JP6932214B2 - 洗濯機 - Google Patents

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本発明は、衣類の洗濯を行う洗濯機に係る。
例えば、ドラム式洗濯機は、水平、あるいは略水平に傾斜して配置された水槽内にドラムを回転自在に配置して、回転軸のまわりにドラムを回転駆動して洗濯物を洗濯、すすぎ、脱水まで行うものである。ドラム式洗濯機は洗濯物の乾燥までを行うものもある。
特許文献1に記載されたドラム式洗濯機は、「筐体と、洗濯槽と、筐体内に設けられた洗剤自動供給装置を備えている。洗剤自動供給装置は洗剤タンクと、洗剤タンク内部に設けられた搬送ポンプとを備え、さらに洗剤自動供給装置を制御する制御手段を備えた」(要約)構成としている。
さらに、「搬送ポンプは、直流モータとギヤポンプを備えた侵漬型ポンプ」(請求項25、32、33)とした構成である。
特許文献2に記載された洗濯機は、「洗濯兼脱水槽1を回転自在に配設した水受け槽3の上方を水受け槽カバー9により覆い、この水受け槽3を防振支持する外郭6の上部に水受け槽3を覆うように外郭カバー15を設ける。外枠カバー15には、少なくとも2回の洗濯に使用できる量の液体洗剤16を収容可能な洗剤タンク17を設け、洗剤投入装置18により液体洗剤16を洗濯兼脱水槽1内に投入する(要約の解決手段)」ことができるとともに、「洗剤タンクは、外郭カバーより着脱自在に取り外せる(請求項11)」構成が開示されている。
USP2011/0186098A1号公報 特開2000−300891号公報
特許文献1の構成では、洗剤タンク内に設けられた搬送ポンプに直流モータを備えるために、洗剤タンクには直流モータに電力を供給するための配線がなされていると考えられ、洗剤タンクを洗濯機本体から取り外す際には配線ごと取り外す必要がある。したがって配線の着脱のためのコネクタなどの接点が必要であり、その取扱には異物が付着しないよう注意が必要であり、洗剤タンクを取り外して清掃する際には、配線や接点に水がかからないよう注意する必要があった。
特許文献2により開示された構成では、洗剤タンクから液体洗剤を直接汲み上げるポンプ装置を用いて液体洗剤を供給する構成が開示されており、さらに洗剤タンクは着脱自在に取り外せるよう構成している。しかし、ポンプは着脱自在ではないため、ポンプ内部を洗浄して洗剤を除去することはできない、という問題点があった。
そこで、本発明では、清掃性に優れ、信頼性の高い洗濯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の洗濯機は、筐体と、筐体内部に設けられた水槽と、水槽内に少なくとも洗剤と柔軟剤を供給する洗濯処理液供給手段と、を有し、洗濯処理液供給手段は、複数回の洗濯工程が可能な量の柔軟剤を内部に保持する第一のタンクと、複数回の洗濯工程が可能な量の洗剤を内部に保持し、第一のタンクより容量が大きい第二のタンクと、を備え、第一のタンクは、第一のタンク蓋部を有し、第二のタンクは、第二のタンク蓋部を有し、第一のタンクと第一のタンク蓋部と第二のタンクと第二のタンク蓋部は、手前側の辺を持ち上げて奥側に向けて開放する1つのタンク蓋体にて覆われ、第一のタンクと第二のタンクは、タンク蓋体を開放して、筐体上面から上方に取り出す構成とする。
本発明によれば、清掃性に優れ、信頼性の高い洗濯機を提供することが出来る。
本発明の第1の実施形態に係る洗濯機の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯機の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯機の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯機の図3のA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯処理液タンクの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の構成を示すB−B断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段のポンプ部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るポンプ部の構成を示す、図8のC−C断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の図8のD−D断面図を示す。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の上面図であり、モータを正転して洗剤タンクから洗剤を供給している状態を示す。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の上面図であり、モータを逆転して柔軟剤タンクから柔軟剤を供給している状態を示す。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯処理液の残量検出手段の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯処理液の残量検出手段の一例を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯機の制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る洗濯機の動作を示す制御フローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の概略構成を示す側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の構成を示す上面図である。 本発明の第3の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の構成を示す図18のE−E断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段のポンプ部の構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段のポンプ部の構成を示す図20のF−F断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の構成を示す図18のE−E断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の構成を示すB−B断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の構成を示すB−B断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態に係る洗濯機の斜視図を示す。図2は正面図であり、前面カバー18を仮想的に取り外して内部構成の一部を図示している。図3は上面図を示しており、図4は図3におけるA−A断面図を示し、説明のために水受け槽である円筒状の水槽17と回転ドラム20の一部を仮想的に破断して図示している。
また、以下の説明において、上下左右前後の方向は図1中に示す上下左右前後の方向を基準とする。
ベース1の上部には鋼板と樹脂成形品で組合わされて構成された外枠2が載せられて洗濯機本体4となしている。外枠2の正面には洗濯物21を出し入れするドアである蓋体3と前面カバー18、及び背面には背面カバー19が設けられている。
外枠2の上面の前面側の一部は例えば電源のオンオフや洗濯、乾燥などの運転コースを選択するスイッチや表示類が設けられた操作パネル6であり、他の一部は開閉可能に設けられた洗剤投入口25である。
洗濯機本体4の背面近傍の上面には、給水栓7が設けられており、水道管を接続して洗濯機本体4に対して給水を行う。
その構成は従来からある洗濯機ないし洗濯乾燥機と同様なので、詳細な説明は省略する。
<洗剤投入口>
洗剤投入口25は、例えば粉末洗剤投入部25aと、液体洗剤投入部25bと、柔軟剤投入部25c、とを備え、それぞれ1回分の粉末洗剤、柔軟剤、または液体洗剤、を投入することができる。洗剤投入口25に投入された粉末洗剤、柔軟剤、ないし液体洗剤は洗濯工程の所定の時点で第一の給水管9を経由して給水され、水とともに第一の洗剤供給管14を経由して、水槽17内部に投入される。
<本体側概略構成>
ベース1には、ばねと減衰とを備えた支持手段5を介して水槽17が弾性支持されている。
水槽17の内部には洗濯物21を入れて洗濯、脱水を行なう円筒状の回転する回転ドラム20が設けられ、回転ドラム20の前端側には内部に同心に設けた複数の層に流体を閉じ込めた流体バランサ22が設けられて、回転ドラム20と一体に回転することで洗濯物21のアンバランスによる回転ドラム20の振動を低減する構成である。回転ドラム20は、側壁に遠心脱水用の多数の小孔(図示せず)を有し、ドラムモータ8によって回転する。
<排水弁>
水槽17の底面には排水弁10を介して排水管11が接続されており、水槽17内の洗濯水を排水できる。また、乾燥機能を備えた洗濯乾燥機の場合には、水槽17には乾燥風路13が接続されており、水槽17内の湿り空気を排出して、図示しない例えばヒータや送風手段を備えた乾燥手段によって乾燥させる。
<給水電磁弁>
