JP6932500B2 - 点灯回路および車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などに用いられる灯具に関する。
車両用灯具、プロジェクタ、液晶パネルのバックライト、照明装置、光通信技術などさまざまな用途に、LD(レーザダイオード)やLED(発光ダイオード)などの光源が利用される。
図1は、車両用灯具の回路図である。車両用灯具2は、光源4および点灯回路10を備える。光源4は、直列に接続された複数(N個)の発光素子(たとえばLED)6を含むLEDバーである。複数の発光素子6_1〜6_Nは、車両前方の異なる位置を照射するように設けられている。
点灯回路10は、昇圧コンバータ12、スイッチングコンバータ14およびバイパス回路18を備える。昇圧コンバータ12は、バッテリ1からバッテリ電圧VBATを受け、それを昇圧して直流電圧VDCを生成する。直流電圧VDCは、光源4のすべての発光素子6を同時に点灯しうる電圧であり、発光素子6の順方向電圧をVとするとき、VDC>V×Nを満たす。
スイッチングコンバータ14は定電流出力を有し、所定の電流量に安定化された出力電流IOUTを生成する。たとえばスイッチングコンバータ14は、バックコンバータ(降圧コンバータ)である。
バイパス回路18は、光源4を構成する複数の発光素子6_1〜6_Nを個別にオン、オフする。バイパス回路18は、複数のバイパススイッチ20_1〜20_Nを含む。各バイパススイッチ20_i(i=1,2…N)は、複数の発光素子6_1〜6_Nの対応する一つと並列に接続される。
バイパススイッチ20_iがオフのとき、スイッチングコンバータ14が生成する出力電流IOUTは、対応する発光素子6_iに流れ、したがって発光素子6_iは点灯する。バイパススイッチ20_iがオンのとき、スイッチングコンバータ14が生成する出力電流IOUTは、対応する発光素子6_iを迂回してバイパススイッチ20_iに流れるため、発光素子6_iは消灯する。
バイパスコントローラ22は、図示しないマイコンなどからの指令にもとづいて、複数のバイパススイッチ20_1〜20_Nそれぞれのオン、オフを制御する。複数の発光素子6_1〜6_Nのオン、オフの組み合わせによって、配光パターンを切りかえることが可能となっている。
スイッチングコンバータ14の出力電圧VOUTに着目する。スイッチングコンバータ14は定電流出力であり、その出力電圧VOUTは、負荷すなわち、光源4およびバイパス回路18の並列接続回路の状態に応じて動的に変化する。具体的には、出力電圧VOUTは、点灯状態にある発光素子6の個数をK(0≦K≦N)とするとき、
OUT=V×K
となる。したがって配光パターンを変化させると、出力電圧VOUTは変化する。
高速な負荷変動に対応するために、スイッチングコンバータ14のコンバータコントローラ16に、リップル制御が採用される。コンバータコントローラ16は、スイッチングコンバータ14に流れる電流IOUT(あるいはコイル電流I)を、上側しきい値と下側しきい値の間に安定化する。リップル制御のスイッチングコンバータ14の出力電流IOUTには、リップルが重畳される。リップルが重畳された出力電流IOUTが、点灯回路10と光源4の間のハーネス3を往復すると、電磁ノイズが放射される。
図2は、車両用灯具の別の例の回路図である。図2の点灯回路10は、図1のそれに加えて、電流平滑回路30をさらに備える。電流平滑回路30はLCフィルタであり、スイッチングコンバータ14の出力側に挿入される。電流平滑回路30によって、出力電流IOUTからリップルが除去されるため、ハーネス3を往復する駆動電流IDRVには、リップルが含まれず、したがって電磁ノイズを抑制できる。
特開2008−205357号公報
本発明者は、図2の点灯回路10について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。なおこの課題を当業者の一般的な認識として捉えてはならず、本発明者が同時に認識したものである。
