−2に決定し、5%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがノーマルリーチ(ノーマルリーチはずれ)である場合は、セリフ予告演出の非実行を80%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを15%の割合でパターンSY−1に決定し、5%の割合でパターンSY−2に決定し、0%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンが非リーチ(非リーチはずれ)である場合は、セリフ予告演出の非実行を95%の割合で決定する。また、セリフ予告演出の実行として、演出パターンを5%の割合でパターンSY−1に決定し、0%の割合でパターンSY−2に決定し、0%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。
258SGS365、258SGS366のいずれかの処理を実行した後、演出制御用CPU120は、セリフ予告演出の実行を決定したか否かを判定する(258SGS367)。セリフ予告演出の実行を決定している場合(258SGS367;Y)は、258SGS365、258SGS366のいずれかの処理で決定した演出パターンを記憶するとともに(258SGS368)、セリフ予告演出開始待ちタイマをセットしてセリフ予告演出決定処理を終了する(258SGS369)。セリフ予告演出の非実行を決定している場合(258SGS367;N)は、258SGS368、258SGS369の処理を実行することなくセリフ予告演出決定処理を終了する。
尚、セリフ予告演出決定処理においてセリフ予告演出の実行を決定した場合、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理(S172)を実行する毎にセリフ予告演出開始待ちタイマの値を−1していき、セリフ予告演出開始待ちタイマがタイマアウトした場合は、決定した演出パターンに応じたセリフ予告演出用プロセステーブルをセットする。以降、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を実行する毎にセリフ予告演出用プロセステーブル内のデータ(プロセスデータ)の内容に従って演出装置(画像表示装置5、スピーカ8L,8R、遊技効果ランプ9等)の制御を行うことによってセリフ予告演出を実行すればよい。
このように特徴部258SGでは、図8−25(A)(B)に示すように、セリフ予告演出を実行しない場合が最も可変表示結果が大当りとなる割合(大当り期待度)低く、セリフ予告演出がパターンSY−1にて実行される場合、セリフ予告演出がパターンSY−2にて実行される場合、セリフ予告演出がパターンSY−3にて実行される場合、セリフ予告演出がパターンSY−4にて実行される場合の順に高まっていくように設定されている(セリフ予告演出における大当り期待度:非実行<パターンSY−1<パターンSY−2<パターンSY−3<パターンSY−4)。
特にセリフ予告演出がパターンSY−4にて実行される場合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値及び演出モードにかかわらず可変表示結果が大当りとなり、且つ、大当り種別が大当りCとなることが確定する。
また、図8−25(A)(B)に示すように、演出制御用CPU120がセリフ予告演出をパターンSY−3にて実行する割合は、設定値が設定値1〜6のいずれであるときでも共通とされているが、変動パターンがスーパーリーチ大当りの場合においては、演出モードが第2演出モードであるときに、第1演出モードであるときよりも高くなっている。
また、変動パターンがリーチはずれの変動パターンである場合においては、第1演出モードと第2演出モードとで共通の割合でセリフ予告演出をパターンSY−3にて実行する。また、セリフ予告演出をパターンSY−1、パターンSY−2、パターンSY−4のいずれかにて実行する割合は、第1演出モードと第2演出モードとで共通の割合とされている。
また、パターンSY−1、パターンSY−2、パターンSY−3については、可変表示結果がはずれとなる場合において、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、ノーマルリーチはずれである場合、非リーチはずれである場合の順に実行割合が低くなるように設定されている。
また、図8−25(A)(B)に示すセリフ予告演出の演出パターンの決定割合はあくまで一例であり、これらセリフ予告演出の演出パターンの決定割合は本発明を適用する遊技機に応じて本特徴部258SGとは適宜異ならせてもよい。但し、これらセリフ予告演出の演出パターンの決定割合を適宜異ならせる場合には、各演出パターンの大当り期待度の傾向(セリフ予告演出における大当り期待度:非実行<パターンSY−1<パターンSY−2<パターンSY−3<パターンSY−4)自体は維持することによって、セリフ予告演出の実行時に遊技者が当該セリフ予告演出の演出パターンに応じた大当り期待度を誤認してしまわないようにすることが望ましい。
(カットイン予告演出)
演出制御用CPU120は、非リーチはずれの変動パターンの場合には可変表示を開始してから可変表示が終了するまでの期間、ノーマルリーチやスーパーリーチの変動パターンの場合にはノーマルリーチ演出の実行期間にて、図8−29(E)〜(H)に示すように、キャラクタ画像258SGZ11と、キャラクタを左右側から囲むように配置される縦長のエフェクトA画像258SGZ15やエフェクトS画像258SGZ16と、を表示することにより、大当りの可能性を示唆するカットイン予告演出を実行可能である。
図8−26(C)に示すように、演出制御用CPU120は、カットイン予告演出として、パターンCY−1、パターンCY−2、パターンCY−3、パターンCY−4のうちからいずれかの演出パターンを実行可能である。詳しくは、パターンCY−1は、キャラクタ画像258SGZ11と青色のエフェクトA画像258SGZ15を表示する演出パターンであり(図8−29(E)参照)、パターンCY−2は、キャラクタ画像258SGZ11と赤色のエフェクトA画像258SGZ15を表示する演出パターンであり(図8−29(F)参照)、パターンCY−3は、キャラクタ画像258SGZ11と特殊柄のエフェクトA画像258SGZ15を表示する演出パターンであり(図8−29(G)参照)、パターンCY−4は、キャラクタ画像258SGZ11とは異なるキャラクタS画像258SGZ21と虹色のエフェクトS画像258SGZ16を表示する演出パターンとされている(図8−29(H)参照)。
そして演出制御用CPU120は、可変表示結果に基づいて各演出パターンCY−1〜CY−4を図8−26(A)または図8−26(B)に示す割合で実行することで、キャラクタ及びエフェクト大きさや色が青色、赤色、特殊柄、虹色のいずれであるかによって大当り期待度が示唆されるようになっている。具体的には、青色、赤色、特殊柄、虹色の順に大当りとなる割合(大当り期待度)が高くなるように(大当り期待度;青色<赤色<特殊柄<虹色)、各演出パターンCY−1〜CY−4を図8−26(A)または図8−26(B)に示す割合で実行する。
また、カットイン予告演出については、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が設定値1〜6のいずれであるかによらず、演出モードが第1演出モードと第2演出モードとのうちいずれであるかによって、演出パターンCY−3にて実行する割合が異なるように設定されている。具体的には、演出制御用CPU120は、演出モードが第2演出モードである場合に、演出モードが第1演出モードである場合よりも高い割合でカットイン予告演出を演出パターンSY−3にて実行するようになっている。つまり、第2演出モードに設定されているときには、第1演出モードに設定されているときよりも演出パターンSY−3に基づくカットイン予告演出の実行頻度が高くなる。
図8−24(B)は、図8−18における258SGS279にて実行するカットイン予告演出決定処理を示すフローチャートである。カットイン予告演出決定処理では、演出制御用CPU120は、先ず、可変表示結果と変動パターンを特定する(258SGS370)。そして、可変表示結果が小当りであるか否かを判定する(258SGS371)。可変表示結果が小当りである場合(258SGS371;Y)はカットイン予告演出決定処理を終了し、小当りではない、つまり、可変表示結果が大当りまたははずれである場合(258SGS371;N)は、RAM122に記憶されている演出モードが第1演出モードと第2演出モードのうちいずれであるかを特定する(258SGS372)。
次いで、可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(258SGS373)。可変表示結果が大当りである場合(258SGS373;Y)は、大当り種別を特定し(258SGS374)、258SGS372にて特定した演出モードと、258SGS374にて特定した大当り種別とに基づいてカットイン予告演出の実行の有無と演出パターンを決定する(258SGS375)。
また、可変表示結果がはずれである場合(258SGS373;N)は、258SGS372にて特定した演出モードと、258SGS374にて特定した大当り種別とに基づいてカットイン予告演出の実行の有無と演出パターンを決定する(258SGS376)。
具体的には、258SGS375及び258SGS376の処理において、図8−26(A)に示すように、設定されている演出モードが第1演出モードである場合には、可変表示結果(大当り種別)が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、カットイン予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、45%の割合でパターンSY−2に決定し、15%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果(大当り種別)が大当りCであることに基づいて、カットイン予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、40%の割合でパターンSY−2に決定し、15%の割合でパターンSY−3に決定し、5%の割合でパターンSY−4に決定する。
また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがスーパーリーチ(スーパーリーチはずれ)である場合は、カットイン予告演出の非実行を50%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、15%の割合でパターンSY−2に決定し、5%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがノーマルリーチ(ノーマルリーチはずれ)である場合は、カットイン予告演出の非実行を80%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを15%の割合でパターンSY−1に決定し、5%の割合でパターンSY−2に決定し、0%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンが非リーチ(非リーチはずれ)である場合は、カットイン予告演出の非実行を95%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを5%の割合でパターンSY−1に決定し、0%の割合でパターンSY−2に決定し、0%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。
一方、258SGS375及び258SGS376の処理において、図8−26(B)に示すように、設定されている演出モードが第2演出モードである場合には、可変表示結果(大当り種別)が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、カットイン予告演出の非実行を0%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、45%の割合でパターンSY−2に決定し、25%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果(大当り種別)が大当りCであることに基づいて、カットイン予告演出の非実行を0%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、40%の割合でパターンSY−2に決定し、25%の割合でパターンSY−3に決定し、5%の割合でパターンSY−4に決定する。
また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがスーパーリーチ(スーパーリーチはずれ)である場合は、カットイン予告演出の非実行を50%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンSY−1に決定し、15%の割合でパターンSY−2に決定し、5%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがノーマルリーチ(ノーマルリーチはずれ)である場合は、カットイン予告演出の非実行を80%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを15%の割合でパターンSY−1に決定し、5%の割合でパターンSY−2に決定し、0%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンが非リーチ(非リーチはずれ)である場合は、カットイン予告演出の非実行を95%の割合で決定する。また、カットイン予告演出の実行として、演出パターンを5%の割合でパターンSY−1に決定し、0%の割合でパターンSY−2に決定し、0%の割合でパターンSY−3に決定し、0%の割合でパターンSY−4に決定する。
258SGS375、258SGS376のいずれかの処理を実行した後、演出制御用CPU120は、カットイン予告演出の実行を決定したか否かを判定する(258SGS377)。カットイン予告演出の実行を決定している場合(258SGS367;Y)は、258SGS375、258SGS376のいずれかの処理で決定した演出パターンを記憶するとともに(258SGS378)、カットイン予告演出開始待ちタイマをセットしてカットイン予告演出決定処理を終了する(258SGS379)。カットイン予告演出の非実行を決定している場合(258SGS377;N)は、258SGS378、258SGS379の処理を実行することなくカットイン予告演出決定処理を終了する。