洗剤投入口25に投入された粉末洗剤、柔軟剤、ないし液体洗剤を水槽17内に供給する際には、給水電磁弁12を開くことで給水栓7から、給水電磁弁12と洗剤投入口25とを接続した第一の給水管9を経由して、水道水を洗剤投入口25のうち例えば液体洗剤投入部25bに給水して液体洗剤を溶かし、洗剤投入口25から下降しつつ水槽17と接続された第一の洗剤供給管14を通って水槽17の内部に供給される。
<逆止弁>
第一の洗剤供給管14の水槽17近傍には逆止弁16が設けられ、洗剤投入口25から水槽17に向けて流れる洗剤液は通過するが、逆に水槽17から洗剤投入口25に向けて水槽17内の圧力が上昇した際の空気や、あるいは洗濯乾燥機の場合には高湿空気が通過することを抑制できる。
<洗濯処理液自動投入手段>
洗濯機本体4の上面には、詳細は後述する洗濯処理液自動投入手段30が設けられ、その上面には開閉式のタンク蓋体31が設けられている。タンク蓋体31の下部には少なくとも1つ以上の洗濯処理液タンクが設けられており、一例として洗濯処理液タンクを2式設け、その一方は複数回の洗濯を行うことができる量の液体洗剤を保持できる容量を備えた洗剤タンク32であり、他方は複数回の洗濯を行うことができる量の例えば柔軟剤を保持できる容量を備えた柔軟剤タンク33とすることができる。
タンク蓋体31を開いた状態においては、タンク蓋体31を開いた開口から洗剤タンク32と柔軟剤タンク33とを上方に引き抜くことができ、また再度セットすることができる。
なお以下、柔軟剤タンク33と洗剤タンク32との共通の構成を説明する際には、単に「タンク」と称する場合がある。
<洗濯処理液自動投入手段上面配置>
本実施形態においては、洗濯処理液自動投入手段30を洗濯機本体4の上面に設けたので、洗濯処理液タンクの着脱を行うためにユーザが屈む必要はなく、使い易い洗濯機を提供することができる。また、洗剤投入口25と洗濯処理液自動投入手段30は両方とも洗濯機本体4の上面の左側に配置されることにより、まとまった位置に配置されるため、ユーザの使い勝手がより向上する。また、洗濯処理液自動投入手段30を水槽17よりも下側に配置した場合、洗濯処理液自動投入手段30と水槽17を繋ぐ配管から処理液自動投入手段30に水が逆流してしまうおそれがあるが、本実施形態では、洗濯処理液自動投入手段30を水槽17よりも上側に配置しているため、このような逆流のおそれはなく、信頼性の高い洗濯機を提供することが出来る。また、洗濯処理液自動投入手段30を洗濯機本体4の上面から上下方向に抜き差しすることが出来るため、使い勝手が向上する。
<蓋体は奥側開き>
本実施形態においては、タンク蓋体31は後面側の辺に沿って回転支点である蓋体支点42aのまわりに開閉自在に軸支されており、手前側の辺を持ち上げて奥側に向けて開放する構成である。タンク蓋体31を開いた開口は手前側の辺と左右の両側側面の3辺が開いた状態となるので、タンク32、33を上方に取り外すために開口から手を挿入する際に、左右いずれの手であっても開いた状態のタンク蓋体31に当接することがないので挿入しやすく、タンク32、33を取り外しやすく使い勝手のよい洗濯機を提供できる。
タンク蓋体31を開放した際の角度としては、90゜よりも大、例えば100゜程度とすれば、タンク蓋体31の重心は回転支点よりも後方に移動するので開いた状態で安定するので好適である。
<洗濯処理液自動投入手段詳細>
図5から図12を用いて、本実施例による洗濯処理液自動投入手段30について説明する。図5は本実施形態による洗濯処理液自動投入手段30の構成を示す斜視図、図6は洗濯処理液タンクの構成を示す斜視図、図7は洗濯処理液自動投入手段30の構成を示すB−B断面図、図8は洗濯処理液自動投入手段30のポンプ部の構成を示す斜視図、図9は図8のC−C断面図、図10はD−D断面図、図11は洗濯処理液自動投入手段の上面図であり、モータを正転して洗剤タンク32から洗剤を供給している状態、図12は洗濯処理液自動投入手段の上面図であり、モータを逆転して柔軟剤タンクから柔軟剤を供給している状態を示している。
<収納容器>
タンク収納容器34は上面が開放された略箱体形状をしており、洗濯機本体4に設けられており、洗剤タンク32、柔軟剤タンク33を収納することができる。洗剤タンク32と柔軟剤タンク33とは、それぞれ互いに第一の隔壁35で前後方向に分割された洗剤タンク収納領域37と、柔軟剤タンク収納領域38とを備えている。タンク収納容器34の左側側面には洗剤タンク収納領域37と柔軟剤タンク収納領域38とから第二の隔壁36によって隔てられた投入領域39が備えられている。投入領域39の後方側面には、給水電磁弁12に一端を接続された第二の給水管40の他端が接続されており、給水電磁弁12を開弁した際には、水は第二の給水管40を経由して投入領域39内に給水される。
投入領域39の下面には第二の洗剤供給管41の一端が接続されており、第二の洗剤供給管41の他端は第一の洗剤供給管14に接続されている。すなわち、投入領域39の内部に投入された洗剤ないし柔軟剤は、給水された水とともに、第二の洗剤供給管41を経由して第一の洗剤供給管14の内部に流出する構成である。
洗剤と柔軟剤とは、それぞれ水槽17内に供給されるタイミングが異なり、詳細は後述するが洗剤は洗濯工程において供給され、柔軟剤は最終すすぎ工程において供給される。
洗剤を投入領域39の内部に供給した後に給水することで投入領域39の内部は清浄となるので、同一の投入領域39の内部に柔軟剤を供給しても、洗剤が残留して柔軟剤と混合されることがない。したがって、投入領域39は1つのみでよく、また投入流域39に給水するための給水吐出部57および第二の給水管40も洗剤用と柔軟剤用とを個別に設ける必要がなく、簡素な構成とできるので好適である。
タンク収納容器34の後部上面には、後述する蓋体を開閉可能に軸支するための支軸穴42を設けた蓋体支持部43が設けられている。
<タンク>
タンク収納容器34内には、前後方向に並んで2つの洗濯処理液タンクが設けられており、前方に柔軟剤タンク33、後方に洗剤タンク32が設けられている。柔軟剤タンク33と洗剤タンク32とは第一の隔壁35を挟んで略前後対称に配置されている。一例として洗剤タンク32の前後方向の寸法を柔軟剤タンク33の前後方向の寸法より大とすれば、洗剤タンク32の容量を柔軟剤タンク33より大とすることができる。
洗剤タンク32と柔軟剤タンク33とは第一の隔壁35を挟んで略前後対称形状であることと、前後方向の寸法が異なることを除けば同一な構成なので、図6から図9により洗剤タンク32の構成について詳細に説明する。
洗剤タンク32は本実施形態においては上部のタンク蓋部44と下部のタンク本体45とに互いに着脱可能に二分割されており、タンク蓋部44は洗剤を補充する場合ないし洗剤タンク32の内部を洗浄する場合には、図示しないロック手段を解除することでタンク本体45から取り外せる構成である。タンク蓋部44には、洗剤タンク32を着脱する際に手で把持するためのタンク把手44aが設けられている。
洗剤タンク32に所定の量の洗剤を補充した場合に、洗剤の液面がタンク本体45とタンク蓋部44との境界よりも低い高さで最大容量とするように構成すれば、タンク本体45とタンク蓋部44との境界から洗剤が洗剤タンク32の外に漏れることがないので好適である。
タンク本体45は例えばアクリル樹脂やポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂のような透明樹脂で成形すれば、洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33を洗濯機本体4から取り外した際に、洗剤ないし柔軟剤の残量を目視で確認できるので好適である。
タンク本体45のタンク底面46は略V字形状をなしており、その最も底面の低くなった部分に後述するポンプ手段47の吸入口48を設ける構成とすれば、タンク内の洗剤を最後まで吸入できるので、洗剤の無駄が生じないので好適である。
<縦長タンク>
洗剤タンク32と柔軟剤タンク33は、前後方向の奥行きと、左右方向の幅、上下方向の高さ寸法のうち、奥行き寸法が最小になるように構成されている。このように構成することで、タンク内部の洗剤ないし柔軟剤がタンク内の空気と接する面積を小さくすることができるので、洗剤ないし柔軟剤の表面から水分が蒸発して表面の粘度が高くなったり固化する影響を最小にして、後述するポンプ手段47による供給動作を確実に行うことができる、という効果がある。
<タンク前後配置とタンク深さ>
洗剤タンク32と柔軟剤タンク33の配置、寸法と容積の好適な関係について説明する。ここでは、洗剤タンク32の容量が柔軟剤タンク33の容量よりも大であることが望ましい場合について説明する。これは例えば、一般的に市販されている洗剤と柔軟剤のそれぞれの容器寸法や、詰め替え用として販売されている販売単位が、洗剤の方が柔軟剤よりも大である場合に相当する。
本実施形態においては、図4に示すように水槽17は手前の蓋体3側が高く、後方に従って低くなるよう傾斜して配置している。この場合、水槽17と洗濯機本体4の上面との隙間は、前方ほど小さく、後方ほど大となる。したがって、洗剤タンク32と柔軟剤タンク33とを前後方向に併置する場合には、後方に容量の大なるタンクを配置すれば上下方向の深さを大とすることができるので好適である。手前側には深さの小なる容量の小さいタンクを配置するものとし、本実施形態においては後方に洗剤タンク32、前方に柔軟剤タンク33を配置するのが好適である。