上述のように、光源4の両端間電圧(負荷電圧ともいう)は、点灯状態である発光素子6の個数Kに応じてダイナミックに変化する。いま、点灯状態である発光素子6の個数Kが、あるタイミングで減少したとする。このとき、光源4のアノードの電位VLOADは急峻に低下するが、スイッチングコンバータ14の出力電圧VOUTは電流平滑回路30のキャパシタCの影響を受けるため、遅れて低下する。これにより、電流平滑回路30のインダクタLの両端間に、電位差VOUT−VLOADが発生し、この電位差によってインダクタLに過渡電流が流れる。この過渡電流は、スイッチングコンバータ14が生成する出力電流IOUTに重畳されて、光源4の一部の発光素子6に流れる。したがって、過渡電流の振幅が大きいと、発光素子6に過電流が流れることとなり回路の信頼性が低下する。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、過電流を抑制した点灯回路の提供にある。
本発明のある態様は、点灯回路に関する。点灯回路は、リップル制御される定電流出力のスイッチングコンバータと、スイッチングコンバータの出力電流を平滑化し、光源に供給する電流平滑回路と、光源の両端間の負荷電圧の急峻な低下を検出すると、スイッチングコンバータの出力電流の目標値を一時的に低下させる保護回路と、を備える。
この態様によると、負荷電圧の急峻な低下を検出すると、スイッチングコンバータの出力電流を減少させることにより、電流平滑回路からの過渡電流の増加と相殺することができ、光源に過電流が流れるのを抑制でき、ひいては信頼性を高めることができる。
スイッチングコンバータは、スイッチングコンバータの出力電流の目標値を規定する基準電圧を生成する電圧源を含んでもよい。保護回路は、負荷電圧を微分するハイパスフィルタを含み、ハイパスフィルタの出力に応じて、基準電圧を強制的に低下させてもよい。
これにより、負荷電圧の急峻な低下が発生すると、瞬時にコンバータの出力電流の目標値を低下させることができる。
本発明の別の態様もまた、点灯回路である。この点灯回路は、リップル制御される定電流出力のスイッチングコンバータと、スイッチングコンバータの出力電流を平滑化し、光源に供給する電流平滑回路と、光源の両端間の負荷電圧の急峻な低下を検出すると活性化し、スイッチングコンバータから光源に流れる電流の一部を光源とは別経路にシンクする保護回路と、を備える。
この態様によると、負荷電圧の急峻な低下にともない電流平滑回路が発生する過渡電流を別経路に逃がすことができ、光源に過電流が流れるのを抑制できる。
保護回路は、電流平滑回路のインダクタの両端間の電圧が第1しきい値を超えると活性化してもよい。
保護回路は、電流平滑回路のキャパシタと並列な経路の上に設けられ、電流平滑回路のインダクタの両端間の電圧が第1しきい値を超えるとオンする第1スイッチを含んでもよい。
保護回路は、電流平滑回路のキャパシタと並列な経路の上に、第1スイッチと直列に設けられ、負荷電圧の微分信号に応答してオンする第2スイッチをさらに含んでもよい。
光源は、直列接続された複数の発光素子を含んでもよい。点灯回路は、それぞれが複数の発光素子の対応するひとつと並列に接続される複数のバイパススイッチをさらに備えてもよい。点灯回路は、バイパス制御による調光に起因する過電流を抑制できる。
本発明の別の態様は、車両用灯具に関する。車両用灯具は、光源と、上述のいずれかの点灯回路と、を備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
本発明のある態様によれば、過電流を抑制できる。
車両用灯具の回路図である。 車両用灯具の別の例の回路図である。 第1の実施の形態に係る点灯回路を備える車両用灯具の回路図である。 図2の点灯回路の動作波形図である。 図3の点灯回路の動作波形図である。 図3の点灯回路の具体的な構成例を示す回路図である。 図3の点灯回路の具体的な構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態に係る点灯回路を備える車両用灯具の回路図である。 図8の点灯回路の動作波形図である。 図10(a)、(b)は、保護回路の構成例を示す回路図である。 車両用灯具を備えるランプユニットの斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また本明細書において、電圧信号、電流信号などの電気信号、あるいは抵抗、キャパシタなどの回路素子に付された符号は、必要に応じてそれぞれの電圧値、電流値、あるいは抵抗値、容量値を表すものとする。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態に係る点灯回路10Aを備える車両用灯具2Aの回路図である。車両用灯具2Aは、点灯回路10Aおよび光源4を備える。光源4は、図1や図2と同様に、直列に接続された複数の発光素子6_1〜6_Nを備える。