尚、カットイン予告演出決定処理においてカットイン予告演出の実行を決定した場合、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理(S172)を実行する毎にカットイン予告演出開始待ちタイマの値を−1していき、カットイン予告演出開始待ちタイマがタイマアウトした場合は、決定した演出パターンに応じたカットイン予告演出用プロセステーブルをセットする。以降、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を実行する毎にカットイン予告演出用プロセステーブル内のデータ(プロセスデータ)の内容に従って演出装置(画像表示装置5、スピーカ8L,8R、遊技効果ランプ9等)の制御を行うことによってカットイン予告演出を実行すればよい。
このように特徴部258SGでは、図8−26(A)(B)に示すように、カットイン予告演出を実行しない場合が最も可変表示結果が大当りとなる割合(大当り期待度)低く、カットイン予告演出がパターンCY−1にて実行される場合、カットイン予告演出がパターンCY−2にて実行される場合、カットイン予告演出がパターンCY−3にて実行される場合、カットイン予告演出がパターンCY−4にて実行される場合の順に高まっていくように設定されている(カットイン予告演出における大当り期待度:非実行<パターンCY−1<パターンCY−2<パターンCY−3<パターンCY−4)。
特にカットイン予告演出がパターンCY−4にて実行される場合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値及び演出モードにかかわらず可変表示結果が大当りとなり、且つ、大当り種別が大当りCとなることが確定する。
また、図8−25(A)(B)に示すように、演出制御用CPU120がカットイン予告演出をパターンCY−3にて実行する割合は、設定値が設定値1〜6のいずれであるときでも共通とされているが、変動パターンがスーパーリーチ大当りの場合においては、演出モードが第2演出モードであるときに、第1演出モードであるときよりも高くなっている。
また、変動パターンがリーチはずれの変動パターンである場合においては、第1演出モードと第2演出モードとで共通の割合でカットイン予告演出をパターンCY−3にて実行する。また、セリフ予告演出をパターンCY−1、パターンCY−2、パターンCY−4のいずれかにて実行する割合は、第1演出モードと第2演出モードとで共通の割合とされている。
また、パターンCY−1、パターンCY−2、パターンCY−3については、可変表示結果がはずれとなる場合において、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、ノーマルリーチはずれである場合、非リーチはずれである場合の順に実行割合が低くなるように設定されている。
また、図8−26(A)(B)に示すカットイン予告演出の演出パターンの決定割合はあくまで一例であり、これらカットイン予告演出の演出パターンの決定割合は本発明を適用する遊技機に応じて本特徴部258SGとは適宜異ならせてもよい。但し、これらカットイン予告演出の演出パターンの決定割合を適宜異ならせる場合には、各演出パターンの大当り期待度の傾向(カットイン予告演出における大当り期待度:非実行<パターンCY−1<パターンCY−2<パターンCY−3<パターンCY−4)自体は維持することによって、カットイン予告演出の実行時に遊技者が当該カットイン予告演出の演出パターンに応じた大当り期待度を誤認してしまわないようにすることが望ましい。
(演出グループの説明)
次に、タイトル予告演出、セリフ予告演出、カットイン予告演出について、図8−27に基づいて説明する。図8−27は、演出グループの説明図である。
本実施の形態の特徴部258SGにおいて、演出制御用CPU120は、大当りの可能性を示唆する演出として、タイトル予告演出、セリフ予告演出、カットイン予告演出を含む複数種類の予告演出を実行可能である。これらタイトル予告演出、セリフ予告演出、カットイン予告演出は、予告演出という演出カテゴリに属する演出であり、実行の際に画像表示装置5に表示される画像のうちの一部の表示態様が異なる複数の演出パターンを有している。
具体的には、タイトル予告演出は、画像表示装置5に表示される画像のうちの一部であるタイトルパネル画像258SGZ10の表示態様が青色のパターンTY−1と、赤色のパターンTY−2と、特殊柄のパターンTY−3と、虹色のパターンTY−4と、を有している。また、セリフ予告演出は、画像表示装置5に表示される画像のうちの一部であるセリフA画像258SGZ12の表示態様が青色のパターンSY−1と、赤色のパターンSY−2と、特殊柄のパターンSY−3と、セリフS画像258SGZ13の表示態様が虹色のパターンTY−4と、を有している。また、カットイン予告演出は、画像表示装置5に表示される画像のうちの一部であるエフェクトA画像258SGZ15の表示態様が青色のパターンSY−1と、赤色のパターンSY−2と、特殊柄のパターンSY−3と、エフェクトS画像258SGZ16の表示態様が虹色のパターンSY−4と、を有している。
このように、これらタイトル予告演出、セリフ予告演出、カットイン予告演出は、画像表示装置5に表示される画像のうちの一部の表示態様が共通する演出パターンを有しているため、図8−27に示すように、画像表示装置5に表示される画像のうちの一部であって大当り期待度を示す部分の表示態様が共通する演出グループとして分類すると、表示態様が青色で共通する演出グループGP−Aには、タイトル予告演出のパターンTY−1、セリフ予告演出のパターンSY−1、カットイン予告演出のパターンCY−1と、が属する。また、表示態様が赤色で共通する演出グループGP−Bには、タイトル予告演出のパターンTY−2、セリフ予告演出のパターンSY−2、カットイン予告演出のパターンCY−2と、が属する。また、表示態様が虹色で共通する演出グループGP−Cには、タイトル予告演出のパターンTY−4、セリフ予告演出のパターンSY−4、カットイン予告演出のパターンCY−4と、が属する。また、表示態様が特殊柄で共通する演出グループGP−Dには、タイトル予告演出のパターンTY−3、セリフ予告演出のパターンSY−3、カットイン予告演出のパターンCY−3と、が属する。
ここで、表示態様が特殊柄で共通する演出グループGP−Dに属する演出(パターンTY−3、SY−3、CY−3)は、表示態様が青色で共通する演出グループGP−Aに属する演出パターン(TY−1、SY−1、CY−1)や、表示態様が赤色で共通する演出グループGP−Bに属する演出(パターンTY−2、SY−2、CY−2)よりも大当り期待度が高い演出パターンである。言い換えると、演出制御用CPU120は、第1演出モードに設定されているときには、演出グループGP−Aや演出グループGP−Bに属する演出を実行するときよりも高い割合で大当りに制御されるように演出グループGP−Dに属する演出を実行可能である。
また、演出グループGP−Aや演出グループGP−Bに属する演出は、変動パターンが非リーチ変動パターン、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンである場合にも実行可能な演出であるのに対し、演出グループGP−Dに属する演出は、変動パターンがスーパーリーチ変動パターンである場合にのみ実行可能な演出である。よって、可変表示結果が大当りCとなるときにしか実行されない演出グループGP−Cに属する演出は例外として、可変表示結果が大当りとなるときとはずれとなるときにも実行可能な演出で比べた場合、演出グループGP−Dに属する演出は、演出グループGP−Aや演出グループGP−Bに属する演出に比べて大当り期待度が高く、かつ、出現頻度が低い演出であるため、遊技者の注目度が高い演出とされている。
そこで、本特徴部258SGでは、図8−27に示すように、遊技者の注目度が高い演出グループGP−Dに属する演出パターンTY−3、SY−3、CY−3のうち、スーパーリーチ変動パターンの場合でしか実行されない演出パターンTY−3の実行割合は、可変表示結果がはずれである場合において、設定値に応じて異なり、該設定値に応じて異なる実行割合は演出モードが第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで共通とされている。具体的には、可変表示結果がはずれである場合における演出パターンTY−3の実行割合は、図8−21(B)〜(E)に示すように、設定値が設定値1〜3のいずれかであるときは0%、設定値が4であるときは11%(高確高ベース状態では10%、低確低ベース状態では1%)、設定値が5であるときは17%(高確高ベース状態では15%、低確低ベース状態では2%)、設定値が6であるときは23%(高確高ベース状態では20%、低確低ベース状態では3%)とされている。よって、演出パターンTY−3は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が設定値1〜6のいずれであるかを示唆可能な特定示唆演出となっている。
つまり、演出制御用CPU120は、設定値に応じて異なる割合で演出パターンTY−3を実行可能であって、第1演出モードと第2演出モードとのいずれの演出モードに設定されているときでも、設定値に応じた共通の実行割合で演出パターンTY−3を実行可能であるため、スーパーリーチ演出において大当り期待度が高く、かつ、出現頻度が低い演出グループGP−Dに属する演出パターンTY−3が実行されたにもかかわらず可変表示結果がはずれとなると、遊技者は落胆してしまうが、救済として設定値が設定値1〜6のいずれであるかを示唆可能とすることで、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
尚、可変表示結果が大当りである場合における演出パターンTY−3の実行割合は、設定値によらず共通とされ、該設定値によらず共通の実行割合は、演出モードが第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで共通とされている。
一方、遊技者の注目度が高い演出グループGP−Dに属する演出パターンTY−3、SY−3、CY−3のうち、設定値を示唆可能な演出パターンTY−3以外の演出パターンSY−3、CY−3の実行割合は、設定値によらず共通であり、該設定値によらず共通の実行割合は、演出モードが第1演出モードと第2演出モードのいずれであるかによって異なっている。
具体的には、図8−25(A)及び図8−26(A)に示すように、演出モードが第1演出モードであるときの演出パターンSY−3、CY−3の実行割合は35%(大当りAのときは15%、大当りBのときは15%、スーパーリーチはずれのときは5%)であるのに対し、図8−25(B)及び図8−26(B)に示すように、演出モードが第2演出モードであるときの演出パターンSY−3、CY−3の実行割合は55%(大当りAのときは25%、大当りBのときは25%、スーパーリーチはずれのときは5%)である。
つまり、演出制御用CPU120は、設定値が設定値1〜6のいずれに設定されているときでも、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで異なる実行割合で演出パターンSY−3、CY−3を実行可能であり、特に、第2演出モードに設定されているときに第1演出モードに設定されているときよりも高い割合で演出パターンSY−3、CY−3を実行可能であることで、遊技者が図8−17(C)に示す操作メニュー画像258SGZ02が表示されている状態で第1演出モードから第2演出モードに変更する操作を行うことで、演出グループGP−Aや演出グループGP−Bに属する演出に比べて出現頻度が低い演出グループGP−Dに属する演出として、演出パターンSY−3、CY−3の実行頻度を高めることができる。
ここで、演出グループGP−Aや演出グループGP−Bに属する演出に比べて遊技者の注目度が高い演出グループGP−Dに属する演出であるパターンTY−3、SY−3、CY−3のうち、パターンTY−3の実行割合を設定値に応じて異ならせることで設定示唆を可能とする場合、第1演出モードと第2演出モードとでパターンTY−3の実行割合を異ならせると、スーパーリーチはずれの場合におけるパターンTY−3の実行割合が、設定値に応じて変化しているのか演出モードによって変化しているのか分かり難くなってしまい、適切な設定示唆の実現が困難となってしまう。
そこで本特徴部258SGでは、演出グループGP−Dに属する演出であるパターンTY−3、SY−3、CY−3のうちのパターンTY−3を、第1演出モードと第2演出モードとのいずれに設定されているときでも、設定値に応じて異なる第1演出モードと第2演出モードとで共通の割合で実行可能とする一方で、パターンTY−3以外のSY−3、CY−3については、設定値が設定値1〜6のいずれに設定されているときでも、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで異なる各設定値で共通の割合で実行可能とすることで、演出グループGP−Dに属する演出の実行頻度を遊技者の要望に応じて変化可能としながらも、適切な設定示唆を行うことができる。
また、本特徴部258SGでは、演出制御用CPU120は、虹色を除いた場合に、青色、赤色、特殊柄の順に大当りとなる割合(大当り期待度)が高くなるように(大当り期待度;青色<赤色<特殊柄)、タイトル予告演出の演出パターンTY−1〜TY−3、セリフ予告演出の演出パターンSY−1〜SY−3、カットイン予告演出の演出パターンCY−1〜CY−3を実行する。つまり、演出制御用CPU120は、第1演出モードと第2演出モードのいずれに設定されているときでも、演出グループGP−Aや演出グループGP−Bに属する演出を実行するときよりも高い割合で大当りに制御されるように演出グループGP−Dに属する演出を実行可能である。言い換えると、演出グループGP−Dに属する演出の大当り期待度(信頼度)は、演出グループGP−Aや演出グループGP−Bに属する演出の大当り期待度(信頼度)よりも高くなっている。
また、本特徴部258SGでは、演出パターンSY−3、CY−3は、演出モードを第1演出モードから第2演出モードに変更した場合、可変表示結果が大当りとなる場合における実行割合は高くなる一方で、可変表示結果がはずれとなる場合における実行割合は共通であることで、演出パターンSY−3、CY−3の大当り期待度(信頼度)を下げることなく、演出パターンSY−3、CY−3の実行割合を高めることができる。