また、水槽17は円筒形なので、水槽17と洗濯機本体4の上面との隙間は、左右の両端に近接するほど大であり、中央近傍ほど小となる。そこで、洗剤タンク32と柔軟剤タンク33とを左右方向に併置する場合には、中央近傍側に容量の小さいタンク(柔軟剤タンク33)を配置し、筐体の端部側に容量の大なるタンク(洗剤タンク32)を配置するのが望ましい。そのような配置とすれば、中央近傍側に配置したタンク(柔軟剤タンク33)よりも端部側に配置したタンク(洗剤タンク32)の高さを高くして洗剤タンク32の容量をさらに拡大できるので好適である。
<ポンプ>
タンク蓋部44にはタンク本体45から洗濯処理液を吸引して前述の投入領域39に投入するためのポンプ手段47が設けられている。本実施形態においては、ポンプ手段47の一例として所謂ギヤポンプを用いた構成としている。
本実施形態におけるポンプ手段47は、略円筒形をなしていて洗剤タンク32内部に設けられ、タンク蓋部44から下方に向けて延伸したポンプケース49と、ポンプケース49の底面からさらに下方に向けて延伸し、その下端をタンク本体45の底面に近接した吸入管50を備えている。吸入管50の下端は開口した吸入口48となしている。
図9に示すように、ポンプケース49の下端には、一方はポンプ駆動軸60とともに回転可能に軸支された駆動ギヤ51a、他方はポンプ従動軸91のまわりに回動自在に軸支された従動ギヤ51bである一対のギヤからなる所謂ギヤポンプ51としており、かみあいながら回転することで、ギヤかみあい部52の一方から他方に向けて洗剤を搬送できる構成である。
ギヤかみあい部52の一方には吸入管50の上端が接続され、吸入口48を介して洗剤を吸入することができる。
ギヤかみあい部52の他方にはポンプケース49に沿って上下方向に配置された供給管54が設けられ、供給管54の下端はギヤかみあい部52の他方に接続され、ギヤポンプ51から送出される洗剤が供給される。
ギヤポンプ51が矢印方向に回転することで、駆動ギヤ51aと従動ギヤ51bの隣接した歯同士の隙間と、ギヤの外周に近接して設けられたギヤポンプ壁55とによって形成された空間に満たされた洗剤が吸入口48側から供給管54側に向けて移動することで、洗剤は供給される。ギヤポンプ51の動作については一般的によく知られているものであり、詳細な説明は省略する。
ポンプケース49の上端は、ポンプ手段47の上面を覆うポンプカバー53となっている。
供給管54の上端はポンプカバー53から離反する方向に略水平に延伸され、さらにその先端は下方に延伸されて、その先端は下向きに開口して洗剤の吐出口56をなしている。
<吐出口洗浄>
第二の給水管40は、タンク収納容器34の投入領域39の側面に設けられた給水吐出部57から水を吐出するよう接続されている。給水吐出部57は吐出口56の近傍に配置して、給水吐出部57から給水される水が吐出口56に掛るよう配置すれば、吐出口56に付着した洗剤ないし柔軟剤が乾燥して固化することがないので、洗剤や柔軟剤の詰まりが生じることがなく、信頼性が高い。
給水吐出部57の好適な位置について説明する。給水吐出部57の高さが第二の隔壁36に近接していると、吐出された水が第二の隔壁36を乗り越え、洗剤タンク収納領域37ないし柔軟剤タンク収納領域38内に流入することがある。一方、給水吐出部57の高さが底面に近すぎると吐出された水が吐出口56に掛からないので吐出口56を洗浄することができず、また投入領域39の壁面に付着した洗剤や柔軟剤を洗浄することができない。したがって、給水吐出部57は吐出口56の近傍かつ第二の隔壁36よりも低い位置に設けるのが好適である。
給水吐出部57の好適な位置の別例について説明する。給水吐出部57は吐出口56よりも高い位置に設けるのが望ましい。これにより、確実に給水吐出部57から吐出された水を吐出口56に掛けることが出来、吐出口56の洗剤ないし柔軟剤の固化を抑制し、信頼性が向上する。また、給水吐出部57から吐出された水をシャワー状にしてもよい。これにより、吐出口56の洗剤ないし柔軟剤の固化を抑制し、信頼性が向上する。
また、給水吐出部57は第二の給水管40に接続されているため、第二の給水管40に給水されるたびに、給水吐出部57から吐出された水が吐出口56に掛かるため、吐出口56の洗剤ないし柔軟剤の固化をより抑制することが可能となる。また、吐出口56を清掃するための専用の給水経路が不要となるため、節水性が向上する。
<ギヤポンプ高さ>
本実施形態においては、洗剤ないし柔軟剤の残量がわずかになった際には、洗剤ないし柔軟剤はそれぞれのタンク32、33の底面近傍の吸入口48からギヤポンプ51部まで負圧によって吸引される。この吸引する高さが大であると洗剤ないし柔軟剤を吸引しにくくなるので、ギヤポンプ51の高さは底面に近接していることが望ましい。一方、ギヤポンプ51の高さが底面に近接した構成では、洗剤ないし柔軟剤に沈んだポンプケース49の体積が大となるので洗剤ないし柔軟剤のタンク容量が減少してしまう。そこで、ギヤポンプ51をタンク底面46とタンク蓋部44との中間近傍の高さに設けることにより、吸入口48からポンプケース49の底面近傍に設けられたギヤポンプ51部までの高さを低減できるとともに、洗剤ないし柔軟剤の容量を確保できるので好適である。
またさらに、ギヤポンプ51の高さは、洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33に洗剤ないし柔軟剤を補充した際の液面高さよりも低い位置に配置すれば、洗剤ないし柔軟剤を補充した際にはギヤポンプ51は洗剤ないし柔軟剤に浸かった状態、すなわち所謂「呼び水」をした状態となる。すなわち空気の負圧によってギヤポンプ51の高さまで洗剤ないし柔軟剤を吸引する必要がないので、洗剤ないし柔軟剤を確実に供給できるので好適である。
ギヤポンプ51はタンク32、33の底面に近接して設ければ、常に洗剤ないし柔軟剤の液面高さはギヤポンプ51よりも高いので、洗剤ないし柔軟剤を確実に供給できるので好適である。
<フィルタ構造>
本実施形態においては、タンク32、33の底面に近接した吸入口48の下端を拡大したフィルタ58を設けた構成としている。フィルタ58は例えば円板状であり、その上面には例えば0.5mm程度の幅のスリット59が複数設けられている。フィルタ58はタンク32、33のタンク底面46に近接して設けられているので、洗剤投入口25内の洗剤はスリットを通った後にフィルタ58の略中央部に設けられた吸入口48に至り、ギヤポンプ51によって吸引される。このような構成としたので、洗剤ないし柔軟剤に異物が混入した場合にはフィルタ58のスリット59により捕集されるので、異物が吸入口48から吸入管50を通ってギヤポンプ51に入り込むことが無いので、ギヤポンプ部に異物が詰まることを防止でき、信頼性の高い洗濯処理液自動投入手段30を提供できる。
<ポンプ駆動部>
駆動ギヤ51aを駆動する構成について説明する。図7ないし図8に示すように、ポンプ駆動軸60はポンプケース49およびポンプカバー53に回転自在に軸支されており、ポンプ駆動軸60の下端には駆動ギヤ51aが固定されており、ポンプ駆動軸60の上端はポンプケース49の上面よりも突出しており、カップリング61がポンプ駆動軸60と一体として回転可能に固定されている。カップリング61は、後述するタンク蓋体31に設けられた駆動手段62から回転駆動力を伝達される構成である。
すなわち、駆動手段62によってカップリング61を回転すると、ポンプ駆動軸60を経由してギヤポンプ51が回転して、ギヤポンプ51の作用により、洗剤タンク32内の洗剤を吸入口48から吸入し、ギヤポンプ51、供給管54を介して吐出口56から送出される構成である。吐出口56から送出された洗剤は、タンク収納容器34の投入領域39に供給される。
<カップリング>
カップリング61は略円筒形状をなしており、その上面はテーパのついた先細の円錐形状としている。カップリング61の外周の複数箇所、本実施形態においては120°ごとの3箇所には、外周側に凸したカップリング突起63が設けられている。カップリング61の上部、先細の円錐形状部分においては、カップリング突起63も円錐面に沿って、上方ほど細くなる先細形状としている。
<蓋体・駆動手段>
タンク蓋体31は蓋体支持部43に設けられた支軸穴42のまわりに開閉自在に軸支されており、タンク蓋体31の内部には、駆動手段62である、供給モータ65、歯車列を備えた減速手段66、およびカップリング61と互いにかみあってカップリング61に対して駆動力を伝達するカップリング受け部64が設けられている。供給モータ65による駆動力は例えばウォームギヤ67や複数の平歯車を備えた減速歯車列からなる減速手段66を介して適切な回転速度まで減速されて、カップリング受け部64を回転させる。カップリング受け部64は2式設けられており、タンク蓋体31を閉じた際にはそれぞれ洗剤タンク32に設けられたカップリング61(洗剤供給用カップリング)と柔軟剤タンク33に設けられたカップリング61(柔軟剤供給用カップリング)と勘合して噛み合うよう配置されている。カップリング61とカップリング突起63とは上方ほど細くなる先細形状としているので、タンク蓋体31を閉じることでカップリング61にカップリング受け部64が勘合される際に、互いに当たったり引っかかったりすることがなく、スムーズに勘合することができる。
<カップリング受け部>