点灯回路10Aは、スイッチングコンバータ14、電流平滑回路30、バイパス回路18、保護回路40を備える。スイッチングコンバータ14の前段には、昇圧コンバータが挿入されてもよい。
スイッチングコンバータ14は、定電流出力を有する降圧(Buck)コンバータであり、スイッチングトランジスタM、整流素子であるショットキーダイオードD、インダクタLを含む。コンバータコントローラ16はリップル制御のコントローラである。本実施の形態ではコンバータコントローラ16は、ヒステリシス制御(Bang-Bang制御)のコントローラであり、スイッチングコンバータ14の出力電流IOUT(もしくはインダクタLに流れるコイル電流I)を、その目標値IREFを挟むように規定された上側しきい値IUPPERおよび下側しきい値IBOTTOMと交互に比較し、比較結果に応じたパルス信号を用いて、スイッチングコンバータ14のスイッチングトランジスタMを駆動する。
たとえばコンバータコントローラ16は、電圧源50、ヒステリシスコンパレータ52、ドライバ54を含む。電圧源50は、出力電流IOUTの目標値を規定する基準電圧VREFを生成する。ヒステリシスコンパレータ52は、出力電流IOUTを示す電流検出信号VCSを、基準電圧VREFにもとづく2つのしきい値電圧VUPPER,VBOTTOMと交互に比較し、比較結果を示すパルス信号(制御パルス)SCNTを生成する。ドライバ54は、制御パルスSCNTにもとづいてスイッチングトランジスタMを駆動する。
電流平滑回路30は、スイッチングコンバータ14の出力電流IOUTを平滑化し、光源4に供給する。バイパス回路18は、光源4を構成する複数の発光素子6_1〜6_Nを個別にオン、オフする。バイパス回路18は、複数のバイパススイッチ20_1〜20_Nを含む。各バイパススイッチ20_i(i=1,2…N)は、複数の発光素子6_1〜6_Nの対応する一つと並列に接続される。バイパスコントローラ22は、図示しないマイコンなどからの指令にもとづいて、複数のバイパススイッチ20_1〜20_Nそれぞれのオン、オフを制御する。複数の発光素子6_1〜6_Nのオン、オフの組み合わせによって、配光パターンが切りかえられる。
保護回路40は、光源4の両端間の負荷電圧VLOADを監視し、負荷電圧VLOADの急峻な低下を検出すると、スイッチングコンバータ14の出力電流IOUTの目標値を一時的に低下させる。なお「急峻な低下」とは、電流平滑回路30のキャパシタCの電荷が、有害な過渡電流ITRNとして放出しうる程度の速度をいう。
以上が点灯回路10Aの構成である。続いてその動作を説明する。点灯回路10Aの利点は、図2の点灯回路10の動作との対比によって明確となる。そこで初めに、図2の点灯回路10の動作を説明する。
図4は、図2の点灯回路10の動作波形図である。時刻tより前において、出力電流IOUTは、目標値IREFの近傍の2つのしきい値IUPPERおよびIBOTTOMの間に安定化されている。すべてのバイパススイッチ20_1〜20_Nがオフであり、負荷電圧VLOADは、N×Vである。
時刻tに、半分のバイパススイッチ20が同時にオンすると、負荷電圧VLOADは、瞬時にN/2×Vにドロップする。一方、スイッチングコンバータ14の出力電圧VOUTは負荷電圧VLOADに遅れてドロップする。このとき、電流平滑回路30のインダクタLの両端間に電位差が発生し、過渡電流ITRNが誘起される。駆動電流IDRVは、スイッチングコンバータ14の出力電流IOUTに過渡電流ITRNを加算した電流となる。したがって、駆動電流IDRVが過電流となる。これが図2の点灯回路10で生ずる問題である。
続いて図3の点灯回路10Aの動作に戻る。図5は、図3の点灯回路10Aの動作波形図である。時刻tより前において、出力電流IOUTは、目標値IREFの近傍の2つのしきい値IUPPERおよびIBOTTOMの間に安定化されている。すべてのバイパススイッチ20_1〜20_Nがオフであり、負荷電圧VLOADは、N×Vである。