尚、本特徴部258SGでは、演出グループGP−Dに属する演出パターンSY−3、CY−3については、第1演出モードから第2演出モードに変更したときに、可変表示結果が大当りとなるときの実行割合のみが高くなり、はずれのときの実行割合は共通であるため、第1演出モードと第2演出モードのいずれに設定されているときでも、演出グループGP−Aや演出グループGP−Bに属する演出よりも大当り期待度は高いが、少なくとも第1演出モードに設定されているときの大当り期待度が演出グループGP−Aや演出グループGP−Bに属する演出の大当り期待度よりも高くなっていればよい。
また、演出グループGP−Dに属する演出であるパターンTY−3、SY−3、CY−3のうち、設定示唆が可能なタイトル予告演出のパターンTY−3については、演出制御用CPU120は、タイトルパネル画像258SGZ10を表示するときに、セリフ予告演出やカットイン予告演出とは異なる演出であることを認識しやすい態様とするために、セリフ予告演出のパターンSY−3やカットイン予告演出のパターンCY−3を実行するときには出力しない特殊効果音を出力することで、同じ特殊柄のセリフ予告演出やカットイン予告演出との違いを分かりやすくしているので、タイトル予告演出のパターンTY−3による設定示唆を好適に行うことができる。
また、本特徴部258SGでは、演出グループGP−Dに属する演出であるパターンTY−3、SY−3、CY−3は、それぞれ実行タイミングが異なる別個の種別の演出(タイトル予告演出、セリフ予告演出、カットイン予告演出)とされており、それぞれ個別の決定テーブル(図8−21、図8−25、図8−26)にて実行割合が決定されるため、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで、パターンSY−3、CY−3の実行割合を変化させた場合でも、タイトル予告演出のパターンTY−3における各設定値に応じた実行割合について変化させる必要がないため、演出モードが変更する場合でも好適な設定示唆が可能となる。
尚、本特徴部258SGでは、タイトル予告演出のパターンTY−3を実行するときに、セリフ予告演出のパターンSY−3やカットイン予告演出のパターンCY−3を実行するときには出力しない特殊効果音を出力する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、タイトル予告演出のパターンTY−3がセリフ予告演出のパターンSY−3やカットイン予告演出のパターンCY−3とは異なる演出であることを遊技者が認識しやすい態様にてタイトル予告演出のパターンTY−3を実行可能とすれば、カットイン予告演出を実行するときの効果音を、セリフ予告演出やカットイン予告演出を実行するときの効果音と異なる効果音とするようにしてもよい。また、効果音だけでなく、タイトル予告演出のパターンTY−3については、セリフ予告演出やカットイン予告演出と比べて表示レイヤーを高くしたり、セリフ予告演出やカットイン予告演出とは別の他の演出(例えば、遊技機用枠3側の遊技効果ランプ9による発光や演出用可動体による可動演出など)と一緒に実行する割合を高くまたは低くしたりすること等によって異なる演出であることが認識されるようにしてもよい。
(各演出の実行タイミング)
次に、各演出の実行タイミングについて、図8−30〜図8−32に基づいて説明する。図8−30は、(A)は非リーチはずれ、(B)はノーマルリーチ、(C)はスーパーリーチ(復活演出なし)、(D)はスーパーリーチγ(復活演出あり)の場合における各演出の実行タイミングを示す図である。図8−31は、(A)〜(H)はスーパーリーチγにおける各演出の動作例を示す図である。図8−32は、(A)〜(F)はスーパーリーチγにおける各演出の動作例を示す図である。
図8−30(A)に示すように、変動パターンが非リーチはずれである場合、図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間における任意のタイミングにて、セリフ予告演出とカットイン予告演出とが実行可能とされている。
図8−30(B)に示すように、変動パターンがノーマルリーチである場合、図柄の可変表示が開始されてからノーマルリーチとなるまでの期間における任意のタイミングにてセリフ予告演出が実行可能とされ、ノーマルリーチとなってから可変表示が終了するまでのノーマルリーチ演出実行期間における任意のタイミングでカットイン予告演出が実行可能とされている。
図8−30(C)(D)に示すように、変動パターンがスーパーリーチである場合、図柄の可変表示が開始されてからノーマルリーチとなるまでの期間における任意のタイミングにてセリフ予告演出が実行可能とされ、ノーマルリーチとなってから可変表示が終了するまでのノーマルリーチ演出実行期間における任意のタイミングでカットイン予告演出が実行可能とされ、スーパーリーチとなってから可変表示が終了するまでのスーパーリーチ演出実行期間におけるスーパーリーチとなったタイミングにてタイトル予告演出が実行可能とされている。尚、図8−30(D)に示すように、変動パターンがスーパーリーチγであって復活演出あり場合、スーパーリーチ演出が終了した後、復活演出が実行されてから可変表示が終了する。
このように、演出制御用CPU120は、可変表示が開始されてから終了するまでの期間における複数のタイミングのうち、図柄の可変表示が開始されてからノーマルリーチとなるまでの期間における任意のタイミングにて、演出グループGP−Dに属するセリフ予告演出のパターンSY−3を実行可能であり、ノーマルリーチとなってから可変表示が終了するまでのノーマルリーチ演出実行期間における任意のタイミングにて、演出グループGP−Dに属するカットイン予告演出のCY−3を実行可能であり、ノーマルリーチ演出実行期間からスーパーリーチ演出実行期間に切り替わるタイミングにて、演出グループGP−Dに属する演出パターンTY−3を実行可能であるノーマルリーチ演出実行期間からスーパーリーチ演出実行期間への切り替えに伴ってタイトル予告演出が実行可能であることで、演出グループGP−Dに属する演出のうち、タイトル予告演出のパターンTY−3は設定示唆が可能な演出であることを遊技者が認識しやすくなる。
次に、スーパーリーチγの可変表示中における各演出の動作例について、図8−31及び図8−32に基づいて説明する。
図8−31(A)に示すように、スーパーリーチγの可変表示が開始されてから所定時間が経過すると、セリフ予告演出が実行される(図8−31(B)参照)。次いで、可変表示態様がノーマルリーチとなってノーマルリーチ演出が開始された後(図8−31(C)参照)、セリフ予告演出が実行される(図8−31(D)参照)。次いで、ノーマルリーチの可変表示結果としてはずれ図柄が仮停止表示された後(図8−31(E)参照)、図柄の可変表示が再開してスーパーリーチとなるタイミング、つまり、可変表示が開始されてから終了するまでの期間における複数のタイミングのうち、ノーマルリーチ演出実行期間からスーパーリーチ演出実行期間に切り替わるタイミングでタイトル予告演出が実行され、スーパーリーチ演出のタイトル名(種別)が報知される(図8−31(F)参照)。その後、味方キャラクタと敵キャラクタとが対決するスーパーリーチ演出が開始される(図8−31(G)(H)参照)。
次いで、図8−32(A)に示すようにスーパーリーチ演出が実行された後、可変表示結果がはずれの場合は、味方キャラクタが敗北する画像が表示されるとともに、はずれ図柄の組合せが停止表示されることで、可変表示結果がはずれとなったことが報知される(図8−32(B)参照)。一方、変動パターンがPB1−4のスーパーリーチγで可変表示結果が大当りの場合は、味方キャラクタが勝利する画像が表示されるとともに、大当り図柄の組合せが停止表示されることで、可変表示結果が大当りとなったことが報知される(図8−32(C)参照)。また、変動パターンがPB1−5のスーパーリーチγで可変表示結果が大当りの場合は、味方キャラクタが敗北する画像が表示されるとともに、はずれ図柄の組合せが仮停止表示されることで、可変表示結果がはずれとなったことが一旦報知された後(図8−32(D)参照)、味方キャラクタが復活する画像が表示されるとともに、図柄の可変表示が再開する復活演出が開始され(図8−32(E)参照)、最終的に味方キャラクタが勝利する画像が表示されるとともに、大当り図柄の組合せが停止表示されることで、可変表示結果が大当りとなったことが報知される(図8−32(F)参照)。
(特徴部258SGの変形例1)
次に、本実施の形態の特徴部258SGの変形例1について、図8−33に基づいて説明する。図8−33は、(A)は第1演出モードにおけるパターンTY−3の実行割合、(B)は設定値1〜3のいずれかで第2演出モードに変更したときのパターンTY−3の実行割合、(C)は設定値4〜6のいずれかで第2演出モードに変更したときのパターンTY−3の実行割合を示す説明図である。尚、以下に示す特徴部258SGの変形例1においては、前記実施の形態と同様の構成についての説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。
前記実施の形態では、演出制御用CPU120は、演出グループGP−Dに属する演出のうち、セリフ予告演出のパターンSY−3及びカットイン予告演出のパターンCY−3については、設定値が設定値1〜6のいずれに設定されているときでも、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで異なる実行割合にて実行可能である一方で、タイトル予告演出のパターンTY−3については、設定値に応じて異なる割合にて実行可能であるとともに、第1演出モードと第2演出モードとのいずれの演出モードに設定されているときでも、設定値に応じた共通の割合で実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出制御用CPU120は、設定されている演出モードと設定値とに応じて異なる実行割合で特定演出(例えば、タイトル予告演出のパターンTY−3)を実行可能としてもよい。
具体的に説明すると、前記実施の形態では、可変表示結果がはずれである場合におけるタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合が、図8−21(B)〜(E)に示すように、設定値が設定値1〜3のいずれかであるときは0%、設定値が4であるときは11%(高確高ベース状態では10%、低確低ベース状態では1%)、設定値が5であるときは17%(高確高ベース状態では15%、低確低ベース状態では2%)、設定値が6であるときは23%(高確高ベース状態では20%、低確低ベース状態では3%)とされ、これらは第1演出モードと第2演出モードとで共通との実行割合とされていた。
これに対し、本特徴部258SGの変形例1においては、図8−33(A)に示すように、第1演出モードである場合には、例えば、設定値が設定値1〜3のいずれかであるときは5%、設定値が4であるときは11%(高確高ベース状態では10%、低確低ベース状態では1%)、設定値が5であるときは17%(高確高ベース状態では15%、低確低ベース状態では2%)、設定値が6であるときは23%(高確高ベース状態では20%、低確低ベース状態では3%)とされる。
また、図8−33(B)に示すように、設定値が1〜3のいずれかに設定されている場合に第1演出モードから第2演出モードに変更された場合、例えば、設定値が設定値1〜3のいずれかであるときの実行割合が第1割合(例えば、5%)から第2割合(例えば、7%)に変更される。また、図8−33(C)に示すように、設定値が4に設定されている場合に第1演出モードから第2演出モードに変更された場合、例えば、設定値が設定値4であるときの実行割合が第1割合(例えば、11%)から第2割合(例えば、16%)に変更され、設定値が設定値5であるときの実行割合が第1割合(例えば、17%)から第2割合(例えば、23%)に変更され、設定値が設定値6であるときの実行割合が第1割合(例えば、23%)から第2割合(例えば、30%)に変更される。
このように、本特徴部258SGの変形例1では、設定値に応じて異なる割合で実行することにより設定示唆が可能なタイトル予告演出のパターンTY−3についても、第1演出モードに設定されている場合における各設定値に対応する実行割合と、第2演出モードに設定されている場合における各設定値に対応する実行割合と、が異なっており、特に第2演出モードに設定されているときには、第1演出モードに設定されているときよりも各設定値に対応する実行割合が高くなる。
よって、演出モードの設定によりタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合を変化させることで、設定値に応じた特定演出の実行割合も変化するので、遊技興趣が向上する。また、前記実施の形態のように、演出グループGP−Dに属する演出のうちタイトル予告演出のパターンTY−3についてのみ、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで各設定値に対応する実行割合を共通とする必要がないので、実行割合の設計が容易になる。
また、前記実施の形態の設定値は設定値1〜6の6段階に設定可能であったが、例えば、設定値が第1設定値と第1設定値よりも遊技者にとっての有利度が高い第2設定値の2段階しかない、つまり、設定値の段階が少ないパチンコ遊技機1にあっては、設定値に応じて設定する実行割合が少ないことで設定示唆しやすいため、本特徴部258SGの変形例1のように、タイトル予告演出のパターンTY−3を演出モードと設定値とに応じて異なる割合で実行可能としても、好適な設定示唆が可能となる。
また、本特徴部258SGの変形例1では、図8−33(B)に示すように設定値が設定値1〜3のいずれか(第1設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第1変化量は2%(第2割合(例えば、7%)−第1割合(例えば、5%))であるのに対し、図8−33(C)に示すように設定値が設定値4(第2設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第2変化量は5%(第2割合(例えば、16%)−第1割合(例えば、11%))であり、設定値が設定値5(第2設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第3変化量は6%(第2割合(例えば、23%)−第1割合(例えば、17%))であり、設定値が設定値5(第2設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第4変化量は7%(第2割合(例えば、30%)−第1割合(例えば、23%))である。