カップリング受け部64の内周は、カップリング61の外周に備えられたカップリング突起63の外周よりも大なる直径の円筒凹部68となしており、円筒凹部68の内周側には中心に向けて凸したかみあい突起69を設けている。本実施形態においてかみあい突起69は60°ごとに6箇所設けられており、かみあい突起69の内周直径はカップリング61の直径よりも大である。
すなわち、カップリング61はカップリング受け部64の内部に勘合することができる寸法関係としており、カップリング突起63はカップリング受け部64に設けられた隣接したかみあい突起69同士の間に配置されることで、カップリング突起63とかみあい突起69とは干渉しない。
<カップリングかみあい>
図10はカップリング61がカップリング受け部64の内部に勘合した状態を示すD−D断面図であり、カップリング受け部64が図示反時計方向に回転して、かみあい突起69がカップリング突起63に当接することでカップリング受け部64からカップリング61に駆動力を伝達してカップリング61を回転駆動している状態を示している。
カップリング61とカップリング受け部64とは互いに着脱可能であり、かつ互いに嵌合した際には回転駆動力を伝達することができる駆動力連結手段29を構成している。
カップリング61の外周には120°ごとの3箇所のカップリング突起63が設けられており、カップリング受け部64の内周には60°ごとに6箇所のかみあい突起69が設けられている。
カップリング61の外周に設けたカップリング突起63の数に対して、その2倍の数のかみあい突起69をカップリング受け部64の内周に設けることで、カップリング突起63は隣接したかみあい突起69同士の間に配置することができるので、カップリング61とカップリング受け部64の嵌合が確実で好適である。
タンク蓋体31を閉じてカップリング61とカップリング受け部64とを嵌合してから供給モータ65に通電してカップリング受け部64を回転させると、かみあい突起69がカップリング突起63に接触して図10のような状態になるまでカップリング受け部64は空転し、その後カップリング61はカップリング受け部64とともに回転する。この空転角度の最大値は図10におけるφとなり、本実施形態では隣接するかみあい突起69の角度である60度よりもかみあい突起69とカップリング突起63の円周方向の厚さ分だけ小さい角度となる。この角度φはタンク蓋体31を閉じた際に、供給モータ65に通電してもギヤポンプ51が回転しない角度領域であって洗剤ないし柔軟剤の供給量誤差となるものの、その角度はたかだか60゜以下であり、一回の洗濯工程に使用する洗剤ないし柔軟剤の供給量に対する誤差の割合は問題にならない程度に小さい。
以上の構成により、開閉可能なタンク蓋体31を閉じた状態で供給モータ65を回転駆動することにより、カップリング受け部64とカップリング61とを介してギヤポンプ51を回転駆動して、タンク32、33内の洗剤をタンク収納容器34に設けられた投入領域39に供給することができる。
本実施形態においては、洗剤タンク32および柔軟剤タンク33の上方に駆動手段62を備えたタンク蓋体31が支点90のまわりに回動自在に支持されている。タンク蓋体31を支点のまわりに回動することで、カップリング61とカップリング受け部64とは離反して、洗剤タンク32および柔軟剤タンク33の上面を開放できる。したがって、駆動系の接続を離反するために洗剤タンク32および柔軟剤タンク33を移動する必要がなく、タンク蓋体31を開くだけで洗剤タンク32および柔軟剤タンク33を上方に引き抜くことができるので、洗剤や柔軟剤の補充やタンク清掃が容易な構成である。
<フタヒンジ配線>
タンク蓋体31は開閉可能であり、かつ洗濯機本体4に設けられた駆動回路154から供給モータ65への配線87が設けられている。配線87を洗濯機本体4からタンク蓋体31内部まで挿通する経路として、配線87をタンク蓋体31の開閉回転中心である支軸穴42を通すのが好適である。タンク蓋体31を開閉動作しても配線87は開閉角度の範囲で捩れるだけであって引っ張られることがないので、配線87の信頼性が確保されて、信頼性の高い洗濯機を提供できる。
<蓋体寸法とタンク着脱>
タンク蓋体31を開放した際の開口寸法は、上面視で洗剤タンク32および柔軟剤タンク33を並置した寸法よりも大として、タンク蓋体31を開いた際の開口から洗剤タンク32および柔軟剤タンク33の取り外しおよび装着を行うことができる寸法としている。
以上の構成としたので、タンク蓋体31を開けば駆動力連結手段29であるカップリング61とカップリング受け部64とは互いに分離され、かつタンク蓋体31を開放した際の開口から洗剤タンク32および柔軟剤タンク33を上方に引き上げるだけで、洗剤タンク32および柔軟剤タンク33は容易に取り外すことができる。
逆に、かつタンク蓋体31を開放した際の開口を経由して上方から洗剤タンク32および柔軟剤タンク33を容易に装着することができる。
その後、タンク蓋体31を閉じればカップリング受け部64とカップリング61とは嵌合して、供給モータ65からの駆動力をポンプ手段47に伝達してギヤポンプ51を駆動し、洗剤ないし柔軟剤をそれぞれ洗剤タンク32または柔軟剤タンク33から第一の洗剤供給管14を経由して水槽17内に供給することができる。
<定量供給>
良く知られているように、ギヤポンプ51は所謂定量ポンプであって、流体の供給量はギヤの回転数に比例する。すなわち、洗剤を所定の量だけ供給する場合には、例えば供給モータ65に印加する電圧を一定として供給モータ65の回転速度を定め、供給モータ65の駆動時間を所定時間に調整することによってギヤの回転数を所定値とすることで、所望量の洗剤を供給することができる。
一例として供給モータ65を直流モータとして、供給モータ65への印加電圧を一定とすることで回転速度を所定の速度一定とすることができる。あるいはまた、供給モータ65はステッピングモータとして、供給モータ65に印加するパルスの周波数を一定とすることで回転速度を所定の速度一定としてもよい。
<切り替え動作>
次に、洗剤の供給と柔軟剤の供給を切り替える構成の一例について図11と図12を用いて説明する。図11と図12とは、洗濯処理液自動投入手段30の上面図を示しており、タンク蓋体31から洗剤タンク32と柔軟剤タンク33までを透視して、タンク蓋体31に設けられた駆動手段62の構成の一例を示している。本実施形態においては、供給モータ65の回転方向を正転と逆転とに反転させることで、それぞれ洗剤と柔軟剤とを選択的に供給可能な構成としているので、その構成と動作について説明する。
<洗剤供給>
図11は供給モータ65を正転方向に動作させ、洗剤を供給している状態を示し、図12は供給モータ65を逆転方向に動作させて、柔軟剤を供給している状態を示している。
図11において、供給モータ65の回転軸にはウォームギヤ67が設けられており、ウォームギヤ67には回転自在に軸支されたウォームホイール70が噛み合っており、供給モータ65の回転を減速してウォームホイール70に伝達する。ウォームホイール70と同軸に設けられた第一の減速歯車71には、回転自在かつ回転中心軸77が揺動溝72に沿って移動自在に軸支された第二の歯車である揺動歯車73が第一の噛み合い74aにおいて噛み合っている。揺動歯車73は揺動溝72の第一のポンプ駆動歯車75に近接した一端に回転中心が位置し、第一のポンプ駆動歯車75に噛み合っている。図8に示すように、第一のポンプ駆動歯車75はカップリング受け部64と一体に回転する構成であり、図11においてはウォームホイール70、揺動歯車73、第一のポンプ駆動歯車75は図示矢印方向に回転して洗剤タンク32に設けられたポンプ手段47を駆動して、洗剤を投入領域39に供給する。
<柔軟剤供給>
図12においては、揺動歯車73は揺動溝72の他端に回転中心が位置し、第三の減速歯車78に噛み合っている。第三の減速歯車78はさらに第二のポンプ駆動歯車76と噛み合っている。第二のポンプ駆動歯車76は第一のポンプ駆動歯車75と同様にカップリング受け部64と一体に回転する構成であり、図12においてはウォームホイール70、揺動歯車73、第三の減速歯車78、第二のポンプ駆動歯車76はそれぞれ図示矢印方向に回転して柔軟剤タンク33に設けられたポンプ手段47を駆動して、柔軟剤を投入領域39に供給する。
<モータ正逆転切り替え>
ここで、図11に示す正転時においては、揺動歯車73は第一の減速歯車71から第一の噛み合い74aにおいて回転駆動方向に略接線方向の力を受けて回転すると同時に、揺動溝72に沿って移動して、第一のポンプ駆動歯車75と第二の噛み合い74bにおいて噛み合って回転する。この状態から供給モータ65を逆転させると、第一の減速歯車71も逆転方向に回転するので、揺動歯車73は第一の減速歯車71から逆向きの略接線方向の力を受け、逆転と同時に揺動溝72に沿って一端から他端に向けて移動し、第一のポンプ駆動歯車75とのかみあい、すなわち第二の噛み合い74bが外れる一方で、第三の減速歯車78とは第四の噛み合い75dが噛み合って回転する。揺動歯車73は揺動溝72に沿って移動するので、第一の減速歯車71との噛み合いは第三の噛み合い74cに移動する。すなわち供給モータ65を逆転させると図11の状態から図12の状態に移行して図示矢印方向に回転し、第二のポンプ駆動歯車76を回転駆動して柔軟剤タンク33から柔軟剤を供給する。