時刻tに、半分のバイパススイッチ20が同時にオンすると、負荷電圧VLOADは、瞬時にN/2×Vにドロップし、電流平滑回路30のインダクタLの両端間に電位差が発生し、過渡電流ITRNが誘起される。
それと同時に保護回路40は、負荷電圧VLOADの急峻な低下を検出すると、出力電流IOUTの目標値IREFを一時的に低下させる。これにより出力電流IOUTの低下と、過渡電流ITRNが相殺し、駆動電流IDRVの上昇を抑制できる。
続いて、点灯回路10Aのより具体的な構成例を説明する。
図6は、図3の点灯回路10Aの具体的な構成例を示す回路図である。図6には主として、保護回路40の構成が示される。分圧回路42は、負荷電圧VLOADを分圧する。ハイパスフィルタ44は、分圧回路42の出力を微分する微分器であり、エミッタフォロアの出力を有する。
電圧源50は、キャパシタC、抵抗R、バッファ56を含む。負荷電圧VLOADの変動が発生しない定常状態において、キャパシタCは、抵抗Rを介して電源電圧VCCに充電される。キャパシタCの電圧は、バッファ56を介して基準電圧VREFとして出力される。
負荷電圧VLOADが急峻に低下すると、負荷電圧VLOADの微分波形にしたがってバイポーラトランジスタQのベース電位が低下し、それにともなってキャパシタCの電圧が低下し、基準電圧VREFすなわちスイッチングコンバータ14の出力電流IOUTの目標値が一時的に低下する。
図7は、図3の点灯回路10Aの具体的な構成例を示す回路図である。図7には主としてヒステリシスコンパレータ52の構成が示される。ヒステリシスコンパレータ52は、コンパレータ60、しきい値電圧生成回路62、周波数検出回路70、エラーアンプ72を備える。
しきい値電圧生成回路62は、制御パルスSCNTに応じて、2つのしきい値電圧VUPPER,VBOTTOMを交互に出力する。コンパレータ60は、しきい値電圧生成回路62が出力するしきい値電圧VUPPER,VBOTTOMの一方を、電流検出信号VCSと比較し、制御パルスSCNTを生成する。
しきい値電圧VUPPER,VBOTTOMは、それらの平均値が、上述の電圧源50が生成する基準電圧VREFに応じており、それらの差分すなわちヒステリシス幅が、ヒステリシス幅設定電圧VHYSに応じるように生成される。
オペアンプ64、トランジスタM11、抵抗R11,R12は、2つの電圧V,Vを生成する。R11=R12であるとき、
=VREF−VHYS×R11/R12=VREF−VHYS
=VHYS
が成り立つ。2つの電圧の平均値(V+V)/2=VREF/2であり、基準電圧VREFに応じている。また2つの電圧の差分(ヒステリシス幅)ΔVは、ΔV=V−V=VREF−2VHYSであり、ヒステリシス幅設定電圧VHYSに対して負の相関を有する。
セレクタ66は、2つの電圧V,Vを受け、制御パルスSCNTに応じた一方を選択する。セレクタ66の出力電圧と基準電圧VREFが、抵抗ネットワークR21〜R23によって合成される。コンパレータ60の非反転入力端子には、制御パルスSCNTに応じて、2値で変化するしきい値電圧VUPPER,VBOTTOMが発生する。
ヒステリシス幅設定電圧VHYSは一定としてもよいが、この場合、スイッチングコンバータ14の入力電圧VDCや出力電圧VLOADに応じてスイッチング周波数が変動することとなる。そこで、スイッチング周波数が一定となるように、ヒステリシス幅設定電圧VHYSをフィードバック制御してもよい。このために、周波数検出回路70およびエラーアンプ72が設けられる。周波数検出回路70は、制御パルスSCNTの周波数、すなわちスイッチング周波数を示す周波数検出信号VF_DETを生成する。エラーアンプ72は、周波数検出信号VF_DETと周波数の基準値VF_REFの誤差に応じたヒステリシス幅設定電圧VHYSを出力する。これにより、スイッチング周波数の変動が抑制される。
なおしきい値電圧生成回路62の構成は図7のそれに限定されず、公知の、あるいはその他の回路形式を用いてもよい。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態に係る点灯回路10Bを備える車両用灯具2Bの回路図である。点灯回路10Bは、図3の点灯回路10Aの保護回路40に代えて保護回路80を備える。