つまり、設定値が設定値1〜3のいずれか(第1設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第1変化量(L1)よりも、設定値が設定値4〜6(第2設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第2〜4変化量(L2)の方が大きい。よって、第1演出モードから第2演出モードに変更した場合に、設定値が高いほどタイトル予告演出のパターンTY−3の出現頻度の増加率が高くなるので、設定値が第2設定値(有利設定値)であることを遊技者にアピールしやすくなる。
また、本特徴部258SGの変形例1では、第1演出モードから第2演出モードに変更したときのタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量は、第1変化量、第2変化量、第3変化量、第4変化量の順に高くなる(第1変化量<第2変化量<第3変化量<第4変化量)形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、タイトル予告演出のパターンTY−3については、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで各設定値に対応する実行割合が異なれば、各設定値に応じた実行割合の変化量は全て同一(第1変化量=第2変化量=第3変化量=第4変化量)であってもよいし、第1変化量と第2変化量と第3変化量と第4変化量とのうち少なくとも2つの変化量が同一であってもよい。
また、本特徴部258SGの変形例1では、第1演出モードから第2演出モードに変更したときのタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量は、第1変化量、第2変化量、第3変化量、第4変化量の順に高くなる(第1変化量<第2変化量<第3変化量<第4変化量)形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出モードから第2演出モードに変更したときのタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量は、第1変化量、第2変化量、第3変化量、第4変化量の順に低くなる(第1変化量>第2変化量>第3変化量>第4変化量)ようにしてもよい。
このようにすることで、設定値が第1設定値(設定値1〜3など)に設定されている場合に第2演出モードに変更したときの方が、第2設定値(設定値4〜6など)に設定されている場合に第2演出モードに変更したときよりもタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量が高いことで、設定値が低くてもタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される機会が増えるため、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、本特徴部258SGの変形例1では、第1演出モードから第2演出モードに変更したときのタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量が、設定値が第1設定値(設定値1〜3など)に設定されているときと第2設定値(設定値4〜6など)に設定されているときとで異なる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定値1〜6のうち少なくとも2以上の設定値とで異なる(例えば、設定値1,2であるときと設定値3,4であるときと設定値5,6であるときとで異なる)ようにしてもよい。
(特徴部258SGの変形例2)
次に、本実施の形態の特徴部258SGの変形例2について、図8−34に基づいて説明する。図8−34は、(A)は第1演出モードにおけるパターンTY−3の実行割合、(B)は高確高ベース状態で第2演出モードに変更したときのパターンTY−3の実行割合、(C)は低確低ベース状態で第2演出モードに変更したときのパターンTY−3の実行割合を示す説明図である。尚、以下に示す特徴部258SGの変形例2においては、前記実施の形態と同様の構成についての説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。
前記特徴部258SGの変形例1では、設定値に応じて異なる割合で実行することにより設定示唆が可能なタイトル予告演出のパターンTY−3について、第1演出モードに設定されている場合における各設定値に対応する実行割合と、第2演出モードに設定されている場合における各設定値に対応する実行割合と、が異なっており、特に、設定値が設定値1〜3のいずれか(第1設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第1変化量(L1)よりも、設定値が設定値4〜6(第2設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第2〜4変化量(L2)の方が大きい形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図8−34(A)に示すように、遊技状態が高確高ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第1変化量(L1)よりも、図8−34(B)(C)に示すように、遊技状態が低確低ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第2〜4変化量(L2)の方が大きくなるようにしてもよい。
このようにすることで、遊技状態が低確低ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更した方が、遊技状態が低確低ベース状態よりも有利度が高い高確高ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更するよりもタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量が高くなるため、有利度が低い低確低ベース状態において第1演出モードから第2演出モードに変更したときに、タイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される機会が増えるため、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、本特徴部258SGの変形例2では、遊技状態が低確低ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更した方が、遊技状態が低確低ベース状態よりも有利度が高い高確高ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更するよりも、タイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量が高くなる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技状態が高確高ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更した方が、遊技状態が低確低ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更するよりもタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量が高くなるようにしてもよい。
また、本特徴部258SGの変形例2では、遊技状態が低確低ベース状態であるときと高確高ベース状態であるときとで、第1演出モードから第2演出モードに変更したときのタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量が異なる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技状態は、低確低ベース状態、高確高ベース状態の他に、低確高ベース状態、高確低ベース状態、あるいは大当り遊技状態、小当り遊技状態等を含んでいてもよい。つまり、第1演出モードから第2演出モードに変更したときのタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の変化量が、例えば、低確低ベース状態、高確高ベース状態、低確高ベース状態、高確低ベース状態、大当り遊技状態、小当り遊技状態のうちの少なくとも2以上の遊技状態とで異なる(例えば、低確低ベース状態であるときと高確高ベース状態であるときと低確高ベース状態であるときと高確低ベース状態であるときとで異なる)ようにしてもよい。
(第1発明)
以上説明したように、本実施の形態には、以下に示す第1発明が含まれている。つまり、従来、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機において、例えば、特開2010−200902号公報等に記載されたもののように、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかの設定値を設定可能であって、いずれの設定値が設定されているかを示唆する演出(特定示唆演出)を実行可能なもの等があった。また、特開2017−93814号公報等に記載されたもののように、プレミア演出などの実行頻度を通常よりも高くするなど、演出の実行頻度を遊技者が変化させることが可能なカスタマイズ機能を備えたもの等があった。上記特許文献1に記載の遊技機のように設定値を示唆可能な演出(特定示唆演出)を実行可能な遊技機において、上記特許文献2に記載の遊技機のように演出の実行頻度を変化可能なカスタマイズ機能を備えるようにした場合、演出(特定示唆演出)の実行頻度をどのようにするかについて考慮されていないという問題があった。そこで、特定示唆演出を好適に実行することができる遊技機を提供することを目的として、
第1発明の手段1の遊技機は、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技者にとっての有利度(例えば、大当り確率)の異なる複数の設定値(例えば、1〜6)のうちいずれかの設定値を設定可能な有利度設定手段(例えば、CPU103が、電源の投入時に錠スイッチ258SG051と開放センサ258SG09とがONとなっていれば遊技制御メイン処理において設定値変更状態とし、設定切替スイッチ258SG052が操作されることによって表示モニタ258SG029に表示されている数値(設定値)を更新表示させ、表示モニタ258SG029に1〜6のうちの任意の数値が表示されている状態で錠スイッチ258SG051をOFFにすることで、該表示モニタ258SG029に表示されている数値を新たな設定値としてセット(設定)する部分)と、
特定グループ(例えば、演出グループGP−D)を含む複数種類の演出グループのうちのいずれかの演出グループに属する演出を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が、演出グループGP−A、GP−B、GP−C、GP−D各々に属するタイトル予告演出、セリフ予告演出、カットイン予告演出を実行可能な部分)と、
第1演出設定と該第1演出設定とは前記特定グループに属する演出の実行頻度が異なる第2演出設定とを含む複数の演出設定のうちのいずれかに設定可能な演出設定手段(例えば、演出制御用CPU120が、図8−17(A)におけるステップS162の演出モード設定処理において第1演出モードと第2演出モードとのうちいずれかを設定して記憶可能な部分)と、
を備え、
前記演出実行手段は、
前記特定グループに属する複数種類の演出のうちの一の演出として、前記有利度設定手段により設定された設定値に応じて異なる実行頻度で特定示唆演出(演出パターンTY−3)を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120が、設定値に応じて異なる割合でタイトル予告演出をパターンTY−3にて実行可能な部分。図8−21(B)〜(E)、図8−27参照)、
前記第1演出設定に設定されているときと前記第2演出設定に設定されているときとで異なる実行頻度で前記特定グループに属する複数種類の演出のうち前記特定示唆演出以外の演出(例えば、セリフ予告演出のパターンSY−3、カットイン予告演出のパターンCY−3)を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120が、設定値が設定値1〜6のいずれに設定されているときでも、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで異なる実行割合でセリフ予告演出をパターンSY−3、カットイン予告演出をパターンCY−3にて実行可能な部分。図8−25(A)(B)、図8−26(A)(B)、図8−27参照)、
前記第1演出設定と前記第2演出設定とのいずれの演出設定に設定されているときでも前記有利度設定手段により設定された設定値に応じた共通の実行頻度で前記特定示唆演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120が、第1演出モードと第2演出モードとのいずれの演出モードに設定されているときでも、設定値に応じた共通の実行割合でタイトル予告演出をパターンTY−3にて実行可能な部分。図8−21(B)〜(E)、図8−27参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出設定で特定グループに属する演出の実行頻度を変化させたとしても特定示唆演出の実行頻度は変化しないので、特定示唆演出による設定示唆を好適に行うことができる。
第1発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記演出設定手段は、遊技者の操作に基づいて前記第1演出設定と前記第2演出設定とのいずれかに設定可能である(例えば、演出制御用CPU120が、演出モード設定処理において画像表示装置5に表示した第1選択ボタン画像258SGZ03と第2選択ボタン画像258SGZ04とのいずれかをスティックコントローラ31Aの操作に応じて選択可能とし、プッシュボタン31Bの操作に基づいて選択されたボタンに該当する演出モードをRAM122に記憶する処理を行う部分。図8−17参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の好みに応じて演出設定を変更できるので、遊技興趣が向上する。
第1発明の手段3の遊技機は、手段2に記載の遊技機であって、
前記複数種類の演出グループは、前記特定グループとは異なる所定グループ(例えば、演出グループGP−A、GP−B、GP−C)を含み、