図12の状態から供給モータ65を正転させると、第一の減速歯車71も正方向に回転するので、揺動歯車73は第一の減速歯車71から正方向の略接線方向の力を受けるので、正転方向に回転すると同時に揺動溝72に沿って他端から一端に向けて移動し、第三の減速歯車78とのかみあいが外れる一方で、第一のポンプ駆動歯車75と噛み合って回転する。すなわち、供給モータ65を正転させると図12の状態から図11に移行して洗剤タンク32から洗剤を供給する。
ここで、揺動溝72の一端と他端との距離は、揺動歯車73と第一のポンプ駆動歯車75とが噛み合った際には揺動歯車73と第三の減速歯車78とは離れて噛み合わず、かつ揺動歯車73と第三の減速歯車78とが噛み合った際には揺動歯車73と第一のポンプ駆動歯車75とは離れて噛み合わない条件を満足すればよく、概ね歯車の歯の高さ以上の距離とすればこのような条件を得ることができる。
<揺動歯車噛み合い>
揺動歯車73は揺動溝72の他端に移動するので、揺動歯車73と第一の減速歯車71との噛み合い位置は、第一の噛み合い74aから第三の噛み合い74cに移動する。いうまでも無く、揺動歯車73は揺動溝72の一端と他端との距離は小さいので、第一の噛み合い74aと第三の噛み合い74cとの距離は小さく、揺動歯車73と第一の減速歯車71との噛み合い状態が悪化することはない。
さらに、揺動溝72の一端と他端との中点と、ウォームホイール70の回転中心とを結ぶ直線に対して揺動溝72の一端と他端とを結ぶ直線とを直交するように配置すれば、揺動溝72に沿った揺動歯車73の移動方向は揺動歯車73とウォームホイール70との噛み合いの接線方向となるので、揺動歯車73が移動しても揺動歯車73と第一の減速歯車71との中心間距離の変化は殆どないので、さらに好適である。
<ポンプは同方向回転>
図11の正転状態ではカップリング61を備えた第一のポンプ駆動歯車75は揺動歯車73と噛み合って回転するので、洗剤タンク32に設けられたポンプ駆動軸60は揺動歯車73とは逆方向に回転する。
一方、図12の逆転状態ではカップリング61を備えた第二のポンプ駆動歯車76は、揺動歯車73から第三の減速歯車78を介して回転するので、柔軟剤タンク33に設けられたポンプ駆動軸60は揺動歯車73とは同方向に回転する。正転状態と逆転状態では揺動歯車の回転方向は互いに反対方向なので、第一のポンプ駆動歯車75と第二のポンプ駆動歯車76とは互いに同方向に回転する。すなわち、洗剤を供給するポンプ手段47と柔軟剤を供給するポンプ手段47とは、同一方向に回転した際に洗剤ないし柔軟剤を供給する構成であればよく、互いに同一の構成とすることができ、部品を共通化できるので安価に構成できる、という利点がある。
<正逆転切り替え動作まとめ>
本実施形態によれば、供給モータ65を正転した時には洗剤タンク32に設けられたポンプ手段47のみを駆動して洗剤を供給し、供給モータ65を逆転した時には柔軟剤タンク33に設けられたポンプ手段47のみを駆動して柔軟剤を供給することができるので、唯一つの供給モータ65のみで洗剤と柔軟剤の2種類を選択して供給することができ、構造が簡単で低価格な洗濯処理液自動投入手段30を実現できる。
なお、正転と逆転とは本実施形態を説明するための便宜上のものであり、そのような表現に限定されるものではない。
<残量検知>
図13と図14は、本実施形態における洗濯処理液の残量検出手段79の構成の一例を示す略図である。
洗剤タンク32の一面に対抗して例えばLEDなどの発光素子80を設け、洗剤タンク32に対して発光素子80の対面側かつ発光素子80と同軸に受光素子81を設けた構成である。受光素子81は、例えば光電管、フォトダイオードなど、光の強弱を電気信号に変換する素子である。
タンク32、33は透明樹脂で成形されているので、洗濯処理液が入っていない場合には、発光素子80からの光はタンク32、33を透過して受光素子81に届くので、受光素子81に電気信号を生じる。一方、タンク32、33に洗濯処理液が投入されている場合には遮光されるので、受光素子81には電気信号を生じない。そこで、発光素子80と受光素子81の対をタンク32、33の底面から所定の高さに配置することで、タンク32、33内の洗濯処理液の液面の高さを検知することができる。
図14においては、発光素子80と受光素子81の対をタンク32、33の底面46から、底面46に近接した高さh1、およびh1よりも上方の高さh2の2ヶ所に設けた構成を図示している。
洗濯処理液がタンク内に十分にあって、液面高さがh2よりも高い位置H2にある場合には、第一の受光素子81と第二の受光素子81はともに遮光されるので、液面高さはh2よりも高いことがわかる。
洗濯処理液の液面高さがh1とh2の間であるH1の時には、高さh1の位置に設けた第一の受光素子81は遮光され、高さh2の位置に設けた第二の受光素子81は受光して電気信号が生じるので、液面高さH1はh1とh2の間にあることがわかる。
洗濯処理液の液面高さが高さh1よりも低下した場合には、第一の受光素子81と第二の受光素子81はともに発光素子80からの光を受光して電気信号を生じるので、液面高さは底面近傍であって洗濯処理液の残量が殆ど無いことがわかる。
洗濯処理液の液面高さがH1であれば第一の受光素子81は遮光され、第二の受光素子81は受光して電気信号が生じる。ここで洗濯処理液が半透明の場合、第一の受光素子81は完全には遮光されないが光量が低下するので、生じる電気信号は減少する。そこで、第二の受光素子81に生じる電気信号との差を測定すれば、単一の受光素子の信号の増減のみを測定するよりも確実に、液面が第一の受光素子81と第二の受光素子81との間に位置することが判定できる。
ここで、洗濯処理液の液面高さがH1となった時に、洗濯処理液の残量が例えば洗濯2−3回分となるようにh1とh2の高さを設定し、その際には洗濯処理液の残量が僅かであることを報知する報知手段を設ければ、洗濯処理液を補充するタイミングであることをユーザに知らせることができるので、ユーザが気づかないうちに洗剤切れが生じることがなく、信頼性の高い洗濯処理液自動投入手段を備えた洗濯機を実現できる。
<タンク取り外し性>
本実施形態によれば、タンク32、33には例えば供給モータ65を駆動するための配線などを本体と着脱するための配線接続部を備えていない。
すなわち、供給モータ65からギヤポンプ51を駆動するための駆動力は、駆動力着脱手段であるカップリング61を介して洗濯機本体側に設けた駆動手段62からポンプ手段47を駆動する構成である。またさらに、タンク32、33内の洗濯処理液の残量を検知するための検知手段である発光素子80と受光素子81とは洗濯機本体4側に設けている。したがって、ユーザが洗濯処理液を供給するためにタンク32、33を取り外す際には、図1に示すように、駆動手段62を内在したタンク蓋体31を開放すればカップリング61はカップリング受け部64から離反するので、タンク把手44aを把持したまま上方に引き抜けば、タンク32、33はポンプ手段47ともども容易に取り外すことができる。
<洗剤垂れ落ち防止>
ここで、タンク32、33とポンプ手段47とは一体として取り外す構成としたので、タンク32、33を洗濯機本体から取り出す際に、洗濯処理液が垂れ落ちることがないので好適である。タンク32、33とポンプ手段47とを別体としてタンク32、33のみ、あるいはポンプ手段47だけを取り出す構成とした場合には、ポンプ手段47の吸入48部でポンプ手段47とタンク32、33とを分離する必要があり、タンク32、33ないしポンプ手段47の取り外し時に洗剤が垂れる恐れがある。
<タンク清掃性>
本実施形態におけるタンク32、33は上部のタンク蓋部44と下部のタンク本体45とに互いに着脱可能に二分割されており、それぞれ配線や電気部品を持たない構成なので、タンク32、33の外側、あるいはタンク蓋部44、タンク本体45の内部を自在に水洗いすることができるので、タンク32、33内部を清潔に保つことができる。
また異なる洗濯処理液に入れ替える場合にも、残留した元の洗濯処理液を洗い流してから新しい別の洗濯処理液を入れることができるので、異なる洗濯処理液が混ざって固化したり、洗浄力が低下したりすることがない。
<ポンプ清掃性>
本実施形態によれば、駆動手段62からポンプ手段47は連結および分離可能な駆動力連結手段29を備えたので、タンクとポンプ手段47は着脱可能で取り外すことができ、かつタンクおよびポンプ手段47には、ポンプ手段47を駆動する電力を供給するための配線は備えておらず、さらに洗剤・柔軟剤の残量を検出する検知手段に接続した配線をもたない構造と出来るため、取り外しが容易かつタンク内部およびポンプ内部も洗浄することが可能となり、清掃性や信頼性を向上した洗濯機を提供出来る。
また、ポンプ手段47の吸入口48を水に漬けた状態で、カップリング61を手で回転させることにより、ギヤポンプ51が回転して水を吸入口からギヤポンプ51、供給管54を経由して吐出口56から吐出されることで、ポンプ内部に残留した洗剤をも希釈して洗い流すことができる。
本実施形態によれば、タンク32、33の水洗いが容易であり、ポンプ手段47の内部までも水洗いが容易なので、ポンプ手段47の内部に洗剤が残留して固化することもなく、あるいはポンプ手段47の内部で以前に使用していた洗濯処理液と新しい洗濯処理液とが混ざることもないので、信頼性の高い洗濯処理液自動投入手段30を備えた洗濯機を提供できる。
またさらに、ポンプ手段47のケースを透明樹脂で成型すれば、ポンプ内に洗剤や柔軟剤が残留しているか、清掃が完了したかを目視確認できるので好適である。
<手動供給との両立>