保護回路80は、光源4の両端間の負荷電圧VLOADの急峻な低下を検出すると活性化し、スイッチングコンバータ14から光源4に流れる電流の一部ISINKを、光源4とは別経路にシンクするよう構成される。
以上が点灯回路10Bの基本構成である。続いてその動作を説明する。図9は、図8の点灯回路10Bの動作波形図である。時刻tより前において、出力電流IOUTは、目標値IREFの近傍の2つのしきい値IUPPERおよびIBOTTOMの間に安定化されている。すべてのバイパススイッチ20_1〜20_Nがオフであり、負荷電圧VLOADは、N×Vである。
時刻tに、半分のバイパススイッチ20が同時にオンすると、負荷電圧VLOADは、瞬時にN/2×Vにドロップし、電流平滑回路30のインダクタLの両端間に電位差が発生し、過渡電流ITRNが誘起される。
保護回路80は、時刻tにおける負荷電圧VLOADの急峻な低下を検出すると活性化状態となる。そして、スイッチングコンバータ14から光源4を経てスイッチングコンバータ14に戻る主電流経路に流れる電流の一部ISINKをシンクする。保護回路80がシンクする電流量ISINKを、過渡電流ITRNと同程度とすることにより、光源4に流れる駆動電流IDRVの上昇を抑制できる。
図10(a)、(b)は、保護回路80の構成例を示す回路図である。図10(a)を参照する。保護回路80は、判定回路82およびスイッチ84を含む。スイッチ84は、電流平滑回路30のキャパシタCと並列なシャント経路86の上に設けられる。スイッチ84のオン状態が、保護回路80の活性化状態に対応する。判定回路82は、負荷電圧VLOADにもとづいて、スイッチ84のオン、オフを制御する。活性化状態においてスイッチ84がオンすると、キャパシタCから流出する電荷が、インダクタLではなく、シャント経路86に引き込まれる。
図10(b)を参照する。この保護回路80は、負荷電圧VLOADが急峻に低下し、かつ電流平滑回路30のインダクタLの両端間の電圧VL1が第1しきい値VTH1を超えると活性化する。
シャント経路86の上には、第1トランジスタM31、第2トランジスタM32が直列に設けられる。第1トランジスタM31のソースはインダクタLの一端と接続され、第1トランジスタM31のゲートは抵抗R31を介して、インダクタLの他端と接続されており、したがって第1トランジスタM31のゲートソース間には、インダクタLの両端間電圧VLが印加されている。第1トランジスタM31は、電流平滑回路30のインダクタLの両端間の電圧VL1が第1しきい値(ゲートソース間しきい値VGS(th))を超えたときにオンとなる。
判定回路82は、負荷電圧VLOADの微分信号に応じたゲート信号を、第2トランジスタM32のゲートに供給する。キャパシタC31および抵抗R32はハイパスフィルタであり、微分器を形成している。ハイパスフィルタの出力は、バイポーラトランジスタQ33のベースに入力される。バイポーラトランジスタQ33および抵抗R33は、インバータ(反転器)と把握される。負荷電圧VLOADが急峻に低下すると、トランジスタQ33がターンオンし、第2トランジスタM32がターンオンする。
シャント経路86は、インダクタL2よりも光源4側に設けられてもよい。シャント経路86は、導通、遮断が切りかえ可能な電流源やインピーダンス回路で形成してもよい。
最後に、車両用灯具2の用途を説明する。図11は、図3もしくは図8の車両用灯具を備えるランプユニット(ランプアッシー)500の斜視図である。ランプユニット500は、透明のカバー502、ハイビームユニット504、ロービームユニット506、筐体508を備える。上述の車両用灯具2は、たとえばハイビームユニット504に用いることができる。複数の発光素子6は、それぞれが異なる領域を照射するように、たとえば横方向に一列に配置される。そして、車両の走行状態において、車両側のコントローラ、たとえばECU(電子制御ユニット)により、照射すべき領域が適応的に選択される。車両用灯具2には、照射すべき領域を指示するデータが入力され、車両用灯具2は、指示された領域に対応する発光素子6を点灯させる。
以上、本発明について実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