前記演出実行手段は、前記第1演出設定に設定されているときには、前記所定グループに属する演出を実行するときよりも高い割合で前記有利状態に制御されるように前記特定グループに属する演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120が、虹色を除いて、青色、赤色、特殊柄の順に大当りとなる割合(大当り期待度)が高くなるように(大当り期待度;青色<赤色<特殊柄)タイトル予告演出をパターンTY−1〜TY−3、セリフ予告演出をパターンSY−1〜SY−3、カットイン予告演出をパターンCY−1〜CY−3にて実行する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、期待度が高い特定グループに属する演出の実行割合を遊技者の好みに応じて変更できるので、遊技興趣が向上する。
第1発明の手段4の遊技機は、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利度設定手段は、第1設定値(例えば、設定値1〜3)と該第1設定値よりも遊技者にとっての有利度の高い第2設定値(例えば、設定値4〜6)とのうちのいずれかに設定可能であり、
前記演出実行手段は、前記有利状態に制御されない場合において、前記第2設定値に設定されているときには前記第1設定値に設定されているときよりも高い割合で前記特定示唆演出を実行可能である(例えば、スーパーリーチの変動パターンにおいて可変表示結果がはずれとなる場合には、高設定値ほどタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される割合が高く設定されている(はずれ時のパターンTY−3の実行割合:設定値1〜3<設定値4<設定値5<設定値6)部分。図8−21(B)〜(E)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定示唆演出は実行されたが有利状態にならなかった場合でも、第2設定値に設定されていることを期待できるため、遊技興趣の低下を抑制することができる。
第1発明の手段5の遊技機は、手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利度設定手段は、第1設定値(例えば、設定値1〜3)と該第1設定値よりも遊技者にとっての有利度の高い第2設定値(例えば、設定値4〜6)とのうちのいずれかに設定可能であり、
前記演出実行手段は、
前記有利状態に制御される場合において、前記第2演出設定に設定されているときには前記第1演出設定に設定されているときよりも高い割合で前記特定グループに属する演出を実行可能であり、
前記有利状態に制御されない場合において、前記第1演出設定に設定されているときと前記第2演出設定に設定されているときとで共通の割合で前記特定グループに属する演出を実行可能である(例えば、セリフ予告演出のパターンSY−3、カットイン予告演出のCY−3は、演出モードを第1演出モードから第2演出モードに変更した場合、可変表示結果が大当りとなる場合における実行割合は高くなる一方で、可変表示結果がはずれとなる場合における実行割合は共通である部分。図8−25(A)(B)、図8−26(A)(B)、図8−27参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定グループに属する演出の実行割合を、信頼度を下げることなく高めることができるので、遊技興趣の低下を抑制することができる。
第1発明の手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、前記特定グループに属する前記特定示唆演出以外の演出とは異なる演出であることを認識しやすい態様で前記特定示唆演出を実行可能である(例えば、タイトル予告演出のパターンTY−3については、演出制御用CPU120は、タイトルパネル画像258SGZ10を表示するときに、セリフ予告演出やカットイン予告演出とは異なる演出であるであることを認識しやすい態様とするために、セリフ予告演出のパターンSY−3やカットイン予告演出のパターンCY−3を実行するときには出力しない特殊効果音を出力する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定グループに属する特定示唆演出と特定示唆演出以外の演出との違いが分かりやすくなるので、特定示唆演出による設定示唆を好適に行うことができる。
第1発明の手段7の遊技機は、手段1〜6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
複数のタイミングのうちの特定タイミングと該特定タイミング以外のタイミングにおいて前記特定グループに属する演出を実行可能であり、
前記特定タイミングにおいて前記特定示唆演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120が、可変表示が開始されてから終了するまでの期間における複数のタイミングのうち、図柄の可変表示が開始されてからノーマルリーチとなるまでの期間における任意のタイミングにて、演出グループGP−Dに属するセリフ予告演出のパターンSY−3を実行可能であり、ノーマルリーチとなってから可変表示が終了するまでのノーマルリーチ演出実行期間における任意のタイミングにて、演出グループGP−Dに属するカットイン予告演出のパターンCY−3を実行可能であり、ノーマルリーチ演出実行期間からスーパーリーチ演出実行期間に切り替わるタイミングにて、演出グループGP−Dに属するタイトル予告演出のパターンTY−3を実行可能である部分。図8−30参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定タイミングに注目させることができるので、遊技興趣が向上する。
第1発明の手段8の遊技機は、手段7に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記有利状態に制御されることを示唆する演出であって、第1演出期間(例えば、ノーマルリーチとなってから可変表示が終了するまでのノーマルリーチ演出実行期間)にわたり実行する第1示唆演出(例えば、ノーマルリーチ演出)と前記第1演出期間から該第1演出期間よりも後の第2演出期間(例えば、スーパーリーチとなってから可変表示が終了するまでのスーパーリーチ演出実行期間)にわたり実行する第2示唆演出(例えば、スーパーリーチ演出)とを含む示唆演出(例えば、リーチ演出)を実行可能であり、
前記第2示唆演出を実行する場合に、前記特定タイミングとして前記第1演出期間から前記第2演出期間に切り替わるタイミングにて前記特定示唆演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120が、ノーマルリーチ演出実行期間からスーパーリーチ演出実行期間に切り替わるタイミングにて、演出グループGP−Dに属するタイトル予告演出のパターンTY−3を実行可能である部分。図8−30参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、示唆演出の切り替えに伴って特定示唆演出が実行されるので、特定示唆演出であることを遊技者が認識しやすくなる。
第1発明の手段9の遊技機は、手段1〜8のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利度設定手段は、第1設定値(例えば、設定値1〜3)と該第1設定値よりも遊技者にとっての有利度の高い第2設定値(例えば、設定値4〜6)とのうちのいずれかに設定可能であり、
前記演出実行手段は、
前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120がスーパーリーチ演出を実行可能な部分)、
前記第1設定値に設定されており、かつ前記有利状態に制御されないときには、前記特定示唆演出を実行不能であり(例えば、設定値が設定値1〜3のいずれかの場合、スーパーリーチはずれの変動パターンにおける演出パターンTY−3の実行割合は0%である部分。図8−21(B)参照)、
前記第2設定値に設定されており、かつ前記有利状態に制御されないときには、前記特定示唆演出を実行可能であり(例えば、スーパーリーチはずれの変動パターンにおける演出パターンTY−3の実行割合は、設定値4の場合は11%、設定値5の場合は17%、設定値6の場合は23%である部分。図8−21(C)〜(E)参照)、
前記示唆演出が実行されたときに、前記有利状態に制御されないことが一旦示唆された後に前記有利状態に制御されることが報知される特別パターン(復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5))を有し、
前記特別パターンにて前記有利状態に制御される場合において前記特定示唆演出が実行される割合は、前記特別パターン以外のパターンにて前記特定示唆演出が実行される割合よりも低い(例えば、変動パターンが復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)である場合において、設定値を示唆可能なパターンTY−3に基づくタイトル予告演出が実行される割合は、変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチの変動パターンである場合にパターンTY−3に基づくタイトル予告演出が実行される割合よりも低くなっている部分。図8−21(A)〜(E)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定示唆演出が実行されて有利状態に制御されないことが示唆された場合に、第2設定値が設定されていると遊技者が認識したにもかかわらず特別パターンにて有利状態に制御されることが報知されることにより、該認識が誤りとなることによる遊技興趣の低下を軽減できる。
(第2発明)
以上説明したように、本実施の形態には、以下に示す第2発明が含まれている。つまり、従来、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機において、例えば、特開2010−200902号公報等に記載されたもののように、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかの設定値を設定可能であって、いずれの設定値が設定されているかを示唆する演出(特定演出)を実行可能なもの等があった。また、特開2017−93814号公報等に記載されたもののように、プレミア演出などの実行頻度を通常よりも高くするなど、演出の実行頻度を遊技者が変化させることが可能なカスタマイズ機能を備えたもの等があった。上記特許文献1に記載の遊技機のように設定値を示唆可能な演出(特定演出)を実行可能な遊技機において、上記特許文献2に記載の遊技機のように演出の実行頻度を変化可能なカスタマイズ機能を備えるようにした場合、演出(特定演出)の実行頻度をどのようにするかについて考慮されていないという問題があった。そこで、特定演出を好適に実行することができる遊技機を提供することを目的として、
第2発明の手段1の遊技機は、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技者にとっての有利度(例えば、大当り確率)の異なる複数の設定値(例えば、1〜6)のうちいずれかの設定値を設定可能な有利度設定手段(例えば、CPU103が、電源の投入時に錠スイッチ258SG051と開放センサ258SG09とがONとなっていれば遊技制御メイン処理において設定値変更状態とし、設定切替スイッチ258SG052が操作されることによって表示モニタ258SG029に表示されている数値(設定値)を更新表示させ、表示モニタ258SG029に1〜6のうちの任意の数値が表示されている状態で錠スイッチ258SG051をOFFにすることで、該表示モニタ258SG029に表示されている数値を新たな設定値としてセット(設定)する部分)と、
特定演出を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が、演出グループGP−Dに属するタイトル予告演出をパターンTY−3、セリフ予告演出をパターンSY−3、カットイン予告演出をパターンCY−3にて実行可能な部分)と、
第1演出設定と該第1演出設定とは前記特定演出の実行頻度が異なる第2演出設定とを含む複数の演出設定のうちのいずれかに設定可能な演出設定手段(例えば、演出制御用CPU120が、図8−17(A)におけるステップS162の演出モード設定処理において第1演出モードと第2演出モードとのうちいずれかを設定して記憶可能な部分)と、
を備え、
前記演出実行手段は、
複数のタイミングのうちのいずれかのタイミングにおいて前記特定演出を実行可能であり(図8−30参照)、
前記有利度設定手段により設定された設定値に応じて異なる実行頻度で前記複数のタイミングのうちの特定タイミングにおいて前記特定演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120が、ノーマルリーチ演出実行期間からスーパーリーチ演出実行期間に切り替わるタイミングにて、演出グループGP−Dに属する演出パターンTY−3を設定値に応じた割合で実行可能である部分。図8−21(B)〜(E)、図8−27、図8−30参照)、
前記第1演出設定に設定されているときと前記第2演出設定に設定されているときとで異なる実行頻度で前記複数のタイミングのうちの前記特定タイミング以外のタイミングにおいて前記特定演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120が、可変表示が開始されてから終了するまでの期間における複数のタイミングのうち、図柄の可変表示が開始されてからノーマルリーチとなるまでの期間における任意のタイミングにて、演出グループGP−Dに属するセリフ予告演出のパターンSY−3を、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで異なる割合で実行可能であり、ノーマルリーチとなってから可変表示が終了するまでのノーマルリーチ演出実行期間における任意のタイミングにて、演出グループGP−Dに属するカットイン予告演出のCY−3を、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで異なる割合で実行可能である部分。図8−25(A)(B)、図8−26(A)(B)、図8−27、図8−30参照)、