本実施形態によれば、先に説明したように、洗剤投入口25は、例えば粉末洗剤投入部25aと、液体洗剤投入部25bと、柔軟剤投入部25c、とを備え、それぞれ1回分の粉末洗剤、柔軟剤、または液体洗剤、を投入し、第一の洗剤供給管14を経由して、水槽17内部に投入される構成である。さらには、洗剤タンク32から第二の給水管40、第一の給水管9を経由して、洗剤を水槽17内部に自動投入することも可能な構成である。
すなわち、ユーザの好みに応じて洗剤タンク32内の洗剤を用いて洗濯する場合と、あるいは液体洗剤投入部25bに投入した別の洗剤で洗濯する場合、とを自在に使い分けることができるので、使い勝手が良い洗濯処理液自動投入手段を備えた洗濯機を提供できる。
また、同じように、柔軟剤タンク33内の柔軟剤を用いる場合と、あるいは柔軟剤投入部25cに投入した別の柔軟剤を用いる場合、とを自在に使い分けることができるので、使い勝手が良い洗濯処理液自動投入手段30を備えた洗濯機を提供できる。
また、本実施形態では、洗濯処理液自動投入手段30と洗剤投入口25を独立して配置する構成としたため、タンク、ポンプの清掃性、タンクへの洗濯処理液の補充性が向上するとともに、洗剤投入口25に投入された洗濯処理液で洗濯している間に、洗濯処理液自動投入手段30のタンクなどを抜き出すことも可能となり、使い勝手が向上する。
<制御ブロック図>
図15は、洗濯機の制御装置138のブロック図である。150はマイクロコンピュータで、図示しない各スイッチに接続される操作ボタン入力回路151や水位センサ134、洗剤残量検出手段79a、柔軟剤残量検出手段79b、と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ150からの出力は、駆動回路154に接続され、給水電磁弁116、排水弁8、モータ36、供給モータ65、などに接続され、これらの開閉や回転、通電を制御する。また、使用者に洗濯機の動作状態を知らせるための例えば7セグメント発光ダイオードのような表示器114や発光ダイオード156、ブザー157に接続される。
前記マイクロコンピュータ150は、電源スイッチ139が押されて電源が投入されると起動し、図16に示すような洗濯の基本的な制御処理プログラムを実行する。
<制御処理プログラム>
ステップS101
洗濯乾燥機の状態確認及び初期設定を行う。
ステップS102
操作パネル106の表示器114を点灯し、図示しない操作ボタンスイッチからの指示入力にしたがって、洗剤および柔軟剤を自動投入するか否かを設定する。自動投入を設定した場合は以下の洗濯工程で洗剤および柔軟剤を自動投入する。一方、自動投入を設定しなかった場合には、洗剤および柔軟剤を使用者が手動で洗剤投入口25に投入し、洗剤および柔軟剤の供給モータ65は駆動しない。
ステップS103
操作パネル106の図示しないスタートスイッチからの指示入力を監視して処理を分岐する。
ステップS104
洗剤自動投入が設定されているか否かで処理を分岐する。
ステップS105
洗剤自動投入が設定された場合には、洗剤残量検出手段79aの出力に基づいて洗剤の残量を確認し、処理を分岐する。
ステップS106
洗剤自動投入が設定された場合には、柔軟剤残量検出手段79bの出力に基づいて柔軟剤の残量を確認し、処理を分岐する。
ステップS107
回転ドラム20を回転させ、その際にモータ8を駆動するに要する電流値からモータ8に生じる回転駆動トルクを測定して回転ドラム20に投入された布量を判定する。
ステップS108
布量の判定値に基づいて、洗剤、および柔軟剤の供給量を設定する。
ステップS109
洗剤自動投入が設定されているか否かで処理を分岐する。
ステップS110
供給モータ65を正転方向に所定時間駆動して洗剤タンク32内の洗剤を投入領域39内に所定量供給する。洗剤自動投入が設定されていない場合には、このステップを実行しない。
ステップS111
給水電磁弁116を開いて給水を行い、洗剤投入口25または投入領域39内に供給された洗剤を溶かして、第一の洗剤供給管14を経由して水槽17の内部に供給する。
ステップS112
洗濯工程を実行し、終了後に排水弁8を開いて洗濯水を排水した後、回転ドラム20を高速で回転して遠心脱水を行う。
ステップS113
給水電磁弁116を開いて給水を行い、すすぎ水を水槽17の内部に供給する。
ステップS114
すすぎ工程を実行し、終了後に排水弁8を開いてすすぎ水を排水した後、回転ドラム20を高速で回転して遠心脱水を行う。
ステップS115
柔軟剤自動投入が設定されているか否かで処理を分岐する。
ステップS116
供給モータ65を逆転方向に所定時間駆動して柔軟剤タンク33内の柔軟剤を投入領域39内に所定量供給する。柔軟剤自動投入が設定されていない場合には、このステップを実行しない。
ステップS117
給水電磁弁116を開いて給水を行い、柔軟剤投入部25cまたは投入領域39内に供給された柔軟剤を溶かして、第一の洗剤供給管14を経由して水槽17の内部に供給する。
ステップS118
最終すすぎ工程を実行し、終了後に排水弁8を開いてすすぎ水を排水する。
ステップS119
回転ドラム20を高速で回転して最終脱水を行う。
ステップS120
一連の洗濯工程を終了する。
第二の実施形態
第二の実施形態について図17を用いて説明する。
図17は第二の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の洗剤タンク32とポンプ手段47の構成を示す側面図である。第二の実施形態が第一の実施形態と異なるところは、ポンプ手段47は洗剤タンク32の内部に設けられてはおらず、洗剤タンク32の側面に隣接して設けられており、洗剤タンク32の底面の最下端近傍にはポンプ手段47から下方に延伸した吸入管50の下端に設けられた吸入口48が接続されていることである。
第一実施形態と同様に、ギヤポンプ51の上端に設けられたカップリング61がカップリング61と結合して駆動手段62によって回転させられるとギヤポンプ51が回転し、洗剤タンク32内の洗剤は吸入口48から吸引されて吸入管50を通り、ギヤポンプ51、供給管54を経由して吐出口56から吐出される。吐出された洗剤は第一の実施形態と同様に水槽17内に供給され、洗濯工程が行われる。
第三の実施形態
第三の実施形態について図18から図21を用いて説明する。
図18は第三の実施形態に係る洗濯処理液自動投入手段の構成を示す上面図であり、図19はE−E断面図である。図20はポンプ部の構成を示す斜視図であり、図21はF−F断面図である。
<基本配置>
第三の実施形態が第一の実施形態と異なるところは、タンク32、33を洗剤投入口25の後部に左右に併置して設け、洗剤タンク32と洗剤投入口25との間および柔軟剤タンク33と洗剤投入口25との間にポンプを設け、タンク32、33から洗剤投入口25に洗剤ないし柔軟剤を供給するよう構成したことである。
第三の実施形態においては、例えば洗剤投入口25がユーザからみて左側から粉末洗剤投入部25a、液体洗剤投入部25b、柔軟剤投入部25c、の順に配置されているものとすれば、左側の液体洗剤投入部25bの後部に洗剤タンク32、右側の柔軟剤投入部25cの後部に柔軟剤タンク33を配置すれば、洗剤タンク32と液体洗剤投入部25bは互いに近接して配置され、柔軟剤タンク33と柔軟剤投入部25cは互いに近接して配置されるので、洗濯処理液自動投入手段30を小型に構成できるので好適である。
第三の実施形態においてはポンプとしてスクリューポンプ82を設けており、スクリューポンプ82下端の吸入口48はタンク32、33に固定されている。タンク32、33の底面は、スクリューポンプ82の吸入口48に向けて下降した傾斜面として、洗剤が吸入口48に向けて流入するように構成されている。
タンク32、33、およびスクリューポンプ82の上面は、支点90のまわりに回動自在に支持されたタンク蓋体31となっており、タンク蓋体31の内部はモータと減速手段を含む駆動手段が設けられているが、駆動手段の構成は第一実施形態と同様の構成であってもよく、詳細は省略する。
<スクリューポンプ構成>
図20から図21によりスクリューポンプ82の構成について説明する。雄ギヤ83はポンプ駆動軸60とともに回転自在に軸支されており、長円形の断面を回転軸に沿って捩った形状をしており、歯数が2枚のギヤである。雌ギヤ84は歯数が3枚であり、ポンプ従動軸91のまわりに回転自在に軸支されており、雄ギヤ83と噛み合って回転するよう、雄ギヤ83の長円部に対応した凹部と、雄ギヤ83の直線部に対応した凸部とが交互に形成された断面形状をなしており、雄ギヤ83とは逆方向に同じ角度で捩られている。互いに噛み合った雄ギヤ83と雌ギヤ84とを包含するように、略眼鏡型断面のケーシング85が設けられている。ケーシング85の上下両端は封止されており、下側の一端の後側は開口した吸入口48となっていて、タンク32、33と接続されている。ケーシング85の上端の前側は開口して吐出口56と接続されている。吐出口56から吐出した洗剤ないし柔軟剤は、洗剤投入口25内に供給されるよう配置されている。
雄ギヤ83はポンプ駆動軸60とともに回転自在に設けられており、ポンプ駆動軸60の上端にはカップリング61が設けられている。カップリング61を回転すると、ポンプ駆動軸60を介して雄ギヤ83と雌ギヤ84とが回転する構成である。タンク蓋体31を閉じた際にはカップリング61には駆動手段62からの回転駆動力が伝達される構成である。