光源4としては、LEDの他にLD(レーザダイオード)や有機EL(エレクトロルミネッセンス)などの半導体光源を用いてもよい。
(変形例2)
実施の形態では、バイパス制御方式にともなう負荷電圧VLOADの変動を説明したがその限りではない。たとえば光源4にショート異常が発生した場合にも負荷電圧VLOADは急峻に低下し、過渡電流ITRNが流れるおそれがある。本発明はこのようなショート対策にも有効である。
(変形例3)
実施の形態では、リップル制御の一例としてヒステリシス制御を説明したがその限りではなく、アッパー検出オフ時間固定方式、あるいはボトム検出オン時間固定方式を採用してもよい。
(変形例4)
図11のランプユニット500では、ハイビームユニット504に車両用灯具2を使用する場合を説明したが、それに代えて、あるいはそれに加えて、ロービームユニット506に車両用灯具2を用いてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
1…バッテリ、2…車両用灯具、3…ハーネス、4…光源、6…発光素子、10…点灯回路、12…昇圧コンバータ、14…スイッチングコンバータ、16…コンバータコントローラ、18…バイパス回路、20…バイパススイッチ、22…バイパスコントローラ、30…電流平滑回路、40…保護回路、50…電圧源、52…ヒステリシスコンパレータ、54…ドライバ、60…コンパレータ、62…しきい値電圧生成回路、64…オペアンプ、66…セレクタ、70…周波数検出回路、72…エラーアンプ、80…保護回路、82…判定回路、84…スイッチ。

Claims (7)

  1. リップル制御される定電流出力のスイッチングコンバータと、
    前記スイッチングコンバータの出力電流を平滑化し、光源に供給する電流平滑回路と、
    前記光源の両端間の負荷電圧の急峻な低下を検出すると、前記スイッチングコンバータのリップルを有する出力電流の平均値を規定する目標値を一時的に低下させ、その後、元の値に戻す保護回路と、
    を備えることを特徴とする点灯回路。
  2. 前記スイッチングコンバータは、前記スイッチングコンバータの出力電流の目標値を規定する基準電圧を生成する電圧源を含み、
    前記保護回路は、前記負荷電圧を微分するハイパスフィルタを含み、前記ハイパスフィルタの出力に応じて、前記基準電圧を強制的に低下させることを特徴とする請求項1に記載の点灯回路。
  3. リップル制御される定電流出力のスイッチングコンバータと、
    前記スイッチングコンバータの出力電流を平滑化し、光源に供給する電流平滑回路と、
    前記光源の両端間の負荷電圧の急峻な低下を検出すると活性化し、前記スイッチングコンバータから前記光源に流れる電流の一部を前記光源とは別経路にシンクする保護回路と、
    を備え、
    前記保護回路は、前記電流平滑回路のインダクタの両端間の電圧が第1しきい値を超えると活性化することを特徴とする点灯回路。
  4. 前記保護回路は、前記電流平滑回路のキャパシタと並列な経路の上に設けられ、前記電流平滑回路のインダクタの両端間の電圧が前記第1しきい値を超えるとオンする第1スイッチを含むことを特徴とする請求項3に記載の点灯回路。
  5. 前記保護回路は、前記電流平滑回路のキャパシタと並列な経路の上に、前記第1スイッチと直列に設けられ、前記負荷電圧の微分信号に応答してオンする第2スイッチをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の点灯回路。
  6. 前記光源は、直列接続された複数の発光素子を含み、
    前記点灯回路は、それぞれが前記複数の発光素子の対応するひとつと並列に接続される複数のバイパススイッチをさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の点灯回路。
  7. 光源と、
    請求項1から6のいずれかに記載の点灯回路と、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
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