前記第1演出設定と前記第2演出設定とのいずれの演出設定に設定されているときでも前記有利度設定手段により設定された設定値に応じて共通の実行頻度で前記特定タイミングにおいて前記特定演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120が、ノーマルリーチ演出実行期間からスーパーリーチ演出実行期間に切り替わるタイミングにて、演出グループGP−Dに属する演出パターンTY−3を、第1演出モードと第2演出モードのいずれに設定されているときでも、設定値に応じた共通の割合で実行可能である部分。図8−21(B)〜(E)、図8−27、図8−30参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出設定で特定演出の実行頻度を変化させたとしても、特定タイミングにおいて特定演出の実行頻度は変化しないので、特定演出による設定示唆を好適に行うことができる。
第2発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記演出設定手段は、遊技者の操作に基づいて前記第1演出設定と前記第2演出設定とのいずれかに設定可能である(例えば、演出制御用CPU120が、演出モード設定処理において画像表示装置5に表示した第1選択ボタン画像258SGZ03と第2選択ボタン画像258SGZ04とのいずれかをスティックコントローラ31Aの操作に応じて選択可能とし、プッシュボタン31Bの操作に基づいて選択されたボタンに該当する演出モードをRAM122に記憶する処理を行う部分。図8−17参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の好みに応じて演出設定を変更できるので、遊技興趣が向上する。
第2発明の手段3の遊技機は、手段2に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記特定演出とは異なる所定演出(例えば、演出グループGP−A、GP−B、GP−C各々に属する演出)を実行可能であり、
前記第1演出設定に設定されているときには、前記所定演出を実行するときよりも高い割合で前記有利状態に制御されるように前記特定演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120が、虹色を除いて、青色、赤色、特殊柄の順に大当りとなる割合(大当り期待度)が高くなるように(大当り期待度;青色<赤色<特殊柄)タイトル予告演出をパターンTY−1〜TY−3、セリフ予告演出をパターンSY−1〜SY−3、カットイン予告演出をパターンCY−1〜CY−3にて実行する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、期待度が高い特定演出の実行割合を遊技者の好みに応じて変更できるので、遊技興趣が向上する。
第2発明の手段4の遊技機は、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利度設定手段は、第1設定値(例えば、設定値1〜3)と該第1設定値よりも遊技者にとっての有利度の高い第2設定値(例えば、設定値4〜6)とのうちのいずれかに設定可能であり、
前記演出実行手段は、前記有利状態に制御されない場合において、前記第2設定値に設定されているときには前記第1設定値に設定されているときよりも高い割合で前記特定演出を実行可能である(例えば、スーパーリーチの変動パターンにおいて可変表示結果がはずれとなる場合には、高設定値ほどタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される割合が高く設定されている(はずれ時のパターンTY−3の実行割合:設定値1〜3<設定値4<設定値5<設定値6)部分。図8−21(B)〜(E)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定演出は実行されたが有利状態にならなかった場合でも、第2設定値に設定されていることを期待できるため、遊技興趣の低下を抑制することができる。
第2発明の手段5の遊技機は、手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利度設定手段は、第1設定値(例えば、設定値1〜3)と該第1設定値よりも遊技者にとっての有利度の高い第2設定値(例えば、設定値4〜6)とのうちのいずれかに設定可能であり、
前記演出実行手段は、
前記有利状態に制御される場合において、前記第2演出設定に設定されているときには前記第1演出設定に設定されているときよりも高い割合で前記特定演出を実行可能であり、
前記有利状態に制御されない場合において、前記第1演出設定に設定されているときと前記第2演出設定に設定されているときとで共通の割合で前記特定演出を実行可能である(例えば、セリフ予告演出のパターンSY−3、カットイン予告演出のCY−3は、演出モードを第1演出モードから第2演出モードに変更した場合、可変表示結果が大当りとなる場合における実行割合は高くなる一方で、可変表示結果がはずれとなる場合における実行割合は共通である部分。図8−25(A)(B)、図8−26(A)(B)、図8−27参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定演出の実行割合を、信頼度を下げることなく高めることができるので、遊技興趣の低下を抑制することができる。
第2発明の手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記有利状態に制御されることを示唆する演出であって、第1演出期間(例えば、ノーマルリーチとなってから可変表示が終了するまでのノーマルリーチ演出実行期間)にわたり実行する第1示唆演出(例えば、ノーマルリーチ演出)と前記第1演出期間から該第1演出期間よりも後の第2演出期間(例えば、スーパーリーチとなってから可変表示が終了するまでのスーパーリーチ演出実行期間)にわたり実行する第2示唆演出(例えば、スーパーリーチ演出)とを含む示唆演出(例えば、リーチ演出)を実行可能であり、
前記第2示唆演出を実行する場合に、前記特定タイミングとして前記第1演出期間から前記第2演出期間に切り替わるタイミングにて前記特定演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120が、ノーマルリーチ演出実行期間からスーパーリーチ演出実行期間に切り替わるタイミングにて、演出グループGP−Dに属するタイトル予告演出のパターンTY−3を実行可能である部分。図8−30参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、示唆演出の切り替えに伴って特定演出が実行されるので、特定演出であることを遊技者が認識しやすくなる。
第2発明の手段7の遊技機は、手段1〜6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利度設定手段は、第1設定値(例えば、設定値1〜3)と該第1設定値よりも遊技者にとっての有利度の高い第2設定値(例えば、設定値4〜6)とのうちのいずれかに設定可能であり、
前記演出実行手段は、
前記有利状態に制御されるか否かを示唆する示唆演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120がスーパーリーチ演出を実行可能な部分)、
前記第1設定値に設定されており、かつ前記有利状態に制御されないときには、前記特定演出を実行不能であり(例えば、設定値が設定値1〜3のいずれかの場合、スーパーリーチはずれの変動パターンにおける演出パターンTY−3の実行割合は0%である部分。図8−21(B)参照)、
前記第2設定値に設定されており、かつ前記有利状態に制御されないときには、前記特定演出を実行可能であり(例えば、スーパーリーチはずれの変動パターンにおける演出パターンTY−3の実行割合は、設定値4の場合は11%、設定値5の場合は17%、設定値6の場合は23%である部分。図8−21(C)〜(E)参照)、
前記示唆演出が実行されたときに、前記有利状態に制御されないことが一旦示唆された後に前記有利状態に制御されることが報知される特別パターン(復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5))を有し、
前記特別パターンにて前記有利状態に制御される場合において前記特定演出が実行される割合は、前記特別パターン以外のパターンにて前記特定演出が実行される割合よりも低い(例えば、変動パターンが復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)である場合において、設定値を示唆可能なパターンTY−3に基づくタイトル予告演出が実行される割合は、変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチの変動パターンである場合にパターンTY−3に基づくタイトル予告演出が実行される割合よりも低くなっている部分。図8−21(A)〜(E)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定演出が実行されて有利状態に制御されないことが示唆された場合に、第2設定値が設定されていると遊技者が認識したにもかかわらず特別パターンにて有利状態に制御されることが報知されることにより、該認識が誤りとなることによる遊技興趣の低下を軽減できる。
(第3発明)
以上説明したように、本実施の形態には、以下に示す第3発明が含まれている。つまり、従来、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機において、例えば、特開2010−200902号公報等に記載されたもののように、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかの設定値を設定可能であって、いずれの設定値が設定されているかを示唆する演出(特定演出)を実行可能なもの等があった。また、特開2017−93814号公報等に記載されたもののように、プレミア演出などの実行頻度を通常よりも高くするなど、演出の実行頻度を遊技者が変化させることが可能なカスタマイズ機能を備えたもの等があった。上記特許文献1に記載の遊技機のように設定値を示唆可能な演出(特定演出)を実行可能な遊技機において、上記特許文献2に記載の遊技機のように演出の実行頻度を変化可能なカスタマイズ機能を備えるようにした場合、演出(特定演出)の実行頻度をどのようにするかについて考慮されていないという問題があった。そこで、特定演出を好適に実行することができる遊技機を提供することを目的として、
第3発明の手段1の遊技機は、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技者にとっての有利度(例えば、大当り確率)の異なる複数の設定値(例えば、1〜6)のうちいずれかの設定値を設定可能な有利度設定手段(例えば、CPU103が、電源の投入時に錠スイッチ258SG051と開放センサ258SG09とがONとなっていれば遊技制御メイン処理において設定値変更状態とし、設定切替スイッチ258SG052が操作されることによって表示モニタ258SG029に表示されている数値(設定値)を更新表示させ、表示モニタ258SG029に1〜6のうちの任意の数値が表示されている状態で錠スイッチ258SG051をOFFにすることで、該表示モニタ258SG029に表示されている数値を新たな設定値としてセット(設定)する部分)と、
特定演出を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が、演出グループGP−Dに属するタイトル予告演出をパターンTY−3、セリフ予告演出をパターンSY−3、カットイン予告演出をパターンCY−3にて実行可能な部分)と、
第1演出設定と該第1演出設定とは前記特定演出の実行頻度が異なる第2演出設定とを含む複数の演出設定のうちのいずれかに設定可能な演出設定手段(例えば、演出制御用CPU120が、図8−17(A)におけるステップS162の演出モード設定処理において第1演出モードと第2演出モードとのうちいずれかを設定して記憶可能な部分)と、
を備え、
前記演出実行手段は、前記演出設定手段により設定された演出設定と前記有利度設定手段により設定された設定値とに応じて異なる実行頻度で前記特定演出を実行可能である(例えば、設定値に応じて異なる割合で実行することにより設定示唆が可能なタイトル予告演出のパターンTY−3について、第1演出モードに設定されている場合における各設定値に対応する実行割合と、第2演出モードに設定されている場合における各設定値に対応する実行割合と、が異なっている部分。図8−33に示す特徴部258SGの変形例1、図8−34に示す特徴部258SGの変形例2)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出設定で特定演出の実行頻度を変化させることで、設定値に応じた特定演出の実行頻度も変化するので、遊技興趣が向上する。
第3発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記演出設定手段は、遊技者の操作に基づいて前記第1演出設定と前記第2演出設定とのいずれかに設定可能である(例えば、演出制御用CPU120が、演出モード設定処理において画像表示装置5に表示した第1選択ボタン画像258SGZ03と第2選択ボタン画像258SGZ04とのいずれかをスティックコントローラ31Aの操作に応じて選択可能とし、プッシュボタン31Bの操作に基づいて選択されたボタンに該当する演出モードをRAM122に記憶する処理を行う部分。図8−17参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の好みに応じて演出設定を変更できるので、遊技興趣が向上する。
第3発明の手段3の遊技機は、手段2に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記特定演出とは異なる所定演出(例えば、演出グループGP−A、GP−B、GP−C各々に属する演出)を実行可能であり、
前記第1演出設定に設定されているときには、前記所定演出を実行するときよりも高い割合で前記有利状態に制御されるように前記特定演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120が、虹色を除いて、青色、赤色、特殊柄の順に大当りとなる割合(大当り期待度)が高くなるように(大当り期待度;青色<赤色<特殊柄)タイトル予告演出をパターンTY−1〜TY−3、セリフ予告演出をパターンSY−1〜SY−3、カットイン予告演出をパターンCY−1〜CY−3にて実行する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、期待度が高い特定演出の実行割合を遊技者の好みに応じて変更できるので、遊技興趣が向上する。