雄ギヤ83と雌ギヤ84が図20ないし図21の矢印方向に回転すると、互いに逆方向に捩れた雄ギヤ83の歯と雌ギヤ84の歯との間に形成された隙間である搬送空間86が下方から上方に移動することによって、ケーシング85内部の洗剤が下方の吸入口48から吸入されて上方に向けて搬送され吐出口56から吐出する構成である。
タンク蓋体31を開いた際には、開口部を解してタンク32、33がそれぞれのスクリューポンプ82とともに上方に取り外すことができ、ユーザが洗剤ないし柔軟剤を補充口88から補充したり、あるいはタンク32、33を洗浄することができる。
<供給量の確認可能>
第三の実施形態において、駆動手段を動作することによってタンク32、33から洗剤ないし柔軟剤を洗剤投入口25に供給することができる。第三の実施形態においては、スクリューポンプ82によって供給された洗剤ないし柔軟剤は洗剤投入口25に供給されるから、供給動作の完了後に洗剤投入口25のフタを開けば供給された洗剤ないし柔軟剤の量をユーザが目視確認できるので好適である。
第三の実施形態において、スクリューポンプ82はタンク32、33の外側に近接した設ける形態としたが、スクリューポンプ82をタンク32、33の内部に設ける構成であっても良い。
洗剤投入口25に投入された粉末洗剤や液体洗剤、柔軟剤は、図示しない給水経路によって給水され、サイホン89、第一の洗剤供給管14を介して水槽17内に供給される。
第四の実施形態
<前方引出し>
第四の実施形態について図22を用いて説明する。
図22(a)は第四実施形態の構成を示す断面図であり、第三実施形態における図19と同様な断面図である。
第四実施形態においては、洗剤投入口25の後部にタンク32、33が配置され、タンク32、33の後部の下面側部にギヤポンプ51と、ギヤポンプ51から上方に向けて供給管54とが設けられ、供給管54の上端は側方、すなわち紙面の奥側に向けて突出してその先端は吐出口56となしている。ギヤポンプ51のさらに後部は洗濯機本体4に設けられた供給モータ65や減速手段66を内在した駆動手段62となっており、駆動力連結手段29に設けられ互いに分離可能に構成されたカップリング61とカップリング受け部64とは前後方向に水平に設けられた回転軸のまわりに噛み合って回転し、駆動手段62からギヤポンプ51に回転駆動力を伝達する。
供給モータ65に通電してギヤポンプ51を回転駆動すると、タンク32、33から洗剤ないし柔軟剤を送出して、ギヤポンプ51の上方に設けられた吐出口56から吐出し、第二の洗剤供給管41を通って第一の洗剤供給管14を経由して水槽17内に供給することができる構成である。
洗剤投入口25に投入された粉末洗剤や液体洗剤、柔軟剤は、図示しない給水経路によって給水され、サイホン89、第一の洗剤供給管14を介して水槽17内に供給される。
第四実施形態においては、洗剤投入口25とタンク32、33とポンプ手段47は、一体として前方に抜き出すことができるように構成されており、図22(b)は洗剤投入口25とタンク32、33とを前方に引き出す途中状態を図示している。カップリング61とカップリング受け部64とは互いに離反した状態である。洗剤投入口25とタンク32、33とポンプ手段47とを引き出した状態ではタンク32、33に設けられた開閉自在な補充口88を開いて、洗剤や柔軟剤をタンク内に補充することができる。
駆動手段62とポンプ手段47とはカップリング61とカップリング受け部64とによって分離されているから、ポンプ手段47には供給モータ65を駆動するための配線が不要であり、タンク32、33とを取り外して水洗いできるので、信頼性の高い洗濯機を提供することができる。
第五の実施形態
第五の実施形態について図23を用いて説明する。
図23は第五実施形態の構成を示すB−B断面図であり、第一実施形態における図7と同様な断面図であり、洗剤タンク収納領域37ないし柔軟剤タンク収納領域38を簡略的に図示している。
第一実施形態との相違は、駆動手段62はタンク蓋体31に設けられているのではなく、洗剤タンク収納領域37ないし柔軟剤タンク収納領域38の下側に設けられ、洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33の底面を挟んで内側に設けられたギヤポンプ51と外側に設けられたカップリング61とは、例えばゴムなどの柔軟部材からなるシール部材92を介して漏れを防止しつつ回転可能に接続されている。カップリング61は駆動手段62に設けられたカップリング受け部64と着脱可能であって、互いにかみあった際には駆動トルクを伝達可能な構成である。
第五実施形態において、供給モータ65が回転すると減速手段66を介してカップリング受け部64が減速回転し、カップリング61に駆動トルクを伝達して洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33の内側に配置されたギヤポンプ51を回転することで、洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33内部の洗剤ないし柔軟剤を矢印のように供給管54を介して吐出口56から吐出する構成である。
第六の実施形態
第六の実施形態について図24を用いて説明する。
図24は第六実施形態の構成を示すB−B断面図であり、第一実施形態における図7と同様な断面図であり、洗剤タンク収納領域37ないし柔軟剤タンク収納領域38を簡略的に図示している。
第一実施形態との相違は、駆動手段62はタンク蓋体31に設けられているのではなく、洗剤タンク収納領域37ないし柔軟剤タンク収納領域38の側面に設けられ、洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33の側面を挟んで内側に設けられたギヤポンプ51と外側に設けられたカップリング61とは、例えばゴムなどの柔軟部材からなるシール部材92を介して漏れを防止しつつ回転可能に接続されている。カップリング61は駆動手段62に設けられたカップリング受け部64と着脱可能であって、互いにかみあった際には駆動トルクを伝達可能な構成である。
第六実施形態において、供給モータ65が回転すると減速手段66を介してカップリング受け部64が減速回転し、カップリング61に駆動トルクを伝達して洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33の内側に配置されたギヤポンプ51を回転することで、洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33内部の洗剤ないし柔軟剤を矢印のように供給管54を介して吐出口56から吐出する構成である。
洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33を取り外す際には、カップリング受け部64とカップリング61のかみあいが外れるまで洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33を右方にずらした後、上方に移動することで洗濯機本体から取り外すことができる。装着する際は、その逆の動作を行う。
なお、第一実施形態から第六実施形態においてはカップリング61とカップリング受け部64とを着脱することで、洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33の取り外しを可能としつつ、ギヤポンプ51の駆動トルクを伝達可能としていたが、その構成に限定されるものではない。
第一実施形態について説明すると、図7において、カップリング61とカップリング受け部64とを一体化し、第一のポンプ駆動歯車75ないし第二のポンプ駆動歯車76をポンプ手段47に設ける。揺動歯車73はタンク蓋体31に設け、タンク蓋体31の開閉と連動して第一のポンプ駆動歯車75ないし第二のポンプ駆動歯車76と揺動歯車73との噛み合いを着脱できる位置に配置する。
タンク蓋体31を開放すれば歯車のかみあいが外れて、洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33を取り出すことができる。洗剤タンク32ないし柔軟剤タンク33を装着した後、タンク蓋体31を閉止すれば歯車同士が噛合って駆動トルクを伝達できる。
<効果>
<洗濯処理液自動供給>
以上の説明のように、それぞれのタンクに充填された洗剤と柔軟剤とを、洗濯工程ないしすすぎ工程のうち所定のタイミングで、適切な供給量だけ自動的に供給することができる。さらに布量測定手段を備えて、測定された布量に応じた供給量を供給するよう制御すれば、洗剤や柔軟剤を使いすぎることも不足することもないので、洗剤や柔軟剤の無駄のない洗濯機を提供できる。
<正逆転切り替え動作>
供給モータ65を正転と逆転とに回転方向を切り替えることにより、正転の際は洗剤タンク32に設けられたギヤポンプを駆動して洗剤を供給し、逆転の際は柔軟剤タンク33に設けられたギヤポンプを駆動して柔軟剤を供給するように構成したので、1つのモータのみで2つのギヤポンプを選択駆動できるので、駆動系を安価に構成できる。
<残量検知>
残量検知手段を備えたので、洗剤ないし柔軟剤のタンク内の残量を検出して、残量が所定量より少ない場合にはユーザに報知することができるので、洗剤や柔軟剤の不足を防止して信頼性の高い洗濯機を提供できる。
<蓋体寸法とタンク着脱>