第3発明の手段4の遊技機は、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利度設定手段は、第1設定値(例えば、設定値1〜3)と該第1設定値よりも遊技者にとっての有利度の高い第2設定値(例えば、設定値4〜6)とのうちのいずれかに設定可能であり、
前記演出実行手段は、前記有利状態に制御されない場合において、前記第2設定値に設定されているときには前記第1設定値に設定されているときよりも高い割合で前記特定演出を実行可能である(例えば、スーパーリーチの変動パターンにおいて可変表示結果がはずれとなる場合には、高設定値ほどタイトル予告演出がパターンTY−3にて実行される割合が高く設定されている(はずれ時のパターンTY−3の実行割合:設定値1〜3<設定値4<設定値5<設定値6)部分。図8−21(B)〜(E)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定演出は実行されたが有利状態にならなかった場合でも、第2設定値に設定されていることを期待できるため、遊技興趣の低下を抑制することができる。
第3発明の手段5の遊技機は、手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利度設定手段は、第1設定値(例えば、設定値1〜3)と該第1設定値よりも遊技者にとっての有利度の高い第2設定値(例えば、設定値4〜6)とのうちのいずれかに設定可能であり、
前記第1設定値に設定されているときに前記第1演出設定から前記第2演出設定に変更した場合の前記特定演出の実行割合の変化量と、前記第2設定値に設定されているときに前記第1演出設定から前記第2演出設定に変更した場合の前記特定演出の実行割合の変化量とが異なる(例えば、設定値が設定値1〜3のいずれか(第1設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第1変化量(L1)よりも、設定値が設定値4〜6(第2設定値)に設定されているときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第2〜4変化量(L2)の方が大きい。図8−33に示す特徴部258SGの変形例1参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2演出設定に設定したときの特定演出の実行割合の変化量により設定推測可能となるので、遊技興趣が向上する。
第3発明の手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
第1状態と該第1状態よりも前記有利状態に制御される確率が高い第2状態とに制御可能な状態制御手段(例えば、CPU103が大当りAの終了後に低確高ベース状態に制御した後、低確低ベース状態に制御する部分と、大当りBや大当りCの終了後に高確高ベース状態に制御可能な部分)を備え、
前記演出実行手段は、前記第2状態に制御されているときに前記第1状態に制御されているときよりも高い実行割合で前記特定演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120が、タイトル予告演出のパターンTY−3を、設定値が4〜6のいずれかで高確高ベース状態に制御されているときにスーパーリーチはずれの変動パターンに基づく可変表示を実行するときに、設定値が4〜6のいずれかで高確高ベース状態に制御されているときにスーパーリーチはずれの変動パターンに基づく可変表示を実行するときよりも高い割合で実行する部分)、
前記第1状態に制御されているときに前記第1演出設定から前記第2演出設定に変更した場合の前記特定演出の実行割合の変化量と、前記第2状態に制御されているときに前記第1演出設定から前記第2演出設定に変更した場合の前記特定演出の実行割合の変化量とが異なる(例えば、図8−34(A)に示すように、遊技状態が高確高ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第1変化量(L1)よりも、図8−34(B)(C)に示すように、遊技状態が低確低ベース状態であるときに第1演出モードから第2演出モードに変更した場合のタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合の第2〜4変化量(L2)の方が大きい部分。図8−34に示す特徴部258SGの変形例2参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2演出設定に設定したときの状態に応じて特定演出の実行割合の変化量を異ならせることができるので、状態によって過度に有利となることがないように好適に特定演出を実行することができる。
第3発明の手段7の遊技機は、手段1〜6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利度設定手段は、第1設定値(例えば、設定値1〜3)と該第1設定値よりも遊技者にとっての有利度の高い第2設定値(例えば、設定値4〜6)とのうちのいずれかに設定可能であり、
前記演出実行手段は、
前記有利状態に制御されるか否かを示唆する示唆演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120がスーパーリーチ演出を実行可能な部分)、
前記第1設定値に設定されており、かつ前記有利状態に制御されないときには、前記特定演出を実行不能であり(例えば、設定値が設定値1〜3のいずれかの場合、スーパーリーチはずれの変動パターンにおける演出パターンTY−3の実行割合は0%である部分。図8−21(B)参照)、
前記第2設定値に設定されており、かつ前記有利状態に制御されないときには、前記特定演出を実行可能であり(例えば、スーパーリーチはずれの変動パターンにおける演出パターンTY−3の実行割合は、設定値4の場合は11%、設定値5の場合は17%、設定値6の場合は23%である部分。図8−21(C)〜(E)参照)、
前記示唆演出が実行されたときに、前記有利状態に制御されないことが一旦示唆された後に前記有利状態に制御されることが報知される特別パターン(復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5))を有し、
前記特別パターンにて前記有利状態に制御される場合において前記特定演出が実行される割合は、前記特別パターン以外のパターンにて前記特定演出が実行される割合よりも低い(例えば、変動パターンが復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)である場合において、設定値を示唆可能なパターンTY−3に基づくタイトル予告演出が実行される割合は、変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチの変動パターンである場合にパターンTY−3に基づくタイトル予告演出が実行される割合よりも低くなっている部分。図8−21(A)〜(E)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定演出が実行されて有利状態に制御されないことが示唆された場合に、第2設定値が設定されていると遊技者が認識したにもかかわらず特別パターンにて有利状態に制御されることが報知されることにより、該認識が誤りとなることによる遊技興趣の低下を軽減できる。
(変形および応用に関する説明)
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、遊技者にとって有利な有利状態の一例として、大当り遊技状態を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り遊技状態以外に、小当り遊技状態、確率変動状態、時短状態(高ベース状態)、大当り以外の有利状態、あるいは、可変表示態様がリーチ態様となるリーチ状態、スーパーリーチ演出が実行される状態、リーチ態様がノーマルリーチからスーパーリーチなどに変化すること、予告演出が実行されることなど、演出制御用CPU120が実行することにより現れる有利な事象であってもよい。
また、前記実施の形態では、パチンコ遊技機1に設定される設定値として、第1設定値(不利設定値)を1〜3、第2設定値(有利設定値)を4〜6とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値がこれら不利設定値であるか有利設定値であるかに応じてタイトル予告演出のパターンTY−3の実行割合を異ならせている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、不利設定値は1、有利設定値は6を含んでいれば、お互いに値が重複しない任意の範囲に設定してもよい。具体的には、不利設定値を1〜5、有利設定値を6のみとしてもよいし、不利設定値を1のみ、有利設定値を2〜6としてもよい。また、遊技者にとっての有利度の異なる複数の設定値は1〜6の6段階とされた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定値は2〜5段階のうちいずれか、あるいは、7段階以上としてもよい。
また、遊技者にとっての有利度とは、大当り確率に限定されるものではなく、小当り確率、確率変動状態に制御される確率、時短状態に制御される確率など、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、スロットマシンでいえばビッグボーナスやレギュラーボーナスやアシストタイム(AT)、リプレイタイム(RT)、シスとリプレイタイム(ART)等)となる確率であってもよい。
また、前記実施の形態では、複数種類の演出グループとして、表示態様が青色で共通する演出グループGP−Aと、表示態様が赤色で共通する演出グループGP−Bと、表示態様が虹色で共通する演出グループGP−Cと、表示態様が特殊柄で共通する特定グループである演出グループGP−Dとを含む形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記以外の色で共通する他の演出グループ等が含まれていてもよい。
また、前記実施の形態では、演出グループ(演出カテゴリ)として、複数種類の予告演出において画像表示装置5に表示可能な画像のうちの一部であって大当り期待度を示す部分の色や柄が共通な演出グループGP−A、GP−B、GP−C、GP−Dで分類した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出グループとは、複数種類の演出各々を構成する演出要素(複数種類の演出各々にて実行可能な演出要素)のうちの少なくとも一部の演出要素の演出態様(例えば、色や柄)や性質が共通する演出の集まりであれば、演出要素の演出態様は上記のような色や柄の他に、例えば、形状、大きさ(大、中、小)、種別、強さ(強、中、弱)、質(高、中、低)、速度(高、中、低)、量(多、中、少)、タイミング(前期、中期、後期)、実行割合(高、中、低)等であってもよい。言い換えると、一の演出グループには、一定の法則にて関連付けられた複数の演出が属していればよい。
具体的には、例えば、複数種類の演出にて出力可能な効果音(演出要素)を、複数種類の音量(演出態様)のうちいずれかにて出力可能な場合、効果音が「小」音量で出力される演出が属する演出グループAと、効果音が「中」音量で出力される演出が属する演出グループBと、効果音が「大」音量で出力される演出が属する演出グループCとに分類可能である。
また、複数種類の演出にて表示可能なキャラクタ画像(演出要素)を、複数の種別(演出態様)のうちいずれかにて表示可能な場合、キャラクタA画像が表示される演出が属する演出グループAと、キャラクタA画像とは異なるキャラクタB画像で表示される演出が属する演出グループBと、キャラクタA、B画像とは異なるキャラクタC画像で表示される演出が属する演出グループCとに分類可能である。
また、複数種類の演出にて表示可能なキャラクタ画像(演出要素)を、複数種類の速度(演出態様)のうちいずれかにて画面を横切るように表示可能な場合、キャラクタ画像が「低速」で表示される演出が属する演出グループAと、キャラクタ画像が「中速」で表示される演出が属する演出グループBと、キャラクタ画像が「高速」で表示される演出が属する演出グループCとに分類可能である。
また、複数種類の演出にて表示可能なエフェクト画像(演出要素)を、複数種類の形状(演出態様)のうちいずれかにて表示可能な場合、エフェクト画像が「弱」形状で表示される演出が属する演出グループAと、エフェクト画像が「中」形状で表示される演出が属する演出グループBと、エフェクト画像が「強」形状で表示される演出が属する演出グループCとに分類可能である。
また、複数種類の演出にて表示可能なキャラクタ画像(演出要素)を、複数種類の実行タイミング(性質)のうちいずれかにて表示可能な場合、キャラクタ画像が演出期間の「前期」で表示される演出が属する演出グループAと、キャラクタ画像が演出期間の「中期」で表示される演出が属する演出グループBと、キャラクタ画像が演出期間の「後期」で表示される演出が属する演出グループCとに分類可能である。
また、複数種類の演出各々を構成する演出要素のうちの少なくとも一部の演出要素の性質が共通する演出としては、演出用可動体による可動演出との複合演出であるという性質で共通する演出や、大当りの確定報知を行うという性質で共通する演出や、当該パチンコ遊技機1に固有であるという性質で共通する演出や、当該パチンコ遊技機1のコンテンツにおいて関連付けられているという性質で共通する演出などを含んでもよい。
また、前記実施の形態では、各演出グループGP−A、GP−B、GP−C、GP−Dには、各予告演出(例えば、タイトル予告演出、セリフ予告演出、カットイン予告演出)における一の演出パターンが属する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各演出グループには、少なくとも2以上の演出が属していれば、タイトル予告演出、セリフ予告演出、カットイン予告演出以外の予告演出(例えば、擬似連予告や停止図柄予告など)が属していてもよい。
また、前記実施の形態では、各演出グループGP−A、GP−B、GP−C、GP−Dに属する演出は、タイトル予告演出、セリフ予告演出、カットイン予告演出といった可変表示中に実行される予告演出とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、先読み予告演出、昇格演出、大当り中演出といった可変表示に関連なく実行される演出等が含まれていてもよい。