蓋体にモータと減速ギヤとを備えた駆動手段を内蔵し、蓋体を閉じた際には駆動手段とポンプ部に設けた駆動力連結手段29を接続してモータの駆動力をギヤポンプ51に伝達し、蓋体を開いた際には駆動力連結手段29のカップリング受け部64とカップリング61とは分離する構成である。タンク蓋体31を開放した際の開口寸法は洗剤タンク32および柔軟剤タンク33の平面視よりも大なる寸法とすれば、洗剤タンク32および柔軟剤タンク33の取り外しおよび装着が容易である。
<カップリング信頼性>
駆動力連結手段29は洗濯機本体4の上面に設けられたタンク蓋体31の下面と、タンク32、33の上面との間に設けられている。すなわちタンク32、33内に洗剤ないし柔軟剤を満タンに補充したとしても駆動力連結手段29の高さは液面よりも高い。したがって、洗剤ないし柔軟剤がタンク32、33から漏れた場合であっても駆動力連結手段29、ないしタンク蓋体31に設けられた駆動手段62に液面が到達することはなく、駆動手段62に洗剤ないし柔軟剤が侵入することがない。
またさらに、駆動力連結手段29のうち回転駆動するカップリング受け部64はタンク蓋体31の下面に設けられているので、タンク蓋体31を開放した際には洗濯機本体4の上面よりもさらに高い位置に、ほぼ鉛直となった面に開口する構成となる。
洗剤ないし柔軟剤をユーザがタンク32、33に補充するためにタンク32、33を出し入れする際に、洗剤ないし柔軟剤が垂れたとしても、洗剤ないし柔軟剤は洗濯機本体4の上面、ないしタンク収納容器34の内部に垂れる。タンク収納容器34の内部には例えばカップリング受け部64のごとき回転駆動部が設けられていないために、垂れた洗剤が回転駆動部内に侵入してポンプの駆動を妨げることがないので信頼性の高い洗濯機を提供できる。
<タンク配線レス>
ポンプ手段47を駆動するための供給モータ65への配線は洗濯機本体4からタンク蓋体31の内部に配されており、タンク32、33には供給モータ65への配線がない構成である。さらにタンク32、33の残量検出手段79もタンクの外側に配置されており、残量検出手段79の配線も洗濯機本体4内に配されている。
したがってタンク32、33には電気部品が配置されていないので、タンク32、33を着脱する際に、所謂コネクタのごとき電気接点を有する配線接続手段の着脱を要さないので、電気接点に洗剤が付着するなどによって接触不良を生じることがなく、信頼性の高い洗濯機を提供できる。
<タンク清掃性>
タンク32、33は取り外しが容易であり、かつ配線や電気接点を有さない構成なので、タンク32、33全体を水に漬けることもできる。したがって、タンク32、33内部に残留した洗剤や柔軟剤を水洗いして除去することが容易であり、タンクを清潔に保つことができる。また新たに洗剤ないし柔軟剤を補充した際に、タンク32、33内部に付着したままの古い洗剤や柔軟剤と混合して洗浄性能が劣化する恐れも無いので、信頼性の高い洗濯機を提供できる。
<ポンプ清掃性>
駆動手段62からポンプ手段47は連結および分離可能な駆動力連結手段29を備えたので、タンクとポンプ手段47は着脱可能で取り外すことができ、かつタンクおよびポンプ手段47には、ポンプ手段47を駆動する電力を供給するための配線は備えておらず、さらに洗剤・柔軟剤の残量を検出する検知手段に接続した配線をもたない構造と出来るため、取り外しが容易かつタンク内部およびポンプ内部も洗浄することが可能となり、清掃性や信頼性を向上した洗濯機を提供出来る。
ポンプ手段47はタンク本体45から取り外すことができるので、ポンプ手段47の吸入口を水に漬け、カップリング61を手で回転すれば、水は吸入口48から吸入されてギヤポンプ51の内部を通り吐出口56から排出されるので、ポンプ手段47の内部を水で洗浄することができる。そのため古い洗剤や柔軟剤が劣化してポンプの詰まりを防止でき、あるいは新たに洗剤ないし柔軟剤を補充した際に、ポンプ手段47内部に付着したままの古い洗剤や柔軟剤と混合して洗浄性能が劣化する恐れも無いので、信頼性の高い洗濯機を提供できる。
またさらに、ポンプ手段47のケースを透明樹脂で成型すれば、ポンプ内に洗剤や柔軟剤が残留しているか、清掃が完了したかを目視確認できるので好適である。
<ギヤポンプ高さ>
ギヤポンプ51の配置高さは、タンク32、33に洗剤ないし柔軟剤を補充した際の液面高さよりも低い位置に配置すれば、洗剤ないし柔軟剤を補充した際にはギヤポンプ51は洗剤ないし柔軟剤に浸かった状態、すなわち所謂「呼び水」をした状態となる。すなわち空気の負圧によってギヤポンプ51の高さまで洗剤ないし柔軟剤を吸引する必要がないので、洗剤ないし柔軟剤を確実に供給することができ、信頼性の高い洗濯機を提供できる。
<手動供給との両立>
ユーザの好みに応じて洗剤タンク32内の洗剤を用いて洗濯する場合と、あるいは洗剤投入口25に投入した別の洗剤で洗濯する場合、とを自在に使い分けることができるので、使い勝手が良い洗濯処理液自動投入手段30を備えた洗濯機を提供できる。
<フィルタ構造>
ポンプ手段47の吸入口48の周囲にはスリット59を設けたフィルタ58を備えたので、異物が吸入されてギヤポンプ51に詰まることを防止して、信頼性の高い洗濯処理液自動投入手段30を提供できる、という効果がある。
なお、本実施形態においては1つのモータの正逆転に応じて2つのポンプを選択駆動する構成としたが、それぞれのタンク毎にモータと減速手段を備え、異なるモータを選択的に駆動して洗剤と柔軟剤とを選択して供給する構成であってもよい。
本実施形態においてポンプはギヤポンプであるとしたが、ギヤポンプに限定されるものではなく、ピストンポンプ、ダイアフラムポンプ、ベーンポンプ、など他の方式のポンプであってもよい。
また、特許文献1に開示された構成では、搬送ポンプは直流モータと、ギヤポンプと、を内部に設けて液体内に侵漬する構造なので、搬送ポンプの小型化には限界があった。ギヤポンプの回転速度を適正化するために直流モータからギヤポンプまでの間に減速歯車を設ける場合にも、減速歯車は搬送ポンプの内部に設けなければならない。搬送ポンプは洗剤タンク内に設けられているので寸法に制約があり、モータの大きさや減速歯車の減速比には限界があった。一方、以上の実施例では、駆動手段62からポンプ手段47に伝達される回転駆動力を連結および分離可能な駆動力連結手段29を備えるため、上記のような問題点を解消できる。
また、上記実施例はドラム式洗濯機を例に説明したが、本発明はこれに限られず、タテ型洗濯機に適用出来得る。
1 ベース
2 外枠
3 蓋体
4 洗濯機本体
5 支持手段
6 操作パネル
7 給水栓
8 ドラムモータ
9 第一の給水管
10 排水弁
11 排水管
12 給水電磁弁
13 乾燥風路
14 第一の洗剤供給管
15 第二の洗剤供給管
16 逆止弁
17 水槽
18 前面カバー
19 背面カバー
20 回転ドラム
21 洗濯物
22 流体バランサ
25 洗剤投入口
25a 粉末洗剤投入部
25b 液体洗剤投入部
25c 柔軟剤投入部
29 駆動力連結手段
30 洗濯処理液自動投入手段
31 タンク蓋体
32 洗剤タンク(第一のタンク)
33 柔軟剤タンク(第二のタンク)
34 タンク収納容器
35 第一の隔壁
36 第二の隔壁
37 洗剤タンク収納領域
38 柔軟剤タンク収納領域
39 投入領域
40 第二の給水管
41 第二の洗剤供給管
42 支軸穴
42a 蓋体支点
43 蓋体支持部
44 タンク蓋部
44a タンク把手
45 タンク本体
46 タンク底面
47 ポンプ手段
48 吸入口
49 ポンプケース
50 吸入管
51 ギヤポンプ
51a 駆動ギヤ
51b 従動ギヤ
52 ギヤかみあい部
53 ポンプカバー
54 供給管
55 ギヤポンプ壁
56 吐出口
57 給水吐出部
58 フィルタ
59 スリット
60 ポンプ駆動軸
61 カップリング
62 駆動手段
63 カップリング突起
64 カップリング受け部
65 供給モータ
66 減速手段
67 ウォームギヤ
68 円筒凹部
69 かみあい突起
70 ウォームホイール
71 第一の減速歯車
72 揺動溝
73 揺動歯車
74a 第一の噛み合い
74b 第二の噛み合い
74c 第三の噛み合い
75d 第四の噛み合い
75 第一のポンプ駆動歯車
76 第二のポンプ駆動歯車
77 回転中心軸
78 第三の減速歯車
79 残量検出手段
79a 洗剤残量検出手段
79b 柔軟剤残量検出手段
80 発光素子
81 受光素子
82 スクリューポンプ
83 雄ギヤ
84 雌ギヤ
85 ケーシング
86 搬送空間
87 配線
88 補充口
89 サイホン
90 支点
91 ポンプ従動軸
92 シール部材

Claims (1)

  1. 筐体と、
    前記筐体内部に設けられた水槽と、
    前記水槽内に少なくとも洗剤と柔軟剤を供給する洗濯処理液供給手段と、を有し、
    前記洗濯処理液供給手段は、
    複数回の洗濯工程が可能な量の柔軟剤を内部に保持する第一のタンクと、
    複数回の洗濯工程が可能な量の洗剤を内部に保持し、前記第一のタンクより容量が大きい第二のタンクと、を備え、
    前記第一のタンクは、第一のタンク蓋部を有し、
    前記第二のタンクは、第二のタンク蓋部を有し、
    前記第一のタンクと前記第一のタンク蓋部と前記第二のタンクと前記第二のタンク蓋部は、手前側の辺を持ち上げて奥側に向けて開放する1つのタンク蓋体にて覆われ、
    前記第一のタンクと前記第二のタンクは、前記タンク蓋体を開放して、前記筐体上面から上方に取り出す、ことを特徴とする洗濯機。
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