また、前記実施の形態では、設定示唆が可能なタイトル予告演出のパターンTY−3を、可変表示時間におけるスーパーリーチの成立タイミング(特定タイミング)にて実行可能とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定示唆を行うタイミングはスーパーリーチの成立タイミングに限らず、例えば、スーパーリーチ演出中の任意のタイミングであってもよいし、セリフ予告演出やカットイン予告演出と同じタイミングとしてもよく、種々に変更可能である。また、可変表示中における一のタイミングだけでなく、複数のタイミングであってもよい。さらに、大当り演出の実行中(例えば、エンディング演出の実行タイミングなど)など、可変表示が実行されている期間外のタイミングとしてもよい。
また、前記実施の形態では、演出グループGP−Dに属する演出のうち、設定示唆が可能なタイトル予告演出のパターンTY−3以外であって、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで実行割合が異なるセリフ予告演出のパターンSY−3とカットイン予告演出のパターンCY−3については、可変表示期間におけるスーパーリーチ成立時(特定タイミング)以外の所定タイミングにて実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチ成立時(特定タイミング)以外のタイミングにて実行される他の演出全てを、第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで実行割合が異なるようにしなくてもよく、例えば、セリフ予告演出のパターンSY−3とカットイン予告演出のパターンCY−3のうちいずれか一方、つまり、複数のタイミングのうち特定タイミング以外の所定タイミングにて実行される演出の実行割合のみが第1演出モードに設定されているときと第2演出モードに設定されているときとで異なればよい。
また、前記実施の形態では、タイトルパネル画像258SGZ10やセリフA画像258SGZ12やエフェクトA画像258SGZ15などの表示色が青色、赤色、特殊柄、虹色のいずれであるかによって大当り期待度が示唆されるようになっているが、上記以外の色や柄を含むより多くの演出パターンにより大当り期待度が示唆されるようにしてもよい。また、色や柄については任意に変更可能であり、白、黄色、緑色、紫色、金色や他の柄等を用いてもよい。
また、前記実施の形態では、演出グループGP−A、GP−B、GP−Cについては、画像表示装置5に表示可能な画像のうちの一部であって大当り期待度を示す部分の色が共通な演出が属しており、演出グループGP−Dについては、画像表示装置5に表示可能な画像のうちの一部であって大当り期待度を示す部分の柄が共通な演出が属する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出グループGP−Dについても大当り期待度を示す部分の色(例えば、金色など)が共通な演出が属するようにしてもよい。また、特殊柄については、当該パチンコ遊技機1の製造メーカに固有の特殊柄であってもよいし、当該パチンコ遊技機1の機種(タイトル)に固有のキャラクタや装飾等に関連する特殊柄(演出態様)であってもよい。
また、前記実施の形態では、演出モードとして、第1演出モードと第2演出モードとのうちいずれかに設定可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3以上の演出モードのうちからいずれかを設定可能としてもよい。
また、前記実施の形態では、遊技者の操作により演出モードを第1演出モードと第2演出モードとのうちいずれかに設定可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出モードは遊技者により選択できるものでなくてもよく、例えば、遊技機メーカや遊技場の店員など遊技者以外の第3者のみが設定可能としてもよい。あるいは、遊技状態に基づいて、演出制御用CPU120が所定のパターンに基づいて演出モードを複数のうちいずれかに変更可能としてもよい。具体的には、例えば、低確低ベース状態から高確高ベース状態に移行するなど遊技状態が変化したり、前回大当りからの可変表示回数が所定回数に達したり、大当りの連荘回数が所定回数に達したりすることによって、演出モードを複数のうちいずれかに変更可能としてもよい。
また、前記実施の形態では、第1演出モードから第2演出モードに変更することで、演出グループGP−A、GP−B、GP−C、GP−Dのうち、演出グループGP−A、GP−Bよりも大当り期待度が高い演出グループGP−Dに属するセリフ予告演出のパターンSY−3とカットイン予告演出のパターンCY−3の実行割合が高くなる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出モードの変更に応じて実行割合を異ならせる対象とする演出は任意に設定可能である。
また、前記実施の形態では、第1演出モードから第2演出モードに変更することで、演出グループGP−Dに属する演出のうち、設定示唆が可能なタイトル予告演出のパターンTY−3を除くセリフ予告演出のパターンSY−3とカットイン予告演出のパターンCY−3の実行割合が高くなる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出グループGP−A、GP−B、GP−Cに属する演出のうち少なくとも一部の演出の実行割合も高くなるようにしてもよい。例えば、第1演出モードから第2演出モードに変更することで、実行されることで大当りCが確定となることで出現率が極めて低いプレミア演出であるタイトル予告演出のパターンTY−4、セリフ予告演出のパターンSY−4、カットイン予告演出のパターンCY−4の実行割合が高まるようにしてもよい。
あるいは、各種演出に実行可能な複数のキャラクタのうちからいずれかを遊技者が選択可能とし、第1演出モードから第2演出モードに変更することで、遊技者が選択したキャラクタが出現可能な該選択したキャラクタに関連する演出についての実行割合を高めたり低くしたりすることが可能としてもよい。このようにすることで、遊技者が好みのキャラクタが関連する演出についての実行割合を高めることができる一方で、遊技者が好みではないキャラクタが関連する演出についての実行割合を低くすること等が可能となるので、遊技興趣が向上する。
また、前記実施の形態では、第1演出モードから第2演出モードに変更することで、演出グループGP−Dに属する演出のうち、設定示唆が可能なタイトル予告演出のパターンTY−3を除くセリフ予告演出のパターンSY−3とカットイン予告演出のパターンCY−3の実行割合が高くなる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出モードから第2演出モードに変更することで、セリフ予告演出のパターンSY−3とカットイン予告演出のパターンCY−3の実行割合が低くなるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、第1演出モードから第2演出モードに変更することで、セリフ予告演出のパターンSY−3とカットイン予告演出のパターンCY−3の実行割合が高くなる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出モードから第2演出モードに変更することで、セリフ予告演出のパターンSY−3とカットイン予告演出のパターンCY−3の大当り期待度(信頼度)が高まるようにしてもよいし、セリフ予告演出のパターンSY−3とカットイン予告演出のパターンCY−3について、可変表示結果がはずれとなる場合における実行割合が低くなるようにして、ガセ演出が実行されてしまうことを回避できるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、設定示唆が可能な演出として、演出グループGP−Aに属する演出やGP−Bに属する演出よりも大当りの期待度が高い演出グループGP−Dに属する演出であるタイトル予告演出のパターンTY−3を対象とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出グループGP−Aに属する演出やGP−Bに属する演出を設定示唆が可能な演出の対象としてもよい。設定示唆が可能な演出としてイトル予告演出のパターンTY−3以外の複数のパターンを設定示唆が可能な演出の対象としてもよい。
また、前記実施の形態では、タイトル予告演出をパターンTY−3にて実行する割合を設定値に応じて異ならせることで設定値を示唆する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、タイトル予告演出をパターンTY−3にて実行する割合を、設定値が変更されたか否かに応じて異なる割合で実行するようにしてもよい。また、この場合、設定値が1〜6のいずれであるかと、設定値が変更されたか否かと、に応じて異なる割合でタイトル予告演出をパターンTY−3にて実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態の特徴部258SGでは、本発明における示唆演出をスーパーリーチ演出やノーマルリーチ演出といったリーチ演出として説明する形態を例示したが、発明はこれに限定されるものではなく、本発明における示唆演出は、可変表示中に実行可能な演出であれば、例えば、飾り図柄の仮停止と再可変表示を繰り返し実行する擬似連演出等、リーチ演出以外の演出であってもよい。
また、前記実施の形態では、復活演出を実行する変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合は、復活演出を実行しない変動パターンにて可変表示を実行する場合よりも低い割合にてタイトル予告演出をパターンTY−3にて実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、復活演出を実行する変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合は、タイトル予告演出をパターンTY−3にて実行不可能(実行割合0%)としてもよい。このようにすることで、タイトル予告演出がパターンTY−3にて実行されて可変表示結果がはずれであることが報知された場合に、パチンコ遊技機1に設定値として4〜6のいずれかが設定されていると遊技者が認識したにもかかわらず、復活演出が実行されて可変表示結果が大当りであることが報知されることによる遊技興趣の低下を防止することができる。
また、前記実施の形態では、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合は、復活演出を実行しないスーパーリーチ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合よりもタイトル予告演出をパターンTY−3にて実行する割合が低く設定されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合は、復活演出を実行しないスーパーリーチ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合よりもタイトル予告演出をパターンTY−3で実行する割合が高く設定されていてもよい。このようにすることで、例えば、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるかよりも可変表示結果が大当りとなるか否かの方を遊技者が重要視している場合については、タイトル予告演出がパターンTY−3にて実行されて可変表示結果がはずれであることが報知された後に、更に復活演出が実行されて可変表示結果が大当りであることが報知されるか否かに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
また、前記実施の形態では、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜6のいずれであっても、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合には、タイトル予告演出をパターンTY−3にて実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が有利設定値(4〜6)のいずれかであるときには、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合にタイトル予告演出をパターンTY−3にて実行可能とする一方で、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が不利設定値(1〜3)のいずれかであるときには、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合にタイトル予告演出をパターンTY−3にて実行不能としてもよい。このようにすることで、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合は、可変表示結果が大当りとなることと、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が有利設定値であることが確定するので、可変表示中にスーパーリーチγのリーチ演出中に可変表示結果がはずれとなることが一旦報知された後に復活演出が実行されて可変表示結果が大当りとなることが報知されるか否かに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
また、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
また、前記実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置に変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該変動表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンに、第1発明〜第3発明を適用可能である。
スロットマシンに第1発明〜第3発明を適用する場合、遊技者にとって有利な有利状態とは、小役の当選確率が高まるビッグボーナスボーナスやレギュラーボーナスや、遊技者にとって有利な操作態様が報知される状態(例えば、AT(アシストタイム)状態)や、遊技者にとって有利な操作態様が報知され、かつ、リプレイ役の当選確率が高まる状態(例えば、ART(アシストリプレイタイム)状態)等を含む。
尚、遊技が可能な遊技機とは、少なくとも遊技を行うものであれば良く、パチンコ遊技機やスロットマシンに限らず、一般ゲーム機であっても良い。